JP2000160146A - 防曇剤及び農業用フィルム - Google Patents

防曇剤及び農業用フィルム

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JP2000160146A
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agricultural film
film
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Kenji Tokuoka
謙二 徳岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布時にハジキ、液タレが生じ難く、塗布性
の優れた防曇剤及びこれを塗布した防曇性の優れた農業
用フィルムを提供する。 【解決手段】 (A)コロイダルアルミナと(B)コロ
イダルシリカと(C)下記(I)、(II)及び(II
I)から選ばれる1種以上とが下記の式(2)及び式
(3)を満足する割合で配合されてなる防曇剤及びこれ
を塗布した農業用フィルム。 (I)重量平均分子量25000〜1000000のポ
リエチレンオキサイド (II)重量平均分子量9000〜25000のポリエ
チレングリコール (III)下記一般式(1)で示されるエトキシ化アル
コール

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防曇剤及び農業用フ
ィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】温室の被覆資材として用いられる農業用
フィルムは、雰囲気の温度、湿度によってフィルム表面
に結露して曇りを生じ、太陽光線の透過を著しく阻害
し、又、結露した水滴は栽培植物上に落下したり、接触
したりして、幼芽、茎、葉等に生理障害を起こさせた
り、病害発生の原因となったり、温室内の作業者に不快
感を与える等の不都合が生じる場合がある。
【0003】このような不都合を排除するために、農業
用フィルムに界面活性剤等の防曇剤を練り混んだり、表
面に塗布したりして防曇性を付与する方法が用いられて
いる。しかし、従来の練混み型防曇性農業用フィルムの
防曇性能は、長くて1年半程度であり、防曇剤のブリー
ドによりその性能は温室等への展張当初は結露のない防
曇性能を示すが次第にその性能が低下し、栽培の中途
で、防曇剤を部分的に噴霧したり刷毛塗りしたりして補
強してやる必要があった。
【0004】上記栽培の中途での温室等への展張されて
いる農業用フィルムに防曇性能の補強を行うためには、
栽培作物に霧状の防曇剤がかからないよう予めカバーを
して塗布作業を行わなければならない等極めて面倒なも
のであり、且つ、むら無く塗布することは特に大型温室
の場合等では極めて難しいものであった。
【0005】農業用フィルムの上述のような防曇性能を
向上させる提案として、例えば、特公昭64−5078
号公報に、アルミナゾル及びシリカゾル80〜20/2
0〜80(重量比)からなる無機質コロイドゾル1〜4
0重量%、非イオン系界面活性剤0.05〜15重量%
及び水98.95〜45重量%よりなる防曇剤組成物が
開示されている。しかしながら、上記組成の防曇剤組成
物であっても、バインダーの濃度が低い場合、塗布時に
防曇剤組成物の濡れが悪く、ハジキ、液タレが生じ、塗
布性の悪いものであって、塗布ムラを生じ易いものであ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑みなされたものであって、その目的は、塗布時にハ
ジキ、液タレが生じ難く、塗布性の優れた防曇剤及びこ
