JP2000156046A - オ―ディオ再生装置及びオ―ディオ再生方法 - Google Patents

オ―ディオ再生装置及びオ―ディオ再生方法

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JP2000156046A
JP2000156046A JP11091530A JP9153099A JP2000156046A JP 2000156046 A JP2000156046 A JP 2000156046A JP 11091530 A JP11091530 A JP 11091530A JP 9153099 A JP9153099 A JP 9153099A JP 2000156046 A JP2000156046 A JP 2000156046A
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JP11091530A
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Takeshi Yogi
剛 与儀
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Nippon Columbia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】音とぎれを防止しながら、再生開始指示後、速
やかに再生を開始する。 【解決手段】ミニディスクに分散して記憶された複数の
パートからなるトラックの再生開始指示を受けると、先
頭のパートから順次データを読み出しバッファメモリで
ある半導体メモリに記憶する。半導体メモリに記憶を開
始したパートの終了までのトラック先頭からの再生時間
が、ディスクの最内周から最外周へのサーチに要する時
間以上となったならば、半導体メモリに格納されたデー
タの再生を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニディスクなど
の、音声情報を分散的に記録することのできる記録媒体
から情報の再生を行う再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声情報を記録する記録媒体
として、再生専用のCDが広く普及している。
【0003】また、近年では、再生専用ではなく記録も
行うことのできる光ディスクが実現されており、このよ
うな光ディスクに再生専用のCDと同一のディスクフォー
マットによって記録を行う記録装置も実用化されてい
る。
【0004】さて、記録可能な光ディスクには、レーザ
光を照射することにより発生させた熱で、記録膜を変形
させたり、あるいは、記録膜を焼き切ることで記録ピッ
トを形成することにより、1回だけ記録が可能な、消去
のできない追記型(Direct Read After Write=DRAW)
光ディスクと呼ばれるものがある。
【0005】また、記録可能な光ディスクには、レーザ
光を光源として用い、光磁気ディスクに対して光源とは
反対の位置より外部磁界をかけ、記録膜の垂直磁気の方
向を変えることにより記録を行う、記録消去を繰り返し
行うことのできる書き換え型(Erasable−DRAW、光磁気
型)光磁気ディスクと呼ばれるものがある。これらの書
き換え型の光磁気ディスクの消去は、記録膜にレーザ光
をあてて加熱しながら記録時とは逆の磁界を加えること
により行われる。光磁気ディスクに記録された情報の再
生は、カー効果と呼ばれる磁気光学現象を利用して磁区
の向きを読み出すことにより行われる。すなわち、直線
偏光のレーザ光を垂直磁化膜に入射させると、反射光の
偏向面は磁化の向きに従って、左または右にわずかに回
転するので、この回転を検光子によって光量変化に変換
し、これを検出することにより情報を再生する。
【0006】さて、このような書き換え型の光磁気ディ
スクの記録方式の一つとして、光変調方式が知られてい
る。光変調方式では、光磁気ディスクの記録および消去
の際には、光磁気ディスクを挟んでレーザ光と反対の位
置から、N極、あるいは、S極の磁界を発生させながら、
ピット形成時にはハイパワーのレーザ光を、ピット非形
成時には再生時と同様にロウパワーのレーザ光を出力す
ることにより記録、消去を行う。この時の磁界は、記録
時には補助的に機能している。そして、この光変調方式
では、既に情報が記録されている箇所に直接情報を書き
込むオーバーライトを行うことは不可能であった。した
がって、情報が記録されている箇所に情報を書き込む場
合には、一旦、情報を消去した後に、情報を記録する必
要があった。
【0007】一方、このような書き換え型の光磁気ディ
スクの記録方式の一つとしては、レーザ光を一定のパワ
ーで発光させながら、光変調方式とは逆に、磁界のN
極、S極を反転して記録を行う磁界変調方式も知られて
いる。この磁界変調方式によれば磁界を変調して記録す
ることによって、オーバーライトを可能としている。
【0008】さて、このようなオーバーライトを可能と
した磁界変調方式と、音声の圧縮伸長技術を利用した光
磁気ディスクとして、ミニディスクと呼ばれる光磁気デ
ィスクがある。
【0009】ミニディスクは、カートリッジに収納され
ており、ディスク直径は64mmであり、トラックピッチは
1.6μmであり、オーディオデータを最大74分記録、再
生可能であり、記録再生時のディスクの線速度は1.2〜
1.4m/秒である。またミニディスクのオーディオ信号
の性能はチャンネル数がステレオ2チャンネル、周波数
帯域5〜20kHz、ダイナミックレンジ105dBで、記録方式
は前述したような磁界変調方式である。また、信号フォ
ーマットは標本化周波数44.1kHz、変調方式はCDと同様
のEFM(Eightto Fourteen Modulation)であり、誤り訂
正方式はACIRC(Adaptive Cross Interleave Read-Solo
mon Code)である。また、音声の圧縮方式は、高性能符
号化方式ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Codin
g)と呼ばれるものである。このATRACでは、音声をアナ
