JP2000152659A - 車両用電力変換装置 - Google Patents

車両用電力変換装置

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JP2000152659A
JP2000152659A JP10320926A JP32092698A JP2000152659A JP 2000152659 A JP2000152659 A JP 2000152659A JP 10320926 A JP10320926 A JP 10320926A JP 32092698 A JP32092698 A JP 32092698A JP 2000152659 A JP2000152659 A JP 2000152659A
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JP
Japan
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power converter
gate
switching element
semiconductor switching
circuit
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JP10320926A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Oya
勝之 大矢
Tomoaki Ishikawa
倫章 石川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換装置から出る高調波成分により信号
機が誤動作しないようにする。 【解決手段】 この発明の車両用電力変換装置では、制
御手段4によって信号機の検出時間より短い所定周期で
半導体スイッチング素子3のゲート抵抗値を抵抗5と
(5+5A)との間で交互に切り換えることにより、本
装置が発生する高調波成分の周波数帯を変化させ、高調
波成分が信号機に悪影響を与えて誤動作させないように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用電力変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、GTOサイリスタ(Gate T
urn Off Thyristor)やIGBT(I
nsulated Gate Bipolar Tra
nsistor)などの半導体スイッチング素子を使用
した電力変換装置では、これらの半導体素子が高速にス
イッチングするため非常に急峻に電圧が変化し、その結
果、出力される電圧は数百kHzから数十MHz程度の
高い周波数成分の高調波を含んだ波形となる。
【0003】半導体素子のスイッチング時間は素子の特
性や素子のゲート回路の定数により決まるが、一般的に
は、半導体素子のスイッチング損失やスイッチング時に
発生するサージ電圧などを考慮し、適切なスイッチング
時間となるようにゲート回路の定数が決定される。
【0004】一方、一般に車両の保安などに用いられて
いる信号機は、特定の周波数の電圧や電流を信号として
用いており、その周波数成分の電圧、電流が一定レベル
以上の大きさで、かつ一定時間継続することにより、信
号の有無を判断している。
【0005】したがって、半導体素子のスイッチング時
間の設計値によっては、インバータ回路から発生する高
調波が信号機の検出する周波数成分を一定レベル以上含
んでいて、信号機が誤動作してしまうことがある問題点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車両関係に使
用している信号機では使用する特定の周波数帯が決まっ
ており、また特定の周波数帯から必要な情報を得るため
と誤動作を防止するために、信号を検出するための時間
を持っている。そこで、信号機が検出するための時間よ
り短い時間帯で車両用電力変換装置が発生する高調波成
分の周波数帯が変化して行くと、車両用電力変換装置が
発生する高調波成分の周波数帯と信号機の使用する周波
数帯とが一致したとしても、検出する時間以下であるの
で、信号機は車両電力変換装置が発生する高調波成分に
よって誤動作する恐れはない。
【0007】一方、半導体スイッチング素子のゲート抵
抗、あるいはゲート−エミッタ間に接続されたコンデン
サの容量を変化させると、半導体スイッチング素子のオ
