JP3254718B2 - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JP3254718B2
JP3254718B2 JP06101092A JP6101092A JP3254718B2 JP 3254718 B2 JP3254718 B2 JP 3254718B2 JP 06101092 A JP06101092 A JP 06101092A JP 6101092 A JP6101092 A JP 6101092A JP 3254718 B2 JP3254718 B2 JP 3254718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機、
モニタ装置等の映像表示装置に関するものであり、特に
自動的にCRTのカットオフ特性を制御できるようにな
されているものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、テレビジョン
受像機等の映像表示装置では、CRT(陰極線管)内に
R,G,Bの各蛍光体が所定の規則で配され、この蛍光
体がR,G,Bの映像信号に基づいた各電子銃からのビ
ームによって発光されることによって映像表示をなして
いる。
【0003】ところで、電子銃を含めてCRTは製造上
のばらつきが多く、またR,G,Bの蛍光体の特性もす
べて均一ではなく個々に異なってしまうため、蛍光体が
光りだすカットオフポイントはR,G,Bでそれぞれま
ちまちである。カットオフ特性(発光特性)はカソード
電圧に対するカソード電流により表わされ、これを図1
5に示す。この図から理解されるようにR,G,B各チ
ャンネルでカットオフ特性は一致しない。なお、図15
はあくまで一例であり、カソード電圧の低い順にカット
オフポイントが常にR,G,Bの順になるとは限らず、
カットオフ特性は各CRT毎にまったく不規則である。
【0004】このように一致しないカットオフポイント
を一致させるためには生産工程での調整が必要であり、
つまり、R,G,Bの各映像信号チャンネルに対して信
号処理/増幅回路系内にレベルシフト回路、ゲインコン
トロール回路等を設け、これらを調整して、各チャンネ
ルでカットオフ特性が一致するようにしていた。
【0005】そしてさらに、このようなカットオフ調整
工程やゲインコントロール回路の削減のために、自動的
にカットオフ調整を行なうオートカットオフ調整方式が
提案されていた。図16に従来のオートカットオフ調整
方式が採用されたテレビジョン受像機の要部の回路ブロ
ックを示す。
【0006】供給された映像信号が図示していない復調
回路系でR信号,G信号,B信号に復調されると、R,
G,B各信号はそれぞれスイッチ回路1R,1G,1B
に供給される。スイッチ回路1R,1G,1Bでは、
R,G,B各信号には図17に示すように各信号の垂直
帰線期間内の互いに異なる所定箇所にリファレンスパル
スRPR ,RPG ,RPB が付加される。
【0007】このようにリファレンスパルスRPR ,R
G ,RPB が付加された信号はレベルシフト回路2
R,2G,2Bを介してドライブ回路3R,3G,3B
に供給され電子銃がドライブされる。もちろん、ドライ
ブ回路3R,3G,3Bに供給された映像信号区間の信
号によって映像表示がなされることはいうまでもない。
なお、ドライブ回路3G,3Bの内部構成は3Rと同様
であるため図示を省略してある。4はCRTを示す。
【0008】ここで、垂直帰線期間内に付加されたリフ
ァレンスパルスRPR ,RPG ,RPB に注目する。映
像信号部分と同様にリファレンスパルスRPR ,RP
G ,RPB もトランジスタQ1 増幅され、CRTのカ
ソード電流RIK,GIK,BIKが得られることになるが、
このカソード電流RIK,GIK,BIKはトランジスタP1
によって検出され、スイッチ回路5R,5G,5Bを介
して抵抗R1 に流れることになる。ここで、スイッチ回
路5R,5G,5BはそれぞれリファレンスパルスRP
R ,RPG ,RPB に相当する期間にのみ接点が閉じら
れるように制御されており、従って抵抗R1 によって、
図18に示すようにR,G,Bの各リファレンスパルス
RPR ,RPG ,RPB によるカソード電流に対応す
る、3つのパルスを有する電圧が得られることになる。
【0009】このパルス電圧はクランプ用のコンデンサ
1 を介してクランプ回路6に入力され、クランプパル
ス発生部6aから得られるクランプパルスの区間の電圧
がV1 (図18参照)となるようにコンデンサC1 に電
流を出し入れすることによってクランプされる。クラン
プされたパルス電圧はスイッチ回路7によって時系列的
に、R,G,Bに対応する各コンパレータ8R,8G,
8Bに分配されて供給される。
【0010】コンパレータ8R,8G,8Bには比較基
準電圧として他方の端子に電圧V1に対してΔV1 高い
電圧(V1 +ΔV1 )が供給されており、DCレベルが
1にクランプされている各パルス電圧がこれと比較さ
れる。
【0011】コンパレータ8R,8G,8Bはそれぞれ
パルス電圧が供給される期間にのみ比較動作を行なうよ
うに制御されており、また比較出力としてはパルス電圧
