JP2008114423A - 熱昇華型プリンタ装置及びそのインクリボンカセット - Google Patents

熱昇華型プリンタ装置及びそのインクリボンカセット Download PDF

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博 勝野
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隆 文谷
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Abstract

【課題】 最終印画結果のインクリボンによる色ばらつきをなくし、常に安定した印画結果を得る。
【解決手段】
インクリボンカセットとの間で無線通信によりデータの送受信を行う無線通信部により、上記インクリボンカセット側に記憶された当該インクリボンカセットの管理情報を取得し、取得した管理情報に基づいて本体制御部260により印刷処理を制御する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、無線通信によりデータの送受信を行う機能を備える熱昇華型プリンタ装置及びそのインクリボンカセットに関する。
従来より、印刷媒体に画像や文字を印刷するプリンター装置として、インクリボンの一方の面に設けられたインク層を形成する色材を昇華させ、印画紙に色材を熱転写させてカラー画像や文字を印刷する熱昇華型プリンター装置が知られている。この種のプリンタ装置は、インクリボンの色材を印画紙に熱転写させるサーマルヘッドと、このサーマルヘッドと対向する位置に設けられ、インクリボン及び印画紙を支持するプラテンとを備える。
かかるプリンタ装置は、インクリボンがサーマルヘッド側となり、印画紙がプラテン側となるように、インクリボンと印画紙とを重ね合わせ、プラテンでインクリボンと印画紙とをサーマルヘッドに押圧しながらサーマルヘッドとプラテンとの間にインクリボンと印画紙とを走行させる。この際に、プリンタ装置は、サーマルヘッドとプラテンとの間を走行するインクリボンに対して、裏面側からインク層に熱エネルギを印加し、その熱エネルギで色材を昇華させ、色材を印画紙に熱転写させることで、カラー画像や文字を印刷する。
このようなプリンタ装置は、装置本体内に、インクリボンが巻回された一対のスプールが収納されたインクリボンカートリッジが装着される装着部を備える。インクリボンが収納されたインクリボンカートリッジは、一方のスプールに未使用のインクリボンが巻回され、他方のスプールに使用済みのインクリボンが巻回される。そしてインクリボンカートリッジは、プリンタ装置に装着されると、装置本体内に設けられた走行機構に操作されることによってインクリボンが一方のスプールから引き出され、サーマルヘッドによる熱転写工程に供されたのち、他方のスプールに巻回されていく(例えば、特許文献1参照)。
また、印刷媒体に画像や文字を印刷する熱昇華型プリンタ装置では、印刷用紙枚数や印刷サイズ(用紙サイズ以外に拡大/縮小などの画像サイズを含む)などを指定する印刷仕様の設定が必要であり、また、複数枚の印刷動作中に、用紙またはインクリボンが無くなる場合もあるので、用紙及びインクリボンなどのいわゆる消耗品を管理する必要がある(例えば、特許文献2乃至5参照)。
特開平6−340136号公報 特開2001−18497号公報 特開2002−52738号公報 特開2004−284206号公報 特開2005−140896号公報
ところで、インクリボンは製造ばらつきによりロット間でかなりのばらつきがある。このため実際の最終印画結果はインクリボンによって色、濃度が異なっている。特に色関係の設計をする際の基準インクリボンは設計センターのものが準備されているわけではないため、市場での画像品質は設計値と大きくずれてくる可能性もある。
また、プリンタ本体製造時において、ヘッド電圧調整の際に印画結果からその濃度を読み取り調整を行っているが、そのとき使用するインクリボンによって調整値をその時々に応じて工程者が変えていく必要があるため、工程不良につながることがある。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の問題点に鑑み、最終印画結果のインクリボンによる色ばらつきをなくすことができ、常に安定した印画結果を得ることができ、また、製造時にインクリボンによって調整値を変える必要の無い熱昇華型プリンタ装置及びそのインクリボンカセットを提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、プリンター装置本体との間で無線通信によりデータの送受信を行う機能を備えるインクリボンカセットが装着される熱昇華型プリンター装置であって、インクリボンカセットとの間で無線通信によりデータの送受信を行う通信手段と、上記インクリボンカセット側に記憶された当該インクリボンカセットの管理情報を上記通信手段を介して取得し、取得した管理情報に基づいて印刷処理を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、無線通信によりデータの送受信を行う機能を備える熱昇華型プリンター装置に装着されるインクリボンカセットであって、プリンター装置本体との間でデータの送受信を行う通信手段と、当該インクリボンカセットの管理情報を記憶した記憶手段とを備え、上記記憶手段に記憶した管理情報を上記通信手段を介してプリンター装置本体に送信し、また、上記記憶手段上の管理情報が上記通信手段を介してプリンター装置本体により更新されることを特徴とする。
本発明によれば、インクリボンカセット側に記憶された当該インクリボンカセットの管理情報を取得し、取得した管理情報に基づいて印刷処理を制御するので、インクリボンカセットはプリンタ本体に正しく装着することで無線通信によりプリンタ本体に認識され、管理情報をもとにプリンタ本体側が印刷処理を制御して例えば適正な色に補正を行うことにより、最終印画結果のインクリボンによる色ばらつきをなくすことができ、常に安定した印画結果を得ることができる。また、製造時にインクリボンによって調整値を変える必要が無くなるため、これに伴う工程不良もなくなる。
