JP2000162776A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents
平版印刷版の製版方法Info
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Abstract
法を利用した平版印刷版の印刷諸特性を安定的に向上さ
せた製版方法を提供すること。 【解決手段】陽極酸化されたアルミニウム支持体とハロ
ゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有する材料を含窒素
複素環化合物の存在下で現像処理する平版印刷版の製版
方法において、該化合物がメルカプト基を有するテトラ
ゾール化合物であり、製版処理後の支持体の酸化アルミ
ニウムの減少量が1平方メートル当り0.6g以下とな
るように現像処理することを特徴とする製版方法。
Description
支持体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したアルミニウ
ム平版印刷版の製版方法に関する。
平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット
及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シル
バー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第
101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々に
したツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体
上に設けたモノシートタイプの二方式が知られている。
ツーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57
−158844号公報に詳しく記載されている。又、モ
ノシートタイプについては、特公昭48−30562
号、同51−15765号、特開昭51−111103
号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載
されている。
散転写法を利用したモノシートタイプの平版印刷版(以
降、アルミニウム平版印刷版と称す)は、特開昭57−
158844号、同63−260491号、特開平3−
116151号、同4−282295号、同7−778
05号、米国特許第4,567,131号、同第5,4
27,889号等の公報に詳しく記載されている。
れ陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を
担持し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成
になっている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、
露光後、現像処理、水洗処理(ウォッシュオフ:ハロゲ
ン化銀乳剤層の除去)、仕上げ処理の工程からなってい
る。
に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロ
ゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金
属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時
に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部とし
て露出する。
保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コ
ロイドを含有する仕上げ液が塗布される。所謂、ガム引
きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、定着液
やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にす
る化合物(例えば、メルカプト基またチオン基を有する
含窒素複素環化合物)を含有することも一般的である。
は、依然として種々の問題を有している。とくに現像条
件(現像温度、現像時間、現像液の成分やpH等)の変
化に対してラチチュードが狭い、すなわち現像安定性に
劣るという問題があり、劣った耐刷力および地汚れの発
生という基本的な問題のみならず、画像再現性、特に1
00μm程度以下の細線の劣った画像再現性、劣ったイ
ンキ受理性、劣ったインキ脱理性、指紋汚れ等の問題も
生じる。
物を安定に得るまでの印刷枚数が多くなり、廃棄する損
紙が多くなってしまう。
刷機の分野において、紙切れを防ぐため、印刷の立ち上
がり時には湿し水によるエッチングを省略することが多
く、版全面にインキを付けてから湿し水を送り、非画像
部のインキを脱離するという印刷方法が用いられている
が、このような印刷において非画像部のインキ脱離速度
の遅れは印刷効率を著しく低下させることになる。
に版面の非画像部に付着した指紋が、印刷時にインキを
付着させて汚す結果を招く。
ミニウム板を支持体とする銀錯塩拡散転写法を利用した
平版印刷版の印刷諸特性を安定的に向上させた製版方法
を提供することである。詳しくは、耐刷力、地汚れ、画
像再現性、インキ受理性、インキ脱離性、指紋汚れ等の
改良された印刷特性を安定的に得ることができる製版方
法を提供することである。
極酸化されたアルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層
の間に物理現像核を有する材料を含窒素複素環化合物の