れを塗布した防曇性の優れた農業用フィルムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の防
曇剤は、(A)コロイダルアルミナと(B)コロイダル
シリカと(C)下記(I)、(II)及び(III)か
ら選ばれる1種以上とが下記の式(2)及び式(3)を
満足する割合で配合されてなる防曇剤。(I)重量平均
分子量25000〜1000000のポリエチレンオキ
サイド(II)重量平均分子量9000〜25000の
ポリエチレングリコール(III)下記一般式(1)で
示されるエトキシ化アルコール
【化2】
【0008】請求項2記載の発明の農業用フィルムは、
合成樹脂製フィルムの片面に請求項1記載の防曇剤層が
形成されてなるものである。
【0009】本発明で用いられる(A)コロイダルアル
ミナと(B)コロイダルシリカは、農業用フィルム等の
被着体の初期防曇性の付与、特に防曇効果の持続性に寄
与するものである。上記(A)コロイダルアルミナと
(B)コロイダルシリカの粒径は、好ましくは、平均一
次粒径が0.1μm以下である。平均一次粒径が0.1
μmを超えると、これらを含む防曇剤の塗膜の透明性が
低下し、得られる防曇性農業用フィルムの光線透過率を
低下させる。
【0010】又、防曇剤中の(A)コロイダルアルミナ
と(B)コロイダルシリカの重量比率は、式(2)に示
される通りである。防曇剤中の(A)コロイダルアルミ
ナの上記比率が0.3未満である場合や0.7を超える
場合には、得られる防曇剤の塗膜の機械的強度が低下
し、被着農業用フィルム表面から脱落し易くなるおそれ
がある。
【0011】(C)成分としては、(I)重量平均分子
量25000〜1000000のポリエチレンオキサイ
ド、(II)重量平均分子量9000〜25000のポ
リエチレングリコール及び(III)上記一般式(1)
で示されるエトキシ化アルコールから選ばれる1種以上
からなるものである。これらの(C)成分は、塗布時に
あって、防曇剤の各成分の水系溶液中における分散安定
性及び良好な濡れ性を付与すると共に、均一なゲルの形
成、更には水によるゲル化塗膜の流亡防止機能を発揮
し、良好な接着性を発現することに寄与するものであ
る。
【0012】(I)のポリエチレンオキサイドの重量平
均分子量が25000未満である場合、濃度を高くして
も、防曇剤の粘度が小さく、塗布時に防曇剤のハジキ、
液タレが生じ、塗布性も悪化して塗布ムラを生じ易いも
となる。又、1000000を超えると、防曇性能が低
下するので上記範囲に限定される。
【0013】(II)のポリエチレングリコールの重量
平均分子量が9000未満である場合、濃度を高くして
も、防曇剤の粘度が小さく、塗布時に防曇剤のハジキ、
液タレが生じ、塗布性も悪化して塗布ムラを生じ易いも
となる。又、100万を超えると、防曇性能が低下する
ので上記範囲に限定される。
【0014】(III)上記一般式(1)で示されるエ
トキシ化アルコールは、m及び/又はnの値が10未満
である場合、濃度を高くしても、防曇剤の粘度が小さ
く、塗布時に防曇剤のハジキ、液タレが生じ、塗布性も
悪化して塗布ムラを生じ易いもとなる。
【0015】(C)成分の(A)コロイダルアルミナ及
び(B)コロイダルシリカの合計量に対する重量比率
は、式(3)に示される通りである。防曇剤中の(C)
成分の上記比率が0.1未満である場合、十分な濡れ効
果が得られず、塗布時に防曇剤のハジキが発生し易くな
り、塗布性も悪化して塗布ムラを生じ易いもとなり、
0.6を超える場合には、防曇剤の粘度が高くなり過ぎ
塗布性が低下するので上記範囲に限定される。
【0016】(C)成分の(I)のポリエチレンオキサ
イドの式(3)で示される重量比率は、好ましくは0.
