JP2000156171A - マグネトロン装置およびその製造方法 - Google Patents

マグネトロン装置およびその製造方法

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JP2000156171A
JP2000156171A JP10327812A JP32781298A JP2000156171A JP 2000156171 A JP2000156171 A JP 2000156171A JP 10327812 A JP10327812 A JP 10327812A JP 32781298 A JP32781298 A JP 32781298A JP 2000156171 A JP2000156171 A JP 2000156171A
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magnetron
filter case
radio wave
magnetic circuit
unit
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JP10327812A
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Takeshi Ito
伊藤  猛
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Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J23/00Details of transit-time tubes of the types covered by group H01J25/00
    • H01J23/14Leading-in arrangements; Seals therefor
    • H01J23/15Means for preventing wave energy leakage structurally associated with tube leading-in arrangements, e.g. filters, chokes, attenuating devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J23/00Details of transit-time tubes of the types covered by group H01J25/00
    • H01J23/005Cooling methods or arrangements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ防止性能の劣化を低減し、かつ小型化
できるマグネトロン装置およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 マグネトロン部8と、マグネトロン部8
の筒状陽極11の両端側に配置した磁石22a、22b
と、筒状陽極11および磁石22a、22bを囲むヨー
ク25a、25bからなる磁気回路部9と、フィルター
ケース26a、26b内にチョークコイル28a、28
bおよびコンデンサー27を有する電波漏洩防止部10
とを備え、少なくともフィルターケース26a、26b
内に絶縁性冷却液30が収容されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等のマ
イクロ波加熱機または工業用加熱機或いはガス励起装置
等に用いられるマグネトロン装置およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマグネトロン装置は、図8に示す
ように、マグネトロン部1と、マグネトロン部1の筒状
陽極2の両端側に磁石3a、3bを配置し、かつ、筒状
陽極2および磁石3a、3bを囲むヨーク4からなる磁
気回路部と、フィルターケース5内にコンデンサー6等
を有する電波漏洩防止部とを備えたものである。そし
て、筒状陽極2および磁石3a、3bの温度上昇を防止
し、特性変化の少ないマグネトロン装置を提供するため
に、ヨーク4の内側が密封され、かつヨーク4内に水か
らなる冷却液7が収容されている(特開平4−4544
