JP2000158412A - 曲面成形合板及び曲面コンクリート型枠並びにそれらの製造法 - Google Patents

曲面成形合板及び曲面コンクリート型枠並びにそれらの製造法

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JP2000158412A
JP2000158412A JP10353833A JP35383398A JP2000158412A JP 2000158412 A JP2000158412 A JP 2000158412A JP 10353833 A JP10353833 A JP 10353833A JP 35383398 A JP35383398 A JP 35383398A JP 2000158412 A JP2000158412 A JP 2000158412A
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curved
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Hiroshi Tanigawa
宏 谷川
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TECHNO SUPPLY KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート打設用の曲面型枠等に用いられ
る、強度が比較的大で、製造方法が簡単で安価に製造で
き、ある程度の汎用性があり異なる曲率の円柱面の型枠
として共通に用いることができ、特殊形状の曲面成形合
板も極めて容易に製造することができる曲面成形合板及
びその成形合板を用いるコンクリート型枠とそれらの製
造法を提供する。 【構成】 複数の単板を積層、接着して断面が一定の彎
曲形状を有する曲柱面状に成形した成形合板において、
複数の単板を積層、接着してなる平面状原料合板を、常
温乃至高温の水中に一定時間浸漬し吸水せしめ、或いは
加熱することにより、可撓性を与え、型に挟んで曲柱面
状に彎曲しつつ加熱、乾燥、冷却することにより得られ
た曲面成形合板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は曲面のコンクリート打設
用型枠等に用いられる曲面状に成形された曲面成形合板
及びその成形合板を用いるコンクリート型枠とそれらの
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の曲面成形合板は、単板のみを複数
枚、又は3枚程度の少数枚の単板を予め積層接着した薄
い合板を複数枚、互いに接着剤を介して積層して彎曲し
た金型内に納め、圧力をかけて彎曲状態に保ちつつ、加
熱、乾燥して接着することにより、彎曲状態で接着を完
成させて曲面成形合板が製造されている。
【0003】又、円柱や円筒面状の壁面のコンクリート
を打設するための曲面の型枠を組立てる際には、通常の
平面状のコンクリート型枠用合板の代わりに、上記方法
により、合板の製造時に予め所定の曲率半径の円筒面状
に成形された成形合板を用いるか、又は合板を構成する
複数の単板のうち中心部の1枚の薄い単板を除いて他の
単板の木理が全て平行になるように各単板の木材繊維の
方向を揃えて積層し、薄い1枚の単板のみをその木材繊
維が他の単板の木材繊維と直交するように配設して、こ
れらの単板を平面状に積層し、接着して得られる、所謂
平行合板若しくは曲がり合板と称する一方向にのみ大き
な可撓性を有する合板を所定の形状に彎曲させて用いら
れる。これらの従来の成形合板又は平行合板の裏側に図
4に示すように櫛板4と呼ばれる円弧状桟木を接合して
補強すると共に、平行合板の場合は所定の曲率半径にな
るように固定して、コンクリート型枠として用いられて
いる。又従来、曲率半径が大きく8m以上の曲面成形合
板は、通常の平面合板を櫛板4等の曲がり枠に固定して
製作されている。
【0004】更に本発明者は、特願平3−108760
号において、複数の単板を積層、接着して断面が一定の
彎曲形状を有する曲柱面状に成形したコンクリート型枠
用成形合板において、該単板のうち大部分の単板をその
木材繊維の方向を該曲柱面の軸方向に沿って揃えて配向
した縦目単板とし、残余の1−3枚の単板のみをその木
材繊維の方向を前記縦目単板の木材繊維の方向に直交す