また、本発明では、上記管理情報としてインクリボン側に記録された印画履歴情報(印画枚数やプリントサイズなど)を無線通信を使ってプリンター本体が読み込むことにより、インクリボンの使用状況を確認でき、上記印画履歴情報に基づいて、余ったインク画面や使用せずに巻き取ったインク画面を再利用し、より経済的にプリントができる。また、異なるサイズのプリントペーパーを同一のインクリボンを使用するが可能となり、汎用性が高くなり、プリントペーパーのサイズにより、インクリボンを使い分けるという不便がなくなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成の熱昇華型プリンタ装置1に適用される。
このプリンタ装置1は、図1に示すように、インクリボン10を収納したインクリボンカセット2が装着され、複数の発熱抵抗体が形成されたサーマルヘッド140とこのサーマルヘッド140と対向する位置に設けられたプラテンローラ155との間に、インクリボン10と印画紙4とを走行させ、サーマルヘッド140により熱エネルギをインクリボン10に印加することによって、インクリボン10の染料を印画紙に熱転写し、印画紙4に画像を印刷するものであり、印画紙4が収納された印画紙トレイ5が装着されるとともに、インクリボンカセット2が装着され、印画紙4を内外に亘って搬送し印刷を行う略矩形状のプリンタ装置本体120と、この装置本体120に電源ケーブル121を介して外部接続された外部電源装置122からなる。
このプリンタ装置1は、図2に示すように、装置本体120の前面3aに印画紙4が収納された印画紙トレイ5が装着される開口部8が形成され、この前面3a側より装置本体120内へ印画紙4の挿入、排出が行われるものである。
すなわち、装置本体120には、前面3aに印画紙4が収納された印画紙トレイ5が装着される開口部8と、各種記録メディアが装着される記録メディア用スロット106A,106Bと、天板6を上方に回動させるオープンボタン107が設けられている。開口部8は、シャッタ108により開閉自在とされており、シャッタ108が開放されることにより印画紙トレイ5が装着される。
また、このプリンタ装置1は、図3に示すように、上下方向に回動自在に設けられ装置本体120の上面3bを構成する天板6を有し、この天板6が上方に回動されることにより、天板6とともに上方に回動されるインクリボンカセットホルダ7が前面3a側より外方に臨まされ、前面3a側よりインクリボンカセット2の挿脱が行われるものである。
すなわち、装置本体120には、上面3bを構成する天板6にプリンタ装置1の操作パネル104及び印刷画像等を表示するLCDパネル105が設けられている。そして、天板6は、トップシャーシが取り付けられ、このトップシャーシと接続されたインクリボンカセットホルダ7とともに上下方向に回動可能とされている。
このプリンタ装置1は、開口部8より印画紙トレイ5が装着されると共に、オープンボタン107が操作され天板6が上方に回動されることにより前面3a側に臨まされたインクリボンカセットホルダ7にインクリボンカセット2が装着され、天板6が装置本体120側に戻されることにより印刷準備が整う。また、このプリンタ装置1は、記録メディアに記録された画像やUSB等を介して接続されたメモリ装置やデジタルスチルカメラ等の各種記録装置に記録された画像がLCDパネル105に表示され、操作パネル104を操作することにより、印刷画像の選択や、サイズ、枚数等の設定、印刷開始、停止等の各種操作を行うことができる。
そして、プリンタ装置1は、装置本体120に設けられた記録メディア用スロット106A,106Bに装着された記録メディアやUSB等を介して接続されたデジタルスチルカメラ等の各種記録媒体に記録された画像情報が伝送され、かかる画像情報を基にサーマルヘッドにより熱エネルギをインクリボンに印加するとともに、印画紙トレイ5に収納された印画紙4を搬送することにより、所定の画像を印刷していく。
かかるプリンタ装置1は、前面3a側より印画紙4の挿入及び排出が行われるとともに、前面3a側よりインクリボンカセット2の挿脱が可能に形成されていることから、インクリボンカセットが装置本体の側面から挿脱されるタイプのプリンタ装置に比して、装置本体の側面側にインクリボンカセット2の挿脱用のスペースを確保する必要がなく、プリンタ装置1の配置場所の省スペース化を図り、使い勝手の向上を図ることができる。また、ユーザーは、装置本体120の正面を向きながら、装置本体120の前面3a側に開口されたインクリボンカセットホルダ7へインクリボンカセット2を挿脱させることとなるため、挿脱動作が容易となる。さらに装置本体の側面からインクリボンカセットの挿脱を行うタイプに比して、プリンタ装置1は、装置本体120の側面部に印画紙4の搬送機構やインクリボン10の走行機構等を配設することができ、またインクリボンカセット2の装着と同時にサーマルヘッド140とインクリボン10とを対峙させることができる。
そして、このプリンタ装置1は、インクリボンカセット2との間で無線通信によりデータの送受信を行う機能を備えるものであって、図4に示すように、インクリボンカセット2と装置本体120の双方に管理情報の無線通信部110,200が備えられている。
インクリボンカセット2側の無線通信部110は、図5に示すように、当該インクリボンカセット2の管理情報を記憶する記憶装置111と、この記憶装置111をアクセスして管理情報の書き込み及び読み出しを行う書込・読出回路112と、書込・読出回路112に接続された通信回路113とからなる。通信回路113は、装置本体120との間でアンテナ114を介してデータの送受信を行うものである。
インクリボンカセット2側の無線通信部110は、所謂ICタグであって、これらを構成する装置がタグ状或いはインクリボン構成部品に直接埋め込まれてインクリボンカセットインクリボンカセット2に取り付けられている。
なお、図6の(A),(B)に示すように、無線通信部110は、インクリボンカセット2の例えば3ヶ所の位置A,B,Cに取り付け可能である。本実施の形態では、位置Aに取り付けられているものとする。
また、装置本体120側には、図7に示すように、無線通信部200、この無線通信部200が接続された通信制御部210、上記LCDパネル105等からなる本体表示部220、上記操作パネル104等からなる本体操作部230、サーマルヘッド140を制御する印画コントローラ240、管理情報を記憶するための記憶装置250、これらが接続された本体制御部260などが設けられている。