ログ−デジタル変換したオーディオデータを最大11.6m
sの時間の枠で区分し、各区分のオーディオデータをMDC
T(Modifyed Discrete Cosine Transform:変形離散コ
サイン変換)演算によって複数の周波数帯域に分類し、
人間の聴覚特性を考慮して周波数帯域毎にデータの間引
きを行い、オーディオデータを約5分の1のデータにま
で圧縮する。
【0010】このようなミニディスクによれば、ディス
ク上の記録密度はCDと同様でありながら、CDよりもはる
かに小さい直径64mmの光磁気ディスクで、再生レベルに
おいて、2チャンネルでサンプリング周波数44.1kHz、1
6ビツト分解能のCDと同品質のオーディオデータを、CD
と同一記録再生時間分記録することができる。
【0011】さて、ミニディスクは、書き換え型の光磁
気ディスクであることなどにより、一つの曲、すなわち
トラツクを分割したパートを、非連続的に分散して記録
することができる。このため、トラックを形成するオー
ディオデータがシーケンシャルに記録されるCDなどと異
なり、一つの曲を再生する際には、一つのパートを読み
出してから、次のパートのを読み出しを開始するまでの
間に、光ピックアップを次のブロックに移動させるため
のサーチ時間が必要となる。従来は、このサーチ時間に
よって、次のように再生を行うことにより、再生音声に
音とぎれなどが生じないようにしていた。
【0012】すなわち、再生装置にミニディスクから読
み出したオーディオデータを一旦記憶するバッファメモ
リを備える。そして、ミニディスクから、CDと同様に
1.4Mビット/秒の転送レートで信号を読み出す。ここ
で、圧縮信号を復調は0.3Mビット/秒で行えば足りる
ので、これにより、時間的に空き時間が生じる。そこ
で、ミニディスクから1.4Mビット/秒の転送レートで
読み出したオーディオデータをバッファメモリに記憶
し、これを0.3Mビット/秒で処理している間に、次の
パートにピックアップを移動し、次のブロックのオーデ
ィオデータの読み出しを開始する。これにより、サーチ
時間による再生信号の音とぎれを防ぐことができる。
【0013】具体的には、たとえば、従来は、トラック
再生開始直後の音とびを防ぐために、トラックに再生開
始前に、生じ得る最大サーチ時間分のオーディオデータ
を予めバッファメモリに格納していた。すなわち、パー
トがミニディスクの最内周と最外周に複数のパートとし
て分離している場合でも、音とぎれが生じないように、
0.3Mビット/秒で処理するのに、ミニディスクの最内
周から最外周にピックアップが移動するサーチ時間以上
要する量のオーディオデータをバッファメモリに格納し
た後に、再生を開始していた。
【0014】また、特開平8-212695号公報記載の技術で
は、再生開始後に最初に生じるサーチ時間を予測し、そ
のサーチ時間中、0.3Mビット/秒でバッファメモリ中
のオーディオデータを処理してもバッファメモリが空に
ならない分だけトラックの最初のパートのオーディオデ
ータをミニディスクから読み出してバッファメモリに格
納した後に、ミニディスクの再生を開始していた。
【0015】なお、ミニディスクでは、UTOC(User’s
Table Of Contents)エリアと呼ばれるミニディスクの
特定の領域に、各トラックのトラックを構成する各パー
トのミニディスク上の位置などのトラック構成情報や、
トラックのタイトルや、記録日時などが登録される。再
生装置は、このUTOCを参照して、トラックを構成するパ
ートを順次再生していく。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記ミニディスクの最
内周から最外周にピックアップが移動するサーチ時間以
上要する量のオーディオデータをバッファメモリに格納
した後に、再生を開始する技術によれば、ユーザが再生
開始を指示してから、実際に再生が開始されるまでに長
時間を要するために、ユーザに不快感を与えることがあ
った。
【0017】また、前記特開平8-212695号公報記載の技
術によれば、再生開始後、最初に生じるサーチ時間のみ
を考慮しているため、以降に生じるサーチ時間のために
音とぎれが生じることがあった。また、トラックの最初
のパートが短い場合などには、最初のパートにバッファ
メモリに格納すべき量が含まれないために、音とぎれが
生じることがあった。
【0018】そこで、本発明は、再生開始後に生じる音
とぎれを防止しながら、ユーザの再生開始指示後、速や
かに再生を開始することができる再生装置を提供するこ
とを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、たとえば、オーディオデータのトラック
を複数のパートに分割し、各パートを非連続的に記憶す
ることのできる記憶媒体の再生を行う再生装置であっ
て、前記記憶媒体よりオーディオデータを読み出す読み
出し手段と、読み出されたオーディオデータを格納する
バッファメモリと、バッファメモリに記憶されたオーデ
ィオデータを処理し、音声を出力する再生音声処理手段
と、制御部とを有し、前記制御部は、トラックの再生開
始指示を受けた後、前記読み出し手段を介して、前記記
憶媒体よりトラックの先頭のパートから最終パートま
で、順次各パートのオーディオデータを読み出し、前記
バッファメモリに格納する読み出し制御手段と、前記バ
ッファメモリへのオーディオデータの格納が開始された
パート終了までの、トラック先頭からの再生時間が、所
定の基準時間を超えているときに、前記再生音声処理手
段に、バッファメモリに記憶されたオーディオデータの
処理を開始させる出力制御手段とを有することを特徴と
するオーディオ再生装置を提供する。
【0020】このようなオーディオ再生装置によれば、
前記所定の基準時間を再生開始後に音とぎれが生じない
ような時間に適宜定めることにより、トラックの先頭か
らそのパートの再生終了までの再生時間が、この所定の
基準時間以上となるパートの記憶を開始した時点で、こ
のパートの記憶の完了を待たずに、再生を開始するの
で、音とぎれを防ぎながら、速やかな再生開始を行うこ
とができるようになる。
【0021】また、パート単位に、再生の開始の判断を
行うので、その処理は容易であり、処理実現に要する負