ン時の電圧降下時間/電流の上昇時間、及びオフ時の電
圧上昇時間/電流の減少時間(以下、スイッチング時間
という)が変化する。このスイッチング時間は車両用電
力変換装置から発生する高調波成分の周波数帯と密接な
関係があり、スイッチング時間が短くなれば高調波成分
は高い周波数帯を多く含み、スイッチング時間が長くな
れば低い周波数帯を含むようになるので、半導体スイッ
チング素子のスイッチング時間を変えることにより車両
用電力変換装置が発生する高調波成分の周波数帯を変化
させることができる。
【0008】また、PWM制御方式のインバータ回路を
有する場合、PWM制御に用いるスイッチング周波数
は、車両用電力変換装置から発生する高調波成分の周波
数帯と密接な関係があり、スイッチング周波数が高くな
れば高調波成分は高い周波数帯を多く含み、スイッチン
グ周波数が低くなれば低い周波数帯を多く含むようにな
るので、PWM制御のスイッチング周波数を変えること
により、車両用電力変換装置が発生する高調波成分の周
波数帯を変化させることができる。
【0009】本発明は、このような考察のもとに発明さ
れたものであって、信号機の検出時間より短い時間で半
導体スイッチング素子のゲート抵抗、もしくはゲート−
エミッタ間のコンデンサ容量を変化させることにより、
スイッチング周波数成分に含まれる高調波成分が信号機
に悪影響を与えて誤動作させる恐れをなくした車両用電
力変換装置を提供することを目的とする。
【0010】本発明はまた、PWM制御のスイッチング
周波数を信号機の検出時間よりも短い時間で変化させる
ことにより、スイッチング周波数成分に含まれる高調波
成分が信号機に悪影響を与えて誤動作させる恐れをなく
した車両用電力変換装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、半導
体スイッチング素子を使用したインバータ回路を有する
車両用電力変換装置において、前記半導体スイッチング
素子に対する複数個のゲート抵抗と、前記複数個のゲー
ト抵抗を所定周期ごとに切り換える制御手段とを備えた
ものである。
【0012】請求項1の発明の車両用電力変換装置で
は、制御手段によって信号機の検出時間より短い所定周
期で半導体スイッチング素子のゲート抵抗を切り換える
ことにより、本装置が発生する高調波成分の周波数帯を
変化させ、高調波成分が信号機に悪影響を与えて誤動作
させないようにする。
【0013】請求項2の発明は、半導体スイッチング素
子を使用したインバータ回路を有する車両用電力変換装
置において、前記半導体スイッチング素子のゲート−エ
ミッタ間に接続された容量の異なる複数のコンデンサ
と、前記複数個のコンデンサを所定周期ごとに切り換え
る制御手段とを備えたものである。
【0014】請求項2の発明の車両用電力変換装置で
は、制御手段によって信号機の検出時間より短い所定周
期で半導体スイッチング素子のゲート−エミッタ間のコ
ンデンサ容量を切り換えることにより、本装置が発生す
る高調波成分の周波数帯を変化させ、高調波成分が信号
機に悪影響を与えて誤動作させないようにする。
【0015】請求項3の発明は、半導体スイッチング素
子を使用した、直列又は並列に接続された複数のインバ
ータ回路を有する車両用電力変換装置において、前記複
数のインバータ回路それぞれの半導体スイッチング素子
に対する複数個のゲート抵抗と、前記複数個のゲート抵
抗を所定周期ごとに切り換える制御手段とを備えたもの
である。
【0016】請求項3の発明の車両用電力変換装置で
は、複数のインバータ回路それぞれの半導体スイッチン
グ素子のゲート抵抗をそれぞれ異なった値のもの切り換
えることにより、各インバータ回路が発生する高調波成
分の周波数帯を変化させると共に、高調波成分のピーク
を抑え、高調波成分が信号機に悪影響を与えて誤動作さ
せないようにする。
【0017】請求項4の発明は、半導体スイッチング素
子を使用した、直列又は並列に接続された複数のインバ
ータ回路を有する車両用電力変換装置において、前記複
数のインバータ回路それぞれの半導体スイッチング素子
のゲート−エミッタ間に接続された容量の異なる複数個
のコンデンサと、前記複数個のコンデンサを所定周期ご
とに切り換える制御手段とを備えたものである。
【0018】請求項4の発明の車両用電力変換装置で
は、複数のインバータ回路それぞれの半導体スイッチン
グ素子のゲート−エミッタ間のコンデンサをそれぞれ異
なった容量のもの切り換えることにより、各インバータ
