JP2000162243A - 電気光学サンプリングプローバ - Google Patents

電気光学サンプリングプローバ

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JP2000162243A
JP2000162243A JP10340823A JP34082398A JP2000162243A JP 2000162243 A JP2000162243 A JP 2000162243A JP 10340823 A JP10340823 A JP 10340823A JP 34082398 A JP34082398 A JP 34082398A JP 2000162243 A JP2000162243 A JP 2000162243A
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electro
light
wavelength filter
wafer
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JP10340823A
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Fumio Akikuni
文夫 秋國
Katsushi Ota
克志 太田
Tadao Nagatsuma
忠夫 永妻
Mitsuru Shinagawa
満 品川
Junzo Yamada
順三 山田
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Ando Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R13/00Arrangements for displaying electric variables or waveforms
    • G01R13/20Cathode-ray oscilloscopes
    • G01R13/22Circuits therefor
    • G01R13/34Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies
    • G01R13/347Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies using electro-optic elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定信号の測定に不要な照明光を除去して、
不要な光がフォトダイオードへ入射しない電気光学サン
プリングプローバを提供する。 【解決手段】レーザ光源8から発せられたレーザ光は、
光ファイバ7を介して光アイソレータとフォトダイオー
ドからなるEOS光学系モジュール6を通ってさらに、
電気光学素子2へ入射する。そして、ICウエハ1上の
配線に対向する側の電気光学素子2の表面において反射
して、同じ光路を通ってEOS光学系モジュール6へ戻
り、フォトダイオードによってこのレーザ光を電気信号
に変換する。一方、IRカメラ10の画像を見ながら、
ハロゲンランプ9によって照明されたICウエハ1が載
せられた吸着ステージ11を調整して位置決めを行う。
このとき、ハロゲンランプ9から発せられた照明光を光
波長フィルタ5によって、EOS光学系モジュール6へ
入射することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定信号によっ
て発生する電界を電気光学結晶に結合させ、タイミング
信号に基づき生成された光パルスをこの電気光学結晶に
入射し、入射した光パルスの偏光状態により、被測定信
号の波形を観測する電気光学サンプリングプローバであ
って、特に、プローバの光学系を改良した電気光学サン
プリングプローバに関する。
【0002】
【従来の技術】被測定信号によって発生する電界を電気
光学結晶に結合させ、この電気光学結晶にレーザ光を入
射し、レーザ光の偏光状態により被測定信号の波形を観
測することができる。ここでレーザ光をパルス状にし、
被測定信号をサンプリングすると非常に高い時間分解能
で測定することができる。この現象を利用した電気光学
プローバを用いたのが電気光学サンプリングプローバで
ある。
【0003】この電気光学サンプリング(Electro−Opt
