JP2000156139A - 多方向入力装置 - Google Patents

多方向入力装置

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JP2000156139A
JP2000156139A JP33120798A JP33120798A JP2000156139A JP 2000156139 A JP2000156139 A JP 2000156139A JP 33120798 A JP33120798 A JP 33120798A JP 33120798 A JP33120798 A JP 33120798A JP 2000156139 A JP2000156139 A JP 2000156139A
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JP
Japan
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rotating shaft
casing
terminal
switch
input device
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JP33120798A
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Shinji Ishikawa
新治 石川
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H19/00Switches operated by an operating part which is rotatable about a longitudinal axis thereof and which is acted upon directly by a solid body external to the switch, e.g. by a hand
    • H01H19/02Details
    • H01H19/10Movable parts; Contacts mounted thereon
    • H01H19/14Operating parts, e.g. turn knob
    • H01H2019/146Roller type actuators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/008Operating part movable both angularly and rectilinearly, the rectilinear movement being perpendicular to the axis of angular movement

Landscapes

  • Switches With Compound Operations (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド操作方向におけて装置寸法を小型化
でき、部品点数を低減し装置構造を簡素化できる多方向
入力装置を提供する。 【解決手段】操作体7が設けられた回転軸8を回転可能
に且つスライド可能にケーシング1に支持し、回転軸8
に支持された検出素子17の端子21a,21b,21
cには可撓性を有する余裕部21dを設け、スイッチ1
3は回転軸8のスライド方向に直交する方向に配置し、
操作体7が回転操作された際に、操作体7の回転が回転
軸8を介して検出素子17に伝達されるとともに、操作
体7が押圧操作されて回転軸8がスライドする際に、端
子21a,21b,21cの余裕部21dが検出素子1
7のスライド量を吸収して撓み検出素子17が回転軸8
と一体にスライドし、操作体7のスライドに連動して作
動部材10を介してスイッチ13を操作するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの表
示装置上のメニュー画像の選択・決定等に用いる多方向
入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7乃至図11は、この種の多方向入力
装置の従来技術を説明するためのものであり、この多方
向入力装置は、回転型電気部品31と、この回転型電気
部品31の側方に配置された押し釦スイッチ40と、こ
れらを支持する絶縁基板38とから構成されている。
【0003】回転型電気部品31は、逆椀状の操作体3
2を備え、この操作体32の中央部には回転軸33が嵌
入されて取り付けられている。この回転軸33には絶縁
性を有する円板状の回転体35が貫通して固定されてお
り、回転体35には導電性を有する複数の接点体34が
周方向に所定の間隔をおいて形成されている。そして、
回転体35は操作体32の内周面との間に空隙をもって
操作体32内に位置し、その一部を操作体32外へ突出
させている。
【0004】この回転体35は、上端に開口を有する有
底円筒状のケース36に収容され、回転軸33の一端部
がケース36の底部に回転可能に軸支されており、回転
体35の外周面と操作体32の内周面との間の空隙内に
ケース36の円筒壁部36aが位置し、ケース36の円
筒壁部36aの先端部が操作体32の底面に当接すると
ともに、ケース36の円筒壁部36aの外周面の一部が
操作体32の内周面と当接している。
【0005】操作体32から外方に突出したケース36
の円筒壁部36aの外周面には、2つの段部36bが1
80゜ずらして形成されているとともに、2つの段部3
6bの中間部に突起36cが設けられている。また、ケ
ース36の底部には導電性を有するリング状の接点板3
7が固定され、この接点板37にはその一部分を切り曲
げて一対の摺動子片37a,37bが形成されており、
一方の摺動子片37aが回転体35の接点体34に接離
し、他方の摺動子片37bはケース36の底部に形成さ
れた孔よりケース36外へ導出されている。
【0006】このように構成された回転型電気部品31
は、そのケース36を、合成樹脂製の絶縁基板38の上
面に一端側から他端側に向けて矩形状に延びるように形
成された第1の凹部38aの一端側に載置させ、この第
1の凹部38aの両側の長手縁部に形成された一対のレ
ール38bにケース36の段部36bを係合させてい
る。これにより、回転型電気部品31は第1の凹部38
a内を長手方向にスライド自在とされている。そして、
