JP2000164059A - リセット機能付スイッチ - Google Patents

リセット機能付スイッチ

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JP2000164059A
JP2000164059A JP10336412A JP33641298A JP2000164059A JP 2000164059 A JP2000164059 A JP 2000164059A JP 10336412 A JP10336412 A JP 10336412A JP 33641298 A JP33641298 A JP 33641298A JP 2000164059 A JP2000164059 A JP 2000164059A
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JP
Japan
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permanent magnet
switch
armature
reset function
iron core
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Application number
JP10336412A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Ichii
義孝 一井
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ磁束の抑制と接極安定性の向上を図る。 【解決手段】 柱状の可動鉄心7と、断面が略E型であ
る固定鉄心5と、可動鉄心または固定鉄心の少なくとも
一方に配設される永久磁石Mと、固定鉄心の中央脚5a
に巻回されるリセットコイル6と、中央脚接極部から可
動鉄心接極部を離間せしめる方向に付勢する復帰付勢部
材とを備え、可動鉄心接極部は固定鉄心内部で中央脚接
極部に接極するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔操作によって
強制的にオフできるリセット機能付スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のリセット機能付スイッチの
動作を説明する正面図、図6は従来のリセット機能付ス
イッチの磁束経路を説明する斜視図である。
【0003】図5に示すように、リセット機能付スイッ
チ1はケース2とハンドル3とを備える。ケース2は上
方が開口する絶縁性樹脂製の略矩形箱状のものである。
ハンドル3は、絶縁性樹脂製のもので、その表面は操作
時の指先に沿う凹曲面に成形されるとともに、ケース2
に設けた揺動軸20を中心に揺動自在にされている。
【0004】ケース2は、内部に、復帰ばね4と、継鉄
5(図6参照)と、リセットコイル6とを備える。復帰
ばね4は、コイルばねにて形成され、ケース2の底面右
端中央近傍とハンドル3の裏部右端中央近傍との間に介
入される。そして、復帰ばね4は、ケース2の底面右端
中央近傍とハンドル3の裏部右端中央近傍とを互いに遠
ざける方向、すなわちハンドル3を揺動軸20を中心に
左回動する方向、すなわち接点機構の接点状態を電気的
にオフする方向、に常時付勢している。
【0005】継鉄5は、珪素鋼などの鉄板材にて形成さ
れた継鉄部材50,51から構成されており、平面視略
コ字形に組み立てられ、ケース2に固定される。また、
継鉄5の対向片にあっては、リセットコイル6を装着す
るために、継鉄部材51の方が幅狭にされるものの、接
極部50a,51aの部分では共に同一幅で且つ幅広に
されている。リセットコイル6はボビン60に巻回され
ている。リセットコイル6はボビン60を介して継鉄部
材51に装着される。
【0006】ハンドル3は接極子7(図6参照)を備え
る。接極子7は、直方体の永久磁石Mと、略L字形に成
形された接極片70,71とを備える。永久磁石Mは厚
さ方向に着磁されている。接極片70は永久磁石MのN
極面に取着している。接極片71は永久磁石MのS極面
に取着している。そして、接極片70と接極片71とは
平行に対向する。また、接極片70,71の間隔は、前
記継鉄5の接極部50a,51aの間隔と同一にされて
おり、接極片70,71の端部である被接極部70a,
71aは接極部50a,51aにそれぞれちょうど当接
して磁着できるようにされている。
【0007】なお、ケース2の裏面には、リセットコイ
ル6に電気的に接続する励磁端子61,61やスイッチ
接点に接続する接点端子(図示せず)が植設されるとと
もに、励磁端子61,61および接点端子(図示せず)
をそれぞれ電気的に隔絶する隔壁21が設けられてい
る。
【0008】ところで、上述のようなリセット機能付ス