回路が発生する高調波成分の周波数帯を変化させると共
に、高調波成分のピークを抑え、高調波成分が信号機に
悪影響を与えて誤動作させないようにする。
【0019】請求項5の発明は、請求項1〜4の車両用
電力変換装置において、さらに、外部からの走行区間に
存在する信号機の情報を受信する回路と、この回路が受
信した情報に応じて最適な半導体スイッチング素子のゲ
ート抵抗又はコンデンサ容量を選定して前記制御手段に
指示する論理演算手段とを備えたものである。
【0020】請求項5の発明の車両用電力変換装置で
は、外部からの信号機の情報を受信し、この情報に応じ
て高調波成分によって信号機に悪影響を与えないために
最適な半導体スイッチング素子のゲート抵抗又はコンデ
ンサ容量を選定し、信号機の検出時間より短い所定周期
で半導体スイッチング素子のゲート抵抗又はゲート−エ
ミッタ間のコンデンサ容量を選定されたものに切り換え
ることにより、本装置が発生する高調波成分の周波数帯
を変化させ、高調波成分が信号機に悪影響を与えて誤動
作させないようにする。
【0021】請求項6の発明は、PWM制御方式のイン
バータ回路を有する車両用電力変換装置において、PW
M制御のスイッチング周波数を切り換える制御手段と、
前記制御手段に対して、所定時間ごとにスイッチング周
波数の切り換え指示を与える論理演算手段とを備えたも
のである。
【0022】請求項6の発明の車両用電力変換装置で
は、論理演算手段が所定時間ごとにスイッチング周波数
の切り換え指示を制御手段に与え、制御手段が信号機の
検出時間より短い所定周期でPWM制御のスイッチング
周波数を切り換えることにより、本装置が発生する高調
波成分の周波数帯も変化させ、高調波成分が信号機に悪
影響を与えて誤動作させないようにする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
回路構成を示している。第1の実施の形態の車両用電力
変換装置は、インピーダンス1と大地との間の電圧で駆
動されるインバータ回路2のIGBT3を、制御回路8
で制御されるゲート回路4によって駆動し、交流電圧を
出力端子Ta,Tb,Tcから出力する。
【0024】ゲート回路4は、直列に接続されたゲート
抵抗5とゲート抵抗5Aを有していて、タイマ(TR)
7により一定時間Tごとにオン/オフが繰り返されるト
ランジスタ6により、IGBT3のゲート抵抗値を切り
換える。この時間Tは信号機の検出時間より短いものに
設定してある。
【0025】次に、上記の構成の車両用電力変換装置の
動作を説明する。トランジスタ6のオン/オフを信号機
の検出時間よりも短い時間間隔Tごとに切り換えると、
IGBT3のゲート抵抗値が変わるために、IGBT3
のスイッチング時間が周期的に変化する。すなわち、図
2(a),(b)に示すように、トランジスタ6をオン
すると、IGBT3のゲート抵抗値は抵抗5だけになっ
て小さくなり、波形14,16に示すようにスイッチン
グ時間が短くなる。逆にトランジスタ6をオフすると、
IGBT3のゲート抵抗値は抵抗(5+5A)となって
大きくなり、波形14A,16Aに示すようにスイッチ
ング時間は長くなる。
【0026】したがって、タイマ7によりトランジスタ
6をT時間ごとにオン/オフさせると、IGBT3のス
イッチング時間が周期的に変化し、電力変換装置から発
生する高調波成分の周波数帯も周期的に変化する。これ
により、図2(c)に示すスペクトル分布のように、電
力変換装置より発生する高調波成分の周波数帯を周波数
帯17と周波数帯17Aとで周期的に切り換えることが
できる。
【0027】以上のように、第1の実施の形態の車両用
電力変換装置では、スイッチング素子であるIGBT3
のゲート抵抗値を抵抗5若しくは抵抗(5+5A)に切
り換えることにより、電力変換装置から発生する高調波
の周波数成分を変化させることができ、これを信号機の
検出時間より短い周期Tで高速に行うことにより、信号
機が電力変換装置から発生する高調波成分により誤動作
するのを防ぐことができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施の形態を図3に
基づいて説明する。第2の実施の形態の車両用電力変換
装置は、図1に示した第1の実施の形態の回路構成に対
して、スイッチング素子であるIGBT3のゲート抵抗
は抵抗5の1つだけであるが、それに代わってIGBT
3のゲート−エミッタ間にコンデンサ9とコンデンサ9