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記マ
グネトロン装置では、動作時の印加電圧が一般的に4〜
5kVであるため、電波漏洩防止部においてフィルター
ケース5(陰極電位側)とコンデンサー6等(陽極電位
側)との対向距離を前記印加電圧に耐え得るだけの十分
な距離を確保しなければならず、この距離(以下、「絶
縁距離」という)が不十分な場合には、動作時にフィル
ターケース5とコンデンサー6との間で放電現象が生
じ、装置の動作不良が発生して装置の小型化に制限があ
るという問題ある。また、動作時において、電波漏洩防
止部のコンデンサー6等の部品が120〜150℃の高
温になるため、マグネトロン装置のノイズ防止性能が劣
化するという問題があった。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、ノイズ防止性能の劣化を低減し、かつ小型化できる
マグネトロン装置およびその製造方法を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のマグネトロン装
置は、マグネトロン部と、前記マグネトロン部の筒状陽
極の両端側に配置された磁石と、前記筒状陽極および前
記磁石を囲むヨークからなる磁気回路部と、フィルター
ケース内にチョークコイルおよびコンデンサーを有する
電波漏洩防止部とを備え、少なくとも前記フィルターケ
ース内に絶縁性冷却液が収容されている。
【0006】この構成、すなわち、絶縁性冷却液によ
り、チョークコイルおよびコンデンサーが冷却され、か
つチョークコイルおよびコンデンサーとフィルターケー
スとの絶縁距離が短縮される。
【0007】また、フィルターケース内に絶縁性冷却液
が導入されるよう構成している。この構成により、絶縁
性冷却液の導入をマグネトロン装置の最終工程またはマ
グネトロン装置をマイクロ波応用機器へ取り付ける際に
行うことができる。
【0008】また、フィルターケース内に絶縁性冷却液
が導入され、かつフィルターケース内の絶縁性冷却液が
導出されるよう構成している。
【0009】この構成により、フィルターケース内の絶
縁性冷却液が外部との間で循環され、チョークコイルお
よびコンデンサーがさらに冷却される。
【0010】また、ヨーク内に絶縁性冷却液が収容され
ている。この構成により、筒状陽極および磁石が冷却さ
れる。
【0011】また、絶縁性冷却液が磁気回路部と電波漏
洩防止部とを入出する連通部を有している。
【0012】この構成、すなわち、装置動作時において
磁気回路部内と電波漏洩防止部内の絶縁性冷却液の温度
差により、絶縁性冷却液が磁気回路部内と電波漏洩防止
部内との間で循環運動する。
【0013】また、連通部に電波漏洩防止部側の磁石の
中央孔を利用している。この構成により、電波漏洩防止
部側の磁石が冷却される。
【0014】また、フィルターケースにより、磁気回路
部および電波漏洩防止部を包囲している。
【0015】この構成により、マグネトロン部、磁気回
路部等の従来の主要部品を変更することがない。
【0016】また、マグネトロン部の筒状陽極がその外
周部に冷却用フィンを有している。この構成により、筒
状陽極および磁石の温度上昇をさらに低減することがで
きる。
【0017】本発明のマグネトロン装置の製造方法は、
マグネトロン部と、前記マグネトロン部の筒状陽極の両
端側に配置された磁石と、前記筒状陽極および前記磁石
を囲むヨークからなる磁気回路部と、フィルターケース
内にチョークコイルおよびコンデンサーを有する電波漏
洩防止部とを備え、少なくとも前記フィルターケース内
に絶縁性冷却液が収容されているマグネトロン装置の製
造において、前記磁気回路部と前記電波漏洩防止部とを
連結した後、前記電波漏洩防止部のフィルターケース内
に前記絶縁性冷却液を注入している。
【0018】この方法より、絶縁性冷却液の注入をマグ
ネトロン装置の最終工程またはマグネトロン装置をマイ
クロ波応用機器へ取り付ける際に行うことができるの
で、最終工程の前工程において絶縁性冷却液のこぼれ、
飛散による汚染が生じるのを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0020】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態のマグネトロン装置は、図1および図2に示すよ
