JP2000144630A - 道路用ライン標示の施工法および施工装置 - Google Patents

道路用ライン標示の施工法および施工装置

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JP2000144630A
JP2000144630A JP10321702A JP32170298A JP2000144630A JP 2000144630 A JP2000144630 A JP 2000144630A JP 10321702 A JP10321702 A JP 10321702A JP 32170298 A JP32170298 A JP 32170298A JP 2000144630 A JP2000144630 A JP 2000144630A
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Japan
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shutter
paint
road
marking
concave portion
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JP10321702A
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Shinji Sekino
伸二 関野
Hideo Takeshima
英雄 竹島
Mitsuru Ando
満 安藤
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NIPPON LINER KK
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NIPPON LINER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な形状により夜間および雨天時の高視認
性が優れ、また、スポット的に上塗りして形成するリブ
とは異なり、凹部を断続的に形成するので、磨耗しにく
く、反射輝度が高く、耐久性に富み、しかも、施工法が
簡単で、仕上がり形状がきれいであり、警告として乗り
上げ車両に適度な振動を与えることができるとともにサ
イレントタイプとして騒音の発生も少ない。 【解決手段】 台車3上の塗料タンク4に付設する塗料
供給部であるシュー8の塗料供給口8aに横移動する水
平シャッター14と上下移動する垂直シャッター15を設
け、水平シャッター14を開いて塗料を一定厚さに連続的
に塗布し、次いで、垂直シャッター15を下降してその先
端刃口15aで前記一定厚さに塗布された帯状塗布面19の
上面を所定深さおよび長さ分削除してなる凹部20を断続
的に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面に溶融した塗
料を塗布して形成する道路のライン標示およびその施工
法、施工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車線境界線、車道中央線、車道外側線等
の道路用ライン標示は溶融塗料を路面に塗布して形成す
るが、夜間等の反射効果を得るためのガラスビーズを散
布することも行われている。
【0003】しかし、かかるガラスビーズでの反射効果
も雨水の冠水で喪失されるので、特に降雨時の夜間にも
良好な視認性が確保できるとともに乗り上げ車両に振動
を与えることができるものとして、図16、図17に示すよ
うに、溶融した塗料を塗布して所要の標示ライン1を形
成するのに、厚さ2mmの帯状塗布面1aに対して所要形
状、例えば、長方形、正四角形、円形、楕円形等の高さ
2mm〜6mmのリブ2を一体成形することが特開平4-2938
05号公報などに記載されている。
【0004】この標示ライン1を施工する装置として
は、図18〜図20に示すように、塗料タンク4を搭載する
台車3はエンジン5とこれにより駆動される駆動車輪6
および自在車輪7を有する自走台車で、塗料タンク4の
塗料供給部であるシュー8やビーズ散布器9a,9bを
備え、このシュー8には内部の塗料を路面に排出するた
めに開閉するライン標示用シャッター10とリブ標示用シ
ャッター11とを設けたものである。
【0005】台車3はエンジン5で駆動される駆動車輪
6で前進し、塗料タンク4の塗料供給部であるシュー8
を降ろしてライン標示用シャッター10を開けば、2mm程
度の厚さで帯状塗布面1aが路面に対して連続的に形成
される。
【0006】また、台車3の進行にともない適宜間隔で
リブ標示用シャッター11が開かれ、リブ2が例えば、3
0cmごとに形成される。
【0007】また、ビーズ散布器9a,9bは一つはラ
イン用、他はリブ用でそれぞれ塗料を塗布したあとでビ
