JP2000153600A - 刷版装着位置指示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刷胴における刷版毎の所定の刷版装着位置に
作業者が精神的な負担なく正しく装着することを可能と
する刷版装着位置指示装置の提供 【解決手段】 刷版装着位置指示装置は、輪転機で生産
する製品の総ページ数情報等を含む生産指示情報Ａが入
力され、その生産指示情報に基づいて各印刷ユニットの
各版胴の各刷版装着位置に装着されるべき刷版Ｐを割り
付けた割付情報を作成する制御手段１と、刷版への印刷
画像の形成に伴って形成される当該刷版のページ番号情
報等を含んでいる刷版に備えられた印刷面情報を読み取
る読取手段２と、制御手段及び読取手段に接続され、制
御手段が作成した割付情報と読取手段が読み取った印刷
面情報とが入力され、割付情報と印刷面情報とを照合
し、当該印刷面情報を備えた刷版が装着されるべき刷版
装着位置を判定する判定手段３と、判定手段の判定結果
を表示する表示手段４とを具備しており、輪転機に装着
される複数の刷版の夫々が装着されるべき位置を指示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、いくつかの印刷
ユニットで印刷した被印刷紙を重ね合わせて切断し折り
畳んで製品にする輪転機に装着される複数の刷版につい
て、各刷版が装着されるべき位置を指示する刷版装着位
置指示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】いくつかの印刷ユニットで印刷した被印
刷紙を重ね合わせて切断し折り畳んで製品にする輪転機
の例としては、新聞印刷用輪転機が挙げられる。新聞印
刷用輪転機は、一般に３台乃至１０台の給紙ユニットと
少なくとも給紙ユニットと同数の印刷ユニットと１台の
折ユニットとを１セットとし、このセットによって、給
紙ユニットから供給される連続紙に単色又は複数色の印
刷をし、印刷後の被印刷紙を重ね合わせて切断し、折り
畳んで新聞を生産するものである。

【０００３】そして、大きな新聞印刷施設においては、
複数セットを一斉に作動させて新聞を印刷している。ま
た、１台の印刷ユニットには、ブロードタイプ紙面の大
きさを印刷できる刷版を最大１６枚装着することが可能
である。従って、新聞を印刷するのには、極めて多数の
刷版を使用することになり、当然のことながらそれらの
刷版が正しい位置に装着される必要がある。

【０００４】他方、印刷される新聞は、新聞の種類及び
発行日毎に総ページ数が相違すると共に、複数色で印刷
するページがどのページであるのか相違し、また、使用
する印刷ユニットもその都度変わるため、各印刷ユニッ
トの各刷版装着位置に装着される刷版が一定に決まって
いない。

【０００５】更に、新聞印刷では、時間の経過に従って
ニュース内容が変わり、また、配布地域によって紙面内
容が変わるため、装着する刷版もそれに対応して相違す
る。従って、刷版装着は、作業者にとって大きな負担と
なるものであり、また、実際に、作業者が刷版の装着位
置を誤り、多くの損紙を出す場合がある。

【０００６】そこで、従来の技術において、そのような
不都合を解消する提案がされている。そのような提案
は、例えば、実開昭６２−１２１９３６号全文明細書、
特開平５−１６９６３８号公報、特開平６−２３９７０
号公報、特開平９−３００５９４号公報、特開平１０−
５２９０６号公報、特開平１０−１２８９５５号公報及
び特開平１０−２０２８４０号公報に開示されている。

【０００７】実開昭６２−１２１９３６号全文明細書に
示されているものは、複数の刷版が所定のページ順で装
着される版胴を有する複数の印刷ユニットと、この印刷
ユニットで印刷された印刷紙を切断して折り畳む１台の
折畳装置とからなる印刷設備において、選択使用される
印刷ユニットの版胴に対する刷版の所定装着位置を使用
するユニット選択情報を基にしてデジタル表示するよう
にしたものである。

【０００８】特開平５−１６９６３８号公報に示されて
いるものは、非印刷部分である端縁部に版位置情報を含
む刷版識別記号が設けられた刷版を、その刷版識別記号
が外部から見えるように版胴に装着し、この版胴上の刷
版に向けて版胴位置に関する胴位置情報を含む光線を照
射するようにし、前記刷版識別記号を読み込んでこの刷
版識別記号から版位置情報を読み出すと共に前記胴位置
情報を含む光線から胴位置情報を得て、両情報を照合し
て刷版が版胴の正しい位置に装着されているか否かを自
動的に判別するようにしたものである。

【０００９】特開平６−２３９７０号公報に示されてい
るものは、新聞輪転機の印刷物の走行コースにおいて印
刷物の文字、記号又は図形を撮像すると共にこの撮像し
た文字、記号又は図形を処理して印刷情報を識別し、こ
の識別信号を予め上流制御装置から与えられた印刷用情
報と比較し、その結果を表示・警告するようにしたもの
である。

【００１０】特開平９−３００５９４号公報に示されて
いるものは、版胴の各刷版装着領域毎に胴位置情報を含
む胴位置識別記号又は版位置情報を含む刷版識別記号を
設けると共に、前記各刷版装着領域に装着した各刷版に
版位置情報を含む刷版識別記号又は胴位置情報を含む胴
位置識別記号を設け、更に前記胴位置識別記号及び刷版
識別記号を読み取ると共に、読み取った記号から実際の
胴位置情報及び実際の版位置情報を判定手段に取り込
み、これら情報を夫々、判定手段に先行して取り込まれ
ている予め設定された設定胴位置情報及び設定版位置情
報と照合して、刷版が正しい位置に装着されているか否
かを自動的に判別するようにしたものである。