この装置本体120側の無線通信部200は、アンテナ201を介してインクリボンカセット2との間でデータの送受信を行う高周波(RF)モジュール202と、このRFモジュール202に接続された中間周波(IF)モジュール203からなる。
このプリンタ装置1では、装置本体120側の無線通信部200に2つアンテナ201A,201Bが設けられており、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2との間のデータの無線通信をアンテナ201Aにて行い、装置本体120に近づけられたインクリボンカセット2との間のデータの無線通信をアンテナ201Bにて行うようになっている。
そして、このプリンタ装置1では、上記インクリボンカセットホルダ7にインクリボンカセット2が装着され、天板6が装置本体120側に戻されることにより、インクリボンカセット2が矢印Y方向へ移動し、インクリボンカセット2側の無線通信部110と装置本体120側の無線通信部200が近づき、その際に、両無線通信部110,200が無線双方向通信を行う。
すなわち、装置本体120側の通信制御部210には、読出し・書込み制御プログラム、通信制御ドライバ、制御プログラム等が搭載されており、インクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114と装置本体120の無線通信部200のアンテナ201Aが一定の距離に近づいた時にインクリボンセット2と装置本体120との通信可能となり、装置本体120側の通信制御部210により、読出し・書込み制御プログラムにしたがって、インクリボンカセット2側の無線通信部110に格納されている管理情報を装置本体120側の無線通信部200を介して装置本体120側の記憶装置250に格納したり、逆に、装置本体120側の記憶装置250に格納してある管理情報をインクリボンカセット2側の無線通信部110の記憶装置111に格納する。
このプリンタ装置1では、装置本体120側の本体制御部260が、上記インクリボンカセット2の管理情報としてインクリボンの種別、例えばPサイズやLサイズといったサイズを取得することで、そのインクリボンに適した印画条件、印画シーケンスを選択するとともに、プリント開始時に再度この情報を読み取ることで、インクリボンカセット2が装着されていることを確認することができる。
また、装置本体120の外側でインクリボンセット2側の無線通信部110のアンテナ114が装置本体120の無線通信部200のアンテナ201Bに一定の距離まで近づいた時にも、インクリボンセット2と装置本体120との通信可能となり、装置本体120側の通信制御部210により、読出し・書込み制御プログラムにしたがって、インクリボンカセット2側の無線通信部110に格納されている管理情報を装置本体120側の無線通信部200を介して装置本体120側の記憶装置250に格納したり、逆に、装置本体120側の記憶装置250に格納してある管理情報をインクリボンカセット2側の無線通信部110の記憶装置111に格納する。
ここで、上記インクリボンカセット2の管理情報としては、例えば、インクリボンカセット2の印画可能枚数情報、印画履歴情報、製造年月日情報、収納されているインクリボンの持つ固有の色情報等がある。
そして、このプリンタ装置1において、装置本体120側の本体制御部260は、上記インクリボンカセット2側に記憶された当該インクリボンカセット2の管理情報を無線通信部200及び通信制御部210を介して取得し、取得した管理情報に基づいて印刷処理を次のように制御する。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、上記管理情報として、例えば、図8のフローチャートに示す手順にしたがって、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2の印画可能枚数情報を取得し、取得した印画可能枚数情報を本体表示部220に表示することができる。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200のアンテナ201Aにインクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114が近づいたか否かを判定しており(ステップS1)、その判定結果がYESすなわち装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づくと、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、インクリボンカセット2の印画可能枚数情報を取得し(ステップS2)、取得した印画可能枚数情報を印画情報αとして装置本体120側の記憶装置250に格納して(ステップS3)、印画可能枚数情報を本体表示部220に表示する(ステップS4)。
次に、装置本体120側の本体制御部260は、印刷動作を開始したか否かを判定しており(ステップS5)、その判定結果がYESすなわち印刷動作を開始すると、装置本体120側の記憶装置250に格納した印画可能枚数情報を減算し(ステップS6)、減算した印画可能枚数情報を装置本体120側の記憶装置250に格納する(ステップS7)。
次に、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、減算した印画可能枚数情報をインクリボンカセット2側の無線通信部110に送信し、インクリボンカセット2側の無線通信部110は、減算した印画可能枚数情報を受信し(ステップS8)、受信した印画可能枚数情報をインクリボンカセット2側の記憶装置111に格納する(ステップS9)。
そして、装置本体120側の本体制御部260は、印画可能枚数情報を本体表示部220に表示し(ステップS10)、印刷動作が終了したか否かを判定して(ステップS11)、その判定結果がNOすなわち印刷動作が終了していない場合には、上記ステップS5に戻って次の印刷動作を開始したか否かを判定する。また、このステップ10における判定結果がYESすなわち印刷動作が終了していた場合には、装置本体120側の無線通信部200からインクリボンカセット2側の無線通信部110が離れたか否かを判定して(ステップS12)、その判定結果がYESすなわち離れた場合に制御動作を終了する。
