JP3328460B2 - 真空脱脂洗浄方法 - Google Patents

真空脱脂洗浄方法

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JP3328460B2 JP05498695A JP5498695A JP3328460B2 JP 3328460 B2 JP3328460 B2 JP 3328460B2 JP 05498695 A JP05498695 A JP 05498695A JP 5498695 A JP5498695 A JP 5498695A JP 3328460 B2 JP3328460 B2 JP 3328460B2
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cleaning
cleaned
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vacuum
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博 菊地
一朗 阿部
博 武田
稔 小田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は工業製品等に付着する
油脂等を洗い落とす真空脱脂洗浄方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の真空脱脂洗浄方法に用いられる装
置は図2に示されており、同図において、洗浄室1の上
部には真空加熱室2が連設されており、洗浄室1と真空
加熱室2とを連通させる開口3は仕切弁4で閉鎖されて
いる。真空加熱室2内の開口3の上部には、第1駆動シ
リンダ5のシリンダロッド(図示せず)に接続された被
洗浄物6を載せるラック7が吊り下げられており、仕切
弁4を開放し、第1駆動シリンダ5を作動させてシリン
ダロッドを下降させると、ラック7は開口3を通過し
て、洗浄室1内に下降する。また、洗浄室1内には第3
石油類等の炭化水素系の第1洗浄液8が留められてお
り、この第1洗浄液8は洗浄室1の外壁に巻かれたジャ
ケット9内に導入されるスチームにより加熱されるよう
になっている。
【0003】なお、図中、10はオイルトラップ11を
介して真空加熱室2に接続された真空ポンプ、12は真
空加熱室2内に不活性ガスを導入する不活性ガス源、1
3は被洗浄物6の搬入・搬出用の扉、14は扉13を開
閉させる第2駆動シリンダ、15は洗浄室1内に溜めら
れた第1洗浄液8が汚れたときに再生するための蒸留
機、16はジャケット9内にスチームを導入するスチー
ム導入管、17はジャケット9内からスチームを排出す
るスチーム排出管である。
【0004】このような装置を使用して真空脱脂洗浄方
法を行う場合には、次のような手順で行う。 まず、真空加熱室2に搬入した被洗浄物6をラック7
に載せ、真空加熱室2内を真空ポンプ10で真空排気す
る。 次に、真空加熱室2内に不活性ガス源12より不活性
ガスを大気圧まで導入し、真空加熱室2内を不活性ガス
で置換する。 その次に、仕切弁4を開放した後、第1駆動シリンダ
5を作動させて真空加熱室2から洗浄室1へラック7を
下降させ、洗浄室1へ搬送した被洗浄物6を洗浄室1内
の第1洗浄液8に浸漬して洗浄する。 最後に、第1駆動シリンダ5を作動させて洗浄室1か
ら真空加熱室2へラック7を上昇させ、洗浄された被洗
浄物6を洗浄室1より真空加熱室2に搬入した後、仕切
弁4を閉鎖し、真空加熱室2で被洗浄物6を真空乾燥す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空脱脂洗浄方
法は、第1洗浄液8に第3石油類等の炭化水素系のもの
を使用しているので、第1洗浄液8を大気と接触させな
いようにする必要があり、真空加熱室2内を真空排気し
た後、不活性ガスを大気圧まで導入して真空加熱室2内
を不活性ガスで置換し、その後、仕切弁4を開放し、大
気圧の不活性ガスの雰囲気下で、被洗浄物6を洗浄室1
内の加熱された第1洗浄液8に浸漬して洗浄していた。
【0006】そのため、被洗浄物6が多孔質状のものや
止まり穴のあるものの場合、第1洗浄液8に被洗浄物6
を浸漬しても、孔の内部や止まり穴の内部に不活性ガス
が充満しているため、これらの内部に第1洗浄液8が入
り込まず、孔の内部や止まり穴の内部に付着した油脂等
を洗い落とせない問題が起きた。
【0007】この発明の目的は、従来の問題を解決し
て、多孔質状の止まり穴のある被洗浄物の孔の内部や止
まり穴の内部に付着した油脂等を洗い落とすことが可能
な真空脱脂洗浄方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の真空脱脂洗浄方法は、洗浄室内の加熱さ
れた第1洗浄液に被洗浄物を浸漬して洗浄した後、その
洗浄された前記被洗浄物を前記洗浄室より真空加熱室に
搬入し、その搬入された前記被洗浄物を冷却してから、
前記真空加熱室と前記洗浄室内を減圧し、前記加熱され
た第1洗浄液より蒸発した前記第1洗浄液の蒸気で前記
被洗浄物を洗浄し、最後に、その洗浄された前記被洗浄
物を真空乾燥するものである。なお、前記洗浄室より前
記真空加熱室に搬入された前記被洗浄物を冷却すると
き、前記被洗浄物に加熱されていない前記第1洗浄液と
同種の第2洗浄液を吹きつけて冷却することが好まし
い。
【0009】
【作用】この発明においては、第1洗浄液に被洗浄物を
浸漬して洗浄した後、更に、真空加熱室と洗浄室内を減
圧し、加熱された第1洗浄液より蒸発した第1洗浄液の
蒸気を冷却された被洗浄物上で凝縮させているので、被
