JP3746551B2 - 真空洗浄乾燥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄装置に関し、詳しくは、電子部品などの被洗浄物を所定の真空下に洗浄・乾燥するために用いられる真空洗浄乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、電子部品や機械部品などを洗浄するための工業用洗浄液としては、フロン系洗浄液や、トリクロロエタンなどの塩素系溶剤が用いられてきた。しかし、これらの工業用洗浄液には、オゾン層の破壊や地下水の汚染、あるいは作業環境の悪化などを引き起こすという問題点があり、その使用が規制されつつある。そのため、近年、他の洗浄液として、炭化水素系や水系などの種々の洗浄液を用いて洗浄を行う方法が提案、実施されている。
【0003】
そして、より効果的な洗浄を行うために、超音波振動を印加したり、揺動したりしながら洗浄を行う方法などとともに、真空で洗浄を行う方法が提案、実施されるに至っている。
【0004】
この真空で洗浄を行う方法は、被洗浄物の細部にまで洗浄液が行き渡り、洗浄効率が高いという特徴を有しているが、従来の真空洗浄装置は、そのほとんどがバッチ式のものであり、真空洗浄装置を開けて(大気に開放して)被洗浄物を搬入した後、内部を真空にして洗浄を行うようにしたものが多く、被洗浄物の搬入や払出の工程で真空が破られることから、効率が悪いという問題点がある。
【0005】
また、洗浄後の被洗浄物を真空乾燥させる場合も、真空乾燥装置を開けて(大気に開放して)被洗浄物を搬入した後、内部を真空にして乾燥を行うようにしたものが多く、被洗浄物の搬入や払出の工程で真空が破られることから、効率が悪いという問題点がある。
【0006】
また、真空洗浄と真空乾燥の両方を同時に行うようにした真空洗浄乾燥装置も、バッチ式に被洗浄物の搬入や払出を行うものが多く、上記の真空洗浄装置や真空乾燥装置と同様の問題点がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するものであり、洗浄領域や乾燥領域の真空を破ることなく、被洗浄物の搬入及び払出を行うことが可能で、効率よく連続的に被洗浄物の真空洗浄及び真空乾燥を行うことが可能な真空洗浄乾燥装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の真空洗浄乾燥装置は、(a)被洗浄物を内部に搬入するための搬入口と、閉じたときに前記搬入口を密閉することが可能な搬入口開閉手段を備えてなる、所定の温度及び真空条件下で、被洗浄物を洗浄液に浸漬して予備洗浄する予備洗浄室と、(b)前記予備洗浄室との間を気密に仕切る開閉可能な仕切手段(予備洗浄室仕切手段)を介して予備洗浄室と隣接するように配設された、 )予備洗浄された被洗浄物を所定の温度及び真空条件下で洗浄液に浸漬して本洗浄する本洗浄領域と、 )前記本洗浄領域との間を気密に仕切る開閉可能な領域仕切手段により本洗浄領域と連通可能に仕切られた、本洗浄領域において本洗浄された被洗浄物を所定の温度及び真空条件下で真空乾燥させる乾燥領域とを備えてなる、複数の本洗浄・乾燥室と、(c)前記本洗浄・乾燥室との間を気密に仕切る開閉可能な仕切手段(払出室仕切手段)を介して本洗浄・乾燥室と隣接するように配設された、被洗浄物を外部に払い出すための払出口と、閉じたときに前記払出口を密閉することが可能な払出口開閉手段を備えてなり、内部を所定の真空度になるように真空吸引することが可能な、本洗浄・乾燥室を大気に開放することなく被洗浄物を本洗浄・乾燥室から払い出すための被洗浄物払出室とを具備してなり、被洗浄物を前記予備洗浄室に搬入し、前記搬入口開閉手段を閉じて内部を所定の真空度にまで真空吸引して予備洗浄を行った後、前記予備洗浄室仕切手段を開けて被洗浄物を所定の真空度に真空吸引された前記本