【００１１】特開平１０−５２９０６号公報に示されて
いるものは、版版に付された装着胴位置情報を含む胴位
置識別記号を読み取り、読み取った胴位置識別記号に含
まれた装着胴位置情報に基づいて、この刷版が装着され
る胴位置情報を目視可能に親水性インキによって刷版の
印刷領域に亘って印刷表示するようにした刷版装着用表
示装置及びその印刷表示に基づいて刷版を版胴に装着す
る刷版装着方法である。

【００１２】特開平１０−１２８９５５号公報に示され
ているものは、特開平１０−５２９０６号公報に示され
ている刷版装着用表示装置及び刷版装着方法と略同一で
ある。刷版が装着される胴位置情報が印刷表示される位
置が刷版の裏面であり、使用されるインキが親水性イン
キに限定されない点で前記特開平１０−５２９０６号公
報に示される刷版装着用表示装置及び刷版装着方法と相
違する。

【００１３】特開平１０−２０２８４０号公報に示され
ているものは、胴位置識別記号メモリーに記憶された装
着胴位置情報を含む胴位置識別記号に基づいて印刷に影
響のないインキで刷版表面に目視可能であるように装着
胴位置情報を印刷表示する機能と、前記印刷表示された
装着胴位置情報を目視で確認して版胴に装着した版胴に
ついて、その表面に印刷表示された装着胴位置情報を実
際の装着胴情報として読み取ると共に、この実際の装着
胴位置情報を前記胴位置識別記号メモリーに記憶された
胴位置識別記号の装着胴位置情報と比較・照合する機能
とを併せ持つ刷版の装着・確認装置である。

【００１４】また、特開平１０−２０２８４０号公報に
示されているものは、刷版の一部に設けられた装着胴位
置情報を含む胴位置識別記号を読み取ると共に、読み取
った胴位置識別記号に基づいて印刷に影響のないインキ
で刷版表面に目視可能であるように装着胴位置情報を印
刷表示する機能と、前記印刷表示された装着胴位置情報
を目視で確認して版胴に装着した版胴について、その表
面に印刷された装着胴位置情報を実際の装着胴情報とし
て読み取ると共に、この実際の装着胴位置情報を前記装
着胴位置情報を印刷表示するために刷版から読み取った
胴位置識別記号に含まれた装着胴位置情報と比較・照合
する機能とを併せ持つ刷版の装着・確認装置であり、更
に、前記刷版表面に印刷表示された装着胴位置情報に基
づいて刷版を版胴に装着する刷版装着方法である。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】上記の例示した従来の
技術には、下記のように夫々問題点がある。実開昭６２
−１２１９３６号全文明細書に開示されているものは、
使用されるべく選択された印刷ユニットの組合せに対応
し、各印刷ユニットの版胴の刷版装着位置にどの刷版を
装着すべきかを理論的に割り付けて表示するものである
ので、各刷版毎にそれをどこに装着すべきかを表示又は
指示することができない。

【００１６】結局、装着しようとする刷版が何であるか
を作業者が確認し、更にその刷版をどの印刷ユニットの
どの版胴のどの刷版装着位置に装着するものであるかを
確認して刷版を装着する必要がある。そのために、刷版
を装着するときに作業者にかかる多大な精神的負担を軽
減することができない。更に、作業者の思い違いなどに
よる刷版の誤装着を未然に防止することができない。

【００１７】特開平５−１６９６３８号公報に開示され
ているものは、版胴に装着した刷版の非印刷部分に設け
られた刷版識別記号から版位置情報を読み取ると共に、
版胴の刷版装着位置毎に照射される光線から胴位置情報
を得て、版位置情報と胴位置情報とを照合して刷版の装
着が正しいか否かを判別するものであるので、刷版装着
に際しては、装着しようとする刷版が何であるかを作業
者が確認し、更にその刷版をどの印刷ユニットのどの版
胴のどの刷版装着位置に装着するものであるかを確認し
て刷版を装着する必要がある。そのために、刷版を装着
するときに作業者にかかる多大な精神的負担を軽減する
ことができず、また、作業者の思い違いなどによる刷版
の誤装着を未然に防止することができない。

【００１８】更に、装着した刷版の装着位置が正しいか
否かをチェックするものではあるが、刷版に刷版識別記
号を設けた後に輪転機の都合、例えば何らかの事故で使
用する印刷ユニットが変更され、各印刷ユニットで印刷
された被印刷紙の重ね合わせ順が変わる場合には、刷版
の刷版識別記号の版位置情報が印刷ユニットの変更と整
合しないため、刷版の装着位置が正しいか否かの判別が
できない。

【００１９】特開平６−２３９７０号公報に開示されて
いるものは、印刷物の走行コースにおいて印刷物の所定
印刷画像を読み取り、その画像に基づいて印刷が所定の
位置にされているかを上流制御装置がもっている印刷用
情報と比較するものであるので、刷版装着に際しては、
装着しようとする刷版が何であるかを作業者が確認し、
更にその刷版をどの印刷ユニットのどの版胴のどの刷版
装着位置に装着するものであるかを確認して刷版を装着
する必要がある。

