JP2568773B2 - マグネトロン装置 - Google Patents
マグネトロン装置Info
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- JP2568773B2 JP2568773B2 JP3272251A JP27225191A JP2568773B2 JP 2568773 B2 JP2568773 B2 JP 2568773B2 JP 3272251 A JP3272251 A JP 3272251A JP 27225191 A JP27225191 A JP 27225191A JP 2568773 B2 JP2568773 B2 JP 2568773B2
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- Japan
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- choke coil
- magnetron
- capacitor
- ferrite cores
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ等の高周波
加熱機器に用いられるマグネトロン装置に関するもので
ある。
加熱機器に用いられるマグネトロン装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】前述のようなマグネトロン装置において
は、マグネトロンの陰極端子導出線を通じて漏洩した高
調波成分が装置外へ漏出して通信電波にノイズを与える
危険がある。そこで、陰極端子と電源との間にLCフィ
ルタ回路を接続することが一般に行われている。前記L
Cフィルタ回路のインダクタは棒状のフェライトコアー
を芯材とするチョークコイルからなり、実公昭57−1
8673号公報等にみられるように、シールドケース内
でマグネトロンの陰極端子と貫通型コンデンサとの間に
接続される。
は、マグネトロンの陰極端子導出線を通じて漏洩した高
調波成分が装置外へ漏出して通信電波にノイズを与える
危険がある。そこで、陰極端子と電源との間にLCフィ
ルタ回路を接続することが一般に行われている。前記L
Cフィルタ回路のインダクタは棒状のフェライトコアー
を芯材とするチョークコイルからなり、実公昭57−1
8673号公報等にみられるように、シールドケース内
でマグネトロンの陰極端子と貫通型コンデンサとの間に
接続される。
【0003】また、かかる通信電波妨害ノイズをより広
い周波数範囲で減衰させるために、減衰させたい周波数
帯域に適した複数種のフェライトコアーを複合的に用い
た構成のものが知られている。この場合、同軸配列され
た複数個の棒状フェライトコアーが相互に近接している
と、当該フェライトコアー間に振動による唸り音が発生
する。そこで、実開平2−54145号公報に開示され
ている考案では、同軸配列された複数の棒状フェライト
コアーの相互間にシリコーンゴム等からなる緩衝材を介
在させている。
い周波数範囲で減衰させるために、減衰させたい周波数
帯域に適した複数種のフェライトコアーを複合的に用い
た構成のものが知られている。この場合、同軸配列され
た複数個の棒状フェライトコアーが相互に近接している
と、当該フェライトコアー間に振動による唸り音が発生
する。そこで、実開平2−54145号公報に開示され
ている考案では、同軸配列された複数の棒状フェライト
コアーの相互間にシリコーンゴム等からなる緩衝材を介
在させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる緩衝材
を介在させると、コスト高となるのみならずインダクタ
の組立て精度にばらつきを生じやすくなる。
を介在させると、コスト高となるのみならずインダクタ
の組立て精度にばらつきを生じやすくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、マグネ
トロンの陰極端子とコンデンサとの間に接続されて前記
コンデンサとともにLCフィルタ回路を構成するチョー
クコイルの芯材として、小間隔を介して同軸的に配列さ
れた棒状の第1および第2のフェライトコアーを用い
る。そして、前記チョークコイルの中腹部における少な
くとも1ターンを、その両側におけるターンよりも径小
ならしめて前記小間隔に入り込ませる。また、前記第1
および第2のフェライトコアーに前記チョークコイルの
内径よりも大きい外径の端部を有せしめ、該端部を前記
チョークコイルの両端部に当接せしめてもよい。
トロンの陰極端子とコンデンサとの間に接続されて前記
コンデンサとともにLCフィルタ回路を構成するチョー
クコイルの芯材として、小間隔を介して同軸的に配列さ
れた棒状の第1および第2のフェライトコアーを用い
る。そして、前記チョークコイルの中腹部における少な
くとも1ターンを、その両側におけるターンよりも径小
ならしめて前記小間隔に入り込ませる。また、前記第1