ic Sampling)プローバ(以下「EOSプローバ」と略
記する)は、電気式プローブを用いた従来のプローバと
比較して、 1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないた
め、測定が容易 2)電気光学プローバの先端が回路系から絶縁されてい
るので高入力インピーダンスを実現でき、その結果被測
定点の状態をほとんど乱すことがない 3)光パルスを利用することからGHzオーダーの広帯
域測定が可能 4)電気光学結晶をICなどのウエハに接触させ、IC
ウエハ上の配線にレーザ光を集光することによって、金
属ピンを物理的に接触させることができない細い配線で
も測定が可能といった特徴があり注目を集めている。
【0004】以下の説明において、光の波長の単位は
[nm]を用いる。従来技術におけるEOSプローバの
構成を図6により説明する。図6において、符号1は、
ICウエハであり、外部と電源線、信号線によって接続
されている。符号2は、電気光学結晶でできた電気光学
素子である。符号3は、対物レンズであり、電気光学素
子2へ入射する光を集光するためのものである。符号4
は、ダイクロイックミラー4a、ハーフミラー4b、反
射鏡4cを備えたプローバ本体である。符号6は、フォ
トダイオードと偏光ビームスプリッタと波長板などから
なるEOS光学系モジュール(以下、EOS光学系と称
する)である。
【0005】符号7は、端部にファイバコリメータ7a
を備えた光ファイバであり、符号8は、EOS光学系に
光を供給するレーザ光源であり、出射する光の最大強度
の波長は1550[nm]である。符号9は、測定する
ICウエハ1を照明するためのハロゲンランプである。
このハロゲンランプ9は、必ずハロゲンランプである必
要はなく、キセノンランプやタングステンランプ等であ
ってもよい。符号10は、ICウエハ1上の配線に光を
集光させる位置決めの確認を行う赤外線カメラ(以下I
Rカメラと称する)であり、撮像された映像はモニタ1
0aに表示される。このIRカメラ10は、500〜1
800[nm]の波長域において受光感度を有してい
る。符号11は、ICウエハ1を吸着して固定する吸着
ステージであり、直交したx軸、y軸、z軸の方向に微
動が可能である。
【0006】次に、図6を参照して、レーザ光源8から
発せられたレーザ光の光路について説明する。図6にお
いて、プローバ本体4内のレーザ光の光路を符号A、
B、Cで表す。先ず、レーザ光源8から出射したレーザ
光は光ファイバ7を通り、ファイバコリメータ7aによ
って平行光に変換される。この平行光は、さらにEOS
光学系を通り、プローバ本体4内に入射し(図6に示す
光路A)、反射鏡4cによって90度折り返される(図
6に示す光路B)。ここで用いられる反射鏡4cは、ガ
ラスの表面にアルミ等を蒸着した全反射の表面ミラーで
ある。
【0007】次に、反射鏡4cによって折り返されたレ
ーザ光は、ダイクロイックミラー4aによってさらに9
0度折り返されて(図6に示す光路C)、対物レンズ3
によってICウエハ1の配線上に配置された電気光学素
子2の、ICウエハ1と対向する側の面に集光される。
ここで用いられれるダイクロイックミラー4aの特性を
図7に示す。図7において、x軸は波長、y軸は透過率
を表している。図7に示すように波長1550[nm]
の光を5%透過し、95%反射する特性を有している。
したがって、レーザ光源から発せられた光の95%は反
射して90度折り返される。
【0008】電気光学素子2のICウエハ1と対向する
側の表面には誘電体ミラーが蒸着されており、そこで反
射したレーザ光は、対物レンズ3によって再び平行光に
されて、光路C、B、Aの順でEOS光学系6へ戻り、
EOS光学系6内のフォトダイオード(図示せず)へ入
射する。
【0009】次に、ハロゲンランプ9とIRカメラ10
を使用してICウエハ1の位置決めを行う場合のハロゲ
ンランプ9が発する光の光路とICウエハ1の位置決め
動作について説明する。図6において、ハロゲンランプ
9が発する光の光路を符号D、E、Cで示す。
【0010】ハロゲンランプ9から発せられた光は、図
6に示す光路Dを通って、ハーフミラー4bによって9
0度折り返され(図6に示す光路E)、ダイクロイック
ミラー4aを直進して(図6に示す光路C)、ICウエ
ハ1を照明する。ここで用いられるハーフミラー4b
は、反射光と透過光の強度が等しくなるハーフミラーで
