JP3142668B2 - 赤外線透過窓の封着方法 - Google Patents

赤外線透過窓の封着方法

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JP3142668B2 JP04316659A JP31665992A JP3142668B2 JP 3142668 B2 JP3142668 B2 JP 3142668B2 JP 04316659 A JP04316659 A JP 04316659A JP 31665992 A JP31665992 A JP 31665992A JP 3142668 B2 JP3142668 B2 JP 3142668B2
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勝彦 冨田
哲夫 清水
政市 坂東
慶一 半田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦電型赤外線検出器や
コンデンサマイクロホン型赤外線検出器の赤外線透過窓
や、赤外線ガス分析計のセル窓などのように赤外線を透
過させる窓を透過窓取付け容器に封着する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば焦電型赤外線検出器は、その容器
内部に収容された検出素子に赤外線を入射させるために
赤外線透過窓を備えている。そして、この焦電型赤外線
検出器は、温度変化に対して感度を持つため、例えば静
止物体の温度測定にはチョッピングするなどして入射赤
外線に変化を与える必要がある。この場合、チョッピン
グ周波数が低いと、熱対流の影響が雑音となって現れる
ため、これを防ぐために検出素子の周辺を真空にする必
要があり、そのため、この種の赤外線検出器は、容器内
を真空にすると共に、赤外線透過窓を封着している。
【0003】従来、前記赤外線透過窓の封着には、エポ
キシ樹脂系接着剤が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにした赤外線検出器においては、ガスの発生によって
容器内部の真空度が低下したり、環境温度変化など温度
サイクルによる接着剤の劣化のためリークが生じるな
ど、検出素子の信頼度への影響が大きいなど問題があっ
た。
【0005】また、通常、シリコンに直接ハンダ付けす
ることは非常に困難であり、シリコンとハンダとの間で
の高い気密接着は得られてない。さらに、インジウムシ
ールによる接着は、強度的に強くなく、真空に引かれる
方向でしか効果がないと云った欠点を有しているなど、
信頼性の高い気密性接着の手段がないのが現状である。
【0006】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、赤外線透過窓を透過
窓取付け容器に対して高い気密性と信頼性をもって封着
することができる赤外線透過窓の封着方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る赤外線透過窓の封着方法は、シリコン
基板の表面の一部に適宜の間隔をあけてアルミニウムと
シリコンとの共晶合金層を形成し、この共晶合金層の表
面にクローム、銅、金をこの順で積層してメタライズ部
分を形成した後、前記シリコン基板のメタライズされて
ない部分に、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層し
たフィルタ層を形成して、赤外透過部分がメタライズ部
分に囲まれてなる赤外透過窓を形成した後、この赤外透
過窓を、前記フィルタ層形成物質よりも融点が低いハン
ダを用いて透過窓取付け容器に封着するようにしてい
る。
【0008】
【作用】前記赤外線透過窓の封着方法においては、赤外
線透過性材料であるシリコンよりなる基板の一部をメタ
ライズし、他の部分を赤外線透過部として赤外線透過窓
を形成している。従って、前記メタライズされた部分に
対して直接ハンダすることができ、赤外透過窓を透過窓
取付け容器に確実に、しかも、高い気密性と信頼性をも
って封着することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0010】図1および図2は例えば6μmのカットオ
ンフィルタ(赤外線透過窓の一例)を有する赤外線検出
器を製造する工程を示す。なお、以下の説明において、
A,B,…の符号は、図1および図2における符号と対
応している。
【0011】工程A.直径3インチのシリコン基板1を
用意する。
【0012】工程B.適宜の蒸着装置を用いて、シリコ