存在下で現像処理する平版印刷版の製版方法において、
該化合物がメルカプト基を有するテトラゾール化合物で
あり、製版処理後の支持体の酸化アルミニウムの減少量
が1平方メートル当り0.6g以下となるように現像処
理することを特徴とする製版方法により達成される。
有するテトラゾール化合物は、平版印刷版材料の構成層
および現像液の少なくとも1つに存在するように配置さ
れる。
カプト基を有するテトラゾール化合物及びカルシウムを
1ミリモル〜100ミリモルの範囲で含有する現像液を
用いて現像処理される。
ルミニウム平版印刷版の製版に用いられる現像液には、
例えば特開平4−306660号、同10−48829
号に記載されているように、メルカプト基を有する含窒
素複素環化合物を含有することが知られている。しかし
実際に用いられているメルカプト化合物は、製版処理後
の酸化アルミニウムの減少量を抑制した条件下では本発
明の目的、特に細線の画像再現性およびそのインキ受理
性の改良を達成するには不十分である。
テトラゾール化合物は、メルカプト基と炭素数3以上の
炭化水素基(たとえば無置換もしくは置換基を有するア
ルキル基、アリール基等)を有するテトラゾール化合物
である。具体的には1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール、1−ヘキシル−5−メルカプトテトラゾー
ル、1−ヘキシルアミノカルボニルメチル−5−メルカ
プトテトラゾール、1−ジブチルアミノエチル−5−メ
ルカプトテトラゾール、1−ジブチルアミノカルボニル
メチル−5−メルカプトテトラゾール等である。
テトラゾール化合物の使用量は、平版印刷材料のハロゲ
ン化銀乳剤層、物理現像核層あるいは必要に応じて設け
られる中間層、保護層等の構成層の少なくとも1層に含
有する場合は1平方メートル当り1×10ー5モル〜5×
10ー3モル、好ましくは2×10ー5モル〜3×10ー3モ
ルであり、現像液に含有する場合は1リットル当り2×
10ー5モル〜1×10 ー2モル、好ましくは1×10ー4モ
ル〜5×10ー3モルである。
ム支持体の酸化アルミニウムが現像処理(現像タンク中
の現像液に浸漬してから次の処理工程で現像が停止する
までの時間)によって溶解し、減少する量を抑制するた
めに、好ましくは現像液にカルシウムを含有させる。特
開昭63−260491号には、DTR法を用いたアル
ミニウム平版印刷版の支持体として、表面粗さ(Ra)
に対する酸化アルミニウム量の比を大きくすることがエ
ッチピットを防止する上で望ましいことが記載されてい
る。しかし陽極酸化処理により単位面積当りの酸化アル
ミニウムの量を多くしても、本発明の前記課題は根本的
には解決されない。
る酸化アルミニウムの量の多少にかかわらず、現像処理
によって溶解し減少する量を抑制することが重要であ
る。本発明のアルミニウム平版印刷版のアルミニウム支
持体は、1平方メートル当り1.5g以上、好ましくは
1.8g〜5gの多孔質酸化アルミニウムを有するもの
が用いられる。
漬してから次の処理工程で現像が停止するまで)を行っ
たとき、溶解して減少する酸化アルミニウムの量が1平
方メートル当り0.6g以下、好ましくは0.5g以
下、とくに好ましくは0.3g〜0.0gになるような
条件を選択すべきである。
ム酸溶液で酸化アルミニウムを溶解して測定するJIS
−H−8680−7「皮膜質量法」によることが出来
る。本発明において、酸化アルミニウムの減少量の測定
は、アルミニウム平版印刷材料の感光層を温水等で除去
してアルミニウム支持体とし、その裏面の酸化アルミニ
ウムを削り取って全体の重量(a)を測定する。次いで
現像・製版処理して乾燥し、再び全体の重量(b)を測
定し、その重量の差(a−b)を現像処理によって溶解
した量とする。
(現像液に浸漬してから次の処理工程で現像が停止する
までの時間)は制限されるものではなく、例えば20秒
間もしくはそれより短い浸漬現像の後に、さらに3〜3
0秒間程度の現像を進行させてもよい。
を抑制する意味から、一般的には現像液のpHは低い方
が好ましく、現像温度は低い方が好ましく、また現像処
理時間は短い方が好ましい。具体的には、現像液のpH
は通常10〜14であるが、印刷特性を考慮して、pH
12.5以上、とくに12.7〜13.7の範囲が好ま
しく、現像液の温度は15〜30℃程度が好ましく、現
像処理時間は5〜30秒程度が好ましい。
の減少は、カルシウム、マグネシウム、ベリリウム、バ
リウム等のアルカリ土類金属の使用、また現像液に加え
てそれらアルカリ土類金属の水洗液での使用、さらにま
た現像液のpH、現像処理時間、現像温度等の条件によ
って支配されるのであり、本発明は現像液でのカルシウ
ムの使用のみに限定されるものではない。しかし、これ
までのアルミニウム平版印刷版に関連する特許明細書の
実施例に示されている現像条件では、酸化アルミニウム
の減少量は1平方メートル当り約1g前後あるいはそれ
以上である。
を現像液に添加する場合、以下のような化合物として添
加することができる。例えば、臭化カルシウム、炭酸カ
ルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グル
コン酸カルシウム、水酸化カルシウム、沃化カルシウ
ム、硝酸カルシウム、亜硝酸カルシウム、シュウ酸カル
シウム、ステアリン酸カルシウム、硫酸カルシウム、酒
石酸カルシウム等である。これらの化合物は、カルシウ
ムとして現像液1リットル当り1〜100ミリモル、好
ましくは5〜80ミリモルの濃度で含有させる。
薬、例えばハイドロキノン等のポリヒドロキシベンゼン
類やアスコルビン酸およびその誘導体、1−フェニル−
3ピラゾリジノン及びその誘導体等の3−ピラゾリジノ
ン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、あ
るいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、ハロゲン化銀溶剤、例えばチオ硫酸ナトリウム、粘
稠剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カブリ防止
剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポリオキ
シアルキレン化合物、キレート剤、例えばエチレンジア
ミン4酢酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、アニ
オン性ゼラチン凝集剤、例えばポリスチレンスルホン酸
と無水マレイン酸共重合体等の添加剤を含有させること
ができる。
酸塩、2−メルカプト安息香酸及びその誘導体、ウラシ
ルのような環状イミド類、アルカノールアミン、ジアミ
ン、メソイオン性化合物、チオエーテル類等が挙げられ
る。ハロゲン化銀溶剤の中でも、特にチオ硫酸塩、アル
カノールアミンが好ましい。
ム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム等が用い
られる。チオ硫酸塩の使用量は、現像液1リットル当り
0.0005モル〜0.15モルの範囲である。
(2−アミノエチルアミノ)エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミン、エタノールアミン、4−アミノブ
タノール、N,N−ジメチルエタノールアミン、3−ア
ミノプロパノール、N,N−エチル−2、2’−イミノ
ジエタノール、2−メチルアミノエタノール、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。使
用量は現像液1リットル当り0.005モル〜1.5モ
ル、好ましくは0.01モル〜1.0モルである。
ゾール化合物以外の銀画像部を親油性にする化合物(親
油化剤)を含有させてもよい。親油化剤としては、フォ
ーカル・プレス、ロンドン ニューヨーク(1972
年)発行、アンドレ ロット及びエディス ワイデ著、
「フォトグラフィック・シルバー・ハライド・ディヒュ
ージョン・プロセシズ」、105、106ページに記載
されている化合物が挙げられる。例えばメルカプト基ま
たはチオン基を有する化合物、4級アンモニウム化合物
等があり、特に好ましくは、メルカプト基またはチオン
基を有する含窒素複素環化合物であり、特公昭48−2
9723号、特開昭58−127928号に記載されて
いる。以下にその具体例を挙げるが、これらに限定され
ることはない。
ル、2−メルカプト−1−ベンジルイミダゾール、2−
メルカプト−ベンズイミダゾール、1−エチル−2−メ
ルカプト−ベンズイミダゾール、2−メルカプト−1−
ブチル−ベンズイミダゾール、1,3−ジエチル−ベン
ゾイミダゾリン−2−チオン、1,3−ジベンジル−イ
ミダゾリジン−2−チオン、2,2´−ジメルカプト−
1,1´−デカメチレン−ジイミダゾリン、2−メルカ
プト−4−フェニルチアゾール、2−メルカプト−ベン
ゾチアゾール、2−メルカプトナフトチアゾール、3−
エチル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、3−ドデシル
−ベンゾチアゾリン−2−チオン、2−メルカプト−
4,5−ジフェニルオキサゾール、2−メルカプトベン
ゾオキサゾール、3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−
2−チオン、1−フェニル−3−メチルピラゾリン−5
−チオン、3−メルカプト−4−アリル−5−ペンタデ
シル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−5
−ノニル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト
−4−アセタミド−5−ヘプチル−1,2,4−トリア
ゾール、3−メルカプト−4−アミノ−5−ヘプタデシ
ル−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−5−
フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプ
ト−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−
メルカプト−5−n−ヘプチル−オキサチアゾール、2
−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール、2
−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−オキサジア
ゾール、2−ヘプタデシル−5−フェニル−1,3,4
−オキサジアゾール、2−メルカプト−5−ニトロピリ
ジン、1−メチル−キノリン−2(1H)−チオン、3
−メルカプト−4−メチル−6−フェニル−ピリダジ
ン、2−メルカプト−5,6−ジフェニル−ピラジン、
2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1,3,5−ト
リアジン、2−アミノ−4−メルカプト−6−ベンジル
−1,3,5−トリアジン、1,5−ジメルカプト−
3,7−ジフェニル−S−トリアゾリノ〔1,2−a〕
−S−トリアゾリン等が挙げられる。
理が施される。水洗液にはpHを4〜8、好ましくは
4.5〜7の範囲に緩衝させる緩衝剤、例えば燐酸塩緩
衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれらの混合物を含有す
ることができる。また、防腐剤を含有させてもよい。水
