JP2000153207A - 感光性印刷版製造用の感光性組成物塗布装置 - Google Patents

感光性印刷版製造用の感光性組成物塗布装置

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JP2000153207A
JP2000153207A JP33054798A JP33054798A JP2000153207A JP 2000153207 A JP2000153207 A JP 2000153207A JP 33054798 A JP33054798 A JP 33054798A JP 33054798 A JP33054798 A JP 33054798A JP 2000153207 A JP2000153207 A JP 2000153207A
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photosensitive
photosensitive composition
blade
doctor blade
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JP33054798A
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English (en)
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Hiromasa Yagisawa
宏征 八木澤
Mikio Kono
美紀夫 河野
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布スジ故障が無く塗布性に優れると共に経
時的な厚みムラをも解消し得る感光性印刷版製造用の感
光性組成物の塗布装置を提供。 【解決手段】 支持体に感光性組成物を塗布して感光層
を形成するロールコーター方式の感光性組成物塗布装置
において、回動可能に支持されたドクターバックに固着
されたブレードホルダーに装着され、ブレードの先端部
をその側面側に変位させる機能を有するブレード変位機
構に連結されると共にメタリングロールの軸方向に延び
るドクターブレードをメタリングロールに接触するよう
にしたことを特徴とする感光性印刷版製造用の感光性組
成物塗布装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性印刷版製造用
の感光性組成物塗布装置に関し、更に詳しくは、膜厚が
均一な塗膜を形成し得る感光性印刷版製造用の感光性組
成物塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性印刷版は製版が容易なことから広
く普及しており、ネガ型印刷版とポジ型印刷版が使用さ
れている。ネガ型印刷版は、一般に、アルミニウム板等
の支持体上に感光性組成物を塗布し、陰画等を通して紫
外線等の活性光線を照射し、光が照射された部分を重合
或いは架橋させて現像液に対して不溶化させ、光の非照
射部分を現像液に溶出させることによって水を反発して
油性インキを受容する画像部と水を受容して油性インキ
を反発する非画像部とすることにより得られる。
【0003】ネガ型の感光性組成物としては、p−ジア
ゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物など
のジアゾ樹脂が広く用いられている。また、感光性組成
物として、キノンジアゾ類を用いると活性光線の照射に
よって、アルカリ水溶液に対する溶解度が増大し、露光
後アルカリ現像によって露光部を溶出させ、未露光部分
をレジスト画像として残すことができ、ポジ型の感光性
印刷版を得ることができる。いずれにしても、この種の
印刷版の製造に当っては、砂目立て、電解研磨、陽極酸
化等の前処理した支持体、通常アルミニウム板上に感光
性組成物を含む感光液を塗布することによって得られ
る。
【0004】しかして、感光層の膜厚は極めて精度の高
い均一性が要求され、膜厚が不均一となると露光部と非
露光部境界部の現像液に対する溶解性の差が明瞭でなく
なり、その境界が鮮明で美麗な画像を形成し得なくなる
問題がある。従来、感光層を形成するための感光性組成
物の塗布装置1としては、図5に示すようなリバースコ
ーター法を用いた装置が用いられている。リバースコー
ト装置1は、感光性印刷版の支持体2が送給されるバッ
クアップロール3に対向してノズルフィーダー4が配設
され、ノズルフィーダー4は、感光性組成物5の貯槽1
3からポンプ7、フィルター8を介して送給された感光
性組成物5を吐出する。
【0005】吐出された感光性組成物5は走行する支持
板2に塗着され支持体2と共に図においては反時計廻り
に送られる。ノズルフィーダー4の下流側には、メタリ
ングロール6が配設され、メタリングロール6は支持体
2と対向する位置の周面が支持体2の走行方向と逆方向
に走行するようにバックアップロール3に対して同方向
に回転され、過剰の感光性組成物5をメタリングロール
6でぬぐい取って均一膜厚とする方法が採用されてい
る。
【0006】また、メタリングロール6にはドクターブ
レード10を装着したブレードホルダー11が配設さ
れ、メタリングロール6に付着されてきた感光性組成物
