JP2000152277A - 自動白色バランス調整回路 - Google Patents

自動白色バランス調整回路

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JP2000152277A
JP2000152277A JP10328064A JP32806498A JP2000152277A JP 2000152277 A JP2000152277 A JP 2000152277A JP 10328064 A JP10328064 A JP 10328064A JP 32806498 A JP32806498 A JP 32806498A JP 2000152277 A JP2000152277 A JP 2000152277A
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Reiji Tagome
礼二 田籠
Kenji Hara
賢治 原
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、より少ない数のコンデンサを用いて
カソードのリーク電流の影響をなくし、最適なカットオ
フやドライブゲインを得る、または集積化した際に外付
けコンデンサを必要とせず、従って安価に製造すること
ができる自動白色バランス調整回路を提供する。 【解決手段】サンプルホールド回路51はリーク電流に
基づく抵抗41における降下電圧を保持し、サンプルホ
ールド回路回路52はリーク電流と信号電流に基づく抵
抗41における降下電圧を保持する。演算回路53によ
り上記両サンプルホールド回路の保持電圧が減算され、
この演算結果が比較回路42に供給される。比較回路4
2には基準電圧源43からの基準電圧が供給されてい
る。この比較回路42により、演算回路52の出力電圧
と基準電圧源43からの基準電圧との比較が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカラーテレビジョ
ン受像機に係り、特に白色バランスを自動的に調整する
自動白色バランス調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン受像機では、白色基
準信号が入力された時に、カラー受像管(以下、CRT
と称する)で正確に所定の色温度が再現されなければな
らない。一般に、CRTのR(赤)、G(緑)、B
(青)の各出力光の比率は、各カソード電流の比率で決
まる。しかし、カソード電圧に対するカソード電流の特
性はCRT毎に異なる。従って、所定の色温度を再現す
るには、CRT毎にR、G、B間の比率を調整する必要
がある。
【0003】従来では、CRTの画面をテレビカメラ等
でモニターして白バランスを検出し、この検出値を工程
調整用のコンピュータシステムもしくは調整員に帰還し
て予め設定された基準値と比較し、この比較結果に応じ
てR、G、B各出力の直流電圧レベル及びゲインを調整
していた。また、この調整に際しては、直流電圧レベル
/ゲイン調整回路に設けられた可変抵抗を手動により調
整するか、あるいは、データバスを通じて調整用データ
の書き換えを行なっていた。
【0004】しかし、上記従来の方法では、調整現場に
工業用テレビカメラ、工程調整用のコンピュータシステ
ムもしくは調整員を必要とし、テレビジョン受像機の出
荷後におけるCRTの経年変化に追随して白バランス特
性を自己調整することができないという問題がある。
【0005】そこで、近年では、このような調整を自動
的に行うAKB(Automatic Kine Bias :自動白色バラ
ンス調整)回路が使われるようになってきた。これは、
垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入し、その
時のカソード電流を検出し、この検出値を元に白バラン
スを調整するものである。
【0006】このようなAKB回路の従来回路の一例を
図20に示す。白バランスの調整は、R、G、Bの各軸
において、ドライブゲイン及びカットオフレベル(直流
電圧レベル)を設定することで行う。具体的には、ある
期間、映像信号の代わりに置き換えた基準信号1(黒レ
ベル)を用いてカットオフレベルを設定し、同様に基準
信号1と重ならない期間、映像信号の代わりに置き換え
た基準信号2(白レベル)を用いてドライブゲインを設
定する。この黒レベルと白レベルの2点を合わせること
で、R、G、Bの3軸の信号対カソード電流の比を等し
く設定している。
【0007】次に、図20のAKB回路について具体的
に説明する。
【0008】スイッチ回路1、2、3は、R信号、G信
号、B信号の代わりに基準信号1(黒レベル)または基
準信号2(白レベル)を選択して出力する。基準信号1
または基準信号2を出力する期間は、垂直ブランキング
期間であって垂直帰線期間でない期間、すなわち、一般
的にはオーバースキャンされていてユーザーには視認で
きない期間の一部である。なお、基準の黒レベルに対応
した基準信号1のレベルは例えば約3〜5IRE(ただ
し白信号のピークを100IREとする)であり、基準
の白レベルに対応した基準信号2のレベルは例えば約3
0〜50IREである。
【0009】それぞれ利得制御増幅器からなるドライブ
ゲイン調整回路4、5、6は、スイッチ回路1、2、3
からそれぞれ出力される信号のドライブゲイン、すなわ
ちAC振幅の設定を行う。また、それぞれ例えばクラン
プ回路からなるカットオフ調整回路7、8、9は、ドラ
イブゲイン調整回路4、5、6からそれぞれ出力される
信号のDCレベルの設定(例えばクランプ等)を行う。
カットオフ調整回路7、8、9からの出力はドライブ回
路10、11、12を介して、出力トランジスタ(PN
Pトランジスタ)13、14、15の各ベースに供給さ
れる。これらトランジスタ13、14、15のエミッタ
はCRT16のR、G、B各軸のカソードに接続されて
おり、これらのトランジスタ13、14、15がドライ
ブ回路10、11、12からの出力で駆動されることに
より、CRT16のR、G、B各軸のカソードに電流が
流れ、CRT16が表示駆動される。
【0010】上記トランジスタ13、14、15の各コ
レクタには、各カソードに流れる電流を電圧に変換する
ための電流検出用の抵抗17、18、19が接続されて
いる。これら抵抗17、18、19における降下電圧は
サンプルホールド回路(S/H)20、21、22でサ
ンプリングされる。これらのサンプルホールド回路2
0、21、22は、一定期間、例えば1H(1水平期
間)、カソード電流に比例した電圧をサンプリングする
ものであり、サンプリングされた電圧は黒レベル保持用
のコンデンサ23、24、25それぞれと、白レベル保
持用のコンデンサ26、27、28それぞれとで保持さ
れる。
【0011】上記サンプルホールド回路20、21、2
2のコンデンサ23、24、25で保持された信号電圧
は、比較回路29、30、31において、基準の黒レベ
ルを与える基準電圧源32の基準電圧と比較される。そ
して、これら比較回路29、30、31の比較結果がカ
ットオフ調整回路7、8、9に供給され、R、G、B各
軸毎のDCレベルの設定が行われる。
【0012】また、サンプルホールド回路20、21、
22のコンデンサ26、27、28で保持された信号電
圧は、比較回路33、34、35において、基準の白レ
ベルを与える基準電圧源36の基準電圧と比較される。
そして、これら比較回路33、34、35の比較結果が
ドライブゲイン調整回路4、5、6に供給され、R、
G、B各軸毎のAC振幅の設定が行われる。
【0013】このAKB回路では、R、G、B各軸毎
に、AC振幅の設定動作とDCレベルの設定動作が、そ
れぞれドライブゲイン調整回路またはカットオフ調整回
路、ドライブ回路、トランジスタ、サンプルホールド回
路及び比較回路からなる負帰還ループによって制御さ
れ、各比較回路29〜31、33〜35の両入力端子の
電圧が等しくなるところで負帰還ループの動作が安定す
る。そして、各負帰還ループの動作が安定した時点で、
基準信号に対するR、G、B各軸間のカソード電流の比
が等しくなるように設定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
AKB回路では、カソード電流を変換して得られる電圧
を絵柄期間保持しておくために、サンプルホールド回路
20〜22ではコンデンサ23〜28を必要とする。こ
の絵柄期間は1V(1垂直期間、約17ms)であるた
めに、これらのコンデンサとして比較的大きな容量のも
のが使われている。
【0015】この結果、集積化されたAKB回路ではこ
れらのコンデンサを内蔵させることはできず、従って外
付け部品とする必要がある。また、集積回路には、コン
デンサを外付けするために専用の外部端子を設ける必要
があり、集積回路の大型化は避けられない。
【0016】さらに、上記従来のAKB回路では、CR
Tの画面が真っ黒な状態であってもカソード電流にリー
ク電流が発生することがある。それ故、カソード電流を
変換して得られる電圧は0Vではなく、このリーク電流
による電圧がサンプルホールド回路20〜22のコンデ
ンサ23〜28の保持電圧に加算される。
【0017】図21は、上記従来のAKB回路において
カソード電流の検出と基準電圧との比較に関係した回路
部分を抽出して示している。
【0018】ここで、抵抗41は先の抵抗17、18、
19に該当し、比較回路42は先の比較回路29〜3
1、33〜35に該当し、さらに基準電圧源43は先の
基準電圧源32、36に該当している。
【0019】基準信号入力時、カソードには基準信号に
対応したカソード電流Ikに加えてリーク電流Ileakが
流れる。このため、抵抗41にはVIk=R×(Ik+
Ileak)(Rは抵抗41の抵抗値)なる降下電圧が発生
する。
【0020】すなわち、抵抗41にはリーク電流による
降下電圧が発生するため、従来では最適なカットオフや
ドライブゲインが得られないことがあった。
【0021】また、R、G、B3軸間でリーク電流の値
が異なると、正しい白バランスが得られなくなるという
問題も生じる。
【0022】そこで、このようなリーク電流による白バ
ランスのずれの問題を解決する対策として、さらに従来
では図22に示すような回路が考えられている。この回
路は、先の図21の回路に対し、カソード電流Ikを垂