イッチ1は次のように動作する。すなわち、図5に示す
オフ状態のリセット機能付スイッチ1にあっては、復帰
ばね4は付勢方向に伸長状態になり、ハンドル3の左側
が下がり、接極子7の被接極部70a,71aは継鉄5
の接極部50a,51aから離間している。
【0009】そこで、ハンドル3の右側を復帰ばね4の
付勢力に逆らって押圧すると、復帰ばね4は圧縮され、
接極子7の被接極部70a,71aは継鉄5の接極部5
0a,51aに接近する。そして、被接極部70a,7
1aが接極部50a,51aに対して所定位置以上に近
接すると、被接極部70a,71aが磁力によって接極
部50a,51aに吸引される力の方が、復帰ばね4の
付勢力よりも優勢になり、被接極部70a,71aが接
極部50a,51aに当接する接極状態、すなわちハン
ドル3の右側が下がった状態が維持され、接点機構の接
点状態を電気的にオンする状態が持続される。
【0010】オン状態になったリセット機能付スイッチ
1にあっては、永久磁石MのN極から放出される磁束φ
は、図6に示すように次のような磁束経路で循環する。
すなわち、永久磁石MのN極→接極片70→被接極部7
0a→接極部50a→継鉄部材50→継鉄部材51→接
極部51a→被接極部71a→接極片71→永久磁石M
のS極、の磁束経路で循環する。
【0011】オン状態にあるリセット機能付スイッチ1
は次のように遠隔操作にてオフ状態にできる。すなわ
ち、前述の磁束経路を通る磁束φとは逆向きの磁束Φを
生じせしめる電流つまりリセット電流を、励磁端子6
1,61を介してリセットコイル6に流し、前述の磁束
経路の磁束φを弱めることによって、被接極部70a,
71aが磁力によって接極部50a,51aに吸引され
る力の方が、復帰ばね4の付勢力よりも劣勢になるよう
にするのである。すると、必然的にハンドル3は左回動
し、ハンドル3の左側が下がった状態が維持され、リセ
ット機能付スイッチ1の接点機構の接点状態を電気的に
オフする状態が持続されることになる。
【0012】リセット機能付スイッチ1は例えば省電力
用コピー機などに利用される。すなわち、リセット機能
付スイッチ1を手動にてオン操作し、コピー機電源を投
入するものの、計時装置にて計時していて例えば15分
間に一度も使用されなければ、電力の無駄使いと判断さ
れ、自動的にリセットコイル6にリセット電流が流さ
れ、コピー機電源を強制的にオフすることにより省電力
を図るのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リセット機能付スイッチにあっては、コピー機などに用
いられる場合、接極部が剥き出しで存在するため、トナ
ー付着による接極不良などの不具合が生じる場合があっ
た。また、回動動作により接極するため、接極の安定性
に欠ける。更に、外部への漏れ磁束が多く、ホッチキス
の針やクリップなど各種の鉄製小間物部品を吸着してし
まい、動作不良に陥る場合があるという問題点があっ
た。
【0014】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、漏れ磁束の抑
制と接極安定性の向上とを図った、優れるリセット機能
付スイッチを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、柱状の可動鉄心と、断面が略E型である
固定鉄心と、可動鉄心または固定鉄心の少なくとも一方
に配設される永久磁石と、前記固定鉄心の中央脚に巻回
されるリセットコイルと、前記中央脚接極部から可動鉄
心接極部を離間せしめる方向に付勢する復帰付勢部材と
を備え、前記可動鉄心接極部は前記固定鉄心内部で中央
脚接極部に接極するようにしたことを特徴とする。
【0016】また、前記可動鉄心接極部を永久磁石にて
形成することが好ましい。更に、前記中央脚接極部を永
久磁石にて形成することも好ましい。また更に、前記中
央脚接極部に磁極が発生するように、永久磁石を前記固
定鉄心の底部に介在することも好ましい。また更に、前
記中央脚を、高さ方向に着磁した永久磁石にて形成する
ことも好ましい。また更に、前記永久磁石の接極部に永
久磁石保護用の保護鉄片を設けることも好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリセット機能
付スイッチの、第1の実施の形態を図1に基づいて、第
2の実施の形態を図2に基づいて、第3の実施の形態を
図3に基づいて、第4の実施の形態を図4に基づいて、
それぞれ詳細に説明する。
【0018】〔第1の実施の形態〕図1はリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。な
お、図1において従来の技術にて図5および図6に基づ
いて説明したリセット機能付スイッチと同等の箇所には
同じ符号を付してある。
【0019】図1において、5は固定鉄心に相当する継