るように配向した横目単板とし、該横目単板の合計厚さ
を合板全体の厚さの4%以上、40%未満とすることに
より、強度が大で略一定の彎曲した断面形状の曲柱面を
有し、比較的弱い力で製造時の曲率半径の前後の或る範
囲の曲率半径まで容易に曲率を変化させることができる
可撓性合板及びこれを用いた曲面コンクリート型枠を提
案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の曲面型枠に用い
られる上記3種類の合板はいずれも接着剤による貼り合
わせの際に、加圧して彎曲させつつ加熱して接着を完成
するため、曲面成形合板の彎曲方向の端部は彎曲外側と
内側の単板或いは原材料とした薄い合板の間に、図1に
示すような階段状のずれが生じ、成形合板の接着完了後
に所定寸法となるように、端部を切除する必要があり、
必要寸法よりも大きな成形合板を製作した後、所定寸法
に裁断する必要があった。また接着剤の塗布、積層と加
熱成形を同時に行うために製造工程が煩雑である。
【0006】又、螺旋円筒状の型枠等、特殊形状のコン
クリート型枠を製作する際には、予め円筒面状に成形さ
れた曲面成形合板を所定の特殊形状に切断するという手
数のかかる作業が必要である。
【0007】更に従来の成形合板は、合板を製造する際
に単板のみを複数枚、又は3枚の単板を予め貼り合わせ
た薄い合板を複数枚、その単板の木材繊維の方向が互に
直交するように組み合わせて積層して、表面が一定の曲
率半径の円柱面となるように彎曲状態に固定しつつ、互
に接着するため、略所定の曲率半径の円筒面状に成形で
き、縦横の木理の単板が積層されて組み合わされてお
り、合板の強度が大きいが、成形された成形合板は彎曲
方向にも剛性が大であり、その曲率半径は固定されるた
め、建築現場で必要とする曲率半径の成形合板をそれぞ
れ特別注文により製造する必要があり、コストが嵩む。
又建築設計によりそれぞれコンクリート型枠に必要な成
形合板の曲率半径は異なるため、一度使用した成形合板
を他の建築現場で再利用することは殆どできない。
【0008】従来の成形合板は成形時には正確な曲率半
径に成形された成形合板であっても、成形後の吸湿等に
より曲率半径が変化し、しかもその曲率の変化が均一で
なく、部分的に異なる曲率に変化する場合があり、型枠
として使用する際に正確な曲率半径を保つことが困難で
ある。従来の成形合板は単板の木材繊維の方向を縦横略
同量組み合わしてあり、彎曲方向の剛性が大であるか
ら、保管中の吸湿等により曲率半径が変化すると、櫛板
の接合によっても曲率半径を正しく補正することは困難
である。
【0009】一方従来の平行合板は、殆どの単板の木材
繊維の方向が揃っているから、その主たる木材繊維の木
理方向に対し直角方向にかなり自由に彎曲させることが
できる。これを曲面型枠に用いる場合は、櫛板により所
定の曲率半径になるように自由に彎曲して固定すること
ができるため、同じ平行合板を曲率半径の異なる曲面型
枠に広く共通して用いることができ、成形合板のように
受注生産によらず、汎用の可撓性合板として低コストで
生産できる利点があり、曲面型枠として一度使用した成
形合板の櫛板を取り替えれば、曲率半径の異なる他の曲
面型枠として容易に転用することができる。しかし平行
合板は、それを構成する単板が一枚の薄い単板を除き、
木材繊維が一定方向のもののみを組合せてあるので、そ
の主たる木理方向に対して直角方向の強度が小さく、打
設したコンクリートの圧力により、曲率が弱い力で変化
し易いため、櫛板を多数用いる必要があり、またあまり
小さな曲率半径に曲げることはできない。更に平行合板
を彎曲させた時、彎曲外側の表面にひび割れを生じ、そ
の側に打設したコンクリートの表面を平滑に仕上げるこ
とができない。この平行合板のひび割れはその側の表面
に樹脂を塗装しても防ぐことは困難である。
【0010】従って本発明は、上記従来のコンクリート
打設用の曲面型枠等に用いられる、強度が比較的大で、
製造方法が簡単で安価に製造でき、ある程度の汎用性が
あり異なる曲率の円柱面の型枠として共通に用いること
ができ、特殊形状の曲面成形合板も極めて容易に製造す
ることができる曲面成形合板及びその成形合板を用いる
コンクリート型枠とそれらの製造法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、平面状の比較的積層
