JP2000147727A - ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法並びにデジタル画像情報変換方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法並びにデジタル画像情報変換方法Info
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- JP2000147727A JP2000147727A JP10338415A JP33841598A JP2000147727A JP 2000147727 A JP2000147727 A JP 2000147727A JP 10338415 A JP10338415 A JP 10338415A JP 33841598 A JP33841598 A JP 33841598A JP 2000147727 A JP2000147727 A JP 2000147727A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】熱現像後の残色が少なく、かつ、カブリが低
く、高感度で、経時安定性の良好な発色現像主薬を含有
する熱現像写真感光材料を提供する。 【解決手段】支持体上に感光性ハロゲン化銀、色素供与
性カプラー、バインダーを含む層を設け、下記一般式
(1)で表される固体分散染料及び下記一般式(VII)
〜(IX)で表される発色現像主薬を有するハロゲン化銀
写真感光材料。
く、高感度で、経時安定性の良好な発色現像主薬を含有
する熱現像写真感光材料を提供する。 【解決手段】支持体上に感光性ハロゲン化銀、色素供与
性カプラー、バインダーを含む層を設け、下記一般式
(1)で表される固体分散染料及び下記一般式(VII)
〜(IX)で表される発色現像主薬を有するハロゲン化銀
写真感光材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発色現像主薬を内蔵
し、かつ、固体分散染料を含有するハロゲン化銀写真感
光材料に関する。
し、かつ、固体分散染料を含有するハロゲン化銀写真感
光材料に関する。
【0002】
【従来技術】コンベンショナルカラー写真として知られ
ている写真方法において用いられる撮影用のハロゲン化
銀カラー写真感光材料は、通常、青色光を記録してイエ
ロー色画像を形成する層、緑色光を記録してマゼンタ色
素画像を形成する層及び赤色光を記録してシアン色素画
像を形成する層を含み、現像処理の際に、露光によりハ
ロゲン化銀の表面に形成された潜像を含有するハロゲン
化銀粒子を銀に還元する過程で現像剤が酸化され、その
酸化体とカプラーとがカップリングすることにより色素
画像を形成する。未現像のハロゲン化銀及び現像銀は現
像処理工程に引き続く漂白、定着工程で除去され、ネガ
画像が得られる。
ている写真方法において用いられる撮影用のハロゲン化
銀カラー写真感光材料は、通常、青色光を記録してイエ
ロー色画像を形成する層、緑色光を記録してマゼンタ色
素画像を形成する層及び赤色光を記録してシアン色素画
像を形成する層を含み、現像処理の際に、露光によりハ
ロゲン化銀の表面に形成された潜像を含有するハロゲン
化銀粒子を銀に還元する過程で現像剤が酸化され、その
酸化体とカプラーとがカップリングすることにより色素
画像を形成する。未現像のハロゲン化銀及び現像銀は現
像処理工程に引き続く漂白、定着工程で除去され、ネガ
画像が得られる。
【0003】上記写真方法において通常用いられる湿式
現像、漂白、定着工程は複雑で、各処理液の廃液処理も
必要なため作業上、環境上の点からも負荷が大きい。
現像、漂白、定着工程は複雑で、各処理液の廃液処理も
必要なため作業上、環境上の点からも負荷が大きい。
【0004】簡易処理でカラー画像を得る方法として
は、特開平9−204031号公報に感光材料中に還元
性現像主薬を内蔵し、簡易な熱現像処理でカラー画像が
得られる方式が開示されている。
は、特開平9−204031号公報に感光材料中に還元
性現像主薬を内蔵し、簡易な熱現像処理でカラー画像が
得られる方式が開示されている。
【0005】これらの写真感光材料では、フィルター色
素、ハレーション色素としてロイコ色素と顕色剤のオイ
ル分散物を用いており、これらのロイコ色素は顕色剤に
よってアニオン化され呈色し、現像時のアルカリにより
無色化する。しかし、呈色−無色化過程は可逆的であ
り、消色が十分ではなかった。
素、ハレーション色素としてロイコ色素と顕色剤のオイ
ル分散物を用いており、これらのロイコ色素は顕色剤に
よってアニオン化され呈色し、現像時のアルカリにより
無色化する。しかし、呈色−無色化過程は可逆的であ
り、消色が十分ではなかった。
【0006】従来、ハロゲン化銀写真感光材料(以下、
写真感光材料と略称することもある。)には、光吸収フ
ィルター、ハレーション防止、イラジエーション防止あ
るいは感光性乳剤の感度調節の目的で、特定の波長の光
を吸収させるべく写真感光材料の構成層中に染料を含有
させることはよく知られており、染料によって親水性コ
ロイド層を染着させることが行われてきている。
写真感光材料と略称することもある。)には、光吸収フ
ィルター、ハレーション防止、イラジエーション防止あ
るいは感光性乳剤の感度調節の目的で、特定の波長の光
を吸収させるべく写真感光材料の構成層中に染料を含有
させることはよく知られており、染料によって親水性コ
ロイド層を染着させることが行われてきている。
【0007】上記の写真感光材料の構成層のうち、フィ
ルター層は、通常、感光性乳剤層の上層あるいは該乳剤
層ともう1つの乳剤層との間に位置し、乳剤層に到達す
る入射光を好ましい分光組成に変える役割を果たすもの
である。ハレーション防止層は、画像の鮮鋭度を改良す
る目的で感光性乳剤層と支持体との間、あるいは、支持
体裏面に設けて、乳剤層と支持体との界面や支持体背面
等での有害な反射光を吸収せしめて画像の鮮鋭度を向上
させている。また、染料を用いて感光性乳剤層を着色し
て、ハロゲン化銀粒子に対する有害な反射光や散乱光等
を吸収させイラジエーションを防止することによって画
像の鮮鋭性を改良させることも行われている。
ルター層は、通常、感光性乳剤層の上層あるいは該乳剤
層ともう1つの乳剤層との間に位置し、乳剤層に到達す
る入射光を好ましい分光組成に変える役割を果たすもの
である。ハレーション防止層は、画像の鮮鋭度を改良す
る目的で感光性乳剤層と支持体との間、あるいは、支持
体裏面に設けて、乳剤層と支持体との界面や支持体背面
等での有害な反射光を吸収せしめて画像の鮮鋭度を向上
させている。また、染料を用いて感光性乳剤層を着色し
て、ハロゲン化銀粒子に対する有害な反射光や散乱光等
を吸収させイラジエーションを防止することによって画
像の鮮鋭性を改良させることも行われている。
【0008】このような目的で用いられる染料として
は、その使用目的に応じた良好な吸収スペクトル特性を
有することは勿論、例えば、現像処理中に完全に脱色さ
れ、写真感光材料中から容易に溶出され、処理後に染料
による残色汚染が生じないこと、感光性乳剤に対してカ
ブリ、減感等の悪影響を及ぼさないこと、着色された層
から他層へ拡散しないこと、写真感光材料あるいは塗布
液中において、経時安定性に優れ、変褪色しないこと等
の諸条件を満足させるものでなければならない。
は、その使用目的に応じた良好な吸収スペクトル特性を
有することは勿論、例えば、現像処理中に完全に脱色さ
れ、写真感光材料中から容易に溶出され、処理後に染料
による残色汚染が生じないこと、感光性乳剤に対してカ
ブリ、減感等の悪影響を及ぼさないこと、着色された層
から他層へ拡散しないこと、写真感光材料あるいは塗布
液中において、経時安定性に優れ、変褪色しないこと等
の諸条件を満足させるものでなければならない。
【0009】一般に、現行のコンベンショナルカラー写
真感光材料では、フィルター、ハレーション色素として
黄色コロイド銀、黒色コロイド銀が用いられている。こ
れらのコロイド銀は現像後の漂白、定着工程で脱銀、脱
色されるが、発色現像主薬内蔵写真感光材料を熱現像処
理する方法では、従来の現像処理方式のように漂白、定
着のような脱銀工程がなく、コロイド銀が除去されるこ
とがないため、残色が問題となる。
真感光材料では、フィルター、ハレーション色素として
黄色コロイド銀、黒色コロイド銀が用いられている。こ
れらのコロイド銀は現像後の漂白、定着工程で脱銀、脱
色されるが、発色現像主薬内蔵写真感光材料を熱現像処
理する方法では、従来の現像処理方式のように漂白、定
着のような脱銀工程がなく、コロイド銀が除去されるこ
とがないため、残色が問題となる。
【0010】コロイド銀代替染料として、多数の研究が
行われてきた。例えば、米国特許第3,540,887
号明細書、同第3,544,325号明細書、同第3,
560,214号明細書、特公昭31−10578号公
報及び特開昭51−3623号公報等にはベンジリデン
染料が、英国特許第506,385号明細書及び特公昭
39−22069号公報にはオキソノール染料が、米国
特許第2,493,747号明細書にはメロシアニン染
料が、米国特許第1.845,404号明細書にはスチ
リル染料がそれぞれ提案されている。しかし、それら染
料を発色現像主薬内蔵熱現像タイプの写真感光材料で用
いる記載はこれまでなかった。
行われてきた。例えば、米国特許第3,540,887
号明細書、同第3,544,325号明細書、同第3,
560,214号明細書、特公昭31−10578号公
報及び特開昭51−3623号公報等にはベンジリデン
染料が、英国特許第506,385号明細書及び特公昭
39−22069号公報にはオキソノール染料が、米国
特許第2,493,747号明細書にはメロシアニン染
料が、米国特許第1.845,404号明細書にはスチ
リル染料がそれぞれ提案されている。しかし、それら染
料を発色現像主薬内蔵熱現像タイプの写真感光材料で用
いる記載はこれまでなかった。
【0011】特開平9−114062号公報では写真感
光材料中に内蔵された発色還元剤とピラゾロンオキソノ
ール染料について開示している。しかし、これら開示染
料は水溶性であり、鮮鋭性に問題があった。
光材料中に内蔵された発色還元剤とピラゾロンオキソノ
ール染料について開示している。しかし、これら開示染
料は水溶性であり、鮮鋭性に問題があった。
【0012】特開平10−62972号公報には内蔵さ
れた発色還元剤とピラゾロンオキソノール染料の固体微
粒子分散物が記載されている。しかし、これら記載の写
真感光材料の処理方法は現像液を用いた処理方法であ
り、熱現像処理で染料の固体微粒子分散物を用いる記載
はなく、熱現像系での現像処理では残色が問題であっ
た。
れた発色還元剤とピラゾロンオキソノール染料の固体微
粒子分散物が記載されている。しかし、これら記載の写
真感光材料の処理方法は現像液を用いた処理方法であ
り、熱現像処理で染料の固体微粒子分散物を用いる記載
はなく、熱現像系での現像処理では残色が問題であっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、発色現像主薬を含有する熱現像写真感光材料におい
て、熱現像後の残色が少なく、かつ、カブリが低く、高
感度で、経時安定性の良好な写真感光材料を提供するこ
とにある。
は、発色現像主薬を含有する熱現像写真感光材料におい
て、熱現像後の残色が少なく、かつ、カブリが低く、高
感度で、経時安定性の良好な写真感光材料を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下の構成によって解決される。 (1)支持体上に感光性ハロゲン化銀、色素供与性カプ
ラー、バインダーを含む層を設け、少なくとも1種の下
記一般式(1)で表される固体分散染料及び下記一般式
(VII)〜(IX)で表される発色現像主薬を有すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
下の構成によって解決される。 (1)支持体上に感光性ハロゲン化銀、色素供与性カプ
ラー、バインダーを含む層を設け、少なくとも1種の下
記一般式(1)で表される固体分散染料及び下記一般式
(VII)〜(IX)で表される発色現像主薬を有すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0015】一般式(1) [D−(A)y]−Xn [式中、Aは、Dに直接または間接的に結合している芳
香族性環を表し、yは、0〜4を表す。Dは、芳香族性
環を含み、あるいは、含まない発色性光吸収性化合物か
らの基を表す。但し、yが0である場合には、芳香族性
環を含む発色性光吸収性化合物からの基を表す。Xは、
AまたはDの芳香族性環部分にあるイオン化可能プロト
ンを有する置換基を表し、nは、1〜7を表す。]
香族性環を表し、yは、0〜4を表す。Dは、芳香族性
環を含み、あるいは、含まない発色性光吸収性化合物か
らの基を表す。但し、yが0である場合には、芳香族性
環を含む発色性光吸収性化合物からの基を表す。Xは、
AまたはDの芳香族性環部分にあるイオン化可能プロト
ンを有する置換基を表し、nは、1〜7を表す。]
【0016】
【化5】 [式中、R3〜R6は、各々水素原子または置換基を表
し、R7は、置換または無置換のアルキル基を表し、
R8、R9は、水素原子または置換基を表す。また、R8
とR9は、互いに結合して2重結合または環を形成する
ものであってもよい。Zは、芳香族性環を形成するのに
必要な原子群を表し、X2は、酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子、アルキル置換もしくはアリール置換のアミノ
基を表す。Rは、電子吸引性基を表す。] (2)一般式(1)において、Dで表される発色性光吸
収性化合物からの基が、下記一般式(I)〜(IV)で表
される発色性光吸収性化合物からの基であることを特徴
とする上記(1)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
し、R7は、置換または無置換のアルキル基を表し、
R8、R9は、水素原子または置換基を表す。また、R8
とR9は、互いに結合して2重結合または環を形成する
ものであってもよい。Zは、芳香族性環を形成するのに
必要な原子群を表し、X2は、酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子、アルキル置換もしくはアリール置換のアミノ
基を表す。Rは、電子吸引性基を表す。] (2)一般式(1)において、Dで表される発色性光吸
収性化合物からの基が、下記一般式(I)〜(IV)で表
される発色性光吸収性化合物からの基であることを特徴
とする上記(1)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0017】
【化6】 [一般式(I)〜(IV)において、A1は、酸性核を表
し、B1は、塩基性核を表す。Qは、芳香族性環を表
す。Y1およびY2は、それぞれ同一でも異なってもよい
電子吸引性基を表し、L1、L2およびL3は、メチン基
を表す。n1は、0または1を表し、n2は、1、2また
は3を表す。] (3)A1で表される酸性核が、下記一般式(V)で表
されるバルビツール酸であることを特徴とする上記
(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
し、B1は、塩基性核を表す。Qは、芳香族性環を表
す。Y1およびY2は、それぞれ同一でも異なってもよい
電子吸引性基を表し、L1、L2およびL3は、メチン基
を表す。n1は、0または1を表し、n2は、1、2また
は3を表す。] (3)A1で表される酸性核が、下記一般式(V)で表
されるバルビツール酸であることを特徴とする上記
(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0018】
【化7】 [式中、R1、R2は、置換基を表す。] (4)A1で表される酸性核が、下記一般式(VI)で表
される2−ピラゾ−5−オンであることを特徴とする上
記(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
される2−ピラゾ−5−オンであることを特徴とする上
記(2)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0019】
【化8】 [式中、R1、R2は、置換基を表す。] (5)固体分散染料の粒径が、0.01〜0.3μmで
あることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに
記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、熱現像することを特徴とす
る画像形成方法。 (7)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、処理材料を用いて処理する
ことを特徴とする画像形成方法。 (8)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、アルカリアクチベータ処理
液を用いて処理することを特徴とする画像形成方法。 (9)上記(6)〜(8)のいずれかに記載の画像形成
方法により作成した画像を、スキャナーによりデジタル
化することを特徴とするデジタル画像情報変換方法。
あることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに
記載のハロゲン化銀写真感光材料。 (6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、熱現像することを特徴とす
る画像形成方法。 (7)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、処理材料を用いて処理する
ことを特徴とする画像形成方法。 (8)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、アルカリアクチベータ処理
液を用いて処理することを特徴とする画像形成方法。 (9)上記(6)〜(8)のいずれかに記載の画像形成
方法により作成した画像を、スキャナーによりデジタル
化することを特徴とするデジタル画像情報変換方法。
【0020】以下、本発明を更に具体的に説明する。
【0021】まず、本発明で用いられる一般式(1)で
表される固体分散染料(以下、本発明の固体分散染料と
いうこともある。)について説明する。
表される固体分散染料(以下、本発明の固体分散染料と
いうこともある。)について説明する。
【0022】これらの固体分散染料は写真業界では通常
使用されているものであり、周知色素化合物であるが、
これまで、発色現像主薬を含有し、熱現像処理を行う写
真感光材料に含有される固体分散染料として用いられた
ことはなかった。
使用されているものであり、周知色素化合物であるが、
これまで、発色現像主薬を含有し、熱現像処理を行う写
真感光材料に含有される固体分散染料として用いられた
ことはなかった。
【0023】一般式(1)において、Dで表される基に
おける好ましい発色性光吸収性化合物としては、一般式
(I)〜(IV)で表される発色性光吸収性化合からの基
が挙げられる。
おける好ましい発色性光吸収性化合物としては、一般式
(I)〜(IV)で表される発色性光吸収性化合からの基
が挙げられる。
【0024】
【化9】 [一般式(I)〜(IV)において、A1は、酸性核を表
し、B1は、塩基性核を表す。Qは、芳香族性環を表
す。Y1およびY2は、それぞれ同一でも異なってもよい
電子吸引性基を表し、L1、L2およびL3は、メチン基
を表す。n1は、0または1を表し、n2は、1、2また
は3を表す。] 一般式(I)、(II)におけるA1で表される酸性核と
しては、例えば、5−ピラゾロン、バルビツール酸、チ
オバルビツール酸、ローダニン、ヒダントイン、チオヒ
ダントイン、オキサゾロン、イソオキサゾロン、インダ
ンジオン、ピラゾリジンジオン、オキサゾリジンジオ
ン、ヒドロキシピリドン、ピラゾロピリドン等が挙げら
れる。
し、B1は、塩基性核を表す。Qは、芳香族性環を表
す。Y1およびY2は、それぞれ同一でも異なってもよい
電子吸引性基を表し、L1、L2およびL3は、メチン基
を表す。n1は、0または1を表し、n2は、1、2また
は3を表す。] 一般式(I)、(II)におけるA1で表される酸性核と
しては、例えば、5−ピラゾロン、バルビツール酸、チ
オバルビツール酸、ローダニン、ヒダントイン、チオヒ
ダントイン、オキサゾロン、イソオキサゾロン、インダ
ンジオン、ピラゾリジンジオン、オキサゾリジンジオ
ン、ヒドロキシピリドン、ピラゾロピリドン等が挙げら
れる。
【0025】A1で表される酸性核としては、一般式
(V)で表されるバルビツール酸、一般式(VI)で表さ
れる2−ピラゾ−5−オンが好ましい。
(V)で表されるバルビツール酸、一般式(VI)で表さ
れる2−ピラゾ−5−オンが好ましい。
【0026】
【化10】 [式中、R1、R2は、置換基を表す。]
【0027】一般式(V)、(VI)において、R1、R2
で表される置換基としては、脂肪族基、芳香族基および
複素環基を挙げられる。R1およびR2は同じでも異なっ
ていてもよい。
で表される置換基としては、脂肪族基、芳香族基および
複素環基を挙げられる。R1およびR2は同じでも異なっ
ていてもよい。
【0028】R1およびR2で表される脂肪族基として
は、それぞれ直鎖あるいは分岐のアルキル基(例えば、
メチル基、エチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、
n−ドデシル基、および1−ヘキシルノニル基等)、シ
クロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロヘ
キシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、および
アダマンチル基等)、アルケニル基(例えば、2−プロ
ピレン基、オレイル基等)等が挙げられる。
は、それぞれ直鎖あるいは分岐のアルキル基(例えば、
メチル基、エチル基、i−プロピル基、t−ブチル基、
n−ドデシル基、および1−ヘキシルノニル基等)、シ
クロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロヘ
キシル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、および
アダマンチル基等)、アルケニル基(例えば、2−プロ
ピレン基、オレイル基等)等が挙げられる。
【0029】芳香族基としては、それぞれ、例えば、フ
ェニル基、1−ナフチル基、9−アントラニル基等が挙
げられ、複素環基としては、それぞれ、例えば、ピリジ
ル基、フリル基、チエニル基、2−テトラヒドロフリル
基、2−チオフェニル基、4−イミダゾリル基、および
2−ピリジル基等が挙げられる。
ェニル基、1−ナフチル基、9−アントラニル基等が挙
げられ、複素環基としては、それぞれ、例えば、ピリジ
ル基、フリル基、チエニル基、2−テトラヒドロフリル
基、2−チオフェニル基、4−イミダゾリル基、および
2−ピリジル基等が挙げられる。
【0030】これらR1およびR2で表される脂肪族基、
芳香族基および複素環基は、更に置換基を有していても
よく、これら置換基としては、例えば、上記の脂肪族
基、芳香族基、および複素環基と同義の基を挙げること
ができ、その他に、ハロゲン原子の置換したアルキル基
(例えば、トリフルオロメチル基等)、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、ニトロ
基、ヒドロキシ基、カルボニル基(例えば、アセチル
基、トリフルオロアセチルピバロイル基等のアルキルカ
ルボニル基、ベンゾイル基、ペンタフルオロベンゾイル
基、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイ
ル基等のアリールカルボニル基等)、オキシカルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル基、シクロヘキシルオ
キシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、
2,4−ジ−t−アミルフェノキシカルボニル基、1−
ナフチルオキシカルボニル基等のアリールオキシカルボ
ニル基、2−ピリジルオキシカルボニル基、1−フェニ
ルピラゾリル−5−オキシカルボニル基などの複素環オ
キシカルボニル基等)、カルバモイル基(例えば、ジメ
チルカルバモイル基、4−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)ブチルアミノカルボニル基等のアルキルカル
バモイル基、フェニルカルバモイル基、1−ナフチルカ
ルバモイル基等のアリールカルバモイル基)、アルコキ
シ基(例えば、メトキシ基、2−エトキシエトキシ基
等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ基、4−(4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ基等)、複素環オキ
シ基(例えば、4−ピリジルオキシ基、2−ヘキサヒド
ロピラニルオキシ基等)、カルボニルオキシ基(例え
ば、アセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ
基、ピバロイルオキシ基等のアルキルカルボニルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基、ペンタフルオロベンゾイルオ
キシ基等のアリールオキシ基等)、ウレタン基(例え
ば、N,N−ジメチルウレタン基等のアルキルウレタン
基、N−フェニルウレタン基、N−(p−シアノフェニ
ル)ウレタン基等のアリールウレタン基)、スルホニル
オキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ基、トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ基、n−ドデカンスルホ
ニルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基、ベンゼ
ンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ
基等のアリールスルホニルオキシ基)、アミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、n−
ドデシルアミノ基等のアルキルアミノ基、アニリノ基、
p−t−オクチルアニリノ基等のアリールアミノ基
等)、スルホニルアミノ基(例えば、メタンスルホニル
アミノ基、ヘプタフルオロプロパンスルホニルアミノ
基、n−ヘキサデシルスルホニルアミノ基等のアルキル
スルホニルアミノ基、p−トルエンスルホニルアミノ
基、ペンタフルオロべンゼンスルホニルアミノ等のアリ
ールスルホニルアミノ基)、スルファモイルアミノ基
(例えば、N,N−ジメチルスルファモイルアミノ基等
のアルキルスルファモイルアミノ基、N−フェニルスル
ファモイルアミノ基等のアリールスルファモイルアミノ
基)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、ミ
リストイルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ基、
ベンゾイルアミノ基等のアリールカルボニルアミノ
基)、ウレイド基(例えば、N,N−ジメチルアミノウ
レイド基等のアルキルウレイド基、N−フェニルウレイ
ド基、N−(p−シアノフェニル)ウレイド基等のアリ
ールウレイド基)、スルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基等のアルキ
ルスルホニル基、およびp−トルエンスルホニル基等の
アリールスルホニル基)、スルファモイル基(例えば、
ジメチルスルファモイル基、4−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ブチルアミノスルホニル基等のアルキ
ルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基等のア
リールスルファモイル基)、アルキルチオ基(例えば、
メチルチオ基、t−オクチルチオ基等)、アリールチオ
基(例えば、フェニルチオ基等)、および複素環チオ基
(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−チオ基、5
−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−チオ基
等)等が挙げられる。
芳香族基および複素環基は、更に置換基を有していても
よく、これら置換基としては、例えば、上記の脂肪族
基、芳香族基、および複素環基と同義の基を挙げること
ができ、その他に、ハロゲン原子の置換したアルキル基
(例えば、トリフルオロメチル基等)、ハロゲン原子
(例えば、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、ニトロ
基、ヒドロキシ基、カルボニル基(例えば、アセチル
基、トリフルオロアセチルピバロイル基等のアルキルカ
ルボニル基、ベンゾイル基、ペンタフルオロベンゾイル
基、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイ
ル基等のアリールカルボニル基等)、オキシカルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル基、シクロヘキシルオ
キシカルボニル基、n−ドデシルオキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、
2,4−ジ−t−アミルフェノキシカルボニル基、1−
ナフチルオキシカルボニル基等のアリールオキシカルボ
ニル基、2−ピリジルオキシカルボニル基、1−フェニ
ルピラゾリル−5−オキシカルボニル基などの複素環オ
キシカルボニル基等)、カルバモイル基(例えば、ジメ
チルカルバモイル基、4−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシ)ブチルアミノカルボニル基等のアルキルカル
バモイル基、フェニルカルバモイル基、1−ナフチルカ
ルバモイル基等のアリールカルバモイル基)、アルコキ
シ基(例えば、メトキシ基、2−エトキシエトキシ基
等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、2,
4−ジ−t−アミルフェノキシ基、4−(4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ基等)、複素環オキ
シ基(例えば、4−ピリジルオキシ基、2−ヘキサヒド
ロピラニルオキシ基等)、カルボニルオキシ基(例え
ば、アセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ
基、ピバロイルオキシ基等のアルキルカルボニルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基、ペンタフルオロベンゾイルオ
キシ基等のアリールオキシ基等)、ウレタン基(例え
ば、N,N−ジメチルウレタン基等のアルキルウレタン
基、N−フェニルウレタン基、N−(p−シアノフェニ
ル)ウレタン基等のアリールウレタン基)、スルホニル
オキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ基、トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ基、n−ドデカンスルホ
ニルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基、ベンゼ
ンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ
基等のアリールスルホニルオキシ基)、アミノ基(例え
ば、ジメチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、n−
ドデシルアミノ基等のアルキルアミノ基、アニリノ基、
p−t−オクチルアニリノ基等のアリールアミノ基
等)、スルホニルアミノ基(例えば、メタンスルホニル
アミノ基、ヘプタフルオロプロパンスルホニルアミノ
基、n−ヘキサデシルスルホニルアミノ基等のアルキル
スルホニルアミノ基、p−トルエンスルホニルアミノ
基、ペンタフルオロべンゼンスルホニルアミノ等のアリ
ールスルホニルアミノ基)、スルファモイルアミノ基
(例えば、N,N−ジメチルスルファモイルアミノ基等
のアルキルスルファモイルアミノ基、N−フェニルスル
ファモイルアミノ基等のアリールスルファモイルアミノ
基)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、ミ
リストイルアミノ基等のアルキルカルボニルアミノ基、
ベンゾイルアミノ基等のアリールカルボニルアミノ
基)、ウレイド基(例えば、N,N−ジメチルアミノウ
レイド基等のアルキルウレイド基、N−フェニルウレイ
ド基、N−(p−シアノフェニル)ウレイド基等のアリ
ールウレイド基)、スルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基等のアルキ
ルスルホニル基、およびp−トルエンスルホニル基等の
アリールスルホニル基)、スルファモイル基(例えば、
ジメチルスルファモイル基、4−(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)ブチルアミノスルホニル基等のアルキ
ルスルファモイル基、フェニルスルファモイル基等のア
リールスルファモイル基)、アルキルチオ基(例えば、
メチルチオ基、t−オクチルチオ基等)、アリールチオ
基(例えば、フェニルチオ基等)、および複素環チオ基
(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−チオ基、5
−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−チオ基
等)等が挙げられる。
【0031】一般式(II)、(IV)におけるB1で表さ
れる塩基性核としては、例えば、ピリジン、キノリン、
オキサゾール、ベンズオキサゾール、ナフトオキサゾー
ル、チアガール、ベンズチアガール、ナフトチアガー
ル、ピロール、インドール、インドレニン、イミダゾー
ル、ベンズイミダゾール等が挙げられる。
れる塩基性核としては、例えば、ピリジン、キノリン、
オキサゾール、ベンズオキサゾール、ナフトオキサゾー
ル、チアガール、ベンズチアガール、ナフトチアガー
ル、ピロール、インドール、インドレニン、イミダゾー
ル、ベンズイミダゾール等が挙げられる。
【0032】一般式(I)、(III)において、Qで表
される芳香族性環としては、フェニル基、ナフチル基、
ジュロリジル基等のアリール環が挙げられる。また、Q
で表される芳香族性環はヘテロ環でもよく、ヘテロ原子
としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子
などが挙げられ、X1で形成されるヘテロ芳香族性環基
としては、例えば、ピリジル基、キノリル基、イソキノ
リル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、
インドリル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、
オキサゾリル基等が挙げられる。
される芳香族性環としては、フェニル基、ナフチル基、
ジュロリジル基等のアリール環が挙げられる。また、Q
で表される芳香族性環はヘテロ環でもよく、ヘテロ原子
としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、セレン原子
などが挙げられ、X1で形成されるヘテロ芳香族性環基
としては、例えば、ピリジル基、キノリル基、イソキノ
リル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、
インドリル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、
オキサゾリル基等が挙げられる。
【0033】Qで表される芳香族性環は、置換基を有す
るものを含み、該置換基としは、例えば、アルキル基、
シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲ
ン原子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルボキシ基、シアノ基、ヒドロキシ基、メ
ルカプト基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、ウレ
イド基、スルホンアミド基、スルファモイル基等が挙げ
られ、これら置換基は2種以上組合わせて有してもよ
い。好ましい置換基は、炭素数1〜8のアルキル基(例
えば、メチル基、エチル基、t−ブチル基、n−オクチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチル基
等)、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子等)、炭素数1〜6のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、2−ヒドロ
キシエトキシ基、メチレンジオキシ基、n−ブトキシ基
等)、置換アミノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、N−エチル
−N−ヒドロキシエチルアミノ基、N−エチル−N−メ
タンスルホンアミドエチルアミノ基、モルホリノ基、ピ
ペリジノ基、ピロリジノ基等)、カルボキシ基、スルホ
ンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ベンゼ
ンスルホンアミド基等)、スルファモイル基(例えば、
スルファモイル基、メチルスルファモイル基、フェニル
スルファモイル基等)であり、これら置換基を組合わせ
て有していてもよい。
るものを含み、該置換基としは、例えば、アルキル基、
シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲ
ン原子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、カルボキシ基、シアノ基、ヒドロキシ基、メ
ルカプト基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシル基、カルバモイル基、アシルアミノ基、ウレ
イド基、スルホンアミド基、スルファモイル基等が挙げ
られ、これら置換基は2種以上組合わせて有してもよ
い。好ましい置換基は、炭素数1〜8のアルキル基(例
えば、メチル基、エチル基、t−ブチル基、n−オクチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチル基
等)、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素原子、塩素原子等)、炭素数1〜6のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、2−ヒドロ
キシエトキシ基、メチレンジオキシ基、n−ブトキシ基
等)、置換アミノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、N−エチル
−N−ヒドロキシエチルアミノ基、N−エチル−N−メ
タンスルホンアミドエチルアミノ基、モルホリノ基、ピ
ペリジノ基、ピロリジノ基等)、カルボキシ基、スルホ
ンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド基、ベンゼ
ンスルホンアミド基等)、スルファモイル基(例えば、
スルファモイル基、メチルスルファモイル基、フェニル
スルファモイル基等)であり、これら置換基を組合わせ
て有していてもよい。
【0034】一般式(III)、(IV)におけるY1および
Y2は電子吸引性基を表すが、電子吸引性基とは、置換
基定数Hammettのσp値(藤田稔夫編、“化学の
領域増刊122号薬物の構造活性相関”,96〜103
頁(1979)南江堂などに記載されている。)正であ
る基をいう。電子吸引性基としては、σp値が0.3以
上の基が好ましく、例えば、シアノ基、アルコキシカル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカ
ルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル基、4−ヒドロキシフェノキ
シカルボニル基)、カルバモイル基(例えば、カルバモ
イル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル
基、ブチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
フェニルカルバモイル基、4−カルボキシフェニルカル
バモイル基等)、アシル基(例えば、メチルカルボニル
基、エチルカルボニル基、ブチルカルボニル基、フェニ
ルカルボニル基、4−エチルスルホンアミドフェニルカ
ルボニル基等)、アルキルスルホニル基(例えば、メチ
ルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブチルスルホニ
ル基、オクチルスルホニル基等)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロスルホ
ニル基等)が挙げげられる。
Y2は電子吸引性基を表すが、電子吸引性基とは、置換
基定数Hammettのσp値(藤田稔夫編、“化学の
領域増刊122号薬物の構造活性相関”,96〜103
頁(1979)南江堂などに記載されている。)正であ
る基をいう。電子吸引性基としては、σp値が0.3以
上の基が好ましく、例えば、シアノ基、アルコキシカル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカ
ルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル基、4−ヒドロキシフェノキ
シカルボニル基)、カルバモイル基(例えば、カルバモ
イル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル
基、ブチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
フェニルカルバモイル基、4−カルボキシフェニルカル
バモイル基等)、アシル基(例えば、メチルカルボニル
基、エチルカルボニル基、ブチルカルボニル基、フェニ
ルカルボニル基、4−エチルスルホンアミドフェニルカ
ルボニル基等)、アルキルスルホニル基(例えば、メチ
ルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブチルスルホニ
ル基、オクチルスルホニル基等)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロスルホ
ニル基等)が挙げげられる。
【0035】Y1で表される電子吸引性基およびY2で表
される電子吸引性基は、同一でも異なっていてもよい。
される電子吸引性基は、同一でも異なっていてもよい。
【0036】一般式(I)〜(VI)において、L1、L2
およびL3で表されるメチン基は、置換基を有するもの
を含み、該置換基としては、例えば、アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、ヘキシル基等)、シクロアル
キル基、アリール基(例えば、フェニル基、トリル基、
4−ヒドロキシフェニル基等)、アラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)、複素環基(例え
ば、ピリジル基、フリル基、チェニル基等)、置換アミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
アニリノ基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ
基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、2−ヒドロキシエ
トキシカルボニル基等)、カルバモイル基(例えば、カ
ルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモ
イル基、2−ヒドロキシエチルカルバモイル基、ジメチ
ルカルバモイル基、4−カルボキシフェニルカルバモイ
ル基等)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子
等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、2−エトキ
シエトキシ基等)、水酸基が挙げられる。
およびL3で表されるメチン基は、置換基を有するもの
を含み、該置換基としては、例えば、アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基、ヘキシル基等)、シクロアル
キル基、アリール基(例えば、フェニル基、トリル基、
4−ヒドロキシフェニル基等)、アラルキル基(例え
ば、ベンジル基、フェネチル基等)、複素環基(例え
ば、ピリジル基、フリル基、チェニル基等)、置換アミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
アニリノ基等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ
基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、2−ヒドロキシエ
トキシカルボニル基等)、カルバモイル基(例えば、カ
ルバモイル基、メチルカルバモイル基、エチルカルバモ
イル基、2−ヒドロキシエチルカルバモイル基、ジメチ
ルカルバモイル基、4−カルボキシフェニルカルバモイ
ル基等)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子
等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、2−エトキ
シエトキシ基等)、水酸基が挙げられる。
【0037】一般式(1)において、Aで表されるDに
直接または間接的に結合している芳香族性環としては、
例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、
ピリジン環、ピリミジン環が挙げられる。
直接または間接的に結合している芳香族性環としては、
例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、
ピリジン環、ピリミジン環が挙げられる。
【0038】Aで表される芳香族環は、Dに直接的に結
合していてもよく、また、Dに間接的に(例えば、当業
界で公知のように2価の連結基、例えば、アルキレン基
を介して)結合していてもよい。
合していてもよく、また、Dに間接的に(例えば、当業
界で公知のように2価の連結基、例えば、アルキレン基
を介して)結合していてもよい。
【0039】yが0である場合、Dは、芳香族性環を含
む発色性光吸収性化合物からの基でなければならない。
む発色性光吸収性化合物からの基でなければならない。
【0040】一般式(1)において、AまたはDの芳香
族性環部分はXで表されるイオン化可能プロトンを有す
る置換基を有するが、これらイオン化可能プロトンを有
する置換基としては、エタノールと水との50/50混
合物中で測定した一般式(1)で表される固体分散染料
のpKaを4〜1lとする置換基が好ましい。特に好ま
しい置換基の具体例は、カルボキシル基及びスルホンア
ミド基である。
族性環部分はXで表されるイオン化可能プロトンを有す
る置換基を有するが、これらイオン化可能プロトンを有
する置換基としては、エタノールと水との50/50混
合物中で測定した一般式(1)で表される固体分散染料
のpKaを4〜1lとする置換基が好ましい。特に好ま
しい置換基の具体例は、カルボキシル基及びスルホンア
ミド基である。
【0041】pKaパラメーターは、水性環境内でのイ
オン可能化合物の解離定数の周知の測定値である。これ
は最も基礎的な化学の教科書に記載されている。
オン可能化合物の解離定数の周知の測定値である。これ
は最も基礎的な化学の教科書に記載されている。
【0042】また、一般式(1)で表される固体分散染
料は、非イオン化条件で測定したときの対数分配係数
(log P)が0から6であることが好ましい。lo
g Pパラメータは水性液体中での化合物の溶解度を非
極性有機溶媒中での溶解度と比較した周知の測定値であ
る。log Pパラメータ及び有機化合物のlog P
のデータについては、C.Hansch及T.Fuji
ta,J.Am.Chem.Soc.,86,1616
−25(1964)及びA.Leo及びHansch,
Substituent Constants for
Correlation Analysis in
Chemistry and Biology,Wil
ey NY(1979)などに記載されている。
料は、非イオン化条件で測定したときの対数分配係数
(log P)が0から6であることが好ましい。lo
g Pパラメータは水性液体中での化合物の溶解度を非
極性有機溶媒中での溶解度と比較した周知の測定値であ
る。log Pパラメータ及び有機化合物のlog P
のデータについては、C.Hansch及T.Fuji
ta,J.Am.Chem.Soc.,86,1616
−25(1964)及びA.Leo及びHansch,
Substituent Constants for
Correlation Analysis in
Chemistry and Biology,Wil
ey NY(1979)などに記載されている。
【0043】本発明の固体分散染料は、例えば、特開昭
52−92716号公報、同55−120030号公
報、同55−155350号公報、同55−15535
1号公報、同56−12639号公報、同63−197
943号公報、特開平2−1838号公報、同平2−1
839号公報、WO88/04794号明細書、米国特
許第4,861,700号明細書、同第4,950,5
86号明細書、欧州特許第489,973号明細書等に
記載された合成法を利用して製造することができる。
52−92716号公報、同55−120030号公
報、同55−155350号公報、同55−15535
1号公報、同56−12639号公報、同63−197
943号公報、特開平2−1838号公報、同平2−1
839号公報、WO88/04794号明細書、米国特
許第4,861,700号明細書、同第4,950,5
86号明細書、欧州特許第489,973号明細書等に
記載された合成法を利用して製造することができる。
【0044】以下、本発明の固体分散染料を具体的に示
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】
【0049】
【化15】
【0050】
【化16】
【0051】
【化17】
【0052】
【化18】
【0053】
【化19】
【0054】
【化20】
【0055】
【化21】
【0056】
【化22】
【0057】
【化23】
【0058】
【化24】
【0059】
【化25】
【0060】
【化26】
【0061】
【化27】
【0062】
【化28】 本発明の固体分散染料は、適当な溶媒に溶解して親水性
コロイド液に添加することも可能であるが、望ましい方
法としては、固体微粒子状分散体として添加することで
ある。本発明の固体分散染料の固体微粒子状分散物を製
造する方法としては、特開昭52−92716号公報、
同55−155350号公報、同55−155351号
公報、同63−197943号公報、特開平3−182
743号公報、WO88/04794号明細書等に記載
された方法を用いることができる。具体的には、界面活
性剤を使用して、例えば、ボールミル、振動ミル、遊星
ミル、サンドミル、ローラーミル、ジェットミル、ディ
スクインペラーミル等の微分散機を用いて調製すること
ができる。
コロイド液に添加することも可能であるが、望ましい方
法としては、固体微粒子状分散体として添加することで
ある。本発明の固体分散染料の固体微粒子状分散物を製
造する方法としては、特開昭52−92716号公報、
同55−155350号公報、同55−155351号
公報、同63−197943号公報、特開平3−182
743号公報、WO88/04794号明細書等に記載
された方法を用いることができる。具体的には、界面活
性剤を使用して、例えば、ボールミル、振動ミル、遊星
ミル、サンドミル、ローラーミル、ジェットミル、ディ
スクインペラーミル等の微分散機を用いて調製すること
ができる。
【0063】本発明の固体分散染料は単独で用いてもよ
く、また、2種以上を混合して用いてもよい。2種以上
を混合して用いる場合には、それぞれ単独に分散した後
混合してもよく、また、同時に分散することもできる。
く、また、2種以上を混合して用いてもよい。2種以上
を混合して用いる場合には、それぞれ単独に分散した後
混合してもよく、また、同時に分散することもできる。
【0064】本発明の固体分散染料の固体微粒子状分散
物は、平均粒子径が1μm以下となるように分散されて
いることが好ましく、さらに好ましくは0.01μm〜
0.3μmであり、特に好ましくは0.10μm〜0.