および第2のフェライトコアーに前記チョークコイルの
内径よりも大きい外径の端部を有せしめ、該端部を前記
チョークコイルの両端部に当接せしめてもよい。
【0006】
【作用】このように構成すると、第1および第2のフェ
ライトコアーの相互間にチョークコイルの少なくとも1
ターンが介入して緩衝作用を与えるので、または両フェ
ライトコアーの相互接近がそれらの径大端部によるスト
ッパ作用で防止されるので、独立した緩衝材を用いるこ
となく前記唸り音の発生を防止でき、しかも、インダク
タの組立て精度を向上させることができる。
ライトコアーの相互間にチョークコイルの少なくとも1
ターンが介入して緩衝作用を与えるので、または両フェ
ライトコアーの相互接近がそれらの径大端部によるスト
ッパ作用で防止されるので、独立した緩衝材を用いるこ
となく前記唸り音の発生を防止でき、しかも、インダク
タの組立て精度を向上させることができる。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明を図面に示した実施例ととも
に詳しく説明する。
に詳しく説明する。
【0008】図1に示すように、陰極筒体1の内周面に
設けられた多数のベイン2は、陰極3を中心とした放射
状に配列されていて空洞共振器を形成している。また、
陽極筒体1の両開口端部に相対向するように設けられた
第1および第2の磁極片4,5には、第1および第2の
金属筒体6,7がそれぞれ封着されており、第1の金属
筒体6にセラミック製のステム8が突設され、第2の金
属筒体7には電磁波放出用アンテナ端子9がセラミック
環10を介して突設されている。
設けられた多数のベイン2は、陰極3を中心とした放射
状に配列されていて空洞共振器を形成している。また、
陽極筒体1の両開口端部に相対向するように設けられた
第1および第2の磁極片4,5には、第1および第2の
金属筒体6,7がそれぞれ封着されており、第1の金属
筒体6にセラミック製のステム8が突設され、第2の金
属筒体7には電磁波放出用アンテナ端子9がセラミック
環10を介して突設されている。
【0009】第1の磁極片4の外端面上に設けられた円
環状の永久磁石11は、第2の磁極片5の外端面上に設
けられた円環状の永久磁石12と、枠状の継鉄13によ
って直列に接続されており、継鉄13にとりつけられた
シールドケース14の側壁に貫通型のコンデンサ15が
とりつけられている。そして、陰極端子16とコンデン
サ15との間に接続されてコンデンサ15とともにLC
フィルタ回路を構成するチョークコイル17は、図2に
も示すように棒状の第1および第2のフェライトコアー
18,19を芯材としている。ただし、第1および第2
のフェライトコアー18,19は相異なる種類のもの
で、小間隔20を介して同軸的に配列されている。そし
て、チョークコイル17の中腹部の1ターン17aは、
その両側におけるターン17b,17cよりも径小とな
されていて、小間隔20に入り込んでいる。なお、図中
の21はシールド筒体、22はガスケット、23は放熱
フィンを示す。
環状の永久磁石11は、第2の磁極片5の外端面上に設
けられた円環状の永久磁石12と、枠状の継鉄13によ
って直列に接続されており、継鉄13にとりつけられた
シールドケース14の側壁に貫通型のコンデンサ15が
とりつけられている。そして、陰極端子16とコンデン
サ15との間に接続されてコンデンサ15とともにLC
フィルタ回路を構成するチョークコイル17は、図2に
も示すように棒状の第1および第2のフェライトコアー
18,19を芯材としている。ただし、第1および第2
のフェライトコアー18,19は相異なる種類のもの
で、小間隔20を介して同軸的に配列されている。そし
て、チョークコイル17の中腹部の1ターン17aは、
その両側におけるターン17b,17cよりも径小とな
されていて、小間隔20に入り込んでいる。なお、図中
の21はシールド筒体、22はガスケット、23は放熱
フィンを示す。
【0010】このように構成されたマグネトロン装置で
は、チョークコイル17の中腹部の1ターン17aが第
1および第2のフェライトコアー18,19の相互間に
介入して緩衝作用を与える。このため、両フェライトコ
アー18,19の相互近接による唸り音の発生を、独立
した緩衝材を用いることなく解消せしめることができ
る。また、緩衝材をチョークコイル内に組み入れる必要
がないので、インダクタの組立て精度を高めることがで
きる。
は、チョークコイル17の中腹部の1ターン17aが第
1および第2のフェライトコアー18,19の相互間に
介入して緩衝作用を与える。このため、両フェライトコ
アー18,19の相互近接による唸り音の発生を、独立
した緩衝材を用いることなく解消せしめることができ
る。また、緩衝材をチョークコイル内に組み入れる必要
がないので、インダクタの組立て精度を高めることがで
きる。
【0011】本発明の他の実施例を図3に示す。この場
合、第1および第2のフェライトコアー18,19のそ
