JP2000158056A - かす上り防止打抜き方法及びかす上り防止金型装置 - Google Patents

かす上り防止打抜き方法及びかす上り防止金型装置

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JP2000158056A
JP2000158056A JP10337495A JP33749598A JP2000158056A JP 2000158056 A JP2000158056 A JP 2000158056A JP 10337495 A JP10337495 A JP 10337495A JP 33749598 A JP33749598 A JP 33749598A JP 2000158056 A JP2000158056 A JP 2000158056A
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JP
Japan
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die
punched
punching
pretreatment
punch
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JP10337495A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Miura
三浦達夫
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Mitsui High Tec Inc
Original Assignee
Mitsui High Tec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細部の打抜きでもかす上りが確実に防止で
き、打抜き製品の打痕を撲滅し良品を安定して製造す
る。 【解決手段】 ストリッパ−で被打抜き材をダイ側に押
えパンチで打抜きするにあたり、パンチ1をダイ穴3に
進退させ被打抜き材4の打抜き箇所を打抜きする前方
に、前記打抜き予定箇所を下面から凸状に張らせる突起
8を形成した前処理ダイ7と、前記前処理ダイ7に対し
て進退自在な前処理押圧装置9を設け、該前処理ダイ7
と前処理押圧装置9で打抜き予定箇所を凸状に張らせ、
該凸状に張らせた箇所を含んで前記パンチ1で打抜きか
す上りを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打抜き時にかす上り
が生じない金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】打抜き金型装置により例えばリードフレ
ーム、或は鉄心片等の半導体装置部品や電気機器部品等
が打抜かれこれらの製品が製造されている。該打抜きは
周知のようにパンチをダイのダイ穴に進退させてなされ
る。
【0003】打抜きでは打抜きかすがパンチについてダ
イ穴から上方に出るかす上りの問題がある。かす上りは
打抜き製品に打痕と称される疵をつける原因となり、ま
た酷い場合には2度抜きを生じパンチやダイ等を損傷さ
せる。
【0004】前記打痕は打抜き製品の商品価値を損なう
ので防止せねばならず、また前記パンチやダイ等の損傷
はその取り外し、修理、再取り付け、或は新品の設置等
が必要で生産性を大きく低下させるとともに労力と時間
を要する。
【0005】かす上り防止については従来から提案され
ている。例えばダイの内周面を粗面にし打抜きかすとの
接触力を高める技術、ダイの内周面を上向きテ−パ状に
形成して打抜きかすがダイ上方に行かないようする技
術、或はパンチにエア−吹き出し孔、或はキッカ−ピン
を設ける手段等がある。これらの従来技術はそれぞれ相
応の効果がある。
【0006】
【この発明が解決しようとする課題】一方、金型装置に
よる打抜き品には出来るだけ打抜き返りやダレが生じな
いようにパンチとダイ穴のクリアランスの調整、或は前
記パンチやダイ穴の使用による摩耗が所定以上にならな
いように再研磨等のメンテナンスを所定枚数打抜き毎に
行なっている。ところで、従来の技術におけるダイの内
周面へ粗度形成や、上向き状テ−パの形成はメンテナン
スの度に当該形成作業をせねばならずメンテナンス作業
が煩雑になる。
【0007】また、微細な打抜きでは必然的に使用する
パンチは小さくなるが、該パンチにエア−吹き出し孔
や、或はキッカ−ピンを内設することは物理的に難し
く、前記エア−吹き出し孔やキッカ−ピンをパンチに内
設する方式では微細箇所の打抜きにおけるかす上り防止
が殆ど困難である。
【0008】本発明は前記パンチやダイのメンテナンス
が煩雑になることなくでき、また、微細部の打抜きでも
かす上りを確実に防止でき、打抜き製品の打痕を撲滅し
