JPH10216969A - レーザー自動溶接装置と溶接方法 - Google Patents

レーザー自動溶接装置と溶接方法

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JPH10216969A
JPH10216969A JP9022248A JP2224897A JPH10216969A JP H10216969 A JPH10216969 A JP H10216969A JP 9022248 A JP9022248 A JP 9022248A JP 2224897 A JP2224897 A JP 2224897A JP H10216969 A JPH10216969 A JP H10216969A
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宏幸 田中
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修一 軸丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開先加工を必要とせずに、溶接線位置を精度
よく検出することにより、安価で安全な溶接を自動的に
行うことを課題とする。 【解決手段】 2つの被溶接材料を突き合わせて溶接す
るに際し、溶接線と略垂直な平面による被溶接材料の断
面形状を検出する溶接線位置検出手段と、該断面形状か
ら、突き合わせ直前には突き合わせ面近傍の2つの被溶
接材の高さを演算し、突き合わせ後には溶接線位置を演
算する信号処理装置と、突き合わせ前の該高さ情報に基
づいて2つの被溶接材の高さ位置を独立に制御しうる突
き合わせ制御装置とを具備するレーザー自動溶接装置を
用いて、突き合わせ直前に2つの被溶接材の高さ情報に
基づいて2つの被溶接材の高さ位置に若干の段差を持た
せて突き合わせを行い、突き合わせ後には溶接線位置情
報に基づいて溶接線を倣いながら溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等の金属や、
プラスチック等のその他の溶接可能な材料をレーザーを
用いて、自動的に溶接線を倣いながら溶接する際に、溶
接の成功率の向上を図ることが可能なレーザー自動溶接
方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶接を実施する際にはV字型等
の開先加工を行うことによって溶融を促進し、かつ突き
合わせ部を確実に密着させることが重要であるが、同時
に自動倣いを行う際には、例えば特開昭60−1210
72号公報にあるように、レーザーとカメラを用いるこ
とによって開先部の特徴的な形状を検出することによ
り、開先加工がなされている場合には溶接線を比較的容
易にかつ確実に検出する技術が存在する。
【0003】一方、開先加工を行っていない場合の溶接
線の検出方法としては、本発明者らは既に特願平7−1
7834号において、画像処理により2つの被溶接材間
の微小な表面ギャップと、実材料の境界部を検出するこ
とにより、溶接線位置を検出する溶接線倣いセンサを提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、レーザーのハイ
パワー化によりレーザーを用いた溶接が実施されている
が、レ−ザ−を用いた場合非常に入熱効率が高いため、
従来のような開先加工なしでも溶接可能な場合も多い
が、実際には溶接線位置検出器を用いた自動倣いを行う
ために、開先加工を必要とする場合もあり、結果的に無
駄な加工処理を必要としていた。
【0005】前記特開昭60−121072号公報の技
術によれば、このように開先加工を行わない場合に適用
すると、例えば溶接線近傍に材料のしわや、シャー加工
時のバリ等があった場合にはその部分を溶接線と誤認識
する場合があり、適用対象によっては十分な溶接線検出
精度が得られなくなるおそれがあった。
【0006】また、特願平7−178341号の技術に
よれば、2つの被溶接材間の微小なギャップを検出する
ことにより溶接線位置を検出しているため、例えば2つ
の被溶接材を突き合わせる際に大きな力でこれを押しつ
ける場合には、該微小なギャップはつぶれてしまうた
め、正確に溶接線位置を検出できなくなるおそれがあっ
た。
【0007】すなわち、実際の生産現場においては、既
設のライン内に溶接装置を導入する場合も多く、開先加
工装置を設置することはラインの大幅な改造を必要とす
る場合もあり、また開先加工機そのものも高価であるた
め、これを導入することが困難である一方、シャーカッ
ト後のバー材料を直接溶接しようとすると、上記のよう
なしわやバリ等の問題により十分な溶接線倣いができ
ず、結果として溶接不良率が低減できないといった問題
が発生し、自動溶接装置の普及の妨げとなっていた。
【0008】従って、本発明においては、開先加工を必
要とせずに、溶接線位置を精度よく検出することによ