と基準電圧の誤差値が含有される差動出力が得られるよ
うに構成されている。このコンパレータ8R,8G,8
Bの比較出力(即ちΔV1 =ΔV1 ’となるような電
流)はそれぞれサンプルホールドコンデンサC2R
2G,C2Bに供給され、サンプルホールドコンデンサC
2R,C2G,C2Bにホールドされた電圧は、各レベルシフ
ト回路2R,2G,2Bに対して制御電圧として供給さ
れることになる。
【0012】つまり、サンプルホールドコンデンサ
2R,C2G,C2Bにホールドされた電圧に基づいて、各
レベルシフト回路2R,2G,2Bでは、それぞれR,
G,B信号の黒レベルがリファレンスパルスRPR ,R
G ,RPB の高さと等しくなるようにコントロールさ
れることによって、オートカットオフ調整が実現され
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のオートカットオフ調整回路では、以下のような問
題点があった。
【0014】図16において一点鎖線で囲った10の部
分は、通常、1つのIC内で構成されるものであるが、
サンプルホールドコンデンサC2R,C2G,C2BはICに
対する外付け部品として接続しなければならない。この
ため、部品点数が増え、また、ICの接続ピンも3本は
余分に使用されるため、コスト面、製造工程面で非効率
である。
【0015】さらに、サンプルホールドコンデンサ
2R,C2G,C2Bが接続されるピンには1フィールド中
においてリファレンスパルス区間(1H)しか電流が流
れないためインピーダンスが非常に高いものとなってい
る。ところが、経時変化により基板のインピーダンスが
下がるとリーク電流を生じることとなり、これによって
サンプルホールドコンデンサC2R,C2G,C2Bのサンプ
ルホールド動作が正常に保たれなくなるということが発
生していた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、復調した三原色信号の
各々に対し1フィールド毎に、互いに異なる所定箇所に
リファレンスパルスを付加するスイッチ手段と、前記ス
イッチ手段の出力の直流レべルを設定するレべルシフト
手段と、前記レべルシフト手段の出力により駆動される
カソード電流を検出するカソード電流検出手段と、前記
カソード電流検出手段の出力を所定の比較電圧と比較す
る比較手段と、前記比較手段の出力をカウントし、カウ
ントに基づいて前記レべルシフト手段を制御するアップ
ダウン手段と、前記アップダウン手段からの出力電圧と
は独立して前記レべルシフト手段を制御し、色温度を調
整する色温度調整手段とが設けられ、出力映像の色温度
調整ができるように構成された映像表示装置を提供する
ものである。
【0017】
【作用】1フィールドに1回のリファレンスパルスに基
づくカソード電流から変換されたパルス電圧と、所定の
比較基準電圧との比較情報をアップダウンカウントし、
このカウント出力をアナログ信号に変換することによ
り、その出力値は1フィールドの間ホールドされること
になる。つまり、サンプルホールドコンンサを用いず
にレベルシフト手段に対する制御情報を得ることができ
る。
【0018】また、オートカットオフ調整動作により、
R,G,Bの発光ポイントがある程度一致されたとして
も、白色の微妙な見え方をここのCRTで均一にするた
め、色温度調整が必要になるが、カットオフ調整ループ
内で、同時的にR,G,B各チャンネルのリファレンス
パルスの高さを制御することによって色温度調整を実行
しようとすると、色温度調整の調整精度は上記D/A変
換手段の分解能(ビット精度)によって制限をうけるこ
とになる。そこで、カットオフ調整ループに対して独立
して色温度調整系を設けることにより、色温度調整精度
を高精度に維持することができる。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図14を用い、(A)オートカ
ットオフ調整動作、(B)比較基準ヒステリシス電圧供
給動作、(C)D/A変換出力に対する逆極性信号の重
畳動作、(D)オートカットオフループ外での色温度調
整動作、(E)カウンタパルス制御によるカットオフ調
整の高速安定化動作、の順に本発明の映像表示装置の実
施例を説明する。なお、本実施例の説明に前記図17,
図18を援用する。
【0020】(A)オートカットオフ調整動作 図1はテレビジョン受像機を実施例とした場合の要部を
ブロック図で示したものであり、11R,11G,11
Bはスイッチ回路であり、復調されたR信号、G信号、
B信号に対して、それぞれ異なる垂直帰線期間の所定部
分に前記図17で示したようにリファレンスパルスRP
R ,RPG ,RPB を付加する。12R,12G,12
Bはレベルシフト回路であり、後述するように映像信号
の黒レベルをコントロールし、R,G,B各チャンネル
のカットオフ特性を調整する。
【0021】レベルシフト回路12R,12G,12B
の出力はそれぞれドライブ回路13R,13G,13B
に供給されトランジスタQ1 で増幅されて、CRT14
におけるR,G,B各電子銃がドライブされるととも
に、カソード電流RIK,GIK,BIKがトランジスタP1
によって検出されるようになされている。