洗浄・乾燥室内に移動させ、予備洗浄室仕切手段を閉じた後、前記領域仕切手段を開閉して、前記本洗浄領域と前記乾燥領域の間で被洗浄物を移動させ、所定の温度及び真空条件下で被洗浄物の洗浄・乾燥を行った後、前記被洗浄物払出室を所定の真空度に真空吸引した状態で前記払出室仕切手段を開け、被洗浄物を被洗浄物払出室に払い出した後、払出室仕切手段を閉じ、前記払出口開閉手段を開けて被洗浄物を被洗浄物払出室から外部に取り出すことにより、予備洗浄室に被洗浄物を搬入した後、本洗浄・乾燥の終了した被洗浄物の払い出しまで、真空状態を保ったまま、被洗浄物の予備洗浄、及び、本洗浄・乾燥が連続的に行われるように構成されているとともに、前記複数の本洗浄・乾燥室において、複数段の本洗浄・乾燥が行われるとともに、後段になるほど清浄度の高い洗浄液により被洗浄物が洗浄されるように構成されていることを特徴としている。
【0009】
さらに、前記予備洗浄室において、常温〜80℃の温度条件及び大気圧〜50Torrの真空条件で予備洗浄が実施され、かつ、前記本洗浄・乾燥室の本洗浄領域において、50〜120℃の温度条件及び50〜300Torrの真空条件で本洗浄が実施されるとともに、乾燥領域において、30〜120℃の温度条件及び1〜50Torrの真空条件で真空乾燥が実施されるように構成されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】
本発明の真空洗浄乾燥装置は、(a)被洗浄物を内部に搬入するための搬入口と、閉じたときに前記搬入口を密閉することが可能な搬入口開閉手段を備えてなる予備洗浄室と、(b)予備洗浄室仕切手段を介して予備洗浄室と隣接するように配設された、 )本洗浄領域と )開閉可能な領域仕切手段により本洗浄領域と連通可能に仕切られた乾燥領域とを備えてなる複数の本洗浄・乾燥室と、(c)本洗浄・乾燥室との間を気密に仕切る開閉可能な仕切手段(払出室仕切手段)を介して本洗浄・乾燥室と隣接するように配設された、被洗浄物を本洗浄・乾燥室から払い出すための被洗浄物払出室とを備えて構成されており、上記の予備洗浄室の搬入口開閉手段、予備洗浄室仕切手段、領域仕切手段、払出室仕切手段、払出口開閉手段を順次動作(開閉)させながら、被洗浄物を予備洗浄室、本洗浄・乾燥室の本洗浄領域及び乾燥領域、被洗浄物払出室の順に移動させることにより、真空洗浄・乾燥工程の途中で、本洗浄・乾燥室を大気に開放することなく被洗浄物を所定の位置に移動させ、効率よく連続的に真空洗浄及び乾燥を行うことが可能になる。
【0011】
また、前記本洗浄・乾燥室を複数段に構成し、後段になるほど清浄度の高い洗浄液で被洗浄物を洗浄するようにしているので、さらに効率よく被洗浄物を洗浄することができるようになる。
【0012】
さらに、予備洗浄室において、常温〜80℃の温度条件及び大気圧〜50Torrの真空条件で予備洗浄を実施し、かつ、本洗浄・乾燥室の本洗浄領域において、50〜120℃の温度条件及び50〜300Torrの真空条件で本洗浄を実施するとともに、乾燥領域において、30〜120℃の温度条件及び1〜50Torrの真空条件で真空乾燥を実施することにより、有効な真空洗浄を行うことが可能になるとともに、被洗浄物を効率よく確実に乾燥させることが可能になる。
【0013】
また、予備洗浄及び本洗浄の工程で、超音波振動を印加しつつ真空洗浄を行うことにより、被洗浄物の細部に存在する微細な気泡を効率よく除去して洗浄液を被洗浄物の細隙、空隙中にまで確実に行き渡らせることが可能になり、より高い洗浄効率を得ることができるようになる。
【0014】