良品を安定して製造する打抜き方法及び打抜き金型装置
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ストリ
ッパ−で被打抜き材をダイ側に押えパンチで打抜きする
方法において、前記パンチで打抜きする前に、被打抜き
材の打抜き予定箇所を下面から凸状に張らせ、該凸状に
張らせた箇所を含んでパンチで打抜きすることを特徴と
するかす上り防止打抜き方法にある。
【0010】本発明の他の要旨は、ストリッパ−で被打
抜き材をダイ側に押えパンチで打抜きする順送り金型装
置において、パンチをダイ穴に進退させ被打抜き材の打
抜き箇所を打抜きする前方に、前記打抜き予定箇所を下
方から凸状に張らせる突起を形成した前処理ダイと、前
記前処理ダイに対して進退自在な前処理押圧装置を設け
たかす上り防止金型装置にある。他の要旨は前記前処理
押圧装置には前記前処理ダイの突起の幅より広幅又は同
幅の凹部が形成されているところにある。また他の要旨
は前記前処理ダイに形成した突起が、台形、角形、逆V
形、逆U形又は逆半球形であるところにある。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の1実施例について図
面を参照して詳細に述べる。図面において、1はパンチ
で、ダイ2に設けられたダイ穴3へ進退自在であって順
送りされてきた被打抜き材4の打抜き箇所を打抜きする
ものである。
【0012】5はストリッパ−で、パンチ1を前記ダイ
穴3に進退して被打抜き材4を打抜きする際、当該被打
抜き材4をダイ2側に押し付けるとともに、穿設してい
るパンチガイド穴6にてパンチ1をダイ穴3に案内する
ものである。
【0013】7は前記打抜き材4の打抜き予定箇所を下
方側から凸状に張らせる前処理ダイで、小さな例えば板
厚が0.1〜0.25mmの被打抜き材の場合には、高
さが0.01〜0.30mm、基部の幅が0.10〜
0.30mmの突起8が設けられている。該突起8を設
けた前処理ダイ7は前記パンチ1とダイ穴3の設置位置
に対して順送り方向の前方に設置され、打抜き予定箇所
を下面から上面側に押し上げ上面側に張らせるものであ
る。該前処理ダイ7は打抜きする前記パンチ1とダイ穴
3の直前に必ずしも設置する必要はなく、順送り長さの
整数倍の前方に設置すればよい。
【0014】前記前処理ダイ7には図1では突起8を2
個設けた例を示しているが、その設置個数は図2に示す
ように多数設置してもよく、設置の数は任意にできる。
【0015】また、前記前処理ダイ7の突起8は打抜き
予定箇所をその打抜き長さ方向の全長にわたって凸状に
張らせるように抜き予定方向に長くする必要は必ずしも
なく、図3に前処理ダイ7の平面図を示すように抜き予
定方向の長さの一部を張らせるように短かな突起8であ
ってもよい。
【0016】前記突起8の断面形状はこの実施例では台
形であるが、図4の(A)に示すような角形、(B)の
ような逆V形、(C)のような逆U形、又は(D)のよ
うな逆球形にされる。また、これら突起8の形状に対応
して後記前処理押圧装置9には同形状の凹み10が形成
される。
【0017】9は前処理押圧装置で、被打抜き材4を前
記前処理ダイ7に押しつけ前記突起8により打抜き予定
箇所に上張り変形をさせるものである。該前処理押圧装
置9には図1のように前記突起8に対向した部分に凹み
10を形成している。該凹み10の基部の幅は突起8の
幅よりこの実施例では大きくしているが、同幅であって
もよい。凹み10の深さは突起8の高さと同等又はやや
深くされている。
【0018】前処理押圧装置9には前記凹み10は必ず
しも形成する必要はなく、図5のように平面であっても
前記突起8を設けた前処理ダイ7で被打抜き材4を下方
から押圧すると、打抜き予定箇所は上張り状に変形され
る。
【0019】本発明の構成は前記のようであり、次いで
作用について述べる。順送りされて前処理ダイ7上にき
た被打抜き材4を前処理押圧装置9とで押圧し、前記突
起8により被打抜き材4の打抜き予定箇所に下面を凹ま
せ上面側へ局部的に微小出っ張らせる。
【0020】次いで前処理押圧装置9を退行させ、被打
抜き材4が順送りされて打抜き予定箇所がダイ穴3の上
にくる。該被加工材をストリッパ−5でダイ2面に押え
つけパンチ1をダイ穴3に進行させ打抜く。
【0021】打抜かれたかす11は図6に示すように凸
状に上張りしているとともに、前記凸状形成で生じた残
留応力が解放されるので、水平方向に復元しようとしダ
イ穴3内でア−チ状で当該ダイ内面に強く接触する。こ
れによりかす上りが防止される。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、順送り打抜き金型装置
において、パンチをダイ穴に進退させ被打抜き材の打抜