洗浄物上で凝縮した第1洗浄液は不活性ガスで残留して
いない被洗浄物の孔の内部や止まり穴の内部に入り込め
るようになり、孔の内部や止まり穴の内部に付着した油
脂等を洗い落とすことが可能になる。なお、洗浄室より
真空加熱室に搬入された被洗浄物を冷却するとき、被洗
浄物に加熱されていない第2洗浄液を吹きつけて冷却す
ると、冷却時間を短縮できるとともに、洗浄効率を向上
させることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。この発明の実施例の方法に用いられ
る装置は従来の装置を改良したもので、図1に示されて
いる。同図において、真空加熱室2内の上部にはシャワ
ーノズル18が配置されている。このシャワーノズル1
8は蒸溜機15に接続されており、蒸溜機15で蒸留さ
れた加熱されていない第2洗浄液を被洗浄物6に吹きつ
けるようになっている。
【0011】なお、図中、従来の装置を示す図2の符号
と同じ符号のものは同一物につき、その説明を省略す
る。
【0012】このような装置を使用してこの発明の実施
例の方法を行う場合には、従来と同様に、洗浄室1内に
加熱された第1洗浄液8に被洗浄物6を浸漬して洗浄し
た後、その洗浄された被洗浄物6を洗浄室1より真空加
熱室2に搬入し、仕切弁4を閉鎖する。
【0013】しかしながら、その後に、真空加熱室2に
搬入された被洗浄物6にシャワーノズル18より噴出さ
れた加熱されていない第2洗浄液を吹きつけて、被洗浄
物6を冷却する。更にその後、仕切弁4を開放し、真空
加熱室2と洗浄室1内を真空ポンプ10で排気して減圧
してから、加熱された第1洗浄液8より蒸発した第1洗
浄液の蒸気で被洗浄物6を洗浄する。
【0014】最後に、真空加熱室2と洗浄室1内に不活
性ガス源12より不活性ガスを大気圧まで導入してか
ら、仕切弁4を閉鎖し、真空加熱室2で被洗浄物6を真
空乾燥する。
【0015】このような実施例においては、第1洗浄液
8に被洗浄物6を浸漬して洗浄した後、更に、真空加熱
室2と洗浄室1内を減圧し、加熱された第1洗浄液8よ
り蒸発した第1洗浄液の蒸気を冷却された被洗浄物6上
で凝縮させているので、被洗浄物6上で凝縮した第1洗
浄液8は不活性ガスが残留していない被洗浄物6の孔の
内部や止まり穴の内部に入り込めるようになり、孔の内
部や止まり穴の内部に付着した油脂等を洗い落とすこと
が可能になる。また、洗浄室1より真空加熱室2に搬入
された被洗浄物6を冷却するとき、被洗浄物6に加熱さ
れていない第2洗浄液を吹きつけて冷却しているので、
冷却時間を短縮できるとともに、洗浄効率を向上させる
ことができる。
【0016】
【発明の効果】この発明は、上記のように、第1洗浄液
に被洗浄物を浸漬して洗浄した後、更に、真空加熱室と
洗浄室内を減圧し、加熱された第1洗浄液より蒸発した
第1洗浄液の蒸気を冷却された被洗浄物上で凝縮させて
いるので、被洗浄物上で凝縮した第1洗浄液は不活性ガ
スが残留していない被洗浄物の孔の内部や止まり穴の内
部に入り込めるようになり、孔の内部や止まり穴の内部
に付着した油脂等を洗い落とすことが可能になる。な
お、洗浄室より真空加熱室に搬入された被洗浄物を冷却
するとき、被洗浄物に加熱されていない第2洗浄液を吹
きつけて冷却すると、冷却時間を短縮できるとともに、
洗浄効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の方法に用いられる装置を示
す説明図
【図2】従来の真空脱脂洗浄方法に用いられる装置を示
す説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・洗浄室 2・・・・・・・・真空加熱室 3・・・・・・・・開口 4・・・・・・・・仕切弁 5・・・・・・・・第1駆動シリンダ 6・・・・・・・・被洗浄物 7・・・・・・・・ラック 8・・・・・・・・第1洗浄液 9・・・・・・・・ジャケット 10・・・・・・・真空ポンプ 11・・・・・・・オイルトラップ 12・・・・・・・不活性ガス源 13・・・・・・・扉 14・・・・・・・第2駆動シリンダ 15・・・・・・・蒸溜機 16・・・・・・・スチーム導入管 17・・・・・・・スチーム排出管 18・・・・・・・シャワーノズル
フロントページの続き (72)発明者 小田 稔 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地日本真空 技術株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/10 C23G 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄室内の加熱された第1洗浄液に被洗浄
    物を浸漬して洗浄した後、その洗浄された前記被洗浄物
    を前記洗浄室より真空加熱室に搬入し、その搬入された
    前記被洗浄物を冷却してから、前記真空加熱室と前記
    浄室内を減圧し、前記加熱された第1洗浄液より蒸発し
    た前記第1洗浄液の蒸気で前記被洗浄物を洗浄し、最後
    に、その洗浄された前記被洗浄物を真空乾燥することを
    特徴とする真空脱脂洗浄方法。
  2. 【請求項2】前記洗浄室より前記真空加熱室に搬入され
    た前記被洗浄物を冷却するとき、前記被洗浄物に加熱さ
    れていない前記第1洗浄液と同種の第2洗浄液を吹きつ
    けて冷却することを特徴とする請求項1に記載の真空脱
    脂洗浄方法。
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