JP2013173952A - オレフィン系弾性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブリードまたはブルームせずに優れた耐候性を有する、ゴム成分を多く配合したオレフィン系弾性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、オレフィン系ゴム成分10〜30質量部と、一般式(1)、
(R1は水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基またはオキシラジカル、R2は炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基を表す)で表されるヒンダードアミン化合物0.001〜10質量部と、特定の構造で表されるヒドロキシベンゾエート化合物0.001〜10質量部と、紫外線吸収剤0.001〜10質量部を配合してなるオレフィン系弾性樹脂組成物である。
【選択図】なし
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、オレフィン系ゴム成分10〜30質量部と、一般式(1)、
(R1は水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基またはオキシラジカル、R2は炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基を表す)で表されるヒンダードアミン化合物0.001〜10質量部と、特定の構造で表されるヒドロキシベンゾエート化合物0.001〜10質量部と、紫外線吸収剤0.001〜10質量部を配合してなるオレフィン系弾性樹脂組成物である。
【選択図】なし
Description
本発明は、オレフィン系弾性樹脂組成物に関し、詳しくは、ブリードまたはブルームせずに優れた耐候性を有する、ゴム成分を多く配合したオレフィン系弾性樹脂組成物に関する。
ポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系樹脂は、優れた化学的、物理的性質から、自動車部品、包装材料、農業資材、雑貨、医療機器など幅広く用いられている。
また、これらポリオレフィン系樹脂の使用範囲を広げるために、各種ゴム成分を混合することで弾性を付与し、耐衝撃性を改善する方法が知られており、自動車内外装材などに用いられている。
一方、自動車の外装などに用いられる樹脂組成物は、屋外で強い紫外線に曝され、夏場には高温にさらされることから劣化して着色したり、強度や透明性を失って使用に耐えなくなるため、通常は、ヒンダードアミン化合物や紫外線吸収剤などで安定化する必要がある。
かかるヒンダードアミン化合物として、特許文献1に、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケートなどが提案され、また、特許文献2に、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケートなどが提案され、さらに、高度の安定化が必要な樹脂組成物として、特許文献3〜6に、ヒンダードアミン化合物とベンゾエート系化合物とを併用した樹脂組成物が提案されている。
しかしながら、ゴム成分を多く含んだポリオレフィンは、ヒンダードアミン化合物との相溶性に乏しく、そのため、特許文献1〜6に記載のヒンダードアミンを配合した場合であっても、多量にヒンダードアミン化合物を配合するとブリードして外観を損ない、充分な安定化効果が得られない問題があり、耐候性に優れた、ゴム成分を含有するポリオレフィン樹脂が望まれていた。
そこで本発明の目的は、ブリードまたはブルームせずに優れた耐候性を有する、ゴム成分を多く配合したオレフィン系弾性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の構造を有するヒンダードアミン化合物及び特定の構造を有するベンゾエート化合物を添加することで、ゴム成分を多く配合したポリオレフィン樹脂組成物の耐候性を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のオレフィン系弾性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、オレフィン系ゴム成分10〜30質量部と、下記一般式(1)、
(式中、R1は水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基またはオキシラジカル、R2は炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基を表す)で表されるヒンダードアミン化合物0.001〜10質量部と、
下記一般式(2)、
(式中、R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基または炭素数7〜30のアリールアルキル基、R5は炭素数1〜30のアルキル基を表す)で表されるベンゾエート化合物0.001〜10質量部と、
紫外線吸収剤0.001〜10質量部を配合してなることを特徴とするものである。
(式中、R1は水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基またはオキシラジカル、R2は炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基を表す)で表されるヒンダードアミン化合物0.001〜10質量部と、
下記一般式(2)、
(式中、R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基または炭素数7〜30のアリールアルキル基、R5は炭素数1〜30のアルキル基を表す)で表されるベンゾエート化合物0.001〜10質量部と、
紫外線吸収剤0.001〜10質量部を配合してなることを特徴とするものである。