ケース36の突起36cの先端が第1の凹部38aの他
端側から第1の凹部38a外へ延出しているとともに、
絶縁基板38には第1の凹部38aの一方の長手縁部の
近傍に突部38cが設けられ、この突部38cに巻回さ
れた捩りコイルばね39がケース36の円筒壁部36a
の外周面に弾接し、回転型電気部品31を第1の凹部3
8aの一端側に(矢印Aと反対方向)常時付勢してい
る。
【0007】絶縁基板38の他端部には第2の凹部38
dが形成され、この第2の凹部38dに押し釦スイッチ
40が嵌め込まれており、その端子40aが第2の凹部
38dの底部に形成された孔から第2の凹部38d外へ
突出されているとともに、押し釦スイッチ40の釦部4
0bが第1の凹部38aの他端側から延出するケース3
6の突起36cの先端と当接している。また、絶縁基板
38には導電線材からなる固定接点41が埋設され、そ
の一端部は絶縁基板38外へ突出されているとともに、
他端部は第1の凹部38aの底面上に露出して細長の接
点41aとされており、この接点41aにケース36か
ら導出された他方の摺動子片37bが接触して導通して
いる。そして、押し釦スイッチ40は、回転型電気部品
31のスライド方向に回転型電気部品31と対向して配
置され、回転型電気部品31と一体にスライドする回転
軸33のスライド軌道の延長線上に位置した状態となっ
ており、また、接点板37の他方の摺動子片37bは回
転型電気部品31のスライド動作におけるケース36の
位置にかかわらず常に固定接点41の接点41aと接触
し、接点板37の一方の摺動子片37a固定接点41と
は他方の摺動子片37bと接点41aとを介して常に導
通した状態となっている。
【0008】この多方向入力装置は以上のように構成さ
れ、例えばコンピュータの表示装置上のカーソルの制御
するマウスが如き座標入力装置として用られ、その場合
この多方向入力装置は、座標入力装置の筐体内に組み込
まれ、図11に示すように、この筐体の上面部42より
操作体32の一部を外部へ突出させて支持されるととも
に、絶縁基板38から突出した固定接点41の一端部及
び押し釦スイッチ40の端子40aを図示せぬコンピュ
ータに接続させて使用される。
【0009】そして、筐体の上面部42から突出した操
作体32を回転操作すると、回転軸33が操作体32と
一体に回転し、操作体32がその内周面をケース36の
円筒壁部36aの外周面にガイドされて回転することに
より、回転軸33は軸ぶれなく安定して回転する。この
回転に伴って、回転軸33に貫通して固定された回転体
35が回転し、回転体35に形成されたの接点体34が
ケース36の底部に固定された接点板37の一方の摺動
子片37aと摺接することにより、接点体34と摺動子
片37aとが断続的に導通し、この断続的な導通は検出
信号として接点板37の他方の摺動子片37bとこれが
当接する固定接点41の接点41aとを介して固定接点
41の他端部から図示せぬコンピュータへ出力され、こ
の検出信号に基づいてカーソルが図示せぬコンピュータ
の表示装置上を移動制御される。したがって、回転操作
した操作体32の回転量および回転方向に応じて、表示
装置上のカーソルを移動させることができ、表示装置上
の所望のメニュー画像をカーソルによって選択できるよ
うになっている。
【0010】このように操作体32を回転操作してカー
ソルで所望のメニュー画像を選択した後、操作体32を
座標入力装置の筐体内へ押圧操作すると、回転型電気部
品31はそのケース36の段部36bを絶縁基板38の
一対のレール38bに係合させながら、捩りコイルばね
39の付勢力に抗して第1の凹部38a内を一端側から
他端側に向けて長手方向(矢印A方向)にスライドする
ことにより、ケース36から導出された他方の摺動子片
37bが固定接点41の接点41a上を摺動する。そし
て、ケース36が第1の凹部38aの他端側に位置する
と、他方の摺動子片37bが固定接点41の接点41a
に接触して固定接点41の他端部から回転軸33の回転
信号が出力されている状態で、ケース36の突起36c
が押し釦スイッチ40の押し釦40bを押圧し、押し釦
スイッチ40がその端子40aから決定信号を図示せぬ
コンピュータへ出力することにより選択したメニュー画
像が決定され、この決定により図示せぬコンピュータは
選択・決定されたメニュー画像に対応する所定の動作を
実行する。しかる後、操作体32の押圧操作を解除する
と、回転型電気部品31はそのケース36を付勢する捩
りコイルばね39により第1の凹部38aの一端側に戻
り、これに伴いケース36の突起36cによる押し釦ス
イッチ40の押し釦40bの押圧が解除され、多方向入
力装置は元の状態に復帰する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た多方向入力装置の従来技術にあっては、回転型電気部
品31のスライド方向に押し釦スイッチ40が回転型電
気部品31と並んで設けられているため、回転型電気部
品31のスライド方向において多方向入力装置の小型化
を図ることができないという課題があった。また、可動
側の回転型電気部品31からは接点板37の他方の摺動
子片37bをケース36外へ導出させるとともに、固定
側の絶縁基板38からは第1の凹部38aの底面上にお
いて固定接点41の接点41aを露出させ、回転型電気
部品31のスライド動作におけるケース36の位置にか
かわらず常に他方の摺動子片37bを固定接点41の接
点41aと接触するようにしているので、回転型電気部
品31と絶縁基板38とを電気的に接続して回転軸33
の回転信号を装置外へ出力するために摺動子片37bと
接点41aの2部材を必要とすることから、部品点数が
増大し装置の構造が複雑になるという課題があった。ま
た、温湿度等この多方向入力装置が使用される環境の変
化や、接点41aと他方の摺動子片37bとの摺動によ
る摩耗により、接点41aと他方の摺動子片37bとの
導通が不安定となり、固定接点41の一端部から検出信
号が得られなくなる虞があった。本発明は上述した事情
に鑑みてなされたもので、その目的は、スライド操作方
向におけて装置寸法を小型化でき、部品点数を低減し検
出信号を安定して得ることができる多方向入力装置を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の手段として、本発明は、ケーシングと、このケ
ーシングに回転可能に支持された回転軸と、この回転軸
に設けられた操作体と、前記回転軸に支持され、該回転