直ブランキング期間でクランプするクランプ回路44を
追加したものである。
【0023】このクランプ回路44は、クランプ用のコ
ンデンサ45とクランプ用の電圧源46とスイッチ回路
(SW)47とから構成されている。
【0024】この回路では、垂直ブランキング期間に、
リーク電流が存在する場合には、抵抗41の両端にこの
リーク電流に対応した降下電圧が発生する。また、スイ
ッチ回路47がオンし、比較回路42とコンデンサ45
との接続ノードがクランプ用の電圧源46の電圧と等し
い電圧に設定される。
【0025】一方、垂直ブランキング期間以外では、抵
抗41に基準信号に対応した電流とリーク電流との和の
電流に対応した降下電圧が発生する。このとき、スイッ
チ回路47はオフしており、比較回路42とコンデンサ
45との接続ノードには、リーク電流成分による電圧が
相殺され、基準信号のみに対応した電流による降下電圧
が発生する。そして、この電圧が比較回路42で基準電
圧と比較される。
【0026】ところが、この図22の回路ではクランプ
用のコンデンサ45がさらに必要となる。
【0027】このように従来のAKB回路では、多数の
コンデンサを設ける必要があり、その結果、多数の外付
け部品が必要になると共に集積回路に多数の外部端子を
設ける必要があるので、製造価格が高価となる欠点があ
る。
【0028】また、従来のAKB回路では、カソードに
流れるリーク電流の影響により、最適なカットオフやド
ライブゲインが得られないという欠点がある。さらに、
このリーク電流の影響をなくすためにはより多くのコン
デンサが必要になるという問題が生じる。
【0029】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、第1の目的は、より少ない数のコン
デンサを用いてカソードのリーク電流の影響をなくし、
最適なカットオフやドライブゲインを得ることができる
自動白色バランス調整回路を提供することにある。
【0030】この発明の第2の目的は、集積化した際に
外付けコンデンサを必要とせず、従って安価に製造する
ことができる自動白色バランス調整回路を提供すること
にある。
【0031】
【課題を解決するための手段】第1の発明の自動白色バ
ランス調整回路は、カラーテレビジョン映像信号の振幅
及び直流レベルを調整して出力する調整回路と、上記映
像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入
するスイッチ回路と、上記調整回路の出力に応じてカラ
ー受像管を表示駆動するカソード駆動信号を出力する駆
動回路と、上記カラー受像管のカソード電流を検出する
検出回路と、上記映像信号の垂直ブランキング期間にお
ける上記検出回路の検出値をサンプリングし保持する第
1のサンプルホールド回路と、上記スイッチ回路で上記
基準信号が挿入されている期間における上記検出回路の
検出値と上記第1のサンプルホールド回路の保持値との
差を得る回路手段と、上記回路手段の出力を基準値と比
較しこの比較結果に応じて上記調整回路の動作を制御す
るための制御信号を出力する第1の比較回路とを具備し
ている。
【0032】第2の発明の自動白色バランス調整回路
は、カラーテレビジョン映像信号の振幅及び直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記映像信号の垂直ブ
ランキング期間の一部に基準信号を挿入するスイッチ回
路と、上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示
駆動するカソード駆動信号を出力する駆動回路と、上記
カラー受像管のカソード電流を検出する検出回路と、上
記映像信号の垂直ブランキング期間における上記検出回
路の検出値をサンプリングし保持するサンプルホールド
回路と、上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されて
いる期間における上記検出回路の出力を基準値と比較し
この比較結果に応じて上記調整回路の動作を制御するた
めの制御信号を出力する比較回路と、上記基準値を上記
サンプルホールド回路の保持値に応じて変化させる回路
手段とを具備している。
【0033】第3の発明の自動白色バランス調整回路
は、カラーテレビジョン映像信号の振幅及び直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記映像信号の垂直ブ
ランキング期間の一部に基準信号を挿入するスイッチ回
路と、上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示
駆動するカソード駆動信号を出力する駆動回路と、上記
カラー受像管のカソード電流を検出する検出回路と、上
記映像信号の垂直ブランキング期間における上記検出回
路の検出値をサンプリングし保持するサンプルホールド
回路と、上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されて
いる期間における上記検出回路の出力を基準値と比較し
この比較結果に応じて上記調整回路の動作を制御するた
めの制御信号を出力する比較回路と、上記基準値を上記
サンプルホールド回路の保持値に応じて変化させる回路
手段とを具備している。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
実施の形態により説明する。
【0035】図1はこの発明の第1の実施の形態による
AKB回路の要部の構成を示す回路図である。すなわ
ち、この図1の回路は、先の図20の従来回路におい
て、R、G、B3軸のいずれか1つの軸におけるカソー
ド電流の検出部分と基準電圧との比較部分付近の回路構
成を抽出して示したものであり、それ以外の構成は図2
0と同様であるのでその説明は省略する。
【0036】図1において、抵抗41は先の抵抗17、
18、19に該当し、比較回路42は先の比較回路29
〜31、33〜35に該当し、さらに基準電圧源43は
先の基準電圧源32、36に該当している。
【0037】この図1の回路では、リーク電流による抵
抗41における電圧降下をキャンセルするために、2個
のサンプルホールド回路(S/H)51、52と演算回
路53とが追加されている。すなわち、上記2個のサン
プルホールド回路51、52の入力端子は抵抗41の一
端に共通に接続されている。
【0038】一方のサンプルホールド回路51は、クロ
ック信号CKがアクティブ(“H”レベル)のときに抵
抗41における降下電圧をサンプリングし、保持する。
他方のサンプルホールド回路52は、クロック信号CK
2がアクティブ(“H”レベル)のときに抵抗41にお
ける降下電圧をサンプリングし、保持する。そして、演
算回路53によりサンプルホールド回路52の保持電圧
からサンプルホールド回路51の保持電圧が減算され、
この減算結果VIk′が比較回路42の一方入力端
(−)に供給される。なお、比較回路42の他方入力端
(+)には基準電圧源43からの基準電圧が供給されて
いる。そして、比較回路42により、演算回路53の出
力電圧と基準電圧源43からの基準電圧との比較が行わ
れ、この比較結果が先のドライブゲイン調整回路4、
5、6やカットオフ調整回路7、8、9のいずれかに供
給される。
【0039】次に上記構成でなる回路の動作を、図2の
タイミングチャートを用いて説明する。
【0040】まず、垂直ブランキング期間の一部に、先
のスイッチ回路(図20中の1、2、3)が切り替えら
れてR、G、B信号の代わりに基準信号1または基準信
号2が挿入され、AKB動作が行われるが、それに先立
ちブランキングパルスが挿入される。
【0041】このブランキングパルスはCRTのカソー
ドに対して無信号状態を設定するものであり、後述する
ブランキング回路に供給される。このブランキングパル
スの挿入期間に、クロック信号CKがアクティブにされ
る。このとき、本来ならばカソード電流は流れないの
で、抵抗41における降下電圧VIkは0Vになるはず
である。このとき、リーク電流Ileakが発生していれ
ば、VIk=R×Ileakなる電圧降下が抵抗41に発生
する(ただし、Rは抵抗41の抵抗値である)。そし
て、この降下電圧が、クロック信号CKがアクティブの
ときに、サンプルホールド回路51でサンプリングさ
れ、保持される。
【0042】次に先のスイッチ回路が切り替えられ、基
準信号(基準信号1または基準信号2)が挿入される。
そして、この期間にクロック信号CK2がアクティブに
され、抵抗41における降下電圧がサンプルホールド回
路52でサンプリングされ、保持される。この後、演算
回路52により、サンプルホールド回路52で保持され
た電圧から、サンプルホールド回路51で保持された電
圧が減算される。
【0043】ここで、サンプルホールド回路52で保持
される電圧は、基準信号が入力されたときにカソードに
流れる基準信号に対応した電流とリーク電流との和の電
流を変換した電圧となるので、演算回路53からはリー
ク電流に基づく変換電圧を含まない基準信号のみの電流
に対応した変換電圧が出力される。そして、比較回路4
2により、この演算回路53から出力される電圧が基準
電圧と比較され、このときの比較結果が先のドライブゲ
イン調整回路(図20中の4、5、6)及びカットオフ
調整回路(図20中の7、8、9)のいずれか1つに入
力される。
【0044】このように、上記第1の実施の形態による
AKB回路によれば、カソードに流れるリーク電流の影
響をなくすことができ、これにより最適なカットオフや
ドライブゲインを得ることができる。
【0045】次にこの発明の第2の実施の形態によるA
KB回路について図3を参照して説明する。
【0046】この図3のAKB回路が図1のものと異な
るところは、サンプルホールド回路52が省略され、抵
抗41における降下電圧が先の演算回路53の一方の入
力端子(+)に直接入力される点である。
【0047】この実施の形態のAKB回路では、ブラン
キングパルスが挿入され、このブランキングパルスの挿
入期間に、クロック信号CKがアクティブにされる。こ
のとき、リーク電流Ileakが発生していれば、VIk=
R×Ileakなる降下電圧が抵抗41に発生し、クロック
信号CKがアクティブのときに、サンプルホールド回路
51でこの降下電圧がサンプリングされ、保持される。
【0048】次に先のスイッチ回路が切り替えられて、