本発明のオレフィン系弾性樹脂組成物は、上記一般式(1)におけるR2が炭素数8〜26のアルキル基であることが好ましく、また、上記一般式(1)におけるR1がメチル基であり、かつ、上記一般式(1)におけるR2が炭素数8〜26のアルキル基であるヒンダードアミン化合物を2種以上含むことが好ましい。
さらに、本発明のオレフィン系弾性樹脂組成物は、上記一般式(2)におけるR5が炭素数6〜24のアルキル基であることが好ましい。
本発明により、ブリードまたはブルームせずに優れた耐候性を有する、ゴム成分を多く配合したオレフィン系弾性樹脂組成物を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態につき、具体的に説明する。
本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリ−3−メチルペンテン、ポリ−4−メチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体等のα−オレフィンの単重合体または共重合体、これらのα−オレフィンと共役ジエンまたは非共役ジエン等の多不飽和化合物の共重合体が挙げられる。
本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリ−3−メチルペンテン、ポリ−4−メチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体等のα−オレフィンの単重合体または共重合体、これらのα−オレフィンと共役ジエンまたは非共役ジエン等の多不飽和化合物の共重合体が挙げられる。
上記ポリオレフィン系樹脂は、立体規則性、比重、重合触媒の種類、重合触媒の除去の有無や程度、結晶化の度合い、温度や圧力などの重合条件、結晶の種類、X線小角散乱で測定したラメラ晶のサイズ、結晶のアスペクト比、芳香族系または脂肪族系溶媒への溶解度、溶液粘度、溶融粘度、平均分子量、分子量分布の程度、分子量分布におけるピークがいくつあるか、共重合体にあってはブロックであるかランダムであるか、各モノマーの配合比率などにより安定化効果の発現に差異が生じることはあるものの、いかなる樹脂を選択した場合においても適用可能である。
本発明に用いられるオレフィン系ゴム成分としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−メチルプロピレン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセンなどの炭素原子数2〜10のオレフィン1種または2種以上からなる重合体が挙げられる。かかるポリオレフィン系ゴムは、オレフィン以外の単量体からなる繰り返し単位を含有していてもよく、オレフィン以外の単量体としては、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどの炭素原子数4〜8の共役ジエン;ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネンなどの炭素原子数5〜15の非共役ジエンが挙げられる。
本発明に用いられるオレフィン系ゴム成分としては、例えば、プロピレン単独重合体、1−ブテン単独重合体、2−メチルプロペン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−3−メチル−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、エチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体が挙げられる。
これらポリオレフィン系ゴム成分は、1種または2種以上組み合わせて用いられ、公知の方法で製造することができる。
また、本発明におけるポリオレフィン系ゴム成分としては、得られる成形体の耐寒衝撃性をより高める観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体が好ましく使用される。ここで、α−オレフィンとしては、入手容易性の観点から、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。
さらに、本発明におけるポリオレフィン系ゴム成分の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、10〜30質量部、好ましくは、15〜25質量部である。ポリオレフィン系ゴム成分の配合量が、10質量部未満では十分な弾性及び耐衝撃性が得られず、一方、30質量部を超えると樹脂物性の低下や、ブリードまたはブルームにより樹脂組成物の美観を損なう等の問題が生じる。なお、本発明においては、オレフィン系ゴム成分10〜30質量部をポリオレフィン系樹脂100質量部に配合することで熱可塑エラストマーとすることができる。
本発明に用いられるヒンダードアミン化合物は、上記一般式(1)で表され、R1は水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基またはオキシラジカル、R2は炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基であり、特に、R2が炭素数8〜26のアルキル基が好ましく、また、R1がメチル基であり、かつ、R2が炭素数8〜26のアルキル基であることが好ましい。
さらに、本発明においては、R1がメチル基であり、かつ、R2が炭素数8〜26のアルキル基であるヒンダードアミン化合物を2種以上好適に含めることができる。
上記一般式(1)におけるR1およびR2の炭素数1〜30のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、第二ペンチル、第三ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、エイコシル、ドコシル、テトラドコシルなどが挙げられる。
