JP2000159940A - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂組成物Info
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Abstract
脂組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明は、ポリオレフィン樹脂98〜3
5重量%及び無機充填剤2〜65重量%からなる樹脂組
成物100重量部に、特定のアルキルベンゾエート化合
物の少なくとも1種;0.001〜5重量部、ヒンダー
ドアミン系光安定剤の少なくとも1種;0.001〜5
重量部及び高級脂肪酸アミド系化合物または高級脂肪酸
モノグリセライド化合物の少なくとも1種;0.001
〜5重量部を配合したものである。
Description
たポリオレフィン樹脂の安定化組成物に関する。詳しく
は、特定の構造を有するベンゾエート系光安定剤、ヒン
ダードアミン系光安定剤の配合された無機充填剤含有ポ
リオレフィン樹脂に、高級脂肪酸のアミド系化合物また
は高級脂肪酸のモノグリセライド化合物を添加すること
により、無機充填剤を配合したことによる促進劣化に対
して安定化されたポリオレフィン樹脂組成物に関する。
一般成形用の高分子材料としてのポリオレフィン系樹脂
への耐候性付与の目的で、種々の光安定剤が開示され、
また使用されてきた。光安定剤としてはベンゾトリアゾ
ール系光安定剤、ベンゾフェノン系光安定剤、フェノー
ルトリアジン系光安定剤、アルキルまたはアリールベン
ゾエート系光安定剤、ヒンダードアミン系光安定剤等が
開示されている。
は、ポリオレフィン系樹脂の耐候性改善方法としてアル
キルベンゾエート系光安定剤に属する3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸ヘキサデシルエステル等
のアルキルベンゾエート系光安定剤と、ヒンダードアミ
ン系光安定剤の併用が提案されている。しかしながら、
耐候性に関しては、ある程度の効果は認められるもの
の、タルク等の充填系では吸着、分解がおこり充分な耐
候性は得られていなかった。
樹脂との親和性に乏しいためであると考えられ、その表
面を多価アルコールの脂肪酸エステル等で処理すること
あるいは無機充填剤とともに、これらを併用添加するこ
とが、例えば、特開昭52−49254号公報、特開昭
52−80354号公報等に提案されている。しかし、
このような化合物で無機充填剤を処理するだけでは、熱
安定性はある程度改善されるものの、その効果は不十分
であるばかりでなく、樹脂組成物の着色が大きいという
欠点が生ずる場合もあり、実用上は満足できるものでは
なかった。
このような無機充填剤の配合による熱安定性の低下は、
用いられたフェノール系抗酸化剤が無機充填剤に吸着さ
れるためであるとの仮説が提案され、これを防止するた
めにフェノール系抗酸化剤とエポキシ化合物、アミド化
合物、エーテル化合物、スルフィド化合物、ヒドロキシ
化合物等の極性基を有する化合物を併用することが提案
されている。しかしながら、該明細書には、光安定剤を
併用する場合については、何等の記載もなかった。
充填剤含有ポリオレフィン樹脂組成物を提供することに
ある。
を重ねた結果、ベンゾエート系光安定剤のうちアルキル
ベンゾエート系化合物の光安定剤に相当する3,5−ジ
アルキル−4−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステルお
よび、ヒンダードアミン系光安定剤の添加された充填剤
配合ポリオレフィン樹脂組成物に、高級脂肪酸のアミド
系化合物または高級脂肪酸モノグリセライド化合物を併
用することにより、無機充填剤を配合しない場合と同等
の優れた耐候性を奏することを見出し、上記目的を達成
し得ることを知見した。
で、ポリオレフィン樹脂98〜35重量%及び無機充填
剤2〜65重量%からなる樹脂組成物100重量部に、
次の(a)、(b)及び(c)成分を配合したことを特
徴とするポリオレフィン樹脂組成物を提供するものであ
る。 (a)下記〔化2〕(前記〔化1〕と同じ)の一般式(1)で表されるアルキ ルベンゾエート化合物の少なくとも1種; 0.001〜5重量部
脂組成物について詳細に説明する。
一般にポリオレフィン樹脂用の充填剤として用いられて
いるものであれば特に制限を受けず、例えば、各種金属
酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩、珪酸塩鉱
物、炭化物、セラミックス等が挙げられ、また、これら
の粒径にも特に制限を受けないが、一般には、平均粒径
20μ以下、好ましくは0.05〜5μのものが用いら
れる。具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、軽質または重質炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸マ
グネシウム、セライト、カオリン、ゼオライト、クレ
ー、タルク、シリカ、珪藻土、けい砂、スレート粉、雲
母粉、アスベスト、アルミナ、アルミナホワイト、硫酸
アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二硫化
モリブデン、グラファイト、ガラス繊維、ガラス球、カ
ーボン繊維、カーボンブラック、フライアッシュ、チタ
ン酸カリ等が挙げられる。
フィン樹脂及び無機充填剤の合計量の2〜65重量%、
好ましくは10〜50重量%である。無機充填剤の配合
量が、2重量%未満の場合(ポリオレフィン樹脂の配合
量が98重量%を超える場合)には、樹脂の機械的物性
に十分な効果が得られず、また65重量%を超える場合
(ポリオレフィン樹脂の配合量が35重量%未満の場
合)には、それ以上の効果が期待出来ず、却って成形品
の物性が低下する。
式(1)で表されるアルキルベンゾエート化合物におい
て、R1 で表される炭素原子数1〜30のアルキル基と
しては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチ
ル、第三ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、第
三オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウ
ンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペン
タデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシ
ル、ベヘニル、トリアコンチル等が挙げられる。これら
のうち、炭素原子数が6〜20、特に8〜18のアルキ
ル基が好ましい。
ゾエート化合物としては、より具体的には、下記の化合
物No.1〜No.4等が挙げられる。ただし、本発明
は以下の例示により何等制限されるものではない。
は、ポリオレフィン樹脂及び無機充填剤からなる樹脂組
成物100重量部に対して、0.001〜5重量部、好
ましくは0.01〜3重量部である。該アルキルベンゾ
エート化合物の配合量が0.001重量部未満では、ポ
リオレフィン樹脂に対して充分な耐候性が発揮されな
い。逆に5重量部を超えて添加しても、ブリード等の問
題があり、それ以上の効果は期待できない。
ドアミン系光安定剤としては、例えば、2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステア
レート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ルベンゾエート、N−(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−
〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシエチル〕−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル−(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マ
ロネート、N,N' −ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、テト
ラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、
テトラキス(1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4
−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−
ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデ
シル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキ
シカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ}エチ
ル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.
5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2
−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルオキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニル
オキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5.5〕ウンデカン、1,5,8,12−テトラ
キス〔4,6−ビス{N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ブチルアミノ}−1,3,5−
トリアジン−2−イル〕−1,5,8,12−テトラア
ザドデカン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸
ジメチル縮合物、2−第三オクチルアミノ−4,6−ジ
クロロ−s−トリアジン/N,N' −ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレ
ンジアミン縮合物、N,N' −ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ン/ジブロモエタン縮合物、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジン−N−オキシル、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−N−オキシルピペリ
ジン)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テト
ラメチル−N−オキシピペリジル)ブタン−1,2,
3,4−テトラカルボキシレート、3,9−ビス(1,
1−ジメチル−2−(トリス(2,2,6,6−テトラ
メチル−N−オキシルピペリジル−4−オキシカルボニ
ル)ブチルカルボニルオキシ)エチル)2,4,6,1
0−テトラオキサロスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,
6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,
6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オ
クチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s
−トリアジン重縮合物等が挙げられる。これらのヒンダ
ードアミン系光安定剤の中で、特にピペリジル化合物と
カルボン酸とを反応させて得られるエステル化合物が好
ましい。
性向上の点で、本発明に使用される前記アルキルベンゾ
エート化合物と相乗効果を奏する。これらのヒンダード
アミン系光安定剤は、単独でも2種以上併用してもよ
い。該ヒンダードアミン系光安定剤の配合量は、ポリオ
