JPH07243074A - 真空脱脂洗浄装置及びその真空脱脂洗浄方法 - Google Patents

真空脱脂洗浄装置及びその真空脱脂洗浄方法

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JPH07243074A
JPH07243074A JP6452194A JP6452194A JPH07243074A JP H07243074 A JPH07243074 A JP H07243074A JP 6452194 A JP6452194 A JP 6452194A JP 6452194 A JP6452194 A JP 6452194A JP H07243074 A JPH07243074 A JP H07243074A
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degreasing
vacuum
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drying chamber
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 装置コストが低廉で、処理能力の大きい真空
脱脂洗浄装置及びその真空脱脂洗浄方法を提供するこ
と。 [構成] 真空ポンプ62、トラップ61、及び洗浄剤
Sの蒸留再生装置64を共有させて第1、第2洗浄乾燥
4151を設け、被洗浄物Wの真空脱脂洗浄に際し
ては、一方が脱脂洗浄工程にある時は、他方は真空乾燥
工程にあるように作動させ、必要に応じて洗浄剤Sの再
生を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置や精密機器
等の工業製品を洗浄剤によって真空系で脱脂洗浄する装
置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の工業製品を真空
脱脂洗浄するための、第1従来例としての真空脱脂洗浄
装置20の配管系統図を図5に示した。この装置20は
二室型と称されるものであり、タンクT内に隔壁Aによ
り乾燥室21と洗浄室22とが上下に画成され、隔壁A
の開口Aaを真空シール可能に仕切弁24が設けられて
いる。乾燥室21の一側壁部に形成した開口Taを介し
て被洗浄物Wを出し入れし得るように扉23が設けら
れ、乾燥室21はバルブ9を介して真空排気装置として
のトラップ15と真空ポンプ16とが接続されている。
なお、扉23の外部には、被洗浄物Wの装填装置29が
設けられている。又、洗浄室22には洗浄剤Sが収容さ
れ、バルブ25、26を介して洗浄剤Sを再生させるた
めの蒸留再生装置64が接続されている。すなわち、洗
浄剤Sは洗浄室22の底部からバルブ25のラインを経
て蒸留再生装置64へ送り込まれ、油脂分を分離され再
生された洗浄剤Sはバルブ26のラインを経て洗浄室2
2の上部へ戻されるようになっている。更には、受け入
れた被洗浄物Wを乾燥室21から洗浄室22へ降ろして
洗浄剤Sに液浴させ、次いで乾燥室21へ引き上げるた
めの昇降台28を備えた昇降装置27が乾燥室21内を
主体にして設けられており、図示されていないが乾燥室
21には系内へN2 ガスを送り込むためのN2 ガス配管
が配設されている。
【0003】この第1従来例の作用を説明するに、先ず
全バルブは閉の状態にあり、洗浄室22内はN2 ガス雰
囲気にあるものとする。扉23を開として、装填装置2
9によって被洗浄物Wを乾燥室21へ押し込み、昇降装
置27の昇降台28へ載置して扉23を密閉する。そし
て、図示しないN2 ガス配管からのN2 ガスで乾燥室2
1内の空気を置換してから、仕切弁24を開とし、被洗
浄物Wを昇降装置27によって洗浄室22内へ下降さ
せ、洗浄剤Sに液浴させる。所定時間後、乾燥室21