り、安価で安全な溶接を自動的に行うことを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために発明されたものであり、バー形状をした鋼
板等の金属、あるいはプラスチック等の2つの被溶接材
を突き合わせて、その突き合わせ面(溶接線)に沿って
パワーレーザーを自動的に倣いながら溶接するレーザー
自動溶接装置であって、溶接線と略垂直な平面による被
溶接材料の断面形状を検出する溶接線位置検出手段と、
突き合わせ直前には該検出手段によって得られる2つの
被溶接材の断面形状から突き合わせ面近傍の2つの被溶
接材の高さを演算し、突き合わせ後には同じくその時の
断面形状から溶接線位置を演算する信号処理装置と、突
き合わせ前の該高さ情報に基づいて2つの被溶接材の突
き合わせ高さ位置を独立に制御しうる突き合わせ制御装
置とを具備することを特徴とするレーザー自動溶接装置
により実現できる。
【0010】また、該レーザ−自動溶接装置を用いて、
2つのバー形状をした鋼板等の金属、あるいはプラスチ
ック等の被溶接材を突き合わせて、その突き合わせ面
(溶接線)に沿ってパワーレーザーを自動的に倣いなが
ら溶接するレーザー自動溶接方法であって、溶接線位置
検出器を用いて、溶接線と略垂直な平面による被溶接材
料の断面形状を検出し、突き合わせ直前には該溶接線位
置検出器によって得られる2つの被溶接材の断面形状か
ら突き合わせ面近傍の2つの被溶接材の高さを演算し、
該高さ情報に基づいて2つの被溶接材の高さ位置に若干
の段差を持たせて突き合わせを行い、突き合わせ後には
前記溶接線位置検出器より得られる断面形状から溶接線
位置を演算し、該溶接線位置情報に基づいて溶接線を倣
いながら溶接を行うことを特徴とするレーザー自動溶接
方法により実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によれば、突き合わせ直前
には、溶接線と略垂直な平面による被溶接材料の断面形
状を検出できる溶接線位置検出器により、2つの被溶接
材の高さが検出可能となり、さらに突き合わせ前の該高
さ情報に基づいて2つの被溶接材の高さ位置を独立に制
御しうる突き合わせ制御装置により、突き合わせ時の段
差を自由に制御可能であるため、被溶接材の形状によら
ず毎回ほぼ一定の若干の段差に突き合わせ状態を固定で
きることから、溶接線位置としては開先加工した場合と
同様の大きな形状変化のある段差部を検出すれば良いた
め、微小なギャップを検出する場合にくらべ、しわやバ
リの影響を受けにくく、溶接線位置が安定的にまた精度
よく検出可能となる。
【0012】従って、レーザー溶接トーチが精度良く溶
接線上を倣うことが可能となり、溶接強度の向上により
安定的に溶接が可能となる。特に、レーザー溶接におい
ては少々段差がついた突き合わせ状態でも入熱効率が高
く、また段差により溶接位置が影響を受けないため、溶
融池のかたより等の問題がなく溶接が可能となり、上記
作用が有効に機能する。従って特に、開先加工を必要と
せず、シャー加工された形状のままの被溶接材を確実に
溶接することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の全体構成を示す図である。1aおよ
び1bは粗圧延をされた粗バーとよばれる熱延鋼板であ
り、突き合わせ面2で両者は突き合わせされる。粗バー
1aおよび1bは粗圧延された後、それぞれ後端部、先
端部をシャーにてカットされたままの形状で本溶接実施
部に搬送されてくるため、突き合わせ面2の形状はシャ
ーにてカットされたせん断面のままの形状であり、特に
開先加工はなされていない。3はレーザー溶接トーチて
あり、その先端部よりレーザー光線4を投射することに
より粗バー1aと1bの溶接を行う。本レーザートーチ
3は溶接線位置検出器5と一体となって溶接線倣い機構
6に設置されており、溶接線位置検出器5の出力を処理
する信号処理装置7によって演算される溶接線位置出力
に従うべく倣い制御装置8によって、溶接線方向x、倣
い方向y、および高さ方向zの各方向に溶接線位置上を
自動的に移動して溶接を実施する。
【0014】図2(a)は突き合わせ直前の粗バー1
a,1bの溶接線と垂直な平面による断面形状を示す。
溶接線位置検出器5は本図の断面形状を計測し、信号処
理装置7によって端部エッジ位置A,Bを検出し、その
点の高さの差を粗バー1a、1bの段差として定義し、
突き合わせ演算装置9に出力する。突き合わせ演算装置
9は、該段差を実現すべく、粗バー1aおよび1bそれ
ぞれの高さ方向位置を自由に制御できる突き合わせ制御
機構10、11を制御し、最終的な突き合わせにて該段
差を実現する。ここで示した突き合わせ演算装置9と突
き合わせ制御機構10、11をあわせて突き合わせ制御
装置と呼ぶ。なお、段差は溶接の際の接合面積をできる
だけ大きくとり、溶接強度を確保するため、できるだけ
小さい方が良い一方で、溶接線検出を容易にする意味で