軸の回転により信号を生成する検出素子と、この検出素
子から延出された端子と、前記ケーシングに支持された
スイッチと、このスイッチを作動する作動部材とを備
え、前記操作体及び前記回転軸は、回転操作される第1
の位置と前記スイッチが操作される第2の位置との間で
スライド可能に前記ケーシングに支持され、前記検出素
子と前記ケーシングとの間において前記端子に可撓性を
有する前記余裕部を設け、前記端子の端部を前記ケーシ
ング外へ導出させ、前記操作体が回転操作された際に、
前記操作体の回転が前記回転軸を介して前記検出素子に
伝達されるとともに、前記操作体が押圧操作されて前記
回転軸が前記第1の位置から第2の位置へスライドする
際に、前記端子の余裕部が前記検出素子のスライド量を
吸収して撓み、前記検出素子が前記回転軸と一体にスラ
イドし、前記操作体のスライドに連動して前記作動部材
を介して前記スイッチを操作する構成とした。
【0013】また、前記第1の手段において、前記検出
素子は、前記回転軸に貫通固定された回転部材と、この
回転部材に取り付けられた摺動子片と、前記回転軸に遊
嵌された基板と、この基板に設けられ、前記摺動子片が
摺接する抵抗体等からなる導体とからなり、前記端子を
前記導体に接続して前記基板から延出させ、前記端子の
端部を前記ケーシングに支持して前記ケーシング外へ導
出させた構成とした。
【0014】また、前記第1の手段において、前記端子
をばね材で形成し、前記回転軸が前記第2の位置に位置
した際に、前記端子の余裕部の復元力によって前記検出
素子を前記第1の位置へ付勢する構成とした。
【0015】また、上記課題を解決するための第2の手
段として、本発明は、ケーシングと、このケーシングに
回転可能に支持された回転軸と、この回転軸に設けられ
た操作体と、前記回転軸に支持され、該回転軸の回転に
より信号を生成する検出素子と、この検出素子から延出
された端子と、前記ケーシングに支持されたスイッチ
と、このスイッチを作動する作動部材とを備え、前記操
作体及び前記回転軸は、回転操作される第1の位置と前
記スイッチが操作される第2の位置との間でスライド可
能に前記ケーシングに支持され、前記スイッチは前記操
作体及び前記回転軸のスライド方向に対して直交する方
向で前記操作体の近傍に配置され、前記操作体が回転操
作された際に、前記操作体の回転が前記回転軸を介して
前記検出素子に伝達されるとともに、前記操作体が押圧
操作されて前記回転軸が前記第1の位置から第2の位置
へスライドする際に、前記操作体のスライドに連動させ
て前記作動部材を介して前記スイッチを操作する構成と
した。
【0016】また、上記課題を解決するための第3の手
段として、前記第2の手段において、前記作動部材は、
前記操作体及び前記回転軸のスライド方向に対して直交
する方向に配置されて前記ケーシングに回動可能に支持
され、前記第1の位置から第2の位置へスライドする前
記操作体に連動して前記作動部材が回動し前記スイッチ
を操作する構成とした。
【0017】また、上記課題を解決するための第4の手
段として、前記第2の手段において、前記回転軸が前記
第2の位置に位置した際に、前記回転軸を前記第1の位
置へ付勢する付勢ばねを前記ケーシングに設けた構成と
した。
【0018】また、上記課題を解決するための第5の手
段として、前記第3の手段において、前記ケーシング
は、底部とこの底部の両端部に設けられた一対の支持壁
部とを有し、該一対の支持壁部に前記回転軸及び作動部
材を支持し、前記スイッチは、絶縁基板の表面に形成さ
れた固定接点と、前記絶縁基板上に支持されて前記固定
接点と接離する可動接点とを備え、前記スイッチはその
絶縁基板を前記ケーシングの前記一対の支持壁部に支持
して前記ケーシングの一方の側壁部とされ、回動する前
記作動部材によって前記スイッチの可動接点を押圧・開
放して前記固定接点に接離させることにより、前記スイ
ッチを操作する構成とした。
【0019】また、上記課題を解決するための第6の手
段として、前記第2,第3,第4の手段において、前記
検出素子から端子を延出し、前記検出素子と前記ケーシ
ングとの間において前記端子に可撓性を有する余裕部を
設け、前記端子の端部を前記ケーシング外へ導出させ、
前記検出素子が前記回転軸と一体に前記第1の位置から
第2の位置へスライドし、前記検出素子のスライド量を
前記端子の余裕部が撓むことによって吸収する構成とし
た。
【0020】また、上記課題を解決するための第7の手
段として、前記第6の手段において、前記端子をばね材
で形成し、前記回転軸が前記第2の位置に位置した際
に、前記端子の余裕部の復元力によって前記検出素子を
前記第1の位置へ付勢する構成とした。
【0021】また、上記課題を解決するための第8の手
段として、前記第6,第7の手段において、前記検出素
子は、前記回転軸に貫通固定された回転部材と、この回
転部材に取り付けられた摺動子片と、前記回転軸に遊嵌
された基板と、この基板に設けられ前記摺動子片と当接
する導体とからなり、前記端子を前記接点体に接続して
前記基板から延出させ、前記端子の端部を前記ケーシン
グの底部に支持して該底部から前記ケーシング外へ導出
させた構成とした。
【0022】また、前記第8の手段において、前記作動
部材は基部とこの基部の両端部に設けられた一対の腕部
とを有し、前記一対の腕部の一方に収容部を設け、前記
一対の腕部間に前記操作体を位置させ、前記回転軸を前
記一対の腕部に挿通させて前記回転軸に前記作動部材を
遊嵌し、前記収容部に前記回転部材を収容し、前記収容
部を前記基板により蓋閉した構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多方向入力装置の
一実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。この多
方向入力装置は、円柱状の操作体7に貫通して固定され
た回転軸8と、この回転軸8を回転及び上下動可能に支
持する合成樹脂製のケーシング1と、このケーシング1
に回動可能に支持された合成樹脂製の作動部材10と、
回転軸8の回転を検出し回転信号を生成する検出部材1
7と、可撓性を有し検出部材17から直に装置外へ延出
して前記回転信号を出力する端子21a,21b,21
cと、ケーシング1に支持されたスイッチ13とから主
に構成されている。
【0024】ケーシング1は、平板状の底部2と、この
底部2の両端部に立設された一対の支持壁部3とからコ