洗液中には更にタンパク質分解酵素(例えば、ペプシ
ン、レンニン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシ
ン、パパイン、フィシン、トロンビン、レニン、コラゲ
ナーゼ、ブロメライン、細菌プロティナーゼ)や、前記
した親油化剤を含有させることができる。
停止させる中和安定化処理を施してもよく、中和液に前
記親油化剤を含有させてもよい。
ゲン化銀乳剤層を完全に除去するために用いるもので、
25〜35℃の水洗液をジェット方式で吹き付ける方
法、または水洗液を吹き付けながらスクラブローラで乳
剤層を剥離する方法が一般的に用いられている。
ン化銀乳剤層の水洗除去は、銀画像部及びアルミニウム
表面自身で構成する非画像部を完全に露出させるために
極めて重要な工程である。とりわけ、インキを受容する
銀画像部は強い親油性が必要であり、ゼラチン等の親油
性を阻害する物質は完全に排除する必要がある。
画像部は、各々の親油性及び親水性を高めるため、及び
版面の保護のために、仕上げ液による処理が施される。
本発明において、仕上げ液には、非画像部の陽極酸化層
の保護及び親水性向上のために、アラビヤガム、デキス
トリン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレ
ングリコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
ビニルアルコール等の保護コロイドを含有することが好
ましい。また、画像部の親油性を更に向上させるため
に、上記親油化剤を含有することが好ましい。更に上記
酵素を含有することができる。
版は、アルミニウム支持体上に物理現像核及びハロゲン
化銀乳剤層を有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用い
られる塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃臭化
銀、沃臭化銀等から選択されるが、塩化銀を70モル%
以上含むハロゲン化銀乳剤が好ましい。
のいずれでもよい。これらのハロゲン化銀乳剤は必要に
応じて化学増感あるいはスペクトル増感することができ
る。
てはゼラチンを用いることがハロゲン化銀粒子を作成す
る際に好ましい。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカ
リ処理ゼラチン等各種ゼラチンを用いることができる。
また、それらの修飾ゼラチン(例えばフタル化ゼラチ
ン、アミド化ゼラチンなど)も用いることができる。ま
た、更にポリビニルピロリドン、各種でんぷん、アルブ
ミン、ポリビニルアルコール、アラビアガム、ヒドロキ
シエチルセルロース、等の親水性高分子化合物を含有さ
せることができる。用いられる親水性コロイドとして
は、現像後の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤
を含まない親水性コロイド層を用いることが望ましい。
応じてアニオン、カチオン、ベタイン、ノニオン系の各
種界面活性剤、カルボキシメチルセルロース等の増粘
剤、消泡剤等の塗布助剤、エチレンジアミンテトラアセ
テート等のキレート剤、ハイドロキノン、ポリヒドロキ
シベンゼン類、3−ピラゾリジノン類等の現像主薬を含
有させてもよい。
粗面化され陽極酸化されたアルミニウム板であり、例え
ば米国特許第5,427,889号公報、同第5,40
5,730号公報等に記載されているものが用いられ
る。
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、特公昭48−30562号、特開昭48−55
402号、同53−21602号、フォーカル・プレ
ス、ロンドン ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ
ロット及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィッ
ク・シルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシ
ズ」を参照し得る。
化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号公報記載
の水膨潤性中間層、同平4−282295号公報に記載
の疎水性重合体ビーズを含有する中間層を設けてもよ
い。
ルミニウム板を得た。このアルミ板は、1平方メートル
当たり2.2gの多孔質な酸化アルミニウムを有し、平
均粗さ(Ra)は0.5μmであった。
核液を塗布し、その後乾燥した。物理現像核の量は3m
g/m2であった。
としてアルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.25μmの、銀1モル当り
0.006ミリモルのヘキサクロロイリジウム(IV)
酸カリウムをドープさせた臭化銀20モル%、沃化銀
0.3モル%の塩沃臭化銀乳剤を調製した。その後、こ
の乳剤をフロキュレーションさせ、洗浄した。さらにこ
の乳剤に硫黄金増感を施した後、安定剤を添加し、赤色
感光性の増感色素を銀1g当たり3mg用いて分光増感
した。
に界面活性剤を加えて塗布液を作成した。この乳剤塗布
液を前記物理現像核が塗布されたアルミニウム支持体上
に1平方メートル当り銀量が2g、ゼラチン量が2.5
gになるように塗布乾燥して平版印刷材料の試料を得
た。
レーザーを光源とする出力機で画像出力し、次に製版用
プロセッサー(デュポン社製SLT−85N自動現像
機)で処理して平版印刷版を作成した。現像処理時間が
8秒間と16秒間になるように変化させ、水洗処理(3
5℃の水洗液を10秒間シャワー噴射しながらスクラブ
