JP2000156600A - 部品実装機 - Google Patents

部品実装機

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JP2000156600A
JP2000156600A JP10330673A JP33067398A JP2000156600A JP 2000156600 A JP2000156600 A JP 2000156600A JP 10330673 A JP10330673 A JP 10330673A JP 33067398 A JP33067398 A JP 33067398A JP 2000156600 A JP2000156600 A JP 2000156600A
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nozzle
component
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head
data
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JP10330673A
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Noboru Furuta
昇 古田
Akisuke Kawasumi
顕介 川隅
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は部品実装機において、実装不良を無
くすことを目的とするものである。 【解決手段】 この目的を達成するためには本発明は、
部品供給部3,4から部品実装部2までのヘッド5,6
の搬送路に検出部11,12を設け、検出部11,12
で検出したノズル5a〜5j,6a〜6jの下端の位置
データとノズル5a〜5jと6a〜6jの下端から部品
実装部2の基板8上面までの高さデータとを記憶する記
憶部14を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルによって吸
着された部品を基板上に実装する部品実装機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種、部品実装機の構造は、次
のような構成となっていた。すなわち、ヘッドと、この
ヘッドに設けた第1のノズルと、この第1のノズルによ
って吸着される部品を供給する部品供給部と、前記ノズ
ルによって吸着された部品を基板上に実装する部品実装
部とを備え、前記部品供給部から部品実装部までのヘッ
ドの搬送路に検出部を設け、この検出部で第1のノズル
の下端に吸着された部品の厚みを検出するような構成と
なっていた。すなわち、第1のノズルで吸着された部品
の厚みに応じて、この第1のノズルの下降量を制御する
ようにしていたのである。この点をさらに具体的に説明
すれば、厚みの厚い部品であれば、ノズルの下降量を部
品の種類の基準厚みデータに応じて一定量減少させ、ま
た、厚みの薄い部品であれば、部品の種類の基準厚みデ
ータに応じて一定量ノズルの下降量を大きくするという
ような構成となっていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
ては、部品の基準厚みデータに応じてノズルの下降量を
制御していたのではあるが、この構成によった場合に
は、実装不良が生じるという問題があった。すなわち、
ノズルの高さは常に一定の状態を保持することが難し
く、例えば、運転に従ってその雰囲気温度が上昇すれ
ば、ヘッドが下方に伸び、また、その下方にある部品実
装部も上方に持ち上げられる。その結果として、このヘ
ッドに取り付けられたノズルの下端と部品実装部の基板
上面までの距離が短くなってしまったり、または逆に、
雰囲気温度が下降した場合や、長期使用によってノズル
が磨耗した場合には、ノズルの下端から基板上面までの
距離が増大したりしてしまうのである。そしてこの結果
として、折角部品の厚さを検出して適切な実装を行おう
としても、実際のノズルの下端の位置が上下に変動する
ことによって、実装不良が生じてしまうことがあったの
である。そこで本発明は、このような実装不良を防止す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために、本発明は、部品供給部から部品実装部までの
