JP2019214250A - ケーブルビードおよびこれを用いたタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤの軽量化とビード部の耐久性とを向上し得るケーブルビードおよびこれを用いたタイヤを提供する。【解決手段】環状に形成されたスチールからなるコア1と、コア1の周りにシースフィラメント2が螺旋状に巻き付けられてなる、少なくともN(N≧3)層のシース層からなるシース3と、を有するケーブルビード10であり、(N−1)層目のシースフィラメント2以外のシースフィラメント2がスチールフィラメントであり、(N−1)層目のシースフィラメント2が、スチールフィラメントよりも軟質金属のフィラメントまたは非金属フィラメントからなる。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルビードおよびこれを用いたタイヤに関し、詳しくは、タイヤの軽量化とビード部の耐久性とを向上し得るケーブルビードおよびこれを用いたタイヤに関する。
航空機用タイヤのビードコアとして、環状のコアの周囲に、シースフィラメントを螺旋状に巻付けてなる1層以上のシースを形成した断面円形状である、いわゆるケーブルビードが知られている。このようなケーブルビードの改良技術として、特許文献1では、5層構造のケーブルビードが提案されている。
このケーブルビードは、シースフィラメントがブラスめっきされた炭素鋼であり、コアがシースフィラメントと同等もしくはそれ以下の炭素含有量の炭素鋼から構成されている。そして、このケーブルビードを用いた新品タイヤからケーブルビードを取り出し、コイル状に巻き付けられているシースフィラメントをほぐした時のフィラメントの内径をb、タイヤに埋設されていたときのビード内径をaとしたとき、b/a>0.90超とすることで、ビードの耐久性を向上させている。
特開平06−211009号
今日における航空機機体メーカーからタイヤメーカーに対する要求として、軽量性および耐久性が挙げられる。耐久性を確保するためには、シースフィラメント強力を高くする必要がある。そのため、従来はシースフィラメント径を太くして、シースフィラメントの強力を高めていた。しかしながら、シースフィラメント径を太くしても、必ずしもタイヤの耐久性が向上せず、また、軽量性においても不利になり、さらなる検討が求められているのが現状である。
そこで、本発明の目的は、タイヤの軽量化とビード部の耐久性とを向上し得るケーブルビードおよびこれを用いたタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。すなわち、3層以上のシース層を有するケーブルビードでは、シース層を外側から数えて2層目、すなわち、N層のシース層を有するケーブルビードの(N−1)層目のスチールフィラメントに優先的に折れが生じることを見出した。かかる知見をもとに、本発明者はさらに鋭意検討した結果、上記課題を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のケーブルビードは、環状に形成されたスチールからなるコアと、該コアの周りにシースフィラメントが螺旋状に巻き付けられてなる、少なくともN(N≧3)層のシース層からなるシースと、を有するケーブルビードにおいて、
(N−1)層目のシースフィラメント以外のシースフィラメントがスチールフィラメントであり、前記(N−1)層目のシースフィラメントが、前記スチールフィラメントよりも軟質金属のフィラメントまたは非金属フィラメントからなることを特徴とするものである。
本発明のケーブルビードにおいては、(N−1)層目のシースフィラメントは軟質金属のフィラメントであり、該軟質金属のフィラメントは、軟鋼、アルミニウム合金、銅合金およびチタン合金から選ばれる少なくとも1種からなることが好ましい。また、本発明のケーブルビードにおいては、1+A+B+C+D+E構造であり、Aが6以上14以下、Bが8以上22以下、Cが14以上30以下、Dが26以上42以下、Eは32以上50以下であることが好ましい。ここで、層構造における1は、コアを表す。さらに、本発明のケーブルビードにおいては、前記スチールフィラメントは、ブラスめっきを施されていることが好ましい。さらにまた、本発明のケーブルビードにおいては、前記シースフィラメントの抗張力は、2000MPa以上であることが好ましい。また、本発明のケーブルビードにおいては、前記シースフィラメントの径は、1.20mm以上2.40mm以下であることが好ましい。
本発明のタイヤは、本発明のケーブルビードを備えてなることを特徴とするものである。
本発明によれば、タイヤの軽量化とビード部の耐久性とを向上し得るケーブルビードおよびこれを用いたタイヤを提供することができる。本発明のタイヤは、航空機用タイヤに好適に用いることができる。
本発明の一好適な実施の形態に係るケーブルビードの概略断面図である。 本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤのタイヤ幅方向における概略断面図である。
