JP2000145300A - 浴室の出入口構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】排水溝のみを取り出して掃除するとか、水漏れ
等が生じて交換することが可能な浴室出入口構造を提供
する。 【解決手段】浴室の床１と浴室外の室２との間に排水溝
３と敷居４とが設けられ、浴室の床１と浴室外の室２と
敷居４の上面とがほぼ同じ高さに揃えられている浴室出
入口構造において、排水溝３が浴室の床１と別体であ
り、排水溝３に排水管３５が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴室の出入口構造に関
し、特に高齢者、病人、身障者等が容易に歩行できるよ
うにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、実公平４−７３２７号公
報に記載されているように、浴室出入口付近の浴室床に
排水溝が設けられ、排水溝内には敷居が設けられ、浴室
床と敷居の上面と浴室外の床面とがぼぼ同じ高さに揃え
て所謂段差をなくして高齢者等が容易に歩行できるよう
にした浴室出入口構造が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、叙上の
従来の浴室出入口構造においては、排水溝は浴室床とＦ
ＲＰにより一体的に設けられているので、排水溝のみを
取り出して掃除をするとか、水漏れ等が生じた場合に排
水溝を交換するとかは一切不可能であった。

【０００４】本発明は、このような従来の浴室出入口構
造における問題点に着目してなされたものであり、その
目的とするところは、従来の浴室出入口構造における問
題点を解決し、排水溝のみを取り出して掃除をすると
か、水漏れ等が生じて交換することが可能な浴室出入口
構造を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明浴室出入口構造は、浴室と浴室外の室との間
に溝型材及び敷居が設けられ、溝型材は浴室の床と別体
に設けられ、溝型材は浴室又は浴室外の室に接合され、
溝型材に排水管が設けられ、浴室の床面と浴室外の室の
床面と敷居上面とがほぼ同じ高さに揃えられていること
を特徴とするものである。

【０００６】本発明において、浴室床の材質としては、
特に限定されるものではないが、例えば、ＦＲＰ、硬質
塩化ビニル樹脂等の合成樹脂、石材、コンクリート等の
無機質材、ステンレス鋼、銅、アルミニウム等の金属等
の耐水性に優れたものが好適に使用できる。

【０００７】又、浴室外の床の材質としては、特に限定
されるものではないが、例えば、木材、ＦＲＰ、硬質塩
化ビニル樹脂等の合成樹脂、石材、コンクリート等の無
機質材等が使用できる。

【０００８】又、溝型材の材質としては、特に限定され
るものではないが、例えば、ＦＲＰ、硬質塩化ビニル樹
脂等の合成樹脂、石材、コンクリート等の無機質材、ス
テンレス鋼、銅、アルミニウム等の金属等の耐水性に優
れたものが好適に使用できる。

【０００９】

【作用】本発明浴室の出入口構造においては、浴室と浴
室外の室との間に溝型材及び敷居が設けられ、溝型材は
浴室の床と別体に設けられ、溝型材は浴室又は浴室外の
室に接合されているので、溝型材の掃除や交換ができ
る。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図１は本発明浴室の出入口構造の一例を示す
断面図である。図１において、１は浴室の床、２は浴室
外の脱衣室の木質床である。３は浴室の床１と脱衣室の
木質床２との間に設けられたアルミニウム製溝型材であ
り、溝型材３の一方の側壁上端には側方に張り出す耳片
３１が延設され、耳片３１は浴室床１の端部の切欠部１
１の上面に重ね合わされビスネジ１２により取付けられ
ている。溝型材３の他方の側壁上端には側方に張り出す
耳片３２が延設され、耳片３２は脱衣室の木質床２の上
面に重ね合わされビスネジ２１により取付けられてい
る。

【００１１】溝型材３の内部に敷居４が設けられ、敷居
４は溝形のステンレス鋼製型材４１、４１、・・の脚部
４２、４２、・・同士がボルト・ナット４３により結合
され、溝形の型材４１、４１、・・の溝内に硬質ゴム製
の滑り止め材４４が嵌合され、各型材４１、４１、・・
の間に間隙が設けられて構成され、脚部４２、４２、・
・は受け部３３上に載置されている。尚、４３１はボル
トに嵌合された鞘管であり、鞘管４３１により脚部４
２、４２、・・同士の間隔が維持されている。浴室床１
の上面と敷居４の上面と脱衣室の床２の上面とは、ほぼ
同一平面上に揃えられ、段差が殆ど存在しないようにな
っている。溝型材３の底部には排水口３４が設けられ、
排水口３４には排水管３５が接続され、溝型材３内の水
は排水口３４から排水管３５によって排水されるように
なっている。