は大きい方が良い。従って、今回の場合両者の目的を満
たすため段差は0.5mm以上被溶接材板厚の10%以下
とした。
【0015】図2(b)は突き合わせ後の粗バー1a,
1bの図2(a)と同様の断面形状を示す。信号処理装
置7は溶接線位置として点Cの位置を検出し、そこから
若干の一定距離、ここでは3mm離れた点Dの位置の高さ
を被溶接材高さとして検出している。なお、トーチ位置
は点Dの高さに併せて倣い動作を行うため、粗バー1a
側の高さ位置はこの場合求めていないが、点Cより粗バ
ー1a側に3mm離れた点として粗バー1aの高さも定義
可能である。
【0016】図3(a)は位相差検出方式を計測原理と
するレーザー距離計を溶接線と垂直な方向にスキャンさ
せる溶接線位置検出器の構成図である。12はレーザー
光源であり、この場合半導体レーザー素子を用いてい
る。13はコリメーション用のレンズであり、接合線上
の計測点でレーザーのスポットが焦点を結ぶようになっ
ている。14,15,16は平板ミラーであり、レーザ
ー光をガルバノミラー17に導く。17はモーター18
によって往復運動することにより、レーザースポットを
往復スキャンさせる。ある一瞬においてレーザースポッ
トが点Eにあるとすると、そこからの反射光は再びガル
バノミラー17に戻ってき、さらに平板ミラー16を経
由して、ミラー15の周辺に取り付けられたフィルタ1
9を通り、さらに集光レンズ20を通ってフォトダイオ
ード21に集光され、電気信号に変換される。
【0017】変位変換回路22はレーザー装置12に対
し制御電流を供給することにより周期的にレーザーの強
度変調を行う−方、受光素子21から受光強度に比例し
た電流値を入力される。図3(b)に示すように、前記
制御電流23に対し、受光素子から入力される電流値2
4は、レーザー12から受光部21に至る距離の伝送時
間tに相当する位相分遅れた強度変動のある信号として
検出される。なお、図3(b)のグラフの縦軸は電流強
度を示し、横軸は時間を示す。変位変換回路22はこの
位相のずれを距離値に変換するとともに、モニター18
に設置されているパルスエンコーダ25によって得られ
るガルバノミラー17の振り角信号をとりこむことによ
り、計測点Eの位置座標が検出可能となる。以上の素
子、回路はケース26内に収納されており、26がセン
サヘッドである。
【0018】図4は三角測量方式を計測原理とするレー
ザー距離計を溶接線と垂直な方向にスキャンさせること
により溶接線と略垂直な平面による被溶接材料の断面形
状を検出する溶接線位置検出器の構成図である。30は
半導体レーザーであり、31のレンズにより投光位置F
点にてスポット径が約φ(直径)0.2mm程度になるよ
う集光されている。鋼板32にて反射された光は、集光
レンズ33によって図上の横方向に受光素子が並べられ
ている1次元CCD素子34上の点Gに集光される。鋼
板32がセンサに対し上下に移動するとGの位置がCC
D上で左右に移動し、その移動量を検出することによっ
てセンサと鋼板の距離を計測する。一方、上述の30、
31、33、34はケース35にそれぞれ固定され、ケ
ース35は中心線36を中心に回転することによって、
点Fを移動させながら断面形状を計測する。
【0019】図5は光切断方式を計測原理とする溶接線
位置検出器を示す構成図である。40は半導体レーザー
であり、シリンドリカルレンズ41により鋼板上にスリ
ット状の光帯を投射する。投射された該スリット光は鋼
板上で反射されて、集光レンズ42を介してカメラ43
内にある2次元CCD素子44にて受光される。
【0020】図6〜図8は、図1に示す信号処理装置7
において行われる信号処理の概要を示す図である。図
3、4の各手法のいずれを用いた場合にも、同じ処理内
容である。
【0021】図6は突き合わせ前の処理フローを示す。
図7(a)はこの時の溶接線位置検出器からの断面形状
の検出波形を示す。波形51aは突き合わせ前の被溶接
材1aの断面、波形51bは被溶接材1bの断面であ
る。該波形における座標軸x,zは図1における座標系
と同じであり図示の通りである。
【0022】図6及び図7において、まず、検出波形5
1a,51bがブロック101にて溶接位置検出器より
信号処理装置に入力される。続いてブロック102では
xについてのzの微分、z′(x)が演算される。この
結果の波形を図7(b)の52a,52bに示す。波形
52aの、52b側と反対側の端点をA,波形52bの
52aと反対側の端点をBとする。ブロック103にお
いて検査点を点Aに設定した後、ブロック104におい
て検査点Aのz′に対して−定のしきい値THとの大小
を比較する。もし、z′がTH以上てあればブロック1
05にて検査点を波形52b側に1点ずらして、再度ブ
ロック104にてz′のTHに対する大小判定を実行す
る。この操作をz′がしきい値THより小さくなる検査
点がみつかるまで繰り返し実行する。最終的にz′がT