鉄である。7は可動鉄心に相当する接極子である。継鉄
5は、上方が開口する絶縁性樹脂製の略矩形箱状のケー
ス(図示せず)に収納され、ケース(図示せず)内底部
に固定される。継鉄5は、鉄材で形成された有底円筒状
のもので、継鉄5の底部中央からは継鉄5の全体高さの
略1/3の高さの中央脚5aが形成されており、中心軸
を含む平面断面が略E型である。中央脚5aは円柱状の
もので、中央脚5aのまわりにはリセットコイル6が円
筒状に巻回される。そして、中央脚5aの先端に対向す
る位置には、中央脚5aと略等しい径の接極子7が軸方
向に移動自在に配設される。
【0020】なお、リセットコイル6は中央脚5aの先
端を越えて巻回されており、接極子7はリセットコイル
6の上先端から内部空間に緩挿可能で中央脚5a先端に
当接可能にされている。また、継鉄5の上端周縁内壁に
は、接極子7との間の磁束抵抗を低減するための、環状
突部5bが一体に形成されている。
【0021】接極子7は、円柱状の永久磁石Mであり、
この実施の形態のものでは、中央脚5aとの対向面側を
N極、反対面側をS極と成し、しかも中央脚5aとの対
向面側先端には保護鉄片8が固着されている。この保護
鉄片8は、脆い性質を有する永久磁石Mの接極子7が中
央脚5aに吸引され吸着する際に、その衝撃で欠けてし
まうことのないよう保護する。また、接極子7は、ばね
などの復帰付勢部材(図示せず)によって、中央脚5a
の先端から離間する方向に、すなわちリセット機能付ス
イッチのハンドル(図示せず)をオフする方向に、常時
付勢されるよう構成されている。
【0022】上述のように構成されるリセット機能付ス
イッチにあっては、先ず、ハンドル(図示せず)をオン
側に手動操作し、復帰付勢部材(図示せず)の付勢力に
逆らって、永久磁石Mである接極子7を、中央脚5aへ
の吸引力が復帰付勢部材の付勢力よりも優勢になる位置
まで中央脚5aの方へ移動せしめ、接極子7を中央脚5
aに当接(接極)せしめることによって、リセット機能
付スイッチをオン状態にすることができる。
【0023】ところで、接極子7が中央脚5aに接極し
ている状態で、中央脚5aの接極子7側がN極になるよ
うな電流信号をリセットコイル6に流すと、接極子7に
対する中央脚5aの吸引力は減少し、接極子7の復帰付
勢部材(図示せず)による付勢力の方が優勢になり、接
極子7は中央脚5aから引き離されることになり、リセ
ット機能付スイッチはオフ状態になる。つまり、このリ
セット機能付スイッチにあっては、遠隔操作によって強
制的にオフ(リセット)することができる。
【0024】なお、接極子7と中央脚5aとの当接(接
極)位置は、継鉄5の内部空間になっているので、トナ
ーや鉄屑などが付着し難い。また、この第1の実施の形
態のものにあっては、可動鉄心である接極子7を永久磁
石Mにて形成しているので、固定鉄心である継鉄5に永
久磁石を設ける場合と比較して、製造が容易であるとい
う特徴を有する。また更に、可動鉄心は、可動鉄心であ
る接極子7全体を永久磁石にするのではなく、鉄心に永
久磁石を固着したものであっても良いことは言うまでも
ない。
【0025】〔第2の実施の形態〕図2はリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。な
お、図1において第1の実施の形態のリセット機能付ス
イッチと同等の箇所には同じ符号を付してある。
【0026】図2において、このリセット機能付スイッ
チが前述の第1の実施の形態のものと異なり特徴となる
のは、継鉄5にあっては、第1の実施の形態のものは環
状突部5bをも含めて継鉄5全体が同材の鉄材であった
のに対し、第2の実施の形態のものは環状突部5bが半
径方向に着磁された環状の永久磁石Mとされている構成
であり、接極子7にあっては、第1の実施の形態のもの
は接極子7全体が永久磁石であったのに対し、第2の実
施の形態のものは接極子7全体が単なる鉄材とされてい
る構成である。なお、この実施の形態のリセット機能付
スイッチにあっては、永久磁石Mの内側がS極にされて
いる。
【0027】上述のように構成されるリセット機能付ス
イッチにあっては、接極子7の先端が中央脚5aの先端
に近づくと、永久磁石Mの放出する磁束によって中央脚
5aの先端にはN極が発生して、接極子7の先端が中央
脚5aの先端に吸引されることになる。
【0028】そこで、先ず、ハンドル(図示せず)をオ
ン側に手動操作し、復帰付勢部材(図示せず)の付勢力
に逆らって接極子7を、中央脚5aへの吸引力が復帰付
勢部材の付勢力よりも優勢になる位置まで中央脚5aの
方へ移動せしめ、接極子7を中央脚5aに当接(接極)
せしめることによって、リセット機能付スイッチをオン
状態にすることができる。
【0029】ところで、接極子7が中央脚5aに接極し
ている状態で、中央脚5aの接極子7側がS極になるよ
