JP2000159269A - 梱包用緩衝体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包物の複雑な端末形状に適合した凹凸形状
に容易に形成でき、十分な支持強度とともにクッション
性が得られ、廃棄、焼却処理においても分別や燃焼時の
問題がない廉価な梱包用緩衝体を提供する。 【解決手段】 新聞などの古紙を溶解してパルプ化し、
これにバインダーなどを添加して梱包物の端部凹凸形状
に応じた嵌合凹部２ｄを有する立体形状に抄造形成した
再生厚紙成形体からなる緩衝体本体２と、この緩衝体本
体２の嵌合凹部２ｄを形成する内殻２ｂの外側を少なく
とも覆って緩衝体本体２を補強支持する段ボール紙を折
曲形成した補強支持体２とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、精密機器などの梱
包に用いる緩衝体に関する。

【０００２】

【従来の技術】レーザープリンタのトナーカートリッジ
などのような精密機器部品類を梱包するとき、通常は梱
包物を緩衝体で包み、これを梱包箱に格納する。その梱
包形態は、例えば横長状の機器を梱包する場合には、梱
包物の長手方向両端部を緩衝体に差込んで両端支持し、
両緩衝体を段ボール製の梱包箱の内部に収納すること
で、梱包物は梱包箱に対して所定の空間をあけて収納で
き、緩衝体のクッション効果によって、外部衝撃から保
護される。

【０００３】この緩衝体素材として最も一般に知られて
いるのは発泡スチロールである。

【０００４】発泡スチロールは、軽量発泡スチロールビ
ーズを成形型内で加熱加圧することで得られる弾力性の
ある軽量成形体であり、機器端末形状に応じた凹凸の内
空形状を精度良く成形でき、しかも適度な保形性がある
ため、機器に対する嵌合支持を確実に行える。

【０００５】しかしながら、この発泡スチロールは嵩高
であり、梱包を解いた後の廃棄処理が面倒である。加え
て最近クローズアップされている環境ホルモンである疑
いの高い残留スチロールモノマーが含まれているとされ
ているため、生態系に対しても好ましいものではなかっ
た。

【０００６】そこで最近では、前記発泡スチロールに替
えて紙製の緩衝体が広く利用されるようになってきた。

【０００７】この紙製緩衝体は、段ボールを折りこんで
所定形状の中空ブロックに作り、またそのブロックの面
に切抜き加工によって各種形状の孔、あるいは、その孔
の内側に向く各種形状の折込み片からなる梱包物支持部
を形成し、この支持部に機器の端末を差込んで保持する
形式であり、その折込み形状や切抜き形状、あるいは複
数の段ボール形成体の組合わせに応じて、支持強度、ク
ッション製が保持され、各梱包物に適合した支持を行え
る。

【０００８】段ボール製緩衝体の製作方法は、一枚の段
ボールにプレス成形により、筋押し、切抜き、打抜き作
業を行って製品展開形状に形成し、この展開形状から折
れ線に沿って順次折り込むことで、立体的な形状に造形
する作業である。

【０００９】従って、以上の段ボール製緩衝体は梱包を
解いた後は、再び展開形状にすることができるため、廃
棄物の減量化を図ることができ、再利用可能で、焼却処
理しても問題がないため、昨今の環境問題に対しても好
適であるとされている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この段
ボール製の緩衝体では、折込み形状に制限を受け、小型
かつ複雑形状端末となっている機器に対しては、その端
末の支持には適合しない場合や、可能であるとしても極
めて複雑な形状に折り込まなければならないため、作業
に手間がかかり、却ってコスト高となる場合があった。

【００１１】なお、発泡スチロールを段ボールと組合わ
せ、複雑形状の部分は発泡スチロール製とし、他の部分
は段ボール製とすることで、極力発泡スチロール使用量
の削減を図る場合もあるが、この場合には、梱包を解い
た後の分別廃棄が面倒であり、また減量したといえども
依然として生態系に対する問題も残るものであった。