Aの2つを並列に挿入し、またコンデにンサ9Aと直列
にタイマ7により一定時間ごとにオン/オフを繰り返す
トランジスタ6を接続した点を特徴とする。なお、その
他の構成は、第1の実施の形態と同じであり、同一の符
合することによって詳細な説明は省略する。
【0029】第2の実施の形態の車両用電力変換装置の
動作は次の通りである。トランジスタ6のオン/オフを
信号機の検出時間よりも短い時間間隔Tごとに切り換え
ると、IGBT3の入力容量が変わるためにIGBT3
のスイッチング時間が周期的に変化する。すなわち、ト
ランジスタ6をオフすると、IGBT3の入力容量はコ
ンデンサ9だけになって小さくなるためにスイッチング
時間が短くなり、トランジスタ6をオンすると、IGB
T3の入力容量はコンデンサ(9+9A)となって大き
くなるためにスイッチング時間が長くなる。
【0030】したがって、タイマ7によりトランジスタ
6をT時間ごとにオン/オフさせると、IGBT3のス
イッチング時間が周期的に変化し、電力変換装置から発
生する高調波成分の周波数帯も周期的に変化する。これ
により、第1の実施の形態と同様、電力変換装置より発
生する高調波成分の周波数帯を周期的に変えることがで
きる。
【0031】以上のように、第2の実施の形態の車両用
電力変換装置では、スイッチング素子であるIGBT3
の入力容量をコンデンサ9若しくはコンデンサ(9+9
A)に切り換えることにより、電力変換装置から発生す
る高調波の周波数成分を変化させることができ、これを
信号機が検出する時間より短い周期Tで高速に行うこと
により、信号機が電力変換装置から発生する高調波成分
により誤動作するのを防ぐことができる。
【0032】次に、本発明の第3の実施の形態を図4に
基づいて説明する。第3の実施の形態の車両用電力変換
装置は、図1に示した第1の実施の形態に対して、集電
装置1と大地との間に、インバータ回路2に加えて、イ
ンバータ回路2Aを直列に接続し、これらのインバータ
回路2,2Aそれぞれのゲート回路4,4Aを設け、こ
れらを制御回路8によって同時にゲート制御するように
したことを特徴とする。
【0033】インバータ回路2、ゲート回路4の構成は
図1に示した第1の実施の形態と同じである。そして、
インバータ回路2AにはIGBT3Aが設けられてい
る。またゲート回路4Aには、直列に接続されたゲート
抵抗5Bとゲート抵抗5Cを有していて、タイマ(T
R)7Aにより一定時間Tごとにオン/オフが繰り返さ
れるトランジスタ6Aにより、IGBT3Aのゲート抵
抗値を切り換える。ここで、ゲート抵抗5,5A,5
B,5Cの抵抗値に関しては、ゲート抵抗5と5Bの抵
抗値、またゲート抵抗(5+5A)と(5B+5C)の
合成抵抗値は異なるものに設定している。
【0034】次に、上記の構成の車両用電力変換装置の
動作を説明する。トランジスタ6,6Aそれぞれのオン
/オフを信号機の検出時間よりも短い時間間隔Tごとに
切り換えると、IGBT3,3Aのゲート抵抗値が変わ
るために、IGBT3,3Aそれぞれのスイッチング時
間が周期的に変化する。すなわち、トランジスタ6,6
Aそれぞれをオンすると、IGBT3のゲート抵抗値は
抵抗5だけになり、IGBT3Aのゲート抵抗値は抵抗
5Bだけになって共に小さくなり、それらのIGBT
3,3Aのスイッチング時間が短くなる。逆にトランジ
スタ6,6Aそれぞれをオフすると、IGBT3のゲー
ト抵抗値は抵抗(5+5A)となり、IGBT3Aのゲ
ート抵抗値は抵抗(5B+5C)となって共に大きくな
り、IGBT3,3Aそれぞれのスイッチング時間は長
くなる。
【0035】したがって、タイマ7,7Aによりトラン
ジスタ6,6AをT時間ごとにオン/オフさせると、I
GBT3,3Aそれぞれのスイッチング時間が周期的に
変化し、電力変換装置から発生する高調波成分の周波数
帯も周期的に変化し、しかも、ゲート抵抗値が両方のイ
ンバータ回路2,2AのIGBT3,3A間で相異なる
ものであるので、高調波成分のピークが急峻になるのを
抑制する。
【0036】以上のように、第3の実施の形態の車両用
電力変換装置では、スイッチング素子であるIGBT
3,3Aそれぞれのゲート抵抗値を抵抗5,5Bそれぞ
れ若しくは抵抗(5+5A),(5B+5C)それぞれ
に切り換えることにより、電力変換装置から発生する高
調波の周波数成分を変化させることができ、しかも、ゲ
ート抵抗値をインバータ回路2,2Aによって異なった
