JP2000162679A - ストロボ制御方法及び装置並びに記憶媒体 - Google Patents

ストロボ制御方法及び装置並びに記憶媒体

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JP2000162679A
JP2000162679A JP10349331A JP34933198A JP2000162679A JP 2000162679 A JP2000162679 A JP 2000162679A JP 10349331 A JP10349331 A JP 10349331A JP 34933198 A JP34933198 A JP 34933198A JP 2000162679 A JP2000162679 A JP 2000162679A
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Hideaki Yamaki
英明 八巻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予備発光時のストロボ光量を適正にし、スト
ロボのエネルギーを効率よく使用することができ、ま
た、マクロ時のストロボの照射むらを低減することがで
きるストロボ制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 CPU8により、本露光時の本発光前
に、本発光用の発光量を導き出すための予備発光を複数
回行うように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子カメラ等に適
用されるストロボ制御方法及び装置並びにこのストロボ
制御装置を制御するための制御プログラムを格納した記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタルカメラにおける回路ブロ
ック構成を図11に示す。同図において、1は光電変換
素子(ここではCCD)で、光信号を電気信号に変換す
る。2は相関二重サンプリング回路(以下、CDSと記
述する)で、CCD1の出力信号を映像信号に変換す
る。3はアナログデジタル変換回路(以下、ADと記述
する)で、CDS2の出力であるアナログ信号をデジタ
ル信号に変換する。4はデジタル信号処理回路(以下、
DSPと記述する)で、色信号処理及び輝度信号処理等
の各種信号処理を行う。5はCCD水平駆動回路(以
下、HDrと記述する)で、CCD1の水平転送部を駆
動する。6はCCD垂直駆動回路(以下、VDrと記述
する)で、CCD1の垂直転送部を駆動する。7はタイ
ングジェネレータ(以下、TGと記述する)で、信号処
理に必要とする各種パルスを生成する。8はCPU(中
央演算処理装置)で、本システム全体を制御する。9は
調光センサーで、後述するストロボ10の反射光量を測
定し該ストロボ10の発光量を制御する。10はストロ
ボ、11はレンズ駆動回路で、後述する撮影レンズ12
を駆動する。12は撮影レンズで、フォーカス用レンズ
及びズーム用レズにて構成されている。13は絞り駆動
回路で、後述する絞り14を駆動する。14は絞りで、
CCD1への入射光量を制御する。15はレリーズスイ
ッチで、2ストロークで構成されている。16は水晶発
振回路で、本システム及びTG7を動作させるためのメ
インクロックを発生する。
【0003】次に、上記構成になるデジタルカメラの回
路ブロックの動作を説明する。撮影レンズ12を通して
CCD1に結像する被写体像は、CCD1により光電変
換され、映像信号としてCDS2へ出力される。水晶発
振回路16から出力されるメインクロックはTG7へ入
力され、このメインクロックを基準にCCD水平転送用
パルス、CCD垂直転送用パルス、CCDフィールドシ
フトパルス及び電子シャッターパルスが生成される。そ
して、CCD水平転送用パルスはHDr5へ、CCD垂
直転送用パルス、CCDフィールドシフトパルス及び電
子シャッターパルスはVDr6へそれぞれ出力される。
【0004】VDr6では、TG7から出力されるCC
D垂直転送用パルス及びCCDフィールドシフトパルス
を入力し、これらを組み合わせてCCD1の垂直転送部
を十分に駆動できる信号振幅及び周波数特性を保持した
信号に変換し、CCD1の垂直転送部へ出力する。
【0005】CCD1では、この信号を入力し、CCD
フィールドシフトパルスが入力されたときに、CCD1
のフォトダイオードへ蓄積された電荷をCCD1の垂直
転送部へ転送する。更に、CCD垂直転送用パルスが入
力されたときに、CCD1の垂直転送部から水平転送部
へ電荷を転送する。また、電子シャッターパルスはVD
r6で十分に駆動できる信号振幅に変換された後、CC
D1へ出力され、該CCD1での電荷蓄積時間(露光
量)を制御する。
【0006】HDr5では、TG7から出力されるCC
D水平転送用パルスを入力し、CCD1の水平転送部を
十分に駆動できる信号振幅及び周波数特性を保持した信
号に変換し、CCD1の水平転送部へ出力する。リセッ
トゲートパルスは、TG7から直接CCD1へ入力さ
れ、CCD1の出力ゲート部を一定電位に固定すること
により電荷電位変換を行う。
【0007】CCD1では、これらCCD水平転送用パ
ルス及びリセットゲートパルスを入力したときに、電荷
をCCD1の水平転送部から図示しない出力アンプを通
して、映像信号としてCDS2へ出力する。
【0008】CDS2では、CCD1の出力である映像
信号を入力し、この信号に含まれる低周波雑音を除去
し、可変利得増幅機能により所望の感度が得られるよう
に映像信号を増幅し且つ直流再生を行って黒レベルを固
定し、AD3へ出力する。
【0009】AD3では、CDS2の出力である映像信
号を入力し、アナログ信号からデジタル信号へ変換し、
DSP4へ出力する。
【0010】DSP4では、デジタルに変換された映像
信号を入力し、信号処理により輝度信号及び色信号を再
生し、また、映像信号の一部分を積分して露光制御する
ための基準信号を生成したり、ホワイトバランス制御を
行うための基準信号を生成する。
【0011】次に、従来のデジタルカメラにおけるスト
ロボ発光時の動作を、図12のフローチャートを用いて
説明する。まず、ステップS1201で2ストロークの
レリーズスイッチ15が1段押下されたか否か、即ち、
第1スイッチSW1がオン(ON)なったか否かを判断
する。そして、第1スイッチSW1がオンになっていな
い場合は、オンになるまでこの判断処理を繰り返し実行
する。そして、第1スイッチSW1がオンになった場
合、即ち、ストロボ10のスイッチが投入されている場
合、または、カメラ本体側のモードスイッチがストロボ
発光モードに選択されている場合には、予備露光制御へ
移行する。
【0012】そして、ステップS1202でストロボ1
0の発光用メインコンデンサーの充電を開始する。この
ときストロボ10がスリープモードになっている場合
は、動作モードに切り替えた後、ストロボ10の発光用
メインコンデンサーの充電を開始する。このストロボ1
0の発光用メインコンデンサーの充電完了(以下、スト
ロボ10の充完と記述する)は、カメラファインダー内
またはEVF(エレクトリックビューファインダー)上
にストロボ10の充完マークを表示することによりユー
ザーに知らせる。ストロボ10は、メイン電源が投入さ
れていても、ある決められた期間撮影動作が行われない
とスリープモードに切り替わり、ストロボ10の発光用
メインコンデンサーへの充電を停止し、電池の消耗を防
ぐようになっている。ストロボ10がスリープモードに
なり、デジタルカメラへの最初の操作が第1スイッチS
W1のオンであった場合は、ストロボ10を動作モード
に切り替え、該ストロボ10の発光用メインコンデンサ
ーへの再充電を行うが、これ以前にデジタルカメラへの
何等かの操作があった場合、例えば、露出補正スイッチ
が操作された、または撮影レンズ12におけるズームレ
ンズが動かされた場合は、この操作を検出した後、スリ
ープモードになっているストロボ10を動作モードに切
り替え、該ストロボ10の発光用メインコンデンサーへ
の再充電を行う。また、発光照射角度を可変できるスト
ロボ10に対しては、撮影レンズ12の焦点距離に応じ
てストロボ10の発光照射角度を合わせるようにズーム
制御を行う。
【0013】次に、ステップS1203で露出制御が行
われ、CCD1からの映像信号を読み出し、DSP4で
得られる露光制御のための基準信号(以下、AE値と記
述する)を取得する。このAE値を予め決められた値
(以下、適正レベルと記述する)になるように、絞り1
4とシャッタースピードを決定する。即ち、AE値を適
正レベルにすることにより、適正な露光量によって撮影
を行うことができる。シャッタースピードはストロボ1
0の発光時間を考慮し、この発光時間よりも長い時間に