すなわち、このプリンタ装置1における装置本体120側の本体制御部260は、インクリボンカセット2側に記憶された印画可能枚数情報を取得して本体表示部220に表示するとともに、取得した印画可能枚数情報に基づいて印刷の制御を行い、また、上記インクリボンカセット2側に記憶された印画可能枚数情報を更新する。
また、このプリンタ装置1における装置本体120側の本体制御部260は、図9に示すように、インクリボンカセット2の無線通信部110のアンテナ114を装置本体120の無線通信部200のアンテナ201Bに近づけると、インクリボンセット2と装置本体120が無線通信可能となり、双方向無線通信を行うにより、インクリボンカセット2の無線通信部110の記憶装置111に格納された印画可能枚数情報を取得し、取得した印画可能枚数情報を印画情報βとして装置本体120側の記憶装置250に格納し、取得した印画可能枚数情報を本体表示部220に表示する。
装置本体120にリボンカセット2を近づけた時に得られる当該リボンカセット2の印画可能枚数を表示する制御動作は、例えば、図10のフローチャートに示す手順にしたがって行われる。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200のアンテナ201Bにインクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114が近づいたか否かを判定しており(ステップS21)、その判定結果がYESすなわち装置本体120側の無線通信部200のアンテナ201Bにインクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114が近づくと、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、インクリボンカセット2の印画可能枚数情報を取得し(ステップS22)、取得した印画可能枚数情報を印画情報βとして装置本体120側の記憶装置250に格納して(ステップS23)、インクリボンカセット2の印画可能枚数情報(印画情報β)を本体表示部220に表示する(ステップS24)。
そして、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200のアンテナ201Bからインクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114が離れたか否かを判定して(ステップS25)、その判定結果がYESすなわち離れた場合に制御動作を終了する。
すなわち、このプリンタ装置1における装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120の外側でインクリボンセット2側の無線通信部110のアンテナ114が装置本体120の無線通信部200のアンテナ201Bに一定の距離まで近づいた時にも、インクリボンカセット2側に記憶された印画可能枚数情報を取得して本体表示部220に表示する。
また、使用者は、装置本体120側の本体操作部230で所定の操作を行うことにより、装置本体120に装着されたリボンカセット2の印画可能枚数や、装置本体120に近づけたインクリボンセット2の印画可能枚数を任意に切りかえて本体表示部220で確認することができる。
さらに、装置本体120本体に収納された直後及び印画後(複数枚を含む)のリボンカセット2の印画可能枚数を表示する動作、装置本体120にリボンカセット2を近づけた時に得られるリボンカセット2の印画可能枚数を表示する動作は、本体制御部により、並列な動作として行うことが可能であり、また使用者の任意による本体操作部230による切替え操作などで必要な印画可能枚数を同時あるいは切替えて表示することも可能である。
さらに、印画枚数を検知する事により、使用者にインクリボンを交換するよう促す表示等を本体表示部220にメッセージとして表示することも可能である。
また、装置本体120に収納された直後及び印画後(複数枚を含む)のリボンカセット2の印画可能枚数を表示する動作と、装置本体120にリボンカセット2を近づけた時に得られるリボンカセット2の印画可能枚数を表示する動作を組み合わせることにより、印画中にインクリボンの残存枚数が少なくなった場合、本体表示部220に足らない旨のメッセージを表示し、使用者が、装置本体120に別のインクリボンをかざすことにより、当該インクリボンの印画可能枚数を得、その枚数が足らない場合、足らない旨を示すアイコンを表示することも可能である。
なお、このプリンタ装置1では、装置本体120側の無線通信部200に2つアンテナ201A,201Bが設けられており、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2との間のデータの無線通信をアンテナ201Aにて行い、装置本体120に近づけられたインクリボンカセット2との間のデータの無線通信をアンテナ201Bにて行うものとして説明したが、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2との間のデータの無線通信を行うためのアンテナ201Aと、装置本体120に近づけられたインクリボンカセット2との間のデータの無線通信を行うためのアンテナ201Bを1つのアンテナで兼用する構成とすることもできる。
また、装置本体120側の本体制御部260は、上記管理情報として、例えば、図11のフローチャートに示す手順にしたがって、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2の印画履歴情報を取得し、取得した印画履歴情報を本体表示部220に表示することができる。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づいたか否かを判定しており(ステップS31)、その判定結果がYESすなわち装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づくと、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、インクリボンカセット2の印画履歴情報を取得し(ステップS32)、取得した印画履歴情報を装置本体120側の記憶装置250に格納して(ステップS33)、印画履歴情報を本体表示部220に表示する(ステップS34)。
