JP2000167678A - レ―ザ溶接方法 - Google Patents

レ―ザ溶接方法

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JP2000167678A
JP2000167678A JP11101372A JP10137299A JP2000167678A JP 2000167678 A JP2000167678 A JP 2000167678A JP 11101372 A JP11101372 A JP 11101372A JP 10137299 A JP10137299 A JP 10137299A JP 2000167678 A JP2000167678 A JP 2000167678A
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茂 森
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 最適な溶接条件でレーザ溶接ができるように
する。 【解決手段】 溶接装置と一体となって動作し、ブラン
ク材の突合わせ部分の溶接直後の溶接ビードの断面形状
を測定する工程S5と、測定された溶接ビードの断面形
状より溶接ビードの特徴量を評価する工程S6,S8
と、溶接ビードの特徴量の評価結果に基づいて次回の溶
接条件を設定変更する工程S7,S9とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接方法に
係り、特にブランク材の付合わせ部分のレーザ溶接方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の製造工程には、ブラン
ク材を突合わせ、両者をレーザ溶接によって溶接するも
のがある。この工程では、突合わされたブランク材の突
合せ部分にレーザを照射し、この熱量によってブランク
材の表面を溶融して接合する。
【0003】図12(a)〜(d)は、厚さの異なるブ
ランク材Aとブランク材Bとを付合わせ、この付合わせ
部分をレーザ溶接した状態を示している。
【0004】(a)は、レーザの照射位置が最適な場合
のブランク材の付合わせ部分の溶接ビードの形状を示し
ている。図のように、最適な位置にレーザが照射された
場合には、ブランク材Aからブランク材Bになだらかな
曲線を描いた溶接ビードが形成される。このような形状
の溶接ビードが形成された場合には、接合部分は理想的
な強度を持つ。ところが、(b)に示すように薄板側に
目外れした場合、すなわちレーザの照射位置が最適な位
置よりもブランク材B側に寄ってしまった場合には、斜
面の勾配が急でおおきな窪みを有する溶接ビードが形成
される。また、(c)に示すように厚板側に目外れした
場合、すなわちレーザの照射位置が最適な位置よりもブ
ランク材A側に寄ってしまった場合には、溶接ビード部
分の突出が大きな溶接ビードが形成される。さらに、
(d)に示すようにブランク材の突合わせ部分に隙間が
存在する状態でレーザが照射された場合には、窪みが大
きく、また、アンダーカットも大きな溶接ビードが形成
される。
【0005】図13(a)〜(d)は、同じ厚さのブラ
ンク材Aとブランク材Bとを付合わせ、この付合わせ部
分をレーザ溶接した状態を示している。
【0006】(a)は、レーザの照射位置が最適な場合
のブランク材の付合わせ部分の溶接ビードの形状を示し
ている。図のように、最適な位置にレーザが照射された
場合には、アンダーカットの発生が見られず、左右対称
の溶接ビードが得られる。ところが、(b)または
(c)に示すように、いずれかのブランク材側に目外れ
した場合、すなわちレーザの照射位置が最適な位置より
もどちらかのブランク材側に寄ってしまった場合には、
目外れした側に盛り上がりが生じ、左右非対称の溶接ビ
ードが形成される。また、(d)に示すように、ブラン
ク材の突合わせ部分に隙間が存在する状態でレーザが照
射された場合には、アンダーカットの大きな溶接ビード
が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、レーザ
の照射位置が板厚の薄いパネル側(B側)にずれた場
合、溶接ビードの断面は図12(b)に示したようにな
るが、このような形状の溶接ビードとなるのは2枚のブ
ランク材の接合部が十分な強度で溶接されていないこと
を表していると言える。
【0008】また、レーザの照射位置が板厚の厚いパネ
ル側(A側)にずれた場合、溶接ビードの断面は図12
(c)に示したようになるが、このような形状の溶接ビ
ードとなるのもまた、2枚のブランク材の接合部が十分
な強度で溶接されていないことを表していると言える。
【0009】さらに、ブランク材の切断精度が悪く、切
断部分のダレや角Rが大きいために溶接ビード部分の材
料不足が生じると、溶接ビードの断面は図12(d)に
示す形状となるが、このような形状の溶接ビードとなる
のは、溶接ビード部分で板厚が不足していることを表し
ており、接合部の強度も低くなっていると言える。
【0010】本発明は、このような点に鑑みて行なわれ
たものであり、最適な溶接条件でレーザ溶接ができるレ
ーザ溶接方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のレーザ溶接方法は、以下のように構成され
る。
【0012】請求項1に記載の発明は、ブランク材の突
合わせ部分のレーザ溶接方法であって、溶接装置と一体
となって動作し、前記ブランク材の突合わせ部分の溶接
直後の溶接ビードの断面形状を測定する工程と、前記測
定された溶接ビードの断面形状より溶接ビードの特徴量
を評価する工程と、前記溶接ビードの特徴量の評価結果
に基づいて次回の溶接条件を設定変更する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のレーザ溶接方法において、前記溶接ビードの特徴量を
評価する工程は、前記ブランク材の両面に形成された溶
接ビードの当該ブランク材のそれぞれの表面に対する突
出量または窪み量と、当該溶接ビードの中心線に対する
前記溶接ビードの非対称性とによって前記溶接ビードの
特徴量を評価することを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のレーザ溶接方法において、前記ブランク材の突合わせ
位置に段差が存在する場合には、前記ブランク材の表裏
面に形成された溶接ビードのそれぞれのブランク材の境
界線を結ぶ勾配直線に対する突出量または窪み量によっ
て前記溶接ビードの特徴量を評価することを特徴とす