【００２０】そのために、刷版を装着するときに作業者
にかかる多大な精神的負担を軽減することができず、ま
た、作業者の思い違いなどによる刷版の誤装着を未然に
防止することができない。更に、印刷開始後に印刷画像
が正しい位置に印刷されているか否かをチェックするの
で、刷版の誤装着があったときは多くの損紙が発生して
しまう。

【００２１】特開平９−３００５９４号公報に開示され
ているものは、版胴の各刷版装着領域毎に識別記号を設
けると共に、そこに装着される刷版にも夫々識別記号を
設け、版胴の各刷版装着領域に刷版を装着した状態で夫
々の識別記号を読み取り、各識別記聞に含まれる胴位置
情報又は版位置情報に基づいて、各刷版が正しい刷版装
着位置に装着されているか否かを判別するのである。従
って、刷版を装着するときに作業者にかかる多大な精神
的負担を軽減することができず、また、作業者の思い違
いなどによる刷版の誤装着を未然に防止することができ
ない。

【００２２】更に、装着した刷版の装着位置が正しいか
否かをチェックするものではあるが、刷版に刷版識別記
号を設けた後に輪転機の都合、例えば何らかの事故で使
用する印刷ユニットが変更され、各印刷ユニットで印刷
された被印刷紙の重ね合わせ順が変わる場合には、刷版
の識別記号に含まれる胴位置情報又は版位置情報が変更
された印刷ユニットの識別記号に含まれる胴位置情報又
は版位置情報と整合しなくなるため、刷版の装着位置が
正しいか否かの判別ができない。

【００２３】特開平１０−５２９０６号公報及び特開平
１０−１２８９５５号公報に示されているものは、刷版
に設けられた胴位置識別記号を読み取り、この胴位置識
別記号に含まれた装着胴位置情報に基づいて、この刷版
が装着されるべき位置を示す情報を作業者が目視で理解
できるように印刷表示するようにし、この印刷表示に基
づいて刷版を版胴に装着するもので、刷版を装着すると
きに作業者にかかる多大な精神的負担を軽減することが
可能である。

【００２４】しかし、刷版の識別記号を読み取ってその
刷版が装着されるべき位置情報を印刷表示するための印
刷機構、例えばインキジェット印刷機構が必要であり、
設備コストやランニングコストの増加を招き、且つ印刷
機構のメインテナンスなどの作業増加を招く。

【００２５】また、刷版に識別記号を設けた後に輪転機
の都合、例えば何らかの事故で使用する印刷ユニットが
変更され、各印刷ユニットで印刷された被印刷紙の重ね
合わせ順が変わる場合には、刷版に印刷表示された当該
刷版が装着されるべき位置を示す情報が、実際にその刷
版が装着しなければならない位置と整合しなくなるた
め、全く無意味になると共に、却って刷版を間違った位
置に装着する原因となる恐れが多分にある。

【００２６】特開平１０−２０２８４０号公報に示され
ているものは、前記特開平１０−５２９０６号公報及び
特開平１０−１２８９５５号公報に示されているものと
同様に、当該刷版が装着されるべき位置を示す情報を作
業者が目視で理解できるように印刷表示するようにする
と共に、この印刷表示に従って刷版が装着された版胴に
ついて、装着された刷版の前記印刷表示を実際の刷版装
着情報として読み取り、各版胴に刷版が正しく装着され
ているか否かを照合するようにしている。そのため、刷
版を装着するときに作業者にかかる多大な精神的負担を
軽減することが可能である。

【００２７】しかし、刷版の識別記号を読み取ってその
刷版が装着されるべき位置情報を印刷表示するための印
刷機構、例えばインキジェット印刷機構が必要であり、
設備コストやランニングコストの増加を招き、且つ印刷
機構のメインテナンスなどの作業増加を招く。

【００２８】また、刷版に識別記号を設けた後に輪転機
の都合、例えば何らかの事故で使用する印刷ユニットが
変更され、各印刷ユニットで印刷された被印刷紙の重ね
合わせ順が変わる場合には、刷版に印刷表示された当該
刷版が装着されるべき位置を示す情報が、実際にその刷
版が装着しなければならない位置と整合しなくなるた
め、全く無意味になると共に、却って刷版を間違った位
置に装着する原因となる恐れが多分にある。

【００２９】なお、特開平１０−２０２８４０号公報の
請求項１に記載の発明において、刷版に識別記号を設け
ないで各刷版にその刷版が装着されるべき位置情報を印
刷表示するものとなっており、刷版の内容をどのような
手方により認識し、その装着されるべき位置情報と関連
付けるか明らかでないが、刷版にその刷版が装着される
べき位置情報を印刷表示した後に前記のような印刷ユニ
ットの変更があった場合には、刷版に印刷表示された当
該刷版が装着されるべき位置を示す情報が無意味になる
と共に、却って刷版の装着位置の間違いの原因となる恐
れが多分にあることに違いない。

【００３０】更に、刷版が装着された版胴について、刷
版が正しく装着されているか否かを前記刷版に施された
印刷表示に基づいて行ったとしても、前記のような印刷
ユニットの変更があった場合には、印刷表示が刷版の装
着されるべき正しい位置を示していないので、正しい照
合ができない。