上記一般式(1)におけるR1の炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピルなど上記アルキル基の水酸基置換体が挙げられる。また、R1の炭素数1〜30のアルコキシ基としては、上記アルキル基に対応するメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、オクトキシ、2−エチルヘキシルオキシなどが挙げられ、R1の炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基としては、上記アルコキシ基に対応するヒドロキシエチルオキシ、2−ヒドロキシプロピルオキシ、3−ヒドロキシプロピルオキシ、4−ヒドロキシブチルオキシ、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルオキシ、6−ヒドロキシヘキシルオキシなどが挙げられる。
上記一般式(1)におけるR2の炭素数2〜30のアルケニル基としては、ビニル、プロペニル、ブテニル、ヘキセニル、オレイルなどが挙げられる。なお、直鎖状および分枝状のどちらでもよく、二重結合の位置も特に制限されるものではない。
上記一般式(1)で表される化合物としては、より具体的には、下記化合物No.1〜9が挙げられる。ただし、本発明は以下の化合物によりなんら制限を受けるものではない。
上記一般式(1)で表されるヒンダードアミン化合物の合成方法としては、特に制限されず、通常の有機合成における手法により合成可能である。また、精製方法としては、蒸留、再結晶、再沈、ろ過剤・吸着剤を用いる方法などを適宜使用することができる。さらに、通常市販される安価に入手可能なものは混合物であることが多く、単独で用いても混合物で用いてもよく、製造方法、組成、融点、酸価などによらず利用できる。
上記一般式(1)で表されるヒンダードアミン化合物の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、0.001〜10質量部、好ましくは、0.01〜5質量部である。ヒンダードアミン化合物の配合量が、0.001質量部未満では十分な安定化効果が得られず、一方、10質量部を超えると樹脂物性の低下や、ブリードまたはブルームにより樹脂組成物の美観を損なう等の問題が生じる。
本発明に使用するベンゾエート系化合物は、上記一般式(2)で表され、R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基または炭素数7〜30のアリールアルキル基、R5は炭素数1〜30、好ましくは6〜24のアルキル基である。
上記一般式(2)におけるR3およびR4の炭素数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチルなどや、シクロアルキル基であるシクロペンチル、シクロヘキシルなどが、炭素数7〜30のアリールアルキル基としては、ベンジル、フェニルエチル、1−メチル−1−フェニルエチルなどが挙げられる。
また、上記一般式(2)におけるR5の炭素数1〜30のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどが挙げられる。
上記一般式(2)で表される化合物としては、より具体的には、下記化合物No.10〜12が挙げられる。ただし、本発明は以下の化合物によりなんら制限を受けるものではない。
上記一般式(2)で表されるベンゾエート系化合物の合成方法としては、特に制限されず、通常の有機合成における手法により合成可能である。また、精製方法としては、蒸留、再結晶、再沈、ろ過剤・吸着剤を用いる方法などを適宜使用することができる。更に、単独で用いても混合物で用いてもよい。
上記一般式(2)で表されるベンゾエート系化合物の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対し、0.001〜10質量部、好ましくは、0.01〜5質量部である。ベンゾエート系化合物の配合量が、0.001質量部未満では十分な安定化効果が得られず、一方、10質量部を超えると樹脂物性の低下や、ブリードまたはブルームにより樹脂組成物の美観を損なう等の問題が生じる。
本発明で用いられる紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−第三ブチル−5’−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類が挙げられ、配合量はポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、好ましくは0.001〜10質量部、より好ましくは0.05〜5質量部である。
本発明において、かかる樹脂添加剤を樹脂へ配合する方法としては、特に限定されず、公知の樹脂への安定剤の配合技術を用いることができる。ポリオレフィン系樹脂を重合する際に予め重合系に添加する方法、重合途中で添加する方法、重合後に添加する方法のいずれでもよい。また、重合後に添加する場合には、安定化するポリオレフィン系樹脂の粉末やペレットとヘンシェルミキサーなどで混合したものを押出し機などで混練する方法や溶液としてポリオレフィン系樹脂に噴霧して含浸させる方法、マスターバッチとした後に用いる方法などがあり、用いる加工機の種類や加工温度、加工後の冷却条件なども特に制限されず、得られる樹脂物性が用途に適したものとなる条件を選択することが好ましい。また、本発明の樹脂添加剤を単独または他の添加剤と一緒に顆粒状にして用いてもよい。
本発明において、樹脂添加剤を合成樹脂の安定化に用いる場合には、必要に応じて、各々の樹脂に通常使用できる各種の配合剤が用いられる。例えば、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、他のヒンダードアミン化合物、造核剤、難燃剤、難燃助剤、滑剤、充填材、繊維状充填材、金属石鹸、ハイドロタルサイト類、帯電防止剤、顔料、染料などが挙げられる。
上記フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、トコフェロールなどが挙げられ、配合量はポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、好ましくは0.001〜10質量部、より好ましくは0.05〜5質量部である。