引き上げて仕切弁24を閉とする。
【0004】次いで、バルブ9を開とし、真空ポンプ1
6によって乾燥室21内を真空排気し、被洗浄物Wに付
着している洗浄剤Sを真空乾燥する。所定時間後にバル
ブ9を閉とし、乾燥室21内へN2 ガスを導入して大気
圧としてから、扉23を開とし、被洗浄物Wを取り出
す。このようにして真空脱脂洗浄の1サイクルが完了す
るが、以後このサイクルが繰り返される。
【0005】この間、必要であれば、洗浄剤Sの再生を
行なう。すなわち、バルブ25、26を開とし、蒸留再
生装置64に付属する送液ポンプによって、洗浄剤Sを
洗浄室22から蒸留再生装置64へ送り込み、再生され
た洗浄剤Sは蒸留再生装置64に付属する送液ポンプに
よって洗浄室22へ戻される。なお、洗浄剤Sには通常
は消防法上の第3石油類に該当する炭化水素系のものが
使用される。
【0006】この二室型の真空脱脂洗浄装置20は液浴
方式で脱脂効率が高いほか、洗浄剤Sを加温すると真空
脱脂洗浄サイクルが短縮されて20分間程度になり、従
来の各種真空脱脂洗浄装置の中では最短の真空脱脂洗浄
サイクルを与える。又、洗浄室22内の洗浄剤Sは常に
大気に触れることがないように操作されるので、引火、
爆発に対する安全性も高い。
【0007】しかし、この装置20は二室型であること
による欠点もある。すなわち、真空シールされる大型の
仕切弁24や昇降装置27が全体の装置コストを大巾に
上昇させている。
【0008】次に第2従来例として、一室型と称される
真空脱脂洗浄装置30を説明する。図6はこの装置30
の配管系統図であり、洗浄剤Sを収容するタンクT’内
の洗浄乾燥室31は蓋32によって密閉され、被洗浄物
Wは洗浄乾燥室31内の架台33の上に載置される。洗
浄乾燥室31の上部には、バルブ9を介してトラップ1
5と、これに続く真空ポンプ16が接続されており、図
示しないがN2 ガス配管も配設されている。更には、洗
浄乾燥室31には、バルブ35、36を介して、洗浄剤
Sの受器34が接続されている。これは、洗浄乾燥室
内で真空乾燥が行なわれる間、洗浄剤Sを一時的に貯
留待避させ、次に洗浄乾燥室31内で脱脂洗浄が行なわ
れる時には、受器34から洗浄剤Sを再び洗浄乾燥室
へ戻すためにある。又、受器34にはバルブ37を介
して蒸留再生装置64が接続され、受器34中の洗浄剤
Sはバルブ37のラインを経て蒸留再生装置64へ送り
込まれ、再生された洗浄剤Sはバルブ38のラインを経
て洗浄乾燥室31へ戻されるようになっている。
【0009】この第2従来例の装置30は次のように作
用する。なお、全てのバルブは閉の状態にあり、洗浄乾
燥室31内の洗浄剤Sは受器34に貯留されているもの
とする。蓋32を開けて被洗浄物Wを洗浄乾燥室31
の架台33に載置し、蓋32で密閉する。そして、洗浄
乾燥室31内の空気を図示しないN2 ガス配管からのN
2 ガスで置換する。次に、バルブ36を開とし、受器3
4に付属する送液ポンプによって洗浄剤Sを受器34か
ら洗浄乾燥室31へ戻して、被洗浄物Wを液浴させる。
図6はその液浴状態を示している。所定時間後、バルブ
35を開とし、受器34に付属する送液ポンプによって
洗浄乾燥室31内の洗浄剤Sを受器34へ移し、バルブ
35、36を閉とする。
【0010】次いで、バルブ9を開とし、真空ポンプ1
6によって洗浄乾燥室31を真空排気して被洗浄物Wに
付着している洗浄剤Sを真空乾燥する。乾燥が終了すれ
ばバルブ9を閉とし、洗浄乾燥室31へN2 ガスを導入
して大気圧としてから、蓋32を開け被洗浄物Wを取り
出して、真空脱脂洗浄の1サイクルが完了する。そし
て、このサイクルが繰り返される。
【0011】この間、洗浄剤Sが油脂分で汚れて来れ
ば、洗浄剤Sの再生が行なわれる。すなわち、バルブ3
7を開とし、蒸留再生装置64に付属する送液ポンプに
よって受器34中の洗浄剤Sを蒸留再生装置64へ送り