Hより小さくなれば、ブロック106にてその検査点に
対応する検出波形データ51aのx方向位置を求め、ブ
ロック107にてその点からx方向について点A側に3
mmもどった点のz座標を求める。ここで求まったz座標
が被溶接材1aの高さh1である。
【0023】すなわち、ブロック103から107は検
出波形51aの微分波形52aに対し、点Aから52b
側に向かってしきい値THより小さくなるのをサーチ
し、初めて検出されるこれを満足する点P(図7
(a),(b))を検出し、その点より3mm点A側の位
置の高さを求めるものである。
【0024】ブロック108〜112は同様の動作を被
溶接材1bについて行うものであり、この場合検出波形
51bの微分波形52bについて点Bより52aの方向
にサーチを行い、点Qを求めることとなる。最後にブロ
ック113にて1スキャンの演算処理を終了し、次のス
キャンデータの処理としてブロック101から再び実行
する。
【0025】次に、図8(a)は突き合わせ後の処理フ
ローを示す。図8(b)において53は溶接線位置検出
器によって得られる断面形状の検出波形を示す。まず、
検出波形53がブロック121にて溶接位置検出器より
信号処理装置に入力される。続いてブロック122にて
本波形について突き合わせ前の時と同様xについてのz
の微分を行う。その結果の波形を図8(c)の54に示
す。ブロック123ではブロック122の処理にて得ら
れた微分波形のうちz′が最大となる点を検出する。す
なわち、波形54上の点R(図8(c))が検出され
る。この点Rのx位置が溶接線位置である。続いて,ブ
ロック124にてブロック123にて検出された点から
3mm1b側にオフセットした点のz座標を検出する。こ
れが溶接時の被溶接材高さh3である。この場合段差の
低い側を溶接トーチの高さ基準位置としたため、本演算
方法とした。最後にブロック125にて1スキャン分の
データの演算を終了し、次のスキャンデータに対して、
再び121より演算を行う。
【0026】なお、図5に示す光切断方式を用いた場
合、上記微分処理は微分フィルタ処理とすれば原理的に
は同じ処理として実行可能である。
【0027】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、開先加工を
必要とせずに、溶接線位置を精度よく検出することによ
り、安価で安全な溶接を自動的に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す図。
【図2】(a)は突き合わせ直前の粗バーの断面形状、
(b)は突き合わせ後の粗バーの断面形状を示す図。
【図3】位相差検出方式を計測原理とするレーザー距離
計を溶接線と垂直な方向にスキャンさせる溶接線位置検
出器の構成図。
【図4】三角測量方式を計測原理とするレーザー距離計
を溶接線と垂直な方向にスキャンさせる溶接線位置検出
器の構成図。
【図5】光切断方式を計測原理とする溶接線位置検出器
の構成図。
【図6】信号処理装置における信号処理の概要を示すも
ので、突き合わせ前の処理フロー図。
【図7】(a)は信号処理時の溶接線位置検出器からの
断面形状の検出波形を示し、(b)は演算後の波形を示
す図。
【図8】(a)は突き合わせ後の処理フロー、(b)は
検出波形、(c)は演算後の波形を示す図。
【符号の説明】
1a:熱延鋼板(粗バー) 1b:熱延鋼板(粗バー) 2:突き合わせ面 3:レーザー溶接トーチ 4:レーザー光線 5:溶接線位置検出器 6:溶接線倣い機構 7:信号処理装置 8:倣い制御装置 9:突き合わせ演算装置 10,11:突き合わせ制御機構 12:レーザー光源 13:コリメーション用レンズ 14:平板ミラー 15:平板ミラー 16:平板ミラー 17:ガルバノミラー 18:モーター 19:フィルタ 20:集光レンズ 21:フォトダイオード 22:変位変換回路 23:レーザー装置に対する制御電流 24:変位変換回路にフォトダイオードから入力される
電流値 25:パルスエンコーダ 26:センサヘッド 30:半導体レーザー 31:レンズ 32:鋼板 33:集光レンズ 34:CCD素子 35:ケース 36:ケースの回転中心線 40:半導体レーザー 41:シリンドリカルレンズ 42:集光レンズ 43:カメラ 44:2次元CCD素子 51a:突き合わせ前の被溶接材1aの断面 51b:突き合わせ前の被溶接材1bの断面 52a:51aの微分波形 52b:51bの微分波形 53:突き合わせ後の被溶接材の断面 54:53の微分波形 101:検出波形入力ブロック 102:微分演算ブロック 103:検査点を点Aに設定するブロック 104:検査点におけるz′の大小を判定するブロック 105:検査点を52b側に1点ずらすブロック 106:検査点のx位置検出ブロック 107:h1演算ブロック 108:検査点を点Bに設定するブロック 109:検査点におけるz′の大小を判定するブロック 110:検査点を52a側に1点ずらすブロック 111:検査点のx位置検出ブロック 112:h2演算ブロック 113:終了ブロック 121:検出波形入力ブロック 122:微分演算ブロック 123:z,最大点のx座標検出ブロック 124:h3演算ブロック 125:終了ブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バー形状をした鋼板等の金属、あるいは