ヘッドの搬送路に検出部を設け、この検出部で検出した
第1のノズルの下端の位置データと、第1のノズルの下
端から部品実装部の基板上面までの高さデータとを記憶
する記憶部を設けたものである。すなわち、このような
構成とした場合には、第1のノズルの下端から部品実装
部の基板上面までの高さデータと、検出部における第1
のノズルの下端の位置データにより、その後の第1のノ
ズルの下端の位置データから、元の状態からどの程度変
位をしたかを検出することができ、この検出に基づいて
第1のノズルの下端をどの程度下降させるか制御を行う
ことができるので、実装不良が無くなるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ヘッドと、このヘッドに設けた第1のノズルと、こ
の第1のノズルによって吸着される部品を供給する部品
供給部と、前記ノズルによって吸着された部品を基板上
に実装する部品実装部とを備え、前記部品供給部から部
品実装部までのヘッドの搬送路に検出部を設け、この検
出部で検出した第1のノズルの下端の位置データと、第
1のノズルの下端から部品実装部の基板上面までの高さ
データとを記憶する記憶部を設けた部品実装機であっ
て、記憶部が記憶する第1のノズルの高さデータと、第
1のノズルの下端の位置データを記憶しているので、そ
の後、第1のノズルの下端の位置データを検出部で検出
することにより、現在の第1のノズルの下端は初期の状
態からどの程度変位したかを検出することができるの
で、その検出によって第1のノズルの下端の下降量を制
御することができ、この結果として実装不良が無くなる
ものである。
【0006】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
記憶部で記憶した位置データ、高さデータと、部品を吸
着した第1のノズルの部品下端の位置データとにより、
この第1のノズルの下降量を制御する請求項1記載の部
品実装機であって、部品を吸着した第1のノズルの部品
下端の位置データを検出することにより、この第1のノ
ズルの下降量を制御することでより確実な部品実装が行
えるようになるものである。
【0007】さらに、本発明の請求項3に記載の発明
は、第1のノズルの下端の第1の位置データを記憶部に
記憶させた後に、再度この第1のノズルの下端の第2の
位置データを検出し、これら第1、第2の位置データか
ら算出して第1のノズルの下降量を制御する請求項1ま
たは2に記載の部品実装機であって、第1のノズルの下
端の第1の位置データと、その後の第1のノズルの下端
の第2の位置データからこの部品実装機の稼動中におけ
る雰囲気温度の上昇による第1のノズルの下端の変位量
を検出することができ、これによってこのように雰囲気
温度が変位した場合においても部品実装が確実に行える
ようになるものである。
【0008】さらにまた、本発明の請求項4に記載の発
明は、ヘッドに対する第1のノズルの交換時に、交換後
の第1のノズルの下端の位置データを検出し、元の第1
のノズルの下端の位置データとの算出により、交換後の
第1のノズルの下降量を制御する請求項1〜3のいずれ
か一つに記載の部品実装機であって、交換後の第1のノ
ズルの下端の位置データを検出し、それと元の第1のノ
ズルの下端の位置データから交換後の第1のノズルの下
降量を制御するようにしたので、交換後の第1のノズル
によっても確実な部品実装が行えるようになるものであ
る。
【0009】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
第1のノズルの下端の位置データがそれ以前に検出され
た第1のノズルの下端の位置データより所定量以上ずれ
ると第1のノズルの交換のための警報を発する請求項1
〜4のいずれか一つに記載の部品実装機であって、第1
のノズルの下端の位置データがそれ以前に検出されてい
る第1のノズルの下端の位置データよりも所定量以上ず
れていると、例えば第1のノズルの破損ということが考
えられるので、この場合には、第1のノズルの交換のた
めの警報を発することによって、運転効率を高めること
ができるものである。
【0010】さらに、本発明の請求項6に記載の発明
は、ヘッドに第1、第2のノズルを設け、検出部は第
1、第2のノズルのそれぞれの下端の位置データを検出
する構成とした請求項1〜5のいずれか一つに記載の部
品実装機であって、複数個ノズルを設けた場合において
