JP2018177510A - 補助紙および断裁方法 - Google Patents

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米 主 真 久
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Abstract

【課題】印刷物の断裁後に断裁された印刷物を確実に仕分けしつつ、コストを低減し、作業効率の低下を抑えることが可能な、補助紙および断裁方法を提供する。【解決手段】補助紙20は、紙本体と、紙本体上に二次元的に分配して印刷された複数の座標コード22とを備えている。各々の座標コード22は、ある基準点Pに対して当該座標コード22が設けられた位置の位置情報を持っている。【選択図】図4

Description

本発明は、補助紙および断裁方法に関する。
従来から、フライヤー、チラシまたは印刷後に折り畳まれる製品など、小ロット印刷の分野では、印刷される製品の種類や顧客が異なっていても、使用される紙の種類およびインキが同一である場合、異なる品目(ジョブ)を同じ版に面付け(いわゆるギャンギング)して印刷し、コストダウンを図っている。このようにギャンギングをして印刷物を印刷し、製品を製造する場合、印刷物を断裁した後に、目視にて印刷物の品目を照合しながら仕分けを行っている。このため、類似品目の製造時に照合ミスの可能性がある。
このような照合ミスを防止するために、複数のジョブに対応した合紙を出力し、製本や裁断等の後加工が実施された場合でも、合紙画像データが印刷された合紙によって、確実に後加工後の印刷物積層体を区分けすることができる合紙が提案されている(例えば特許文献1)。
特許第5269875号公報
しかしながら、特許文献1に示す合紙では、ジョブに応じた合紙画像を生成する必要があり、面付けされた版ごとに合紙画像を作製する必要がある。このように、面付けされた版ごとに合紙画像を作製する場合、合紙を作製するコストがかさむといった問題点がある。また、特許文献1に示す合紙では、各印刷ロットの間に合紙を出力するため、合紙のインキを乾かす時間が必要であり、作業効率が悪いといった問題点がある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、印刷物の断裁後に断裁された印刷物を確実に仕分けしつつ、コストを低減し、作業効率の低下を抑えることが可能な、補助紙および断裁方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数のジョブが多面付け印刷された印刷物の断裁後に、各々の前記ジョブを特定することを補助するために使用する補助紙であって、紙本体と、前記紙本体上に二次元的に分配して印刷された複数の座標コードとを備え、各々の前記座標コードは、ある基準点に対して当該座標コードが設けられた位置の位置情報を持つことを特徴とする補助紙である。
本発明は、前記補助紙の前記紙本体上に、絵柄が形成されていることを特徴とする補助紙である。
本発明は、前記絵柄は、断裁された各々の前記補助紙を区別可能に形成されていることを特徴とする補助紙である。
本発明は、紙本体と、前記紙本体上に二次元的に分配して印刷された複数の座標コードとを備え、各々の前記座標コードが、ある基準点に対して当該座標コードが設けられた位置の位置情報を持つ補助紙を準備する工程と、複数のジョブが多面付け印刷された印刷物の印刷束に、前記補助紙を重ねる工程と、前記印刷束に前記補助紙を重ねた状態で、各々の前記ジョブごとに前記印刷束を断裁する工程と、を備えたことを特徴とする断裁方法である。
本発明は、前記印刷束の断裁後に、各前記座標コードに基づいて各前記ジョブを特定し、各前記ジョブ上に、各前記ジョブの情報を記録した札を配置する工程とを備えたことを特徴とする断裁方法である。
本発明は、前記補助紙を準備する工程、前記補助紙を重ねる工程、および前記印刷束を断裁する工程は、この順番に複数回繰り返され、前記補助紙に絵柄が形成され、一の印刷束を断裁する工程により断裁された第1断裁束上に、その次回の印刷束を断裁する工程で断裁された第2断裁束を載置する工程が設けられ、前記載置する工程において、前記補助紙に形成された前記絵柄に基づいて、前記第1断裁束の前記ジョブと前記第2断裁束の前記ジョブとを一致させることを特徴とする断裁方法である。
本発明は、前記補助紙を重ねる工程において、前記補助紙は、前記印刷物の前記印刷束のうち、前記印刷物の上から二枚目に挿入されることを特徴とする断裁方法である。
本発明は、前記印刷物の中心からずれた位置に前記印刷物の管理コードが設けられ、前記補助紙には、前記補助紙を前記印刷束に重ねた際に、前記管理コードと重なる位置に、前記補助紙の種類を特定することができる特定コードが設けられていることを特徴とする断裁方法である。
本発明によれば、印刷物の断裁後に断裁された印刷物を確実に仕分けしつつ、コストを低減し、作業効率の低下を抑えることができる。
図1は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁される印刷束を示す斜視図である。 図2は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁された断裁束を示す斜視図である。 図3は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁される印刷束の印刷物を示す平面図である。 図4は、本実施の形態による補助紙を示す平面図である。 図5は、本実施の形態による補助紙を印刷束に重ねた状態を示す平面図である。 図6は、本実施の形態による補助紙であって、断裁された補助紙を示す平面図である。 図7は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁された断裁束を積み重ねた状態を示す斜視図である。 図8は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁された印刷束上に配置される札を示す平面図である。 図9は、本実施の形態による断裁方法に用いられる情報処理部を示す概略図である。 図10は、本実施の形態による断裁方法の手順を示すフローチャートである。 図11は、本実施の形態による補助紙の変形例を示す平面図である。 図12は、本実施の形態による断裁方法の変形例の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図10を参照して説明する。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。なお、本明細書中、「表面」とは、印刷物を積み重ねた際に図1の上方を向く面(Z方向プラス側の面)のことをいい、「裏面」とは、印刷物を積み重ねた際に図1の下方を向く面(Z方向マイナス側の面)のことをいう。