うに、マグネトロン部8と磁気回路部9と電波漏洩防止
部10とを備えたものである。
【0021】マグネトロン部8は、円形の筒状陽極11
の内面に配設された復数枚の陽極ベイン12と、この陽
極ベイン12から延出された出力導線13と、筒状陽極
11の両端部に配設された磁極片14、15と、この磁
極片14、15を覆うように、一端側にフランジ部16
a、17aを有するハトメ状管16、17と、出力導線
13側のハトメ状管16上に順次重ねて設けられた絶縁
リング18および、出力導線13の端部が電気的に接続
されている出力アンテナ19と、ハトメ状管17の端部
に設けられ、かつタングステン線からなる陰極フィラメ
ント20を有する一対の陰極リード21a、21bの一
端を保持するキャップ状の陰極ステム23と、筒状陽極
11の外周部に設けられた複数枚の冷却用フィン24と
から構成されている。
【0022】磁気回路部9は、マグネトロン部8の筒状
陽極11の両端側に配置されたリング状の磁石22a、
22bと、筒状陽極11および磁石22a、22bを囲
む鉄製のヨーク25a、25bと、機械的締め付けによ
りマイクロ波応用機器の導波管38と電気的に接続する
ためのリング状のガスケット39とから構成されてい
る。また、磁石22a、22bはストロンチュームとバ
リウムとからなるフェライト製の永久磁石で形成したも
のである。ガスケット39は真鍮、ステンレス鋼材等の
金属メッシュで形成したものであり、ハトメ状管16の
外径と接触する部分のリング状の内径を、ハトメ状管1
6の外径よりも小さくしたものである。
【0023】電波漏洩防止部10は、フィルターケース
26a、26b内に、一対のステム端子21c、21d
を有する陰極ステム23と、フィルターケース26aに
設けられた端子27a、27bを有する高圧コンデンサ
ー27と、ステム端子21c、21dと高圧コンデンサ
ー27の端子27a、27bとの間に設けられた一対の
チョークコイル28a、28bとを備えている。フィル
ターケース26a、26bは、その内部空間が密封さ
れ、かつフィルターケース26a、26b内に絶縁性冷
却液30が導入される構成、例えば供給口29aより、
フィルターケース26a、26b内に高絶縁耐力のクー
ラント液や高圧トランスに使用されているトランスオイ
ル等の絶縁性冷却液30をフィルターケース26a、2
6b内に注入する構成にしている。この構成により、絶
縁性冷却液30がフィルターケース26a、26b内に
収容される。また、リング状のゴムパッキン31、シリ
コン系の接着剤等により、フィルターケース26aとマ
グネトロン部8との隙間をなくしている。
【0024】なお、高圧コンデンサー27およびチョー
クコイル28a、28b等の冷却効果を向上するため
に、上記実施の形態の供給口29aに加え、一点鎖線で
示す排出口29bをフィルターケース26aに設け、例
えば外部に設けられた冷却液収容タンク(図示せず)に
供給口29aおよび排出口29bを接続し、供給口29
aと排出口29bとにより絶縁性冷却液30を導出入で
きるようにしてもよい。
【0025】本発明のマグネトロン装置の製造方法は、
図3に示すように、磁気回路部9を形成する磁気回路部
工程32と、電波漏洩防止部10を形成する電波漏洩防
止部工程33と、磁気回路部工程32と電波漏洩防止部
工程33と連結する連結工程34と、フィルターケース
26a、26b内に絶縁性冷却液30を注入する冷却液
注入工程35とを備えている。
【0026】次に、図1および図2に示すマグネトロン
装置を用いて、上記製造方法について説明する。
【0027】始めに、磁気回路部工程32において、組
立治具上(図示せず)にヨーク25a、磁石22a、マ
グネトロン部8、磁石22bおよびヨーク25bを順次
重ねて設けた後、ヨーク25aとヨーク25bとをネジ
等の締結用部品によって固定して磁気回路部9を形成す
る。その後、マグネトロン部8のハトメ状管16にガス
ケット39を挿入してヨーク25a上に設置する。
【0028】並行して、電波漏洩防止部工程33では、
フィルターケース26aの一側面の指定された位置に、
高圧コンデンサー27とチョークコイル28a、28b
とを接続して設ける。
【0029】次の連結工程34では磁気回路部9のヨー
ク25bに高圧コンデンサー27等を有するフィルター
ケース26aをカシメピン、ネジ等の締結用部品で固定
