JP2000144587A - スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤInfo
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
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- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
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- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
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- D07B2201/2024—Strands twisted
- D07B2201/2029—Open winding
- D07B2201/2031—Different twist pitch
- D07B2201/2032—Different twist pitch compared with the core
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻き付けワイヤ量をこれまでと同等もしくは
減少させながらコードを構成するフィラメントのピッチ
を長くすることでコードの軽量化と強度向上を図ること
のできるスチールコードを提供する。 【解決手段】 フィラメントn本(n=1〜4)からな
るコアのまわりに少なくとも1層のシースが形成され、
該シース外周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた層撚
り構造のスチールコードにおいて、前記スチールコード
のエラスティシティーが50%未満である。
減少させながらコードを構成するフィラメントのピッチ
を長くすることでコードの軽量化と強度向上を図ること
のできるスチールコードを提供する。 【解決手段】 フィラメントn本(n=1〜4)からな
るコアのまわりに少なくとも1層のシースが形成され、
該シース外周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた層撚
り構造のスチールコードにおいて、前記スチールコード
のエラスティシティーが50%未満である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチールコードお
よび該スチールコードで補強された空気入りラジアルタ
イヤに関する。
よび該スチールコードで補強された空気入りラジアルタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】小型TBRやLSRなどのオールスチー
ルラジアルタイヤは、基本的には軽量であることが重要
なポイントであり、そのボディープライに用いられるス
チールコードは可能な限り軽量化を図ったコードが使わ
れている。かかる軽量化の一手段として、細いフィラメ
ントを用いたコードが採用されている。しかし、その一
方で、ボディープライは圧力容器としての内圧保持が第
一義的に要求される。そのため、コードの強力を確保す
る観点から、一定量以上のコードを使用しなければなら
ない宿命をもつ。また、このボディープライのコード
は、フレッティング疲労によって使用と共に強力が低下
していくという事実がある。特に小型タイヤにおいて
は、タイヤ外形が小さいため、スチールコードが撓んだ
時の曲率半径が非常に小さく、結果として大きな曲げ歪
みを受けることになり、フレッティング疲労による損傷
が激しく、フィラメント直径が小さいことと関連して強
力の低下も大きい。
ルラジアルタイヤは、基本的には軽量であることが重要
なポイントであり、そのボディープライに用いられるス
チールコードは可能な限り軽量化を図ったコードが使わ
れている。かかる軽量化の一手段として、細いフィラメ
ントを用いたコードが採用されている。しかし、その一
方で、ボディープライは圧力容器としての内圧保持が第
一義的に要求される。そのため、コードの強力を確保す
る観点から、一定量以上のコードを使用しなければなら
ない宿命をもつ。また、このボディープライのコード
は、フレッティング疲労によって使用と共に強力が低下
していくという事実がある。特に小型タイヤにおいて
は、タイヤ外形が小さいため、スチールコードが撓んだ
時の曲率半径が非常に小さく、結果として大きな曲げ歪
みを受けることになり、フレッティング疲労による損傷
が激しく、フィラメント直径が小さいことと関連して強
力の低下も大きい。
【0003】このことから、スチールタイヤのボディー
プライ用スチールコードを初めとして、動的入力を繰り
返し受けるゴム物品の補強用に使用されるスチールコー
ドにおいては、強力の保持性を向上させることが、重要
なひとつのポイントとなる。
プライ用スチールコードを初めとして、動的入力を繰り
返し受けるゴム物品の補強用に使用されるスチールコー
ドにおいては、強力の保持性を向上させることが、重要
なひとつのポイントとなる。
【0004】中でも巻き付けワイヤ(ラッピングフィラ
メント)を持つコードにおいては、このワイヤとコード
を構成するシース(外層)フィラメントとのフレッティ
ング疲労による損傷が支配的であることから、巻き付け
ワイヤとシースフィラメントとの関係の適正な設計が必
要不可欠である。高抗張力素線を用いたコードにおいて
は、フィラメント断面に占めるフレッティング損傷が相
対的に大きくなるためフィラメント径が一層小さくなる
ので、なおさらこのフレッティング損傷を防ぐことが極
めて重要となる。
メント)を持つコードにおいては、このワイヤとコード
を構成するシース(外層)フィラメントとのフレッティ
ング疲労による損傷が支配的であることから、巻き付け
ワイヤとシースフィラメントとの関係の適正な設計が必
要不可欠である。高抗張力素線を用いたコードにおいて
は、フィラメント断面に占めるフレッティング損傷が相
対的に大きくなるためフィラメント径が一層小さくなる
ので、なおさらこのフレッティング損傷を防ぐことが極
めて重要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気入りラジアルタイ
ヤのボディープライに用いられるスチールコードには、
上述のように強力向上と軽量化の観点からコードを構成
するコアフィラメントやシースフィラメントのピッチを
長くすることが望まれる。しかしながら、その様なピッ
チを長くしたコードにおいては、巻き付けワイヤとの接
触角が小さくなり、コードを構成するシースフィラメン
トと巻き付けワイヤとの相対的動きが大きくなって、フ
レッティングによる損傷がより大きくなることが容易に
推察される。これを解決する一手段として、巻き付けワ
イヤのピッチをより短くすることが考えられるが、これ
は結果的に使用巻き付けワイヤ量が増加することにな
り、問題の解決に至らない。
ヤのボディープライに用いられるスチールコードには、
上述のように強力向上と軽量化の観点からコードを構成
するコアフィラメントやシースフィラメントのピッチを
長くすることが望まれる。しかしながら、その様なピッ
チを長くしたコードにおいては、巻き付けワイヤとの接
触角が小さくなり、コードを構成するシースフィラメン
トと巻き付けワイヤとの相対的動きが大きくなって、フ
レッティングによる損傷がより大きくなることが容易に
推察される。これを解決する一手段として、巻き付けワ
イヤのピッチをより短くすることが考えられるが、これ
は結果的に使用巻き付けワイヤ量が増加することにな
り、問題の解決に至らない。
【0006】そこで、本発明の目的は、スチールコード
を空気入りラジアルタイヤの補強用として用いたとき
に、フレッティング疲労(損傷)に基づくコード強力の
低下が抑制され、タイヤケース強度の保持性が向上した
空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
を空気入りラジアルタイヤの補強用として用いたとき
に、フレッティング疲労(損傷)に基づくコード強力の
低下が抑制され、タイヤケース強度の保持性が向上した
空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、巻き付けワイ
ヤ量をこれまでと同等もしくは減少させながらコードを
構成するフィラメントのピッチを長くすることでコード
の軽量化と強度向上を図ることのできるスチールコード
を提供することにある。
ヤ量をこれまでと同等もしくは減少させながらコードを
構成するフィラメントのピッチを長くすることでコード
の軽量化と強度向上を図ることのできるスチールコード
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明者らはスチールコードのフレッティング疲労
による損傷について、中でもコード外層のスチールフィ
ラメントと巻き付けワイヤとの相互作用について実験と
考察を加える中で、これら両者のフレッティングによる
損傷は両者間の押し付け圧力と相互移動量の双方によっ
て支配され、タイヤの入力の大きさ、コードの直径、コ
ード構造(1層、2層、3層のいずれなのか、各層のピ
ッチ構成等)や巻き付けワイヤの締め付け圧力によって
夫々異なることを見出した。単純には両者のどちらに支
配されるかは一義的には決められないが、もしフィラメ
ント間の相互移動が完全になければフレッティングによ
る損傷は起こらないはずである。即ち、圧縮だけではフ
ィラメントはつぶれるだけで、摩滅しないはずである。
かかる視点から適正な領域の存在の可能性を具体的に検
討したところ、巻き付けワイヤのテンションを、巻き付
けワイヤとコード外層フィラメントとの相互作用、中で
も相互移動量を極力小さくする方向で抑制することで、
フレッティング疲労に基づく損傷が抑制でき、コードの
強力低下が抑えられることを見出した。
に、本発明者らはスチールコードのフレッティング疲労