また、洗浄や乾燥の工程で蒸発した洗浄液をコンデンサに導いて凝縮させることにより回収した洗浄液を、本洗浄・乾燥室または予備洗浄室に戻して循環使用することにより、洗浄液を効率よく使用することが可能になり、真空洗浄乾燥装置全体としての効率を向上させることができるようになる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例にかかる真空洗浄乾燥装置を示す図である。なお、この実施例では、通液性のある材料(金網など)からなる洗浄かごに多数の電子部品を入れたものを被洗浄物とし、これを炭化水素系の洗浄液を用いて洗浄する場合を例にとって説明する。
【0016】
この実施例の真空洗浄乾燥装置は、所定の温度及び真空条件下で、被洗浄物(電子部品)1を予備洗浄用の洗浄液(炭化水素系の洗浄液)2に浸漬して被洗浄物1の予備洗浄を行う予備洗浄室3と、予備洗浄された被洗浄物1を所定の温度及び真空条件下で本洗浄用の清浄度の高い洗浄液(炭化水素系の洗浄液)4に浸漬して本洗浄するとともに、本洗浄後の被洗浄物1の真空乾燥を行う本洗浄・乾燥室5と、本洗浄・乾燥室5内を大気に開放することなく被洗浄物1を本洗浄・乾燥室5から払い出すための被洗浄物払出室7と、被洗浄物1を上下方向に移動させるためのシリンダ機構21と、被洗浄物を水平方向に移動させるためのローラコンベア(図示せず)を備えて構成されている。また、この実施例の真空洗浄乾燥装置は、特に図示しないが、洗浄や乾燥の工程で蒸発した洗浄液を導いて凝縮させることにより洗浄液を回収し、これを本洗浄・乾燥室5に戻すためのコンデンサを備えている。
【0017】
この実施例の真空洗浄乾燥装置において、予備洗浄室3は、洗浄液2を常温〜80℃に保持することが可能な温度制御手段(例えば冷却手段)(図示せず)を備えているとともに、内部を大気圧〜50Torrの真空度に真空吸引することができるように構成されている。また、予備洗浄用の洗浄液2を入れる予備洗浄領域(液相領域)3aには、超音波振動を印加しながら洗浄を行うことができるように、超音波振動装置8が配設されている。また、予備洗浄室3は、被洗浄物1を予備洗浄室3に搬入するための被洗浄物搬入領域6(予備洗浄室3の一部を構成する)を備えており、被洗浄物搬入領域6には、被洗浄物1を内部に搬入するための搬入口13と、閉じたときに搬入口13を密閉することが可能な搬入口開閉手段(シャッター)14が設けられている。なお、この被洗浄物搬入領域6は、フランジ部15を介して予備洗浄室3の気相領域3bと連通している。
【0018】
また、本洗浄・乾燥室5は、予備洗浄室3との間を気密に仕切る開閉可能な予備洗浄室仕切手段(シャッター)9を介して予備洗浄室3と隣接するように配設されており、粗洗浄用の粗洗浄・乾燥領域10、中洗浄用の中洗浄・乾燥領域20及び精洗浄用の精洗浄・乾燥領域30からなる複数段構造を有している。そして、各洗浄・乾燥領域10,20,30はそれぞれ、予備洗浄された被洗浄物1を所定の温度及び真空条件下で洗浄液に浸漬して本洗浄する、互に独立した各本洗浄領域(液相領域)10a,20a,30aと、上記本洗浄領域10a,20a,30aにおいて本洗浄された被洗浄物1を所定の温度及び真空条件下で真空乾燥させる、互に連通する乾燥領域(気相領域)10b,20b,30bとを備えて構成されており、各本洗浄領域10a,20a,30aと、各乾燥領域10b,20b,30bは、開閉可能な領域仕切手段(シャッター)10c,20c,30cにより気密に仕切ることができるように構成されている。
【0019】
なお、各本洗浄領域10a,20a,30aには、洗浄液4(4a,4b,4c)を50〜120℃に加熱、保持することが可能な加熱手段(図示せず)が配設されているとともに、内部を50〜300Torrの真空度に真空吸引することができるように構成されている。また、各乾燥領域10b,20b,30bは、内部を30〜120℃に加熱、保持することができるとともに、1〜50Torrの真空度に真空吸引することができるように構成されている。
【0020】
また、本洗浄用の洗浄液4(4a,4b,4c)を入れる本洗浄領域10a,20a,30aには、超音波振動を印加しながら洗浄を行うことができるように、超音波振動装置8が配設されている。