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のレーザ溶接方法において、前記次回の溶接条件を設定
変更する工程は、溶接進行方向に直交し、かつブランク
材表面に直交した溶接位置を設定する工程と、溶接速
度、レーザ溶接加工点出力、レーザビームの揺動幅、加
工点での溶接進行方向に直交する方向のビーム幅のいず
れか1つまたはいずれかを複合した溶接条件を設定する
工程とを有することを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、ブランク材の突
合わせ部分をレーザ溶接するレーザ溶接方法であって、
前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形
状線を計測し、前記断面形状線上に前記ブランク材間の
斜面を想定した勾配直線を引き、当該勾配直線と前記断
面形状線との差から溶接状態を評価する工程を含むこと
を特徴とする。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
レーザ溶接方法において、前記溶接状態を評価する工程
は、前記勾配直線と前記勾配直線の始点と終点との間に
ある前記断面形状線との差の絶対値を平均した値によっ
て溶接状態を定量的に評価することを特徴とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項5記載の
レーザ溶接方法において、前記溶接状態を評価する工程
は、前記勾配直線と前記勾配直線の始点と終点との間に
ある前記断面形状線との差を2乗平均した値によって溶
接状態を定量的に評価することを特徴とする。
【0019】請求項8に記載の発明は、厚さが異なるブ
ランク材の突合わせ部分をレーザ溶接するレーザ溶接方
法であって、前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状
を表す断面形状線を計測し、前記断面形状線上に前記ブ
ランク材間の斜面を想定した勾配直線を引き、前記断面
形状線が、前記勾配直線よりも突出した凸部分を有する
場合には、前記ブランク材のうち、厚さがより厚いブラ
ンク材の側にレーザ溶接位置がずれていると判断する一
方、前記断面形状線が、前記勾配直線よりも凹んだ凹部
分を有する場合には、前記ブランク材のうち、厚さがよ
り薄いブランク材の側にレーザ溶接位置がずれていると
判断する溶接位置ずれ検出工程を含むことを特徴とす
る。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項8記載の
レーザ溶接方法において、前記溶接位置ずれ検出工程
は、前記勾配直線と前記勾配直線の始点と終点との間に
ある前記断面形状線との差の平均値の正または負によっ
て前記断面形状線の前記凸部分と前記凹部分とを検出す
ることを特徴とする。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項5乃至
請求項9のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法におい
て、前記勾配直線は、前記断面形状線の一方の端部から
溶接ビード中心に向かって順次前記断面形状線の移動平
均をとり、当該移動平均の値と相違する前記断面形状線
上の点のうち、最も前記一方の端部に近い点Aと、前記
断面形状線の他の端部から溶接ビード中心に向かって順
次前記断面形状線の移動平均をとり、当該移動平均の値
と相違する前記断面形状線上の点のうち、最も前記他の
端部に近い点Bとを始点または終点とする直線であるこ
とを特徴とする。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項5乃至
請求項9のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法におい
て、前記勾配直線は、前記断面形状線を2回微分して得
られる極点である点Aと点Bとを始点または終点とする
直線であることを特徴とする。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項5乃至
請求項9のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法におい
て、前記勾配直線は、前記断面形状線と前記ブランク材
のうちの一方の上面の延長線との交点である点Aと、前
記断面形状線と他方のブランク材の上面の延長線との交
点である点Bとを始点または終点とする直線であること
を特徴とする。
【0024】請求項13に記載の発明は、厚さが等しい
ブランク材の突合わせ部分をレーザ溶接するレーザ溶接
方法であって、前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形
状を表す断面形状線を計測し、前記断面形状線上に前記
溶接ビードの中心線を引き、前記中心線を境にした右部
分と左部分とで前記断面形状線の凹凸に差異がある場
合、凸である部分がより多い側にレーザ溶接位置がずれ
ていると判断する溶接位置ずれ検出工程を含むことを特
徴とする。
【0025】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載のレーザ溶接方法において、前記溶接位置ずれ検出
工程は、前記断面形状線の一方の端部から他方の端部に
向かって順次前記断面形状線の移動平均をとり、当該移
動平均の値と相違する前記断面形状線上の点のうち、最
も前記一方の端部に近い点Cを通る直線と、最も前記他
方の端部に近い点Dを通る直線と平行で、かつ前記各直
線と等しい距離にある直線を中心線とすることを特徴と
する。
【0026】請求項15に記載の発明は、請求項13に
記載のレーザ溶接方法において、前記溶接位置ずれ検出
工程は、前記断面形状線と前記ブランク材のうちの一方
の上面の延長線との交点である点Cを通る直線と、前記
断面形状線と他方のブランク材の上面の延長線と平行
で、かつ前記各直線と等しい距離にある直線を中心線と
することを特徴とする。
【0027】請求項16に記載の発明は、請求項13に
記載のレーザ溶接方法において、前記溶接位置ずれ検出
工程は、前記断面形状線を2回微分して得られる極点で
ある点Cを通る直線と、前記断面形状線を2回微分して
得られる他の極点である点Dを通る直線と平行で、かつ
前記各直線と等しい距離にある直線を中心線とすること
を特徴とする。
【0028】請求項17に記載の発明は、請求項13な
いし請求項16のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法