(印刷束の構成)
まず、図1乃至図3により、本実施の形態による補助紙を使用して断裁される印刷束について説明する。図1は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁される印刷束を示す斜視図である。図2は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁された断裁束を示す斜視図である。図3は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁される印刷束の印刷物を示す平面図である。
図1に示すように、印刷束10は、印刷ロットごとに印刷された印刷物11が積み重ねられたものである。この印刷束10は、チラシ等の製品を製造する際には、図2に示すように、各々の断裁束10Aに断裁され、例えば包装等の次の工程へ運ばれる。また、この印刷束10は、印刷ロットの印刷枚数によっては、印刷ロットごとに印刷された印刷物11のうち、図示しない断裁機の断裁能力に応じた枚数、またはその後の工程に都合のよい枚数の印刷物11が積み重ねられるように分配されている。このため、複数の印刷束10が作製されていても良い。この場合、チラシ等の製品を製造する際には、複数の印刷束10を断裁し、断裁された各々の断裁束10Aが積み重ねられ、例えば包装等の次の工程へ運ばれる。なお、図1の仮想線に示すように、印刷束10の上に印刷物11の製造年月日等の情報が記された札12が設けられていても良い。また、本明細書中、「印刷ロット」とは、図示しない印刷機が同一の印刷物11を所定枚数(例えば100枚)印刷する単位をいう。
図1乃至図3に示すように、印刷物11には、複数のジョブ13が多面付け印刷されている。この複数のジョブ13は、印刷物11の表面のみならず、表面および裏面(図示せず)の両面に印刷されていても良い。また、各々のジョブ13は、種類およびサイズが異なっていても良い。なお、各々のジョブ13のサイズは任意であり、例えば、A6サイズ、ハガキサイズ等とすることができる。また、本実施の形態においては、7つのジョブ13が印刷物11に多面付け印刷されている例を説明するが、これに限られるものではない。ここで、本明細書中、「ジョブ」とは、チラシ等の製品となる領域に対応するテキストや図等を意味するものとして用いている。
また、図3に示すように、印刷物11には、平面視において、印刷物11の中心Oからずれた位置に、印刷物11の製品情報を示す管理コード14が設けられている。このように、管理コード14を印刷物11の中心Oからずれた位置に設けることにより、後述するように、補助紙20を印刷束10に重ねる際に、補助紙20の位置合わせを容易に行うことができる。また、この管理コード14は、各々のジョブ13とは異なる位置に設けられており、印刷束10が断裁された後には、管理コード14は、各々のジョブ13上に残らないようになっている。このような管理コード14は、例えばバーコード、QRコード(登録商標)等の識別コードからなっており、管理コード14の情報を読み取ることにより、後述するデータベース52から、印刷物11に印刷された各々のジョブ13の印刷位置や種類といった情報を取得することができる。例えば、図3に示す例においては、管理コード14を読み取ることにより、基準点Pを原点とした直交座標系において、座標(x1、y1)、(x2、y1)、(x2、y2)、(x1、y2)で囲まれた領域にジョブ13が印刷されており、当該ジョブ13はジョブ13aである、という情報を後述するデータベース52から取得することができる。なお、ジョブ13が印刷物11の表面および裏面に多面付け印刷されている場合、管理コード14は、表面および裏面のそれぞれに設けられていても良い。この場合、各々の管理コード14の情報を読み取ることにより、複数のジョブ13に関する情報、および各々の管理コード14が設けられた面が印刷物11の表面か裏面かを識別する情報を取得することができる。また、図3において、基準点Pを紙面左下に記載しているが、基準点Pの場所は任意である。
また、印刷物11には、印刷束10を断裁する際に、目印となる位置決めマーク(図示せず)が設けられている。この位置決めマークを目印として印刷束10を断裁することにより、印刷束10を各々のジョブ13ごとに精度良く断裁することができる。このような印刷物11のサイズは、例えば、A列本判サイズ(880mm×625mm)とすることができる。なお、このような印刷物11は、例えばオフセット印刷により印刷されている。
(補助紙の構成)
次に、図4乃至図7により、本実施の形態による補助紙について説明する。図4は、本実施の形態による補助紙を示す平面図であり、図5は、本実施の形態による補助紙を印刷束に重ねた状態を示す平面図であり、図6は、断裁された補助紙を示す平面図である。また、図7は、本実施の形態による補助紙を使用して断裁された断裁束を積み重ねた状態を示す斜視図である。
補助紙20は、印刷物11の断裁後に、各々のジョブ13を特定することを補助するために使用するものである。図4及び図5に示すように、補助紙20は、紙本体21と、紙本体21上に二次元的に分配して印刷された複数の座標コード22とを備えている。このうち紙本体21は、例えば上質紙等から構成されている。また、紙本体21のサイズは、印刷物11のサイズと同一であることが好ましい。
図5に示すように、各々の座標コード22は、補助紙20を上述した印刷物11に重ねた際に、各々のジョブ13に重なる位置に少なくとも1つの座標コード22が設けられるように印刷されている。この場合、ジョブ13のサイズが例えばA6サイズのような小さいサイズであっても、断裁された各々のジョブ13に重なる位置に少なくとも1つの座標コード22が残るようになっている(図6参照)。なお、図5は、補助紙20上に印刷物11を重ねた状態を示しており、図5においては、図面を明瞭にするため、後述する絵柄30の図示は省略している。これらの座標コード22は、例えばバーコード、QRコード(登録商標)等の識別コードからなっており、基準点Pに対して当該座標コード22が設けられた位置の位置情報を持っている。すなわち、各々の座標コード22の情報を読み取ることにより、補助紙20のどの位置に設けられた座標コード22であるかを識別することができる。例えば、図4に示す例においては、座標コード22aを読み取ることにより、座標コード22aは、基準点Pを原点とした直交座標系において、座標(x3、y3)、(x4、y3)、(x4、y4)、(x3、y4)で囲まれた領域に印刷されている、という情報を取得することができる。なお、図4において、基準点Pを紙面左下に記載しているが、基準点Pの場所は任意である。