も、それぞれのノズルの下端の位置データを検出するこ
とによって、各ノズルにおける部品実装が正確に行われ
るものである。
【0011】さらにまた、本発明の請求項7に記載の発
明は、第2のノズルの下降量は、部品を吸着した第2の
ノズルの部品下端の位置データと、第1のノズルの下端
の位置データと、第1のノズルの高さデータから算出す
る構成とした請求項6に記載の部品実装機であって、第
1のノズルだけでなく、第2のノズルにおいても部品を
吸着した状態で部品下端の位置データを検出することに
より、この第2のノズルの下降量を正しく制御すること
ができその結果として、この第2のノズルによる部品実
装をも正確に行えるようにするものである。
【0012】さらにまた、本発明の請求項8に記載の発
明は、検出部で検出した第1のノズルの形状データを基
準データと比較する構成とした請求項1〜7のいずれか
一つに記載の部品実装機であって、検出部において第1
のノズルの形状データを検出し、それを基準データと比
較するように構成することにより、ヘッドの装着ミスや
ノズルの種類を検出することができるようにする。すな
わち、このような構成とした場合には、ある特定の部分
に本来設けなければいけないノズルが取り付けられてい
ないことが容易に検出でき、また、本来装着される部品
を吸着しなければいけない種類のノズルで吸着されるべ
き部品が吸着されていない。そのようなことも検出する
ことができるようになるものである。
【0013】また、本発明の請求項9に記載の発明は、
基準データは、検出部に第1のノズルを通過させて得ら
れる形状データを記憶部に記憶させて形成する請求項8
に記載の部品実装機であって、形状データと比較するた
めの基準データというものを第1のノズルを検出部に通
過させることによって得られるデータで、基準データを
構成することで、あえていわゆる手入力をしなくてもよ
く、しかもこの検出部で得られる形状データは、次に検
査のために得られる検出データと基本的には全く同じも
のになるので、その検出精度が高くなるものである。
【0014】また、本発明の請求項10に記載の発明
は、第1のノズルの下端より上方に径大部を形成した請
求項8または9に記載の部品実装機であって、第1のノ
ズルの下端より上方に径大部を形成することによって、
ノズルの種類を容易に判別することができるようになる
ものである。
【0015】さらに、本発明の請求項11に記載の発明
は、ヘッドに形状の異なる第1、第2のノズルを設けた
請求項8〜10のいずれか一つに記載の部品実装機であ
って、ヘッドに形状の異なる第1、第2のノズルを装着
することにより、それを検出部で検出した際には容易に
第1、第2のノズルを検出部で検出することができるよ
うになる。
【0016】さらにまた、本発明の請求項12に記載の
発明は、ヘッドと、このヘッドに設けた第1のノズル
と、この第1のノズルによって吸着される部品を供給す
る部品供給部と、この第1のノズルによって吸着された
部品を基板上に実装する部品実装部とを備え、前記部品
供給部から部品実装部までのヘッドの搬送路に検出部を
設け、この検出部で検出した第1のノズルの形状データ
を基準データと比較する構成とした部品実装機であっ
て、検出部で検出した第1のノズルの形状データを基準
データと比較することにより、ヘッドに対するノズルの
取り付けミスやあるいはこの第1のノズルで搬送しなけ
ればならない部品が搬送されていない場合などを検出す
ることができるようになるものである。
【0017】さらに、本発明の請求項13に記載の発明
は、基準データは、検出部に第1のノズルを通過させて
得られる形状データを記憶部に記憶させて形成する請求
項12に記載の部品実装機であって、基準データが第1
のノズルを通過させることによって得られる形状データ
を記憶部に記憶させて得られるようになっているので、
この基準データは、次にこの第1のノズルが通過すると
きに得られる検出データと基本的には同じものとなり、
比較が非常に正確に行えるようになるものである。
【0018】また、本発明の請求項14に記載の発明
は、第1のノズルの下端より上方に径大部を形成した請
求項12または13に記載の部品実装機であって、第1
のノズルの下端より上方に径大部を形成することにより
容易にその形状を検出することができ、ヘッドに対する
装着ミスなどが容易に判別できるようになるものであ
る。
