JP2000146683A - 赤外線透過窓およびその作製方法 - Google Patents

赤外線透過窓およびその作製方法

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JP2000146683A
JP2000146683A JP31306198A JP31306198A JP2000146683A JP 2000146683 A JP2000146683 A JP 2000146683A JP 31306198 A JP31306198 A JP 31306198A JP 31306198 A JP31306198 A JP 31306198A JP 2000146683 A JP2000146683 A JP 2000146683A
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thin film
window
infrared
silicon oxide
oxide film
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JP31306198A
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English (en)
Inventor
Kensho Nagatomo
憲昭 長友
Eiji Sato
栄治 佐藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって気密性を維持することので
きる赤外線透過窓およびその作製方法を提供する。 【解決手段】 赤外線センサ容器4の開口部4aに形成
される赤外線透過性材料よりなる窓材3と、窓材3の周
縁を取り巻いて窓枠状に形成された酸化シリコン薄膜2
と、赤外線センサ容器4の開口部4aに酸化シリコン薄
膜2に対応する形状に形成された酸化シリコン薄膜5
と、酸化シリコン薄膜2と酸化シリコン薄膜5とを接合
する低融点ガラス6とからなる赤外線透過窓7。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦電型赤外線セン
サ、サーモパイル、サーミスタボロメータなどの熱型赤
外線センサに用いられる赤外線透過窓およびその作製方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】焦電型赤外線センサ、サーモパイル、サ
ーミスタボロメータなどの熱型赤外線センサには、その
容器内部に収納された赤外線検出素子に赤外線を入射さ
せるための赤外線透過窓が備えられている。この赤外線
透過窓に用いられる窓材の母材としては、赤外線透過性
材料であるシリコン、ゲルマニウムなどの半導体が主と
して用いられている。
【0003】一般に、赤外線センサにおいては、センサ
容器の内部を真空にすることにより赤外線センサの出力
が向上しかつ環境変化に対する信頼性を向上させること
ができるので赤外線検出素子を真空容器内に封入したタ
イプの赤外線センサが次第に広く用いられるようになり
つつある。容器内を真空に保持するためには赤外線透過
窓の窓材を赤外線センサ容器の開口部に気密に封着する
必要がある。そのための封着剤としては、従来主として
エポキシ樹脂系接着剤が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のエポキ
シ樹脂系接着剤による赤外線透過窓の封着方法では、環
境温度変化など温度サイクルによる接着剤の劣化のため
にリークが生じやすく、長期間にわたって気密性を維持
することは難しい。また、赤外線センサ容器内を真空に
した赤外線センサでは、真空度が低下することにより赤
外線センサの特性が劣化するという問題もある。
【0005】また、特開平6−14791号公報には、
接着剤の代わりに低融点はんだを用いて窓材を容器の開
口部に封着する方法が開示されている。しかし、この方
法でも長期間にわたって気密性を維持することは難し
い。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、長期間にわた
って気密性を維持することのできる赤外線透過窓および
その作製方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の赤外線透過窓は、赤外線センサ容器の開口部に形成
される赤外線透過窓に用いられる赤外線透過性材料より
なる窓材と、窓材の周縁を取り巻いて窓枠状に形成され
た酸化物からなる第1の薄膜と、上記窓材が取り付けら
れる赤外線センサ容器の開口部に上記第1の薄膜に対応
する形状に形成された酸化物からなる第2の薄膜と、上
記第1の薄膜と上記第2の薄膜とを接合する低融点ガラ
スとからなることを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成する本発明の赤外線