次に、装置本体120側の本体制御部260は、印刷動作を開始したか否かを判定しており(ステップS35)、その判定結果がYESすなわち印刷動作を開始すると、装置本体120側の記憶装置250に格納した印画履歴情報をアップデートし(ステップS36)、アップデートした印画履歴情報を装置本体120側の記憶装置250に格納し(ステップS37)する。
次に、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、アップデートした印画履歴情報をインクリボンカセット2側の無線通信部110に送信し、インクリボンカセット2側の無線通信部110は、アップデートした印画履歴情報を受信し(ステップS38)、受信した印画履歴情報をインクリボンカセット2側の記憶装置111に格納する(ステップS39)。
そして、装置本体120側の本体制御部260は、印画履歴情報を本体表示部220に表示し(ステップS40)、印刷動作が終了したか否かを判定して(ステップS41)、その判定結果がNOすなわち印刷動作が終了していない場合には、上記ステップS35に戻って次の印刷動作を開始したか否かを判定する。また、このステップ41における判定結果がYESすなわち印刷動作が終了していた場合には、装置本体120側の無線通信部200からインクリボンカセット2側の無線通信部110が離れたか否かを判定して(ステップS42)、その判定結果がYESすなわち離れた場合に制御動作を終了する。
このように、このプリンタ装置1では、上記管理情報としてインクリボンカセット2側に記録された印画履歴情報(印画枚数やプリントサイズなど)を無線通信を使って装置本体120が読み込むことにより、インクリボンカセット2の使用状況を確認でき、上記印画履歴情報に基づいて、余ったインク画面や使用せずに巻き取ったインク画面を再利用し、より経済的にプリントができる。また、異なるサイズのプリントペーパーを同一のインクリボンを使用するが可能となり、汎用性が高くなり、プリントペーパーのサイズにより、インクリボンを使い分けるという不便がなくなる。
なお、使用者は、本体操作部230で所定の操作を行うことにより、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2の印画履歴情報を確認することができる。
また、装置本体120側の本体制御部260は、上記管理情報として、例えば、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2に収納されているインクリボンの持つ固有の色情報を取得し、装置本体120側の記憶装置250に格納し、その色情報に基づいて印刷処理を制御することにより、上記装置本体120に装着されたインクリボンカセット2に固有の発色特性に対応する色補正を行うことができる。
例えば、取得した色情報と基準メディア(色設計をおこなう際の基準となるインクリボン)の色情報との差分をとり、各色の印画条件を補正することによって、インクリボンによって色が変わってしまうことが無く、常に安定した印画結果を得ることができる。また、製造時においても装置本体に補正機能がすでにはいっていることから調整値をインクリボンによって変えていく必要がなくなり、これに伴う工程不良もなくなる。
また、装置本体120側の本体制御部260は、上記管理情報として、例えば、図12のフローチャートに示す手順にしたがって、例えば、装置本体120に装着されたインクリボンカセット2の製造年月日情報を取得し、装置本体120側の記憶装置250に格納し、その製造年月日情報に基づいて印刷処理を制御することにより、上記装置本体120に装着されたインクリボンカセット2に収納されているインクリボンの経時変化による発色特性の変化に対応する色補正を行うことができる。また、装置本体120側の本体制御部260は、取得した上記製造年月日情報に基づいて、上記装置本体120に装着されたインクリボンカセット2が色補正しきれないものであった場合に印刷結果に色の劣化があることを警告する制御を行うことができる。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づいたか否かを判定しており(ステップS51)、その判定結果がYESすなわち装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づくと、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、インクリボンカセット2の製造年月日情報を取得し(ステップS52)、取得した製造年月日情報を装置本体120側の記憶装置250に格納する(ステップS53)。
次に、装置本体120側の本体制御部260は、現在の年月日情報と取得した製造年月日情報とを比較し(ステップS54)、装着されたインクリボンカセット2の色補正を行うことができる期間を過ぎているか否かを判定し(ステップS55)、その判定結果がNOすなわち色補正の期間を過ぎていない場合には製造年月日情報に基づいてインクリボンの経時変化による発色特性の変化に対応する色補正を行う(ステップS56)。また、このステップS55における判定結果がYESすなわち色補正の期間を過ぎている場合には印刷結果に色劣化を生じる可能性があることを警告する表示を行い(ステップS57)、本体操作部230の操作による印刷中止の指示を受け付けたか否かを判定して(ステップS58)、その判定結果がNOすなわち印刷中止の指示がない場合には、上記ステップS56に戻って、製造年月日情報に基づいてインクリボンの経時変化による発色特性の変化に対応する色補正を最大限に行う。
次に、装置本体120側の本体制御部260は、サーマルヘッド140を制御する印画コントローラ24にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の印画電圧を設定する(ステップS59)。
そして、この状態で装置本体120側の本体制御部260は、本体操作部230の印画ボタンが押されたか否かを判定しており(ステップS60)、その判定結果がYESすなわち印画ボタンが押されると、印刷動作を開始し(ステップS61)、印刷動作が終了すると(ステップS62)、装置本体120側の無線通信部200からインクリボンカセット2側の無線通信部110が離れたか否かを判定して(ステップS63)、その判定結果がYESすなわち離れた場合に制御動作を終了する。