値に設定することによって高調波成分のピークが急峻に
なるのも抑制することができ、これを信号機が検出する
時間より短い周期で高速に行うことにより、信号機が電
力変換装置から発生する高調波成分により誤動作するの
を確実に防ぐことができる。
【0037】なお、この第3の実施の形態にあっては、
図5に示すように、図1に示した第1の実施の形態に対
する図3に示した第2の実施の形態の関係と同様に、並
列又は直列に接続されたインバータ回路2,2Aそれぞ
れに対するゲート回路4,4Aに、抵抗5,5A,5
B,5Cに代えて、コンデンサ9,9A,9B,9Cを
設け、トランジスタ6,6Aによってこれらのコンデン
サを切り換えることによりIGBT3,3Aの入力容量
を高速で切り換える構成にすることもできる(第4の実
施の形態)。
【0038】これによっても、電力変換装置から発生す
る高調波の周波数成分を変化させることができ、しかも
高調波成分のピークが急峻になるのも抑制することがで
き、これを信号機が検出する時間より短い周期で高速に
行うことにより、信号機が電力変換装置から発生する高
調波成分により誤動作するのを確実に防ぐことができ
る。
【0039】次に、本発明の第5の実施の形態を、図6
に基づいて説明する。第5の実施の形態の車両用電力変
換装置は、図1に示した第1の実施の形態に対して、ト
ランジスタ6のオン/オフの制御をタイマ7で行わず、
制御回路11側からの制御信号によって行うようにした
ことを特徴とする。したがって、インバータ回路2の構
成、ゲート回路4におけるゲート抵抗5,5Aとトラン
ジスタ6は第1の実施の形態の回路要素と共通である。
【0040】第5の実施の形態の特徴である制御回路1
1は、外部から信号機に関する情報を受信回路12によ
って受信し、内蔵されている制御条件データ13と照ら
して、CPU14が現在走行している区間にある信号機
の検出周波数帯のデータに基づき、またインバータ回路
2のスイッチング損失などを加味してトランジスタ6の
オン/オフの適切なタイミングを決定し、これによって
トランジスタ6のオン/オフ制御を行う機能を備えてい
る。
【0041】次に、第5の実施の形態の車両用電力変換
装置の動作を説明する。制御回路11において、CPU
14は外部から信号機に関する情報を受信回路12によ
って受信し、内蔵されている制御条件データ13と照ら
して、CPU14が現在走行している区間にある信号機
の検出周波数帯のデータに基づき、またインバータ回路
2のスイッチング損失などを加味してトランジスタ6の
オン/オフの適切なタイミングを決定し、これによって
トランジスタ6のオン/オフ制御する。
【0042】そして、ゲート回路4においてトランジス
タ6がオンすると、第1の実施の形態と同様、IGBT
3のゲート抵抗値は抵抗5だけになって小さくなり、ス
イッチング時間が短くなる。逆にトランジスタ6をオフ
すると、IGBT3のゲート抵抗値は抵抗(5+5A)
となって大きくなり、スイッチング時間は長くなる。し
たがって、制御回路11側からトランジスタ6を適切な
タイミングごとにオン/オフさせることにより、IGB
T3のスイッチング時間が変化し、電力変換装置から発
生する高調波成分の周波数帯も変化し、これにより、電
力変換装置より発生する高調波成分の周波数帯を信号機
に悪影響を与えないで切り換えることができる。
【0043】以上のように、第5の実施の形態の車両用
電力変換装置でも、スイッチング素子であるIGBT3
のゲート抵抗値を抵抗5若しくは抵抗(5+5A)に切
り換えることにより、電力変換装置から発生する高調波
の周波数成分を変化させることができ、これを現在走行
中の区間に使用されている信号機の検出時間より短い周
期で高速に行うことにより、信号機が電力変換装置から
発生する高調波成分により誤動作するのを防ぐことがで
きる。
【0044】なお、この第5の実施の形態にあっては、
図7に示すように、図1に示した第1の実施の形態に対
する図3に示した第2の実施の形態の関係と同様に、制
御回路11によって、ゲート回路4の抵抗5,5Aに代
えて、コンデンサ9,9Aを切り換えることによりIG
BT3,3Aの入力容量を高速で切り換える構成にする
こともできる(第6の実施の形態)。
【0045】これによっても、電力変換装置から発生す
る高調波の周波数成分を変化させることができ、これを
信号機が検出する時間より短い周期で高速に行うことに
より、信号機が電力変換装置から発生する高調波成分に
より誤動作するのを防ぐことができる。
【0046】次に、本発明の第7の実施の形態を、図8
に基づいて説明する。第7の実施の形態の車両用電力変
換装置は、集電装置1と大地との間の電圧で駆動される
インバータ回路2のIGBT3を、PWM制御方式の制
御回路20で制御されるゲート回路4により駆動し、交
流電圧を端子Ta,Tb,Tcから出力するものであ
る。
【0047】制御回路20はPWM制御のキャリア周波
数を決める基準三角波として、周期の異なる2種類の三
角波データ21,21Aを持っており、選択回路22に
よって切り換える構成である。なお、制御回路20にお
いて、23は基準正弦波回路、24を基準正弦波と基準
三角波を比較する比較器である。
【0048】次に、上記の第7の実施の形態の動作を説
明する。図8において、選択回路22を切り換えると、
比較器24により基準三角波21又は21Aが基準正弦
波と比較され、キャリア周波数の異なるPWM信号とし
てゲート回路4に出力する。このように、キャリア周波
数を切り換えることにより、電力変換装置から発生する
高調波成分の周波数帯も同時に変化させることができ
る。
【0049】図9には、選択回路22を切り換えた時の
PWM信号26,26Aと、その時の高調波成分の周波
数スペクトル27,27Aを示してある。同図(a)に
示すように、高速周期Tごとに基準三角波21,21A
を交互に切り換えることによってPWM信号波形26,
26Aが交互に切り換えられ、本装置から同図(b)に
示すような周波数分布が異なるスペクトル27,27A
の高調波を出力することになる。
【0050】以上のように第7の実施の形態によれば、
PWM制御のキャリア周波数を切り換えることにより、
電力変換装置から発生する高調波の周波数成分を変化さ
せることができ、これを信号機が検出する時間より短い
周期Tによって高速に行うことにより、電力変換装置か
ら発生する高調波により信号機が誤動作するのを防ぐこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、信号機の検出時間より短い所定周期で半導体スイッ
チング素子のゲート抵抗を切り換えるので、本装置が発
生する高調波成分の周波数帯を変化させ、高調波成分が
信号機に悪影響を与えて誤動作させることがない。
【0052】請求項2の発明によれば、信号機の検出時
間より短い所定周期で半導体スイッチング素子のゲート
−エミッタ間のコンデンサ容量を切り換えるので、本装
置が発生する高調波成分の周波数帯を変化させ、高調波
成分が信号機に悪影響を与えて誤動作させることがな
い。
【0053】請求項3の発明によれば、複数のインバー
タ回路それぞれの半導体スイッチング素子のゲート抵抗
をそれぞれ異なった値のものに切り換えるので、各イン
バータ回路が発生する高調波成分の周波数帯を変化させ
ると共に、高調波成分のピークを抑え、高調波成分が信
号機に悪影響を与えて誤動作させることがない。
【0054】請求項4の発明によれば、複数のインバー
タ回路それぞれの半導体スイッチング素子のゲート−エ
ミッタ間のコンデンサ容量をそれぞれ異なった値のもの
に切り換えるので、各インバータ回路が発生する高調波
成分の周波数帯を変化させると共に、高調波成分のピー
クを抑え、高調波成分が信号機に悪影響を与えて誤動作
させることがない。
【0055】請求項5の発明によれば、外部からの信号
機の情報を受信し、この情報に応じて高調波成分によっ
て信号機に悪影響を与えないために最適な半導体スイッ
チング素子のゲート抵抗又はコンデンサ容量を選定し、
信号機の検出時間より短い所定周期で半導体スイッチン
グ素子のゲート抵抗又はゲート−エミッタ間のコンデン
サ容量を選定されたものに切り換えるので、本装置が発
生する高調波成分の周波数帯を変化させ、高調波成分が
信号機に悪影響を与えて誤動作させることがない。
【0056】請求項6の発明によれば、論理演算手段が
所定時間ごとにスイッチング周波数の切り換え指示を制
御手段に与え、制御手段が信号機の検出時間より短い所
定周期でPWM制御のスイッチング周波数を切り換える
ので、本装置が発生する高調波成分の周波数帯も変化さ
せ、高調波成分が信号機に悪影響を与えて誤動作させる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図2】上記の実施の形態における半導体スイッチング
素子のスイッチング波形、トランジスタの動作及び出力