による損傷について、中でもコード外層のスチールフィ
ラメントと巻き付けワイヤとの相互作用について実験と
考察を加える中で、これら両者のフレッティングによる
損傷は両者間の押し付け圧力と相互移動量の双方によっ
て支配され、タイヤの入力の大きさ、コードの直径、コ
ード構造(1層、2層、3層のいずれなのか、各層のピ
ッチ構成等)や巻き付けワイヤの締め付け圧力によって
夫々異なることを見出した。単純には両者のどちらに支
配されるかは一義的には決められないが、もしフィラメ
ント間の相互移動が完全になければフレッティングによ
る損傷は起こらないはずである。即ち、圧縮だけではフ
ィラメントはつぶれるだけで、摩滅しないはずである。
かかる視点から適正な領域の存在の可能性を具体的に検
討したところ、巻き付けワイヤのテンションを、巻き付
けワイヤとコード外層フィラメントとの相互作用、中で
も相互移動量を極力小さくする方向で抑制することで、
フレッティング疲労に基づく損傷が抑制でき、コードの
強力低下が抑えられることを見出した。
【0009】そこで本発明者らは、かかる知見を前提に
コードのピッチを長くしたときの巻き付けワイヤのテン
ションコントロールを、「エラスティシティー」という
概念を導入してその値を小さく制御することで、フレッ
ティングによる損傷を極少にすることに成功し、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明は下記の通りであ
る。
コードのピッチを長くしたときの巻き付けワイヤのテン
ションコントロールを、「エラスティシティー」という
概念を導入してその値を小さく制御することで、フレッ
ティングによる損傷を極少にすることに成功し、本発明
を完成するに至った。即ち、本発明は下記の通りであ
る。
【0010】(1)フィラメントn本(n=1〜4)か
らなるコアのまわりに少なくとも1層のシースが形成さ
れ、該シース外周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた
層撚り構造のスチールコードにおいて、前記スチールコ
ードのエラスティシティーが50%未満であることを特
徴とするスチールコードである。
らなるコアのまわりに少なくとも1層のシースが形成さ
れ、該シース外周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた
層撚り構造のスチールコードにおいて、前記スチールコ
ードのエラスティシティーが50%未満であることを特
徴とするスチールコードである。
【0011】(2)前記スチールコードにおいて、前記
コアのまわりに形成されたシースが1層で、かつ該シー
スがm本(m=n+(2〜6))のフィラメントからな
る、n+m構造の2層撚り構造であるスチールコードで
ある。
コアのまわりに形成されたシースが1層で、かつ該シー
スがm本(m=n+(2〜6))のフィラメントからな
る、n+m構造の2層撚り構造であるスチールコードで
ある。
【0012】(3)前記スチールコードにおいて、コア
フィラメントの巻き付けピッチが5.0〜7.0mm、
シースフィラメントの巻き付けピッチが12.0〜1
4.0mm、巻き付けワイヤの巻き付けピッチが3.5
〜5.0mmであるスチールコードである。
フィラメントの巻き付けピッチが5.0〜7.0mm、
シースフィラメントの巻き付けピッチが12.0〜1
4.0mm、巻き付けワイヤの巻き付けピッチが3.5
〜5.0mmであるスチールコードである。
【0013】(4)前記スチールコードにおいて、各層
のフィラメントの引張り強さが3000〜4800N/
mm2であるスチールコードである。
のフィラメントの引張り強さが3000〜4800N/
mm2であるスチールコードである。
【0014】(5)前記スチールコードにおいて、各層
のフィラメントの線径が0.1〜0.25mmであるス
チールコードである。
のフィラメントの線径が0.1〜0.25mmであるス
チールコードである。
【0015】(6)空気入りタイヤの補強素子として前
記スチールコードのいずれかを用いたことを特徴とする
空気入りタイヤである。
記スチールコードのいずれかを用いたことを特徴とする
空気入りタイヤである。
【0016】(7)前記スチールコードのいずれかをカ
ーカスプライに適用したことを特徴とする空気入りタイ
ヤである。
ーカスプライに適用したことを特徴とする空気入りタイ
ヤである。
【0017】なお、本発明において用いた「エラスティ
シティー」とは、以下の定義に従うものとする。スチー
ルコードを直径20cmの円をなすように自由状態で1
周周回した後、コードが交差した点P1と円の中心を挟
んで対称の位置の点P2を、点P1に当接するように円
を同一面内でつぶし、その直後に点P2を解放したとき
に、点P1と点P2の間の距離の変化率((解放した後
の距離L2/初めの距離L1)×100)(%)をエラ
スティシティーと定義する。これは、巻き付けワイヤの
コードの締め付け程度の指標となる。
シティー」とは、以下の定義に従うものとする。スチー