荷もすくない。
【0022】また、さらに、再生開始指示を受けたトラ
ックのパートの分散状況に応じて、よりパートが強く分
散しているほど、より時間的に長くなるように前記基準
時間を定めるようにすれば、あまり強く分散していない
場合には、速やかに再生を開始することができると共
に、強く分散している場合にも音とびが生じないように
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態をミ
ニディスク記録再生装置への適用を例にとり説明する。
【0024】図1に、本第1実施形態に係るミニディス
ク記録再生装置の構成を示す。
【0025】図中、1はミニディスク(以下、「MD」と
記す)である。MD1はカートリッジに収容されており、
カートリッジをミニディスク記録再生装置にローデイン
グすると、MD1はターンテーブルの上部に設置される。
カートリッジ内でMD1はターンテーブル上で、スピンド
ルモータ6によって回転される。MD1の情報記録面はピッ
トエリアとグルーブエリアに分かれており、光ピックア
ップ2がMD1の最内周位置(スタート位置)に移動すると
内周スイッチ7が押され、マイクロコンピュータ21に通
知される。マイクロコンピュータ21は、このスタート位
置に基づいてピットエリアを検出する。MD1の下側には
光ビックアップ2が配置され、上側には磁気記録へッド1
8が配置されており、これらはMD1の半径方向にスライド
モータ5によって移動される。磁気記録ヘッド18は記録
信号に対応したNS極の磁界を発生しMD1に与える。サー
ボ回路4はスピンドルモータ6のスピンドル制御、スライ
ドモータ5のスライド制御、光ピックアップ2のフォーカ
ス制御及びトラッキング制御、光ピックアップ2内の半
導体レーザのレーザ制御等を行う。サーボ回路4内のス
ピンドル制御回路は、CLV(Constant Linear Velocit
y)制御を行い、所定の線速度となるような回転数にス
ピンドルモータ6の回転を制御する。また、サーボ回路4
内のスライドモータ制御回路は、光ピックアップ2をMD1
の幅方向に移動するスライドモータ5の制御を行い、さ
らに、サーボ回路4内のフォーカス制御回路、トラッキ
ング制御回路並びにレーザ制御回路は、光ピックアップ
2のフォーカス、トラッキング並びに半導体レーザオン
/オフ等の制御を行う。
【0026】MD1の再生時、MD1の記録情報は光ピックア
ップ2によって読み取られ、RFアンプ3を通って、アドレ
スデコーダ8と、EFM(Eightto Fourteen Modulation)
/ACIRC(Adaptive Cross Interleave Read So1omon Co
de)デコーダ9に供給される。アドレスデコーダ8は、MD
1に予め成形されている案内溝(プリグルーブ)をわず
かな量だけ蛇行させているCLV制御用正弦波信号に重畳
されたアドレス情報を検出し復調する。この出力を基
に、EFM/ACIRCデコーダ9では、記録情報のEFMとACIRC
の復調を行い、復調したデータを、耐振用の半導体メモ
リコントロール回路10へ送る。
【0027】半導体メモリコントロール回路10は、再生
のために入力したEFM/ACIRCデコーダ9からのデータを
バッファメモリである半導体メモリ15ヘ蓄積する。ま
た、半導体メモリコントロール回路10は、半導体メモリ
15からデータを読み出し、圧縮データを復調するために
音声伸長デコーダ(ATRAC復調回路)11へ送る。音声伸
長デコーダ11は、圧縮されたデータを伸長復調し、復調
したデータをD/Aコンバータ12へ送り、音声を出力す
る。
【0028】一方、記録時には、入力された音声は、A
/Dコンバータ13でデジタルデータに変換された後、音
声圧縮エンコーダ(ATRAC変調回路)14で圧縮データに
変換され、耐振用の半導体メモリコントロール回路10を
介して、半導体メモリ15へ格納される。半導体メモリ15
への格納量が所定の量に達すると、半導体メモリコント
ロール回路10は半導体メモリ15に格納された圧縮データ
を読み出し、EFM/ACIRCエンコーダ16へ送る。EFM/ACI
RCエンコーダ16は、EFMとACIRCの変調を行い、その出力
をヘッド駆動回路17へ出力する。ヘッド駆動回路17で
は、記録EFM信号に対応したN、S極の磁界を発生する磁
気記録へッド18を介し、MD1に磁界を加える。一方、MD1
に対し磁気記録へッド18の反対側に配置した光ピックア
ップ2は、マイクロコンピュータ21からの指令に従って
サーボ回路4から供給される記録レーザパワー(ハイパ
ワー)でレーザ光を、MD1に照射する。MD1を挟んだ記録
ヘッド18からの磁界と、光ピックアップ2から照射され
る記録レーザビームによりMD1に記録信号が記録され
る。一方、光ピックアップ2を移動するために、マイク
ロコンピュータ21からのスライド制御信号が、サーボ回
路4を介しスライドモータ5に加えられ光ピックアップ2
の移動を行う。
【0029】なお、マイクロコンピュータ21は、サーボ
回路4、EFM/ACIRCエンコーダ16、耐振用の半導体メモ
リコントロール回路10の各部とバスを介し接続されてお
り、これら各部と、記録、再生、および光ピックアップ
2のサーチ動作等の全ての制御をするための指令信号
や、MD1のアドレス情報等の検出信号などの制御(管
理)データの授受を行う。また、図中、キー部20は、マ
イクロコンピュータ21の入力装置であり、各種操作キー
やテンキー等のキーブロックを有する。また、表示部19
はマイクロコンピュータ21からの指示に従って、各種デ
ータを表示するための液晶等の表示装置であり、曲目等
の目次情報を表示する。
【0030】ここで、MD1の記録面のトラックの記録フ
ォーマットによれば、MD1には、内周側からリードイン
エリア、UTOCエリア、音楽等を記録するためのユーザ記
録領域、リードアウトエリアが設けられる。各エリアは
大きく分けて、リードインエリアをピットエリア、それ
以外のエリアをグルーブエリアと呼ぶこともある。
【0031】以下、このようなミニディスク記録再生装
置の再生開始時の動作について説明する。
【0032】まず、再生するMD1がミニディスク記録再
生装置にシステム内にセットされると、マイクロコンピ