ある。
【0011】図8は、ハロゲンランプ9の波長特性を示
す図である。図8において、x軸は光の波長を表し、y
軸は光の強度を表している。この図に示すようにハロゲ
ンランプ9は、400[nm]〜1650[nm]の範
囲の波長の光を発する。
【0012】一方、IRカメラ10は、対物レンズ3視
野内のハロゲンランプ9によって照明されたICウエハ
1の一部を撮像して、この赤外線画像をモニタ10aに
表示する。作業者は、モニタ10aに表示された画像を
見ながら吸着ステージ11あるいはプローバ本体4を微
動させて、ICウエハ1上の測定対象となる配線が視野
内に入るように調整する。
【0013】さらに作業者は、レーザ光源8から発せら
れたレーザ光がICウエハ1の配線上の電気光学素子2
の表面において反射し、さらにダイクロイックミラー4
aを透過した光を、IRカメラ10の画像によって確認
することによって、このレーザ光が測定しようとする配
線上の電気光学素子2の表面の一点に集光するように吸
着ステージ11あるいはプローバ本体4を調整する。こ
のとき、ダイクロイックミラー4aは、レーザ光源8の
波長域を5%透過する特性を有しているためにIRカメ
ラ10によって、レーザ光を確認することができる。
【0014】次に、図6に示したEOSプローバを用い
て、被測定信号を測定する動作について説明する。IC
ウエハ1上の配線に電圧を加えると、電気光学素子2で
は、その電界が電気光学素子2へ加わり、ポッケルス効
果により屈折率が変化する現象が起きる。これにより、
レーザ光源8から発せられたレーザ光が電気光学素子2
へ入射し、ICウエハ1と対向する側の表面において反
射され、再び同じ経路を戻り、電気光学素子2から出射
するときに光の偏光状態が変化する。そして、この偏光
状態が変化したレーザ光は、光路C、B、Aを通ってE
OS光学系6に入射する。
【0015】EOS光学系6へ入射した光は、EOS光
学系6内において、上記偏光状態の変化が光強度の変化
に変換され、この光強度変化をフォトダイオードによっ
て受光して電気信号に変換して、この電気信号を信号処
理部(図示せず)において信号処理することによって、
ICウエハ1上の配線に加わる電気信号を測定すること
ができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術の
電気光学サンプリングプローバにあっては、ICウエハ
1の位置決めを行うために測定対象となるICウエハ1
を照明する必要がある。この照明光は、位置決めをする
ためのものであるため、測定中も照明用の光源を点灯し
ておくことが望ましい。
【0017】しかしながら、照明用の光源であるハロゲ
ンランプ9の光路は測定を行うプローバのレーザ光と同
じ光路であるために、照明用の光が測定を行うEOS光
学系に入射することによって、この光がノイズ光となっ
て、信号測定のS/N比を悪化させるという問題があ
る。
【0018】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、EOSプローバ内の不要な照明光がフォトダ
イオードに入射することを防止して、S/N比を向上す
ることができるEOSプローバを提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、レーザ光を発するレーザ光源と、測定対象のICウ
エハ上の配線に接し、この配線を介して電界が印加され
て光学特性が変化する電気光学素子と、内部に光アイソ
レータとフォトダイオードを有し、前記レーザ光が前記
電気光学素子内を透過してさらに前記配線の表面におい
て反射された光を分離して電気信号に変換する光学系モ
ジュールと、前記ICウエハを照明するランプと、前記
レーザ光及び前記ランプの照明光の光路を覆う本体と、
前記ランプによって照明された状態の前記ICウエハを
撮像する赤外線カメラと、前記レーザ光と前記ランプの
照明光とを分離するダイクロイックミラーとからなる電
気光学サンプリングプローバにおいて、前記ダイクロイ
ックミラーと前記フォトダイオードとを結ぶ光路の途中
に光波長フィルタをさらに備えたことを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の発明は、前記光波長フィ
ルタは、透過する光の中心波長を前記レーザ光源が発す