【0022】カソード電流RIK,GIK,BIKはスイッチ
回路15R,15G,15Bを介して抵抗R1 に流れる
ことになる。スイッチ回路15R,15G,15Bはそ
れぞれリファレンスパルスRPR ,RPG ,RPB に相
当する期間にのみ接点が閉じられるように制御されてお
り、従って抵抗R1 によって、前記図18に示すように
R,G,Bの各リファレンスパルスRPR ,RPG ,R
B によるカソード電流に対応する、3つのパルスを有
する電圧が得られる。
【0023】このパルス電圧はクランプ用のコンデンサ
1 を介してクランプ回路16に入力され、クランプパ
ルス発生部6aから得られるクランプパルスの区間の電
圧がV1 (図18参照)となるようにコンデンサC1
電流を出し入れすることによってクランプされる。図2
(a)に示すようにクランプされたパルス電圧はコンパ
レータ17に供給される。
【0024】コンパレータ17には比較基準電圧として
他方の端子に電圧V1 に対してΔV1 高い電圧(V1
ΔV1 )が供給されており、DCレベルがV1 にクラン
プされている各パルス電圧がこれと比較され、『H(5
V)』又は『L(0V)』の比較出力をなす(図2
(b)参照)。
【0025】このコンパレータ17の比較出力はアップ
ダウンカウンタ部18R,18G,18Bに供給され
る。そして、各アップダウンカウンタ部18R,18
G,18Bでは、各チャンネルのリファレンスパルスに
相当する期間に、図2(c)〜(e)に示すようにカウ
ントクロックRCK,GCK,BCKが与えられ、これに基づ
いて、コンパレータ17の出力が『H』であればアップ
カウント、『L』であればダウンカウントを行なう。な
お、図2(f)〜(h)にはカウント出力のLSBのみ
を示している。19R,19G,19Bは、アップダウ
ンカウンタ部18R,18G,18Bの出力をアナログ
信号に変換するD/A変換器を示す。
【0026】各アップダウンカウンタ部及びD/A変換
器(18R,19R)(18G,19G)(18B,1
9B)は具体的には例えば図3のように構成されてい
る。即ち、コンパレータ17からの出力はまずDフリッ
プフロップ30のデータ端子に入力されており、カウン
トクロック(RCK,GCK,BCK)がラッチクロックとし
て用いられて、供給されている比較出力がラッチ出力さ
れる。そして、そのラッチ出力がアップダウンカウンタ
31に供給されている。このように、ラッチ出力をカウ
ントするようにすることで、コンパレータ17の出力の
波形なまりの影響を取り除くことができる。
【0027】この場合、アップダウンカウンタ31に対
しては、実際にはカウントクロック(RCK,GCK
CK)がインバータ32を介して供給されており、イン
バータ32の出力の立ち上がりでカウントを行なう。ア
ップダウンカウンタ31においては例えば8ビットのカ
ウント動作が行なわれ、そのカウント出力は抵抗r0
15によって成るD/A変換器によってアナログ電圧値
として出力される。なお、インバータ33及びスイッチ
回路34については後述する。
【0028】このようにコンパレータ17の比較動作に
基づいてアップ/ダウンカウントされた数値をアナログ
化した電圧、即ちR,G,B各チャンネルについてD/
A変換器19R,19G,19Bの出力は、それぞれレ
ベルシフト回路12R,12G,12Bに対して制御電
圧として供給されることになる。つまり、各レベルシフ
ト回路12R,12G,12Bでは、それぞれR,G,
B信号の黒レベルがリファレンスパルスRPR ,RP
G ,RPB の高さと等しくなるように(つまり、前記図
18における電圧ΔV1 ’がΔV1 と等しくなるよう
に)コントロールされることによって、オートカットオ
フ調整が実現される。
【0029】従って、アップダウンカウンタ31として
は、当初、各フィールドでアップカウント又はダウンカ
ウントを継続していくが、所定時点以後1フィールド毎
にアップカウントとダウンカウントを繰り返すように収
束していく。即ち、この時点でオートカットオフ調整動
作は安定していることになる。
【0030】このような本実施例において、一点鎖線で
囲った10内は1つのIC内で回路構成ができるため、
オートカットオフ調整動作を実現するために図16に示
した従来例のように外付けのサンプルホールドコンデン
サは不要となる。従って、本実施例ではICにおいて必
要なピン数の削減、素子の削減等が実現され、コスト
面、製造工程面等で効率化される。また、経時変化の影
響によって外付けのサンプルホールドコンデンサの動作
が正常に保たれなくなり、オートカットオフ調整動作が
不安定になることももちろんない。
【0031】(B)比較基準ヒステリシス電圧供給動作 ところで、オートカットオフ調整動作の安定時において
は、逆にいえば、このようなアップダウンカウンタ31
におけるアップカウントとダウンカウントが正確に繰り
返されられていなければならないが、このためにはコン
パレータ17の出力が1フィールド毎のR,G,B各リ
ファレンスパルスRPR ,RPG ,RPB (リファレン
スパルスによって検出されたカソード電流に対応するパ
ルス電圧)に対して、『L』『H』の出力を繰り返すこ
とが条件となる。
【0032】しかし、安定状態では1フィールド毎のパ
