JP2000167974A - ロールフィルム - Google Patents

ロールフィルム

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JP2000167974A
JP2000167974A JP34897498A JP34897498A JP2000167974A JP 2000167974 A JP2000167974 A JP 2000167974A JP 34897498 A JP34897498 A JP 34897498A JP 34897498 A JP34897498 A JP 34897498A JP 2000167974 A JP2000167974 A JP 2000167974A
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JP
Japan
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film
inorganic oxide
oxide layer
roll
plastic film
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JP34897498A
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English (en)
Inventor
Seiji Izeki
清司 伊関
Seiichiro Yokoyama
誠一郎 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも片面に無機酸化物層を有するプラス
チックフィルムの巻取りフィルムにおいて、その無機酸
化物層を有するプラスチックフィルムの静電気が−10
kvより+10kvの範囲にあることを特徴とする透明
バリアフィルムの巻き取りフィルム 【解決手段】酸素バリア性、印刷性などの品質が巻き取
りフィルムロール内で安定し、最終製品である包装体の
性能安定が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性、ガスバリ
ア性、印刷性、柔軟性に優れた食品、医薬品、電子部品
等の気密性を要求される包装材料、または、ガス遮断材
料として優れた特性を持つロールフィルムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】透明バリアフィルムとしてプラスチック
フィルムに無機物を積層したフィルムが使用されてい
る。無機物としては透明の観点より金属酸化物が多く利
用されている。特に金属酸化物の中でも酸化珪素、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウムさらにこれらの混合物
を蒸着法、あるいはCVD法により積層したフィルムが
市販されている。この透明バリアフィルムは主として蒸
着装置、CVD装置で製造されている。製造した透明バ
リアフィルムはスリッターにより裁断し幅400〜10
00mm程度、長さ4000m〜10000m程度の単
位で紙管等に巻いたロールフィルムの形態にする。一般
的にこのロールフィルムの形態で流通している。このロ
ールフィルムをコンバーターメーカーは他のフィルムま
たは紙等とラミネートしたり、また、透明バリアフィル
ムに印刷しその上で他のフィルムとラミネートして積層
フィルムを作成する。このラミネートフィルムを使い種
々の包装を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無機酸
化物を積層したプラスチックフィルムでは各工程で帯電
しやすく。ラミネート工程で静電気放電し、無機酸化物
層を破壊しバリア性を低下したり更にはプラスチックフ
ィルム自体に穴をあけ問題になる。また、放電により有
機溶剤に引火し発火の恐れがある。印刷工程においても
帯電が大きい場合、ラミネート工程でおきる事故以外に
ひげ等など印刷品位が落ちる障害が起こる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも片
面に無機酸化物層を有するプラスチックフィルムのロー
ルフィルムにおいて、その無機酸化物層を有するプラス
チックフィルムの静電気が−10kvより+10kvの
範囲にあることを特徴とするロールフィルムである。
【0005】本発明でいう無機酸化物とは酸化アルミニ
ウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物と酸化ケイ素等
の半金属酸化物、またこれらの複合物をいう。酸化が完
全でなく酸素を若干欠損したもの、たとえばSiOx
(x=1.5〜1.9)といった表現をする無機酸化物
をも含む。無機酸化物層の厚みとしては特にこれを限定
するものではないが、ガスバリア性及び可尭性の点から
は、5〜300nmが好ましく、更に好ましくは、70
〜150nmである。
【0006】本発明でいうプラスチックフィルムとは、
有機高分子を溶融押し出しをして、必要に応じ、長手方
向、及び、または、幅方向に延伸、冷却、熱固定を施し
たフィルムであり、有機高分子としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタート、ポリ
エチレン2、6ナフタレート、ナイロン6、ナイロン
4、ナイロン66、ナイロン12、ポリ塩化ビニール、
ポリ塩化ビニリデン、ポリビニールアルコール、全芳香
族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、ポリスルフォン、ポリッフェニレンスル
フィド、ポリフェニレンオキサイドなどがあげられる。
また、これらの(有機重合体)有機高分子は他の有機重
合体を少量共重合したり、ブレンドしたりしてもよい。
【0007】更にこの有機高分子には、公知の添加剤、
たとえば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、
着色剤などが添加されていてもよく、その透明度は特に
限定するものではないが、透明性を利用したフィルムの
観点より70%以上の透過率をもつものが好ましい。