において、前記溶接位置ずれ検出工程は、前記断面形状
線と前記点Cを通る直線と前記中心線とによって表され
る断面形状を有する溶接ビードの高さ平均と、前記断面
形状線と前記点Dを通る直線とによって表される断面形
状を有する溶接ビードの高さ平均との差によって前記断
面形状線の前記中心線を境にした右部分と左部分との凹
凸の差異を検出することを特徴とする。
【0029】請求項18に記載の発明は、ブランク材の
突合わせ部分をレーザ溶接するレーザ溶接方法であっ
て、レーザ溶接しながらレーザ溶接によって形成される
前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形
状線を計測し、当該断面形状線に基づいてレーザ溶接位
置ずれまたは溶接母材隙間の有無を検出し、レーザ溶接
位置ずれが検出された場合にはレーザ溶接位置を修正し
て溶接ビードを補正する一方、溶接母材隙間が検出され
た場合には、溶接速度を低下する、または溶接の進行方
向に対して溶接用のレーザ光を横方向に動かして溶接ビ
ードを補正し、前記補正後の溶接によって形成された溶
接ビードの断面形状を表す断面形状線を計測し、溶接の
状態を検査することを特徴とする。
【0030】請求項19に記載の発明は、請求項18記
載のレーザ溶接方法において、前記ブランク材の厚さが
異なる場合、前記断面形状線に基づくレーザ溶接位置ず
れの検出は、前記断面形状線上に前記ブランク材間の斜
面を想定した勾配直線を引き、前記断面形状線が、前記
勾配直線よりも突出した凸部分を有する場合には、前記
ブランク材のうち、厚さがより厚いブランク材の側にレ
ーザ溶接位置がずれていると判断する一方、前記断面形
状線が、前記勾配直線に対して凹んだ凹部分を有する場
合には、前記ブランク材のうち、厚さがより薄いブラン
ク材の側にレーザ溶接位置がずれていると判断すること
を特徴とする。
【0031】請求項20に記載の発明は、請求項18記
載のレーザ溶接方法において、前記ブランク材の厚さが
等しい場合、前記断面形状線に基づくレーザ溶接位置ず
れの検出は、前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状
を表す断面形状線を計測し、前記断面形状線上に前記溶
接ビードの中心線を引き、前記中心線を境にした右部分
と左部分とで前記断面形状線の凹凸に差異がある場合、
凸である部分がより多い側にレーザ溶接位置がずれてい
ると判断することを特徴とする。
【0032】請求項21に記載の発明は、請求項18記
載のレーザ溶接方法において、前記断面形状線は、レー
ザ溶接機の溶接ヘッドと連結して一体的に移動するセン
サによって計測されることを特徴とする。
【0033】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は、ブラ
ンク材の突合わせ部分に形成される溶接ビードの断面形
状を計測し、この断面形状から溶接ビードの特徴量を評
価し、この評価結果に基づいて次回の溶接条件を設定、
変更するようにしたので、形成される溶接ビードの形状
から最適の溶接条件でレーザ溶接をすることができるよ
うになる。
【0034】また、ブランク材の突合わせ部分に形成さ
れる溶接ビードの断面形状を計測し、この断面形状にブ
ランク材間の斜面を想定した勾配直線を引くことによっ
てブランク材間の適切な勾配と実際の断面形状との相違
を知ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明のレーザ溶接方法の
一実施形態について述べる。
【0036】なお、以下に述べる実施の形態は、いずれ
もレーザ溶接機の溶接ヘッドの位置合わせに本発明のレ
ーザ溶接方法を適用する場合を例に説明する。
【0037】《実施の形態1》本発明の実施の形態1
は、厚さの異なるブランク材の突合わせ部分のレーザ溶
接である(異厚モード)。
【0038】(装置構成)図1は、本発明の実施の形態
1と後述する実施の形態2とに共通のレーザ溶接機を表
す図である。また、図2は、図1のレーザ溶接機の制御
を説明するためのブロック図である。
【0039】図1のレーザ溶接機は、溶接用レーザ光1
を出力する溶接ヘッド8と、溶接ヘッド8に取り付けら
れた溶接ビード形状センサ3とを有している。溶接用ヘ
ッド8は、駆動手段6(図2)によって図1中の矢線A
の方向に移動しながら、たとえば厚板ブランク材BAと
薄板ブランク材BBとの突合わせ部分にレーザ溶接用の
溶接レーザ光1を照射する。この溶接レーザ光1は、図
示しないレーザ発振器から発振され、集光レンズ2によ
って集光されている。
【0040】一方、溶接ビード形状センサ3は、例え
ば、スリット状のレーザ光4を被測定面(溶接直後のビ
ード部)に照射し、この被測定面の凹凸から溶接ビード
形状を断面として計測するセンサで、溶接ヘッド8のホ
ルダー5に取り付けられて溶接ヘッド8と共に移動する
よう構成されている。このため、溶接ビード形状センサ
3により溶接ビードになんらかの異常が認められた場
合、異常が認められた時点でのレーザ溶接機に設定され
ていたNC座標(numeral contorol座
標)を用いて、その異常が発生した溶接ビードの位置を
特定することができる。
【0041】また、この溶接ビード形状センサ3と溶接
ヘッド8とは、溶接ビード形状センサ3が矢線Aの方向
に移動する溶接ヘッド8の後側に位置するよう配置され
ている。このため、溶接ビード形状センサ3は、溶接ヘ
ッド8によって形成された直後の溶接ビードの形状を計
測することができる。
【0042】図3は、溶接ビード形状センサ3が計測し
た溶接ビードの断面の形状を示すデータ(断面形状線)
の一例を示すものである。このようなデータは、溶接ビ
ード形状センサ3から信号Sとして出力され、レーザ溶
接機を制御する制御装置12に入力する。制御装置12
のCPU10は、図3に例示したような断面形状線上に
厚板ブランク材BAと薄板ブランク材BBとの間に想定
される斜面を示す直線(勾配直線)を引き、この勾配直
線に基づいて溶接ビード形状を評価する。なお、この溶
接ビード形状の評価方法については後述する。
【0043】そして、この溶接ビード形状に基づいて、
レーザ溶接光1がブランク材の最適照射位置に照射され
ているか否かを間接的に判断する。最適照射位置からの
レーザ溶接光1のずれが検出されると、CPU10は、
この位置ずれの方向と量とを例えばステッピングモータ
が使用される駆動手段6に出力する。駆動手段6は、レ
ーザ溶接光1の照射位置が、検出されたずれの方向とは
反対に検出されたずれ量だけ溶接ヘッド8を移動してレ