また、図5に示すように、補助紙20の紙本体21上には、補助紙20を上述した印刷束10に重ねた際に、上述した管理コード14と重なる位置に、補助紙20の位置合わせを行うための特定コード23が設けられている。このように、特定コード23を、補助紙20を印刷束10に重ねた際に、管理コード14と重なる位置に設けることにより、補助紙20の位置合わせを容易に行うことができる。すなわち、仮に補助紙20を上下反転した状態で印刷束10に重ねた場合、特定コード23が印刷物11の管理コード14に重ならなくなる。このため、補助紙20が上下反転した状態であることを視覚的に認識しやすくなっている。これにより、補助紙20が上下反転した状態で印刷束10に重ねられる不具合を防止することができる。また、この特定コード23は、補助紙20を上述した印刷束10に重ねた際に、各々のジョブ13とは重ならない位置に設けられており、図6に示すように、印刷束10が断裁された後には、特定コード23が各々の補助紙20上に残らないようになっている。このような特定コード23は、例えばバーコード、QRコード(登録商標)等の識別コードからなっている。
また、図4、図6及び図7に示すように、紙本体21上には、絵柄30が形成されている。この絵柄30は、補助紙20が断裁された際、断裁された各々の補助紙20を区別可能に形成されている(図6参照)。これにより、後述するように、一の印刷束10を断裁する工程により断裁された断裁束10A上に、その次回の印刷束10を断裁する工程で断裁された断裁束10Aを載置する際に、各々の断裁束10Aのジョブ13を一致させることができる。なお、本明細書中、「絵柄」とは、文字、図形、記号、模様若しくは色彩又はこれらの結合をいう。
図4及び図6に示すように、本実施の形態による絵柄30は、複数の第1識別列31と、互いに隣り合う第1識別列31の間に配置された複数の第2識別列32と、Y方向(図4の上下方向)に沿って色分けされた色分け領域33とを含んでいる。
このうち第1識別列31は、補助紙20内のX方向(図4の左右方向)の位置情報を持っている。また、各々の第1識別列31には、各々が略正方形状に形成されるとともに、Y方向に並ぶ複数の枠31aが設けられている。また、複数の第1識別列31のうち、一の第1識別列31の各々の枠31a内には、同一の算用数字が記されている。図示された例では、最も左側の第1識別列31の各々の枠31a内には、算用数字「1」が記されており、その右隣の第1識別列31の各々の枠31a内には、算用数字「2」が記されている。このように、第1識別列31の枠31a内に記される算用数字の大きさを、左隣の第1識別列31の枠31a内に記載された算用数字よりも1だけ増やしている。このため、第1識別列31を視認することにより、補助紙20が断裁された後においても、当該断裁された各補助紙20の断裁前における補助紙20内でのX方向の相対的な位置を特定することができる(図6参照)。なお、第1識別列31の枠31a内に記される算用数字のパターンは任意であり、例えば、X方向プラス側へ向かって、X方向1つおきの第1識別列31の枠31a内に記される算用数字の大きさを1だけ増やしても良い。また、算用数字を用いることなく、例えばアルファベットを用いても良く、または算用数字とアルファベットとを併用しても良い。また、ローマ数字等の文字、順番の分かる図形や記号等を使用しても良い。さらに、算用数字を用いる場合、上下を反転させた際の混同を防止するために、「6」及び「9」を使用しないようにしても良い。
また、第2識別列32は、補助紙20内のY方向の位置情報を持っている。また、各々の第2識別列32には、各々が略正方形状に形成されるとともに、Y方向に並ぶ複数の枠32aが設けられている。また、複数の第2識別列32のうち、一の第2識別列32の各々の枠32a内には、互いに異なる漢数字が記されている。図示された例では、最も上側(Y方向プラス側)の第2識別列32の枠32a内には、漢数字「二」が記されており、その下方(Y方向マイナス側)に隣接する第2識別列32の枠32a内には、漢数字「三」が記されている。このように、第2識別列32の枠32a内に記される漢数字の大きさを、上方に隣接する枠32a内に記載された漢数字よりも1だけ増やしている。このため、第2識別列32を視認することにより、補助紙20が断裁された後においても、当該断裁された各補助紙20の断裁前における補助紙20内でのY方向の相対的な位置を特定することができる(図6参照)。なお、第2識別列32の枠32a内に記される漢数字のパターンは任意であり、例えば、Y方向マイナス側へ向かって、Y方向1つおき、2つおきまたは3つおきの枠32a内に記される漢数字の大きさを1だけ増やしても良い。また、漢数字を用いることなく、例えばアルファベットを用いても良く、または漢数字とアルファベットとを併用しても良い。また、ローマ数字等の文字、順番の分かる図形や記号等を使用しても良い。
また、色分け領域33は、第2識別列32と同様に、補助紙20内のY方向の位置情報を持っている。図4に示す例においては、色分け領域33は、6つの領域R1、R2、R3、R4、R5、R6を含んでいる。これら6つの領域R1、R2、R3、R4、R5、R6は、Y方向に沿って配置されており、各々の領域R1、R2、R3、R4、R5、R6は、互いに異なる色によって着色されている。このため、補助紙20が断裁された後においても、当該断裁された各補助紙20の色を視認することにより、当該断裁された各補助紙20の断裁前における補助紙20内でのY方向の相対的な位置を特定することができる。とりわけ、各々の領域R1、R2、R3、R4、R5、R6が、互いに異なる色によって着色されているため、補助紙20が断裁された後、当該断裁された各補助紙20が、断裁前の補助紙20においてY方向のどの位置に設けられていたものかを視覚的に認識しやすくなっている。なお、当該断裁された各補助紙20の断裁前における補助紙20内でのY方向の相対的な位置を特定することができれば、色分け領域33の領域数は任意であり、ジョブ13のサイズに合わせて適宜選択することができる。また、色分け領域33の6つの領域R1、R2、R3、R4、R5、R6の配色パターンについても任意である。また、色分け領域33は、補助紙20内のX方向の位置情報を持っていても良く、または補助紙20内のX方向およびY方向の両方の位置情報を持っていても良い。