【００３１】この発明は、上記のような従来の技術の問
題点を解消することを解決すべき課題とし、版胴に装着
する刷版の装着位置を印刷ユニットの変更の有無に拘ら
ず正しく指示することが可能であるようにし、刷版装着
に際しての作業者の精神的な大きな負担を無くすと共に
刷版を確実に正しい位置に装着できるようにすることを
目的とている。

【００３２】

【課題を解決するための手段】この発明のいくつかの印
刷ユニットで印刷した被印刷紙を重ね合わせて切断し折
り畳んで製品にする輪転機における刷版装着位置指示装
置は、輪転機で生産する製品の総ページ数情報、色指定
ページ情報及び使用印刷ユニット情報を含む生産指示情
報が入力され、その生産指示情報に基づいて各印刷ユニ
ットの各版胴の各刷版装着位置に装着されるべき刷版を
割り付けた割付情報を作成する制御手段と、刷版への印
刷画像の形成に伴って形成される当該刷版のページ番号
情報及び印刷色情報を含んでいる刷版に備えられた印刷
面情報、例えば二次元バーコードで形成された印刷面情
報を読み取る読取手段と、制御手段及び読取手段に接続
され、制御手段が作成した割付情報と読取手段が読み取
った印刷面情報とが入力され、割付情報と印刷面情報と
を照合し、当該印刷面情報を備えた刷版が装着されるべ
き刷版装着位置を判定する判定手段と、判定手段の判定
結果を表示する表示手段とを具備しており、輪転機に装
着される複数の刷版の夫々が装着されるべき位置を指示
するようになっている。

【００３３】そして、読取手段及び表示手段とが夫々複
数備えられ、各読取手段と各表示手段とが対となって判
定手段に接続されている形式や、更に判定手段も複数備
えられ、読取手段と表示手段との対に更に判定手段が加
わって三者が対となって組をなし、各組が制御手段に対
応している形式がある。

【００３４】また、表示手段は、例えば、刷版装着位置
毎に呼称が設定され、判定手段で判定された刷版が装着
されるべき刷版装着位置を呼称で表示する呼称表示手段
であったり、刷版装着位置毎に対応した発光手段であっ
たり、そのような呼称表示手段と発光手段との併設され
た形態であったりする。判定手段や表示手段や読取手段
が各印刷ユニット毎に又は複数印刷ユニット毎に設けら
れていてもよい。

【００３５】

【作用】製品の生産に先立ち、所望の生産指示情報が制
御手段に入力される。すると、制御手段は、生産指示情
報に基づいて、生産に使用する各印刷ユニットの各版胴
の刷版装着位置毎に、そこで印刷すべき印刷画像を有す
る刷版を割り付けた割付情報を作成する。

【００３６】制御手段は、入力される生産指示情報によ
って生産指示された製品を生産可能であるように、刷版
の割付情報を作成する。この割付情報は、作成されると
適宜な信号指示によって判定手段に入力される。他方、
刷版には、製版のときに印刷画像と共にこの印刷画像の
内容を示す印刷面情報が記録された標識が設けられ、製
版された刷版は印刷室の所定位置に搬送される。

【００３７】この印刷室の所定位置には、読取手段が設
けられており、作業者は、これから装着しようとする刷
版に設けられた印刷面情報を読取手段の読取部に読み取
らせる。読取手段は、読み取った印刷面情報を判定手段
に入力する。

【００３８】判定手段は、印刷面情報から少なくとも当
該刷版の印刷画像のページ番号情報及び印刷色情報を抽
出し、また、印刷室内の輪転機が幾種類かの製品を生産
しているときは製品情報をも抽出し、制御手段から入力
された割付情報と照合して当該刷版が割り付けられた刷
版装着位置、即ちどの印刷ユニットのどの版胴のどの刷
版装着位置に装着されるべきものであるかを判定し、こ
の判定結果に基づいて表示装置を作動させるべく信号を
出力する。

【００３９】表示装置は、判定手段が出力する信号に従
って、判定手段が判定した当該刷版の割り付け位置を目
視で理解可能であるように、適宜の呼称を設定し、この
呼称をそのままに表示する。また、製版された刷版が各
印刷ユニットの近傍まで搬送される場合には、各印刷ユ
ニット毎に又は各版胴毎に対応させて、少なくとも読取
手段と表示装置とを設け、各刷版の印刷面情報を読み取
らせ、判定結果を表示装置で表示させるようにすること
が出来る。更にこの場合、表示装置として前記刷版装着
位置の呼称を表示する表示器に加えて各刷版装着位置を
理解可能に発光表示する発光器を設け、呼称を表示する
表示器の表示と発光器による表示とを併せて行うように
してよい。

【００４０】読取手段を各版胴毎に設けるなど発光器に
よる表示を版胴上で確認できるときは、表示装置を前記
各刷版装着位置毎に設けた発光器のみとしてもこの発明
の目的は達成され得る。刷版の印刷面情報を読取手段に
読み取らせた作業者は、表示装置の表示によって指定さ
れた位置に当該刷版を装着することが出来、刷版を装着
するときに装着位置を間違えることがない。