ルス電圧はかなり比較基準電圧と近い値となっており、
その差は十分には大きくない。このため例えばノイズの
影響等によりコンパレータ17における比較動作に誤り
が発生しやすいという恐れがある。この誤動作の発生の
確率はランダムであるため、誤動作によってホワイトバ
ランスが瞬間的に崩れ画面上に色のフリッカが見えてし
まう。
【0033】そこで、本実施例では、コンパレータ17
に供給される比較基準電圧(V1 +ΔV1 )を制御する
ヒステリシス電圧回路20R,20G,20B、及びス
イッチ回路21が設けられている。実際にはヒステリシ
ス電圧回路20R,20G,20B、及びスイッチ回路
21は図4における40、即ちオアゲート41、抵抗R
2 及び、前記した比較基準電圧の電源部(V1 +ΔV
1 )と抵抗R3 によって構成することができる。
【0034】オアゲート41の前段のDフリップフロッ
プは、前記図3におけるDフリップフロップ30に相当
する。つまり、それぞれアップダウンカウンタ部18
R,18G,18BにおけるDフリップフロップ30を
示す。
【0035】コンパレータ17はトランジスタP11,P
12の差動対により、トランジスタP11のベース側に供給
される比較基準電圧(V1 +ΔV1 )と、トランジスタ
12のベース側に供給されるパルス電圧を比較し、比較
出力がトランジスタQ13のコレクタから取り出されるよ
うになされているが、上述したように、各アップダウン
カウンタ部18R,18G,18BにおけるDフリップ
フロップ30に、この比較出力は供給され、リファレン
スパルス区間にのみ供給されるラッチクロックRCK,G
CK,BCKに基づいてラッチされる。このDフリップフロ
ップ30のラッチ出力(即ち5V出力又は0V出力)は
図3のとおりアップダウンカウンタ31に供給されると
ともに、図4に示すようにオアゲート41に供給され
る。そして、抵抗R2 ,R3 により、本来の比較基準電
圧(V1 +ΔV1 )と抵抗分割により加算されることに
なる。
【0036】これによって、図5(a)に点線で示すよ
うに、比較基準電圧は、Dフリップフロップ30のラッ
チ出力が『H』となった以降は比較的高い第1の電圧V
R1となり、Dフリップフロップ30のラッチ出力が
『L』となった以降は比較的低い第2の電圧VR2となる
ことになる。なお、図5(b)(c)(d)は、コンパ
レータ17に供給されるパルス電圧、ラッチクロック、
Dフリップフロップ出力を、それぞれ簡略化のためR,
G,Bのいづれかの1チャンネル分のみで示している。
従って実際には図5(a)の比較基準電圧も3チャンネ
ル分が合成された波形となる。
【0037】比較基準電圧がこのように、つまり、コン
パレータ17が『L』を出力すべき時点tL には、比較
基準電圧はVR1となり、コンパレータ17が『H』を出
力すべき時点tH には、比較基準電圧はVR2となるよう
に,コンパレータ17の出力に基づいて上下することに
より、安定時、即ちパルス電圧と比較基準電圧の値が近
付いた状態で1フィールド毎に『H』『L』の比較結果
が出力されるべき状態において、比較動作はノイズ等の
影響を受けにくく安定したものとなる。
【0038】(C)D/A変換出力に対する逆極性信号
の重畳動作 さて、本実施例においては、このようにオートカットオ
フループが安定した状態において、R,G,B各チャン
ネルい対応する各アップダウンカウンタ31の最小位ビ
ットが1フィールド毎に『L』『H』を繰り返すことに
なるが、これは、そのままでは安定時において最小位ビ
ットの変化分(つまり、D/A変換器19R,19G,
19Bの最小ビット分の電圧値の変化分)だけレベルシ
フト回路12R,12G,12Bにおいてレベルシフト
がなされてしまうことになる。従って、その分映像信号
の黒レベルが1フィールド毎に上下し、しかもこの状態
はR,G,B各チャンネルで同様であるため、画面上で
輝度フリッカとなって影響が現われる。
【0040】そこで、本実施例では映像信号区間におい
てのみ、D/A変換器19R,19G,19Bの出力
に、D/A変換器19R,19G,19Bの最小ビット
分の電圧値の変化分を逆極性で重畳することにより、輝
度フリッカの発生を防止している。これを再び図3を用
い、図6を参照して説明する。
【0041】上述のとおり、コンパレータ17の出力は
R,G,B各チャンネルにおいて、ラッチクロック(及
びインバータ32を介したカウントクロック)RCK,G
CK,BCKに基づいてDフリップフロップ30によってラ
ッチされ、アップダウンカウンタ31にカウントされる
が、その状態は図6(a)〜(c)の通りである。ここ
で、アップダウンカウンタ31の極性は『H』でアッ
プ、『L』でダウンとなっている。このアップダウンカ
ウンタ31の出力は抵抗r0 〜r15で構成されるD/A
変換器(19R,19G,19B)に送られるが、通
常、抵抗r0 はスイッチ回路34がアース端子に接続さ
れることにより接地されており、その状態ではD/A変
換器(19R,19G,19B)の出力(最小位ビット
相当)は図6(d)のようになる。そして、このD/A
変換器出力によってレベルシフト回路(12R,12
G,12B)におけるレベルシフト量が制御されるわけ
である。