なお、上記ステップS58における判定結果がYESすなわち本体操作部230の操作による印刷中止の指示を受け付けた場合には、直ちにステップS63の判定処理にうつって、装置本体120側の無線通信部200からインクリボンカセット2側の無線通信部110が離れたか否かを判定する。
ここで、このプリンタ装置1による印画結果の色濃度は、印画コントローラ24によりサーマルヘッド140への通電時間で制御され、例えば、1msecで1ライン印画するシステムにおける最大濃度は1msecの90%に設定される。
そして、例えば、インクリボンカセット2に収納されているインクリボンの経時変化による発色特性の変化が、例えば、図13に示すようなものであったとすると、経年変化による発色特性の変化の最も大きいC(シアン)の濃度が1.5年で90%になっているので、色補正を適正に行うことができる期間は製造時から1.5年の期間となる。
したがって、装置本体120側の本体制御部260は、上記ステップS55の判定処理では、現在の年月日が取得した製造年月日情報から1.5年を過ぎているか否を判定し、その判定結果がNOすなわち1.5年以内である場合に、上記ステップS5の色補正処理において各色が100%になるように、印画コントローラ24によるサーマルヘッド140への通電時間を設定変更する。
また、上記ステップS55の判定結果がYESすなわち現在の年月日が取得した製造年月日情報から1.5年を過ぎている場合には、各色が100%になるように色補正を行うことはできないので、最も劣化の著しいC(シアン)を最大限補正し、Y(イエロー)、M(マゼンタ)も同じ濃度割合になるように補正する。これにより、濃度は少し落ちるが色相が変わらない印画結果を得ることができる。
さらに、上記図13に示すグラフを延長して補正量を予想して補正を行うことにより、濃度は非常に薄くなるが色相が変わらない印画結果を得ることができる。
このように、このプリンタ装置1では、装置本体120側の本体制御部260により、上記管理情報として装置本体120に装着されたインクリボンカセット2の製造年月日情報を取得し、取得した製造年月日情報に基づいて印刷処理を制御し、インクリボンの経時変化による発色特性の変化に対応する色補正を行うので、いつまでもきれいな印刷結果を得ることができ、また、インクリボンの寿命を延ばすことができる。また、製造から非常に年月が経過してインクリボンの発色特性が大きく変化しているインクリボンカセット2が到着された場合に、警告を発して色の変化した写真が印刷されるのを防ぐことができる。
さらに、このプリンタ装置1における装置本体120の装着されるインクリボンカセット2に収納されているインクリボン10は、図14に示すように、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム等の合成樹脂フィルムでなる基材10aの一方の面に、画像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の染料と熱可塑性樹脂とで形成された染料層10b、10c、10d及び例えば染料層10b、10c、10dと同じ熱可塑性樹脂で形成された保護層10eが一定の間隔を持って長手方向に順次繰り返し設けられている。そして、基材10aには、染料層10b、10c、10d及び保護層10eを一組として、順次、長手方向に並んで形成されている。染料層10b、10c、10d及び、保護層10eは、サーマルヘッド140により印刷する画像データに応じた熱エネルギが印加されることによって、印画紙の受容層に順次熱転写される。
かかるインクリボン10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の染料層10b〜10d及び保護層10eを1枚の画像を印刷するのに用いるようになっている。そして、インクリボン10は、一端部が供給側スプール11に係止され、他端部が巻取側スプール12に巻回され、印刷の進行に従って、順次、供給側スプール11から供給され、巻取側スプール12に巻き取られる。
なお、このプリンタ装置1で使用するインクリボン10は、少なくとも一の染料層と保護層を有していれば、その他の構成は特に限定されるものではない。例えば、インクリボン10は、ブラック(K)の染料層と保護層で構成されていても良く、また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の染料層と保護層とで構成されていても良い。
そして、この実施の形態におけるプリンタ装置1に装着されるインクリボンカセット2に収納されているインクリボン10には、図14の(A)又は(B)に示すように、最初の画面の前あるいは最終画面後にクリーニング部13が接着層14により接着されている。クリーニング部13の先頭にはクリーニング部開始マーク15があり、これが後述するリボンマークセンサー19により検知され、クリーニング部13の頭出しが可能となる。
クリーニング部13は、図15に示すように、クリーニングシート基材13aに対して、サーマルヘッド側にはサーマルヘッド140をクリーニングするのに適したクリーニング剤が塗布されたサーマルヘッドクリーニング層13Aが形成され、プラテンローラ側には同様にプラテンローラ155をクリーニングする為の材料が塗布されたプラテンローラクリーニング層13Bが形成されてなる。このようにクリーニング部13にはそれぞれの部材のクリーニングに適した材料が両面に塗布されたクリーニング層13A,13Bが形成されている。
そして、このプリンタ装置1における装置本体120側の本体制御部260は、上記インクリボンカセット2が装置本体120に装着された際に、装着されたインクリボンカセット2の印画可能枚数情報を取得し、取得した印画可能枚数情報に基づいてクリーニング処理を制御する。
すなわち、図16に示すように、サーマルヘッド140には剥離板16とリボンガイド17がネジ止めされ一体となってインクリボンカセット2をメカデッキに収納する時に上から下ろすようにインクリボン10がヘッド部と接する。インクリボン10は、駆動装置により巻取側スプール12によって巻き上げられることにより、供給側スプール11から供給される。