【0019】また、本発明の請求項15に記載の発明
は、ヘッドに形状の異なる第1、第2のノズルを設けた
請求項12〜14のいずれか一つに記載の部品実装機で
あって、ヘッドに形状の異なる第1、第2のノズルが設
けられていた場合に、形状が異なっているものを検出部
で形状データとして検出することができるようにしてい
るので、第1、第2のノズルの装着ミスや、これらの第
1、第2のノズルによる部品搬送ミス、具体的には本来
第1の部品は第1のノズルで搬送しなければならない場
合に、それが第2のノズルで搬送されていた場合には、
搬送ミスということを検出する事ができるものである。
【0020】以下、本発明の一実施形態を添付図面に従
って説明する。 (実施の形態1)図1において、1は本体で、この本体
1の中央部前面側には部品実装部2が設けられている。
この部品実装部2の両側には部品供給部3,4が設けら
れ、これらの部品供給部3,4にはそれぞれに対応して
ヘッド5,6が設けられている。また、部品実装部2の
後方にはYテーブル7が設けられ、このYテーブル7が
部品実装部2に対しY方向に移動するようになってい
る。そして、このYテーブル7上に設けた基板8にヘッ
ド5,6により例えば図6の部品15を実装するように
なっているのである。この点を今少し詳細に説明してお
くと、部品供給部3には、テーピングリール9が設けら
れ、このテーピングリール9から供給された部品15
は、ヘッド5の下面に直線状に並べられた10本のノズ
ル5a〜5jによって部品実装部2部分に搬送され、こ
のノズル5a〜5jが基板8上に下降することによって
部品実装が行われるものである。
【0021】また、部品供給部4部分にはカセット10
が設けられ、このカセット10内に収納された部品15
はヘッド6の下面に直線上に設けられたノズル6a〜6
jによって、部品実装部2部分に搬送され、基板8上に
実装されるものである。
【0022】なお、ヘッド5,6は交互に基板8上を走
行するような構成となっており、ヘッド5,6が基板8
上で衝突するようなことはない。もちろん一方のヘッド
5だけで実装を行う場合には基板8上にはヘッド5が往
復運動を行うようになり、また逆にヘッド6だけで部品
を実装する場合にはヘッド6が基板8上を往復運動する
ような構成となっている。
【0023】さて、そのような状態において左右の部品
供給部3,4と、部品実装部2の間におけるヘッド5,
6の搬送経路には、検出部11,12が設けられてい
る。
【0024】図2は、検出部11を示し、図1における
検出部12も同様の構成となっているので、図2におい
てはその一方の検出部11だけを示している。この検出
部11は図2に示すごとく、所定間隔をおいて対向させ
たラインセンサー13によって構成されており、その間
をヘッド5のノズル5a〜5jが通過するようになって
いる。すなわち、ラインセンサー13は、その一方から
光を照射し、その光を遮るように進行するノズル5a〜
5jの影をその相手方で検出し、これによってノズル5
a〜5jの状況を検出するようになっているのである。
【0025】このような検出部11における検出動作に
ついて図3を用いて説明する。まず、図3においてヘッ
ド5を部品実装部2上に搬送した状態において、例えば
ノズル5aの下端から基板8の上面までの高さHを実測
する。この高さデータHは、図4に示す記憶部14に記
憶させられている。次にこのヘッド5を検出部11のラ
インセンサー13内を通過させることによって、ノズル
5a〜5jすべてのラインセンサー13内における位置
を検出することになる。この位置とは、具体的にはライ
ンセンサー13の画面内においてどの部分に影が形成さ
れたかということで位置が検出されるものである。そし
てこの位置データも、図4に示す記憶部14内に記憶さ
せられることになるのである。
【0026】この位置データについては、図5を用いて
今少し説明を行うことにする。この図5はノズル5aに
ついてのみ示したものである。ほかのノズル5b〜5j
についても全く同じようなことになっている。この図5
に示すように、ラインセンサー13によって検出される
ノズル5aの下端の位置とは、この図5に示すようにラ
インセンサー13からノズル5aの下端までの高さP1
となっている。すなわちこのラインセンサー13におい
ては影となって表れるものであって、このP1のデータ
が図4の記憶部14に記憶されることになるのである。
【0027】さて、このノズル5aに図6に示すごとく