【0042】ここで、スイッチ回路34をインバータ3
3側の端子に接続し、図6(b)の信号をインバータ3
3に通して反転させた図6(e)の信号を抵抗r0 に供
給すると、D/A変換器(19R,19G,19B)の
出力は図6(f)のようになり、つまり、図6(d)に
おいて、映像信号区間でLレベルになっていた部分(斜
線部)が埋め合わされたような補正波形となる。即ち、
D/A変換器(19R,19G,19B)の出力におけ
る最小位ビットの変化分はキャンセルされる。これによ
って、映像信号区間において黒レベルは一定とされ、画
面上に輝度フリッカが発生することが防止される。
【0043】ただし、図6(g)に示されるリファレン
スパルス区間(=垂直帰線区間)においてこのような補
正を行なってしまってはオートカットオフ動作自体が行
なわれなくなってしまうため、このリファレンスパルス
区間のみは補正をかけない。つまり、スイッチ回路34
はリファレンスパルス区間は接地され、映像信号区間区
間はインバータ33を接続するように制御されることに
なる。これによって、実際のD/A変換器(19R,1
9G,19B)の出力は図6(h)のようになる。
【0044】もちろん、接地していた抵抗r0 に、イン
バータ33の出力を加えて上記補正を行なうようにして
も、レベルシフト制御電圧としての1ビットの精度は影
響を受けない。図7に補正動作を行なわない場合のD/
A変換器出力(LSB相当)を点線で示し、補正動作を
実行したときのD/A変換器出力(LSB相当)を実線
で示したとおりである。
【0045】(D)オートカットオフループ外での色温
度調整動作 ところで、図1において示される22は色温度の調整の
ために設けられたスイッチ回路を示しており、色温度調
整は各レベルシフト回路12R,12G,12Bが色温
度調整電圧V3 をコントロールし、映像信号のDCシフ
ト量を変えることによって行なう。ただし、上述してき
たオートカットオフのループをコントロールするための
リファレンスパルス区間で色温度調整電圧V3 をコント
ロールすると、リファレンスパルスRPR ,RPG ,R
B の高さも変化してしまい、オートカットオフ調整動
作が正常に働かなくなる。従って、リファレンスパルス
区間ではスイッチ回路22が固定電圧V4 を選択するよ
うに制御されるものである。
【0046】以下、この各レベルシフト回路12R,1
2G,12Bにおいて実行される色温度調整について述
べる。オートカットオフ調整動作により、R,G,Bの
発光ポイントがある程度一致されたとしても、白色の微
妙な見え方をこのCRTで均一にするため、色温度調整
が必要になる。
【0047】このため、図16に示した従来のオートカ
ットオフ調整方式においては、各チャンネルのコンパレ
ータ8R,8G,8Bの比較基準電圧を細かく設定する
ことで色温度調整を行なっていた。即ち図16の回路の
場合、ΔV1 の値をコントロールして比較基準電圧を変
えると、カットオフ調整ループにより、カソード電流
(RIK,GIK,BIK)を検出したパルス電圧の高さが変
化し、これに伴い、R,G,B各チャンネルのリファレ
ンスパルスRPR ,RPG ,RPB の高さが変化する。
そして、映像信号の黒レベルはリファレンスパルスRP
R ,RPG ,RPB を基準に調整されるものであるた
め、比較基準電圧の設定により色温度の調整が可能とな
る。色温度調整のための比較基準電圧の制御は、例えば
図示しないシステムコントロール部からバスを介して供
給される制御信号により実行される。
【0048】ところが本実施例の場合、このようにカッ
トオフ調整ループ内で色温度調整を実行するのは好適で
はない。なぜなら、本実施例はD/A変換器(19R,
19G,19B)の出力によりリファレンスパルスRP
R ,RPG ,RPB の高さを制御しているが、D/A変
換器(19R,19G,19B)のビット分解能と色温
度調整のためのバスコントロール信号の分解能は、一致
するとは限らないためである。
【0049】例えば図8に示す、CRTのカソード電流
とRGB出力(=CRTのドライブアンプ入力)の関係
において、オートカットオフ調整動作に必要なカソード
電流のダイナミックレンジを区間Aとする。ここで、D
/A変換器(19R,19G,19B)のビット分解能
は実線によるΔV1B、色温度調整のためバスコントロー
ル信号の分解能を点線によるΔV2Bとすると、バスコン
トロール信号によって色温度調整を指示しても、実際に
は映像信号の黒レベルの調整はD/A変換器(19R,
19G,19B)のビット分解能に依存するため、色温
度調整については不感帯が生じ、精度が粗くなることに
なる。
【0050】そこで本実施例では、色温度調整はオート
カットオフ調整ループ外において、レベルシフト回路1
2R,12G,12Bで色温度調整電圧V3 を用いて、
コントロールするようにしている。本実施例における各
レベルシフト回路12R,12G,12Bは例えば図9
のように構成されている。
【0051】この回路において映像信号(R信号,G信
号,B信号)はトランジスタQ21のベースに入力され
る。そして映像信号出力はトランジスタQ21のエミッタ
からR20,R21を経て得られる。ここで、オートカット