ン基板1の一方の面にアルミニウム蒸着層2を形成す
る。
【0013】工程C.前記工程Bによってアルミニウム
蒸着層2を形成したシリコン基板1に微細加工を施して
編み目状の導電部3を形成する。
【0014】工程D.前記工程Cにおいて微細加工を施
したシリコン基板1を加熱装置4内に収容し、例えばN
2 ガスのような不活性ガスを供給しながら適宜の温度で
加熱し、前記導電部3の合金化を行い、アルミニウムと
シリコンとの共晶合金層5を形成する(工程E参照)。
【0015】工程E.シリコン基板1の共晶合金層5側
の表面にレジスト6を塗布する。
【0016】工程F.前記レジスト6を塗布した状態の
シリコン基板1に対して、スパッタ装置を用いて、クロ
ーム、銅、金をこの順でスパッタリングする。
【0017】工程G.次いで、リフトオフを行うことに
より、共晶合金層5の上に、それぞれクローム、銅、金
よりなる層が形成され、メタライズ部分7が形成され
る。
【0018】工程H.前記工程Gによってメタライズ部
分7が形成されたシリコン基板1を加熱装置4内に収容
し、N2 ガスを供給しながら適宜の温度で加熱する。こ
れによって、シリコン基板1の表面に、メタライズされ
た部分7とこれによって囲まれた複数の非メタライズ部
分が形成される。
【0019】工程I.上述のようにしてその一部がメタ
ライズされたシリコン基板1に対して、メタルシャドウ
マスク8をマスク合わせして、メタライズ部分7を遮蔽
する。
【0020】工程J.適宜の蒸着装置を用いて、前記メ
タライズ部分7以外の遮蔽されてないシリコン基板1の
表面に、高屈折率物質、低屈折率物質を交互に蒸着して
フィルタ層(赤外透過部分)9を形成する(以下、この
工程をフィルタリングと云う)。
【0021】工程K.前記高屈折率物質としては例えば
ゲルマニウム(Ge)があり、そして、前記低屈折率物
質としては例えば硫化亜鉛(ZnS)や酸化珪素シリコ
ン(SiO)がある。従って、前記フィルタリングによ
って形成される赤外透過部分9の構成は、Ge−ZnS
またはGe−SiOとなる。
【0022】工程L.次いで、前記メタライズ部分7
に、フィルタ層形成物質よりも融点が低いハンダ10を
塗布する。
【0023】工程M.上記A〜Lまでの工程によって、
直径3インチのシリコン基板1の表面に、メタライズ部
分7で囲まれた複数の赤外透過部分9が形成される。そ
こで、このシリコン基板1にダイシングを施して、メタ
ライズ部分7とこれによって赤外透過部分9とからなる
赤外透過窓11を形成する。
【0024】工程N.前記赤外透過窓11を、フィルタ
層形成物質よりも融点が低いハンダよりなる予備ハンダ
またはハンダワッシャ12を用いて透過窓取付け容器1
3の所定位置にマウントする。前記透過窓取付け容器1
3内には、例えば焦電素子など赤外線検出素子が収容さ
れている。
【0025】工程O.前記赤外透過窓11をマウントし
た透過窓取付け容器13を高周波加熱炉14に収容して
加熱して、赤外透過窓11を透過窓取付け容器13に封
着する。
【0026】工程O’.あるいは、前記工程Oに代え
て、YAGレーザまたはCO2 レーザを用いてレーザ加
熱するようにしてもよい。
【0027】工程Q.前記工程Oまたは工程O’を経る
ことにより、所望の赤外線検出器15が得られる。
【0028】本発明は、上述の実施例に限られるもので
はなく、例えばCO、CO2 、HC、SO2 、NOなど
の干渉フィルタを製造する場合には、前記図1における
工程I〜Mで説明したメタルシャドウ法に代えて、エッ
チング法、リフト法、SiO2 保護膜法などを採用して
もよい。以下、これらの方法について、図3〜図5を参
照しながら説明する。なお、これらのいずれの方法にお
いても、前記図1における工程A〜Hまでは、同じであ
るので、その説明は省略する。
【0029】I.エッチング法について 適宜の蒸着装置を用いてフィルタリングを行って、図3
(A)に示すように、シリコン基板1の表面全体にわた
ってフィルタ層(赤外透過部分)9を形成する。
【0030】次いで、同図(B)に示すように、メタラ
イズ部分7の位置に相当する部分を除いて、レジスト1
6を塗布する。
【0031】次いで、ホトリソグラフィによってエッチ
ングを行い、同図(C)に示すように、メタライズ部分
7を露出させる。
【0032】そして、レジスト16を除去することによ
り、同図(D)に示すように、メタライズ部分7で囲ま
れた複数の赤外透過部分9が形成される。
【0033】II. リフト法について 図4(A)に示すように、ホトリソグラフィによって、
メタライズ部分7にレジスト17を塗布する。