5が掻き取られる。掻き取られた感光性組成物5はパン
12に受けられて感光性組成物5の貯槽13に還流する
ように構成されている。塗布に当たっては、主としてノ
ズルフィーダー4からの感光液5の供給量を定めて支持
体2への一次膜厚を所望の最終膜厚(液膜厚)より厚く
し、その後、メタリングロール6をある間隔を保ってバ
ックアップロール3に近づけ、メタリングロール6の回
転速度を設定することで所望の最終膜厚を得ている。
【0007】従って、ノズルフィーダー4によって塗布
された感光液の一次膜厚に対して、メタリングロール6
が最終膜厚を得るための膜厚制御手段として作用する。
しかし、上記の従来の塗布方法では、ブレード10が、
ブレードホルダー11の機械加工精度あるいは自重撓み
による変形に影響されブレード10の先端部が変形しメ
タリングロール6軸方向に対する掻き取り具合(掻き取
り後のメタリングロール上の液膜厚)が不均一になり一
定膜厚が得られないという問題がある。また、運転によ
って経時的にブレード10の先端が摩耗し接触面積が変
化することでブレード10先端の押し付け力が幅方向で
変化し、メタリングロール6上の膜厚に変動を生じ、支
持体の幅方向に厚みのムラが生じる問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗布スジ故
障が無く塗布性に優れると共に経時的な厚みムラをも解
消し得る感光性印刷版製造用の感光性組成物の塗布装置
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するため鋭意検討を行った結果なされたもので、支持
体に感光性組成物を塗布して感光層を形成するロールコ
ーター方式の感光性組成物塗布装置において、回動可能
に支持されたドクターバックに固着されたブレードホル
ダーに装着され、ブレードの先端部をその側面側に変位
させる機能を有するブレード変位機構に連結され、か
つ、メタリングロールの軸方向に延びるドクターブレー
ドをメタリングロールに接触するようにしたことを特徴
とする感光性印刷版製造用の感光性組成物塗布装置を提
供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明感光性印刷版製造用の感光
性組成物塗布装置は、支持体の表面に感光性組成物を塗
布して感光層を形成する。感光性組成物を用いた感光層
を設ける支持体としては、アルミニウム、亜鉛、鋼、銅
等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アル
ミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金属板、紙、プ
ラスチックフィルムおよびガラス板、樹脂が塗布された
紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親水化処理
したプラスチックフィルム等が挙げられる。このうち好
ましいのはアルミニウム板である。本発明の感光性平版
印刷版の支持体としては、塩酸または硝酸溶液中での電
解エッチングまたはブラシ研磨による砂目立て処理、硫
酸溶媒中での陽極酸化処理および必要に応じて封孔処理
等の表面処理が施されているアルミニウム板を用いるこ
とがより好ましい。支持体の感光層に対する接着性を向
上させるための支持体自体に施される処理は特に限定さ
れるものでなく、必要に応じてプライマー層等を設ける
ことができる。
【0011】該プライマー層には例えばポリエステル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート系共重合体、酢酸
ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニトリルブタ
ジエン、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。
【0012】また上記プライマー層を構成するアンカー
剤としては、例えばシランカップリング剤、シリコーン
プライマー等を用いることができ、また有機チタネート
等も有効である。感光層を形成するための感光性物質
は、特に限定されるものでなく、通常、感光性平版印刷
版に用いられている、例えば下記のような各種のものが
使用される。
【0013】1)光架橋系感光性樹脂組成物 光架橋系感光性樹脂組成物中の感光成分は、分子中に不
飽和二重結合を有する感光性樹脂からなるもので、重合
体主鎖中に感光基として−CH=CH−CO−を含む感
光性樹脂、および重合体の側鎖に感光基を有するポリビ
ニルシンナメート等があげられる。
【0014】2)光重合系感光性樹脂組成物 付加重合性不飽和化合物を含む光重合性組成物であっ
て、二重結合を有する単量体と高分子バインダーからな
るものが使用できる。この光重合系感光性樹脂組成物に
は、この技術分野で通常知られている光重合開始剤、例
えばベンゾインメチルエーテル等のベンゾイン誘導体、
ベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、チオキサン
トン誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体
等が添加される。