ローラで乳剤層をウオッシュオフする)、仕上げ処理
(21℃、5秒間シャワー)及び乾燥工程を経て製版さ
れた。
0に調整した。タンパク質分解酵素として、ビオプラー
ゼAL−15(細菌プロティナーゼ、長瀬産業(株)
製)を用いた。
印刷材料を22℃、8秒間および16秒間の現像処理し
たときの酸化アルミニウムの1平方メートル当りの減少
量は、現像液Aは0.8g(8秒間)、1.1g(16
秒間)であり、現像液B及び現像液Cはいずれも0.3
g(8秒間)、0.4g(16秒間)であった。この現
像液A、BおよびCを用い、それぞれ22℃で8秒間お
よび16秒間の現像処理時間で製版された平版印刷版に
ついて、耐刷力、地汚れ、インキ受理性、インキ脱離
性、指紋汚れを評価した。
銀画像が印刷中に欠落する印刷枚数で評価した。地汚れ
は1,000枚の印刷での地汚れを評価した。インキ受
理性は良好な印刷物が得られるまでの印刷枚数で評価し
た。インキ脱離性は、オフセット輪転印刷機に印刷版を
装着し、版面にインキを乗せた後、湿し水を送り、非画
像部のインキ汚れが取れるまでの印刷枚数で評価した。
結果を表1に示す。
評価した。版面の非画像部に強制的に指を押し当てて指
紋を付けた後、1日放置した印刷版を、印刷機ハイデル
ベルグTOK(Heidelberg社製オフセット印刷機の商
標)、インキ(大日本インキ(株)社製のニューチャン
ピオン墨H)及び市販のPS版用給湿液を用いて印刷を
行い、指紋汚れのを評価した。その結果、現像液Aで製
版した印刷版で印刷した印刷物の非画像部には明確に指
紋汚れが発生していたが、現像液B及びCで製版した印
刷版の場合、全く指紋汚れが認められなかった。
の現像液Cで製版した印刷版と、現像液A、Bで製版し
た印刷版について、細線再現性を以下の方法で試験し
た。赤色LDレーザー出力機にて、印刷版の4隅に見当
合わせ用のトンボ(80μmの細線からなるトンボ)
を、画像出力時に同時に出力した。これらの印刷版を印
刷機ハイデルベルグTOKを用いて同様に印刷したとこ
ろ、本発明の現像液Cで製版した印刷版は印刷物に明確
にトンボが再現できたが、現像液A、Bで製版した印刷
版はトンボが印刷物に印刷されていなかった。
いれば、現像時間が変化しても安定に優れた印刷諸特性
のアルミニウム平版印刷版が得られることが分かる。
ルミニウム板を得た。このアルミ板は、1平方メートル
当たり3.5gの多孔質な酸化アルミニウムを有し、平
均粗さ(Ra)は0.6μmであった。
核液を塗布し、その後乾燥した。物理現像核の量は3m
g/m2であった。
塩沃臭化銀乳剤にハロゲン化銀1モル当り100mgの
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを含有する
以外は実施例1と同様にして平版印刷材料を得た。
施例1と同様に製版し印刷した結果、表2の結果を得
た。
BおよびCで製版した印刷版と、現像液Aで製版した印
刷版について、細線再現性を実施例1の方法で試験し
た。現像液BおよびCで製版した印刷版は印刷物に明確
にトンボが再現できたが、現像液Aで製版した印刷版は
トンボが印刷物に印刷されていなかった。
プト基を有するテトラゾール化合物の存在下で、かつ酸
化アルミニウムの溶解を抑制した本発明の方法で製版す
ることによって、印刷諸特性に優れ、ラチチュードが広
く安定な処理が可能になった。
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極酸化されたアルミニウム支持体とハ
ロゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有する材料を含窒
素複素環化合物の存在下で現像処理する平版印刷版の製
版方法において、該化合物がメルカプト基を有するテト
ラゾール化合物であり、製版処理後の支持体の酸化アル
ミニウムの減少量が1平方メートル当り0.6g以下と
なるように現像処理することを特徴とする製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34002898A JP2000162776A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 平版印刷版の製版方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34002898A JP2000162776A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 平版印刷版の製版方法 |
Publications (1)
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JP2000162776A true JP2000162776A (ja) | 2000-06-16 |
Family
ID=18333059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34002898A Pending JP2000162776A (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 平版印刷版の製版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000162776A (ja) |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP34002898A patent/JP2000162776A/ja active Pending
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