る光の強度が最大になる波長にしたことを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の発明は、前記光波長フィ
ルタは、前記光学モジュールの脱着部に設けたことを特
徴とする。
【0022】請求項4に記載の発明は、前記光波長フィ
ルタは、透過する光の光軸に対して垂直にならないよう
に傾けて配置したことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
電気光学サンプリングプローバを図面を参照して説明す
る。図1は同実施形態の構成を示した図である。図1に
おいて、図6に示す従来のプローバと同一の部分には同
一の符号を付し、その説明を省略する。この図に示すプ
ローバが従来技術と異なる点は、プローバ本体4に設け
られたEOS光学系の脱着部41に光波長フィルタ5を
設けた点である。
【0024】図2は、図1に示すEOS光学系6の詳細
な構成を示した図である。EOS光学系6の基本要素は
偏光ビームスプリッタと波長板とフォトダイオードであ
るが、雑音を低減し、感度を増加することのできる図2
に示す構成の光学系が実用的である。図2において、符
号61、64は、1/2波長板であり、符号62は1/
4波長板である。符号63、66は偏光ビームスプリッ
タであり、符号65は、ファラディー素子である。この
1/2波長板61、64と、1/4波長板62と、偏光
ビームスプリッタ63、66と、ファラディー素子65
によって構成される光学系を光アイソレータ60とい
う。符号67、68はフォトダイオードである。
【0025】EOS光学系6は、プローバ本体4に対し
て脱着可能であり、プローバ本体4に設けられた脱着部
41によって固定されている。さらに、脱着部41に
は、光波長フィルタ5が固定されている。この光波長フ
ィルタ5は、EOS光学系をプローバ本体4からはずし
たときに、プローバ本体4内の密閉を保つように固定さ
れている。
【0026】図3は、図1に示した光波長フィルタ5の
波長特性を示した図である。図3において、x軸は光の
波長を表し、y軸は透過率を表している。この図に示す
ように、光波長フィルタ5は透過する光の中心波長が1
550[nm]であり、半値幅が14[nm]である。
この中心波長は、レーザ光源8から発せられるレーザ光
の強度が最大になる波長と同じ波長になっている。光波
長フィルタ5の半値幅はレーザ光の波長半値幅より十分
広くする必要がある。なぜならば、レーザ光の波長半値
幅より狭くなると、光パルス幅が広がったり、パルスの
形状自体が変化するからである。
【0027】次に、図1、2を参照して、ICウエハ上
の被測定信号を測定する動作について説明する。先ず、
レーザ光源8から出射したレーザ光は、光ファイバ7を
通り、ファイバコリメータ7aによって平行に変換され
る。次に、光アイソレータ60を直進して、光波長フィ
ルタ5を透過する。このとき、光波長フィルタ5の波長
特性は図3に示したように、レーザ光源8から発せられ
る光の強度が最大になる波長が中心波長となるようにな
っているため、光アイソレータ60を直進した光のほと
んどが透過する。
【0028】EOS光学系6より出射したレーザ光は、
反射鏡4cによって90度折り返されて、さらにダイク
ロイックミラー4aによって90度折り返されて、対物
レンズ3によってICウエハ1上の配線の表面に集光さ
れて入射する。
【0029】このとき配線に加わる電圧によって、その
電界が電気光学素子2へ加わり、電気光学素子2では、
ポッケルス効果により屈折率が変化する現象が起きる。
これにより、電気光学素子2へ入射したレーザ光が電気
光学素子2を伝搬するときに光の偏光状態が変化する。
そして、この偏光状態が変化したレーザ光は、ICウエ
ハ1の配線上の電気光学素子2の表面のミラーによって
反射され、電気光学素子2へ入射したときと同じ光路を
逆に進み、EOS光学系6へ入射する。この入射された
レーザ光は、光アイソレータ60によって分離されて、
フォトダイオード67、68へ入射し、電気信号に変換
される。
【0030】測定点(ICウエハ1上の配線)の電圧の
変化にともなって、電気光学素子2による偏光状態の変
化がフォトダイオード67とフォトダイオード68の出
力差になり、この出力差を検出することによって、IC
ウエハ1上の配線に伝わる電気信号を測定することがで
きる。
【0031】次に、ハロゲンランプ9から発せられた照
明光の光路について説明する。ハロゲンランプ9は、4