うな電流信号をリセットコイル6に流すと、接極子7に
対する中央脚5aの吸引力は減少し、接極子7の復帰付
勢部材(図示せず)による付勢力の方が優勢になり、接
極子7は中央脚5aから引き離されることになり、リセ
ット機能付スイッチはオフ状態になる。つまり、この図
2に示すリセット機能付スイッチにあっても、遠隔操作
によって強制的にオフ(リセット)することができる。
【0030】そして、第1の実施の形態のものと同様
に、接極子7と中央脚5aとの当接(接極)位置は、継
鉄5の内部空間になっているので、トナーや鉄屑などが
付着し難い。また、この第2の実施の形態のものにあっ
ては、固定鉄心である継鉄5に永久磁石を設けているの
で、可動鉄心である接極子7に永久磁石を設ける場合に
比較して、手動操作によりリセット機能付スイッチをオ
ン/オフするような場合、リセットコイル6に発生する
逆起電圧が減少するので、スムーズな操作によってオン
/オフできるという利点がある。
【0031】また、この第2の実施の形態のものにあっ
ては、鉄材で成形された有底円筒状の継鉄5の上端周縁
内壁に環状の永久磁石を嵌着する構成なので、固定鉄心
である継鉄5に永久磁石を設ける構成の中では製造が最
も容易であるという特徴を有する。
【0032】〔第3の実施の形態〕図3はリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。な
お、図3において第1の実施の形態のリセット機能付ス
イッチと同等の箇所には同じ符号を付してある。
【0033】図3において、このリセット機能付スイッ
チが前述の第1の実施の形態のものと異なり特徴となる
のは、継鉄5にあっては、第1の実施の形態のものは継
鉄5全体が同材の鉄材であったのに対し、第3の実施の
形態のものは、中央脚5aを永久磁石Mとした構成であ
り、接極子7にあっては、第1の実施の形態のものは接
極子7全体が永久磁石であったのに対し、第3の実施の
形態のものは接極子7全体が単なる鉄材とされている構
成である。なお、この実施の形態のリセット機能付スイ
ッチにあっては、永久磁石Mの接極子7側がN極になる
ようにされている。しかも、永久磁石Mにあっては、接
極子7との対向面側先端には保護鉄片8が固着されてい
る。この保護鉄片8は、脆い性質を有する永久磁石Mが
接極子7を吸引して吸着する際に、その衝撃で欠けてし
まうことのないよう保護する。
【0034】上述のように構成されるリセット機能付ス
イッチにあっては、接極子7の先端が永久磁石Mの先端
に近づくと、接極子7の先端が永久磁石Mの先端に吸引
されることになる。
【0035】そこで、先ず、ハンドル(図示せず)をオ
ン側に手動操作し、復帰付勢部材(図示せず)の付勢力
に逆らって接極子7を、永久磁石Mへの吸引力が復帰付
勢部材の付勢力よりも優勢になる位置まで永久磁石Mの
方へ移動せしめ、接極子7を永久磁石Mに当接(接極)
せしめることによって、リセット機能付スイッチをオン
状態にすることができる。
【0036】ところで、接極子7が永久磁石Mに接極し
ている状態で、永久磁石Mの接極子7側がS極になるよ
うな電流信号をリセットコイル6に流すと、接極子7に
対する永久磁石Mの吸引力は減少し、接極子7の復帰付
勢部材(図示せず)による付勢力の方が優勢になり、接
極子7は永久磁石Mから引き離されることになり、リセ
ット機能付スイッチはオフ状態になる。つまり、この図
3に示すリセット機能付スイッチにあっても、遠隔操作
によって強制的にオフ(リセット)することができる。
【0037】そして、第1の実施の形態のものと同様
に、接極子7と中央脚5aとの当接(接極)位置は、継
鉄5の内部空間になっているので、トナーや鉄屑などが
付着し難い。また、この第3の実施の形態のものにあっ
ては、固定鉄心である継鉄5に永久磁石を設けているの
で、可動鉄心である接極子7に永久磁石を設ける場合に
比較して、手動操作によりリセット機能付スイッチをオ
ン/オフするような場合、リセットコイル6に発生する
逆起電圧が減少するので、スムーズな操作によってオン
/オフできるという利点がある。また、固定鉄心の中央
脚を永久磁石とするので、永久磁石の作成が容易で且つ
漏れ磁束が最も低く抑えることができる。
【0038】〔第4の実施の形態〕図4はリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。な
お、図4において第1の実施の形態のリセット機能付ス
イッチと同等の箇所には同じ符号を付してある。
【0039】図4において、このリセット機能付スイッ
チが前述の第1の実施の形態のものと異なり特徴となる
のは、継鉄5にあっては、第1の実施の形態のものは継
鉄5全体が同材の鉄材であったのに対し、第4の実施の
形態のものは、中央脚5aの底部5cを取り囲むよう
に、半径方向に着磁した環状の永久磁石Mを前記固定鉄