【0021】
また、被洗浄物払出室7は、被洗浄物1を外部に払い出すための払出口16と、閉じたときに払出口16を密閉することが可能な払出口開閉手段(シャッター)17を備えて構成されており、本洗浄・乾燥室5との間を気密に仕切る開閉可能な払出室仕切手段(シャッター)18を介して本洗浄・乾燥室5と隣接するように配設されている。
【0022】
次に、上記のように構成された真空洗浄乾燥装置を用いて被洗浄物を洗浄する方法について説明する。
【0023】
まず、予備洗浄室3の一部を構成する被洗浄物搬入領域6の搬入口開閉手段14を開けて被洗浄物1を被洗浄物搬入領域6内に搬入した後、搬入口開閉手段14を閉じ、所定の真空度(この実施例では300Torr)になるまで真空吸引する。それから、被洗浄物1を被洗浄物搬入領域6から、洗浄液2が入れられた予備洗浄領域3aの上方の気相領域3bに移動させ、被洗浄物1を所定の温度(この実施例では常温)に保持(冷却)された洗浄液2に浸漬し、超音波振動装置8より超音波振動を印加しながら所定時間予備洗浄を行う。
【0024】
そして、予備洗浄が終了した後、被洗浄物1を洗浄液2中から引き上げ、本洗浄・乾燥室5との間を仕切る予備洗浄室仕切手段9を開けて、被洗浄物1を予備洗浄室3から、所定の真空度(この実施例では300Torr)になるように真空吸引された本洗浄・乾燥室5の粗洗浄・乾燥領域10の乾燥領域(気相領域)10b内に搬入した後、予備洗浄室仕切手段9を閉じ、被洗浄物1を粗洗浄用の本洗浄領域10a内に搬入し、被洗浄物1を洗浄液4aに浸漬して、60℃、300Torrの条件で粗洗浄を行う。そして、粗洗浄が終了した後、被洗浄物1を洗浄液4a中から乾燥領域10bに引き上げ、領域仕切手段10cを閉じて乾燥領域10b内を20Torrまで真空吸引する。なお、このとき、乾燥領域10bと連通する中洗浄・乾燥領域20の乾燥領域20b,精洗浄・乾燥領域30の乾燥領域30bも20Torrにまで真空吸引され、精洗浄終了後の被洗浄物1が乾燥領域30bにおいて真空乾燥されることになる。
【0025】
それから、被洗浄物1を中洗浄・乾燥領域20に移動させ、被洗浄物1を洗浄液4b中に浸漬して、60℃、300Torrの条件で中洗浄を行う。そして、中洗浄が終了した後、被洗浄物1を洗浄液4b中から乾燥領域20bに引き上げ、領域仕切手段20cを閉じて、乾燥領域20b内を再び20Torrまで真空吸引する。
【0026】
それから、被洗浄物1を精洗浄・乾燥領域30に移動させ、被洗浄物1を洗浄液4c中に浸漬して、60℃、300Torrの条件で精洗浄を行う。そして、精洗浄が終了した後、被洗浄物1を洗浄液4c中から乾燥領域30bに引き上げ、領域仕切手段30cを閉じて乾燥領域30b内を再び20Torrまで真空吸引して、精洗浄された被洗浄物1を乾燥させる。
【0027】
このようにして、精洗浄及び乾燥が終ると、本洗浄・乾燥室5と被洗浄物払出室7の間を仕切る払出室仕切手段18を開けて、本洗浄・乾燥室5と、あらかじめ300Torrになるように真空吸引された被洗浄物払出室7を連通させ、被洗浄物1を被洗浄物払出室7に払い出した後、払出室仕切手段18を閉じ、払出口開閉手段17を開けて被洗浄物1を払出口16から外部に取り出す。
【0028】
なお、洗浄や乾燥の工程で蒸発した洗浄液は、コンデンサ(図示せず)に導かれて凝縮し、回収されて本洗浄・乾燥室5に戻される。
【0029】
上記実施例の真空洗浄乾燥装置においては、上述のように被洗浄物1を予備洗浄室3(の被洗浄物搬入領域6)に搬入し、搬入口開閉手段14を閉じた後、予備洗浄室仕切手段9、領域仕切手段10c,20c,30c、払出室仕切手段18、払出口開閉手段17を順次動作させながら、被洗浄物1を、予備洗浄室3、本洗浄・乾燥室5の本洗浄領域10a,20a,30a及び乾燥領域10b,20b,30b、被洗浄物払出室7の順に移動させるようにしているため、被洗浄物1の搬入・払出時、及び予備洗浄室3から本洗浄・乾燥室5への移動時に、本洗浄・乾燥室5を大気に開放することなく被洗浄物1を所定の位置に移動させて、効率よく連続的に真空洗浄及び乾燥を行うことができる。