05〜0.4、より好ましくは0.075〜0.2であ
る。(II)のポリエチレングリコールの式(3)で示
される重量比率は、好ましくは0.15〜0.4であ
る。又、(III)の上記一般式(1)で示されるエト
キシ化アルコールの式(3)で示される重量比率は、好
ましくは0.15〜0.4である。
【0017】上記(A)、(B)及び(C)成分は、適
宜媒体に分散されて塗工される。上記媒体としては、こ
れら成分を均一に分散し得るものであり、被着体に有害
な作用を与えることのないものであれば特に限定される
ものではなく、好ましくは、例えば、水が挙げられる。
【0018】これらの(A)、(B)及び(C)成分を
媒体に分散させる手段は、特に限定されるものではない
が、例えば、必要に応じてこれら(A)、(B)及び
(C)成分を各々別個に媒体に分散させ、粘度の低い分
散体から先に混合し、順次粘度の高い分散体を混合して
いく混合方法が挙げられる。このような混合方法を用い
ることによって得られる防曇剤のポットライフを長くす
ることが可能となる。
【0019】上記(A)、(B)及び(C)成分を含有
する防曇剤の塗工時の粘度は、特に限定されるものでは
ないが、好ましくは、粘度が10〜100mPa・s、
より好ましくは20〜80mPa・s程度の水系溶液と
して塗工される。水系防曇剤溶液の粘度が10mPa・
s未満の場合、塗布時に防曇剤の液タレが発生し易くな
ることによって塗布ムラを生じ易いものとなり、100
mPa・sを超えると、粘度が高くなり過ぎて塗布ムラ
を生じ易いものとなる。
【0020】このような粘度とするためには、(A)コ
ロイダルアルミナ及び(B)コロイダルシリカの合計量
の濃度が、0.6〜6.0重量%程度の水系溶液となる
ように配合される。又、防曇剤の塗布量は、用いられる
農業用フィルムの使用期間等を勘案して決められるもの
であるが、好ましくは乾燥時換算で0.02〜1.0g
/m2 である。
【0021】水系防曇剤溶液に泡の発生がある場合、必
要に応じて消泡処理が行われてもよい。塗布時、水系防
曇剤溶液に多量の泡を含有すると、塗布量が変動し易
く、塗布ムラ、防曇性能ムラが発生するおそれがある。
上記消泡処理手段は、特に限定されるものではないが、
例えば、サイクロン式脱泡機、真空脱泡機等の機械的消
泡処理方法、変性シリコーン系、リン酸系、ポリオール
系、高級アルコール系、ノニオン系等の各種消泡剤を添
加する化学的消泡処理方法等が挙げられる。尚、化学的
消泡処理方法における消泡剤の添加量は、好ましくは1
00〜500ppm程度である。100ppm未満では
消泡効果が小さく、500ppmを超えると、塗布時の
濡れ性が低下する。
【0022】本発明の防曇剤の塗工手段は、特に限定さ
れるものではないが、例えば、ロールコート法、バーコ
ート法、ナイフコート法、刷毛塗り法、ディップコート
法、スプレーコート法等の塗工方法が挙げられる。
【0023】本発明の農業用フィルムに用いられる合成
樹脂としては、特に限定されるものではないが、例え
ば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。こ
れらの合成樹脂フィルムは、単層で用いられてもよい
が、複数層を積層した多層フィルムで用いられてもよ
い。又、これらの合成樹脂フィルムは、防曇剤の塗工に
際して、塗膜の密着性を改善するために必要に応じて塗
工面にコロナ放電処理、アンカーコート処理等の表面処
理が施されてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0025】(実施例1)水温15℃の水に、ポリエチ
レンオキサイド(明成化学工業社製、商品名「アルコッ
クス E−30」、重量平均分子量30万〜50万)を
添加し、固形分4重量%のポリエチレンオキサイド水溶
液2kgを調製した。別に、水7リットルに、コロイダ
ルアルミナ(日産化学工業社製、商品名「アルミナゾル
520」、平均一次粒径0.01〜0.02μm、固形
分20重量%、陽電荷帯電)1kgを高剪断攪拌機(イ
カジャパン社製、商品名「ウルトラタラックス T−5
0」、回転数10,000rpm)及び付属シャフトジ
ェネレータを用いて10分間攪拌し、コロイダルアルミ