ーズを落下散布する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなに従来の道
路用ライン標示は、連続する帯状塗布面に対してさらの
その上にリブ2をスポット的に上塗りして形成するもの
であり、このリブ2が突起または突条としてその相互間
の間隔に対して極めて短い長さ(前記のごとく30cmご
とにリブ2を形成する場合はリブ2自体の長さは4〜5
cm程度)のものとなる。
【0009】その結果、リブ2は磨耗し易いものであ
り、また、このリブ2により乗り上げ車両に適度な振動
を与えることができるが、その時発生する音は住宅地、
病院、学校等の周辺、閑静な場所では逆に騒音となるお
それがある。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、特殊な形状により夜間および雨天時の高視認性が優
れ、また、スポット的に上塗りして形成するリブとは異
なり、凹部を断続的に形成するので、磨耗しにくく、反
射輝度が高く、耐久性に富み、しかも、施工法が簡単
で、仕上がり形状がきれいであり、警告として乗り上げ
車両に適度な振動を与えることができるとともにサイレ
ントタイプとして騒音の発生も少ない道路用ライン標示
およびその施工法、施工装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、道路用ライン標示としては、台車上の塗料タ
ンクに付設する塗料供給部から塗料を一定厚さに塗布し
てなる帯状塗布面に、所定深さおよび長さ分削除してな
る凹部を断続的に形成したこと、および、帯状塗布面は
3mmの厚さであり、凹部はこの帯状塗布面を1.8mm程
度削除してなること、さらに、凹部は、帯状塗布面に対
してこれを斜め方向に、または、真横に横切るように形
成することを要旨とするものである。
【0012】道路用ライン標示の施工法としては、台車
上の塗料タンクに付設する塗料供給部の供給口に横移動
用シャッターと上下移動用シャッターを設け、横移動用
シャッターを開いて塗料を一定厚さに連続的に塗布し、
次いで、上下移動用シャッターを下降してその先端で前
記一定厚さに塗布された塗料の上面を所定深さおよび長
さ分削除してなる凹部を断続的に形成することを要旨と
するものである。
【0013】道路用ライン標示施工装置としては、台車
上の塗料タンクの塗料供給部にシャッターを配設した道
路標示塗布装置において、シャッターは路面に塗料を一
定厚さに塗布するために開閉する横移動用シャッター
と、先端部でこの一定厚さに塗布した塗料を上面から所
定厚さおよび長さ削除するように下降する垂直シャッタ
ーとからなることを要旨とするものである。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、一定厚さ
に塗布してなる帯状塗布面に、所定深さおよび長さ分削
除してなる凹部を形成するもので、この凹部の長さはそ
の相互間の平坦部と同じ程度か、それよりも短く形成す
ることになり、上塗りでリブを形成する従来例に比べ
て、突起または突条となる部分が少ない。その結果、乗
り上げ車両に警告として適度な振動を与えることができ
るが、その振動は大き過ぎず、大きな騒音を発生させる
こともない。また、磨耗することも少ない。
【0015】この凹部は所定深さおよび長さ分削除して
なるもので、ローラー等による型押しで形成する場合に
比べてくずれの少ない綺麗な成形となり、路面状況に左
右されず均一な形状が得られる。
【0016】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、ライン全体を厚くせずに、しかも、帯状塗布
面と凹部との相応な関係を選定した。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、凹部は帯
状塗布面に対してこれを斜め方向に横切るように形成し
たので、特に反対車線を走行する自動車に対する反射を
効率的に行うことができ、中央分離帯のない中央線にお
いて有効なものである。
【0018】請求項4記載の本発明によれば、凹部は帯
状塗布面に対してこれを真横に横切るように形成したの
で、同一方向へ走行する車線の異なる自動車に対する反
射を効率的に行うことができ、車線境界線において有効
なものである。
【0019】請求項5記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、道路用ライン標示の施工法として、凹部の形
成は上下移動用シャッターを下降してその先端で前記一
定厚さに塗布された塗料の上面を所定深さおよび長さ分
削除してなるもので、ローラー等による型押しで形成す
る場合に比べてくずれの少ない綺麗な成形となり、路面
状況に左右されず均一な形状が得られる。
【0020】請求項6記載の本発明によれば、道路用ラ
イン標示施工装置としては、塗料供給部であるシューに