した後、フィルターケース26aとマグネトロン部8と
の隙間をゴムパッキン31、シリコン系の接着剤等でな
くしている。続いて、チョークコイル28a、28bの
一端をステム端子21c、21dに接続した後、フィル
ターケース26aにフィルターケース26bを合わせ、
その合わせ面40を溶接することで、供給口29aを除
くフィルターケース26a、26b内を密封する。
【0030】最後工程である冷却液注入工程35では、
供給口29aより絶縁性冷却液30をフィルターケース
26a、26b内に注入した後、供給口29aに栓(図
示せず)をする。
【0031】次に、上記本発明の第1の実施の形態の作
用効果について説明する。本発明の第1の実施の形態の
マグネトロン装置は、フィルターケース26a、26b
内が密封され、かつフィルターケース26a、26b内
に絶縁性冷却液30が収容されているので、チョークコ
イル28a、28bおよび高圧コンデンサー27が冷却
され、かつチョークコイル28a、28bおよび高圧コ
ンデンサー27とフィルターケース26a、26bとの
絶縁距離L1、L2が短縮される。その結果、チョーク
コイル28a、28bおよび高圧コンデンサー27の部
品が冷却されることにより、その部品焼けを防止できる
と共にマグネトロン装置のノイズ防止性能の劣化を低減
することができる。また、絶縁距離L1、L2が短縮さ
れることにより、マグネトロン装置の電波漏洩防止部1
0を小型化することができる。
【0032】また、フィルターケース26a、26b内
に絶縁性冷却液30を導入する供給口29aを設けてい
るので、絶縁性冷却液30の導入をマグネトロン装置の
最終工程(冷却液注入工程35)で行うことができる。
その結果、最終工程の前工程において、絶縁性冷却液3
0のこぼれ、飛散による汚染が生じるのを防止すること
ができる。
【0033】また、フィルターケース26a、26b内
の絶縁性冷却液30を導出する排出口29bをフィルタ
ーケース26aに設けた場合、例えば供給口29aおよ
び排出口29bと外部に設けられた循環ポンプを有する
絶縁性冷却液30の収容タンク(図示せず)とが接続さ
れた場合には、フィルターケース26a、26b内と収
容タンクとの間で絶縁性冷却液30を強制的に循環する
ことができるので、チョークコイル28a、28bおよ
び高圧コンデンサー27の部品がさらに冷却される。そ
の結果、さらにその部品焼けを防止できると共にマグネ
トロン装置のノイズ防止性能の劣化を低減することがで
きる。
【0034】また、ガスケット39をヨーク25aを介
して磁石22a上に設けているので、マグネトロン装置
をマイクロ波応用機器に取付けた際、マイクロ波応用機
器の導波管38側からの締付け力が直接に磁石22aに
加わることがない。その結果、磁石22aの割れ等の損
傷を防止することができる。
【0035】上記第1の実施形態のマグネトロン装置に
おける製造方法は、図3に示すように連結工程34によ
り磁気回路部工程32と電波漏洩防止部工程33とを連
結した後、冷却液注入工程35により電波漏洩防止部1
0のフィルターケース26a、26b内に絶縁性冷却液
30を注入している。すなわち、絶縁性冷却液30の注
入をマグネトロン装置の最終工程で行うことができるの
で、最終工程の前工程において絶縁性冷却液30のこぼ
れ、飛散による汚染が生じるのを防止することができ
る。その結果、最終工程の前工程での絶縁性冷却液30
の汚染対策、例えば前工程において汚染防止用のカバー
を設置したり、或いは製造ライン上、床等に付着した絶
縁性冷却液30を清掃したりする必要がなくなるのでマ
グネトロン装置を容易に製造することができる。
【0036】
【実施例】次に、本発明の効果を確認した実施例につい
て説明する。
【0037】図1および図2に示す本発明第1の実施の
形態のマグネトロン装置(以下、「本発明品」という)
は、フィルターケース26a、26b内に絶縁性冷却液
30として、クーラント液(住友スリーエム社製パーフ
ロロカーボンクーラントFX−3300)を用い、ま
た、装置の動作時の印加電圧を5kVに設定したものを
用いた。
【0038】これと比較するため、フィルターケース2
6a、26b内の絶縁性冷却液30を取除き、他の仕様
を上記同様としたマグネトロン装置も製作した(以下、
「比較品」という)。
【0039】続いて、本発明品および比較品について、