図17に示すように、印画動作が終了し、排紙ローラー18より印画紙が排紙された後、リボンマークセンサーがクリーニング部開始マーク15を検出するまでインクリボン10が巻取側スプール12側へ巻き上げられる。次にクリーニング部開始マーク15をリボンマークセンサー19が検出した後、サーマルヘッド140から離れていたプラテンローラ155が再度ヘッド側へ所定の圧力で圧着され、スプールT側へリボンが巻き上げられる。
この時、サーマルヘッドクリーニング層13Aが剥離板16、サーマルヘッド140、リボンガイド17の表面をこすることによりクリーニングされ、同様にプラテンローラクリーニング層13Bがプラテンローラ155と接することにより、プラテンローラ155に付着したゴミが取り除かれる。
このプリンタ装置1における装置本体120側の本体制御部260は、最初の印画面の前にクリーニング部ある場合には図18のフローチャートに示す手順にしたがってクリーニング動作の制御を行う。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200のアンテナ201Aにインクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114が近づいたか否かを判定しており(ステップS71)、その判定結果がYESすなわち装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づくと、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、インクリボンカセット2の印画可能枚数情報を取得し(ステップS72)、取得した印画可能枚数情報を装置本体120側の記憶装置250に格納して(ステップS73)、印画履歴情報を本体表示部220に表示する(ステップS74)。
次に、装置本体120側の本体制御部260は、印刷枚数が0枚目であるか否かを判定し(ステップS75)、その判定結果がYESすなわち印刷枚数が0枚目である場合にはクリーニング動作を行ったか否かを判定し(ステップS76)、その判定結果がNOすなわちクリーニング動作を行っていない場合にはクリーニング動作を行う(ステップS77)。
そして、ステップS75における判定結果がNOすなわち印刷枚数が0枚目でなかった場合、ステップS76における判定結果がYESすなわち既にクリーニング動作を行っていた場合、あるいは、ステップS77における判定結果がYESすなわちクリーニング動作を終了した場合には、装置本体120側の無線通信部200からインクリボンカセット2側の無線通信部110が離れたか否かを判定して(ステップS78)、その判定結果がYESすなわち離れた場合に制御動作を終了する。
また、このプリンタ装置1における装置本体120側の本体制御部260は、最終印画面の最後にクリーニング部がある場合には、図19のフローチャートに示す手順にしたがってクリーニング動作の制御を行う。
すなわち、装置本体120側の本体制御部260は、装置本体120側の無線通信部200のアンテナ201Aにインクリボンカセット2側の無線通信部110のアンテナ114が近づいたか否かを判定しており(ステップS81)、その判定結果がYESすなわち装置本体120側の無線通信部200にインクリボンカセット2側の無線通信部110が近づくと、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、インクリボンカセット2の印画可能枚数情報を取得し(ステップS82)、取得した印画可能枚数情報を印画情報αとして装置本体120側の記憶装置250に格納して(ステップS83)、印画可能枚数情報を本体表示部220に表示する(ステップS84)。
次に、装置本体120側の本体制御部260は、印刷動作を開始したか否かを判定しており(ステップS85)、その判定結果がYESすなわち印刷動作を開始すると、装置本体120側の記憶装置250に格納した印画可能枚数情報を減算し(ステップS86)、減算した印画可能枚数情報を装置本体120側の記憶装置250に格納する(ステップS87)。
次に、装置本体120側の無線通信部200とインクリボンカセット2側の無線通信部110との間で無線通信して、減算した印画可能枚数情報をインクリボンカセット2側の無線通信部110に送信し、インクリボンカセット2側の無線通信部110は、減算した印画可能枚数情報を受信し(ステップS88)、受信した印画可能枚数情報をインクリボンカセット2側の記憶装置111に格納する(ステップS89)。
そして、装置本体120側の本体制御部260は、印画可能枚数情報を本体表示部220に表示し(ステップS90)、印刷動作が終了したか否かを判定して(ステップS91)、その判定結果がNOすなわち印刷動作が終了していない場合には、上記ステップS85に戻って次の印刷動作を開始したか否かを判定する。また、ステップS90における判定結果がYESすなわち印刷動作が終了していた場合には、最終印刷枚数に到達したか否かを判定し(ステップS92)、その判定結果がNOすなわち最終印刷枚数に到達していない場合には上記ステップSに戻り、また、このステップS92における判定結果がYESすなわち最終印刷枚数に到達していた場合にはサーマルヘッドのクリーニング動作を行って(ステップS93)、装置本体120側の無線通信部200からインクリボンカセット2側の無線通信部110が離れたか否かを判定して(ステップS94)、その判定結果がYESすなわち離れた場合に制御動作を終了する。
このように、このプリンタ装置1では、装置本体120にインクリボンカセット2を装着した時に、装着されたインクリボンカセット2から読み取られる管理情報を利用して、インクリボンカセット2が使い始めに限らず、たとえ使用途中のインクリボンカセット2でも最終印画面を把握してクリーニング動作を定期的にかつ自動的に行うことが可能である。これによりユーザーは、別途用意されたクリーニングカセットを使用すること無く、クリーニング動作を無意識のうちに行う事ができ、サーマルヘッド等にゴミが付着することにより発生する印画スジによる印画不良の発生を未然に防ぐことが可能となり、プリンタ装置本体のメンテナンスフリーを実現することができる。また、クリーニング部と印画面部とを接着することにより、このインクリボンカセット2は、より安価な製造設備でも製造可能としている。また、クリーニング部基材の両面に適宜クリーニング剤を塗布する事により、サーマルヘッド側のクリーニングのみならず、プラテンローラのクリーニングを同時に行うことが可能となる。