【0030】
なお、上記実施例では、予備洗浄及び本洗浄の工程で、超音波振動を印加しつつ真空洗浄を行うようにしているので、被洗浄物1の細部に存在する微細な気泡を効率よく除去して洗浄液を被洗浄物1の細隙、空隙中にまで確実に行き渡らせ、被洗浄物1をより効率よく洗浄することができる。
【0031】
また、上記実施例では、本洗浄・乾燥室を複数段(3段)に構成した場合について説明したが、本発明において、本洗浄・乾燥工程の段数はこれに限られるものではなく、2段又は4段以上の複数段構成とすることも可能である
【0032】
なお、上記実施例の真空洗浄乾燥装置において、予備洗浄室3の気相領域3bと被洗浄物搬入領域6との間(例えば、フランジ部15)に、気相領域3bと被洗浄物搬入領域6の間を気密に仕切る開閉可能な仕切手段(搬入領域仕切手段)を設けることにより、予備洗浄室への被洗浄物の搬入時に予備洗浄室内を大気に開放することなく、被洗浄物を予備洗浄室へ搬入することができるように構成することも可能である。
【0033】
また、上記実施例では、被洗浄物である電子部品を炭化水素系の洗浄液で洗浄する場合を例にとって説明したが、被洗浄物や洗浄液の種類はこれに限定されるものではなく、例えば、水系の洗浄液を用いて電子部品や機械部品を洗浄する場合などにも本発明を適用することが可能であり、その場合にも同様の効果を得ることができる。
【0034】
なお、本発明は、その他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、予備洗浄室、本洗浄・乾燥室における洗浄及び乾燥工程での具体的な温度条件や真空条件、各仕切手段や開閉手段の具体的な構成、被洗浄物を移動させるための機構などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明の真空洗浄乾燥装置は、上述のように構成されているため、被洗浄物の予備洗浄室から本洗浄・乾燥室への移動時や、本洗浄・乾燥室からの払出時に、本洗浄・乾燥室を大気に開放することなく被洗浄物を移動させることが可能になり、予備洗浄室に被洗浄物を搬入した後、本洗浄・乾燥の終了した被洗浄物の払い出しまで、真空状態を保ったまま、被洗浄物の予備洗浄、及び、本洗浄・乾燥を連続的に効率よく行うことができる。
【0036】
さらに、本洗浄・乾燥室を複数段に構成し、後段になるほど清浄度の高い洗浄液で被洗浄物を洗浄するようにしているので、さらに効率よく被洗浄物を洗浄することが可能になる。
【0037】
また、予備洗浄室において、常温〜80℃の温度条件及び大気圧〜50Torrの真空条件で予備洗浄を実施し、本洗浄・乾燥室の本洗浄領域において、50〜120℃の温度条件及び50〜300Torrの真空条件で本洗浄を実施するとともに、乾燥領域において、30〜120℃の温度条件及び1〜50Torrの真空条件で真空乾燥を実施するように構成することにより、効率よく真空洗浄を行うことが可能になるとともに、被洗浄物を効率よく乾燥することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる真空洗浄乾燥装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 被洗浄物(電子部品)
2 予備洗浄用の洗浄液(炭化水素系の洗浄液)
3 予備洗浄室
3a 予備洗浄領域
3b 予備洗浄室の気相領域
4 本洗浄用の洗浄液(炭化水素系の洗浄液)
4a 本洗浄(粗洗浄)用の洗浄液
4b 本洗浄(中洗浄)用の洗浄液
4c 本洗浄(精洗浄)用の洗浄液