設定しておき、シャッタースピードと絞り14によって
AE値が適性レベルになるように露出制御を行う。
【0014】次に、ステップS1204で合焦制御が行
われ、CCD1から映像信号を読み出し、DSP4で得
られる合焦制御のための基準信号(以下、AF値と記述
する)を取得する。このAF値を予め決められた値(以
下、合焦レベルと記述する)内に収めるように、撮影レ
ンズ12におけるフォーカスレンズの移動を行う。即
ち、AF値を合焦レベル内に収めることにより、鮮明な
被写体像を撮影することができる。通常、第1スイッチ
SW1がオンの状態を保持されると、一度合焦した位置
に撮影レンズ12におけるフォーカスレンズは固定され
る。
【0015】次に、ステップS1205で2ストローク
のレリーズスイッチ15が2段押下されたか否か、即
ち、第2スイッチSW2がオン(ON)なったか否かを
判断する。そして、第2スイッチSW2がオンになって
いない場合は、オンになるまでこの判断処理を繰り返し
実行する。そして、第2スイッチSW2がオンになった
場合は、カメラ本体側のモードスイッチがストロボ発光
モードに選択されている場合には、次のステップS12
06でストロボ10の発光用メインコンデンサーの充電
電圧を検出し、そのストロボ10のガイドナンバーを補
償できる充電電圧に達している場合、即ち、ストロボ1
0が充完されている場合は、該ストロボ10の発光のシ
ーケンスを実行する。
【0016】一方、ストロボ10が充完されていない場
合は、図10に示すストロボ未充完時のシーケンスへ移
行する。このシーケンスではストロボ10を発光せず
に、露出レベルを可能な限り適正レベルになるように制
御して撮影が行われる。
【0017】図10において、まず、ステップS140
1で現状の露出設定におけるAE値(以下、このときの
値をAE1と記述する)を取得する。次に、ステップS
1402でAE1が適正レベルβに等しいか否かを判断
する。そして、AE1が適正レベルβに等しい場合は、
この露出設定によりステップS1403で本露光を行っ
た後、本処理動作を終了する。
【0018】一方、AE1が適正レベルβに等しくない
場合、即ち(β>AE1)という関係になっている場合
は、ステップS1404で露出制御をやり直し、シャッ
タースピードを下げると共に、絞り14を開放側へ移動
する。この制御は図15に示すようなプログラム線図に
よって行われ、AE値が小さい場合は、絞り14を現在
の位置から段階的に開放側へシフトすると共に、シャッ
タースピードも現在選択されている値から段階的に低速
側へシフトする。この制御により露出レベルを適正レベ
ルにした後(ステップS1406)、ストロボ10を発
光せずに、本露光を行った後(ステップS1403)、
本処理動作を終了する。また、選択できるシャッタース
ピードを最低速にし且つ絞り14を開放(ステップS1
405)にしても、露出レベルを適正レベルにすること
ができない場合(暗中のような場合)は、デジタルカメ
ラの露出追従範囲を超えてしまっているため、露光不足
になることが予想されるが、この露出設定のまま本露光
を行う(ステップS1403)。
【0019】即ち、ステップS1405で絞り14が開
放されたか否かを判断する。そして、絞り14が開放さ
れた場合は、ステップS1406でAE1が適正レベル
βに等しいか否かを判断する。そして、AE1が適正レ
ベルβに等しくない場合、即ち(β>AE1)という関
係になっている場合は、前記ステップS1404へ戻っ
て露出制御をやり直す。
【0020】一方、AE1が適正レベルβに等しい場合
は、この露出設定によりステップS1403で本露光を
行った後、本処理動作を終了する。
【0021】一方、前記ステップS1405において絞
り14が開放されない場合は、前記ステップS1406
をスキップしてステップS1403で本露光を行った
後、本処理動作を終了する。
【0022】また、前記図12のステップS1206に
おいてストロボ10が充完されている場合は、ステップ
S1207でストロボ発光用の露出設定を、例えば、図
7の関係が保たれるように行った後、図13の予備露光
制御シーケンスへ移行する。
【0023】日中シンクロのように既に第1回目のAE
制御を行ったときに、適正レベルになっている場合(図
7上の第2スイッチSW2オン直後のAE値がB2に等
しい場合)は、例えば、絞り14をAE値が適正レベル
になる値から一段分小さい値(適正レベルの50%の
値)設定し直す。図7上の第2スイッチSW2オン直後
のAE値がB1からB2上にある場合も、絞り14をA
E値が適正レベルになる値から一段分小さい値(適正レ
ベルの50%の値)設定し直す。更に、図7上の第2ス
イッチSW2オン直後のAE値が0からB1上にある場
合(暗中に近い場合)は、絞り14を開放にしても適正
レベルから一段低くなり、この設定のままにしておく。
【0024】この設定後、図13の予備露光シーケンス
を実行する。即ち、まず、ステップS1301で予備露
光被写体輝度γを取得し、この値を記憶しておく。次
に、ステップS1302で予め決められた固定光量で予
備発光を行えるように、予備発光用の調光レベル(調光
レベルの意味ついては後述する)を設定し、この条件に
より次のステップS1303で固定光量で予備発光を行
い、次のステップS1304でそのときの被写体輝度α
を取得する。
【0025】次に、ストロボ10を調光センサー9によ
って制御する方法を、図16を用いて説明する。
【0026】レリーズスイッチ15の操作により第2ス
イッチSW2がオンすると、CPU8からの制御によ
り、図16(a)の制御信号のように調光センサー9
は、ストロボ10に発光開始命令を与えると共に、図1
6(b)のようにこれと同時にストロボ10の反射光量
を積分し始め、図16(c)のようにこの積分量がある
決められたレベルに到達したときに、ストロボ10の発
光停止命令をストロボ10へ出力するように動作する。
従って、予め決められたストロボ10の固定光量は、発
光時の反射光量によって定められ、この反射光量を一定
にするように制御することになる。このときに調光セン
サー9へ設定するレベルを調光レベルと記述することと
する。
【0027】ここで調光演算について説明する。予備発
光時の被写体輝度をα、適正レベル時の被写体輝度を
β、予備発光直前(ストロボ用露出設定時)の被写体輝
度をγとすると、本発光時のストロボ発光量は予備発光
量に対して相対的に下記(1)式で求められる。
【0028】(β−γ)/(α−γ)…(1) 即ち、予備発光時には(α−γ)の発光量をCCD1は
検出したので、これを適正レベルのβにするには、スト
ロボ10の発光量としては(β−γ)が必要となり、こ
れは予備発光時の発光量に対して(β−γ)/(α−
γ)倍の発光量になる。通常調光センサー9は、相対的
な発光量の制御が可能であり、ある既知の発光量に対し
てA倍または1/B倍の発光量を制御することができ
る。
【0029】図13に戻って、ステップS1305で予
備露光が行われるまでに得られた予備発光時の被写体輝
度α、適正レベル時の被写体輝度β及び予備発光直前の
被写体輝度γを用い、上述の調光演算に従って本露光時
の調光レベルを導き出す。本露光時のストロボ発光量が
決定されると、本露光制御へ移行する。次に、ステップ
S1306でストロボ用露出設定のまま、本発光時の演
算により求まった調光レベルを設定し、次のステップS
1307でストロボ10を発光(本発光)した後、本処
理動作を終了する。
【0030】予備発光と同じく、図16に示したよう、
CPU8からの制御により、図16(a)の制御信号の
ように調光センサー9は、ストロボ10に発光命令を与
えると共に、図16(b)のようにこれと同時にストロ
ボ10の反射光量を積分し始め、図16(c)のように
この積分量が本発光用の発光量に到達したときに、スト
ロボ10の発光停止命令をストロボ10へ出力するよう
に動作する。これにより、本露光時に適正レベルになる
ようにストロボ10を制御することができる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例にあっては、ストロボ10の予備発光時は、該
ストロボ10の発光量が常に一定のため、以下のような
問題点があった。
【0032】(1)被写体が至近距離にある場合は、ス
トロボ10の光量が強すぎて目潰しを引き起こす原因と
なる。
【0033】(2)被写体が遠距離にある場合は、スト
ロボ10の光量が弱く、その結果、反射光量が小さくな
り、本発光時の発光量を求めるときに演算誤差が大きく
なることがある。この結果、本露光時の露出レベルが適
正レベルからずれてしまうことになる。
【0034】(3)被写体が画面中心から離れた位置に
ある場合は、反射光が減少し、予備発光時にストロボ1
0のエネルギーの多くを失ってしまう。
【0035】(4)被写体が至近距離にあり且つデジタ