【0015】3)ジアゾ化合物を含む感光性組成物 この感光性組成物中のジアゾ化合物は、例えば、好まし
くは芳香族ジアゾニウム塩とホルムアルデヒドまたはア
セトアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂であ
る。特に好ましくは、p−ジアゾジフェニルアミンとホ
ルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物の
塩、例えばヘキサフルオロホウ燐酸塩、テトラフルオロ
ホウ酸塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前記縮合物
との反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、前記縮合物
とスルホン酸類との反応生成物であるジアゾ樹脂有機塩
等が挙げられる。さらにジアゾ樹脂は、好ましくは結合
剤と共に使用される。かかる結合剤としては種々の高分
子化合物を使用することができるが、好ましくは芳香族
性水酸基を有する単量体、例えばN−(4−ヒドロキシ
フェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタクリルアミド、o−、m−、またはp−ヒド
ロキシスチレン、o−、m−、またはp−ヒドロキシフ
ェニルメタクリレート等と他の単量体との共重合体、ヒ
ドロキシエチルアクリレート単位またはヒドロキシエチ
ルメタクリレート単位を主な繰り返し単位として含むポ
リマー、シェラック、ロジン等の天然樹脂、ポリビニル
アルコール、ポリアミド樹脂、線状ポリウレタン樹脂、
ポリビニルアルコールのフタレート化樹脂、ビスフェノ
ールAとエピクルヒドリンから縮合されたエポキシ樹
脂、酢酸セルロース、セルロースアセテートフタレート
等のセルロース誘導体が包含される。
【0016】4)o−キノンジアジド化合物を含む感光
性組成物 o−キノンジアジド化合物を含む感光性組成物において
は、o−キノンジアジド化合物とアルカリ可溶性樹脂が
併用される。o−キノンジアジド化合物としては、例え
ばo−ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フェノール
類およびアルデヒドまたはケトンの重縮合樹脂とのエス
テル化合物が挙げられる。
【0017】前記フェノール類としては、例えば、フェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモー
ル等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロログ
ルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記アルデ
ヒドとしてはホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
セトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フルフラール等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはホルムアル
デヒドおよびベンズアルデヒドである。また、前記ケト
ンとしてはアセトン、メチルエチルケトン等が挙げられ
る。
【0018】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−、p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹
脂、ピロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。o−
キノンジアジド化合物のうち、1,2−ベンゾキノンジ
アジドスルホニルクロリドまたは1,2−ナフトキノン
ジアジドスルホニルクロリドとピロガロール・アセトン
縮合樹脂または2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェ
ノンを反応させて得られるo−キノンジアジドエステル
化合物が特に好ましい。o−キノンジアジド化合物の感
光性組成物中に占める割合は、5〜60重量%が好まし
く、特に好ましくは、10〜50重量%である。
【0019】感光性組成物の中に用いられるアルカリ可
溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、ポリビニルフェノ
ール樹脂、多価フェノールとアルデヒドまたはケトンと
の縮合樹脂等が挙げられる。ノボラック樹脂としては、
例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール
・ホルムアルデヒド樹脂、フェノール・クレゾール・ホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂、p−置換フェノールと
フェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒドと
の共重縮合体樹脂等が挙げられる。
【0020】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
102 〜7.50×103 、重量平均分子量Mwが1.
00×103 〜3.00×104 、より好ましくはMn
が5.00×102 〜4.00×103 、Mwが3.0
0×103 〜2.00×104 である。ノボラック樹脂
は単独で用いてもよいし、2種以上組合せてもよい。ノ
ボラック樹脂の本発明の感光性組成物中に占める割合は
5〜95重量%である。
【0021】また、ポリビニルフェノール樹脂として
は、フェノール性水酸基を有する単位を分子構造中に有
する重合体である。ポリビニルフェノール樹脂として
は、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレ
ン、p−ヒドロキシスチレン、2−(o−ヒドロキシフ
ェニル)プロピレン、2−(m−ヒドロキシフェニル)
プロピレン、2−(p−ヒドロキシフェニル)プロピレ
ンなどのヒドロキシスチレン類の単独または2種以上の
重合体が挙げられる。ヒドロキシスチレン類は芳香環に
塩素、臭素、ヨウ素、フッ素等のハロゲンあるいは炭素
数1〜4のアルキル置換基等の置換基を有していてもよ
く、従ってポリビニルフェノール類としては、芳香環に
ハロゲンまたは炭素数1〜4のアルキル置換基を有して
いてもよいポリビニルフェノールが挙げられる。
【0022】ポリビニルフェノール樹脂は、通常、置換
基を有していてもよいヒドロキシスチレン類を単独でま
たは2種以上をラジカル重合開始剤またはカチオン重合
開始剤の存在下で重合することにより得られる。かかる
ポリビニルフェノール樹脂は、一部水素添加を行なった
ものでもよい。また、t−ブトキシカルボニル基、ピラ
ニル基、フラニル基などでポリビニルフェノール類の一
部のOH基を保護した樹脂でもよい。ポリビニルフェノ
ール樹脂のMwは、好ましくは1,000〜100,0
00、特に好ましくは1,500〜50,000のもの
が用いられる。
【0023】ポリビニルフェノール樹脂としては、より
好ましくは、芳香環に炭素数1〜4のアルキル置換基を
有していてもよいポリビニルフェノールが挙げられ、未
置換のポリビニルフェノールが特に好ましい。感光性組
成物には、露光により可視画像を形成させるプリントア
ウト材料を添加することができる。プリントアウト材料
は露光により酸もしくは遊離基を生成する化合物とこれ
と相互作用を有することによってその色調を変える有機
染料より成るもので露光により酸もしくは遊離基を生成
する化合物としては、例えばo−ナフトキノンジアジド
−4−スルホン酸ハロゲニド、トリハロメチル−2−ピ
ロンやトリハロメチル−トリアジン、o−ナフトキノン
ジアジド−4−スルホン酸クロライドと電子吸引性置換
基を有するフェノール類、またはアニリン酸とのエステ
ル化合物またはアミド化合物、ハロメチルビニルオキサ
ジアゾール化合物およびジアゾニウム塩等が挙げられ
る。
【0024】また前記の有機染料としては、ビクトリア
ピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製)、パテン
トピュアブルー(住友三国化学(株)製)、オイルブル
ー#603(オリエント化学工業(株)製)、スーダン
ブルーII(BASF製)、クリスタルバイオレット、マ
ラカイトグリーン、フクシン、メチルバイオレット、エ
チルバイオレット、メチルオレンジ、ブリリアントグリ
ーン、コンゴーレッド、エオシン、ローダミン6G等を
挙げることができる。また感光性組成物には上記の素材
の他、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無
水物などを添加することができる。
【0025】更に本発明に用いられる感光性組成物に
は、該感光性組成物の感脂性を向上するために例えば、
p−tert−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
やp−n−オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
や、これらがo−キノンジアジド化合物で部分的にエス
テル化された樹脂などを添加することができる。これら
の各成分を下記の溶媒に溶解させ、本発明の支持体表面
に塗布乾燥させることにより、感光性層を設けて、本発
明の感光性平版印刷版を製造することができる。
【0026】本発明に用いられる感光性組成物の各成分
を溶解する際に使用し得る溶媒としては、メチルセロソ
ルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソル
ブ、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチルグリコールモ
ノイソプロピルエーテル、プロピレングリコール、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエチ
ルエーテル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、
ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチ
ル、酪酸メチル、酪酸エチル、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、ジオキサン、アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサ
ノン、ジアセトンアルコール、アセチルアセトン、γ−
ブチロラクトン等が挙げられる。これら溶媒は、単独或
いは2種以上混合して使用することができる。
【0027】本発明において、支持体上に感光性組成物
を塗布する装置としては、メタリングロールに使用され
るドクターブレードを除いて従来の感光性組成物塗布装
置を用いることができ、例えば図1の装置を用いて塗布
することができる。図1においては、支持体2が、反時
計方向に回転するバックアップロール3を周回するよう
に供給される。バックアップロール3に隣接する位置に
は、ノズルフィーダー4が配設され、貯槽13に貯留さ
れた感光性組成物5がポンプ7、フィルター8を介して
ノズルフィーダー4に供給されてノズルフィーダー4か
ら吐出される。
【0028】吐出された感光性組成物5は支持体2に塗
着されて、図においては反時計方向に走行する。ノズル
フィーダー4の下流側にはメタリングロール6が配設さ
れ、塗着された感光性組成物5の膜厚が所定の厚さとな
るようにバックアップロール3上の支持体2に塗着され
た感光性組成物に接触すると共に、支持体2の走行方向
と逆方向に接触部周面が走行するように回転される。
【0029】支持体2上に塗着された感光性組成物5は
メタリングロール6で塗膜面が均一にされると共に過剰
の感光性組成物5がメタリングロール6で掻き取られて
メタリングロール6周面に付着して移動する。メタリン
グロール6に付着して移動した感光性組成物5はその一
部がパン12上に落下し、落下せずにメタリングロール
6に付随した感光性組成物5はドクターブレード15で
掻き取られる。
【0030】本発明におけるドクターブレード15は、
図2に示すように、回動可能な状態に支持された円筒状
体からなるドクターバック16を有し、ドクターバック
16の外面にはドクターバック16の軸方向に延びるブ
レード取付具17が立設され、ブレード取付具17には
ドクターブレード15を保持するブレードホルダー18
が着脱自在に固着される。
【0031】ドクターブレード15は、ドクターバック
16の軸方向に延びメタリングロール6の軸方向に位置
するように配設され、ドクターブレード15の幅方向の
一方の側がブレード取付具17とブレードホルダー18
との間に挟持される。ドクターブレード15は、ポリエ
チレン、フッ素系樹脂等の合成樹脂あるいは金属で形成
することができ、図3に示すように、その両面にドクタ
ーブレード15を保持するためにホルダーブレード2
1,21を当てて取付けることが望ましい。
【0032】また、ドクターブレード15は、その先端
部を側面方向に変位させる機能を有するブレード変位機
構に連結される。ブレード変位機構としては、例えば、
図3に示すようにブレードホルダー18のドクターブレ
ード15との接合面にブレードホルダー18の長さ方向
に延びる溝19を穿設し、該溝19内に袋状体20を装
着したものを用いることができる。
【0033】袋状体20の材質は特に制限されるもので
はないが、耐溶媒性、特に感光性組成物5に対する耐蝕
性に優れた可撓性材料が好ましく、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリアミド、フッ素系樹脂
等の合成樹脂を用いることができ、中でもテフロンチュ
ーブが好ましい。袋状体20はドクターブレード15に
沿った長尺状とされると共に流体供給源(図示せず)に
連結して袋状体20内に流体が圧入されるように構成さ
れる。
【0034】なお、袋状体20は、長さ方向に分割して
複数の流体室を形成し、各流体室への流体の圧入をそれ
ぞれ独立して制御することによって各流体室の圧力をそ
れぞれ独立して制御できるようにすることが望ましい。
流体としては特に制限はなく、空気、水、オイル等を用
いることができる。ブレード変位機構としては各種の方
法を用いることができ、例えば、図4に示すようにドク
ターブレード15に添設されるホルダープレート21に
代えて圧電素子を用いたアクチュエータ22を用いるこ
とができる。
【0035】圧電素子アクチュエータ22としては、単
層型であってもよいが、図4に示すように金属製のシム
24の両面に圧電体25,25を添着したバイモルフ型
が好ましく、シム24と圧電体25,25の表面間に直
流電位を印加し、その直流電位の増減によってドクター
ブレード15の先端部を変位させることができる。圧電
素子アクチュエータ22は袋状体20と同様にドクター
ブレード15の長さ方向に分割して、部分的に変位力を
制御できるようにすることが望ましい。
【0036】また、圧電素子アクチュエータ22は、そ
の応答が速いことから、ドクターブレード15によるメ
タリングロール6の押圧力を歪計あるいはセンサ用圧電
素子によって測定して、所定押圧力となるように圧電体
25,25に印加する電位を調節する機構を連設するこ
とによって、メタリングロール6上の感光性組成物5が
局部的に肉厚となった場合も素早く対応して一定膜厚で
掻き取るようにすることもできる。
【0037】上述の感光性組成物塗布装置1を用いて塗
布を行なうときは、支持体2をバックアップロール3の
外周を廻るように送給し、バックアップロール3を図に
おいて反時計方向に回転する。貯槽13中の感光性組成
物5はポンプ7によってフィルター8を介してノズルフ
ィーダー4に送給され、ノズルフィーダー4から吐出さ
れる。
【0038】吐出された感光性組成物5は支持体2に塗
着されてメタリングロール6方向へ送給される。メタリ
ングロール6は周面が支持体2の走行方向に対して逆方
向に回転するように反時計方向に回転されメタリングロ
ール6の回転速度を調節することによって、支持体2上
の感光性組成物5の塗膜厚さが調節される。
【0039】ドクターブレード15はドクターバック1
6を回動させてドクターブレード15をメタリングロー
ル6の周面に接触する位置として固定する。ドクターバ
ック15が固定された状態で、袋状体20に流体を圧入
してドクターブレード15を所定の押圧力でメタリング
ロール16に押し当られる。また、図4の圧電素子を用
いたアクチュエータ22を用いたときは、圧電体25,
25に印加する直流電位を変化することによってメタリ
ングロール6に対する押圧力を調整する。
【0040】こうしてメタリングロール6に付着した感
光性組成物をドクターブレード15で掻き取りながらメ
タリングロール6を回転することによって、支持体2の
表面に均一で所定厚みの感光性組成物塗膜が形成され
る。
【0041】
【発明の効果】本発明は、ドクターブレードの全幅方向
で均一な押し付け圧力を保持することが出来るため、ブ
レードホルダーの真直度精度、撓みによるドクターブレ
ード先端の微少な変形の影響を受けることが無く、従っ
て常にドクターブレード全幅で均一な押し付け圧力を制
御することが出来るので、ドクターブレードの刃先は、
対象掻き取りロール幅方向の形状に馴染み、且つ等しい
力で押し込まれ、よってメタリングロール表面に対して
感光液等の液体の膜を均一に形成することが出来る。
【0042】
【実施例】ドクターブレードによるメタリングロール表
面の感光性組成物の掻き取り性を評価するために次の実
験を行った。直径150×1600mmのメタリングロ
ールの下部にパンを設置し感光液を満たしてロール下部
を感光液に浸し、回転させてメタリングロール表面に液
膜を形成させた。これに厚さ、0.3〜1.0mmの樹
脂製ドクターブレードをドクター装置に装着しメタリン
グロールに接触させ、メタリングロールとドクターブレ
ードの接触角を調整した後エアー圧力を調整しメタリン
グロール上の一次液膜を掻き落とした。使用した感光性
組成物は次のものである。