字状に形成され、この一対の支持壁部3には、その上端
部の近傍に小判状の一対の長孔3aが対向して穿設され
ているとともに、それぞれの両側端を底部2の両側部に
沿って若干延出させて延設部3b,3cが設けられてい
る。そして、底部2の一側部側の一対の延設部3b,3
b間を連結する連結部4が底部2の一側部に沿って形成
されており、この連結部4及び延設部3b,3bの内壁
面には、連結部4の上端から底部2側へ至るに従い下方
へ傾斜する傾斜部5が一体的に設けられている。また、
底部2の他側部側の延設部3c,3cには、その上端部
に一対の孔3dが対向して穿設されているとともに、そ
の下端部に外方へ向けて突出する一対の突起3eが形成
されている。また、底部2には、一対の支持壁部3の一
方寄りに後述する3本の端子21a,21b,21cが
圧入される3つの孔2aが形成されているとともに、一
対の支持壁部3の他方寄りに位置して上方に突出する突
起2bが設けられており、この突起2bには付勢ばねと
してのコイルばね6が挿通されて支持されている。
【0025】操作体7は、合成樹脂材料から円筒状に形
成されて、その外周面が操作面7aとされており、ま
た、その端面の中心には貫通孔7bが形成されている。
【0026】回転軸8は、ステンレス等の金属材料から
形成され、操作体7の非円形の貫通孔7bに挿通される
ことにより、回転軸8の中央部の非円形部に操作体7が
嵌合固定され、操作体7の両端部から回転軸8の両端部
が突出した状態となっている。また、回転軸8の一端部
には小径部8aが切削形成されており、回転軸8の他端
部には径方向に延びるリング状の鍔部8bが一体に設け
られているとともに、この鍔部8bの近傍における回転
軸8の一端側を径方向に切削することにより、ワッシャ
9が嵌め込まれる環状の溝部8cが形成されている。そ
して、この回転軸8は、ケーシング1の一対の支持壁部
3に穿設された一対の長孔3aに挿通され、小径部8a
を一方の長孔3a内に位置させて溝部8cに嵌め込まれ
たワッシャ9と鍔部8bとで抜け止めされた状態で、ケ
ーシング1に回転可能に、且つ、第1,第2の位置であ
る一対の長孔3aの上下端部間を一対の長孔3aに沿っ
て操作体7と一体にスライド可能に支持されている。
【0027】作動部材10は、平板状の基部11と、こ
の基部11の両端部に立設された一対の腕部12とから
コ字状に形成され、基部11の外壁面の中央部には駆動
突起11aが突設されている。一対の腕部12の外壁面
には、図1に示すように、上端部の基部11寄りに外方
へ突出する一対の支持突起12cが形成されているとと
もに、一方の腕部12の外壁面には、その先端側に環状
の収容部12dが形成され、他方の腕部12の外壁面に
は、その先端側に外方へ突出する膨出部12bが形成さ
れている。また、一方の腕部12には、環状の収容部1
2d内において回転軸8が挿通される孔12aが穿設さ
れており、他方の腕部12及び膨出部12bには、この
孔12aと対向する位置に回転軸8が挿通される孔12
eが穿設されている。そして、この作動部材10は、回
転軸8のスライド方向に対して直交する方向に配置さ
れ、一対の支持突起12cをケーシング1の一対の孔3
dにそれぞれ挿入してケーシング1に回動可能に支持さ
れている。
【0028】スイッチ13は、一方の面に環状の支持部
14aが形成された絶縁基板14を有し、この絶縁基板
14には導電線材からなる一対の固定接点15が間隔を
置いて埋設されており、この一対の固定接点15の一端
側は絶縁基板14の側端部より外部に導出されている。
また、環状の支持部14a内側には、一対の固定接点1
5の表面が絶縁基板14の表面上に露出しているととも
に、導電板材からなる可動接点としてのドームばね16
が嵌め込まれて支持され、ドームばね16は一対の固定
接点15のうちの外側の固定接点15に接触して中央の
固定接点15の露出表面上を接触することなく覆い、支
持部14aの開口を粘着テープ等の保持部材14aで閉
蓋することによって保持されている。そして、絶縁基板
14の両端には一対の取付部14bが形成され、この一
対の取付部14bに穿設された一対の孔14cにケーシ
ング1の一対の突起3eを挿通させて、スイッチ13が
ケーシング1の他側部に取り付けられていることによ
り、スイッチ13は回転軸8のスライド方向に対して直
交する方向に配置され、回転軸8のスライドにおける位
置にかかわらず操作体7の操作面7aと常に対向するよ
うになっているとともに、作動部材10の駆動突起11
aがドームばね16と当接した状態となっている。
【0029】検出素子17は、絶縁性を有する円板状の
回転部材18と、絶縁性を有する基板19及びカバー2
2とから構成されており、回転部材18には中心部に孔
18aが穿設され、その一方の面に孔18aと同心円状
に環状の凹部18bが形成されている。そして、この凹
部18b内には、導電板材からなり一部を切り曲げるこ
とにより一対の摺動子片20aが形成されたリング状の
接点板20が固定されている。また、回転部材18の他
方の面には、孔18aの周縁部に沿って環状の突起18
cが一体に形成されている。一方、基板19には、孔1
9aが穿設され、この基板19の一方の面に孔19aと
同心円状に導体としての環状の導電体19bと馬蹄状の
抵抗体19cとが印刷形成されている。また、馬蹄状の
抵抗体19cの両端部及び環状の導電体19bの一部に
は、埋設あるいはカシメによって基板19に固着された
可撓性を有する3本の端子21a,21b,21cの一
端部が接続されており、3本の端子21a,21b,2
1cの他端側は基板19の表面と平行に外方に延出して
基板19に対して直角にU字状に曲折されることにより
可撓性を有する余裕部21dとなっている。
【0030】そして、回転部材18はその環状の突起1
8cを作動部材10の一方の腕部12に穿設された孔1
2aに遊嵌させて収容部12d内に位置し、回転部材1
8の孔18aに回転軸8の非円形部が嵌入されて、回転
部材18が回転軸8の一端側に嵌合固定されているとと
もに、基板19の孔19aに回転軸8が挿通されて、基
板19が回転軸8の一端側に遊嵌されることにより、基
板19が作動部材10の収容部12dを蓋閉し、接点板
20の一対の摺動子片20aがそれぞれ基板19の導電
体19b及び抵抗体19cに摺接して、導電体19bと
抵抗体19cとを導通させた状態で、検出素子17が回
転軸8に支持されている。また、3つの端子21a,2
1b,21cの他端部はケーシング1に形成された3つ