なお、絵柄30が複数の第1識別列31と、複数の第2識別列32と、色分け領域33とを含んでいる例について説明したが、これに限られるものではない。補助紙20に形成される絵柄は、補助紙20が断裁された後に、当該断裁された各補助紙20の断裁前における補助紙20内でのX方向およびY方向の相対的な位置を目視判定することができれば、任意に変更することができる。
ところで、上述したように、印刷束10は、印刷ロットの印刷枚数によっては、印刷ロットごとに印刷された印刷物11のうち、図示しない断裁機の断裁能力に応じた枚数、またはその後の工程に都合のよい枚数の印刷物11が積み重ねられるように分配されるため、複数の印刷束10が作製される場合がある。この場合、印刷束10を断裁した後の断裁束10Aは、図7に示すように、同一のジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10Aごとにパレット15上に載置される場合がある。また、補助紙20は、各々の断裁束10Aに重ねられた補助紙20の位置をずらすことにより、作業者が例えば各々の断裁束10Aの側方から視認することができるようになっている。さらに、各々の断裁束10Aに重ねられている断裁された補助紙20の絵柄30は、断裁束10Aごとに異なっている(図6参照)。これにより、各々の断裁束10Aを既にパレット15上に載置されている断裁束10A上に載置する際に、補助紙20の絵柄30に基づいて、同一のジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10Aごとに、各々の断裁束10Aを載置することができる。このため、断裁された各々の印刷物11を確実に仕分けることができる。なお、印刷束10を断裁した後の断裁束10Aは、パレット15上に載置されることなく、断裁束10Aごとに包装等の次の工程へ運ばれる場合がある。この場合においても、補助紙20の絵柄30に基づいて、断裁された各々の印刷物11を確実に仕分けることができる。
また、複数の印刷束10が断裁されて積み重ねられた各々の断裁束10A上には、各々の断裁束10Aの印刷物11に印刷されたジョブ13の情報を記録した札40が配置されている。この札40には、各々のジョブ13の種類や製造年月日、次に行われる工程等の情報が記載されている。これにより、各々の断裁束10Aが、例えば異なるパレット15上に載置された場合においても、各々のジョブ13を特定することができ、印刷ロット間における製品の混入を防止することができる。このような札40は、後述する情報処理部50の作業内容表示装置53から出力することができる。なお、札40は、印刷束10ごとの各々の断裁束10A上に配置されていても良い。
また、図8に示すように、札40には、各々のジョブ13の面付け位置を概略的に記載した配置位置指示部41が設けられていても良い。この配置位置指示部41は、断裁された断裁束10Aのうち、当該札40が配置されるべき断裁束10Aの印刷物11に印刷されたジョブ13の面付け位置を黒塗りで示している。例えば、図2に示すジョブ13aが印刷された印刷物11の断裁束10a(図7参照)の場合、図8に示すように、紙面左下の部分を黒塗りで示している。これにより、札40が配置される断裁束10aを視覚的に認識しやすくなっている。また、この札40には、札40の種類を照合することができる照合コード42が設けられている。このような照合コード42は、例えばバーコード、QRコード(登録商標)等の識別コードからなっており、当該札40が配置される断裁束10Aの印刷物11に印刷されたジョブ13の情報を持っている。すなわち、断裁束10Aに重ねられた、断裁された補助紙20の座標コード22の情報を読み取るとともに、照合コード42の情報を読み込み、これらの情報を照合することにより、当該断裁束10Aが、当該札40が配置されるべき断裁束10Aであるか否かを確認することができる。
(情報処理部の構成)
次に、図9により、印刷物11の管理コード14等の情報を処理する情報処理部について説明する。図9は、情報処理部を示す概略図である。
図9に示すように、情報処理部50は、情報を読み取るコード読み取り部51と、コード読み取り部51に接続されたデータベース52と、データベース52に接続された作業内容表示装置53とを含んでいる。このうち、コード読み取り部51は、印刷物11の管理コード14、補助紙20の座標コード22、および札40の照合コード42の情報を読み取るものである。コード読み取り部51としては、例えば、バーコードリーダを使用することができる。このコード読み取り部51から読み取られた情報は、データベース52に送られるようになっている。
データベース52には、印刷物11に関する多面付け情報が保存されている。多面付け情報としては、例えば、印刷物11に印刷された各々のジョブ13の印刷位置や種類、ジョブ13が印刷物11の表面および裏面に多面付け印刷されているか否かといった情報、並びに印刷物11の管理コード14に関する情報、並びに札40の照合コード42に関する情報等が挙げられる。これらの多面付け情報は、例えば、製造情報やJDF(Job Definition Format)(登録商標)データを利用して取得することができる。ここで、JDFとは、印刷物の各製造工程間で情報を共有するために設計された業界標準のデータフォーマットをいう。また、上述したコード読みとり部51からデータベース52に送られた情報は、データベース52に保存された多面付け情報と照合され、作業内容表示装置53に送られるようになっている。
作業内容表示装置53は、データベース52から送られた情報に基づいて、作業内容等を表示するものである。このため、印刷束10を断裁する際に、作業者が作業内容表示装置53に表示された内容を確認しながら、印刷束10の断裁を行うことができるようになっている。また、この作業内容表示装置53は、上述した札40を出力する機能を有しており、作業者は、作業内容表示装置53から札40を出力することができる。
次に、図10により、本実施の形態の作用について説明する。ここでは、補助紙20を使用して印刷束10を断裁する断裁方法について説明する。図10は、本実施の形態による断裁方法の手順を示すフローチャートである。
(断裁方法)
