JP2000151136A - 携帯端末装置 - Google Patents

携帯端末装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯端末装置本体の小型化、薄型化に伴う曲
げやねじりなどに対して機能部品の損傷が起きないよう
にケースの機械的強度及び剛性を増加させるよう構成し
た携帯端末装置を提供する。 【解決手段】 実装部品３が搭載されているプリント基
板２と、実装部品３の配置位置に対応して実装部品３を
受ける受けリブ５が植立された下ケース１と、下ケース
１の下部にあって下ケース１の変形を支えるバッテリケ
ース８とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯端末装置、特に
携帯電話やＰＨＳなどの機能部品を収納するケースの構
造に関し、特に携帯端末装置本体の小型化、薄型化に伴
う曲げやねじりなどに対して機能部品の損傷が起きない
ようにケースの機械的強度及び剛性を増加させるよう構
成したものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、携帯端末装置、特に携帯電話やＰ
ＨＳなどは各社とも新製品開発の中で携帯端末装置本体
の小型化、軽量化、薄型化といった軽薄短小化の動きが
活発化している。それに伴い携帯端末装置本体を収容す
るケースの機械的強度はケースの薄肉化やケースの剛性
の低下などで脆弱化していく傾向にある。
【０００３】従来の携帯電話、ＰＨＳなどの携帯端末装
置の構成について、図６から図１０を用いて以下説明す
る。
【０００４】図６は、従来の携帯端末装置の構成を示す
ものである。図６において携帯端末装置は、下ケース11
の上部に実装部品13が搭載されたプリント基板12が、ま
た、下部からはバッテリ14が搭載されるように構成され
ている。
【０００５】周知のようにプリント基板12には、上記し
た実装部品13以外の多くの細かな部品が実装され、さら
に配線も施されており、プリント基板12を下ケース11に
収納するに当たってはプリント基板12が平らになるよう
に且つ実装部品13に当たらないように当て面を適当に配
置して、プリント基板12を載置している。
【０００６】図７は、このようにして構成された携帯端
末装置の収納構造を示す側面断面図である。図７におい
て下ケース11、プリント基板12および実装部品13のそれ
ぞれの配置の関係が明らかにされており、下ケース11か
ら実装部品13を支える構造にはなっていない。
【０００７】図８は、図７とは異なる側面から見た、携
帯端末装置の収納構造を示す側面断面図である。図８に
おいても下ケース11、プリント基板12および実装部品13
のそれぞれの配置関係が明らかにされており、下ケース
11から実装部品13を支える構造にはなっていないのが理
解されるであろう。また、図８においてはプリント基板
12を真中で支える当て面も図示されており、この当て面
は上述したようにプリント基板12が平らになるように且
つ実装部品13に当たらないように配置されているのが理
解されるであろう。なお、図８には携帯端末装置の構成
として、キーボタン16、上ケース17、バッテリケース18
およびバッテリセル19も図示されている。
【０００８】図９は、図８において一部を拡大した側面
断面図である。図９において注目すべき事項は、下ケー
ス11、プリント基板12および実装部品13の位置関係であ
り、図９はその動作前の位置関係であることを示してい
る。
【０００９】図１０は、図９においてキーボタン16を図
示した矢印方向から押した場合の動作時の側面断面図で
ある。図１０においてキーボタン16が押されることによ
り、まずプリント基板12が変形し、次いで実装部品13が
変形し、さらに実装部品13が下ケース11に当接して、下
ケース11も変形してしまうという問題を有している。更
には下ケース11の変形に伴いバッテリケース18も変形し
てしまうという問題を有している。
【００１０】なお、図１０にはキーボタン16が押される
ことによってプリント基板12が変形するプリント基板12
の変形量Ｂが示されており、これ未満であれば上記した
変形に至らないが、上記したように軽薄短小化の動きの
中でケースの薄肉化やケースの剛性の低下などで機械的
強度が脆弱化している現状では従来構成のままではこの
変形量をオーバーしてしまうという問題があった。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するもので、携帯端末装置本体の小型化、
薄型化に伴う曲げやねじりなどに対して機能部品の損傷
が起きないようにケースの機械的強度及び剛性を増加さ
せるよう構成した携帯端末装置を提供することを目的と
する。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の携帯端末装置は、実装部品が搭載され
ているプリント基板と、前記実装部品の配置位置に対応
して前記実装部品を受ける受けリブが植立された下ケー
スと、前記下ケースの下部にあって前記下ケースの変形
を支えるバッテリケースとから構成されることを特徴と
している。
【００１３】この構成によって、携帯端末装置本体の小
型化、薄型化に伴う曲げやねじりなどに対して機能部品
の損傷が起きないようにケースの機械的強度及び剛性を
増加させるよう構成した携帯端末装置を提供することが
できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図１から図５を用いて説明する。
【００１５】図１は、本発明の実施形態における携帯端
末装置の構成を示す図である。図１において携帯端末装
置は、下ケース１の上部に実装部品３が搭載されたプリ
ント基板２が、また、下部からはバッテリ４が搭載され
るように構成されている。
【００１６】プリント基板２には、上記した実装部品３
以外の多くの細かな部品が実装され、さらに配線も施さ
れているが、本発明の実施形態における携帯端末装置の
下ケース１には、従来のような当て面の外に、実装部品
３の配置位置に対応して実装部品３を支える矩形のリブ
が植立されている。そうした上で、プリント基板２を下