オフ調整のための制御電圧、即ちD/A変換器(19
R,19G,19B)の出力はトランジスタQ25のベー
スに入力され、電流I2 に変換される。トランジスタQ
23,Q24はカレントミラー回路を構成しているため、電
流I2 が抵抗R20及びR21を流れることになる。
【0052】一方、色温度調整電圧V3 又は固定電圧V
4 による電流I1 は抵抗R20を流れる。この抵抗R20
21は映像信号のDCレベルをシフトさせる機能を有す
ることになり、DCシフト量は抵抗R20,R21に流れる
電流によって決まる。
【0053】ここで、トランジスタQ22はベース接地の
アンプとされ、エミッタの電位は約0.4 Vになってい
る。従って、色温度調整電圧V3 、抵抗R22,R23の値
により、電流I1 の値が決まる。この場合、抵抗R22
23の値は固定であるため、色温度調整電圧V3 の値に
より、電流I1 の値がコントロールされる。抵抗R22
30kΩ、抵抗R23を2kΩとしたときに、色温度調整
電圧V3 を1.5 〜3.5 Vまで変化させたときの電流I1
の変化を図10に示す。このように抵抗R20を流れる電
流I1 の値を変化させることにより色温度調整が可能に
なる。そして、この電流I1 の調整、即ち色温度調整電
圧V3 の調整はD/A変換器(19R,19G,19
B)のビット分解能に依存するものではないため、色温
度調整精度がD/A変換器を用いたことによって限定さ
れるものではなく、あくまでバスコントロールの精度に
よって調整精度を所望の通りに設定できる。
【0054】なお、実際のDCレベルのシフト量、つま
り、レベルシフト回路(12R,12G,12B)とし
てのレベルシフト量は、抵抗R20,R21に流れる電流I
2 の値にも依存することになる。つまり、トランジスタ
21から入力された映像信号は、 {(I1 +I2 )×R20+I2 ×R21} の電圧効果分レベルシフトされて出力される。
【0055】このように本実施例におけるレベルシフト
回路(12R,12G,12B)では、オートカットオ
フ調整ループによって決定される電流I2 と、色温度調
整電圧V3 によって決定される電流I1 によって相互に
独立したレベルシフト制御系が構成されているが、前述
したように、リファレンスパルス区間はスイッチ回路2
2が固定電圧V4 を選択しているため、色温度調整動作
がオートカットオフ調整動作の妨げとなることはない。
【0056】(E)カウンタパルス制御によるカットオ
フ調整の高速安定化動作 ところで、上記実施例の場合、リファレンスパルスRP
R ,RPG ,RPB は1フィールドにつき1回付加され
ており、リファレンスパルスによって検出されたカソー
ド電流に対応するパルス電圧も1フィールドに1回得ら
れてコンパレータ17に入力される。そして比較出力
は、各アップダウンカウント部18R,18G,18B
において1フィールドにつき1回のカウント動作に供さ
れることになる。このため、カットオフ調整のためのレ
ベルシフト動作は1フィールドにつきD/A変換器出力
の最小ビット相当の幅で制御されている。
【0057】一方、実際のCRTでは電源オンの後、ヒ
ーターが暖まり電子銃によるビーム放射が安定するまで
にはある程度時間がかかるが、この間は特にリファレン
スパルスRPR ,RPG ,RPB に基づいて検出される
カソード電流に相当するパルス電圧も、コンパレータ1
7に供給される比較基準電圧(V1 +ΔV1 )とかなり
電圧差があることが多い。
【0058】ここで、1フィールドにつきリファレンス
パルスRPR ,RPG ,RPB のレベルシフト量が最小
ビット相当の制御がなされているだけでは、安定状態
(つまりアップダウンカウンタ31が1フィールド毎に
アップカウント/ダウンカウントを繰り返すようになる
状態)に到達するまでにかなり時間がかかることにな
る。
【0059】通常のテレビジョン受像機では、電源オン
の後、多少の時間(数秒程度)は映像を表示しないよう
にブランキングをかけているが、オートカットオフ調整
動作が安定状態に達する前に映像ブランキングを解除し
てしまうと異常な映像が表示されてしまうため、少なく
とも安定状態に達するまでは映像ブランキングを継続し
ている。つまり電源オン直後はカソード電流が流れてい
ないため、D/A出力による制御信号は、電流量を多く
するように機能しレベルシフト回路において映像信号出
力の直流成分が上がっていくようににシフトされる。
【0060】そして、しばらくしてCRTがあたたま
り、カソード電流が得られるようになると、リファレン
スパルス、及び映像信号出力の直流成分は低くなってい
き、ある時点で安定する。この安定状態に達することに
よって初めて正常な画像表示がなされるためである。こ
のため、オートカットオフ調整動作で安定状態に達する
までの時間が長引くことは必然的になかなか映像が現わ
れないことになり非常に好ましくない。
【0061】このため上記実施例を採用する場合、CR
Tが安定状態に達するまでは1フィールドにつきアップ
ダウンカウンタ31が複数回のカウント動作を行なうよ
うし、オートカットオフ調整動作が速やかに安定状態に
到達できるようににすることが望ましい。
【0062】そこで、アップダウンカウント部18R,