25μmである。また、固体微粒子状分散物の粒子サイ
ズ分布の変動係数は50%以下であることが好ましく、
さらに好ましくは40%以下であり、特に好ましくは3
0%以下である。
物は、平均粒子径が1μm以下となるように分散されて
いることが好ましく、さらに好ましくは0.01μm〜
0.3μmであり、特に好ましくは0.10μm〜0.
25μmである。また、固体微粒子状分散物の粒子サイ
ズ分布の変動係数は50%以下であることが好ましく、
さらに好ましくは40%以下であり、特に好ましくは3
0%以下である。
【0065】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。
記の式で表される値である。
【0066】粒子サイズ分布の変動係数(%)=(粒径
分布の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 本発明の固体分散染料の固体微粒子状分散物を製造する
際に、界面活性剤を使用してもよく、界面活性剤として
は、アニオン性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤および両性界面活性剤のいずれでも使用
できるが、好ましくは、例えば、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル類、スルホ琥珀
酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル類、N−アシル−N−アルキルタ
ウリン類などのアニオン性界面活性剤、および、例え
ば、サポニン、アルキレンオキサイド誘導体、糖のアル
キルエステル類などのノニオン界面活性剤である。
分布の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 本発明の固体分散染料の固体微粒子状分散物を製造する
際に、界面活性剤を使用してもよく、界面活性剤として
は、アニオン性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤および両性界面活性剤のいずれでも使用
できるが、好ましくは、例えば、アルキルスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル類、スルホ琥珀
酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル類、N−アシル−N−アルキルタ
ウリン類などのアニオン性界面活性剤、および、例え
ば、サポニン、アルキレンオキサイド誘導体、糖のアル
キルエステル類などのノニオン界面活性剤である。
【0067】界面活性剤の添加時期は、分散前、分散中
あるいは分散後の任意の時期でよいが、分散開始前に添
加するのが好ましい。また、必要によっては分散終了後
にさらに添加してもよい。これらアニオン性活性剤およ
び/またはノニオン性活性剤は、それぞれ単独で使用し
てもよく、またそれぞれ2種以上を組合わせてもよく、
さらに両者の活性剤を組合わせて用いてもよい。アニオ
ン性活性剤および/またはノニオン性活性剤の使用量
は、活性剤の種類あるいは前記化合物の分散液条件など
によって一様ではないが、通常、本発明の固体分散染料
1g当り0.1〜2000mgでよく、好ましくは0.
5〜1000mgであり、さらに好ましくは1〜500
mgである。本発明の固体分散染料の分散液濃度は0.
01〜10重量%となるように使用されるが、好ましく
は0.1〜5重量%である。
あるいは分散後の任意の時期でよいが、分散開始前に添
加するのが好ましい。また、必要によっては分散終了後
にさらに添加してもよい。これらアニオン性活性剤およ
び/またはノニオン性活性剤は、それぞれ単独で使用し
てもよく、またそれぞれ2種以上を組合わせてもよく、
さらに両者の活性剤を組合わせて用いてもよい。アニオ
ン性活性剤および/またはノニオン性活性剤の使用量
は、活性剤の種類あるいは前記化合物の分散液条件など
によって一様ではないが、通常、本発明の固体分散染料
1g当り0.1〜2000mgでよく、好ましくは0.
5〜1000mgであり、さらに好ましくは1〜500
mgである。本発明の固体分散染料の分散液濃度は0.
01〜10重量%となるように使用されるが、好ましく
は0.1〜5重量%である。
【0068】本発明の固体分散染料の分散物には、分散
開始前または分散終了後に、写真構成層のバインダーと
して用いられる親水性コロイドを添加することができ
る。親水性コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有
利であるが、その他にも、例えば、フェニルカルバミル
化ゼラチン、アシル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等の
ゼラチン誘導体、ゼラチンと重合可能なエチレン基を持
つモノマーとのグラフトポリマー、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、セルロース硫
酸エステルなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化されたポリビニルアセテート、ポリア
クリルアミド、ポリ−N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリメタクリル酸な
どの合成親水性ポリマー、寒天、アラビアゴム、アルギ
ン酸、アルブミン、カゼインなどを用いることができ
る。これらは、2種以上を組合わせて使用してもよい。
開始前または分散終了後に、写真構成層のバインダーと
して用いられる親水性コロイドを添加することができ
る。親水性コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有
利であるが、その他にも、例えば、フェニルカルバミル
化ゼラチン、アシル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等の
ゼラチン誘導体、ゼラチンと重合可能なエチレン基を持
つモノマーとのグラフトポリマー、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、セルロース硫
酸エステルなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化されたポリビニルアセテート、ポリア
クリルアミド、ポリ−N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリメタクリル酸な
どの合成親水性ポリマー、寒天、アラビアゴム、アルギ
ン酸、アルブミン、カゼインなどを用いることができ
る。これらは、2種以上を組合わせて使用してもよい。
【0069】本発明の固体分散染料は、感光性乳剤層に
も、乳剤層上層、乳剤層下層、保護層、支持体下塗層、
バッキング層などの非感光性親水性コロイド層にも用い
ることができる。本発明の固体分散染料の好ましい使用
量は、本発明の固体分散染料の種類、写真感光材料の特
性などにより一様ではないが、写真感光材料中に、目的
に応じて光学濃度が0.05〜3.0になるように使用
され、写真感光材料1m2当り1mg〜1000mgで
あり、更に好ましくは3mg〜500mgである。
も、乳剤層上層、乳剤層下層、保護層、支持体下塗層、
バッキング層などの非感光性親水性コロイド層にも用い
ることができる。本発明の固体分散染料の好ましい使用
量は、本発明の固体分散染料の種類、写真感光材料の特
性などにより一様ではないが、写真感光材料中に、目的
に応じて光学濃度が0.05〜3.0になるように使用
され、写真感光材料1m2当り1mg〜1000mgで
あり、更に好ましくは3mg〜500mgである。
【0070】本発明の写真感光材料において、本発明の
固体分散染料は、感光性親水性コロイド層または非感光
性親水性コロイド層の少なくとも1層に含有されていれ
ばよい。親水性コロイドとしてはゼラチンが好ましく、
その塗布量としては、好ましくは0.01g/m2〜
2.0g/m2であり、更に好ましくは0.1g/m2〜
1.7g/m2であり、特に好ましくは0.2g/m2〜
1.4g/m2である。
固体分散染料は、感光性親水性コロイド層または非感光
性親水性コロイド層の少なくとも1層に含有されていれ
ばよい。親水性コロイドとしてはゼラチンが好ましく、
その塗布量としては、好ましくは0.01g/m2〜
2.0g/m2であり、更に好ましくは0.1g/m2〜
1.7g/m2であり、特に好ましくは0.2g/m2〜
1.4g/m2である。
【0071】本発明に使用するハロゲン化銀は、臭化
銀、沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃塩化
銀等の任意のハロゲン組成のものでよい。一般に感度を
重視する場合には、沃臭化銀、臭化銀、塩沃臭化銀が、
処理速度を重視する場合には塩化銀、塩臭化銀等が好ま
しく用いられる。これらの粒子を含むハロゲン化銀乳剤
は、ピー・グラフキデス著のシミー・エ・フィジック・
フォトグラフィック(Paul Montel社,1967年);
ジー・エフ・デュフィン著のフォトグラフィック・エマ
ルジョン・ケミストリー(The Focal Press刊,196
6年);ヴィ・エル・ジェリクマン等共著のメイキング
・アンド・コーティング・フォトグラフィック・エマル
ジョン(The Focal Press刊,1964年)等に記載さ
れた方法、特開昭51−39027号公報、同55−1
42329号公報、同58−113928号公報、同5
4−48521号公報、同58−4938号公報、同6
0−138538号公報等あるいは日本写真学会昭和5
8年年次大会要旨集88頁に記載の方法によって調製で
きる。即ち、ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法等のいづれで調製してもよい。また、可溶性
銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては、片
側混合法、同時混合法、それらの組合せ、あるいは、粒
子を銀イオン過剰の下において形成させる方法(逆混合
法)、微細な種結晶に可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を
供給して成長させる方法等のいづれを用いてもよい。
銀、沃臭化銀、塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀、沃塩化
銀等の任意のハロゲン組成のものでよい。一般に感度を
重視する場合には、沃臭化銀、臭化銀、塩沃臭化銀が、
処理速度を重視する場合には塩化銀、塩臭化銀等が好ま
しく用いられる。これらの粒子を含むハロゲン化銀乳剤
は、ピー・グラフキデス著のシミー・エ・フィジック・
フォトグラフィック(Paul Montel社,1967年);
ジー・エフ・デュフィン著のフォトグラフィック・エマ
ルジョン・ケミストリー(The Focal Press刊,196
6年);ヴィ・エル・ジェリクマン等共著のメイキング
・アンド・コーティング・フォトグラフィック・エマル
ジョン(The Focal Press刊,1964年)等に記載さ
れた方法、特開昭51−39027号公報、同55−1
42329号公報、同58−113928号公報、同5
4−48521号公報、同58−4938号公報、同6
0−138538号公報等あるいは日本写真学会昭和5
8年年次大会要旨集88頁に記載の方法によって調製で
きる。即ち、ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法等のいづれで調製してもよい。また、可溶性
銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては、片
側混合法、同時混合法、それらの組合せ、あるいは、粒
子を銀イオン過剰の下において形成させる方法(逆混合
法)、微細な種結晶に可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を
供給して成長させる方法等のいづれを用いてもよい。
【0072】ハロゲン化銀写真乳剤におけるハロゲン化
銀粒子サイズ分布は、狭くとも広くともいづれでもよい
が、粒子サイズの揃ったいわゆる単分散性であることが
好ましい。具体的には、 粒径分布の広さ(%)=(粒径分布の標準偏差/平均粒
径)×100 によって定義される分布の広さが25%以下のものが好
ましく、更に好ましくは20%以下のものである。
銀粒子サイズ分布は、狭くとも広くともいづれでもよい
が、粒子サイズの揃ったいわゆる単分散性であることが
好ましい。具体的には、 粒径分布の広さ(%)=(粒径分布の標準偏差/平均粒
径)×100 によって定義される分布の広さが25%以下のものが好
ましく、更に好ましくは20%以下のものである。
【0073】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の平
均粒径は特に限定されないが、ハロゲン化銀粒子の体積
を立方体に換算したときの一辺の長さを粒径とした平均
粒径で0.05〜2.0μmが好ましく、さらに好まし
くは0.1〜1.2μmである。
均粒径は特に限定されないが、ハロゲン化銀粒子の体積
を立方体に換算したときの一辺の長さを粒径とした平均
粒径で0.05〜2.0μmが好ましく、さらに好まし
くは0.1〜1.2μmである。
【0074】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤中に
含まれるハロゲン化銀粒子は、立方体、8面体、14面
体の様な規則的な形状を有するものでもよく、平板状と
なる双晶の様な不規則な形状でもよく、また両者の混合
でもよいが、平板状粒子を含むことが好ましい。本発明
に好ましく用いられる平板状ハロゲン化銀粒子は、粒子
直径/厚さ(アスペクト比)の比の平均値(平均アスペ
クト比)が2以上である。平均アスペクト比としては3
〜20が好ましく、更に好ましくは4〜15である。こ
れら平板状ハロゲン化銀粒子は、結晶の外壁は実質的に
殆どが(111)面からなるものであっても、或いは
(100)面からなるものであってもよい。また、(1
11)面と(100)面とを併せ持つものであってもよ
い。
含まれるハロゲン化銀粒子は、立方体、8面体、14面
体の様な規則的な形状を有するものでもよく、平板状と
なる双晶の様な不規則な形状でもよく、また両者の混合
でもよいが、平板状粒子を含むことが好ましい。本発明
に好ましく用いられる平板状ハロゲン化銀粒子は、粒子
直径/厚さ(アスペクト比)の比の平均値(平均アスペ
クト比)が2以上である。平均アスペクト比としては3
〜20が好ましく、更に好ましくは4〜15である。こ
れら平板状ハロゲン化銀粒子は、結晶の外壁は実質的に
殆どが(111)面からなるものであっても、或いは
(100)面からなるものであってもよい。また、(1
11)面と(100)面とを併せ持つものであってもよ
い。
【0075】沃臭化銀あるいは臭化銀平板状粒子を使用
する場合には、粒子表面の50%以上が、より好ましく
は60%〜90%が、特に好ましくは70〜95%が
(111)面である粒子が好ましい。(111)面以外
の面は主として(100)面であることが好ましい。こ
の面比率は増感色素の吸着における(111)面と(1
00)面との吸着依存性の違いを利用した[T.Tani,J.I
maging Sci.,29,165(1985年)]により求め
ることができる。
する場合には、粒子表面の50%以上が、より好ましく
は60%〜90%が、特に好ましくは70〜95%が
(111)面である粒子が好ましい。(111)面以外
の面は主として(100)面であることが好ましい。こ
の面比率は増感色素の吸着における(111)面と(1
00)面との吸着依存性の違いを利用した[T.Tani,J.I
maging Sci.,29,165(1985年)]により求め
ることができる。
【0076】平板状(沃)臭化銀粒子は、六角形状であ
ることが好ましい。六角状形の平板状粒子(以下、六角
平板状粒子という場合もある。)とは、その主平面(1
11)面の形状が六角形であり、その、最大隣接比率が
1.0〜2.0であることをいう。ここで最大隣接辺比
率とは、六角形を形成する最小の長さを有する辺の長さ
に対する最大の長さを有する辺の長さの比である。六角
平板状粒子は最大隣接辺比率が1.0〜2.0であれば
その角が丸みを帯びていてもよく、更に角がとれ、ほ
ぼ、円形の平板状粒子となっていてもよい。角が丸味を
おびている場合の辺の長さは、その辺の直線部分を延長
し、隣接する辺の直線部分を延長した線との交点との間
の距離で表される。六角平板状粒子の六角形を形成する
各辺はその1/2以上が実質的に直線からなることが好
ましく、隣接辺比率が1.0〜1.5であることがより
好ましい。
ることが好ましい。六角状形の平板状粒子(以下、六角
平板状粒子という場合もある。)とは、その主平面(1
11)面の形状が六角形であり、その、最大隣接比率が
1.0〜2.0であることをいう。ここで最大隣接辺比
率とは、六角形を形成する最小の長さを有する辺の長さ
に対する最大の長さを有する辺の長さの比である。六角
平板状粒子は最大隣接辺比率が1.0〜2.0であれば
その角が丸みを帯びていてもよく、更に角がとれ、ほ
ぼ、円形の平板状粒子となっていてもよい。角が丸味を
おびている場合の辺の長さは、その辺の直線部分を延長
し、隣接する辺の直線部分を延長した線との交点との間
の距離で表される。六角平板状粒子の六角形を形成する
各辺はその1/2以上が実質的に直線からなることが好
ましく、隣接辺比率が1.0〜1.5であることがより
好ましい。
【0077】平板状(沃)臭化銀粒子は転位を有してい
ることが好ましい。ハロゲン化粒子の転位は、例えば、
J.F.Hamilton,Photogr.Sci.Eng.,57(1967)や、
T.Shiozawa,J.Soc.Potogr.Sci.Japan,35,213(1
972)に記載の、低温での透過型電子顕微鏡を用いた
直接的な方法により観察することができる。ハロゲン化
銀粒子の転位の位置は、ハロゲン化粒子の中心から外表
面に向けて0.58L〜1.0L(Lは粒子半径を表
す。)までの領域に発生していることが望ましいが、よ
り好ましくは0.80L〜0.98Lの領域に発生して
いるものである。転位線の方向は、凡そ中心から外表面
に向かう方向であるが、しばしば蛇行している。ハロゲ
ン化銀粒子の転位の数については、1本以上の転位を含
む粒子が50%(個数)以上存在することが望ましく、
転位線を有する平板状粒子数の比率(数)が高いほど好
ましい。
ることが好ましい。ハロゲン化粒子の転位は、例えば、
J.F.Hamilton,Photogr.Sci.Eng.,57(1967)や、
T.Shiozawa,J.Soc.Potogr.Sci.Japan,35,213(1
972)に記載の、低温での透過型電子顕微鏡を用いた
直接的な方法により観察することができる。ハロゲン化
銀粒子の転位の位置は、ハロゲン化粒子の中心から外表
面に向けて0.58L〜1.0L(Lは粒子半径を表
す。)までの領域に発生していることが望ましいが、よ
り好ましくは0.80L〜0.98Lの領域に発生して
いるものである。転位線の方向は、凡そ中心から外表面
に向かう方向であるが、しばしば蛇行している。ハロゲ
ン化銀粒子の転位の数については、1本以上の転位を含
む粒子が50%(個数)以上存在することが望ましく、
転位線を有する平板状粒子数の比率(数)が高いほど好
ましい。
【0078】本発明においては、塩化銀、塩臭化銀、塩
沃化銀あるいは塩沃臭化銀平板状粒子を用いることもで
きる。この場合、(100)面を主平面とする平板状粒
子、(111)面を主平面とする平板状粒子のいずれを
も使用することができる。
沃化銀あるいは塩沃臭化銀平板状粒子を用いることもで
きる。この場合、(100)面を主平面とする平板状粒
子、(111)面を主平面とする平板状粒子のいずれを
も使用することができる。
【0079】本発明において用いられる(100)面を
有する塩化銀平板状粒子に関しては、米国特許第5,3
14,798号明細書、欧州特許第534395A号明
細書、欧州特許第617321A号明細書、欧州特許第
617317A号明細書、欧州特許第617318A号
明細書、欧州特許第617325A号明細書、WO94
/22051号明細書、欧州特許第616255A号明
細書、米国特許第5,356,764号明細書、米国特
許第5,320,938号明細書、米国特許第5,27
5,930号明細書、特開平5−204073号公報、
同5−281640公報、同7−225441公報、同
6−30116公報などに記載されている。また、主と
して(111)面からなる平板状粒子については、以前
から種々の報告がなされており、例えば、米国特許第
4、439、520号明細書などに詳しく記載されてい
る。また、米国特許第5,250,403号明細書には
等価円相当径0.7μm以上でかつ厚みが0.07μm
以下の所謂極薄平板状粒子について記載されている。更
に米国特許第4,435,501号明細書には平板状粒
子表面にエピタキシャルに銀塩を成長させる技術が開示
されている。
有する塩化銀平板状粒子に関しては、米国特許第5,3
14,798号明細書、欧州特許第534395A号明
細書、欧州特許第617321A号明細書、欧州特許第
617317A号明細書、欧州特許第617318A号
明細書、欧州特許第617325A号明細書、WO94
/22051号明細書、欧州特許第616255A号明
細書、米国特許第5,356,764号明細書、米国特
許第5,320,938号明細書、米国特許第5,27
5,930号明細書、特開平5−204073号公報、
同5−281640公報、同7−225441公報、同
6−30116公報などに記載されている。また、主と
して(111)面からなる平板状粒子については、以前
から種々の報告がなされており、例えば、米国特許第
4、439、520号明細書などに詳しく記載されてい
る。また、米国特許第5,250,403号明細書には
等価円相当径0.7μm以上でかつ厚みが0.07μm
以下の所謂極薄平板状粒子について記載されている。更
に米国特許第4,435,501号明細書には平板状粒
子表面にエピタキシャルに銀塩を成長させる技術が開示
されている。
【0080】平板状粒子において、粒径とは粒子の投影
像を同面積の円像に換算したときの直径(投影面積径)
をいう。粒子の投影面積は、この粒子面積の和から求め
ることができる。何れも粒子の重なりが生じない程度に
試料台上に分布されたハロゲン化銀結晶サンプルを、電
子顕微鏡観察することによって得ることができる。
像を同面積の円像に換算したときの直径(投影面積径)
をいう。粒子の投影面積は、この粒子面積の和から求め
ることができる。何れも粒子の重なりが生じない程度に
試料台上に分布されたハロゲン化銀結晶サンプルを、電
子顕微鏡観察することによって得ることができる。
【0081】平板状ハロゲン化銀粒子の平均投影面積径
は、好ましくは0.30μm以上であるが、より好まし
くは0.30〜5μm、更に好ましくは0.40〜2μ
mである。投影面積径は、該粒子を電子顕微鏡で1万〜
7万倍に拡大投影して、そのプリント上の投影時の面積
を実測することによって得ることができる。また、平均
投影面積径(φ)は測定個数をn、投影面積径φiを有
する粒子頻度をniとしたときに次式により求めること
ができる。
は、好ましくは0.30μm以上であるが、より好まし
くは0.30〜5μm、更に好ましくは0.40〜2μ
mである。投影面積径は、該粒子を電子顕微鏡で1万〜
7万倍に拡大投影して、そのプリント上の投影時の面積
を実測することによって得ることができる。また、平均
投影面積径(φ)は測定個数をn、投影面積径φiを有
する粒子頻度をniとしたときに次式により求めること
ができる。
【0082】平均粒径(φ)=(Σniφi)/n (測定粒子個数は無差別に1,000個以上であるとす
る。) 粒子の厚さは電子顕微鏡によって試料を斜めから観察す
ることによって得ることができる。本発明の平板状粒子
の好ましい厚みは、0.03〜1.0μmであり、より
好ましくは、0.05〜0.5μmである。本発明に用
いられる平板状ハロゲン化銀粒子は、厚さの分布が小さ
いことが好ましい。具体的には、 厚さ分布の広さ(%)=(厚さ分布の標準偏差/平均厚
さ)×100 によって厚さ分布の広さを定義したとき、25%以下の
ものが好ましく、更に好ましくは20%以下のものであ
る。
る。) 粒子の厚さは電子顕微鏡によって試料を斜めから観察す
ることによって得ることができる。本発明の平板状粒子
の好ましい厚みは、0.03〜1.0μmであり、より
好ましくは、0.05〜0.5μmである。本発明に用
いられる平板状ハロゲン化銀粒子は、厚さの分布が小さ
いことが好ましい。具体的には、 厚さ分布の広さ(%)=(厚さ分布の標準偏差/平均厚
さ)×100 によって厚さ分布の広さを定義したとき、25%以下の
ものが好ましく、更に好ましくは20%以下のものであ
る。
【0083】更に、アスペクト比と粒子の厚みの因子を
加味して、次式で表現される平板性(A)が20以上で
あることが好ましい。
加味して、次式で表現される平板性(A)が20以上で
あることが好ましい。
【0084】平板性(A)=ECD/b2 ここでECDは平板状粒子の平均投影直径(μm)、b
は粒子の平均厚み(μm)である。ここで、平均投影直
径とは、平板状粒子の投影面積と等しい面積を有する円
の直径の数平均をいう。
は粒子の平均厚み(μm)である。ここで、平均投影直
径とは、平板状粒子の投影面積と等しい面積を有する円
の直径の数平均をいう。
【0085】更に、本発明で用いる平板状ハロゲン化銀
乳剤は、平板状ハロゲン化銀乳剤中の個々の粒子のハロ
ゲン含量率の分布も小さいことが好ましい。具体的に
は、 ハロゲン含有率分布の広さ(%)=(ハロゲン含有率分
布の標準偏差/平均ハロゲン含有率)×100 によってハロゲン含有率分布の広さを定義したとき、2
5%以下のものが好ましく、更に好ましくは20%以下
のものである。
乳剤は、平板状ハロゲン化銀乳剤中の個々の粒子のハロ
ゲン含量率の分布も小さいことが好ましい。具体的に
は、 ハロゲン含有率分布の広さ(%)=(ハロゲン含有率分
布の標準偏差/平均ハロゲン含有率)×100 によってハロゲン含有率分布の広さを定義したとき、2
5%以下のものが好ましく、更に好ましくは20%以下
のものである。
【0086】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
ハロゲン化銀粒子内に実質的にハロゲン組成の異なる少
なくとも2つの層構造をもつコア/シェル型構造のもの
であっても、均一な組成のものであってもよい。
ハロゲン化銀粒子内に実質的にハロゲン組成の異なる少
なくとも2つの層構造をもつコア/シェル型構造のもの
であっても、均一な組成のものであってもよい。
【0087】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤の平均沃
化銀含有率は、20モル%以下が好ましく、より好まし
くは0.1〜10モル%である。
化銀含有率は、20モル%以下が好ましく、より好まし
くは0.1〜10モル%である。
【0088】本発明において、ハロゲン化銀粒子は、い
わゆるハロゲン変換型(コンバージョン型)の粒子であ
っても構わない。ハロゲン変換量は銀量に対して0.2
〜2.0モル%が好ましく、変換の時期は物理熟成中で
も物理熟成終了後でもよい。ハロゲン変換の方法として
は、通常、ハロゲン変換前の粒子表面のハロゲン組成よ
りも銀との溶解度積の小さいハロゲン水溶液又はハロゲ
ン化銀微粒子を添加する方法が用いられる。この時に用
いるハロゲン化銀微粒子の微粒子サイズとしては、0.
2μm以下が好ましく、より好ましくは0.02〜0.
1μmである。
わゆるハロゲン変換型(コンバージョン型)の粒子であ
っても構わない。ハロゲン変換量は銀量に対して0.2
〜2.0モル%が好ましく、変換の時期は物理熟成中で
も物理熟成終了後でもよい。ハロゲン変換の方法として
は、通常、ハロゲン変換前の粒子表面のハロゲン組成よ
りも銀との溶解度積の小さいハロゲン水溶液又はハロゲ
ン化銀微粒子を添加する方法が用いられる。この時に用
いるハロゲン化銀微粒子の微粒子サイズとしては、0.
2μm以下が好ましく、より好ましくは0.02〜0.
1μmである。
【0089】更に、ハロゲン化銀粒子は、粒子を形成す
る過程および/または成長する過程で、カドミウム塩、
亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩(錯塩を含
む)、ロジウム塩(錯塩を含む)及び鉄塩(錯塩を含
む)から選ばれる少なくとも1種の金属イオンを添加
し、粒子内部に及び/又は粒子表面層にこれらの金属元
素を含有させることができる。
る過程および/または成長する過程で、カドミウム塩、
亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩(錯塩を含
む)、ロジウム塩(錯塩を含む)及び鉄塩(錯塩を含
む)から選ばれる少なくとも1種の金属イオンを添加
し、粒子内部に及び/又は粒子表面層にこれらの金属元
素を含有させることができる。
【0090】本発明に用いるハロゲン化銀写真乳剤は、
ハロゲン化銀粒子の成長の終了時に不要な可溶性塩類を
除去してもよいし、また、含有させたままでもよい。該
塩類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロージャ
ー(Rsearch Disclosure)No.17643号II項に記載
の方法に基づいて行うことができる。
ハロゲン化銀粒子の成長の終了時に不要な可溶性塩類を
除去してもよいし、また、含有させたままでもよい。該
塩類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロージャ
ー(Rsearch Disclosure)No.17643号II項に記載
の方法に基づいて行うことができる。
【0091】本発明においては、各々別個に形成した2
種以上のハロゲン化銀乳剤を任意に混合して用いること
ができる。
種以上のハロゲン化銀乳剤を任意に混合して用いること
ができる。
【0092】感光性ハロゲン化銀乳剤は、通常は化学増
感される。化学増感には、通常型感光材料用乳剤では、
公知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法などの
カルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる
貴金属増感法および還元増感法などを単独でまたは組合
わせて用いることができる(例えば、特開平3−110
555号公報、特願平4−75798号明細書など)。
感される。化学増感には、通常型感光材料用乳剤では、
公知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法などの
カルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる
貴金属増感法および還元増感法などを単独でまたは組合
わせて用いることができる(例えば、特開平3−110
555号公報、特願平4−75798号明細書など)。
【0093】カルコゲン増感剤としては、イオウ増感
剤、セレン増感剤が好ましく用いられる。イオウ増感剤
としては、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿
素、アリルイソチアシアネート、シスチン、p−トルエ
ンチオスルホン酸塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げ
られる。イオウ増感剤の添加量としては、適用されるハ
ロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどによ
り変えることが好ましいが、ハロゲン化銀1モル当り5
×10-10〜5×10-5モルの範囲、好ましくは5×1
0-8〜3×10-5モルの範囲である。
剤、セレン増感剤が好ましく用いられる。イオウ増感剤
としては、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿
素、アリルイソチアシアネート、シスチン、p−トルエ
ンチオスルホン酸塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げ
られる。イオウ増感剤の添加量としては、適用されるハ
ロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどによ
り変えることが好ましいが、ハロゲン化銀1モル当り5
×10-10〜5×10-5モルの範囲、好ましくは5×1
0-8〜3×10-5モルの範囲である。
【0094】金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の
他各種の金錯体が挙げられる。用いられる配位子化合物
としては、ジメチルローダニン、チオシアン酸、メルカ
プトテトラゾール、メルカプトトリアゾール等を挙げる
ことができる。金化合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤
の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などによって
一様ではないが、通常は、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-4〜1×10-8モルの範囲が好ましい。更に好まし
くは1×10-5〜1×10-8モルの範囲である。
他各種の金錯体が挙げられる。用いられる配位子化合物
としては、ジメチルローダニン、チオシアン酸、メルカ
プトテトラゾール、メルカプトトリアゾール等を挙げる
ことができる。金化合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤
の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などによって
一様ではないが、通常は、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-4〜1×10-8モルの範囲が好ましい。更に好まし
くは1×10-5〜1×10-8モルの範囲である。
【0095】これらの化学増感を含窒素複素環化合物の
存在下で行うこともできる(特開昭62−253159
号公報)。また、後掲するカブリ防止剤を化学増感終了
後に添加することができる。具体的には、特開平5−4
5833号公報、特開昭62−40446号公報に記載
の方法を用いることができる。化学増感時のpHは好ま
しくは5.3〜10.5、より好ましくは5.5〜8.