チョークコイル28a、28bと対向するフィルターケ
ース26a、26bの内面に高さの異なる金属片(図示
せず)を接続固定し、チョークコイル28a、28bと
フィルターケース26a、26bとの絶縁距離L1、L
2を調べたところ、以下の結果が得られた。
【0040】本発明品は、絶縁距離L1およびL2が2
2〜26mmであったのに対し、比較品は51〜60m
mであった。したがって、本発明品は比較品と比較して
絶縁距離L1およびL2を約1/2に短縮することがで
きることがわかる。
【0041】(第2の実施の形態)図4および図5は本
発明の第2の実施の形態を示し、この実施形態は、上記
第1の実施の形態とは、電波漏洩防止部10のフィルタ
ーケース26a、26bにより磁気回路部9も包囲し
て、絶縁性冷却液30が磁気回路部9の磁石22a、2
2b、筒状陽極11および冷却用フィン24等と接触す
るように構成するようにした点、図5に示すように供給
口29aを複数枚の冷却用フィン24の端面と対向する
位置に設けて、絶縁性冷却液30が冷却用フィン24の
隙間に容易に通過できるように配置している点および、
フィルターケース26aの中央部に密閉を考慮した絞り
加工部41aを設け、絞り加工部41aにマグネトロン
部8のハトメ状管16を圧入した後、ろう付け、溶接等
により密閉している点が相違している。
【0042】この実施形態によれば、絶縁性冷却液30
によりフィルターケース26a、26b内のチョークコ
イル28a、28bおよび高圧コンデンサー27が冷却
されることはもちろんのこと、ヨーク25a、25b内
の磁石22a、22bおよび筒状陽極11も冷却される
ので、マグネトロン装置のノイズ防止性能の劣化を低減
することはもちろんのこと、マグネトロン装置の出力低
下も低減することができる。
【0043】また、フィルターケース26a、26bに
より、磁気回路部9および電波漏洩防止部10を包囲し
ているので、マグネトロン部8、磁気回路部9等の従来
の主要部品を変更することがない。その結果、前記主要
部品の金型等の設備を新たに製作する必要がなくなる。
【0044】また、筒状陽極11の外周部に設けられた
複数枚の冷却用フィン24を有しているので、絶縁性冷
却液30により磁石22a、22bおよび筒状陽極11
がさらに冷却される。
【0045】また、供給口29aを冷却用フィン24の
端面と対向する位置に設けているので、絶縁性冷却液3
0が冷却用フィン24の隙間に容易に通過でき、冷却用
フィン24による放熱効果がさらに向上することができ
る。
【0046】さらに、フィルターケース26a、26b
により磁気回路部9も包囲しているので、上記第1の実
施の形態において必要であったゴムパッキン31等を不
要にすることができる。
【0047】なお、第2の実施の形態では、フィルター
ケース26aに供給口29aおよび排出口29bを設け
たもので説明したが、これに限らず、フィルターケース
26aに供給口29aだけのものでもよい。また、供給
口29aおよび排出口29bをフィルターケース26a
の同一側面に設けたもので説明したが、これに限らず、
フィルターケース26aの別々の側面に設けたもの、或
いはフィルターケース26b等に設けたものでもよい。
【0048】(第3の実施の形態)図6および図7は本
発明の第3の実施の形態を示し、この実施形態は、上記
第1の実施の形態とは、ヨークを兼ねた鉄製のフィルタ
ーケース25c、25d内に、筒状陽極11、磁石22
a、22b等を囲んで磁気回路部9を形成している点、
フィルターケース25c、25d、25eで包囲された
領域内に、高圧コンデンサー27およびチョークコイル
28a、28b等を備え、フィルターケース25c、2
5e内が密封され、絶縁性冷却液30が磁気回路部9の
磁石22a、22b、筒状陽極11および冷却用フィン
24等と接触するように構成するようにした点、図7に
示すように供給口29aを複数枚の冷却用フィン24の
端面と対向する位置に設けて、絶縁性冷却液30が冷却
用フィン24の隙間に容易に通過できるように配置して
いる点、フィルターケース25cの中央部に密閉を考慮
した絞り加工部41bを設け、絞り加工部41bにマグ
ネトロン部8のハトメ状管16を圧入した後、ろう付
け、溶接等により密閉している点および、絶縁性冷却液
30をフィルターケース25c、フィルターケース25
e内に対し導出入しやすくするために、磁気回路部9内