ナ水分散液を調製した。次いで、コロイダルシリカ(日
産化学工業社製、商品名「スノーテックスO」、平均一
次粒径0.02μm、固形分20重量%、陰電荷帯電)
1kgを添加し、10分間攪拌し、コロイダルアルミ
ナ、コロイダルシリカ混合水分散液を調製した。
【0026】コロイダルアルミナ、コロイダルシリカ混
合水分散液に、上記ポリエチレンオキサイド水溶液2k
gを添加し、更に10分間撹拌混合し、固形分4.3重
量%の防曇剤を作製した。
【0027】一方、外層が線状低密度ポリエチレン樹脂
(出光石油化学社製、商品名「モアテック0238
H」、メルトインデックス2.1、密度0.94g/c
3 )2重量部に対し低密度ポリエチレン樹脂(日本ポ
リケム社製、商品名「LA320」、メルトインデック
ス2.1、密度0.92g/cm3 )1重量部からな
り、中層がエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(三井デュ
ポンポリケミカル社製、酢酸ビニル含有量14重量%、
メルトインデックス1.4、密度0.93g/cm3
からなり、内層がエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(住
友化学工業社製、酢酸ビニル含有量5重量%、メルトイ
ンデックス1.3、密度0.93g/cm3 )からなる
厚さ100μm(外層10μm/中層60μm/内層3
0μm)の3層ポリエチレン系樹脂フィルムの内層表面
に、コロナ放電処理を施し、その表面張力(γc )を4
2dyn/cmとした。
【0028】3層ポリエチレン系樹脂フィルムの内層表
面に、上記防曇剤をメイヤーバーコーター(R.D.Specia
lties 社製、タイプNo.10)を用いて塗布量0.2g/m
2 (乾燥時)で塗布し、70℃の恒温槽中で1分間乾燥
して農業用フィルムを作製した。
【0029】(実施例2)実施例1のポリエチレンオキ
サイド水溶液の配合量を1kg(1/2)としたこと以
外、実施例1と同様にして防曇剤を作製し、これを用い
て農業用フィルムを作製した。
【0030】(比較例1)実施例1のポリエチレンオキ
サイドに替えて、ポリエチレンオキサイド(住友精化社
製、商品名「PEO−1」、重量平均分子量15万〜4
0万)を用い、固形分4重量%のポリエチレンオキサイ
ド水溶液の調整量を0.4kgとしたこと以外、実施例
1と同様にして防曇剤を作製し、これを用いて農業用フ
ィルムを作製した。
【0031】(比較例2)実施例1のポリエチレンオキ
サイドに替えて、ポリエチレンオキサイド(明成化学工
業社製、商品名「アルコックス R−150」、重量平
均分子量10万〜17万)を用い、固形分4重量%のポ
リエチレンオキサイド水溶液の調整量を0.4kgとし
たこと以外、実施例1と同様にして防曇剤を作製し、こ
れを用いて農業用フィルムを作製した。
【0032】(実施例3)実施例1のポリエチレンオキ
サイドに替えて、ポリエチレングリコール(三洋化成工
業社製、商品名「PEG−20000」、重量平均分子
量2万)を用い、固形分4.3重量%のポリエチレンオ
キサイド水溶液の調整量を2kgとしたこと以外、実施
例1と同様にして防曇剤を作製し、これを用いて農業用
フィルムを作製した。
【0033】(実施例4)実施例3のポリエチレングリ
コール水溶液の調整量を1kgとしたこと以外、実施例
3と同様にして防曇剤を作製し、これを用いて農業用フ
ィルムを作製した。
【0034】(比較例3)実施例3のポリエチレングリ
コールに替えて、ポリエチレングリコール(三洋化成工
業社製、商品名「PEG−6000P」、重量平均分子
量8500)を用い、固形分4.3重量%のポリエチレ
ングリコール水溶液の調整量を1kgとしたこと以外、
実施例3と同様にして防曇剤を作製し、これを用いて農
業用フィルムを作製した。
【0035】(比較例4)実施例3のポリエチレングリ
コール水溶液の調整量を0.4kgとしたこと以外、実
施例3と同様にして防曇剤を作製し、これを用いて農業
用フィルムを作製した。
【0036】(実施例5)実施例1のポリエチレンオキ
サイド水溶液に替えて、エトキシ化アルコール(東洋ペ
テロライト社製、商品名「ユニトックス D−10