ルカメラの焦点距離が望遠側に設定されている場合、ス
トロボ10の照射角をこれに合わせるように望遠側、即
ち、照射角を狭くしてしまうため、撮影画像にストロボ
10の照射むらが目立つようになる。
【0036】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、予備発光時のストロボ光量を適正
にし、ストロボのエネルギーを効率よく使用することが
でき、また、マクロ時のストロボの照射むらを低減する
ことができるストロボ制御方法及び装置を提供しようと
するものである。
【0037】また、本発明の第2の目的とするところ
は、上述したような本発明のストロボ制御装置を円滑に
制御することができる制御プログラムを格納した記憶媒
体を提供しようとするものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載のストロボ制御方法は、本露光時
の本発光前に、本発光用の発光量を導き出すための予備
発光を複数回行うように制御する制御工程を有すること
を特徴とする。
【0039】また、上記第1の目的を達成するために請
求項2記載のストロボ制御方法は、請求項1記載のスト
ロボ制御方法において、第1回目の予備発光時の発光量
は、外光によって制御することを特徴とする。
【0040】また、上記第1の目的を達成するために請
求項3記載のストロボ制御方法は、請求項1記載のスト
ロボ制御方法において、本発光時の発光量を正確に導き
出せるまで、徐々に予備発光時の発光量を変化させるよ
うに制御する第2の制御工程を有することを特徴とす
る。
【0041】また、上記第1の目的を達成するために請
求項4記載のストロボ制御方法は、請求項3記載のスト
ロボ制御方法において、前記第2の制御工程は、前記予
備発光の際、被写体輝度が所定レベル以下のときには徐
々に予備発光時の発光量を上げ、前記被写体輝度が所定
レベルではないときには徐々に予備発光時の発光量を下
げるように制御することを特徴とする。
【0042】また、上記第1の目的を達成するために請
求項5記載のストロボ制御方法は、請求項3または4記
載のストロボ制御方法において、前記第2の制御工程
は、被写体からの反射光量を変化させる工程であること
を特徴とする。
【0043】また、上記第1の目的を達成するために請
求項6記載のストロボ制御方法は、請求項3または4記
載のストロボ制御方法において、前記第2の制御工程
は、ストロボの発光時間を制御する工程であることを特
徴とする。
【0044】また、上記第1の目的を達成するために請
求項7記載のストロボ制御装置は、本露光時の本発光前
に、本発光用の発光量を導き出すための予備発光を複数
回行うように制御する制御手段を有することを特徴とす
る。
【0045】また、上記第1の目的を達成するために請
求項8記載のストロボ制御装置は、請求項7記載のスト
ロボ制御装置において、第1回目の予備発光時の発光量
は、外光によって制御することを特徴とする。
【0046】また、上記第1の目的を達成するために請
求項9記載のストロボ制御装置は、請求項8記載のスト
ロボ制御装置において、本発光時の発光量を正確に導き
出せるまで、徐々に予備発光時の発光量を変化させるよ
うに制御する第2の制御手段を有することを特徴とす
る。
【0047】また、上記第1の目的を達成するために請
求項10記載のストロボ制御装置は、請求項9記載のス
トロボ制御装置において、前記第2の制御手段は、前記
予備発光の際、被写体輝度が所定レベル以下のときには
徐々に予備発光時の発光量を上げ、前記被写体輝度が所
定レベルではないときには徐々に予備発光時の発光量を
下げるように制御することを特徴とする。
【0048】また、上記第1の目的を達成するために請
求項11記載のストロボ制御装置は、請求項9または1
0記載のストロボ制御装置において、前記第2の制御手
段は、被写体からの反射光量を変化させる手段であるこ
とを特徴とする。
【0049】また、上記第1の目的を達成するために請
求項12記載のストロボ制御装置は、請求項9または1
0記載のストロボ制御装置において、前記第2の制御手
段は、ストロボの発光時間を制御する手段であることを
特徴とする。
【0050】また、上記第1の目的を達成するために請
求項13記載のストロボ制御方法は、ストロボの充電電
圧を検出する充電電圧検出工程と、予め予備発光と本発
光のエネルギー配分を設定するエネルギー配分設定工程
とを有することを特徴とする。
【0051】また、上記第1の目的を達成するために請
求項14記載のストロボ制御装置は、ストロボの充電電
圧を検出する充電電圧検出手段と、予め予備発光と本発
光のエネルギー配分を設定するエネルギー配分設定手段
とを有することを特徴とする。
【0052】また、上記第1の目的を達成するために請
求項15記載のストロボ制御方法は、本発光時にストロ
ボのエネルギーが不足する場合、本発光時に撮影感度を
上げるように制御する制御工程を有することを特徴とす
る。
【0053】また、上記第1の目的を達成するために請
求項16記載のストロボ制御装置は、本発光時にストロ
ボのエネルギーが不足する場合、本発光時に撮影感度を
上げるように制御する制御手段を有することを特徴とす
る。
【0054】また、上記第1の目的を達成するために請
求項17記載のストロボ制御方法は、ズーム手段を備え
たストロボを使用してマクロ撮影を行う際に、前記スト
ロボの照射角を広角側へシフトするように制御する制御
工程を有することを特徴とする。
【0055】また、上記第1の目的を達成するために請
求項18記載のストロボ制御装置は、ズーム手段を備え
たストロボを使用してマクロ撮影を行う際に、前記スト
ロボの照射角を広角側へシフトするように制御する制御
手段を有することを特徴とする。
【0056】また、上記第1の目的を達成するために請
求項19記載のストロボ制御方法は、ストロボが未充電
完了時には、該ストロボの発光を禁止し、感度を上げる
ように制御する制御工程を有することを特徴とする。
【0057】また、上記第1の目的を達成するために請
求項20記載のストロボ制御方法は、請求項19記載の
ストロボ制御方法において、前記制御工程は、電子シャ
ッタースピードを低速側へシフトするように制御するこ
とを特徴とする。
【0058】また、上記第1の目的を達成するために請
求項21記載のストロボ制御装置は、ストロボが未充電
完了時には、該ストロボの発光を禁止し、感度を上げる
ように制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0059】また、上記第1の目的を達成するために請
求項22記載のストロボ制御装置は、請求項21記載の
ストロボ制御装置において、前記制御手段は、電子シャ
ッタースピードを低速側へシフトするように制御するこ
とを特徴とする。
【0060】また、上記第2の目的を達成するために請
求項23記載の記憶媒体は、ストロボを制御するストロ
ボ制御装置を制御する制御プログラムを格納した記憶媒
体であって、前記制御プログラムは、本露光時の本発光
前に、本発光用の発光量を導き出すための予備発光を複
数回行うように制御するステップの制御モジュールを有
することを特徴とする。
【0061】また、上記第2の目的を達成するために請
求項24記載の記憶媒体は、請求項23記載の記憶媒体
において、前記制御プログラムは、第1回目の予備発光
時の発光量を外光によって制御するステップの制御モジ
ュールを有することを特徴とする。
【0062】また、上記第2の目的を達成するために請
求項25記載の記憶媒体は、請求項23記載の記憶媒体
において、前記制御プログラムは、本発光時の発光量を
正確に導き出せるまで、徐々に予備発光時の発光量を変
化させるように制御するステップの制御モジュールを有
することを特徴とする。
【0063】また、上記第2の目的を達成するために請
求項26記載の記憶媒体は、請求項25記載の記憶媒体
において、前記制御プログラムは、前記予備発光の際、
被写体輝度が所定レベル以下のときには徐々に予備発光
時の発光量を上げ、前記被写体輝度が所定レベルではな
いときには徐々に予備発光時の発光量を下げるように制
御するステップの制御モジュールを有することを特徴と
する。
【0064】また、上記第2の目的を達成するために請
求項27記載の記憶媒体は、請求項25または26記載
の記憶媒体において、前記制御プログラムは、被写体か
らの反射光量を変化させるステップの制御モジュールを
有することを特徴とする。
【0065】また、上記第2の目的を達成するために請
求項28記載の記憶媒体は、請求項25または26記載
の記憶媒体において、前記制御プログラムは、ストロボ
の発光時間を制御するステップの制御モジュールを有す
ることを特徴とする。
【0066】また、上記第2の目的を達成するために請
求項29記載の記憶媒体は、ストロボを制御するストロ
ボ制御装置を制御する制御プログラムを格納した記憶媒