【００４１】また、製版された後、即ち刷版に印刷面情
報が設けられた後に、輪転機に何らかの事故が生じて、
使用される印刷ユニットが変更されたときには、制御手
段に入力されている生産指示情報が変更されるか又は新
たな生産指示情報が入力され、制御手段は新たな割付情
報を作成し、判定手段にはこの新たな割付情報が入力さ
れる。従って、各刷版の装着位置は、刷版を装着しよう
とする時点での割付情報に基づいて判定されて表示され
るので、表示によって指示された刷版装着位置に刷版を
装着することにより常に適正な位置に刷版を装着するこ
とができる。

【００４２】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態における刷
版装着位置指示装置を図面に従って説明する。先ず、生
産指示情報Ａが予め用意される。生産指示情報Ａは、輪
転機で生産する製品の名称、印刷部数の他に、印刷物
（以下、製品という）を生産するのに必要な複数の刷版
Ｐを適正な位置に割り付けるための情報として、少なく
とも、生産する製品の総ページ数が何ページであるかを
示す総ページ数情報、生産する製品のどのページが色刷
りになるかを示す色指定ページ情報、及び製品の生産に
使用する印刷ユニットがどの印刷ユニットであるかを示
す使用印刷ユニット情報を含むものである。

【００４３】そして、刷版Ｐには、当該刷版Ｐの印刷画
像と一対一で対応し、対応する印刷画像を他と区別する
印刷面情報Ｂが具備されている。印刷面情報Ｂは、対応
する印刷画像の内容を示し、製品の名称の他、少なくと
も、対応する刷版Ｐの印刷画像が製品の何ページのもの
であるかを示すページ番号情報及び対応する刷版Ｐの印
刷画像が何色で印刷されるものであるかを示す印刷色情
報を含んでいるものである。製版のときに、刷版Ｐに印
刷画像が設けられると共に、印刷面情報Ｂを記録した標
識が、例えば刷版Ｐを版胴に装着するための刷版Ｐの端
部折曲げ部Ｐａに設けられる。

【００４４】印刷面情報Ｂの標識は、例えば刷版Ｐの端
部折曲げ部Ｐａに設けられたバーコードである。そし
て、多くの情報量を小さな面積で表示する場合、縦横い
ずれか一方向にしか情報を持つことができない一次元バ
ーコードより、縦横２向方向に情報を持つことができる
二次元バーコードの方が有効である。試験の結果では、
新聞１ページ分に関する印刷面情報Ｂである英数字１０
桁の情報を一辺が２．０ｍｍの正方形であるＱコード
（二次元バーコードの１つ）で表示しても、読み取りが
可能である。

【００４５】図１に示す発明の実施の第１形態における
刷版装着位置指示装置は、生産指示情報Ａが入力され、
その生産指示情報Ａに基づいて各印刷ユニットの各版胴
の各刷版装着位置に装着されるべき刷版Ｐを割り付けた
割付情報を作成する制御手段１と、刷版Ｐの一部、例え
ば端部折曲げ部Ｐａに設けられた印刷面情報Ｂの標識を
読み取る読取手段２と、制御手段１及び読取手段２に接
続され、制御手段１が作成した割付情報と読取手段２が
読み取った印刷面情報Ｂとが入力され、割付情報と印刷
面情報Ｂとを照合し、当該印刷面情報Ｂが設けられた刷
版Ｐが装着されるべき刷版装着位置を判定する判定手段
３と、判定手段３の判定結果に基づいて、読取手段２に
よって印刷面情報Ｂを読み取られた刷版Ｐが、どの印刷
ユニットの、どの版胴の、どの刷版装着位置に装着され
るものであるかを、即座に且つ少なくとも目視で理解で
きるように表示する表示手段４とを具備している。

【００４６】図２に示す発明の実施の第２形態における
刷版装着位置指示装置は、第１形態における刷版装着位
置指示装置において、読取手段２と表示手段４が夫々単
一でなく、複数の読取手段２，・・とそれと同数のの表
示手段４，・・とが判定手段３に接続され、各読取手段
２と各表示手段４とが対になっている。また、図示しな
い変形形式においては、更に判定手段３も読取手段２と
同数の複数となり、各読取手段２と各表示手段４と各判
定手段３との三者が対となって組をなし、各組が単一の
制御手段１に対応している。

【００４７】第２形態における刷版装着位置指示装置及
び図示しない変形形式の刷版装着位置指示装置の構成に
よれば、読取手段２及び表示手段４を各印刷ユニット毎
に、更には各版胴毎に設けることが可能であり、刷版装
着位置を作業者が目視確認できる至近位置で刷版装着位
置指示を行うことができるので、作業者の確認効率が高
まる。

【００４８】上記の実施の形態における刷版装着位置指
示装置の各部について、更に説明すると、制御手段１
は、例えば複数の印刷ユニットとこれら印刷ユニットに
被印刷紙を供給する複数の給紙ユニットと、前記印刷ユ
ニットで印刷された複数の被印刷紙を重ね合わせて切断
し折り畳む一つの折りユニット（いずれも図示しない）
とでセットを構成する輪転機の一セット又は複数セット
による製品の生産を総合的に制御する生産制御装置を兼
用しても良い。