設けるシャッターを従来のものを少し変更するだけで、
従来と全く異なる斬新な形状のライン標示が得れ、大き
な改変なしに安価に実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の道路用ライン
の施工装置の要部の側面図、図2は同上内部機構を示す
説明図、図3は同上横断平面図で、図中8は塗料供給部
であるシューである。
【0022】図8、図9はこのシュー8を設ける台車3
を示すもので、バーナー等の加熱手段を備えた塗料タン
ク4を搭載し、エンジン5とこれにより駆動される駆動
車輪6および自在車輪7を有する自走台車ある。
【0023】前記シュー8は塗料タンク4の吐出口に設
けた樋12を受けて塗料タンク4に付設されるものであ
り、また、台車3はビーズ散布器9を備える。
【0024】本発明はこのシュー8の塗料供給口8a
に、内部の塗料を路面に排出して路面に塗料を一定厚さ
に塗布するためするために横方向に開閉する水平シャッ
ター14と先端の刃口部15aでこの一定厚さに塗布した塗
料を上面から所定厚さおよび長さ削除するように下降す
る垂直シャッター15を設けた。
【0025】これら水平シャッター14および垂直シャッ
ター15はそれぞれ水平シャッター用エアーシリンダー16
と垂直シャッター用エアーシリンダー17をシュー8の外
側に設け、これらで駆動する。
【0026】なお、第1実施形態としてはシュー8は左
右は平行であるが前面が傾斜する平面台形であり、前記
塗料供給口8aは平行四辺形、水平シャッター14は平面
直角三角形状のもの、また、垂直シャッター15は左右壁
に直交せずに傾斜させて設ける。
【0027】また、第2実施形態としては図示は省略す
るが、シュー8は平面が長方形または正方形とし、塗料
供給口8aや水平シャッター14は長方形、また、垂直シ
ャッター15は左右壁に直交させて設ける。
【0028】次にこのような施工装置を用いて行う本発
明の施工法について説明する。台車3はエンジン5で駆
動される駆動車輪6で前進し、塗料タンク4の塗料供給
部であるシュー8を降ろしてライン施工に備える。
【0029】図4〜図7は各工程を示す説明図で、施工
開始前の状況としては、図4に示すように、水平シャッ
ター14は閉じた状態、垂直シャッター15は上昇している
状態で、シュー8内の材料(塗料)の吐出はない。
【0030】図5に示すように、水平シャッター14が開
き、材料が路面18に出て一定厚さ3mmの帯状塗布面19が
ライン状に形成される。
【0031】次いで、図6に示すように前記水平シャッ
ター14は開いたまま垂直シャッター15が下降し、その先
端刃口15aで前記帯状塗布面19の上面を1.8mm程削除
して溝による凹部20を形成する。
【0032】そして、図7に示すように水平シャッター
14は開いたまま垂直シャッター15が上昇し、前記厚さ3
mmの帯状塗布面19の施工に戻る。
【0033】このようにして台車3の前進にともない、
前記工程を繰り返し、前記凹部20を25mmの長さで、ま
た、凹部20相互間を25mmの長さで形成して、図10、図
11に示すような幅15cmまたは20cmの道路用標示ライ
ン1を得る。
【0034】本実施形態の場合は、凹部20は帯状塗布面
19に対してこれを斜め(約20°の角度)方向に横切るよ
うに形成するものであり、図12に示すように中央分離帯
の少ない道路の中央線(実線・破線)として施工する。
表面は塗料を塗布したあとでガラスビーズが被覆し、凹
部20の側面が反射面となり、自動車のヘッドライトを反
射する。また、雨水は凹部20を誘導溝として標示ライン
1外へ排出され、冠水することはない。
【0035】他の実施形態として、図13に示すように、
凹部20は帯状塗布面19に対してこれを真横に横切るよう
に形成する。これは先に述べたように平面が長方形また
は正方形のシュー8を使用して施工するものであり、図
14に示すように車線境界線(実線・破線)に利用するの
が適する。
【0036】さらに、他の実施形態として、図15に示す
ようなくの字形の凹部20を形成することも考えられる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明の道路用ライン
標示およびその施工法、施工装置は、特殊な形状により
夜間および雨天時の高視認性が優れ、また、スポット的
に上塗りして形成するリブとは異なり、凹部を断続的に
形成するので、磨耗しにくく、反射輝度が高く、耐久性
に富み、しかも、施工法が簡単で、仕上がり形状がきれ
いであり、警告として乗り上げ車両に適度な振動を与え
ることができるとともにサイレントタイプとして騒音の
発生も少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路用ライン標示の施工装置の1実施
形態を示す要部の側面図である。
【図2】本発明の道路用ライン標示の施工装置の1実施