込み、再生された洗浄剤Sはバルブ38を開とし、同じ
く蒸留再生装置64に付属する送液ポンプによって洗浄
乾燥室31へ戻した後、バルブ37、38は閉とされ
る。
【0012】この第2従来例の一室型の真空脱脂洗浄装
置30は、第1従来例のような仕切弁12、昇降装置2
7を持たないので、装置コストは大巾に低下するが、洗
浄乾燥室31において脱脂洗浄と真空乾燥とを行なう故
に、洗浄剤Sを洗浄乾燥室31と受器34との間で往復
させており、これに時間を要して洗浄乾燥室31に遊び
が生じ、脱脂洗浄サイクルの時間は第1従来例のほぼ2
倍となっている。従って、第2従来例の処理能力当りの
装置コストは、第1従来例の場合と較べて、それ程低下
していない。
【0013】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、装置コストが低く、かつ二室型真空脱
脂洗浄装置と同等以上の処理能力を有する真空脱脂洗浄
装置及びその真空脱脂洗浄方法を提供することを目的と
する。
【0014】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、被洗浄
物を収容する複数の洗浄乾燥室と、該複数の洗浄乾燥室
に接続される共通の真空排気装置及び洗浄剤の蒸留再生
装置とからなり、前記複数の洗浄乾燥室は対を構成して
前記洗浄剤の移替路で相互に接続され、それぞれの前記
洗浄乾燥室と前記真空排気装置とは排気路で接続され、
前記各洗浄乾燥室と前記蒸留再生装置とは、前記洗浄乾
燥室から前記蒸留再生装置に至る回収洗浄剤路と、前記
蒸留再生装置から前記洗浄乾燥室に至る再生洗浄剤路と
によって、前記洗浄剤が循環可能なように接続されてい
ることを特徴とする真空脱脂洗浄装置、によって達成さ
れる。
【0015】又、以上の目的は、被洗浄物を収容する複
数の洗浄乾燥室と、該複数の洗浄乾燥室によって共有さ
れる真空排気装置及び洗浄剤の蒸留再生装置とを配設
し、前記複数の洗浄乾燥室は対を構成して前記洗浄剤の
移替路で相互に接続させ、前記各洗浄乾燥室と前記真空
排気装置とは排気路で接続し、前記各洗浄乾燥室と前記
蒸留再生装置とは、前記洗浄乾燥室から前記蒸留再生装
置に至る回収洗浄剤路と、前記蒸留再生装置から前記洗
浄乾燥室に至る再生洗浄剤路とによって、前記洗浄剤の
循環路が形成されて接続されている真空脱脂洗浄装置を
使用して、前記被洗浄物を前記洗浄剤によって脱脂洗浄
し、次いで前記被洗浄物に付着する前記洗浄剤を真空乾
燥するに際し、前記複数の洗浄乾燥室の半数が前記脱脂
洗浄の工程にある時は、他の半数は前記真空乾燥の工程
にあるようにすることを特徴とする真空脱脂洗浄方法、
によって達成される。
【0016】
【作用】複数設けた洗浄乾燥室の半数が脱脂洗浄の工程
にある時は、他の半数は真空乾燥の工程にあるようにし
ているので、処理能力は従来の一室型真空脱脂洗浄装置
のほぼ複数倍、すなわち従来の二室型真空脱脂洗浄装置
と同等以上の処理が可能であり、かつ真空排気装置及び
蒸留再生装置を共有させているので、装置コストは大巾
には増大しない。又、洗浄剤を圧力差で移替えるので、
運転コストを節減することができ、更には常に再生され
た洗浄剤での脱脂洗浄が可能である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例による真空脱脂洗浄装
置について、図面を参照して説明する。
【0018】図1は第1実施例による真空脱脂洗浄装置
10Aの配管系統図である。本実施例の装置10Aは、
真空排気装置としてのトラップ61、真空ポンプ62、
及び蒸留再生装置64を共有して、第1洗浄乾燥室41
を画成するタンクT1 と第2洗浄乾燥室51を画成する
タンクT2 とが対峙して設けられている。
【0019】すなわち、第1洗浄乾燥室41はシーリン
