JP3164873B2 - マグネトロン装置 - Google Patents
マグネトロン装置Info
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- JP3164873B2 JP3164873B2 JP07076392A JP7076392A JP3164873B2 JP 3164873 B2 JP3164873 B2 JP 3164873B2 JP 07076392 A JP07076392 A JP 07076392A JP 7076392 A JP7076392 A JP 7076392A JP 3164873 B2 JP3164873 B2 JP 3164873B2
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- frame
- choke coil
- magnetron
- stem
- yoke
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等の高周波
加熱機器に用いられるマグネトロン装置に関するもので
ある。
加熱機器に用いられるマグネトロン装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】一般に、電子レンジに組み込まれるマグ
ネトロン装置は、図４に示すように構成されている。マ
グネトロン１は、陰極２を同軸的に包囲する陽極筒体３
と、陽極筒体３の一方の開口端に設けられた第１の磁極
片４と、この磁極片４を覆う第１の金属管５と、この金
属管５にセラミックスからなる絶縁環６を介して突設さ
れた電磁波放出端子７と、陽極筒体３の他方の開口端に
設けられた第２の磁極片８と、この磁極片８を覆う第２
の金属管９に突設された陰極端子導出用ステム１０とを
有している。
ネトロン装置は、図４に示すように構成されている。マ
グネトロン１は、陰極２を同軸的に包囲する陽極筒体３
と、陽極筒体３の一方の開口端に設けられた第１の磁極
片４と、この磁極片４を覆う第１の金属管５と、この金
属管５にセラミックスからなる絶縁環６を介して突設さ
れた電磁波放出端子７と、陽極筒体３の他方の開口端に
設けられた第２の磁極片８と、この磁極片８を覆う第２
の金属管９に突設された陰極端子導出用ステム１０とを
有している。
【０００３】マグネトロン１の第１の磁極片４の外端面
上には、フェライト製の第１の環状永久磁石１１が同軸
的に重ねられ、この環状永久磁石１１の一方の磁極は第
１の磁極片４に磁気的に結合している。第２の磁極片８
の外端面上には、フェライト製の第２の環状永久磁石１
２が同軸的に重ねられ、この永久磁石１２の一方の磁極
は第２の磁極片８に磁気的に結合している。そして、第
１および第２の環状永久磁石１１，１２の各他方の磁極
同士が、枠状継鉄１３によって磁気的に結合されてい
る。
上には、フェライト製の第１の環状永久磁石１１が同軸
的に重ねられ、この環状永久磁石１１の一方の磁極は第
１の磁極片４に磁気的に結合している。第２の磁極片８
の外端面上には、フェライト製の第２の環状永久磁石１
２が同軸的に重ねられ、この永久磁石１２の一方の磁極
は第２の磁極片８に磁気的に結合している。そして、第
１および第２の環状永久磁石１１，１２の各他方の磁極
同士が、枠状継鉄１３によって磁気的に結合されてい
る。
【０００４】陽極筒体３の外周面には多数の放熱フィン
１４が多段にとりつけられており、枠状継鉄１３の一端
部には、漏洩電磁波の漏出を防ぐための金属製フィルタ
ケース１５がとりつけられている。このフィルタケース
１５の側壁部には貫通型のコンデンサ１６がとりつけら
れており、フィルタケース１５内に没入したステム１０
の陰極端子１７にチョークコイル１８の一端が接続され
ている。チョークコイル１８は漏洩電磁波阻止用のＬＣ
フィルタ回路を構成すべく、その他端をコンデンサ１６
の貫通電極に接続している。
１４が多段にとりつけられており、枠状継鉄１３の一端
部には、漏洩電磁波の漏出を防ぐための金属製フィルタ
ケース１５がとりつけられている。このフィルタケース
１５の側壁部には貫通型のコンデンサ１６がとりつけら
れており、フィルタケース１５内に没入したステム１０
の陰極端子１７にチョークコイル１８の一端が接続され
ている。チョークコイル１８は漏洩電磁波阻止用のＬＣ
フィルタ回路を構成すべく、その他端をコンデンサ１６
の貫通電極に接続している。
【０００５】かかるマグネトロン装置は、図５に符号１
９で示すように電子レンジの外装ケース２０内に組み込