5であり、pAgは好ましくは6.0〜10.5、より
好ましくは6.8〜9.0である。
存在下で行うこともできる(特開昭62−253159
号公報)。また、後掲するカブリ防止剤を化学増感終了
後に添加することができる。具体的には、特開平5−4
5833号公報、特開昭62−40446号公報に記載
の方法を用いることができる。化学増感時のpHは好ま
しくは5.3〜10.5、より好ましくは5.5〜8.
5であり、pAgは好ましくは6.0〜10.5、より
好ましくは6.8〜9.0である。
【0096】本発明において使用される感光性ハロゲン
化銀の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2の範
囲である。
化銀の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2の範
囲である。
【0097】本発明のハロゲン化銀の調製においては、
還元増感を併用するもできる。ハロゲン化銀乳剤を適当
な還元的雰囲気におくことにより、ハロゲン化銀粒子内
部及び/又は粒子表面に還元増感核を付与することがで
きる。該還元増感は、後述するハロゲン化銀粒子の成長
途中に施すのが好ましい。成長途中に施す方法として
は、ハロゲン化銀粒子が成長しつつある状態で還元増感
を施す方法だけでなく、ハロゲン化銀粒子の成長を中断
した状態で還元増感を施し、その後に還元増感されたハ
ロゲン化銀粒子を成長せしめる方法をも含み、具体的に
は、ハロゲン化銀乳剤に還元剤および/または水溶性銀
塩を添加することによって行われる。
還元増感を併用するもできる。ハロゲン化銀乳剤を適当
な還元的雰囲気におくことにより、ハロゲン化銀粒子内
部及び/又は粒子表面に還元増感核を付与することがで
きる。該還元増感は、後述するハロゲン化銀粒子の成長
途中に施すのが好ましい。成長途中に施す方法として
は、ハロゲン化銀粒子が成長しつつある状態で還元増感
を施す方法だけでなく、ハロゲン化銀粒子の成長を中断
した状態で還元増感を施し、その後に還元増感されたハ
ロゲン化銀粒子を成長せしめる方法をも含み、具体的に
は、ハロゲン化銀乳剤に還元剤および/または水溶性銀
塩を添加することによって行われる。
【0098】還元剤の好ましい例としては、二酸化チオ
尿素およびアスコルビン酸およびそれらの誘導体が挙げ
られる。また別の好ましい還元剤としては、ヒドラジ
ン、ジエチレントリアミンのごときポリアミン類、ジメ
チルアミンボラン類、亜硫酸塩類等があげられる。還元
剤の添加量は還元増感剤の種類、ハロゲン化銀粒子の粒
径、組成及び晶癖、反応系の温度、pH、pAgなどの
環境条件によって変化させることが好ましいが、例え
ば、二酸化チオ尿素の場合は、ハロゲン化銀1モル当り
0.01〜2mgの範囲が好ましい。アスコルビン酸の
場合は、ハロゲン化銀1モル当り0.2〜50gの範囲
が好ましい。還元増感の条件としては、温度は40〜8
0℃、時間は10〜200分、pHは5〜11、pAg
は1〜10の範囲が好ましい。
尿素およびアスコルビン酸およびそれらの誘導体が挙げ
られる。また別の好ましい還元剤としては、ヒドラジ
ン、ジエチレントリアミンのごときポリアミン類、ジメ
チルアミンボラン類、亜硫酸塩類等があげられる。還元
剤の添加量は還元増感剤の種類、ハロゲン化銀粒子の粒
径、組成及び晶癖、反応系の温度、pH、pAgなどの
環境条件によって変化させることが好ましいが、例え
ば、二酸化チオ尿素の場合は、ハロゲン化銀1モル当り
0.01〜2mgの範囲が好ましい。アスコルビン酸の
場合は、ハロゲン化銀1モル当り0.2〜50gの範囲
が好ましい。還元増感の条件としては、温度は40〜8
0℃、時間は10〜200分、pHは5〜11、pAg
は1〜10の範囲が好ましい。
【0099】水溶性銀塩としては硝酸銀を用いるのが好
ましい。水溶性銀塩の添加により還元増感技術の一種で
あるいわゆる銀熟成が行われる。銀熟成時のpAgは1
〜6が適当であり、より好ましくは2〜4である。温
度、時間、pHなどの条件は上記の範囲が好ましい。
ましい。水溶性銀塩の添加により還元増感技術の一種で
あるいわゆる銀熟成が行われる。銀熟成時のpAgは1
〜6が適当であり、より好ましくは2〜4である。温
度、時間、pHなどの条件は上記の範囲が好ましい。
【0100】また、粒子形成の所望の時点で添加した還
元剤の作用を過酸化水素(水)及びその付加物、ペルオ
キソ酸塩、オゾン、I2、チオスルフォン酸等の酸化剤
を所望の時点で添加することによって失活させ、還元増
感を抑制又は停止することが好ましい。酸化剤の添加時
期は、ハロゲン化銀粒子形成時から化学増感工程の金増
感剤(金増感剤を用いない場合には、化学増感剤)の添
加前までならば任意である。
元剤の作用を過酸化水素(水)及びその付加物、ペルオ
キソ酸塩、オゾン、I2、チオスルフォン酸等の酸化剤
を所望の時点で添加することによって失活させ、還元増
感を抑制又は停止することが好ましい。酸化剤の添加時
期は、ハロゲン化銀粒子形成時から化学増感工程の金増
感剤(金増感剤を用いない場合には、化学増感剤)の添
加前までならば任意である。
【0101】本発明に用いる感光性ハロゲン化銀に緑感
性、赤感性等の感色性を持たせるために、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤をメチン色素類その他によって分光増感す
る。また、必要に応じて青感性乳剤に青色領域の分光増
感を施してもよい。分光増感に用いられる色素には、シ
アニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複
合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミ
シアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソノール色
素が包含される。具体的には、米国特許第4,617,
257号明細書、特開昭59−180550号公報、同
64−13546号公報、特開平5−45828号公
報、同5−45834号公報などに記載の増感色素が挙
げられる。これらの増感色素は単独で用いてもよいが、
それらの組合わせを用いてもよく、増感色素を組合わせ
て用いることは、特に、強色増感や分光増感の波長調節
の目的でしばしば行われる。また、増感色素とともに、
それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは可視光を
実質的に吸収しない化合物であって、強色増感を示す化
合物を乳剤中に含んでもよい(例えば、米国特許第3,
615,641号明細書、特開昭63−23145号公
報等に記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に添加
する時期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米
国特許第4,183,756号明細書、同第4,22
5,666号明細書に従ってハロゲン化銀粒子の核形成
前後でもよい。また、これらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液として、ゼラチン
などの分散物あるいは界面活性剤の1液で添加すればよ
い。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ない
し10-2モル程度である。
性、赤感性等の感色性を持たせるために、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤をメチン色素類その他によって分光増感す
る。また、必要に応じて青感性乳剤に青色領域の分光増
感を施してもよい。分光増感に用いられる色素には、シ
アニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複
合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミ
シアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソノール色
素が包含される。具体的には、米国特許第4,617,
257号明細書、特開昭59−180550号公報、同
64−13546号公報、特開平5−45828号公
報、同5−45834号公報などに記載の増感色素が挙
げられる。これらの増感色素は単独で用いてもよいが、
それらの組合わせを用いてもよく、増感色素を組合わせ
て用いることは、特に、強色増感や分光増感の波長調節
の目的でしばしば行われる。また、増感色素とともに、
それ自身分光増感作用をもたない色素あるいは可視光を
実質的に吸収しない化合物であって、強色増感を示す化
合物を乳剤中に含んでもよい(例えば、米国特許第3,
615,641号明細書、特開昭63−23145号公
報等に記載のもの)。これらの増感色素を乳剤中に添加
する時期は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米
国特許第4,183,756号明細書、同第4,22
5,666号明細書に従ってハロゲン化銀粒子の核形成
前後でもよい。また、これらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液として、ゼラチン
などの分散物あるいは界面活性剤の1液で添加すればよ
い。添加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ない
し10-2モル程度である。
【0102】本発明の写真感光材料を作成するために用
いられる親水性保護コロイドには、プロダクト・ライセ
シング・インデックス、第92巻第108頁の「Vehicl
es」の項に記載されているような通常のハロゲン化銀乳
剤に用いられるゼラチンの他に、アセチル化ゼラチンや
フタル化ゼラチン等のゼラチン誘導体、水溶性セルロー
ス誘導体、その他の合成又は天然の親水性ポリマーが含
まれる。
いられる親水性保護コロイドには、プロダクト・ライセ
シング・インデックス、第92巻第108頁の「Vehicl
es」の項に記載されているような通常のハロゲン化銀乳
剤に用いられるゼラチンの他に、アセチル化ゼラチンや
フタル化ゼラチン等のゼラチン誘導体、水溶性セルロー
ス誘導体、その他の合成又は天然の親水性ポリマーが含
まれる。
【0103】本発明の写真感光材料には、必要に応じて
当業界公知の各種技術、添加剤を用いることができる。
例えば、感光性ハロゲン化銀乳剤層に加え、保護層、フ
ィルター層、ハレーション防止層、クロスオーバー光カ
ット層、バッキング層等の補助層を設けることができ、
これらの層中には、各種の化学増感剤、貴金属増感剤、
感光色素、強色増感剤、カプラー、高沸点溶剤、カブリ
防止剤、安定剤、現像抑制剤、漂白促進剤、定着促進
剤、混色防止剤、ホルマリンスカベンジャー、色調剤、
硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、紫外
線吸収剤、イラジエーション防止染料、フィルター光吸
収染料、防ばい剤、ポリマーラテックス、重金属、帯電
防止剤、マット剤等を各種の方法で含有させることがで
きる。
当業界公知の各種技術、添加剤を用いることができる。
例えば、感光性ハロゲン化銀乳剤層に加え、保護層、フ
ィルター層、ハレーション防止層、クロスオーバー光カ
ット層、バッキング層等の補助層を設けることができ、
これらの層中には、各種の化学増感剤、貴金属増感剤、
感光色素、強色増感剤、カプラー、高沸点溶剤、カブリ
防止剤、安定剤、現像抑制剤、漂白促進剤、定着促進
剤、混色防止剤、ホルマリンスカベンジャー、色調剤、
硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、紫外
線吸収剤、イラジエーション防止染料、フィルター光吸
収染料、防ばい剤、ポリマーラテックス、重金属、帯電
防止剤、マット剤等を各種の方法で含有させることがで
きる。
【0104】上述したこれらの添加剤は、より詳しく
は、リサーチ・ディスクロージャー第176巻No.17
643(1978年12月)、同第184巻No.184
31(1979年8月)、同第187巻No.18716
(1979年11月)及び同第308巻No.30811
9(1989年12月)に記載されている。
は、リサーチ・ディスクロージャー第176巻No.17
643(1978年12月)、同第184巻No.184
31(1979年8月)、同第187巻No.18716
(1979年11月)及び同第308巻No.30811
9(1989年12月)に記載されている。
【0105】以下に、リサーチ・ディスクロージャー第
176巻No.17643(RD−17643)、同第1
87巻No.18716(RD−18716)及び同第3
08巻No.308119(RD−308119)に示さ
れている化合物の種類と記載箇所を掲載した。
176巻No.17643(RD−17643)、同第1
87巻No.18716(RD−18716)及び同第3
08巻No.308119(RD−308119)に示さ
れている化合物の種類と記載箇所を掲載した。
【0106】
【表1】
【0107】本発明の写真感光材料には発色現像主薬が
内蔵される。これらの発色現像主薬は、銀塩を現像する
ことによって自らは酸化され、その酸化体が後述のカプ
ラーとカップリングして色素を生成する。このような発
色現像主薬とカプラーの組み合わせとしては、米国特許
第3,531,256号明細書に記載のp−フェニレン
ジアミン類現像主薬とフェノールまたは活性メチレンカ
プラーの組み合わせ、米国特許第3,761,270号
明細書に記載のp−アミノフェノール系現像主薬と活性
メチレンカプラーの組み合わせが挙げられる。米国特許
第4,021,240号明細書、特開昭60−1284
38号公報等に記載されているようなスルホンアミドフ
ェノールと4当量カプラーの組み合わせは、写真感光材
料に内蔵する場合、生保存に優れており、好ましい組合
せである。写真感光材料に発色現像主薬を内蔵する場合
は、発色現像主薬のプレカーサーを用いてもよい。発色
現像主薬のプレカーサーとしては、例えば、米国特許第
3,342,597号明細書に記載のインドアニリン系
化合物、米国特許第3,342,599号明細書、リサ
ーチ・ディスクロージャーNo.14850及び同No.15
159に記載のシッフ塩基型化合物、同13,924に
記載のアルドール化合物、米国特許第3,719,49
2号明細書に記載の金属塩錯体、特開昭53−1356
28号公報に記載のウレタン系化合物を挙げることがで
きる。
内蔵される。これらの発色現像主薬は、銀塩を現像する
ことによって自らは酸化され、その酸化体が後述のカプ
ラーとカップリングして色素を生成する。このような発
色現像主薬とカプラーの組み合わせとしては、米国特許
第3,531,256号明細書に記載のp−フェニレン
ジアミン類現像主薬とフェノールまたは活性メチレンカ
プラーの組み合わせ、米国特許第3,761,270号
明細書に記載のp−アミノフェノール系現像主薬と活性
メチレンカプラーの組み合わせが挙げられる。米国特許
第4,021,240号明細書、特開昭60−1284
38号公報等に記載されているようなスルホンアミドフ
ェノールと4当量カプラーの組み合わせは、写真感光材
料に内蔵する場合、生保存に優れており、好ましい組合
せである。写真感光材料に発色現像主薬を内蔵する場合
は、発色現像主薬のプレカーサーを用いてもよい。発色
現像主薬のプレカーサーとしては、例えば、米国特許第
3,342,597号明細書に記載のインドアニリン系
化合物、米国特許第3,342,599号明細書、リサ
ーチ・ディスクロージャーNo.14850及び同No.15
159に記載のシッフ塩基型化合物、同13,924に
記載のアルドール化合物、米国特許第3,719,49
2号明細書に記載の金属塩錯体、特開昭53−1356
28号公報に記載のウレタン系化合物を挙げることがで
きる。
【0108】写真感光材料に内蔵される発色現像主薬に
は、写真感光材料の保存中において比較的安定であり、
不必要に銀塩を還元することのないものであることが要
求される。このような要件を満たす発色現像主薬とし
て、特開平9−15806号公報等に記載のスルホンア
ミドフェノール系発色現像主薬、特開平5−24128
2号公報、同8−234388号公報、同8−2863
40号公報、同9−152700号公報、同9−152
701号公報、同9−152702号公報、同9−15
2703号公報、同9−152704号公報等に記載の
ヒドラジン系発色現像主薬、特開平7−202002号
公報、同8−234390号公報等に記載のヒドラゾン
系発色現像主薬などを挙げることができる。
は、写真感光材料の保存中において比較的安定であり、
不必要に銀塩を還元することのないものであることが要
求される。このような要件を満たす発色現像主薬とし
て、特開平9−15806号公報等に記載のスルホンア
ミドフェノール系発色現像主薬、特開平5−24128
2号公報、同8−234388号公報、同8−2863
40号公報、同9−152700号公報、同9−152
701号公報、同9−152702号公報、同9−15
2703号公報、同9−152704号公報等に記載の
ヒドラジン系発色現像主薬、特開平7−202002号
公報、同8−234390号公報等に記載のヒドラゾン
系発色現像主薬などを挙げることができる。
【0109】本発明において、写真感光材料に内蔵する
発色現像主薬としては、下記一般式(VII)〜(IX)で
表される化合物を発色現像主薬として用いることが好ま
しい。
発色現像主薬としては、下記一般式(VII)〜(IX)で
表される化合物を発色現像主薬として用いることが好ま
しい。
【0110】
【化29】
【0111】[式中、R3〜R6は、各々水素原子または
置換基を表し、R7は、置換または無置換のアルキル基
を表し、R8、R9は、水素原子または置換基を表す。ま
た、R8とR9は、互いに結合して2重結合または環を形
成するものであってもよい。Zは、芳香族性環を形成す
るのに必要な原子群を表し、X2は、酸素原子、硫黄原
子、セレン原子、アルキル置換もしくはアリール置換の
アミノ基を表す。Rは、電子吸引性基を表す。] 一般式(VII)〜(IX)において、R3〜R6で表される
置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボンアミ
ド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンア
ミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルカルバモイル基、アリ
ールカルバモイル基、カルバモイル基、アルキルスルフ
ァモイル基、アリールスルファモイル基、スルファモイ
ル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基またはアシルオキシ基が挙げられる。
置換基を表し、R7は、置換または無置換のアルキル基
を表し、R8、R9は、水素原子または置換基を表す。ま
た、R8とR9は、互いに結合して2重結合または環を形
成するものであってもよい。Zは、芳香族性環を形成す
るのに必要な原子群を表し、X2は、酸素原子、硫黄原
子、セレン原子、アルキル置換もしくはアリール置換の
アミノ基を表す。Rは、電子吸引性基を表す。] 一般式(VII)〜(IX)において、R3〜R6で表される
置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、アルキルカルボンアミド基、アリールカルボンアミ
ド基、アルキルスルホンアミド基、アリールスルホンア
ミド基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルカルバモイル基、アリ
ールカルバモイル基、カルバモイル基、アルキルスルフ
ァモイル基、アリールスルファモイル基、スルファモイ
ル基、シアノ基、アルキルスルホニル基、アリールスル
ホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基またはアシルオキシ基が挙げられる。
【0112】R7で表されるアルキル基としては、先
に、一般式(V)、(VI)のR1、R2の説明で示した直
鎖あるいは分岐のアルキル基が挙げられ、アルキル基が
有する置換基としては、上記R3〜R6で表される置換基
で挙げた置換基が挙げられる。
に、一般式(V)、(VI)のR1、R2の説明で示した直
鎖あるいは分岐のアルキル基が挙げられ、アルキル基が
有する置換基としては、上記R3〜R6で表される置換基
で挙げた置換基が挙げられる。
【0113】R8、R9で表される置換基としては、上記
R3〜R6で表される置換基で挙げた置換基が挙げられ
る。また、R8とR9は、互いに結合して2重結合を形成
するものであってもよく、また、環を形成するものであ
ってもよい。
R3〜R6で表される置換基で挙げた置換基が挙げられ
る。また、R8とR9は、互いに結合して2重結合を形成
するものであってもよく、また、環を形成するものであ
ってもよい。
【0114】Zは、芳香族性環を形成するのに必要な原
子群を表すが、Zで形成される芳香族性環には複素芳香
族性環も含まれる。Zで形成される芳香族性環がベンゼ
ン環である場合、ベンゼン環が有する置換基のハメット
定数(σp)の合計値は1以上である。
子群を表すが、Zで形成される芳香族性環には複素芳香
族性環も含まれる。Zで形成される芳香族性環がベンゼ
ン環である場合、ベンゼン環が有する置換基のハメット
定数(σp)の合計値は1以上である。
【0115】Zで形成される芳香族性環としては、フェ
ニル基、ナフチル基が挙げられる。
ニル基、ナフチル基が挙げられる。
【0116】X2で表されるアルキル置換もしくはアリ
ール置換のアミノ基に置けるアルキル基、アリール基と
しては、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
ール置換のアミノ基に置けるアルキル基、アリール基と
しては、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
【0117】一般式(VII)〜(IX)で表される化合物
は、更に、下記一般式(A)〜(E)で表される化合物
であることが好ましい。
は、更に、下記一般式(A)〜(E)で表される化合物
であることが好ましい。
【0118】
【化30】 [式中、R11〜R14は、各々水素原子または置換基を表
し、R15は、置換または無置換の、アルキル基、アリー
ル基または複素環基を表し、R16は、置換または無置換
のアルキル基を表し、R17、R18は、水素原子または置
換基を表す。また、R17とR18は、互いに結合して2重
結合または環を形成するものであってもよい。Z1は、
芳香族性環を形成するのに必要な原子群を表し、X
3は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、アルキル置換
もしくはアリール置換のアミノ基を表す。] 一般式(A)で表される化合物は、スルホンアミドフェ
ノールと総称される化合物である。
し、R15は、置換または無置換の、アルキル基、アリー
ル基または複素環基を表し、R16は、置換または無置換
のアルキル基を表し、R17、R18は、水素原子または置
換基を表す。また、R17とR18は、互いに結合して2重
結合または環を形成するものであってもよい。Z1は、
芳香族性環を形成するのに必要な原子群を表し、X
3は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、アルキル置換
もしくはアリール置換のアミノ基を表す。] 一般式(A)で表される化合物は、スルホンアミドフェ
ノールと総称される化合物である。
【0119】一般式(A)において、R11〜R14で表さ
れる置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、
塩素原子、臭素原子)、アルキル基(例えば、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基)、アリール基(例えば、フェニル基、トリル
基、キシリル基)、アルキルカルボンアミド基(例え
ば、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロ
イルアミノ基)、アリールカルボンアミド基(例えば、
ベンゾイルアミノ基)、アルキルスルホンアミド基(例
えば、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルア
ミノ基)、アリールスルホンアミド基(例えば、ベンゼ
ンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ
基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エ
チルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカルバ
モイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバ
モイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバ
モイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカル
バモイル基(例えば、フェニルカルバモイル基、メチル
フェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル
基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル
基、アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルフ
ァモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルフ
ァモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスル
ファモイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリ
ルスルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例
えば、フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスル
ファモイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベン
ジルフェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、
シアノ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニ
ルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルコ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基)、アリー
ルオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル
基)、アルキルカルボニル基(例えば、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチロイル基)、アリールカルボニル基
(例えば、ベンゾイル基、アルキルベンゾイル基)、ア
シルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロピオニ
ルオキシ基、ブチロイルオキシ基)が挙げられる。
れる置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えば、
塩素原子、臭素原子)、アルキル基(例えば、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基)、アリール基(例えば、フェニル基、トリル
基、キシリル基)、アルキルカルボンアミド基(例え
ば、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチロ
イルアミノ基)、アリールカルボンアミド基(例えば、
ベンゾイルアミノ基)、アルキルスルホンアミド基(例
えば、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルア
ミノ基)、アリールスルホンアミド基(例えば、ベンゼ
ンスルホニルアミノ基、トルエンスルホニルアミノ
基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エ
チルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカルバ
モイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバ
モイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバ
モイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカル
バモイル基(例えば、フェニルカルバモイル基、メチル
フェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル
基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル
基、アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルフ
ァモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルフ
ァモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスル
ファモイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリ
ルスルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例
えば、フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスル
ファモイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベン
ジルフェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、
シアノ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニ
ルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルコ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基)、アリー
ルオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル
基)、アルキルカルボニル基(例えば、アセチル基、プ
ロピオニル基、ブチロイル基)、アリールカルボニル基
(例えば、ベンゾイル基、アルキルベンゾイル基)、ア
シルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プロピオニ
ルオキシ基、ブチロイルオキシ基)が挙げられる。
【0120】R11〜R14の中で、R12およびR14は好ま
しくは水素原子である。また、R11〜R14のハメット定
数σp値の合計は0以上となることが好ましい。
しくは水素原子である。また、R11〜R14のハメット定
数σp値の合計は0以上となることが好ましい。
【0121】R15で表される置換または無置換のアルキ
ル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル
基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基
が、置換または無置換のアリール基としては、例えば、
フェニル基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェ
ニル基、ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリ
クロロフェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソ
プロピルフェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、
3,5−ジ−(メトキシカルボニル)フェニル基が、置
換または無置換の複素環基としては、例えば、ピリジル
基が挙げられる。
ル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル
基、オクチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基
が、置換または無置換のアリール基としては、例えば、
フェニル基、トリル基、キシリル基、4−メトキシフェ
ニル基、ドデシルフェニル基、クロロフェニル基、トリ
クロロフェニル基、ニトロクロロフェニル基、トリイソ
プロピルフェニル基、4−ドデシルオキシフェニル基、
3,5−ジ−(メトキシカルボニル)フェニル基が、置
換または無置換の複素環基としては、例えば、ピリジル
基が挙げられる。
【0122】一般式(B)で表される化合物は、スルホ
ニルヒドラジンと総称される化合物である。また、一般
式(D)で表される化合物はカルバモイルヒドラジンと
総称される化合物である。
ニルヒドラジンと総称される化合物である。また、一般
式(D)で表される化合物はカルバモイルヒドラジンと
総称される化合物である。
【0123】一般式(B)、(D)において、Z1で形
成される芳香族性環は、銀現像活性を付与するため、十
分に電子吸引的であることが必要である。このため、含
窒素芳香族性環であるか、あるいは、ベンゼン環に電子
吸引性基を導入したような芳香族性環であることが好ま
しい。このような芳香族性環としては、ピリジン環、ピ
ラジン環、ピリミジン環、キノリン環、キノキサリン環
等が好ましいものとして挙げられる。
成される芳香族性環は、銀現像活性を付与するため、十
分に電子吸引的であることが必要である。このため、含
窒素芳香族性環であるか、あるいは、ベンゼン環に電子
吸引性基を導入したような芳香族性環であることが好ま
しい。このような芳香族性環としては、ピリジン環、ピ
ラジン環、ピリミジン環、キノリン環、キノキサリン環
等が好ましいものとして挙げられる。
【0124】Z1で形成される芳香族性環がベンゼン環
の場合、その置換基としては、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル
基)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、
アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル
基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、
ジエチルカルバモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピ
ペリジルカルバモイル基、モルホリルカルバモイル
基)、アリールカルバモイル基(例えば、フェニルカル
バモイル基、メチルフェニルカルバモイル基、エチルフ
ェニルカルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモイル
基)、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基(例
えば、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイ
ル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイ
ル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリジルスルファ
モイル基、モルホリルスルファモイル基)、アリールス
ルファモイル基(例えば、フェニルスルファモイル基、
メチルフェニルスルファモイル基、エチルフェニルスル
ファモイル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、
スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル
基)、アリールスルホニル基(例えば、フェニルスルホ
ニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエ
ンスルホニル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル基)、アルキルカルボニル基
(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイル
基)、またはアリールカルボニル基(例えば、ベンゾイ
ル基、アルキルベンゾイル基)等が挙げられるが、上記
置換基のハメット定数σp値の合計は1以上とされる。
の場合、その置換基としては、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル
基)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、
アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル
基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、
ジエチルカルバモイル基、ジブチルカルバモイル基、ピ
ペリジルカルバモイル基、モルホリルカルバモイル
基)、アリールカルバモイル基(例えば、フェニルカル
バモイル基、メチルフェニルカルバモイル基、エチルフ
ェニルカルバモイル基、ベンジルフェニルカルバモイル
基)、カルバモイル基、アルキルスルファモイル基(例
えば、メチルスルファモイル基、ジメチルスルファモイ
ル基、エチルスルファモイル基、ジエチルスルファモイ
ル基、ジブチルスルファモイル基、ピペリジルスルファ
モイル基、モルホリルスルファモイル基)、アリールス
ルファモイル基(例えば、フェニルスルファモイル基、
メチルフェニルスルファモイル基、エチルフェニルスル
ファモイル基、ベンジルフェニルスルファモイル基)、
スルファモイル基、シアノ基、アルキルスルホニル基
(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル
基)、アリールスルホニル基(例えば、フェニルスルホ
ニル基、4−クロロフェニルスルホニル基、p−トルエ
ンスルホニル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキ
シカルボニル基)、アリールオキシカルボニル基(例え
ば、フェノキシカルボニル基)、アルキルカルボニル基
(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイル
基)、またはアリールカルボニル基(例えば、ベンゾイ
ル基、アルキルベンゾイル基)等が挙げられるが、上記
置換基のハメット定数σp値の合計は1以上とされる。
【0125】一般式(C)で表される化合物は、スルホ
ニルヒドラゾンと総称される化合物である。また、一般
式(E)で表される化合物はカルバモイルヒドラゾンと
総称される化合物である。
ニルヒドラゾンと総称される化合物である。また、一般
式(E)で表される化合物はカルバモイルヒドラゾンと
総称される化合物である。
【0126】一般式(C)、(E)において、R16で表
される置換または無置換のアルキル基としては、例え
ば、メチル基、エチル基が挙げられる。X3で表される
アルキル置換もしくはアリール置換の窒素原子として
は、アルキル置換の窒素原子が好ましい。R17、R
18は、水素原子または置換基を表し、R7、R8が互いに
結合して2重結合または環を形成してもよい。
される置換または無置換のアルキル基としては、例え
ば、メチル基、エチル基が挙げられる。X3で表される
アルキル置換もしくはアリール置換の窒素原子として
は、アルキル置換の窒素原子が好ましい。R17、R
18は、水素原子または置換基を表し、R7、R8が互いに
結合して2重結合または環を形成してもよい。
【0127】R17、R18で表される置換基としては、上
記R11〜R14で表される置換基で挙げた置換基が挙げら
れる。また、R17とR18は、互いに結合して2重結合を
形成するものであってもよく、また、環を形成するもの
であってもよい。
記R11〜R14で表される置換基で挙げた置換基が挙げら
れる。また、R17とR18は、互いに結合して2重結合を
形成するものであってもよく、また、環を形成するもの
であってもよい。
【0128】以下に、一般式(VII)〜(IX)で表され
る化合物の具体例を示すが、本発明の化合物は勿論これ
によって限定されるものではない。
る化合物の具体例を示すが、本発明の化合物は勿論これ
によって限定されるものではない。
【0129】
【化31】
【0130】
【化32】
【0131】
【化33】
【0132】
【化34】
【0133】
【化35】
【0134】
【化36】
【0135】
【化37】
【0136】
【化38】
【0137】
【化39】
【0138】
【化40】
【0139】
【化41】
【0140】
【化42】
【0141】
【化43】
【0142】
【化44】
【0143】
【化45】
【0144】
【化46】
【0145】
【化47】
【0146】
【化48】
【0147】
【化49】
【0148】
【化50】
【0149】
【化51】
【0150】
【化52】
【0151】
【化53】
【0152】
【化54】
【0153】
【化55】 本発明において、発色現像主薬は、発色層1層当り0.