【００１２】本発明の目的は、梱包物の複雑な端末形状
に適合した凹凸形状に形成でき、十分な支持強度ととも
にクッション性が得られ、しかも廃棄、焼却処理におい
ても分別や燃焼時の問題がない廉価な梱包用緩衝体を提
供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の請求項１に係る梱包用緩衝体は、箱詰め梱
包される梱包物の端部に嵌め込まれて該梱包物を箱内で
緩衝支持する梱包用緩衝体であって、古新聞などの古紙
を溶解したパルプから抄造されて前記梱包物端部に嵌合
する嵌合凹部を有した立体形状に形成された緩衝体本体
と、該緩衝体本体の少なくとも嵌合凹部外側を覆ってこ
れを補強保護するとともに該緩衝体本体に係合して該本
体を箱内に支持する段ボール製の補強支持体と、からな
ることを特徴とするものである。

【００１４】ここで請求項２に示すように、前記緩衝体
本体は、前記嵌合凹部を形成する内殻と、該内殻の開口
周縁に沿ってその外側を取り囲むように一体的に連なっ
てＵ字状に折り返えし形成された外殻とを備え、前記補
強支持体は、前記緩衝体本体を囲繞する筒状に折曲形成
され、その一面には該緩衝体本体の前記嵌合凹部の開口
側先端部を挿通して突出させる挿通開口が形成されてい
る構成とすることができる。

【００１５】また、請求項３に示すように、前記緩衝体
本体は、前記嵌合凹部を形成する内殻と、該内殻の開口
周縁に沿ってその外側を取り囲むように一体的に連なっ
てＵ字状に折り返えし形成された外殻とを備え、前記補
強支持体は、前記緩衝体本体の内殻の底部を覆う中央片
と、該中央片の両側に折り曲げ形成されて該内殻の側部
を覆い、内・外殻の間の空隙内に差し込み係合される側
部差込片とからなる構成とすることができる。

【００１６】さらに請求項４に示すように、前記緩衝体
本体は、前記嵌合凹部を形成する内殻と、該内殻の開口
周縁に沿ってその外側を取り囲むように一体的に連なっ
てＵ字状に折り返えし形成された外殻とを備え、前記補
強支持体は、前記緩衝体本体の内殻の底部を覆う中央片
と、該中央片の両側に折り曲げ形成されて該内殻と該外
殻との側部を覆い該外殻を両側から挟持する側部挟持片
とからなる構成とすることができる。

【００１７】従って、以上の各構成に係る本発明の梱包
用緩衝体によれば、緩衝体本体を古紙のパルプから抄造
形成して梱包物の端部に嵌合する嵌合凹部を有した立体
形状の再生厚紙成形体に形成するので、嵌合凹部の形状
精度並びに弾力性をともに発泡スチロール製緩衝体と遜
色なく同等に形成することができ、しかも嵌合凹部を形
成する内殻の外側を段ボールを折り曲げ形成した補強支
持体によって覆って補強しているため保形性も十分にあ
り、かつ補強支持体が内殻の保護カバーになって外力が
内殻に直接加わることを防止でき、梱包作業時に内殻に
損傷させてしまうことを可及的に防げる。また廃棄処理
にあたっては、分別廃棄の必要がなく、焼却したとして
も環境への悪影響がない。また再生紙を用いているた
め、安価に大量に生産できる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図１〜
図４は本発明の第１実施形態を示し、図１は本発明にか
かる梱包用緩衝体に用いる緩衝体本体の一例を示す平面
図、側面図及び断面図を示し、図２はその緩衝体本体を
補強して支持する段ボール製の補強支持体の展開図、図
３は組立図緩衝体本体に補強支持体を組み付ける手順を
示す説明用斜視図、図４は梱包用緩衝体を梱包物の両端
に差込んで梱包箱に格納する作業を説明用斜視図であ
る。