以下、本発明のケーブルビードについて、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一好適な実施の形態に係るケーブルビードの概略断面図である。本発明のケーブルビード10は、環状に形成されたスチールからなるコア1と、コア1の周りにシースフィラメント2が螺旋状に巻き付けられてなる、少なくとも1層のシース層からなるシース3と、を有する。図示例においては、シース3は、最内層シース層である第1シース層3a、第2シース層3b、第3シース層3c、第4シース層3d、および第5シース層3eの5層のシース層を有しているが、本発明のケーブルビード10の構造はこれに限られるものではなく、シース層は5層以上であってもよい。図示するケーブルビード10においては、1+10+16+22+28+34構造である。
本発明のケーブルビード10においては、(N−1)層目、図示例においては、第4シース層3d以外のシースフィラメントがスチールフィラメントであり、(N−1)層目、図示例において第4シース層3dのシースフィラメントが、他のシース層のスチールフィラメントよりも軟質金属のフィラメントまたは非金属フィラメントからなる。前述のとおり、3層以上のシース層を有するケーブルビードでは、シース層を外側から数えて2層目に優先的に折れが生じる。そこで、N層のシース層を有するケーブルビード10の(N−1)層目に、衝撃吸収層として、軟質金属のフィラメントまたは非金属フィラメントを用いることで、(N−1)層目のフィラメントの折れを防止し、ケーブルビード10の耐久性を向上させている。
本発明のケーブルビード10においては、(N−1)層目のシース層に用いるフィラメントとしては、他の層に用いたスチールフィラメントよりも軟質であれば特に制限はない。例えば、ビッカース硬さ(HV)が、700以下の金属、好ましくはHVが200以下の金属を用いることができる。具体的には、軟質金属のフィラメントとしては、軟鋼、アルミニウム合金、銅合金およびチタン合金から選ばれる少なくとも1種からなるフィラメントを用いることができる。また、非金属フィラメントとしては、例えば、ナイロン、アラミド等のポリアミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、レーヨン、ポリケトン、ビニロン等の有機繊維からなる撚りコードを用いることができるが、これら以外にも、炭素繊維、ガラス繊維、バサルト繊維等を用いることもできる。
本発明のケーブルビード10においては、スチールフィラメントとしては特に制限はなく、従来より用いられているスチールフィラメント等を用いてもよいが、炭素含有量は0.90質量%以上0.95質量%以下であり、かつ、クロム含有量は0.15質量%以上0.30質量%以下であるスチールフィラメントを好適に用いることができる。かかる条件を満足することで、シースフィラメント2を細径化することが可能となり、ケーブルビード10を軽量化することができる。すなわち、クロム含有量を上記範囲とすることで、炭素含有量を0.90質量%超としても、シースフィラメントが型付け時に曲げにくい、タイヤ走行中に働く応力に耐えられるビードに必要最小限の伸びが確保できない、といった不具合を生じることなく、シースフィラメント2の強力を向上させることができる。その結果、シースフィラメント2の細径化が可能になり、タイヤの軽量化を実現することができる。シースフィラメント2中のクロム含有量が0.15質量%未満であると、上記効果が得られず、シースフィラメント2に十分な強力を与えることができない。なお、クロム含有量が0.30質量%を超えると、コストの面で不利になり、また、本発明の効果が飽和してしまうため、好ましくない。炭素含有量は、好適には0.91質量%以上0.94質量%以下であり、クロム含有量は、好適には0.20質量%以上0.25質量%以下、より好適には、0.17質量%以上0.23質量%以下である。このような条件を満足することで、ケーブルビード10全体における炭素量含有量およびクロム含有量のバラツキを抑えることができ、その結果、ケーブルビード10の物性のバラツキが少なくなる。
ここで、炭素含有量は、JIS G1211に準拠した赤外線吸収法(附属書3:全炭素定量法−高周波誘導加熱炉燃焼)により測定され、より詳細には、LECO製「CS−400」なる装置を用い、鋼を高周波加熱により溶解し、赤外線吸収法で定量分析を行うことにより求めることができる。また、クロム、ケイ素およびマンガンの含有量は、JIS G1258−1(発光強度比法)に準拠して測定され、より詳細には、塩酸:硝酸:水=1:1:2(質量比)の水溶液に鋼材を溶解し、ICP分析(発光分光分析)することにより測定できる。
