JP2000164251A - 不動態化禁止添加剤を含む非水性電解液で活性化された改良されたカソ―ドを有するアルカリ金属電気化学電池 - Google Patents

不動態化禁止添加剤を含む非水性電解液で活性化された改良されたカソ―ドを有するアルカリ金属電気化学電池

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JP2000164251A JP11334319A JP33431999A JP2000164251A JP 2000164251 A JP2000164251 A JP 2000164251A JP 11334319 A JP11334319 A JP 11334319A JP 33431999 A JP33431999 A JP 33431999A JP 2000164251 A JP2000164251 A JP 2000164251A
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エス、タケウチ エスター
Randolph A Leising
エイ、ライシング ランドルフ
Hong Gan
カン ホン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧遅延が減少し、または感知できないよう
になっており、しかも、RDCビルドアップが減少した
アルカリ金属/遷移金属カルコゲニド電気化学電池を提
供することを課題とする。 【解決手段】 上記の課題は、アルカリ金属のアノー
ド、カソード、アノードおよびカソードと機能的に関連
付けられる液体の非水性電解液からなる電気化学電池で
あって、カソードは、約400℃以上の温度での化学反
応において調製される遷移金属カルコゲニドと、電解液
中に溶解された添加材とからなり、添加剤は、亜硝酸
塩、硝酸塩、炭酸塩、ジカーボネート、ホスホネート、
リン酸塩、硫酸塩およびフッ化炭素、並びに上記物質の
混合物からなる群から選択されることを特徴とする電気
化学電池とすることによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学エネルギーを
電気エネルギーに変換することに関する。本発明は、さ
らに詳しくは、不動態化禁止添加剤を含む非水性電解液
で活性化された遷移金属カルコゲニドを有するアルカリ
金属電気化学電池に関する。
【0002】
【従来の技術】Liang等の米国特許第4,310,
609号および同第4,391,729号は、非水性電
解電池において使用するためのカソード材料としての酸
化バナジウム銀の調製を開示している。これらの特許に
は、約360℃の最終処理を伴う熱分解反応による酸化
バナジウム銀の調製が記載されている。
【0003】Keister等の米国特許第4,83
0,940号には、高電流パルスを放電するための固体
カソードの液体有機電解液のリチウム電池が記載されて
いる。この固体カソードは、Agx2y を活物質と
して含んでいる。ここで、xは約0.5〜2.0の範囲
にあり、yは約4.5〜6.0の範囲にある。Keis
ter等は、「第一のリチウム/酸化バナジウム銀電池
の特性に関する銀含有量の影響」(E.S.タケウチお
よびP.Keister、Electrochemic
al Society、1985年10月13〜18
日、ネバダ州、ラスベガス、要約第125)を参照して
いる。これは硝酸銀および五酸化バナジウムの熱分解か
ら約360℃で酸化バナジウム銀を調製することを記載
している。
【0004】Crespiの米国特許第5,221,4
53号には、約300℃〜約700℃の温度範囲におけ
る化学付加反応(AgVO3 およびV25 またはAg
2 OおよびV25 の組み合わせ)による酸化バナジウ
ム銀の調製が開示されている。この化学付加反応は、L
iang等およびKeister等によって記載された
熱分解反応によって明らかであると記載されている。
【0005】R.A.LeisingおよびE.S.タ
ケウチの刊行物であるChemistry of Ma
terials第5巻第738〜742頁(1993)
において、320℃、375℃、450℃、および54
0℃におけるAgNO3 およびV25 の熱分解による
酸化バナジウム銀の調製が記載されている。また、この
刊行物は、1モルのLiAsF6 PC/DME電解液
で活性化された種々の方法で調製された酸化バナジウム
銀材料を含む実験的なLi/SVO電池の放電結果を報
告している。375℃で調製されたSVO材料は、45
0℃のものよりわずかに高い放電容量を有し、しかも、
540℃で調製されたSVO材料よりも著しく高い容量
を有していた。このような電池の放電容量は、短時間
(2日未満)にわたる定抵抗放電を使用して測定され
た。
【0006】Gan等の米国特許第5,753,389
号には、電圧遅延を減少または削除するための非水性電
解液のリチウム電池における有機カーボネート添加剤を
使用が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非水性電解
液のアルカリ金属/遷移金属カルコゲニド電気化学電
池、特にリチウム/酸化バナジウム銀電気化学電池に関
するものであり、この電池は、高電流パルス放電使用の
ために設計されており、減少したまたは感知できない電
圧遅延を示すとともに、減少したRDCビルドアップを
示すものである。そのような適用例としては、体内埋め
込み型心臓細動除去機がある。このようなバッテリー
は、長時間にわたって低負荷の装置モニタリングモード
で作動し、装置の活性中には高率の電流パルス放電が割
り込むようになっている。
【0008】
【課題を解決するための手段】電圧遅延は、アルカリ金
属/遷移金属カルコゲニド電池、特に、リチウム/酸化
バナジウム銀電池において、一般に生じる現象であり、
これによって約40%〜約70%の容量を損失して、電
流パルス放電適用を受ける。電圧遅延の発生は不利であ
る。なぜなら、装置の活性を遅らせ、装置の寿命を短縮
化することになるからである。RDCビルドアップは、
リチウム/酸化バナジウム銀電池において生じる電池抵
抗の増加によって特徴付けられ、これによってその容量
の約50%〜約100%を失う。また、RDCビルドア
ップは、高率放電中のパルス最小電圧を低下することに
つながり、また電池の寿命を制限する。
【0009】電圧遅延およびRDCビルドアップの両者
における望ましい減少は、本発明に従って約400℃以
上、好ましくは約450℃〜約500℃の範囲において
調製される遷移金属カルコゲニド活物質、より好ましく
は、酸化バナジウム銀を含み、不動態化禁止添加剤を含
むPCとDMCとの体積比50:50の混合物中に溶解
された1モルのLiAsF6 からなる電解液で活性化さ
れたリチウムイオン電池において実現される。使用でき
る電池容量における増加、およびこれに伴うこの新規な
組み合わせを使用した電池寿命の増加は、450℃で調
製され、急速な放電条件で放電されたSVOに対する刊
行物に記載された容量データに基づくと予期できないも
のである。刊行物に記載された報告では、450℃のS
VOは、375℃で調製されたSVOよりも容量が低く
なっている。
【0010】
【発明の実施の形態】ここで使用されるように、「パル
ス」という言葉は、このパルスの直前のプレパルス電流
よりも著しく大きな振幅の電流の短時間バーストを意味
する。パルストレインは、パルス間に開回路休止を設け
て、または開回路休止を設けないで比較的短く連続的に
放電された少なくとも2個のパルス電流からなる。
【0011】一時的であっても、電圧遅延によって引き
起こされる低い方のパルス電圧は望ましくない。なぜな
ら、それらは装置の使用において回路の誤作動を引き起
し、電池寿命を短くすることとなるからである。また、
RDCビルドアップは、高率放電中のパルス電圧を低下
することによって電池の寿命を減少させる。当業者に知
られているように、体内埋め込み型心臓細動除去機は、
たとえば、心臓を感知したり調整するなどの機能を実施
する回路を備えたほぼ中率の定抵抗負荷部品のための電
源を必要とする装置である。ときどき、この心臓細動除
去機は、放置しておくと、致命的になり得る不整頻縛や
不整急速心拍を治療するための心臓への電気的ショック
を与えるために、この細動除去機内のコンデンサーを放
電する際に生じるほぼ高率のパルス放電負荷部品を必要
とする場合がある。したがって、電流パルス使用中の電
圧遅延の減少や削除は、適切な装置作動や予定された装
置の寿命のために重要である。
【0012】本発明の電気化学電池は、特に、心臓細動
除去機などの体内埋め込み型医療装置に電力を与えるの
に好適である。この電池は、たとえば、Li‐Si、L
i‐Al、Li‐BおよびLi‐Si‐Bの合金や金属
間化合物などの元素周期率表のIA、IIAおよびII
IB族から選択される金属のアノードを有している。好
適なアノードはリチウムからなる。また、アノードは、
リチウムアルミニウム合金などのリチウム合金からなる
ものであってもよい。しかしながら、合金中のアルミニ
ウム重量が多くなればなるほど、電池のエネルギー密度
は低くなる。
【0013】アノードの形態は任意であるが、好ましく
は、アノードは好ましくはニッケルからなる金属製のア
ノード集電体上にプレスまたはロールされたアノード金
属の薄い金属シートまたは箔であり、これによってアノ
ード部品を形成している。本発明の実施例の電池におい
ては、このアノード部品は、好ましくはニッケルからな
るアノード集電体と同一材料からなる延長タブまたはリ
ードを有しており、これはケースが負極の電気的配置に
ある導電性材料からなる電池ケースに溶接するなどし
て、そこに一体形成されている。また、アノードは、ボ
ビン型、円筒型またはペレット型などの他の幾何学的形
状になっていて、低表面積の設計を達成していてもよ
い。
【0014】カソードでの電気化学反応は、アノードか
らカソードに移動するイオンを原子状または分子状に変
換する反応を含んでいる。本発明のカソード材料は、少
なくとも第一の遷移金属カルコゲニド成分を含んでい
る。この成分は、少なくとも第一の金属および第二の金
属もしくはそれらの酸化物、さらに可能であれば第三の
金属もしくは金属酸化物、または第一の金属および第二
の金属もしくはそれらの金属酸化物の混合物からなる金
属、金属酸化物または混合金属酸化物であり、ホスト金
属酸化物のマトリックス中に組み込まれている。また、
カソード活物質は、金属硫化物からなるものであっても
よい。
【0015】金属酸化物または混合金属酸化物は、好ま
しくは混合状態における熱処理または化学蒸着中におけ
る種々の金属の酸化物および/または金属元素の化学付
加反応または他の親密接触によって調製され得る。この
ようにして製造された活物質は、貴金属および/または
他の酸化物を含む元素周期律表のIB、IIB、III
B、IVB、VB、VIB、VIIB、およびVIII
属の金属、酸化物および硫化物を含んでいる。
【0016】本発明の一実施例によると、IB、II
B、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIB属の金
属を含む容易に分解可能な化合物、並びにVIII属か
らなる同様の分解可能な化合物は、熱処理されると、そ