体であって、前記制御プログラムは、ストロボの充電電
圧を検出し、予め予備発光と本発光のエネルギー配分を
設定するように制御するステップの制御モジュールを有
することを特徴とする。
【0067】また、上記第2の目的を達成するために請
求項30記載の記憶媒体は、ストロボを制御するストロ
ボ制御装置を制御する制御プログラムを格納した記憶媒
体であって、前記制御プログラムは、本発光時にストロ
ボのエネルギーが不足する場合、本発光時に撮影感度を
上げるように制御するステップの制御モジュールを有す
ることを特徴とする。
【0068】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項31記載の記憶媒体は、ストロボを制御する
ストロボ制御装置を制御する制御プログラムを格納した
記憶媒体であって、前記制御プログラムは、ズーム手段
を備えたストロボを使用してマクロ撮影を行う際に、前
記ストロボの照射角を広角側へシフトするように制御す
るステップの制御モジュールを有することを特徴とす
る。
【0069】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項32記載の記憶媒体は、ストロボを制御する
ストロボ制御装置を制御する制御プログラムを格納した
記憶媒体であって、前記制御プログラムは、ストロボが
未充電完了時には、該ストロボの発光を禁止し、感度を
上げるように制御するステップの制御モジュールを有す
ることを特徴とする。
【0070】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項33記載の記憶媒体は、請求項32記載の記
憶媒体において、前記制御プログラムは、電子シャッタ
ースピードを低速側へシフトするように制御するステッ
プの制御モジュールを有することを特徴とする。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1〜図10に基づき説明する。なお、本実施の形態に係
るストロボ制御装置を適用した撮像装置であるデジタル
カメラの基本的な構成は、上述した従来例の図11と同
一であるから、同図を流用して説明する。
【0072】図1〜図4は、本発明の一実施の形態に係
るストロボ制御装置を適用した撮像装置の動作の流れを
示すフローチャートである。
【0073】図1において、まず、ステップS101で
2ストロークのレリーズスイッチ15が1段階押下され
たか否か、即ち、第1スイッチSW1がオンしたか否か
を判断する。そして、第1スイッチSW1がオンしない
場合は、オンするまでこの判別処理を繰り返して実行す
る。そして、第1スイッチSW1がオンした場合、即
ち、ストロボ10のスイッチが投入されている場合、ま
たはカメラ本体側のモードスイッチがストロボ発光モー
ドに選択されている場合は、予備露光制御へ移行する。
【0074】次に、ステップS102でストロボ10の
基本設定を行う。ストロボ10がスリープモードになっ
ている場合は、動作モードに切り替え、ストロボ10の
発光用メインコンデンサーの充電を開始する。このスト
ロボ10の発光用メインコンデンサーの充電完了(以
下、ストロボ10の充完と記述する)は、カメラファイ
ンダー内またはEVF(エレクトリックビューファイン
ダー)上に、ストロボ10の充完マークを表示すること
によりユーザーに知らせる。
【0075】ストロボ10は、メイン電源が投入されて
いても、ある決められた期間撮影動作が行われないとス
リープモードに切り替わり、発光用メインコンデンサー
への充電を停止し、電池の消耗を防ぐようになってい
る。ストロボ10がスリープモードになり、デジタルカ
メラの最初の操作が第1スイッチSW1のオンであった
場合は、ストロボ10を動作モードに切り替え、ストロ
ボ10の発光用メインコンデンサーへの再充電を行う
が、これ以前にデジタルカメラの何等かの操作が有った
場合、例えば、露出補正スイッチが操作された、または
撮影レンズ12のズームレンズが動かされた場合は、こ
の操作を検出した後、スリープモードになっているスト
ロボ10を動作モードに切り替え、ストロボ10の発光
用メインコンデンサーへの再充電を行う。
【0076】これにより、ストロボ10の発光用メイン
コンデンサーを充電する期間を短縮することができ発光
のトリガーがかかるまでにストロボ10の充完が整う確
率を上げるとができる。また、発光照射角度を可変でき
るストロボに対しては、撮影レンズ12の焦点距離に応
じてストロボの発光照射角を合わせるようにズーム制御
を行う。また、マクロ撮影モードが選択され、撮影レン
ズ12が望遠側にセットされた場合は、ストロボ10の
発光照射角を最広角位置へ設定する。これはマクロ撮影
モードを検出しなくても、合焦時の距離情報及び撮影レ
ンズ12の焦点距離情報を検出することによって、スト
ロボ10の発光照射角を発光むらが起きないように適切
な位置へ設定するようにしても良い。
【0077】次に、ステップS103で露出制御が行わ
れ、CCD1から映像信号を読み出し、DSP4で得ら
れる露光制御のための基準信号(以下、AE値と記述す
る)を取得する。このAE値を予め決められた値(以
下、適正レベルと記述する)になるように、絞り14と
シャッタースピードを決定する。即ち、AE値を適正レ
ベルにすることにより、適正な露光量によって撮影する
ことができる。シャッタースピードは、ストロボ10の
発光時間を考慮し、このストロボ10の発光時間よりも
長い時間に設定しておき、このシャッタースピードと絞
り14によって、AE値が適正レベルになるように露出
制御を行う。このときのシャッタースピードはストロボ
同調シャッタースピードと呼ばれ、このストロボ同調シ
ャッタースピードの範囲内で露出制御を行う。ここで高
速側のシャッタースピードを使用すれば、手振れによる
撮影ミスの発生頻度を低くすることができる。
【0078】次に、ステップS104で合焦制御が行わ
れ、CCD1から映像信号を読み出し、DSP4で得ら
れる合焦制御のための基準信号(以下、AF値と記述す
る)を取得する。このAF値を予め決められた値(以
下、合焦レベルと記述する)内に収まるように、撮影レ
ンズ12に置けるフォーカスレンズの移動を行う。即
ち、AF値を合焦レベル内に収めることにより、鮮明な
被写体像を撮影することができる。通常第1スイッチS
W1がオンの状態を保持されると、一度合焦した位置に
フォーカスレンズは固定される。
【0079】次に、ステップS105で2ストロークの
レリーズスイッチ15が2段階押下されたか否か、即
ち、第2スイッチSW2がオンしたか否かを判断する。
そして、第2スイッチSW1がオンしない場合は、オン
するまでこの判別処理を繰り返して実行する。そして、
第2スイッチSW2がオンした場合は、次のステップS
106でストロボ10の発光用メインコンデンサーの充
電電圧を検出し、ストロボ10の充完が検出されたか否
かを判断する。そして、ストロボ10のガイドナンバー
を補償できる充電電圧に達している場合、即ち、ストロ
ボ10が充完されている場合は、ストロボ発光のシーケ
ンスを実行する。
【0080】一方、ストロボ10が充完されていない場
合は、図4のストロボ未充完時のシーケンスへ移行す
る。このシーケンスでは、ストロボ10を発光せずに、
露出レベルを可能な限り適正レベルになるように制御し
て撮影が行われる。
【0081】図9及び図10は、このストロボ未充完時
の露出制御を表わしたプログラム線図である。図9は、
シャッタースピードとゲインアップ量との関係を示すグ
ラフ、図10は、シャッタースピードと絞り値との関係
を示すグラフである。なお、これらのグラフは互いにタ
イミング的に対応している。
【0082】図4において、まず、ステップS401で
現状の露出設定におけるAE値(以下、この時の値をA
E2と記述する)を取得する。次に、ステップS402
でこのAE2が適正レベルβに等しいか否かを判断す
る。そして、AE2が適正レベルβに等しい場合は、こ
の露出設定によりステップS403で本露光を行った
後、本処理動作を終了する。
【0083】一方、AE2が適正レベルβに等しくない
場合は、ステップS404でAE2が(β>AE2≧A
1)という関係になっているか否かを判断する。そし
て、AE2が(β>AE2≧A1)という関係になって
いる場合は、ステップS405でCDS2のゲインを上
げ、次のステップS406でAE値が適正レベルβに等
しいか否かを判断する。そして、AE値が適正レベルβ
に等しくない場合は、前記ステップS405へ戻ってC
DS2のゲインを上げる。一方、前記ステップS406
においてAE値が適正レベルβに等しい場合は、この露
出設定によりステップS403で本露光を行った後、本
処理動作を終了する。即ち、図9及び図10に示すよう
に、仮に現在のシャッタースピード(蓄積時間)が1/