ケース１に載置している。なお、リブの形状は上記した
矩形に限定されず、円形でも楕円形でもよく、また実装
部品３の四隅だけを支える鈎のような形状でも構わず、
その上、形状内がメッシュ状にされていても構わない。
さらに、こうしたリブは主に実装部品、特にパッケージ
化された機能部品の対応箇所に植立されるのが望まし
い。
【００１７】図２は、このようにして構成された本発明
の実施形態における携帯端末装置の収納構造を示す側面
断面図である。図２において下ケース１、プリント基板
２、実装部品３および受けリブ５のそれぞれの配置関係
が明らかにされており、下ケース１から植立された受け
リブ５によって実装部品３が支えられる構造になってい
る。
【００１８】図３は、図２とは異なる側面から見た、本
発明の実施形態における携帯端末装置の収納構造を示す
側面断面図である。図３においても下ケース１、プリン
ト基板２、実装部品３および受けリブ５のそれぞれの配
置関係が明らかにされており、下ケース１から植立され
た受けリブ５によって実装部品３が支えられる構造にな
っているのが理解されるであろう。また、図３において
はプリント基板２を真中で支える当て面も図示されてお
り、この当て面はプリント基板２が平らになるように且
つ実装部品３に当たらないように配置されている。な
お、図３には携帯端末装置の構成として、キーボタン
６、上ケース７、バッテリケース８、バッテリセル９お
よびバッテリケース８に植立された受けリブ10も図示さ
れている。なお、リブの形状は上記した矩形に限定され
ず、円形でも楕円形でもよく、また四隅だけを支える鈎
のような形状でも構わず、その上、形状内がメッシュ状
にされていても構わない。
【００１９】図４は、図３において一部を拡大した側面
断面図である。図４において注目すべき事項は、下ケー
ス１、プリント基板２、実装部品３、受けリブ５および
受けリブ10の位置関係であり、図４はその動作前の位置
関係であることを示している。
【００２０】図５は、図４においてキーボタン６を図示
した矢印方向から押した場合の動作時の側面断面図であ
る。図５においてキーボタン６が押されることにより、
プリント基板２が変形するも実装部品３は受けリブ５に
よってしっかりと支えられているのでほとんど変形せず
にそのまま下ケース１が押されて下ケース１が変形して
いる様子が示されている。
【００２１】下ケース１の変形量が大きくてバッテリケ
ース８が変形したと仮定する。しかし、バッテリケース
８には、下ケース１に植立された受けリブ５と同一位置
に受けリブ10が植立されており、これがバッテリセル９
に当接するようになるもこのバッテリセル９の表面は金
属で構成されているので変形は起きず、従来のように大
きく変形して実装部品が機能しなくなるという虞れは全
くない。
【００２２】なお、図５にはキーボタン６が押されるこ
とによってプリント基板２が変形するプリント基板２の
変形量Ａが示されており、これは従来のプリント基板の
変形量Ｂよりもかなり小さいので、上記したように軽薄
短小化の動きの中でケースの薄肉化やケースそのものの
剛性が低下したとしてもプリント基板２の変形量Ａどま
りであり、従来のように大きく変形して実装部品が機能
しなくなるという虞れは全くない。
【００２３】
【発明の効果】以上のように本発明の携帯端末装置は、
実装部品が搭載されているプリント基板と、前記実装部
品の配置位置に対応して前記実装部品を受ける受けリブ
が植立された下ケースと、前記下ケースの下部にあって
前記下ケースの変形を支えるバッテリケースとから構成
されるものであり、携帯端末装置本体の小型化、薄型化
に伴う曲げやねじりなどに対して機能部品の損傷が起き
ないようにケースの機械的強度及び剛性を増加させるこ
とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における携帯端末装置の構
成を示す図、
【図２】本発明の実施形態における携帯端末装置の収納
構造を示す側面断面図、
【図３】本発明の実施形態における携帯端末装置の収納
構造を示す別の側面断面図、
【図４】図３において一部を拡大した側面断面図、
【図５】図４においてキーボタンを押した場合の動作時
の側面断面図、
【図６】従来の携帯端末装置ケースの構造を示す図、
【図７】従来の携帯端末装置の収納構造を示す側面断面
図、
【図８】従来の携帯端末装置の収納構造を示す別の側面
断面図、
【図９】図８において一部を拡大した側面断面図、
【図１０】図９においてキーボタンを押した場合の動作
時の側面断面図である。
【符号の説明】
１、11 下ケース ２、12 プリント基板 ３、13 実装部品 ４、14 バッテリ ５、10 受けリブ ６、16 キーボタン ７、17 上ケース ８、18 バッテリケース ９、19 バッテリセル
フロントページの続き Ｆターム(参考） 4E360 AA02 AB02 AB42 AB51 CA02 EA24 FA02 FA12 GA11 GB26 GC02 5K011 AA01 AA08 JA01 JA03 KA00 5K023 AA07 BB03 BB26 LL04 LL06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 実装部品が搭載されているプリント基板
    と、前記実装部品の配置位置に対応して前記実装部品を
    受ける受けリブが植立された下ケースと、前記下ケース
    の下部にあって前記下ケースの変形を支えるバッテリケ
    ースとから構成されることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 【請求項２】 受けリブを前記バッテリケースに設けた
    ことを特徴とする請求項１に記載の携帯端末装置。
  3. 【請求項３】 前記バッテリケースの受けリブは、前記
    下ケースに設けた受けリブと同じ位置関係となるように
    したことを特徴とする請求項２記載の携帯端末装置。
  4. 【請求項４】 前記バッテリケースの受けリブの形状は
    メッシュであることを特徴とする請求項３記載の携帯端
    末装置。
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