JP3159502B2 - マグネトロン装置 - Google Patents
マグネトロン装置Info
- Publication number
- JP3159502B2 JP3159502B2 JP02350792A JP2350792A JP3159502B2 JP 3159502 B2 JP3159502 B2 JP 3159502B2 JP 02350792 A JP02350792 A JP 02350792A JP 2350792 A JP2350792 A JP 2350792A JP 3159502 B2 JP3159502 B2 JP 3159502B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pole piece
- magnetic
- sintered magnet
- stem
- outer diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Microwave Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等の高周波
加熱機器に用いられるマグネトロン装置に関するもので
ある。
加熱機器に用いられるマグネトロン装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ等に用いられるマグネトロン
装置において、陰極端子導出用ステム側へ漏洩した電磁
波が焼結磁石を透過すると、焼結磁石が高温となって破
損しやすくなる。また、漏洩電磁波が不要輻射として通
信に妨害を与える危険がある。そこで、実公昭54−8
671号公報や実公昭57−5816号公報等に開示さ
れているマグネトロン装置では、フランジ部付きのシー
ルド筒体を組み込んでいる。このシールド筒体はステム
と焼結磁石との間に筒状部を置き、第1の磁極片と焼結
磁石との間にフランジ部を置くので、ステム側へ漏洩し
た電磁波が焼結磁石を透過したり装置外へ漏出したりす
る危険が防止される。
装置において、陰極端子導出用ステム側へ漏洩した電磁
波が焼結磁石を透過すると、焼結磁石が高温となって破
損しやすくなる。また、漏洩電磁波が不要輻射として通
信に妨害を与える危険がある。そこで、実公昭54−8
671号公報や実公昭57−5816号公報等に開示さ
れているマグネトロン装置では、フランジ部付きのシー
ルド筒体を組み込んでいる。このシールド筒体はステム
と焼結磁石との間に筒状部を置き、第1の磁極片と焼結
磁石との間にフランジ部を置くので、ステム側へ漏洩し
た電磁波が焼結磁石を透過したり装置外へ漏出したりす
る危険が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記シールド筒体は、
通常、アルミニウム等の非磁性金属からなるが、比較的
廉価な鉄等の磁性金属で形成することがある。この場
合、磁性シールド筒体の筒状部が焼結磁石の内側に沿っ
て磁気的バイパス路をつくるので、非磁性金属からなる
シールド筒体を用いた構成のものに比べて磁気的ロスが
大となり、励磁効率が低くなるという課題があった。
通常、アルミニウム等の非磁性金属からなるが、比較的
廉価な鉄等の磁性金属で形成することがある。この場
合、磁性シールド筒体の筒状部が焼結磁石の内側に沿っ
て磁気的バイパス路をつくるので、非磁性金属からなる
シールド筒体を用いた構成のものに比べて磁気的ロスが
大となり、励磁効率が低くなるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、ステム
と焼結磁石との間に筒状部を置き第1の磁極片と焼結磁
石との間にフランジ部を置くシールド筒体を磁性体で形
成してなるものにおいて、前記フランジ部の外径を第1
の磁極片の外径とほぼ同等ならしめる。
と焼結磁石との間に筒状部を置き第1の磁極片と焼結磁
石との間にフランジ部を置くシールド筒体を磁性体で形
成してなるものにおいて、前記フランジ部の外径を第1
の磁極片の外径とほぼ同等ならしめる。
【0005】
【作用】このように構成すると、焼結磁石と第1の磁極
片との二者間に介在するフランジ部第1の磁極片とほぼ
同一の外径となるので前記二者間における磁気的ロスが
軽減され、前記磁気的バイパス路は残存しても比較的良
好な励磁効率を得ることができる。
片との二者間に介在するフランジ部第1の磁極片とほぼ
同一の外径となるので前記二者間における磁気的ロスが
軽減され、前記磁気的バイパス路は残存しても比較的良
好な励磁効率を得ることができる。
【0006】
【実施例】つぎに本発明を図示した実施例とともに説明
する。図1に示すように、マグネトロン1は、銅製の陽
極筒体2の一方の開口端に鉄製の第1の磁極片3を封着
してなり、他方の開口端に鉄製の第2の磁極片4を封着
している。そして、第1の磁極片3に陰極端子導出用ス
テム5が突設され、第2の磁極片4に電磁波放出用アン
テナ6が突設されている。
する。図1に示すように、マグネトロン1は、銅製の陽
極筒体2の一方の開口端に鉄製の第1の磁極片3を封着
してなり、他方の開口端に鉄製の第2の磁極片4を封着
している。そして、第1の磁極片3に陰極端子導出用ス
テム5が突設され、第2の磁極片4に電磁波放出用アン
テナ6が突設されている。
【0007】ステム5を包囲する関係に第1の磁極片3
の外端面上に積み重ねられたリング状の第1の焼結磁石
7は、その一方の磁極を磁極片3に磁気的に結合し、他
方の磁極は枠状継鉄8および第2の焼結磁石9を通じて
第2の磁極片4に磁気的に結合されている。そして、鉄
等の磁性体からなるシールド筒体10の筒状部10a
が、ステム5と第1の焼結磁石7との間に介在し、シー
ルド筒体10のフランジ部10bが、第1の磁極片3と
第1の焼結磁石7との間に挟み込まれている。シールド
筒体10は図2に示すようにはと目状のもので、そのフ
ランジ部10aの外径Dは第1の磁極片3の外径dにほ
ぼ等しい。
の外端面上に積み重ねられたリング状の第1の焼結磁石
7は、その一方の磁極を磁極片3に磁気的に結合し、他
方の磁極は枠状継鉄8および第2の焼結磁石9を通じて
第2の磁極片4に磁気的に結合されている。そして、鉄
等の磁性体からなるシールド筒体10の筒状部10a