ュータ21は、サーボ回路4を動作させてMD1からUTOC情
報を読みだし、各トラック、各パートのスタートアドレ
ス、エンドアドレスのクラスタ、セクタ、サウンドグル
ープを半導体メモリ15に記憶する。
【0033】そして、キー20を介して、トラックの再生
を指示されるとマイクロコンピュータ21は、以下に説
明する再生開始処理を行う。
【0034】図2に、再生開始処理の処理手順を示す。
【0035】以下、この再生開始処理について、図3
(1)に示したトラックのパートが分散していない場合
と、図3(2)に示したトラックの複数のパートが内周
と外周に分散している場合のそれぞれについて説明す
る。
【0036】まず、図3(1)のトラックのパートが分
散していない場合について説明する。また、この場合の
動作タイミングを図4(1)に示す。
【0037】再生開始処理において、マイクロコンピュ
ータ21はまず、ステップS1において再生を指示された
トラック1の先頭位置Aのサーチを行う。この動作は図4
の(1)における時間0〜5で行われる。次に、ステップ
S2において、図3(1)のA位置より記録されているパ
ート(図3(1)の場合はトラック1と同じ)の圧縮デ
ータの読み出しを開始する。この圧縮データは、前述の
ように半導体メモリ15に記憶される。このディスクに記
録されているデータは1セクタごとにリアルタイムに記
憶される。この動作は図4の(1)における時間5を起
点として行われる。
【0038】次に、ステップS3において、先に記憶して
おいたUTOC情報を元に、ステップS2においてメモリへの
記憶を開始したパートの伸長時間(再生時間)を導き出
し、ディスクの最内周から最外周へのサーチに要する時
間、即ち最大サーチ時間と比較する。この動作も図4の
(1)における時間5を起点として行われる。
【0039】そして、再生時間の方が長ければ、ステッ
プS4において、伸長を開始する。すなわち、半導体メ
モリ15からデータを順次読み出し、圧縮データを復調す
るために音声伸長デコーダ(ATRAC復調回路)11に供給
し、D/Aコンバータ12を介し、音声を出力させる動作を
開始する。この動作は図4(1)の時間軸8を起点として
開始される。
【0040】結果、図3(1)の場合は、トラック1のパ
ートが分散されていない為、ディスクの最大サーチ時間
よりも、先頭パート(トラック1)の圧縮データの再生
時間は十分に長くなっているので、メモリ開始後すぐに
伸長を開始することになる。
【0041】その後は、半導体メモリ15に格納された
データの伸長、音声の出力を行わせながら、再生対象の
トラックのパートを順次読み出し半導体メモリ15に記
憶する。
【0042】このように本第1実施形態に係るミニディ
スク記録再生装置は、図3の(1)に示す様にトラックの
パートが分散していない、すなわち、音声出力直後にパ
ートのサーチ等が生じて半導体メモリ15に伸長すべき
データがなくなることによる音とぎれが生じることはな
い場合には、即座に音声出力を開始する。
【0043】次に、図3(2)におけるトラックの複数
のパー卜が内周と外周に分散している場合について説明
する。また、この場合の動作タイミングを図4(2)に
示す。
【0044】この場合は、まず、ステップS1において、
トラック1の先頭(パート1の先頭)をサーチする。この
動作は図4の(2)における時間0〜5に行われる。
【0045】次に、ステップS2において、図3(2)のC
位置より記録されているパート1の圧縮データの読み出
しと半導体メモリ16への記憶を開始する。この動作は
図4(2)における時間5を起点として行われる。
【0046】次に、ステップS3において、半導体メモリ
15に記憶しておいたUTOC情報を基に、ステップS2にお
いて記憶を開始したパート1の圧縮データの再生時間を
導き出し、ディスクの最大サーチ時間と比較する。い
ま、図3(2)では、トラック1が3つのパートに分かれ
ていて、パートが内周と外周に分散しており、かつ、パ
ート1の圧縮データとパート2の圧縮データを足したデー
タの再生時間が最大サーチ時間よりも短いものとする。
この場合、パート1の圧縮データの再生時間よりも最大
サーチ時間の方が長いので、伸長、音声出力は開始せず
に、ステップS5に進む。これらの動作も図4(2)にお
ける時間5を起点として行われる。
【0047】次にステップS5で、パート1のデータの
半導体メモリ15の読み出しが終了するのを待つ。この
動作は図4(2)の時間5〜16に行われる。
【0048】次に、ステップS6で、再生対象のトラッ
クの次のパートが存在するかどうかを判定し、存在する
場合には、ステップS7において、この次のパート2の
先頭部分Fのサーチを開始する。この動作は図4(2)に
おける時間16〜33に行われる。
【0049】次に、ステップS2に戻り、サーチした位
置からパート2の圧縮データ読み出しと、半導体メモリ
15への記憶を開始する。この動作は図4(2)の時間
33を起点として行われる。
【0050】次に、UTOC情報から、先頭のパートから現
在記憶しているパートの終点までの再生時間と最大サー
チ時間とを比較する。したがって、この場合は、ステッ
プS2で記憶を開始したパート2のデータの伸長時間を導
きだし、パート1の圧縮データの再生時間とパート2の圧
縮データの再生時間の和の再生時間と、最大サーチ時間
と比較する。ここでは、パート1の圧縮データとパート
2の圧縮データを足したデータの再生時間よりも最大サ
ーチ時間の方が長いので、伸長、音声の出力は開始せず
にステップS5に進む。これら動作も図4(2)の時間33
を起点として行われる。
【0051】ステップS5では、現在のパート2の圧縮デ
ータのメモリが終了するのを待つ。この動作は時間33〜
44に行われる。
【0052】そして、現在のパート2の圧縮データのメ
モリが終了したならば、ステップS6で、再生対象のト
ラックの次のパートが存在するかどうかを判定し、存在
する場合には、ステップS7において、この次のパート
3の先頭部分Dのサーチを開始する。この動作は時間44
〜58に行われる。
【0053】次に、ステップS2において、サーチしたパ
ート3の圧縮データの半導体メモリ15への記憶を開始
する。この動作は時間58を起点として行う。