枚数の少ない耐水合板等を冷水乃至熱水に一定時間浸漬
して含水させ、或いは加熱することにより原料合板に可
撓性を与えることができ、これを所定曲率の曲面状の金
型又は木型の間に挟んで、加圧して彎曲させつつ、一定
時間加熱して完全に乾燥させることにより、曲面成形合
板を極めて容易に得ることができ、その際に原材料とし
た元の合板の接着層が剥がれたり、ずれたりすることが
なく、合板の端部の形状も階段状にずれることなく彎曲
した形状に成形されることを見出し本発明を完成するに
到った。
【0012】即ち、本発明は複数の単板を積層、接着し
て断面が一定の彎曲形状を有する曲柱面状に成形した成
形合板において、複数の単板を積層、接着してなる平面
状原料合板を、常温乃至高温の水中に一定時間浸漬し吸
水せしめ、或いは加熱することにより、可撓性を与え、
型に挟んで曲柱面状に彎曲しつつ加熱、乾燥、冷却する
ことにより得られた曲面成形合板を要旨とし、更にその
曲面成形合板を櫛板等により、一定の曲率半径に固定し
てなる曲面コンクリート型枠を要旨とする。
【0013】他の本発明は複数の単板を積層、接着して
なる平面状原料合板を、常温乃至高温の水中に一定時間
浸漬して吸水せしめ、或いは高温の水蒸気又は高温の空
気その他のガスを吹き付けて加熱することにより可撓性
を与え、型に挟んで曲柱面状に彎曲しつつ加熱、乾燥、
冷却する曲面成形合板の製造法を要旨とする。
【0014】更に他の本発明は複数の単板を積層、接着
してなる平面状原料合板を所定形状に裁断後、常温乃至
高温の水中に一定時間浸漬して吸水せしめ、或いは加熱
により可撓性を与え、型に挟んで曲柱面状に彎曲しつつ
加熱、乾燥、冷却し、櫛板等により所定曲率半径に固定
する曲面コンクリート型枠の製造法を要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の内容を図面により詳
細に説明する。図2は本発明の曲面成形合板の製造に用
いられる原料合板の一例の断面図、図3は本発明の曲面
成形合板の一例の断面図である。原料合板1は厚さ0.
5〜3.5mmの単板2を3〜7枚積層して貼り合わせた
合板を用いる。原料合板1はタイプ1の耐水合板が好ま
しく用いられるが、タイプ2の普通合板であってもよ
い。単板2の材質は通常のラワン材系単板、針葉樹単
板、或いはこれらを混合して用いてもよい。
【0016】上記の原料合板1を常温乃至高温の水に一
定時間浸漬することにより、原料合板1に可撓性を与え
る。水の温度と浸漬時間は原料合板1の厚み、単板2の
種類、木理方向、彎曲成形する曲率半径により適宜決定
するが、水が浸透した結果、成形すべく彎曲させた際に
割れが生じない程度に充分な可撓性が付与されればよ
い。必要な場合には圧力釜中で100℃以上に加熱する
こともできる。
【0017】原料合板1を水或いは熱水に浸漬する代わ
りに、高温の水蒸気を吹き付け、或いはジェットヒータ
ー等により高温の空気その他のガスを吹き付けて加熱す
ることによっても、原料合板1に可撓性を付与すること
ができる。原料合板1には通常10〜15%の水分が含
まれるため、これが加熱される結果、原料合板1を熱水
中に浸漬した場合と同様の効果が生ずると考えられる。
【0018】原料合板1の単板構成は3〜7枚のものが
用いられるが、彎曲させやすくするためには3〜5枚の
ものが好ましい。例えば4mmの単板2を3枚積層した厚
さ12mmの原料合板1を用いることができる。又原料合
板1として単板2のみを貼り合わせたものの代わりに、
薄い単板を3枚程度貼り合わせた薄い合板を複数枚積層
した合板を原料合板1として用いることもできる。
【0019】更に原料合板1の内部に繊維や木屑を圧縮
成形したMDF或いはパーティクルボード等を単板に挟
んで成形した木繊維板も用いることができる。
【0020】彎曲してプレス成形する際の加熱は水蒸気
或いは熱風を直接合板に吹き付ける方法、プレス成形用
の金型を加熱するホットプレス法、高周波加熱法等あら
ゆる公知の加熱方法が用いられるが、高周波による加熱
方法が原料合板1中の水分の除去に最も効果がある。
【0021】加熱プレス時間は原料合板1の含水率、厚
み等により異なるが、合板内の水分が10%以下になる
まで加熱するのが望ましく、5%以下が更に好ましい。
成形合板の水分含有率が大きいと製品の曲率半径が経時
変化する虞がある。
【0022】彎曲させる曲面成形合板の曲率半径はとく
