JP2000158824A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP2000158824A
JP2000158824A JP10341325A JP34132598A JP2000158824A JP 2000158824 A JP2000158824 A JP 2000158824A JP 10341325 A JP10341325 A JP 10341325A JP 34132598 A JP34132598 A JP 34132598A JP 2000158824 A JP2000158824 A JP 2000158824A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱感度、熱転写性に優れ、高速印字が可能で
あり、かつ耐摩耗性に優れた転写画像を得ることができ
る熱転写記録媒体を提供する。 【解決手段】 支持体上に、直接、或いは剥離層を介し
て、熱溶融性インク層を設けた熱転写記録媒体におい
て、該インク層が着色剤、ポリエステル樹脂(Tg30
〜50℃、数平均分子量15000〜20000が好ま
しい)及びナフタレン誘導体を主成分とする熱転写記録
媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録媒体、
特に高速印字用の熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録媒体のインク層は、最初期に
は、着色剤とワックス単独からなるものであったが、転
写画像の耐擦性(耐摩耗性)が不十分であることから、
ワックス単独に代わってワックスと樹脂とを混合したも
のが開発された。しかし熱感度を高める効果を発現させ
るためには、樹脂に対してワックスを20〜30重量%
用いる必要があり、この程度配合すると耐擦性(耐摩耗
性)が不十分となる。一方、低融点又は低軟化点の樹脂
を用いることにより、着色剤と樹脂単独で構成されたイ
ンク層も開発されている。しかし、樹脂単独の場合は、
低融点又は低軟化点の樹脂を用いたとしても、ワックス
に比較して熱感度が劣ると云う欠点を有する。
【0003】更に熱転写記録媒体においては、熱転写性
能を向上させるために軟化温度の低いインク層が要求さ
れると共に、熱転写された画像を加熱時にこすっても尾
を引いて地肌を汚すことがなく、かつ、有機溶剤のよう
な薬品で溶解することがない、定着性のよいインクが要
求される。しかし、これらの要求には矛盾した要求もあ
るから、簡便に理想的なインク層を形成させることは極
めて困難である。例えば、特公昭60−59159号公
報には、軟化温度60〜110℃のエポキシ樹脂と着色
剤で構成される熱転写インク層を持つ熱転写記録媒体が
開示されており、このインク層は保存安定性がよく耐摩
耗性にも優れた転写画像を与えるが、この転写画像は7
0℃程度の加熱下で摩擦すると画像が乱れるという欠点
があり、また、転写画像表面の潤滑性が低いため金属の
角やツメ等で容易に剥ぎ取られるという欠点もある。
【0004】これらの欠点を解消するため、熱転写記録
層を多層構造にしたり、特定のバイダー樹脂と特定の熱
溶融性インクの組み合わせを探索する等の検討が行われ
ている。例えば、特開平3−99885号公報には、融
点60〜120℃の熱溶融性物質で形成される剥離層の
上に、ガラス転移温度50〜70℃のポリエステル樹脂
と着色剤と滑剤を主成分とする熱転写インク層をもつ熱
転写記録材料が開示されている。また特開平3−211
090号公報には、剥離層やインク層等の複数層で形成
されている熱転写記録層の少なくとも一層をガラス転移
温度120℃以上の熱可塑性樹脂を主成分とする層と
し、これによって耐熱性や耐薬品性の高い転写画像が得
られる熱転写記録媒体が開示されている。
【0005】また、特開平3−178488号公報に
は、軟化点70〜120℃のワックスを主成分とする剥
離層と、無色の熱可塑性バインダー樹脂中に無機顔料又
は軟化点100℃以上の樹脂粉末を含有させた層と、イ
ンク層を持つ3層構造の熱転写記録媒体が、更に特開平
4−189189号公報には、熱溶融性インクと該イン
クに対して離型性を有する樹脂マトリックスより成る熱
溶融性インク層を有する熱転写記録媒体が本出願人によ
って提案されている。