の孔2aにそれぞれ圧入等により支持された状態でケー
シング1外に導出されている。
【0031】カバー22は、金属製の薄板からなり、そ
の両側端部を折り曲げることにより一対の側壁部22a
が設けられ、この一対の側壁部22aには片側について
2個ずつ、両側で4個の腕部22bが形成されている。
また、カバー22の中央部には孔22cが穿設されてい
る。そして、一対の側壁部22a間に基板19を収容
し、腕部22bの穴22cを作動部材10の突起12f
に掛け止めして、基板19を作動部材10に支持してお
り、カバー22の孔22cと基板19の孔19aとが一
致した状態となっている。尚、図示は省略するが、回転
部材18の他方の面には板ばねが設けられ、回転軸8の
回転に伴いクリック感が得られるようになっている。
【0032】次に、この多方向入力装置の組立方法を説
明すると、先ず、ケーシング1の底部2に設けられた突
起2bにコイルばね6を支持する。次に、スイッチ13
の絶縁基板14に形成された環状の支持部14a内にド
ームばね16を嵌め込んで保持部材14aで保持する。
その後、スイッチ13のドームばね16をケーシング1
の内方に向け、スイッチ13の一対の取付部14bに穿
設された一対の孔14cにケーシング1の一対の突起3
eを挿通し、一対の取付部14bから突出する一対の突
起3eの先端を熱溶融して、一対の取付部14bを抜け
止めすることにより、スイッチ13をケーシング1の他
側部に取り付ける。次に、検出素子17の回転部材17
の凹部18b内に一対の摺動子片20aが形成された接
点板20を接着固定して、この回転部材18を作動部材
10の一方の腕部12に形成された環状の収容部12d
に収容し、回転体18の環状の突起18cを一方の腕部
12の孔12aに遊嵌させて回転可能に支持する。
【0033】その後、検出素子17の基板19の導電体
19bと抵抗体19cとが形成された一方の面に、3本
の端子21a,21b,21cの一端部をカシメ等によ
り取り付け、馬蹄状の抵抗体19cの両端部及び環状の
導電体19bの一部に接続するとともに、検出素子17
の基板18の導電体19bと抵抗体19cとが形成され
ていない他方の面とカバー22とを対向させて、カバー
22の一対の側壁部22a間に検出素子17の基板19
を嵌め込み、カバー22の孔22cと基板19の孔19
aとを一致させた状態でカバー22の4個の腕部22b
の穴22cを作動部材10の突起12fにスナップイン
させて、検出素子17の基板19を作動部材10に支持
する。
【0034】そして、この基板19にカシメ付けられた
3本の端子21a,21b,21cの他端部をケーシン
グ1の底部2に形成された3つの孔2aに貫通させ、さ
らに、作動部材10の一対の腕部12を内方へ撓ませて
一対の腕部12を内方に撓ませた状態で、ケーシング1
の他側部側の延設部3c,3c間に作動部材10の一対
の腕部12を挿入し、延設部3c,3cの上端部に形成
された一対の孔3dと作動部材10の一対の支持突起1
2cとを対向させて、作動部材10の一対の腕部12の
撓みを解除すると、作動部材10が元の状態に復元する
ことにより一対の支持突起12cが一対の孔3dに挿入
されて、作動部材10がケーシング1に回動可能に支持
される。
【0035】そして、作動部材10の他方の腕部12の
膨出部12bをケーシング1の底部2に支持されたコイ
ルばね6の上端部に当接させ、検出素子17の基板19
が作動部材10の収容部12dを蓋閉した状態で、操作
体7を作動部材10の一対の腕部12間に位置させて、
一対の腕部12に穿設された一対の孔12aと操作体7
の貫通孔7bとを対向させ、回転軸8を小径部8a側か
らケーシング1の他方の支持壁部3に穿設された長孔3
aに挿入していくと、回転軸8が作動部材10の他方の
腕部12の孔12eを通って操作体7の貫通孔7bを貫
通し、操作体7の一端部から突出した回転軸8が、作動
部材10の一方の腕部12の孔12aから回転部材18
の環状の突起18cにガイドされて回転部材18を貫通
し、更に基板19の孔19aを挿通してカバー22の孔
22cから突出し、回転軸8の小径部8aの先端をケー
シング1の一方の支持壁部3の長孔3a内に挿入するこ
とにより、回転軸8の鍔部8bがケーシング1の他方の
支持壁部3の外壁面に当接して、回転軸8が作動部材1
0と検出素子17の基板19を遊嵌支持し、操作体7と
検出素子17の回転部材18とを嵌合固定した状態でケ
ーシング1に支持される。しかる後、回転軸8の環状の
溝8cにワッシャ9を嵌め込んで、回転軸8に抜け止め
を施す。
【0036】このようにして多方向入力装置の組立は完
了するが、組立後においては回転軸8が作動部材10を
介してコイルばね6により付勢され、第1の位置である
ケーシング1の一対の長孔3aの上端部に位置し、操作
体7がケーシング1の底部2から最も離反して、その操
作面8aがスイッチ13と対向している。そして、作動
部材10の駆動突起11aがスイッチ13のドームばね
16に当接し、また、検出素子17においては、回転部
材18の一対の摺動子20aがそれぞれ基板19の導電
体19bと抵抗体19cとに弾接するとともに、3本の
端子21a,21b,21cの余裕部21dが作動部材
10の収容部12dとケーシング1の底部2との間に位
置した状態となっている。
【0037】このようにして組み立てられた多方向入力
装置は、例えばコンピュータの表示装置上のカーソルの
制御するマウスが如き座標入力装置として用いられ、そ
の場合この多方向入力装置は、座標入力装置の筐体内に
組み込まれて、その筐体の上面部23から操作体7の操
作面7aの一部を突出させ、検出素子17の端子21b
の他端部及びスイッチ13一対の固定接点15の一端側
を図示せぬコンピュータに接続し、検出素子17の端子
21a,21cの他端部間に所定の電圧を加えた状態で
使用される。
【0038】この状態で操作体7の操作面7aを回転操
作すると、回転軸8が検出素子17の回転部材18と一
体に回転することにより、操作体7の回転が回転軸8を
介して検出素子17に伝達され、回転部材18に固着さ
れた接点板20の一対の摺動子20aが検出素子17の
基板19に形成された抵抗体19c及び導電体19b上
を摺動する。すると、一対の摺動子20aによる抵抗体
19cと導電体19bとの接触位置が変わり、検出素子
17が回転軸8の回転を端子21bの出力電圧の変化と
して検出する。こうして生成された端子21bからの出