基準信号(基準信号1または基準信号2)が挿入され
る。この期間に抵抗41における降下電圧が直接、演算
回路53の一方の入力端子(+)に入力される。そし
て、演算回路53により、サンプルホールド回路51で
保持された電圧から、抵抗41で検出された電圧が減算
される。この結果、第1の実施の形態のものと同様に、
演算回路53からはリーク電流に基づく変換電圧を含ま
ない、基準信号のみに対応した変換電圧VIk′が出力
される。
【0049】すなわち、この実施の形態の場合、サンプ
リングされるのはリーク電流に基づく変換電圧のみであ
る。すなわち、基準信号が入力されているときの抵抗4
1における変換電圧はサンプリングされることなく、演
算回路53に入力される。
【0050】ここで、比較回路42を含む後段回路がア
ナログ処理回路で構成される場合、基準信号が入力され
ているときの抵抗41における変換電圧をサンプリング
すると、制御ループを遮断することになる。
【0051】従って、本実施の形態によるAKB回路
は、比較回路42を含む後段回路がアナログ処理回路で
構成されるような場合に好適である。また、この場合、
比較回路42はコンパレータで構成されるものではな
く、オペアンプ(演算増幅回路)で構成されたものを使
用する必要がある。
【0052】次にこの発明の第3の実施の形態によるA
KB回路について図4を参照して説明する。すなわち、
この図4の回路は、先の図20の従来回路において、
R、G、B3軸のいずれか1つの軸におけるカソード電
流の検出部分及び基準電圧との比較部分付近の回路構成
を抽出して示したものであり、それ以外の構成は図20
と同様であるのでその説明は省略する。
【0053】図4において、抵抗41は先の抵抗17、
18、19に該当している。また、比較回路42は先の
比較回路29〜31、33〜35に該当し、さらに定電
流源54と抵抗55とは基準電圧を発生する先の定電圧
源32または36を構成している。
【0054】この図4の回路では、ブランキング期間、
リーク電流による抵抗41における降下電圧をキャンセ
ルするために、さらにサンプルホールド回路(S/H)
56と、演算増幅回路57とが追加されている。すなわ
ち、上記サンプルホールド回路56の入力端子は抵抗4
1の一端に接続されている。このサンプルホールド回路
56は、クロック信号CKがアクティブ(“H”レベ
ル)のときに抵抗41における降下電圧をサンプリング
し、保持する。
【0055】上記演算増幅回路57は、反転入力端子
(−)が出力端子に接続されて電圧フォロワ回路を構成
しており、その非反転入力端子(+)に上記サンプルホ
ールド回路56の出力が入力される。
【0056】先の定電圧源32または36を構成する上
記定電流源54の一端は電源電圧のノードに接続されて
おり、他端は上記抵抗55の一端に接続されている。さ
らに上記抵抗55の他端は上記演算増幅回路57の出力
端子に接続されている。
【0057】比較回路42の反転入力端子(−)は上記
抵抗41とサンプルホールド回路56の入力端子との接
続ノードに接続され、非反転入力端子(+)は上記定電
流源54と抵抗55との接続ノードに接続されている。
【0058】この実施の形態のAKB回路では、ブラン
キングパルスの挿入期間に、クロック信号CKがアクテ
ィブにされる。この期間にリーク電流Ileakが発生して
いれば、VIk=R×Ileakなる電圧降下が抵抗41に
発生する。そして、クロック信号CKがアクティブにな
ると、サンプルホールド回路56でこの降下電圧がサン
プリングされ、保持される。そして、サンプルホールド
回路56で保持された電圧が、演算増幅回路57を介し
て抵抗55の他端にVleakとして印加される。
【0059】一方、抵抗55には定電流源54による一
定電流Iが流れるため、定電流源54と抵抗55との接
続ノード、すなわち比較回路42の非反転入力端子
(+)における電圧Vsは、演算増幅回路57の出力電
圧Vleakが0Vであると仮定した場合、抵抗55の抵抗
値をrとすると、Vs=r×Iとなり、このVsが先の
基準電圧に相当する電圧となる。Vleakが0Vでない場
合、VsはVleak+r×Iとなる。
【0060】次に先のスイッチ回路が切り替えられて基
準信号(基準信号1または基準信号2)が挿入される。
そして、この期間に抵抗41における降下電圧が比較回
路42の反転入力端子(−)に入力される。このとき、
抵抗41における降下電圧は、基準信号によるカソード
電流の変換電圧とリーク電流の変換電圧との和になる。
従って、比較回路42では共にリーク電流の変換電圧を
含む2つの電圧が比較されることになり、リーク電流の
変換電圧は相殺される。
【0061】すなわち、この実施の形態の場合にも、カ
ソードに流れるリーク電流の影響をなくすことができ、
これにより最適なカットオフやドライブゲインを得るこ
とができる。
【0062】次にこの発明の第4の実施の形態によるA
KB回路について図5を参照して説明する。
【0063】この図5のAKB回路が図4のものと異な
るところは、定電流源54と抵抗55からなる定電圧源
の代わりに先の定電圧源32または36に相当する定電
圧源58を設け、この定電圧源58を比較回路42の非
反転入力端子(+)と演算増幅回路57の出力端子との
間に接続するようにしたものである。
【0064】この実施の形態の場合、比較回路42の非
反転入力端子(+)には、定電圧源58の基準電圧Vc
と演算増幅回路57からの出力電圧Vleakとの和の電圧
が入力されるので、第3の実施の形態のAKB回路の場
合と同様に、カソードに流れるリーク電流の影響をなく
すことができ、これにより最適なカットオフやドライブ
ゲインを得ることができる。
【0065】図6はこの発明の第5の実施の形態による
AKB回路の全体の構成を示している。上記第1ないし
第4の実施の形態によるAKB回路では、図1、図3、
図4、図5に示すような回路が、R、G、B3軸各軸毎
に、かつ基準信号1及び基準信号2毎に設けられる。
【0066】しかし、このような構成であると各軸毎及
び基準信号毎にサンプルホールド回路や演算回路、差動
増幅回路が必要になる。
【0067】そこで、この図6のAKB回路では、例え
ば前記図3に示すような回路を、R、G、B3軸の全て
に、かつ基準信号1及び基準信号2の両方で共通に使用
することにより、回路規模が大きくならないようにした
ものである。
【0068】図6において、スイッチ回路1、2、3
は、R信号、G信号、B信号の代わりに基準信号1(黒
レベル)または基準信号2(白レベル)を選択して出力
する。上記基準信号1または基準信号2を出力する期間
は、従来と同様に、垂直ブランキング期間であって垂直
帰線期間でない期間、すなわち、一般的にはオーバース
キャンされていてユーザーには視認できない期間の一部
である。また、基準の黒レベルに対応した基準信号1の
レベルは例えば約3〜5IRE(ただし白信号のピーク
を100IREとする)であり、基準の白レベルに対応
した基準信号2のレベルは例えば約30〜50IREで
ある。
【0069】それぞれ利得制御増幅器からなるドライブ
ゲイン調整回路4、5、6は、スイッチ回路1、2、3
からそれぞれ出力される信号のドライブゲイン、すなわ
ちAC振幅の設定を行う。また、それぞれ例えばクラン
プ回路からなるカットオフ調整回路7、8、9は、ドラ
イブゲイン調整回路4、5、6からそれぞれ出力される
信号のDCレベルの設定(クランプ)を行う。カットオ
フ調整回路7、8、9からの出力はブランキング回路6
1、62、63それぞれ及びドライブ回路10、11、
12それぞれを経由して、出力トランジスタ(PNPト
ランジスタ)13、14、15の各ベースに供給され
る。
【0070】上記ブランキング回路61、62、63は
ブランキング信号R.BLK、G.BLK、B.BLK
によってそれぞれ制御され、ブランキング期間には、対
応するカットオフ調整回路7、8、9からの出力が対応
するドライブ回路10、11、12に供給されないよう
にして、他の軸におけるカソード電流検出に影響が与え
られないようにしている。
【0071】上記トランジスタ13、14、15のエミ
ッタはCRT16のR、G、B各軸のカソードに接続さ
れており、これらのトランジスタ13、14、15がド
ライブ回路10、11、12からの出力で駆動されるこ
とにより、CRT16のR、G、B各軸のカソードに電
流が流れ、CRT16が表示駆動される。
【0072】さらに、上記トランジスタ13、14、1
5の各コレクタは共通に接続され、このカソード共通接
続ノードと接地ノードとの間には、カソードに流れる電
流を電圧に変換するための電流検出用の抵抗64が接続
されている。そして、この抵抗64における降下電圧は
サンプルホールド回路65でサンプリングされる。この
サンプルホールド回路65は、一定期間、例えば1H
(1水平期間)、カソード電流に比例した電圧をサンプ
リングするものであり、ここでサンプリングされた電圧
は演算回路66の反転入力端子(−)に供給される。ま
た、上記抵抗64における降下電圧は上記演算回路66
の非反転入力端子(+)に直接に供給される。
【0073】上記演算回路66の出力端子は比較回路6
7の反転入力端子(−)に供給される。この比較回路6
7の非反転入力端子(+)には、黒レベルの基準電圧を
発生する定電圧源68からの出力電圧もしくは白レベル
の基準電圧を発生する定電圧源69の出力電圧がスイッ
チ回路(SW)70を介して選択的に入力される。
【0074】上記比較回路67における比較結果は、R
軸におけるドライブゲイン調整用のサンプルホールド回
路(S/H)71、G軸におけるドライブゲイン調整用
のサンプルホールド回路72、B軸におけるドライブゲ
イン調整用のサンプルホールド回路73、R軸における
カットオフ調整用のサンプルホールド回路74、G軸に
おけるカットオフ調整用のサンプルホールド回路75、
B軸におけるカットオフ調整用のサンプルホールド回路
76に入力される。なお、77ないし82はそれぞれ電
圧保持用のコンデンサである。
【0075】そして、これら各サンプルホールド回路7
1〜76の保持電圧が対応するドライブゲイン調整回路
4、5、6もしくはカットオフ調整回路7、8、9に供
給され、R、G、B各軸毎のAC振幅の設定もしくはと
DCレベルの設定が行われる。
【0076】次に上記構成でなる回路の動作を図7のタ
イミングチャートを参照して説明する。