ーザ溶接光1のずれを補正する。
【0044】なお、この補正が行なわれている間にもレ
ーザ溶接とレーザ溶接光1の位置ずれの計測は継続して
行なわれている。このため、ずれを補正されたレーザ溶
接光1によって形成された溶接ビードの形状は、直ちに
溶接ビード形状センサ3によって計測され、CPU10
によって評価されることになる。
【0045】以上の動作を溶接中に継続して行なうこと
により、レーザ溶接光1を最適照射位置に照射する位置
に溶接ヘッド8を設定することができる。
【0046】(溶接ビード形状評価方法)図4(A)な
いし図4(C)は、勾配直線を定義する方法を例示する
図である。
【0047】図4(A)ないし(C)は、いずれも厚板
ブランク材BAと薄板ブランク材BBとを突合わせ、こ
の突合わせ部分をレーザ溶接した場合の溶接ビードbを
表す断面形状線dと、この断面形状線d上に引かれた勾
配直線sとを示している。
【0048】図4(A)で示す方法では、図中、矢線e
の方向から断面形状線dの移動平均を順次算出し、この
移動平均の値と最初に相違した断面形状線d上の点を点
Aとする。また、図中、矢線fの方向から断面形状線d
の移動平均(測定値が次々に得られるとき、各値から始
めて順に一定個数をとって作った算術平均の全体、例え
ば、(x1 +x2 +x3 )/3,(x2 +x3 +x4 )
/3,(x3 +x4 +x5 )/3…は、移動平均)を順
次算出し、この移動平均の値と最初に相違した断面形状
線d上の点を点Bとする。そして、点Aと点Bとを結ぶ
直線を勾配直線sとしている。
【0049】また、図4(B)に示す方法では、断面形
状線dと厚板ブランク材BAの上面の延長線との交点の
うちの点Aと、断面形状線dと薄板ブランク材BBの上
面の延長線との交点のうちの点Bとを結ぶ直線を勾配直
線としている。
【0050】さらに図4(C)に示す方法では、図中の
点Aと点Bとを結ぶ直線を勾配直線としている。この点
AとBとは、断面形状線dを2回微分して得られる極点
のうちの2点である。
【0051】勾配直線は、以上のいずれの方法を用いて
も定義することが可能である。また、実施の形態1に適
用される溶接ビード形状評価の勾配直線は、以上の方法
で定義されるものに限定されるものでなく、厚板ブラン
ク材BAと薄板ブランク材BBとを突合わせ、レーザを
照射した場合に形成される溶接ビード勾配を想定する直
線と両側の母材パネルの境界線を結ぶ直線を定義するも
のであれば良い。
【0052】次に、以上述べた方法で定義された勾配直
線に基づいて、溶接レーザ光1の照射位置と最適照射位
置とのずれを検出する方法について述べる。
【0053】図5は、厚板ブランク材BAと薄板ブラン
ク材BBとを突合わせ、この突合わせ部分に形成された
溶接ビードbを示す断面形状線dを示している。そし
て、データ上、この断面形状線中に点oを原点とするx
−y座標軸を定義する。なお、このような断面形状の溶
接ビードが形成された時には、溶接方向に不連続に凝固
するビード、すなわちハンピングビードが形成される恐
れがある。
【0054】この断面形状線d上に勾配直線sをひき、
断面形状線dと勾配直線sとの3つの交点をそれぞれ点
g、点h、点iとする。さらに断面形状線d上の点gか
ら点iまでの各点のy座標の値から、各点とx座標を同
じくする勾配直線s上のy座標の値を差し引いた値を求
める。
【0055】例えば、点gと点hとの間にある断面形状
線d上の点a(0,ya )と、これとx座標を同じくす
る点b(0,yb )とでは、y座標の値の差は、ya −
ybとなる。このようにして、点gから点iまでにある
断面形状線d、勾配直線s上のすべての点についてy座
標の差を求める。
【0056】さらに、以上のようにして求めた断面形状
線dと勾配直線sとのy座標の差の平均値を求める。そ
して、求められた平均値の正または負によって、溶接ビ
ードが勾配直線よりも突出した凸部を持つ形状か、ある
いは、勾配直線よりも凹んだ凹部を持つ形状かを判別す
る。
【0057】溶接ビードbが、凸部を持つ形状であると
判別された場合には、レーザ溶接光が厚板側に目外れし
ていると判断される。一方、溶接ビードbが凹部を持つ
形状であると判別された場合には、レーザ溶接光が薄板
側に目外れしていると判断される。
【0058】なお、溶接ビードの目外れを判別するため
の平均値の算出は、算術平均や二乗平均のいずれを用い
て算出するようにしても良い。
【0059】次に、目外れや不良が発生していると判断
された場合には、この欠陥の発生を防ぐ方向に溶接ヘッ
ド8を移動し、レーザ溶接光1が、最適照射位置に照射
されるように調整する。この調整は、以下の手順で行な
われる。
【0060】図12で述べたように、レーザ溶接光1
が、最適照射位置よりも厚板ブランク材BA側にずれた
場合、溶接ビードbは凸部を持つ形状となる。また、最
適照射位置よりも薄板ブランク材BB側にずれた場合、
溶接ビードbは凹部を持つ形状となる。
【0061】したがって、溶接ビードbに凸部が検出さ
れた場合には、この凸部が打ち消されるよう、溶接ヘッ
ド8を薄板ブランク材BB側に移動するように指示する
信号がCPU10から駆動手段6に向けて出力される。
また、溶接ビードbに凹部が検出された場合には、この
ハンピングが打ち消されるよう、溶接ヘッド8を厚板ブ
ランク材BA側に移動するように指示する信号がCPU
10から駆動手段6に向けて出力される。
【0062】CPU10からの信号を受けとった駆動手
段6は、ステッピングモータを例えば、0.1〜0.3
mm程度の一定量ずつ回転し、CPU10の指示に従っ
て溶接ヘッド8を移動する。この溶接ヘッド8の移動に
伴って検出される溶接ビードの形状が変化して来るが、
最適照射位置で得られる溶接ビードの形状が検出された
ら、駆動手段6はステッピングモータを停止する。
【0063】このようにして溶接ヘッド8を移動した後
も、さらにこの後に行なわれたレーザ溶接によって形成
された溶接ビードbを計測し、この断面形状から目外れ
等の発生を検出する。そして、目外れ等が検出されたと
きには、上記のように溶接ヘッド8を最適照射位置に移
動する動作が繰り返される。
【0064】以上述べたように実施の形態1のレーザ溶
接方法は、異なる厚さのブランク材の付合わせ位置にレ
ーザ溶接を行ないながら、レーザ溶接によって形成され
た溶接ビードを計測している。そして、位置ずれが検出
された場合には、計測された溶接ビードの形状から位置
ずれの方向を判断し、このずれを修正している。
【0065】このため、レーザ溶接光1の照射位置ずれ
の修正後、この修正の結果が直ちに判定でき、ブランク
材の厚さが異なる場合にレーザ溶接機の溶接ヘッド8の