05〜10mmol/m2使用することが好ましい。更
に好ましい使用量は0.1〜5mmol/m2であり、
特に好ましい使用量は0.2〜2.5mmol/m2で
ある。
05〜10mmol/m2使用することが好ましい。更
に好ましい使用量は0.1〜5mmol/m2であり、
特に好ましい使用量は0.2〜2.5mmol/m2で
ある。
【0154】次に、本発明において用いられる色素供与
性カプラー(以下、単にカプラーということもある。)
について説明する。本発明におけるカプラーとは、前記
の発色現像主薬の酸化体とカップリング反応し、色素を
形成する化合物である。本発明に好ましく使用されるカ
プラーとしては、以下の一般式(Cp−1)〜(Cp−
12)に記載するような構造の化合物がある。これらは
それぞれ一般に活性メチレン、ピラゾロン、ピラゾロア
ゾール、フェノール、ナフトールと総称される化合物で
ある。
性カプラー(以下、単にカプラーということもある。)
について説明する。本発明におけるカプラーとは、前記
の発色現像主薬の酸化体とカップリング反応し、色素を
形成する化合物である。本発明に好ましく使用されるカ
プラーとしては、以下の一般式(Cp−1)〜(Cp−
12)に記載するような構造の化合物がある。これらは
それぞれ一般に活性メチレン、ピラゾロン、ピラゾロア
ゾール、フェノール、ナフトールと総称される化合物で
ある。
【0155】
【化56】
【0156】
【化57】
【0157】一般式(Cp−1)〜(Cp−4)は、活
性メチレン系カプラーと称されるカプラーを表す。
性メチレン系カプラーと称されるカプラーを表す。
【0158】一般式(Cp−1)〜(Cp−4)におい
て、R24 は、置換基を有してもよいアシル基、シアノ
基、ニトロ基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、R25は、置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、R26は、置換基を有
してもよいアリール基またはヘテロ環基を表す。
て、R24 は、置換基を有してもよいアシル基、シアノ
基、ニトロ基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、R25は、置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、ヘテロ環基、R26は、置換基を有
してもよいアリール基またはヘテロ環基を表す。
【0159】R24、R25、R26が有してもよい置換基と
しては、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルキルアミノ基、アリール
アミノ基、水酸基、スルホ基等、種々の置換基を挙げる
ことができる。
しては、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、シアノ基、ハロゲン原
子、アシルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルキルアミノ基、アリール
アミノ基、水酸基、スルホ基等、種々の置換基を挙げる
ことができる。
【0160】R24の好ましい例としては、アシル基、シ
アノ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基が挙
げられる。
アノ基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基が挙
げられる。
【0161】Yは、水素原子または現像主薬酸化体との
カップリング反応により脱離可能な基を表す。Yの例と
しては、2当量カプラーのアニオン性離脱基として作用
する基、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭
素原子)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキ
シ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、4
−シアノフェノキシ基、4−アルコキシカルボニルフェ
ニル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エ
チルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカルバ
モイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバ
モイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバ
モイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカル
バモイル基(例えば、フェニルカルバモイル基、メチル
フェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル
基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル
基、アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルフ
ァモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルフ
ァモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスル
ファモイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリ
ルスルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例
えば、フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスル
ファモイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベン
ジルフェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、
シアノ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニ
ルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルキ
ルカルボニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プ
ロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)、アリール
カルボニルオキシ基(例えば、べンゾイルオキシ基、ト
ルイルオキシ基、アニシルオキシ基)、含窒素複素環基
(例えば、イミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基)等
が挙げられ、また、4当量カプラーのカチオン性離脱基
として作用する基、例えば、水素原子、ホルミル基、カ
ルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換基とし
ては、アリール基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基等)、アシル基、
スルホニル基等が挙げられる。
カップリング反応により脱離可能な基を表す。Yの例と
しては、2当量カプラーのアニオン性離脱基として作用
する基、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭
素原子)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキ
シ基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、4
−シアノフェノキシ基、4−アルコキシカルボニルフェ
ニル基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エ
チルチオ基、ブチルチオ基)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ基、トリルチオ基)、アルキルカルバ
モイル基(例えば、メチルカルバモイル基、ジメチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジエチルカルバ
モイル基、ジブチルカルバモイル基、ピペリジルカルバ
モイル基、モルホリルカルバモイル基)、アリールカル
バモイル基(例えば、フェニルカルバモイル基、メチル
フェニルカルバモイル基、エチルフェニルカルバモイル
基、ベンジルフェニルカルバモイル基)、カルバモイル
基、アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルフ
ァモイル基、ジメチルスルファモイル基、エチルスルフ
ァモイル基、ジエチルスルファモイル基、ジブチルスル
ファモイル基、ピペリジルスルファモイル基、モルホリ
ルスルファモイル基)、アリールスルファモイル基(例
えば、フェニルスルファモイル基、メチルフェニルスル
ファモイル基、エチルフェニルスルファモイル基、ベン
ジルフェニルスルファモイル基)、スルファモイル基、
シアノ基、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスル
ホニル基、エタンスルホニル基)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル基、4−クロロフェニ
ルスルホニル基、p−トルエンスルホニル基)、アルキ
ルカルボニルオキシ基(例えば、アセチルオキシ基、プ
ロピオニルオキシ基、ブチロイルオキシ基)、アリール
カルボニルオキシ基(例えば、べンゾイルオキシ基、ト
ルイルオキシ基、アニシルオキシ基)、含窒素複素環基
(例えば、イミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基)等
が挙げられ、また、4当量カプラーのカチオン性離脱基
として作用する基、例えば、水素原子、ホルミル基、カ
ルバモイル基、置換基を有するメチレン基(置換基とし
ては、アリール基、スルファモイル基、カルバモイル
基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基等)、アシル基、
スルホニル基等が挙げられる。
【0162】一般式(Cp−1)〜(Cp−4)におい
て、R24とR25、R24とR26とは、互いに結合して環を
形成してもよい。
て、R24とR25、R24とR26とは、互いに結合して環を
形成してもよい。
【0163】一般式(Cp−5)は、5−ピラゾロン系
マゼンタカプラーと称されるカプラーを表す。
マゼンタカプラーと称されるカプラーを表す。
【0164】一般式(Cp−5)において、R27は、ア
ルキル基、アリール基、アシル基、カルバモイル基を表
す。R28は、フェニル基または1個以上のハロゲン原
子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキシ
カルボニル基、アシルアミノ基が置換したフェニル基を
表す。
ルキル基、アリール基、アシル基、カルバモイル基を表
す。R28は、フェニル基または1個以上のハロゲン原
子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキシ
カルボニル基、アシルアミノ基が置換したフェニル基を
表す。
【0165】Yは、一般式(Cp−1)〜(Cp−4)
におけるYと同義である。
におけるYと同義である。
【0166】一般式(Cp−5)で表される5−ピラゾ
ロン系マゼンタカプラーの中でも、R27がアリール基ま
たはアシル基であり、R28が1個以上のハロゲン原子が
置換したフェニル基であるカプラーが好ましい。
ロン系マゼンタカプラーの中でも、R27がアリール基ま
たはアシル基であり、R28が1個以上のハロゲン原子が
置換したフェニル基であるカプラーが好ましい。
【0167】これら好ましい基について詳しく述べる
と、R27で表されるアリール基としては、例えば、フェ
ニル基、2−クロロフェニル基、2−メトキシフェニル
基、2−クロロ一5−テトラデカンアミドフェニル基、
2−クロロ−5−(3−オクタデセニル−1−スクシン
イミド)フェニル基、2−クロロ−5−オクタデシルス
ルホンアミドフェニル基、2−クロロ−5−〔2−(4
−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テトラデカ
ンアミド〕フェニル基等が挙げられ、また、アシル基と
しては、例えば、アセチル基、ピバロイル基、テトラデ
カノイル基、2−(2,4−ジ−t−ベンチルフェノキ
シ)アセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェ
ノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベンゾイル基
等が挙げられる。
と、R27で表されるアリール基としては、例えば、フェ
ニル基、2−クロロフェニル基、2−メトキシフェニル
基、2−クロロ一5−テトラデカンアミドフェニル基、
2−クロロ−5−(3−オクタデセニル−1−スクシン
イミド)フェニル基、2−クロロ−5−オクタデシルス
ルホンアミドフェニル基、2−クロロ−5−〔2−(4
−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テトラデカ
ンアミド〕フェニル基等が挙げられ、また、アシル基と
しては、例えば、アセチル基、ピバロイル基、テトラデ
カノイル基、2−(2,4−ジ−t−ベンチルフェノキ
シ)アセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェ
ノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベンゾイル基
等が挙げられる。
【0168】これらアリール基、アシル基はさらに置換
基を有してもよく、それらは炭素原子、酸素原子、窒素
原子またはイオウ原子で連結する有機置換基またはハロ
ゲン原子である。
基を有してもよく、それらは炭素原子、酸素原子、窒素
原子またはイオウ原子で連結する有機置換基またはハロ
ゲン原子である。
【0169】R28としては、2,4,6−トリクロロフ
ェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフ
ェニル基等の置換フェニル基が好ましい。
ェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフ
ェニル基等の置換フェニル基が好ましい。
【0170】一般式(Cp−6)は、ピラゾロアゾール
系カプラーと称されるカプラーを表す。
系カプラーと称されるカプラーを表す。
【0171】一般式(Cp−6)において、R29は、水
素原子または置換基を表す。Zは、窒素原子を2〜4個
含む5員のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子
群を表し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有
してもよい。
素原子または置換基を表す。Zは、窒素原子を2〜4個
含む5員のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子
群を表し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有
してもよい。
【0172】Yは、一般式(Cp−1)〜(Cp−4)
におけるYと同義である。
におけるYと同義である。
【0173】一般式(Cp−6)で表されるピラゾロア
ゾール系カプラーの中でも、発色色素の吸収特性の点
で、米国特許第4,500,630号明細書に記載のイ
ミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,5
40,654号明細書に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾール類、米国特許第3,72
5,067号明細書に記載のピラゾロ〔5,1−c〕
〔1,2,4〕トリアゾール類が好ましく、光堅牢性の
点で、これらのうちピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール類が好ましい。
ゾール系カプラーの中でも、発色色素の吸収特性の点
で、米国特許第4,500,630号明細書に記載のイ
ミダゾ〔1,2−b〕ピラゾール類、米国特許第4,5
40,654号明細書に記載のピラゾロ〔1,5−b〕
〔1,2,4〕トリアゾール類、米国特許第3,72
5,067号明細書に記載のピラゾロ〔5,1−c〕
〔1,2,4〕トリアゾール類が好ましく、光堅牢性の
点で、これらのうちピラゾロ〔1,5−b〕〔1,2,
4〕トリアゾール類が好ましい。
【0174】R29、YおよびZの詳細については、例え
ば、米国特許第4,540,654号明細書の第2カラ
ム第41行〜第8カラム第27行に記載されている。
ば、米国特許第4,540,654号明細書の第2カラ
ム第41行〜第8カラム第27行に記載されている。
【0175】好ましいカプラーは、特開昭61−652
45号公報に記載されているような分岐アルキル基がピ
ラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結したピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号公
報に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだ
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254
号公報に記載されるアルコキシフェニルスルホンアミド
バラスト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭6
2−209457号公報もしくは同63−307453
号公報に記載されている6位にアルコキシ基やアリール
オキシ基を持つピラゾロトリアゾールカプラーおよび特
開平2−201443号公報に記載される分子内にカル
ボンアミド基を持つピラゾロトリアゾールカプラーであ
る。
45号公報に記載されているような分岐アルキル基がピ
ラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結したピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号公
報に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだ
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254
号公報に記載されるアルコキシフェニルスルホンアミド
バラスト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭6
2−209457号公報もしくは同63−307453
号公報に記載されている6位にアルコキシ基やアリール
オキシ基を持つピラゾロトリアゾールカプラーおよび特
開平2−201443号公報に記載される分子内にカル
ボンアミド基を持つピラゾロトリアゾールカプラーであ
る。
【0176】一般式(Cp−7)、(Cp−8)は、そ
れぞれフェノール系カプラー、ナフトール系カプラーと
称されるカプラーを表す。
れぞれフェノール系カプラー、ナフトール系カプラーと
称されるカプラーを表す。
【0177】一般式(Cp−7)、(Cp−8)におい
て、R30は、水素原子または−NHCOR32、−SO2
NR32R33、−NHSO2R32、−NHCOR32、−N
HCONR32R33、−NHSO2NR32R33から選ばれ
る基を表す。R32、R33は水素原子または置換基を表
す。
て、R30は、水素原子または−NHCOR32、−SO2
NR32R33、−NHSO2R32、−NHCOR32、−N
HCONR32R33、−NHSO2NR32R33から選ばれ
る基を表す。R32、R33は水素原子または置換基を表
す。
【0178】一般式(Cp−7)、(Cp−8)におい
て、R31は置換基を表し、pは0〜2から選ばれる整
数、mは0〜4から選ばれる整数を表す。
て、R31は置換基を表し、pは0〜2から選ばれる整
数、mは0〜4から選ばれる整数を表す。
【0179】R31〜R33で表される置換基としては、前
述のR24〜R26が有してもよい置換基として述べた置換
基が挙げられる。
述のR24〜R26が有してもよい置換基として述べた置換
基が挙げられる。
【0180】Yは、一般式(Cp−1)〜(Cp−4)
におけるYと同義である。
におけるYと同義である。
【0181】一般式(Cp−7)で表されるフェノール
系カプラーの好ましい例としては、米国特許第2,36
9,929号明細書、同第2,801,171号明細
書、同第2,772,162号明細書、同第2,89
5,826号明細書、同第3,772,002号明細書
等に記載の2−アルキルアミノ−5−アルキルフェノー
ル系、米国特許第2,772,162号明細書、同第
3,758,308号明細書、同第4,126,396
号明細書、同第4,334,011号明細書、同第4,
327,173号明細書、西独特許公開第3,329,
729号公報、特開昭59−166956号公報等に記
載の2,5−ジアシルアミノフェノール系、米国特許第
3,446,622号明細書、同第4,333,999
号明細書、同第4,451,559号明細書、同第4,
427,767号明細書等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系等を挙げることがで
きる。
系カプラーの好ましい例としては、米国特許第2,36
9,929号明細書、同第2,801,171号明細
書、同第2,772,162号明細書、同第2,89
5,826号明細書、同第3,772,002号明細書
等に記載の2−アルキルアミノ−5−アルキルフェノー
ル系、米国特許第2,772,162号明細書、同第
3,758,308号明細書、同第4,126,396
号明細書、同第4,334,011号明細書、同第4,
327,173号明細書、西独特許公開第3,329,
729号公報、特開昭59−166956号公報等に記
載の2,5−ジアシルアミノフェノール系、米国特許第
3,446,622号明細書、同第4,333,999
号明細書、同第4,451,559号明細書、同第4,
427,767号明細書等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系等を挙げることがで
きる。
【0182】一般式(Cp−8)で表されるナフトール
カプラーの好ましい例としては、米国特許第2,47
4,293号明細書、同第4,052,212号明細
書、同第4,146,396号明細書、同第4,22
8,233号明細書、同第4,296,200号明細書
等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール系および
米国特許第4,690,889号明細書等に記載の2−
カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙げ
ることができる。
カプラーの好ましい例としては、米国特許第2,47
4,293号明細書、同第4,052,212号明細
書、同第4,146,396号明細書、同第4,22
8,233号明細書、同第4,296,200号明細書
等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール系および
米国特許第4,690,889号明細書等に記載の2−
カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙げ
ることができる。
【0183】一般式(Cp−9)〜(Cp−12)は、
ピロロトリアゾールと称されるカプラーを表す。
ピロロトリアゾールと称されるカプラーを表す。
【0184】一般式(Cp−9)〜(Cp−12)にお
いて、R42、R43、R44は、水素原子または置換基を表
す。R42、R43、R44で表される置換基としては、前述
のR24〜R26が有してもよい置換基として述べた置換基
が挙げられる。
いて、R42、R43、R44は、水素原子または置換基を表
す。R42、R43、R44で表される置換基としては、前述
のR24〜R26が有してもよい置換基として述べた置換基
が挙げられる。
【0185】Yは、一般式(Cp−1)〜(Cp−4)
におけるYと同義である。一般式(Cp−9)〜(Cp
−12)で表されるピロロトリアゾール系カプラーの好
ましい例としては、欧州特許第488,248A1号明
細書、同第491,197A1号明細書、同第545,
300号明細書に記載の、R42、R43の少なくとも一方
が電子吸引基であるカプラーが挙げられる。
におけるYと同義である。一般式(Cp−9)〜(Cp
−12)で表されるピロロトリアゾール系カプラーの好
ましい例としては、欧州特許第488,248A1号明
細書、同第491,197A1号明細書、同第545,
300号明細書に記載の、R42、R43の少なくとも一方
が電子吸引基であるカプラーが挙げられる。
【0186】その他、縮環フェノール、イミダゾール、
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といつた構造を有
するカプラーが使用できる。
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、活性メチン、5,
5−縮環複素環、5,6−縮環複素環といつた構造を有
するカプラーが使用できる。
【0187】縮環フェノール系カプラーとしては、米国
特許第4,327,173号明細書、同第4,564,
586号明細書、同第4,904,575号明細書等に
記載のカプラーが使用できる。
特許第4,327,173号明細書、同第4,564,
586号明細書、同第4,904,575号明細書等に
記載のカプラーが使用できる。
【0188】イミダゾール系カプラーとしては、米国特
許第4,818,672号明細書、同第5,051,3
47号明細書等に記載のカプラーが使用できる。
許第4,818,672号明細書、同第5,051,3
47号明細書等に記載のカプラーが使用できる。
【0189】ピロール系カプラーとしては、特開平4−
188137号公報、同4−190347号公報等に記
載のカプラーが使用できる。
188137号公報、同4−190347号公報等に記
載のカプラーが使用できる。
【0190】3−ヒドロキシピリジン系カプラーとして
は、特開平1−315736号公報等に記載のカプラー
が使用できる。
は、特開平1−315736号公報等に記載のカプラー
が使用できる。
【0191】活性メチン系カプラーとしては、米国特許
第5,104,783号明細書、同第5,162,19
6号明細書等に記載のカプラーが使用できる。
第5,104,783号明細書、同第5,162,19
6号明細書等に記載のカプラーが使用できる。
【0192】5,5−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第5,164,289号明細書に記載のピロロ
ピラゾール系カプラー、特開平4−174429号公報
に記載のピロロイミダゾール系カプラー等が使用でき
る。
米国特許第5,164,289号明細書に記載のピロロ
ピラゾール系カプラー、特開平4−174429号公報
に記載のピロロイミダゾール系カプラー等が使用でき
る。
【0193】5,6−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第4,950,585号明細書に記載のピラゾ
ロピリミジン系カプラー、特開平4−204730号公
報に記載のピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第5
56,700号明細書に記載のカプラー等が使用でき
る。
米国特許第4,950,585号明細書に記載のピラゾ
ロピリミジン系カプラー、特開平4−204730号公
報に記載のピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第5
56,700号明細書に記載のカプラー等が使用でき
る。
【0194】本発明には、前述のカプラー以外に、西独
特許第3,819,051A号明細書、同第3,82
3,049号明細書、米国特許第4,840,883号
明細書、同第5,024,930号明細書、同第5,0
51,347号明細書、同第4,481,268号明細
書、欧州特許第304,856A2号明細書、同第32
9,036号明細書、同第354,549A2号明細
書、同第374,781A2号明細書、同第379,1
10A2号明細書、同第386,930A1号明細書、
特開昭63−141055号公報、同64−32260
号公報、同64−32261号公報、特開平2−297
547号公報、同2−44340号公報、同2−110
555号公報、同3−7938号公報、同3−1604
40号公報、同3−172839号公報、同4−172
447号公報、同4−179949号公報、同4−18
2645号公報、同4−184437号公報、同4−1
88138号公報、同4−188139号公報、同4−
194847号公報、同4−204532号公報、同4
−204731号公報、同4−204732号公報等に
記載されているカプラーも使用できる。
特許第3,819,051A号明細書、同第3,82
3,049号明細書、米国特許第4,840,883号
明細書、同第5,024,930号明細書、同第5,0
51,347号明細書、同第4,481,268号明細
書、欧州特許第304,856A2号明細書、同第32
9,036号明細書、同第354,549A2号明細
書、同第374,781A2号明細書、同第379,1
10A2号明細書、同第386,930A1号明細書、
特開昭63−141055号公報、同64−32260
号公報、同64−32261号公報、特開平2−297
547号公報、同2−44340号公報、同2−110
555号公報、同3−7938号公報、同3−1604
40号公報、同3−172839号公報、同4−172
447号公報、同4−179949号公報、同4−18
2645号公報、同4−184437号公報、同4−1
88138号公報、同4−188139号公報、同4−
194847号公報、同4−204532号公報、同4
−204731号公報、同4−204732号公報等に
記載されているカプラーも使用できる。
【0195】本発明の写真感光材料においては、一般に
イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー
として知られている化合物を用いることができる。これ
らの化合物は一般のカラー写真に用いられ、パラフェニ
レンジアミン系の発色現像主薬で現像した時に、それぞ
れ青色域(波長350〜500nm)、緑色域(波長5
00〜600nm)、赤色域(波長600〜750n
m)に分光吸収極大波長を持つような化合物である。
イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラー
として知られている化合物を用いることができる。これ
らの化合物は一般のカラー写真に用いられ、パラフェニ
レンジアミン系の発色現像主薬で現像した時に、それぞ
れ青色域(波長350〜500nm)、緑色域(波長5
00〜600nm)、赤色域(波長600〜750n
m)に分光吸収極大波長を持つような化合物である。
【0196】しかしながら、本発明の一般式(A)〜
(E)で表される化合物、特に、一般式(B)〜(E)
で表される化合物を発色現像主薬として用いた場合に
は、カップリングによって生成する色素が、これらの波
長とは異なる波長域に分光吸収極大を有することがある
ため、使用する現像主薬の種類に応じて、適宜カプラー
の種類を選択する必要がある。また、本発明の写真感光
材料は、必ずしも発色色素が上記の青色域、緑色域、赤
色域に分光吸収極大波長を持つように設計される必要は
ない。発色色素が紫外域や赤外域に分光吸収を有しても
よく、これらと可視光域の吸収を組み合わせて用いても
よい。
(E)で表される化合物、特に、一般式(B)〜(E)
で表される化合物を発色現像主薬として用いた場合に
は、カップリングによって生成する色素が、これらの波
長とは異なる波長域に分光吸収極大を有することがある
ため、使用する現像主薬の種類に応じて、適宜カプラー
の種類を選択する必要がある。また、本発明の写真感光
材料は、必ずしも発色色素が上記の青色域、緑色域、赤
色域に分光吸収極大波長を持つように設計される必要は
ない。発色色素が紫外域や赤外域に分光吸収を有しても
よく、これらと可視光域の吸収を組み合わせて用いても
よい。
【0197】本発明に使用するカプラーは、耐拡散性基
がポリマー鎖をなしていてもよい。また、本発明では、
4当量カプラーでも、2当量カプラーでも用いることが
できるが、これらは発色現像主薬の種類によって使い分
けるのが好ましい。
がポリマー鎖をなしていてもよい。また、本発明では、
4当量カプラーでも、2当量カプラーでも用いることが
できるが、これらは発色現像主薬の種類によって使い分
けるのが好ましい。
【0198】一般式(A)、(B)、(C)で表される
化合物を発色現像主薬として用いる場合には、4当量カ
プラーを使用するのが好ましく、一般式(D)、(E)
で表される化合物を発色現像主薬として用いる場合に
は、2当量カプラーを使用するのが好ましい。
化合物を発色現像主薬として用いる場合には、4当量カ
プラーを使用するのが好ましく、一般式(D)、(E)
で表される化合物を発色現像主薬として用いる場合に
は、2当量カプラーを使用するのが好ましい。
【0199】カプラーの具体例は、4当量、2当量の両
者ともセオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロ
セス(4th Ed.T.H.James編集、Macmillan,1977)
291頁〜334頁および354頁〜361頁、特開昭
58−12353号公報、同58−149046号公
報、同58−149047号公報、同59−11114
号公報、同59−124399号公報、同59−174
835号公報、同59−231539号公報、同59−
231540号公報、同60−2951号公報、同60
−14242号公報、同60−23474号公報、同6
0−66249号公報、特開平8−110608号公
報、同8−146552号公報、同8−146578号
公報、同9−204031号公報等及び前掲した文献・
特許に詳しく記載されている。
者ともセオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロ
セス(4th Ed.T.H.James編集、Macmillan,1977)
291頁〜334頁および354頁〜361頁、特開昭
58−12353号公報、同58−149046号公
報、同58−149047号公報、同59−11114
号公報、同59−124399号公報、同59−174
835号公報、同59−231539号公報、同59−
231540号公報、同60−2951号公報、同60
−14242号公報、同60−23474号公報、同6
0−66249号公報、特開平8−110608号公
報、同8−146552号公報、同8−146578号
公報、同9−204031号公報等及び前掲した文献・
特許に詳しく記載されている。
【0200】本発明の写真感光材料は、以下のような機
能性カプラー等を含有してもよい。 (1)発色色素の不要な吸収を補正するためのカプラー 欧州特許第456,257A1号明細書に記載のイエロ
ーカラードシアンカプラー、イエローカラードマゼンタ
カプラー、米国特許第4,833,069号明細書に記
載のマゼンタカラードシアンカプラー、米国特許第4,
837,136号明細書の(2)、WO92/1157
5明細書のクレーム1の式(A)で表わされる無色のマ
スキングカプラー(特に、36〜45頁の例示化合
物)。 (2)現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な化合物
残査を放出する化合物(カプラーを含む) 現像抑制剤放出化合物:欧州特許第378,236A1
号明細書の11頁に記載の式(I)〜(IV)で表わされ
る化合物、欧州特許第436,938A2号明細書の7
頁に記載の式(I)で表わされる化合物、特願平4−1
34523号明細書の式(1)で表わされる化合物、欧
州特許第440,195A2号明細書の5、6頁に記載
の式(I)(II)(III)で表される化合物、特願平4
−325564号明細書の請求項1の式(I)で表され
るリガンド放出化合物、米国特許第4,555,478
号明細書のクレーム1に記載のLIG−Xで表わされる
化合物。
能性カプラー等を含有してもよい。 (1)発色色素の不要な吸収を補正するためのカプラー 欧州特許第456,257A1号明細書に記載のイエロ
ーカラードシアンカプラー、イエローカラードマゼンタ
カプラー、米国特許第4,833,069号明細書に記
載のマゼンタカラードシアンカプラー、米国特許第4,
837,136号明細書の(2)、WO92/1157
5明細書のクレーム1の式(A)で表わされる無色のマ
スキングカプラー(特に、36〜45頁の例示化合
物)。 (2)現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な化合物
残査を放出する化合物(カプラーを含む) 現像抑制剤放出化合物:欧州特許第378,236A1
号明細書の11頁に記載の式(I)〜(IV)で表わされ
る化合物、欧州特許第436,938A2号明細書の7
頁に記載の式(I)で表わされる化合物、特願平4−1
34523号明細書の式(1)で表わされる化合物、欧
州特許第440,195A2号明細書の5、6頁に記載
の式(I)(II)(III)で表される化合物、特願平4
−325564号明細書の請求項1の式(I)で表され
るリガンド放出化合物、米国特許第4,555,478
号明細書のクレーム1に記載のLIG−Xで表わされる
化合物。
【0201】本発明においては、カプラーは1種または
2種以上を組み合わせて用いることができ、さらに他の
種類のカプラーと併用することができる。カプラーは本
発明の発色現像主薬およびハロゲン化銀と同一の層に添
加されることが好ましく、その好ましい使用量は、発色
現像主薬に1モルに対して0.05〜20モル、更に好
ましくは0.1〜10モル、特に好ましくは0.2〜5
モルである。また、本発明において、カプラーは、ハロ
ゲン化銀1モル当り0.01〜1モル使用することが好
ましく、0.02〜0.6モルがより好ましい。この範
囲であると十分な発色濃度が得られる点で好ましい。
2種以上を組み合わせて用いることができ、さらに他の
種類のカプラーと併用することができる。カプラーは本
発明の発色現像主薬およびハロゲン化銀と同一の層に添
加されることが好ましく、その好ましい使用量は、発色
現像主薬に1モルに対して0.05〜20モル、更に好
ましくは0.1〜10モル、特に好ましくは0.2〜5
モルである。また、本発明において、カプラーは、ハロ
ゲン化銀1モル当り0.01〜1モル使用することが好
ましく、0.02〜0.6モルがより好ましい。この範
囲であると十分な発色濃度が得られる点で好ましい。
【0202】カプラー、発色現像主薬などの疎水性添加
剤は、米国特許第2,322,027号明細書記載の方
法などの公知の方法により写真感光材料の層中に導入す
ることができる。この場合には、米国特許第4,55
5,470号明細書、同第4,536,466号明細
書、同第4,536,467号明細書、同第4,58
7,206号明細書、同第4,555,476号明細
書、同第4,599,296号明細書、特公平3−62
256号公報などに記載のような高沸点有機溶媒を、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用して、用いることができる。また、これらカプラー、
高沸点有機溶媒などは2種以上併用することができる。
高沸点有機溶媒の量は、用いられる疎水性添加剤1gに
対して10g以下、好ましくは5g以下、より好ましく
は1〜0.1gである。
剤は、米国特許第2,322,027号明細書記載の方
法などの公知の方法により写真感光材料の層中に導入す
ることができる。この場合には、米国特許第4,55
5,470号明細書、同第4,536,466号明細
書、同第4,536,467号明細書、同第4,58
7,206号明細書、同第4,555,476号明細
書、同第4,599,296号明細書、特公平3−62
256号公報などに記載のような高沸点有機溶媒を、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用して、用いることができる。また、これらカプラー、
高沸点有機溶媒などは2種以上併用することができる。
高沸点有機溶媒の量は、用いられる疎水性添加剤1gに
対して10g以下、好ましくは5g以下、より好ましく
は1〜0.1gである。
【0203】また、バインダー1gに対して1cc以下、
更には0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。
特公昭51−39853号公報、特開昭51−5994
3号公報に記載されている重合物による分散法や特開昭
62−30242号公報等に記載されている微粒子分散
物にして添加する方法も使用できる。
更には0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。
特公昭51−39853号公報、特開昭51−5994
3号公報に記載されている重合物による分散法や特開昭
62−30242号公報等に記載されている微粒子分散
物にして添加する方法も使用できる。
【0204】水に実質的に不溶な化合物の場合には、前
記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有させ
ることができる。疎水性化合物を親水性コロイドに分散
する際には、種々の界面活性剤を用いることができる。
例えば、特開昭59−157636号公報の第(37)
〜(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャー記
載の界面活性剤を使うことができる。また、特願平5−
204325号明細書、同6−19247号明細書、西
独公開特許第1,932,299A号公報に記載のリン
酸エステル型界面活性剤も使用できる。
記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有させ
ることができる。疎水性化合物を親水性コロイドに分散
する際には、種々の界面活性剤を用いることができる。
例えば、特開昭59−157636号公報の第(37)
〜(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャー記
載の界面活性剤を使うことができる。また、特願平5−
204325号明細書、同6−19247号明細書、西
独公開特許第1,932,299A号公報に記載のリン
酸エステル型界面活性剤も使用できる。
【0205】本発明においては、感光性ハロゲン化銀と
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に好
ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するの
に使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,50
0,626号明細書第52〜53欄等に記載のベンゾト
リアゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。また、米
国特許第4,775,613号明細書記載のアセチレン
銀も有用である。有機銀塩は、2種以上を併用してもよ
い。以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあた
り0.01〜10モル、好ましくは0.05〜3モルを
併用することができる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩
の塗布量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好ま
しくは0.1〜4g/m2が適当である。
共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもでき
る。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に好
ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成するの
に使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,50
0,626号明細書第52〜53欄等に記載のベンゾト
リアゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。また、米
国特許第4,775,613号明細書記載のアセチレン
銀も有用である。有機銀塩は、2種以上を併用してもよ
い。以上の有機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあた
り0.01〜10モル、好ましくは0.05〜3モルを
併用することができる。感光性ハロゲン化銀と有機銀塩
の塗布量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好ま
しくは0.1〜4g/m2が適当である。
【0206】本発明の写真感光材料には、種々のカブリ
防止剤または写真安定剤およびそれらのプレカーサーを
使用することができる。その具体例としては、前記リサ
ーチ・ディスクロージャー、米国特許第5,089,3
78号明細書、同第4,500,627号明細書、同第
4,614,702号明細書、特開昭64−13564
号公報(7)〜(9)頁、(57)〜(71)頁および
(81)〜(97)頁、米国特許第4,775,610
号明細書、同第4,626,500号明細書、同第4,
983,494号明細書、特開昭62−174747号
公報、同62−239148号公報、特開平1−150
135号公報、同2−110557号公報、同2−17
8650号公報、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7,643号(1978年)(24)〜(25)頁に記
載の化合物が挙げられる。これらの化合物は、銀1モル
あたり5×10-6〜1×10-1モル用いるのが好まし
く、さらに1×10-5〜1×10-2モルが好ましく用い
られる。
防止剤または写真安定剤およびそれらのプレカーサーを
使用することができる。その具体例としては、前記リサ
ーチ・ディスクロージャー、米国特許第5,089,3
78号明細書、同第4,500,627号明細書、同第
4,614,702号明細書、特開昭64−13564
号公報(7)〜(9)頁、(57)〜(71)頁および
(81)〜(97)頁、米国特許第4,775,610