透過窓の作製方法は、赤外線センサ容器の開口部に形成
される赤外線透過窓に用いられる赤外線透過性材料より
なる窓材であって、窓材の周縁を取り巻くように窓枠状
に酸化物からなる第1の薄膜が形成されてなる窓材を準
備する工程と、上記窓材が取り付けられる赤外線センサ
容器の開口部に上記第1の薄膜に対応する形状に酸化物
からなる第2の薄膜を形成する工程と、上記第1の薄膜
と上記第2の薄膜とを低融点ガラスにより接合する工程
とを備えたことを特徴とする。
【0009】ここで、上記窓材を準備する工程が、赤外
線透過性材料からなる基板に、切断後に上記第1の薄膜
となるパターンに酸化物薄膜を形成する工程と、酸化物
薄膜が形成された赤外線透過性材料からなる基板を切断
することにより上記第1の薄膜が形成された窓材を作製
する工程とを有するものであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の赤外線透過窓の作
製方法の実施形態について説明する。
【0011】本実施形態における赤外線透過窓は次の各
工程により作製される。
【0012】第1工程:赤外線センサ容器の開口部に形
成される赤外線透過窓に用いられる窓材を準備する工
程。
【0013】第2工程:赤外線センサ容器の開口部に上
記第1の薄膜に対応する形状に第2の薄膜を形成する工
程。
【0014】第3工程:第1の薄膜と第2の薄膜とを低
融点ガラスにより接合する工程。
【0015】なお、上記の第1工程は、さらに次の2工
程に分けて行われる。すなわち、 第1_A工程:赤外線透過性材料からなる基板に酸化物
薄膜を形成する工程。この酸化物薄膜は、切断後に窓枠
状の第1の薄膜となるパターンに形成される。
【0016】第1_B工程:酸化物薄膜が形成された基
板を切断することにより窓枠状に第1の薄膜が形成され
た窓材を作製する工程。
【0017】図1は、本発明の赤外線透過窓の作製方法
における第1工程の前半部分の工程を示す図であり、図
2は、本発明の赤外線透過窓の作製方法における第1工
程の前半部分の工程を示す図である。
【0018】先ず、第1工程の前半部分の第1_A工程
では、厚さ400μmのシリコンウエハ1の片面に、ス
パッタリング法により、図1に示すように、井桁状のパ
ターンで厚さ1.0μmの酸化シリコンの薄膜2を形成
する。スパッタ条件は、シリコンウエハ1の温度を20
0℃とし、アルゴンガス雰囲気中で、高周波パワーを8
00Wとする。
【0019】シリコンウエハ1は、本発明にいう赤外線
透過性材料からなる基板に相当するものであり、シリコ
ンに限らず、ゲルマニウムその他、赤外線が透過するも
のならどのような材料を用いてもよい。また、シリコン
ウエハ1の厚みは100〜500μmの範囲であればよ
い。
【0020】酸化シリコン薄膜2は、本発明にいう酸化
物からなる第1の薄膜に相当するものであり、酸化シリ
コンに限らず、酸化ゲルマニウムその他の酸化物からな
る薄膜でもよい。薄膜の厚さは0.1〜2.0μmの範
囲であればよい。
【0021】次に、シリコンウエハ1の、酸化シリコン
薄膜2が形成された面に感光性樹脂層を形成し、所定の
フォトマスクを用いて露光し現像処理を行い感光性樹脂
層をパターニングする。次に、この感光性樹脂層をマス
クとしフッ化水素酸をエッチング液として赤外線透過窓
部3aの酸化シリコン薄膜を取り除く。
【0022】次に、第1工程の後半部分の第1_B工程
では、ダイシングマシーンにより、酸化シリコン薄膜2
が形成されたシリコンウエハ1を3.0×3.0mmの
チップ状に切断することにより、図2に示すように、窓
枠状に酸化シリコン薄膜2が形成された複数個の窓材3
を作製する。
【0023】図3は、赤外線センサ容器の開口部に第2
の薄膜を形成する第2工程(a)、および第1の薄膜と
第2の薄膜とを低融点ガラスにより接合する第3工程
(b)を示す図である。 第2工程では、図3(a)に
示すように、赤外線センサ容器4の開口部4aの周縁を
取り巻くように、窓材3(図2参照)側の酸化シリコン
薄膜2に対応する形状に酸化シリコン薄膜5を形成す
る。
【0024】酸化シリコン薄膜5は、本発明にいう酸化
物からなる第2の薄膜に相当するものであり、第1の薄
膜と同様の材質、厚さ、およびスパッタ条件で形成され
る。
【0025】赤外線センサ容器4の材質としては、ニッ
ケル、コバルト、鉄とニッケルの合金などを用いること
ができる。
【0026】次に、第3工程では、図3(b)に示すよ
うに、窓材3側の酸化シリコン薄膜2と、赤外線センサ
容器4側の酸化シリコン薄膜5とをホウ酸・鉛系の低融
点ガラス6により接合する。接合条件は、焼成温度45
3℃、焼成時間10分間とする。
【0027】図3には、窓材3を赤外線センサ容器4の
外側から取り付ける場合の例を示しているが、窓材3は
赤外線センサ容器4の内側から取り付けるようにしても
よい。
【0028】図4は、窓材3を赤外線センサ容器の内側