まず、補助紙20を準備する(ステップS1)。この補助紙20には、例えばオフセット印刷により座標コード22、特定コード23および絵柄30が印刷されている。このような補助紙20を印刷する際、例えば図示しないオフセット印刷機の稼働率が低下する閑散期等に補助紙20を大量に印刷し、保管していても良い。このように、例えばオフセット印刷機により補助紙20を大量に印刷することにより、補助紙20の製造単価を下げることができ、補助紙20を安価に製造することができる。また、閑散期等に補助紙20を印刷し、保管することにより、補助紙20のインキを効率良く乾かすことができ、作業効率を向上させることができるとともに、ジョブ13にインキが付着する不具合を防止することができる。
次に、印刷物11を印刷する(ステップS2)。この場合、まず、印刷ロットごとに、例えばオフセット印刷により、印刷物11が印刷される。この際、印刷物11には、複数のジョブ13と、印刷物11の製品情報を示す管理コード14とが印刷される。次に、印刷された印刷物11が図示しない印刷機の排紙部(デリバリ部)に積み重ねられる。なお、複数のジョブ13が多面付け印刷された印刷物11の上に、印刷物11の情報等が記された札12を設けても良い。
次いで、データベース52が、製造情報やJDFデータから、印刷束10の印刷物11に関する多面付け情報を取得する(ステップS3)。多面付け情報としては、例えば、印刷物11に印刷された各々のジョブ13の印刷位置や種類、ジョブ13が印刷物11の表面および裏面に多面付け印刷されているか否かといった情報、並びに管理コード14に関する情報等が挙げられる。このような印刷物11に関する多面付け情報は、データベース52上に保存される。なお、データベース52が印刷束10の印刷物11に関する多面付け情報を取得する工程(ステップS3)は、補助紙20を準備する工程(ステップS1)および印刷物11を印刷する工程(ステップS2)の前に行われていても良い。
次に、作業員が断裁する印刷物11を決定する(ステップS4)。この場合、作業者が、データベース52上に保存されたデータから、断裁する印刷束10を決定し、当該印刷束10の印刷物11に関する多面付け情報をデータベース52上に呼び出す。
次に、複数のジョブ13が多面付け印刷された印刷物11を積み重ねた印刷束10を断裁機上に載置する(ステップS5)。この場合、印刷束10の印刷物11が、図示しない断裁機の断裁能力に応じた枚数、またはその後の工程に都合のよい枚数となるように、所定の枚数の印刷物11が断裁機上に積み重ねられる。このため、同一の印刷ロットにおいて、所定の枚数ごとに印刷物11が分配され、複数の印刷束10が作製される場合がある。
次いで、作業者が、コード読み取り部51を用いて印刷束10の印刷物11に印刷された管理コード14を読み込む。この際、データベース52において、断裁機上に載置された印刷束10の印刷物11と、ステップS4において決定された印刷物11とが一致しているか否かが判断される(ステップS6)。データベース52において、断裁機上に載置された印刷束10の印刷物11が、ステップS4において決定された印刷物11であると判断された場合(ステップS6のYES)、後述するように、作業者が印刷束10に補助紙20を重ねる。一方、データベース52において、断裁機上に載置された印刷束10の印刷物11が、ステップS4において決定された印刷物11ではないと判断された場合(ステップS6のNO)、作業内容表示装置53においてエラー表示がなされる。この場合、作業者は断裁機上から印刷束10を取り出し、ステップS4において決定された印刷物11の印刷束10を断裁機上に載置し直す。なお、ステップS2において印刷物11を印刷した際に、印刷物11の上に、印刷物11の情報等が記された札12を設けた場合、作業者は、印刷束10の印刷物11に印刷された管理コード14ではなく、札12の情報をコード読み取り部51で読み込んでも良い。この場合、作業者は、ステップS5において印刷束10を断裁機上に載置する前に、札12の情報をコード読み取り部51で読み込んでも良い。これにより、ステップS4において決定された印刷物11ではない印刷物11が積み重ねられた印刷束10を断裁機上に載置する不具合を回避することができる。
次に、印刷束10に補助紙20を重ねる(ステップS7)。この場合、補助紙20は、印刷物11の印刷束10のうち、印刷物11の上から二枚目に挿入される。これにより、後述する印刷束10を断裁する工程において、作業者が印刷物11の位置決めマークを目視することができる。このため、作業者が印刷束10の断裁位置を目視することができ、印刷束10を各々のジョブ13ごとに精度良く断裁することができる。なお、補助紙20は、印刷物11の上から一枚目の上に置かれても良く、印刷物11の印刷束10のうち、印刷物11の上から三枚目以降に挿入されていても良い。
また、作業者は、印刷束10に補助紙20を重ねる際、補助紙20の位置合わせを行う。この際、補助紙20の特定コード23が、補助紙20を印刷束10に重ねた際に、印刷物11の管理コード14と重なる位置に設けられている。このため、作業者が、特定コード23と管理コード14とが重なる状態で補助紙20が印刷束10に重ねられたか否かを確認することにより、補助紙20の位置合わせを行うことができる。すなわち、仮に補助紙20を上下反転した状態で印刷束10に重ねた場合、特定コード23が印刷物11の管理コード14に重ならなくなる。このため、補助紙20が上下反転した状態であることを視覚的に認識しやすくなっている。これにより、補助紙20が上下反転した状態で印刷束10に重ねられる不具合を防止することができる。なお、この場合、印刷束10のうち、印刷物11の上から一枚目の印刷物11をめくることにより、補助紙20の特定コード23を確認することができる。
次いで、印刷束10に補助紙20を重ねた状態で、各々のジョブ13ごとに印刷束10を断裁する(ステップS8)。この際、補助紙20が、印刷物11の印刷束10のうち、印刷物11の上から二枚目に挿入されているため、作業者は、印刷束10の最も上の印刷物11の位置合わせマークを確認しながら、印刷束10を断裁することができる。このため、印刷束10を各々のジョブ13ごとに精度良く断裁することができる。
次に、断裁された各々の断裁束10Aをパレット15上に載置する(ステップS9)。この場合、各々の断裁束10Aに重ねられている補助紙20の位置をずらし、断裁された断裁束10Aの側方から補助紙20の絵柄30が視認できるようにする。なお、この際、印刷物11の上から一枚目の印刷物11を取り除くことにより、補助紙20の絵柄30が視認できるようにしても良い。このようにして、パレット15上に断裁された各々の断裁束10Aが載置され、一の印刷束10の断裁が終了する。なお、断裁された各々の断裁束10Aは、パレット15上に載置されることなく、断裁束10Aごとに包装等の次の工程へ運ばれても良い。この場合においても、各々の断裁束10Aに重ねられている補助紙20の位置をずらし、断裁された断裁束10Aの側方から補助紙20の絵柄30が視認できるようにする。