が、ステム5と第1の焼結磁石7との間に介在し、シー
ルド筒体10のフランジ部10bが、第1の磁極片3と
第1の焼結磁石7との間に挟み込まれている。シールド
筒体10は図2に示すようにはと目状のもので、そのフ
ランジ部10aの外径Dは第1の磁極片3の外径dにほ
ぼ等しい。
【0008】陽極筒体2の外周面には多数の冷却フィン
11が多段にとりつけられており、枠状継鉄8の外端面
上にとりつけられたフィルターケース12の一部分が、
シールド筒体10の筒状部10aに重なり合っている。
フィルターケース12の側壁には貫通型のコンデンサ1
3が付設されており、フィルターケース12内に没入し
たステム5の陰極端子にチョークコイル14の一端が接
続されている。そして、チョークコイル14の他端が貫
通型コンデンサ13の貫通電極に接続されている。
11が多段にとりつけられており、枠状継鉄8の外端面
上にとりつけられたフィルターケース12の一部分が、
シールド筒体10の筒状部10aに重なり合っている。
フィルターケース12の側壁には貫通型のコンデンサ1
3が付設されており、フィルターケース12内に没入し
たステム5の陰極端子にチョークコイル14の一端が接
続されている。そして、チョークコイル14の他端が貫
通型コンデンサ13の貫通電極に接続されている。
【0009】本実施例における第1の磁極片3の外径d
は40mmである。これに対してシールド筒体10のフラ
ンジ部10aの外径Dを種々変えてみたところ、図3に
曲線aで示すような陽極直流電圧特性(ebm特性)が
得られた。これより明らかなように、磁性体製シールド
筒体のフランジ部の外径を第1の磁極片の外径とほぼ同
等の約40mmに設定した場合に、もっとも良好な励磁効
率を得ることができる。
は40mmである。これに対してシールド筒体10のフラ
ンジ部10aの外径Dを種々変えてみたところ、図3に
曲線aで示すような陽極直流電圧特性(ebm特性)が
得られた。これより明らかなように、磁性体製シールド
筒体のフランジ部の外径を第1の磁極片の外径とほぼ同
等の約40mmに設定した場合に、もっとも良好な励磁効
率を得ることができる。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によると、磁性体か
らなるシールド筒体のフランジ部を焼結磁石と第1の磁
極片との二者間に介在させる構成のものにおいて、前記
フランジ部の外径を前記第1の磁極片の外径とほぼ同一
ならしめるだけで良好な励磁効率を得ることができる。
らなるシールド筒体のフランジ部を焼結磁石と第1の磁
極片との二者間に介在させる構成のものにおいて、前記
フランジ部の外径を前記第1の磁極片の外径とほぼ同一
ならしめるだけで良好な励磁効率を得ることができる。
【図1】本発明を実施したマグネトロン装置の要部の側
断面図
断面図
【図2】同マグネトロン装置のシールド筒体の一部破断
側面図
側面図
【図3】同マグネトロン装置の陽極直流電圧特性図
1 マグネトロン 3 第1の磁極片 4 第2の磁極片 5 ステム 7 第1の焼結磁石 10 シールド筒体 10a 筒状部 10b フランジ部
Claims (1)
- 【請求項1】陽極筒体の一方の開口端に第1の磁極片
を、そして他方の開口端に第2の磁極片をそれぞれ封着
し、前記第1の磁極片に陰極端子導出用ステムを突設し
てなるマグネトロンと、前記ステムを包囲する関係に前
記第1の磁極片上に積み重ねられて一方の磁極を前記第
1の磁極片に磁気的に結合したリング状の焼結磁石と、
この焼結磁石の他方の磁極を前記第2の磁極片に磁気的
に結合するための枠状継鉄と、前記ステムと前記焼結磁
石との間に筒状部を置き前記第1の磁極片と前記焼結磁
石との間にフランジ部を置く磁性体製シールド筒体とを
備えてなり、前記フランジ部は前記第1の磁極片の外径
にほぼ等しい外径を有していることを特徴とするマグネ
トロン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02350792A JP3159502B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | マグネトロン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02350792A JP3159502B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | マグネトロン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05225920A JPH05225920A (ja) | 1993-09-03 |
JP3159502B2 true JP3159502B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=12112379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02350792A Expired - Fee Related JP3159502B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | マグネトロン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3159502B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP02350792A patent/JP3159502B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05225920A (ja) | 1993-09-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080216 Year of fee payment: 7 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090216 Year of fee payment: 8 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |