JP2000153243A - 洗浄装置のシール方法 - Google Patents

洗浄装置のシール方法

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JP2000153243A
JP2000153243A JP10327270A JP32727098A JP2000153243A JP 2000153243 A JP2000153243 A JP 2000153243A JP 10327270 A JP10327270 A JP 10327270A JP 32727098 A JP32727098 A JP 32727098A JP 2000153243 A JP2000153243 A JP 2000153243A
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Japan
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cleaning
sealing member
lid
partition wall
chamber
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JP10327270A
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Masahide Uchino
正英 内野
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Japan Field Co Ltd
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Japan Field Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄槽と蓋体との接続部に配置するシール部材
の摩耗や破損を防いで、装置の密閉性や耐久性を向上す
る。また、洗浄液の無駄な使用を防止し、処理に必要と
するエネルギーや時間を省いて、洗浄及び乾燥処理を経
済的に行う。 【解決手段】被洗浄物30の洗浄処理を行う洗浄槽1
の、洗浄液11又は洗浄蒸気の流通する開口部26を、
シール部材28を介して蓋体27により密閉可能とす
る。このシール部材28を、洗浄槽1と蓋体27との接
続部の、上部側に配置した部材の下面に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電機部品、機械部品そ
の他の被洗浄物の洗浄及び乾燥処理を行うための洗浄装
置のシール方法に係るもので、洗浄及び乾燥処理を、迅
速かつ経済的に行うことが出来るようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、被洗浄物の洗浄処理を行う洗浄装
置に於いて、洗浄槽の開口部を、オーリングやパッキン
等のシール部材を介して、蓋体にて密閉可能としたもの
が存在する。この蓋体とシール部材により、洗浄槽内を
密閉し、各処理を行うものである。そして、洗浄槽と蓋
体との接続部に於いて、従来は下側に配置した部材の上
面にシール部材を配置していた。
【0003】そして、この洗浄装置の一従来例を説明す
ると、図2に示す如く、(1)は2槽式の洗浄槽で、仕切
壁(2)を介して上部処理室(3)と、下部処理室(4)とを
形成している。そして、仕切壁(2)には、上部処理室
(3)と下部処理室(4)とを連通する開口部(5)を開口し
ている。この開口部(5)の下面に、蓋体(6)を接続する
事により、上部処理室(3)と下部処理室(4)との連通を
遮断するとともに、上部処理室(3)内を密閉可能として
いる。また、この密閉性を高めるため、仕切壁(2)と蓋
体(6)との接続部に於いて、下側に配置した蓋体(6)の
上面に、オーリングやパッキン等のシール部材(7)を配
置している。そして、下部処理室(4)には、洗浄液(1
1)を充填し、被洗浄物(8)の浸漬洗浄を可能としてい
る。
【0004】上述の如き装置で、被洗浄物(8)の浸漬洗
浄及び乾燥処理を行うには、まず、図2の2点鎖線で示
す如く、蓋体(6)とともに被洗浄物(8)を下降し、下部
処理室(4)の洗浄液(11)内に浸漬する。この浸漬によ
り、被洗浄物(8)の浸漬洗浄を行っていた。
【0005】次に、蓋体(6)とともに被洗浄物(8)を上
昇し、開口部(5)を介して被洗浄物(8)を上部処理室
(3)側に配置する。また、図2の実線で示す如く、仕切
壁(2)の開口部(5)に蓋体(6)を接続し、上部処理室
(3)内を密閉する。そして、この上部処理室(3)内に冷
風や温風を導入したり、上部処理室(3)内を減圧する事
により、被洗浄物(8)の乾燥処理を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如く、蓋体(6)の上面にシール部材(7)を配置する方法
では、下部処理室(4)の洗浄液(11)内から蓋体(6)を
引き上げた際に、蓋体(6)の上面とシール部材(7)とで
形成される凹部(10)や、シール部材(7)の上面に、被
洗浄物(8)から落下した汚物や、洗浄液(11)が滞留し
てしまう。また、図2の矢印で示す如く、上部処理室
(3)内の被洗浄物(8)から落下した洗浄液(11)も、上
記の凹部(10)に滞留していた。
【0007】そのため、蓋体(6)を仕切壁(2)の開口部
(5)に接続すると、シール部材(7)の上面に付着した汚
物等の異物の介在により、シール部材(7)が破損した
り、良好に接続できなくなったりして、上部処理室(3)
の密閉性を低下する事があった。また、乾燥処理の際に
は、被洗浄物(8)の表面に付着した洗浄液(11)を乾燥
するだけでなく、上部処理室(3)の内面全部を乾燥する
ため、凹部(10)に滞留した洗浄液(11)まで乾燥しな
ければならないものとなる。そのため、乾燥時間が長く
かかったり、多くの熱エネルギーを必要とするととも
に、洗浄液(11)の消費量も多く、様々な点で無駄を生
じていた。
【0008】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、洗浄槽と蓋体の接続部に配置するシー
ル部材を、上部側に配置した部材の下面に配置する事に
より、シール部材への汚物の付着や、洗浄液の残留を防
止しようとするものである。その結果、シール部材の摩
耗や破損を防いで、洗浄槽の密閉性や耐久性を持続可能
とするとともに、洗浄液やエネルギーの無駄な使用を防
止して、経済的な洗浄及び乾燥処理を可能とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、被洗浄物の洗浄処理を行う洗浄槽の、
洗浄液又は洗浄蒸気の流通する開口部を、シール部材を
介して蓋体により密閉可能としたものに於いて、洗浄槽
と蓋体との接続部の、上部側に配置した部材の下面にシ
ール部材を配置して成るものである。
【0010】
【作用】本発明は上述の如く構成したものであるから、
まず、被洗浄物に洗浄処理を施すには、洗浄槽から蓋体
を外すか、ずらす事により開口部を開口して、洗浄液又
は洗浄蒸気を洗浄槽内に導入する。この洗浄液の導入に
より、被洗浄物の洗浄を行う事ができる。そして、洗浄
液の導入の際に、従来は、蓋体と洗浄槽との接続部に於
いて、下側に配置する部材の上面にシール部材を配置し
ていたので、これらで構成される凹部や、シール部材の
上面に、汚物や洗浄液が滞留していた。
【0011】しかし、本発明では、蓋体と洗浄槽との接
続部に於いて、上側の部材の下面にシール部材を配置し
ているので、シール部材に汚物や洗浄液が付着しても、
重力で直ちに落下し、残留する事は少ない。また、シー
ル部材と蓋体又は洗浄槽とで形成される凹部も、下方向
に向いているので、洗浄液が残留する事はない。従っ
て、洗浄液の無駄な使用を防止して、経済的な洗浄処理
が可能となる。
【0012】そして、被洗浄物の洗浄が終了し、引き続
き被洗浄物の乾燥処理を行う場合には、蓋体を開口部に
接続して、洗浄槽内を密閉する。この接続の際に、前述
の如く、シール部材には、洗浄液や汚物が付着していな
いので、シール部材の破損や摩耗を防止して、良好な接
続が可能となる。そのため、洗浄槽内の気密性を長期
間、持続可能として、装置の耐久性を向上させるものと
なる。
【0013】この密閉状態の洗浄槽内に、温風、冷風等
を導入する事により、被洗浄物や洗浄槽内に付着した洗
浄液の乾燥処理を行う事ができる。また、洗浄槽内を減
圧する事により、洗浄液の沸点が低下し、急速な乾燥処
理が可能となる。このように、乾燥処理を行う際に、先
に行った洗浄処理に於いて、シール部材と蓋体又は洗浄
槽とで形成される凹部に、洗浄液が滞留していないの
で、乾燥時間が短くてすむとともに、無駄なエネルギー
の消費を防ぎ、迅速で経済的な乾燥処理が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を洗浄及び乾燥処理を行う洗浄
装置で実施した一例を図1に於て説明すれば、(20)は
縦型の洗浄槽で、仕切壁(21)を介して上部側を洗浄室
(22)、下部側を蒸気発生室(23)としている。この蒸
気発生室(23)には、洗浄液(24)を充填しており、適
宜の加熱手段(25)により、この洗浄液(24)の蒸気化
を可能としている。そして、仕切壁(21)には、洗浄室
(22)と蒸気発生室(23)とを連通するとともに、蒸気
発生室(23)で発生する洗浄蒸気を洗浄室(22)内に導
入するための開口部(26)を開口している。
【0015】この開口部(26)には、蓋体(27)を接続
して洗浄室(22)と蒸気発生室(23)との連通を遮断す
るとともに、洗浄室(22)内を密閉可能としている。こ
の蓋体(27)は、蒸気発生室(23)側に配置し、仕切壁
(21)の下面から開口部(26)を被覆するよう形成して
いる。そして、蓋体(27)と仕切壁(21)との接続部
に、オーリング、パッキン等のシール部材(28)を配置
する事により、密閉性を高めている。また、この蓋体
(27)と仕切壁(21)の接続部に於いて、従来技術で
は、シール部材(7)を、接続部の下側に位置する蓋体
(6)の上面に配置していたが、本発明では、図1に示す
如く、上側に位置する仕切壁(21)の下面にシール部材
(28)を配置している。
【0016】そして、上述の如き洗浄槽(20)で洗浄及
び乾燥処理を行うには、まず、洗浄室(22)内に被洗浄
物(30)を収納する。そして、仕切壁(21)の開口部
(26)を被覆する蓋体(27)を、蒸気発生室(23)側に
僅かに下降する事により、開口部(26)を開口し、蒸気
発生室(23)と洗浄室(22)とを連通する。そして、蒸
気発生室(23)内の洗浄蒸気を、開口部(26)を介し
て、図1の矢印で示す如く、洗浄室(22)内に導入す
る。この導入により、被洗浄物(30)と洗浄蒸気とが接
触し、蒸気洗浄処理が行われる。そして、この洗浄処理
の過程で、被洗浄物(30)と接触した洗浄蒸気が凝縮さ
れて洗浄液(24)に戻り、被洗浄物(30)に付着した汚
物を洗い流しながら、開口部(26)を介して蒸気発生室
(23)側に流下する。
【0017】そして、本発明では、シール部材(28)を
仕切壁(21)の下面に設けているので、汚物を含んだ洗
浄液(24)が流下しても、シール部材(28)には、蓋体
(27)との接続面に、この汚物等の異物が付着する事は
ない。また、シール部材(28)を仕切壁(21)の下面に
設けた効果により、この洗浄液(24)の流下経路に、汚
物や洗浄液(24)が滞留するような凹部は形成されず、
蒸気発生室(23)内に確実に落下するものとなる。尚、
蓋体(27)は、水平に配置しているため、上面に汚物や
洗浄液(24)が滞留する事があるが、蓋体(27)を傾け
る事により、これらを蒸気発生室(23)内に落下させる
事ができる。
【0018】このように、蒸気発生室(23)内に戻った
洗浄液(24)は、蒸留再生使用が可能となるとともに、
洗浄液(24)の液切りを良好に行えるので、洗浄液(2
4)の経済的な使用が可能となる。
【0019】そして、蒸気洗浄処理が終了したら、開口
部(26)に蓋体(27)を接続して洗浄室(22)内を密閉
する。この際、仕切壁(21)に配置したシール部材(2
8)には、蓋体(27)との接触面に、汚物等の異物が付
着していないので、シール部材(28)が破損したり、密
閉性を悪くする事がなく、良好な接続が可能となる。
【0020】次に、この洗浄室(22)内に適宜の手段で
冷風や温風を導入したり、洗浄室(22)内を減圧して洗
浄液(24)の沸点を低下する事により、被洗浄物(30)
や洗浄室(22)に付着した洗浄液(24)の乾燥処理を行
う。この乾燥処理の際も、前述の如く、洗浄室(22)内
の余分な洗浄液(24)の液切りが良好に行われているの
で、乾燥時間を短縮する事ができるとともに、乾燥に使
用するエネルギーが少なくて済むものとなる。そのた
め、乾燥処理を迅速かつ経済的に行う事が可能となる。
【0021】また、上記実施例では、蓋体(27)を蒸気
発生室(23)側に配置し、下方から仕切壁(21)の開口
部(26)に接続しているが、他の異なる実施例として、
蓋体(27)を洗浄室(22)側に配置し、上方から仕切壁
(21)の開口部(26)に接続するものであっても良い。
その場合は、上側に位置する蓋体(27)の下面にシール
部材(28)を配置するものとする。何れの場合でも、蓋
体(27)と洗浄槽(20)の仕切壁(21)との接続部に於
いて、上側に位置する部材の下面に、シール部材(28)
を配置する事により、シール部材(28)を保護するとと
もに、洗浄室(22)側への洗浄液(24)の残留を防止し
て、洗浄及び乾燥処理を効率的かつ経済的に行う事が可
能となる。
【0022】また、上記実施例では、被洗浄物(30)の
洗浄及び乾燥処理を行う装置に本発明のシール方法を用
いているが、他の異なる実施例として、洗浄処理のみを
行う装置に用いても良いし、乾燥処理のみを行う装置に
用いても良い。このような場合でも、洗浄液やエネルギ
ーの無駄な消費を防止して、経済的で迅速な処理が可能
となる。
【0023】また、上記実施例では、被洗浄物(30)に
蒸気洗浄を行う洗浄装置に本発明のシール方法を用いて
いるが、他の異なる実施例として、図2の従来例で示す
如き浸漬洗浄装置に用いる事もできる。この場合も、仕
切壁(21)の下面にシール部材(28)を配置すれば、浸
漬洗浄後に、蓋体(27)を開口部(26)に接続しても、
シール部材(7)に汚物が付着していないから、気密性に
優れた良好な接続が可能となる。また、シール部材(7)
を仕切壁(21)側に配置している事により、蓋体(27)
の上面には、洗浄液(24)が滞留するような凹部が形成
されず、良好な液切りが行われる。従って、上部処理室
内での乾燥処理の際、洗浄液(24)の無駄な消費を防止
するとともに、エネルギー効率に優れた乾燥処理が可能
となる。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、被洗浄物の洗浄及び又は乾燥を行う洗浄槽に於い
て、洗浄液が流通する開口部と蓋体との接続部に配置す
るシール部材を、上部側に配置した部材の下面に配置す
る事により、シール部材への汚物等の異物の付着や、洗
浄液の残留を確実に防止する事ができる。その結果、シ
ール部材の摩耗や破損を防いで、洗浄槽の密閉性を持続
可能とし、装置の耐久性が向上する。更に、洗浄液の無
駄な使用を防止して、洗浄処理の経済性を向上する。ま
た、洗浄処理後の乾燥処理に要するエネルギーの無駄な
消費を防止するとともに、処理時間を短縮する事がで
き、乾燥処理を迅速かつ経済的に行う事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄及び乾燥方法の一例を示す断面
図。
【図2】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
20 洗浄槽 24 洗浄液 26 開口部 27 蓋体 28 シール部材 30 被洗浄物
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月13日(1999.7.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、上記実施例では、被洗浄物(30)に
蒸気洗浄を行う洗浄装置に本発明のシール方法を用いて
いるが、他の異なる実施例として、図2の従来例で示す
如き浸漬洗浄装置に用いる事もできる。この場合も、仕
切壁(21)の下面にシール部材(28)を配置すれば、浸
漬洗浄後に、蓋体(27)を開口部(26)に接続しても、
シール部材(28)に汚物が付着していないから、気密性
に優れた良好な接続が可能となる。また、シール部
(28)を仕切壁(21)側に配置している事により、蓋体
(27)の上面には、洗浄液(24)が滞留するような凹部
が形成されず、良好な液切りが行われる。従って、上部
処理室内での乾燥処理の際、洗浄液(24)の無駄な消費
を防止するとともに、エネルギー効率に優れた乾燥処理
が可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物の洗浄処理を行う洗浄槽の、洗
    浄液又は洗浄蒸気の流通する開口部を、シール部材を介
    して蓋体により密閉可能としたものに於いて、洗浄槽と
    蓋体との接続部の、上部側に配置した部材の下面にシー
    ル部材を配置した事を特徴とする洗浄装置のシール方
    法。
JP10327270A 1998-11-17 1998-11-17 洗浄装置のシール方法 Pending JP2000153243A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013202566A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sharp Corp 洗浄乾燥装置および洗浄乾燥方法

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