心の底部に介在せしめた構成であり、接極子7にあって
は、第1の実施の形態のものは接極子7全体が永久磁石
であったのに対し、第4の実施の形態のものは接極子7
全体が単なる鉄材とされている構成である。なお、この
実施の形態のリセット機能付スイッチにあっては、永久
磁石Mの内側がN極になるようにされている。
【0040】上述のように構成されるリセット機能付ス
イッチにあっては、接極子7の先端が中央脚5aの先端
に近づくと、永久磁石Mの放出する磁束によって中央脚
5aの先端にはN極が発生して、接極子7の先端が中央
脚5aの先端に吸引されることになる。
【0041】そこで、先ず、ハンドル(図示せず)をオ
ン側に手動操作し、復帰付勢部材(図示せず)の付勢力
に逆らって接極子7を、中央脚5aへの吸引力が復帰付
勢部材の付勢力よりも優勢になる位置まで中央脚5aの
方へ移動せしめ、接極子7を中央脚5aに当接(接極)
せしめることによって、リセット機能付スイッチをオン
状態にすることができる。
【0042】ところで、接極子7が中央脚5aに接極し
ている状態で、中央脚5aの接極子7側がS極になるよ
うな電流信号をリセットコイル6に流すと、接極子7に
対する中央脚5aの吸引力は減少し、接極子7の復帰付
勢部材(図示せず)による付勢力の方が優勢になり、接
極子7は中央脚5aから引き離されることになり、リセ
ット機能付スイッチはオフ状態になる。つまり、この図
4に示すリセット機能付スイッチにあっても、遠隔操作
によって強制的にオフ(リセット)することができる。
【0043】そして、第1の実施の形態のものと同様
に、接極子7と中央脚5aとの当接(接極)位置は、継
鉄5の内部空間になっているので、トナーや鉄屑などが
付着し難い。また、この第4の実施の形態のものにあっ
ては、固定鉄心である継鉄5に永久磁石を設けているの
で、可動鉄心である接極子7に永久磁石を設ける場合に
比較して、手動操作によりリセット機能付スイッチをオ
ン/オフするような場合、リセットコイル6に発生する
逆起電圧が減少するので、スムーズな操作によってオン
/オフできるという利点がある。また、固定鉄心の中央
脚5aの底部5cを取り囲むように、半径方向に着磁し
た環状の永久磁石Mを前記固定鉄心の底部に介在せしめ
た構成であり、製造は困難であるが、漏れ磁束を抑える
ことができる。
【0044】なお、上記それぞれの実施の形態のリセッ
ト機能付スイッチにあっては、固定鉄心は、有底円筒状
で、底部中央に低い中央脚を突設しているものをもって
説明したが、必ずしも有底円筒状である必要はなく、正
面視矩形で且つ側面視E型のものであっても良い。
【0045】また、中央脚を仮想のものとして固定鉄心
を断面略C型に形成し、あたかも中央脚が存在するかの
如くリセットコイルのみを配設し、固定鉄心の底面その
ものを接極部とすることも可能であり、このようにする
ことで、磁束効率がやや低下して可動鉄心と固定鉄心と
の吸引力は低下するものの、接極部を奥方に位置させる
ことが可能になり、接極部に対するホッチキスの針やク
リップなど各種の鉄製小間物の吸着防止あるいはトナー
の付着防止を行い易くできる。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、可動鉄心
と固定鉄心との接極は固定鉄心の内部にて行われるの
で、トナーや鉄屑などが付着し難く、且つ一箇所での接
極であるので接極安定性の良い、優れるリセット機能付
スイッチを提供できるという効果を奏する。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、可動鉄心接極部を永久磁
石にて形成するので、固定鉄心に永久磁石を設ける場合
と比較して製造が容易な、優れるリセット機能付スイッ
チを提供できるという効果を奏する。
【0048】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、固定鉄心の中央脚接極部
を永久磁石にて形成するので、永久磁石の作成が容易で
且つ漏れ磁束が最も低く抑えることができ、固定鉄心に
永久磁石を設けているので、可動鉄心に永久磁石を設け
る場合に比較して、手動操作によってリセット機能付ス
イッチをオン/オフするような場合、リセットコイルに
発生する逆起電圧を減少することができるので、スムー
ズな操作によってオン/オフできる、優れるリセット機
能付スイッチを提供できるという効果を奏する。
【0049】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、固定鉄心の中央脚底部を
取り囲むように、半径方向に着磁した環状の永久磁石を
固定鉄心の底部に介在するので、漏れ磁束が最も低く抑
えることができ、固定鉄心に永久磁石を設けているの
で、可動鉄心に永久磁石を設ける場合に比較して、手動
操作によってリセット機能付スイッチをオン/オフする
