JP2733480B2 - ポリ4―メチル―1―ペンテン組成物 - Google Patents

ポリ4―メチル―1―ペンテン組成物

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JP2733480B2 JP16346989A JP16346989A JP2733480B2 JP 2733480 B2 JP2733480 B2 JP 2733480B2 JP 16346989 A JP16346989 A JP 16346989A JP 16346989 A JP16346989 A JP 16346989A JP 2733480 B2 JP2733480 B2 JP 2733480B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐候性、透明性などに優れたポリ4−メチル
−1−ペンテン組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリ4−メチル−1−ペンテンは透明性および機械的
特性に優れた樹脂として広く利用されている。
ポリエチレン、ポリプロピレンなどの一般のポリオレ
フィン樹脂の耐候性を向上させるため、ヘテロサイクリ
ックヒンダードアミン系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物などの耐候安定剤を配合することはよく知られて
いる。
ところが、ポリ4−メチル−1−ペンテンに上記のよ
うな耐候安定剤などの添加剤を配合しても、220〜240℃
の高融点を持つポリ4−メチル−1−ペンテンを造粒、
成形加工する過程で大部分のベンゾトリアゾール系化合
物が昇華、飛散するため、耐候性を向上させることは難
しいことが判明している。
このため、耐候性を向上させるために、多量の耐候安
定剤などの添加剤を配合すると、配合した量に対するだ
けの耐候性の向上が認められないばかりか、配合した添
加剤自体の色により、または添加剤間の相互作用により
着色を生じたり、添加剤が樹脂表面に滲み出て(ブリー
ド)、外観を悪くしたり、本来ポリ4−メチル−1−ペ
ンテンが有している透明性が低下するという問題が生じ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記のような問題点を解決するた
め、本来ポリ4−メチル−1−ペンテンが有している透
明性を低下させることなく、耐候性などに優れたポリ4
−メチル−1−ペンテン組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ポリ4−メチル−1−ペンテンに、 (A) ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物
および (B) 下記一般式〔I〕の構造を持つベンゾトリアゾ
ール系化学物 〔式中、R1は水素または炭素数5以上のアルキルもし
くはアルキルアリール基、R2は炭素数5以上のアルキ
ルもしくはアルキルアリール基を表わす。〕 を配合したことを特徴とするポリ4−メチル−1−ペン
テン組成物である。
本発明のポリ4−メチル−1−ペンテン組成物は、ポ
リ4−メチル−1−ペンテンに耐候安定剤としてヘテロ
サイクリックヒンダードアミン系化合物(A)および光
吸収剤として前記一般式〔I〕で表わされる特定のベン
ゾトリアゾール系化合物(B)を配合したものである。
本発明において用いるポリ4−メチル−1−ペンテン
は、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、もしくは
4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィン、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オ
クタデセン等の炭素数2ないし20のα−オレフィンとの
共重合体で、通常4−メチル−1−ペンタンを85モル%
以上、好ましくは91モル%以上含む4−メチル−1−ペ
ンテンを主体とした重合体である。ポリ4−メチル−1
−ペンテンのメルトフローレート(荷重:5kg、温度:260
℃)は好ましくは0.5ないし500g/10min、特に好ましく
は5ないし150g/10minの範囲のものが好ましい。
本発明において用いるヘテロサイクリックヒンダード
アミン系化合物(A)は耐候安定剤として配合するもの
であり、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−
ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物、ポリ〔〔6−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ〕〕、テトラキス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレート、2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジルベンゾエート、ビス−(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマ
ロネート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート、1,1′−(1,2−エタ
ンジイル)ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノ
ン)、(ミックスト2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、(ミックスト1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、ミックスト{2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル/β,β,β′,β′−テトラメ
チル−3,9−〔2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウ
ンデカン〕ジエチル}−1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
キシレート、ミックスト{1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル/β,β,β′,β′−テトラメチル−
3,9−〔2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5.5)ウンデカ
ン〕ジエチル}−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレ
ート、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジ
アミン−2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−
1,3,5−トリアジン縮合物、ポリ〔〔6−N−モルホリ
ル−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕〕ヘキサメチ
レン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ〕〕、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと1,2−ジブロモ
エタンとの縮合物、〔N−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)−2−メチル−2−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕プロピオンアミ
ド、N,N′−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジア
ミンと2,4−ビス〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,
3,5−トリアジンとの縮合物、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン
酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−(ピペリジ
ル)、ポリメチル−プロピル−3−オキシ{1−(2,2,
6,6−テトラメチル)ピペリジル}シロキサンなどをあ
げることができる。
これらの中では、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル−1−
(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ〔〔6−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジ
ン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕〕、N,N′−ビス
(3−アミノプロピル)エチレンジアミンと2,4−ビス
〔N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ〕−6−クロロ−1,3,5−トリアジ
ンとの縮合物などが特に好ましい。
ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物(A)
は、ポリ4−メチル−1−ペンテン100重量部に対して
0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜3重量部の割合で配
合する。
本発明のポリ4−メチル−1−ペンテン組成物には、
光吸収剤として前記一般式〔I〕の構造を有するベンゾ
トリアゾール系化合物(B)を配合する。前記一般式
〔I〕の構造を有するベンゾトリアゾール系化合物
(B)は、熱に対して安定であるため、220〜240℃の高
融点を持つポリ4−メチル−1−ペンテンを造粒、成形
加工する過程においても、昇華、飛散して混合物中から
失なわれる量はわずかである。このため本発明において
は、前記一般式〔I〕で表わされるベンゾトリアゾール
系化合物(B)を少量配合することにより、ポリ4−メ
チル−1−ペンテンの透明性に悪影響を及ぼすことな
く、耐候性を向上させることができる。
前記一般式〔I〕の構造を有するベンゾトリアゾール
系化合物(B)としては、例えば2−(2′−ヒドロキ
シ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−{2′−ヒドロキシ−3′,5′−ビス
(α,α−ジメチルベンジル(フェニル}ベンゾトリア
ゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,
5″,6″−テトラヒドロフタロイミド−メチル)−5′
−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾールなどをあげるこ
とができる。これらの中では2−(2′−ヒドロキシ−
5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニ
ル}ベンゾトリアゾールなどが好ましい。
ベンゾトリアゾール系化合物(B)は、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテン100重量部に対して0.01〜5重量部、
好ましくは0.05〜3重量部の割合で配合する。
本発明のポリ4−メチル−1−ペンテン組成物には、
上記成分のほかにフェノール系安定剤、イオウ系安定
剤、ホスファイト系安定剤などを配合してもよい。
フェノール系安定剤としては、例えば2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル
−4−エチルフェノール、2,6−ジシクロヘキシル−4
−メチルフェノール、2,6−ジイソプロピル−4−エチ
ルフェノール、2,6−ジ−t−アミル−4−メチルフェ
ノール、2,6−ジ−t−オクチル−4−n−プロピルフ
ェノール、2,6−ジシクロヘキシル−4−n−オクチル
フェノール、2−イソプロピル−4−メチル−6−t−
ブチルフェノール、2−t−ブチル−2−エチル−6−
t−オクチルフェノール、2−イソブチル−4−エチル
−6−t−ヘキシルフェノール、2−シクロヘキシル−
4−n−ブチル−6−イソプロピルフェノール、スチレ
ン系混合クレゾール、dl−α−トコフェロール、t−ブ
チルヒドロキノン、2,2′−メチレンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビ
ス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′
−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2′−チオビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール)、2,2′−メチレンビス〔6−(1−
メチルシクロヘキシル)−p−クレゾール〕、2,2′−
エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、
2,2′−ブチリデンビス(2−t−ブチル−4−メチル
フェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリエチレ
ングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6
−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,2
−チオジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、N,N′−
ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−ヒドロシンナミド、3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジルホスホネート−ジエチルエステ
ル、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−
4−t−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス〔(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、2,4−ビス(n−オクチ
ルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、テトラキス〔メチ
レン−3−(3,5−ジ−−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕メタン、ビス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチ
ル)カルシウム、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジルホスホン酸エチル)ニッケル、ビス
〔3,3−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)ブチリックアシド〕グリコールエステル、N,N′−
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニル〕ヒドラジン、2,2′−オギザミ
ドビス〔エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル
−2{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、2,2−ビス
〔4−(2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ヒドロシンナモイルオキシ))エトキシフェニル〕プロ
パン、ビス〔2−t−ブチル−4−メチル−6−(3−
t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)フ
ェニル〕テレフタレート、β−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アルキルエス
テル(特に炭素数18以下のアルキルエステルが好まし
い)などをあげることができる。
イオウ系安定剤としては、例えばジラウリルチオジプ
ロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジ
ステアリルチオジプロピオネート、ラウリルミリスチル
チオジプロピオネート、ラウリルパルミチルチオジプロ
ピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネー
ト、パルミチルステアリルチオジプロピオネート、ミリ
スチルパルミチルチオジプロピオネート等のジアルキル
チオジプロピオネート;ブチルチオプロピオン酸、オク
チルチオプロピオン酸、ラウリルチオプロピオン酸、ス
タアリルチオプロピオン酸等のアルキルチオプロピオン
酸とグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、トリスヒドロキシ
ジエチルイソシアヌレート等の多価アルコールとのエス
テル、具体的にはペンタエリスリトールテトララウリル
チオプロピオネート等;ジラウリルジスルフィド、ジミ
リスチルジスルフィド、ジステアリルジスルフィド、ラ
ウリルミリスチルスルフィド、ラウリルパルミチルジス
ルフィド、ラウリルステアリルジスルフィド、パルミチ
ルステアリルジスルフィド、ミリスチルパルミチルジス
ルフィド等のジアルキルジスルフィド;4,4′−チオビス
(2−メチル−6−t−ブチルフェノール);4,4′−チ
オビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール);2,
2′−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル);ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブ
チルベンジル)スルフィド;4,4′−ブチリデン−ビス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)−2−ラウリルチオエーテル;6−(4−ヒドロキシ
−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−2,4−ビス(オクチ
ルチオ)−1,3,5−トリアジン;2,4−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−6−(オクチ
ルチオ)−1,3,5−トリアジン;トリス{2−t−ブチ
ル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′
−t−ブチルフェニル)5−メチルフェニル}フォスフ
ァイト;フェノチアジン;テトラメチルチウラムジスル
フィド;テトラエチルチウラムジスルフィドなどがあげ
られる。
ホスファイト系安定剤としては、例えばトリオクチル
ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリストリ
デシルホスファイト、トリスイソデシルホスファイト、
フェニルジイソオクチルホスファイト、フェニルジイソ
デシルホスファイト、フェニルジ(トリデシル)ホスフ
ァイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジフェ
ニルイソデシルホスファイト、ジフェニルトリデシルホ
スファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)ホスファイト、トリス(ブトキシブチ
ル)ホスファイト、テトラトリデシル−4,4′−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)−
ジホスファイト、4,4′−イソプロピリデン−ジフェノ
ールアルキルホスファイト(アルキル基は炭素数12〜1
5)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフ
ェノール)−ジ(ノニルフェニル)ホスファイト、トリ
ス(ビフェニル)ホスファイト、テトラ(トリデシル)
−1,1,3−トリス(2−メチル−5−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)ブタンジホスファイト、テトラ
(トリデシル)−4,4′−ブチリデンビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)ジホスファイト、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ホ
スファイト、水素化4,4′−イソプロピリデンジフェノ
ールポリホスファイト、ビス(オクチルフェニル)−ビ
ス〔4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)〕−1,6−ヘキサンジオールジホスフ
ァイト、ヘキサトリデシル−1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェノール)ジホ
スファイト、トリス〔4,4′−イソプロピリデンビス
(2−t−ブチルフェノール)〕ホスファイト、トリス
(1,3−ジステアロイルオキシイソプロピル)ホスファ
イト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、ジステアリルペンタエリ
スリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト、フェニル−4,4′−
イソプロピリデンジフェノール−ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト、フェニルビスフェノールA−
ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラキス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホ
スファイトなどをあげることができる。
本発明のポリ4−メチル−1−ペンテン組成物には、
充填剤、核剤、可塑剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染
料、滑剤、発錆防止剤等の通常ポリオレフィンに添加混
合して用いることのできる各種配合剤を、本発明の目的
を損なわない範囲で添加してもよい。
充填剤としては、例えばガラスファイバー、タルク、
マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどをあげるこ
とができる。
本発明のポリ4−メチル−1−ペンテン組成物を得る
方法としては、前記各成分を前記範囲で混合することに
より得られる。混合方法としては種々公知の方法、例え
ばヘンシェルミキサー、V−ブレンダー、リボンブレン
ダー、タンブラーブレンダー等で混合する方法、混合後
さらに一軸押出機、二軸押出機、ニーダー等により溶融
混練後、造粒あるいは粉砕する方法などがあげられる。
このようにして得られるポリ4−メチル−1−ペンテ
ン組成物は耐候性に優れ、しかも本来ポリ4−メチル−
1−ペンテンが有している透明性が低下することなく、
外観が良好である。
したがって、本発明のポリ4−メチル−1−ペンテン
組成物は耐候性が要求される透明材料、具体的には自動
車用インターレンズ、自動車用ストップレンズカバー、
屋内用アンテナカバーなどの原料として利用できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ポリ4−メチル−1−ペンテンに特
定の安定剤を配合するようにしたので、本来ポリ4−メ
チル−1−ペンテンが有している透明性を低下させるこ
となく耐候性などに優れたポリ4−メチル−1−ペンテ
ン組成物が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 融点232℃、メルトフローレート26g/10分(ASTM 1238
に準じ、260℃、5kg荷重にて測定)の4−メチル−1−
ペンテンと1−デセンとの結晶性共重合体(1−デセン
含量4重量%)(以下、PMPと記す)100重量部、ヘテロ
サイクリックヒンダードアミン系化合物としてビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジンセバケート(以
下、BTPと記す)0.5重量部、ベンゾトリアゾール系化合
物として2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチル
フェニル)ベンゾトリアゾール(以下、HOBと記す)1.0
重量部、さらに基本安定剤としてテトラキス〔メチレン
−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタン(以下、TMPと記す)0.2重
量部および塩酸吸収剤としてステアリン酸亜鉛(以下、
SZと記す)0.03重量部をそれぞれ計量器で計量した。25
lヘンシェルミキサーで高速30秒撹拌した後、50mmφ造
粒機を用いて温度29℃で造粒した。
この試料を型締圧100Tonの射出成形機を用いて設定温
度300℃で厚さ1.5mmの角型試験片を作成した。
この試験片について下記測定項目の測定を行った結果
を第1表に示す。
測定項目および測定方法 (1) 耐熱老化性 150℃の熱風循環型オーブン中に試験片を入れ、500、
1000時間後にその試験片を取出して、カラースタジオ
(日本電色(株)製)にてハンダー色差標示系のLabの
うちb値を、ヘイズメーター(日本電色(株)製)にて
ヘイズを測定した。
(2) アリゾナ・フロリダ屋外曝露テスト(夏期半年
曝露) テスト方法はSAE J576Cによる。
(3) 耐光性 63℃に設定したフェードメーター(スガ試験機(株)
製)中に試験片を入れ、500、1000時間後にその試験片
を取出して、カラースタジオ(日本電色(株)製)にて
ハンター色差標示系のLabのうちb値を、ヘイズメータ
ー(日本電色(株)製)にてヘイズを測定した。
実施例2 実施例1で使用したHOBの代わりに2−〔2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ビス(α,α−ジメチルベンジル)
フェニル〕ベンゾトリアゾール(以下、HBBと記す)を
使用した以外は実施例1と同様に行った。結果を第1表
に示す。
実施例3 実施例1で使用したHOBの代わりに2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾト
リアゾール(以下、HABと記す)を使用した以外は実施
例1と同様に行った。結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1で使用したHOBの代わりに2−(2′−ヒシ
−3′−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール(以下,HCTと記す)を使用した以外は実施例
1と同様に行った。結果を第1表に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ4−メチル−1−ペンテンに、 (A) ヘテロサイクリックヒンダードアミン系化合物
    および (B) 下記一般式〔I〕の構造を持つベンゾトリアゾ
    ール系化学物 〔式中、R1は水素または炭素数5以上のアルキルもし
    くはアルキルアリール基、R2は炭素数5以上のアルキ
    ルもしくはアルキルアリル基を表わす。〕 を配合したことを特徴とするポリ4−メチル−1−ペン
    テン組成物。
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