ルコードを直径20cmの円をなすように自由状態で1
周周回した後、コードが交差した点P1と円の中心を挟
んで対称の位置の点P2を、点P1に当接するように円
を同一面内でつぶし、その直後に点P2を解放したとき
に、点P1と点P2の間の距離の変化率((解放した後
の距離L2/初めの距離L1)×100)(%)をエラ
スティシティーと定義する。これは、巻き付けワイヤの
コードの締め付け程度の指標となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
具体的に説明する。本発明においては、小型TBRやL
SRなどのオールスチールラジアルタイヤに適用され得
る、フィラメントn本(n=1〜4)からなるコアのま
わりに少なくとも1層のシースが形成され、該シース外
周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた層撚り構造のス
チールコードを対象とし、該スチールコードのエラステ
ィシティーを50%未満とする。
具体的に説明する。本発明においては、小型TBRやL
SRなどのオールスチールラジアルタイヤに適用され得
る、フィラメントn本(n=1〜4)からなるコアのま
わりに少なくとも1層のシースが形成され、該シース外
周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた層撚り構造のス
チールコードを対象とし、該スチールコードのエラステ
ィシティーを50%未満とする。
【0019】エラスティシティーは、コードの最も本質
的な役割であるコード強力保持の発現に効果的に関与す
る。このエラスティシティーのコントロールには、コア
ピッチ長、シースピッチ長、スパイラル間隔、スパイラ
ル巻き付け時テンション等があげられるが、コードの軽
量化や初期コード強力を独立に制御できるのは巻き付け
ワイヤのテンションのみである。
的な役割であるコード強力保持の発現に効果的に関与す
る。このエラスティシティーのコントロールには、コア
ピッチ長、シースピッチ長、スパイラル間隔、スパイラ
ル巻き付け時テンション等があげられるが、コードの軽
量化や初期コード強力を独立に制御できるのは巻き付け
ワイヤのテンションのみである。
【0020】巻き付けワイヤをコードに巻き付ける際の
テンションとしては、巻き出し時とフライヤーでの巻き
取り時の2種類存在するが、このいずれもがエラスティ
シティーに影響する。
テンションとしては、巻き出し時とフライヤーでの巻き
取り時の2種類存在するが、このいずれもがエラスティ
シティーに影響する。
【0021】そこで本発明者らは、現実に使用されてい
るLSRや小型TBRの補強用の2層構造スチールコー
ドについて、コア/シース/スパイラルピッチ間隔と前
記2種類の巻き付けテンションの相互の関係を把握する
なかで、コード強力保持の影響を検討したところ、強力
保持性を最大限に引き出すことに成功した。
るLSRや小型TBRの補強用の2層構造スチールコー
ドについて、コア/シース/スパイラルピッチ間隔と前
記2種類の巻き付けテンションの相互の関係を把握する
なかで、コード強力保持の影響を検討したところ、強力
保持性を最大限に引き出すことに成功した。
【0022】即ち、エラスティシティーを50%未満、
好ましくは45%以下にすることでコード強力保持に寄
与せしめることができることが見出された。
好ましくは45%以下にすることでコード強力保持に寄
与せしめることができることが見出された。
【0023】本発明の好適スチールコードにおいては、
前記コアのまわりに形成されたシースが1層で、かつ該
シースがm本(m=n+(2〜6))のフィラメントか
らなる、n+m構造の2層撚り構造であり、より好まし
くはフィラメント3本からなるコアのまわりに、フィラ
メント9本からなるシースを配置した2層撚り構造のス
チールコードで、シース隣接フィラメント間にほとんど
隙間を持たない構造である。
前記コアのまわりに形成されたシースが1層で、かつ該
シースがm本(m=n+(2〜6))のフィラメントか
らなる、n+m構造の2層撚り構造であり、より好まし
くはフィラメント3本からなるコアのまわりに、フィラ
メント9本からなるシースを配置した2層撚り構造のス
チールコードで、シース隣接フィラメント間にほとんど
隙間を持たない構造である。
【0024】また、本発明のスチールコードにおいて
は、コアフィラメントの巻き付けピッチが、好ましくは
5.0〜7.0mm、より好ましくは6.5mm、シー
スフィラメントの巻き付けピッチが、好ましくは12.
0〜14.0mm、より好ましくは12.5mm、巻き
付けワイヤの巻き付けピッチが3.5〜5.0mmであ
る。各ピッチが夫々の下限よりも小さいと軽量化効果が
少なく、一方、上限を超えるとエラスティシティーを本
発明で規定する範囲にコントロールすることができなく
なる。
は、コアフィラメントの巻き付けピッチが、好ましくは
5.0〜7.0mm、より好ましくは6.5mm、シー
スフィラメントの巻き付けピッチが、好ましくは12.