から取り付ける場合の第2工程(a)および第3工程
(b)を示す図である。
【0029】赤外線センサ容器4の開口部4aに酸化シ
リコン薄膜5を形成する第2工程、および、酸化シリコ
ン薄膜2と酸化シリコン薄膜5とを接合する第3工程
は、図3におけると同様である。
【0030】以上説明した赤外線透過窓の作製方法によ
り、図3および図4に示すように、赤外線センサ容器4
の開口部4aに形成される赤外線透過性材料よりなる窓
材3と、窓材3の周縁を取り巻いて窓枠状に形成された
酸化シリコン薄膜2と、赤外線センサ容器4の開口部4
aに酸化シリコン薄膜2に対応する形状に形成された酸
化シリコン薄膜5と、酸化シリコン薄膜2と酸化シリコ
ン薄膜5とを接合する低融点ガラス6とからなる赤外線
透過窓7を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の赤外線透
過窓によれば、長期間にわたって気密性を維持すること
のできる赤外線透過窓を実現することができる。また、
長期間にわたって気密性が維持されるので、容器内を真
空にした赤外線センサにおける真空度低下が起こらず赤
外線センサの特性が変化しないという効果を得ることが
できる。
【0032】また、本発明の赤外線透過窓の作製方法に
よれば、上記の赤外線透過窓を確実かつ容易に作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線透過窓の作製方法における第1
工程の前半部分の工程を示す図である。
【図2】本発明の赤外線透過窓の作製方法における第1
工程の後半部分の工程を示す図である。
【図3】赤外線センサ容器の開口部に第2の薄膜を形成
する第2工程(a)、および第1の薄膜と第2の薄膜と
を低融点ガラスにより接合する第3工程(b)を示す図
である。
【図4】窓材を赤外線センサ容器の内側から取り付ける
場合の第2工程(a)および第3工程(b)を示す図で
ある。
【符号の説明】 1 シリコンウエハ 2 酸化シリコン薄膜 3 窓材 3a 赤外線透過窓部 4 赤外線センサ容器 4a 開口部 5 酸化シリコン薄膜 6 低融点ガラス 7 赤外線透過窓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線センサ容器の開口部に形成される
    赤外線透過窓に用いられる赤外線透過性材料よりなる窓
    材と、該窓材の周縁を取り巻いて窓枠状に形成された酸
    化物からなる第1の薄膜と、前記窓材が取り付けられる
    赤外線センサ容器の開口部に前記第1の薄膜に対応する
    形状に形成された酸化物からなる第2の薄膜と、前記第
    1の薄膜と前記第2の薄膜とを接合する低融点ガラスと
    からなることを特徴とする赤外線透過窓。
  2. 【請求項2】 赤外線センサ容器の開口部に形成される
    赤外線透過窓に用いられる赤外線透過性材料よりなる窓
    材であって、該窓材の周縁を取り巻くように窓枠状に酸
    化物からなる第1の薄膜が形成されてなる窓材を準備す
    る工程と、前記窓材が取り付けられる赤外線センサ容器
    の開口部に前記第1の薄膜に対応する形状に酸化物から
    なる第2の薄膜を形成する工程と、前記第1の薄膜と前
    記第2の薄膜とを低融点ガラスにより接合する工程とを
    備えたことを特徴とする赤外線透過窓の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記窓材を準備する工程が、赤外線透過
    性材料からなる基板に、切断後に前記第1の薄膜となる
    パターンに酸化物薄膜を形成する工程と、該酸化物薄膜
    が形成された赤外線透過性材料からなる基板を切断する
    ことにより前記第1の薄膜が形成された窓材を作製する
    工程とを有するものであることを特徴とする請求項2記
    載の赤外線透過窓の作製方法。
JP31306198A 1998-11-04 1998-11-04 赤外線透過窓およびその作製方法 Pending JP2000146683A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169520A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Nippon Ceramic Co Ltd 焦電型赤外線検出器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010169520A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Nippon Ceramic Co Ltd 焦電型赤外線検出器

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Effective date: 20030128