00〜1650[nm]の波長域の光を発する。この波
長域を有した照明光は、ハーフミラー4bによって90
度折り返されて、さらにダイクロイックミラー4aを直
進する。このとき、ダイクロイックミラー4aは図7に
示す波長特性を有しているため、1500[nm]以上
の波長の光の透過率5%である。この波長より短い波長
の光は徐々に透過率が増加し、1330[nm]以下の
波長の光の透過率は95%となる。したがって、この照
明光のICウエハ1の表面において反射された光のうち
1330[nm]より短い波長の光は再びダイクロイッ
クミラー4aを透過して、さらにハーフミラー4bを透
過した光がIRカメラ10によって撮像される。
【0032】ここで、ICウエハ1の表面において反射
された照明光のうち波長が1330〜1500[nm]
である光は、ダイクロイックミラー4aにおける透過率
が95〜5%と変化する。すなわち、反射率は5〜95
%と変化する。したがって、ハロゲンランプ9の照明光
の一部は、ダイクロイックミラー4aにおいて反射し
て、反射鏡4c方向へ90度折り返される。この照明光
は、反射鏡4cによって90度折り返されて、光波長フ
ィルタ5へ入射する。
【0033】光波長フィルタ5は、図3に示すように、
透過する光の中心波長が1550[nm]となっている
ために、この光波長フィルタ5を透過する波長域以外の
光はEOS光学系6へは入射しない。ハロゲンランプ9
の照明光のうち、EOS光学系6へ入射する光は、その
波長が、光波長フィルタ5を透過する波長域の光のみで
ある。ただし、この波長域は、ダイクロイックミラー4
aの透過率が5%であるため、ハロゲンランプ9が発す
る光のうち波長域が1550[nm]付近でかつ、その
光量の5%以下の光のみがEOS光学系6へ入射するだ
けである。
【0034】このように、光波長フィルタ5を設けるこ
とによって、EOS光学系6へ入射する照明光の光量を
極めて少なくすることができる。
【0035】図4、5に従来技術と本発明によるEOS
プローバのS/N比を示す。図4、5において、x軸
は、周波数を表し、y軸は信号レベルを表している。こ
れらの図から分かるように、本発明のEOSプローバ
は、従来技術と比較してS/N比を10[dB]程度向
上することができる。
【0036】このように、EOS光学系6とプローバ本
体4との脱着部41に光波長フィルタを配置して、不要
な照明光がフォトダイオード67、68に入射すること
を防止できるために結果的にS/N比を向上することが
できる。
【0037】また、光波長フィルタ5をプローバ本体4
の脱着部41に取り付けたため、EOS光学系6をはず
したときに、プローバ本体4内を密閉された状態のまま
にすることができるために、埃等がプローバ本体4内に
入ることを防止できる。これによって、プローバ本体4
内の光学部品に埃等が付着することによって光学部品の
特性が劣化することを防止することができる。
【0038】なお、光波長フィルタ5は、この光波長フ
ィルタを透過する光の光軸に対して垂直ではなく傾けて
配置するようにしてもよい。これによって、この光波長
フィルタ5を透過しない光が、光波長フィルタ5の表面
において反射したとしてもこの反射光が同一の光軸を戻
ることを防止することができる。また、EOS光学系6
から出射しようとする光が光波長フィルタ5の表面にお
いて反射することによって、同じ光路を戻り、フォトダ
イオード67、68に入射することを防止できる。
【0039】また図1、2において、光波長フィルタ5
をEOS光学系6とプローバ本体4とを脱着する脱着部
41に設けた例を示したが、光波長フィルタ5は、ダイ
クロイックミラー4aとEOS光学系6とを結ぶ光軸上
のどこに配置してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、光路上にレーザ光源の発する光の波長域のみを
透過する光波長フィルタを配置して、不要な照明光がフ
ォトダイオードに入射しないようにして、ノイズ成分の
光を除去するようにしたため、S/N比を向上すること
ができるという効果が得られる。
【0041】また、請求項2の発明によれば、光波長フ
ィルタの透過の中心波長を、レーザ光源が発する光の強
度が最大になる波長としたため、レーザ光源から発せら
れた光を効率よく透過させることができ、結果的に光波
長フィルタを配置することによる信号成分の光の減衰を
防止できるという効果が得られる。