位置合わせをリアルタイムで行なうことができる。
【0066】また、実施の形態1は、計測された溶接ビ
ードの断面の形状を、平均値の算出など比較的簡易な演
算処理で評価することができる。このため、演算処理に
使用される装置が簡易なもので良く、本発明を実施する
ための装置を小型、簡易なものにすることができる。
【0067】《実施の形態2》本発明の実施の形態2
は、厚さの等しいブランク材の突合わせ部分をレーザ溶
接する場合に本発明のレーザ溶接方法を適用するもので
ある(同厚モード)。
【0068】実施の形態2で使用するレーザ溶接機は、
実施の形態1で述べたものと同じものである。
【0069】厚さが等しいブランク材BCとブランク材
BDとを突合わせてレーザ溶接した場合、この突合わせ
部分には、例えば図6に示した断面形状線dによって表
される溶接ビードbが形成される。実施の形態2でも、
このような断面形状線は、溶接ビード形状センサ3から
信号Sとして出力され、レーザ溶接機を制御する制御装
置12に入力される。制御装置12のCPU10は、図
6に例示したような断面形状線上に溶接ビードbの中心
を想定した直線(中心線)を引き、この中心線に基づい
てレーザ溶接光1の目外れを有無を判断する。なお、こ
の判断の方法は後述する。また、本明細書中では、この
中心線を溶接ビード中心と定義する。
【0070】この溶接ビード形状に基づいて、溶接レー
ザ光1がブランク材の最適照射位置に照射されているか
否かを検出する。最適照射位置からのレーザ溶接光1の
ずれが検出されると、CPU10は、この位置ずれの方
向と量とを例えばステッピングモータが使用される駆動
手段6に出力する。駆動手段6は、レーザ溶接光1の照
射位置を、検出されたずれの方向とは反対に検出された
ずれ量だけ溶接ヘッド8を移動する。これによって、レ
ーザ溶接光1のずれを補正する。
【0071】なお、溶接ヘッド8の移動中にもレーザ溶
接光のずれの有無は計測されている。つまり、ずれを補
正されたレーザ溶接光1によって形成された溶接ビード
の形状は、直ちに溶接ビード形状センサ3によって計測
され、CPU10によって評価されている。
【0072】以上の動作を繰り返すことにより、レーザ
溶接光1を常に最適照射位置に設定することができる。
【0073】(溶接ビード形状評価方法)図7(A)な
いし(C)は、中心線を定義する方法を説明する図であ
る。
【0074】図7(A)ないし(C)は、いずれも厚さ
の等しいブランク材BCとブランク材BDとを突合わ
せ、この突合わせ部分をレーザ溶接した場合の溶接ビー
ドbを表す断面形状線dと、この断面形状線d上にひか
れた中心線cとを示している。
【0075】図7(A)で示す方法では、図中、矢線e
の方向から断面形状線dの移動平均を順次算出し、この
移動平均の値と最初に相違した断面形状線d上の点を点
Cとする。また、図中、矢線fの方向から断面形状線d
の移動平均を順次算出し、この移動平均の値と最初に相
違した断面形状線d上の点を点Dとする。そして、点
C、点Dからそれぞれブランク材BC、ブランク材BD
下面に向かって垂線t、uを下ろし、この垂線t、垂線
uからの距離v、wがそれぞれ等しく、かつ垂線t、垂
線uと平行(つまり、ブランク材に対して垂直)な直線
を中心線cとする。
【0076】また、図7(B)に示す方法では、断面形
状線dとブランク材BC、ブランク材BDの上面の延長
線との交点のうち、最もブランク材BCに近い点を点
C、最もブランク材BDに近い点を点Dとする。そし
て、点C、点Dからそれぞれブランク材BC、ブランク
材BD下面に向かって垂線t、uを下ろし、この垂線
t、垂線uからの距離v、wがそれぞれ等しく、かつ垂
線t、垂線uと平行(つまり、ブランク材に対して垂
直)な直線を中心線cとする。
【0077】さらに図7(C)に示す方法では、断面形
状線dを2回微分して得られる極点のうち、最もブラン
ク材BCに近い点を点C、最もブランク材BDに近い点
を点Dとする。そして、点C、点Dからそれぞれブラン
ク材BC、ブランク材BD下面に向かって垂線t、uを
下ろし、この垂線t、垂線uからの距離v、wがそれぞ
れ等しく、かつ垂線t、垂線uと平行(つまり、ブラン
ク材に対して垂直)な直線を中心線cとする。
【0078】中心線は、以上のいずれの方法を用いても
定義することが可能である。また、実施の形態2に適用
される溶接ビード形状評価の中心線は、以上の方法で定
義されるものに限定されるものでなく、厚さの等しいブ
ランク材BC、ブランク材BDを突合わせ、最適照射位
置にレーザを照射した場合に形成される溶接ビードの中
心を定義するものであれば良い。
【0079】次に、以上述べた方法で定義された中心線
に基づいて、溶接レーザ光1の照射位置と最適照射位置
とのずれを検出する方法について述べる。
【0080】図8(A)ないし(C)は、溶接レーザ光
1の照射位置と溶接ビードbを表す断面形状線dとの関
係を説明するための図である。
【0081】図8(A)は、厚さが等しいブランク材を
突合わせてレーザ溶接を行なう際に形成される理想的な
溶接ビードbの断面形状を表す断面形状線dを表す図で
ある。最適照射位置にレーザを照射した場合に形成され
る溶接ビード、すなわち理想的な溶接ビードbの断面形
状線dは、中心線cを境にして左右対称の形状をし、し
かも左右の凹部の深さが0.1mm以内である。このよ
うな溶接ビードbが形成されるレーザ溶接光1のレーザ
照射位置を、実施の形態2の最適照射位置とする。
【0082】図8(B)は、レーザ溶接光1の照射位置
が、最適照射位置よりも図中左側にずれている場合に形
成される溶接ビードbの断面形状線dを示している。突
合わせ部分をレーザ溶接されるブランク材の厚さが等し
いとき、レーザ溶接光1が最適照射位置に対して位置ず
れした方向とは反対の方向に凹部が発生する。また、位
置ずれした方向には、凸部が発生する。
【0083】図8(C)は、ブランク材BCとブランク
材BDとの間に隙間がある場合に形成される溶接ビード
bを示している。この溶接ビードbは、ブランク材間の
隙間のために付合わせ位置で溶接母材が不足するためア
ンダーカットが発生する。したがって、アンダーカット
が発生した場合、ブランク材BC、ブランク材BD間に
隙間があると判断することができる。
【0084】次に、溶接ビードbの凹凸を判定する方法
について説明する。
【0085】図9は、厚さが等しいブランク材BCとブ
ランク材BDとを突合わせ、この突合わせ部分に形成さ
れた溶接ビードbの断面形状線dを示している。そし
て、データ上、この断面形状線中に点oを原点とするx
−y座標軸を定義する。なお、断面形状線dとy軸との