18G,18Bに供給されるカウントクロックRCK,G
CK,BCKの発生部を、図11のように構成する。また図
11における各部の入出力波形を図12に示す。図11
において51,52,53はDフリップフロップ、5
4、55はナンドゲート、56はスイッチ回路であり、
入力端子57には1水平周期に1回のパルス信号H
BL(例えば水平同期信号、又は水平同期信号から生成さ
れた同周波数の信号)が入力され、また入力端子58に
は信号HBLの4倍の周波数の信号FH4が入力されてい
る(図12(a)(b)参照)。
【0063】信号HBLはインバータ59を介してDフリ
ップフロップのリセット入力端子に供給され(図11
(c))、また信号FH4 はDフリップフロップ51,
52,53のラッチクロックとして供され、同時にナン
ドゲート54に入力される。また、Dフリップフロップ
51のQ出力(図11(d))はDフリップフロップ5
2及びナンドゲート54に供給され、またDフリップフ
ロップ52のQ出力(図11(e))はDフリップフロ
ップ53及びナンドゲート55に入力される。さらにD
フリップフロップ53のxQ出力(図11(g))はナ
ンドゲート55に入力される。
【0064】従って、ナンドゲート54からは図11
(h)のように1水平期間に3つのパルスを有するクロ
ックが出力され、一方、ナンドゲート55からは図11
(i)のように1水平期間に1つのパルスを有するクロ
ックが出力される。このナンドゲート54,55の出力
はスイッチ回路56で選択されて、さらに、各チャンネ
ルのリファレンスパルスに対応したタイミング処理がな
されて、各アップダウンカウント部18R,18G,1
8Bにカウントクロック(RCK,GCK,BCK)として供
給される。
【0065】従って各チャンネルにおいて、アップダウ
ンカウント部(18R,18G,18B)に入力される
図13(a)のようなコンパレータ17の比較出力に対
して、ナンドゲート55の出力が選択されている場合
は、図13(b)のようなカウントクロックが供給され
て1フィールドにつき1回のカウント動作がなされ、ナ
ンドゲート54の出力が選択されている場合は、図13
(c)のようなカウントクロックが供給されて1フィー
ルドにつき3回のカウント動作が実行される。つまり、
CRTが安定状態に達していない時点においては、図1
3(c)のカウントクロックを用いることにより、オー
トカットオフ調整動作の安定状態に到達するまでの時間
を早めることができる。
【0066】図14(a)〜(c)は、アップダウンカ
ウンタ31が電源オン直後の不安定期間において1フィ
ールドに3回カウント動作を行ない、また安定期間に達
した後は1フィールドに1回のカウント動作を行なうよ
うにした際の、リファレンスパルス、カウントクロッ
ク、及びD/A変換器(19R,19G,19B)の出
力を1チャンネル分のみで示している。このようにカウ
ントクロックを制御することで迅速な安定化が実現さ
れ、電源オン直後の映像ブランキング時間も短縮化する
ことができる。なお、不安定時には水平期間に3回のカ
ウントパルスを得るようにしたが、2回目、又は4回以
上のカウントパルスを生成するようにしても良い。
【0067】ところでこの場合、スイッチ回路56の切
換タイミングを得るために、CRTの動作が安定状態に
達したか否かを識別する手段が必要である。このため、
図11においてカウンタ部60は入力端子61に供給さ
れる垂直ブランキングパルスを電源オン時から所定数カ
ウントし、カウントアップ情報をアンドゲート62に出
力する。また、カソード電流(RIK,GIK,BIK)の有
無を検出する検出部63R,63G,63Bが設けら
れ、R,G,B各チャンネルの全てについてカソード電
流が検出されたという情報がアンドゲート64を介して
出力される。
【0068】カソード電流の検出は、例えば図1、図3
に示したアップダウンカウント部(18R,18G,1
8B)におけるアップダウンカウンタ31のカウント値
が、電源オン直後の所定の時点でに『0』リセットされ
た状態から、リファレンスパルスに基づくカソード電流
によるパルス電圧の供給に伴うカウント動作で、例えば
『3』まで、カウントアップされたことによって検出す
ることができる。
【0069】アンドゲート62からは、少なくとも電源
オンから所定時間を経て、かつ、カソード電流が検出さ
れた状態を示す情報が出力され、この出力によってカウ
ンタ65のカウントが開始される。そしてカウンタ65
が所定時間(例えば0.8 〜1秒)をカウントした時点
で、CRTは安定動作に入ったと判断し、そのカウント
アップ信号により、当初ナンドゲート54側に接続され
ていたスイッチ回路56をナンドゲート55側に切り換
える。
【0070】この場合、CRT動作の安定化の識別は、
カソード電流の検出(つまりCRTが温まったこと)
と、その検出後の待機時間の2段階で判断していること
になるが、このようにすることにより、例えば一旦電源
オフした後すぐに電源オンとした場合など、CRTが既
に温まっている状態(カソード電流検出信号が比較的早
く得られる場合)では、不要な待機時間をなくし、CR
Tの安定状態到達の判断を素早く行なうことができる。
もちろん逆に気温が低くCRTがなかなか温まらない場