0〜14.0mm、より好ましくは12.5mm、巻き
付けワイヤの巻き付けピッチが3.5〜5.0mmであ
る。各ピッチが夫々の下限よりも小さいと軽量化効果が
少なく、一方、上限を超えるとエラスティシティーを本
発明で規定する範囲にコントロールすることができなく
なる。
【0025】さらに、各層のフィラメントの引張り強さ
は、好ましくは3000〜4800N/mm2である。
この値が3000N/mm2未満では使用コード量が増
加し、軽量化できず、一方、4800N/mm2を超え
ると鋼線の製造が困難となる。
は、好ましくは3000〜4800N/mm2である。
この値が3000N/mm2未満では使用コード量が増
加し、軽量化できず、一方、4800N/mm2を超え
ると鋼線の製造が困難となる。
【0026】さらにまた、各層のフィラメントの線径
は、好ましくは0.1〜0.25mm、より好ましくは
0.15mm〜0.2mmである。この線径が0.1m
m未満では鋼線製造効率が悪く、一方、0.25mmを
超えるとランフラット走行時の耐コード破断性が悪化す
る。尚、巻き付けワイヤの線径は0.1〜0.15mm
の範囲が好ましい。
は、好ましくは0.1〜0.25mm、より好ましくは
0.15mm〜0.2mmである。この線径が0.1m
m未満では鋼線製造効率が悪く、一方、0.25mmを
超えるとランフラット走行時の耐コード破断性が悪化す
る。尚、巻き付けワイヤの線径は0.1〜0.15mm
の範囲が好ましい。
【0027】本発明のスチールコードにおける巻き付け
ワイヤとコードの撚り方向との関係については、巻き付
け(ラッピング)の役割を効果的に果たす意味で巻き付
けワイヤと内層コードの最外層とは異方向であることが
望ましいが、コアフィラメントとシースフィラメントの
撚り方向は強力保持の観点から同一方向とすることが望
ましい。
ワイヤとコードの撚り方向との関係については、巻き付
け(ラッピング)の役割を効果的に果たす意味で巻き付
けワイヤと内層コードの最外層とは異方向であることが
望ましいが、コアフィラメントとシースフィラメントの
撚り方向は強力保持の観点から同一方向とすることが望
ましい。
【0028】次に、本発明の空気入りラジアルタイヤ
は、補強素子として前記スチールコードを使用したもの
であり、好ましくはカーカスプライに適用したものであ
る。これにより、本発明の空気入りラジアルタイヤにつ
いては、タイヤケース強度の保持性を最高に高めること
が可能となる。尚、本発明の空気入りタイヤにおいて
は、ボディープライ材以外の材質および構造は慣用に従
うものとする。
は、補強素子として前記スチールコードを使用したもの
であり、好ましくはカーカスプライに適用したものであ
る。これにより、本発明の空気入りラジアルタイヤにつ
いては、タイヤケース強度の保持性を最高に高めること
が可能となる。尚、本発明の空気入りタイヤにおいて
は、ボディープライ材以外の材質および構造は慣用に従
うものとする。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例に基づき
具体的に説明する。本実施例では、小型TBRの汎用プ
ライ材およびLTRのプライ材に用いられる(3+9)
×0.175(mm)+1×0.15(mm)構造を例
に、以下その効果を具体的に示す。本発明に基づき作製
した各種スチールコードおよび比較のために作製したス
チールコードの構造、材質、撚りピッチ、エラスティシ
ティー、コード強力、コード強力の保持率を下記の表
1、表2に示す。尚、エラスティシティーの調整は、巻
き付けワイヤの巻き出しテンションとフライヤーのテン
ションとをコントロールすることによって行った。
具体的に説明する。本実施例では、小型TBRの汎用プ
ライ材およびLTRのプライ材に用いられる(3+9)
×0.175(mm)+1×0.15(mm)構造を例
に、以下その効果を具体的に示す。本発明に基づき作製
した各種スチールコードおよび比較のために作製したス
チールコードの構造、材質、撚りピッチ、エラスティシ
ティー、コード強力、コード強力の保持率を下記の表
1、表2に示す。尚、エラスティシティーの調整は、巻
き付けワイヤの巻き出しテンションとフライヤーのテン
ションとをコントロールすることによって行った。
【0030】下記の表1には(3+9+1)2層撚り構
造でハイテンサイル鋼材(HT)の例を、また表2には
(3+9+1)2層撚り構造で超高強力鋼材の例として
370kg/mm2および420kg/mm2の抗張力
を有するフィラメント材の例を夫々示す。
造でハイテンサイル鋼材(HT)の例を、また表2には
(3+9+1)2層撚り構造で超高強力鋼材の例として
370kg/mm2および420kg/mm2の抗張力
を有するフィラメント材の例を夫々示す。
【0031】試作した各種コードをサイズ245/70
R19.5の、カーカスプライ1枚からなるカーカスを
有する小型TBRのカーカスプライに適用した。打込み
数は比較例1のタイヤを100として指数にて表示した
(数値が大なる程打込み数が大である)。
R19.5の、カーカスプライ1枚からなるカーカスを
有する小型TBRのカーカスプライに適用した。打込み
数は比較例1のタイヤを100として指数にて表示した
(数値が大なる程打込み数が大である)。
【0032】これら試作タイヤについて新品時のコード
重量、新品時および10万km走行後のカーカスプライ
コードのケース強度を評価した。尚、ケース強度につい
ては、新品時を100として夫々走行後を指数にて表示
した(数値が大なる程結果が良好である)。得られた結
果を下記の表1および表2に併記する。