【００４９】この制御手段１には、生産指示情報Ａが手
動操作入力、フロッピーディスク等の媒体を介しての入
力又はその他の適宜な入力方法によって入力されるよう
になっており、そして、後に説明する生産指示情報Ａが
入力されるたびに又は変更されるたびに、入力された情
報又は変更された情報に基づいて使用する各印刷ユニッ
トの各版胴の各刷版装着位置毎に、その刷版装着位置で
印刷すべき印刷画像を有する刷版Ｐを割り付けた割付情
報を作成するものである。

【００５０】読取手段２は、印刷面情報Ｂである標識を
読み取るものであり、標識の記録方式に整合した読取方
式を備えている。例えば、標識が磁気記録されたもので
あれば、磁気リーダーであり、標識が目視可能な文字や
記号等の画像であれば、光学的な画像リーダーである。

【００５１】判定手段３は、例えばＣＰＵであり、読取
手段２から入力される印刷面情報Ｂから少なくとも当該
刷版Ｐの印刷画像が製品の何ページのもので何色で印刷
される印刷画像であるかを示すページ番号情報と印刷色
情報とを抽出し、この情報を制御手段１から入力される
割付情報と照合し、当該刷版Ｐがどの印刷ユニットの、
どの版胴の、どの刷版装着位置に割リ付けられた刷版Ｐ
であるかを判定する。

【００５２】表示手段４は、例えばＬＥＤドットマトリ
ックス表示器、液晶パネル、ＣＲＴ等の文字表示が可能
な表示器であり、判定手段３が判定した結果、即ち読取
手段２が読み取った印刷面情報Ｂを有する刷版Ｐが割り
付けられた刷版装着位置を具体的に、どの印刷ユニット
であるかを示す印刷ユニット符号、当該印刷ユニットの
どの版胴であるかを示す版胴符号、当該版胴のどの刷版
装着位置であるかを示す刷版装着位置符号を、予め定め
た様式で表示するものである。

【００５３】上記の刷版装着位置指示装置の作動につい
て説明する。製品の生産に先立ち、所望の生産指示情報
Ａが制御手段１に入力される。すると、制御手段１は、
生産指示情報Ａに基づいて、生産に使用する各印刷ユニ
ットの各版胴の刷版装着位置毎に、そこで印刷すべき印
刷画像を有する刷版Ｐを割り付けた割付情報を作成す
る。

【００５４】具体的には、例えば倍判サイズ（ブロード
タイプの新聞面が４ページ横に並ぶ幅）の被印刷紙の表
裏に印刷可能な印刷ユニット４台を使用して３２ページ
のブロードタイプの新聞を生産するときには、通常、折
りユニットのフォーマー前側の印刷ユニットで印刷され
た被印刷紙が上側、フォーマー後側の印刷ユニットで印
刷された被印刷紙がその下側になるように、且つフォー
マー前側の印刷ユニットにおいては折りユニットに近い
印刷ユニットで印刷された被印刷紙が更に上側に、フォ
ーマー後側の印刷ユニットにおいては折ユニットに近い
印刷ユニットで印刷された被印刷紙が更に下側になるよ
うに、フォーマー上流で重ねられて中央で折り畳まれ
る。

【００５５】従って、フォーマー前側の折ユニットに最
も近い印刷ユニットの一方の版胴の刷版装着位置には、
第１ページと第３２ページとが隣接すると共に、第３ペ
ージと第３０ページとが隣接するように刷版Ｐが割り付
けられ、他方の版胴の刷版装着位置には、第１ページの
裏面を印刷する印刷位置に第２ページを印刷する刷版
Ｐ、第３２ページの裏面を印刷する印刷位置に第３１ペ
ージを印刷する刷版Ｐ、第３ページの裏面を印刷する印
刷位置に第４ページを印刷する刷版Ｐ及び第３０ページ
の裏面を印刷する印刷位置に第２９ページを印刷する刷
版Ｐが夫々割り付けられ、以下同様に、被印刷紙の重な
り順に整合するように、他の印刷ユニットの各版胴の刷
版装着位置毎にそこに装着されるべき刷版Ｐが夫々割り
付けられる。

【００５６】製品に色印刷すべきページがあるときは、
当然ながら、当該ページを印刷する印刷刷版Ｐは、印刷
されるべき色で印刷されるように色印刷可能な印刷ユニ
ットに割り付けられる。色印刷可能な印刷ユニットが限
られている場合は、色指定ページがどのページであって
も当該ページの刷版Ｐの装着を限られた色印刷可能な印
刷ユニットに行い、当該ページが印刷された被印刷紙を
製品のページ数と整合するように、他の被印刷紙と重ね
合わされる必要があるので、各印刷ユニットの各版胴の
刷版装着位置に装着されるべき刷版Ｐが、前記通常の場
合と相違する。

【００５７】同様に、製品の生産に使用する印刷ユニッ
トがどのように選択されて１セットになるか、また、製
品の総ページ数が何ページになるか等、様々な生産指示
要件によって、各印刷ユニットの各版胴の各刷版装着位
置に装着されるべき刷版Ｐが、前記通常の場合と相違す
る。

【００５８】制御手段１は、入力される生産指示情報Ａ
によって生産指示された製品を生産可能であるように、
刷版Ｐの割付情報を作成する。制御手段１により作成さ
れた割付情報は、作成されると適宜な信号指示によって
判定手段３に入力される。他方、刷版Ｐには、製版のと
きに印刷画像と共にこの印刷画像の内容を示す印刷面情
報Ｂが記録された標識が設けられ、製版された刷版Ｐは
印刷室の所定位置に搬送される。