号明細書、同第4,626,500号明細書、同第4,
983,494号明細書、特開昭62−174747号
公報、同62−239148号公報、特開平1−150
135号公報、同2−110557号公報、同2−17
8650号公報、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7,643号(1978年)(24)〜(25)頁に記
載の化合物が挙げられる。これらの化合物は、銀1モル
あたり5×10-6〜1×10-1モル用いるのが好まし
く、さらに1×10-5〜1×10-2モルが好ましく用い
られる。
【0207】本発明の写真感光材料においては、ハロゲ
ン化銀乳剤層の間および最上層、最下層に、保護層、下
塗り層、中間層、黄色フィルター層、アンチハレーショ
ン層などの各種の非感光性層を設けてもよく、支持体の
反対側には、バック層などの種々の補助層を設けること
ができる。具体的には、米国特許第5,051,335
号明細書に記載のような下塗り層、特開平1−1678
38号公報、特開昭61−20943号公報に記載のよ
うな固体顔料を有する中間層、特開平1−120553
号公報、同5−34884号公報、同2−64634号
公報に記載のような還元剤やDIR化合物を有する中間
層、米国特許第5,017,454号明細書、同第5,
139,919号明細書、特開平2−235044号公
報に記載のような電子伝達剤を有する中間層、特開平4
−249245号公報に記載のような還元剤を有する保
護層またはこれらを組み合わせた層などを設けることが
できる。
ン化銀乳剤層の間および最上層、最下層に、保護層、下
塗り層、中間層、黄色フィルター層、アンチハレーショ
ン層などの各種の非感光性層を設けてもよく、支持体の
反対側には、バック層などの種々の補助層を設けること
ができる。具体的には、米国特許第5,051,335
号明細書に記載のような下塗り層、特開平1−1678
38号公報、特開昭61−20943号公報に記載のよ
うな固体顔料を有する中間層、特開平1−120553
号公報、同5−34884号公報、同2−64634号
公報に記載のような還元剤やDIR化合物を有する中間
層、米国特許第5,017,454号明細書、同第5,
139,919号明細書、特開平2−235044号公
報に記載のような電子伝達剤を有する中間層、特開平4
−249245号公報に記載のような還元剤を有する保
護層またはこれらを組み合わせた層などを設けることが
できる。
【0208】本発明の写真感光材料には、イラジエーシ
ョン防止やハレーション防止の目的で種々の波長域に吸
収を有する染料を用いることができる。従来のカラー感
光材料の黄色フィルター層、アンチハレーション層には
コロイド銀微粒子がしばしば用いられてきたが、写真感
光材料を現像後、コロイド銀を除去するために漂白工程
を設ける必要が生じる。処理の簡便性を求めるという本
発明の目的からは、漂白工程を必要としない写真感光材
料が好ましい。したがって、本発明においては、コロイ
ド銀に替えて染料、特に現像処理中に消色、あるいは溶
出、転写し、処理後の濃度への寄与が小さい染料を使用
することが好ましい。染料が現像時に消色あるいは除去
されるとは、処理後に残存する染料の量が、塗布直前の
1/3以下、好ましくは1/10以下となることであ
り、現像時に染料の成分が写真感光材料から溶出あるい
は処理材料中に転写してもよいし、現像時に反応して無
色の化合物に変わってもよい。
ョン防止やハレーション防止の目的で種々の波長域に吸
収を有する染料を用いることができる。従来のカラー感
光材料の黄色フィルター層、アンチハレーション層には
コロイド銀微粒子がしばしば用いられてきたが、写真感
光材料を現像後、コロイド銀を除去するために漂白工程
を設ける必要が生じる。処理の簡便性を求めるという本
発明の目的からは、漂白工程を必要としない写真感光材
料が好ましい。したがって、本発明においては、コロイ
ド銀に替えて染料、特に現像処理中に消色、あるいは溶
出、転写し、処理後の濃度への寄与が小さい染料を使用
することが好ましい。染料が現像時に消色あるいは除去
されるとは、処理後に残存する染料の量が、塗布直前の
1/3以下、好ましくは1/10以下となることであ
り、現像時に染料の成分が写真感光材料から溶出あるい
は処理材料中に転写してもよいし、現像時に反応して無
色の化合物に変わってもよい。
【0209】これらの染料は、ハロゲン化銀乳剤層に添
加してもよく、非感光性層に添加してもよい。感度と鮮
鋭度を両立させるという観点からは、ある波長域に感光
するハロゲン化銀乳剤が存在する層に対し、露光源と反
対側に同一波長域の光を吸収する染料が添加されるのが
好ましい。
加してもよく、非感光性層に添加してもよい。感度と鮮
鋭度を両立させるという観点からは、ある波長域に感光
するハロゲン化銀乳剤が存在する層に対し、露光源と反
対側に同一波長域の光を吸収する染料が添加されるのが
好ましい。
【0210】本発明の写真感光材料の構成層のバインダ
ーには親水性のものが好ましく用いられる。その例とし
ては、前記のリサーチ・ディスクロージャーおよび特開
昭64−13546号公報の(71)頁〜(75)頁に
記載されたものが挙げられる。具体的には、透明か半透
明の親水性バインダーが好ましく、例えば、ゼラチン、
ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱
粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、カラギー
ナン等の多糖類のような天然化合物や、ポリビニールア
ルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合
体等の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国特許
第4,960,681号明細書、特開昭62−2452
60号公報等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−C
OOMまたは−SO3M(Mは水素原子またはアルカリ
金属)を有するビニルモノマー(例えば、メタクリル酸
ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、アクリル酸カ
リウムなど)の単独重合体またはこのビニルモノマー同
士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体も使用され
る。これらのバインダーは2種以上組み合わせて用いる
こともてきる。特に、ゼラチンと上記バインダーの組み
合わせが好ましい。また、ゼラチンは、目的に応じて、
石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウムなどの
含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば
よく、組み合わせて用いることも好ましい。本発明にお
いて、バインダーの塗布量は1m2当り20g以下が好
ましく、特に、10g以下にするのが適当である。
ーには親水性のものが好ましく用いられる。その例とし
ては、前記のリサーチ・ディスクロージャーおよび特開
昭64−13546号公報の(71)頁〜(75)頁に
記載されたものが挙げられる。具体的には、透明か半透
明の親水性バインダーが好ましく、例えば、ゼラチン、
ゼラチン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱
粉、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、カラギー
ナン等の多糖類のような天然化合物や、ポリビニールア
ルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド重合
体等の合成高分子化合物が挙げられる。また、米国特許
第4,960,681号明細書、特開昭62−2452
60号公報等に記載の高吸水性ポリマー、すなわち−C
OOMまたは−SO3M(Mは水素原子またはアルカリ
金属)を有するビニルモノマー(例えば、メタクリル酸
ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、アクリル酸カ
リウムなど)の単独重合体またはこのビニルモノマー同
士もしくは他のビニルモノマーとの共重合体も使用され
る。これらのバインダーは2種以上組み合わせて用いる
こともてきる。特に、ゼラチンと上記バインダーの組み
合わせが好ましい。また、ゼラチンは、目的に応じて、
石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウムなどの
含有量を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば
よく、組み合わせて用いることも好ましい。本発明にお
いて、バインダーの塗布量は1m2当り20g以下が好
ましく、特に、10g以下にするのが適当である。
【0211】本発明の写真感光材料は、硬膜剤で硬膜さ
れていることが好ましい。硬膜剤の例としては、米国特
許第4,678,739号明細書第41欄、同第4,7
91,042号明細書、特開昭59−116655号公
報、同62−245261号公報、同61−18942
号公報、同61−249054号公報、同61−245
153号公報、特開平4−218044号公報等に記載
の硬膜剤が挙げられる。より具体的には、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜
剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,
N′−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)
エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール
尿素など)、ほう酸、メタほう酸あるいは高分子硬膜剤
(特開昭62−234157号公報などに記載の化合
物)が挙げられる。これらの硬膜剤の中で、ビニルスル
ホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独又は併
用して使用することが好ましい。これらの硬膜剤は、親
水性バインダー1g当り0.001〜1g、好ましくは
0.005〜0.5gが用いられる。
れていることが好ましい。硬膜剤の例としては、米国特
許第4,678,739号明細書第41欄、同第4,7
91,042号明細書、特開昭59−116655号公
報、同62−245261号公報、同61−18942
号公報、同61−249054号公報、同61−245
153号公報、特開平4−218044号公報等に記載
の硬膜剤が挙げられる。より具体的には、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜
剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,
N′−エチレン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)
エタンなど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール
尿素など)、ほう酸、メタほう酸あるいは高分子硬膜剤
(特開昭62−234157号公報などに記載の化合
物)が挙げられる。これらの硬膜剤の中で、ビニルスル
ホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独又は併
用して使用することが好ましい。これらの硬膜剤は、親
水性バインダー1g当り0.001〜1g、好ましくは
0.005〜0.5gが用いられる。
【0212】本発明に使用できる適当な支持体には、ポ
リエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポ
リカーボネート類、セルロースアセテート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート類、ポリ
塩化ビニル等の合成プラスチックフィルムが挙げられ
る。また、シンジオタクチック構造ポリスチレン類も好
ましい。これらは特開昭62−117708号公報、特
開平1−46912号公報、同1−178505号公報
に記載された方法によって重合することにより得ること
ができる。さらに本発明の写真感光材料に利用できる支
持体は、写真用原紙、印刷用紙、バライタ紙及びレジン
コート紙等の紙支持体ならびに上記プラスチックフィル
ムに反射層を設けた支持体、特開昭62−253195
号公報(29〜31頁)に記載の支持体が挙げられる。
前述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643の
28頁、同No.18716の647頁右欄から648頁
左欄、及び同No.307105の879頁に記載された
ものも好ましく使用できる。また、シンジオタクチック
構造ポリスチレン類も好ましい。これらは特開昭62−
117708号公報、特開平1−46912号公報、同
1−178505号公報に記載された方法によって重合
することにより得ることができる。これらの支持体に
は、米国特許第4,141,735号明細書に記載され
ているTg以下の温度で熱処理を施すことで、巻き癖を
つきにくくしたものを用いることができる。また、これ
らの支持体表面を、支持体と乳剤下塗り層との接着の向
上を目的として表面処理を行ってもよい。本発明では、
グロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ処理、火炎処
理を表面処理として用いることができる。更に、公知技
術第5号(1991年3月22日アズテック有限会社発
行)の44〜149頁に記載の支持体を用いることもで
きる。ポリエチレンジナフタレンジカルボキシラートな
どの透明支持体やその上に透明磁性体を塗布したような
支持体を用いることができる。
リエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポ
リカーボネート類、セルロースアセテート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート類、ポリ
塩化ビニル等の合成プラスチックフィルムが挙げられ
る。また、シンジオタクチック構造ポリスチレン類も好
ましい。これらは特開昭62−117708号公報、特
開平1−46912号公報、同1−178505号公報
に記載された方法によって重合することにより得ること
ができる。さらに本発明の写真感光材料に利用できる支
持体は、写真用原紙、印刷用紙、バライタ紙及びレジン
コート紙等の紙支持体ならびに上記プラスチックフィル
ムに反射層を設けた支持体、特開昭62−253195
号公報(29〜31頁)に記載の支持体が挙げられる。
前述のリサーチ・ディスクロージャーNo.17643の
28頁、同No.18716の647頁右欄から648頁
左欄、及び同No.307105の879頁に記載された
ものも好ましく使用できる。また、シンジオタクチック
構造ポリスチレン類も好ましい。これらは特開昭62−
117708号公報、特開平1−46912号公報、同
1−178505号公報に記載された方法によって重合
することにより得ることができる。これらの支持体に
は、米国特許第4,141,735号明細書に記載され
ているTg以下の温度で熱処理を施すことで、巻き癖を
つきにくくしたものを用いることができる。また、これ
らの支持体表面を、支持体と乳剤下塗り層との接着の向
上を目的として表面処理を行ってもよい。本発明では、
グロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ処理、火炎処
理を表面処理として用いることができる。更に、公知技
術第5号(1991年3月22日アズテック有限会社発
行)の44〜149頁に記載の支持体を用いることもで
きる。ポリエチレンジナフタレンジカルボキシラートな
どの透明支持体やその上に透明磁性体を塗布したような
支持体を用いることができる。
【0213】また、本発明の写真感光材料に用いること
のできる支持体としては、例えば、前述のリサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643の28頁及びリサーチ
・ディスクロージャーNo.308119の1009頁や
プロダクト・ライセシング・インデックス第92巻10
8頁の「Supports」の項に記載されているもの
が挙げられる。
のできる支持体としては、例えば、前述のリサーチ・デ
ィスクロージャーNo.17643の28頁及びリサーチ
・ディスクロージャーNo.308119の1009頁や
プロダクト・ライセシング・インデックス第92巻10
8頁の「Supports」の項に記載されているもの
が挙げられる。
【0214】本発明の写真感光材料を後述する熱現像処
理によって処理する場合には、支持体は処理温度に耐え
ることのできるものを用いる必要がある。
理によって処理する場合には、支持体は処理温度に耐え
ることのできるものを用いる必要がある。
【0215】また、支持体として、例えば、特開平4−
124645号公報、同5−40321号公報、同6−
35092号公報、特願平5−58221号明細書、同
5−106979号明細書に記載の磁気記録層を有する
支持体を用い、撮影情報などを記録することもできる。
124645号公報、同5−40321号公報、同6−
35092号公報、特願平5−58221号明細書、同
5−106979号明細書に記載の磁気記録層を有する
支持体を用い、撮影情報などを記録することもできる。
【0216】磁気記録層とは、磁性体粒子をバインダー
中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持体上
に塗設したものである。磁性体粒子としては、γFe2
O2などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2O3、Co被
着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化
クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェ
ライト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェラ
イトなどが使用できるが、Co被着γFe2O2などのC
o被着強磁性酸化鉄が好ましい。磁性体粒子の形状とし
ては、針状、米粒状、球状、立方体状、板状等いずれで
もよい。
中に分散した水性もしくは有機溶媒系塗布液を支持体上
に塗設したものである。磁性体粒子としては、γFe2
O2などの強磁性酸化鉄、Co被着γFe2O3、Co被
着マグネタイト、Co含有マグネタイト、強磁性二酸化
クロム、強磁性金属、強磁性合金、六方晶系のBaフェ
ライト、Srフェライト、Pbフェライト、Caフェラ
イトなどが使用できるが、Co被着γFe2O2などのC
o被着強磁性酸化鉄が好ましい。磁性体粒子の形状とし
ては、針状、米粒状、球状、立方体状、板状等いずれで
もよい。
【0217】比表面積ではSBETで20m2/g以上
が好ましく、30m2/g以上が特に好ましい。強磁性
体の飽和磁化(σs)は、好ましくは3.0×104〜
3.0×105A/mであり、特に好ましくは4.0×
104〜2.5×105A/mである。強磁性体粒子に
は、シリカおよび/またはアルミナや有機素材による表
面処理を施してもよい。さらに、磁性体粒子は、特開平
6−161032号公報に記載されているように、その
表面がシランカップリング剤またはチタンカップリング
剤で処理されていてもよい。また、特開平4−2599
11号公報、同5−81652号公報に記載の表面に無
機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
が好ましく、30m2/g以上が特に好ましい。強磁性
体の飽和磁化(σs)は、好ましくは3.0×104〜
3.0×105A/mであり、特に好ましくは4.0×
104〜2.5×105A/mである。強磁性体粒子に
は、シリカおよび/またはアルミナや有機素材による表
面処理を施してもよい。さらに、磁性体粒子は、特開平
6−161032号公報に記載されているように、その
表面がシランカップリング剤またはチタンカップリング
剤で処理されていてもよい。また、特開平4−2599
11号公報、同5−81652号公報に記載の表面に無
機、有機物を被覆した磁性体粒子も使用できる。
【0218】磁性体粒子のバインダーとしては、特開平
4−219569号公報に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ
または生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘
導体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用する
ことができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300
℃、重量平均分子量は0.2万〜100万が好ましい。
バインダーの具体例としては、例えば、ビニル系共重合
体、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート、セルローストリプロピオネート
などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂を挙げることができ、ゼラチンも好まし
い。特にセルロースジ(トリ)アセテートが好ましい。
バインダーは、エポキシ系、アジリジン系、イソシアネ
ート系の架橋剤を添加して硬化処理することができる。
イソシアネート系の架橋剤としては、トリレンジイソシ
アネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、などのイソシアネート類、これらのイソ
シアネート類とポリアルコールとの反応生成物(例え
ば、トリレンジイソシアナート3molとトリメチロー
ルプロパン1molの反応生成物)及びこれらのイソシ
アネート類の縮合により生成したポリイソシアネートな
どが挙げられ、例えば、特開平6−59357号公報に
記載されている。
4−219569号公報に記載の熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂、酸、アルカリ
または生分解性ポリマー、天然物重合体(セルロース誘
導体、糖誘導体など)およびそれらの混合物を使用する
ことができる。上記の樹脂のTgは−40℃〜300
℃、重量平均分子量は0.2万〜100万が好ましい。
バインダーの具体例としては、例えば、ビニル系共重合
体、セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート、セルローストリプロピオネート
などのセルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルア
セタール樹脂を挙げることができ、ゼラチンも好まし
い。特にセルロースジ(トリ)アセテートが好ましい。
バインダーは、エポキシ系、アジリジン系、イソシアネ
ート系の架橋剤を添加して硬化処理することができる。
イソシアネート系の架橋剤としては、トリレンジイソシ
アネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、などのイソシアネート類、これらのイソ
シアネート類とポリアルコールとの反応生成物(例え
ば、トリレンジイソシアナート3molとトリメチロー
ルプロパン1molの反応生成物)及びこれらのイソシ
アネート類の縮合により生成したポリイソシアネートな
どが挙げられ、例えば、特開平6−59357号公報に
記載されている。
【0219】磁性体粒子を上記バインダー中に分散する
方法は、特開平6−35092号公報に記載されてい
る、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミルなどを用
いる方法が好ましく、これらを併用することも好まし
い。また、特開平5−88283号公報に記載の分散剤
や、その他の公知の分散剤が使用できる。
方法は、特開平6−35092号公報に記載されてい
る、ニーダー、ピン型ミル、アニュラー型ミルなどを用
いる方法が好ましく、これらを併用することも好まし
い。また、特開平5−88283号公報に記載の分散剤
や、その他の公知の分散剤が使用できる。
【0220】磁気記録層の厚みは0.1μm〜10μ
m、好ましくは0.2μm〜5μm、より好ましくは
0.3μm〜3μmである。磁性体粒子とバインダーの
重量比は、好ましくは0.5:100〜60:100で
あり、より好ましくは1:100〜30:100であ
る。磁性体粒子の塗布量は、0.005〜3g/m2、
好ましくは0.01〜2g/m2 、さらに好ましくは
0.02〜0.5g/m2である。磁気記録層の透過イ
エロー濃度は、0.01〜0.50が好ましく、0.0
3〜0.20がより好ましく、0.04〜0.15が特
に好ましい。
m、好ましくは0.2μm〜5μm、より好ましくは
0.3μm〜3μmである。磁性体粒子とバインダーの
重量比は、好ましくは0.5:100〜60:100で
あり、より好ましくは1:100〜30:100であ
る。磁性体粒子の塗布量は、0.005〜3g/m2、
好ましくは0.01〜2g/m2 、さらに好ましくは
0.02〜0.5g/m2である。磁気記録層の透過イ
エロー濃度は、0.01〜0.50が好ましく、0.0
3〜0.20がより好ましく、0.04〜0.15が特
に好ましい。
【0221】磁気記録層は、写真用支持体の裏面に、塗
布または印刷によって、全面またはストライプ状に設け
ることができる。磁気記録層を塗布する方法としては、
エアードクター、ブレード、エアナイフ、スクイズ、含
浸、リバースロール、トランスファロール、グラビヤ、
キス、キャスト、スプレイ、ディップ、バー、エクスト
リュージョン等が利用できる。塗布液としては、特開平
5−341436号公報等に記載の塗布液が好ましい。
布または印刷によって、全面またはストライプ状に設け
ることができる。磁気記録層を塗布する方法としては、
エアードクター、ブレード、エアナイフ、スクイズ、含
浸、リバースロール、トランスファロール、グラビヤ、
キス、キャスト、スプレイ、ディップ、バー、エクスト
リュージョン等が利用できる。塗布液としては、特開平
5−341436号公報等に記載の塗布液が好ましい。
【0222】磁気記録層に、潤滑性向上、カール調節、
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよい。
帯電防止、接着防止、ヘッド研磨などの機能を合せ持た
せてもよいし、別の機能性層を設けて、これらの機能を
付与させてもよい。
【0223】ヘッド研磨には、研磨剤として、粒子の少
なくとも1種以上がモース硬度が5以上の非球形無機粒
子を用いることが好ましい。非球形無機粒子の組成とし
ては、酸化アルミニウム、酸化クロム、二酸化珪素、二
酸化チタン、シリコンカーバイト等の酸化物、炭化珪
素、炭化チタン等の炭化物、ダイアモンド等の微粉末が
好ましい。これらの研磨剤は、その表面をシランカップ
リング剤またはチタンカップリング剤で処理してもよ
い。
なくとも1種以上がモース硬度が5以上の非球形無機粒
子を用いることが好ましい。非球形無機粒子の組成とし
ては、酸化アルミニウム、酸化クロム、二酸化珪素、二
酸化チタン、シリコンカーバイト等の酸化物、炭化珪
素、炭化チタン等の炭化物、ダイアモンド等の微粉末が
好ましい。これらの研磨剤は、その表面をシランカップ
リング剤またはチタンカップリング剤で処理してもよ
い。
【0224】これらの粒子は磁気記録層に添加してもよ
く、また、磁気記録層上のオーバーコート(例えば、保
護層、潤滑剤層など)に添加してもよい。この時使用す
るバインダーとしては、前述のバインダーが使用でき、
磁気記録層のバインダーと同じバインダーが好ましい。
く、また、磁気記録層上のオーバーコート(例えば、保
護層、潤滑剤層など)に添加してもよい。この時使用す
るバインダーとしては、前述のバインダーが使用でき、
磁気記録層のバインダーと同じバインダーが好ましい。
【0225】磁気記録層を有する写真感光材料について
は、米国特許第5,336,589号明細書、同第5,
250,404号明細書、同第5,229,259号明
細書、同第5,215,874号明細書、欧州特許第4
66,130号明細書に記載されており、本発明におい
てはこれら技術を利用できる。
は、米国特許第5,336,589号明細書、同第5,
250,404号明細書、同第5,229,259号明
細書、同第5,215,874号明細書、欧州特許第4
66,130号明細書に記載されており、本発明におい
てはこれら技術を利用できる。
【0226】磁気記録層を有する写真感光材料には、支
持体としてポリエステル支持体を用いることが好まし
い。写真感光材料、処理、カートリッジ及び実施例など
も含め詳細については、公開技術、公技番号94−60
23(発明協会;1994.3.15)に記載されてお
り、本発明においてはこれら技術を利用できる。
持体としてポリエステル支持体を用いることが好まし
い。写真感光材料、処理、カートリッジ及び実施例など
も含め詳細については、公開技術、公技番号94−60
23(発明協会;1994.3.15)に記載されてお
り、本発明においてはこれら技術を利用できる。
【0227】ポリエステル支持体のポリエステルは、ジ
オールと芳香族ジカルボン酸を必須成分として形成され
る。芳香族ジカルボン酸成分としては、2,6−、1,
5−、1,4−及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸が、ジオール成
分としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール
A、ビスフェノールが用いられる。
オールと芳香族ジカルボン酸を必須成分として形成され
る。芳香族ジカルボン酸成分としては、2,6−、1,
5−、1,4−及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸が、ジオール成
分としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール
A、ビスフェノールが用いられる。
【0228】ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメタノールテレフタレート等のホモポリマーを
挙げることができる。特に好ましいポリエステルは、
2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜100
モル%含むポリエステルである。中でも特に好ましいの
は、ポリエチレン2,6−ナフタレートである。平均分
子量は、約5,000ないし200,000が好まし
い。ポリエステルのTgは50℃以上が好ましく、さら
に90℃以上が好ましい。
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘ
キサンジメタノールテレフタレート等のホモポリマーを
挙げることができる。特に好ましいポリエステルは、
2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%〜100
モル%含むポリエステルである。中でも特に好ましいの
は、ポリエチレン2,6−ナフタレートである。平均分
子量は、約5,000ないし200,000が好まし
い。ポリエステルのTgは50℃以上が好ましく、さら
に90℃以上が好ましい。
【0229】ポリエステル支持体は、巻き癖をつきにく
くするために、熱処理を行うことが好ましい。熱処理温
度は40℃以上Tg未満、より好ましくは(Tg−2
0)℃以上Tg未満である。熱処理はこの温度範囲内の
一定温度で実施してもよく、冷却しながら熱処理しても
よい。熱処理時間は、0.1時間以上1500時間以
下、さらに好ましくは0.5時間以上200時間以下で
ある。熱処理は、ロール状に巻いて実施してもよく、ま
た、ウェブ状に展開して搬送しながら実施してもよい。
くするために、熱処理を行うことが好ましい。熱処理温
度は40℃以上Tg未満、より好ましくは(Tg−2
0)℃以上Tg未満である。熱処理はこの温度範囲内の
一定温度で実施してもよく、冷却しながら熱処理しても
よい。熱処理時間は、0.1時間以上1500時間以
下、さらに好ましくは0.5時間以上200時間以下で
ある。熱処理は、ロール状に巻いて実施してもよく、ま
た、ウェブ状に展開して搬送しながら実施してもよい。
【0230】ポリエステル支持体の表面に、例えば、S
nO2やSb2O5等の導電性無機微粒子を塗布して凹凸
を付与し面状改良を図ってもよい。また、端部にローレ
ットを付与し、端部のみ少し高くすることで、巻芯部の
切り口写りを防止するなどの工夫を行うことも望まし
い。
nO2やSb2O5等の導電性無機微粒子を塗布して凹凸
を付与し面状改良を図ってもよい。また、端部にローレ
ットを付与し、端部のみ少し高くすることで、巻芯部の
切り口写りを防止するなどの工夫を行うことも望まし
い。
【0231】熱処理は、支持体製膜後、表面処理後、バ
ック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤等を混入でき
る。)、下塗り塗布後のどこの段階で実施してもよい
が、帯電防止剤塗布後に実施するのが好ましい。
ック層塗布後(帯電防止剤、滑り剤等を混入でき
る。)、下塗り塗布後のどこの段階で実施してもよい
が、帯電防止剤塗布後に実施するのが好ましい。
【0232】ポリエステルには紫外線吸収剤を練り込ん
でもよい。また、ライトパンピング防止のため、三菱化
成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset
等ポリエステル用として市販されている染料または顔料
を塗り込むこともできる。
でもよい。また、ライトパンピング防止のため、三菱化
成製のDiaresin、日本化薬製のKayaset
等ポリエステル用として市販されている染料または顔料
を塗り込むこともできる。
【0233】本発明の写真感光材料の処理において、好
ましい処理形態のひとつはアクチベーター処理である。
アクチベーター処理とは、発色現像主薬を写真感光材料
の中に内蔵させておき、発色現像主薬を含まない処理液
で現像処理を行う処理方法をいう。この場合、処理液に
は、通常の現像処理液成分に含まれている発色現像主薬
を含まないことが特徴で、その他の成分(例えば、アル
カリ、補助現像主薬など)を含んでいてもよい。アクチ
ベーター処理については、欧州特許第545,491A
1号明細書、同第565,165A1号明細書などの公
知文献に例示されている。本発明に用いるアクチベータ
ー処理液のpHは9以上であることが好ましく、10以
上であることが更に好ましい。
ましい処理形態のひとつはアクチベーター処理である。
アクチベーター処理とは、発色現像主薬を写真感光材料
の中に内蔵させておき、発色現像主薬を含まない処理液
で現像処理を行う処理方法をいう。この場合、処理液に
は、通常の現像処理液成分に含まれている発色現像主薬
を含まないことが特徴で、その他の成分(例えば、アル
カリ、補助現像主薬など)を含んでいてもよい。アクチ
ベーター処理については、欧州特許第545,491A
1号明細書、同第565,165A1号明細書などの公
知文献に例示されている。本発明に用いるアクチベータ
ー処理液のpHは9以上であることが好ましく、10以
上であることが更に好ましい。
【0234】本発明の写真感光材料に対しアクチベータ
ー処理を行う場合、補助現像剤が好ましく用いられる。
補助現像剤は、ハロゲン化銀現像の現像過程において、
発色現像主薬からハロゲン化銀への電子の移動を促進す
る作用を有する物質である。補助現像剤はアクチベータ
処理液に添加してもよいが、予め写真感光材料に内蔵さ
せておくこともできる。補助現像剤を含むアルカリ水溶
液で現像する方法は、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643の28〜29頁、同No.18716の65
1左欄〜右欄、および同No.307105の880〜8
81頁に記載されている。
ー処理を行う場合、補助現像剤が好ましく用いられる。
補助現像剤は、ハロゲン化銀現像の現像過程において、
発色現像主薬からハロゲン化銀への電子の移動を促進す
る作用を有する物質である。補助現像剤はアクチベータ
処理液に添加してもよいが、予め写真感光材料に内蔵さ
せておくこともできる。補助現像剤を含むアルカリ水溶
液で現像する方法は、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643の28〜29頁、同No.18716の65
1左欄〜右欄、および同No.307105の880〜8
81頁に記載されている。
【0235】本発明における補助現像主薬は、好ましく
は下記一般式(ETA−I)または一般式(ETA−I
I)で表されるケンダール−ぺルツ則に従う電子放出性
の化合物である。この中で(ETA−I)で表されるも
のが特に好ましい。
は下記一般式(ETA−I)または一般式(ETA−I
I)で表されるケンダール−ぺルツ則に従う電子放出性
の化合物である。この中で(ETA−I)で表されるも
のが特に好ましい。
【0236】
【化58】 一般式(ETA−I)、(ETA−II)において、R51
〜R54は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、
アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。
〜R54は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、
アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。
【0237】R55〜R59は、水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロア
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、アニ
リノ基、ヘテロ環アミノ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、ヘテロ環チオ基、シリル基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、アルコキシカルボニルオキシ基、シクロアル
キルオキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイル
オキシ基、アルカンスルホニルオキシ基、アレーンスル
ホニルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基、ウレ
イド基、イミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ア
リールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、
スルファモイルアミノ基、アルキルスルフィニル基、ア
レーンスルフィニル基、アルカンスルホニル基、アレー
ンスルホニル基、スルファモイル基、スルホ基、ホスフ
ィノイル基、ホスフィノイルアミノ基を表す。
シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル
基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、シクロア
ルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、アニ
リノ基、ヘテロ環アミノ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、ヘテロ環チオ基、シリル基、ヒドロキシル基、
ニトロ基、アルコキシカルボニルオキシ基、シクロアル
キルオキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボ
ニルオキシ基、カルバモイルオキシ基、スルファモイル
オキシ基、アルカンスルホニルオキシ基、アレーンスル
ホニルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基、ウレ
イド基、イミド基、アルコキシカルボニルアミノ基、ア
リールオキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、
スルファモイルアミノ基、アルキルスルフィニル基、ア
レーンスルフィニル基、アルカンスルホニル基、アレー
ンスルホニル基、スルファモイル基、スルホ基、ホスフ
ィノイル基、ホスフィノイルアミノ基を表す。
【0238】qは、0〜5の整数を表し、qが2以上の
とき、R55はそれぞれ異なっていてもよい。R60は、ア
ルキル基、アリール基を表す。
とき、R55はそれぞれ異なっていてもよい。R60は、ア
ルキル基、アリール基を表す。
【0239】一般式(ETA−I)または(ETA−I
I)で表される化合物の具体的な例としては、本出願人
による特願平10−44518号明細書26頁〜30頁
に記載の化合物(ETA−1)〜(ETA−32)が挙
げられる。
I)で表される化合物の具体的な例としては、本出願人
による特願平10−44518号明細書26頁〜30頁
に記載の化合物(ETA−1)〜(ETA−32)が挙
げられる。
【0240】また、補助現像剤を写真感光材料に内蔵さ
せる場合、写真感光材料の保存安定性を高めるために、
補助現像剤を前駆体の形で内蔵させることもできる。こ
こで用いられる補助現像剤前駆体としては、特開平1−
138556号公報、同2−230143号公報、同2
−235044号公報等に記載の化合物を挙げることが
できる。これらの化合物は、水、アルコール類、アセト
ン、ジメチルホルムアミド、グリコール類等の適当な溶
媒に溶解させ、あるいは、微粒子固体分散状で添加する
ことができる。また、トリクレジルフォスフェート等の
高沸点有機溶媒に溶解した後に、親水性バインダー中に
微粒子分散させ添加することができる。これら補助現像
剤前駆体は2種以上併用して用いてもよいし、補助現像
剤と併用して用いてもよい。
せる場合、写真感光材料の保存安定性を高めるために、
補助現像剤を前駆体の形で内蔵させることもできる。こ
こで用いられる補助現像剤前駆体としては、特開平1−
138556号公報、同2−230143号公報、同2
−235044号公報等に記載の化合物を挙げることが
できる。これらの化合物は、水、アルコール類、アセト
ン、ジメチルホルムアミド、グリコール類等の適当な溶
媒に溶解させ、あるいは、微粒子固体分散状で添加する
ことができる。また、トリクレジルフォスフェート等の
高沸点有機溶媒に溶解した後に、親水性バインダー中に
微粒子分散させ添加することができる。これら補助現像
剤前駆体は2種以上併用して用いてもよいし、補助現像
剤と併用して用いてもよい。
【0241】また、本発明の写真感光材料の処理におい
て、別の好ましい処理形態として熱現像処理がある。熱
現像においては、写真感光材料とは別の処理材料を用い
ることが好ましい。処理材料としては、支持体上に塩基
および/または塩基プレカーサーを含有した処理層を有
する処理シートを挙げることができる。処理層は親水性
バインダーにより構成されていることが好ましい。写真
感光材料を像様に露光した後、写真感光材料と処理材料
とを、写真感光材料の感光性層面と処理材料の処理層面
が重なり合うように貼り合わせて加熱することにより画
像形成が行われる。
て、別の好ましい処理形態として熱現像処理がある。熱
現像においては、写真感光材料とは別の処理材料を用い
ることが好ましい。処理材料としては、支持体上に塩基
および/または塩基プレカーサーを含有した処理層を有
する処理シートを挙げることができる。処理層は親水性
バインダーにより構成されていることが好ましい。写真
感光材料を像様に露光した後、写真感光材料と処理材料
とを、写真感光材料の感光性層面と処理材料の処理層面
が重なり合うように貼り合わせて加熱することにより画
像形成が行われる。
【0242】写真感光材料および処理材料を構成する全
塗布膜の最大膨潤に要する水の1/10から1倍に相当
する水を写真感光材料または処理材料に供給した後、貼
り合わせて加熱することにより発色現像を行う方法は好
ましく用いられる。
塗布膜の最大膨潤に要する水の1/10から1倍に相当
する水を写真感光材料または処理材料に供給した後、貼
り合わせて加熱することにより発色現像を行う方法は好
ましく用いられる。
【0243】また、前記補助現像剤は、必要に応じて写
真感光材料または処理材料に内蔵させることができ、ま
た、水とともに塗布することもできる。
真感光材料または処理材料に内蔵させることができ、ま
た、水とともに塗布することもできる。
【0244】写真感光材料の加熱処理は当該技術分野で
は公知であり、熱現像感光材料とそのプロセスについて
は、例えば、「写真工学の基礎」(1970年、コロナ
社発行)の553頁〜555頁、1978年4月発行
「映像情報」40頁、Nabletts" Handbook of Photogra
phy and Reprography" 7th Ed(Vna Nostrand and Rein
hold Company)の32〜33頁、米国特許第3,15
2,904号明細書、同第3,301,678号明細
書、同第3,392,020号明細書、同第3,45
7,075号明細書、英国特許第1,131,108号
明細書、同第1,167,777号明細書およびリサー
チ・ディスクロージャー誌1978年6月号9〜15頁
(RD−17029)に記載されている。熱現像工程の
加熱温度は、約50℃から250℃であるが、60℃か
ら150℃が有用である。
は公知であり、熱現像感光材料とそのプロセスについて
は、例えば、「写真工学の基礎」(1970年、コロナ
社発行)の553頁〜555頁、1978年4月発行
「映像情報」40頁、Nabletts" Handbook of Photogra
phy and Reprography" 7th Ed(Vna Nostrand and Rein
hold Company)の32〜33頁、米国特許第3,15
2,904号明細書、同第3,301,678号明細
書、同第3,392,020号明細書、同第3,45
7,075号明細書、英国特許第1,131,108号
明細書、同第1,167,777号明細書およびリサー
チ・ディスクロージャー誌1978年6月号9〜15頁
(RD−17029)に記載されている。熱現像工程の
加熱温度は、約50℃から250℃であるが、60℃か
ら150℃が有用である。
【0245】本発明の写真感光材料には、熱現像を促進
する目的で熱溶剤を添加してもよい。熱溶剤は加熱時に
液状化し、画像形成を促進する作用を有する化合物であ
る。常温では白色、固体状態であることが好ましく、加
熱時の揮散性が小さいことが望まれる。融点は好ましく
は70〜170℃である。熱溶剤の例としては、米国特
許第3,347,675号明細書および同第3,66
7,959号明細書に記載されているような極性を有す
る有機化合物が挙げられる。具体的には、アミド誘導体