125秒、絞り値が5.6であったとすると、シャッタ
ースピードを1/125秒(図9)、絞り値を5.6
(図10)のまま固定して、ゲインを上げ、適正レベル
になれば本露光を行う。
【0084】図9では、シャッタースピードが1/12
5秒で一定のまま、ゲインだけが上昇している太実線の
縦の部分(a)〜(b)を示しており、図10では、こ
のときの絞り値の変化はないため、(a)〜(b)の間
は同じ位置(F5.6)にとどまる。
【0085】また、前記ステップS404においてAE
2が(β>AE2≧A1)という関係になっていない場
合は、ステップS407でAE2が(A1>AE2≧A
2)という関係になっているか否かを判断する。そし
て、AE2が(A1>AE2≧A2)という関係になっ
ている場合は、ステップS408で図9に示すようにC
DS2のゲインを所定量上げている状態で、次のステッ
プS409で図9に示すようにシャッタースピードを低
速側にシフトする。次に、ステップS410でAE値が
適正レベルβに等しいか否かを判断する。そして、AE
値が適正レベルβに等しくない場合は、前記ステップS
409へ戻ってシャッタースピードを低速側にシフトす
る。一方、前記ステップS410においてAE値が適正
レベルβに等しい場合は、この露出設定によりステップ
S403で本露光を行った後、本処理動作を終了する。
即ち、図9で、ゲイン一定のまま、(b)〜(c)の範
囲を移動し、また、図10においても、絞り値一定のま
ま、(b)〜(c)の経路を移動して、シャッタースピ
ードを低速側にシフトする。このときのCDS2のゲイ
ンはA2=A1のときに適正レベルとなる値である。
【0086】一方、前記ステップS407においてAE
2が(A1>AE2≧A2)という関係になっておら
ず、(A2>AE2)という関係になっている場合は、
ステップS411で、CDS2のゲインを所定量上げ、
次のステップS412でシャッタースピードを所定量下
げている状態(低速側にシフトしている状態)にする。
次に、ステップS413で絞り14を開放側へ移動し、
露出レベルを適正レベルにする。即ち、図10におい
て、シャッタースピード一定のまま、絞り値だけが
(c)〜(d)の間を移動する。このとき、ゲインは変
化していないので、図9では、(c)、(d)は同じ位
置となる。このときのCDS2のゲインは、AE2=A
1のときに適正レベルとなる値であり、シャッタースピ
ードは、CDS2のゲインをAE2=A1のときに適正
レベルとなる値に設定した後、AE2=A2のときに適
正レベルとなる値である。次のステップS414で絞り
14が開放したか否かを判断する。そして、絞り14が
開放してない場合は、ステップS415でAE値が適正
レベルβに等しいか否かを判断する。そして、AE値が
適正レベルβに等しくない場合は、前記ステップS41
3へ戻って絞り14を開放側に移動する。これらの制御
により露出レベルを適正レベルにする。
【0087】一方、前記ステップS415においてAE
値が適正レベルβに等しい場合は、この露出設定により
ステップS403でストロボ10を発光せずに本露光を
行った後、本処理動作を終了する。また、前記ステップ
S414において絞り14を開放にしても露出レベルを
適正レベルにすることができない場合(暗中のようなケ
ース)、デジタルカメラの露出追従範囲を超えてしまっ
ているため、露光不足なることが予想されるが、この露
出設定のままステップS403で本露光を行った後、本
処理動作を終了する。
【0088】このシーケンスでは、ユーザーが第1に意
図した設定で撮影が行われていないので、撮影状態を維
持している間、または撮影後にこの状態を警告マーク等
によりファインダー内、またはEVF内に表示するよう
にし、或いは記録ファイルへ最終的に設定された露出条
件を書き添えるようにする。上述したA1及びA2の設
定であるが、A1を小さい値に設定すると、CDS2の
ゲインを大きく取ることになり、画質が劣化することが
予想され、また、A2も小さい値に設定すると、低速の
シャッタースピードで撮影することになるので、手振れ
が発生する確率も高くなってしまう。これらの値は、経
験的に決めることが多い。しかし、絞り14を移動する
という動作時間を考慮すると、電気的にゲインを制御す
る、または電子シャッターを制御するという方法は、即
効性に優れ、シャッターチャンスを逃すことを防げると
いう利点がある。
【0089】図1に戻って、ステップS106において
ストロボ10の充完を検出した場合は、予備露光制御へ
移行し、次のステップS107でストロボ発光用の露出
設定を、例えば、図7の関係が保たれるように設定す
る。日中シンクロのように既に第1回目のAE制御を行
ったときに、適正レベルになっている場合(図7上のS
W2オン直後のAE値がB2に等しい場合)は、例えば
絞り14をAE値が適正レベルになる値から一段分小さ
い値(適正レベルの50%の値)に設定し直す。図7上
のSW2オン直後のAE値がB1からB2上にある場合
も、絞り14をAE値が適正レベルになる値から一段分
小さい値(適正レベルの50%の値)に設定し直す。更
に、図7上のSW2オン直後のAE値が0からB1上に
ある場合(暗中に近いケース)は、絞り14を開放にし
ても適正レベルから一段以上低くなり、この設定のまま
にしておく。この設定後に次のステップS108で予備
露光を行い、被写体輝度(γ)を取得し、この値を記憶
しておく。
【0090】次に、このストロボ発光用露出設定でスト
ロボ10を予め決められた光量で予備発光し、そのとき
の被写体輝度を取得する。このときのストロボ発光量は
ストロボ発光用露出設定における絞り値及びこのときの
AE値から導き出す。例えば、図8に示すように、絞り
値が大きくなるに従い、これに略比例してストロボ10
の発光量を上げる。絞り値を離散的にしか動かせない場
合は、同一絞り値において、そのときに得られるAE値
に略比例してストロボ10の発光量を上げ、略連続的な
変化量になるようにする。また、ストロボ10の発光量
は、例えば被写体までの距離を1.4mおき、そこに1
8%の反射率を有する反射板を置き、この状態で予備発
光を行ったときにAE値が適正レベルから2段小さな値
(適正レベルの25%の値)になるようにしておく。上
述のようにして導き出された発光量に従って、ステップ
S109で第1回目の予備発光用調光レベルを設定す
る。
【0091】次に、ストロボ10を調光センサー9によ
り制御する方法を、図5及び図6を用いて説明する。
【0092】第2スイッチSW2がオンすると、CPU
8の制御により図5(a)の制御信号のように調光セン
サー9は、ストロボ10に発光開始命令を与えると共
に、これと同時に図5(b)のようにストロボ10の反
射光量を積分して検出し、図5(c)のようにこの積分
量がある決められたレベルに到達したときに、ストロボ
10の発光停止命令をストロボ10へ出力するように動
作する。従って、ストロボ10の発光量は、発光時の反
射光量によって定められ、この反射光量を一定にするよ
うに制御することになる。このときに調光センサー9へ
設定するレベルを調光レベルと記述する。また、第1回
目の予備発光時に許容する発光量を、発光時間によって
CPU8側から制御する。
【0093】図6に示すように、調光センサー9からの
ストロボ発光停止命令とCPU8からのストロボ発光停
止命令とのORをOR回路601によってとり、この信
号をストロボ10へ出力するように構成する。従って、
ストロボ10の反射光量がある所定レベルになるまでの
時間と、CPU8が設定する発光許容時間のどちらか短
い方をOR回路601は選択し、この時間内でストロボ
10を発光することになる。ここで仮にCPU8が設定
する発光許容時間をTAとし、また、ストロボ10の所
定の反射光量をRB、この反射光量を検出するまでの時
間をTBとすると、図5に示すように、(TA≦TB)
の関係になると、OR回路601は、図5(c)のよう
にCPU8からのストロボ発光停止命令をストロボ10
へ出力する。また、この逆の関係のとき(TA>TB)
は、図5(d)のように調光センサー9からのストロボ
発光停止命令をストロボ10へ出力する。
【0094】第1回目の予備発光時に許容する発光時間
は、ストロボ10の有するエネルギー、予備発光を何回
許容するか(ここでは2回を例に挙げている)、目標と
するストロボ10の到達距離等により変わる。設定の具
体例は後述するが、図1のステップS110で所定の値
を第1回目の予備発光用許容発光時間として設定した
後、図2の処理へ移行する。
【0095】図2において、まず、ステップS200で
第1回目の予備発光を行う。そして、次のステップS2
01でストロボ10の発光時間TがT1(CPU8で定
めた第1回目の予備発光に対する発光許容時間)よりも
短いか否かを判断する。そして、ストロボ10の発光時
間TがT1よりも短い場合は、調光センサー9がストロ