一方、上述したように、印刷ロットの印刷部数によっては、同一の印刷ロットにおいて、複数の印刷束10が作製される場合がある。この場合、ステップS1〜ステップS8を、この順番に繰り返す(ステップS10)。そして、新たな印刷束10を断裁する工程により断裁された各々の断裁束10Aの補助紙20の位置をずらし、断裁された断裁束10Aの側方から補助紙20の絵柄30が視認できるようにする。この際、印刷物11の上から一枚目の印刷物11を取り除くことにより、補助紙20の絵柄30が視認できるようにしても良い。
次いで、既にパレット15上に載置されている断裁束(第1断裁束)10A上に、新たに断裁された断裁束(第2断裁束)10Aを載置する(ステップS11)。この際、補助紙20に形成された絵柄30に基づいて、既にパレット15上に載置されている断裁束10Aのジョブ13と新たに断裁された断裁束10Aのジョブ13とを一致させる。この場合、一の印刷束10を断裁する工程で断裁された断裁束10Aと、その次回の印刷束10を断裁する工程で断裁された断裁束10Aとにおいて、同一のジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10Aには、補助紙20の絵柄30のうち、同一の部分が重ねられている。このため、各々の断裁束10Aのジョブ13を、視認できるようにされた絵柄30に基づいて特定することができる。この結果、各々の断裁束10Aが、異なるジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10A上に積載される不具合を防止することができる。
ところで、断裁された各々の断裁束10Aは、その後の工程において、例えば断裁束10Aの印刷物11が折り畳まれる断裁束10Aと、折り畳まれることなく製品として包装される断裁束10Aとに分けられる場合がある。この場合、同一の印刷束10から断裁された断裁束10Aが異なるパレット15に載置される場合がある。この場合においても、同一のジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10Aには、補助紙20の絵柄30のうち、同一の部分が重ねられているため、各々の断裁束10Aを、異なるジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10A上に積載する不具合を防止することができる。
また、断裁された各々の断裁束10Aが、パレット15上に載置されることなく、断裁束10Aごとに包装等の次の工程へ運ばれた場合においても、同一のジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10Aには、補助紙20の絵柄30のうち、同一の部分が重ねられているため、印刷物11の断裁後に断裁された各々の印刷物11を確実に仕分けすることができる。
このようにして、同一の印刷ロットにおける印刷束10が全て断裁され、各断裁束10Aがパレット15上に載置される。
次に、全ての印刷束10の断裁後に、作業者が、コード読み取り部51を用いて各断裁束10Aの各補助紙20に設けられた座標コード22を読み取り、当該座標コード22に基づいて、各ジョブ13を特定し、各ジョブ13上に、各ジョブ13の情報を記録した札40を配置する(ステップS12)。この場合、作業者が、コード読み取り部51を用いて座標コード22の情報を読み取るとともに、札40の照合コード42の情報を読み取り、これらの情報を照合することにより、当該座標コード22が設けられた補助紙20が重ねられている断裁束10Aが、当該札40が配置されるべき断裁束10Aであるか否かを確認する。この際、各々の座標コード22の情報を読み取ることにより、補助紙20のどの位置に設けられた座標コード22であるかを識別することができる。また、札40の照合コード42を読み取ることにより、当該札40が配置される断裁束10Aの印刷物11に印刷されたジョブ13の情報を取得することができる。そして、データベース52において、座標コード22が設けられていた領域に該当するジョブ13と、札40に情報が記録されているジョブ13とが一致しているか否かが判断される。そして、データベース52において、当該座標コード22が設けられた補助紙20が重ねられているジョブ13が、当該札40が配置されるべきジョブ13であったと判断された場合に、各ジョブ13上に札40が配置される。このように、各ジョブ13上に、各ジョブ13の情報を記録した札40を配置することにより、同一の印刷束10から断裁されたジョブ13が異なるパレット15に載置された場合であっても、各ジョブ13を特定することができる。このため、印刷ロット間におけるジョブ13の混入を防止することができる。なお、札40に、各々のジョブ13の面付け位置を概略的に記載した配置位置指示部41が設けられている場合、座標コード22および照合コード42の情報を照合する前に、配置位置指示部41により、札40が配置されるべきジョブ13を特定しても良い。このような配置位置指示部41は、札40が配置されるジョブ13を視覚的に認識しやすくなっているため、予め札40が配置されるジョブ13を特定しておくことにより、作業効率を向上させることができる。なお、札40は、印刷束10ごとの各断裁束10Aのジョブ13上に配置されても良い。この場合、同一の印刷束10から断裁された各ジョブ13を特定することができ、各々の断裁束10Aが、異なるジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10A上に積載される不具合を防止することもできる。
このようにして、所定の印刷ロットにおいて印刷された印刷物11が断裁され、各々のジョブ13の束が製造される。その後、包装等の所定の工程を経て製品が製造される。
このように本実施の形態によれば、補助紙20の各々の座標コード22が、基準点Pに対して当該座標コード22が設けられた位置の位置情報を持っている。これにより、断裁後の補助紙20の座標コード22を読み取ることにより、補助紙20のどの位置に設けられた座標コード22であるかを識別することができる。このため、印刷物11の断裁後に、各々のジョブ13を特定することができる。この結果、印刷物11の断裁後に断裁された各々の印刷物11を確実に仕分けすることができる。