(ベンズアミド等)、尿素誘導体(メチル尿素、エチレ
ン尿素等)、スルホンアミド誘導体(特公平1−409
74号公報および特公平4−13701号公報に記載さ
れている化合物等)、ポリオール化合物、ソルビトール
類、ポリエチレングリコール類が挙げられる。このほか
本発明で用いることのできる熱溶剤として、例えば、米
国特許第3,347,675号明細書、同第3,43
8,776号明細書、同第3,666,477号明細
書、同第3,667,959号明細書、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643号、特開昭51−195
25号公報、同53−24829号公報、同53−60
223号公報、同58−118640号公報、同58−
198038号公報、同59−68730号公報、同5
9−84236号公報、同59−229556号公報、
同60−14241号公報、同60−191251号公
報、同60−232547号公報、同61−52643
号公報、同62−42153号公報、同62−4473
7号公報、同62−78554号公報、同62−136
645号公報、同62−139545号公報、同63−
53548号公報、同63−161446号公報、特開
平1−224751号公報、同1−227150号公
報、同2−863号公報、同2−120739号公報、
同2−123354号公報等に記載された化合物を挙げ
ることができる。さらに本発明に用いられる好ましい熱
溶剤の具体的な例として、特開平2−297548号公
報、8頁左上〜9頁左上に記載のTS−1〜TS−21
が挙げられる。上記本発明の熱溶剤は、2種以上併用し
て使用することもできる。
する目的で熱溶剤を添加してもよい。熱溶剤は加熱時に
液状化し、画像形成を促進する作用を有する化合物であ
る。常温では白色、固体状態であることが好ましく、加
熱時の揮散性が小さいことが望まれる。融点は好ましく
は70〜170℃である。熱溶剤の例としては、米国特
許第3,347,675号明細書および同第3,66
7,959号明細書に記載されているような極性を有す
る有機化合物が挙げられる。具体的には、アミド誘導体
(ベンズアミド等)、尿素誘導体(メチル尿素、エチレ
ン尿素等)、スルホンアミド誘導体(特公平1−409
74号公報および特公平4−13701号公報に記載さ
れている化合物等)、ポリオール化合物、ソルビトール
類、ポリエチレングリコール類が挙げられる。このほか
本発明で用いることのできる熱溶剤として、例えば、米
国特許第3,347,675号明細書、同第3,43
8,776号明細書、同第3,666,477号明細
書、同第3,667,959号明細書、リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643号、特開昭51−195
25号公報、同53−24829号公報、同53−60
223号公報、同58−118640号公報、同58−
198038号公報、同59−68730号公報、同5
9−84236号公報、同59−229556号公報、
同60−14241号公報、同60−191251号公
報、同60−232547号公報、同61−52643
号公報、同62−42153号公報、同62−4473
7号公報、同62−78554号公報、同62−136
645号公報、同62−139545号公報、同63−
53548号公報、同63−161446号公報、特開
平1−224751号公報、同1−227150号公
報、同2−863号公報、同2−120739号公報、
同2−123354号公報等に記載された化合物を挙げ
ることができる。さらに本発明に用いられる好ましい熱
溶剤の具体的な例として、特開平2−297548号公
報、8頁左上〜9頁左上に記載のTS−1〜TS−21
が挙げられる。上記本発明の熱溶剤は、2種以上併用し
て使用することもできる。
【0246】本発明の写真感光材料及び/または処理材
料には、銀現像および色素形成反応促進の目的で、塩基
または塩基プレカーサを用いることが好ましい。塩基プ
レカーサとしては、熱により脱炭酸する有機酸と塩基の
塩、分子内求核置換反応、ロッセン転移またはベツクマ
ン転移によりアミン類を放出する化合物がある。その具
体例は、米国特許第4,514,493号明細書、同第
4,657,848号明細書および公知技術第5号(1
991年3月22日、アズテック有限会社発行)の55
頁から86頁等に記載されている。
料には、銀現像および色素形成反応促進の目的で、塩基
または塩基プレカーサを用いることが好ましい。塩基プ
レカーサとしては、熱により脱炭酸する有機酸と塩基の
塩、分子内求核置換反応、ロッセン転移またはベツクマ
ン転移によりアミン類を放出する化合物がある。その具
体例は、米国特許第4,514,493号明細書、同第
4,657,848号明細書および公知技術第5号(1
991年3月22日、アズテック有限会社発行)の55
頁から86頁等に記載されている。
【0247】水に難溶な塩基性金属化合物およびこの塩
基性金属化合物を構成する金属イオンと水を媒体として
錯形成反応しうる化合物(錯形成化合物という。)の組
合せで塩基を発生させる方法も好ましく用いられる。こ
のような塩基発生方法は、欧州特許公開210,660
号公報、米国特許第4,740,445号明細書に記載
されている。本発明において、このような塩基発生方法
を用いる場合、写真感光材料に、水に難溶な塩基性金属
化合物を添加し、処理材料に、この塩基性金属化合物を
構成する金属イオンと水を媒体として錯形成反応しうる
化合物(錯形成化合物という。)を含有させることが好
ましい。このような構成にすることにより、写真感光材
料の保存安定性を高めることができる。
基性金属化合物を構成する金属イオンと水を媒体として
錯形成反応しうる化合物(錯形成化合物という。)の組
合せで塩基を発生させる方法も好ましく用いられる。こ
のような塩基発生方法は、欧州特許公開210,660
号公報、米国特許第4,740,445号明細書に記載
されている。本発明において、このような塩基発生方法
を用いる場合、写真感光材料に、水に難溶な塩基性金属
化合物を添加し、処理材料に、この塩基性金属化合物を
構成する金属イオンと水を媒体として錯形成反応しうる
化合物(錯形成化合物という。)を含有させることが好
ましい。このような構成にすることにより、写真感光材
料の保存安定性を高めることができる。
【0248】本発明の熱現像工程において用いられる処
理材料は、上記塩基および/または塩基プレカーサーを
含有することの他に、加熱現像時に空気を遮断したり、
写真感光材料からの素材の揮散を防止したり、塩基以外
の処理用の素材を写真感光材料に供給したり、現像後に
不要になる写真感光材料中の素材(イエローフィルター
染料、アンチハレーション染料等)あるいは現像時に生
成する不要成分を除去したりする機能を併せ持たせるこ
ともできる。また、処理材料に、脱銀機能を持たせても
よい。例えば、写真感光材料を像様露光後、処理材料と
重ね合わせ処理する際、ハロゲン化銀及び/または現像
銀の一部または全てを可溶解する場合、処理材料にハロ
ゲン化銀溶剤として定着剤を含ませておいても良い。
理材料は、上記塩基および/または塩基プレカーサーを
含有することの他に、加熱現像時に空気を遮断したり、
写真感光材料からの素材の揮散を防止したり、塩基以外
の処理用の素材を写真感光材料に供給したり、現像後に
不要になる写真感光材料中の素材(イエローフィルター
染料、アンチハレーション染料等)あるいは現像時に生
成する不要成分を除去したりする機能を併せ持たせるこ
ともできる。また、処理材料に、脱銀機能を持たせても
よい。例えば、写真感光材料を像様露光後、処理材料と
重ね合わせ処理する際、ハロゲン化銀及び/または現像
銀の一部または全てを可溶解する場合、処理材料にハロ
ゲン化銀溶剤として定着剤を含ませておいても良い。
【0249】処理材料の支持体とバインダーには、写真
感光材料と同様のものを用いることができる。処理材料
には、前述の染料の除去、その他の目的で、煤染剤を添
加してもよい。媒染剤は、写真分野で公知のものを用い
ることができ、米国特許第4,50,626号明細書第
58〜59欄や、特開昭61−88256号公報32〜
41頁、特開昭62−244043号公報、特開昭62
−244036号公報等に記載の媒染剤を挙げることが
できる。また、米国特許第4,463,079号明細書
記載の色素受容性の高分子化合物を用いてもよい。ま
た、前記した熱溶剤を含有させてもよい。
感光材料と同様のものを用いることができる。処理材料
には、前述の染料の除去、その他の目的で、煤染剤を添
加してもよい。媒染剤は、写真分野で公知のものを用い
ることができ、米国特許第4,50,626号明細書第
58〜59欄や、特開昭61−88256号公報32〜
41頁、特開昭62−244043号公報、特開昭62
−244036号公報等に記載の媒染剤を挙げることが
できる。また、米国特許第4,463,079号明細書
記載の色素受容性の高分子化合物を用いてもよい。ま
た、前記した熱溶剤を含有させてもよい。
【0250】処理材料の処理層には、塩基又は塩基プレ
カーサーを含有させる。塩基としては有機塩基、無機塩
基のいずれでもよい。無機の塩基としては、特開昭62
−209448号公報に記載のアルカリ金属またはアル
カリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム等)、リン酸塩(例えば、リン酸水
素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素ア
ンモニウム・ナトリウム、リン酸水素カルシウム等の第
二または第三リン酸塩等)、炭酸塩(例えば、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグ
ネシウム等)、ホウ酸塩(例えば、ホウ酸カリウム、ホ
ウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム等)、有機酸塩
(例えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸カ
リウム、シュウ酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸
ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリ
ウム、ステアリン酸ナトリウム等)、特開昭63−25
208号公報に記載のアルカリ金属またはアルカリ土類
金属のアセチリドなどが挙げられる。
カーサーを含有させる。塩基としては有機塩基、無機塩
基のいずれでもよい。無機の塩基としては、特開昭62
−209448号公報に記載のアルカリ金属またはアル
カリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム等)、リン酸塩(例えば、リン酸水
素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素ア
ンモニウム・ナトリウム、リン酸水素カルシウム等の第
二または第三リン酸塩等)、炭酸塩(例えば、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグ
ネシウム等)、ホウ酸塩(例えば、ホウ酸カリウム、ホ
ウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム等)、有機酸塩
(例えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸カ
リウム、シュウ酸ナトリウム、酒石酸カリウム、酒石酸
ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリ
ウム、ステアリン酸ナトリウム等)、特開昭63−25
208号公報に記載のアルカリ金属またはアルカリ土類
金属のアセチリドなどが挙げられる。
【0251】また、有機の塩基としては、アンモニア、
脂肪族あるいは芳香族アミン類、例えば、1級アミン
(例えば、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミ
ン、n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、2−
エチルヘキシルアミン、アリルアミン、エチレンジアミ
ン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミ
ン、アニリン、アニシジン、p−トルイジン、α−ナフ
チルアミン、m−フェニレンジアミン、1,8−ジアミ
ノナフタレン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、エ
タノールアミン、タリウム等)、2級アミン(例えば、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジ
アリルアミン、N−メチルアニリン、N−メチルベンジ
ルアミン、N−メチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン等)、3級アミン(例えば、特開昭62−170
954号公報に記載のN−メチルモルホリン、N−ヒド
ロキシエチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N−
ヒドロキシエチルピペリジン、N,N′−ジメチルピペ
ラジン、N,N′−ジヒドロキシエチルピペラジン、ジ
アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、N,N−ジメチ
ルエタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジプ
ロパノールアミン、トリエタノールアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N′,N′−テトラヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレンジ
アミン、N−メチルピロリジン等)、ポリアミン(例え
ば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルベ
ンジルアミン、ポリ−(N,N−ジエチルアミノエチル
メタクリレート)、ポリ−(N,N−ジメチルビニルベ
ンジルアミン等)、ヒドロキシルアミン類(例えば、ヒ
ドロキシルアミン、N−ヒドロキシ−N−メチルアニリ
ン等)、複素環状アミン類(例えば、ピリジン、ルチジ
ン、イミダゾール、アミノピリジン、N,N−ジメチル
アミノピリジン、インドール、キノリン、イソキノリ
ン、ポリ−4−ビニルピリジン、ポリ−2−ビニルピリ
ジン等)、アミジン類(例えば、モノアミジン、(例え
ば、アセトアミジン、イミダゾリン、2−メチルイミダ
ゾール、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、2
−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、
2−フェニル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジ
ン、イミノピペリジン、ジアザビシクロノネン、ジアザ
ビシクロウンデセン(DBU)等)、ビスあるいはトリ
スあるいはテトラアミジン、グアニジン類(例えば、水
溶性のモノグアニジン(例えば、グアニジン、ジメチル
グアニジン、テトラメチルグアニジン、2−アミノイミ
ダゾリン、2−アミノ−1,4,5,テトラヒドロピリ
ミジン等)、特開昭63−70845号公報に記載の水
不溶性のモノあるいはビスグアニジン、トリスあるいは
テトラグアニジン、4級アンモニウムの水酸化物(例え
ば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テ
トラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブ
チルアンモニウムハイドロオキサイド、トリメチルベン
ジルアンモニウムハイドロオキサイド、トリオクチルメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド、メチルピリジニ
ウムハイドロオキサイド等)などが挙げられる。
脂肪族あるいは芳香族アミン類、例えば、1級アミン
(例えば、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミ
ン、n−ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、2−
エチルヘキシルアミン、アリルアミン、エチレンジアミ
ン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミ
ン、アニリン、アニシジン、p−トルイジン、α−ナフ
チルアミン、m−フェニレンジアミン、1,8−ジアミ
ノナフタレン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、エ
タノールアミン、タリウム等)、2級アミン(例えば、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジ
アリルアミン、N−メチルアニリン、N−メチルベンジ
ルアミン、N−メチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン等)、3級アミン(例えば、特開昭62−170
954号公報に記載のN−メチルモルホリン、N−ヒド
ロキシエチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N−
ヒドロキシエチルピペリジン、N,N′−ジメチルピペ
ラジン、N,N′−ジヒドロキシエチルピペラジン、ジ
アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、N,N−ジメチ
ルエタノールアミン、N,N−ジメチルプロパノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルジプ
ロパノールアミン、トリエタノールアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N′,N′−テトラヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルトリメチレンジ
アミン、N−メチルピロリジン等)、ポリアミン(例え
ば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルベ
ンジルアミン、ポリ−(N,N−ジエチルアミノエチル
メタクリレート)、ポリ−(N,N−ジメチルビニルベ
ンジルアミン等)、ヒドロキシルアミン類(例えば、ヒ
ドロキシルアミン、N−ヒドロキシ−N−メチルアニリ
ン等)、複素環状アミン類(例えば、ピリジン、ルチジ
ン、イミダゾール、アミノピリジン、N,N−ジメチル
アミノピリジン、インドール、キノリン、イソキノリ
ン、ポリ−4−ビニルピリジン、ポリ−2−ビニルピリ
ジン等)、アミジン類(例えば、モノアミジン、(例え
ば、アセトアミジン、イミダゾリン、2−メチルイミダ
ゾール、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、2
−メチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、
2−フェニル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジ
ン、イミノピペリジン、ジアザビシクロノネン、ジアザ
ビシクロウンデセン(DBU)等)、ビスあるいはトリ
スあるいはテトラアミジン、グアニジン類(例えば、水
溶性のモノグアニジン(例えば、グアニジン、ジメチル
グアニジン、テトラメチルグアニジン、2−アミノイミ
ダゾリン、2−アミノ−1,4,5,テトラヒドロピリ
ミジン等)、特開昭63−70845号公報に記載の水
不溶性のモノあるいはビスグアニジン、トリスあるいは
テトラグアニジン、4級アンモニウムの水酸化物(例え
ば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テ
トラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブ
チルアンモニウムハイドロオキサイド、トリメチルベン
ジルアンモニウムハイドロオキサイド、トリオクチルメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド、メチルピリジニ
ウムハイドロオキサイド等)などが挙げられる。
【0252】塩基プレカーサーとして、水に難溶性の塩
基性化合物の金属イオンに対する錯形成化合物を使用す
る場合には、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリ
ロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のアミノカル
ボン酸またはその塩、アミノホスホン酸またはその塩、
2−ピコリン酸、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、5
−エチル−2−ピコリン酸等のピリジルカルボン酸また
はその塩、ベンジルイミノジ酢酸、α−ピコリルイミノ
ジ酢酸等のイミノジ酢酸またはその塩等を用いることが
できる。錯形成化合物には、グアニジン等の有機塩基ま
たはカリウム等のアルカリ金属で中和した塩の使用が好
ましい。処理材料中での塩基または塩基プレカーサまた
は錯形成化合物の好ましい添加量は0.1〜20g/m
2であり、より好ましくは0.5〜10g/m2である。
基性化合物の金属イオンに対する錯形成化合物を使用す
る場合には、例えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリ
ロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のアミノカル
ボン酸またはその塩、アミノホスホン酸またはその塩、
2−ピコリン酸、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、5
−エチル−2−ピコリン酸等のピリジルカルボン酸また
はその塩、ベンジルイミノジ酢酸、α−ピコリルイミノ
ジ酢酸等のイミノジ酢酸またはその塩等を用いることが
できる。錯形成化合物には、グアニジン等の有機塩基ま
たはカリウム等のアルカリ金属で中和した塩の使用が好
ましい。処理材料中での塩基または塩基プレカーサまた
は錯形成化合物の好ましい添加量は0.1〜20g/m
2であり、より好ましくは0.5〜10g/m2である。
【0253】一方、写真感光材料に含有させる水に難溶
性の塩基性化合物としては、金属水酸化物、あるいは金
属酸化物が好ましく用いられ、これらの中で特に、水酸
化亜鉛または酸化亜鉛を用いることが好ましい。
性の塩基性化合物としては、金属水酸化物、あるいは金
属酸化物が好ましく用いられ、これらの中で特に、水酸
化亜鉛または酸化亜鉛を用いることが好ましい。
【0254】処理材料を用いて熱現像するに際、現像促
進あるいは処理用素材の転写促進、不要物の拡散促進の
目的で少量の水を用いることが好ましい。上記の如き、
水に難溶な塩基性金属化合物およびこの塩基性金属化合
物を構成する金属イオンと錯形成化合物の組合せで塩基
を発生させる方法を採用する場合には、水を用いること
が必須である。水には無機のアルカリ金属塩や有機の塩
基、低沸点溶媒、界面活性剤、カブリ防止剤、難溶性金
属塩との錯形成化合物、防黴剤、防菌剤を含ませてもよ
い。水としては一般に用いられる水であれば何を用いて
もよい。具体的には、蒸留水、水道水、井戸水、ミネラ
ルウォーター等を用いることができる。
進あるいは処理用素材の転写促進、不要物の拡散促進の
目的で少量の水を用いることが好ましい。上記の如き、
水に難溶な塩基性金属化合物およびこの塩基性金属化合
物を構成する金属イオンと錯形成化合物の組合せで塩基
を発生させる方法を採用する場合には、水を用いること
が必須である。水には無機のアルカリ金属塩や有機の塩
基、低沸点溶媒、界面活性剤、カブリ防止剤、難溶性金
属塩との錯形成化合物、防黴剤、防菌剤を含ませてもよ
い。水としては一般に用いられる水であれば何を用いて
もよい。具体的には、蒸留水、水道水、井戸水、ミネラ
ルウォーター等を用いることができる。
【0255】また、本発明の写真感光材料および処理材
料を用いる熱現像装置においては、水を使い切りで使用
してもよいし、循環し繰り返し使用してもよい。後者の
場合材料から溶出した成分を含む水を使用することにな
る。また、特開昭63−144354号公報、同63−
144355号公報、同62−38460号公報、特開
平3−210555号公報等に記載の装置や水を用いて
もよい。水の付与には、写真感光材料、処理材料または
その両者に付与する方法を用いることができる。その使
用量は、写真感光材料および処理材料の(バック層を除
く)全塗布膜を最大膨潤させるに要する量の1/10〜
1倍に相当する量である。この水を付与する方法として
は、例えば、特開昭62−253159号公報(5)
頁、特開昭63−85544号公報等に記載の方法が好
ましく用いられる。また、溶媒をマイクロカプセルに閉
じ込めたり、水和物の形で予め写真感光材料もくしは処
理材料またはその両者に内蔵させて用いることもでき
る。付与する水の温度は、前記特開昭63−85544
号公報等に記載のように30℃〜60℃であればよい。
料を用いる熱現像装置においては、水を使い切りで使用
してもよいし、循環し繰り返し使用してもよい。後者の
場合材料から溶出した成分を含む水を使用することにな
る。また、特開昭63−144354号公報、同63−
144355号公報、同62−38460号公報、特開
平3−210555号公報等に記載の装置や水を用いて
もよい。水の付与には、写真感光材料、処理材料または
その両者に付与する方法を用いることができる。その使
用量は、写真感光材料および処理材料の(バック層を除
く)全塗布膜を最大膨潤させるに要する量の1/10〜
1倍に相当する量である。この水を付与する方法として
は、例えば、特開昭62−253159号公報(5)
頁、特開昭63−85544号公報等に記載の方法が好
ましく用いられる。また、溶媒をマイクロカプセルに閉
じ込めたり、水和物の形で予め写真感光材料もくしは処
理材料またはその両者に内蔵させて用いることもでき
る。付与する水の温度は、前記特開昭63−85544
号公報等に記載のように30℃〜60℃であればよい。
【0256】本発明の写真感光材料を熱現像する際に
は、公知の加熱手段を適用することができ、例えば、加
熱されたヒートブロックや面ヒータに接触させる方式、
熱ローラや熱ドラムに接触させる方式、赤外および遠赤
外ランプヒーターなどに接触させる方式、高温に維持さ
れた雰囲気中を通過させる方式、高周波加熱方式を用い
る方式などを用いることができる。この他、写真感光材
料または受像部材の裏面にカーボンブラック層の様な発
熱導電性物質を設け、通電することにより生ずるジュー
ル熱を利用する方式を適用することもできる。この発熱
の発熱要素には、特開昭61−145544号公報等に
記載のものを利用できる。写真感光材料と処理材料を感
光層と処理層が向かい合う形で重ね合わせる方法は特開
昭62−253159号公報、特開昭61−14724
4号公報(27)頁記載の方法が適用できる。加熱温度
としては70℃〜100℃が好ましい。
は、公知の加熱手段を適用することができ、例えば、加
熱されたヒートブロックや面ヒータに接触させる方式、
熱ローラや熱ドラムに接触させる方式、赤外および遠赤
外ランプヒーターなどに接触させる方式、高温に維持さ
れた雰囲気中を通過させる方式、高周波加熱方式を用い
る方式などを用いることができる。この他、写真感光材
料または受像部材の裏面にカーボンブラック層の様な発
熱導電性物質を設け、通電することにより生ずるジュー
ル熱を利用する方式を適用することもできる。この発熱
の発熱要素には、特開昭61−145544号公報等に
記載のものを利用できる。写真感光材料と処理材料を感
光層と処理層が向かい合う形で重ね合わせる方法は特開
昭62−253159号公報、特開昭61−14724
4号公報(27)頁記載の方法が適用できる。加熱温度
としては70℃〜100℃が好ましい。
【0257】本発明の写真感光材料の処理には種々の熱
現像装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59
−75247号公報、同59−177547号公報、同
59−181353号公報、同60−18951号公
報、実開昭62−25944号公報、特願平4−277
517号明細書、同4−243072号明細書、同4−
244693号明細書、同6−164421号明細書、
同6−164422号明細書等に記載されている装置な
どが好ましく用いられる。また市販の装置としては富士
写真フィルム(株)製ピクトロスタット100、同ピク
トロスタット200、同ピクトロスタット300、同ピ
クトロスタット330、同ピクトロスタット50、同ピ
クトログラフィー3000、同ピクトログラフィー20
00などが使用できる。
現像装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59
−75247号公報、同59−177547号公報、同
59−181353号公報、同60−18951号公
報、実開昭62−25944号公報、特願平4−277
517号明細書、同4−243072号明細書、同4−
244693号明細書、同6−164421号明細書、
同6−164422号明細書等に記載されている装置な
どが好ましく用いられる。また市販の装置としては富士
写真フィルム(株)製ピクトロスタット100、同ピク
トロスタット200、同ピクトロスタット300、同ピ
クトロスタット330、同ピクトロスタット50、同ピ
クトログラフィー3000、同ピクトログラフィー20
00などが使用できる。
【0258】本発明の熱現像処理においては、処理部材
に現像停止剤を含ませておき、現像と同時に現像停止剤
を働かせてよい。ここで現像停止剤とは、適正現像後、
速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃
度を下げ現像を停止する化合物または銀および銀塩と相
互作用して現像を抑制する化合物をいう。具体的には、
加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱により共
存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、または、含
窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及びその前駆体
等が挙げられる。更に詳しくは、特開昭62−2531
59号公報(31)〜(32)頁に記載されている。ま
た、特願平6−190529号明細書等に記載のメルカ
プトカルボン酸の亜鉛塩を感光部材に含有させ、前述し
た錯形成化合物を処理部材に含有させる組合せは有利で
ある。また、同様に、ハロゲン化銀のプリントアウト防
止剤を処理部材に含ませておき、現像と同時にその機能
を発現させてもよい。プリントアウト防止剤の例として
は、特公昭54−164号公報に記載のモノハロゲン化
合物、特開昭53−46020号公報に記載のトリハロ
ゲン化合物、特開昭48−45228号公報に記載のハ
ロゲンが脂肪族炭素原子に結合する化合物、特公昭57
−8454号公報に記載のテトラブロムキシレンに代表
されるポリハロゲン化合物が挙げられる。また、英国特
許第1,005,144号明細書に記載されている1−
フェニル−5−メルカプトテトラゾールのような現像抑
制剤も有効である。また、特願平6−337531号明
細書に記載されているビオローゲン化合物も有効であ
る。プリントアウト防止剤の使用量は、好ましくは10
-4〜1モル/Aglモル、特に好ましくは10-3〜10
-1モル/Ag1モルである。
に現像停止剤を含ませておき、現像と同時に現像停止剤
を働かせてよい。ここで現像停止剤とは、適正現像後、
速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃
度を下げ現像を停止する化合物または銀および銀塩と相
互作用して現像を抑制する化合物をいう。具体的には、
加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱により共
存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、または、含
窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物及びその前駆体
等が挙げられる。更に詳しくは、特開昭62−2531
59号公報(31)〜(32)頁に記載されている。ま
た、特願平6−190529号明細書等に記載のメルカ
プトカルボン酸の亜鉛塩を感光部材に含有させ、前述し
た錯形成化合物を処理部材に含有させる組合せは有利で
ある。また、同様に、ハロゲン化銀のプリントアウト防
止剤を処理部材に含ませておき、現像と同時にその機能
を発現させてもよい。プリントアウト防止剤の例として
は、特公昭54−164号公報に記載のモノハロゲン化
合物、特開昭53−46020号公報に記載のトリハロ
ゲン化合物、特開昭48−45228号公報に記載のハ
ロゲンが脂肪族炭素原子に結合する化合物、特公昭57
−8454号公報に記載のテトラブロムキシレンに代表
されるポリハロゲン化合物が挙げられる。また、英国特
許第1,005,144号明細書に記載されている1−
フェニル−5−メルカプトテトラゾールのような現像抑
制剤も有効である。また、特願平6−337531号明
細書に記載されているビオローゲン化合物も有効であ
る。プリントアウト防止剤の使用量は、好ましくは10
-4〜1モル/Aglモル、特に好ましくは10-3〜10
-1モル/Ag1モルである。
【0259】本発明の熱現像処理においては、熱現像に
よって写真感光材料中に生成した現像銀を除去するため
に、処理材料中に銀漂白剤として作用する銀の酸化剤を
含有させておき、熱現像時にこれらの反応を生じさせる
ことができる。
よって写真感光材料中に生成した現像銀を除去するため
に、処理材料中に銀漂白剤として作用する銀の酸化剤を
含有させておき、熱現像時にこれらの反応を生じさせる
ことができる。
【0260】また、現像終了後に銀の酸化剤を含有させ
た第二の処理材料を写真感光材料と貼り合わせて現像銀
の除去を行うこともできる。しかしながら、処理時に現
像銀を漂白しない方が、処理が簡易であり好ましい。
た第二の処理材料を写真感光材料と貼り合わせて現像銀
の除去を行うこともできる。しかしながら、処理時に現
像銀を漂白しない方が、処理が簡易であり好ましい。
【0261】銀漂白剤としては、常用されている銀漂白
剤を任意に使用できる。このような銀漂白剤は、米国特
許第1,315,464号明細書、同第1,946,6
40号明細書、Photographic Chemistry Vo1.2,Chapter
30,Foundatin Press Lndon England に記載されてい
る。これらの銀漂白剤は写真銀像を効果的に酸化し、そ
して可溶化する。有用な銀漂白剤の例には、アルカリ金
属重クロム酸塩、アルカリ金属フェリシアン化物があ
る。好ましい漂白剤は、水に可溶なものであり、ニンヒ
ドリン、インダンジオン、ヘキサケトシクロヘキサン、
2,4−ジニトロ安息香酸、ベンゾキノン、ベンゼンス
ルホン酸、2,5−ジニトロ安息香酸を包含する。ま
た、金属有機錯体、例えば、シクロヘキシルジアルキル
アミノ4酢酸の第2鉄塩およびエチレンジアミン4酢酸
の第2鉄塩、クエン酸の第2鉄塩がある。
剤を任意に使用できる。このような銀漂白剤は、米国特
許第1,315,464号明細書、同第1,946,6
40号明細書、Photographic Chemistry Vo1.2,Chapter
30,Foundatin Press Lndon England に記載されてい
る。これらの銀漂白剤は写真銀像を効果的に酸化し、そ
して可溶化する。有用な銀漂白剤の例には、アルカリ金
属重クロム酸塩、アルカリ金属フェリシアン化物があ
る。好ましい漂白剤は、水に可溶なものであり、ニンヒ
ドリン、インダンジオン、ヘキサケトシクロヘキサン、
2,4−ジニトロ安息香酸、ベンゾキノン、ベンゼンス
ルホン酸、2,5−ジニトロ安息香酸を包含する。ま
た、金属有機錯体、例えば、シクロヘキシルジアルキル
アミノ4酢酸の第2鉄塩およびエチレンジアミン4酢酸
の第2鉄塩、クエン酸の第2鉄塩がある。
【0262】第二の処理材料に用いうるバインダー、支
持体、その他の添加剤に関しても、前述の写真感光材料
を現像する処理材料(第一の処理材料)と同じものを用
いることができる。銀漂白剤の塗布量は、張り合わせら
れる写真感光材料の含有銀量に応じて変えられるべきで
あり、モル数で写真感光材料の塗布銀量の0.01〜1
0倍の範囲で使用される。好ましくは0.1から3倍で
あり、さらに好ましくは0.1〜2倍である。
持体、その他の添加剤に関しても、前述の写真感光材料
を現像する処理材料(第一の処理材料)と同じものを用
いることができる。銀漂白剤の塗布量は、張り合わせら
れる写真感光材料の含有銀量に応じて変えられるべきで
あり、モル数で写真感光材料の塗布銀量の0.01〜1
0倍の範囲で使用される。好ましくは0.1から3倍で
あり、さらに好ましくは0.1〜2倍である。
【0263】また、画像形成後に不要となったハロゲン
化銀を除去するために、処理材料中に定着機能を持つ化
合物を含有させておくこともできる。このような方式の
具体的な例のひとつとしては、処理材料に物理現像核お
よびハロゲン化銀溶剤を含ませておき、加熱中に写真感
光材料のハロゲン化銀を可溶化し、処理層に固定する方
式が挙げられる。物理現像核は、写真感光材料より拡散
してきた可溶性銀塩を還元して物理現像銀に変換し、処
理層に固定させるものである。物理現像核としては、亜
鉛、水銀、鉛、カドミウム、鉄、クロム、ニッケル、
錫、コバルト、銅、ルテニウムなどの重金属、あるい
は、パラジウム、白金、銀、金等の貴金属、あるいは、
これらの硫黄、セレン、テルル等のカルコゲン化合物の
コロイド粒子等の物理現像核として公知のものはすべて
使用できる。これらの物理現像核物質は、対応する金属
イオンをアスコルビン酸、水素化ホウ素ナトリウム、ハ
イドロキノン等の還元剤で還元して、金属コロイド分散
物をつくるか、あるいは、可溶性硫化物、セレン化物ま
たはテルル化物溶液を混合して、水不溶性の金属硫化
物、金属セレン化物または金属テルル化物のコロイド分
散物をつくることによって得られる。
化銀を除去するために、処理材料中に定着機能を持つ化
合物を含有させておくこともできる。このような方式の
具体的な例のひとつとしては、処理材料に物理現像核お
よびハロゲン化銀溶剤を含ませておき、加熱中に写真感
光材料のハロゲン化銀を可溶化し、処理層に固定する方
式が挙げられる。物理現像核は、写真感光材料より拡散
してきた可溶性銀塩を還元して物理現像銀に変換し、処
理層に固定させるものである。物理現像核としては、亜
鉛、水銀、鉛、カドミウム、鉄、クロム、ニッケル、
錫、コバルト、銅、ルテニウムなどの重金属、あるい
は、パラジウム、白金、銀、金等の貴金属、あるいは、
これらの硫黄、セレン、テルル等のカルコゲン化合物の
コロイド粒子等の物理現像核として公知のものはすべて
使用できる。これらの物理現像核物質は、対応する金属
イオンをアスコルビン酸、水素化ホウ素ナトリウム、ハ
イドロキノン等の還元剤で還元して、金属コロイド分散
物をつくるか、あるいは、可溶性硫化物、セレン化物ま
たはテルル化物溶液を混合して、水不溶性の金属硫化
物、金属セレン化物または金属テルル化物のコロイド分
散物をつくることによって得られる。
【0264】これら分散物は、ゼラチンのような親水性
バインダー中で形成させるのが好ましい。コロイド銀粒
子の調製法は、米国特許第2,688,601号明細書
等に記載されている。必要に応じて、ハロゲン化銀乳剤
調製法で知られている過剰の塩を除去する脱塩法を行っ
てもよい。これらの物理現像核の大きさは、2〜200
nmの粒径のものが好ましく用いられる。これらの物理
現像核は、処理層に、通常、10-3〜100mg/
m2、好ましくは、10-2〜10mg/m2含有させる。
物理現像核は、別途調製して塗布液中に添加することも
できるが、親水性バインダーを含有する塗布液中で、例
えば、硝酸銀と硫化ナトリウム、または、塩化金と還元
剤等を反応させて作製してもよい。物理現像核として
は、銀、硫化銀、硫化パラジウム等が好ましく用いられ
る。
バインダー中で形成させるのが好ましい。コロイド銀粒
子の調製法は、米国特許第2,688,601号明細書
等に記載されている。必要に応じて、ハロゲン化銀乳剤
調製法で知られている過剰の塩を除去する脱塩法を行っ
てもよい。これらの物理現像核の大きさは、2〜200
nmの粒径のものが好ましく用いられる。これらの物理
現像核は、処理層に、通常、10-3〜100mg/
m2、好ましくは、10-2〜10mg/m2含有させる。
物理現像核は、別途調製して塗布液中に添加することも
できるが、親水性バインダーを含有する塗布液中で、例
えば、硝酸銀と硫化ナトリウム、または、塩化金と還元
剤等を反応させて作製してもよい。物理現像核として
は、銀、硫化銀、硫化パラジウム等が好ましく用いられ
る。
【0265】このような方式でハロゲン化銀の定着を行
う場合には、物理現像核を含有する層に物理現像を生じ
させ得る還元剤が存在する必要がある。非拡散性の還元
剤を用いる場合には、該層に添加する必要があるが、拡
散性の還元剤を使用する場合には、写真感光材料、処理
材料のいずれの層に還元剤が添加されていても構わな
い。このような機能をもつた還元剤としては、前述の補
助現像剤が好ましく用いられる。
う場合には、物理現像核を含有する層に物理現像を生じ
させ得る還元剤が存在する必要がある。非拡散性の還元
剤を用いる場合には、該層に添加する必要があるが、拡
散性の還元剤を使用する場合には、写真感光材料、処理
材料のいずれの層に還元剤が添加されていても構わな
い。このような機能をもつた還元剤としては、前述の補
助現像剤が好ましく用いられる。
【0266】物理現像核や還元剤を用いずにハロゲン化
銀を定着してもよい。この場合にはいわゆるハロゲン化
銀溶剤によって銀イオンに対して塩置換がおこり、感光
性のない銀塩が生成することが望まれる。
銀を定着してもよい。この場合にはいわゆるハロゲン化
銀溶剤によって銀イオンに対して塩置換がおこり、感光
性のない銀塩が生成することが望まれる。
【0267】いずれの場合においても、ハロゲン化銀溶
剤は、公知のものが使用できる。このような用途には、
一般にハロゲン化銀溶剤、定着剤として知られている化
合物を任意に好ましく用いることができる。
剤は、公知のものが使用できる。このような用途には、
一般にハロゲン化銀溶剤、定着剤として知られている化
合物を任意に好ましく用いることができる。
【0268】本発明に用いられるハロゲン化銀溶剤とし
ては、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエ
ーテル系化合物、メルカプト化合物、チオウラシル類、
及び特開平4−365037号公報11頁〜21頁や同
5−66540号公報1088頁〜1092頁に記載の
スルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合物、メソイ
オン系化合物、さらに、テトラアザインデン類、ウラシ
ル類、ベンゾトリアゾール類などの含窒素複素環化合
物、ヒダントイン類などを挙げることができる。
ては、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエ
ーテル系化合物、メルカプト化合物、チオウラシル類、
及び特開平4−365037号公報11頁〜21頁や同
5−66540号公報1088頁〜1092頁に記載の
スルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合物、メソイ
オン系化合物、さらに、テトラアザインデン類、ウラシ
ル類、ベンゾトリアゾール類などの含窒素複素環化合
物、ヒダントイン類などを挙げることができる。
【0269】いずれの場合においても、ハロゲン化銀溶
剤は、公知のものを使用できる。例えば、チオ硫酸塩、
亜硫酸塩、チオシアン酸塩、特公昭47−11386号
公報記載の1,8−ジチアオクタン、3,6−ジチアオ
クタン、2,2′−チオジエタノール、6,9−ジオキ
サ−3,12−ジチアテトラデカン−1,14−ジオー
ルのようなチオエーテル化合物、特願平6−32535
0号明細書に記載のウラシル、ヒダントインの如き5な
いし6員環のイミド環を有する化合物、メルカプト化合
物、チオウラシル類、特開平4−365037号公報1
1頁〜21頁や同5−66540号公報1088頁〜1
092頁に記載のスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環
系化合物、特開昭53−144319号公報に記載の一
般式(I)の化合物を用いることができる。アナリティ
カ・ケミカ・アクタ(AnalyticaChemica Acta)248
巻604〜614頁(1991年)に記載のトリメチル
トリアゾリウムチオレート、メソイオンチオレート化合
物も好ましい。特願平6−206331号明細書に記載
のハロゲン化銀を定着して安定化し得る化合物もハロゲ
ン化銀溶剤として使用し得る。また、これらのハロゲン
化銀溶剤を併用して用いてもよい。上記化合物の中で
も、亜硫酸塩、ウラシルやヒダントインのような5ない
し6員のイミド環を有する化合物が特に好ましい。特
に、ウラシルやヒダントインはカリウム塩として添加す
ると、処理材料の保存時の光沢低下が改善できる点で好
ましい。
剤は、公知のものを使用できる。例えば、チオ硫酸塩、
亜硫酸塩、チオシアン酸塩、特公昭47−11386号
公報記載の1,8−ジチアオクタン、3,6−ジチアオ
クタン、2,2′−チオジエタノール、6,9−ジオキ
サ−3,12−ジチアテトラデカン−1,14−ジオー
ルのようなチオエーテル化合物、特願平6−32535
0号明細書に記載のウラシル、ヒダントインの如き5な
いし6員環のイミド環を有する化合物、メルカプト化合
物、チオウラシル類、特開平4−365037号公報1
1頁〜21頁や同5−66540号公報1088頁〜1
092頁に記載のスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環
系化合物、特開昭53−144319号公報に記載の一
般式(I)の化合物を用いることができる。アナリティ
カ・ケミカ・アクタ(AnalyticaChemica Acta)248
巻604〜614頁(1991年)に記載のトリメチル
トリアゾリウムチオレート、メソイオンチオレート化合
物も好ましい。特願平6−206331号明細書に記載
のハロゲン化銀を定着して安定化し得る化合物もハロゲ
ン化銀溶剤として使用し得る。また、これらのハロゲン
化銀溶剤を併用して用いてもよい。上記化合物の中で
も、亜硫酸塩、ウラシルやヒダントインのような5ない
し6員のイミド環を有する化合物が特に好ましい。特
に、ウラシルやヒダントインはカリウム塩として添加す
ると、処理材料の保存時の光沢低下が改善できる点で好