【0054】一方、ステップS3において、UTOC情報か
ら、パート3の圧縮データの再生時間を導き出し、パー
ト1の圧縮データの再生時間とパート2の圧縮データの再
生時間とパート3の圧縮データの再生時間の和の再生時
間と最大サーチ時間を比較する。ここでは和の再生時間
の方が、最大サーチ時間よりも長いので、ステップS4
において、パート3の圧縮データの格納開始後、伸長、
音声出力を開始する。これらの動作は図4(2)の時間
58を起点として行われる。
【0055】その後は、半導体メモリ15に格納された
データの伸長、音声の出力を行わせながら、再生対象の
トラックのパートを順次読み出し半導体メモリ15に記
憶する。
【0056】以上の処理の結果、前述した特開平8-2126
95号公報記載の技術によれば、図4(2)に伸長音声出
力データBとして示したように、再生開始後に最初に生
じるサーチ時間のみを考慮しているために、時間53にて
半導体メモリ15にパート2の圧縮データが無くなった
時点で、処理すべき圧縮データが半導体メモリ15中に
無くなることにより、出力音声に音とぎれが生じてしま
う場合があり得るのに対し、本第1実施形態によれば、
図4(2)に伸長音声出力データAとして示したよう
に、時間105にて半導体メモリ15にパート2の圧縮デー
タが無くなった時点で、次に処理すべきパート3の圧縮
データの半導体メモリ15への格納が開始されているの
で、処理すべき圧縮データが半導体メモリ15中に無く
なることはなく、出力音声に音とぎれが生じてしまうこ
ともない。
【0057】ところで、たとえば、図5に示したように
トラックが多数のパー卜に分かれており各パートが内周
と外周に強く分散しているような場合には、以上の処理
によっても音とぎれが生じる場合がある。
【0058】しかし、このような場合も、図2に示した
再生開始処理のステップS3の比較に用いる最大サーチ時
間を、ディスクの最内周から最外周へのサーチに要する
時間の複数倍の時間に置き換えることにより音とぎれの
発生を防ぐことができる。
【0059】以下、このことを、ステップS3の再生時間
との比較に用いる時間として、最大サーチ時間に代え
て、ディスクの最内周から最外周へのサーチに要する時
間の2倍の時間である2倍最大サーチ時間を用いた場合
を例にとり説明する。
【0060】いま図5のトラック(Tr.1)が再生対象
であり、パート1からパート4までの再生時間の和の再生
時間は、2倍最大サーチ時間よりも短く、パート1から
パート5までの再生時間の和の再生時間は、2倍最大サ
ーチ時間よりも長いものとする。また、パート1からパ
ート2までの再生時間の和の再生時間は、最大サーチ時
間よりも短く、パート1からパート3までの再生時間の
和の再生時間は、最大サーチ時間よりも長いものとす
る。
【0061】この場合、最大サーチ時間を比較に用いる
先の処理では、パート1からパート2までの再生時間の
和の再生時間は、最大サーチ時間よりも短く、パート1
からパート3までの再生時間の和の再生時間は、最大サ
ーチ時間よりも長いので、パート3の記憶を開始した時
点で、伸長、音声出力が開始され、その後、図6に伸長
音声出力データAとして示したように、パート6の圧縮
データ伸長、音声出力を終了した時点で、パート7の圧
縮データの半導体メモリ15への記録が開始されていな
いため、音とぎれが生じてしまう。
【0062】一方、2倍最大サーチ時間を比較に用いる
と、パート1からパート4までの再生時間の和の再生時間
は、2倍最大サーチ時間よりも短いので、図2のステッ
プS2でyesと判定され続け、伸長、音声出力が開始さ
れることなく、パート1からパート4までの圧縮データ
が順次半導体メモリ15に順次記憶された後、次のパー
ト5の先頭がサーチされる。
【0063】その後、ステップS2において、パート5
のデータの記憶が開始される。図6に示すように、この
動作は時間66を起点として行われる。
【0064】一方、ステップS3においてUTOC情報から、
ステップS2で記憶を開始したパート5のデータの再生時
間を導き出し、パート1からパート4までの再生時間との
和の再生時間と、2倍最大サーチ時間を比較する。ここ
で、パート1からパート5までの再生時間の和の再生時間
は、2倍最大サーチ時間よりも長いので、パート5のデ
ータのメモリ開始後、ステップS4において、伸長、音
声出力を開始する。これらの動作も時間66を起点として
行われる。
【0065】その後は、半導体メモリ15に格納された
データの伸長、音声の出力を行わせながら、再生対象の
トラックのパートを順次読み出し半導体メモリ15に記
憶する。
【0066】この結果、時間128にてパート6のデータが
なくなっても、その時には既にパート7のデータの記憶
が開始されているため、途切れなく音声出力を継続する
ことができる。
【0067】以上、本発明の第1実施形態について説明
した。
【0068】以上のように、本第1実施形態によれば、
トラックの先頭からそのパートの再生終了までの再生時
間が、音とぎれが生じないよう定めた時間以上となるパ
ートの記憶を開始した時点で、このパートの完了を待た
ずに、再生を開始するので、音とぎれを防ぎながら、速
やかな再生開始を行うことができるようになる。また、
このような再生開始の判断を、パート毎に、ミニディス
クに記憶されているUTOC情報を利用して行うので、その
処理は容易であり、処理の負荷や処理実現のための負荷
は小さい。
【0069】ところで、以上の第1実施形態は、トラッ
クの先頭から記憶を開始したパートの再生終了までの再
生時間との比較(ステップS3)に用いる時間として、最
大サーチ時間や2倍最大サーチ時間以外の、最大サーチ
時間などに基づいて算出した他の時間を用いるように修
正してもよい。また、再生対象のトラックの実際の分散
状況に応じて、トラックの先頭から記憶を開始したパー
トの再生終了までの再生時間との比較に用いる時間を算
出するように修正してもよい。
【0070】以下では、再生対象のトラックの実際の分
散状況に応じて、トラックの先頭から記憶を開始したパ
ートの再生終了までの再生時間との比較に用いる時間を
修正するようにした実施形態について説明する。
【0071】まず、第2の実施形態について説明する。
【0072】図7に、本第2実施形態に係る再生開始処
理の処理手順を示す。
【0073】図示するように、本第2実施形態に係る再
生開始処理では、前記第1実施形態におけるステップS
3を、トラックの先頭から記憶を開始したパートの再生
終了までの再生時間と比較時間Tを比較し、再生時間の
方が短くなければ、ステップS4で再生を開始するよう
に修正したものである。また、この比較時間Tの初期値
を最大サーチ時間とし(ステップS71)、ステップS
1のトラックの先頭パートのサーチに先だって、UTOC情
報を用いてトラックの全てのパートの再生時間の和をパ
ート数で割った時間が最大サーチ時間より短いかどうか
を調べ(ステップS72)、短い場合には比較時間Tを最
大サーチ時間の2倍の時間に変更し(ステップS73)、
短く無ければ初期値のままとするようにしたものであ
る。
【0074】ここで、トラックの全てのパートの再生時
間の和をパート数で割った時間、すなわち1パートの平
均再生時間はトラックの分散の強さが強いほど短くな
り、この1パートの平均再生時間が最大サーチ時間より
短い場合には、比較時間Tを最大サーチ時間としたので
はパートの再生中にデータが無くなってしまう可能性が
あるほど分散が強い場合であると考えられるので、この
ようにトラックの全てのパートの再生時間の和をパート
数で割った時間に応じて比較時間Tを定めることによ
り、図3、4に示したように、分散が強くない場合には
トラックの先頭から記憶を開始したパートの再生終了ま
での再生時間が最大サーチ時間より短くないパートの記
憶を開始した時点で速やかに再生を開始することができ
ると共に、図5、6に示したように1パートの平均再生
時間が最大サーチ時間より短く分散が強い場合には、ト
ラックの先頭から記憶を開始したパートの再生終了まで
の再生時間が最大サーチ時間の2倍より短くないパート
の記憶を開始した時点で再生を開始することにより比較
時間Tを最大サーチ時間とした場合に生じてしまう音と
びを防止することができるようになる。
【0075】なお、本第2実施形態では、(ステップS
3)で用いる比較時間として、最大サーチ時間や2倍最
大サーチ時間を用いたが、本第2実施形態は、これら以
外の、最大サーチ時間などに基づいて算出した他の時間
を用いるように修正してもよい。
【0076】次に、第3の実施形態について説明する。
【0077】図8に、本第3実施形態に係る再生開始処
理の処理手順を示す。
【0078】図示するように、本第2実施形態に係る再
生開始処理では、前記第1実施形態におけるステップS
3を、トラックの先頭から記憶を開始したパートの再生
終了までの再生時間と比較時間Tを比較し、再生時間の
方が短くなければ、ステップS4で再生を開始するよう
に修正したものである。また、この比較時間Tの初期値
を最大サーチ時間とし(ステップS81)、ステップS1
のトラックの先頭パートのサーチに先だって、UTOC情報
を用いてトラックの最後のパートを除く各パートについ
て求めた当該パートのエンドから次のパートのスタート
までの(たとえば、1回のサーチに最大サーチ時間分の
時間がかかるとして求めた)サーチ時間の総和が、トラ
ックの全てのパートの再生時間の和より長いかどうかを
調べ(ステップS82)、長い場合には比較時間Tを最大
サーチ時間の2倍の時間に変更し(ステップS83)、初
期値のままとするようにしたものである。
【0079】ここで、トラックの最後のパートを除く各
パートについて求めた当該パートのエンドから次のパー
トのスタートまでのサーチ時間の総和がトラックの総再
生時間より長い場合には、トラックの分散の強さが強い
場合であり、比較時間Tを最大サーチ時間としたのでは
パートの再生中にデータが無くなってしまう可能性があ
るほど分散が強い場合であると考えられるので、このよ
うにトラックの全てのパートの再生時間の和をパート数
で割った時間に応じて比較時間Tを定めることにより、
図3、4に示したように分散が強くない場合には、トラ
ックの先頭から記憶を開始したパートの再生終了までの
再生時間が最大サーチ時間より短くないパートの記憶開
始した時点で速やかに再生を開始することができると共
に、図5、6に示したように総サーチ時間が総再生時間
より長く分散が強い場合には、トラックの先頭から記憶
を開始したパートの再生終了までの再生時間が最大サー
チ時間の2倍より短くないパートの記憶を開始した時点
で再生を開始することにより比較時間Tを最大サーチ時
間とした場合に生じてしまう音とびを防止することがで
きるようになる。
【0080】なお、本第3実施形態も、(ステップS3)
で用いる比較時間として、最大サーチ時間や2倍最大サ
ーチ時間を用いたが、本第3実施形態も、これら以外
の、最大サーチ時間などに基づいて算出した他の時間を
用いるように修正してもよい。
【0081】次に、第4の実施形態について説明する。
【0082】図9に、本第4実施形態に係る再生開始処
理の処理手順を示す。
【0083】図示するように、本第4実施形態に係る再
生開始処理では、前記第1実施形態におけるステップS
3を、トラックの先頭から記憶を開始したパートの再生
終了までの再生時間と比較時間Tを比較するように修正
したものである。また、この比較時間Tの初期値を最大
サーチ時間とし(ステップS91)、ステップS3にお
いて、トラックの先頭から記憶を開始したパートの再生
終了までの再生時間が比較時間Tより短くても、さらにU
TOC情報を用いて記憶を開始した次のパートの再生時間
が最大サーチ時間より短いかどうかを調べた上で(ステ
ップS92)、短くない場合にのみ再生を開始し、短い
場合には、再生を開始せずに、比較時間Tをその時点の
比較時間Tに最大サーチ時間を加えた時間に変更して
(ステップS93)、そのままステップS5に進むよう
にしたものである。
【0084】ここで、記憶を開始した次のパートの再生
時間が最大サーチ時間より短い場合には、比較時間Tを
最大サーチ時間としたのでは、記憶を開始した次のパー
トの再生終了時に、まだ、その次のパートデータの記憶
開始されていないためにデータが無くなってしまう可能
性が強い場合であると考えられるので、このように記憶
を開始したパートの次のパートの再生時間に応じて比較