グ材43を介して蓋42によって密閉され、同じく第2
洗浄乾燥室51はシーリング材53を介して蓋52によ
って密閉される。そして、第1洗浄乾燥室41はバルブ
1を介し、又、第2洗浄乾燥室51はバルブ2を介し
て、共有するトラップ61と、これに続く真空ポンプ6
2とに接続されて排気路とされている。更には第1洗浄
乾燥室41の底部がバルブ3、チーズ66、フィルタ6
3、バルブ5、蒸留再生装置64に含まれるバイパスラ
イン、バルブ8を経て第2洗浄乾燥室51と接続されて
洗浄剤Sの移替路とされ、第2洗浄乾燥室51の底部は
バルブ4、チーズ66、フィルタ63、バルブ5、蒸留
再生装置64に含まれるバイパスライン、バルブ7を経
て第1洗浄乾燥室41と接続されて洗浄剤Sのもう一方
の移替路とされる。
【0020】又更には、第1洗浄乾燥室41の底部から
バルブ3、チーズ66、フィルタ63、バルブ5、蒸留
再生装置64、又は、第2洗浄乾燥室51の底部からバ
ルブ4、チーズ66、フィルタ63、バルブ5、蒸留再
生装置64に至るラインはそれぞれの回収洗浄剤回路と
されている。この蒸留再生装置64はバルブ7を介して
第1洗浄乾燥室41と接続され、又、バルブ8を介して
第2洗浄乾燥室51と接続されて、それぞれへの再生洗
浄剤路とされている。なお、図示していないが、第1洗
浄乾燥室41、第2洗浄乾燥室51の上部には、それぞ
れN2 ガス配管が配設されている。
【0021】本実施例による真空脱脂洗浄装置10Aは
以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0022】本実施例の装置10Aは、第1洗浄乾燥室
41と第2洗浄乾燥室51に関し、一方が被洗浄物Wを
洗浄剤Sに液浴させての脱脂洗浄の工程にある時は、他
方は被洗浄物Wに付着する洗浄剤Sを乾燥させる真空乾
燥の工程にあるように作動され、洗浄剤Sは交互に脱脂
洗浄工程となる第1洗浄乾燥室41と第2洗浄乾燥室
との間を往復される。
【0023】すなわち、図1を参照して、第1洗浄乾燥
41内にはこれから脱脂洗浄される被洗浄物W2 が収
容されて、シーリング材43を介し蓋42で密閉され、
かつ既に真空排気して減圧にされているものとし、第2
洗浄乾燥室51内では、被洗浄物W1 が洗浄剤Sに液浴
されて脱脂洗浄工程は完了しているものとする。又、真
空ポンプ62は常時運転されており、全バルブは閉の状
態にあるものとする。
【0024】バルブ4、5、7を開とすることにより、
第2洗浄乾燥室51内の洗浄剤Sは圧力差によってチー
ズ66、フィルタ63、蒸留再生装置64に含まれるバ
イパスラインを通って第1洗浄乾燥室41内へ移る。こ
の時、洗浄剤Sに固形分が含まれるならば、これはフィ
ルタ63によって瀘別される。この洗浄剤Sの移替え
後、バルブ4、5、7を閉とすると共に、バルブ2を開
として、第2洗浄乾燥室51を真空ポンプ62と繋ぐ。
これらの操作によって、第1洗浄乾燥室41では被洗浄
物W2 の脱脂洗浄が開始され、第2洗浄乾燥室51では
被洗浄物W1 に付着している洗浄剤Sの真空乾燥が開始
される。
【0025】所定時間の経過後、第2洗浄乾燥室51
方はバルブ2を閉とし、図示しないN2 ガス配管からN
2 ガスを導入して大気圧としてから、蓋52を開けて被
洗浄物W1 を取り出す。続いて、次の被洗浄物W3 を収
容し(図示されていない)、シーリング材53を介し
て、蓋52によって密閉する。次いで、第2洗浄乾燥室
51内の空気をN2 ガスで置換した後、バルブ2を開と
して、真空ポンプ16によって第2洗浄乾燥室51を真
空排気し、減圧にしてバルブ2を閉とする。一方、第1
洗浄乾燥室41の方では、この間に被洗浄物W2 の脱脂
洗浄が完了する。
【0026】この状態は、当初において被洗浄物W2
収容して真空減圧下にあった第1洗浄乾燥室41は脱脂
洗浄の完了状態にあり、被洗浄物W1 の脱脂洗浄を完了