    プラスチック等の2つの被溶接材を突き合わせて、その
    突き合わせ面(溶接線)に沿ってパワーレーザーを自動
    的に倣いながら溶接するレーザー自動溶接装置であっ
    て、溶接線と略垂直な平面による被溶接材料の断面形状
    を検出する溶接線位置検出手段と、突き合わせ直前には
    該検出手段によって得られる2つの被溶接材の断面形状
    から突き合わせ面近傍の2つの被溶接材の高さを演算
    し、突き合わせ後には同じくその時の断面形状から溶接
    線位置を演算する信号処理装置と、突き合わせ前の該高
    さ情報に基づいて2つの被溶接材の突き合わせ高さ位置
    を独立に制御しうる突き合わせ制御装置とを具備するこ
    とを特徴とするレーザー自動溶接装置。
  2. 【請求項2】 2つのバー形状をした鋼板等の金属、あ
    るいはプラスチック等の被溶接材を突き合わせて、その
    突き合わせ面(溶接線)に沿ってパワーレーザーを自動
    的に倣いながら溶接するレーザー自動溶接方法であっ
    て、溶接線位置検出器を用いて、溶接線と略垂直な平面
    による被溶接材料の断面形状を検出し、突き合わせ直前
    には該溶接線位置検出器によって得られる2つの被溶接
    材の断面形状から突き合わせ面近傍の2つの被溶接材の
    高さを演算し、該高さ情報に基づいて2つの被溶接材の
    高さ位置に若干の段差を持たせて突き合わせを行い、突
    き合わせ後には前記溶接線位置検出器より得られる断面
    形伏から溶接線位置を演算し、該溶接線位置情報に基づ
    いて溶接線を倣いながら溶接を行うことを特徴とするレ
    ーザー自動溶接方法。
  3. 【請求項3】 溶接線位置検出手段として、位相差検出
    方式を計測原理とするレーザー距離計を溶接線と垂直な
    方向にスキャンさせることにより溶接線と略垂直な平面
    による被溶接材料の断面形状を検出する溶接線位置検出
    器を具備することを特徴とする請求項1に記載のレーザ
    ー自動溶接装置。
  4. 【請求項4】 溶接線位置検出手段として、三角測量方
    式を計測原理とするレーザー距離計を溶接線と垂直な方
    向にスキャンさせることにより溶接線と略垂直な平面に
    よる被溶接材料の断面形状を検出する溶接線位置検出器
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のレーザー
    自動溶接装置。
  5. 【請求項5】 溶接線位置検出手段として、光切断方式
    を計測原理とする断面形状計を溶接線位置検出器として
    具備することを特徴とする請求項1に記載のレーザー自
    動溶接装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のレーザー自動溶接方法
    において、溶接線位置検出器によって検出される溶接線
    と略垂直な平面による被溶接材料の断面形状から被溶接
    材の高さを演算する信号処理方法であって、該断面形状
    のうち、突き合わせ前には2つの被溶接材の各々の端部
    エッジ位置を検出し、該検出位置の高さあるいは該検出
    位置から2つの被溶接材の方向にそれぞれ若干の一定距
    離離れた位置の点の高さを2つの溶接材の高さとし、突
    き合わせ後には溶接線位置を検出し、該検出位置から2
    つの被溶接材の方向にそれぞれ若干の一定距離離れた位
    置の点の高さを被溶接材高さとして検出することを特徴
    とする信号処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010048709A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Toyota Motor Corp レーザ照射装置および方法
JP2017535435A (ja) * 2014-11-24 2017-11-30 スキャンソニック・エムアイ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング オーバラップ当接部において加工材料を接合するための方法および装置
CN112548324A (zh) * 2019-09-25 2021-03-26 必能信超声(上海)有限公司 激光焊接方法和用于激光焊接的设备

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