ボ10へ発光停止命令を出力したことになり、調光レベ
ルと反射光量との関係を明らかにすることができる。こ
のときの被写体輝度YをステップS202で取得する。
【0096】一方、前記ステップS201において、ス
トロボ10の発光時間TがT1よりも長くなる場合、C
PU8から時間T1で強制的にストロボ10の発光を停
止させたことになる。この場合、調光レベルと反射光量
との関係は、発光時間と反射光量との関係に置き換わっ
てしまう。従って、この場合はステップS205〜ステ
ップS207の第2回目の予備発光制御に移行する。即
ち、ストロボ10の発光停止をCPU8が制御した場
合、調光演算は行えないためステップS205で第2回
目のストロボ10の予備発光用調光レベルを設定してス
トロボ10の発光量を増やし且つステップS206で第
2回目の予備発光用に許容する発光時間を第1回目より
も長く設定し、ステップS207で第2回目の予備発光
を行う。前記ステップS205及び前記ステップS20
6での予備発光用調光レベル及び予備発光用許容発光時
間の設定は、残されたストロボ10のエネルギー内で調
光レベルと反射光量(被写体輝度)との関係を極力導き
出せるような設定となる。
【0097】一方、前記ステップS201において、ス
トロボ10の発光時間TがT1よりも短い場合(調光セ
ンサー9がストロボ10の発光停止を制御した場合)
は、調光演算が可能となるが、反射光量が小さすぎる
と、この第1回目の予備発光と本露光時の本発光との光
量差が大きくなり、調光精度を低下させてしまうことに
なる。そこで、ステップS203で前記ステップS20
2において得られた被写体輝度YがY1よりも小さいか
否かを判断する。そして、被写体輝度YがY1よりも小
さい場合は、第2回目の予備発光に移行する。しかし、
ステップS204で前記ステップS202において得ら
れた被写体輝度Yによって、第2回目の予備発光用の調
光演算を行い、本発光時の発光量を推測する。この値か
ら、第2回目の予備発光に、得られる被写体輝度が、本
発光用の調光レベルに対して調光精度が十分に得られ、
また、必要最小限の発光エネルギーで発光できるよう
に、ステップS205及びステップS206で第2回目
の予備発光用調光レベル及び予備発光用許容発光時間を
設定する。
【0098】以上のように、前記ステップS205及び
ステップS206において第2回目の予備発光用調光レ
ベル及び予備発光用許容発光時間が設定された後、ステ
ップS207で第2回目の予備発光を行う。
【0099】一方、前記ステップS203において被写
体輝度YがY1よりも大きい場合は、図3のステップS
302で被写体輝度により本発光のための調光演算を行
い、次のステップS303で前記ステップS302にお
いて得られたデータによって本発光用調光レベル1を設
定した後、次のステップS304で本発光を行った後、
本処理動作を終了する。
【0100】また、前記図2のステップS207の処理
終了後は、次のステップS208で第2回目の予備発光
時間TがT2よりも短いか否かを判断する。そして、第
2回目の予備発光時間TがT2よりも長い場合(CPU
8がストロボ10の発行停止を制御した場合)は、調光
レベルと反射光量(被写体輝度)との関係を導き出せな
いため調光演算は行えない。しかし、後述するようにス
トロボ10のエネルギーを予備発光時と本発光時に効率
良く分配しているため、このときには本発光時に全ての
エネルギーを使っても適正レベルにまでは到達すること
ができず、露出不足になることは明らかである。このた
め本発光時にはフル発光をするように、図3のステップ
S306で本発光用調光レベル2を設定し、ステップS
304で本発光を行った後、本処理動作を終了する。
【0101】一方、前記図2のステップS208におい
て第2回目の予備発光時間TがT2よりも短い場合(調
光センサー9がストロボ10の発行停止を制御した場
合)は、調光演算が可能となるが、反射光量が所定の値
よりも小さいと本発光時の発光量が大きくなり、発光エ
ネルギーが不足する場合が生じる。ユーザーの意のまま
に、発光エネルギーが不足しても、そのままの設定で撮
影を行っても良いが、得られる被写体輝度がY2よりも
小さい場合には、本発光時のエネルギーが不足する分、
CDS2でゲインを上げ、適正レベルで撮影が行えるよ
うしても良い。
【0102】即ち、前記図2のステップS208におい
て第2回目の予備発光時間TがT2よりも短い場合は、
図2のステップS300で被写体輝度を取得し、次のス
テップS301で前記ステップS300において取得し
た被写体輝度YがY2よりも小さいか否かを判断する。
そして、被写体輝度がY2よりも小さい場合には、ステ
ップS305で本発光時のエネルギーが不足する分、C
DS2によりゲインを上げた後、前記ステップS302
以降の処理を行うものである。
【0103】但し、このシーケンスでは、ユーザーが第
1に意図した設定で撮影が行われていないので、撮影状
態を維持している間、または撮影後にこの状態を警告マ
ーク等によりファインダー内、またはEVF内に表示す
るようにし、或いは記録ファイルへ最終的に設定された
露出条件を書き添えるようにする。
【0104】このように予備発光時間TがT2よりも短
く且つ得られた被写体輝度がY2よりも大きい場合は、
この被写体輝度により図3のステップS302で本発光
のための調光演算を行い、このステップS302におい
て得られたデータによって、次のステップS303で本
発光用調光レベル1を設定し、次のステップS304で
本発光を行うものである。
【0105】ここで調光演算について説明する。予備発
光時の被写体輝度をα、適正レベル時の被写体輝度を
β、予備発光直前の被写体輝度をγとすると、本発光時
のストロボ発光量は、予備発光量に対して相対的に下記
(2)式により求められる。
【0106】(β−γ)/(α−γ)…(2) 即ち、予備発光時には(α−γ)の発光量をCCD1は
検出したので、これを適正レベルのβにするには、スト
ロボ10の発光量としては(β−γ)が必要となり、こ
れは予備発光時の発光量に対して(β−γ)/(α−
γ)倍の発光量になる。通常、調光センサー9は、相対
的な発光量での制御が可能であり、ある既知の発光量に
対してA倍または1/B倍の発光量を制御することがで
きる。
【0107】本露光時のストロボ発光量が決定される
と、次に、本露光制御へ移行する。即ち、ストロボ用露
出設定はそのままに、図3のステップS302において
本発光用の調光演算により求まったストロボ発光量によ
り、次のステップS303で本発光用の調光レベル1を
設定し、次のステップS304でストロボ10を発光す
る。この本発光時も予備発光時と同じく、図5(a)に
示すように、CPU8からの制御信号により調光センサ
ー9はストロボ10に発光開始命令を与えると共に、図
5(b)に示すように、これと同時にストロボ10の反
射光量を積分し始め、図5(c)に示すように、この積
分量が本発光用の発光量に到達したときに、ストロボ1
0の発光停止命令をストロボ10へ出力するように動作
する。本露光時には、ストロボ10の全てのエネルギー
を使い果たしても問題はないので、CPU8からのスト
ロボ発光停止命令は出力しない。
【0108】次に、予備発光時と本発光時のエネルギー
配分について説明する。ここでの被写体は18%の反射
率を有する反射板とする。
【0109】今仮に被写体までの距離を4×Dmとした
ときに、第2回目の予備発光量を露光レベルが適正レベ
ルに対して2段減少した量(適正レベルの25%)にな
るように定める。また、被写体までの距離を2×Dmと
し、露光レベルが適正レベルに対して2段減少した量
(適正レベルの25%)になるときの発光時間を、第1
回目の発光許容時間に定める。第1回目若しくは第2回
目の予備発光を行ったときに露光レベルが適正レベルに
対して2段減少した量(適正レベルの25%)になって
いれば、調光演算を行えるものとする。即ち、被写体輝
度がY1若しくはY2よりも大きい値が得られているこ
とを意味する。
【0110】また、被写体までの距離を2×Dmとして
第1回目の予備発光を行ったときに、露光レベルは適正
レベルに対して2段減少した量(適正レベルの25%)
が得られるが、同時にCPU8から発行停止命令が出力
される。つまり、この2×Dmよりも短い距離に被写体
があれば、第1回目の予備発光で調光演算が行え、第2
回目の予備発光を行わずに本発光を適量で行うことがで
きる。
【0111】更に、被写体までの距離を4×Dmとして
第2回目の予備発光を行ったときに、露光レベルは適正
レベルに対して2段減少した量(適正レベルの25%)
が得られるので、この4×Dmまでは、第2回目の予備
発光で調光演算が行え、本発光を適量で行うことができ
る。
【0112】そして、ストロボ発光用に設定された絞り
値をF、このときの感度を100とすると、第1回目の