上記イオウ系酸化防止剤としては、例えば、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、チオジプロピオン酸ジステアリル等のジアルキルチオジプロピオネート類およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類が挙げられ、配合量はポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、好ましくは0.001〜10質量部、より好ましくは0.05〜5質量部である。
上記リン系酸化防止剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチル−4−[3−[[2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン−6−イル]オキシ]プロピル]フェノール、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ第三ブチルフェノールのホスファイトなどが挙げられ、配合量はポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、好ましくは0.001〜10質量部、より好ましくは0.05〜5質量部である。
上記他のヒンダードアミン化合物としては、例えば、1−オキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,9−ビス(2,2−ジメチル−2−(トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブタンカルボキシル)エチル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、1,9−ビス(2,2−ジメチル−2−(トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブタンカルボキシル)エチル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕アミノウンデカンなどを挙げることができる。
上記造核剤としては、p−t−ブチル安息香酸アルミニウム、安息香酸ナトリウムなどの芳香族カルボン酸金属塩;ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)リン酸ナトリウム、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)リン酸リチウム、ナトリウム−2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェート等の酸性リン酸エステル金属塩;ジベンジリデンソルビトール、ビス(メチルベンジリデン)ソルビトールなどの多価アルコール誘導体などが挙げられる。
上記難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、赤燐、リン酸メラミン、リン酸グアニジン、リン酸エステル化合物、ホスファゼン化合物などのリン系難燃剤、メラミンシアヌレートなどの窒素系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物が、難燃助剤としては、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛などの無機化合物、ポリテトラフルオロエチレンなどのドリップ防止剤などを挙げることができる。
上記ハイドロタルサイト類としては、天然物でも合成品でもよく、表面処理の有無や結晶水の有無によらず用いることができる。例えば、下記一般式(3)、
Mx Mgy AlZCO3(OH)xp+2y+3z−2・nH2O (3)
(式中、Mはアルカリ金属または亜鉛を、Xは0〜6の数を、yは0〜6の数、zは0.1〜4の数を、pはMの価数を、nは0〜100の結晶水の数である)で表される塩基性炭酸塩を挙げることができる。
Mx Mgy AlZCO3(OH)xp+2y+3z−2・nH2O (3)
(式中、Mはアルカリ金属または亜鉛を、Xは0〜6の数を、yは0〜6の数、zは0.1〜4の数を、pはMの価数を、nは0〜100の結晶水の数である)で表される塩基性炭酸塩を挙げることができる。
上記滑剤としては、ラウリルアミド、ミリスチルアミド、ステアリルアミド、ベヘニルアミドなどの脂肪酸アミド、エチレンビスステアリルアミド、ポリエチレンワックス、カルシウムステアレート、マグネシウムステアレートなどの金属石鹸、ジステアリルリン酸エステルマグネシウム、ステアリルリン酸エステルマグネシウムなどのリン酸エステル金属塩などを挙げることができる。
上記充填材としては、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維、チタン酸カリウム、ホウ酸カリウムなどの無機物が球状物においては粒径、繊維状物においては繊維径や繊維長さおよびアスペクト比を適宜選択して用いることができる。また、充填材は、必要に応じて表面処理したものを用いることが好ましい。
実施例1〜5及び比較例1〜3
ブロックポリプロピレン樹脂(MFR=25、密度=0.9g/cm3、曲げ弾性率950MPa)100質量部に、表1記載のオレフィン系ゴム成分、カルシウムステアレート0.1質量部、テトラキス(3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル)メタン0.1質量部、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト0.05質量部、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール0.1質量部および表1記載の樹脂添加剤を添加して、250℃で押出し機によりペレットとし、250℃で射出成形して60mm×20mm×1mmの試験片を得た。なお、表中の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対する質量部を表す。