【００１２】５、５、５は吊り戸であり、吊り戸５、
５、５の上端にはころ５１、５１、５１が設けられ、こ
ろ５１、５１、５１は吊り戸５の上方に設けられた軌条
６上を転動できるようになっている。吊り戸５の下端部
５２は敷居４の各型材４１、４１、・・の間及び型材４
１と溝型材３の側壁上端との間の間隙に挿入されてい
る。

【００１３】吊り戸５、５、５の上端のころ５１が軌条
６上を転動すると、吊り戸５の下端部５２が敷居４の各
型材４１、４１、・・の間及び型材４１と溝型材３の側
壁上端との間の間隙内を移動して吊り戸５により出入口
が開閉できるようになっている。

【００１４】７は浴室出入口のアルミニウム製側壁であ
り、側壁７は下方において溝型材３と接合され、上方に
おいてアルミニウム製天板部８と接合されて枠状に形成
されている。天板部８の浴室側端部には立上片８１が立
設され、立上片８１は浴室壁１３にビスネジ１４により
取付けられ、天板部８の脱衣室側端部には耳片８２が延
設され、耳片８２は脱衣室の天井板２２にビスネジ２３
により取付けられている。

【００１５】〔実施例の作用〕次に図１に示す本発明浴
室出入口の構造の作用について説明する。図１に示す本
発明浴室出入口の構造においては、溝型材３の一方の耳
片３１が浴室床１に接合され、他方の耳片３２が脱衣室
床２に接合されているので、浴室床１は脱衣室床２との
間隔を溝型材３の大きさを変更することにより調整する
ことができる。

【００１６】又、溝型材３の排水口３４が詰まったりし
て掃除をする必要が生じたり、水漏れ等の不都合が生じ
たときは、溝型材３の一方の耳片３１と浴室床１との接
合を外し、他方の耳片３２と脱衣室床２との接合を外す
ことにより溝型材３を取り外すことができ、溝型材３の
掃除や交換が可能である。

【００１７】浴室床１の湯水は溝型材３内に至り敷居４
の型材４１間の間隙から溝型材３の底部の排水口３４か
ら排水管３５により排水される。浴室床１の上面と敷居
４の上面と脱衣室の床２の上面とは、ほぼ同一平面上に
揃えられ、段差が殆ど存在しないので、高齢者等が出入
口を容易に歩行でき、車椅子によっても容易に出入りで
きる。

【００１８】以上、本発明の実施例を図により説明した
が、本発明の具体的な構成は、この実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても本発明に含まれる。

【００１９】例えば、敷居上には、図示の実施例のよう
に、吊り戸を設ける代わりに折り戸や引き戸を設けても
よい。尚、吊り戸を設けた場合には、敷居には大した重
量が加わらないので敷居を簡単な構造のものとすること
ができる。又、浴室外の床としては、図示の実施例のよ
うに、脱衣室床の他にその他の居室の床、或いは、廊下
の床でもよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明浴室の出入口構造においては、浴
室の床面と敷居の上面と浴室外の床面とがぼぼ同じ高さ
に揃えて所謂段差をなくして高齢者等が容易に歩行でき
る。また、浴室と浴室外の室との間に溝型材及び敷居が
設けられ、溝型材は浴室の床と別体に設けられ、溝型材
は浴室又は浴室外の室に接合されているので、溝型材の
掃除や交換ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明浴室の出入口構造の一例を示す断面図。

【符号の説明】

１ 浴室床 ２ 脱衣室床 ３ 溝型材 ４ 敷居 ５ 吊り戸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室と浴室外の室との間に溝型材及び敷
   居が設けられ、溝型材は浴室の床と別体に設けられ、溝
   型材は浴室又は浴室外の室に接合され、溝型材に排水管
   が設けられ、浴室の床面と浴室外の室の床面と敷居上面
   とがほぼ同じ高さに揃えられていることを特徴とする浴
   室の出入口構造。