【００５９】この印刷室の所定位置には、読取手段２が
設けられており、作業者は、これから装着しようとする
刷版Ｐに設けられた印刷面情報Ｂを読取手段２の読取部
に読み取らせる。読取手段２は、読み取った印刷面情報
Ｂを判定手段３に入力する。

【００６０】判定手段３は、印刷面情報Ｂから少なくと
も当該刷版Ｐの印刷画像のページ番号情報及び印刷色情
報を抽出し、また、印刷室内の輪転機が幾種類かの製品
を生産しているときは製品情報をも抽出し、制御手段１
から入力された割付情報と照合して当該刷版Ｐが割り付
けられた刷版装着位置、即ちどの印刷ユニットのどの版
胴のどの刷版装着位置に装着されるべきものであるかを
判定し、この判定結果に基づいて表示装置４を作動させ
るべく信号を出力する。

【００６１】表示装置４は、判定手段３が出力する信号
に従って、判定手段３が判定した当該刷版Ｐの割り付け
位置を目視で理解可能であるように、例えば「１３番印
刷ユニットの右側版胴の操作側、且つフレーム側の刷版
装着位置」という位置に対し「Ｐ１３−Ｒ−ＯＦ」とい
う呼称を設定し、この呼称をそのままに「Ｐ１３−Ｒ−
ＯＦ」と表示する。

【００６２】また、製版された刷版Ｐが各印刷ユニット
の近傍まで搬送される場合には、各印刷ユニット毎に又
は各版胴毎に対応させて、少なくとも読取手段２と表示
装置４とを設け、各刷版Ｐの印刷面情報Ｂを読み取ら
せ、判定結果を表示装置４で表示させるようにすること
が出来る。更にこの場合、表示装置４として前記刷版装
着位置の呼称を表示する表示器に加えて各刷版装着位置
を理解可能に発光表示する発光器を設け、呼称を表示す
る表示器の表示と発光器による表示とを併せて行うよう
にしてよい。

【００６３】読取手段２を各版胴毎に設けるなど発光器
による表示を版胴上で確認できるときは、表示装置４を
前記各刷版装着位置毎に設けた発光器のみとしてもこの
発明の目的は達成され得る。刷版Ｐの印刷面情報Ｂを読
取手段２に読み取らせた作業者は、表示装置４の表示に
よって指定された位置に当該刷版Ｐを装着することが出
来、刷版Ｐを装着するときに装着位置を間違えることが
ない。

【００６４】また、製版された後、即ち刷版Ｐに印刷面
情報Ｂが設けられた後に、輪転機に何らかの事故が生じ
て、使用される印刷ユニットが変更されたときには、制
御手段１に入力されている生産指示情報Ａが変更される
か又は新たな生産指示情報Ａが入力され、制御手段１は
新たな割付情報を作成し、判定手段３にはこの新たな割
付情報が入力される。

【００６５】従って、各刷版Ｐの装着位置は、刷版Ｐを
装着しようとする時点での割付情報に基づいて判定され
て表示されるので、表示によって指示された刷版装着位
置に刷版Ｐを装着することにより常に適正な位置に刷版
Ｐを装着することができる。以上の通り、この発明によ
れば、刷版Ｐを適正な位置に装着することができるが、
なお、念の為に装着された刷版が正しい装着位置に装着
されているか否かを検査するべく、公知の読取装置を設
け、刷版位置に関連づけて読み取った刷版Ｐの印刷面情
報を前記制御手段１が作成した割付情報と照合可能にし
てもよいことは勿論のことである。

【００６６】装着された刷版が正しい装着位置に装着さ
れているか否かを検査する検査装置を併設すれば、版胴
に装着された刷版の装着位置を検査し、作業者の不注意
や人為的な誤りによる刷版装着位置の不都合も一掃でき
る。

【００６７】

【発明の効果】この発明の刷版装着位置指示装置によれ
ば、刷版に設けられた印刷面情報をその刷版を装着しよ
うとする時点における生産指示情報に基づいて作成され
た割付情報と照合し、その刷版の装着位置を判定し、判
定結果を表示するようにしたので、刷版を装着しようと
するときはいつでも、即ち例えば何らかの理由によって
印刷稼動に使用する印刷ユニットの変更があった場合で
も、その刷版の装着位置を正しく指示することが可能で
ある。

【００６８】従って、刷版装着に当たっての作業者の精
神的な大きな負担を無くすことができる。また、刷版を
確実に正しい位置に装着することができるので、刷版装
着位置の間違いによって生じる損紙を無くすことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の第１形態における刷版装着位
置指示装置の構成を示すブロック図である。

【図２】この発明の実施の第２形態における刷版装着位
置指示装置の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 制御手段 ２ 読取手段 ３ 判定手段 ４ 表示手段 Ａ 生産指示情報 Ｂ 印刷面情報 Ｐ 刷版 Ｐａ 端部折曲げ部