していた第2洗浄乾燥室51は被洗浄物W3 を収容して
真空減圧下にあり、丁度、洗浄乾燥室4151とが当
初の工程を入れ替えた状態である。以降、このような操
作が繰り返される。
【0027】上記の真空脱脂洗浄が繰り返されて、洗浄
剤Sが汚れて来ると、それに含まれる油脂分を蒸留再生
装置64によって除去するべく、洗浄剤Sの再生が行な
われる。すなわち、図1によって説明すれば、真空脱脂
洗浄を中断して、第1洗浄乾燥室41は被洗浄物Wn
収容せずに減圧とされ、第2洗浄乾燥室51は被洗浄物
m の脱脂洗浄が完了しているものとする。
【0028】第2洗浄乾燥室51内の洗浄剤Sは上記で
説明したように圧力差によって第1洗浄乾燥室41へ移
され、第2洗浄乾燥室51では、被洗浄物Wm の真空乾
燥、取り出し、続いて被洗浄物Wn の収容が通常の操作
通り行なわれるが、減圧のみ行なわれない。
【0029】第1洗浄乾燥室41へ移替えられた洗浄剤
Sはバルブ3、バルブ5を開とし、蒸留再生装置64に
付属する送液ポンプによって蒸留再生装置64へ送り込
まれる。蒸留再生装置64で油脂分が除かれ再生された
洗浄剤Sは、バルブ8を開とし、蒸留再生装置64に付
属する送液ポンプによって、第2洗浄乾燥室51へ送ら
れて、既に収容されている被洗浄物Wn の脱脂洗浄に使
用される。空になった第1洗浄乾燥室41は次の被洗浄
物Wo が収容され減圧とされて、真空脱脂洗浄の再開に
備えられる。
【0030】洗浄剤Sの再生は上述のように真空脱脂洗
浄プロセスの途中に行なうほかに、真空脱脂洗浄プロセ
スの終了後に、被洗浄物Wのない状態でプロセスとは別
に蒸留再生のみを行なってもよい。
【0031】上記の再生は洗浄剤Sが汚れた時点で、そ
の再生のために蒸留再生装置64を間欠的に運転する再
生方法であるが、蒸留再生装置64を連続的に運転し、
常に再生された洗浄剤Sで脱脂洗浄することも可能であ
る。
【0032】すなわち、図2は図1と同じく本実施例の
装置10Aの配管系統図であるが、図2に示すように、
第2洗浄乾燥室51が脱脂洗浄工程にある時に、バルブ
4、バルブ5、バルブ8を開とし、洗浄剤Sを第2洗浄
乾燥室51と蒸留再生装置64との間で矢印Mで示すよ
うに循環させ再生させる方法である。こうすることによ
って、第2洗浄乾燥室51には常に再生された洗浄剤S
が供給されるので脱脂洗浄効率が向上する。次に第1洗
浄乾燥室41が脱脂洗浄工程となった時は、洗浄剤S
は、勿論、第1洗浄乾燥室41と蒸留再生装置64との
間を矢印Nのように循環される。なお、これらの循環を
させながら被洗浄物Wのない状態で蒸留再生のみを行な
ってもよい。
【0033】以上の実施例では2室の洗浄乾燥室が同じ
形状であることを想定しているが、例えば図3の斜視図
に示すように、一方の洗浄乾燥室41’を円筒体、他方
の洗浄乾燥室51’を直方体とし、両者をほぼ同一の容
積とすれば、形状の異なる被洗浄物の真空脱脂洗浄が可
能となる。
【0034】又、真空ポンプ62と蒸留再生装置64の
能力が大きい場合には、洗浄乾燥室を4室以上の複数と
することができる。図4はこのような第2実施例を示す
が、n対の洗浄乾燥室からなる真空脱脂洗浄装置10B
の配管系統図である。すなわち、洗浄乾燥室は、第1グ
ループのG11、G12、G13、・・・G1nと、第2グルー
プのG21、G22、G23、・・・G2nとのn対からなって
おり、第1グループの洗浄乾燥室が脱脂洗浄の工程にあ
る時は、第2グループの洗浄乾燥室は真空乾燥の工程に
あるように作動される。各洗浄乾燥室と、トラップ6
1、真空ポンプ62とはそれぞれのバルブ1’又は2’
を介して接続されて排気路とされる。第1グループの洗
浄乾燥室G11、G12、G13、・・・G1nの底部は、それ
ぞれのバルブ3’、チーズ66、フィルタ63、バルブ
5、蒸留再生装置64に含まれるバイパスラインを経て
第2グループの洗浄乾燥室G21、G22、G23、・・・G
2nと接続されて洗浄剤Sの移替路とされ、第2グループ
の洗浄乾燥室G21、G22、G 23、・・・G2nの底部は、
それぞれのバルブ4’、チーズ66、フィルタ63、バ
ルブ5、蒸留再生装置64に含まれるバイパスラインを
経て第1グループの洗浄乾燥室G11、G12、G13、・・
・G1nと接続されて洗浄剤Sのもう一方の移替路とされ
る。なお、バルブ1’、2’、3’又は4’は第1実施
例におけるバルブ1、2、3又は4と対応する。又更に
は、第1グループの洗浄乾燥室G11、G12、G13、・・
・G1nの底部から、それぞれのバルブ3’、チーズ6
6、フィルタ63、バルブ5、蒸留再生装置64、又は
第2グループの洗浄乾燥室G21、G22、G23、・・・G
2nの底部から、それぞれのバルブ4’、チーズ66、フ
ィルタ63、バルブ5、蒸留再生装置64に至るライン
はそれぞれの回収洗浄剤回路とされている。この蒸留再
生装置64と各洗浄乾燥室の上部とを直接に結ぶライン
はそれぞれの再生洗浄路である。
【0035】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらによって限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
【0036】例えば以上の実施例においては、脱脂洗浄
中にある洗浄剤Sの加温装置を設けていないが、各洗浄
乾燥室の周囲に加熱スチームの配管を巻装して、洗浄剤
Sを加温するようにしてもよい。
【0037】又、以上の実施例において、例えば第1洗
浄乾燥室41から蒸留再生装置64への回収洗浄剤路に
よる洗浄剤Sの移送に際し、第1洗浄乾燥室41と蒸留
再生装置64との間に別に均圧ラインを設けて移送をス
ムースにすることは好ましく、これとは別の方法とし
て、第1洗浄乾燥室41へN2 ガスを送り込むことも洗
浄剤Sの移送を容易にする。
【0038】又、以上の実施例においては2室を対とす
る洗浄乾燥室としたが、脱脂洗浄工程と真空乾燥工程と
の所要時間が均等でない場合には、長時間の工程を2室
で分担し、短時間の工程を1室で行なうような3室をユ
ニットとする構成にしてもよい。
【0039】
【発明の効果】従来の一室型真空脱脂洗浄装置における
と同様な洗浄乾燥室を複数設けて半数を脱脂洗浄に、他
の半数を真空乾燥に使用するので、洗浄乾燥室に遊びを
生ずることなく、例えば2室とした場合には、従来の一
室型と較べてほぼ2倍の処理能力となり、かつ真空排気
装置と蒸留再生装置とは共有させているので、装置コス
トはそれ程増大しない。従って、処理能力当りの装置コ
ストは大巾に低下する。
【0040】又、脱脂洗浄工程にある洗浄乾燥室と、真
空乾燥工程にある洗浄乾燥室との間で洗浄剤を移替えて
使用するので、別な洗浄剤タンクや配管を必要としな
い。更には、その移替えを圧力差で行なうので、運転コ
ストを節減し得る。
【0041】又、洗浄乾燥室を異なる形状の対として、
異なる形状の被洗浄物を真空脱脂洗浄し得る。
【0042】又、被洗浄物の脱脂洗浄と、洗浄剤の再生
とを同時に行なって、常に再生された洗浄剤で脱脂洗浄
できるので、脱脂洗浄効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による真空脱脂洗浄装置の
配管系統図である。
【図2】図1と同じ図であるが、被洗浄物の脱脂洗浄と
洗浄剤の再生とを同時に行なう真空脱脂洗浄方法におけ
る、洗浄剤の流れを示す。
【図3】洗浄乾燥室の他例を示す斜視図である。
【図4】第2実施例でn対の洗浄乾燥室からなる真空脱
脂洗浄装置の配管系統図である。
【図5】第1従来例による真空脱脂洗浄装置の配管系統
図である。
【図6】第2従来例による真空脱脂洗浄装置の配管系統
図である。