形態を示す内部機構を示す説明図である。
【図3】本発明の道路用ライン標示の施工装置の1実施
形態を示す横断平面図である。
【図4】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第1工程の説明図である。
【図5】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第2工程の説明図である。
【図6】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第3工程の説明図である。
【図7】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第4工程の説明図である。
【図8】本発明の道路用ライン標示の施工装置の全体の
左側面図である。
【図9】本発明の道路用ライン標示の施工装置の一部切
欠いた全体の右側面図である。
【図10】本発明の道路用ライン標示の第1実施形態を
示す平面図である。
【図11】本発明の道路用ライン標示の第1実施形態を
示す縦断側面図である。
【図12】本発明の道路用ライン標示の第1実施形態を
示す説明図である。
【図13】本発明の道路用ライン標示の第2実施形態を
示す平面図である。
【図14】本発明の道路用ライン標示の第2実施形態を
示す説明図である。
【図15】本発明の道路用ライン標示の第3実施形態を
示す平面図である。
【図16】リブ付き標示ラインの斜視図である。
【図17】リブ付き標示ラインの縦断側面図である。
【図18】従来の道路標示塗布装置の1実施例を示す側
面図である。
【図19】従来の道路標示塗布装置の1実施例を示す正
面図である。
【図20】従来の道路標示塗布装置の1実施例を示す正
面図である。
【符号の説明】
1…標示ライン 1a…帯状塗布面 2…リブ 3…台車 4…塗料タンク 5…エンジン 6…駆動車輪 7…自在車輪 8…シュー 8a…塗料供給口 9,9a,9b…
ビーズ散布器 10…ライン標示用シャッター 11…リブ標示用シ
ャッター 12…樋 14…水平シャッタ
ー 15…垂直シャッター 15a…先端刃口 16…水平シャッター用エアシリンダー 17…垂直シャッター用エアシリンダー 18…路面 19…帯状塗布面 20…凹部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月7日(1999.10.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 道路用ライン標示の施工法および施工
装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面に溶融した塗
料を塗布して形成する道路のライン標示の施工法および
施工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車線境界線、車道中央線、車道外側線等
の道路用ライン標示は溶融塗料を路面に塗布して形成す
るが、夜間等の反射効果を得るためのガラスビーズを散
布することも行われている。
【0003】しかし、かかるガラスビーズでの反射効果
も雨水の冠水で喪失されるので、特に降雨時の夜間にも
良好な視認性が確保できるとともに乗り上げ車両に振動
を与えることができるものとして、図16、図17に示すよ
うに、溶融した塗料を塗布して所要の標示ライン1を形
成するのに、厚さ2mmの帯状塗布面1aに対して所要形
状、例えば、長方形、正四角形、円形、楕円形等の高さ
2mm〜6mmのリブ2を一体成形することが特開平4-2938
05号公報などに記載されている。
【0004】この標示ライン1を施工する装置として
は、図18〜図20に示すように、塗料タンク4を搭載する
台車3はエンジン5とこれにより駆動される駆動車輪6
および自在車輪7を有する自走台車で、塗料タンク4の
塗料供給部であるシュー8やビーズ散布器9a,9bを
備え、このシュー8には内部の塗料を路面に排出するた
めに開閉するライン標示用シャッター10とリブ標示用シ
ャッター11とを設けたものである。
【0005】台車3はエンジン5で駆動される駆動車輪
6で前進し、塗料タンク4の塗料供給部であるシュー8
を降ろしてライン標示用シャッター10を開けば、2mm程
度の厚さで帯状塗布面1aが路面に対して連続的に形成
される。
【0006】また、台車3の進行にともない適宜間隔で
リブ標示用シャッター11が開かれ、リブ2が例えば、3
0cmごとに形成される。
【0007】また、ビーズ散布器9a,9bは一つはラ
イン用、他はリブ用でそれぞれ塗料を塗布したあとでビ
ーズを落下散布する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の道路
用ライン標示は、連続する帯状塗布面に対してさらにそ