れぞれに、チョークコイル17の内径よりも大きい外径
の端部18a,19aを有せしめている。そして、この
端部18a,19aをチョークコイル17の両端部に当
接せしめている。
合、第1および第2のフェライトコアー18,19のそ
れぞれに、チョークコイル17の内径よりも大きい外径
の端部18a,19aを有せしめている。そして、この
端部18a,19aをチョークコイル17の両端部に当
接せしめている。
【0012】このように構成されたマグネトロン装置で
は、両フェライトコアー18,19の相互接近が、端部
18a,19aによるストッパ作用によって阻止される
ことから、両フェライトコアー18,19の相互間に所
定の小間隔20が常に確保され、両フェライトコアー1
8,19が異常近接することによる唸り音の発生を緩衝
材なしに解決でき、かつ、インダクタの組立て精度を高
めることができる。
は、両フェライトコアー18,19の相互接近が、端部
18a,19aによるストッパ作用によって阻止される
ことから、両フェライトコアー18,19の相互間に所
定の小間隔20が常に確保され、両フェライトコアー1
8,19が異常近接することによる唸り音の発生を緩衝
材なしに解決でき、かつ、インダクタの組立て精度を高
めることができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によると、同軸配列
された第1および第2のフェライトコアーの相互接近に
よる唸り音の発生を、独立した緩衝材を用いることなく
防止できるのみならず、インダクタの組立て精度を向上
させることができる。
された第1および第2のフェライトコアーの相互接近に
よる唸り音の発生を、独立した緩衝材を用いることなく
防止できるのみならず、インダクタの組立て精度を向上
させることができる。
【図1】本発明を実施したマグネトロン装置の一部破断
側面図
側面図
【図2】同装置のインダクタの側断面図
【図3】本発明の他の実施例のインダクタの側断面図
15 貫通型コンデンサ 16 陰極端子 17 チョークコイル 18 第1のフェライトコアー 19 第2のフェライトコアー 20 小間隔
Claims (2)
- 【請求項1】マグネトロンの陰極端子とコンデンサとの
間に接続されて前記コンデンサとともにLCフィルタ回
路を構成するチョークコイルの芯材が、小間隔を介して
同軸的に配列された棒状の第1および第2のフェライト
コアーからなり、前記チョークコイルの中腹部における
少なくとも1ターンは、その両側におけるターンよりも
径小となされて前記小間隔に入り込んでなることを特徴
とするマグネトロン装置。 - 【請求項2】マグネトロンの陰極端子とコンデンサとの
間に接続されて前記コンデンサとともにLCフィルタ回
路を構成するチョークコイルの芯材が、小間隔を介して
同軸的に配列された棒状の第1および第2のフェライト
コアーからなり、前記第1および第2のフェライトコア
ーは前記チョークコイルの内径よりも大きい外径の端部
を有し、該端部が前記チョークコイルの両端部に当接し
てなることを特徴とするマグネトロン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272251A JP2568773B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | マグネトロン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272251A JP2568773B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | マグネトロン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05114364A JPH05114364A (ja) | 1993-05-07 |
JP2568773B2 true JP2568773B2 (ja) | 1997-01-08 |
Family
ID=17511243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3272251A Expired - Fee Related JP2568773B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | マグネトロン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568773B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3272251A patent/JP2568773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05114364A (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |