JP2000155492A - 定着装置における離型オイル塗布装置および定着装置 - Google Patents

定着装置における離型オイル塗布装置および定着装置

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JP2000155492A
JP2000155492A JP10332788A JP33278898A JP2000155492A JP 2000155492 A JP2000155492 A JP 2000155492A JP 10332788 A JP10332788 A JP 10332788A JP 33278898 A JP33278898 A JP 33278898A JP 2000155492 A JP2000155492 A JP 2000155492A
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Yukichi Shindo
雄吉 新藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着装置において、ジャム処理の操作性が良く
し、しかも、転写シートの汚れることを有効に防止す
る。 【解決手段】未定着のトナー画像TIを担持する転写シ
ート8を、定着ローラ1と加圧ローラ2とにより挾圧搬
送しつつ、トナー画像に熱と圧力とを印加して転写シー
ト8上に定着する定着装置において、離型オイルを塗布
すべきローラ1に圧接・従動して回転しつつ離型オイル
を塗布する塗布手段3と、塗布手段3をローラ1に圧接
させる当接力を作用させる押圧手段13と、塗布手段3
の周面をクリーニングするクリーニング手段4,5,
6,7と、ローラ1が逆方向回転するとき、塗布手段3
のローラ1への従動回転を禁止するための逆転防止手段
10,11,12とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は定着装置における
離型オイル塗布装置および定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル方式やアナログ方式の電子複写
機や、ファクシミリ装置、光プリンタ等、静電潜像を粉
体のトナーで可視化し、得られるトナー画像を転写紙や
プラスチックシート等の転写シートに転写する方式の画
像形成装置においては、転写シートに転写された粉体の
トナー画像を転写シート上に定着する定着装置が必要で
ある。このような定着装置として広く知られたものに
「未定着のトナー画像を担持する転写シートを、定着ロ
ーラと加圧ローラとにより挾圧搬送しつつ、トナー画像
に熱と圧力とを印加して転写シート上に定着する」方式
のものがある。この型の定着装置には、定着部を通過す
る際、トナー画像を構成するトナーの一部が、定着ロー
ラ・加圧ローラのうちでトナー画像に直接接触するロー
ラに転写され、このトナーが上記ローラから転写シート
に逆転写されて転写シートに汚れを生じる、所謂オフセ
ットの問題がある。このようなオフセットの問題を解消
するため、転写時にトナー画像に直接接触するローラの
表面層を、離型性の高いフッ素系材料で構成すると共
に、このローラに当接して連れ回りする塗布ローラを設
け、離型オイルとしてシリコーンオイルをローラ周面に
塗布することが行われている。この方法は有効ではある
が完全と云う訳ではなく、トナーの一部は少量であると
はいえ上記ローラの周面に転着し、さらに一部は塗布ロ
ーラの周面に転着する。塗布ローラに転着したトナーは
また前記ローラに逆転着し、転写シートを汚す原因とな
る。そこで、塗布ローラに対するクリーニング手段を設
け、塗布ローラに転着したトナーや紙粉をクリーニング
することが提案されている。
【0003】ところで、上記の如き定着装置では、トナ
ー画像の定着に必要な圧力を確保するため、定着ローラ
と加圧ローラは相当の圧力で圧接しあっており、このた
め、定着装置は、画像形成装置内で「転写シートのジャ
ムが発生しやすい部位」の1つとなっている。転写シー
トのジャムが発生した場合は、通路内に滞った転写シー
トを除去する作業が行われるが、その際、定着ローラ・
加圧ローラを回転させて、両ローラに挾み込まれた転写
シートを取り除くことが行われる。この場合、定着ロー
ラと加圧ローラとを、定着時の回転方向、即ち「正方
向」に回転させる場合は問題ないが、定着時の回転方向
と逆方向に回転させると、クリーニング手段に溜ってい
たトナーや紙粉が塗布ローラを介して定着ローラや加圧
ローラに付着し、ジャム処理後に用いられた新たな転写
シートを汚すことがある。このような問題は、上記ジャ
ム処理に際して定着ローラ・加圧ローラが逆方向回転し
ないようにすれば解消されるが、このように「定着ロー
ラ・加圧ローラに逆方向回転が許されず、正方向回転の
みが許容される状態」というのは、ジャム処理の作業性
の面からすると、必ずしも操作性が良いとは云えない。
例えば、転写シートの先端部分が定着ローラ・加圧ロー
ラに挾持された状態でジャムが発生したような場合、転
写ローラ・加圧ローラに逆方向回転が許されないと、滞
った転写シートの略全長を正方向へ送らねば取り除くこ
とができない。滞った転写シートの除去作業の操作性が
良く、なおかつ、上記除去作業が転写シート汚れの原因
とならないような技術は従来知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の如
き定着装置において、ジャム処理の操作性を良くし、転
写シートが汚れることを有効に防止することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の離型オイル塗
布装置は「未定着のトナー画像を担持する転写シート
を、定着ローラと加圧ローラとにより挾圧搬送しつつ、
トナー画像に熱と圧力とを印加して転写シート上に定着
する定着装置において、定着ローラと加圧ローラのう
ち、未定着のトナー画像に直接接触する方のローラに離
型オイルを塗布する装置」である。「転写シート」は、
トナー画像を定着されるべきシート状の媒体であり、各
種の転写紙およびオーバヘッドプロジェクタ用のプラス
チックシート(所謂「OHPシート」)が含まれる。
「定着ローラ」は、定着部において、トナー画像に、定
着に必要な熱を作用させる。定着ローラは、内部にハロ
ゲンランプのような加熱用熱源を有するものでも良い
し、それ自体に発熱機能を持たせた自己発熱型のもので
もよい。勿論、定着ローラの周面部は、例えばフッ素系
材料のような「離型性のよい材料」で形成される。「加
圧ローラ」は、定着ローラと共働して、トナー画像の定
着に必要な圧力をトナー画像に作用させる。粉体のトナ
ー画像を担持した転写シートは、定着ローラと加圧ロー
ラとで挾圧搬送されるが、この場合「定着ローラがトナ
ー画像に直接接触」する場合もあるし、「加圧ローラが
トナー画像に直接接触」する場合もある。この発明の離
型オイル塗布装置が用いられる定着装置においては、定
着ローラと加圧ローラとは共に、正方向回転(転写シー
トを定着搬送する方向)と逆方向回転とが可能であるこ
とが前提である。
【0006】請求項1記載の離型オイル塗布装置は、塗
布手段と、オイル供給手段と、押圧手段と、クリーニン
グ手段と、逆転防止手段とを有する。「塗布手段」は、
ローラ状もしくはベルト状に形成されて、離型オイルを
塗布すべきローラ(定着の際、トナー画像に直接接触す
るローラ)に圧接し、該ローラに従動して回転しつつ上
記ローラに離型オイルを塗布する。離型オイルとして
は、シリコーンオイルを好適に用いることができる。
「オイル供給手段」は、塗布手段にオイルを供給する手
段である。「押圧手段」は、塗布手段を上記ローラに圧
接させる当接力を作用させる手段である。「クリーニン
グ手段」は、塗布手段の周面をクリーニングする手段で
ある。「逆転防止手段」は、上記離型オイルを塗布すべ
きローラが逆方向回転するとき、塗布手段の該ローラへ
の従動回転を禁止するための手段である。請求項1記載
の離型オイル塗布装置は、上記の如く構成されているの
で、離型オイルを塗布すべきローラに、定着時にトナー
や紙粉が付着すると、このトナーや紙粉は上記ローラか
ら塗布手段に移り、クリーニング手段により捕捉され
る。ジャム処理等の際、定着ローラと加圧ローラを逆方
向回転させても、塗布手段は逆転しないので、クリーニ
ング手段に捕捉されているトナーや紙粉が、塗布手段を
介して上記ローラに付着することが無い。
【0007】上記請求項1記載の離型オイル塗布装置に
おいて、塗布手段をローラ状のもの即ち「塗布ローラ」
とすることができる(請求項2)。この場合において、
塗布ローラを「芯ローラの周面に、オイルを含浸させた
弾性体層と、この弾性体層の外周面を覆い、オイルを滲
みださせる多数の小孔を穿設された表面層とを有し、離
型オイル供給手段を兼ねるもの」とすることができる
(請求項3)。勿論、オイル供給手段を、オイル容器
と、このオイル容器から離型オイルを導いて塗布ローラ
に供給するオイル伝送部材(例えば、フェルト等)で構
成することもできる。上記請求項2または3記載の離型
オイル塗布装置において、塗布ローラの周面をクリーニ
ングするクリーニング手段は、クリーニングローラと、
クリーニングブレードと、回収部とを有することができ
る(請求項4)。「クリーニングローラ」は、塗布ロー
ラ周面に当接し、塗布ローラの回転に従動して回転す
る。「クリーニングブレード」は、クリーニングローラ
に当接し、クリーニングローラに付着したトナーや紙粉
をクリーニングローラ周面から除去する。「回収部」
は、クリーニングブレードによりクリーニングローラ周
面から除去されるトナーや紙粉等の「被クリーニング
物」を回収する。上記請求項4の場合において、クリー
ニング手段が「塗布ローラの回転におけるクリーニング
ローラの当接部よりも下流側において、塗布ローラ周面
に摺接するブラシ部材」を有することができる(請求項
5)。クリーニングローラとともにブラシ部材を用いる
ことにより、塗布ローラ周面を常時「より清浄」に保つ
ことができる。
【0008】離型オイル塗布装置において、逆転防止手
段は、離型オイルを塗布すべきローラが逆方向回転する
とき、塗布手段の「該ローラへの従動回転」を禁止する
手段であるから、基本的には1方向クラッチで構成でき
る。請求項6記載の発明においては、逆転防止手段が、
一体化軸受けと、ラチェットと、ラチェット爪とで構成
される。「一体化軸受け」は、塗布ローラとクリーニン
グローラの軸間距離を一定にするための軸受けである。
「ラチェット」は、塗布ローラの軸に一体化して設けら
れる。「ラチェット爪」は、クリーニングローラの軸も
しくは一体化軸受けに、揺動可能に設けられ、ラチェッ
トに係合し、塗布ローラの正方向回転を許容し、逆方向
回転を禁止する。そして、請求項6記載の離型オイル塗
布装置においては、「押圧手段」が、一体化軸受けに弾
性力を作用させる弾性部材である。請求項7記載の発明
においては、逆転防止手段が、一体化軸受けと、弾性コ
ロと、係止アーム部材とを有する。「一体化軸受け」
は、請求項6記載のものと同様のものである。「弾性コ
ロ」は、塗布ローラの軸に一体化して設けられる。「係
止アーム部材」は、クリーニングローラの軸もしくは一
体化軸受けに揺動可能に設けられ、弾性コロの周面に先
端部を当接させ、塗布ローラの正方向回転を許容すると
ともに、離型オイルを塗布すべきローラの逆方向回転時
には、先端部を弾性コロに食い込ませて、塗布ローラの
逆方向回転を禁止する。この請求項7記載の発明におい
ても、押圧手段は、一体化軸受けに弾性力を作用させる
弾性部材である。この請求項7記載の離型オイル塗布装
置において、係止アーム部材の「弾性コロへの当接部」
を、弾性コロへの食い込みを確実にするために「鋸歯
状」に形成することができる(請求項8)。
【0009】この発明の定着装置は「未定着のトナー画
像を担持する転写シートを、定着ローラと加圧ローラと
により挾圧搬送しつつ、トナー画像に熱と圧力とを印加
して転写シート上に定着する定着装置」であって、定着
ローラと加圧ローラは、正方向回転と逆方向回転可能で
あり、離型オイル塗布装置として、請求項1〜8の任意
の1に記載の離型オイル塗布装置を有することを特徴と
する(請求項9)。この場合において「離型オイルを塗
布すべきローラが定着ローラである」ことをができる
(請求項10)。定着ローラと加圧ローラとが、正方向
にも逆方向にも回転可能であるので、ジャム処理時に、
滞った転写シートを除去するのに、これらローラを正・
逆適宜の方向へ回転させることにより、転写シート除去
処理を極めて容易に実行できるのでジャム処理の操作性
が良い。定着ローラと加圧ローラを逆方向回転させても
塗布手段は回転しないので、塗布手段の側からトナーや
紙粉が定着ローラあるいは加圧ローラに付着することが
ない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して、この発明の実施
の1形態を説明する。図1(a)において、定着ローラ
1は、内部にハロゲンランプ等の発熱源1aを有するも
のであり、加圧ローラ2と圧接しあい、圧接部に形成さ
れたニップ部が「定着部」を形成している。定着ローラ
1と加圧ローラ2とは、矢印方向に回転し、未定着のト
ナー画像TIを担持した転写シート8を、図の左方へ挾
圧搬送しつつ、トナー画像TIに熱と圧力とを加えて定
着を行う。図示のように、定着時には定着ローラ1がト
ナー画像TIに直接接触する。従って、この実施の形態
では定着ローラ1に対して離型オイルの塗布が行われ
る。定着ローラ1は、この実施の形態では、内部に発熱
源1aを有するものであるが、定着ローラ自体に発熱機
能を有する自己発熱型のものを用いてもよい。定着ロー
ラ1、加圧ローラ2としては、従来からこの種の定着装
置に用いられている、公知の適宜のものを利用できる。
即ち、定着ローラ1としては、例えば特開平6−806
71号公報に記載された「ジャーナル部がアルミで、表
層にPFAやPTFE等のフッ素樹脂加工を施し、内部
に発熱源を配備したもの」を挙げることができる。加圧
ローラ2としては、例えば特開平5−80671号公報
に開示された「芯金の周面に弾性層を形成し、この弾性
層の表層部として離型層を形成したもの」を挙げること
ができる。なお、定着ローラ1および加圧ローラ2は、
図1(a)に矢印で示す回転方向が正方向回転であり、
これとは逆向きの回転が「逆方向回転」である。ジャム
により定着部に転写シートが滞ったときは、転写シート
除去の容易さに応じて、定着ローラおよび加圧ローラを
正方向もしくは逆方向に回転させる。このときの回転
は、定着ローラの回転軸端部に固定された「摘み」を手
動で回転させて行う。
【0011】定着ローラ1の周面には、定着ローラ1に
離型オイルを塗布する「塗布手段」としての塗布ローラ
3が当接している。塗布ローラ3は、定着ローラ1が正
方向回転するとき、定着ローラ1の回転に従動して矢印
方向、即ち反時計回りに回転する。塗布手段としては、
公知の種々のものを適宜利用できるけれども、この実施
の形態において用いられている塗布ローラ3は、前記特
開平7−234600に開示された「芯ローラに設けら
れた発泡体よりなるローラ基体の表面にPTFE等のフ
ッ素樹脂層を形成し、上記ローラ基体に離型オイルを含
浸させ、上記フッ素樹脂層に多数の小孔を形成して、ロ
ーラ基体に含浸された離型オイルが、上記小孔から滲み
だすように構成したもの」である。離型オイルは、この
実施の形態において「シリコーンオイル」である。塗布
ローラ3にはまたクリーニングローラ4が当接し、塗布
ローラ3に従動して矢印方向に回転するようになってお
り、クリーニングローラ4の周面には、クリーニングブ
レード6が、クリーニングローラ4の回転に逆らう方向
にエッジを当接させ、クリーニングローラ4の周面から
トナーや紙粉(被クリーニング物)を除去するようにな
っており、除去されたトナーや紙粉は回収部7に回収さ
れるようになっている。
【0012】塗布ローラ3の回転におけるクリーニング
ローラ4の当接部よりも下流側において、ブラシ部材5
が、塗布ローラ3の周面に、塗布ローラ3の長手方向に
わたって摺接している。即ち、塗布ローラ3は「塗布手
段とオイル供給手段と」を構成し、クリーニングローラ
4、クリーニングブレード6、回収部7およびブラシ部
材5は「クリーニング手段」を構成している。定着が行
われるとき、転写シート8上のトナー画像TIを構成す
る粉体のトナーの一部は、定着ローラ1の周面に転着
し、さらに塗布ローラ3からクリーニングローラ4に移
り、クリーニングブレード6により回収部7へ掻き落さ
れる。クリーニングローラ4により取り残されたトナー
や紙粉は、ブラシ部材5により塗布ローラ3から除去さ
れる。ここで、ジャム処理時に、定着ローラ1と加圧ロ
ーラ2とを逆方向回転する場合を考えてみる。このと
き、もし塗布ローラ3やクリーニングローラ4が、それ
ぞれ従動して逆方向回転すると、クリーニングローラ4
やブラシ部材5に付着しているトナーや紙粉が塗布ロー
ラ3に移着し、さらに定着ローラ1に付着して、新たな
転写シートを汚す原因となる。
【0013】図1(b)は、説明中の実施の形態におけ
る「発明の特徴部分」を説明するための図である。図示
のように、塗布ローラ3とクリーニングローラ4の各軸
は一体化軸受け10により軸受されて軸間を一定にされ
ている。なお、一体化軸受け10は塗布ローラ3とクリ
ーニングローラ4の長手方向両端部に設けられる。これ
ら1対の一体化軸受けと、画像形成装置の不動部材14
との間には「押圧手段」としての加圧バネ13が設けら
れ、塗布ローラ3を定着ローラ1に圧接させている。こ
の圧接力により、塗布ローラ3のローラ基体が圧縮さ
れ、含浸された離型オイルが塗布ローラ3の周面に滲み
だして定着ローラ1に塗布される。塗布ローラ3の軸に
はラチェット11が固装されている(ラチェット11
は、塗布ローラの軸の両側に設けられても良いし片側に
設けられるのみでもよい)。一方、クリーニングローラ
4の軸には、ラチェット爪12が揺動自在に設けられ
(ラチェットが軸の両側に設けられるときは、ラチェッ
ト爪も対応して各側に設けられる)、ラチェット11に
係合している。この実施の形態においては、ラチェット
爪12には、図示されないバネ部材により反時計回りの
トルクが印加され、ラチェット11との係合を保証して
いるが、ラチェット爪12の自重によるトルクでラチェ
ットへの係合を確保しても良い。図に示すように、ラチ
ェット11とラチェット爪12との係合は、塗布ローラ
3の反時計回りの回転、即ち「正方向回転する定着ロー
ラ1の回転に従動する回転」は許容するが逆方向回転を
禁止する。従ってジャム処理時に、定着ローラ1を逆方
向回転させても、塗布ローラ3は回転せず、塗布ローラ
3側から、トナーや紙粉が定着ローラ1に転着すること
がない。なお、定着ローラ1の逆転時に、ラチェット爪
12へ作用する力が、加圧スプリング13を圧縮する方
向に作用するが、一体化軸受け10のため、塗布ローラ
3も加圧スプリング9側へ動こうとするため、塗布ロー
ラ3の、定着ローラ1への加圧力が弱くなり、塗布ロー
ラ2の回転力とのバランスが取れるので最小の回転阻止
力で動作するため各部材への影響が最小に抑えられる。
【0014】即ち、図1に示す実施の形態は、離型オイ
ル塗布装置としては「未定着のトナー画像TIを担持す
る転写シート8を、定着ローラ1と加圧ローラ2とによ
り挾圧搬送しつつ、トナー画像に熱と圧力とを印加して
転写シート8上に定着する定着装置において、定着ロー
ラ1と加圧ローラ2のうち、未定着のトナー画像TIに
直接接触する方のローラ1に離型オイルを塗布する装置
で、ローラ状に形成されて、離型オイルを塗布すべきロ
ーラ1に圧接し、ローラ1に従動して回転しつつ離型オ
イルを塗布する塗布手段3と、この塗布手段3にオイル
を供給するオイル供給手段3と、塗布手段3をローラ1
に圧接させる当接力を作用させる押圧手段13と、塗布
手段3の周面をクリーニングするクリーニング手段4,
5,6,7と、ローラ1が逆方向回転するとき、塗布手
段3のローラ1への従動回転を禁止するための逆転防止
手段10,11,12とを有するものであり(請求項
1)、塗布手段3が「塗布ローラ」で(請求項2)、塗
布ローラ3が、芯ローラの周面に、オイルを含浸させた
弾性体層と、この弾性体層の外周面を覆い、オイルを滲
みださせる多数の小孔を穿設された表面層とを有するも
のであって、離型オイル供給手段を兼ね(請求項3)、
塗布ローラ3の周面をクリーニングするクリーニング手
段が、塗布ローラ3の周面に当接し、塗布ローラ3の回
転に従動して回転するクリーニングローラ4と、このク
リーニングローラ4に当接するクリーニングブレード6
と、クリーニングブレード6によりクリーニングローラ
周面から除去される被クリーニング物(トナー、紙粉)
を回収する回収部7を有するものであり(請求項4)、
さらに、クリーニング手段が、塗布ローラ3の回転にお
けるクリーニングローラ4の当接部よりも下流側におい
て塗布ローラ周面に摺接するブラシ部材5を有するもの
である(請求項5)。また、逆転防止手段は「塗布ロー
ラ3とクリーニングローラ4の軸間距離を一定にする一
体化軸受け10と、塗布ローラの軸に一体化されたラチ
ェット11と、クリーニングローラ4の軸に揺動可能に
設けられ、ラチェット11に係合し、塗布ローラ3の正
方向回転を許容し、逆方向回転を禁止するラチェット爪
12とを有し、塗布手段3をローラ1に圧接させる当接
力を作用させる押圧手段が、一体化軸受け10に弾性力
を作用させる弾性部材13である(請求項6)。
【0015】そして、定着装置としては「未定着のトナ
ー画像TIを担持する転写シート8を、定着ローラ1と
加圧ローラ2とにより挾圧搬送しつつ、トナー画像に熱
と圧力とを印加して転写シート8上に定着する定着装置
であって、定着ローラ1および加圧ローラ2はともに、
正方向回転と逆方向回転が可能であり、請求項1〜6に
記載の離型オイル塗布装置を有するものであり(請求項
9)、離型オイルを塗布すべきローラが定着ローラ1で
ある(請求項10)。
【0016】図2には、実施の別形態を特徴部分のみ示
す。定着ローラ1や図に示されていない加圧ローラの部
分および、塗布ローラ3、クリーニングローラ4、ブラ
シ部材5、図示されないクリーニングブレード、回収部
は、図1に即して説明した実施の形態におけるのと全く
同様である。この実施の形態においては、図2(a)に
示すように、逆転防止手段は、一体化軸受け10と、弾
性コロ15と、係止アーム部材16とを有する。一体化
軸受け10は、図1の形態に用いられているのと同様の
もので、塗布ローラ3の軸方向両端部に設けられ、塗布
ローラ3とクリーニングローラ4の軸間距離を一定にす
るように両ローラの軸を受ける。弾性コロ15は、塗布
ローラ3よりも若干小さい径を有し、塗布ローラ3の軸
の片側もしくは両側に該軸と一体化して設けられる。係
止アーム部材16は、クリーニングローラ4の軸に揺動
可能に設けられ、弾性コロ15の周面に先端部を当接さ
せ、塗布ローラ3の正方向回転を許容するとともに、塗
布ローラの逆転時には、係止アーム部材16の自由端部
である先端部を弾性コロ15に食い込ませて、塗布ロー
ラ3の逆方向回転を禁止する。図2(c)は、一体化軸
受け10と弾性コロ15と係止アーム部材16の位置関
係を示している。弾性コロ15と係止アーム部材16の
対は、塗布ローラ3の軸の両側に設けても良いし、片側
に設けるのみでもよい。この実施の形態において、係止
アーム部材16には、図示されないバネ部材により反時
計回りの弱いトルクが印加され、弾性コロ15との摺接
を保証しているが、係止アーム部材16の自重によるト
ルクで弾性コロ15への摺接を確保しても良い。この実
施の形態においても、塗布手段としての塗布ローラ3定
着ローラ1に圧接させる当接力を作用させる押圧手段
は、一体化軸受け10に弾性力を作用させる弾性部材と
しての加圧バネ13である。なお、弾性コロ15や係止
アーム部材16は「高温耐久性のある材料」で形成され
る。図2の実施の形態の場合にも、定着ローラ1の逆転
時に弾性コロ15へ作用する力が、加圧スプリング13
を圧縮する方向に作用するが、一体化軸受け10のた
め、塗布ローラ3も加圧スプリング9側へ動こうとする
ため、塗布ローラ3の定着ローラ1への加圧力が弱くな
り、塗布ローラ2の回転力とのバランスが取れるので最
小の回転阻止力で動作するため各部材への影響が最小に
抑えられる。
【0017】即ち、図2に特徴部を示す実施の形態は、
逆転防止手段が、塗布ローラ3とクリーニングローラ4
の軸間距離を一定にする一体化軸受け10と、塗布ロー
ラ3の軸に一体化された弾性コロ15と、クリーニング
ローラ4の軸に揺動可能に設けられ、弾性コロ15の周
面に先端部を当接させ、塗布ローラの正方向回転を許容
するとともに、塗布ローラ3の逆転時には、先端部を弾
性コロ15に食い込ませて、塗布ローラ3の逆方向回転
を禁止する係止アーム部材16とを有し、塗布手段3を
定着ローラ1に圧接させる当接力を作用させる押圧手段
が、一体化軸受け10に弾性力を作用させる弾性部材1
3である(請求項7)。
【0018】図3は、図2の実施の形態の変形例を示す
図である。この実施の形態では、係止アーム部材16’
の弾性コロ15への当接部が、鋸歯状、即ちギザギザに
形成されている(請求項8)。このようにすることによ
り、係止アーム部材16’の先端部の、弾性コロ15へ
の食い込みを確実にすることができる。上記以外の実施
の形態として、塗布ローラ3の軸上に「ワンウエイクラ
ッチ」を装備しても良いし、正方向回転時には軽負荷で
逆方向回転時には高負荷のトルクを出力する「一方向ダ
ンパ」を塗布ローラ3の軸上に装備してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、新規な定着装置および定着装置における新規な離型
オイル塗布装置を実現できる。この発明の定着装置は、
定着ローラ・加圧ローラは、正方向にも逆方向にも回転
可能であるので、転写シートのジャムが生じた場合に、
滞った転写シートを除去する操作が容易で、ジャム処理
の操作性が良い。また、この発明の離型オイル塗布装置
は、転写ローラ・加圧ローラを逆方向に回転させると
き、塗布手段の従動回転が禁止されるので、トナーや紙
粉が塗布手段の側から定着ローラあるいは加圧ローラに
付着して、新たな転写シートを汚すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の1形態を説明するための図で
ある。
【図2】この発明の実施の別形態の特徴部分を説明する
ための図である。
【図3】図2の実施の形態の変形例の特徴部分を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 塗布ローラ(塗布手段) 4 クリーニングローラ 5 ブラシ部材 6 クリーニングブレード 7 回収部 8 転写シート TI トナー画像

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未定着のトナー画像を担持する転写シート
    を、定着ローラと加圧ローラとにより挾圧搬送しつつ、
    上記トナー画像に熱と圧力とを印加して上記転写シート
    上に定着する定着装置において、上記定着ローラと加圧
    ローラのうち、未定着のトナー画像に直接接触する方の
    ローラに離型オイルを塗布する装置であり、 ローラ状もしくはベルト状に形成されて、上記離型オイ
    ルを塗布すべきローラに圧接し、上記ローラに従動して
    回転しつつ離型オイルを塗布する塗布手段と、 この塗布手段に離型オイルを供給するオイル供給手段
    と、 上記塗布手段を上記ローラに圧接させる当接力を作用さ
    せる押圧手段と、 上記塗布手段の周面をクリーニングするクリーニング手
    段と、 上記ローラが逆方向回転するときに、上記塗布手段の上
    記ローラへの従動回転を禁止するための逆転防止手段と
    を有することを特徴とする、定着装置における離型オイ
    ル塗布装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の離型オイル塗布装置におい
    て、 塗布手段が塗布ローラであることを特徴とする、定着装
    置における離型オイル塗布装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の離型オイル塗布装置におい
    て、 塗布ローラが、芯ローラの周面に、オイルを含浸させた
    弾性体層と、この弾性体層の外周面を覆い、オイルを滲
    みださせる多数の小孔を穿設された表面層とを有するも
    のであって、離型オイル供給手段を兼ねていることを特
    徴とする、定着装置における離型オイル塗布装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の離型オイル塗布装
    置において、 塗布ローラの周面をクリーニングするクリーニング手段
    が、 塗布ローラ周面に当接し、上記塗布ローラの回転に従動
    して回転するクリーニングローラと、 このクリーニングローラに当接するクリーニングブレー
    ドと、 このクリーニングブレードにより上記クリーニングロー
    ラ周面から除去される被クリーニング物を回収する回収
    部とを有することを特徴とする、定着装置における離型
    オイル塗布装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の離型オイル塗布装置におい
    て、 塗布ローラの周面をクリーニングするクリーニング手段
    が、 塗布ローラの回転におけるクリーニングローラ当接部よ
    りも下流側において、塗布ローラ周面に摺接するブラシ
    部材を有することを特徴とする、定着装置における離型
    オイル塗布装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の離型オイル塗布装
    置において、 逆転防止手段が、 塗布ローラとクリーニングローラの軸間距離を一定にす
    る一体化軸受けと、 塗布ローラの軸に一体化されたラチェットと、 クリーニングローラの軸もしくは上記一体化軸受けに揺
    動可能に設けられ、上記ラチェットに係合し、塗布ロー
    ラの正方向回転を許容し、逆方向回転を禁止するラチェ
    ット爪とを有し、 離型オイルを塗布すべきローラに塗布ローラを圧接させ
    る当接力を作用させる押圧手段が、上記一体化軸受け
    に、弾性力を作用させる弾性部材であることを特徴とす
    る定着装置における離型オイル塗布装置。
  7. 【請求項7】請求項4または5記載の離型オイル塗布装
    置において、 逆転防止手段が、 塗布ローラとクリーニングローラの軸間距離を一定にす
    る一体化軸受けと、 塗布ローラの軸に一体化された弾性コロと、 クリーニングローラの軸もしくは上記一体化軸受けに揺
    動可能に設けられ、上記弾性コロの周面に先端部を当接
    させ、塗布ローラの正方向回転を許容するとともに、定
    着ローラの逆方向回転時には、上記先端部を上記弾性コ
    ロに食い込ませて、塗布ローラの逆方向回転を禁止する
    係止アーム部材とを有し、 離型オイルを塗布すべきローラに塗布ローラを圧接させ
    る当接力を作用させる押圧手段が、上記一体化軸受け
    に、弾性力を作用させる弾性部材であることを特徴とす
    る定着装置における離型オイル塗布装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の離型オイル塗布装置におい
    て、 係止アーム部材の、弾性コロへの当接部が、弾性コロへ
    の食い込みを確実にするために鋸歯状に形成されている
    ことを特徴とする定着装置における離型オイル塗布装
    置。
  9. 【請求項9】未定着のトナー画像を担持する転写シート
    を、定着ローラと加圧ローラとにより挾圧搬送しつつ、
    上記トナー画像に熱と圧力とを印加して上記転写シート
    上に定着する定着装置であって、上記定着ローラおよび
    加圧ローラは、正方向回転と逆方向回転が可能であり、 請求項1〜8の任意の1に記載の離型オイル塗布装置を
    有することを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の定着装置において、 離型オイルを塗布すべきローラが、定着ローラであるこ
    とを特徴とする定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1353242A2 (en) * 2002-04-11 2003-10-15 Ricoh Company Fixing device and image forming apparatus including the same
JP2006267133A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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