本発明のケーブルビード10においては、層構造は、シース層が3層以上であれば特に制限はないが、3層以上5層以下とすることが好ましく、特に、1+A+B+C+D+E構造であること、すなわち、図示するように、コア1の周りに設けられるシース3は5層のシース層からなることが好ましい。また、シースフィラメント2の本数は、Aが6以上14以下、Bが8以上22以下、Cが14以上30以下、Dが26以上42以下、Eは32以上50以下であり、より好適には、Aは7以上12以下、Bは12以上20以下、Cは18以上26以下、Dは28以上40以下、Eは34以上48以下である。かかる構造とすることで、本発明のケーブルビードを航空機用タイヤのビードコアに用いた場合に、十分に軽量化しつつ、ビード部の耐久性の向上を図ることができる。
また、本発明のケーブルビード10においては、スチールフィラメント2はめっき処理が施されていることが好ましい。めっき処理としては、ブラスめっきやブロンズめっき、銅めっき,亜鉛めっき、銅-コバルト-亜鉛めっき等の三元系合金めっき等が挙げられるが、ブラスめっきが好ましい。スチールフィラメント2にブラスめっきを施すことで、ケーブルビード10とゴムとの接着性を向上させることができ、タイヤの耐久性を向上させることができる。なお、ブラスめっきの組成としては、特に制限されるものはないが、好適には銅の含有率は60質量%以上である。また、本発明のケーブルビード10においては、(N−1)層目のシース層のフィラメントとして非金属フィラメントを用いる場合、ゴムとの強固な接着を可能とするため、接着剤処理を施すことが好ましい。この接着剤処理は、常法に従って行うことができる。
さらに、本発明のケーブルビード10においては、スチールフィラメントの抗張力は2000MPa以上であることが好ましい。スチールフィラメントの抗張力を2000MPa以上とすることで、本発明のケーブルビード10を航空機用タイヤのビードコアとして用いた場合、十分な強度を発揮することができる。また、スチールフィラメントの抗張力が高いほど、スチールフィラメントの本数を少なくすることができるため、タイヤの軽量化の面でも好ましい。
さらにまた、本発明のケーブルビード10においては、シースフィラメントの径は、1.20mm以上2.40mm以下であることが好ましい。シースフィラメントの径をかかる範囲とすることで、本発明のケーブルビード10を航空機用タイヤのビードコアとして用いた場合、タイヤの軽量化を十分に達成することができ、また、十分な強度を発揮することができる。なお、本発明のケーブルビード10を航空機用タイヤに適用する場合、コアフィラメントの径は、軽量性および強度の観点から、2.0mm以上8.0mm以下が好ましい。
本発明のケーブルビード10は、N層(N≧3)のシース層を有するケーブルビードであって、(N−1)層目のシースフィラメント以外のシースフィラメントがスチールフィラメントであり、(N−1)層目のシースフィラメントが、他の層のスチールフィラメントよりも軟質金属のフィラメントまたは非金属フィラメントからなるものであれば、それ以外については特に制限はない。例えば、ケーブルビード10のコア1は、コアフィラメントの両端を突き合わせて溶接して環状に製造することができる。その後、例えば、供給リールに巻回されることにより螺旋型付けされた、上記要件を満足するシースフィラメント2を、コア1に螺旋状に巻き付けることで、本発明のケーブルビード10を製造することができる。コアフィラメントの材質についても特に制限はなく、従来ケーブルビードのコアとして用いられてきた材質を用いることができる。
次に、本発明のタイヤについて説明する。図2は、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤのタイヤ幅方向における概略断面図である。図示するタイヤ100は、トレッド部101と、トレッド部101のタイヤ幅方向両外側に位置する一対のショルダー部102と、ショルダー部102の側部からタイヤ径方向内方に延びる一対のサイドウォール部103と、各サイドウォール部103のタイヤ径方向内方に連なるビード部104と、ビード部104に埋設されてなる断面円形のビードコア105を備えている。
また、タイヤ100は、トロイド状に延在し、タイヤ赤道面に対して70°以上90°以下の範囲の角度で延びる複数本の有機繊維コードからなる、カーカスプライにて構成したラジアルカーカス106を備えている。このラジアルカーカス106は、各ビードコア105の周りに、タイヤ幅方向の内側から外側へ巻上げてなるターンアッププライと、これらのターンアッププライの、ビードコア105に対する巻上げ部分を覆って半径方向内方に延びて、少なくとも、ビードコア105の半径方向内方部分まで延在する、ダウンプライとからなる、いわゆるアップダウン構造を有する。このようなアップダウン構造とすることにより、ターンアッププライおよびダウンプライのそれぞれに働くビードコア105の周りの張力の相殺による、それら相互の引き抜け拘束力の作用下で、カーカスプライが引き抜けるのを有効に防止することができる。その結果、航空機用ラジアルタイヤに求められる耐圧性、耐荷重性等を十分に確保することができる。
本発明のタイヤ100は、ビード部104に埋設されてなるビードコア105として、本発明のケーブルビードを用いる。したがって、本発明のタイヤ100は、従来のタイヤと比較して、軽量性およびビード部の耐久性に優れており、航空機用タイヤに好適に用いることができる。
本発明のタイヤ100は、ビードコア105として本発明のケーブルビードを用いたこと以外に特に制限はなく、その他の構造等については、既知の構造を採用することができる。例えば、図示例においては、トレッド部101のラジアルカーカス106のタイヤ径方向外方には、4層のベルト層からなるベルト107および1層のベルト保護層108が順次配設されている。また、ベルト保護層108のタイヤ径方向外方には、トレッドゴムが配設されており、トレッドゴムの表面には、タイヤ周方向に延びる周方向溝等の溝109が形成されている。なお、図示例では、ベルト107が合計4層のベルト層からなる場合を示しているが、本発明のタイヤ100においては、ベルト層の数や配設位置は、必要に応じて任意の数や配設位置とすることができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
<従来例1、2、比較例および実施例1〜5>
第4層目のシースを構成するフィラメントとして、表1、2に示すフィラメントを用い、同表に示す構造のケーブルビードを作製し、重量を求めた。従来例1、2および比較例では、第4層以外のシース層には、第4層シース層と同じ材質のスチールフィラメントを用いた。実施例1〜5については、第4層以外のシース層には、高炭素鋼(92C)を用いた。結果は、従来例2のタイヤの重量を100としたときの指数値にて示した。次に、得られたケーブルビードを用いて、図2に示すタイプのタイヤ(タイヤサイズ:52×21R22 38PR)を作製した。このタイヤを用いて、下記の手順で耐久性を測定した。得られた結果を同表に併記する。
なお、抗張力はJIS Z2241の引張試験に基づいて、ビッカース硬さはJIS Z2244に基づいて測定した。
<耐久性>
タイヤをリムに装着する際、TRAで定められた52×21R22 38PRの規定内圧相当の内圧を充填して、規定荷重の80%を負荷させながら、時速64km/hで1時間に10分間だけ所定の回数を繰り返し走行させた。その所定回数の走行後、(N−1)層目のフィラメントを取り出して折れの数や残存引張強力などを測定し、その結果を従来例が100となる指数値で示した。この数値が大きいほど、耐久性が高く性能が良いことを示す。
Figure 2019214250
※1:炭素含有量 0.82質量%
※2:炭素含有量 0.92質量%
※3:炭素含有量 0.72質量%
Figure 2019214250
以上より、本発明のケーブルビードを用いたタイヤは、軽量化とビード部の耐久性とが両立できていることが分かる。
1 コア
2 シースフィラメント
3 シース
10 ケーブルビード
100 航空機用タイヤ(タイヤ)
101 トレッド部
102 ショルダー部
103 サイドウォール部
104 ビード部
105 ビードコア
106 ラジアルカーカス
107 ベルト
108 ベルト保護層
109 溝

Claims (7)

  1. 環状に形成されたスチールからなるコアと、該コアの周りにシースフィラメントが螺旋状に巻き付けられてなる、少なくともN(N≧3)層のシース層からなるシースと、を有するケーブルビードにおいて、
    (N−1)層目のシースフィラメント以外のシースフィラメントがスチールフィラメントであり、前記(N−1)層目のシースフィラメントが、前記スチールフィラメントよりも軟質金属のフィラメントまたは非金属フィラメントからなることを特徴とするケーブルビード。
  2. (N−1)層目のシースフィラメントが軟質金属のフィラメントであり、該軟質金属のフィラメントが、軟鋼、アルミニウム合金、銅合金およびチタン合金から選ばれる少なくとも1種からなる請求項1記載のケーブルビード。
  3. 1+A+B+C+D+E構造であり、Aが6以上14以下、Bが8以上22以下、Cが14以上30以下、Dが26以上42以下、Eは32以上50以下である請求項1または2記載のケーブルビード。
  4. 前記スチールフィラメントが、ブラスめっきを施されている請求項1〜3のうちいずれか一項記載のケーブルビード。
  5. 前記シースフィラメントの抗張力が、2000MPa以上である請求項1〜4のうちいずれか一項記載のケーブルビード。
  6. 前記シースフィラメントの径が、1.20mm以上2.40mm以下である請求項1〜5のうちいずれか一項記載のケーブルビード。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項記載のケーブルビードを備えてなることを特徴とするタイヤ。
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