ような場合、リセットコイルに発生する逆起電圧を減少
することができるので、スムーズな操作によってオン/
オフできる、優れるリセット機能付スイッチを提供でき
るという効果を奏する。
【0050】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、固定鉄心の中央脚を高さ
方向に着磁した棒状の永久磁石にて形成するので、漏れ
磁束が最も低く抑えることができ、固定鉄心に永久磁石
を設けているので、可動鉄心に永久磁石を設ける場合に
比較して、手動操作によってリセット機能付スイッチを
オン/オフするような場合、リセットコイルに発生する
逆起電圧を減少することができるので、スムーズな操作
によってオン/オフできる、優れるリセット機能付スイ
ッチを提供できるという効果を奏する。
【0051】請求項6記載の発明によれば、機械的衝撃
に脆い永久磁石であっても、可動鉄心の衝撃が加わって
も壊れ難い、優れるリセット機能付スイッチを提供でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態のリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態のリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態のリセット機能
付スイッチの動作原理を説明する要部断面図である。
【図5】従来のリセット機能付スイッチの動作を説明す
る正面図である。
【図6】上記リセット機能付スイッチの磁束経路を説明
する斜視図である。
【符号の説明】
5 固定鉄心 5a 中央脚 5c 固定鉄心の中央脚の底部 6 リセットコイル 7 可動鉄心 8 保護鉄片 M 永久磁石

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の可動鉄心と、断面が略E型である
    固定鉄心と、可動鉄心または固定鉄心の少なくとも一方
    に配設される永久磁石と、前記固定鉄心の中央脚に巻回
    されるリセットコイルと、前記中央脚接極部から可動鉄
    心接極部を離間せしめる方向に付勢する復帰付勢部材と
    を備え、前記可動鉄心接極部は前記固定鉄心内部で中央
    脚接極部に接極するようにしたことを特徴とするリセッ
    ト機能付スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記可動鉄心接極部を、永久磁石にて形
    成したことを特徴とする請求項1記載のリセット機能付
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記中央脚接極部を、永久磁石にて形成
    したことを特徴とする請求項1記載のリセット機能付ス
    イッチ。
  4. 【請求項4】 前記中央脚接極部に磁極が発生するよう
    に、永久磁石を前記固定鉄心の底部に介在したことを特
    徴とする請求項1記載のリセット機能付スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記中央脚を、高さ方向に着磁した永久
    磁石にて形成したことを特徴とする請求項1記載のリセ
    ット機能付スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石の接極部に永久磁石保護用
    の保護鉄片を設けたことを特徴とする請求項1または2
    または3または5記載のリセット機能付スイッチ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7482902B2 (en) 2003-02-26 2009-01-27 Siemens Aktiengesellschaft Linear magnetic drive
JP2012190642A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Alps Electric Co Ltd 揺動操作型スイッチ装置
CN107525495A (zh) * 2017-07-24 2017-12-29 张胜利 一种运用强制对中方式进行距离监测的方法
JP2022058974A (ja) * 2018-09-28 2022-04-12 Idec株式会社 操作支援機能付き操作スイッチユニットおよび操作支援システム

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JP7257567B2 (ja) 2018-09-28 2023-04-13 Idec株式会社 操作支援機能付き操作スイッチユニットおよび操作支援システム

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