【0077】まず、スイッチ回路1、2、3が切り替え
られてR信号、G信号、B信号の代わりに基準信号1
(黒レベル)もしくは基準信号2(白レベル)が入力さ
れる前に、全てのブランキング信号R.BLK、G.B
LK、B.BLKが“H”レベルにされる。これによ
り、ブランキング回路61、62、63は対応するカッ
トオフ調整回路7、8、9からの出力を対応するドライ
ブ回路10、11、12に供給しないようになる。そし
て、このブランキング期間にクロック信号CKが“H”
レベルにされ、リーク電流による抵抗64の降下電圧が
サンプルホールド回路65でサンプリングされ、保持さ
れる。
【0078】次に、スイッチ回路1、2、3が切り替え
られてR信号、G信号、B信号の代わりに基準信号1が
入力される。この基準信号1が入力されている期間で
は、ブランキング信号R.BLK、G.BLK、B.B
LKの順で順次、所定期間“L”レベルにされる。な
お、これらの信号R.BLK、G.BLK、B.BLK
が“L”レベルとなる期間は互いに重ならないようにす
る。
【0079】ブランキング信号R.BLKが“L”レベ
ルになっている期間では、R軸におけるカットオフ調整
回路7からの出力がブランキング回路61及びドライブ
回路10を経由して、R軸のカソードに接続されたトラ
ンジスタ13のベースに入力され、CRT16のR軸の
カソードに電流が流れる。そして、このときのカソード
電流が抵抗64によって電圧に変換され、演算回路66
の非反転入力端子(+)に入力される。この変換された
電圧にリーク電流に基づく電圧成分が含まれていれば、
演算回路66によって先にサンプルホールド回路65で
サンプリングされ、保持されていた電圧との間で減算が
行われることにより、リーク電流に基づく電圧がキャン
セルされる。
【0080】また、基準信号1が入力されている期間で
は、スイッチ回路70では黒の基準レベルに対応した定
電圧源68からの基準電圧が選択されており、演算回路
66によってリーク電流に基づく電圧成分がキャンセル
された電圧とこの基準電圧とが比較回路67で比較され
る。そして、この比較回路67における比較結果は、そ
の後、図示しない回路で発生されるサンプルホールド制
御信号SH74に基づいて、R軸におけるカットオフ調
整用のサンプルホールド回路74でサンプリングされ、
保持される。そして、この保持された信号電圧がR軸に
おけるカットオフ調整回路7に供給され、R軸のDCレ
ベルの設定が行われる。この設定動作は、ブランキング
信号R.BLKが“L”レベルでかつサンプルホールド
制御信号SH74が“H”レベルとなっている期間中行
われ、最終的に比較回路67の反転入力端子と非反転入
力端子の両入力電圧が一致するようにカットオフ調整回
路7におけるクランプレベルが調整される。
【0081】この後は、ブランキング信号G.BLK、
B.BLKが順次、所定期間“L”レベルにされ、かつ
図示しない回路で発生されるサンプルホールド制御信号
SH75、SH76が順次、所定期間“H”レベルにさ
れることにより、G軸及びB軸についても同様にしてそ
れぞれのDCレベルの設定が行われる。
【0082】次に、スイッチ回路1、2、3が切り替え
られてR信号、G信号、B信号の代わりに今度は基準信
号2が入力される。この基準信号2が入力されている期
間でも、ブランキング信号R.BLK、G.BLK、
B.BLKの順で順次、所定期間“L”レベルにされ
る。
【0083】ブランキング信号R.BLKが“L”レベ
ルになっている期間では、R軸におけるカットオフ調整
回路7からの出力がブランキング回路61及びドライブ
回路10を経由して、R軸のカソードに接続されたトラ
ンジスタ13のベースに入力され、CRT16のR軸の
カソードに電流が流れる。このときのカソード電流が抵
抗64によって電圧に変換され、演算回路66の非反転
入力端子(+)に入力される。この変換された電圧にリ
ーク電流に基づく電圧成分が含まれていれば、演算回路
66によって先にサンプルホールド回路65でサンプリ
ングされ、保持されていた電圧との間で減算が行われる
ことにより、リーク電流に基づく電圧がキャンセルされ
る。
【0084】また、基準信号2が入力されている期間で
は、スイッチ回路70では白の基準レベルに対応した定
電圧源69からの基準電圧が選択されており、リーク電
流に基づく電圧成分がキャンセルされた電圧とこの基準
電圧とが比較回路67で比較される。この比較回路67
における比較結果は、その後、図示しない回路で発生さ
れるサンプルホールド制御信号SH71に基づいて、R
軸におけるドライブゲイン調整用のサンプルホールド回
路71でサンプリングされ、保持される。そして、この
保持された信号電圧がR軸におけるドライブゲイン調整
回路4に供給され、R軸のAC振幅の設定が行われる。
この設定動作は、ブランキング信号R.BLKが“L”
レベルでかつサンプルホールド制御信号SH71が
“H”レベルとなっている期間中行われ、最終的に比較
回路67の反転入力端子と非反転入力端子の両入力電圧
が一致するようにドライブゲイン調整回路4におけるA
C振幅が調整される。
【0085】この後は、ブランキング信号G.BLK、
B.BLKが順次、所定期間“L”レベルにされ、かつ
図示しない回路で発生されるサンプルホールド制御信号
SH72、SH73が順次、所定期間“H”レベルにさ
れることにより、G軸及びB軸についても同様にしてそ
れぞれのAC振幅の設定が行われる。
【0086】このようにこの実施の形態によれば、カソ
ードに流れるリーク電流に基づく電圧をキャンセルする
ための回路部分を、R、G、B3軸の全てで、かつ基準
信号1及び基準信号2の両方で共通に使用するようにし
たので、カソードに流れるリーク電流の影響をなくすこ
とができて最適なカットオフやドライブゲインを得るこ
とができる他に、回路規模が大きくならないという効果
が得られる。
【0087】なお、この実施の形態では、カソードに流
れるリーク電流に基づく電圧をキャンセルするための回
路として図3に示すような回路を用いる場合について説
明したが、これは他に図1、図4、図5に示すような回
路を用いることもできる。
【0088】なお、上記第1ないし第5の各実施の形態
では、カットオフ(黒レベル)、ドライブゲイン(白レ
ベル)の両方を設定する場合について説明したが、これ
はいずれか一方のみを設定するように構成してもよいこ
とはもちろんである。
【0089】これまでに説明した各実施の形態によるA
KB回路では、より少ない数のコンデンサを用いてカソ
ードのリーク電流の影響をなくし、最適なカットオフや
ドライブゲインを得るためのものであったが、次に、集
積化した際に外付けコンデンサを必要とせず、安価に製
造することができるAKB回路の実施の形態について説
明する。
【0090】図8は、集積化した際に外付けコンデンサ
を必要しない、この発明の第6の実施の形態によるAK
B回路の構成を示している。なお、この図8の回路では
R、G、B各軸のうちのR軸に関係した部分の回路構成
のみ示しているが、残り2軸に関係した部分の回路構成
もこれと同様なのでその説明は省略する。
【0091】図8において、スイッチ回路1は、映像信
号(R信号)、基準信号1(黒レベル)及び基準信号2
(白レベル)を選択して出力する。このスイッチ回路1
の出力はドライブゲイン調整回路4に入力される。ドラ
イブゲイン調整回路4は利得制御増幅器であり、スイッ
チ回路1から出力される信号のドライブゲイン、すなわ
ちAC振幅の設定を行う。
【0092】例えばクランプ回路からなるカットオフ調
整回路7は、ドライブゲイン調整回路4から出力される
信号のDCレベルの設定(クランプ)を行う。このカッ
トオフ調整回路7からの出力はドライブ回路10を経由
して、出力トランジスタ(PNPトランジスタ)13の
ベースに供給される。
【0093】上記トランジスタ13のエミッタはCRT
16のカソードに接続されており、このトランジスタ1
3がドライブ回路10からの出力で駆動されることによ
り、CRT16のカソードに電流が流れ、CRT16が
表示駆動される。
【0094】さらに、上記トランジスタ13のコレクタ
と接地ノードとの間には、カソードに流れる電流を電圧
に変換するための電流検出用の抵抗17が接続されてい
る。そして、この抵抗17における降下電圧は2個のコ
ンパレータ回路(比較回路)91、92それぞれの非反
転入力端子(+)に入力される。
【0095】上記一方のコンパレータ回路91の反転入
力端子(−)には、定電圧源93で発生される黒の基準
レベルに対応した基準電圧が入力される。他方のコンパ
レータ回路92の反転入力端子(−)には、定電圧源9
4で発生される白の基準レベルに対応した基準電圧が入
力される。
【0096】また、95、96はそれぞれ例えば、電源
を与えなくともデータの保持が可能な不揮発性メモリ等
からなるメモリ回路である。上記両メモリ回路95、9
6には、カットオフ調整回路7及びドライブゲイン調整
回路4それぞれの動作を制御するためのディジタルデー
タが予め格納される。そして、両メモリ回路95、96
に格納されたデータが読み出され、ディジタル/アナロ
グ変換回路(D/A)97、98にそれぞれ供給され、
ここでアナログ信号電圧に変換されてカットオフ調整回
路7及びドライブゲイン調整回路4に入力される。
【0097】また、上記両メモリ回路95、96に格納
された各データはレジスタ99、100にそれぞれ読み
出される。そして、両レジスタ99、100のデータは
加算器101、102に入力される。
【0098】上記両加算器101、102には、所定の
ディジタルデータ、例えば「+1」もしくは「−1」を
選択出力するデータ選択回路103、104の出力が入
力される。上記データ選択回路103、104の選択動
作は上記コンパレータ回路91、92の比較出力に応じ
て行われる。そして、上記両加算器101、102の加
算結果が上記両メモリ回路95、96に入力され、再格
納されることにより、両メモリ回路95、96の格納デ
ータが更新される。
【0099】なお、上記両メモリ回路95、96にデー
タを格納、再格納する際の制御はストア信号ストア1、
ストア2で行われ、上記両メモリ回路95、96の格納
データをレジスタ99、100にロードする際の制御は
ロード信号ロード1、ロード2で行われる。
【0100】次に上記のような構成でなるAKB回路の
動作を図9のタイミングチャートを参照して説明する。
【0101】まず、スイッチ回路1が切り替えられ、垂
直ブランキング期間であって帰線期間でない期間にR信
号の代わりに基準信号1(黒レベル)が入力される。こ
のとき、メモリ回路95、96に予め格納されている初
期値データがそれぞれ読み出され、D/A変換回路9
7、98それぞれで変換されてカットオフ調整回路7及
びドライブゲイン調整回路4に入力されるので、カット
オフ調整回路7及びドライブゲイン調整回路4ではそれ
ぞれ初期値データに応じたDCレベルの設定及びドライ
ブゲインの設定が行なわれる。
【0102】一方、ロード1のタイミングでメモリ回路
95の格納データがレジスタ99に取り込まれる。
【0103】また、基準信号1が入力されているときの
CRT16のカソード電流が抵抗17によって電圧に変
換され、コンパレータ回路91の非反転入力端子(+)
に入力される。そして、コンパレータ回路91により上
記変換電圧が基準電圧と比較され、その比較結果に応じ
てデータ選択回路103で「+1」データもしくは「−
1」データが選択出力される。ここで、コンパレータ回
路91が、例えば上記抵抗17における変換電圧が基準
電圧よりも大きいときに“H”レベル信号を出力するよ
うなものであると仮定すると、このとき、データ選択回
路103は「−1」データを出力する。
【0104】この後、データ選択回路103から出力さ
れる「−1」データが加算器101でレジスタ99の内
容と加算される。すなわち、この場合にはレジスタ99
の内容から「1」が減算される。そして、この加算され
たデータが、ストア1のタイミンクでメモリ回路95に
再格納され、初期値データの更新が行なわれる。
【0105】すなわち、この更新されたメモリ回路95
の格納データは以前の値よりも「1」だけ減少し、この
更新されたデータが読み出され、D/A変換回路97で
変換されてカットオフ調整回路7に入力されることによ
り、カットオフ調整回路7はカットオフが減少するよう
に制御される。この結果、カソード電流は以前よりも減
少する。
【0106】なお、説明の都合上、1回の基準信号1の
挿入期間に1回の割合でメモリ回路のデータ更新動作が
行なわれるように説明したが、このデータ更新動作は、
ロード1とストア1のタイミングの関係、すなわち、ま
ずロード1でレジスタにデータがロードされた後にスト
ア1でメモリ回路にデータが再格納されるという関係が
満足するならば、1回の基準信号1の挿入期間にメモリ
回路のデータ更新動作を複数回行うようにしてよい。た
だし、実際には、メモリ回路に格納されるデータの単位
ビット長が8ビット程度であれば、1V(1垂直)期間
に1回のデータ更新動作で十分である。例えば、データ
長が8ビットの場合、16進数で「00」から「FF」
まで変化する可能性があるので、256回のデータ更新
動作を行うとして、1V期間に1回行われるとすると
4.3sで最終値に到達する。
【0107】同様にして、基準信号2が入力され、この
期間にドライブゲイン調整回路4を制御するためのメモ
リ回路96のデータ更新動作が行われる、この場合、ロ
ード2でレジスタ100にデータがロードされた後にス
トア2でメモリ回路96にデータが再格納される。
【0108】このようにこの実施の形態によれば、CR
Tのカソード電流を抵抗17によって電圧に変換した後
に、コンパレータ回路91、92で基準電圧と比較し、
その比較結果に基づいてディジタル処理でドライブゲイ
ン調整回路及びカットオフ調整回路の動作を制御するた
めに使用されるディジタル信号を更新し、このディジタ
ル信号をD/A変換によりアナログ信号電圧に変換して
ドライブゲイン調整回路及びカットオフ調整回路に供給
するようにしており、コンデンサが必要なサンプルホー
ルド回路は用いていない。
【0109】この結果、集積化した際に外付けコンデン
サを必要とせず、その分、集積回路の外部端子の数も減
少するので安価に製造することができる。
【0110】図10は、集積化した際に外付けコンデン
サを必要としない、この発明の第7の実施の形態による
AKB回路の構成を示している。なお、この図10の回
路でもR、G、B各軸のうちのR軸に関係した部分の回
路構成のみ示しているが、残り2軸に関係した部分の回
路構成もこれと同様なのでその説明は省略する。
【0111】この実施の形態のAKB回路では、先の図
8のものに比べてレジスタ99、100を設ける位置が
異なっている。すなわち、図8の場合、レジスタ99、
100を加算器101、102の入力側に設けていた
が、この実施の形態では加算器101、102の出力側
に設けるようにしたものである。
【0112】すなわち、メモリ回路95、96から読み
出されたデータは加算器101、102に入力される。
そして、この加算器101、102において、メモリ回
路95、96からの読み出しデータと、データ選択回路
103、104から出力されるデータとの間で加算が行
われ、加算後のデータがレジスタ99、100にロード
される。そして、この後、レジスタ99、100内のデ
ータがメモリ回路95、96に再格納される。
【0113】なお、この実施の形態におけるロード信号
とストア信号のタイミングは図9に示す場合と同じでよ
い。
【0114】図11はこの発明の第8の実施の形態によ
るAKB回路の全体の構成を示している。上記第7の実
施の形態によるAKB回路では、コンパレータ回路9
1、92、基準の黒レベル、白レベルを与える定電圧源
93、94、データ選択回路103、104及びレジス
タ99、100を、R、G、B3軸各軸毎に、かつ基準
信号1及び基準信号2毎に別々に設けるようにしてい
た。しかし、このようにすると全体の回路構成が複雑に
なる。
【0115】そこで、この図11に示すAKB回路で
は、共通に使用できる回路については、R、G、B3軸
の全てにかつ基準信号1及び基準信号2の両方で共通に
使用することにより、回路規模が大きくならないように
したものである。なお、図11中のメモリ回路及びD/
A変換回路について、R軸のものについては図18中の
符号の末尾に「R」を、G軸のものについては図18中
の符号の末尾に「G」を、B軸のものについては図18
中の符号の末尾に「B」をそれぞれ付して説明を行う。
【0116】図11において、スイッチ回路1、2、3
は、R信号、G信号、B信号、基準信号1(黒レベル)
及び基準信号2(白レベル)を選択して出力する。上記
基準信号1または基準信号2を出力する期間は、垂直ブ
ランキング期間であって垂直帰線期間でない期間、すな
わち、一般的にはオーバースキャンされていてユーザー
には視認できない期間の一部である。また、基準の黒レ
ベルに対応した基準信号1のレベルは例えば約3〜5I
RE(ただし白信号のピークを100IREとする)で
あり、基準の白レベルに対応した基準信号2のレベルは
例えば約30〜50IREである。
【0117】それぞれ利得制御増幅器からなるドライブ
ゲイン調整回路4、5、6は、スイッチ回路1、2、3
からそれぞれ出力される信号のドライブゲイン、すなわ
ちAC振幅の設定を行う。また、それぞれ例えばクラン
プ回路からなるカットオフ調整回路7、8、9は、ドラ
イブゲイン調整回路4、5、6からそれぞれ出力される
信号のDCレベルの設定(クランプ)を行う。カットオ
フ調整回路7、8、9からの出力はブランキング回路6
1、62、63それぞれ及びドライブ回路10、11、
12それぞれを経由して、出力トランジスタ(PNPト
ランジスタ)13、14、15の各ベースに供給され
る。
【0118】上記ブランキング回路61、62、63は
ブランキング信号R.BLK、G.BLK、B.BLK
によってそれぞれ制御され、ブランキング期間には、対
応するカットオフ調整回路7、8、9からの出力が対応
するドライブ回路10、11、12に供給されないよう
にして、他の軸におけるカソード電流検出に影響が与え
られないようにしている。
【0119】上記トランジスタ13、14、15のエミ
ッタはCRT16のR、G、B各軸のカソードに接続さ
れており、これらのトランジスタ13、14、15がド
ライブ回路10、11、12からの出力で駆動されるこ
とにより、CRT16のR、G、B各軸のカソードに電
流が流れ、CRT16が表示駆動される。
【0120】さらに、上記トランジスタ13、14、1
5の各コレクタは共通に接続され、このカソード共通接
続ノードと接地ノードとの間には、カソードに流れる電
流を電圧に変換するための電流検出用の抵抗105が接
続されている。そして、この抵抗105における降下電
圧はコンパレータ回路106の非反転入力端子(+)に
入力される。
【0121】上記コンパレータ回路106の反転入力端
子(−)には、黒レベルの基準電圧を発生する定電圧源
107からの出力電圧もしくは白レベルの基準電圧を発
生する定電圧源108の出力電圧がスイッチ回路109
を介して選択的に入力される。
【0122】上記コンパレータ回路106における比較
結果はデータ選択回路110に入力される。このデータ
選択回路110は、上記コンパレータ回路106の比較
結果に応じて所定のディジタルデータ、すなわち「+
1」データもしくは「−1」データを選択出力する。
【0123】また、95R、95G、95B、96R、
96G、96Bはそれぞれ例えば不揮発性メモリからな
るメモリ回路である。これら各メモリ回路95R、95
G、95B、96R、96G、96Bには、R、G、B
各軸におけるドライブゲイン調整回路4、5、6及びカ
ットオフ調整回路7、8、9それぞれの動作を制御する
ためのディジタルデータが予め格納される。そして、こ
れら各メモリ回路95R、95G、95B、96R、9
6G、96Bに格納されたデータが読み出され、D/A
変換回路97R、97G、97B、98R、98G、9
8Bにそれぞれ供給され、ここでアナログ信号電圧に変
換され、対応したカットオフ調整回路7、8、9及びド
ライブゲイン調整回路4、5、6に供給される。
【0124】また、これら各メモリ回路95R、95
G、95B、96R、96G、96Bから読み出された
データは、スイッチ回路111で選択されてレジスタ1
12にロードされる。そして、このレジスタ112内の
データが加算器113に入力される。
【0125】上記加算器113には上記データ選択回路
110の出力データも入力される。そして、加算器11
3の加算結果はスイッチ回路114を介して上記メモリ
回路95R、95G、95B、96R、96G、96B
のいずれかに選択的に入力され、そのメモリ回路に再格
納されることにより、格納データが更新される。
【0126】次に上記構成でなる回路の動作を図12の
タイミングチャートを参照して説明する。
【0127】まず、スイッチ回路1が切り替えられてR
信号の代わりに基準信号1(黒レベル)がR軸に入力さ
れる。このとき、R軸のブランキング信号R.BLKの
みが“L”レベルにされ、残りのG軸及びB軸のブラン
キング信号G.BLK、B.BLKは共に“H”レベル
にされる。これにより、ブランキング回路62、63は
対応するカットオフ調整回路8、9からの出力を対応す
るドライブ回路11、12に供給しないようになり、G
軸及びB軸には実質的にカソード電流は流れない。
【0128】他方、R軸には基準信号に応じたカソード
電流が流れ、このカソード電流が抵抗105によって電
圧に変換され、コンパレータ回路106の非反転入力端
子(+)に入力される。このとき、スイッチ回路109
は基準の黒レベルに対応した定電圧源107からの基準
電圧を選択しており、この後、コンパレータ回路106
によって、抵抗105による変換電圧が基準電圧と比較
され、さらに、その比較結果に応じてデータ選択回路1
10で「+1」データもしくは「−1」データが選択出
力される。ここで、例えばコンパレータ回路106は、
抵抗105における変換電圧が基準電圧よりも大きいと
きに“H”レベル信号を出力するようなものであると仮
定すると、データ選択回路110は「−1」データを出
力する。
【0129】このとき、スイッチ回路111はメモリ回
路95Rから読み出されたデータを選択しており、ロー
ド信号のタイミングでこの選択データがレジスタ112
にロードされる。この後、データ選択回路110から出
力される「−1」データが加算器113でレジスタ11
2の内容と加算される。すなわち、この場合にはレジス
タ112の内容から「1」が減算される。そして、この
加算されたデータが、スイッチ回路114を介して元の
メモリ回路95Rに選択出力され、その後、ストア信号
のタイミングでメモリ回路95Rに再格納され、初期値
データの更新が行なわれる。
【0130】すなわち、この更新されたメモリ回路95
Rの格納データは以前の値よりも「1」だけ減少し、こ
の更新されたデータが読み出され、D/A変換回路97
Rで変換されてR軸のカットオフ調整回路7に入力され
ることにより、カットオフ調整回路7はカットオフが減
少するように制御される。この結果、R軸のカソード電
流は以前よりも減少する。
【0131】なお、この場合にも、1回の基準信号1の
挿入期間に1回の割合でメモリ回路のデータ更新動作が
行なわれるように説明したが、このデータ更新動作は、
ロード信号とストア信号のタイミングの関係、すなわ
ち、まずロード信号でレジスタにデータがロードされた
後にストア信号でメモリ回路にデータが再格納されると
いう関係が満足するならば、1回の基準信号1の挿入期
間にメモリ回路のデータ更新動作を複数回行うようにし
てよい。
【0132】次に、R軸に基準信号2(白レベル)が入
力され、この期間に上記と同様にしてドライブゲイン調
整回路4を制御するためのメモリ回路96Rのデータ更
新動作が行われる。ただし、この場合、スイッチ回路1
09は基準の白レベルに対応した基準電圧源108の電
圧を選択しており、スイッチ回路111はメモリ回路9
6Rからのデータをレジスタ112に選択出力し、スイ
ッチ回路114は加算器113の加算結果をメモリ回路
96Rに選択出力する。
【0133】次に、スイッチ回路2が切り替えられてG
信号の代わりに基準信号1(黒レベル)がB軸に入力さ
れる。このとき、G軸のブランキング信号G.BLKの
みが“L”レベルにされ、残りのR軸及びB軸のブラン
キング信がR.BLK、B.BLKは共に“H”レベル
にされる。これにより、ブランキング回路61、63は
対応するカットオフ調整回路7、9からの出力を対応す
るドライブ回路10、12に供給しないようになり、R
軸及びB軸には実質的にカソード電流は流れない。
【0134】他方、G軸のカソードには基準信号に対応
したカソード電流が流れ、このカソード電流が抵抗10
5によって電圧に変換され、コンパレータ回路106の
非反転入力端子(+)に入力される。このとき、スイッ
チ回路109は基準の黒レベルに対応した定電圧源10
7の電圧を選択しており、この後、コンパレータ回路1
06によって、抵抗105による変換電圧が基準電圧と
比較され、さらに、その比較結果に応じてデータ選択回
路110で「+1」データもしくは「−1」データが選
択出力される。
【0135】このとき、スイッチ回路111はメモリ回
路95Gから読み出されたデータを選択しており、ロー
ド信号のタイミングでこの選択データがレジスタ112
にロードされる。この後、データ選択回路110から出
力されるデータが加算器113でレジスタ112の内容
と加算される。そして、この加算されたデータが、スイ
ッチ回路114を介して元のメモリ回路95Gに選択出
力され、その後、ストア信号のタイミンクでメモリ回路
95Gに再格納され、初期値データの更新が行なわれ
る。
【0136】なお、この場合にも、1回の基準信号1の
挿入期間にメモリ回路のデータ更新動作を複数回行うよ
うにしてよい。
【0137】次に、G軸に基準信号2(白レベル)が入
力され、この期間に上記と同様にしてドライブゲイン調
整回路5を制御するためのメモリ回路96Gのデータ更
新動作が行われる。ただし、この場合、スイッチ回路1
09は基準の白レベルに対応した基準電圧源108の電
圧を選択しており、スイッチ回路111はメモリ回路9
6Gからのデータをレジスタ112に選択出力し、スイ
ッチ回路114は加算器113の加算結果をメモリ回路
96Gに選択出力する。
【0138】以下、同様にしてB軸におけるカットオフ
調整回路9とドライブゲイン調整回路6における設定動
作が行われる。
【0139】この実施の形態においても、従来回路のよ
うにサンプルホールド回路を用いていないので、集積化
した際に外付けコンデンサを必要とせず、その分、集積
回路の外部端子の数も減少するので安価に製造すること
ができるという効果が得られる他に、カソード電流の検
出回路部分及びここで検出された電圧と基準電圧との比
較回路部分をR、G、B各軸及び基準信号1、2で共用
するようにしたので、回路規模が大きくならないように
できるという効果も得られる。
【0140】なお、この実施の形態でも、先の図10の
実施の形態の場合と同様にレジスタ112の位置を加算
器113の出力側に変更してもよい。
【0141】図13はこの発明の第9の実施の形態によ
るAKB回路の一部の概略的な構成を示している。この
実施の実施の形態によるAKB回路は、先の図11のA
KB回路のコンパレータ回路106とデータ選択回路1
10との間にサンプルホールド回路115を挿入して、
コンパレータ回路106の比較結果を一時的に保持する
ようにしたものである。
【0142】このような構成とすることにより、動作の
高速化が図れる。つまり、基準信号を入力してからコン
パレータ回路106の比較結果を得るまでにはある程度
の時間が必要である。ここで、コンパレータ回路106
の以前の比較結果をサンプルホールド回路115で保持
しておけば、基準信号を変えても後の処理には影響を与
えない。従って、例えば、次の軸における設定動作のた
めの基準信号を入力するタイミングを早めることがで
き、これにより高速化を図ることができる。
【0143】なお、この場合、サンプルホールド回路1
15を設けるためにコンデンサが必要となるが、コンデ
ンサはこのコンパレータ回路115の1個のみでよいた
めに、価格の上昇はそれ程大きくはならない。
【0144】図14はこの発明の第10の実施の形態に
よるAKB回路の一部の概略的な構成を示している。こ
の実施の実施の形態によるAKB回路は、先の図11の
AKB回路に対してそれぞれ2個のカウンタ回路12
1、122及びゲート回路123、124を追加して、
データ選択回路110から同一データが複数回連続して
出力された場合にのみ、加算器113でレジスタ112
内のデータとデータ選択回路110からのデータとを加
算するようにしたものである。
【0145】上記2個のカウンタ回路121、122は
それぞれ、クロック入力端子、リセット端子(R)及び
カウント出力端子(Q)を有する。また、上記2個のゲ
ート回路123、124はそれぞれ入力端子、出力端子
及び制御端子を有する。
【0146】また、データ選択回路110は「+1」デ
ータの出力端子と「−1」データの出力端子とを有す
る。
【0147】上記一方のゲート回路123の入力端子は
データ選択回路110の「+1」データの出力端子に接
続され、このゲート回路123の出力端子は加算器11
3に接続されている。上記他方のゲート回路124の入
力端子はデータ選択回路110の「−1」データの出力
端子に接続され、このゲート回路124の出力端子は加
算器113に接続されている。
【0148】さらに、上記一方のカウンタ回路121の
クロック入力端子はデータ選択回路110の「+1」デ
ータの出力端子に接続され、リセット端子はデータ選択
回路110の「−1」データの出力端子に接続され、カ
ウント出力端子はゲート回路123の制御端子に接続さ
れている。他方のカウンタ回路122のクロック入力端
子はデータ選択回路110の「−1」データの出力端子
に接続され、リセット端子はデータ選択回路110の
「+1」データの出力端子に接続され、カウント出力端
子はゲート回路124の制御端子に接続されている。
【0149】なお、図では前記スイッチ回路111、1
14等は図示を省略している。
【0150】このような構成のAKB回路において、コ
ンパレータ回路106に入力される変換電圧が基準電圧
よりも大きい場合、コンパレータ回路106の出力は
“H”レベルとなり、データ選択回路110は「−1」
データを選択し、出力する。この「−1」データが出力
されることにより、カウンタ回路122がカウントアッ
プすると同時にカウンタ回路121がリセットする。こ
の後、データ選択回路110が「−1」データを出力す
る毎にカウンタ回路122がカウントアップを続ける。
そして、カウンタ回路122のカウント値が所定値に達
すると、カウント出力端子からの出力信号が反転し、ゲ
ート回路124が開いて「−1」データが加算器113
に出力される。従って、加算器113では、メモリ回路