【0006】更に、本出願人は転写画像の耐摩耗性や耐
熱性や耐薬品性向上を目的に研究を進め、インク層のバ
インダー樹脂として、メチルメタクリレートとアクリロ
ニトリルとグリシジルメタクリレートから成る共重合体
をアルカノールアミンで変性した樹脂を提案した(特開
平2−258294号公報)。また同様な目的で、アク
リロニトリル又はメタクリロニトリルと不飽和エステル
で形成される共重合体をインク層のバインダー樹脂にす
る方法、及び該インク層の下に潤滑付与剤層及び/又は
密着向上剤層を設ける方法を提案した(特開平2−25
8295号公報)。
【0007】しかしながら、一般に熱転写記録媒体は、
転写画像の耐摩耗性が高い場合は熱感度が劣り、熱感度
が高い場合は耐摩耗性に問題のあるものが多く、未だ両
者を充分に満足できる程度に向上させることが可能な簡
単な方法は見当たらない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記諸問題
を解決し、熱感度が高く、従って高速印字可能で、かつ
転写画像の耐摩耗性に優れ、熱転写性(転写性)即ち画
像品質優れ、製造も容易な熱転写記録媒体を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一に
支持体上に、直接、或いは剥離層を介して熱溶融性イン
ク層を設けた熱転写記録媒体において、前記熱溶融性イ
ンク層が着色剤とポリエステル樹脂及びナフタレン誘導
体を主成分とすることを特徴とする熱転写記録媒体が提
供される。第二に、前記熱溶融性インク層のポリエステ
ル樹脂のTgが、30〜50℃であることを特徴とする
前記熱転写記録媒体が提供される。第三に、前記熱溶融
性インク層のポリエステル樹脂の数平均分子量が、15
000〜20000であることを特徴とする前記熱転写
記録媒体が提供される。
【0010】即ち、上述したように本発明は、支持体上
に直接、或いはワックスを主成分とする剥離層を介し
て、着色剤を含む熱溶融性インク層を順次積層した熱転
写記録媒体において、該インク層が着色剤とポリエステ
ル樹脂、特にTgが30〜50℃及び/又は数平均分子
量が15000〜20000であるポリエステル樹脂
と、これに加えて、ナフタレン誘導体を含有することを
特徴とするものである。従来、ポリエステル樹脂のみで
は、これら特性を両立させることが困難であったが、こ
のような構成とすることにより、熱感度等の転写性能が
優れ、耐摩耗性にも優れた転写画像が得られること、す
なわち、前記ポリエステル樹脂にナフタレン誘導体を添
加することによってこの難点を克服することができるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0011】本発明において、ナフタレン誘導体の添加
によりワックスを併用した場合と同等に熱感度が向上す
る理由は定かではないが、ナフタレン誘導体がワックス
のように低融点を有し、シャープな溶融特性を示し、し
かもポリエステル樹脂との相溶性良く、低温度溶融に寄
与する為であると考えられる。しかも樹脂を主体とする
ため耐擦性をも有している。更に、同時に熱転写性(画
像品質)も十分なレベルを保持しているのである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の熱転写記録媒体の熱溶融
性インク層を構成するポリエステル樹脂は、多価アルコ
ールと多塩基酸との重縮合、ラクトン等環状エステルの
開環重合により、従来公知の合成法で製造される。該ポ
リエステル樹脂のTgは30〜50℃が好ましく、Tg
30℃未満のポリエステル樹脂を用いた場合、転写画像
に尾引きが発生したり、高温でのロール巻での保管時の
対向面保護層への転移、転写画像の耐性の低下が起こ
る。逆に、Tg50℃を越えるポリエステル樹脂を用い
た場合、受容体への定着が十分でなく、転写に高エネル
ギーが必要となり熱感度が劣る。また該ポリエステル樹
脂の数平均分子量は15000〜20000が好まし
く、15000未満であると転写画像の耐摩耗性等の耐
性が低下し、逆に数平均分子量が20000を越えると
熱感度及び転写性が低下し、鮮明な画像が得られなくな
る。
【0013】該ポリエステル樹脂の原料である多塩基酸
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、
セバシン酸、ナフタレンジカルボン酸、トリメリット酸
等が挙げられ、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン
酸が好ましい。また、多塩基酸の誘導体としては、メチ
ルエステル、エチルエステル等の低級多価アルコールと
のエステル、酸クロライド等の酸ハライドが挙げられ
る。また、該ポリエステル樹脂の原料である多価アルコ
ールとしては、エチレングリコール、プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール等が挙げられ、エチレングリコール、ネオペンチ
レングリコールが好ましい。更に該ポリエステル樹脂の
原料である環状エステルとしては、カプロラクトン、ポ
リグリコリド、ポリラクチド等が挙げられ、カプロラク
トンが好ましい。本発明において、ポリエステル樹脂と
して具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンイソフタレート、ポリネオペンチレンテレフタレ
ート等を使用することができ、特に、ポリエチレンテレ
フタレートが好ましい。
【0014】次に、本発明の熱転写記録媒体の熱溶融性
インク層を構成するナフタレン誘導体としては、種々の
ものが挙げられ、特に融点が70〜170℃のものが好
ましい。融点が170℃より高い場合は、転写性がやや
劣り、逆に融点が70℃より低い場合は、転写画像の耐
熱性が劣る。該ナフタレン誘導体の好ましい例を表1に
示す。
【0015】
【表1】
【0016】本発明において、該ポリエステル樹脂と該
ナフタレン誘導体の二つのインク層主剤は、要求される
耐性、熱感度に応じて適宜添加量を選択できるが、ポリ
エステル樹脂がインク層中の固形分重量割合の50〜9
0重量%含まれることが広範囲な受容体に対し好適であ
る。インク層中のポリエステル樹脂が50重量%未満の
場合、受容体への定着が十分でなく特にシャープエッジ
による引っ掻きに弱いなどの耐性が劣る。一方、インク
層中のポリエステル樹脂が90重量%を越える場合、低
平滑な受容体への転写画像にかすれが生じるなど転写性
が十分でなくなる。
【0017】本発明の熱転写記録媒体の熱溶融性インク
層に用いられる着色剤としては、要求される色調などに
応じ、カーボンブラック、有機顔料、無機顔料、又は各
種染料から適当なものを選択して用いることができる。
このような着色剤としては、例えば、カーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、ランプブラック、ス−ダンブラッ
クSM、ファスト・エローG、ベンジン・エロー、ピグ
メント・エロー、インドファストオレンジ、イルガジン
・レッド、パラニトロアニリン・レッド、トルイジンレ
ッド、カーミンFB、パーマネント・ボルドーFRR、
ピグメント・オレンジR、リソール・レッド2G、レー
キ・レッドC、ローダミンFB、ローダミンBレ−キ、
メチルバイオレットBレーキ、フタロシアニングブル
ー、ピグメントブルー、ブリリアント・グリーンB、フ
タロシアニングリ−ン、オイルイエロ−GG、ザボンフ
ァストエローCGG、カヤセットY963、スミプラス
トエローGG、ザボンファストオレンジRR、オイルス
カーレット、スミプラストオレンジG、オラズールブラ
ウンG、ザボンファストスカ−レットCG、アイゼンス
ピロンレッドF4R、ファストゲンブルー5007、ス
ーダンブルー、オイルピーコックブルーなど従来から公
知の着色剤を1種又は2種以上混合して使用する。
【0018】本発明のインク層には、熱感度、熱転写性
や耐摩耗性の向上を目的に各種の滑剤を添加しても良
い。例えば、ワックス状の脂肪酸アミド、各種滑剤、パ
ラフィンワックスのような合成ワックス類、キャンデリ
ラワックスやカルナバワックス等の天然ワックス類、シ
リコーン油やハーフロロアルキルエーテル等のオイル類
等の添加で向上させることができる。なお、この他ポリ
エチレン樹脂やリン酸エステル等のほか、シリコーン樹
脂や四フッ化エチレン樹脂やフロロアルキルエーテル樹
脂等の樹脂類、及び炭化ケイ素やシリカ等の無機滑剤も
使用可能である。また、他の添加剤を添加してもよい。
【0019】次に剥離層は支持体に隣接して設けられる
層であり、融点又は軟化点が70〜120℃のワックス
を主体としている。この層は熱印加時に支持体とインク