0」、式(1)中のm=13、n=10のエトキシ化ア
ルコールの25重量%水溶液)0.32kgを用いたこ
と以外、実施例1と同様にして固形分4.3重量%の防
曇剤を作製し、これを用いて農業用フィルムを作製し
た。
【0037】(実施例6)実施例4のエトキシ化アルコ
ールに替えて、エトキシ化アルコール(東洋ペテロライ
ト社製、商品名「ユニトックス D−150」、式
(1)中のm=18、n=12のエトキシ化アルコール
の25重量%水溶液)0.32kgを用いたこと以外、
実施例4と同様にして防曇剤を作製し、これを用いて農
業用フィルムを作製した。
【0038】(比較例5)実施例5のエトキシ化アルコ
ール水溶液の配合量を0.032kgとしたこと以外、
実施例4と同様にして固形分4.3重量%の防曇剤を作
製し、これを用いて農業用フィルムを作製した。
【0039】実施例1〜6及び比較例1〜5で得られた
防曇剤及び農業用フィルムの性能を評価するため、防曇
剤の発泡量、15℃における粘度及び農業用フィルム製
造時の防曇剤の塗布性並びに農業用フィルムの初期及び
2年経時後の防曇性を以下に示す方法で評価した。評価
結果は表2〜4に示す。
【0040】[防曇剤の発泡量]防曇剤作製1時間後の
内容量15リットルバケツ中の液面の発泡の様子を目視
して、「発生無し」、「殆ど無し(発生無しに見えるが
良く見ると発泡が認められるもの)」、「少し発生(発
泡が認められるが僅かであるもの)」及び「多発」の4
段階で評価した。尚、「多発」以外の評価の防曇剤は、
いずれも塗布性は良好であり、合格とした。
【0041】[防曇剤の15℃における粘度]JIS
K 6833に準拠して防曇剤の15℃における粘度を
測定した。
【0042】[防曇剤の塗布性]各実施例及び比較例に
おいて、塗布時のハジキ及び液ダレの発生の様子を目視
して、「発生無し」、「一部発生」及び「多発」の3段
階で評価した。尚、ハジキ及び液ダレは一度でもあれ
ば、該部における塗布ムラに連なるので、「一部発生」
を含め発生のあったものはいずれも不合格とした。
【0043】[農業用フィルムの防曇性]1996年3
月に、宮城県亘理郡亘理町の農場のパイプハウスに、得
られた農業用フィルムを展張し、初期及び2年経時後の
防曇性を、水膜面積の割合で以下のような5段階で評価
した。
【0044】評価点5:水膜面積の割合 8割以上 評価点4:水膜面積の割合 6〜8割 評価点3:水膜面積の割合 4〜6割 評価点2:水膜面積の割合 2〜4割 評価点1:水膜面積の割合 2割以下
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明の防曇剤は、叙上のように構成さ
れているものであるので、防曇剤の作製時の発泡量が殆
どなく、得られた防曇剤のポットライフは長く安定して
おり、防曇剤をポリオレフィン系樹脂フィルムやフッ素
系樹脂フィルム等の被着体表面に塗工するに際しても、
防曇剤のハジキ、液ダレ等のトラブルもなく、且つ、塗
布性に優れ、塗布ムラによる防曇性能のバラツキは極め
て小さなものとなる。
【0049】本発明の農業用フィルムは、合成樹脂製フ
ィルムの片面に請求項1記載の防曇剤層が形成されてな
るものであるので、太陽光線による昇温効率が高く、且
つ、初期防曇性から経時防曇性に至る長期に亘って優れ
た防曇性を安定して発現するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)コロイダルアルミナと(B)コロ
    イダルシリカと(C)下記(I)、(II)及び(II
    I)から選ばれる1種以上とが下記の式(2)及び式
    (3)を満足する割合で配合されてなる防曇剤。 (I)重量平均分子量25000〜1000000のポ
    リエチレンオキサイド (II)重量平均分子量9000〜25000のポリエ
    チレングリコール (III)下記一般式(1)で示されるエトキシ化アル
    コール 【化1】
  2. 【請求項2】 合成樹脂製フィルムの片面に請求項1記
    載の防曇剤層が形成されてなる農業用フィルム。
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