の上にリブ2をスポット的に上塗りして形成するもので
あり、このリブ2が突起または突条としてその相互間の
間隔に対して極めて短い長さ(前記のごとく30cmごと
にリブ2を形成する場合はリブ2自体の長さは4〜5cm
程度)のものとなる。
【0009】その結果、リブ2は磨耗し易いものであ
り、また、このリブ2により乗り上げ車両に適度な振動
を与えることができるが、その時発生する音は住宅地、
病院、学校等の周辺、閑静な場所では逆に騒音となるお
それがある。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、特殊な形状により夜間および雨天時の高視認性が優
れ、また、スポット的に上塗りして形成するリブとは異
なり、凹部を断続的に形成するので、磨耗しにくく、反
射輝度が高く、耐久性に富み、しかも、施工法が簡単
で、仕上がり形状がきれいであり、警告として乗り上げ
車両に適度な振動を与えることができるとともにサイレ
ントタイプとして騒音の発生も少ない道路用ライン標示
の施工法および施工装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、道路用ライン標示の施工法としては、第1
に、台車上の塗料タンクに付設する塗料供給部の供給口
に横移動用シャッターと先端の刃口部でこの一定厚さに
塗布した塗料を上面から所定厚さおよび長さを削除する
ように下降する上下移動用シャッターを設け、横移動用
シャッターを開いて塗料を一定厚さに連続的に塗布し、
次いで、上下移動用シャッターを下降してその先端で前
記一定厚さに塗布された塗料の上面を所定深さおよび長
さ分削除してなる凹部を断続的に形成することを要旨と
するものである。
【0012】第2に、帯状塗布面は3mmの厚さであり、
凹部はこの帯状塗布面を1.8mm程度削除してなるこ
と、第3に、凹部は、帯状塗布面に対してこれを斜め方
向に横切るように形成すること、第4に、凹部は、帯状
塗布面に対してこれを真横に横切るように形成すること
を要旨とするものである。
【0013】道路用ライン標示施工装置としては、台車
上の塗料タンクの塗料供給部にシャッターを配設した道
路標示塗布装置において、シャッターは路面に塗料を一
定厚さに塗布するために開閉する横移動用シャッター
と、先端の刃口部でこの一定厚さに塗布した塗料を上面
から所定厚さおよび長さを削除するように下降する垂直
シャッターとからなることを要旨とするものである。
【0014】請求項1記載の本発明によれば、形成され
る道路用ライン標示は、一定厚さに塗布してなる帯状塗
布面に、所定深さおよび長さ分削除してなる凹部を形成
するもので、この凹部の長さはその相互間の平坦部と同
じ程度か、それよりも短く形成することになり、上塗り
でリブを形成する従来例に比べて、突起または突条とな
る部分が少ない。その結果、乗り上げ車両に警告として
適度な振動を与えることができるが、その振動は大き過
ぎず、大きな騒音を発生させることもない。また、磨耗
することも少ない。
【0015】この凹部は所定深さおよび長さ分削除して
なるもので、ローラー等による型押しで形成する場合に
比べてくずれの少ない綺麗な成形となり、路面状況に左
右されず均一な形状が得られる。
【0016】さらに、前記作用に加えて、道路用ライン
標示の施工法として、凹部の形成は上下移動用シャッタ
ーを下降してその先端で前記一定厚さに塗布された塗料
の上面を所定深さおよび長さ分削除してなるもので、ロ
ーラー等による型押しで形成する場合に比べてくずれの
少ない綺麗な成形となり、路面状況に左右されず均一な
形状が得られる。
【0017】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、形成される道路用ライン標示は、ライン全体
を厚くせずに、しかも、帯状塗布面と凹部との相応な関
係を選定した。
【0018】請求項3記載の本発明によれば、形成され
る道路用ライン標示は、凹部は帯状塗布面に対してこれ
を斜め方向に横切るように形成したので、特に反対車線
を走行する自動車に対する反射を効率的に行うことがで
き、中央分離帯のない中央線において有効なものであ
る。
【0019】請求項4記載の本発明によれば、形成され
る道路用ライン標示は、凹部は帯状塗布面に対してこれ
を真横に横切るように形成したので、同一方向へ走行す
る車線の異なる自動車に対する反射を効率的に行うこと
ができ、車線境界線において有効なものである。
【0020】請求項5記載の本発明によれば、道路用ラ
イン標示施工装置としては、塗料供給部であるシューに
設けるシャッターを従来のものを少し変更するだけで、
従来と全く異なる斬新な形状のライン標示が得られ、大
きな改変なしに安価に実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の道路用ライン
の施工装置の要部の側面図、図2は同上内部機構を示す