ましい。
【0270】処理層中の全ハロゲン化銀溶剤の含有量
は、0.01〜100ミリモル/m2であり、好ましく
は、0.1〜50ミリモル/m2である。より好ましく
は、1〜30ミリモル/m2である。写真感光材料の塗
布銀量に対してモル比で、1/20〜20倍、好ましく
は1/10〜10倍、より好ましくは、1/3〜3倍で
ある。ハロゲン化銀溶剤は、水、メタノール、エタノー
ル、アセトン、ジメチルホルムアミド、メチルプロピル
グリコール等の溶媒或いはアルカリまたは酸性水溶液に
溶解させて塗布液に添加してもよいし、固体微粒子分散
させて塗布液に添加してもよい。
は、0.01〜100ミリモル/m2であり、好ましく
は、0.1〜50ミリモル/m2である。より好ましく
は、1〜30ミリモル/m2である。写真感光材料の塗
布銀量に対してモル比で、1/20〜20倍、好ましく
は1/10〜10倍、より好ましくは、1/3〜3倍で
ある。ハロゲン化銀溶剤は、水、メタノール、エタノー
ル、アセトン、ジメチルホルムアミド、メチルプロピル
グリコール等の溶媒或いはアルカリまたは酸性水溶液に
溶解させて塗布液に添加してもよいし、固体微粒子分散
させて塗布液に添加してもよい。
【0271】処理材料は最低一つのタイミング層を有す
ることができる。このタイミング層は、所望とするハロ
ゲン化銀と現像主薬、さらにカプラーとの反応が実質的
に完了するまでの間、漂白反応や定着反応を遅延させる
ことを目的とするものである。タイミング層は、ゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、または、ポリビニルアルコ
ール−ポリビニルアセテートからなることができる。こ
の層はまた、例えば、米国特許第4,056,394号
明細書、同第4,061,496号明細書および同第
4,229,516号明細書に記載されているようなバ
リアータイミング層であってもよい。
ることができる。このタイミング層は、所望とするハロ
ゲン化銀と現像主薬、さらにカプラーとの反応が実質的
に完了するまでの間、漂白反応や定着反応を遅延させる
ことを目的とするものである。タイミング層は、ゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、または、ポリビニルアルコ
ール−ポリビニルアセテートからなることができる。こ
の層はまた、例えば、米国特許第4,056,394号
明細書、同第4,061,496号明細書および同第
4,229,516号明細書に記載されているようなバ
リアータイミング層であってもよい。
【0272】本発明の熱現像処理においては、発色現像
を行うための処理材料、および、漂白および/または定
着を行うための処理材料(以下、第2処理材料と呼ぶ)
など機能を分離した2つ以上の処理材料を、順次写真感
光材料と重ね合わせて加熱処理を行うことも可能であ
る。この場合には、現像用の処理材料には上で述べたよ
うな、漂白や定着機能をもつ化合物は含有されないのが
好ましい。
を行うための処理材料、および、漂白および/または定
着を行うための処理材料(以下、第2処理材料と呼ぶ)
など機能を分離した2つ以上の処理材料を、順次写真感
光材料と重ね合わせて加熱処理を行うことも可能であ
る。この場合には、現像用の処理材料には上で述べたよ
うな、漂白や定着機能をもつ化合物は含有されないのが
好ましい。
【0273】写真感光材料は現像用処理材料と重ね合わ
せて加熱処理された後、第2処理材料を用いて漂白する
ために、写真感光材料及び第2処理材料が、それぞれ感
光性層と処理層を向かい合わせて重ね合わされる。この
とき予め、双方のバック層を除く全塗布膜を最大膨潤さ
せるに要する量の0.1から1倍に相当する水を写真感
光材料または第2処理材料を与えておく。この状態で、
40℃から100℃の温度で5秒から60秒間加熱する
ことにより、漂白処理や定着処理が施される。水の量、
水の種類、水の付与方法、および写真感光材料と処理材
料を重ね合わせる方法については現像用の処理材料と同
様のものを用いることができる。
せて加熱処理された後、第2処理材料を用いて漂白する
ために、写真感光材料及び第2処理材料が、それぞれ感
光性層と処理層を向かい合わせて重ね合わされる。この
とき予め、双方のバック層を除く全塗布膜を最大膨潤さ
せるに要する量の0.1から1倍に相当する水を写真感
光材料または第2処理材料を与えておく。この状態で、
40℃から100℃の温度で5秒から60秒間加熱する
ことにより、漂白処理や定着処理が施される。水の量、
水の種類、水の付与方法、および写真感光材料と処理材
料を重ね合わせる方法については現像用の処理材料と同
様のものを用いることができる。
【0274】本発明の写真感光材料を処理後、長期間に
渡って保管あるいは鑑賞する目的で用いるためには、上
述の漂白処理や定着処理を行うことが好ましい。しか
し、後述のように、本発明の写真感光材料を処理後直ち
にスキャナー等で読取り、電子画像に変換する目的で用
いる場合には、漂白処理や定着処理は必ずしも必要では
ない。しかし、通常は定着処理は行うのが好ましい。こ
れは残存するハロゲン化銀が可視波長域に吸収を持つた
め、スキャナー読取り時にノイズ源となって得られる電
子画像に悪影響を与えることがあるからである。定着処
理をおこなわず、現像だけの簡易な処理を実現するため
には、前述の平板状ハロゲン化銀粒子や塩化銀粒子を用
いることが好ましい。特に塩化銀平板状粒子を用いるこ
とが好ましい。
渡って保管あるいは鑑賞する目的で用いるためには、上
述の漂白処理や定着処理を行うことが好ましい。しか
し、後述のように、本発明の写真感光材料を処理後直ち
にスキャナー等で読取り、電子画像に変換する目的で用
いる場合には、漂白処理や定着処理は必ずしも必要では
ない。しかし、通常は定着処理は行うのが好ましい。こ
れは残存するハロゲン化銀が可視波長域に吸収を持つた
め、スキャナー読取り時にノイズ源となって得られる電
子画像に悪影響を与えることがあるからである。定着処
理をおこなわず、現像だけの簡易な処理を実現するため
には、前述の平板状ハロゲン化銀粒子や塩化銀粒子を用
いることが好ましい。特に塩化銀平板状粒子を用いるこ
とが好ましい。
【0275】本発明の写真感光材料および処理材料に
は、塗布助剤として、あるいは、剥離性改良、スベリ性
改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤
を使用することができる。界面活性剤の具体例は、公知
技術第5号(1991年3月22日、アズテック有限会
社発行)の136〜138頁、特開昭62−17346
3号公報、同62−183457号公報等に記載されて
いる。
は、塗布助剤として、あるいは、剥離性改良、スベリ性
改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤
を使用することができる。界面活性剤の具体例は、公知
技術第5号(1991年3月22日、アズテック有限会
社発行)の136〜138頁、特開昭62−17346
3号公報、同62−183457号公報等に記載されて
いる。
【0276】写真感光材料には、スベリ性防止、帯電防
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
てもよい。有機フロオロ化合物の代表例としては、特公
昭57−9053号公報第8〜17欄、特開昭61−2
0944号公報、同62−135826号公報等に記載
されているフッ素系界面活性剤またはフッ素油などのオ
イル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂な
どの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物
が挙げられる。
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
てもよい。有機フロオロ化合物の代表例としては、特公
昭57−9053号公報第8〜17欄、特開昭61−2
0944号公報、同62−135826号公報等に記載
されているフッ素系界面活性剤またはフッ素油などのオ
イル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂な
どの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物
が挙げられる。
【0277】写真感光材料および処理材料には滑り性が
あることが好ましい。滑り性を与える滑り剤は感光層
面、バック面ともに用いることが好ましい。好ましい滑
り性としては、動摩擦係数で0.25以下0.01以上
である。この時の測定は直径5mmのステンレス球に対
し、60cm/分で搬送した時の値を表す(25℃、6
0%RH)。この評価では、相手材として感光層面に置
き換えてもほぼ同レベルの値となる。使用可能な滑り剤
としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂肪酸アミ
ド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アルコールと
のエステル等であり、ポリオルガノシロキサンとして
は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン等を用いることができる。添加層としては
乳剤層側の最外層やバック層が好ましい。滑り剤として
は、特に、ポリジメチルシロキサンや長鎖アルキル基を
有するエステルが好ましい。
あることが好ましい。滑り性を与える滑り剤は感光層
面、バック面ともに用いることが好ましい。好ましい滑
り性としては、動摩擦係数で0.25以下0.01以上
である。この時の測定は直径5mmのステンレス球に対
し、60cm/分で搬送した時の値を表す(25℃、6
0%RH)。この評価では、相手材として感光層面に置
き換えてもほぼ同レベルの値となる。使用可能な滑り剤
としては、ポリオルガノシロキサン、高級脂肪酸アミ
ド、高級脂肪酸金属塩、高級脂肪酸と高級アルコールと
のエステル等であり、ポリオルガノシロキサンとして
は、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリスチリルメチルシロキサン、ポリメチルフェニ
ルシロキサン等を用いることができる。添加層としては
乳剤層側の最外層やバック層が好ましい。滑り剤として
は、特に、ポリジメチルシロキサンや長鎖アルキル基を
有するエステルが好ましい。
【0278】また、本発明の写真感光材料および処理材
料においては、帯電防止剤が好ましく用いられる。それ
らの帯電防止剤としては、カルボン酸及びカルボン酸
塩、スルホン酸塩を含む高分子、カチオン性高分子、イ
オン性界面活性剤化合物を挙げることができる。帯電防
止剤として最も好ましいものは、ZnO、TiO2、S
nO2、Al2O3、In2O3、SiO2、MgO、Ba
O、MoO3、V2O5の中から選ばれた少くとも1種の
体積抵抗率が107Ω・cm以下、より好ましくは105
Ω・cm以下である粒子サイズ0.001〜1.0μm
の結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微
粒子、更には、ゾル状の金属酸化物あるいはこれらの複
合酸化物の微粒子である。写真感光材料への含有量とし
ては5〜500mg/m2が好ましく、特に好ましくは
10〜350mg/m2である。導電性の結晶性酸化物
またはその複合酸化物とバインダーの量の比は1/30
0〜100/1が好ましく、より好ましくは1/100
〜100/5である。
料においては、帯電防止剤が好ましく用いられる。それ
らの帯電防止剤としては、カルボン酸及びカルボン酸
塩、スルホン酸塩を含む高分子、カチオン性高分子、イ
オン性界面活性剤化合物を挙げることができる。帯電防
止剤として最も好ましいものは、ZnO、TiO2、S
nO2、Al2O3、In2O3、SiO2、MgO、Ba
O、MoO3、V2O5の中から選ばれた少くとも1種の
体積抵抗率が107Ω・cm以下、より好ましくは105
Ω・cm以下である粒子サイズ0.001〜1.0μm
の結晶性の金属酸化物あるいはこれらの複合酸化物の微
粒子、更には、ゾル状の金属酸化物あるいはこれらの複
合酸化物の微粒子である。写真感光材料への含有量とし
ては5〜500mg/m2が好ましく、特に好ましくは
10〜350mg/m2である。導電性の結晶性酸化物
またはその複合酸化物とバインダーの量の比は1/30
0〜100/1が好ましく、より好ましくは1/100
〜100/5である。
【0279】写真感光材料および処理材料の構成(バッ
ク層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防
止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良
の目的で種々のポリマーラテックスを含有させることが
できる。具体的には、特開昭62−245258号公
報、同62−136648号公報、同62−11006
6号公報等に記載のポリマーラテックスのいずれも使用
できる。特に、ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリ
マーラテックスを媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを
防止することができ、また、ガラス転移点が高いポリマ
ーラテックスをバック層に用いるとカール防止効果が得
られる。
ク層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防
止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良
の目的で種々のポリマーラテックスを含有させることが
できる。具体的には、特開昭62−245258号公
報、同62−136648号公報、同62−11006
6号公報等に記載のポリマーラテックスのいずれも使用
できる。特に、ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリ
マーラテックスを媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを
防止することができ、また、ガラス転移点が高いポリマ
ーラテックスをバック層に用いるとカール防止効果が得
られる。
【0280】本発明の写真感光材料および処理材料に
は、マット剤を用いることが好ましい。マット剤は、乳
剤面、バック面のどちらに用いてもよいが、乳剤側の最
外層に添加するのが特に好ましい。
は、マット剤を用いることが好ましい。マット剤は、乳
剤面、バック面のどちらに用いてもよいが、乳剤側の最
外層に添加するのが特に好ましい。
【0281】マット剤は処理液可溶性でも処理液不溶性
でもよいが、好ましくは両者を併用することである。例
えば、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレー
トとメタクリル酸の共重合体(メチルメタクリレート/
メタクリル酸=9/1または5/5(モル比))、ポリ
スチレン粒子などが好ましい。平均粒径としては0.8
〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭い方が好まし
く、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90
%以上が含有されるのが好ましい。また、マット性を高
めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添加するこ
とも好ましく、例えば、ポリメチルメタクリレート
(0.2μm)、メチルメタクリレートとメタクリル酸
の共重合体(メチルメタクリレート/メタクリル酸=9
/1(モル比))(0.3μm))、ポリスチレン粒子
(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μm)
が挙げられる。具体的には、特開昭61−88256号
公報(29)頁に記載されている。その他、ベンゾグア
ナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS
樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号公報、同
63−274952号公報に記載のビーズがある。その
他、前記リサーチ・ディスクロージャー記載の化合物が
使用できる。
でもよいが、好ましくは両者を併用することである。例
えば、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレー
トとメタクリル酸の共重合体(メチルメタクリレート/
メタクリル酸=9/1または5/5(モル比))、ポリ
スチレン粒子などが好ましい。平均粒径としては0.8
〜10μmが好ましく、その粒径分布も狭い方が好まし
く、平均粒径の0.9〜1.1倍の間に全粒子数の90
%以上が含有されるのが好ましい。また、マット性を高
めるために0.8μm以下の微粒子を同時に添加するこ
とも好ましく、例えば、ポリメチルメタクリレート
(0.2μm)、メチルメタクリレートとメタクリル酸
の共重合体(メチルメタクリレート/メタクリル酸=9
/1(モル比))(0.3μm))、ポリスチレン粒子
(0.25μm)、コロイダルシリカ(0.03μm)
が挙げられる。具体的には、特開昭61−88256号
公報(29)頁に記載されている。その他、ベンゾグア
ナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS
樹脂ビーズなどの特開昭63−274944号公報、同
63−274952号公報に記載のビーズがある。その
他、前記リサーチ・ディスクロージャー記載の化合物が
使用できる。
【0282】本発明の写真感光材料は、フィルムパトロ
ーネに装填して使用することができる。フィルムパトロ
ーネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよい。好
ましいプラスチック材料は、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどであ
る。
ーネに装填して使用することができる。フィルムパトロ
ーネの主材料は金属でも合成プラスチックでもよい。好
ましいプラスチック材料は、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリフェニルエーテルなどであ
る。
【0283】パトローネには、各種の帯電防止剤を含有
させることができ、帯電防止剤としては、カーボンブラ
ック、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオン、カチオン
及びベタイン系界面活性剤又はポリマー等を好ましく用
いることができる。帯電防止されたパトローネは、特開
平1−312537号公報、同1−312538号公報
に記載されている。特に、25℃、25%RHでの抵抗
を1012Ω以下とすることが好ましい。
させることができ、帯電防止剤としては、カーボンブラ
ック、金属酸化物粒子、ノニオン、アニオン、カチオン
及びベタイン系界面活性剤又はポリマー等を好ましく用
いることができる。帯電防止されたパトローネは、特開
平1−312537号公報、同1−312538号公報
に記載されている。特に、25℃、25%RHでの抵抗
を1012Ω以下とすることが好ましい。
【0284】通常、プラスチックパトローネは、遮光性
を付与するためにカーボンブラックや顔料などを練り込
んだプラスチックを使って製作される。パトローネのサ
イズは135サイズでもよいし、カメラの小型化をはか
るには、135サイズの25mmのカートリッジの径を
22mm以下とすることも有効であり、パトローネの容
積を、30cm3以下、好ましくは25cm3以下とする
ことも好ましい。また、パトローネに使用されるプラス
チックの重量は5g〜15gが好ましい。
を付与するためにカーボンブラックや顔料などを練り込
んだプラスチックを使って製作される。パトローネのサ
イズは135サイズでもよいし、カメラの小型化をはか
るには、135サイズの25mmのカートリッジの径を
22mm以下とすることも有効であり、パトローネの容
積を、30cm3以下、好ましくは25cm3以下とする
ことも好ましい。また、パトローネに使用されるプラス
チックの重量は5g〜15gが好ましい。
【0285】更に、パトローネはスプールを回転してフ
ィルムを送り出すパトローネでもよいし、フィルム先端
がパトローネ本体内に収納され、スプール軸をフィルム
送り出し方向に回転させることによってフィルム先端を
パトローネのポート部から外部に送り出す構造でもよ
い。これらは米国特許第4,834,306号明細書、
同第5,226,613号明細書に開示されている。
ィルムを送り出すパトローネでもよいし、フィルム先端
がパトローネ本体内に収納され、スプール軸をフィルム
送り出し方向に回転させることによってフィルム先端を
パトローネのポート部から外部に送り出す構造でもよ
い。これらは米国特許第4,834,306号明細書、
同第5,226,613号明細書に開示されている。
【0286】本発明の写真感光材料は一般に市販されて
いるレンズ付きフィルムユニットに装填して用いること
ができる。また、本発明の写真感光材料は、特願平10
−158427号明細書、同10−170624号明細
書、同10−188984号明細書に記載のレンズ付き
フィルムユニットに装填しても好ましく用いることがで
きる。
いるレンズ付きフィルムユニットに装填して用いること
ができる。また、本発明の写真感光材料は、特願平10
−158427号明細書、同10−170624号明細
書、同10−188984号明細書に記載のレンズ付き
フィルムユニットに装填しても好ましく用いることがで
きる。
【0287】本発明の写真感光材料を撮影用写真感光材
料として用いる場合、カメラ等を用いて風景や人物など
を直接撮影するのが一般的である。上記のようなレンズ
付きフィルムユニットに装填されて用いられる場合もこ
れに類する。そのほか、本発明の写真感光材料は、プリ
ンターや引伸機等を用いてリバーサルフィルムやネガフ
ィルムを通して露光する方法、複写機の露光装置等を用
いて、原画をスリットなどを通して走査露光する方法、
画像情報からの電気信号によって発効ダイオード、各種
レーザー(レーザーダイオード、ガスレーザーなど)な
どを発光させ走査露光する方法(特開平2−12962
5号公報、特願平3−338182号明細書、同4−9
388号明細書、同4−281442号明細書等に記載
の方法)、画像情報をCRT、液晶ディスプレー、エレ
クトロルミネッセンスディスプレー、プラズマディスプ
レーなどの画像表示装置に出力し、直接または光学系を
介して露光する方法などにも用いられる。
料として用いる場合、カメラ等を用いて風景や人物など
を直接撮影するのが一般的である。上記のようなレンズ
付きフィルムユニットに装填されて用いられる場合もこ
れに類する。そのほか、本発明の写真感光材料は、プリ
ンターや引伸機等を用いてリバーサルフィルムやネガフ
ィルムを通して露光する方法、複写機の露光装置等を用
いて、原画をスリットなどを通して走査露光する方法、
画像情報からの電気信号によって発効ダイオード、各種
レーザー(レーザーダイオード、ガスレーザーなど)な
どを発光させ走査露光する方法(特開平2−12962
5号公報、特願平3−338182号明細書、同4−9
388号明細書、同4−281442号明細書等に記載
の方法)、画像情報をCRT、液晶ディスプレー、エレ
クトロルミネッセンスディスプレー、プラズマディスプ
レーなどの画像表示装置に出力し、直接または光学系を
介して露光する方法などにも用いられる。
【0288】写真感光材料へ画像を記録する光源として
は、上記のように自然光、タングステンランプ、発光ダ
イオード、レーザー光源、CRT光源などの米国特許第
4,500,626号明細書第56欄、特開平2−53
378号公報、同2−54672号公報に記載の光源や
露光方法を用いることができる。また、レーザー光等の
コヒーレントな光源を非線形光学材料を用いた波長変換
素子によって波長変換素し、画像露光することもでき
る。ここで非線形光学材料とは、レーザー光のような強
い光電界を与えたときに現れる分極と電界との非線形性
を発現可能な材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二
水素カリウム(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4
などに代表される無機化合物や、尿素誘導体、ニトロア
ニリン誘導体、例えば、3−メチル−4−ニトロピリジ
ン−N−オキシド(POM)のようなニトロピリジン−
N−オキシド誘導体、特開昭61−53462号公報、
同62−210432号公報に記載の化合物を好ましく
用いることができる。波長変換素子の形態としては、単
結晶光導波路型、ファイバー型等が知られており、その
何れもが有用である。
は、上記のように自然光、タングステンランプ、発光ダ
イオード、レーザー光源、CRT光源などの米国特許第
4,500,626号明細書第56欄、特開平2−53
378号公報、同2−54672号公報に記載の光源や
露光方法を用いることができる。また、レーザー光等の
コヒーレントな光源を非線形光学材料を用いた波長変換
素子によって波長変換素し、画像露光することもでき
る。ここで非線形光学材料とは、レーザー光のような強
い光電界を与えたときに現れる分極と電界との非線形性
を発現可能な材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二
水素カリウム(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4
などに代表される無機化合物や、尿素誘導体、ニトロア
ニリン誘導体、例えば、3−メチル−4−ニトロピリジ
ン−N−オキシド(POM)のようなニトロピリジン−
N−オキシド誘導体、特開昭61−53462号公報、
同62−210432号公報に記載の化合物を好ましく
用いることができる。波長変換素子の形態としては、単
結晶光導波路型、ファイバー型等が知られており、その
何れもが有用である。
【0289】また、画像情報には、ビデオカメラ、電子
スチルカメラ等から得られる画像信号、日本テレビジョ
ン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原画
をスキャナー等で多数の画素に分割して得た画像信号、
CG、CADで代表されるコンピューターを用いて作成
された画像信号を利用できる。
スチルカメラ等から得られる画像信号、日本テレビジョ
ン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、原画
をスキャナー等で多数の画素に分割して得た画像信号、
CG、CADで代表されるコンピューターを用いて作成
された画像信号を利用できる。
【0290】本発明の写真感光材料を用いて得られた画
像は、スキャナー等を用いて読み取り、電子画像情報に
変換することができる。本発明において、スキャナーと
は画像を光学的に走査して反射または透過の光学濃度を
画像情報に変換する装置である。走査する際には、スキ
ャナーの光学部分を画像の移動方向とは異なった方向に
移動させることによって画像の必要な領域を走査するこ
とが推奨されるが、画像を固定してスキャナーの光学部
分のみを移動させたり、画像のみを移動させてスキャナ
ーの光学部分を固定してもよい。また、これらの組み合
わせであってもよい。
像は、スキャナー等を用いて読み取り、電子画像情報に
変換することができる。本発明において、スキャナーと
は画像を光学的に走査して反射または透過の光学濃度を
画像情報に変換する装置である。走査する際には、スキ
ャナーの光学部分を画像の移動方向とは異なった方向に
移動させることによって画像の必要な領域を走査するこ
とが推奨されるが、画像を固定してスキャナーの光学部
分のみを移動させたり、画像のみを移動させてスキャナ
ーの光学部分を固定してもよい。また、これらの組み合
わせであってもよい。
【0291】カラー画像の画像情報を読み取る場合に
は、少なくとも3つの各々の色素の光吸収域に対応する
波長領域の光を用い、全面照射してあるいはスリット走
査してその反射光あるいは透過光の光量を測定する方法
が用いられる。この場合、拡散光を用いた方が、平行光
を用いるより、フィルムのマット剤、傷なとの情報が除
去できるので好ましい。また、受光部には、半導体イメ
ージセンサー(例えば、エリア型CCDまたはCCDラ
インセンサー)を用いているのが好ましい。また、画像
読み取り時に、処理シートを存在させても構わない。
は、少なくとも3つの各々の色素の光吸収域に対応する
波長領域の光を用い、全面照射してあるいはスリット走
査してその反射光あるいは透過光の光量を測定する方法
が用いられる。この場合、拡散光を用いた方が、平行光
を用いるより、フィルムのマット剤、傷なとの情報が除
去できるので好ましい。また、受光部には、半導体イメ
ージセンサー(例えば、エリア型CCDまたはCCDラ
インセンサー)を用いているのが好ましい。また、画像
読み取り時に、処理シートを存在させても構わない。
【0292】このようにして得られた画像データは、各
種画像表示装置を用いて見ることがでる。画像表示装置
としては、カラーもしくはモノクロCRT、液晶ディス
プレイ、プラズマ発光ディスプレイ、ELディスプレイ
など、任意の装置が用いられる。
種画像表示装置を用いて見ることがでる。画像表示装置
としては、カラーもしくはモノクロCRT、液晶ディス
プレイ、プラズマ発光ディスプレイ、ELディスプレイ
など、任意の装置が用いられる。
【0293】本発明ではこのようにして読み取られた画
像信号を出力して、別の記録材料上に画像を形成するこ
とができる。別の記録材料上に画像を形成するには、各
種ハードコピー装置が用いられる。ハードコピー装置に
は、例えば、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、
電子写真方式、サイカラー方式、サーモオートクロム方
式、ハロゲン化銀熱現像方式など様々な方式が用いられ
る。また、ハロゲン化銀カラーペーパー等のハロゲン化
銀写真感光材料を用いて画像を形成することもできる。
いずれの方法でも本発明の効果は充分に発揮される。
像信号を出力して、別の記録材料上に画像を形成するこ
とができる。別の記録材料上に画像を形成するには、各
種ハードコピー装置が用いられる。ハードコピー装置に
は、例えば、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、
電子写真方式、サイカラー方式、サーモオートクロム方
式、ハロゲン化銀熱現像方式など様々な方式が用いられ
る。また、ハロゲン化銀カラーペーパー等のハロゲン化
銀写真感光材料を用いて画像を形成することもできる。
いずれの方法でも本発明の効果は充分に発揮される。
【0294】本発明は、現像によって得られた画像情報
をデジタルデータとして取り込む場合に、優れた効果を
有しているが、従来の方法である撮影した情報をカラー
ペーパーのようなプリント材料にアナログ的に光学露光
して使用することもできる。
をデジタルデータとして取り込む場合に、優れた効果を
有しているが、従来の方法である撮影した情報をカラー
ペーパーのようなプリント材料にアナログ的に光学露光
して使用することもできる。
【0295】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0296】以下のようにして、黄色コロイド銀、黒色
コロイド銀及び本発明の固体分散染料の耐拡散性及び脱
色性を評価した。
コロイド銀及び本発明の固体分散染料の耐拡散性及び脱
色性を評価した。
【0297】〈試料101の作製〉下引済透明PENベ
ース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の第1層〜第
3層を順次塗設して、試料101を作製した。各素材の
添加量は1m2当りの塗設量としてmg/m2の単位で示
した。 第1層 添加量(mg/m2 ) ゼラチン 3000 水酸化亜鉛 690 界面活性剤(SU−4) 90 硬膜剤(H−2) 45 第2層 ゼラチン 1800 黄色コロイド銀 200 界面活性剤(SU−3) 1 増粘剤(V−2) 8 第3層 ゼラチン 600 マット剤(PM−2) 40 防黴剤(F−1) 1 界面活性剤(SU−3) 2 硬膜剤(H−1) 30 滑り剤(WAX−1) 40
ース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の第1層〜第
3層を順次塗設して、試料101を作製した。各素材の
添加量は1m2当りの塗設量としてmg/m2の単位で示
した。 第1層 添加量(mg/m2 ) ゼラチン 3000 水酸化亜鉛 690 界面活性剤(SU−4) 90 硬膜剤(H−2) 45 第2層 ゼラチン 1800 黄色コロイド銀 200 界面活性剤(SU−3) 1 増粘剤(V−2) 8 第3層 ゼラチン 600 マット剤(PM−2) 40 防黴剤(F−1) 1 界面活性剤(SU−3) 2 硬膜剤(H−1) 30 滑り剤(WAX−1) 40
【0298】試料101の第2層の黄色コロイド銀に代
え、表3に記載の黒色コロイド銀、比較染料及び本発明
の固体分散染料を添加した試料102〜120を作製し
た。
え、表3に記載の黒色コロイド銀、比較染料及び本発明
の固体分散染料を添加した試料102〜120を作製し
た。
【0299】なお、用いた本発明の固体分散染料及び比
較染料1〜8は、下記により調製した分散物として添加
した。 (本発明の固体分散染料及び比較染料4〜8の分散物の
調製)WO88/04794号明細書に記載された方法
に準じて作製した。即ち、60mLのスクリュウキャッ
プ容器に、水21.7mLおよび界面活性剤Trito
n X−200(Rohm&Haas社製)の6.7%
溶液2.65gとを入れ、この溶液に乳鉢にて粉末化し
た染料1.0gを入れ、酸化ジルコニウムビーズ(2m
m径)40mLを添加した。キャップを閉めてボールミ
ルに置き、室温で4日間分散したのち、12.5%ゼラ
チン水溶液8.0gを加えてよく混合し、酸化ジルコニ
ウムビーズを濾過してのぞき、染料の固体微粒子分散物
を得た。
較染料1〜8は、下記により調製した分散物として添加
した。 (本発明の固体分散染料及び比較染料4〜8の分散物の
調製)WO88/04794号明細書に記載された方法
に準じて作製した。即ち、60mLのスクリュウキャッ
プ容器に、水21.7mLおよび界面活性剤Trito
n X−200(Rohm&Haas社製)の6.7%
溶液2.65gとを入れ、この溶液に乳鉢にて粉末化し
た染料1.0gを入れ、酸化ジルコニウムビーズ(2m
m径)40mLを添加した。キャップを閉めてボールミ
ルに置き、室温で4日間分散したのち、12.5%ゼラ
チン水溶液8.0gを加えてよく混合し、酸化ジルコニ
ウムビーズを濾過してのぞき、染料の固体微粒子分散物
を得た。
【0300】(比較染料1〜3の分散物の調製)染料と
顕色剤及び必要に応じて高沸点有機溶媒を秤量し、酢酸
エチルを加え、約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液と
し、この溶液に対し、界面活性剤(SU−3)及びゼラ
チン液を加え、ホモジナイザーで分散し、染料分散物を
得た。
顕色剤及び必要に応じて高沸点有機溶媒を秤量し、酢酸
エチルを加え、約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液と
し、この溶液に対し、界面活性剤(SU−3)及びゼラ
チン液を加え、ホモジナイザーで分散し、染料分散物を
得た。
【0301】染料、顕色剤、高沸点有機溶媒及び酢酸エ
チルの使用量を表2に示す。
チルの使用量を表2に示す。
【0302】
【表2】
【0303】〈処理シートP−1の作製〉下引済透明P
ENベース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の第1
層〜第4層を順次塗設して、処理シートP−1を作製し
た。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてmg/
m2の単位で示した。
ENベース(厚さ85μm)上に以下に示す組成の第1
層〜第4層を順次塗設して、処理シートP−1を作製し
た。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてmg/
m2の単位で示した。
【0304】 第1層 添加量(mg/m2) ゼラチン 280 水溶性ポリマー(PS−2) 12 界面活性剤(SU−3) 14 硬膜剤(H−5) 185 第2層 ゼラチン 2400 水溶性ポリマー(PS−3) 360 水溶性ポリマー(PS−1) 700 水溶性ポリマー(PS−4) 600 高沸点溶媒(OIL−3) 2000 ピコリン酸グアニジン 2910 キノリン酸カリウム 225 キノリン酸ナトリウム 180 界面活性剤(SU−3) 24 第3層 ゼラチン 240 水溶性ポリマー(PS−1) 24 硬膜剤(H−5) 180 界面活性剤(SU−3) 9 第4層 ゼラチン 220 水溶性ポリマ−(PS−2) 60 水溶性ポリマー(PS−3) 200 硝酸カリウム 12 マット剤(PM−2) 10 界面活性剤(SU−3) 7 界面活性剤(SU−5) 7 界面活性剤(SU−6) 10
【0305】
【化59】
【0306】
【化60】
【0307】
【化61】
【0308】
【化62】
【0309】
【化63】
【0310】
【化64】 〈試料の評価〉上記のようにして作製された試料101
〜120の表面に40℃の温水を15mL/m2付与
し、処理シートP−1を互いの膜面どうしが重り合うよ
うに重ね合わせた後、ヒートドラムを用い、80℃で3
0秒間熱現像した。処理後、試料を剥離し、得られた試
料について、下記により、脱色性(残色)及び耐拡散性
を評価した。得られた結果を表3に示す。
〜120の表面に40℃の温水を15mL/m2付与
し、処理シートP−1を互いの膜面どうしが重り合うよ
うに重ね合わせた後、ヒートドラムを用い、80℃で3
0秒間熱現像した。処理後、試料を剥離し、得られた試
料について、下記により、脱色性(残色)及び耐拡散性
を評価した。得られた結果を表3に示す。
【0311】〈脱色性の評価〉現像処理前、現像後の各
試料の可視スペクトルを測定し、吸収極大波長における
吸光度から下記により脱色率(%)を求めた。
試料の可視スペクトルを測定し、吸収極大波長における
吸光度から下記により脱色率(%)を求めた。
【0312】 脱色率(%)=〔(E1−E2)/E1〕×100 (E1は現像処理前の吸光度、E2は現像処理後の吸光度
を表す。)
を表す。)
【0313】〈耐拡散性の評価〉未現像の試料をpH
7.0の緩衝液に10分間浸漬した後乾燥した。緩衝液
に浸漬する前、浸漬後の各試料の可視スペクトルを測定
し、吸収極大波長における吸光度から下記により耐拡散
性(%)を求めた。
7.0の緩衝液に10分間浸漬した後乾燥した。緩衝液
に浸漬する前、浸漬後の各試料の可視スペクトルを測定
し、吸収極大波長における吸光度から下記により耐拡散
性(%)を求めた。
【0314】耐拡散性(%)=(E3/E4)×100 (E3は緩衝液に浸透する前の吸光度、E4は緩衝液に浸
透後の吸光度を表す。)
透後の吸光度を表す。)
【0315】
【表3】 表3の結果から明らかなように、黄色コロイド銀、黒色
コロイド銀は、耐拡散性は良好であるが、熱現像処理後
の脱色性が劣悪であった。また、比較染料1、2、3
は、熱現像処理後の脱色性は許容できないレベルにあ
り、比較染料4〜8は、耐拡散性、脱色性ともに不十分
であるのに対し、本発明の固体分散染料は、耐拡散性及
び脱色性ともに良好であった。
コロイド銀は、耐拡散性は良好であるが、熱現像処理後
の脱色性が劣悪であった。また、比較染料1、2、3
は、熱現像処理後の脱色性は許容できないレベルにあ
り、比較染料4〜8は、耐拡散性、脱色性ともに不十分
であるのに対し、本発明の固体分散染料は、耐拡散性及
び脱色性ともに良好であった。
【0316】実施例1 (種乳剤T−1の調製)特開昭62−160128号公
報に記載の撹拌装置を用い、30℃で激しく撹拌したA
−1液にE−1液を添加し、その後、B−1液とC−1
液とをダブルジェット法により各々279mLを1分間
定速で添加し、ハロゲン化銀核の生成を行った。
報に記載の撹拌装置を用い、30℃で激しく撹拌したA
−1液にE−1液を添加し、その後、B−1液とC−1
液とをダブルジェット法により各々279mLを1分間
定速で添加し、ハロゲン化銀核の生成を行った。
【0317】その後、D−1液を添加し、31分かけて
温度を60℃に上げ、さらにG−1液を添加し、H−1
液でpHを9.3に調整し、6.5分間熟成を行った。
その後、F−1液でpHを5.8に調整し、残りのB−
1液とC−1液とをダブルジェット法により37分で加
速添加し、直ちに常法にて脱塩を行った。この種乳剤を
電子顕微鏡にて観察したところ、互いに平行な2枚の双
晶面をもつECD(投影面積円換算粒径)=0.72μ
m、粒径分布の変動係数16%の単分散平板種乳剤であ
った。
温度を60℃に上げ、さらにG−1液を添加し、H−1
液でpHを9.3に調整し、6.5分間熟成を行った。
その後、F−1液でpHを5.8に調整し、残りのB−
1液とC−1液とをダブルジェット法により37分で加
速添加し、直ちに常法にて脱塩を行った。この種乳剤を
電子顕微鏡にて観察したところ、互いに平行な2枚の双
晶面をもつECD(投影面積円換算粒径)=0.72μ
m、粒径分布の変動係数16%の単分散平板種乳剤であ
った。
【0318】 (A−1液) オセインゼラチン 38.0g 臭化カリウム 11.7g 水で 34.0Lに仕上げる。 (B−1液) 硝酸銀 810.0g 水で 3815mLに仕上げる。
【0319】 (C−1液) 臭化カリウム 567.3g 水で 3815mLに仕上げる。 (D−1液) オセインゼラチン 163.4g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH( m+n=9.77)の10%メタノール溶液 5.5mL 水で 3961mLに仕上げる。
【0320】 (E−1液) 硫酸(10%) 91.1mL (F−1液) 56%酢酸水溶液 必要量 (G−1液) アンモニア水(28%) 105.7mL (H−1液) 水酸化カリウム水溶液(10%) 必要量
【0321】〈平板状粒子乳剤Em−1の調製〉反応容
器内にA−2液を添加し、75℃にて激しく撹拌しなが
ら、I−2液を添加した後、B−2液、C−2液、D−
2液を表4に示す組み合わせで用い、表4に示す添加条
件で同時混合法によって添加を行い、種結晶を成長させ
た。
器内にA−2液を添加し、75℃にて激しく撹拌しなが
ら、I−2液を添加した後、B−2液、C−2液、D−
2液を表4に示す組み合わせで用い、表4に示す添加条
件で同時混合法によって添加を行い、種結晶を成長させ
た。
【0322】B−2液、C−2液、D−2液の添加に当
って、B−2液、C−2液、D−2液の添加速度は、臨
界成長速度を考慮し、添加時間に対して関数様に変化さ
せ、成長している種粒子以外の小粒子の発生や、成長粒
子間のオストワルド熟成による粒径分布の劣化が起こら
ないようにした。
って、B−2液、C−2液、D−2液の添加速度は、臨
界成長速度を考慮し、添加時間に対して関数様に変化さ
せ、成長している種粒子以外の小粒子の発生や、成長粒
子間のオストワルド熟成による粒径分布の劣化が起こら
ないようにした。
【0323】種結晶の成長はまず、第1添加を反応容器
内の溶液温度を75℃、pAgを8.9、pHを5.8
にコントロールして行った。この第1添加でB−2液の
65.8%を添加した。その後J−2液を添加し、30
分間で反応容器内の溶液温度を40℃に下げ、pAgを
10−3に調整し、H−2液を2分間定速で全量添加
し、直ちに第2添加を行った。第2添加は反応容器内の
溶液温度を40℃、pAgを10.3、pHを5.0に
コントロールして行い、B−2液の残りをすべて添加し
た。pAg及びpHのコントロールのために、必要に応
じてE−2液、F−2液、K−2液を添加した。
内の溶液温度を75℃、pAgを8.9、pHを5.8
にコントロールして行った。この第1添加でB−2液の
65.8%を添加した。その後J−2液を添加し、30
分間で反応容器内の溶液温度を40℃に下げ、pAgを
10−3に調整し、H−2液を2分間定速で全量添加
し、直ちに第2添加を行った。第2添加は反応容器内の
溶液温度を40℃、pAgを10.3、pHを5.0に
コントロールして行い、B−2液の残りをすべて添加し
た。pAg及びpHのコントロールのために、必要に応
じてE−2液、F−2液、K−2液を添加した。
【0324】粒子形成後に、特開平5−72658号公
報に記載の方法に従い、脱塩処理を行い、その後、ゼラ
チンを加えて分散し、40℃においてpAg8.06、
pH5.8の平板状粒子乳剤Em−1を得た。
報に記載の方法に従い、脱塩処理を行い、その後、ゼラ
チンを加えて分散し、40℃においてpAg8.06、
pH5.8の平板状粒子乳剤Em−1を得た。
【0325】この乳剤中のハロゲン化銀粒子を電子顕微
鏡にて観察したところ、ECD(投影面積円換算粒径)
=1.50μm、粒径分布の変動係数14%の平均アス
ペクト比7.0の六角平板状単分散ハロゲン化銀粒子で
あった。 (A−2液) オセインゼラチン 519.9g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH( m+n=9.77)の10%メタノール溶液 4.5mL 種乳剤T−1 5.3モル相当 水で 18.0Lに仕上げる。 (B−2液) 3.5N硝酸銀水溶液 2787mL (C−2液) 臭化カリウム 1020g 沃化カリウム 29.1g 水で 2500mLに仕上げる。 (D−2液) 臭化カリウム 618.5g 沃化カリウム 8.7g 水で 1500mLに仕上げる。 (E−2液) 臭化カリウム 208.3g 水で 1000mLに仕上げる。 (F−2液) 56%酢酸水溶液 必要量 (H−2液) 3.0重量%のゼラチンと沃化銀微粒子(ECD=0.05μm)から成る微 粒子乳剤 0.672モル相当 H−2液の調製法を以下に示す。
鏡にて観察したところ、ECD(投影面積円換算粒径)
=1.50μm、粒径分布の変動係数14%の平均アス
ペクト比7.0の六角平板状単分散ハロゲン化銀粒子で
あった。 (A−2液) オセインゼラチン 519.9g HO(CH2CH2O)m(CH(CH3)CH2O)19.8(CH2CH2O)nH( m+n=9.77)の10%メタノール溶液 4.5mL 種乳剤T−1 5.3モル相当 水で 18.0Lに仕上げる。 (B−2液) 3.5N硝酸銀水溶液 2787mL (C−2液) 臭化カリウム 1020g 沃化カリウム 29.1g 水で 2500mLに仕上げる。 (D−2液) 臭化カリウム 618.5g 沃化カリウム 8.7g 水で 1500mLに仕上げる。 (E−2液) 臭化カリウム 208.3g 水で 1000mLに仕上げる。 (F−2液) 56%酢酸水溶液 必要量 (H−2液) 3.0重量%のゼラチンと沃化銀微粒子(ECD=0.05μm)から成る微 粒子乳剤 0.672モル相当 H−2液の調製法を以下に示す。
【0326】0.254モルの沃化カリウムを含む5.