【符号の説明】41 第1洗浄乾燥室51 第2洗浄乾燥室 61 トラップ 62 真空ポンプ 63 フィルタ 64 蒸留再生装置 S 洗浄剤 W 被洗浄物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を収容する複数の洗浄乾燥室
    と、該複数の洗浄乾燥室に接続される共通の真空排気装
    置及び洗浄剤の蒸留再生装置とからなり、前記複数の洗
    浄乾燥室は対を構成して前記洗浄剤の移替路で相互に接
    続され、それぞれの前記洗浄乾燥室と前記真空排気装置
    とは排気路で接続され、前記各洗浄乾燥室と前記蒸留再
    生装置とは、前記洗浄乾燥室から前記蒸留再生装置に至
    る回収洗浄剤路と、前記蒸留再生装置から前記洗浄乾燥
    室に至る再生洗浄剤路とによって、前記洗浄剤が循環可
    能なように接続されていることを特徴とする真空脱脂洗
    浄装置。
  2. 【請求項2】 前記移替路の一部が前記回収洗浄剤路の
    一部として共用される請求項1に記載の真空脱脂洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の洗浄乾燥室がほぼ同一容積で
    異なった形状の対で構成される請求項1又は請求項2に
    記載の真空脱脂洗浄装置。
  4. 【請求項4】 被洗浄物を収容する複数の洗浄乾燥室
    と、該複数の洗浄乾燥室によって共有される真空排気装
    置及び洗浄剤の蒸留再生装置とを配設し、前記複数の洗
    浄乾燥室は対を構成して前記洗浄剤の移替路で相互に接
    続させ、前記各洗浄乾燥室と前記真空排気装置とは排気
    路で接続し、前記各洗浄乾燥室と前記蒸留再生装置と
    は、前記洗浄乾燥室から前記蒸留再生装置に至る回収洗
    浄剤路と、前記蒸留再生装置から前記洗浄乾燥室に至る
    再生洗浄剤路とによって、前記洗浄剤の循環路が形成さ
    れて接続されている真空脱脂洗浄装置を使用して、前記
    被洗浄物を前記洗浄剤によって脱脂洗浄し、次いで前記
    被洗浄物に付着する前記洗浄剤を真空乾燥するに際し、
    前記複数の洗浄乾燥室の半数が前記脱脂洗浄の工程にあ
    る時は、他の半数は前記真空乾燥の工程にあるようにす
    ることを特徴とする真空脱脂洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記脱脂洗浄の工程を完了した半数の前
    記洗浄乾燥室から、次に前記脱脂洗浄の工程に入る他の
    半数の前記洗浄乾燥室へ、前記移替路によって前記洗浄
    剤の移替えを行なう請求項4に記載の真空脱脂洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】 前記洗浄剤の移替えが、半数の前記洗浄
    乾燥室を常圧とし、他の半数の前記洗浄乾燥室を減圧と
    する圧力差によって行なわれる請求項5に記載の真空脱
    脂洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記洗浄乾燥室が前記脱脂洗浄の工程に
    ある時に、前記洗浄乾燥室と前記蒸留再生装置との間で
    前記洗浄剤を循環させて、前記被洗浄物の前記脱脂洗浄
    と、前記洗浄剤の再生とを同時に行なう請求項4に記載
    の真空脱脂洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009142802A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Sakura Seiki Kk インライン洗浄装置

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