部品15が吸着された場合には、ラインセンサー13に
よって検出される位置データは、図6に示すごとく図5
に示すP1より大きなP2になる。すなわち、図4にお
いて記憶部14には高さデータHおよび位置データP1
が記憶されており、ラインセンサー13によって図6に
おける位置データP2が検出された場合には、この位置
データP2と、記憶された位置データP1および高さデ
ータHが制御部16で演算されることによって、次のこ
とが判明するようになっている。その一つは、位置デー
タP1とP2の差によってノズル5aに吸着された部品
15の厚さがどの程度あるかということである。また他
の一つは、具体的にはノズル5aの基板8上面までの実
測した高さは、図3に示すとおりHであったはずであっ
て、このときのラインセンサー13における位置データ
はP1となっていたものが、部品15を吸着したことに
より位置データはP2となってしまう。このP1,P2
の比較においては部品15を吸着したことにより、P2
の方が大きくなるのであって、従ってノズル5aは初期
に測定した高さデータHから、このP1とP2の差を引
いた分だけ、具体的には部品15の厚さだけ少ない量を
下降させ、これによって基板8への部品15の実装を行
うようにするものである。
【0028】なお、位置データP1,P2の差により、
部品15の厚さが検出されることになるのであるが、こ
の検出によってノズル5aに本来吸着させたい正しい部
品15が吸着されているか否かも検出することができる
ようになっている。
【0029】このように本実施形態においては、ノズル
5aで部品15を吸着した場合に、その高さも考慮し
て、基板8上への正確な部品実装が行われるようになっ
ているものであるが、この部品実装機を稼動を続けてい
くうちに、その雰囲気温度が変動することがある。この
ようなことは例えば、前日が休日であって、この実装機
を最初に稼働させ始めたときと、その後数時間後に稼働
が安定してきたとき、すなわち、この稼働による発熱
や、エアーコンディションによる室温の上昇などによっ
て雰囲気温度が変動し、部品15の装着ミスが発生する
ことがあった。そこで本実施形態では、雰囲気温度の上
昇をも考慮した部品実装が行われるようになっているも
のであり、この点を次に図7を用いて説明する。
【0030】この図7は上述したように、雰囲気温度が
上昇した際の状況を示すものである。この図7に示すよ
うに雰囲気温度が上昇すれば、ヘッド5、それに設けら
れたノズル5aの下端は矢印Aのように下降し、また、
検出部11のラインセンサー13は、矢印Bのように上
昇することになる。すなわち、このような状況において
は、ヘッド5と検出部11が接近するということになる
ので、このことがノズル5aの下端、および部品を装着
した場合には部品15の下端が、図5、図6に示す位置
データP1,P2よりも下方に下がった大きな値となっ
てしまうものである。このような現象は、基板8をすで
に数枚あるいは数十枚装着し終わった状態のときに発生
しており、本実施形態においては基板の一枚ごとの交換
時にすなわちYテーブル7上に基板8が交換されている
時を利用して、すなわちヘッド5,6による実装を行え
ない時間を利用して、部品15を吸着していないノズル
5a〜5jをラインセンサー13間を通過させることに
よって図5に示す新たな位置データP1を検出する。そ
して次に、Yテーブル7上に基板8が交換完了したとき
に行われる部品15の搬送時には、図6に示すようにそ
の状態における位置データP2を検出し、これも上述し
たのと同じように、この位置データP1およびP2と高
さデータHから算出してノズル5aの下降量を制御する
ようにしているのである。
【0031】なお、このような現象が発生した場合、部
品15の厚みを検出する際に実際の厚みよりも薄いもの
と判断していたことがあったが、Yテーブル7へ基板8
を交換する度にノズル5aの下端の位置データを検出す
ることにより、正確な部品15の厚みが判定できること
になる。
【0032】次に、ノズル5aの交換時についての説明
を図8を用いて説明する。すなわちこの図8は、元のノ
ズル5aは二点鎖線の状態にあったものが、交換をした
場合に、ノズル5aの取り付け状態であるとか、ノズル
5aの製造精度ばらつきによって実線のような状態で取
り付けられた場合について示している。この場合には、
その状態で図5に示すようにラインセンサー13間をま
ず通過させ、このことによって位置データP1aを検出
する。この位置データP1aは図8の場合には、上方に
あがった状態になっているので、この交換後の位置デー
タP1aと、元の位置データP1との関係からこのノズ
ル5aの下端から、基板8までの高さデータHがさらに
高くなったということを判断するのである。そしてこの
判断結果に基づいて、この高さデータHを補正するので
あるが、それはこの交換後のノズル5aについてのみ用
いられる変更された高さデータであって、他のノズル5
b,5cについては高さデータHは、図3において求め
られた高さデータが活用されるようになっているのであ
る。そしてこのようにノズル5aを交換した場合にも、
高さデータHを補正し、また、ノズル単品の時の位置デ
ータP1および部品15を吸着した場合の位置データP
2をそれぞれ検出することによって、この場合にも正し
い部品実装が行われるようにするものである。
【0033】図9はノズル5cがその途中から破断した
場合を示している。この場合には、このノズル5cがラ
インセンサー13間を通過した場合に、ノズル5cが上
述したように、基板8の交換時における確認動作のため
のラインセンサー13間の通過時に、元の位置データP
1との差△hがあまりにも大きくなっていることがライ
ンセンサー13によって検出される事になる。この場合
には図4における警報手段17からノズル5cの交換に
対する警報が発せられることになるのである。そして、
この警報によるノズル5cの交換を行った場合には、図
8のノズル5aの交換と同じような確認動作が行われた
後に実装が行われるようになっているのである。
【0034】図10はラインセンサー13によってノズ
ル5a,5b,5cの太さを検出しようとするものであ
る。すなわちこれらのノズル5a〜5cがラインセンサ
ー13を通過するにあたり、ヘッド5は定速でこのライ
ンセンサー13間を通過するので、これらのノズル5a
〜5cの長さとその通過時間によって、これらのノズル
5a,5b,5cのそれぞれの太さD1,D2,D3が
検出されるようになっているのである。これらの太さ検
出は、実際本来吸着されるべき部品15が、それが適切
に対応するノズルに正しく吸着されているかというよう
なことを、検出する場合などに有効なものとなる。もち
ろんこの図10に示すこの太さ検出は図1から図9に示
した高さ制御と同時に行うこともできるものである。
【0035】図11はノズル5a,5b,5cの下端よ
り上方に径大部18a,18b,18cを設けたもので
ある。すなわち、この図11においては、ノズル5a〜
5cはその径はほぼ同一のものとなっているのである
が、その開口部は図12に示すごとくノズル5a〜5c
の径が変わらない場合でも、その下端の開口部の形状が
吸着すべき部品によってそれぞれ工夫された形状となっ
ている場合、その径だけでは種類を特定できない場合に
は、この図11に示すごとく、それらのノズル5a〜5
cの下端より上方に形状の異なる径大部18a〜18c
を設けることによって、この径大部18a〜18cの形
状をラインセンサー13で検出することによってノズル
の種類を特定するものである。この特定も吸着すべき部
品15と、それに適切なノズル5aまたは5b,5cが
それぞれ適切に対応しているか否かの判定を行う場合に
非常に有益なものとなるのである。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、部品供給部から
部品実装部までのヘッドの搬送路に検出部を設け、この
検出部で検出した第1のノズルの下端の位置データと、
第1のノズルの下端から部品実装部の基板上面までの高
さデータとを記憶する記憶部を設けることによって、第
1のノズルに吸着された部品に応じた適切な実装が行わ
れるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の斜視図
【図2】同検出部の斜視図
【図3】同ヘッドの正面図
【図4】同制御ブロック図
【図5】同検出部の正面図
【図6】同検出部の正面図
【図7】同検出部の正面図
【図8】同ヘッドの正面図
【図9】同ヘッドの正面図
【図10】本発明の他の実施形態のヘッドの正面図
【図11】本発明のさらに他の実施形態のヘッドの正面
【図12】(a)〜(c)はヘッド5a〜5cの下面図
【符号の説明】
1 本体 2 部品実装部 3 部品供給部 4 部品供給部 5 ヘッド 5a〜5j ノズル 6 ヘッド 6a〜6j ノズル 7 Yテーブル 8 基板 9 テーピングリール 10 カセット 11 検出部 12 検出部 13 ラインセンサー 14 記憶部 15 部品 16 制御部 17 警報手段 18a〜18c 径大部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドと、このヘッドに設けた第1のノ
    ズルと、この第1のノズルによって吸着される部品を供
    給する部品供給部と、前記ノズルによって吸着された部
    品を基板上に実装する部品実装部とを備え、前記部品供
    給部から部品実装部までのヘッドの搬送路に検出部を設
    け、この検出部で検出した第1のノズルの下端の位置デ
    ータと、第1のノズルの下端から部品実装部の基板上面
    までの高さデータとを記憶する記憶部を設けた部品実装
    機。
  2. 【請求項2】 記憶部で記憶した位置データ、高さデー
    タと、部品を吸着した第1のノズルの部品下端の位置デ
    ータとにより、この第1のノズルの下降量を制御する請
    求項1記載の部品実装機。
  3. 【請求項3】 第1のノズルの下端の第1の位置データ
    を記憶部に記憶させた後に、再度この第1のノズルの下
    端の第2の位置データを検出し、これら第1、第2の位
    置データから算出して第1のノズルの下降量を制御する
    請求項1または2に記載の部品実装機。
  4. 【請求項4】 ヘッドに対する第1のノズルの交換時
    に、交換後の第1のノズルの下端の位置データを検出
    し、元の第1のノズルの下端の位置データとの算出によ
    り、交換後の第1のノズルの下降量を制御する請求項1
    〜3のいずれか一つに記載の部品実装機。
  5. 【請求項5】 第1のノズルの下端の位置データがそれ
    以前に検出された第1のノズルの下端の位置データより
    所定量以上ずれると第1のノズルの交換のための警報を
    発する請求項1〜4のいずれか一つに記載の部品実装
    機。
  6. 【請求項6】 ヘッドに第1、第2のノズルを設け、検
    出部は第1、第2のノズルのそれぞれの下端の位置デー
    タを検出する構成とした請求項1〜5のいずれか一つに
    記載の部品実装機。
  7. 【請求項7】 第2のノズルの下降量は、部品を吸着し
    た第2のノズルの部品下端の位置データと、第1のノズ
    ルの下端の位置データと、第1のノズルの高さデータか
    ら算出する構成とした請求項6に記載の部品実装機。
  8. 【請求項8】 検出部で検出した第1のノズルの形状デ
    ータを基準データと比較する構成とした請求項1〜7の
    いずれか一つに記載の部品実装機。
  9. 【請求項9】 基準データは、検出部に第1のノズルを
    通過させて得られる形状データを記憶部に記憶させて形
    成する請求項8に記載の部品実装機。
  10. 【請求項10】 第1のノズルの下端より上方に径大部
    を形成した請求項8または9に記載の部品実装機。
  11. 【請求項11】 ヘッドに形状の異なる第1、第2のノ
    ズルを設けた請求項8〜10のいずれか一つに記載の部
    品実装機。
  12. 【請求項12】 ヘッドと、このヘッドに設けた第1の
    ノズルと、この第1のノズルによって吸着される部品を
    供給する部品供給部と、この第1のノズルによって吸着
    された部品を基板上に実装する部品実装部とを備え、前
    記部品供給部から部品実装部までのヘッドの搬送路に検
    出部を設け、この検出部で検出した第1のノズルの形状
    データを基準データと比較する構成とした部品実装機。
  13. 【請求項13】 基準データは、検出部に第1のノズル
    を通過させて得られる形状データを記憶部に記憶させて
    形成する請求項12に記載の部品実装機。
  14. 【請求項14】 第1のノズルの下端より上方に径大部
    を形成した請求項12または13に記載の部品実装機。
  15. 【請求項15】 ヘッドに形状の異なる第1、第2のノ
    ズルを設けた請求項12〜14のいずれか一つに記載の
    部品実装機。
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