【0042】また、請求項3の発明によれば、光波長フ
ィルタをEOS光学系の脱着部に配置したため、EOS
光学系をはずした時にプローバ本体の密閉を保つことが
できるという効果が得られる。
【0043】また、請求項4の発明によれば、光波長フ
ィルタを傾けて配置したために、この光波長フィルタの
表面において反射される不要な光の発生を防止すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示した構成図であ
る。
【図2】図1に示すEOS光学系モジュールの構成を示
した構成図である。
【図3】図1に示す光波長フィルタ5の波長特性を示す
図である。
【図4】従来技術のS/N比を示す図である。
【図5】本発明によるEOSプローバのS/N比を示す
図である。
【図6】従来技術によるEOSプローバの構成を示した
構成図である。
【図7】ダイクロイックミラー4aの波長特性を示す図
である。
【図8】ハロゲンランプ9の波長特性を示す図である。
【符号の説明】
1・・・ICウエハ、2・・・電気光学素子、3・・・
対物レンズ、4・・・プローバ本体、4a・・・ダイク
ロイックミラー、4b・・・ハーフミラー、4c・・・
反射鏡、5・・・光波長フィルタ、6・・・EOS光学
系モジュール、7・・・光ファイバ、7a・・・ファイ
バコリメータ、8・・・レーザ光源、9・・・ハロゲン
ランプ、10・・・赤外線カメラ、10a・・・モニ
タ、11・・・吸着ステージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 克志 東京都大田区蒲田4丁目19番7号 安藤電 気株式会社内 (72)発明者 永妻 忠夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 品川 満 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 山田 順三 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2G032 AA00 AD07 AE04 AF09 9A001 BB05 BB06 EE02 HH24 JJ45 JJ48 KK16 KK54 KZ37 LL05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学サンプリングプローバ本体の制
    御信号に基づいてレーザ光を発するレーザ光源と、 測定対象のICウエハ上の配線に接し、この配線を介し
    て電界が印加されて光学特性が変化する電気光学素子
    と、 内部に偏光ビームスプリッタと波長板とフォトダイオー
    ドを有し、前記レーザ光が前記電気光学素子内を透過し
    てさらに前記配線に対向する電気光学素子の表面におい
    て反射された光を分離して電気信号に変換する光学系モ
    ジュールと、 前記ICウエハを照明するランプと、 前記レーザ光及び前記ランプの照明光の光路を覆う本体
    と、 前記ランプによって照明された状態の前記ICウエハを
    撮像する赤外線カメラと、 前記レーザ光と前記ランプの照明光とを分離するダイク
    ロイックミラーと、 からなる電気光学サンプリングプローバにおいて、 前記ダイクロイックミラーと前記フォトダイオードとを
    結ぶ光路の途中に光波長フィルタをさらに備えたことを
    特徴とする電気光学サンプリングプローバ。
  2. 【請求項2】 前記光波長フィルタは、 該光波長フィルタを透過する光の中心波長を前記レーザ
    光源が発する光の強度が最大になる波長にしたことを特
    徴とする請求項1に記載の電気光学サンプリングプロー
    バ。
  3. 【請求項3】 前記光波長フィルタは、 前記光学モジュールの脱着部に設けたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の電気光学サンプリングプロー
    バ。
  4. 【請求項4】 前記光波長フィルタは、 該光波長フィルタを透過する光の光軸に対して垂直にな
    らないように傾けて配置したことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の電気光学サンプリングプロ
    ーバ。
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