き箇所を打抜きする前方に、打抜き予定箇所を凸状に張
り変形させる突起を形成した前処理ダイと、前記突起に
対向した面が平坦、又は突起の幅より広幅若しくは同幅
の凹部を形成し前記前処理ダイヘ進退自在な前処理押圧
装置を設けていて、該前処理ダイと前処理押圧装置で被
打抜き材の打抜き予定箇所を凸状に張らせるので、該箇
所をパンチとダイ穴にて打抜き、ダイ穴に抜き込まれた
打抜きかすは水平方向に復元しようとして側圧を当該ダ
イ穴面に及ぼし、微細部の打抜きであってもかす上りが
確実に防止される作用効果がある。
【0023】また、本発明のかす上り防止は前記ようで
あるからパンチやダイ穴の再研磨の度に余分の加工手間
が不要であり、さらに打痕のない製品が安定して得られ
る等の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるかす上り防止金型装
置を示す図。
【図2】本発明における前処理ダイの他の実施例の側面
を示す図。
【図3】本発明における前処理ダイの他の実施例の上面
からみた図。
【図4】本発明における前処理ダイに設ける突起の種々
の断面形状を示す図。
【図5】本発明の他の実施例における前処理押圧装置の
側断面を示す図。
【図6】本発明のかす上り防止の作用を説明するための
図。
【符号の説明】
1 パンチ 2 ダイ 3 ダイ穴 4 被打抜き材 5 ストリッパ− 6 パンチガイド穴 7 前処理ダイ 8 突起 9 前処理押圧装置 10 凹み 11 打抜きかす
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 28/24 B21D 28/24 Z 28/34 28/34 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストリッパ−で被打抜き材をダイ側に押
    えパンチで打抜きする方法において、前記パンチで打抜
    きする前に、被打抜き材の打抜き予定箇所を下面から凸
    状に張らせ、該凸状に張らせた箇所を含んで前記パンチ
    で打抜き、ダイ穴に打抜きかすを抜き込むことを特徴と
    するかす上り防止打き方法。
  2. 【請求項2】 ストリッパ−で被打抜き材をダイ側に押
    えパンチで打抜きする順送り金型装置において、パンチ
    をダイ穴に進退させ被打抜き材の打抜き箇所を打抜きす
    る前方に、前記打抜き予定箇所を下面から凸状に張らせ
    る突起を形成した前処理ダイと、前記前処理ダイに対し
    て進退自在な前処理押圧装置を設けたことを特徴とする
    かす上り防止金型装置。
  3. 【請求項3】 ストリッパ−で被打抜き材をダイ側に押
    えパンチで打抜きする順送り金型装置において、パンチ
    をダイ穴に進退させ被打抜き材の打抜き箇所を打抜きす
    る前方に、前記打抜き予定箇所を下面から凸状に張らせ
    る突起を形成した前処理ダイと、前記突起に対向し且つ
    突起の幅より広幅又は同幅の凹部を形成し前記前処理ダ
    イに対して進退自在な前処理押圧装置を設けたことを特
    徴とするかす上り防止金型装置。
  4. 【請求項4】 前記前処理ダイに形成した突起が、台
    形、角形、逆V形、逆U形、又は逆半球形であることを
    特徴とする請求項2又は請求項3記載のかす上り防止金
    型装置。
JP10337495A 1998-11-27 1998-11-27 かす上り防止打抜き方法及びかす上り防止金型装置 Pending JP2000158056A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008084536A1 (ja) * 2007-01-11 2008-07-17 Hidaka Seiki Kabushiki Kaisha 板状体の加工方法および金型装置
JP2011000627A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 穴抜き加工方法
KR101431977B1 (ko) 2013-05-24 2014-08-19 광명산업(주) 금속 판재 성형용 프레스 성형장치

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WO2008084536A1 (ja) * 2007-01-11 2008-07-17 Hidaka Seiki Kabushiki Kaisha 板状体の加工方法および金型装置
JP2011000627A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Ricoh Co Ltd 穴抜き加工方法
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