まれる。そして、マグネトロン１の陰極に加熱電圧を印
加するとともに陰極と陽極との間に８ｋＶ〜９ｋＶの直
流高電圧を印加する電源回路構体２１およびマグネトロ
ン装置１９に対し、図外の電動ファンから空冷用気流が
与えられる。また、枠状継鉄１３に結合された導波管２
２は、電磁波放出端子７から放射された電磁波２３を調
理室２４内へ導く。
９で示すように電子レンジの外装ケース２０内に組み込
まれる。そして、マグネトロン１の陰極に加熱電圧を印
加するとともに陰極と陽極との間に８ｋＶ〜９ｋＶの直
流高電圧を印加する電源回路構体２１およびマグネトロ
ン装置１９に対し、図外の電動ファンから空冷用気流が
与えられる。また、枠状継鉄１３に結合された導波管２
２は、電磁波放出端子７から放射された電磁波２３を調
理室２４内へ導く。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】放熱フィン１４、枠状
継鉄１３およびフィルタケース１５は陽極電位に保持さ
れるので、フィルタケース１５とその内部のチョークコ
イル１８との二者間に高い電気的絶縁度が要求される。
このため、前記二者間の間隔を大きくとっているのであ
るが、この間隔が製造上の誤差や輸送中の震動等によっ
て狭くなると、チョークコイル１８にスパークを生じた
りて焼損を生じたりして、動作不能に陥ることがある。
一方、電子レンジの小型化の要望は強く、フィルタケー
ス１５の大型化は避けたい。また、フィルタケース１５
の側壁部にとりつけられている貫通型コンデンサ１６の
外部端子およびその接続プラグは側方へ相当量突出する
ので、外装ケース２０の奥行きＬを短小化し難いという
課題があった。
継鉄１３およびフィルタケース１５は陽極電位に保持さ
れるので、フィルタケース１５とその内部のチョークコ
イル１８との二者間に高い電気的絶縁度が要求される。
このため、前記二者間の間隔を大きくとっているのであ
るが、この間隔が製造上の誤差や輸送中の震動等によっ
て狭くなると、チョークコイル１８にスパークを生じた
りて焼損を生じたりして、動作不能に陥ることがある。
一方、電子レンジの小型化の要望は強く、フィルタケー
ス１５の大型化は避けたい。また、フィルタケース１５
の側壁部にとりつけられている貫通型コンデンサ１６の
外部端子およびその接続プラグは側方へ相当量突出する
ので、外装ケース２０の奥行きＬを短小化し難いという
課題があった。
【０００７】 また、フィルタケース１５は電磁波漏洩
防止面から小さい通気孔を有しているにすぎず、その通
気性は低い。このため、フィルタケース１５内の陰極端
子導出用ステム１０やチョークコイル１８を十分に空冷
し難いという課題もあった。なお、ステム１０は装置の
動作時に約２００℃〜２５０℃に昇温するので、冷却が
不十分であると割れを生じる。
防止面から小さい通気孔を有しているにすぎず、その通
気性は低い。このため、フィルタケース１５内の陰極端
子導出用ステム１０やチョークコイル１８を十分に空冷
し難いという課題もあった。なお、ステム１０は装置の
動作時に約２００℃〜２５０℃に昇温するので、冷却が
不十分であると割れを生じる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】 本発明のマグネトロン
装置は、陰極端子導出用ステムが突設されてなるマグネ
トロン、第１および第２の環状永久磁石、枠状継鉄、前
記枠状継鉄の一端部の孔を貫通した前記ステムの陰極端
子に一端を接続したチョークコイルおよび中継端子台を
単一の金属製シールドケース内に収容してなり、前記中
継端子台は前記枠状継鉄と前記チョークコイルとの間に
設けられた絶縁ホルダと、この絶縁ホルダから前記マグ
ネトロンの管軸に沿って突出して前記チョークコイルの
他端を接続した導電性端子とを有するとともに、前記ス
テムの陰極端子と前記チョークコイルとが前記金属製シ
ールドケース内の空間に露出して構成されている。ま
た、前記金属製シールドケース内に電動ファンが収容さ
れている。また、前記絶縁ホルダが前記枠状継鉄の前記
一端部と前記チョークコイルとの間に突き出た板状の隔
壁部を有し、この隔壁部と前記枠状継鉄との間に空隙が
設けられている。
装置は、陰極端子導出用ステムが突設されてなるマグネ
トロン、第１および第２の環状永久磁石、枠状継鉄、前
記枠状継鉄の一端部の孔を貫通した前記ステムの陰極端
子に一端を接続したチョークコイルおよび中継端子台を
単一の金属製シールドケース内に収容してなり、前記中
継端子台は前記枠状継鉄と前記チョークコイルとの間に