層間の剥離性をよくするために設ける層であり、そのた
めサーマルヘッドによる熱印加で溶融して低粘度液体に
なるような成分で構成するのが望ましく、また加熱部分
と非加熱部分の界面近くで層が容易に切れるように層成
分を調整するとよい。
【0020】本発明の剥離層に使用されるワックスを具
体的に例示すると、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、米ぬかろ
う、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタ
ンワックス等の天然ワックス、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタンワックス、酸化ワックス、オゾケライ
ト、セレシン、エステルワックス、ポリエチレンワック
ス等の合成ワックス、マルガリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロイン酸、
ベヘニン酸等の高級飽和脂肪酸、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等の高級飽和一価アルコール、
ソルビタンの脂肪酸エステル等の高級脂肪酸エステル、
ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等の高級脂肪酸
アミド等が挙げられる。また、インク層の添加で述べた
滑剤も同様に用いられる。
【0021】また、剥離層に弾力性を持たせることによ
り熱転写記録媒体と被転写体との密着性をよくすること
も可能であり、この目的を達成するために剥離層にイソ
プレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、スチレンブタジエンゴム等のゴム類を添加してもよ
い。このほか、剥離層の脱落防止のために接着性の強い
樹脂類を該層に添加することも可能であり、このために
添加される樹脂としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体
やエチレン−エチルアクリレート共重合体等が好適であ
る。
【0022】本発明において、支持体は公知のフィルム
や紙をそのまま使用すればよく、例えばポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ト
リアセチルセルロース、ナイロン、ポリイミド等のよう
に比較的耐熱性のよいプラスチックフィルム、セロハ
ン、硫酸紙等が好ましく使用される。
【0023】また、本発明の熱転写記録媒体には必要に
応じて支持体の裏面に保護層を設けてもよい。保護層は
サーマルヘッドによる熱印加及び摺擦時に支持体を高
温、摩耗、打痕から保護するための層であり、耐熱性の
高い熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のほか、紫外線硬化性
樹脂や電子線硬化性樹脂も使用可能である。なお、保護
層形成には好適な樹脂はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、
ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂等であり、これらの樹脂を薄膜状で使用すれば
よい。また、保護層の設置によって支持体の耐熱性を著
しく向上させることができるため、該層の設置によって
従来は不適とされていた材料を支持体にすることも可能
になる。
【0024】支持体上への剥離層や熱溶融性インク層の
設置は、ホットメルト塗布法、水性塗布法、有機溶剤を
使用する塗布法等の公知の方法で行うことができる。
【0025】このような塗工法で設けられる熱転写層は
全体の厚みが0.5〜10μm、好ましくは0.5〜
5.0μmであり、該熱転写層内で熱溶融性インク層厚
は0.5〜5.0μm、好ましくは0.5〜3.0μ
m、剥離層厚は0.2〜2.0μm、好ましくは0.3
〜1.5μmである。
【0026】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、ここでの部は固形分重量基準であ
る。
【0027】支持体として4.5μm厚のポリエステル
フィルムを用いた。この支持体側から順に、剥離層1.