力電圧は検出信号として図示せぬコンピュータへ出力さ
れ、この検出信号に基づいてカーソルが図示せぬコンピ
ュータの表示装置上を移動制御される。したがって、回
転操作した操作体7の回転量および回転方向に応じて、
表示装置上のカーソルを移動させることができ、表示装
置上の所望のメニュー画像をカーソルによって選択でき
るようになっている。
【0039】このようにして操作体7を回転操作してカ
ーソルで所望のメニュー画像を選択した後、操作体7の
操作面7aをケーシング1内へ押圧操作すると、操作体
7と一体に回転軸8はその両端部が一対の支持壁部3の
一対の長孔3aにガイドされて、コイルばね6の付勢力
に抗して第1の位置である一対の長孔3aの上端部から
第2の位置である一対の長孔3aの下端部へ向けてスラ
イドする。この際、回転部材18も回転軸8と共にスラ
イドするとともに、検出素子17の基板19の孔19a
内において、回転軸8がその小径部8aで基板19を第
2の位置方向へ押圧するが、基板19にカシメ付けられ
た3本の端子21a,21b,21cの余裕部21dが
撓み込んで、図4に示す状態から図6に示す状態に変形
することにより検出素子17のスライド量を吸収し、検
出素子17は、一対の摺動子20aによる抵抗体19c
と導電体19bとの接触位置を変えることなく、検出信
号の出力を一定に保った状態で、カバー22と基板19
は延設部3b,3cをガイドにして回転軸8と一体にス
ライドする。
【0040】この操作体7及び回転軸8のスライドに連
動して、検出素子17と一体化された作動部材10は回
転軸8により第2の位置方向へ押圧され、その一対の支
持突起12cを回動支点として、図3に示す状態から図
5に示す状態へと回動し、作動部材10の駆動突起11
aがスイッチ13のドームばね16を押圧して変形させ
ることにより、スイッチ13が操作される。そして、回
転軸8が第2の位置に位置して、操作体7がケーシング
1の底部2に最も近接したときに、押圧変形されたスイ
ッチ13のドームばね16が中央の固定接点15に接触
して導通せしめることによりスイッチ13を駆動し、ス
イッチ13がその端子15から決定信号を図示せぬコン
ピュータへ出力して、選択したメニュー画像が決定さ
れ、この決定により図示せぬコンピュータは選択・決定
されたメニュー画像に対応する所定の動作を実行する。
しかる後、操作体7の押圧操作を解除すると、コイルば
ね6の付勢力によって作動部材10を介して回転軸8が
その両端部を一対の支持壁部3の一対の長孔3aにガイ
ドさせて操作体7と一体に第2の位置から第1の位置へ
スライドすることにより、検出素子17も回転軸8と一
体に回転信号の出力を一定に保った状態でスライドする
とともに、作動部材10が一対の支持突起12cを回動
支点として回動し、駆動突起11aによるスイッチ13
のドームばね16の押圧が解除され、ドームばね16が
中央の固定接点15から離間して元の状態に復帰する。
【0041】尚、本実施形態では操作体7及び回転軸8
を第2の位置から第1の位置へ復帰させる手段としてコ
イルばね6を用いた構成としたが、端子21a,21
b,21cを導電性を有するばね材で形成し、操作体7
及び回転軸8を第2の位置に位置した際に、撓んだ端子
21a,21b,21cの余裕部21dの復元力によっ
て検出素子17を介して操作体7及び回転軸8を第1の
位置へ復帰させるようにしてもよく、その場合コイルば
ね16を併用すると、操作体7及び回転軸8の両側をバ
ランスよく復帰させることができる。
【0042】また、本実施形態では検出素子17を一対
の摺動子20aが導電体19b及び抵抗体19c上を摺
動する可変抵抗器で説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、検出素子17を回転軸8に支持され
周方向に複数のスリットが形成された円板状のコード板
とこのコード板を挟むように配置された発光素子及び受
光素子とからなるエンコーダで構成し、発光素子からの
光を受光素子にて受光して回転軸8の回転を検出し検出
信号を得るなど検出素子17の構成には種々の変更が可
能である。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】操作体が設けられた回転軸を回転可能に、
且つ、前記操作体が回転操作される第1の位置とスイッ
チが操作される第2の位置との間でスライド可能にケー
シングに支持し、前記回転軸に支持され該回転軸の回転
を検出して信号を生成する検出素子から延出された端子
には、前記検出素子と前記ケーシングとの間において可
撓性を有する余裕部を設け、この端子の端部を前記ケー
シング外へ導出させ、前記操作体が回転操作された際
に、前記操作体の回転が前記回転軸を介して前記検出素
子に伝達されるとともに、前記操作体が押圧操作されて
前記回転軸が前記第1の位置から第2の位置へスライド
する際に、前記端子の前記余裕部が前記検出素子のスラ
イド量を吸収して撓み前記検出素子が前記回転軸と一体
にスライドし、前記操作体のスライドに連動して作動部
材を介して前記スイッチを操作するようにしたので、前
記端子の1部材で前記検出素子の信号を装置外へ出力す
ることができるため、部品点数を削減し装置の構造を簡
素化でき、また、検出信号を安定して得ることができ
る。
【0045】また、前記検出素子は、前記回転軸に貫通
固定された回転部材と、この回転部材に取り付けられた
摺動子片と、前記回転軸に遊嵌された基板と、この基板
に設けられ、前記摺動子片が摺接する抵抗体等からなる
導体とから構成し、前記端子を前記接点体に接続して前
記基板から延出させ、前記端子の端部を前記ケーシング
に支持して前記ケーシング外へ導出させると、前記基板
を固定側として前記回転部材を前記基板に対し相対的に
回転させ、前記摺動子片を前記導電体上で摺動させるこ
とができるので、簡単な構成で前記信号を生成すること
ができる。
【0046】また、前記端子をばね材で形成し、前記回
転軸が前記第2の位置に位置した際に、前記端子の余裕
部の復元力によって前記検出素子を前記第1の位置へ付
勢するようにすると、前記回転軸を第2の位置から第1
の位置へ付勢する手段を別部材で設ける必要がなく、部
品点数の削減に効果的である。
【0047】操作体が設けられた回転軸を回転可能に、
且つ、前記操作体が回転操作される第1の位置とスイッ
チが操作される第2の位置との間でスライド可能にケー
シングに支持し、前記回転軸には該回転軸の回転により