また、本実施の形態によれば、補助紙20の紙本体21上に、絵柄30が形成されており、絵柄30が、断裁された各々の補助紙20を区別可能に形成されている。これにより、印刷物11の断裁後に断裁された各々の印刷物11を確実に仕分けすることができる。
また、本実施の形態によれば、印刷束10の断裁後に、各座標コード22に基づいてジョブ13を特定し、各ジョブ13上に、各ジョブ13の情報を記録した札40を配置している。これにより、例えば各々の断裁束10Aが異なるパレット15上に載置された場合においても、各々のジョブ13を特定することができ、印刷ロット間におけるジョブ13の混入を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、一の印刷束10を断裁する工程により断裁された断裁束10A上に、その次回の印刷束10を断裁する工程で断裁された断裁束10Aを載置する工程が設けられている。また、当該工程において、補助紙20に形成された絵柄30に基づいて、一の印刷束10を断裁する工程により断裁された断裁束10Aのジョブ13と、その次回の印刷束10を断裁する工程で断裁された断裁束10Aのジョブ13とを一致させている。これにより、各々の断裁束10Aを、異なるジョブ13が印刷された印刷物11の断裁束10A上に積載する不具合を防止することができる。このため、印刷物11の断裁後に断裁された各々の印刷物11を確実に仕分けすることができる。
また、本実施の形態によれば、補助紙20を重ねる工程において、補助紙20が、印刷物11の印刷束10のうち、印刷物11の上から二枚目に挿入される。これにより、印刷束10を断裁する工程において、作業者が印刷物11の位置決めマークを目視することができる。このため、作業者が印刷束10の断裁位置を目視することができ、印刷束10を各々のジョブ13ごとに精度良く断裁することができる。
また、本実施の形態によれば、印刷物11の中心Oからずれた位置に印刷物11の製品情報を示す管理コード14が設けられ、補助紙20には、補助紙20を印刷束10に重ねた際に、管理コード14と重なる位置に、補助紙20の種類を特定することができる特定コード23が設けられている。これにより、補助紙20を印刷束10に重ねる際に、補助紙20の位置合わせを行うことができる。すなわち、仮に補助紙20を上下反転した状態で印刷束10に重ねた場合、特定コード23が印刷物11の管理コード14に重ならなくなる。このため、補助紙20が上下反転した状態であることを視覚的に認識しやすくなっている。これにより、補助紙20が上下反転した状態で印刷束10に重ねられる不具合を防止することができる。
(変形例)
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図11は、補助紙の変形例を示す平面図であり、図12は、本実施の形態による断裁方法の変形例の手順を示すフローチャートである。図11及び図12に示す変形例は、紙本体21上に異なる絵柄30、30Aが形成された2種類の補助紙20、20Aを用意するものであり、他の構成は、上述した図1乃至図10に示す構成と略同様である。図11及び図12において、図1乃至図10に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、補助紙20Aの紙本体21上に、絵柄30Aが形成されている。この絵柄30Aは、上述した補助紙20の絵柄30と異なっており、2種類の補助紙20、20Aが用意されている。
絵柄30Aは、複数の第1識別列31Aと、互いに隣り合う第1識別列31Aの間に配置された複数の第2識別列32Aと、Y方向(図11の上下方向)に沿って色分けされた色分け領域33とを含んでいる。このうち、図11に示す例においては、各々の第1識別列31Aには、各々が略円形状に形成されるとともに、Y方向に並ぶ複数の枠31bが設けられている。他の構成は、上述した第1識別列31と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
また、図11に示す例においては、各々の第2識別列32Aには、各々が略円形状に形成されるとともに、Y方向に並ぶ複数の枠32bが設けられている。他の構成は、上述した第2識別列32と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
また、色分け領域33は、上述した絵柄30の色分け領域33と同様であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
このように、紙本体21上に異なる絵柄30、30Aが形成された2種類の補助紙20、20Aを用意することにより、異なる印刷ロット間において補助紙20を使い分けることができる。このため、断裁された各々のジョブ13が、異なる印刷ロットのジョブ13に混入することを防止することができる。
なお、絵柄30Aが複数の第1識別列31Aと、複数の第2識別列32Aと、色分け領域33とを含んでいる例について説明したが、これに限られるものではない。補助紙20Aに形成される絵柄は、補助紙20Aが断裁された後に、当該断裁された各補助紙20Aの断裁前における補助紙20A内でのX方向およびY方向の相対的な位置を目視判定することができれば、任意に変更することができる。
また、この場合、上述した特定コード23は、補助紙20、20Aの種類を特定することができる。すなわち、特定コード23は、紙本体21上に形成された絵柄30、30Aを識別する情報を持っている。このため、絵柄30A、30Aは、補助紙20、20Aの紙本体21上に設けられた上述した特定コード23を読み取ることにより、識別することができる。すなわち、上述した図4に示す例においては、特定コード23を読み取ることにより、紙本体21上には絵柄30Aが形成されている、という情報を取得することができ、図11に示す例においては、特定コード23を読み取ることにより、紙本体21上には絵柄30Aが形成されている、という情報を取得することができる。
また、データベース52上には、補助紙20、20Aの特定コード23に関する情報が保存されており、印刷束10を断裁する際に、絵柄30または絵柄30Aのうち、いずれかの絵柄が形成された補助紙20、20Aを使用するかが決定される。
次に、図12により、印刷束10を断裁する断裁方法について説明する。
まず、補助紙20を準備する(ステップS1)。
次に、印刷物11を印刷する(ステップS2)。