0μm厚、そしてインク層1.0μm厚を各実施例、比
較例の下記組成物をメチルエチルケトンを溶剤として溶
解又は分散させた後塗布し、本発明及び比較用の熱転写
記録媒体を作製した。
【0028】 実施例1 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK(メチルエチルケトン) 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg45℃、Mn=17000) 60部 1,4−ジメトキシナフタレン 20部 MEK 400部
【0029】 実施例2 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg25℃、Mn=20000) 60部 1,4−ジメトキシナフタレン 20部 MEK 400部
【0030】 実施例3 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg55℃、Mn=20000) 60部 1,4−ジメトキシナフタレン 20部 MEK 400部
【0031】 実施例4 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg45℃、Mn=12000) 60部 1,4−ジメトキシナフタレン 20部 MEK 400部
【0032】 実施例5 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg40℃、Mn=22000) 60部 1,4−ジメトキシナフタレン 20部 MEK 400部
【0033】 比較例1 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg45℃、Mn=17000) 80部 MEK 400部
【0034】 比較例2 剥離層 カルナバワックス 100部 MEK 400部 インク層 カーボンブラック 20部 ポリエステル樹脂(Tg45℃、Mn=17000) 80部 カルナバワックス 20部 MEK 400部
【0035】上記にて得られた実施例1〜5及び比較例
1、2の熱転写記録媒体について、以下の方法にて評価
テストを行った。なお、評価テストは転写画像について
行ったが、受容体は裏面にのり付け処理されたラベル状
の白PETを使用し、下記の条件にてこれを印字したも
のをテストした。 (印字条件) サーマルヘッド:部分グレーズ薄膜ヘッドタイプ(8ド
ット/mm) プラテン圧:150g/cm 熱転写記録媒体の引き剥がし角度:30度 引き剥がしトルク値:200g 印字速度:150mm/sec
【0036】評価した諸特性は以下の通りである。 1.熱転写性 白PET(Bekk平滑度25000秒)を被転写紙と
して用い、印加エネルギー20mJ/mm2下での転写
画像を下記の基準にて評価した。 ○ 鮮明に転写されている。 × 不鮮明な印字となり、部分的に転写されていない。 2.熱感度 白PET(Bekk平滑度25000秒)を被転写紙と
して用いた転写画像において、細線かすれの発生のない
印加エネルギーの最小値を記録した。 3.耐摩耗性 白PET(Bekk平滑度25000秒)を被転写紙と
して用い、印加エネルギー30mJ/mm2下での転写
画像を、約1t/cm2のステンレスエッジの対物で、
30cm/secのスピードでラブテストを行い、被転
写紙面が露出した回数を記録した。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の熱転写記録媒体に
よれば、支持体上に直接、或いはワックスを主成分とし
た剥離層を介して、着色剤を含む熱溶融性インク層を積
層してなる熱転写記録媒体において、該インク層は着色
剤とポリエステル樹脂とナフタレン誘導体を主成分とし
てなることより、熱感度及び熱転写性に優れ、高速印字
が可能であり、かつ、耐摩耗性に優れた転写画像を得る
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、直接、或いは剥離層を介し
    て熱溶融性インク層を設けた熱転写記録媒体において、
    前記熱溶融性インク層が着色剤とポリエステル樹脂及び
    ナフタレン誘導体を主成分とすることを特徴とする熱転
    写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記熱溶融性インク層のポリエステル樹
    脂のTgが、30〜50℃であることを特徴とする請求
    項1記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記熱溶融性インク層のポリエステル樹
    脂の数平均分子量が、15000〜20000であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の熱転写記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111591059A (zh) * 2016-03-08 2020-08-28 大日本印刷株式会社 热转印片、以及转印箔与热转印片的组合

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111591059A (zh) * 2016-03-08 2020-08-28 大日本印刷株式会社 热转印片、以及转印箔与热转印片的组合
CN111591059B (zh) * 2016-03-08 2021-12-31 大日本印刷株式会社 热转印片、以及转印箔与热转印片的组合

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