レフィン樹脂及び無機充填剤からなる樹脂組成物100
重量部に対して、0.001〜5重量部、好ましくは
0.01〜3重量部である。該配合量が0.001重量
部未満では、熱安定性に十分な効果が得られず、また5
重量部を超えて配合した場合は、それ以上の効果が期待
出来ず、却って物性を低下させる。
る高級脂肪酸アミド系化合物には、下記〔化7〕の一般
式(2)で表される、高級脂肪酸(アルキルまたはアル
ケニル)アミド及びアルキレンビス(高級脂肪酸アミ
ド)が包含される。
しては、ラウリン酸アミド、ミスチリン酸アミド、パル
ミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、エルカ酸アミド、モンタン酸アミド、ステアリルエ
ルカ酸アミド、オレイルパルミチン酸アミド、メチレン
ビス(ステアリン酸アミド)、エチレンビス(ミスチリ
ン酸アミド)、エチレンビス(ステアリン酸アミド)等
が挙げられる。
つである高級脂肪酸モノグリセライド化合物は、高級脂
肪酸とグリセリンとのモノエステル化合物を主体とする
ものである。該高級脂肪酸としては、上記高級脂肪酸ア
ミド系化合物を構成する高級脂肪酸等が挙げられる。市
販の高級脂肪酸モノグリセライド化合物は、モノグリセ
ライドの他にジグリセライド及びトリグリセライドを含
有するが、本発明においては、モノグリセライド成分を
約50重量%以上含有するものであれば、特に精製する
ことなくそのまま使用することができる。
高級脂肪酸モノグリセライド化合物の配合量は、ポリオ
レフィン樹脂及び無機充填剤からなる樹脂組成物100
重量部に対して、0.001〜5重量部、好ましくは
0.01〜3重量部である。該配合量が0.001重量
部未満では、熱安定性に十分な効果が得られず、また5
重量部を超えて配合した場合は、それ以上の効果が期待
出来ず、却って物性を低下させる。
または高級脂肪酸モノグリセライド化合物は、合成樹脂
用の滑剤として公知のものではあるが、他の滑剤、例え
ばワックス類、高級脂肪酸、高級脂肪酸金属塩、高級脂
肪酸と一価アルコールとのエステルあるいは高級脂肪酸
のトリグリセライド等を使用した場合では、熱安定性の
点で改善効果を殆ど示さない。これに対し、本発明に使
用される上記高級脂肪酸アミド系化合物または高級脂肪
酸モノグリセライド化合物を用いることにより、極めて
特異的に本発明の効果を発現させる。
は、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンの単独
重合体またはこれら2種以上のランダムあるいはブロッ
ク共重合体であり、具体的には高密度、中密度、低密度
または直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン−1、ポリイソブテン、ポリ−3−メチルブテ
ン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−4−メチルペンテン−1共重合体、プロピレン
−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン
−1共重合体等が挙げられる。共重合体の場合には、こ
れらのα−オレフィンと共に、共役ジエンあるいは非共
役ジエンのような多不飽和モノマー、アクリル酸、メタ
クリル酸、酢酸ビニル等を共重合してもよい。また、こ
れらのポリオレフィン樹脂は周知の重合方法で製造され
るものであり、触媒除去工程を経たものあるいは、高活
性触媒と称される塩化マグネシウムを担体として用いチ
ーグラー型触媒を用いて製造され、触媒除去工程を経な
いものであってよく、またメタロセン触媒を用いてもよ
い。また、上記ポリオレフィン樹脂にエチレン−プロピ
レン−ジエン三元共重合体配合物(EPDM)やエチレ
ンプロピレンゴム(EPR)等のゴム成分をブレンドし
たポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)
や、オレフィンを2段階で重合するインプラント化TP
Oを用いてもよい。
を阻止しない範囲で、他のポリオレフィン用の汎用の添
加剤を添加することができる。これらの添加剤として
は、例えば、フェノール系抗酸化剤;チオエーテル系抗
酸化剤;有機ホスファイト化合物等の含燐有機安定剤;
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、前記(a)
成分〔前記一般式(1)で表される化合物〕以外のベン
ゾエート系、トリアジン系等の光安定剤;前記(b)成
分以外のヒンダードアミン系光安定剤;ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリル乳酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸ナトリウム等の金属石鹸類;ハイドロ
タルサイト類;アルミニウム−p−第三ブチルベンゾエ
ート、ジベンジリデンソルビトール、ジ−p−メチルベ
ンジリデンソルビトール、ビス(4−第三ブチルフェニ
ル)ホスフェートナトリウム塩、2,2' −メチレンビ
ス(4、6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェートナト
リウム塩等の造核剤;帯電防止剤;難燃剤;顔料等が挙
げられる。
2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフ
ェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−
プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジエチ
レングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサ
メチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕1,6−ヘキサメチレン
ビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸アミド〕、4,4' −チオビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2,2' −メチレンビ
ス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,
2' −メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェ
ノール)、2,2' −エチリデンビス(4,6−ジ第三
ブチルフェノール)、2,2' −エチリデンビス(4−
第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス[3,
3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)
ブチリックアシド]グリコールエステル、4,4' −ブ
チリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−
2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス
(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチル
ベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート等が挙げられる。
リル−、ジミリスチル−、ジステアリル−チオジプロピ
オネート等のジアルキルチオジプロピオネート類、ペン
タエリスリトールテトラ(ドデシルチオプロピオネー
ト)等のアルキル(C =8〜18)チオプロピオン酸の
エステルが挙げられる。
剤としては、例えば、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホス
ファイト、テトラ(C12〜15混合アルキル)・ビス
フェノールAジホスファイト、テトラ(トリデシル)−
4,4' −ブチリデンビス(3−メチル−6−第三ブチ
ルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)
−1,1,3−トリス(2−メチル−5−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブタントリホスファイト、ジ
ステアリルペンタエリスリトールジホスファイト)、ビ
ス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4
−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、2,2' −エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチル
フェニル)フルオロホスファイト、2,2' −メチレン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスフ
ァイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)
ビフェニレンジホスホナイト等が挙げられる。
されるアルキルベンゾエート化合物からなる光安定剤以
外の光安定剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェ
ノン、5,5' −メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフ
ェノン類;(2' 2−−ヒドロキシ−5' ―メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、(2' 2−ヒドロキシ−
5' −第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2' −ヒドロキシ−3' ,5−ジ第三ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2' −ヒドロキシ−
3' 5' −ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2' −ヒドロキシ−3' −第三ブ
チル−5' −メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジク
ミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2' −メチレ
ンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)
フェノール等の2−(2' ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノー
ルモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−
3' ,5' −ジ第三ブチル−4' −ヒドロキシベンゾエ
ート等のベンゾエート類;2,4−ジフェニル−6−
(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)1,3,5
−トリアジン、2,4−ビス−(2,4−ジメチルフェ
ニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−
6−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシロキシ)1,3,5
−トリアジン等のトリアジン系;2−エチル−2' −エ
トキシオキザニリド、2−エトキシ−4' −ドデシルオ
キザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シア
ノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シ
アノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アク
リレート等のシアノアクリレート類が挙げられる。
金属不活性剤、有機錫化合物、可塑剤、エポキシ化合
物、発泡剤、加工助剤等も含有させることができる。