周波数スペクトルを示す説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図5】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図6】本発明の第5の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図7】本発明の第6の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図8】本発明の第7の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図。
【図9】上記の実施の形態における選択回路の動作、半
導体スイッチング素子のスイッチング波形及び出力周波
数スペクトルを示す説明図。
【符号の説明】
1 集電装置 2,2A インバータ回路 3,3A IGBT 4,4A 制御回路 5,5A,5B,5C ゲート抵抗 6,6A トランジスタ 7,7A タイマ 8 制御回路 9,9A,9B,9C コンデンサ 11 制御回路 12 受信回路 13 制御条件データ 14 CPU 20 制御回路 21,21A 基準三角波 22 切換器 23 基準正弦波 24 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H007 AA08 BB00 CA01 CB05 CC06 CC23 DB01 DB03 DB07 EA14 5H115 PA00 PA08 PC02 PG01 PI03 PI29 PU08 PV09 PV23 RB22 SE10 TR01 TW08 5H740 BA11 BB09 BC01 BC02 BC06 JA11 JA23 JA28 KK10 NN01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチング素子を使用したイン
    バータ回路を有する車両用電力変換装置において、 前記半導体スイッチング素子に対する複数個のゲート抵
    抗と、 前記複数個のゲート抵抗を所定周期ごとに切り換える制
    御手段とを備えて成る車両用電力変換装置。
  2. 【請求項2】 半導体スイッチング素子を使用したイン
    バータ回路を有する車両用電力変換装置において、 前記半導体スイッチング素子のゲート−エミッタ間に接
    続された容量の異なる複数個のコンデンサと、 前記複数個のコンデンサを所定周期ごとに切り換える制
    御手段とを備えて成る車両用電力変換装置。
  3. 【請求項3】 半導体スイッチング素子を使用した、直
    列又は並列に接続された複数のインバータ回路を有する
    車両用電力変換装置において、 前記複数のインバータ回路それぞれの半導体スイッチン
    グ素子に対する複数個のゲート抵抗と、 前記複数個のゲート抵抗を所定周期ごとに切り換える制
    御手段とを備えて成る車両用電力変換装置。
  4. 【請求項4】 半導体スイッチング素子を使用した、直
    列又は並列に接続された複数のインバータ回路を有する
    車両用電力変換装置において、 前記複数のインバータ回路それぞれの半導体スイッチン
    グ素子のゲート−エミッタ間に接続された容量の異なる
    複数個のコンデンサと、 前記複数個のコンデンサを所定周期ごとに切り換える制
    御手段とを備えて成る車両用電力変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用
    電力変換装置において、 外部からの走行区間に存在する信号機の情報を受信する
    回路と、 この回路が受信した情報に応じて最適な半導体スイッチ
    ング素子のゲート抵抗又はコンデンサ容量を選定して前
    記制御手段に指示する論理演算手段とを備えたことを特
    徴とする車両用電力変換装置。
  6. 【請求項6】 PWM制御方式のインバータ回路を有す
    る車両用電力変換装置において、 PWM制御のスイッチング周波数を切り換える制御手段
    と、 前記制御手段に対して、所定時間ごとにスイッチング周
    波数の切り換え指示を与える論理演算手段とを備えたこ
    とを特徴とする車両用電力変換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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