【００１９】図４に示すように、梱包用緩衝体１は、梱
包箱４に箱詰め梱包される梱包物Ｗの端部に嵌め込まれ
て当該梱包物Ｗを箱内で緩衝支持するものであり、緩衝
体本体２と補強支持体３とからなる。

【００２０】上記緩衝体本体２は、古新聞などの古紙を
アルカリに溶解してパルプ化し、次いでバインダーなど
を添加して網製の型内に流し込んで所定の立体形状を有
する再生厚紙成形体に抄造したものであり、図１に示す
ように略細長台形状に形成された外殻２ａと、この外殻
２ａに連なってその内側に一体に形成された内穀２ｂと
からなる。

【００２１】上記内穀２ｂの内側は内空形状となってお
り、梱包物の長手方向両端部の凹凸形状に応じてこれを
嵌合するように複数の凹凸を有した嵌合凹部２ｄに形成
されている。外殻２ａは内殻２ｂ嵌合凹部２ｄの開口周
縁に沿って連なって、Ｕ字状に折り返されるようして一
体形成されており、内穀２ｂの嵌合凹部２ｄの深さはそ
の折り返し形成した外殻２ｂの端縁までの長さよりも深
く形成されていて、内殻２ｂは底部が外殻２ａの端縁か
ら突出した形状となっており、また外殻２ａと内殻２ｂ
との間には空隙２ｅが形成されていて、従来の発泡スチ
ロール成形体とほぼ同等の弾力性を有して梱包物Ｗの端
部に嵌合し、かつその嵌合凹部２ｄの形状も従来の発泡
スチロール成形体と遜色のない精度で形成可能となって
いる。

【００２２】なお、外殻２ａと内殻２ｂとには、その緩
衝体本体２の長手方向に直交して嵌合凹部の開口周縁部
に、梱包物Ｗとの嵌合深さを確保するために、当該梱包
物Ｗの嵌合方向の凹凸形状に合わせて干渉する凸部があ
る部分に切欠凹部２ｃが形成されている。ここで、図示
した緩衝体本体２の形状は単なる一例に過ぎず、梱包物
Ｗの端末形状に応じてそれぞれ造形されるものであり、
抄造型の変更によって種々の形状に成形可能であること
は勿論である。

【００２３】一方、図２に示すように、補強支持体３
は、１枚の段ボール紙を破線で示す山折り線３ａに沿っ
て折曲げることによって上下開口した直方体状に形成さ
れるもので、素材の段ボールのコア材の波形方向を、図
の一部に切り欠いて示すように、この直方体の長手方向
に直交するように配向することで縦方向強度を確保して
いる。

【００２４】補強支持体３の山折り線３ａで囲われる一
側面には、前記緩衝体本体２における外殻体２ａの外形
状に応じた細長矩形状の挿通開口部３ｂを打抜き形成し
ている。さらに一側部には一対の差込み片２ｃを形成
し、他側部を内側折返し片２ｄとし、その山折り線２ａ
上の位置に前記差込み片２ｃが差込まれる一対のスリッ
ト２ｅを切抜き形成している。

【００２５】緩衝体本体２に補強支持体２を組み付ける
には、まず、図３（ａ）に示すように、補強支持体３を
その山折り線３ａに沿って折り込んで直方体状とする
が、挿通開口部３ｂの面の背面側を開けたままとし、こ
こから緩衝体本体２をその嵌合凹部２の開口側先端を挿
通開口部３ｂに差込んで係合させ、次いで（ｂ）に示す
ように背面側を閉じ、差込み片３ｃをスリット３ｅに差
込むことで組立完了する。

【００２６】組立状態で補強支持体２は、上下開口した
直方体状に造形され、またその一側面の挿通開口部３ｂ
より緩衝体本体２の先端部を突出させた状態で支持し、
他の３面が外殻２ａの外側部と内殻２ｂの外底部とに当
接して、緩衝体本体２を囲繞して補強支持するようにな
っている。また、補強支持体３が内殻２ｂの保護カバー
となる。