95(または96)から予め読み出されているデータと
この「−1」データとの加算が行われた後、元のメモリ
回路95(または96)に再格納される。
【0151】上記とは逆に、コンパレータ回路106に
入力される変換電圧が基準電圧よりも小さい場合、コン
パレータ回路106の出力は“L”レベルとなり、デー
タ選択回路110は「+1」データを選択し、出力す
る。この「+1」データが出力されることにより、今度
はカウンタ回路121がカウントアップすると同時にカ
ウンタ回路122がリセットする。この後、データ選択
回路110が「+1」データを出力する毎にカウンタ回
路121がカウントアップを続ける。そして、カウンタ
回路121のカウント値が所定値に達すると、カウント
出力端子からの出力信号が反転し、ゲート回路123が
開いて「+1」データが加算器113に出力される。従
って、加算器113では、メモリ回路95(または9
6)から予め読み出されているデータとこの「+1」デ
ータとの加算が行われた後、元のメモリ回路95(また
は96)に再格納される。
【0152】すなわち、この実施の形態のAKB回路に
よれば、データ選択回路110から一定回数の同一デー
タが続いて出力されたときのみ加算器113で加算を行
うようにしたので、コンパレータ回路106の出力がノ
イズ等によって反転したときに加算器113で加算が行
われないようにすることができる。
【0153】図15はこの発明の第11の実施の形態に
よるAKB回路の一部の概略的な構成を示している。こ
の実施の形態によるAKB回路は、先の図11のAKB
回路において、コンパレータ回路106の2つの入力電
圧にあまりにも大きな差があるような場合には、加算器
113でレジスタ112の内容と「−1」データ、「+
1」データとの加算を行う代わりに、レジスタ112の
内容と「−n」データもしくは「+n」データ(nは2
以上の正の整数)との加算を行うことにより、系の収束
時間の短縮化を図るようにしたものである。
【0154】このため、図15のAKB回路では、先の
図11のAKB回路に対して新たに減算器125、絶対
値検出回路126、コンパレータ回路127、定電圧源
128、データ選択回路129及びスイッチ回路130
が追加されている。
【0155】上記減算器125は抵抗105による変換
電圧とスイッチ回路109で選択される白もしくは黒の
基準レベルに対応した基準電圧との減算を行う。この減
算器125の出力は絶対値検出回路126で絶対値が取
られた後に新たなコンパレータ回路127の非反転入力
端子に供給される。このコンパレータ回路127の反転
入力端子には定電圧源128の基準電圧が供給される。
そして、コンパレータ回路127の出力はスイッチ回路
130に供給される。また、前記コンパレータ回路10
6の出力はデータ選択回路110、129に供給され
る。そして、データ選択回路110、129の出力はス
イッチ回路130に供給される。
【0156】このような構成において、コンパレータ回
路127の非反転入力端子に供給される絶対値検出回路
126からの出力が定電圧源128の基準電圧よりも小
さい場合、スイッチ回路130によりデータ選択回路1
10の出力が選択される。従って、この場合には、先に
説明した場合と同様に加算器113でレジスタ112の
内容とデータ選択回路110から出力される「−1」デ
ータもしくは「+1」データとの加算が行われる。
【0157】一方、コンパレータ回路127の非反転入
力端子に供給される絶対値検出回路126からの出力が
定電圧源128の基準電圧よりも大きい場合には、スイ
ッチ回路130によりデータ選択回路129の出力が選
択される。
【0158】従って、この場合には、加算器113でレ
ジスタ112の内容とデータ選択回路129から出力さ
れる「−n」データもしくは「+n」データとの加算が
行われ、加算器113の加算結果が飛び飛びの値となっ
て、系の収束時間の短縮化を図ることができる。
【0159】なお、上記第6ないし第11の各実施の形
態では、カットオフ(黒レベル)、ドライブゲイン(白
レベル)の両方を設定する場合について説明したが、こ
れはいずれか一方のみを設定するように構成してもよい
ことはもちろんである。
【0160】ところで、上記第6ないし第11の各実施
の形態によるディジタル方式のAKB回路では、垂直ブ
ランキング期間の一部に基準信号を挿入し、そのときの
カソード電流を検出して電圧に変換し、この変換電圧を
コンパレータ回路106で1つの基準電圧と比較する場
合について説明したが、一般にディジタル方式の場合、
コンパレータ回路で電圧を比較する場合、基準電圧とし
て高レベル側の基準電圧VrefHと低レベル側の基準電圧
VrefLの2つが使用される。
【0161】すなわち、ディジタル方式の場合、抵抗1
05における降下電圧は離散的な値を取るので、2つの
基準電圧を用いる。例えば、基準電圧が1つのときは、
アナログ方式のように1点に収束せず、基準電圧をまた
ぐように振動する(離散的な値をとる)。従って、ディ
ジタル方式では2つの基準電圧を設けて「窓」を作り、
変換電圧がこの窓内にあるときはデータを変更しない安
定点を作るようにしている。
【0162】また、上記2つの基準電圧VrefH、VrefL
はD/A変換回路の精度で決まるドライブゲインやカッ
トオフ調整の降下電圧の1ステップ当たりの変化量より
も広い電位差を設定しなければならない。なぜならば、
1ステップ当たりの変化量よりも2つの基準電圧Vref
H、VrefLの電位差が狭ければ、図16中の「NG」に
示すように、変換電圧VIkが2つの基準電圧VrefH、
VrefLを飛び越してしまい、安定点が見つからなくなる
からである。なお、図16中の「OK」は、1ステップ
当たりの変化量よりも2つの基準電圧VrefH、VrefLの
電位差が広く、変換電圧VIkの安定点が存在する場合
である。
【0163】ところが、CRTのカソード電流(Ik)
と電圧(Vk)との関係は図17に示すようにリニアで
はなく、従って、1ステップ当たりの変換電圧VIkの
変化量はIkに依存する。
【0164】また、CRTによる差が大きいので、確実
に1ステップ当たりの変化量よりも広い電圧幅(電位
差)を設定するためには、必要以上にこの電圧幅を広く
設定しておく必要がある。
【0165】しかし、このようにすると安定点が多くの
誤差を含んだものになる。
【0166】そこで、このような不都合が生じないよう
にした、この発明の第12の実施の形態によるディジタ
ル方式のAKB回路について以下に説明する。
【0167】図18はその要部の構成のみを示してい
る。
【0168】CRTのカソード電流を電圧に変換するた
めの電流検出用の抵抗105における降下電圧は2個の
コンパレータ回路141、142それぞれの非反転入力
端子(+)に入力される。
【0169】上記一方のコンパレータ回路141の反転
入力端子(−)には、定電圧源143で発生される低レ
ベル側の基準電圧VrefLが供給される。上記他方のコン
パレータ回路142の反転入力端子(−)には、定電圧
源144で発生される高レベル側の基準電圧VrefHが、
上記低レベル側の基準電圧VrefLに重畳して供給され
る。
【0170】上記一方のコンパレータ回路141の出力
はインバータ145に供給され、このインバータ145
の出力はラッチ回路146の入力端子に供給されると共
に2入力のANDゲート147の一方の入力端子に供給
される。また、このラッチ回路146の出力は上記AN
Dゲート147の他方の入力端子に供給される。
【0171】上記他方のコンパレータ回路142の出力
はラッチ回路148の入力端子に供給されると共に2入
力のANDゲート149の一方の入力端子に供給され
る。また、このラッチ回路148の出力は上記ANDゲ
ート149の他方の入力端子に供給される。
【0172】上記両ANDゲート147、149の出力
は2入力のANDゲート150、151それぞれの一方
入力端子に供給される。上記両ANDゲート150、1
51それぞれの他方入力端子にはクロック信号CLKが
供給される。上記両ANDゲート150、151の出力
は2入力のORゲート152に供給される。このORゲ
ート152の出力はカウンタ回路153でカウントさ
れ、このカウント出力はD/A変換回路154に供給さ
れる。このD/A変換回路154の出力は先の高レベル
側の基準電圧VrefHを発生する定電圧源144に対し、
基準電圧の値を変化させるための制御信号として供給さ
れる。
【0173】また、上記両コンパレータ回路141、1
42の出力は、例えば先の図8に示すレジスタ100、
加算器101、102、データ選択回路103、10
4、メモリ回路95、96、D/A変換回路97、98
等から構成されたAKB処理回路155に供給される。
【0174】このような構成でなるAKB回路では、コ
ンパレータ回路141、142の比較結果を、連続する
2フィールド間で比較し、その比較結果に基づいてカウ
ンタ回路153をカウントアップし、さらにカウンタ回
路153の出力をD/A変換回路154でD/A変換
し、このD/A変換出力値に応じて定電圧源144で発
生される高レベル側の基準電圧VrefHの値を変えるよう
にしている。
【0175】すなわち、図19に示すように、初期状態
の時は高レベル側の基準電圧VrefHの値を最小値にして
おく。そして、抵抗105における降下電圧VIkが基
準電圧VrefLとVrefHの間の電位差を飛び越えて変化し
たときは、2個のANDゲート147、149のいずれ
かの一方の出力が“H”レベルとなり、これによりカウ
ンタ回路153が1クロック分カウントアップし、D/
A変換回路154のD/A変換出力値に応じて定電圧源
144で発生される高レベル側の基準電圧VrefHの値が
高くなるように制御される。そして、このような制御
が、降下電圧VIkが基準電圧VrefLとVrefHの間の電
位差を飛び越えなくなるまで行われる。
【0176】この実施の形態のAKB回路によれば、降
下電圧VIkはD/A変換回路154の精度の限界値の
範囲内で最も適した値に収束する。従って、カットオフ
及びドライブゲインは精度よく設定される。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、より少ない数のコンデンサを用いてカソードのリー
ク電流の影響をなくし、最適なカットオフやドライブゲ
インを得ることができる自動白色バランス調整回路を提