ブロックポリプロピレン樹脂(MFR=25、密度=0.9g/cm3、曲げ弾性率950MPa)100質量部に、表1記載のオレフィン系ゴム成分、カルシウムステアレート0.1質量部、テトラキス(3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル)メタン0.1質量部、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト0.05質量部、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール0.1質量部および表1記載の樹脂添加剤を添加して、250℃で押出し機によりペレットとし、250℃で射出成形して60mm×20mm×1mmの試験片を得た。なお、表中の配合量は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対する質量部を表す。
(耐候性評価)
得られた試験片を、サンシャイン・ウェザーメーター(スガ試験機株式会社製)で83℃、雨有(イオン交換水を18分/120分散水)条件下において、試験片が白化するまでの時間を測定することにより、耐候性を評価した。得られた結果を下記表1に併せて示す。
得られた試験片を、サンシャイン・ウェザーメーター(スガ試験機株式会社製)で83℃、雨有(イオン交換水を18分/120分散水)条件下において、試験片が白化するまでの時間を測定することにより、耐候性を評価した。得られた結果を下記表1に併せて示す。
(ブリード(ブルーム)アウト評価)
得られた試験片を23℃/50%相対湿度の雰囲気下で1ヶ月間放置し、試験片表面のブリード(ブルーム)アウト性を以下の基準で目視評価した。結果を表1に合わせて示す。
○:ブリード(ブルーム)アウトが見られなかった。
△:ブリード(ブルーム)アウトが少し見られた。
×:ブリード(ブルーム)アウトが多く見られた。
得られた試験片を23℃/50%相対湿度の雰囲気下で1ヶ月間放置し、試験片表面のブリード(ブルーム)アウト性を以下の基準で目視評価した。結果を表1に合わせて示す。
○:ブリード(ブルーム)アウトが見られなかった。
△:ブリード(ブルーム)アウトが少し見られた。
×:ブリード(ブルーム)アウトが多く見られた。
*2:タフマーS−4030、MFR=0.2、三井化学(株)製、プロピレン―αオレフィン共重合体
*3:エンゲージ8100、MFR=1.0、デュポンダウエラストマー社製、エチレン―オクテン共重合体
*4:化合物No.1及び2の混合物
*5:化合物No.3〜6の混合物
*6:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート
*7:1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物
*8:2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート
*9:ゴム成分未添加
表1に示す比較例2および3の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂はゴム成分を配合することにより耐候性が低下していることが分かる。また、比較例1および2の試験結果より、ゴム成分を配合したポリオレフィン系樹脂はヒンダードアミン化合物とベンゾエート系化合物を配合しても耐候性の向上は小さいことが分かる。一方、実施例および比較例1、2の試験結果より、本発明のゴム成分配合樹脂組成物である特定のヒンダードアミン化合物と特定のベンゾエート化合物とを併用した樹脂組成物は、他のヒンダードアミン化合物とベンゾエート化合物との併用系からは想到しえない相乗効果を示し、ゴム成分を配合した場合であっても、優れた耐候性を示すことが分かる。さらに、比較例2及び3において、ゴム成分配合系ではブリード(ブルーム)アウト性が顕著であることが分かるが、本発明の特定のヒンダードアミン化合物及び特定のベンゾエート化合物を用いることにより、ブリード(ブルーム)アウトしない良好な樹脂組成物が得られることが分かる。
Claims (4)
- ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、オレフィン系ゴム成分10〜30質量部と、下記一般式(1)、
(式中、R1は水素原子、水酸基、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数1〜30のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜30のアルコキシ基、炭素数1〜30のヒドロキシアルコキシ基またはオキシラジカル、R2は炭素数1〜30のアルキル基または炭素数2〜30のアルケニル基を表す)で表されるヒンダードアミン化合物0.001〜10質量部と、
下記一般式(2)、
(式中、R3およびR4はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12のアルキル基または炭素数7〜30のアリールアルキル基、R5は炭素数1〜30のアルキル基を表す)で表されるベンゾエート化合物0.001〜10質量部と、
紫外線吸収剤0.001〜10質量部を配合してなることを特徴とするオレフィン系弾性樹脂組成物。 - 上記一般式(1)におけるR2が炭素数8〜26のアルキル基である請求項1記載のオレフィン系弾性樹脂組成物。
- 上記一般式(1)におけるR1がメチル基であり、かつ、上記一般式(1)におけるR2が炭素数8〜26のアルキル基であるヒンダードアミン化合物を2種以上含む請求項1記載のオレフィン系弾性樹脂組成物。
- 上記一般式(2)におけるR5が炭素数6〜24のアルキル基である請求項1〜3のうちいずれか一項記載のオレフィン系弾性樹脂組成物。
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