【００２７】即ち、緩衝体本体２の外殻２ａは挿通開口
部３ｅに強固に支持され、また外殻２ａに連なる内穀２
ｂは外殻２ａの内側に浮遊状態に支持されることによ
り、この部分で衝撃を吸収する。また、補強支持体３が
内殻２ｂの保護カバーになっているから外力が内殻２ｂ
に直接加わることが防止され、梱包作業時等において内
殻を損傷させてしまうことを可及的に防げる。また廃棄
処理にあたっては、分別廃棄の必要がなく、焼却したと
しても環境への悪影響がない。また再生紙を用いている
ため、安価に大量に生産できる。

【００２８】図４は、以上のごとく組立てられた一対の
梱包緩衝体１を梱包物Ｗの長手方向両端にそれぞれ差込
んで梱包する場合を示すもので、梱包箱４は、その内部
幅及び高さ寸法が補強支持体３の寸法にほぼ等しい、ま
た梱包物Ｗの両端に差込んだ位置での両補強支持体３の
端面間寸法に等しい内のり長さとなっている。

【００２９】この場合、緩衝体本体２の内穀２ｂ及び切
欠部２ｃは梱包物Ｗの端末形状に応じて作られているた
め、梱包物Ｗの両端末に各緩衝体本体２に差込むだけ
で、同図（ａ）に示すように、梱包物Ｗは両端を内穀２
ａの弾力性に応じてソフトに支持される。また、この状
態で梱包箱３に収納し、同図（ｂ）に示すように、蓋３
ａを閉じることで完全梱包される。格納状態で梱包物Ｗ
は、緩衝体本体２を介して両補強支持体３により中空に
浮いて両端支持され、梱包箱３との間に所定の空間を保
ってクッション状態に格納されることになるのである。

【００３０】なお、前述のごとく、緩衝体本体２の形状
は図示のものに限定されることなく、梱包対象たる機器
の端末形状に応じて種々の内空形状に成形可能であるこ
とは勿論である。

【００３１】図５〜図６は本発明の梱包用緩衝体の第２
実施形態を示し、図５は第２実施形態で用いる段ボール
製の補強支持体１３の展開図であり、図６はその補強支
持体１３を緩衝体本体１に組み付けた状態を示す側面図
である。即ち、この第２実施形態が前述の第１実施形態
と相違する点は補強支持体１３にあり、緩衝体本体１は
図１に示す第１実施形態のものと共通である。

【００３２】図５、図６とに示すように補強支持体１３
はやはり１枚の段ボール紙が谷折り線１３ａに沿って折
り曲げられることにより全体としてコ字形に形成され、
前記緩衝体本体２の内殻２ｂの底部を覆う中央片１３ｂ
と、この中央片１３ｂの両側に折り曲げ形成されて内殻
２ｂの側部を覆い、内・外殻２ａ，２ｂの間の空隙２ｅ
内に差し込み係合される側部差込片１３ｃとを備える。
この側部差込片１３ｃは更に内側にコ字形に折り返し形
成される３つの折曲片からなり、外殻２ａの内面に当接
する折曲片１３ｃ’と内殻２ｂの外面に当接する折曲片
１３ｃ''とこれらを離間させる折曲片１３ｃ''' とを有
した２重壁構造の側部差込片１３ｃとされて、強度とク
ッション性の向上が共に図られている。なお、図５中に
符号１３ｄで示される抜き打ち孔は緩衝体本体２に形成
される深い切欠部２ｃ（図１の側面図における下端の切
欠部）に対応させて当該切欠部２ｃとの干渉を避けるた
めの溝を形成するためのものである。

【００３３】従って、この第２実施形態の梱包用緩衝体
１にあっては、緩衝体本体２はその外殻２ａと内殻２ｂ
との間の空隙２ｅに側部差込片１３ｃが差込係合される
補強支持体１３によって梱包箱４内に補強支持される。
このとき、梱包箱４には補強支持体１３の中央片１３ｂ
と緩衝体本体２における外殻２ａの後端縁とが当接す
る。また、補強支持体１３は緩衝体本体２の嵌合凹部２
ｄを形成する内殻２ｂの側部と底部とを側部差込片１３
ｃと中央片１３ｂとで囲繞し、保護カバーとして機能す
るので、内殻２ｂに外力が直接的に加わってこれを損傷
させてしまうことを可及的に防止できる。

【００３４】図７〜図８は本発明の梱包用緩衝体の第３
実施形態を示し、図７は第３実施形態で用いる段ボール
製の補強支持体２３の展開図であり、図８はその補強支
持体２３を緩衝体本体１に組み付けた状態を示す側面図
である。即ち、この第３実施形態が前述の第１実例と相
違する点は補強支持体２３にあり、緩衝体本体１は図１
に示す第１実施形態のものと共通である。

【００３５】図７、図８とに示すように補強支持体２３
はやはり１枚の段ボール紙が谷折り線２３ａに沿って折
り曲げられることにより全体として概ねコ字形に形成さ
れ、前記緩衝体本体２の内殻２ｂの底部を覆う中央片２
３ｂと、この中央片２３ｂの両側に折り曲げ形成されて
外殻２ａと内殻２ｂの側部を覆い、外殻２ａを両側から
挟持する側部挟持片２３ｃとを備える。この側部挟持片
２３ｃは更に内側に折り返し形成される５つの折曲片と
からなり、梱包箱４の内面に当接する折曲片２３’と緩
衝体本体２に当接する折曲片２３ｃ''，２３ｃ''' とこ
れらを離間させる一対の折曲片２３ｃ''''とを有した２
重壁構造の側部挟持片２３ｃとされて強度とクッション
性との向上が共に図られている。また、上記緩衝体本体
２に当接する折曲片２３ｃ''，２３ｃ''' は緩衝体本体
２側部の外殻２ａと内殻２ｂとの段差を吸収してソフト
に緩衝支持するように、外殻２ａの後端縁に沿って山折
り線２３ａ’で折り曲げられている。

【００３６】従って、この第３実施形態の梱包用緩衝体
１にあっては、緩衝体本体２はその外殻２ａの両側部が
補強支持体２３の側部挟持片２３ｃでソフトに挟持係合
されつつ梱包箱４内に補強支持される。また、補強支持
体２３は緩衝体本体２の嵌合凹部２ｄを形成する内殻２
ｂとその外側の外殻２ａとの側部及び底部を、側部挟持
片２３ｃと中央片２３ｂとで囲繞し、これらは緩衝体本
体２の保護カバーとして機能するので、外殻２ａや内殻
２ｂに外力が直接的に加わってこれを損傷させてしまう
ことを可及的に防止できる。

【００３７】

【発明の効果】以上の如く各実施形態で詳しく説明した
ように、本発明による梱包用緩衝体によれば、緩衝体本
体を古紙のパルプから抄造形成して梱包物の端部に嵌合
する嵌合凹部を有した立体形状の再生厚紙成形体に形成
するので、嵌合凹部の形状精度並びに弾力性をともに発
泡スチロール製緩衝体と遜色なく同等に形成することが
でき、しかも嵌合凹部を形成する内殻の外側を段ボール
を折り曲げ形成した補強支持体によって覆って補強して
いるため保形性も十分にあり、かつ補強支持体が内殻の
保護カバーになって外力が内殻に直接加わることを防止
でき、梱包作業時に内殻に損傷させてしまうことを可及
的に防げる。また廃棄処理にあたっては、分別廃棄の必
要がなく、焼却したとしても環境への悪影響がない。ま
た再生紙を用いているため、安価に大量に生産できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる梱包用緩衝体に用いられる第１
〜第３実施形態に共通の緩衝体本体を示す平面図、側面
図及び断面図である。