出成形、射出成形、圧縮成形、積層成形等の公知の各手
段で成形され、適宜自動車内外装材、電気部品、食品包
装容器等の各種成形品、フィルム、繊維等の用途に用い
られる。
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。
で押し出し加工してペレットを作成した。次いで、25
0℃で射出成型して、厚さ2mmのシートを作成した。
このシートについて、サンシャインウエザオメーターを
用いて、ブラックパネル温度83℃、120分中18分
間の降雨サイクルで、500時間後の黄色度試験および
クラックの発生時間により耐候性試験を行った。また、
ペレットを用い、250℃で射出成型後、60℃まで急
冷して長さ4インチ、巾1/2インチ、厚さ1/4イン
チの試験片を作成し、ASTM D−790−63に基
づいて、20℃における曲げ弾性率(MPa )を測定し
た。比較例として、高級脂肪酸アミド系化合物またはモ
ノグリセライド化合物を使用しない場合(比較例1−
1)、該化合物に代えて金属不活性剤であるメラミンを
使用した場合(比較例1−2)、高級脂肪酸との一価ア
ルコールとのエステルを使用した場合(比較例1−
3)、エポキシ化合物を使用した場合(比較例1−4)
について実施例に準じて評価した。さらに、無機充填剤
を配合しない場合の対照例もあわせて評価した。その結
果を表1に示す。
の混練ロールで厚さ0.1mmのシートに成形した。得
られたシートから50mm×25mmの試験片を作成
し、サンシャインウエザオメーターに入れ、表面にクラ
ックの発生するまでの時間を測定し、耐候性の評価とし
た。実施例2における試料化合物を添加しない場合(比
較例2−1)、実施例2における試料化合物に代えて金
属不活性剤であるメラミン0.3重量部を使用した場合
(比較例2−2)及び高級脂肪酸と一価アルコールとの
エステル0.3重量部を使用した場合(比較例2−3)
について、実施例2に準じて評価した。その結果を表2
に示す。
部 (2)EPDM 15重量部 (3)食添タルク 20重量部 (4)マイカ 1重量部 (5)フタロシアニンブルー 1重量部 ヒドロキシベンゾエート (6)ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4− 0.1重量部 ヒドロキシベンゾエート (7)3,9−ビス〔1,1−ジメチルー2−{トリ 0.1重量部 ス( 1,2,2,6,6−ペンタメチルー4− ピペリジルオキシカルボニルオキシブチルカ ルボキシニルオキシ}エチル〕−2,4,8, 10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン (8)ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリ 0.05重量部 スリトールジホスファイト (9)テトラキス((3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ 0.1重量部 キシフェニル)プロピオニルオキシメチル)メタン (10)ハイドロタルサイト 0.1重量部 (11)試料化合物(表2に示す) 変量(表2)
℃混練ロールにより混練し厚さ0.1mmのファイルを
作成した。このファイルから試験片を切り取り、サンシ
ャインウエザオメーター(雨なし)による耐候性試験を
行った。脆化時間を耐候性として評価し、2000時間
後の黄色度を耐候黄色度として評価した。その結果を表
3に示す。
で押し出し加工してペレットを作成した。次いで、25
0℃で射出成型して厚さ2mmのシートを作成し、黄色
度を測定した。このシートについて、サンシャインウエ
ザオメーターを用いて、ブラックパネル温度83℃(雨
無し)で、耐候性試験を行った。評価方法はクラックの
発生時間の比較で行った。その結果を表4に示す。
に、ポリオレフィン樹脂及び無機充填剤からなる樹脂組
成物に、前記(a)成分のアルキルベンゾエート化合物
及び前記(b)成分のヒンダードアミン系光安定剤を配
合し、前記(c)成分の高級脂肪酸アミド系化合物また
は高級脂肪酸モノグリセライド化合物を配合しないポリ
オレフィン樹脂組成物(比較例1−1、2−1)は、無
機充填剤を配合しない場合(対照例1−1、1−2)と
比較して耐候性が著しく低下し、この組成物に更に金属
不活性剤や高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル等
を添加した場合(比較例1−2〜1−4、2−2、2−
3)でも、その改善効果は小さいものでしかなかった。
また、本発明に係る前記三成分のうち前記(b)成分を
配合しない場合(比較例3−1)及び前記(a)成分を
配合しない場合(比較例4−1、4−2)にも、耐候性
及び耐着色性が低下する。
充填剤からなる樹脂組成物に、前記(a)成分のアルキ
ルベンゾエート化合物、前記(b)成分のヒンダードア
ミン系光安定剤及び前記(c)成分の高級脂肪酸アミド
系化合物または高級脂肪酸モノグリセライド化合物を併
用して配合したポリオレフィン樹脂組成物(各実施例)
は、著しく優れた熱安定性を示し、無機充填剤を配合し
ない場合(対照例1−1、1−2)とほぼ同等の耐候性
を奏することを見出した。
充填剤を含有する、耐候性に優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂98〜35重量%及
び無機充填剤2〜65重量%からなる樹脂組成物100
重量部に、次の(a)、(b)及び(c)成分を配合し
たことを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物。 (a)下記〔化1〕の一般式(1)で表されるアルキルベンゾエート化合物の 少なくとも1種; 0.001〜5重量部 【化1】 (b)ヒンダードアミン系光安定剤の少なくとも1種;0.001〜5重量部 (c)高級脂肪酸アミド系化合物または高級脂肪酸モノグリセライド化合物の 少なくとも1種; 0.001〜5重量部
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