【0008】本発明に使用するプラスチックフィルム
は、薄膜層を積層するに先行して、該フィルムをコロナ
放電処理、グロー放電処理、その他の表面粗面化処理を
施してもよく、また、公知のアンカーコート処理が施さ
れていてもよい。本発明に使用するプラスチックフィル
ムは、その厚さとして5〜1000μmの範囲が好まし
く、更に好ましくは10〜500μmの範囲である。
【0009】本発明でいう長尺プラスチックフィルムの
巻取りロールとは、3インチ、6インチ、8インチ等の
紙管、プラスチック管、金属管を巻き芯としてプラスチ
ックフィルムを巻いた物をさす。プラスチックフィルム
の巻き長は、取り扱いの観点よりフィルム厚み12μm
で、4000m〜10000m巻き、25μmで200
0m〜6000m巻き程度が好ましい。プラスチックフ
ィルム幅としては400mm〜1200mm幅が取り扱
いの面より好ましい。
【0010】本発明でいう静電気とはプラスチックフィ
ルム表面に電荷が存在していることをさし、表面電位を
もってその強度を表している。表面電位の測定は市販の
静電気測定器たとえば回転セクタ型静電気ロケータ、集
電型静電気ロケータ、パルス同期型静電気ロケータ、静
電気誘導型静電気ロケータ等でできる。測定条件は温度
23℃、湿度50%の雰囲気で巻き取りフィルムを10
m/minの速度で巻き取りフィルムより巻き出しなが
ら測定した値をいう。
【0011】本発明の表面電位を−10kv〜+10k
vまでの間に制御する方法としては、無機酸化物層を有
するプラスチックフィルムを蒸着法等で製造するときに
高精度の膜厚モニターを使用し少なくともロールフィル
ム内で膜厚変動幅を±20%(好ましくは±10%)に
抑え、且つ巻き返して取り扱いやすいサイズにスリット
する際に室温20℃以上、湿度50%以上に管理しさら
に電圧印加型アイオナイザにより積極的に除電する方法
がある。
【0012】以下に実施例をあげて本発明を説明する。 実施例1 蛍光X線を利用した膜厚モニターを有する連続電子ビー
ム蒸着装置を使用し、酸化珪素層をポリエチレンテレフ
タレートフィルム(東洋紡績株式会社製 東洋紡エステ
ルフィルム 品番E5100 フィルム厚み12μm
幅1000mm長さ25000m)上に形成した。蒸着
材料は一酸化珪素を使用し、フィルム走行速度200m
/minで膜厚80nmを目標に蒸着した。膜厚変動幅
は±10以内であった。蒸着上がりのフィルムを温度2
3℃、湿度65%の部屋で電圧印加型アイオナイザを使
用しフィルムの両耳10mmをスリットし巻き返した。
長さ4000mで切り幅方向980mmの巻き取りフィ
ルムを作成した。作成した巻き取りフィルムをグラビア
印刷機で印刷し、印刷上がりを目視検査した。またJI
S K7126 B法に従い酸素透過度を酸素透過度測
定装置(モダンコントロールズ社製 OX−TRAN1
00)を用いて10点測定した。結果を表3、4に示
す。
【0013】比較例1 膜厚モニターにより制御をかけない以外実施例1と同様
に蒸着フィルムを作成した。また、温度23℃、湿度3
0%の部屋で除電器を停止しても着返し実施例1同様に
長さ4000mで切り幅方向980mmの巻き取りフィ
ルムを作成した。同じく実施例1同様に評価を行った。
結果を表1、2、3、4に示す。実施例1では良好な印
刷が可能なのに比較して比較例1では不良が発生した。
また実施例1では酸素透過性も安定しており良好なバリ
ア性が実現できるが、比較例1では静電気のによる穴、
サンダーラインにより透明バリアフィルムのバリア性が
安定しない。
【0014】
【発明の効果】酸素バリア性、印刷性などの品質が巻き
取りフィルムロール内で安定し、最終製品である包装体
の性能安定が向上する。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA02 AA15 AA20 AA24 AA25 AA29 AA45 AA46 AA54 AA55 AA56 AA60 AA63 AA64 AB17 AB26 AF08 AF30 AF38Y AF53Y AH04 BB11 BC01 BC12 4F100 AA17B AA17C AA20B AA20C AK01A AK42A AT00A BA03 BA06 BA10B BA10C EH66 GB15 JD02 JG03 JM02B JM02C JN01 4K029 AA11 AA25 BC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に無機酸化物層を有する
    プラスチックフィルムのロールフィルムにおいて、その
    無機酸化物層を有するプラスチックフィルムの静電気が
    −10kvより+10kvの範囲にあることを特徴とす
    るロールフィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロールフィルムの膜厚変
    動幅が±20%であることを特徴とするロールフィル
    ム。
JP34897498A 1998-12-08 1998-12-08 ロールフィルム Pending JP2000167974A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302820A (ja) * 2000-04-20 2001-10-31 Toray Ind Inc フィルムロールとその製造方法、および樹脂コア
JP2002200693A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Toyobo Co Ltd 透明ガスバリアフィルムロール
JP2003011263A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Toppan Printing Co Ltd 蒸着フイルム及びその製造方法
JP2006273997A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toray Ind Inc ポリプロピレンフィルム巻状物

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