合なども、カソード電流の検出を条件に入れていること
により、十分な待機時間を得ることができる。
【0071】なお、本発明は以上説明してきた実施例に
限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で各種変
更可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明の映像表示装
置は、映像信号の1フィールド毎に所定箇所にリファレ
ンスパルスを付加し、このリファレンスパルスによって
得られるカソード電流をパルス電圧に変換し、パルス電
圧を所定の基準電圧と比較する比較手段の出力によって
CRTのカットオフ特性の制御情報を得る際に、比較手
段の出力をアップダウンカウント手段でカウントした後
D/A変換し、このD/A変換出力電圧によって映像信
号の直流成分をコントロールするレベルシフト手段とを
有することによってカットオフ特性の制御を行なうよう
にしたため、オートカットオフ調整ループをIC内で構
成でき、外付け部品としてのサンプルホールドコンデン
サを不要とすることができる。これによって、部品点数
の削減、ICに必要な接続ピン数の削減が可能となり、
コスト面、製造工程面で効率化が実現されるという効果
がある。また、経時変化の影響により、オートカットオ
フ調整動作が不安定になることもないという利点も生じ
る。
【0073】そして特に、色温度調整はオートカットオ
フ調整ループ外で行なわれるため、色温度調整精度がD
/A変換手段のビット分解能に制限を受けることなく、
所定の制御信号、例えばシステムコントロール部からバ
スを介して供給された制御信号の分解能に忠実な色温度
調整が実行され、色温度の設定に不感帯が生じることな
く高精度な調整が可能となるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の一実施例の要部のブロ
ック図である。
【図2】実施例のリファレンスパルスに基づくカウント
動作の説明図である。
【図3】実施例のアップダウンカウント部及びD/A変
換器の構成図である。
【図4】実施例の比較基準ヒステリシス電圧の発生部の
説明のための回路図である。
【図5】実施例の比較基準ヒステリシス電圧の説明ため
の波形図である。
【図6】実施例のD/A変換器の出力に対する補正動作
の説明のための波形図である。
【図7】実施例のD/A変換器の出力の説明図である。
【図8】実施例の色温度調整の制御信号のビット精度の
説明図である。
【図9】実施例のレベルシフト回路の回路図である。
【図10】実施例の色温度調整電圧による調整動作の説
明図である。
【図11】実施例のカウントクロック生成部のブロック
図である。
【図12】実施例のカウントクロック生成動作の説明の
ための波形図である。
【図13】実施例のカウントクロックによるカウント動
作の説明図である。
【図14】実施例のカウントクロックに基づくD/A変
換器出力の説明図である。
【図15】R,G,B各チャンネルのカットオフ特性の
説明図である。
【図16】従来の映像表示装置のオートカットオフ調整
部のブロック図である。
【図17】リファレンスパルスの説明図である。
【図18】リファレンスパルスに基づくカソード電流に
よって得られるパルス電圧の説明図である。
【符号の説明】
10 IC 11R,11G,11B スイッチ回路 12R,12G,12B レベルシフト回路 13R,13G,13B ドライブ回路 14 CRT 17 コンパレータ 18R,18G,18B アップダウンカウント部 19R,19G,19B D/A変換器 20R,20G,20B ヒステリシス電圧発生部 22 スイッチ回路 30 Dフリップフロップ 31 アップダウンカウンタ 51,52,53 Dフリップフロップ 60,62 カウンタ 62R,62G,62B 検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−185992(JP,A) 特開 昭60−18087(JP,A) 特開 平2−288579(JP,A) 特開 昭60−186187(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/44 - 9/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復調した三原色信号の各々に対し1フィ
    ールド毎に、互いに異なる所定箇所にリファレンスパル
    スを付加するスイッチ手段と、 前記スイッチ手段の出力の直流レべルを設定するレべル
    シフト手段と、 前記レべルシフト手段の出力により駆動されるカソード
    電流を検出するカソード電流検出手段と、 前記カソード電流検出手段の出力を所定の比較電圧と比
    較する比較手段と、 前記比較手段の出力をカウントし、カウントに基づいて
    前記レべルシフト手段を制御するアップダウン手段と、 前記アップダウン手段からの出力電圧とは独立して前記
    レべルシフト手段を制御し、色温度を調整する色温度調
    整手段と、 を備える 映像表示装置。
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