本発明を適用した熱昇華型プリンタ装置の概略構成を模式的に示す図である。 上記プリンタ装置の天板を閉じた状態を示す外観斜視図である。 上記プリンタ装置の天板を開いた状態を示す外観斜視図である。 上記プリンタ装置に装着されたインクリボンカセット側に備えられた無線通信部と、装置本体側に備えられた無線通信部の位置関係を示す要部断面図である。 インクリボンカセット側の無線通信部の構成を示すブロック図である。 インクリボンカセット側の無線通信部の取り付け位置を模式的に示す図である。 プリンタ装置の要部構成を示すブロック図である。 装置本体側の本体制御部によりインクリボンカセットの印画可能枚数情報を取得して実行される印刷処理の制御手順を示すフローチャートである。 インクリボンカセットをプリンタ装置に近づけた状態を示す斜視図である。 プリンタ装置に近づけたインクリボンカセットの印画可能枚数情報を装置本体側の本体制御部により取得して表示する処理の制御手順を示すフローチャートである。 装置本体側の本体制御部によりインクリボンカセットの印画履歴情報を取得して実行される印刷処理の制御手順を示すフローチャートである。 装置本体側の本体制御部によりインクリボンカセットの製造年月日情報を取得して実行される印刷処理の制御手順を示すフローチャートである。 インクリボンの発色特性の経時変化を示す特性図である。 クリーニング部を備えるインクリボンの平面図である。 クリーニング部を備えるインクリボンの要部断面図である。 天板を閉いた状態におけるプリンタ装置の装置本体の断面図である。 天板を閉じた状態におけるプリンタ装置の装置本体の断面図である。 最初の印画面の前にクリーニング部がある場合におけるクリーニング動作の制御手順を示すフローチャートである。 最終印画面の最後にクリーニング部がある場合におけるクリーニング動作の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 熱昇華型プリンタ装置、2 インクリボンカートリッジ、4 印画紙、5 印画紙トレイ、6 天板、7 インクリボンカートリッジホルダ、8 開口部、10 インクリボン、10a 基材、10b、10c、10d 染料層、10e 保護層、11 供給側スプール、12 巻取側スプール、13 クリーニング部、14 接着層、15 クリーニング部開始マーク、16 剥離板、17 リボンガイド、18 排紙ローラー、19 リボンマークセンサー、13a クリーニングシート基材、13A サーマルヘッドクリーニング層、13B プラテンローラクリーニング層、104 操作パネル、105 LCDパネル、106A,106B 記録メディア用スロット、107 オープンボタン、108 シャッタ、110 無線通信部、111 記憶装置、112 書込・読出回路、113 通信回路、114 アンテナ、120 装置本体、121 電源ケーブル、122 外部電源装置、140 サーマルヘッド、155 プラテンローラ、200 無線通信部、201,201A,201B アンテナ、202 RFモジュール、203 IFモジュール、210 通信制御部、220 本体表示部、230 本体操作部、240 印画コントローラ、250 記憶装置、260 本体制御部

Claims (7)

  1. プリンタ装置本体との間で無線通信によりデータの送受信を行う機能を備えるインクリボンカセットが装着される熱昇華型プリンタ装置であって、
    インクリボンカセットとの間で無線通信によりデータの送受信を行う通信手段と、
    上記インクリボンカセット側に記憶された当該インクリボンカセットの管理情報を上記通信手段を介して取得し、取得した管理情報に基づいて印刷処理を制御する制御手段を備えることを特徴とする熱昇華型プリンター装置。
  2. 上記制御手段は、上記管理情報として、プリンター装置本体に装着されたインクリボンカセットに収納されているインクリボンの持つ固有の色情報を上記通信手段を介して取得し、取得した色情報に基づいて印刷処理を制御することにより、上記プリンター装置本体に装着されたインクリボンカセット固有の発色特性に対応する色補正を行うことを特徴とする請求項1記載の熱昇華型プリンター装置。
  3. 上記制御手段は、上記管理情報として、プリンタ装置本体に装着されたインクリボンカセットの印画履歴情報を取得し、取得した印画履歴情報に基づいて印刷処理を制御することを特徴とする請求項1記載の熱昇華型プリンタ装置。
  4. 上記制御手段は、インクリボンカセットが上記プリンタ装置本体に正しく装着されることによって、上記管理情報としてプリンタ装置本体に装着されたインクリボンカセットの種別情報を取得し、上記インクリボンカセットの種別およびインクリボンカセットの有無を同時に認識することを特徴とする請求項1記載の熱昇華型プリンタ装置。
  5. 上記制御手段は、インクリボンの最初の画面の前あるいは最終画面後にクリーニング部を有するインクリボンカセットがプリンタ装置本体に装着された際に、上記プリンタ装置本体に装着されたインクリボンカセットの印画可能枚数情報を取得し、取得した印画可能枚数情報に基づいてクリーニング処理を制御することを特徴とする請求項1記載の熱昇華型プリンタ装置。
  6. 無線通信によりデータの送受信を行う機能を備える熱昇華型プリンタ装置に装着されるインクリボンカセットであって、
    プリンタ装置本体との間でデータの送受信を行う通信手段と、
    当該インクリボンカセットの管理情報を記憶した記憶手段とを備え、
    上記記憶手段に記憶した管理情報を上記通信手段を介してプリンター装置本体に送信し、また、上記記憶手段上の管理情報が上記通信手段を介してプリンター装置本体により更新されることを特徴とするインクリボンカセット。
  7. インクリボンの最初の画面の前あるいは最終画面後にクリーニング部を有し、
    上記記憶手段に記憶した管理情報として印画可能枚数情報を上記通信手段を介してプリンター装置本体に送信し、また、上記記憶手段上の印画可能枚数情報が上記通信手段を介してプリンター装置本体により更新されることを特徴とする請求項6記載のインクリボンカセット。
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