重量、新品時および10万km走行後のカーカスプライ
コードのケース強度を評価した。尚、ケース強度につい
ては、新品時を100として夫々走行後を指数にて表示
した(数値が大なる程結果が良好である)。得られた結
果を下記の表1および表2に併記する。
【0033】図1および図2は、レギュラー鋼材を用い
たときの全ての比較例および実施例の試作コードを基に
したエラスティシティーと強力保持率(%)との関係を
示す。図1は245/70R19.5のタイヤを用いて
実地5万km走行後の強力保持率を示し、図2は同じタ
イヤ同一市場で10万km走行後測定したコード強力保
持率を示す。
たときの全ての比較例および実施例の試作コードを基に
したエラスティシティーと強力保持率(%)との関係を
示す。図1は245/70R19.5のタイヤを用いて
実地5万km走行後の強力保持率を示し、図2は同じタ
イヤ同一市場で10万km走行後測定したコード強力保
持率を示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】実施例1は、比較例1および2と同一のコ
ード構造を持たせながら、エラスティシティーを本発明
の範囲内の35%にコントロールした例である。この場
合、実施例1と比較例1および2とでは、使用コード量
を同一にしているが、実施例1の走行後のケース強度は
比較例1対比では10%改良され、また比較例2対比で
は20%もの改良がなされており、効果の明らかな確認
がなされた。
ード構造を持たせながら、エラスティシティーを本発明
の範囲内の35%にコントロールした例である。この場
合、実施例1と比較例1および2とでは、使用コード量
を同一にしているが、実施例1の走行後のケース強度は
比較例1対比では10%改良され、また比較例2対比で
は20%もの改良がなされており、効果の明らかな確認
がなされた。
【0037】実施例2は、実施例1よりもさらにコード
のシースおよびコアのピッチを長くした構造で、使用コ
ード量を1.5%減量した上でエラスティシティーを望
ましい方向に制御した例である。この場合、比較例1、
2よりもケース強度を10%〜20%以上良好に保つこ
とに成功した。
のシースおよびコアのピッチを長くした構造で、使用コ
ード量を1.5%減量した上でエラスティシティーを望
ましい方向に制御した例である。この場合、比較例1、
2よりもケース強度を10%〜20%以上良好に保つこ
とに成功した。
【0038】実施例3は、コードピッチを更に長くし、
かつ巻き付けワイヤーのピッチも長くした構造にするこ
とによって初期強力の向上とコードサイズの減少をはか
ることによってコード使用量を5%まで減少させた例で
ある。この場合でも、エラスティシティーを本発明の範
囲内にコントロールすることで強力保持率を10%以上
高めることができた。
かつ巻き付けワイヤーのピッチも長くした構造にするこ
とによって初期強力の向上とコードサイズの減少をはか
ることによってコード使用量を5%まで減少させた例で
ある。この場合でも、エラスティシティーを本発明の範
囲内にコントロールすることで強力保持率を10%以上
高めることができた。
【0039】実施例4〜6は、大幅なコード使用量減と
強力保持性を同時に確保するために、超高強力鋼材とエ
ラスティシティーのコントロールを組み合わせた例であ
る。実施例4は、抗張力を370kg/mm2にするこ
とで10%の軽量化を図り、実施例5、6では、抗張力
420kg/mm2の鋼材を使用することで、20%〜
25%の軽量化を図ることと同時に、フレッティング損
傷による強力低下も大きく抑制することを可能にしてい
る。
強力保持性を同時に確保するために、超高強力鋼材とエ
ラスティシティーのコントロールを組み合わせた例であ
る。実施例4は、抗張力を370kg/mm2にするこ
とで10%の軽量化を図り、実施例5、6では、抗張力
420kg/mm2の鋼材を使用することで、20%〜
25%の軽量化を図ることと同時に、フレッティング損
傷による強力低下も大きく抑制することを可能にしてい
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のスチ
ールコードにおいては、巻き付けワイヤ量をこれまでと
同等もしくは減少させながらコードを構成するフィラメ
ントのピッチを長くすることでコードの軽量化と初期強
度向上を図ることができる。このスチールコードを空気
入りラジアルタイヤの補強用として用いたときには、フ
レッティング疲労(損傷)に基づくコード強力の低下が
抑制され、タイヤケース強度の保持性が向上する。
ールコードにおいては、巻き付けワイヤ量をこれまでと
同等もしくは減少させながらコードを構成するフィラメ
ントのピッチを長くすることでコードの軽量化と初期強
度向上を図ることができる。このスチールコードを空気
入りラジアルタイヤの補強用として用いたときには、フ
レッティング疲労(損傷)に基づくコード強力の低下が
抑制され、タイヤケース強度の保持性が向上する。
【図1】5万km走行タイヤのエラスティシティーと強
力保持率との関係を示すグラフである。
力保持率との関係を示すグラフである。
【図2】10万km走行タイヤのエラスティシティーと
強力保持率との関係を示すグラフである。
強力保持率との関係を示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 フィラメントn本(n=1〜4)からな
るコアのまわりに少なくとも1層のシースが形成され、
該シース外周面に巻き付けワイヤが巻き付けられた層撚
り構造のスチールコードにおいて、前記スチールコード