【図２】本発明の第１実施形態にかかる段ボール製補強
支持体の展開図である。

【図３】（ａ），（ｂ）は緩衝体本体と補強支持体の組
立作業を示す説明用斜視図である。

【図４】（ａ），（ｂ）は梱包用緩衝体を梱包物の両端
に差込み、梱包箱に格納する作業を示す説明用斜視図で
ある。

【図５】本発明の第２実施形態にかかる段ボール製補強
支持体の展開図である。

【図６】第２実施形態の補強支持体を緩衝体本体に組み
付けた状態を示す側面図である。

【図７】本発明の第３実施形態にかかる段ボール製補強
支持体の展開図である。

【図８】第３実施形態の補強支持体を緩衝体本体に組み
付けた状態を示す側面図である。

【符号の説明】

２ 緩衝体本体 ２ａ 外殻 ２ｂ 内穀 ２ｄ 嵌合凹部 ２ｅ 空隙 ３，１３，２３ 補強支持体 ３ｂ 挿通開口部 １３ｃ 側部差込片 ２３ｃ 側部挟持片 ４ 梱包箱 Ｗ 梱包物

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E060 AB02 CC12 CC18 CC19 CC43 3E066 AA03 AA44 BA01 BA02 CA03 CA04 CA05 DB01 FA05 GA01 HA01 JA01 KA06 KA08 MA09 3E067 AA11 AB99 BA06A BB01A BB02A BC06A EC32 ED03 ED04 EE38 GD03

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱詰め梱包される梱包物の端部に嵌め込
   まれて該梱包物を箱内で緩衝支持する梱包用緩衝体であ
   って、 古新聞などの古紙を溶解したパルプから抄造されて前記
   梱包物端部に嵌合する嵌合凹部を有した立体形状に形成
   された緩衝体本体と、 該緩衝体本体の少なくとも嵌合凹部外側を覆ってこれを
   補強保護するとともに該緩衝体本体に係合して該本体を
   箱内に支持する段ボール製の補強支持体と、 からなることを特徴とする梱包用緩衝体。
2. 【請求項２】 前記緩衝体本体は、前記嵌合凹部を形成
   する内殻と、該内殻の開口周縁に沿ってその外側を取り
   囲むように一体的に連なってＵ字状に折り返えし形成さ
   れた外殻とを備え、 前記補強支持体は、前記緩衝体本体を囲繞する筒状に折
   曲形成され、その一面には該緩衝体本体の前記嵌合凹部
   の開口側先端部を挿通して突出させる挿通開口が形成さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の梱包用緩衝
   体。
3. 【請求項３】 前記緩衝体本体は、前記嵌合凹部を形成
   する内殻と、該内殻の開口周縁に沿ってその外側を取り
   囲むように一体的に連なってＵ字状に折り返えし形成さ
   れた外殻とを備え、 前記補強支持体は、前記緩衝体本体の内殻の底部を覆う
   中央片と、該中央片の両側に折り曲げ形成されて該内殻
   の側部を覆い、内・外殻の間の空隙内に差し込み係合さ
   れる側部差込片とからなることを特徴とする請求項１記
   載の梱包用緩衝体。
4. 【請求項４】 前記緩衝体本体は、前記嵌合凹部を形成
   する内殻と、該内殻の開口周縁に沿ってその外側を取り
   囲むように一体的に連なってＵ字状に折り返えし形成さ
   れた外殻とを備え、 前記補強支持体は、前記緩衝体本体の内殻の底部を覆う
   中央片と、該中央片の両側に折り曲げ形成されて該内殻
   と該外殻との側部を覆い該外殻を両側から挟持する側部
   挟持片とからなることを特徴とする請求項１記載の梱包
   用緩衝体。