の酸化物または個々の金属元素の急速な生成に影響し
て、好適なカソード材料の調製にさらに利用される。こ
のような容易に分解可能な材料としては、硝酸塩、亜硝
酸塩、炭酸塩および/またはアンモニウム塩の分類が挙
げられるが、これらに限定されるわけではない。前駆物
質(たとえば、硝酸塩、亜硝酸塩、炭酸塩、アンモニウ
ム化合物など)は、結合状態で分解されてもよいが、個
別的に分解されてもよく、その後に、酸化物/分解性金
属塩化合物中に組み込まれ、その後、分解してカソード
複合マトリックスを形成する。
【0017】好適なカソード複合物は、バナジウム塩、
好ましくは、メタバナジン酸アンモニウを熱分解するこ
とによって調製され、五酸化バナジウムを生成する。次
に、第二の金属の分解性の金属塩、好ましくは硝酸塩
は、この五酸化バナジウムに添加されてそれと完全に混
合されて、その後、発火させる。この第二の金属は、
銀、銅、マンガンおよびその混合物からなる群から選択
されることが好ましい。得られた複合カソードは、V2
x (x≦5)を含んでおり、これは1以上のAg2x
(x=0〜1)、CuOx (x=0〜1)およびMn
x (x=1〜3)と結合されている。したがって、複
合カソード材料は、金属酸化物‐金属酸化物、金属‐金
属酸化物または金属‐金属酸化物‐金属酸化物と記載さ
れ得る。
【0018】例示すると、一実施例としての遷移金属酸
化物のカソード活物質は、一般式Ag x2y を有す
る酸化バナジウム銀であり、幾つかある相のいずれかの
状態である。ここで、β‐層の酸化バナジウム銀は、一
般式中においてx=0.35およびy=5.18を有し
ており、γ‐層の酸化バナジウム銀は、一般式中におい
てx=0.74およびy=5.37を有しており、ε‐
層の酸化バナジウム銀は、一般式中においてx=1.0
およびy=5.5を有しており、これらの相は組み合わ
せや混合物であってもよい。酸化バナジウム銀のカソー
ド材料のさらに詳細な説明としては、Liang等の米
国特許第4,310,609号、タケウチ等の同第5,
389,472号、タケウチ等の同第5,498,49
4号およびLeising等の同第5,695,892
号を参照することができる。なお、これらのすべての特
許は、本発明の譲受人に譲り受けられており、ここに参
照として組み込まれる。
【0019】本発明に好適な他の遷移金属酸化物は、V
2z (z≦5)を含む複合カソード物質である。これ
は、銀(II)、銀(I)または銀(0)のいずれの酸
化状態にある銀を有するAg2 Oと、銅(II)、銅
(I)または銅(0)のいずれかの酸化状態にある銅を
有するCuOとに結合されて、一般式Cux Agy2
z (CSVO)を有する混合金属酸化物を生成する。
したがって、この複合カソード活物質は、金属酸化物‐
金属酸化物‐金属酸化物、金属‐金属酸化物‐金属酸化
物、または金属‐金属‐金属酸化物として記載され、C
x Agy2zで見い出される材料組成の範囲は、
好ましくは約0.01≦x≦1.0、約0.01≦y≦
1.0および約5.01≦z≦6.5である。CSVO
の一般的な形態は、Cu0.16Ag0.672z (zは約
5.5)、およびCu0.5 Ag0.5 2z (zは約
5.75)である。酸素含有量は、zとして表される
が、CSVO中の酸素の正確な化学両論比はカソード材
料が空気や酸素などの酸化雰囲気中で調製されるのか、
またはアルゴン、窒素およびヘリウムなどの不活性雰囲
気中で調製されるのかに依存して変わり得る。このカソ
ード活物質のさらに詳細な説明としては、タケウチ等の
米国特許第5,472,810号およびタケウチ等の同
第5,516,340号が参照される。両者は、本発明
の譲受人に譲り受けられており、こにこに参照として組
み込まれる。
【0020】他のカソード活物質としては、二酸化マン
ガン、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化バナジウム
銅、二硫化チタン、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二硫化
鉄、並びに上記物質の化合物が挙げられる。二次電池に
おいて、好ましくは正電極は、空気中で安定で容易に取
り扱えるリチウム化材料を含んでいる。このような空気
中で安定なリチウム化カソード材料の例としては、バナ
ジウム、チタン、クロム、銅、モリブデン、ニオブ、
鉄、ニッケル、コバルトおよびマンガンなどの金属の酸
化物、硫化物、セレン化物およびテルル化物が挙げられ
る。好適な酸化物としては、LiNiO2 、LiMn2
4 、LiCoO2 、LiCo0.92Sn0.082および
LiCo1-x Nix2 が挙げられる。
【0021】このような二次電池を放電するために、正
電極を構成するリチウム金属は、外的発生の電気化学ポ
テンシャルを適用することによって炭素質の負電極また
はアノードにインターカレートされて、電池を再充電す
る。適用された再充電の電気的ポテンシャルは、アルカ
リ金属をカソード材料から引き出して電解液を通って炭
素質アノードに運んで、アノードを構成するカーボンを
飽和する役割を果たす。これによってこの電池は、電気
的ポテンシャルを備えて通常方法に従って放電される。
【0022】他の二次電池の構成としては、負電極が電
池に組み込まれる前に、炭素質材料を活性なアルカリ物
質でインターカレートする工程を含んでいる。この場合
において、正電極体は、固体であってもよく、たとえ
ば、二酸化マンガン、酸化バナジウム銀、二硫化チタ
ン、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二硫化鉄およびフッ化炭
素からなる。しかしながら、このアプローチは、電池の
外部でリチウム化カーボンを扱わなければならないとい
う問題を伴う。リチウム化された炭素は、空気または水
と接触すると、反応し易い。
【0023】上記の活物質は、アセチレンブラック、カ
ーボンブラックおよび/またはグラファイトなどの導電
性添加材と混合することによって電気化学電池に組み込
むための電極に成形される。粉末状のニッケル、アルミ
ニウム、チタンおよびステンレス鋼などの金属材料が、
上記の活物質と混合されて導電性添加材として使用され
る。さらに、電極は、好ましくは粉末状のポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)や粉末状のポリビニリデン
フルオライド(PVDF)などのフッ素樹脂粉末からな
るバインダー材料を含んでいる。特に、好適なカソード
活物質は、いずれかの相のSVOまたはその混合物、お
よび/またはCSVOからなり、これはバインダー材料
および導電性希釈材と混合されている。
【0024】本発明による好適なカソード活混合物は、
好適なバインダーおよび導電性希釈材と混合されたSV
OおよびCSVO材料の一方または両方からなる、約8
0〜99重量%のカソード活物質からなる。得られた混
合されたカソード活物質は、集電体と接触される前に、
自立性のシートに成形されて、カソード電極を形成す
る。カソード活物質を自立性シートに調製する方法は、
タケウチ等の米国特許第5,435,874号に完全に
記載されている。なお、この特許は、本発明の譲受人に
譲り受けられており、ここに参照として組み込まれる。
さらに、電池に組み込まれるカソード部品は、好適な集
電体上に本発明のカソード活混合物をロール、圧延また
はプレスすることによって調製されてもよい。上記のよ
うにして得られたカソードは、1つ以上のプレートに成
形して、これを少なくとも1つのアノード材料のプレー
トと機能的に関連付けるか、または長尺状に成形して、
アノード材料の対応する長尺状なものと巻回して、「ゼ
リーロール」と類似の構造体に成形される。
【0025】内部短絡状態を避けるために、カソード
は、好適なセパレーター材料によってアノード材料から
分離されている。このセパレーターは、電気的絶縁材料
からなり、また、このセパレーター材料は、アノード材
料活物質およびカソード活物質と化学的に不活性であ
り、電解液と化学的に不活性であり、しかも、電解液に
不溶である。さらに、このセパレーター材料は、電池の
電気化学反応の際に、電解液の流通を可能にするのに十
分な多孔度を有している。例示されるセパレーター材料
としては、ポリビニリデンフルオライド、ポリエチレン
テトラフルオロエチレンおよびポリエチレンクロロトリ
フルオロエチレンなどのフッ素ポリマー繊維からなる織
物を、単独使用したものか、またはさらにフッ素ポリマ
ー微孔性フィルム、不織ガラス、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ガラス繊維材料、セラミックス、ポリテトラ
フルオロエチレン膜(商品名ZITEX(Chemplast In
c.)として市販されているもの)、ポリプロピレン膜
(商品名CELGARD(CelanesePlastic Company, I
nc.)として市販されているもの)および商品名DEX
IGLAS(C.H. Dexter, Div., Dexter Corp. )とし
て市販されている膜をラミネートしたものが挙げられ
る。また、セパレーターは、不織ガラス、ガラス繊維材
料およびセラミックス材料からなるものであってもよ
い。
【0026】セパレーターの形態は、一般に、アノード
およびカソード電極の間に配置されるシートであり、そ
の間の物理的接触を避けるように配置されている。アノ
ードが蛇状構造体に折り畳まれる場合、多数のカソード
プレートがアノードの折り畳みの間に配置されて、電池
ケースに受け入れられるか、または電極コンビネーショ
ンが巻回されるなどして、円筒型の「ゼリーロール」構
造体に成形される。
【0027】さらに、本発明の電気化学電池は、アノー
ド電極およびカソード電極と機能的に関連付けられる非
水性のイオン導電性電解液を含んでいる。この電解液
は、電池の電気化学反応の際に、アノードおよびカソー
ドの間のイオン移動のための媒体としての役割を果た
す。本発明に好適な非水性溶媒は、イオン伝導のために
不可欠な物性(低粘度、低表面張力および湿潤性)を示
すように選択される。好適な非水性溶媒は、無機塩が非
水性溶媒に溶解されたものからなり、さらに好ましく
は、アルカリ金属塩が有機のエステル、エーテルおよび
ジアルキルカーボネート、並びに上記物質の混合物から
なる低粘度溶媒、および環状カーボネート、環状エステ
ルおよび環状アミド、並びに上記物質の混合物からなる
高誘電率溶媒を含む非プロトン有機溶媒の混合物に溶解
されたものである。低粘度溶媒としては、テトラヒドロ
フラン(THF)、ジイソプロピルエーテル、メチルア
セテート(MA)、ジグリム、トリグリム、テトラグリ
ム、1,2‐ジメトキシエタン(DME)、1,2‐ジ
エトキシエタン(DEE)、1‐エトキシ,2‐メトキ
シエタン(EME)、ジメチルカーボネート(DM
C)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジプロピルカ
ーボネート(DPC)、エチルメチルカーボネート(E
MC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)および
エチルプロピルカーボネート(EPC)、並びに上記物