【0034】適宜の蒸着装置を用いてフィルタリングを
行って、同図(B)に示すように、シリコン基板1の表
面全体にわたってフィルタ層(赤外透過部分)9を形成
する。
【0035】次いで、リフトオフを行うことにより、同
図(C)に示すように、メタライズ部分7で囲まれた複
数の赤外透過部分9が形成される。
【0036】III .SiO2 保護膜法について 適宜の蒸着装置を用いてフィルタリングを行って、図5
(A)に示すように、シリコン基板1の表面全体にわた
ってフィルタ層(赤外透過部分)9を形成する。
【0037】次いで、同図(B)に示すように、メタラ
イズ部分7の位置に相当する部分を除いて、SiO2
18を塗布する。
【0038】次いで、エッチングを行い、同図(C)に
示すように、メタライズ部分7を露出させる。
【0039】そして、SiO2 膜18を除去することに
より、同図(D)に示すように、メタライズ部分7で囲
まれた複数の赤外透過部分9が形成される。
【0040】上述した実施例のいずれにおいても、赤外
線透過性材料であるシリコン基板1の一部をメタライズ
してメタライズ部分7を形成する一方、他の部分を赤外
線透過部9として赤外線透過窓11を形成している。従
って、前記メタライズされた部分7に対して直接ハンダ
することができ、赤外透過窓11を透過窓取付け容器1
3に確実に、しかも、高い気密性と信頼性をもって封着
することができる。
【0041】そして、本発明方法は、上述した赤外線検
出器15のみならず、赤外線ガス分析計のセル窓、コン
デンサ型赤外線検出器の窓シール、赤外線レーザ用の窓
シール、赤外線干渉フィルタなどの製造に広く利用する
ことができる。
【0042】なお、上述した実施例においては、シリコ
ン基板1の一方の面にしかフィルタリングを施してない
が、赤外線干渉フィルタなどの場合のように、シリコン
基板1の両面にフィルタリングを施してもよいことは勿
論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
赤外線透過窓を透過窓取付け容器に対して高い気密性と
信頼性をもって封着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る赤外線透過窓の封着方法の一例を
示す図であり、特に、シャドウマスク法により赤外線透
過窓を製作する工程を示す図である。
【図2】前記シャドウマスク法で製作された赤外線透過
窓を透過窓取付け容器に封着する工程を示す図である。
【図3】エッチング法により赤外線透過窓を製作する工
程を示す図である。
【図4】リフト法により赤外線透過窓を製作する工程を
示す図である。
【図5】SiO2 保護膜法により赤外線透過窓を製作す
る工程を示す図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、5…共晶合金層、7…メタライズ部
分、9…フィルタ層(赤外透過部分)、11…赤外透過
窓、12…ハンダ、13…透過窓取付け容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半田 慶一 京都府京都市南区吉祥院宮の東町2番地 株式会社堀場製作所内 (56)参考文献 特開 昭50−96287(JP,A) 特開 昭64−39528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/02 - 1/04 G01J 5/02 G01V 9/04 G02B 5/28 G08B 13/19 - 13/191 H01L 21/12 - 21/04 H01L 31/00 - 31/02 H01L 31/08 C03C 27/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の表面の一部に適宜の間隔
    をあけてアルミニウムとシリコンとの共晶合金層を形成
    し、この共晶合金層の表面にクローム、銅、金をこの順
    で積層してメタライズ部分を形成した後、前記シリコン
    基板のメタライズされてない部分に、高屈折率層と低屈
    折率層とを交互に積層したフィルタ層を形成して、赤外
    透過部分がメタライズ部分に囲まれてなる赤外透過窓を
    形成した後、この赤外透過窓を、前記フィルタ層形成物
    質よりも融点が低いハンダを用いて透過窓取付け容器に
    封着するようにしたことを特徴とする赤外線透過窓の封
    着方法。
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