のエラスティシティーが50%未満であることを特徴と
するスチールコード。 - 【請求項2】 前記コアのまわりに形成されたシースが
1層で、かつ該シースがm本(m=n+(2〜6))の
フィラメントからなる、n+m構造の2層撚り構造であ
る請求項1記載のスチールコード。 - 【請求項3】 コアフィラメントの巻き付けピッチが
5.0〜7.0mm、シースフィラメントの巻き付けピ
ッチが12.0〜14.0mm、巻き付けワイヤの巻き
付けピッチが3.5〜5.0mmである請求項1または
2記載のスチールコード。 - 【請求項4】 各層のフィラメントの引張り強さが30
00〜4800N/mm2である請求項1〜3のうちい
ずれか一項記載のスチールコード。 - 【請求項5】 各層のフィラメントの線径が0.1〜
0.25mmである請求項1〜4のうちいずれか一項記
載のスチールコード。 - 【請求項6】 空気入りタイヤの補強素子として、請求
項1〜5のうちいずれか一項記載のスチールコードを用
いたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項7】 請求項1〜5のうちいずれか一項記載の
スチールコードをカーカスプライに適用したことを特徴
とする空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10314860A JP2000144587A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10314860A JP2000144587A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000144587A true JP2000144587A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18058499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10314860A Pending JP2000144587A (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000144587A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7775247B2 (en) * | 2005-12-22 | 2010-08-17 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Steel cord for reinforcement of off-the-road tires |
JP2010261114A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Bridgestone Corp | スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
JP2011202296A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Bridgestone Corp | スチールコードおよびそれを用いた空気入りラジアルタイヤ |
JP2012172291A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Bridgestone Corp | ゴム物品補強用スチールコードおよびゴム−スチールコード複合体 |
JP2019214250A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 株式会社ブリヂストン | ケーブルビードおよびこれを用いたタイヤ |
-
1998
- 1998-11-05 JP JP10314860A patent/JP2000144587A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7775247B2 (en) * | 2005-12-22 | 2010-08-17 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Steel cord for reinforcement of off-the-road tires |
JP2010261114A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Bridgestone Corp | スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ |
JP2011202296A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Bridgestone Corp | スチールコードおよびそれを用いた空気入りラジアルタイヤ |
JP2012172291A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Bridgestone Corp | ゴム物品補強用スチールコードおよびゴム−スチールコード複合体 |
JP2019214250A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 株式会社ブリヂストン | ケーブルビードおよびこれを用いたタイヤ |
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