次いで、データベース52が、製造情報やJDFデータから、印刷束10の印刷物11に関する多面付け情報を取得する(ステップS3)。
次に、作業員が断裁する印刷物11を決定する(ステップS4)。この際、例えば、作業者がデータベース52上に保存されたデータから、断裁する印刷物11を決定する際に(ステップS4)、絵柄30または絵柄30Aのうち、いずれかの絵柄が形成された補助紙20、20Aを使用するかが決定される。なお、以下の例においては、絵柄30Aが形成された補助紙20を使用する例について説明する。
次に、複数のジョブ13が多面付け印刷された印刷物11を積み重ねた印刷束10を断裁機上に載置する(ステップS5)。
次いで、作業者が、印刷束10の印刷物11に印刷された管理コード14をコード読み取り部51で読み込む。この際、データベース52において、断裁機上に載置された印刷束10の印刷束11と、ステップS4において決定された印刷物11とが一致しているか否かが判断される(ステップS6)。データベース52において、断裁機上に載置された印刷束10の印刷束11が、ステップS4において決定された印刷物11であると判断された場合(ステップS6のYES)、後述するように、作業者が印刷束10に補助紙20Aを重ねる。
次に、印刷束10に補助紙20Aを重ねる(ステップS7)。この際、例えば、作業者が補助紙20Aの位置合わせを行った後、作業者が、補助紙20Aの特定コード23をコード読み取り部51で読み込む。この際、重ねられた補助紙が、データベース52において、ステップS4において決定された絵柄30Aが形成された補助紙20Aであるか否かが判断される(ステップS20)。データベース52において、印刷束10に重ねられた補助紙20Aが、ステップS4において決定された絵柄30Aが形成された補助紙20Aであると判断された場合(ステップS20のYES)、補助紙20Aが重ねられた印刷束10を、後述するように断裁する。一方、データベース52において、印刷束10に重ねられた補助紙が、ステップS4において決定された絵柄30Aが形成された補助紙20Aではないと判断された場合(ステップS20のNO)、作業内容表示装置53においてエラー表示がなされる。この場合、作業者は印刷束10から当該補助紙(すなわち補助紙20)を取り出し、ステップS6において説明したように、ステップS4において決定された補助紙20Aを印刷束10に重ね直す。
その後、上述したステップS8〜ステップS12により、所定の印刷ロットにおいて印刷された印刷物11が全て断裁され、各々の印刷物11の束が製造される。その後、包装等の所定の工程を経て製品が製造される。
その後、異なる印刷ロットの印刷束10を断裁する場合、前回の印刷ロットの印刷束10を断裁する際に使用した補助紙20Aの絵柄30Aと異なる絵柄30が形成された補助紙20を準備する。そして、上述したステップS1〜ステップS12までの工程を行い、製品を製造する。
このように、異なる印刷ロット間において、異なる絵柄30、30Aが形成された補助紙20、20Aを交互に使用することにより、断裁された印刷物11が異なる印刷ロットに混入する不具合を回避することができる。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 印刷束
10A 断裁束
11 印刷物
13 ジョブ
14 管理コード
20 補助紙
20A 補助紙
21 紙本体
22 座標コード
23 特定コード
30 絵柄
30A 絵柄
40 札

Claims (8)

  1. 複数のジョブが多面付け印刷された印刷物の断裁後に、各々の前記ジョブを特定することを補助するために使用する補助紙であって、
    紙本体と、前記紙本体上に二次元的に分配して印刷された複数の座標コードとを備え、
    各々の前記座標コードは、ある基準点に対して当該座標コードが設けられた位置の位置情報を持つことを特徴とする補助紙。
  2. 前記補助紙の前記紙本体上に、絵柄が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の補助紙。
  3. 前記絵柄は、断裁された各々の前記補助紙を区別可能に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の補助紙。
  4. 紙本体と、前記紙本体上に二次元的に分配して印刷された複数の座標コードとを備え、各々の前記座標コードが、ある基準点に対して当該座標コードが設けられた位置の位置情報を持つ補助紙を準備する工程と、
    複数のジョブが多面付け印刷された印刷物の印刷束に、前記補助紙を重ねる工程と、
    前記印刷束に前記補助紙を重ねた状態で、各々の前記ジョブごとに前記印刷束を断裁する工程と、を備えたことを特徴とする断裁方法。
  5. 前記印刷束の断裁後に、各前記座標コードに基づいて各前記ジョブを特定し、各前記ジョブ上に、各前記ジョブの情報を記録した札を配置する工程を更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の断裁方法。
  6. 前記補助紙を準備する工程、前記補助紙を重ねる工程、および前記印刷束を断裁する工程は、この順番に複数回繰り返され、
    前記補助紙に絵柄が形成され、
    一の印刷束を断裁する工程により断裁された第1断裁束上に、その次回の印刷束を断裁する工程で断裁された第2断裁束を載置する工程が設けられ、
    前記載置する工程において、前記補助紙に形成された前記絵柄に基づいて、前記第1断裁束の前記ジョブと前記第2断裁束の前記ジョブとを一致させることを特徴とする請求項4または5に記載の断裁方法。
  7. 前記補助紙を重ねる工程において、前記補助紙は、前記印刷物の前記印刷束のうち、前記印刷物の上から二枚目に挿入されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の断裁方法。
  8. 前記印刷物の中心からずれた位置に前記印刷物の製品情報を示す管理コードが設けられ、
    前記補助紙には、前記補助紙を前記印刷束に重ねた際に、前記管理コードと重なる位置に、前記補助紙の種類を特定することができる特定コードが設けられていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の断裁方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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