時間Tを定めることにより、図3、4に示したように、
このような再生時間が最大サーチ時間より短いパートが
比較時間Tを最大サーチ時間として再生を開始した直後
に表れない場合には、トラックの先頭から記憶を開始し
たパートの再生終了までの再生時間が最大サーチ時間よ
り短くないパートの記憶開始した時点で速やかに再生を
開始することができると共に、たとえば、図5、6にお
いてパート4が再生時間が最大サーチ時間より短いパー
トであるような場合に、比較時間Tを最大サーチ時間と
して、前記第1実施形態のようにパート3の記憶を始め
た時点で再生を開始した場合に再生開始直後に表れる場
合には、トラックの先頭から記憶を開始したパートの再
生終了までの再生時間が最大サーチ時間の2倍より短く
ないパート5の記憶を開始した時点で再生を開始するこ
とにより比較時間Tを最大サーチ時間とした場合に生じ
てしまう音とびを防止することができるようになる。
【0085】なお 本第4実施形態では、(ステップS
3)で用いる比較時間として、最大サーチ時間や最大サ
ーチ時間の整数倍の時間を用いたが、本第4実施形態
も、これら以外の、最大サーチ時間などに基づいて算出
した他の時間を用いるように修正してもよい。また、ス
テップS93における処理において、比較時間の最大値
を、たとえば、2倍サーチ時間として、最大値を以下の
範囲で比較時間を増加させるようにしてもよい。
【0086】以上、本発明の実施形態について説明し
た。
【0087】なお、以上の実施形態は、ミニディスクに
限らず、トラックが複数に分割されて記憶される記憶媒
体の再生を行う再生装置に適用してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、再生開
始後に生じる音とぎれを防止しながら、ユーザの再生開
始指示後、速やかに再生を開始することができる再生装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るミニディスク記憶再生
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る再生開始処理の手
順を示すフローチャートである。
【図3】トラックのパートの分散例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る再生開始処理によ
る動作タイミングを示す図である。
【図5】トラックのパートの分散例を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る再生開始処理によ
る動作タイミングを示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る再生開始処理の手
順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態に係る再生開始処理の手
順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4実施形態に係る再生開始処理の手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ミニディスク、2 光ピックアップ、3 RFアン
プ、4 サーボ回路、5スライドモータ、6 スピンド
ルモータ、7 内周スイッチ、8 アドレスデコーダ、
9 EFM(Eightto Fourteen Moduation)/ACIRC(Adap
tive Cross Interleave Read一So1omon Code)デコー
ダ、10 半導体メモリコントロール回路、11 音声
伸長デコーダ(ATRAC復門回路)、12 D/Aコンバー
タ、13 A/Dコンバータ、14 音声圧縮エンコーダ
(ATRAC変調回路)、15 半導体メモリ、16 EFM/
ACIRCエンコーダ、17 ヘッド駆動回路、18 磁気
記録へッド、19 表示部、20 キー部、21 マイ
クロコンピュータ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオデータのトラックを複数のパー
    トに分割し、各パートを非連続的に記憶することのでき
    る記憶媒体の再生を行う再生装置であって、 前記記憶媒体よりオーディオデータを読み出す読み出し
    手段と、 読み出されたオーディオデータを格納するバッファメモ
    リと、 バッファメモリに記憶されたオーディオデータを処理
    し、音声を出力する再生音声処理手段と、 制御部とを有し、 前記制御部は、トラックの再生開始指示を受けた後、前
    記読み出し手段を介して、前記記憶媒体よりトラックの
    先頭のパートから最終のパートまで、順次各パートのオ
    ーディオデータを読み出し、前記バッファメモリに格納
    する読み出し制御手段と、前記バッファメモリへのオー
    ディオデータの格納が開始されたパート終了までの、ト
    ラック先頭からの再生時間が、所定の基準時間を超えて
    いるときに、前記再生音声処理手段に、バッファメモリ
    に記憶されたオーディオデータの処理を開始させる出力
    制御手段とを有することを特徴とするオーディオ再生装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオーディオ再生装置であっ
    て、 前記所定の基準時間は、前記読み出し手段による記憶媒
    体の読み出し位置を移動するのに要し得る最大の時間以
    上の時間であることを特徴とするオーディオ再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のオーディオ再生装置であっ
    て、 前記制御部は、再生指示を受けたトラックの再生時間を
    当該トラックのパート数で割った時間が、所定の参照時
    間未満もしくは以下である場合に、第1の時間を前記基
    準時間とし、前記参照時間未満もしくは以下でない場合
    に前記第1の時間より時間的に長い第2の時間を前記基
    準時間とする基準時間決定手段を有することを特徴とす
    るオーディオ再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のオーディオ再生装置であっ