に制限はないが、通常200mm以上である。原料合板1
を浸漬する水の温度により彎曲させる可能な曲率半径が
異なる。常温の水に浸漬する場合は曲率半径は400程
度以上であり、100℃までの温水又は熱水に浸漬する
場合、或いは、高温の水蒸気を吹き付ける場合は、曲率
半径250mm程度以上であり、熱風を吹き付ける場合は
曲率半径1000程度以上である。
【0023】上記方法で製造された曲面成形合板はその
まま、或いは裏側に櫛板を接合して所定の曲率半径にな
るように固定して、曲面コンクリート型枠として用いら
れる。螺旋状の形状を有する曲面コンクリート型枠を製
作する場合は、先ず原料合板1を製作すべき曲面コンク
リート型枠の展開図形に裁断した後、これを含水処理
し、或いは原料合板1を含水処理した後、これを裁断し
て、曲面形状に加熱プレスしつつ乾燥することにより、
所定形状及び曲率を有する曲面コンクリート型枠を容易
に製造することができる。
【0024】
【実施例1】厚さ1.3mm、4mm、1.3mm、4mm、
1.3mmのラワン単板を木理が互に直交するように積層
して接着した、900mm×1800mmの大きさの耐水合
板を原料合板1として、これを100℃の水蒸気で15
分加熱処理した後、曲率半径1000mmの成形用の木型
に挟み加圧しつつ、高周波加熱した。原料合板1から水
分が殆ど放出されるまで、30分間加熱した後放冷し、
型から取り出し、曲面成形合板を得た。この曲面成形合
板は曲率半径1000±150mmの範囲で可撓性を有す
る。
【0025】
【実施例2】ラワン材よりなる単板2の厚み1.3mm、
2.5mm、1.3mm、2.5mm、1.3mmのものを隣接
する単板2の木理が互いに直交するように積層して接着
した、厚み9mmの900mm×1800mmの大きさの耐水
合板を原料合板1として、これを70℃の温水中の浸漬
して2時間放置する。これを曲率半径500mmのホット
プレスにより加圧しつつ120℃に加熱して、20分間
保ち、冷却後取り出した。曲率半径500mmの曲面成形
合板が得られ、水分が殆ど放出された結果、その重量は
原料合板1より10%減少していた。
【0026】
【作用】本発明の曲面成形合板は、含水率を殆ど0に近
くすることができるので、10〜15%の含水率を有す
る通常の成形合板に比較して軽量となり、コンクリート
型枠として用いる際、取り扱いが容易となる。
【0027】通常の成形合板に比較して、3〜5枚程度
の極めて少ない単板2の枚数で曲面成形合板が形成でき
るため、接着剤層の数が少なく、合板の可撓性が高くな
り、成形時の曲率半径から外れた一定の範囲まで、柔軟
に曲率を変えて櫛板等により固定することができ、同じ
曲率半径の曲面成形合板を種々の曲面コンクリート型枠
の製造に使用することができる。
【0028】従来の成形合板は可撓性が小さく、異なる
建設現場で同じ曲率の曲面コンクリート型枠が必要にな
ることは殆どないため、成形合板を一度曲面コンクリー
ト型枠として使用すると、そのまま焼却処分されていた
が、本発明の曲面コンクリート型枠は可撓性が大きいた
め、多少曲率の異なる曲面コンクリート型枠として再生
利用可能であり、木材資源の保護、二酸化炭素の排出量
の削減にも役立つ。
【0029】原料合板1に更に吸水させ、成形時に殆ど
全ての水分を放出させるため、放出される水分と共に原
料合板1中の灰汁が取り除かれる結果、コンクリート型
枠の合板中の灰汁が原因で打設コンクリートの表面が褐
色に変色したり、コンクリートが硬化不良となる問題が
軽減される。
【0030】従来の成形合板の螺旋形状等の特殊形状へ
の裁断は、合板を曲面に加工した後に行っていたが、本
発明の曲面コンクリート型枠の製造法によれば、平面状
の原料合板1を必要な形状に裁断した後、曲面に加工す
ることができ、その製造工程が極めて簡単となる。
【0031】本発明の曲面成形合板を用いるには、図4
に示すように、曲面成形合板3の円筒面の外側又は内側
で型枠として用いる際にコンクリート打設面の裏側とな
る面に、円弧状の桟木よりなる櫛板4を複数個、釘又は
接着剤により接合する。この際曲面成形合板3の可撓性
を利用して、曲面成形合板3の曲率半径を或る程度の範
囲で容易に変化させて櫛板4に沿わせることにより、所
定の曲率半径の型枠にすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の曲面成形合板によれば、従来の