0%のゼラチン溶液9942mLに10.59モルの硝
酸銀と10.59モルの沃化カリウムを含む水溶液各々
3092mLを35分間かけて等速添加し、微粒子を形
成した。微粒子形成中の温度は40℃に制御し、pH、
EAgは成りゆきとした。 (I−2液) 二酸化チオ尿素をハロゲン化銀1モル当たり1.4×10-6モル含む水溶液 10mL (J−2液) エチルチオスルホン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モル当たり2.3×10-5 モル含む水溶液 100mL (K−2液) 10%水酸化カリウム水溶液 必要量
0%のゼラチン溶液9942mLに10.59モルの硝
酸銀と10.59モルの沃化カリウムを含む水溶液各々
3092mLを35分間かけて等速添加し、微粒子を形
成した。微粒子形成中の温度は40℃に制御し、pH、
EAgは成りゆきとした。 (I−2液) 二酸化チオ尿素をハロゲン化銀1モル当たり1.4×10-6モル含む水溶液 10mL (J−2液) エチルチオスルホン酸ナトリウムをハロゲン化銀1モル当たり2.3×10-5 モル含む水溶液 100mL (K−2液) 10%水酸化カリウム水溶液 必要量
【0327】
【表4】
【0328】〈化学増感および分光増感〉Em−1に下
記分光増感色素を加え、さらに最適量のチオシアン酸ナ
トリウム、チオ硫酸ナトリウム、トリエチルチオウレ
ア、塩化金酸、1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール(AF−5)を添加し、50
℃に加熱した。最適反応時間の熟成を行った後冷却し、
安定化剤ST−1およびカブリ防止剤AF−5を添加し
て、緑感性ハロゲン化銀乳剤−1を得た。なお、添加量
はハロゲン化銀1モル当たりの添加量として示した。
記分光増感色素を加え、さらに最適量のチオシアン酸ナ
トリウム、チオ硫酸ナトリウム、トリエチルチオウレ
ア、塩化金酸、1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール(AF−5)を添加し、50
℃に加熱した。最適反応時間の熟成を行った後冷却し、
安定化剤ST−1およびカブリ防止剤AF−5を添加し
て、緑感性ハロゲン化銀乳剤−1を得た。なお、添加量
はハロゲン化銀1モル当たりの添加量として示した。
【0329】緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−5) 0.04ミリモル 増感色素(SD−6) 0.03ミリモル 増感色素(SD−7) 0.17ミリモル 増感色素(SD−8) 0.02ミリモル 増感色素(SD−9) 0.02ミリモル 増感色素(SD−10) 0.02ミリモル
【0330】〈感光材料試料201の作製〉このように
して得られた緑感性ハロゲン化銀乳剤−1と後述の化合
物を用い、下引済透明PENベース(厚さ85μm)上
に、以下に示す組成の写真構成層を順次塗設して、多層
構成の感光材料試料201を作製した。各素材の添加量
は1m2当りの塗設量としてmg/m2の単位で示した。
但し、ハロゲン化銀は銀に換算して表示した。
して得られた緑感性ハロゲン化銀乳剤−1と後述の化合
物を用い、下引済透明PENベース(厚さ85μm)上
に、以下に示す組成の写真構成層を順次塗設して、多層
構成の感光材料試料201を作製した。各素材の添加量
は1m2当りの塗設量としてmg/m2の単位で示した。
但し、ハロゲン化銀は銀に換算して表示した。
【0331】 第1層 添加量(mg/m2) ゼラチン 3000 黄色コロイド銀 200 水酸化亜鉛 690 界面活性剤(SU−4) 90 硬膜剤(H−2) 45
【0332】第2層 ゼラチン 1800 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 800 発色現像主薬(A−64) 390 マゼンタカプラ−(M−1) 300 高沸点溶媒(OIL−1) 350 高沸点溶媒(OIL−2) 70 界面活性剤(SU−3) 1 増粘剤(V−2) 8
【0333】第3層 ゼラチン 600 マット剤(PM−2) 40 防黴剤(F−1) 1 界面活性剤(SU−3) 2 硬膜剤(H−1) 30 滑り剤(WAX−1) 40
【0334】感光材料試料201の第1層の黄色コロイ
ド銀に代え、表5に記載の黒色コロイド銀、比較染料及
び本発明の固体分散染料を添加した感光材料試料202
〜220を作製した。
ド銀に代え、表5に記載の黒色コロイド銀、比較染料及
び本発明の固体分散染料を添加した感光材料試料202
〜220を作製した。
【0335】なお、用いた本発明の固体分散染料及び比
較染料1〜3は、先に示した、黄色コロイド銀、黒色コ
ロイド銀及び本発明の固体分散染料の耐拡散性及び脱色
性の評価において記載した調製法で調製した分散物とし
て添加した。
較染料1〜3は、先に示した、黄色コロイド銀、黒色コ
ロイド銀及び本発明の固体分散染料の耐拡散性及び脱色
性の評価において記載した調製法で調製した分散物とし
て添加した。
【0336】
【化65】
【0337】
【化66】
【0338】
【化67】
【0339】〈感度及びカブリの評価〉上記のようにし
て作製された感光材料試料201〜220に、光学楔と
緑フィルターを介して1000Luxで1/100秒の
露光を施した。露光後の感光材料の表面に40℃の温水
を15mL/m2付与し、処理シートP−1を互いの膜
面どうしが重り合うように重ね合わせた後、ヒートドラ
ムを用い、80℃で30秒間熱現像した。処理後、感光
材料を剥離するとマゼンタ発色の楔形画像が得られた。
得られた楔形画像の透過濃度を緑色光で測定し所謂特性
曲線を得た。得られた特性曲線よりカブリ濃度を求め、
また、カブリ濃度より0.30高い濃度に対応する露光
量(E)から下記により感度を求めた。
て作製された感光材料試料201〜220に、光学楔と
緑フィルターを介して1000Luxで1/100秒の
露光を施した。露光後の感光材料の表面に40℃の温水
を15mL/m2付与し、処理シートP−1を互いの膜
面どうしが重り合うように重ね合わせた後、ヒートドラ
ムを用い、80℃で30秒間熱現像した。処理後、感光
材料を剥離するとマゼンタ発色の楔形画像が得られた。
得られた楔形画像の透過濃度を緑色光で測定し所謂特性
曲線を得た。得られた特性曲線よりカブリ濃度を求め、
また、カブリ濃度より0.30高い濃度に対応する露光
量(E)から下記により感度を求めた。
【0340】感度=−logE
【0341】〈保存性の評価〉上記のようにして作製さ
れた感光材料試料201〜220を、40℃、80%R
Hの環境下で4日間保存した後、光学楔と緑フィルター
を介して1000Luxで1/100秒の露光を施し
た。露光後の感光材料の表面に40℃の温水を15mL
/m2付与し、処理シートP−1を互いの膜面どうしが
重り合うように重ね合わせた後、ヒートドラムを用い、
80℃で30秒間熱現像した。処理後、感光材料を剥離
するとマゼンタ発色の楔形画像が得られた。得られた楔
形画像の透過濃度を緑色光で測定し所謂特性曲線を得
た。得られた特性曲線より上記と同様にしたカブリ及び
感度を求めた。
れた感光材料試料201〜220を、40℃、80%R
Hの環境下で4日間保存した後、光学楔と緑フィルター
を介して1000Luxで1/100秒の露光を施し
た。露光後の感光材料の表面に40℃の温水を15mL
/m2付与し、処理シートP−1を互いの膜面どうしが
重り合うように重ね合わせた後、ヒートドラムを用い、
80℃で30秒間熱現像した。処理後、感光材料を剥離
するとマゼンタ発色の楔形画像が得られた。得られた楔
形画像の透過濃度を緑色光で測定し所謂特性曲線を得
た。得られた特性曲線より上記と同様にしたカブリ及び
感度を求めた。
【0342】即及び保存後のカブリ及び感度を表5に示
す。なお、感度は、感光材料試料201の感度を100
とする相対値で示した。
す。なお、感度は、感光材料試料201の感度を100
とする相対値で示した。
【0343】
【表5】
【0344】表5の結果から明らかなように、黄色コロ
イド銀は即でのカブリが高く、また、比較染料1〜8は
保存後にカブリ上昇がみられ、感度変動がみられるのに
対し、本発明の固体分散染料は、保存後のカブリ上昇が
なく、感度変動も少なく、ハロゲン化銀に対する悪影響
が少ない。
イド銀は即でのカブリが高く、また、比較染料1〜8は
保存後にカブリ上昇がみられ、感度変動がみられるのに
対し、本発明の固体分散染料は、保存後のカブリ上昇が
なく、感度変動も少なく、ハロゲン化銀に対する悪影響
が少ない。
【0345】実施例2 〈ハロゲン化銀乳剤の調製〉実施例1に記載の平板状粒
子乳剤Em−1に対し、実施例1と同様にして分光増
感、化学増感を施すことにより、赤感性ハロゲン化銀乳
剤−1および青感性ハロゲン化銀乳剤−1を得た。各乳
剤に添加した増感色素の種類と添加量は下記のとおりで
ある。なお、添加量はハロゲン化銀1モル当りの添加量
として示した。
子乳剤Em−1に対し、実施例1と同様にして分光増
感、化学増感を施すことにより、赤感性ハロゲン化銀乳
剤−1および青感性ハロゲン化銀乳剤−1を得た。各乳
剤に添加した増感色素の種類と添加量は下記のとおりで
ある。なお、添加量はハロゲン化銀1モル当りの添加量
として示した。
【0346】また、沃化銀含有率3モル%、ECD(投
影面積円換算粒径)=0.59μm、平均アスペクト比
3.4、粒径分布の変動係数16%の単分散沃臭化銀平
板粒子を含むハロゲン化銀乳剤に対し、実施例1と同様
にして分光増感、化学増感を施すことにより、赤感性ハ
ロゲン化銀乳剤−2、緑感性ハロゲン化銀乳剤−2およ
び青感性ハロゲン化銀乳剤−2を得た。各乳剤に添加し
た増感色素の種類と添加量は下記のとおりである。な
お、添加量はハロゲン化銀1モル当りの添加量として示
した。
影面積円換算粒径)=0.59μm、平均アスペクト比
3.4、粒径分布の変動係数16%の単分散沃臭化銀平
板粒子を含むハロゲン化銀乳剤に対し、実施例1と同様
にして分光増感、化学増感を施すことにより、赤感性ハ
ロゲン化銀乳剤−2、緑感性ハロゲン化銀乳剤−2およ
び青感性ハロゲン化銀乳剤−2を得た。各乳剤に添加し
た増感色素の種類と添加量は下記のとおりである。な
お、添加量はハロゲン化銀1モル当りの添加量として示
した。
【0347】赤感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−1) 0.04ミリモル 増感色素(SD−2) 0.07ミリモル 増感色素(SD−3) 0.04ミリモル 増感色素(SD−4) 0.13ミリモル
【0348】青感性ハロゲン化銀乳剤−1 増感色素(SD−11) 0.19ミリモル 増感色素(SD−12) 0.06ミリモル
【0349】赤感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−1) 0.08ミリモル 増感色素(SD−3) 0.08ミリモル 増感色素(SD−4) 0.42ミリモル
【0350】緑感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−5) 0.04ミリモル 増感色素(SD−6) 0.15ミリモル 増感色素(SD−7) 0.35ミリモル 増感色素(SD−9) 0.05ミリモル
【0351】青感性ハロゲン化銀乳剤−2 増感色素(SD−11) 0.38ミリモル 増感色素(SD−12) 0.11ミリモル
【0352】〈感光材料試料301の作製〉このように
して得られたハロゲン化銀乳剤及び実施例1に記載の緑
感性ハロゲン化銀乳剤−1を用い、下引済透明PENベ
ース(厚さ85μm)上に、以下に示す組成の写真構成
層を順次塗設して、多層構成の感光材料試料301を作
製した。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてm
g/m2の単位で示した。但し、ハロゲン化銀は銀に換
算して表示した。
して得られたハロゲン化銀乳剤及び実施例1に記載の緑
感性ハロゲン化銀乳剤−1を用い、下引済透明PENベ
ース(厚さ85μm)上に、以下に示す組成の写真構成
層を順次塗設して、多層構成の感光材料試料301を作
製した。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてm
g/m2の単位で示した。但し、ハロゲン化銀は銀に換
算して表示した。
【0353】第1層(ハレーション防止層) ゼラチン 800 紫外線吸収剤(UV−1) 200 高沸点溶媒(OIL−2) 200 水酸化亜鉛 500 黒色コロイド銀 300 第2層(シアン発色層) ゼラチン 1000 赤感性ハロゲン化銀乳剤−1 350 赤感性ハロゲン化銀乳剤−2 290 発色現像主薬(A−64) 520 シアンカプラー(C−1) 230 シアンカプラー(C−2) 160 高沸点溶媒(OIL−1) 460 高沸点溶媒(OIL−2) 130 カブリ防止剤(AF−6) 1 第3層(中間層) ゼラチン 800 添加剤(HQ−2) 20 高沸点溶媒(OIL−2) 60 水溶性ポリマ−(PS−1) 60 水酸化亜鉛 500 第4層(マゼンタ発色層) ゼラチン 1800 緑感性ハロゲン化銀乳剤−1 350 緑感性ハロゲン化銀乳剤−2 290 発色現像主薬(A−64) 520 マゼンタカプラー(M−1) 400 高沸点溶媒(OIL−1) 460 高沸点溶媒(OIL−2) 90 カブリ防止剤(AF−6) 1 水溶性ポリマ―(PS−1) 20
【0354】第5層(中間層) ゼラチン 800 黄色コロイド銀 150 添加剤(HQ−1) 6 添加剤(HQ−2) 20 高沸点溶媒(OIL−1) 75 水酸化亜鉛 300 第6層(イエロー発色層) ゼラチン 3200 青感性ハロゲン化銀乳剤−1 670 青感性ハロゲン化銀乳剤−2 550 発色現像主薬(A−64) 520 イエローカプラー(Y−1) 1060 高沸点溶媒(OIL−1) 450 高沸点溶媒(OIL−2) 300 カブリ防止剤(AF−6) 2 水溶性ポリマー(PS−1) 40 第7層(中間層) ゼラチン 1500 水溶性ポリマー(PS−1) 60 水酸化亜鉛 700 第8層(保護層) ゼラチン 1000 マット剤(PM−1) 200 水溶性ポリマー(PS−1) 120
【0355】なお、上記の組成物の他に、塗布助剤SU
−1、SU−2、界面活性剤SU−3、SU−4、粘度
調整剤V−1、安定化剤ST−1、ST−2、カブリ防
止剤AF−1、AF−2、AF−3、AF−4、AF−
5、硬膜剤H−1、H−2、H−3、H−4を添加し
た。また、F−2、F−3、F−4及びF−5をそれぞ
れ全量が15.0mg/m2、60.01mg/m2、5
0.0mg/m2および10.0mg/m2になるように
各層に分配して添加した。
−1、SU−2、界面活性剤SU−3、SU−4、粘度
調整剤V−1、安定化剤ST−1、ST−2、カブリ防
止剤AF−1、AF−2、AF−3、AF−4、AF−
5、硬膜剤H−1、H−2、H−3、H−4を添加し
た。また、F−2、F−3、F−4及びF−5をそれぞ
れ全量が15.0mg/m2、60.01mg/m2、5
0.0mg/m2および10.0mg/m2になるように
各層に分配して添加した。
【0356】(感光材料試料301の作製)このように
して得られたハロゲン化銀乳剤及び実施例1に記載の緑
感性ハロゲン化銀乳剤−1を用い、下引済透明PENベ
ース(厚さ85μm)上に、以下に示す組成の写真構成
層を順次塗設して、多層構成の感光材料試料301を作
製した。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてm
g/m2の単位で示した。但し、ハロゲン化銀は銀に換
算して表示した。
して得られたハロゲン化銀乳剤及び実施例1に記載の緑
感性ハロゲン化銀乳剤−1を用い、下引済透明PENベ
ース(厚さ85μm)上に、以下に示す組成の写真構成
層を順次塗設して、多層構成の感光材料試料301を作
製した。各素材の添加量は1m2当りの塗設量としてm
g/m2の単位で示した。但し、ハロゲン化銀は銀に換
算して表示した。
【0357】(感光材料試料302の作製)感光材料試
料301において、第1層の黒色コロイド銀に代え、下
記により調製したアンチハレーション染料分散物を、第
5層の黄色コロイド銀に代え、下記により調製したイエ
ローフィルター染料分散物をアンチハレーション染料分
散物、イエローフィルター分散物中の成分量が表7に示
すなるように用いた以外は感光材料試料301と同様に
して感光材料試料302を作製した。
料301において、第1層の黒色コロイド銀に代え、下
記により調製したアンチハレーション染料分散物を、第
5層の黄色コロイド銀に代え、下記により調製したイエ
ローフィルター染料分散物をアンチハレーション染料分
散物、イエローフィルター分散物中の成分量が表7に示
すなるように用いた以外は感光材料試料301と同様に
して感光材料試料302を作製した。
【0358】〈アンチハレーション染料分散物の調製〉
比較染料2、比較染料3、顕色剤、高沸点有機溶媒を秤
量し、酢酸エチルを加え、約60℃に加熱溶解させ均一
な溶液とし、この溶液100mLに対し、界面活性剤
(7)を1.0g、約60℃に加熱した石灰処理ゼラチ
ンの6.6%水溶液190mLを加え、ホモジナイザー
で10分間10000rpmで分散し、調製した。な
お、比較染料2、比較染料3、顕色剤、高沸点有機溶媒
および酢酸エチルは表6に示す量比で用いた。
比較染料2、比較染料3、顕色剤、高沸点有機溶媒を秤
量し、酢酸エチルを加え、約60℃に加熱溶解させ均一
な溶液とし、この溶液100mLに対し、界面活性剤
(7)を1.0g、約60℃に加熱した石灰処理ゼラチ
ンの6.6%水溶液190mLを加え、ホモジナイザー
で10分間10000rpmで分散し、調製した。な
お、比較染料2、比較染料3、顕色剤、高沸点有機溶媒
および酢酸エチルは表6に示す量比で用いた。
【0359】〈イエローフィルター分散物の調製〉比較
染料1、顕色剤を秤量し、酢酸エチルを加え、約60℃
に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液100mLに
対し、界面活性剤(7)を1.0g、約60℃に加熱し
た石灰処理ゼラチンの6.6%水溶液190mLを加
え、ホモジナイザーで10分間10000rpmで分散
し、調製した。なお、比較染料1、顕色剤および酢酸エ
チルは表6に示す量比で用いた。
染料1、顕色剤を秤量し、酢酸エチルを加え、約60℃
に加熱溶解させ均一な溶液とし、この溶液100mLに
対し、界面活性剤(7)を1.0g、約60℃に加熱し
た石灰処理ゼラチンの6.6%水溶液190mLを加
え、ホモジナイザーで10分間10000rpmで分散
し、調製した。なお、比較染料1、顕色剤および酢酸エ
チルは表6に示す量比で用いた。
【0360】
【表6】
【0361】(感光材料試料303、304の作製)感
光材料試料301において、第1層の黒色コロイド銀に
代え、表7に示す染料を、表7に示す量で用い、第5層
の黄色コロイド銀に代え、表7に示す染料を、表7に示
す量で用い、また、第3層に表7に示す染料を、表7に
示す量添加した以外は感光材料試料301と同様にして
感光材料試料303、304を作製した。
光材料試料301において、第1層の黒色コロイド銀に
代え、表7に示す染料を、表7に示す量で用い、第5層
の黄色コロイド銀に代え、表7に示す染料を、表7に示
す量で用い、また、第3層に表7に示す染料を、表7に
示す量添加した以外は感光材料試料301と同様にして
感光材料試料303、304を作製した。
【0362】
【化68】
【0363】
【化69】
【0364】
【化70】
【0365】
【化71】
【0366】
【化72】
【0367】
【化73】
【0368】
【化74】
【0369】上記のようにして作製された感光材料試料
301〜304に、マクベスカラーチャートおよび人物
を撮影した後、露光後の感光材料の表面に40℃の温水
を15mL/m2付与し、処理シートP−1を互いの膜
面どうしが重り合うように重ね合わせた後、ヒートドラ
ムを用い、80℃で30秒間熱現像した。処理後、得ら
れた画像をコニカ社製フィルムスキャナーQ−Scan
を用いて画像情報を読み込み、目視にて、鮮鋭性および
色再現性を下記の評価基準で評価した。得られた結果を
表7に示す。
301〜304に、マクベスカラーチャートおよび人物
を撮影した後、露光後の感光材料の表面に40℃の温水
を15mL/m2付与し、処理シートP−1を互いの膜
面どうしが重り合うように重ね合わせた後、ヒートドラ
ムを用い、80℃で30秒間熱現像した。処理後、得ら
れた画像をコニカ社製フィルムスキャナーQ−Scan
を用いて画像情報を読み込み、目視にて、鮮鋭性および
色再現性を下記の評価基準で評価した。得られた結果を
表7に示す。
【0370】〈鮮鋭性、色再現性の評価基準〉 ×;劣っている △;やや劣っている ○;良好である
【0371】
【表7】 コロイド銀を用いた感光材料試料301では熱現像処理
での脱色が不十分であり、現像後のスキャナーでの読取
りはできなかったため、画質評価できなかった。感光材
料試料302では染料の残色のため色再現性がやや悪
く、また、顕色剤を染料に対して多量に添加しているた
め、膜厚が厚くなり、鮮鋭性も劣化している。感光材料
試料303では残色があり、染料の吸収がブロードであ
ることから色再現性が不十分であった。本発明の固体分
散染料を用いた感光材料試料301では鮮鋭性、色再現
性ともに良好であった。
での脱色が不十分であり、現像後のスキャナーでの読取
りはできなかったため、画質評価できなかった。感光材
料試料302では染料の残色のため色再現性がやや悪
く、また、顕色剤を染料に対して多量に添加しているた
め、膜厚が厚くなり、鮮鋭性も劣化している。感光材料
試料303では残色があり、染料の吸収がブロードであ
ることから色再現性が不十分であった。本発明の固体分
散染料を用いた感光材料試料301では鮮鋭性、色再現
性ともに良好であった。
【0372】
【発明の効果】本発明により、発色現像主薬を内蔵した
熱現像感光材料において、熱現像後の残色が少なく、カ
ブリが低く、高感度で経時安定性の良好なハロゲン化銀
写真感光材料を得ることができた。
熱現像感光材料において、熱現像後の残色が少なく、カ
ブリが低く、高感度で経時安定性の良好なハロゲン化銀
写真感光材料を得ることができた。
Claims (9)
- 【請求項1】支持体上に感光性ハロゲン化銀、色素供与
性カプラー、バインダーを含む層を設け、少なくとも1
種の下記一般式(1)で表される固体分散染料及び下記
一般式(VII)〜(IX)で表される発色現像主薬を有す
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(1) [D−(A)y]−Xn [式中、Aは、Dに直接または間接的に結合している芳
香族性環を表し、yは、0〜4を表す。Dは、芳香族性
環を含み、あるいは、含まない発色性光吸収性化合物か
らの基を表す。但し、yが0である場合には、芳香族性
環を含む発色性光吸収性化合物からの基を表す。Xは、
AまたはDの芳香族性環部分にあるイオン化可能プロト
ンを有する置換基を表し、nは、1〜7を表す。] 【化1】 [式中、R3〜R6は、各々水素原子または置換基を表
し、R7は、置換または無置換のアルキル基を表し、
R8、R9は、水素原子または置換基を表す。また、R8
とR9は、互いに結合して2重結合または環を形成する
ものであってもよい。Zは、芳香族性環を形成するのに
必要な原子群を表し、X2は、酸素原子、硫黄原子、セ
レン原子、アルキル置換もしくはアリール置換のアミノ
基を表す。Rは、電子吸引性基を表す。] - 【請求項2】一般式(1)において、Dで表される発色
性光吸収性化合物からの基が、下記一般式(I)〜(I
V)で表される発色性光吸収性化合物からの基であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光
材料。 【化2】 [一般式(I)〜(IV)において、A1は、酸性核を表
し、B1は、塩基性核を表す。Qは、芳香族性環を表
す。Y1およびY2は、それぞれ同一でも異なってもよい
電子吸引性基を表し、L1、L2およびL3は、メチン基
を表す。n1は、0または1を表し、n2は、1、2また
は3を表す。] - 【請求項3】A1で表される酸性核が、下記一般式
(V)で表されるバルビツール酸であることを特徴とす
る請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化3】 [式中、R1、R2は、置換基を表す。] - 【請求項4】A1で表される酸性核が、下記一般式(V
I)で表される2−ピラゾ−5−オンであることを特徴
とする請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。 【化4】 [式中、R1、R2は、置換基を表す。] - 【請求項5】固体分散染料の粒径が、0.01〜0.3
μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載のハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、熱現像することを特徴とす
る画像形成方法。 - 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、処理材料を用いて処理する
ことを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項8】請求項1〜5のいずれかに記載のハロゲン
化銀写真感光材料を露光し、アルカリアクチベータ処理
液を用いて処理することを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項9】請求項6〜8のいずれかに記載の画像形成
方法により作成した画像を、スキャナーによりデジタル
化することを特徴とするデジタル画像情報変換方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10338415A JP2000147727A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法並びにデジタル画像情報変換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10338415A JP2000147727A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法並びにデジタル画像情報変換方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000147727A true JP2000147727A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18317951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10338415A Pending JP2000147727A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ハロゲン化銀写真感光材料及び画像形成方法並びにデジタル画像情報変換方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000147727A (ja) |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10338415A patent/JP2000147727A/ja active Pending
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