【0043】 1)ポジ型感光性組成物 ・ピロガロールアセトン樹脂(分子量3000)とo−ナフトキノンジアジド− 5−スルフォニルクロライドとの縮合物(縮合率30%) 2重量部 ・ノボラック型フェノールフォルムアルデヒド樹脂 9重量部 (フェノール、m−クレゾール、p−クレゾールのモル比が2:4.8:3.2 でMw=6500、Mw/Mn=5) ・ポリエチレングリコール #2000 0.13重量部 ・ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学製) 0.1 重量部 ・2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.13重量部 ・フッ素系界面活性剤 FC−430(住友3M社製) 0.04重量部 ・メチルセロソルブ 130重量部 2)ネガ型感光性組成物 ・p−ジアゾジフェニルアミン PF6塩/p−ヒドロキシ安息香酸/パラフォ ルムアルデヒドの共縮合物 1重量部 (モル組成比=3:1:4、Mw=3000) ・p−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/エチルアクリレート/アクリルニ トリル/イタコン酸の共重合体 11重量部 (組成比=10:57:24:9(モル%)、Mw=80000) ・ポリアクリル酸(日本純薬(株)製「ジュリマーAC−10 L」 0.26重量部 ・ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製) 0.22重量部 ・メチルセロソルブ 210重量部 なお、ドクターブレードの仕様は次の通りとした。
【0044】
【表1】
【0045】このようなメタリングロールによる掻き取
りによって、その掻き取り性を従来例と本発明とで比較
したところ、第2表の通りであった。
【0046】
【表2】
【0047】表2から明らかな通り、本発明の装置によ
れば、メタリングロールの掻き取り性、主にロール幅方
向の膜厚の均一性が大幅に向上する様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明感光性組成物塗布装置を示す説明図。
【図2】ドクターブレード部の縦断面図。
【図3】ドクターブレード部の拡大縦断面図。
【図4】ブレード変位機構の他の例を示す縦断面図。
【図5】従来の感光性組成物塗布装置を示す説明図。
【符号の説明】 1 感光性組成物塗布装置 2 支持体 3 バックアップロール 4 ノズルフィーダー 5 感光性組成物 6 メタリングロール 10,15 ドクターブレード 11,18 ブレードホルダー 12 パン 13 貯槽 16 ドクターバック 17 ブレード取付具 18 ブレードホルダー 19 溝 20 袋状体 21 ホルダープレート 22 アクチュエーター 25 圧電体
フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AB03 AD01 AD03 BA01 BE01 EA04 2H096 AA07 BA03 BA10 CA12 4F042 AA03 AA10 DD07 DD17 DD23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に感光性組成物を塗布して感光層
    を形成するロールコーター方式の感光性組成物塗布装置
    において、回動可能に支持されたドクターバックに固着
    されたブレードホルダーに装着され、ブレードの先端部
    をその側面側に変位させる機能を有するブレード変位機
    構に連結され、かつ、メタリングロールの軸方向に延び
    るドクターブレードをメタリングロールに接触するよう
    にしたことを特徴とする感光性印刷版製造用の感光性組
    成物塗布装置。
  2. 【請求項2】 感光性組成物塗布装置がリバースコータ
    ー方式である請求項1記載の感光性印刷版製造用の感光
    性組成物塗布装置。
  3. 【請求項3】 ドクターブレード先端部の変位機構が、
    ブレードホルダーとドクターブレード間にドクターブレ
    ードの長さ方向に亘って延びる袋状体を介装し、該袋状
    体に流体を圧入してドクターブレード先端部を変位可能
    としたものである請求項1または2記載の感光性印刷版
    製造用の感光性組成物塗布装置。
  4. 【請求項4】 袋状体が、ドクターブレードの長さ方向
    に分割されて複数の流体室が画成され、それぞれの流体
    室の流体圧が独立して制御される請求項3に記載の感光
    性印刷版製造用の感光性組成物塗布装置。
  5. 【請求項5】 ブレード変位機構が圧電素子を用いたア
    クチュエーターからなる請求項1記載の感光性印刷版製
    造用の感光性組成物塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104117469A (zh) * 2014-07-22 2014-10-29 苏州桐力光电技术服务有限公司 用于液晶模组全贴合的自动刮胶装置
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