成形合板に比較して、製造が極めて容易であり、平行合
板よりは強度が大で、略一定の彎曲した断面形状の曲柱
面を有し、比較的弱い力で製造時の曲率半径の前後の或
る範囲の曲率半径まで容易に曲率を変化させることがで
き、櫛板で固定することにより、同じ曲面成形合板を一
定の範囲で異なる曲率半径を有する曲面コンクリート型
枠に共通に用いることができる。従って、従来の成形合
板のごとく建築設計ごとの特別注文による受注生産によ
らず、一定範囲の汎用の成形合板として生産し、在庫す
ることができる。又一度使用した曲面成形合板の櫛板を
取替れば、曲率半径の異なる他の曲面コンクリート型枠
として容易に転用することができる。
【0033】本発明の曲面コンクリート型枠の製造法に
よれば、螺旋形状等の特殊形状の曲面コンクリート型枠
も平面状の原料合板を予め裁断することにより極めて容
易に製作することができる。
【0034】本発明の曲面成形合板は曲面コンクリート
型枠としてだけでなく、従来成形合板が用いられている
あらゆる分野の成形合板として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の成形合板の製造法で製造した成形合板の
一例の断面図である。
【図2】原料合板の一例の断面図である。
【図3】本発明の曲面成形合板の一例の断面図である。
【図4】本発明の可撓性成形合板を用いる曲面型枠の一
例の斜視図である。
【符号の説明】
1 原料合板 2 単板 3 曲面成形合板 4 櫛板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04G 9/04 E04G 9/04 Fターム(参考) 2B002 AA15 BA01 DA06 2B250 AA40 DA04 EA02 EA13 FA13 FA21 FA31 FA37 GA03 HA01 4F100 AP01A AP01B AP01C AP01D AP01E BA08 BA11 BA13 DG01E EC01 EC012 EJ421 EJ461 EJ503 GB07 JK01 JL02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の単板を積層、接着して断面が一定
    の彎曲形状を有する曲柱面状に成形した成形合板におい
    て、複数の単板を積層、接着してなる平面状原料合板
    を、常温乃至高温の水中に一定時間浸漬し吸水せしめ、
    或いは加熱することにより、可撓性を与え、型に挟んで
    曲柱面状に彎曲しつつ加熱、乾燥、冷却することにより
    得られた曲面成形合板。
  2. 【請求項2】 該単板の積層数が3〜7枚である請求項
    1記載の曲面成形合板。
  3. 【請求項3】 該単板がラワン材、針葉樹材又はこれら
    の混合材よりなる請求項1記載の曲面成形合板。
  4. 【請求項4】 該原料合板が単板の間に繊維、木屑を圧
    縮成形してなる板を挟んで成形した合板である請求項1
    記載の曲面成形合板。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の曲面成形合板を櫛
    板等により、一定の曲率半径に固定してなる曲面コンク
    リート型枠。
  6. 【請求項6】 複数の単板を積層、接着してなる平面状
    原料合板を、常温乃至高温の水中に一定時間浸漬して吸
    水せしめ、或いは高温の水蒸気又は高温の空気その他の
    ガスを吹き付けて加熱することにより可撓性を与え、型
    に挟んで曲柱面状に彎曲しつつ加熱、乾燥、冷却する曲
    面成形合板の製造法。
  7. 【請求項7】 型に挟んで曲柱面状に彎曲しつつ行う該
    加熱を蒸気加熱、熱風加熱又は高周波加熱により行う請
    求項6記載の曲面成形合板の製造法。
  8. 【請求項8】 複数の単板を積層、接着してなる平面状
    原料合板を所定形状に裁断後、常温乃至高温の水中に一
    定時間浸漬して吸水せしめ、或いは加熱により可撓性を
    与え、型に挟んで曲柱面状に彎曲しつつ加熱、乾燥、冷
    却し、櫛板等により所定曲率半径に固定する曲面コンク
    リート型枠の製造法。
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