予備発光において反射光量が所定量検出できない場合、
第1回目の予備発光におけるガイドナンバーは、露光レ
ベルを適正レベルの25%と仮定しているので、下記式
(3)が成立する。
【0113】 G=(F/2)×(2×D)=F×D…(3) このGの値が第1回目の予備発光において許容される最
大の発光量となる。
【0114】一方、第2回目の予備発光では、必ず調光
演算が行えるように、所定量の反射光量を検出しなけれ
ばならず、このときのガイドナンバーは、下記(4)式
により求められる。
【0115】 G=(F/2)×(4×D)=2×F×D…(4) このGの値が第2回目の予備発光において許容される最
大の発光量となる。
【0116】ストロボ10のガイドナンバーをGNoと
すると、これとそれぞれの発光時のガイドナンバーとの
時間軸上での比は、 第1回目:(F×D/GNo)^2 第2回目:(2×F×D/GNo)^2 本発光 :(4×F×D/GNo)^2 ストロボ10の光の到達距離が最大になるときは、スト
ロボ10のエネルギーを全て使い果たすときであり、方
程式である下記(5)式を解くことにより、予備発光と
本発光とのエネルギーを効率良く配分することができ、
また、ストロボ10の光の到達距離を最大限に延ばすこ
とができる。
【0117】 (F×D/GNo)^2+(2×F×D/GNo)^2+(4×F×D/GN o)^2=1…(5) 以上詳述したように、本実施の形態に係るストロボ制御
方法及び装置によれば、以下のような効果を奏すること
ができる。 (1)ストロボ10のエネルギーを、予備発光と本発光
とで効率良く分配することができる。 (2)必要最小限の発光量で、被写体に正確に調光する
ことができる。 (3)ストロボ10の光の到達距離を最大限に延ばすこ
とができる。 (4)調光ができるまで予備発光量を徐々に上げるの
で、距離情報を用いなくても被写体に正確に調光するこ
とができる。 (5)第1回目の予備発光は予め発光量を小さく設定で
きるので、近距離に被写体がある場合でも目潰しを防ぐ
ことができる。 (6)外測式の調光センサー9を使用したときに、デジ
タルカメラの絞り14に応じて(外光に応じて)予備発
光時の調光レベルを変えているので、所要の反射光量を
得ることができ、正確な調光演算を行うことができる。 (7)マクロ撮影時にストロボ10の照射角を広角側へ
シフトすることにより、ストロボ10の光のムラを極力
防ぐことができる。 (8)ストロボ10の発光用メインコンデンサーが未充
電時には、電気的に感度を上げることにより、撮影タイ
ムラグ及び手振れを極力減らすことができる。 (9)ストロボ10の発光用メインコンデンサーが未充
電時には、電気的に感度を上げると共に、電気的にシャ
ッタースピードを低速側へ下げることにより、撮影タイ
ムラグを極力減らすことができる。 (10)本発光時にストロボ10の発光エネルギーが不
足する場合は、感度を上げることにより、適正なストロ
ボ撮影を行うことができる。 (11)予備発光時に調光演算を行うための必要最低限
の被写体輝度が得られるため、調光精度を高めることが
できる。
【0118】なお、上述した実施の形態では、予備発光
において、被写体輝度Yが所定のレベルY1よりも小さ
い場合、次の予備発光における発光量を上げて行く場合
について説明したが、予備発光の段階で、被写体輝度Y
が撮像素子(CCD1)の飽和レベルを超えるような場
合、例えばマクロ撮影等で被写体が近接していたり、被
写体の反射率が非常に高いような場合、予備発光で撮像
素子(CCD1)が飽和し、正確な調光及び露出制御が
不能となってしまう場合が有り得る。
【0119】従って、第1回目の予備発光の結果、被写
体輝度Yが撮像素子(CCD1)の飽和レベルに対応し
て決められた所定レベル以上であった場合には、次の発
光から発光量を下げる方向に変化させる処理を行うべき
である。
【0120】そのためには、図2のステップS203で
被写体輝度YがY1より大きい場合に、図3のステップ
S302へ移行さる前に、被写体輝度Yが撮像素子(C
CD1)の飽和限界のレベルY'を超えているか否かを
判断し、被写体輝度YがY'を超えていない場合は、そ
のまま図3のステップS302へ移行させ、また、被写
体輝度YがY'を超えていた場合は、再び図2のステッ
プS204へと移行し、予備発光レベルを下げて、再度
予備発光するような処理を行う。
【0121】このようにすることにより、被写体輝度Y
が低い場合と高い場合の両方に対しても、最適な発光量
で予備発光し、本発光時の発光量を正確に調整すること
ができる。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のストロボ制
御方法及び装置によれば、予備発光時のストロボ光量を
適正にすることができると共に、ストロボのエネルギー
を効率良く使用することができ、しかも、マクロ撮影時
のストロボの照射ムラを低減することができるという効
果を奏する。
【0123】また、本発明の記憶媒体によれば、上述し
たような本発明のストロボ制御装置を円滑に制御するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置における調光制御を説明するための信号波形図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置における露出制御を説明するための構成図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置におけるストロボ発光用の露出制御を説明するため
の制御図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置におけるストロボ発光量を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制御
装置におけるストロボ未充完時の露出制御を説明するた
めの第1の制御図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るストロボ制
御装置におけるストロボ未充完時の露出制御を説明する
ための第2の制御図である。
【図11】従来のストロボ制御装置を具備したデジタル
カメラの構成を示すブロック図である。
【図12】従来のストロボ制御装置の動作の流れを示す
フローチャートである。
【図13】従来のストロボ制御装置の動作の流れを示す
フローチャートである。
【図14】従来のストロボ制御装置の動作の流れを示す
フローチャートである。
【図15】従来のストロボ制御装置におけるストロボ未
充完時の露出制御を説明するための第1の制御図であ
る。
【図16】従来のストロボ制御装置における調光制御を
説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
1 撮像素子(CCD) 2 相関二重サンプリング回路(CDS) 3 アナログデジタル変換回路(AD) 4 デジタル信号処理回路(DSP) 5 CCD水平駆動回路(HDr) 6 CCD垂直駆動回路(VDr) 7 タイミングジェネレータ(TG) 8 中央演算処理装置(CPU) 9 調光センサー 10 ストロボ 11 レンズ駆動回路 12 撮影レンズ 13 絞り駆動回路 14 絞り 15 レリーズスイッチ 16 水晶発振回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 AB04 BB06 CD05 CD11 CD13 GA28 GA55 JA07 ZA02 2H053 AA01 AA03 AA08 AB03 AB08 AD08 AD21 AD23 CA13 CA33 CA44 DA04 5C022 AA13 AB03 AB15 AB17 AB20 AB22 AB66 AC02 AC03 AC42 AC52

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本露光時の本発光前に、本発光用の発光
    量を導き出すための予備発光を複数回行うように制御す
    る制御工程を有することを特徴とするストロボ制御方
    法。
  2. 【請求項2】 第1回目の予備発光時の発光量は、外光
    によって制御することを特徴とする請求項1記載のスト
    ロボ制御方法。
  3. 【請求項3】 本発光時の発光量を正確に導き出せるま
    で、徐々に予備発光時の発光量を変化させるように制御
    する第2の制御工程を有することを特徴とする請求項1
    記載のストロボ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の制御工程は、前記予備発光の
    際、被写体輝度が所定レベル以下のときには徐々に予備
    発光時の発光量を上げ、前記被写体輝度が所定レベルで
    はないときには徐々に予備発光時の発光量を下げるよう