と電波漏洩防止部10内との間のフィルターケース25
dに連通部42を設けている点が相違している。なお、
連通部42にマグネトロン部8の挿入孔43および磁石
22bの中央孔44を利用している。
【0049】この実施形態によれば、フィルターケース
25c、25dがフィルターケースを兼ねているので、
部品点数が削減できるばかりでなく、装置の重量も軽量
化することができる。
【0050】また、フィルターケース25c、フィルタ
ーケース25e内の絶縁性冷却液30により、チョーク
コイル28a、28bおよび高圧コンデンサー27が冷
却されることはもちろんのこと、磁石22a、22bお
よび筒状陽極11も冷却されるので、マグネトロン装置
のノイズ防止性能の劣化を低減することはもちろんのこ
と、マグネトロン装置の出力低下も低減することができ
る。
【0051】また、フィルターケース25c、25dに
より、磁気回路部9および電波漏洩防止部10を包囲し
ているので、マグネトロン部8、磁石22a、22b等
の従来の主要部品を変更することがない。その結果、前
記主要部品の金型等の設備を新たに製作する必要がなく
なる。
【0052】また、フィルターケース25dに連通部4
2を設け、かつその連通部42に磁石22bの中央孔4
4を利用しているので、装置の動作時において磁気回路
部9内と電波漏洩防止部10内の絶縁性冷却液30の温
度差により、絶縁性冷却液30が磁気回路部9内と電波
漏洩防止部10内との間で循環運動(対流)し、磁気回
路部9内および電波漏洩防止部10内の絶縁性冷却液3
0を常に一定にした温度に保つことができ、かつ磁石2
2bが冷却される。その結果、マグネトロン装置のノイ
ズ防止性能およびマグネトロン装置の出力性能を安定す
ることができる。
【0053】なお、第3の実施の形態では、連通部42
が磁石22bの中央孔44を利用したものであるが、こ
れに限らず、磁石22bが接触する側のフィルターケー
ス25d面に例えば1個以上の孔を設けたもの、或いは
例えば図1に示すリング状のゴムパッキン31、シリコ
ン系の接着剤等を用いて連通部42をなくしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、マグ
ネトロン部と、前記マグネトロン部の筒状陽極の両端側
に磁石を配置し、かつ、前記筒状陽極および前記磁石を
囲むヨークからなる磁気回路部と、フィルターケース内
にチョークコイルおよびコンデンサーーを有する電波漏
洩防止部とを備え、少なくとも前記フィルターケース内
が密封され、かつ前記フィルターケース内に絶縁性冷却
液が収容されているので、チョークコイルおよびコンデ
ンサーの部品焼けを防止できると共にマグネトロン装置
のノイズ防止性能の劣化を低減することができ、かつマ
グネトロン装置を小型化することができる。
【0055】また、フィルターケース内に絶縁性冷却液
が導入されるよう構成しているので、最終工程の前工程
において、絶縁性冷却液のこぼれ、飛散による汚染が生
じるのを防止することができる。
【0056】また、フィルターケース内に絶縁性冷却液
が導入され、かつフィルターケース内の絶縁性冷却液が
導出されるよう構成しているので、さらに、チョークコ
イルおよびコンデンサーの部品焼けを防止できると共に
マグネトロン装置のノイズ防止性能の劣化を低減するこ
とができる。
【0057】また、ヨーク内に絶縁性冷却液が収容され
ているので、マグネトロン装置の出力低下を低減するこ
とができる。
【0058】また、絶縁性冷却液が磁気回路部と電波漏
洩防止部とを入出する連通部を有しているので、磁気回
路部内および電波漏洩防止部内の絶縁性冷却液を常に一
定にした温度に保つことができ、マグネトロン装置のノ
イズ防止性能およびマグネトロン装置の出力性能を安定
することができる。
【0059】また、連通部が電波漏洩防止部側の磁石の
中央孔を利用しているので、電波漏洩防止部側の磁石が
冷却されてマグネトロン装置の出力性能を安定すること
ができる。
【0060】また、フィルターケースにより、磁気回路
部および電波漏洩防止部を包囲しているので、マグネト
ロン部、磁気回路部の磁石等の従来の主要部品の金型等
の設備を新たに製作する必要がなくなる。
【0061】また、マグネトロン部の筒状陽極がその外
周部に冷却用フィンを有しているので、さらにマグネト
ロン装置の出力低下を低減することができる。
【0062】本発明のマグネトロン装置の製造方法は、
マグネトロン部と、前記マグネトロン部の筒状陽極の両
端側に配置された磁石と、前記筒状陽極および前記磁石
を囲むヨークからなる磁気回路部と、フィルターケース
内にチョークコイルおよびコンデンサーーを有する電波
漏洩防止部とを備え、少なくとも前記フィルターケース
内に絶縁性冷却液が収容されているマグネトロン装置の
製造において、前記磁気回路部と前記電波漏洩防止部と
を連結した後、前記電波漏洩防止部のフィルターケース
内に前記絶縁性冷却液を注入しているので、マグネトロ
ン装置を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の形態のマグネトロン装
置を示す断面図
【図2】同マグネトロン装置を示す下面図
【図3】同マグネトロン装置における製造方法を示すブ
ロック図
【図4】本発明の第2の実施例の形態のマグネトロン装
置を示す断面図
【図5】同マグネトロン装置を示す斜視図
【図6】本発明の第3の実施例の形態のマグネトロン装
置を示す断面図
【図7】同マグネトロン装置を示す斜視図
【図8】従来のマグネトロン装置を示す半断面図
【符号の説明】
8 マグネトロン部 9 磁気回路部 10 電波漏洩防止部 11 筒状陽極 22a、22b 磁石 25a、25b ヨーク 26a、26b フィルターケース 27 コンデンサー 28a、28b チョークコイル 30 絶縁性冷却液 32 磁気回路部工程 33 電波漏洩防止部工程 34 連結工程 35 冷却液注入工程

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロン部と、前記マグネトロン部
    の筒状陽極の両端側に配置された磁石と、前記筒状陽極
    および前記磁石を囲むヨークからなる磁気回路部と、フ
    ィルターケース内にチョークコイルおよびコンデンサー
    を有する電波漏洩防止部とを備え、少なくとも前記フィ
    ルターケース内に絶縁性冷却液が収容されていることを
    特徴とするマグネトロン装置。
  2. 【請求項2】 フィルターケース内に絶縁性冷却液が導
    入されるよう構成していることを特徴とする請求項1記
    載のマグネトロン装置。
  3. 【請求項3】 フィルターケース内の絶縁性冷却液が導
    出されるよう構成していることを特徴とする請求項2記
    載のマグネトロン装置。
  4. 【請求項4】 ヨーク内に絶縁性冷却液が収容されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマ
    グネトロン装置。
  5. 【請求項5】 絶縁性冷却液が磁気回路部と電波漏洩防
    止部とを入出する連通部を有していることを特徴とする
    請求項4記載のマグネトロン装置。
  6. 【請求項6】 連通部に電波漏洩防止部側の磁石の中央
    孔を利用していることを特徴とする請求項5記載のマグ
    ネトロン装置。
  7. 【請求項7】 フィルターケースにより、磁気回路部お
    よび電波漏洩防止部を包囲していることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のマグネトロン装置。
  8. 【請求項8】 マグネトロン部の筒状陽極がその外周部
    に冷却用フィンを有していることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載のマグネトロン装置。
  9. 【請求項9】 マグネトロン部と、前記マグネトロン部
    の筒状陽極の両端側に配置された磁石と、前記筒状陽極
    および前記磁石を囲むヨークからなる磁気回路部と、フ
    ィルターケース内にチョークコイルおよびコンデンサー
    を有する電波漏洩防止部とを備え、少なくとも前記フィ
    ルターケース内に絶縁性冷却液が収容されているマグネ
    トロン装置の製造において、前記磁気回路部と前記電波
    漏洩防止部とを連結した後、前記電波漏洩防止部のフィ
    ルターケース内に前記絶縁性冷却液を注入していること
    を特徴とするマグネトロン装置の製造方法。
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