交点を点z(0,yz )とする。
【0086】断面形状線dの一方の端部である点C(x
c ,yc )から、点z(0,yz )までのy座標の値の
平均値をとる。また、断面形状線dの他方の端部である
点D(xD ,yD )から点z(0,yz )までのy座標
の値の平均値をとり、両者を比較する。この比較の結
果、両者の差が所定の値以上であれば、レーザ溶接光1
の照射位置がずれ、このために欠陥が発生したと判断す
る。さらにこのとき、平均値が大きい側に溶接ビードb
の凸部があり、反対側に凹部があると判断できる。
【0087】また、中心線を境にして、左右の平均値が
共に所定の値以下であった場合には、ブランク材間に隙
間があると判断することができる。なお、レーザ溶接光
1の照射位置ずれ、ブランク材間の隙間の有無の判断基
準となる所定の値は、照射位置ずれや隙間による欠陥を
確実に検出でき、しかも過検出が少ないように予め実験
による条件出しで設定されるものである。
【0088】次に、レーザ溶接光1の照射位置ずれによ
る欠陥、またはブランク材間の隙間による欠陥が発生し
たと判断された場合、この欠陥の発生を防ぐ方向に溶接
ヘッド8を移動し、レーザ溶接光1が、最適照射位置に
照射されるように調整する。この調整は、以下の手順で
行なわれる。
【0089】図8で述べたように、レーザ溶接光1が、
最適照射位置よりもブランク材BC、ブランク材BDの
中心線cを境にしたいずれかの側にずれた場合、溶接ビ
ードbは、レーザ溶接光1がずれた側に凸部を持ち、反
対側に凹部を持つ。
【0090】したがって、溶接ビードbから凸部が検出
された場合、CPU10は、この凸部が検出された側と
は反対の側に溶接ヘッド8を移動するように指示する信
号を駆動手段6に向けて出力する。CPU10からの信
号を受けとった駆動手段6は、ステッピングモータを例
えば、0.1〜0.3mm程度の一定量ずつ回転し、C
PU10の指示に従って溶接ヘッド8を移動する。ま
た、このときCPU10が、溶接ビードbの凹凸を表す
平均値に基づいてレーザ溶接光1の照射位置のずれ量を
判断し、このずれ量に応じてステッピングモータを回転
するようにしても良い。
【0091】また、溶接ビードbからブランク材間の隙
間が検出された場合、CPU10は、溶接の進行方向に
対して溶接ヘッド8を左右交互に動かしながら溶接す
る、いわゆるウィービングを行なうように駆動手段6に
指示する信号を出力する。あるいは、溶接スピードを低
下するように指示する信号を出力する。
【0092】このような信号を受けとった駆動手段6
は、CPU10の指示に従って溶接ヘッド8を駆動し、
ブランク材間の隙間により発生するアンダーカットの発
生を防止する。
【0093】溶接ヘッド8の移動、またはウィービン
グ、あるいは溶接速度を低下させた後、この後に行なわ
れたレーザ溶接によって形成された溶接ビードbを計測
し、この断面形状からレーザ溶接光1の照射位置のず
れ、ブランク材間の隙間を検出する。そして、レーザ溶
接光1の照射位置ずれ、またはブランク材間の隙間によ
るアンダーカットによる欠陥が検出されなくなるまでレ
ーザ溶接光1の照射位置を調整する。
【0094】以上述べたように実施の形態2のレーザ溶
接方法は、厚さが等しいブランク材の付合わせ位置にレ
ーザ溶接を行ないながら、レーザ溶接によって形成され
た溶接ビードを計測している。そして、位置ずれが検出
された場合には、計測された溶接ビードの形状から位置
ずれの方向を判断し、このずれを修正している。
【0095】このため、レーザ溶接光1の照射位置ずれ
修正後、この修正の結果が直ちに判定でき、ブランク材
の厚さが等しい場合にもレーザ溶接機の溶接ヘッド8の
位置合わせを短時間のうちに行なうことができる。
【0096】また、実施の形態2は、計測された溶接ビ
ードの断面の形状を、平均値の算出など比較的簡易な演
算処理で評価することができる。このため、演算処理に
使用される装置が簡易なもので良く、本発明を実施する
ための装置を小型、簡易なものにすることができる。
【0097】次に、図10、図11に示すフローチャー
トに基づいて、本発明方法の手順を説明する。
【0098】処理がスタートとすると、まず、溶接ビー
ド形状センサ3がオンし(S1)、ブランク材の突合わ
せ部分を検出する。そして、ブランク材間の段差の有無
により、両ブランク材の厚さが等しいか否か判断し(S
2)、ブランク材の厚さが異なる場合には、実施の形態
1で説明した異厚モードをCPU10に設定する(S
3:NO)。
【0099】異厚モード設定後、レーザ溶接を開始し
(S4)、レーザ溶接しながらこの溶接によって形成さ
れた溶接ビードの断面形状を計測する(S5)。この計
測から、溶接ビードに厚板側の目外れがあると判断され
た場合には(S6:YES)、溶接ヘッド8の位置を薄
板ブランク材側に修正する(S7)。
【0100】また、ステップ6の判断で、厚板側の目外
れが検出されなかった場合には(S6:NO)、溶接ビ
ードに薄板側の目外れがあるか否か判断する(S8)。
この判断の結果、薄板側の目外れが検出された場合(S
8:YES)、溶接ヘッド8の位置を厚板ブランク材側
に修正する(S9)。そして、ステップ8の判断の結
果、薄板側の目外れが検出されなかった場合には(S
8:NO)、このレーザ溶接が終了したか否か判断し
(S10)、終了していない場合には(S10:N
O)、レーザ溶接が終了するまで溶接ビードを計測、溶
接ヘッド8の位置の修正を行なう(S5〜S10)。
【0101】また、ステップ10の判断で、レーザ溶接
が終了したと判断された場合には(S10:YES)、
すべての処理を終了する。
【0102】一方、ステップ2の判断で、ブランク材の
厚さが等しいと判断された場合には(S2:YES)、
実施の形態2で説明した同厚モードをCPU10に設定
する(S11)。そしてレーザ溶接を開始し(S1
2)、レーザ溶接しながらこの溶接によって形成された
溶接ビードを計測する(S13)。この計測から、レー
ザ溶接光1の照射位置のずれが検出された場合(S1
4:YES)、溶接ビードが凹部を持つ側にレーザ溶接
ヘッド8の位置を移動して溶接ポイントを修正する(S
17)。
【0103】また、ステップ14の判断で、レーザ溶接
光1の照射位置のずれが検出されなかった場合(S1
4:NO)、ブランク材間の隙間によって溶接の母材不
足が生じているか否か判断する(S15)。この判断の
結果、母材不足がある場合には(S15:YES)、例
えば、駆動手段6に指示して溶接速度を低下させる(S
18)。
【0104】一方、ステップ15の判断の結果、母材不
足が検出されなかった場合には(S15:NO)このレ