    に制御することを特徴とする請求項3記載のストロボ制
    御方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の制御工程は、被写体からの反
    射光量を変化させる工程であることを特徴とする請求項
    3または4記載のストロボ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の制御工程は、ストロボの発光
    時間を制御する工程であることを特徴とする請求項3ま
    たは4記載のストロボ制御方法。
  7. 【請求項7】 本露光時の本発光前に、本発光用の発光
    量を導き出すための予備発光を複数回行うように制御す
    る制御手段を有することを特徴とするストロボ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 第1回目の予備発光時の発光量は、外光
    によって制御することを特徴とする請求項7記載のスト
    ロボ制御装置。
  9. 【請求項9】 本発光時の発光量を正確に導き出せるま
    で、徐々に予備発光時の発光量を変化させるように制御
    する第2の制御手段を有することを特徴とする請求項8
    記載のストロボ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の制御手段は、前記予備発光
    の際、被写体輝度が所定レベル以下のときには徐々に予
    備発光時の発光量を上げ、前記被写体輝度が所定レベル
    ではないときには徐々に予備発光時の発光量を下げるよ
    うに制御することを特徴とする請求項9記載のストロボ
    制御装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の制御手段は、被写体からの
    反射光量を変化させる手段であることを特徴とする請求
    項9または10記載のストロボ制御装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の制御手段は、ストロボの発
    光時間を制御する手段であることを特徴とする請求項9
    または10記載のストロボ制御装置。
  13. 【請求項13】 ストロボの充電電圧を検出する充電電
    圧検出工程と、予め予備発光と本発光のエネルギー配分
    を設定するエネルギー配分設定工程とを有することを特
    徴とするストロボ制御方法。
  14. 【請求項14】 ストロボの充電電圧を検出する充電電
    圧検出手段と、予め予備発光と本発光のエネルギー配分
    を設定するエネルギー配分設定手段とを有することを特
    徴とするストロボ制御装置。
  15. 【請求項15】 本発光時にストロボのエネルギーが不
    足する場合、本発光時に撮影感度を上げるように制御す
    る制御工程を有することを特徴とするストロボ制御方
    法。
  16. 【請求項16】 本発光時にストロボのエネルギーが不
    足する場合、本発光時に撮影感度を上げるように制御す
    る制御手段を有することを特徴とするストロボ制御装
    置。
  17. 【請求項17】 ズーム手段を備えたストロボを使用し
    てマクロ撮影を行う際に、前記ストロボの照射角を広角
    側へシフトするように制御する制御工程を有することを
    特徴とするストロボ制御方法。
  18. 【請求項18】 ズーム手段を備えたストロボを使用し
    てマクロ撮影を行う際に、前記ストロボの照射角を広角
    側へシフトするように制御する制御手段を有することを
    特徴とするストロボ制御装置。
  19. 【請求項19】 ストロボが未充電完了時には、該スト
    ロボの発光を禁止し、感度を上げるように制御する制御
    工程を有することを特徴とするストロボ制御方法。
  20. 【請求項20】 前記制御工程は、電子シャッタースピ
    ードを低速側へシフトするように制御することを特徴と
    する請求項19記載のストロボ制御方法。
  21. 【請求項21】 ストロボが未充電完了時には、該スト
    ロボの発光を禁止し、感度を上げるように制御する制御
    手段を有することを特徴とするストロボ制御装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、電子シャッタースピ
    ードを低速側へシフトするように制御することを特徴と
    する請求項21記載のストロボ制御装置。
  23. 【請求項23】 ストロボを制御するストロボ制御装置
    を制御する制御プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、前記制御プログラムは、本露光時の本発光前に、本
    発光用の発光量を導き出すための予備発光を複数回行う
    ように制御するステップの制御モジュールを有すること
    を特徴とする記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記制御プログラムは、第1回目の予
    備発光時の発光量を外光によって制御するステップの制
    御モジュールを有することを特徴とする請求項23記載
    の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記制御プログラムは、本発光時の発
    光量を正確に導き出せるまで、徐々に予備発光時の発光
    量を変化させるように制御するステップの制御モジュー
    ルを有することを特徴とする記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記制御プログラムは、前記予備発光
    の際、被写体輝度が所定レベル以下のときには徐々に予
    備発光時の発光量を上げ、前記被写体輝度が所定レベル
    ではないときには徐々に予備発光時の発光量を下げるよ
    うに制御するステップの制御モジュールを有することを
    特徴とする請求項25記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記制御プログラムは、被写体からの
    反射光量を変化させるステップの制御モジュールを有す
    ることを特徴とする請求項25または26記載の記憶媒
    体。
  28. 【請求項28】 前記制御プログラムは、ストロボの発
    光時間を制御するステップの制御モジュールを有するこ
    とを特徴とする請求項25または26記載の記憶媒体。
  29. 【請求項29】 ストロボを制御するストロボ制御装置
    を制御する制御プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、前記制御プログラムは、ストロボの充電電圧を検出
    し、予め予備発光と本発光のエネルギー配分を設定する
    ように制御するステップの制御モジュールを有すること
    を特徴とする記憶媒体。
  30. 【請求項30】 ストロボを制御するストロボ制御装置
    を制御する制御プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、前記制御プログラムは、本発光時にストロボのエネ
    ルギーが不足する場合、本発光時に撮影感度を上げるよ
    うに制御するステップの制御モジュールを有することを
    特徴とする記憶媒体。
  31. 【請求項31】 ストロボを制御するストロボ制御装置
    を制御する制御プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、前記制御プログラムは、ズーム手段を備えたストロ
    ボを使用してマクロ撮影を行う際に、前記ストロボの照
    射角を広角側へシフトするように制御するステップの制
    御モジュールを有することを特徴とする記憶媒体。
  32. 【請求項32】 ストロボを制御するストロボ制御装置
    を制御する制御プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、前記制御プログラムは、ストロボが未充電完了時に
    は、該ストロボの発光を禁止し、感度を上げるように制
    御するステップの制御モジュールを有することを特徴と
    する記憶媒体。
  33. 【請求項33】 前記制御プログラムは、電子シャッタ
    ースピードを低速側へシフトするように制御するステッ
    プの制御モジュールを有することを特徴とする請求項3
    2記載の記憶媒体。
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