5 本洗浄・乾燥室
6 予備洗浄室の被洗浄物搬入領域
7 被洗浄物払出室
8 超音波振動装置
9 予備洗浄室仕切手段(シャッター)
10 粗洗浄・乾燥領域
10a 本洗浄領域(液相領域)
10b 乾燥領域(気相領域)
10c 領域仕切手段(シャッター)
20 中洗浄・乾燥領域
20a 本洗浄領域(液相領域)
20b 乾燥領域(気相領域)
20c 領域仕切手段(シャッター)
30 精洗浄・乾燥領域
30a 本洗浄領域(液相領域)
30b 乾燥領域(気相領域)
30c 領域仕切手段(シャッター)
13 搬入口
14 搬入口開閉手段(シャッター)
15 フランジ部
16 払出口
17 払出口開閉手段(シャッター)
18 払出室仕切手段(シャッター)
21 シリンダ機構

Claims (2)

  1. (a)被洗浄物を内部に搬入するための搬入口と、閉じたときに前記搬入口を密閉することが可能な搬入口開閉手段を備えてなる、所定の温度及び真空条件下で、被洗浄物を洗浄液に浸漬して予備洗浄する予備洗浄室と、
    (b)前記予備洗浄室との間を気密に仕切る開閉可能な仕切手段(予備洗浄室仕切手段)を介して予備洗浄室と隣接するように配設された、 )予備洗浄された被洗浄物を所定の温度及び真空条件下で洗浄液に浸漬して本洗浄する本洗浄領域と、 )前記本洗浄領域との間を気密に仕切る開閉可能な領域仕切手段により本洗浄領域と連通可能に仕切られた、本洗浄領域において本洗浄された被洗浄物を所定の温度及び真空条件下で真空乾燥させる乾燥領域とを備えてなる、複数の本洗浄・乾燥室と、
    (c)前記本洗浄・乾燥室との間を気密に仕切る開閉可能な仕切手段(払出室仕切手段)を介して本洗浄・乾燥室と隣接するように配設された、被洗浄物を外部に払い出すための払出口と、閉じたときに前記払出口を密閉することが可能な払出口開閉手段を備えてなり、内部を所定の真空度になるように真空吸引することが可能な、本洗浄・乾燥室を大気に開放することなく被洗浄物を本洗浄・乾燥室から払い出すための被洗浄物払出室と
    を具備してなり、
    被洗浄物を前記予備洗浄室に搬入し、前記搬入口開閉手段を閉じて内部を所定の真空度にまで真空吸引して予備洗浄を行った後、前記予備洗浄室仕切手段を開けて被洗浄物を所定の真空度に真空吸引された前記本洗浄・乾燥室内に移動させ、予備洗浄室仕切手段を閉じた後、前記領域仕切手段を開閉して、前記本洗浄領域と前記乾燥領域の間で被洗浄物を移動させ、所定の温度及び真空条件下で被洗浄物の洗浄・乾燥を行った後、前記被洗浄物払出室を所定の真空度に真空吸引した状態で前記払出室仕切手段を開け、被洗浄物を被洗浄物払出室に払い出した後、払出室仕切手段を閉じ、前記払出口開閉手段を開けて被洗浄物を被洗浄物払出室から外部に取り出すことにより、予備洗浄室に被洗浄物を搬入した後、本洗浄・乾燥の終了した被洗浄物の払い出しまで、真空状態を保ったまま、被洗浄物の予備洗浄、及び、本洗浄・乾燥が連続的に行われるように構成されているとともに、
    前記複数の本洗浄・乾燥室において、複数段の本洗浄・乾燥が行われるとともに、後段になるほど清浄度の高い洗浄液により被洗浄物が洗浄されるように構成されていること
    を特徴とする真空洗浄乾燥装置。
  2. 前記予備洗浄室において、常温〜80℃の温度条件及び大気圧〜50Torrの真空条件で予備洗浄が実施され、かつ、前記本洗浄・乾燥室の本洗浄領域において、50〜120℃の温度条件及び50〜300Torrの真空条件で本洗浄が実施されるとともに、乾燥領域において、30〜120℃の温度条件及び1〜50Torrの真空条件で真空乾燥が実施されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の真空洗浄乾燥装置。
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