設けられた絶縁ホルダと、この絶縁ホルダから前記マグ
ネトロンの管軸に沿って突出して前記チョークコイルの
他端を接続した導電性端子とを有するとともに、前記ス
テムの陰極端子と前記チョークコイルとが前記金属製シ
ールドケース内の空間に露出して構成されている。ま
た、前記金属製シールドケース内に電動ファンが収容さ
れている。また、前記絶縁ホルダが前記枠状継鉄の前記
一端部と前記チョークコイルとの間に突き出た板状の隔
壁部を有し、この隔壁部と前記枠状継鉄との間に空隙が
設けられている。
【０００９】
【作用】このように構成すると、在来のフィルタケース
が不要となり、装置の小型化が可能となるのみならず、
陰極端子に一端を接続したチョークコイルの他端が枠状
継鉄の一端部外面に設けられた中継端子台によって固定
されるので、チョークコイルを耐震的に支持でき、スパ
ークの発生や焼損を防ぐことができる。また、電動ファ
ンからの空冷用気流をマグネトロンやチョークコイルに
障害物なく与え得るので、空冷効率を格段に高めること
ができる。
が不要となり、装置の小型化が可能となるのみならず、
陰極端子に一端を接続したチョークコイルの他端が枠状
継鉄の一端部外面に設けられた中継端子台によって固定
されるので、チョークコイルを耐震的に支持でき、スパ
ークの発生や焼損を防ぐことができる。また、電動ファ
ンからの空冷用気流をマグネトロンやチョークコイルに
障害物なく与え得るので、空冷効率を格段に高めること
ができる。
【００１０】
【実施例】つぎに、本発明を図示した実施例とともに説
明する。図１および図２に示す構成が図４に示した従来
のマグネトロン装置と異なるところは、在来のフィルタ
ケースおよびその側壁部にとりつけられる貫通型コンデ
ンサを有していない点と、枠状継鉄１３の一端部の外面
側に中継端子台２５を有している点とであり、その他の
構成に基本的な相違はない。
明する。図１および図２に示す構成が図４に示した従来
のマグネトロン装置と異なるところは、在来のフィルタ
ケースおよびその側壁部にとりつけられる貫通型コンデ
ンサを有していない点と、枠状継鉄１３の一端部の外面
側に中継端子台２５を有している点とであり、その他の
構成に基本的な相違はない。
【００１１】中継端子台２５はセラミックスまたは合成
樹脂からなる絶縁ホルダ２６と、この絶縁ホルダ２６か
らマグネトロン１の管軸に沿い突出した導電性端子２７
とを有している。本実施例における絶縁ホルダ２６は、
枠状継鉄１３の一端部１３ａとチョークコイル１８との
間に突き出た板状の隔壁部２６ａを有し、この隔壁部２
６ａと枠状継鉄１３の一端部１３ａとの間に空隙２８が
設けられている。このため、チョークコイル１８と枠状
継鉄１３の一端部１３ａとは常に所定値以上の間隔に維
持される。導電性端子２７はボルト状のもので、陰極端
子１７に一端を接続したチョークコイル１８の他端がこ
れに巻き付けられている。２９は締め付け用ナット、３
０は空冷用気流を示す。
樹脂からなる絶縁ホルダ２６と、この絶縁ホルダ２６か
らマグネトロン１の管軸に沿い突出した導電性端子２７
とを有している。本実施例における絶縁ホルダ２６は、
枠状継鉄１３の一端部１３ａとチョークコイル１８との
間に突き出た板状の隔壁部２６ａを有し、この隔壁部２
６ａと枠状継鉄１３の一端部１３ａとの間に空隙２８が
設けられている。このため、チョークコイル１８と枠状
継鉄１３の一端部１３ａとは常に所定値以上の間隔に維
持される。導電性端子２７はボルト状のもので、陰極端
子１７に一端を接続したチョークコイル１８の他端がこ
れに巻き付けられている。２９は締め付け用ナット、３
０は空冷用気流を示す。
【００１２】かかる装置は図３に示すように、電源回路
構体２１および電動ファン（図示せず）とともに、単一
の金属製シールドケース３１内に収容される。そして、
かかる構体は導波管２２および調理室２４とともに外装
ケース２０内に納められる。ただし、在来の貫通型コン
デンサに代わるコンデンサは電源回路構体２１に組み込
まれている。
構体２１および電動ファン（図示せず）とともに、単一
の金属製シールドケース３１内に収容される。そして、
かかる構体は導波管２２および調理室２４とともに外装
ケース２０内に納められる。ただし、在来の貫通型コン
デンサに代わるコンデンサは電源回路構体２１に組み込
まれている。
【００１３】
【発明の効果】以上のように本発明によると、比較的大
きい金属製シールドケースを必要とするものの、在来の
フィルタケースを必要としないのみならず、電子レンジ
全体を非常にコンパクトに構成できる。また、チョーク