説明図、図3は同上横断平面図で、図中8は塗料供給部
であるシューである。
【0022】図8、図9はこのシュー8を設ける台車3
を示すもので、バーナー等の加熱手段を備えた塗料タン
ク4を搭載し、エンジン5とこれにより駆動される駆動
車輪6および自在車輪7を有する自走台車である。
【0023】前記シュー8は塗料タンク4の吐出口に設
けた樋12を受けて塗料タンク4に付設されるものであ
り、また、台車3はビーズ散布器9を備える。
【0024】本発明はこのシュー8の塗料供給口8a
に、内部の塗料を路面に排出して路面に塗料を一定厚さ
に塗布するために横方向に開閉する水平シャッター14と
先端の刃口部15aでこの一定厚さに塗布した塗料を上面
から所定厚さおよび長さを削除するように下降する垂直
シャッター15を設けた。
【0025】これら水平シャッター14および垂直シャッ
ター15はそれぞれ水平シャッター用エアーシリンダー16
と垂直シャッター用エアーシリンダー17をシュー8の外
側に設け、これらで駆動する。
【0026】なお、第1実施形態としてはシュー8は左
右は平行であるが前面が傾斜する平面台形であり、前記
塗料供給口8aは平行四辺形、水平シャッター14は平面
直角三角形状のもの、また、垂直シャッター15は左右壁
に直交せずに傾斜させて設ける。
【0027】また、第2実施形態としては図示は省略す
るが、シュー8は平面が長方形または正方形とし、塗料
供給口8aや水平シャッター14は長方形、また、垂直シ
ャッター15は左右壁に直交させて設ける。
【0028】次にこのような施工装置を用いて行う本発
明の施工法について説明する。台車3はエンジン5で駆
動される駆動車輪6で前進し、塗料タンク4の塗料供給
部であるシュー8を降ろしてライン施工に備える。
【0029】図4〜図7は各工程を示す説明図で、施工
開始前の状況としては、図4に示すように、水平シャッ
ター14は閉じた状態、垂直シャッター15は上昇している
状態で、シュー8内の材料(塗料)の吐出はない。
【0030】図5に示すように、水平シャッター14が開
き、材料が路面18に出て一定厚さ3mmの帯状塗布面19が
ライン状に形成される。
【0031】次いで、図6に示すように前記水平シャッ
ター14は開いたまま垂直シャッター15が下降し、その先
端刃口15aで前記帯状塗布面19の上面を1.8mm程削除
して溝による凹部20を形成する。
【0032】そして、図7に示すように水平シャッター
14は開いたまま垂直シャッター15が上昇し、前記厚さ3
mmの帯状塗布面19の施工に戻る。
【0033】このようにして台車3の前進にともない、
前記工程を繰り返し、前記凹部20を25mmの長さで、ま
た、凹部20相互間を25mmの長さで形成して、図10、図
11に示すような幅15cmまたは20cmの道路用標示ライ
ン1を得る。
【0034】本実施形態の場合は、凹部20は帯状塗布面
19に対してこれを斜め(約20°の角度)方向に横切るよ
うに形成するものであり、図12に示すように中央分離帯
の少ない道路の中央線(実線・破線)として施工する。
表面は塗料を塗布したあとでガラスビーズが被覆し、凹
部20の側面が反射面となり、自動車のヘッドライトを反
射する。また、雨水は凹部20を誘導溝として標示ライン
1外へ排出され、冠水することはない。
【0035】他の実施形態として、図13に示すように、
凹部20は帯状塗布面19に対してこれを真横に横切るよう
に形成する。これは先に述べたように平面が長方形また
は正方形のシュー8を使用して施工するものであり、図
14に示すように車線境界線(実線・破線)に利用するの
が適する。
【0036】さらに、他の実施形態として、図15に示す
ようなくの字形の凹部20を形成することも考えられる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明の道路用ライン
標示の施工法および施工装置は、特殊な形状により夜間
および雨天時の高視認性が優れ、また、スポット的に上
塗りして形成するリブとは異なり、凹部を断続的に形成
するので、磨耗しにくく、反射輝度が高く、耐久性に富
み、しかも、施工が簡単で、仕上がり形状がきれいであ
り、警告として乗り上げ車両に適度な振動を与えること
ができるとともにサイレントタイプとして騒音の発生も
少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路用ライン標示の施工装置の1実施
形態を示す要部の側面図である。
【図2】本発明の道路用ライン標示の施工装置の1実施
形態を示す内部機構を示す説明図である。
【図3】本発明の道路用ライン標示の施工装置の1実施
形態を示す横断平面図である。
【図4】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第1工程の説明図である。