供することができる。
【0178】さらに、この発明によれば、集積化した際
に外付けコンデンサを必要とせず、従って安価に製造す
ることができる自動白色バランス調整回路を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるAKB回路
の要部の構成を示す回路図。
【図2】図1の回路の動作を示すタイミングチャート。
【図3】この発明の第2の実施の形態によるAKB回路
の要部の構成を示す回路図。
【図4】この発明の第3の実施の形態によるAKB回路
の要部の構成を示す回路図。
【図5】この発明の第4の実施の形態によるAKB回路
の要部の構成を示す回路図。
【図6】この発明の第5の実施の形態によるAKB回路
の全体の構成を示すブロック回路図。
【図7】図6の回路の動作を示すタイミングチャート。
【図8】この発明の第6の実施の形態によるAKB回路
の構成を示すブロック回路図。
【図9】図8の回路の動作を示すタイミングチャート。
【図10】この発明の第7の実施の形態によるAKB回
路の構成を示すブロック回路図。
【図11】この発明の第8の実施の形態によるAKB回
路の全体の構成を示すブロック回路図。
【図12】図11の回路の動作を示すタイミングチャー
ト。
【図13】この発明の第9の実施の形態によるAKB回
路の全体の構成を示すブロック回路図。
【図14】この発明の第10の実施の形態によるAKB
回路の要部の構成を示す回路図。
【図15】この発明の第11の実施の形態によるAKB
回路の要部の構成を示す回路図。
【図16】変換電圧VIkと2つの基準電圧VrefH、V
refLとの関係を示す図。
【図17】CRTのカソード電流(Ik)と電圧(V
k)との関係を示す特性図。
【図18】この発明の第12の実施の形態によるAKB
回路の要部の構成を示す回路図。
【図19】図18の回路における変換電圧VIkと2つ
の基準電圧VrefH、VrefLとの関係を示す図。
【図20】従来のAKB回路の回路の一例を示すブロッ
ク図。
【図21】上記従来のAKB回路においてカソード電流
の検出と基準電圧との比較に関係した回路部分を抽出し
て示す回路図。
【図22】図21とは異なる従来のAKB回路において
カソード電流の検出と基準電圧との比較に関係した回路
部分を抽出して示す回路図。
【符号の説明】
1、2、3…スイッチ回路、 4、5、6…ドライブゲイン調整回路、 7、8、9…カットオフ調整回路、 10、11、12…ドライブ回路 13、14、15…出力トランジスタ(PNPトランジ
スタ)、 16…CRT、 17、18、19…電流検出用の抵抗、 41…電流検出用の抵抗、 42…比較回路、 43…基準電圧源、 51、52…サンプルホールド回路(S/H)、 53…演算回路、 54…定電流源、 55…抵抗、 56…サンプルホールド回路(S/H)、 57…演算増幅回路、 58…定電圧源、 61、62、63…ブランキング回路、 64…電流検出用の抵抗、 65…サンプルホールド回路、 66…演算回路、 67…比較回路、 68、69…定電圧源、 70…スイッチ回路(SW)、 71〜76…サンプルホールド回路(S/H)、 77〜82…電圧保持用のコンデンサ、 91、92…コンパレータ回路(比較回路)、 93、94…定電圧源、 95、95R、95G、95B、96、96R、96
G、96B…メモリ回路、 97、97R、97G、97B、98、98R、98
G、98B…ディジタル/アナログ変換回路(D/
A)、 99、100…レジスタ、 101、102…加算器、 103、104…データ選択回路、 105…電流検出用の抵抗、 106…コンパレータ回路、 107、108…定電圧源、 109…スイッチ回路、 110…データ選択回路、 111…スイッチ回路、 112…レジスタ、 113…加算器、 114…スイッチ回路、 115…サンプルホールド回路(S/H)、 121、122…カウンタ回路、 123、124…ゲート回路、 125…減算器、 126…絶対値検出回路、 127…コンパレータ回路、 128…定電圧源、 129…データ選択回路、 130…スイッチ回路、 141、142…コンパレータ回路、 143、144…定電圧源、 145…インバータ、 146、148…ラッチ回路、 147、149、150、151…ANDゲート、 152…ORゲート、 153…カウンタ回路、 154…D/A変換回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C066 AA03 BA20 CA08 EA15 EA17 GA21 GB08 HA01 KA02 KA09 KA12 KD02 KD04 KD06 KE02 KE09 KE20 KE24 KL08 KL09 KM12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーテレビジョン映像信号の振幅及び
    直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示駆動す
    るカソード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記カラー受像管のカソード電流を検出する検出回路
    と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間における上記検出
    回路の検出値をサンプリングし保持する第1のサンプル
    ホールド回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の検出値と上記第1のサンプルホ
    ールド回路の保持値との差を得る回路手段と、 上記回路手段の出力を基準値と比較しこの比較結果に応
    じて上記調整回路の動作を制御するための制御信号を出
    力する第1の比較回路とを具備したことを特徴とする自
    動白色バランス調整回路。
  2. 【請求項2】 前記回路手段が、 前記スイッチ回路で前記基準信号が挿入されている期間
    における前記検出回路の検出値をサンプリングし保持す
    る第2のサンプルホールド回路と、 上記第2のサンプルホールド回路の保持値と前記第1の
    サンプルホールド回路の保持値との差を得る演算回路と
    を有して構成されることを特徴とする請求項1記載の自
    動白色バランス調整回路。
  3. 【請求項3】 前記回路手段が、 前記第1のサンプルホールド回路の保持値と、前記スイ
    ッチ回路で前記基準信号が挿入されている期間における
    前記検出回路の検出値との差を得る演算回路を有して構
    成されることを特徴とする請求項1記載の自動白色バラ
    ンス調整回路。
  4. 【請求項4】 カラーテレビジョン映像信号の振幅及び
    直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示駆動す
    るカソード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記カラー受像管のカソード電流を検出する検出回路
    と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間における上記検出
    回路の検出値をサンプリングし保持するサンプルホール
    ド回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の出力を基準値と比較しこの比較
    結果に応じて上記調整回路の動作を制御するための制御
    信号を出力する比較回路と、 上記基準値を上記サンプルホールド回路の保持値に応じ
    て変化させる回路手段とを具備したことを特徴とする自
    動白色バランス調整回路。
  5. 【請求項5】 前記基準値が、一端に定電流源が接続さ
    れた抵抗の他端で発生され、 前記回路手段は、前記サンプルホールド回路の保持値が
    入力され、出力端子が上記抵抗の他端に接続された電圧
    フォロワ回路で構成されることを特徴とする請求項4記
    載の自動白色バランス調整回路。
  6. 【請求項6】 前記基準値が、一端が前記比較回路の入
    力端子に接続された定電圧源で発生され、 前記回路手段は、前記サンプルホールド回路の保持値が
    入力され、出力端子が上記定電圧源の他端に接続された
    電圧フォロワ回路で構成されることを特徴とする請求項
    4記載の自動白色バランス調整回路。
  7. 【請求項7】 カラーテレビジョン映像信号の振幅及び
    直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示駆動す
    るカソード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記カラー受像管のカソード電流を検出する検出回路
    と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の検出値を基準値と比較する比較
    回路と、 上記調整回路の動作を制御するためのディジタルデータ
    を格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータを上記比
    較回路の比較結果に基づいて更新する更新回路と、 上記メモリ回路の格納データをアナログ信号に変換して
    上記調整回路に制御信号として出力するD/A変換回路
    とを具備したことを特徴とする自動白色バランス調整回
    路。
  8. 【請求項8】 前記更新回路が、 前記メモリ回路に格納されたディジタルデータが供給さ
    れ、このディジタルデータに対し前記比較回路の比較結
    果に基づいて一定値だけ加算もしくは減算を行って前記
    メモリ回路に出力する演算回路を有して構成されること
    を特徴とする請求項7記載の自動白色バランス調整回
    路。
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KR100447172B1 (ko) * 2001-11-09 2004-09-04 엘지전자 주식회사 화이트 밸런스 조정 방법

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