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年９月２４日（１９９９．９．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】特開平１０−５２９０６号公報に示されて
いるものは、刷版に付された装着胴位置情報を含む胴位
置識別記号を読み取り、読み取った胴位置識別記号に含
まれた装着胴位置情報に基づいて、この刷版が装着され
る胴位置情報を目視可能に親水性インキによって刷版の
印刷領域に亘って印刷表示するようにした刷版装着用表
示装置及びその印刷表示に基づいて刷版を版胴に装着す
る刷版装着方法である。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１３】特開平１０−２０２８４０号公報に示され
ているものは、胴位置識別記号メモリーに記憶された装
着胴位置情報を含む胴位置識別記号に基づいて印刷に影
響のないインキで刷版表面に目視可能であるように装着
胴位置情報を印刷表示する機能と、前記印刷表示された
装着胴位置情報を目視で確認して版胴に装着した刷版に
ついて、その表面に印刷表示された装着胴位置情報を実
際の装着胴情報として読み取ると共に、この実際の装着
胴位置情報を前記胴位置識別記号メモリーに記憶された
胴位置識別記号の装着胴位置情報と比較・照合する機能
とを併せ持つ刷版の装着・確認装置である。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３０】更に、刷版が装着された版胴について、刷
版が正しく装着されているか否かを前記刷版に施された
印刷表示に基づいて照合を行ったとしても、前記のよう
な印刷ユニットの変更があった場合には、印刷表示が刷
版の装着されるべき正しい位置を示していないので、正
しい照合ができない。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３１】この発明は、上記のような従来の技術の問
題点を解消することを解決すべき課題とし、版胴に装着
する各刷版にその装着位置に関する情報を付けた後に、
使用する印刷ユニットの変更があった場合でも、各刷
版、即ち個々の刷版についてその装着位置を正しく指示
することが可能であるようにし、刷版装着に際しての作
業者の精神的な大きな負担を無くすと共に刷版を確実に
正しい位置に装着できるようにすることを目的とてい
る。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００３６

【補正方法】変更

【補正内容】

【００３６】この割付情報は、作成されると適宜な信号
指示によって判定手段に入力される。他方、刷版には、
製版のときに印刷画像と共にこの印刷画像の内容を示す
印刷面情報が記録された標識が設けられ、製版された刷
版は印刷室の所定位置に搬送される。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 いくつかの印刷ユニットで印刷した被印
   刷紙を重ね合わせて切断し折り畳んで製品にする輪転機
   において、 輪転機で生産する製品の総ページ数情報、色指定ページ
   情報及び使用印刷ユニット情報を含む生産指示情報が入
   力され、その生産指示情報に基づいて各印刷ユニットの
   各版胴の各刷版装着位置に装着されるべき刷版を割り付
   けた割付情報を作成する制御手段と、 刷版への印刷画像の形成に伴って形成される当該刷版の
   ページ番号情報及び印刷色情報を含んでいる刷版に備え
   られた印刷面情報を読み取る読取手段と、 制御手段及び読取手段に接続され、制御手段が作成した
   割付情報と読取手段が読み取った印刷面情報とが入力さ
   れ、割付情報と印刷面情報とを照合し、当該印刷面情報
   を備えた刷版が装着されるべき刷版装着位置を判定する
   判定手段と、 判定手段の判定結果を表示する表示手段とを具備してお
   り、輪転機に装着される複数の刷版の夫々が装着される
   べき位置を指示する刷版装着位置指示装置。
2. 【請求項２】 複数の読取手段及び表示手段の各読取手
   段と各表示手段とが対となって判定手段に接続されてい
   る第１項に記載の刷版装着位置指示装置。
3. 【請求項３】 複数の読取手段、判定手段及び表示手段
   の各読取手段、各判定手段及び各表示手段との三者が対
   となって組をなし、各組が制御手段に対応している第１
   項に記載の刷版装着位置指示装置。
4. 【請求項４】 表示手段は、刷版装着位置毎に呼称が設
   定され、判定手段で判定された刷版が装着されるべき刷
   版装着位置を呼称で表示する呼称表示手段である第１
   項、第２項又は第３項に記載の刷版装着位置指示装置。
5. 【請求項５】 表示手段は、刷版装着位置毎に対応した
   発光手段である第１項、第２項又は第３項に記載の刷版
   装着位置指示装置。
6. 【請求項６】 表示手段は、刷版装着位置毎に呼称が設
   定され、判定手段で判定された刷版が装着されるべき刷
   版装着位置を呼称で表示する呼称表示手段と刷版装着位
   置毎に対応した発光手段とが併設された形態である第１
   項、第２項又は第３項に記載の刷版装着位置指示装置。
7. 【請求項７】 表示手段が各印刷ユニット毎に設けられ
   ている第１項乃至第６項のいずれかに記載の刷版装着位
   置指示装置。
8. 【請求項８】 表示手段が複数印刷ユニット毎に設けら
   れている第１項乃至第６項のいずれかに記載の刷版装着
   位置指示装置。
9. 【請求項９】 読取手段が各印刷ユニット毎に設けられ
   ている第１項乃至第６項のいずれかに記載の刷版装着位
   置指示装置。
10. 【請求項１０】 読取手段が複数印刷ユニット毎に設け
    られている第１項乃至第６項のいずれかに記載の刷版装
    着位置指示装置。
11. 【請求項１１】 印刷面情報が二次元バーコードで形成
    された第１項乃至第６項のいずれかに記載の刷版装着位
    置指示装置。