信号を生成する検出素子を支持し、前記スイッチを前記
操作体及び前記回転軸のスライド方向に対して直交する
方向で前記操作体の近傍に配置し、前記操作体が回転操
作された際に、前記操作体の回転が前記回転軸を介して
前記検出素子に伝達されるとともに、前記操作体が押圧
操作されて前記回転軸が前記第1の位置から第2の位置
へスライドする際に、前記操作体のスライドに連動させ
て作動部材を介して前記スイッチを操作するようにした
ので、前記操作体及び前記回転軸のスライド方向におい
て多方向入力装置の小型化を図ることができる。
【0048】また、前記作動部材は、前記操作体及び前
記回転軸のスライド方向に対して直交する方向に配置さ
れて前記ケーシングに回動可能に支持され、前記第1の
位置から第2の位置へスライドする前記操作体に連動し
て前記作動部材が回動し前記スイッチを操作するように
すると、前記操作体及び前記回転軸のスライド方向にお
いて多方向入力装置の小型化を図ることができるととも
に、前記操作体及び前記回転軸のスライド量に応じて前
記作動部材が前記スイッチを操作するタイミングを自由
に設定することができる。
【0049】また、前記回転軸が前記第2の位置に位置
した際に、前記回転軸を前記第1の位置へ付勢する付勢
ばねを前記ケーシングに設けると、簡単な構成で前記回
転軸を確実に第1の位置へ復帰させることができる。
【0050】また、前記ケーシングは、底部とこの底部
の両端部に設けられた一対の支持壁部とを有し、該一対
の支持壁部に前記回転軸及び作動部材を支持し、前記ス
イッチは、絶縁基板の表面に形成された固定接点と、前
記絶縁基板上に支持されて前記固定接点と接離する可動
接点とを備え、前記スイッチはその絶縁基板を前記ケー
シングの前記一対の支持壁部に支持して前記ケーシング
の一方の側壁部とされ、回動する前記作動部材によって
前記スイッチの可動接点を押圧・開放して前記固定接点
に接離させることにより、前記スイッチを操作するよう
にすると、前記ケーシングの一方の側壁部を前記スイッ
チが兼ねるため、前記ケーシングの一方の側壁部を不要
とでき、装置の防塵を図ると同時に、装置の小型をも図
ることができる。
【0051】また、前記検出素子から端子を延出し、前
記検出素子と前記ケーシングとの間において前記端子に
可撓性を有する余裕部を設け、前記端子の端部を前記ケ
ーシング外へ導出させ、前記検出素子が前記回転軸と一
体に前記第1の位置から第2の位置へスライドし、前記
検出素子のスライド量を前記端子の余裕部が撓むことに
よって吸収するようにすると、前記端子の1部材で前記
検出素子の信号を装置外へ出力することができるため、
部品点数を削減し装置の構造を簡素化でき、また、検出
信号を安定して得ることができる。
【0052】また、前記端子をばね材で形成し、前記回
転軸が前記第2の位置に位置した際に、前記端子の余裕
部の復元力によって前記検出素子を前記第1の位置へ付
勢するようにすると、前記回転軸を第2の位置から第1
の位置へ付勢する手段を別部材で設ける必要がなく、部
品点数の削減に効果的である。
【0053】また、前記検出素子は、前記回転軸に貫通
固定された回転部材と、この回転部材に取り付けられた
摺動子片と、前記回転軸に遊嵌された基板と、この基板
に設けられ、前記摺動子片と摺接する抵抗体等からなる
導体とから構成し、前記端子を前記接点体に接続して前
記基板から延出させ、前記端子の端部を前記ケーシング
の底部に支持して該底部から前記ケーシング外へ導出さ
せると、前記基板を固定側として前記回転部材を前記基
板に対し相対的に回転させ、前記摺動子片を前記導電体
上で摺動させることができるので、簡単な構成で前記信
号を生成することができる。
【0054】また、前記作動部材は基部とこの基部の両
端部に設けられた一対の腕部とを有し、前記一対の腕部
の一方に収容部を設け、前記一対の腕部間に前記操作体
を位置させ、前記回転軸を前記一対の腕部に挿通させて
前記回転軸に前記操作部材を遊嵌し、前記収容部に前記
回転部材を収容し、前記収容部を前記基板により蓋閉す
ると、装置内のスペースの有効利用が図られ、大型化を
妨げることができるとともに、前記検出素子の防塵性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る多方向入力装置の分
解斜視図。
【図2】図1の多方向入力装置の一部を切断して示す平
面図。
【図3】本発明の一実施形態に係る多方向入力装置の操
作体及び回転軸が第1の位置に位置する時の側面断面
図。
【図4】本発明の一実施形態に係る多方向入力装置の操
作体及び回転軸が第1の位置に位置する時の正面断面
図。
【図5】本発明の一実施形態に係る多方向入力装置の操
作体及び回転軸が第2の位置に位置する時の側面断面
図。
【図6】本発明の一実施形態に係る多方向入力装置の操
作体及び回転軸が第2の位置に位置する時の正面断面
図。
【図7】従来の多方向入力装置の斜視図。
【図8】従来の多方向入力装置の側面断面図。
【図9】従来の多方向入力装置の正面断面図。
【図10】従来の多方向入力装置に係る絶縁基板の斜視
図。
【図11】従来の座標入力装置の説明図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 底部 3 一対の支持壁部 6 コイルばね 7 回転軸 8 操作体 10 作動部材 11 基部 12 一対の腕部 12d 収容部 13 スイッチ 14 絶縁基板 15 一対の固定接点 16 ドームばね 17 検出素子 18 回転部材 19 基板 19b 導電体 19c 抵抗体 20 接点板 20a 一対の摺動子片 21a 端子 21b 端子 21c 端子 21d 余裕部 22 カバー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、このケーシングに回転可
    能に支持された回転軸と、この回転軸に設けられた操作
    体と、前記回転軸に支持され該回転軸の回転により信号
    を生成する検出素子と、この検出素子から延出された端
    子と、前記ケーシングに支持されたスイッチと、このス
    イッチを作動する作動部材とを備え、前記操作体及び前
    記回転軸は、回転操作される第1の位置と前記スイッチ
    が操作される第2の位置との間でスライド可能に前記ケ
    ーシングに支持され、前記検出素子と前記ケーシングと
    の間において前記端子に可撓性を有する余裕部を設け、
    前記端子の端部を前記ケーシング外へ導出させ、前記操