質の混合物が挙げられる。高誘電率溶媒としては、プロ
ピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート
(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、γ‐バレロラクトン、γ‐ブチ
ロラクトン(GBL)およびN‐メチル‐ピロリジノン
(NMP)、並びに上記物質の混合物が挙げられる。
【0028】好適な電解液は、無機のアルカリ金属塩を
含んでおり、リチウムからなるアノードの場合、電解液
のこのアルカリ金属塩は、リチウムを基本とする塩であ
る。アノードからカソードへのアルカリ金属イオンの輸
送のための媒体として有用な公知のリチウム塩として
は、LiPF6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiSb
6 、LiClO4 、LiAlCl4 、LiGaCl
4 、LiC(SO2 CF3 3 、LiN(SO2 CF
32 、LiSCN、LiO3 SCF2 CF3 、LiC
65 SO3 、LiO2 CCF3 、LiSO3 F、Li
NO3 、LiB(C6 54 およびLiCF3 SO
3 、並びに上記物質の混合物が挙げられる。好適な塩濃
度は、一般的に、約0.8〜1.5モルの間であり、リ
チウム/遷移金属酸化物電気化学電池の好適な電解液
は、PCおよびDMEの50:50体積%に溶解された
LiAsF6 およびLiPF6 を含んでいる。
【0029】本発明において、電解液への特定の添加剤
の添加は、電池が電流パルス放電条件を受けた場合に、
電圧遅延を最小化または削除するとともに、RDCビル
ドアップを減少するという有益な効果を有する。この添
加剤は、亜硝酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ジカーボネート
(dicarbonates)、ホスフェート(phosphonate )、リ
ン酸塩、硫酸塩およびフッ化炭素に分類される。
【0030】亜硝酸添加剤は、好ましくは、一般式(R
O)N(=O)を有するアルキル亜硝酸塩化合物であ
る。ここで、Rは1〜10個の炭素原子を有する飽和も
しくは不飽和の炭化水素またはヘテロ原子置換の飽和も
しくは不飽和の有機グループのいずれかからなる有機原
子団である。最大の効果は、亜硝酸メチル、亜硝酸エチ
ル、亜硝酸プロピル、亜硝酸イソプロピル、亜硝酸ブチ
ル、亜硝酸イソブチル、亜硝酸t‐ブチル、亜硝酸ベン
ジルおよび亜硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物
が、約0.001モル〜約0.20モルの範囲で電解液
中の添加剤として使用される場合に見出される。
【0031】硝酸塩添加剤は、好ましくは、一般式(R
O)N(=O)2 を有するアルカリ金属硝酸塩、アルカ
リ土類金属硝酸塩または有機のアルキル硝酸化合物であ
る。ここで、Rはアルカリ金属カチオン、アルカリ土類
金属カチオンまたは1〜10個の炭素原子を有する飽和
もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子置換され
た飽和もしくは不飽和の有機原子団のいずれかからなる
有機原子団である。最大の効果は、硝酸リチウム、硝酸
ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸カ
ルシウム、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸ブチ
ル、硝酸イソブチル、硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジルお
よび硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物が、約0.
001〜約0.20モルの範囲で電解液中の添加剤とし
て使用される場合に見出される。
【0032】ジカーボネート添加剤は、好ましくは、一
般式(R1 O)C(=O)OC(=O)(OR2 )を有
するアルキルジカーボネート化合物である。ここで、R
1 およびR2 は同種または異種であり、それらは水素原
子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和もしくは
不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子有機団であり、少
なくともR1 は、R2 ≠Hの場合、(R3 )(R4
(R5 )C−構造を有しており、R3 、R4 およびR5
は同一または異種であり、それらは水素原子、または飽
和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子団であ
り、少なくともR3はR4 が水素原子である場合、不飽
和の有機もしくは無機の原子団である。最大の効果は、
ジベンジルジカーボネート、ジアリルジカーボネート、
ジ‐t‐ブチルジカーボネート、メチルベンジルジカー
ボネート、エチルベンジルジカーボネート、プロピルベ
ンジルジカーボネート、ブチルベンジルジカーボネー
ト、メチルアリルジカーボネート、エチルアリルジカー
ボネート、プロピルアリルジカーボネート、モノ‐メチ
ルジカーボネート、モノ‐エチルジカーボネート、モノ
‐ブチルジカーボネート、モノ‐プロピルジカーボネー
ト、モノ‐アリルジカーボネート、モノ‐ベンジルジカ
ーボネート、シアノメチルメチルジカーボネートおよび
ニトロメチルメチルジカーボネート、並びに上記物質の
混合物が、約0.001モル〜約0.40モルの範囲で
電解液中の添加剤として使用される場合に見出される。
【0033】ホスホネート添加剤は、好ましくは、一般
式(R1 O)P(=O)(OR2 )(R3 )を有するア
ルキルホスホネート化合物である。ここで、R1 、R2
およびR3 は同種または異種であり、それらは水素原
子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和もしくは
不飽和の有機原子団である。最大の効果は、ジメチルホ
スホネート、ジエチルホスホネート、ジプロピルホスホ
ネート、ジブチルホスホネート、ジフェニルホスホネー
ト、ジベンジルホスホネート、ジメチルメチルホスホネ
ート、ジエチルメチルホスホネート、ジプロピルメチル
ホスホネート、ジブチルメチルホスホネート、ジフェニ
ルメチルホスホネート、ジベンジルメチルホスホネー
ト、ジメチルベンジルホスホネート、エチルメチルホス
ホネート、ジメチルジフェニルメチルホスホネートおよ
び亜リン酸もしくはホスホニック酸(phoshonic aci
d)、並びに上記物質の混合物が、約0.001モル〜
約0.20モルの範囲で電解液中の添加剤として使用さ
れる場合に見出される。
【0034】リン酸塩添加剤は、好ましくは、一般式
(R1 O)P(=O)(OR2 )(OR 3 )を有するア
ルキルリン酸化合物である。ここで、R1 、R2 および
3 は同種または異種であり、それらは水素原子、また
は1〜13個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の
有機原子団である。R1 、R2 およびR3 が水素でない
場合、少なくともそれらの1つは、CR456 であ
る。ここで、少なくともR 4 は芳香族置換基または不飽
和の有機もしくは無機の原子団である。最大の効果は、
トリス(トリメチルシリル)ホスフェート、トリベンジ
ルホスフェート、ジメチルベンジルホスフェート、ジエ
チルベンジルホスフェート、ジプロピルベンジルホスフ
ェート、ジブチルベンジルホスフェート、ジエチル‐2
‐プロペニルホスフェート、ジフェニルメチルジエチル
ホスフェート、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフ
ェート、ジプロピルホスフェート、ジブチルホスフェー
ト、ジフェニルホスフェート、ジベンジルホスフェー
ト、ジアリルホスフェート、モノ‐メチルホスフェー
ト、モノ‐エチルホスフェート、モノ‐プロピルホスフ
ェート、モノ‐ブチルホスフェート、モノ‐フェニルホ
スフェート、モノ‐ベンジルホスフェートおよびリン
酸、並びに上記物質の混合物が約0.001モル〜約
0.40モルの範囲で電解液中の添加剤として使用され
た場合に見出される。
【0035】硫酸塩添加剤は、好ましくは、一般式R1
OS(=O)2 (OR2 )を有するジアルキル硫酸塩化
合物である。ここで、R1 およびR2 は同種または異種
であり、それらは水素原子、または1〜12個の炭素原
子を有する飽和もしくは不飽和の有機原子団である。最
大の効果は、ジメチルスルフェート、ジエチルスルフェ
ート、ジプロピルスルフェート、ジブチルスルフエー
ト、ジデシルスルフェート、ジドデシルスルフェート、
ジフェニルスルフェート、ビス(4‐ニトロフェニル)
スルフェート、ジベンジルスルフェート、フェニルメチ
ルスルフェート、シクロヘキシルエチルスルフェート、
2‐クロロエチルエチルスルフェート、エチル2,2,
2‐トリフルオロエチルスルフェート、ビス(トリエチ
ルチン)スルフェートおよびビス(トリメチルシリル)
スルフェート、並びに上記物質の混合物が、約0.00
1モル〜約0.40モルの範囲で電解液中の添加剤とし
て使用される場合に見出される。
【0036】炭酸塩添加剤は、共有結合のO−X結合お
よびO−Y結合をカルボニル基の両末端に有し、しか
も、一般式X−O−CO−O−Yを有している。ここ
で、XおよびYは同一または異種であって、XはNR1
2 およびCR345 から選択され、YはNR’1
R’2 およびCR’3 R’4 R’5 から選択される。こ
こで、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R’1 、R’
2 、R’3 、R’4 、およびR’5 は同一または異種で
あり、そして、R1 、R’1 、R2 およびR’2 は水素
原子、または1〜9個の炭素原子を有する飽和もしくは
不飽和の有機原子団であり、そして、R3 、R’3 、R
4 、R’4 、R5 およびR’5 は水素原子、または1〜
13個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の有機原
子団であり、そして、少なくともR3 はXがCR34
5 およびYがCR’3 R’4 R’5 である場合、不飽
和の置換基である。O−X結合および前記O−Y結合の
少なくとも一方は、約80kcal/モルよりも少ない
解離エネルギーを有している。
【0037】本発明に有用な有機のカーボネート添加剤
の例としては、次のものが挙げられる。X=Y=NR1
2 の場合、ジ(スクシンイミジル)カーボネートおよ
びジ(1‐ベンゾトリアゾリル)カーボネート。
【0038】
【化1】
【0039】
【化2】
【0040】X≠Yで、X=NR12 で、Y=CR3
45 の場合、N‐(ベンジルオキシカルボニルオキ
シ)スクシンイミド、スクシンイミジル‐2,2,2‐
トリクロロエチルカーボネート、2‐(4‐メトキシベ
ンジルオキシカルボニルオキシイミノ)‐2‐フェニル
アセトニトリル、1,5‐ビス(スクシンイミドオキシ
‐カルボニルオキシ)ペンタン、N‐(9‐フルオレニ
ルメトキシ‐カルボニルオキシ)スクシンイミド、およ
びN‐ベンジルオキシカルボニルオキシ‐5‐ノルボー
ネン‐2,3‐ジカルボキシイミド。
【0041】
【化3】
【0042】
【化4】
【0043】
【化5】
【0044】
【化6】
【0045】
【化7】
【0046】
【化8】
【0047】X=Y=CR345 で、R3 =不飽和
基の場合、ジベンジルカーボネートおよびジアリルカー
ボネート。
【0048】
【化9】
【0049】
【化10】
【0050】X≠Yで、X=CR345 で、R3
不飽和基で、Y=CR’3 R’4 R’ 5 の場合、アリル
エチルカーボネート。
【0051】
【化11】
【0052】炭酸塩添加剤の場合、最大の効果は、ジ‐
(N‐スクシンイミジル)カーボネート(DSC)、ベ
ンジル‐(N‐スクシンイミジル)カーボネート(BS
C)およびジベンジルカーボネート(DBC)、並びに
上記物質の混合物が、約0.001モル〜約0.20モ
ルの範囲で添加剤の電解液として使用される場合に見出
される。本発明の有用なカーボネート添加剤のより完全
な理解のために、上述のGan等の米国特許第5,75
3,389号が参照される。なお、この特許は、本発明
の譲受人に譲り受けられており、ここに参照として組み
込まれる。
【0053】上記の亜硝酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ジカー
ボネート、ホスホネート、リン酸塩および硫酸塩の化合
物は、本発明に有用な実施例であるが、これらに限定さ
れるわけではない。当業者であれば、上記の一般式から
電解液の添加剤として有用な化合物を認識することがで
き、それによって本発明に従う電圧遅延とRDCビルド
アップを減少することができる。
【0054】本発明において、好適な電気化学電池は、
リチウム金属からなるアノードと、遷移混合金属酸化物
AgV25.5 (SVO)からなるカソードを有してい
る。酸化バナジウム銀カソード材料は、好ましくは、約
450℃〜約500℃の熱分解または付加反応において
調製される。活性化電解液は、少なくとも1種類の上記
の低粘度溶媒と少なくとも1種類の上記の高誘電率溶媒
とからなる非プロトン溶媒混合物中に溶解された1.0
モル〜1.4モルのLiAsF6 である。これらの電解
液は、少なくとも1種類の上記の亜硝酸塩、硝酸塩、炭
酸塩、ジカーボネート、ホスホネート、リン酸塩および
硫酸塩の添加剤が含まれている。好適な非プロトン溶媒
混合物は、プロピレンカーボネートおよびジメトキシエ
チレンの50:50体積比の混合物からなる。好適な硝
酸塩添加剤は、約0.01モルまでの濃度の硝酸リチウ
ムと、約0.01モルまでの濃度の硝酸イソプロピルで
ある。亜硝酸t‐ブチル中の好適なアルキル亜硝酸添加
剤は、約0.01モルまでの濃度である。好適なアルキ
ルジカーボネート添加剤は、約0.20モルまでの濃度
のジベンジルジカーボネートである。好適なアルキルホ
スホネート添加剤は、約0.01モルまでの濃度のジベ
ンジルホスホネートである。好適なアルキルホスフェー
ト添加剤は、約0.20モルまでの濃度のジベンジルホ
スフェートである。好適なジアルキルスルフェート添加
剤は、約0.01モルまでの濃度のビス(トリメチルシ
リル)スルフェートと、約0.05モルまでの濃度のジ
メチルスルフェートである。好適な有機カーボネート添
加剤は、約0.001モル〜約0.1モルの濃度範囲に
あるDSC、BSCおよびDBCから選択される。
【0055】上記の電池の集合体は、好ましくは、巻回
電池の形態に作製される。すなわち、作製されたカソー
ド、アノードおよびセパレーターは、共に巻回されて、
“ゼリーロール”タイプの構造体または「巻回要素電池
スタック」にされて、アノードは、巻回体の外側に位置
し、ケースが負極の構造の電池ケースと電気的に接触し
ている。好適な上部および底部の絶縁体を使用して、こ
の巻回電池スタックは、好適な寸法の金属製ケースに挿
入される。金属製ケースは、例えば、ステンレス鋼、軟
鋼、ニッケルメッキを施した軟鋼、チタン、タンタルま
たはアルミニウムなどの材料からなるが、金属製材料が
電池の構成要素と化学反応を起こさない限り、これに限
定されるわけではない。
【0056】電池のヘッダーは、ガラス金属シール/端
子ピンフィードスルーを収容するための第1の孔と電解
液を充填するための第2の孔とを備えた金属製のディス
ク状体からなる。使用されるガラスは、CABAL1
2、TA23、もしくはFUSITE425またはFU
SITE435などの約50重量%までのシリコンを含
む耐腐食性のものである。好ましくは、正極端子ピンフ
ィートスルーは、チタンからなるが、モリブデン、アル
ミニウム、ニッケル合金またはステンレス鋼も使用され
得る。電池のヘッダーは、電気化学電池の他の部分と化
学反応を起こさない元素からなり、耐腐食性のものであ
る。カソードリードは、ガラス金属シール内の正極端子
ピンに溶接され、ヘッダーは、電極スタックを含むケー
スに溶接される。その後、電池は、上述の添加剤の少な
くとも1種類を含む電解液で充填され、そして、充填孔
にステンレス鋼製ボールを精密溶接するなどして密閉シ
ールされる。なお、これに限定されるわけではない。
【0057】上記の集合体は、ケースが負極の電池を説
明したものであり、これは本発明の好ましい実施例の構
成である。しかしながら、当業者に周知のように、本発
明の実施例としての電気化学電池は、ケースが正極の電
池に作製されてもよい。
【0058】次の実施例は、本発明による電気化学電池
を示すものであり、発明者が最良実施形態であると考え
るものであるが、これに限定されるわけではない。
【0059】実施例 Li/SVO電池の特性を375℃、450℃および5
00℃で調製した酸化バナジウム銀カソード活物質を使
用してテストした。さらに、0.05モルのジベンジル
カーボネート(DBC)を電解液に加えて、375℃お
よび450℃で調製したSVOを含む電池を活性化し
た。密閉シールされたテスト電池は、94重量%のSV
O、3重量%のポリテトラフルオロエチレン、2重量%
のグラファイトおよび1重量%のカーボンブラックの混
合物からなるカソードが、延ばされたチタン製集電体上
にプレスされている。総量7.92gのカソード混合物
が、各電池において使用されている。延ばされたニッケ
ル製集電体と接触しているリチウム金属は、カソードに
面する中間ポリプロピレンセパレーターに対向して配置
された。5つのグループの電池(各グループ3つずつ)
は、次のように作製され、そして、次の各電解液で活性
化された。
【0060】 グループ カソード材料 電解液 1 375℃SVO 1M LiAsF6 PC/DME 2 450℃SVO 1M LiAsF6 PC/DME 3 500℃SVO 1M LiAsF6 PC/DME 4 375℃SVO 1M LiAsF6 PC/DME+0.05M DBC 5 450℃SVO 1M LiAsF6 PC/DME+0.05M DBC
【0061】3.57kΩの定抵抗負荷を、すべての電
池に対して最初の前放電期間中に21時間にわたって適
用した。この前放電期間は、バーンインと呼ばれ、電池
の理論容量の約1%を失う。バーンインに引き続いて、
体内埋め込み型医療装置内の電池の使用に似せて、長期
間テスト状態下でのパルステストを実施した。
【0062】長期間パルステストは、各パルス間に15
秒の休止をもたせながら、10秒間の20アンペアの低
電流パルスの使用からなる。電流パルスは37℃におけ
る定抵抗(17.4kΩ)のバックグラウンド負荷をも
たせた電池の放電中に60日毎に4個のグループで適用
した。パルステストの結果を表1、表2および表3に示
す。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】表1〜3に示すように、パルストレイン6
および7における第一の電流パルスの適用に関する電圧
遅延は、DBC添加剤を含むグループ4および5の電池
の場合、著しく減少または削除されていた。先に記載し
たように、電圧遅延は、アルカリ金属/遷移金属酸化物
電池、特に、Li/SVO電池で一般的に生じる現象で
あり、これはその容量の約40〜70%を失う。したが
って、パルストレイン6および7における電圧遅延の減
少は、本発明の放電特性に予期せぬ改良をもたらす。こ
の放電の改良は、約450℃〜約500℃の温度範囲に
おいて調製され、少なくとも1種類の有機カーボネート
添加剤を含む非水性電解液で活性化されたSVOカソー
ド材料の相互依存的な影響に起因すると考えられる。
【0067】図1は、グループ1(375℃のSVO/
DBC添加材なし)およびグループ5(450℃のSV
O/0.05モルのDBC添加剤)の電池のパルス放電
に対する電圧に対する容量の平均の曲線に関する比較を
示す。特に、曲線10は、従来技術のLi/SVOのグ
ループ1電池のプレパルスポテンシャルの平均から作成
されたものであり、曲線12は、このグループの電池の
P1最小ポテンシャルの平均から作成されたものであ
り、曲線14は、P4最小ポテンシャルの平均から作成
されたものである。一方、曲線16は、本発明のグルー
プ5の電池のプレパルスポテンシャルの平均から作成さ
れたものであり、曲線18は、このグループの電池のP
1最小ポテンシャルの平均から作成されたものであり、
曲線20は、P4最小ポテンシャルの平均から作成され
たものである。このグラフおよび表1〜3からわかるよ
うに、パルストレイン5〜7中において、グループ5の
電池は、グループ1の電池よりも著しく高いパルス電圧
を有していた。
【0068】図2は、グループ4(375℃のSVO/
0.05モルのDBC添加剤)およびグループ5(45
0℃のSVO/0.05モルのDBC添加剤)の電池を
比較するものである。ここで、曲線22は、グループ4
の電池のプレパルスポテンシャルの平均から作成された
ものであり、曲線24は、このグループの電池のP1最
小ポテンシャルの平均から作成されたものであり、曲線
26は、P4最小ポテンシャルの平均から作成されたも
のである。また、曲線16、18および20は、図1に
示すように、本発明のグループ5の電池のそれぞれのプ
レパルスの平均、P1最小ポテンシャルの平均およびP
4最小ポテンシャルの平均から作成されたものである。
450℃のSVOと組み合わせられたDBC添加材の使
用は、より低いRDCという付加的な利益を与え、しか
も、パルストレイン5〜7においてより高いパルス電圧
を与えるということが明らかである。
【0069】図3は、グループ2(450℃のSVO/
DBC添加材なし)およびグループ3(500℃のSV
O/DBC添加材なし)の電池を比較するものである。
ここで、曲線28は、グループ2の電池のプレパルスポ
テンシャルの平均から作成されたものであり、曲線30
は、このグループの電池のP1最小ポテンシャルの平均
から作成されたものであり、曲線32は、P4最小ポテ
ンシャルの平均から作成されたものである。また、曲線
34は、グループ3の電池のプレパルスポテンシャルの
平均から作成されたものであり、曲線36は、このグル
ープの電池のP1最小ポテンシャルの平均から作成され
たものであり、曲線38は、P4最小ポテンシャルの平
均から作成されたものである。これらの電池のパルス電
圧の近似したオーバラップは、改良されたパルス放電特
性が、約450℃〜約500℃の範囲で調製されたSV
Oカソードを有するリチウム電池の場合に、実現される
ことを示している。
【0070】上記のグラフおよび表1〜3から、約40
0℃以上、好ましくは、450℃〜500℃の範囲で調
製されたSVO材料を含むリチウム電池は、上記範囲か
ら外れる温度での反応で生成されたSVOを含むリチウ
ム電池と比べて、改良された放電特性を示す。さらに、
活性化する電解液へのカーボネート添加剤の添加は、上
記の温度範囲内で調製されたカソード活物質を有してい
るがカーボネート添加剤を含まない電解液で活性化され
たLi/SVO電池と比較して、放電特性が改良されて
いる。このような改良は、375℃で調製されたSVO
材料が450℃で調製された材料よりもわずかに高い放
電容量を有し、しかも、540℃で調製されたSVO材
料よりも著しく高い容量を有することが開示されてい
る、R.A.LeisingおよびE.S.タケウチの
刊行物であるChemistry of Materi
als第5巻第738〜742頁(1993)から考え
て、予期せぬ結果である。
【0071】すなわち、約400℃以上、好ましくは、
約450℃〜約500℃の温度範囲において調製された
酸化バナジウム銀カソード活物質を含み、フッ化水素お
よび列挙された亜硝酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ジカーボネ
ート、ホスホネート、リン酸塩および硫酸塩の混合物の
うちの1つから選択された添加剤を含む、PCおよびD
MEの50:50体積比混合物中に溶解された1モルL
iAsF6 からなる電解液で活性化されたリチウムイオ
ン電池で見出される、電圧遅延およびRDCビルドアッ
プの両者における望ましくない減少は、新規であり、本
発明に起因する予期せぬ結果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】375℃で調製されたカソード活物質を含む従
来技術のLi/SVO電池グループのパルス放電結果
と、450℃で調製されたカソード活物質を含み、電解
液にジベンジルカーボネート(DBC)が添加された本
発明のLi/SVO電池グループのパルス放電結果とを
比較するグラフである。
【図2】375℃で調製されたカソード活物質を含み、
電解液にDBCを含むLi/SVO電池グループのパル
ス放電結果と、450℃で調製されたカソード活物質を
含み、電解液中にDBCを有するLi/SVO電池グル
ープのパルス放電結果とを比較するグラフである。
【図3】450℃で調製されたカソード活物質を含むL
i/SVO電池グループのパルス放電結果と、500℃
で調製されたカソード活物質を含む同様の電池グループ
のパルス放電結果とを比較するグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ランドルフ エイ、ライシング アメリカ合衆国、ニューヨーク州 14221、 ウィリアムズヴィル、エドワード ストリ ート 35 (72)発明者 ホン カン アメリカ合衆国、ニューヨーク州 14051、 イースト アムハースト、オデッサ コー ト 22

Claims (94)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属のアノード、カソード、前
    記アノードおよび前記カソードと機能的に関連付けられ
    る液体の非水性電解液からなる電気化学電池であって、
    前記カソードは、約400℃以上の温度での化学反応に
    おいて調製される遷移金属カルコゲニドと、前記電解液
    中に溶解された添加剤とからなり、前記添加剤は、亜硝
    酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ジカーボネート、ホスホネー
    ト、リン酸塩、硫酸塩およびフッ化炭素、並びに上記物
    質の混合物からなる群から選択されることを特徴とする
    電気化学電池。
  2. 【請求項2】 前記遷移金属カルコゲニドは、約450
    ℃〜約500℃の温度範囲で調製されることを特徴とす
    る請求項1に記載の電気化学電池。
  3. 【請求項3】 前記遷移金属カルコゲニドは、酸化バナ
    ジウム銀、酸化バナジウム銀銅、二酸化マンガン、酸化
    コバルト、酸化ニッケル、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、二
    硫化鉄、二硫化チタン及び酸化バナジウム銅、並びに上
    記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴と
    する請求項1に記載の電気化学電池。
  4. 【請求項4】 前記遷移金属カルコゲニドは、空気、酸
    素、アルゴン、窒素およびヘリウムからなる群から選択
    される雰囲気中で実施された分解反応中に生成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  5. 【請求項5】 前記遷移金属カルコゲニドは、五酸化バ
    ナジウムから形成された酸化物であり、銀の熱分解性塩
    であることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電
    池。
  6. 【請求項6】 前記硝酸塩添加剤は、一般式(RO)N
    (=O)2 (ここで、Rはアルカリ金属カチオン、アル
    カリ土類金属カチオン、および1〜10個の炭素原子を
    有する飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原
    子団のいずれかからなる有機原子団からなる群から選択
    される)を有していることを特徴とする請求項1に記載
    の電気化学電池。
  7. 【請求項7】 前記硝酸塩添加材は、硝酸リチウム、硝
    酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸
    カルシウム、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸ブ
    チル、硝酸イソブチル、硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジル
    および硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物からなる
    群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の電
    気化学電池。
  8. 【請求項8】 前記硝酸塩添加剤は、約0.001〜約
    0.20モルの範囲で前記電解液中に存在することを特
    徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  9. 【請求項9】 前記硝酸塩添加剤は、約0.10モルま
    での濃度で前記電解液中に存在する硝酸リチウムである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  10. 【請求項10】 前記硝酸塩添加剤は、約0.01モル
    までの濃度で前記電解液中に存在する硝酸イソプロピル
    であることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電
    池。
  11. 【請求項11】 前記亜硝酸塩添加剤は、一般式(R
    O)N(=O)(ここで、Rは1〜10個の炭素原子を
    有する飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原
    子団のいずれかからなる有機原子団である)を有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  12. 【請求項12】 前記亜硝酸塩添加剤は、亜硝酸メチ
    ル、亜硝酸エチル、亜硝酸プロピル、亜硝酸イソプロピ
    ル、亜硝酸ブチル、亜硝酸イソブチル、亜硝酸t‐ブチ
    ル、亜硝酸ベンジルおよび亜硝酸フェニル、並びに上記
    物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項1に記載の電気化学電池。
  13. 【請求項13】 前記亜硝酸塩添加剤は、約0.001
    モル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  14. 【請求項14】 前記亜硝酸添加剤は、約0.01モル
    までの濃度で前記電解液中に存在する亜硝酸t‐ブチル
    であることを特徴とする請求項1に記載の電気化学電
    池。
  15. 【請求項15】 前記ジカーボネート添加剤は、一般式
    (R1 O)C(=O)OC(=O)(OR2 )(ここ
    で、R1 およびR2 は同種または異種であり、それらは
    水素原子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和も
    しくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子団である)
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の電気化
    学電池。
  16. 【請求項16】 少なくともR1 は、R2 ≠Hの場合、
    (R3 )(R4 )(R5)C−構造(ここで、R3 、R4
    およびR5 は同一または異種であり、それらは水素原
    子、または飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテ
    ロ原子団であり、少なくともR3 はR4 が水素原子であ
    る場合には、不飽和の有機もしくは無機の原子団であ
    る)を有していることを特徴とする請求項15に記載の
    電気化学電池。
  17. 【請求項17】 前記ジカーボネート添加剤は、ジベン
    ジルジカーボネート、ジアリルジカーボネート、ジ‐t
    ‐ブチルジカーボネート、メチルベンジルジカーボネー
    ト、エチルベンジルジカーボネート、プロピルベンジル
    ジカーボネート、ブチルベンジルジカーボネート、メチ
    ルアリルジカーボネート、エチルアリルジカーボネー
    ト、モノ‐アリルジカーボネート、プロピルアリルジカ
    ーボネート、モノ‐メチルジカーボネート、モノ‐エチ
    ルジカーボネート、モノ‐プロピルジカーボネート、モ
    ノ‐ブチルジカーボネート、モノ‐ベンジルジカーボネ
    ート、シアノメチルメチルジカーボネートおよびニトロ
    メチルメチルジカーボネート、並びに上記物質の混合物
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に
    記載の電気化学電池。
  18. 【請求項18】 前記ジカーボネート添加剤は、約0.
    001モル〜約0.40モルの範囲で前記電解液中に存
    在することを特徴とする請求項1に記載の電気化学電
    池。
  19. 【請求項19】 前記ジカーボネート添加剤は、約0.
    20モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジベンジ
    ルジカーボネートであることを特徴とする請求項1に記
    載の電気化学電池。
  20. 【請求項20】 前記ホスホネート添加剤は、一般式
    (R1 O)P(=O)(OR2 )(R3 )(ここで、R
    1 、R2 およびR3 は同種または異種であり、それらは
    水素原子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和も
    しくは不飽和の有機原子団である)を有していることを
    特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  21. 【請求項21】 前記ジアルキルホスホネートは、ジメ
    チルホスホネート、ジエチルホスホネート、ジプロピル
    ホスホネート、ジブチルホスホネート、ジフェニルホス
    ホネート、ジベンジルホスホネート、ジメチルメチルホ
    スホネート、ジエチルメチルホスホネート、ジプロピル
    メチルホスホネート、ジブチルメチルホスホネート、ジ
    フェニルメチルホスホネート、ジベンジルメチルホスホ
    ネート、ジメチルベンジルホスホネート、エチルメチル
    ホスホネート、ジメチルジフェニルメチルホスホネート
    および亜リン酸もしくはホスホニック酸、並びに上記物
    質の混合物からなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の電気化学電池。
  22. 【請求項22】 前記ホスホネート添加剤は、約0.0
    01モル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在
    することを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  23. 【請求項23】 前記ホスホネート添加剤は、約0.2
    0モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジメチルメ
    チルホスホネートであることを特徴とする請求項1に記
    載の電気化学電池。
  24. 【請求項24】 前記ホスホネート添加剤は、約0.0
    1モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジベンジル
    ホスホネートであることを特徴とする請求項1に記載の
    電気化学電池。
  25. 【請求項25】 前記リン酸塩添加剤は、一般式(R1
    O)P(=O)(OR2)(OR3 )(ここで、R1
    2 およびR3 は同種または異種であり、それらは水素
    原子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和もしく
    は不飽和の有機原子団であり、R1 、R2 およびR3
    水素でない場合、少なくともそれらの1つは、CR4
    56 であり、少なくともR4 は芳香族置換基または不
    飽和の有機もしくは無機の原子団である)を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  26. 【請求項26】 前記リン酸塩添加剤は、トリス(トリ
    メチルシリル)ホスフェート、トリベンジルホスフェー
    ト、ジメチルベンジルホスフェート、ジエチルベンジル
    ホスフェート、ジプロピルベンジルホスフェート、ジブ
    チルベンジルホスフェート、ジエチル‐2‐プロペニル
    ホスフェート、ジフェニルメチルジエチルホスフェー
    ト、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジ
    プロピルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジフェ
    ニルホスフェート、ジベンジルホスフェート、ジアリル
    ホスフェート、モノ‐メチルホスフェート、モノ‐エチ
    ルホスフェート、モノ‐プロピルホスフェート、モノ‐
    ブチルホスフェート、モノ‐フェニルホスフェート、モ
    ノ‐ベンジルホスフェートおよびホスホニック酸、並び
    に上記物質の混合物からなる群から選択されることを特
    徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  27. 【請求項27】 前記リン酸塩添加剤は、約0.001
    モル〜約0.40モルの範囲で前記電解液中に存在する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  28. 【請求項28】 前記リン酸塩添加剤は、約0.20モ
    ルまでの濃度で前記電解液中に存在するジベンジルホス
    フェートであることを特徴とする請求項1に記載の電気
    化学電池。
  29. 【請求項29】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、一般式
    1 OS(=O)2 (OR2 )(ここで、R1 およびR
    2 は同種または異種であり、それらは水素原子、または
    1〜12個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の有
    機原子団である)を有していることを特徴とする請求項
    1に記載の電気化学電池。
  30. 【請求項30】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、ジメチ
    ルスルフェート、ジエチルスルフェート、ジプロピルス
    ルフェート、ジブチルスルフエート、ジデシルスルフェ
    ート、ジドデシルスルフェート、ジフェニルスルフェー
    ト、ビス(4‐ニトロフェニル)スルフェート、ジベン
    ジルスルフェート、フェニルメチルスルフェート、シク
    ロヘキシルエチルスルフェート、2‐クロロエチルエチ
    ルスルフェート、エチル2,2,2‐トリフルオロエチ
    ルスルフェート、ビス(トリエチルチン)スルフェート
    およびビス(トリメチルシリル)スルフェート、並びに
    上記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴
    とする請求項1に記載の電気化学電池。
  31. 【請求項31】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、約0.
    001モル〜約0.40モルの範囲で前記電解液中に存
    在することを特徴とする請求項1に記載の電気化学電
    池。
  32. 【請求項32】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、約0.
    01モルまでの濃度で前記電解液中に存在するビス(ト
    リメチルシリル)スルフェートであることを特徴とする
    請求項1に記載の電気化学電池。
  33. 【請求項33】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、約0.
    05モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジメチル
    スルフェートであることを特徴とする請求項1に記載の
    電気化学電池。
  34. 【請求項34】 前記炭酸塩添加剤は、線状または環状
    のいずれかであり、カルボニル基の両末端に共有結合の
    O−X結合およびO−Y結合を有していて、X−O−C
    O−O−Yの一般構造(ここで、O−X結合および前記
    O−Y結合の少なくとも一方は、約80kcal/モル
    よりも少ない解離エネルギーを有しており、そして、X
    およびYは同一または異種であって、XはNR12
    よびCR345 から選択され、YはNR’1 R’2
    およびCR’3 R’4 R’5 から選択され、そして、R
    1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R’1 、R’2 、R’
    3 、R’4 、およびR’5 は同一または異種であり、そ
    して、R1 、R’1 、R2 およびR’2 は水素原子、ま
    たは1〜9個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の
    有機原子団であり、そして、R3 、R’3 、R4 、R’
    4 、R5 およびR’5 は水素原子、または1〜13個の
    炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の有機原子団であ
    り、そして、少なくともR3 はXがCR345 およ
    びYがCR’3 R’4 R’5 である場合には不飽和の置
    換基である)を有していることを特徴とする請求項1に
    記載の電気化学電池。
  35. 【請求項35】 前記炭酸塩添加剤は、 a)X=Y=NR12 、 b)X≠Yで、X=NR12 およびY=CR34
    5 、 c)X≠Yで、X=NR12 およびY=NR’1 R’
    2 、 d)X=Y=CR345 で、R3 は不飽和の原子
    団、および e)X≠Yで、X=CR345 で、R3 は不飽和の
    原子団で、Y=CR’3R’4 R’5 、 並びに上記の組み合わせからなる群から選択されること
    を特徴とする請求項34に記載の電気化学電池。
  36. 【請求項36】 前記炭酸塩添加剤は、ジ‐(N‐スク
    シンイミジル)カーボネート、ベンジル‐N‐スクシン
    イミジルカーボネート、ジ(1‐ベンゾトリアゾリル)
    カーボネート、N‐(ベンジルオキシカルボニルオキ
    シ)スクシンイミド、N‐ベンジルオキシカルボニルオ
    キシ‐5‐ノルボーネン‐2,3‐ジカルボキシイミ
    ド、N‐(9‐フルオレニルメトキシカルボニルオキ
    シ)スクシンイミド、2‐(4‐メトキシベンジルオキ
    シカルボニルオキシイミノ)‐2‐フェニルアセトニト
    リル、1,5‐ビス(スクシンイミドオキシカルボニル
    オキシ)ペンタン、スクシンイミジル‐2,2,2‐ト
    リクロロエチルカーボネート、ジアリルカーボネート、
    アリルエチルカーボネート、4‐フェニル‐1,3‐ジ
    オキソラン‐2‐ワンおよびジベンジルカーボネート、
    並びに上記物質の混合物からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  37. 【請求項37】 前記カーボネート添加剤は、約0.0
    01モル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在
    することを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  38. 【請求項38】 前記アノードはアルカリ金属からな
    り、前記電解液は非水性電解液であり、アルカリ金属塩
    が溶解含有されており、前記塩の前記アルカリ金属は前
    記アノードを構成する前記アルカリ金属と同一であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気化学電池。
  39. 【請求項39】 a)アルカリ金属からなるアノード、 b)約450℃〜約500℃の温度範囲での化学反応に
    おいて調製される酸化バナジウム銀からなるカソード、
    および c)前記アノードおよび前記カソードと機能的に関連付
    けられ、有機の添加剤を溶解含有する液体の非水性電解
    液からなる電気化学電池であって、前記添加剤は、線状
    または環状のいずれかであり、カルボニル基の両末端に
    共有結合のO−X結合およびO−Y結合を有していて、
    X−O−CO−O−Yの一般構造(ここで、O−X結合
    および前記O−Y結合の少なくとも一方は、約80kc
    al/モルよりも少ない解離エネルギーを有しており、
    そして、XおよびYは同一または異種であって、XはN
    12 およびCR345 から選択され、YはN
    R’1 R’2 およびCR’3 R’4 R’5 から選択さ
    れ、そして、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R’1
    R’2 、R’3 、R’4 、およびR’5 は同一または異
    種であり、そして、R1 、R’1 、R2 およびR’2
    水素原子、または1〜9個の炭素原子を有する飽和もし
    くは不飽和の有機原子団であり、そして、R3 、R’
    3 、R4 、R’4 、R5 およびR’5 は水素原子、また
    は1〜13個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の
    有機原子団であり、そして、少なくともR3 はXがCR
    345 およびYがCR’3 R’4 R’5 である場合
    には不飽和の置換基である)を有していることを特徴と
    する電池。
  40. 【請求項40】 前記添加剤は、 a)X=Y=NR12 、 b)X≠Yで、X=NR12 およびY=CR34
    5 、 c)X≠Yで、X=NR12 およびY=NR’1 R’
    2 、 d)X=Y=CR345 で、R3 は不飽和の原子
    団、および e)X≠Yで、X=CR345 で、R3 は不飽和の
    原子団で、Y=CR’3R’4 R’5 、 並びに上記の組み合わせからなる群から選択されること
    を特徴とする請求項39に記載の電気化学電池。
  41. 【請求項41】 前記添加剤は、ジ‐(N‐スクシンイ
    ミジル)カーボネート、ベンジル‐N‐スクシンイミジ
    ルカーボネート、ジ(1‐ベンゾトリアゾリル)カーボ
    ネート、N‐(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スク
    シンイミド、N‐ベンジルオキシカルボニルオキシ‐5
    ‐ノルボーネン‐2,3‐ジカルボキシイミド、N‐
    (9‐フルオレニルメトキシカルボニルオキシ)スクシ
    ンイミド、2‐(4‐メトキシベンジルオキシカルボニ
    ルオキシイミノ)‐2‐フェニルアセトニトリル、1,
    5‐ビス(スクシンイミドオキシカルボニルオキシ)ペ
    ンタン、スクシンイミジル‐2,2,2‐トリクロロエ
    チルカーボネート、ジアリルカーボネート、アリルエチ
    ルカーボネート、4‐フェニル‐1,3‐ジオキソラン
    ‐2‐ワンおよびジベンジルカーボネート、並びに上記
    物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項39に記載の電気化学電池。
  42. 【請求項42】 前記カーボネート添加剤は、約0.0
    01モル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在
    することを特徴とする請求項39に記載の電気化学電
    池。
  43. 【請求項43】 前記非水性電解液は、エステル、エー
    テルおよびジアルキルカーボネート、並びに上記物質の
    混合物からなる群から選択される低粘度溶媒を含むこと
    を特徴とする請求項39に記載の電気化学電池。
  44. 【請求項44】 前記低粘度溶媒は、ジイソプロピルエ
    ーテル、1,2‐ジメトキシエタン、1,2‐ジエトキ
    シエタン、1‐エトキシ,2‐メトキシエタン、ジメチ
    ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカ
    ーボネート、エチルメチルカーボネート、メチルプロピ
    ルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチル
    アセテート、テトラヒドロフラン、ジクリム、トリグリ
    ムおよびテトラグリム、並びに上記物質の混合物からな
    る群から選択されることを特徴とする請求項43に記載
    の電気化学電池。
  45. 【請求項45】 前記非水性溶媒は、環状カーボネー
    ト、環状エステルおよび環状アミド、並びに上記物質の
    混合物からなる群から選択される高誘電率溶媒を含むこ
    とを特徴とする請求項39に記載の電気化学電池。
  46. 【請求項46】 前記高誘電率溶媒は、プロピレンカー
    ボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
    ト、γ‐バレロラクトン、γ‐ブチロラクトン、N‐メ
    チル‐ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、アセトニ
    トリル、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセトア
    ミド、並びに上記物質の混合物からなる群から選択され
    ていることを特徴とする請求項45に記載の電気化学電
    池。
  47. 【請求項47】 前記電解液は、LiPF6 、LiAs
    6 、LiSbF6 、LiBF4 、LiClO4 、Li
    AlCl4 、LiGaCl4 、LiC(SO2 CF3
    3 、LiN(SO2 CF32 、LiSCN、LiO3
    SCF2 CF3 、LiC65 SO3 、LiO2 CCF
    3 、LiSO3 F、LiNO3 、LiB(C654
    およびLiCF3 SO3 、並びに上記物質の混合物から
    なることを特徴とする請求項39に記載の電気化学電
    池。
  48. 【請求項48】 前記酸化バナジウム銀は、一般式Ag
    x2y からなり、前記酸化バナジウム銀は、一般式
    中にx=0.35およびy=5.18を有するβ‐相の
    酸化バナジウム銀、一般式中にx=0.74およびy=
    5.37を有するγ‐相の酸化バナジウム銀および一般
    式中にx=1.0およびy=5.5を有するε‐相の酸
    化バナジウム銀、並びに上記物質の混合物からなる群か
    ら選択されることを特徴とする請求項39に記載の電気
    化学電池。
  49. 【請求項49】 前記酸化バナジウム銀は、AgNO
    3 、AgNO2 、Ag2 O、Ag2 CO3 、Ag(CH
    3 CO2 )、並びに銀元素からなる群から選択される銀
    含有成分から形成されていることを特徴とする請求項3
    9に記載の電気化学電池。
  50. 【請求項50】 前記酸化バナジウム銀は、分解反応に
    おいて銀含有成分と結合した五酸化バナジウムから形成
    されていることを特徴とする請求項39に記載の電気化
    学電池。
  51. 【請求項51】 前記酸化バナジウム銀は、バナジン酸
    銀、酸化銀および銀元素からなる群から選択される銀含
    有成分と五酸化バナジウムとを化学付加反応において結
    合生成してなるものであることを特徴とする請求項39
    に記載の電気化学電池。
  52. 【請求項52】 前記カソード成分は、約80〜99重
    量%の前記酸化バナジウム銀を含んでいることを特徴と
    する請求項39に記載の電気化学電池。
  53. 【請求項53】 前記カソード成分はさらに、導電性添
    加材を含んでいることを特徴とする請求項39に記載の
    電気化学電池。
  54. 【請求項54】 前記カソード成分はさらに、バインダ
    ー材料を含んでいることを特徴とする請求項39に記載
    の電気化学電池。
  55. 【請求項55】 前記電解液は、I族の金属の塩を非水
    性溶媒に溶解してなる溶液を含んでいることを特徴とす
    る請求項39に記載の電気化学電池。
  56. 【請求項56】 前記アノードは、リチウムであること
    を特徴とする請求項39に記載の電気化学電池。
  57. 【請求項57】 液体の非水性電解液で活性化された電
    気化学電池における電圧遅延を減少するめたの方法であ
    って、 a)アルカリ金属からなるアノードを用意する工程、 b)約400℃以上での化学反応において調製される遷
    移金属カルコゲニドからなるカソードを用意する工程、 c)前記アノードおよび前記カソードと機能的に関連付
    けられ、アルカリ金属塩を溶解含有する非水性電解液で
    前記電気化学電池を活性化する工程、および d)前記電解液中に有機の添加剤を溶解する工程からな
    り、前記添加剤は、亜硝酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ジカー
    ボネート、ホスホネート、リン酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩
    およびフッ化炭素、並びに上記物質の混合物からなる群
    から選択されることを特徴とする方法。
  58. 【請求項58】 前記遷移金属カルコゲニドは、約45
    0℃〜約500℃の温度範囲で調製されることを特徴と
    する請求項57に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記遷移金属カルコゲニドは、酸化バ
    ナジウム銀、酸化バナジウム銀銅、二酸化マンガン、酸
    化コバルト、酸化ニッケル、酸化銅、硫化銅、硫化鉄、
    二硫化鉄、二硫化チタン及び酸化バナジウム銅、並びに
    上記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴
    とする請求項57に記載の方法。
  60. 【請求項60】 前記遷移金属カルコゲニド酸化物は五
    酸化バナジウムと銀の熱分解性塩とから生成されている
    ことを特徴とする請求項57に記載の方法。
  61. 【請求項61】 前記硝酸塩添加剤は、一般式(RO)
    N(=O)2 (ここで、Rはアルカリ金属カチオン、ア
    ルカリ土類金属カチオン、および1〜10個の炭素原子
    を有する飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ
    原子団のいずれかからなる有機原子団からなる群から選
    択される)を有していることを特徴とする請求項57に
    記載の方法。
  62. 【請求項62】 前記硝酸塩添加剤は、硝酸リチウム、
    硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝
    酸カルシウム、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸
    ブチル、硝酸イソブチル、硝酸t‐ブチル、硝酸ベンジ
    ルおよび硝酸フェニル、並びに上記物質の混合物からな
    る群から選択されることを特徴とする請求項57に記載
    の方法。
  63. 【請求項63】 前記硝酸塩添加剤は、約0.001〜
    約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在することを
    特徴とする請求項57に記載の方法。
  64. 【請求項64】 前記硝酸塩添加剤は約0.10モルま
    での濃度で前記電解液中に存在する硝酸リチウムである
    ことを特徴とする請求項57に記載の方法。
  65. 【請求項65】 前記硝酸塩添加剤は、約0.01モル
    までの濃度で前記電解液中に存在する硝酸イソプロピル
    であることを特徴とする請求項57に記載の方法。
  66. 【請求項66】 前記亜硝酸添加剤は、一般式(RO)
    N(=O)(ここで、Rは1〜10個の炭素原子を有す
    る飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子団
    のいずれかからなる有機原子団である)を有しているこ
    とを特徴とする請求項57に記載の方法。
  67. 【請求項67】 前記亜硝酸添加剤は、亜硝酸メチル、
    亜硝酸エチル、亜硝酸プロピル、亜硝酸イソプロピル、
    亜硝酸ブチル、亜硝酸イソブチル、亜硝酸t‐ブチル、
    亜硝酸ベンジルおよび亜硝酸フェニル、並びに上記物質
    の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請
    求項57に記載の方法。
  68. 【請求項68】 前記亜硝酸添加剤は、約0.001モ
    ル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在するこ
    とを特徴とする請求項57に記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記亜硝酸添加剤は、約0.01モル
    までの濃度で前記電解液中に存在する亜硝酸t‐ブチル
    であることを特徴とする請求項57に記載の方法。
  70. 【請求項70】 前記ジカーボネート添加剤は、一般式
    (R1 O)C(=O)OC(=O)(OR2 )(ここ
    で、R1 およびR2 は同種または異種であり、それらは
    水素原子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和も
    しくは不飽和の炭化水素もしくはヘテロ原子団である)
    を有していることを特徴とする請求項57に記載の方
    法。
  71. 【請求項71】 少なくともR1 は、R2 ≠Hの場合、
    (R3 )(R4 )(R5)C−構造(ここで、R3 、R4
    およびR5 は同一または異種であり、それらは水素原
    子、または飽和もしくは不飽和の炭化水素もしくはヘテ
    ロ原子団であり、少なくともR3 はR4 が水素原子であ
    る場合には、不飽和の有機もしくは無機の原子団であ
    る)を有していることを特徴とする請求項70に記載の
    方法
  72. 【請求項72】 前記ジカーボネート添加剤は、ジベン
    ジルジカーボネート、ジアリルジカーボネート、ジ‐t
    ‐ブチルジカーボネート、メチルベンジルジカーボネー
    ト、エチルベンジルジカーボネート、プロピルベンジル
    ジカーボネート、ブチルベンジルジカーボネート、メチ
    ルアリルジカーボネート、エチルアリルジカーボネー
    ト、モノ‐アリルジカーボネート、プロピルアリルジカ
    ーボネート、モノ‐メチルジカーボネート、モノ‐エチ
    ルジカーボネート、モノ‐プロピルジカーボネート、モ
    ノ‐ブチルジカーボネート、モノ‐ベンジルジカーボネ
    ート、シアノメチルメチルジカーボネートおよびニトロ
    メチルメチルジカーボネート、並びに上記物質の混合物
    からなる群から選択されることを特徴とする請求項57
    に記載の方法。
  73. 【請求項73】 前記ジカーボネート添加剤は、約0.
    001モル〜約0.40モルの範囲で前記電解液中に存
    在することを特徴とする請求項57に記載の方法。
  74. 【請求項74】 前記ジカーボネート添加剤は、約0.
    20モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジベンジ
    ルジカーボネートであることを特徴とする請求項57に
    記載の方法。
  75. 【請求項75】 前記ホスホネート添加剤は、一般式
    (R1 O)P(=O)(OR2 )(R3 )(ここで、R
    1 、R2 およびR3 は同種または異種であり、それらは
    水素原子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和も
    しくは不飽和の有機原子団である)を有していることを
    特徴とする請求項57に記載の方法。
  76. 【請求項76】 前記ジアルキルホスホネートは、ジメ
    チルホスホネート、ジエチルホスホネート、ジプロピル
    ホスホネート、ジブチルホスホネート、ジフェニルホス
    ホネート、ジベンジルホスホネート、ジメチルメチルホ
    スホネート、ジエチルメチルホスホネート、ジプロピル
    メチルホスホネート、ジブチルメチルホスホネート、ジ
    フェニルメチルホスホネート、ジベンジルメチルホスホ
    ネート、ジメチルベンジルホスホネート、エチルメチル
    ホスホネート、ジメチルジフェニルメチルホスホネート
    及び亜リン酸もしくはホスホニック酸、並びに上記物質
    の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請
    求項57に記載の方法。
  77. 【請求項77】 前記ホスホネート添加剤は、約0.0
    01モル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在
    することを特徴とする請求項57に記載の方法。
  78. 【請求項78】 前記ホスホネート添加剤は、約0.2
    0モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジメチルメ
    チルホスホネートであることを特徴とする請求項57に
    記載の方法。
  79. 【請求項79】 前記ホスホネート添加剤は、約0.0
    1モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジベンジル
    ホスホネートであることを特徴とする請求項57に記載
    の方法。
  80. 【請求項80】 前記リン酸塩添加剤は、一般式(R1
    O)P(=O)(OR2)(OR3 )(ここで、R1
    2 およびR3 は同種または異種であり、それらは水素
    原子、または1〜13個の炭素原子を有する飽和もしく
    は不飽和の有機原子団であり、R1 、R2 およびR3
    水素でない場合、少なくともそれらの1つは、CR4
    56 であり、少なくともR4 は芳香族置換基または不
    飽和の有機もしくは無機の原子団である)を有している
    ことを特徴とする請求項57に記載の方法。
  81. 【請求項81】 前記リン酸塩添加剤は、トリス(トリ
    メチルシリル)ホスフェート、トリベンジルホスフェー
    ト、ジメチルベンジルホスフェート、ジエチルベンジル
    ホスフェート、ジプロピルベンジルホスフェート、ジブ
    チルベンジルホスフェート、ジエチル‐2‐プロペニル
    ホスフェート、ジフェニルメチルジエチルホスフェー
    ト、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェート、ジ
    プロピルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジフェ
    ニルホスフェート、ジベンジルホスフェート、ジアリル
    ホスフェート、モノ‐メチルホスフェート、モノ‐エチ
    ルホスフェート、モノ‐プロピルホスフェート、モノ‐
    ブチルホスフェート、モノ‐フェニルホスフェート、モ
    ノ‐ベンジルホスフェートおよびホスホニック酸、並び
    に上記物質の混合物からなる群から選択されることを特
    徴とする請求項57に記載の方法。
  82. 【請求項82】 前記リン酸塩添加剤は、約0.001
    モル〜約0.40モルの範囲で前記電解液中に存在する
    ことを特徴とする請求項57に記載の方法。
  83. 【請求項83】 前記リン酸塩添加剤は、約0.20モ
    ルまでの濃度で前記電解液中に存在するジベンジルホス
    フェートであることを特徴とする請求項57に記載の方
    法。
  84. 【請求項84】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、一般式
    1 OS(=O)2 (OR2 )(ここで、R1 およびR
    2 は同種または異種であり、それらは水素原子、または
    1〜12個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の有
    機原子団である)を有していることを特徴とする請求項
    57に記載の方法。
  85. 【請求項85】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、ジメチ
    ルスルフェート、ジエチルスルフェート、ジプロピルス
    ルフェート、ジブチルスルフエート、ジデシルスルフェ
    ート、ジドデシルスルフェート、ジフェニルスルフェー
    ト、ビス(4‐ニトロフェニル)スルフェート、ジベン
    ジルスルフェート、フェニルメチルスルフェート、シク
    ロヘキシルエチルスルフェート、2‐クロロエチルエチ
    ルスルフェート、エチル2,2,2‐トリフルオロエチ
    ルスルフェート、ビス(トリエチルチン)スルフェート
    およびビス(トリメチルシリル)スルフェート、並びに
    上記物質の混合物からなる群から選択されることを特徴
    とする請求項57に記載の方法。
  86. 【請求項86】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、約0.
    001モル〜約0.40モルの範囲で前記電解液中に存
    在することを特徴とする請求項57に記載の方法。
  87. 【請求項87】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、約0.
    01モルまでの濃度で前記電解液中に存在するビス(ト
    リメチルシリル)スルフェートであることを特徴とする
    請求項57に記載の方法。
  88. 【請求項88】 前記アルキル硫酸塩添加剤は、約0.
    05モルまでの濃度で前記電解液中に存在するジメチル
    スルフェートであることを特徴とする請求項57に記載
    の方法。
  89. 【請求項89】 前記炭酸塩添加剤は、線状または環状
    のいずれかであり、カルボニル基の両末端に共有結合の
    O−X結合およびO−Y結合を有していて、X−O−C
    O−O−Yの一般構造(ここで、O−X結合および前記
    O−Y結合の少なくとも一方は、約80kcal/モル
    よりも小さい解離エネルギーを有しており、そして、X
    およびYは同一または異種であって、XはNR12
    よびCR345 から選択され、YはNR’1 R’2
    およびCR’3 R’4 R’5 から選択され、そして、R
    1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R’1 、R’2 、R’
    3 、R’4 、およびR’5 は同一または異種であり、そ
    して、R1 、R’1 、R2 およびR’2 は水素原子、ま
    たは1〜9個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の
    有機原子団であり、そして、R3 、R’3 、R4 、R’
    4 、R5 およびR’5 は水素原子、または1〜13個の
    炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の有機原子団であ
    り、そして、少なくともR3 はXがCR345 およ
    びYがCR’3 R’4 R’5 である場合には不飽和の置
    換基である)を有していることを特徴とする請求項57
    に記載の方法。
  90. 【請求項90】 前記添加剤は、 a)X=Y=NR12 、 b)X≠Yで、X=NR12 およびY=CR34
    5 、 c)X≠Yで、X=NR12 およびY=NR’1 R’
    2 、 d)X=Y=CR345 で、R3 は不飽和の原子
    団、および e)X≠Yで、X=CR345 で、R3 は不飽和の
    原子団で、Y=CR’3R’4 R’5 、 並びに上記の組み合わせからなる群から選択されること
    を特徴とする請求項89に記載の方法。
  91. 【請求項91】 前記添加剤は、ジ‐(N‐スクシンイ
    ミジル)カーボネート、ベンジル‐N‐スクシンイミジ
    ルカーボネート、ジ(1‐ベンゾトリアゾリル)カーボ
    ネート、N‐(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スク
    シンイミド、N‐ベンジルオキシカルボニルオキシ‐5
    ‐ノルボーネン‐2,3‐ジカルボキシイミド、N‐
    (9‐フルオレニルメトキシカルボニルオキシ)スクシ
    ンイミド、2‐(4‐メトキシベンジルオキシカルボニ
    ルオキシイミノ)‐2‐フェニルアセトニトリル、1,
    5‐ビス(スクシンイミドオキシカルボニルオキシ)ペ
    ンタン、スクシンイミジル‐2,2,2‐トリクロロエ
    チルカーボネート、ジアリルカーボネート、アリルエチ
    ルカーボネート、4‐フェニル‐1,3‐ジオキソラン
    ‐2‐ワンおよびジベンジルカーボネート、並びに上記
    物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項57に記載の方法。
  92. 【請求項92】 前記カーボネート添加剤は、約0.0
    01モル〜約0.20モルの範囲で前記電解液中に存在
    することを特徴とする請求項57に記載の方法。
  93. 【請求項93】 前記非水性電解液は、エステル、エー
    テルおよびジアルキルカーボネート、並びに上記物質の
    混合物からなる群から選択される低粘度溶媒を含むこと
    を特徴とする請求項57に記載の方法。
  94. 【請求項94】 前記非水性溶媒は、環状カーボネー
    ト、環状エステルおよび環状アミド、並びに上記物質の
    混合物からなる群から選択される高誘電率溶媒を含むこ
    とを特徴とする請求項57に記載の方法。
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