【図5】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第2工程の説明図である。
【図6】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第3工程の説明図である。
【図7】本発明の道路用ライン標示の施工法の1実施形
態を示す第4工程の説明図である。
【図8】本発明の道路用ライン標示の施工装置の全体の
左側面図である。
【図9】本発明の道路用ライン標示の施工装置の一部切
欠いた全体の右側面図である。
【図10】本発明で形成される道路用ライン標示の第1
例を示す平面図である。
【図11】本発明で形成される道路用ライン標示の第1
例を示す縦断側面図である。
【図12】本発明で形成される道路用ライン標示の第1
例を示す説明図である。
【図13】本発明で形成される道路用ライン標示の第2
例を示す平面図である。
【図14】本発明で形成される道路用ライン標示の第2
例を示す説明図である。
【図15】本発明で形成される道路用ライン標示の第1
例を示す平面図である。
【図16】リブ付き標示ラインの斜視図である。
【図17】リブ付き標示ラインの縦断側面図である。
【図18】従来の道路標示塗布装置の1実施例を示す側
面図である。
【図19】従来の道路標示塗布装置の1実施例を示す正
面図である。
【図20】従来の道路標示塗布装置の1実施例を示す正
面図である。
【符号の説明】 1…標示ライン 1a…帯状塗布
面 2…リブ 3…台車 4…塗料タンク 5…エンジン 6…駆動車輪 7…自在車輪 8…シュー 8a…塗料供給
口 9,9a,9b…ビーズ散布器 10…ライン標示用シャッター 11…リブ標示用
シャッター 12…樋 14…水平シャッ
ター 15…垂直シャッター 15a…先端刃口 16…水平シャッター用エアシリンダー 17…垂直シャッター用エアシリンダー 18…路面 19…帯状塗布面 20…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 満 東京都千代田区内神田1丁目13番6号 日 本ライナー株式会社内 Fターム(参考) 2D053 AA28 AD01 EA14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車上の塗料タンクに付設する塗料供給
    部から塗料を一定厚さに塗布してなる帯状塗布面に、所
    定深さおよび長さ分削除してなる凹部を断続的に形成し
    たことを特徴とする道路用ライン標示。
  2. 【請求項2】 帯状塗布面は3mmの厚さであり、凹部は
    この帯状塗布面を1.8mm程度削除してなる請求項1記
    載の道路用ライン標示。
  3. 【請求項3】 凹部は、帯状塗布面に対してこれを斜め
    方向に横切るように形成する請求項1または請求項2記
    載の道路用ライン標示。
  4. 【請求項4】 凹部は、帯状塗布面に対してこれを真横
    に横切るように形成する請求項1または請求項2記載の
    道路用ライン標示。
  5. 【請求項5】 台車上の塗料タンクに付設する塗料供給
    部の供給口に横移動用シャッターと上下移動用シャッタ
    ーを設け、横移動用シャッターを開いて塗料を一定厚さ
    に連続的に塗布し、次いで、上下移動用シャッターを下
    降してその先端で前記一定厚さに塗布された塗料の上面
    を所定深さおよび長さ分削除してなる凹部を断続的に形
    成することを特徴とした道路用ライン標示の施工法。
  6. 【請求項6】 台車上の塗料タンクの塗料供給部にシャ
    ッターを配設した道路標示塗布装置において、シャッタ
    ーは路面に塗料を一定厚さに塗布するために開閉する横
    移動用シャッターと、先端部でこの一定厚さに塗布した
    塗料を上面から所定厚さおよび長さ削除するように下降
    する垂直シャッターとからなることを特徴とする道路用
    ライン標示施工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007284900A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Seiken Diamond Kogyo Kk ライン溝切削走行機
CN110144802A (zh) * 2019-05-29 2019-08-20 赣州市兴顺辉科技有限公司 一种道路施工用指示线划线装置
CN110700111A (zh) * 2019-10-31 2020-01-17 河南城建学院 一种桥面混凝土层钢筋定位装置
CN112626997A (zh) * 2020-12-22 2021-04-09 黄华 一种市政用公路虚实线均匀平铺设备

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