    て、 前記参照時間および第1の時間は、前記読み出し手段に
    よる記憶媒体の読み出し位置を移動するのに要し得る最
    大の時間であり、前記第2の時間は前記最大の時間の複
    数倍の時間であることを特徴とするオーディオ再生装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のオーディオ再生装置であっ
    て、 前記制御部は、再生指示を受けた当該トラックの各パー
    トの終了位置から当該パートの次のパートの開始位置ま
    で、前記読み出し手段による記憶媒体の読み出し位置を
    移動するのに要し得る時間の総和が、所定の参照時間未
    満もしくは以下である場合に、第1の時間を前記基準時
    間とし、当該トラックの再生時間未満もしくは以下でな
    い場合に前記第1の時間より時間的に長い第2の時間を
    前記基準時間とする基準時間決定手段を有することを特
    徴とするオーディオ再生装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のオーディオ再生装置であっ
    て、 前記所定の参照時間は、再生開始指示を受けたトラック
    の再生時間であり、前記第1の時間は、前記読み出し手
    段による記憶媒体の読み出し位置を移動するのに要し得
    る最大の時間であり、前記第2の時間は前記最大の時間
    の複数倍の時間であることを特徴とするオーディオ再生
    装置。
  7. 【請求項7】オーディオデータのトラックを複数のパー
    トに分割し、各パートを非連続的に記憶することのでき
    る記憶媒体の再生を行う再生装置であって、 前記記憶媒体よりオーディオデータを読み出す読み出し
    手段と、 読み出されたオーディオデータを格納するバッファメモ
    リと、 バッファメモリに記憶されたオーディオデータを処理
    し、音声を出力する再生音声処理手段と、 制御部とを有し、 前記制御部は、トラックの再生開始指示を受けた後、前
    記読み出し手段を介して、前記記憶媒体よりトラックの
    先頭のパートから最終のパートまで、順次各パートのオ
    ーディオデータを読み出し、前記バッファメモリに格納
    する読み出し制御手段と、前記バッファメモリへのオー
    ディオデータの格納が開始されたパート終了までの、ト
    ラック先頭からの再生時間が、所定の基準時間を超えて
    おり、かつ、当該前記バッファメモリへのオーディオデ
    ータの格納が開始されたパートの次のパートの再生時間
    が、所定の参照時間未満もしくは以下でない場合に、前
    記再生音声処理手段に、バッファメモリに記憶されたオ
    ーディオデータの処理を開始させる出力制御手段と、前
    記バッファメモリへのオーディオデータの格納が開始さ
    れたパート終了までの、トラック先頭からの再生時間
    が、所定の基準時間を超えており、かつ、当該前記バッ
    ファメモリへのオーディオデータの格納が開始されたパ
    ートの次のパートの再生時間が、所定の参照時間未満も
    しくは以下である場合に、前記基準時間を増加させる基
    準時間決定手段とを有することを特徴とするオーディオ
    再生装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のオーディオ再生装置であっ
    て、 前記基準時間決定手段は、前記基準時間の初期値を、前
    記読み出し手段による記憶媒体の読み出し位置を移動す
    るのに要し得る最大の時間とし、前記基準時間を増加さ
    せる場合に、前記最大の時間単位に前記基準時間を増加
    させることを特徴とするオーディオ再生装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7または
    8記載のオーディオ再生装置であって、 前記記憶媒体は、ミニディスクであって、前記制御部の
    出力制御手段は、前記ミニディスクの所定領域に記憶さ
    れた、各トラック及び各パートの記録状態を示すUTOC(U
    ser’s Table Of Contents)情報に基づいて、前記各再
    生時間を算出することを特徴とするオーディオ再生装
    置。
  10. 【請求項10】オーディオデータのトラックを複数のパ
    ートに分割し、各パートを非連続的に記憶することので
    きる記憶媒体の再生を行う再生装置において、トラック
    を再生する方法であって、 トラックの再生開始指示を受けた後、前記読み出し手段
    を介して、前記記憶媒体よりトラックの先頭のパートか
    らトラックの最終パートまで、順次各パートのオーディ
    オデータを読み出し一時記憶する第1のステップと、 記憶したオーディオデータを処理し音声を出力する第2
    のステップとを有し、 前記第2のステップは、前記第1のステップによって一
    時記憶が開始されたパート終了までの、トラック先頭か
    らの再生時間が、所定の基準時間を超えているときに開
    始されることを特徴とするオーディオ再生方法。
  11. 【請求項11】オーディオデータのトラックを複数のパ
    ートに分割し、各パートを非連続的に記憶することので
    きる記憶媒体の再生を行う再生装置において、記憶媒体
    からトラックのオーディオデータを部分的にバッファメ
    モリに転送した後、記憶媒体から前記バッファメモリに
    トラックのオーディオデータを転送しながら、前記バッ
    ファメモリからトラックのオーディオデータ取り出して
    再生するトラック再生方法であって、 再生開始指示を受けたトラックのパートの分散状況に応
    じて、よりパートが強く分散しているほど、より多く
    量、オーディオデータをバッファメモリに転送した後
    に、当該トラックの再生を開始することを特徴とするオ
    ーディオ再生方法。
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