ーザ溶接が終了したか否か判断し(S16)、終了して
いない場合には(S16:NO)、レーザ溶接が終了す
るまで溶接ビードを計測、溶接ヘッド8の位置の修正を
行なう(S13〜S16)。
【0105】また、ステップ16の判断で、レーザ溶接
が終了したと判断された場合には(S16:YES)、
すべての処理を終了する。
【0106】以上述べた一連の処理により、レーザ溶接
機がレーザ溶接光を最適照射位置に照射するよう溶接ヘ
ッドの位置を調整でき、目外れのない良好なレーザ溶接
を行なうことができる。
【0107】なお、本発明は、以上に述べた実施の形態
に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレーザ溶接方法を適用するレーザ溶
接機の構成図である。
【図2】 図1のレーザ溶接機の制御系のブロック図で
ある。
【図3】 差厚のあるブランク材の断面形状線の典型例
を示す図である。
【図4】 (A)ないし(C)は、本発明の実施の形態
1の勾配直線を例示する図である
【図5】 溶接レーザ光の照射位置と最適照射位置との
ずれを検出する方法の説明図である。
【図6】 同厚のブランク材のの断面形状線の典型例を
示す図である。
【図7】 (A)ないし(C)は、本発明の実施の形態
2の中心線を例示する図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の溶接レーザ光の照射
位置と断面形状線との関係の説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態2の溶接ビードの凹凸を
判定する方法の説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態1、実施の形態2を一
連の処理として表すフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態1、実施の形態2を一
連の処理として表すフローチャートである。
【図12】 厚さの異なるブランク材の付合わせ部分を
レーザ溶接した状態を示す図である。
【図13】 厚さの同じブランク材の付合わせ部分をレ
ーザ溶接した状態を示す図である。
【符号の説明】
1…レーザ溶接光 2…集光レンズ 3…ビード形状センサ 4…レーザ光 5…ホルダー 6…駆動手段 8…溶接ヘッド 10…CPU 12…制御装置 BA…厚板ブランク材 BB…薄板ブランク材 BC,BD…ブランク材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランク材の突合わせ部分のレーザ溶接
    方法であって、 溶接装置と一体となって動作し、前記ブランク材の突合
    わせ部分の溶接直後の溶接ビードの断面形状を測定する
    工程と、 前記測定された溶接ビードの断面形状より溶接ビードの
    特徴量を評価する工程と、 前記溶接ビードの特徴量の評価結果に基づいて次回の溶
    接条件を設定変更する工程とを有することを特徴とする
    レーザ溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記溶接ビードの特徴量を評価する工程
    は、 前記ブランク材の両面に形成された溶接ビードの当該ブ
    ランク材のそれぞれの表面に対する突出量または窪み量
    と、当該溶接ビードの中心線に対する前記溶接ビードの
    非対称性とによって前記溶接ビードの特徴量を評価する
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記ブランク材の突合わせ位置に段差が
    存在する場合には、前記ブランク材の表裏面に形成され
    た溶接ビードのそれぞれのブランク材の境界線を結ぶ勾
    配直線に対する突出量または窪み量によって前記溶接ビ
    ードの特徴量を評価することを特徴とする請求項2に記
    載のレーザ溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記次回の溶接条件を設定変更する工程
    は、 溶接進行方向に直交し、かつブランク材表面に直交した
    溶接位置を設定する工程と、 溶接速度、レーザ溶接加工点出力、レーザビームの揺動
    幅、加工点での溶接進行方向に直交する方向のビーム幅
    のいずれか1つまたはいずれかを複合した溶接条件を設
    定する工程とを有することを特徴とする請求項1に記載
    のレーザ溶接方法。
  5. 【請求項5】 ブランク材の突合わせ部分をレーザ溶接
    するレーザ溶接方法であって、 前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形
    状線を計測し、 前記断面形状線上に前記ブランク材間の斜面を想定した
    勾配直線を引き、 当該勾配直線と前記断面形状線との差から溶接状態を評
    価する工程を含むことを特徴とするレーザ溶接方法。
  6. 【請求項6】 前記溶接状態を評価する工程は、前記勾
    配直線と前記勾配直線の始点と終点との間にある前記断
    面形状線との差の絶対値を平均した値によって溶接状態
    を定量的に評価することを特徴とする請求項5記載のレ
    ーザ溶接方法。
  7. 【請求項7】 前記溶接状態を評価する工程は、前記勾
    配直線と前記勾配直線の始点と終点との間にある前記断
    面形状線との差を2乗平均した値によって溶接状態を定
    量的に評価することを特徴とする請求項5記載のレーザ
    溶接方法。
  8. 【請求項8】 厚さが異なるブランク材の突合わせ部分
    をレーザ溶接するレーザ溶接方法であって、 前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形
    状線を計測し、 前記断面形状線上に前記ブランク材間の斜面を想定した
    勾配直線を引き、 前記断面形状線が、前記勾配直線よりも突出した凸部分
    を有する場合には、前記ブランク材のうち、厚さがより
    厚いブランク材の側にレーザ溶接位置がずれていると判
    断する一方、前記断面形状線が、前記勾配直線よりも凹
    んだ凹部分を有する場合には、前記ブランク材のうち、
    厚さがより薄いブランク材の側にレーザ溶接位置がずれ
    ていると判断する溶接位置ずれ検出工程を含むことを特
    徴とするレーザ溶接方法。
  9. 【請求項9】 前記溶接位置ずれ検出工程は、前記勾配
    直線と前記勾配直線の始点と終点との間にある前記断面
    形状線との差の平均値の正または負によって前記断面形
    状線の前記凸部分と前記凹部分とを検出することを特徴
    とする請求項8記載のレーザ溶接方法。
  10. 【請求項10】 前記勾配直線は、前記断面形状線の一
    方の端部から溶接ビード中心に向かって順次前記断面形
    状線の移動平均をとり、当該移動平均の値と相違する前
    記断面形状線上の点のうち、最も前記一方の端部に近い
    点Aと、前記断面形状線の他の端部から溶接ビード中心
    に向かって順次前記断面形状線の移動平均をとり、当該
    移動平均の値と相違する前記断面形状線上の点のうち、
    最も前記他の端部に近い点Bとを始点または終点とする
    直線であることを特徴とする請求項5乃至請求項9のい
    ずれか一つに記載のレーザ溶接方法。
  11. 【請求項11】 前記勾配直線は、前記断面形状線を2
    回微分して得られる極点である点Aと点Bとを始点また
    は終点とする直線であることを特徴とする請求項5乃至
    請求項9のいずれか一つに記載のレーザ溶接方法。
  12. 【請求項12】 前記勾配直線は、前記断面形状線と前
    記ブランク材のうちの一方の上面の延長線との交点であ
    る点Aと、前記断面形状線と他方のブランク材の上面の
    延長線との交点である点Bとを始点または終点とする直
    線であることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいず
    れか一つに記載のレーザ溶接方法。
  13. 【請求項13】 厚さが等しいブランク材の突合わせ部
    分をレーザ溶接するレーザ溶接方法であって、 前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形
    状線を計測し、 前記断面形状線上に前記溶接ビードの中心線を引き、 前記中心線を境にした右部分と左部分とで前記断面形状
    線の凹凸に差異がある場合、凸である部分がより多い側
    にレーザ溶接位置がずれていると判断する溶接位置ずれ
    検出工程を含むことを特徴とするレーザ溶接方法。
  14. 【請求項14】 前記溶接位置ずれ検出工程は、前記断
    面形状線の一方の端部から他方の端部に向かって順次前
    記断面形状線の移動平均をとり、当該移動平均の値と相
    違する前記断面形状線上の点のうち、最も前記一方の端
    部に近い点Cを通る直線と、最も前記他方の端部に近い
    点Dを通る直線と平行で、かつ前記各直線と等しい距離
    にある直線を中心線とすることを特徴とする請求項13
    に記載のレーザ溶接方法。
  15. 【請求項15】 前記溶接位置ずれ検出工程は、前記断
    面形状線と前記ブランク材のうちの一方の上面の延長線
    との交点である点Cを通る直線と、前記断面形状線と他
    方のブランク材の上面の延長線と平行で、かつ前記各直
    線と等しい距離にある直線を中心線とすることを特徴と
    する請求項13に記載のレーザ溶接方法。
  16. 【請求項16】 前記溶接位置ずれ検出工程は、前記断
    面形状線を2回微分して得られる極点である点Cを通る
    直線と、前記断面形状線を2回微分して得られる他の極
    点である点Dを通る直線と平行で、かつ前記各直線と等
    しい距離にある直線を中心線とすることを特徴とする請
    求項13記載のレーザ溶接方法。
  17. 【請求項17】 前記溶接位置ずれ検出工程は、前記断
    面形状線と前記点Cを通る直線と前記中心線とによって
    表される断面形状を有する溶接ビードの高さ平均と、前
    記断面形状線と前記点Dを通る直線とによって表される
    断面形状を有する溶接ビードの高さ平均との差によって
    前記断面形状線の前記中心線を境にした右部分と左部分
    との凹凸の差異を検出することを特徴とする請求項13
    ないし請求項16のいずれか一つに記載のレーザ溶接方
    法。
  18. 【請求項18】 ブランク材の突合わせ部分をレーザ溶
    接するレーザ溶接方法であって、 レーザ溶接しながらレーザ溶接によって形成される前記
    突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形状線
    を計測し、 当該断面形状線に基づいてレーザ溶接位置ずれまたは溶
    接母材隙間の有無を検出し、 レーザ溶接位置ずれが検出された場合にはレーザ溶接位
    置を修正して溶接ビードを補正する一方、溶接母材隙間
    が検出された場合には、溶接速度を低下する、または溶
    接の進行方向に対して溶接用のレーザ光を横方向に動か
    して溶接ビードを補正し、 前記補正後の溶接によって形成された溶接ビードの断面
    形状を表す断面形状線を計測し、溶接の状態を検査する
    ことを特徴とするレーザ溶接方法。
  19. 【請求項19】 前記ブランク材の厚さが異なる場合、
    前記断面形状線に基づくレーザ溶接位置ずれの検出は、
    前記断面形状線上に前記ブランク材間の斜面を想定した
    勾配直線を引き、 前記断面形状線が、前記勾配直線よりも突出した凸部分
    を有する場合には、前記ブランク材のうち、厚さがより
    厚いブランク材の側にレーザ溶接位置がずれていると判
    断する一方、前記断面形状線が、前記勾配直線に対して
    凹んだ凹部分を有する場合には、前記ブランク材のう
    ち、厚さがより薄いブランク材の側にレーザ溶接位置が
    ずれていると判断することを特徴とする請求項18記載
    のレーザ溶接方法。
  20. 【請求項20】 前記ブランク材の厚さが等しい場合、
    前記断面形状線に基づくレーザ溶接位置ずれの検出は、 前記突合わせ部分の溶接ビードの断面形状を表す断面形
    状線を計測し、 前記断面形状線上に前記溶接ビードの中心線を引き、 前記中心線を境にした右部分と左部分とで前記断面形状
    線の凹凸に差異がある場合、凸である部分がより多い側
    にレーザ溶接位置がずれていると判断することを特徴と
    する請求項18記載のレーザ溶接方法。
  21. 【請求項21】 前記断面形状線は、レーザ溶接機の溶
    接ヘッドと連結して一体的に移動するセンサによって計
    測されることを特徴とする請求項18記載のレーザ溶接
    方法。
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