    作体が回転操作された際に、前記操作体の回転が前記回
    転軸を介して前記検出素子に伝達されるとともに、前記
    操作体が押圧操作されて前記回転軸が前記第1の位置か
    ら第2の位置へスライドする際に、前記端子の前記余裕
    部が前記検出素子のスライド量を吸収して撓み、前記検
    出素子が前記回転軸と一体にスライドし、前記操作体の
    スライドに連動して前記作動部材を介して前記スイッチ
    を操作するようにしたことを特徴とする多方向入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出素子は、前記回転軸に貫通固定
    された回転部材と、この回転部材に取り付けられた摺動
    子片と、前記回転軸に遊嵌された基板と、この基板に設
    けられ、前記摺動子片が摺接する抵抗体等からなる導体
    とからなり、前記端子を前記導体に接続して前記基板か
    ら延出させ、前記端子の端部を前記ケーシングに支持し
    て前記ケーシング外へ導出させたことを特徴とする請求
    項1に記載の多方向入力装置。
  3. 【請求項3】 前記端子をばね材で形成し、前記回転軸
    が前記第2の位置に位置した際に、前記端子の余裕部の
    復元力によって前記検出素子を前記第1の位置へ付勢す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の多方向
    入力装置。
  4. 【請求項4】 ケーシングと、このケーシングに回転可
    能に支持された回転軸と、この回転軸に設けられた操作
    体と、前記回転軸に支持され、該回転軸の回転により信
    号を生成する検出素子と、この検出素子から延出された
    端子と、前記ケーシングに支持されたスイッチと、この
    スイッチを作動する作動部材とを備え、前記操作体及び
    前記回転軸は、回転操作される第1の位置と前記スイッ
    チが操作される第2の位置との間でスライド可能に前記
    ケーシングに支持され、前記スイッチは前記操作体及び
    前記回転軸のスライド方向に対して直交する方向で前記
    操作体の近傍に配置され、前記操作体が回転操作された
    際に、前記操作体の回転が前記回転軸を介して前記検出
    素子に伝達されるとともに、前記操作体が押圧操作され
    て前記回転軸が前記第1の位置から第2の位置へスライ
    ドする際に、前記操作体のスライドに連動させて前記作
    動部材を介して前記スイッチを操作するようにしたこと
    を特徴とする多方向入力装置。
  5. 【請求項5】 前記作動部材は、前記操作体及び前記回
    転軸のスライド方向に対して直交する方向に配置されて
    前記ケーシングに回動可能に支持され、前記第1の位置
    から第2の位置へスライドする前記操作体に連動して前
    記作動部材が回動し前記スイッチを操作するようにした
    ことを特徴とする請求項4に記載の多方向入力装置。
  6. 【請求項6】 前記回転軸が前記第2の位置に位置した
    際に、前記回転軸を前記第1の位置へ付勢する付勢ばね
    を前記ケーシングに設けたことを特徴とする請求項4に
    記載の多方向入力装置。
  7. 【請求項7】 前記ケーシングは、底部とこの底部の両
    端部に設けられた一対の支持壁部とを有し、該一対の支
    持壁部に前記回転軸及び作動部材を支持し、前記スイッ
    チは、絶縁基板の表面に形成された固定接点と、前記絶
    縁基板上に支持されて前記固定接点と接離する可動接点
    とを備え、前記スイッチはその絶縁基板を前記ケーシン
    グの前記一対の支持壁部に支持して前記ケーシングの一
    方の側壁部とされ、回動する前記作動部材によって前記
    スイッチの可動接点を押圧・開放して前記固定接点に接
    離させることにより、前記スイッチを操作するようにし
    たことを特徴とする請求項5に記載の多方向入力装置。
  8. 【請求項8】 前記検出素子から端子を延出し、前記検
    出素子と前記ケーシングとの間において前記端子に可撓
    性を有する余裕部を設け、前記端子の端部を前記ケーシ
    ング外へ導出させ、前記検出素子が前記回転軸と一体に
    前記第1の位置から第2の位置へスライドし、前記検出
    素子のスライド量を前記端子の余裕部が撓むことによっ
    て吸収するようにしたことを特徴とする請求項4,5,
    6に記載の多方向入力装置。
  9. 【請求項9】 前記端子をばね材で形成し、前記回転軸
    が前記第2の位置に位置した際に、前記端子の余裕部の
    復元力によって前記検出素子を前記第1の位置へ付勢す
    るようにしたことを特徴とする請求項8に記載の多方向
    入力装置。
  10. 【請求項10】 前記検出素子は、前記回転軸に貫通固
    定された回転部材と、この回転部材に取り付けられた摺
    動子片と、前記回転軸に遊嵌された基板と、この基板に
    設けられ、前記摺動子片と当接する抵抗体等からなる導
    体とからなり、前記端子を前記導体に接続して前記基板
    から延出させ、前記端子の端部を前記ケーシングの底部
    に支持して該底部から前記ケーシング外へ導出させたこ
    とを特徴とする請求項8,9に記載の多方向入力装置。
  11. 【請求項11】 前記作動部材は基部とこの基部の両端
    部に設けられた一対の腕部とを有し、前記一対の腕部の
    一方に収容部を設け、前記一対の腕部間に前記操作体を
    位置させ、前記回転軸を前記一対の腕部に挿通させて前
    記回転軸に前記作動部材を遊嵌し、前記収容部に前記回
    転部材を収容し、前記収容部を前記基板により蓋閉した
    ことを特徴とする請求項10に記載の多方向入力装置。
JP33120798A 1998-11-20 1998-11-20 多方向入力装置 Withdrawn JP2000156139A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101759320B1 (ko) * 2016-02-22 2017-07-18 한국알프스 주식회사 비접촉식 복합 스위치

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