コイルを耐振的に絶縁支持できるのみならず通気性もよ
くなるので、スパークの発生や焼損を防ぐことができ
る。そのうえ、陰極端子導出用ステムも空冷用気流に直
接触れ、マグネトロン構体や電源回路構体に対する空冷
効率も良好となるので、冷却フィンの大きさ・枚数を減
じたり、電動ファンの小型化を図ることもできるという
利点がある。
きい金属製シールドケースを必要とするものの、在来の
フィルタケースを必要としないのみならず、電子レンジ
全体を非常にコンパクトに構成できる。また、チョーク
コイルを耐振的に絶縁支持できるのみならず通気性もよ
くなるので、スパークの発生や焼損を防ぐことができ
る。そのうえ、陰極端子導出用ステムも空冷用気流に直
接触れ、マグネトロン構体や電源回路構体に対する空冷
効率も良好となるので、冷却フィンの大きさ・枚数を減
じたり、電動ファンの小型化を図ることもできるという
利点がある。
【図１】本発明を実施したマグネトロン装置の要部の側
断面図
断面図
【図２】同要部の外観斜視図
【図３】同マグネトロン装置を組み込んだ電子レンジの
側断面図
側断面図
【図４】従来のマグネトロン装置の一部破断側面図
【図５】従来の電子レンジの側断面図
１ マグネトロン ７ 電磁波放出端子 １１，１２ 環状永久磁石 １３ 枠状継鉄 １８ チョークコイル ２５ 中継端子台 ２６ 絶縁ホルダ ２６ａ 隔壁部 ２７ 導電性端子
Claims (3)
- 【請求項１】 陰極端子導出用ステムが突設されてなる
マグネトロン、第１および第２の環状永久磁石、枠状継
鉄、前記枠状継鉄の一端部の孔を貫通した前記ステムの
陰極端子に一端を接続したチョークコイルおよび中継端
子台を単一の金属製シールドケース内に収容してなり、
前記中継端子台は前記枠状継鉄と前記チョークコイルと
の間に設けられた絶縁ホルダと、この絶縁ホルダから前
記マグネトロンの管軸に沿って突出して前記チョークコ
イルの他端を接続した導電性端子とを有するとともに、
前記ステムの陰極端子と前記チョークコイルとが前記金
属製シールドケース内の空間に露出していることを特徴
とするマグネトロン装置。 - 【請求項２】 前記金属製シールドケース内に電動ファ
ンが収容されていることを特徴とする請求項１記載のマ
グネトロン装置。 - 【請求項３】 前記絶縁ホルダが前記枠状継鉄の前記一
端部と前記チョークコイルとの間に突き出た板状の隔壁
部を有し、この隔壁部と前記枠状継鉄との間に空隙が設
けられていることを特徴とする請求項１又は２記載のマ
グネトロン装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07076392A JP3164873B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | マグネトロン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07076392A JP3164873B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | マグネトロン装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05275022A JPH05275022A (ja) | 1993-10-22 |
| JP3164873B2 true JP3164873B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=13440879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07076392A Expired - Fee Related JP3164873B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | マグネトロン装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3164873B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP07076392A patent/JP3164873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05275022A (ja) | 1993-10-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |