JP2009040207A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた高速耐久性と振動特性とを発揮しながら、バンドコードの剥離損傷を抑制する。
【解決手段】バンドコード10は、高弾性フィラメントFaのストランド15と、低弾性フィラメントFbのストランド16とを撚り合わせた複合コード17からなる。バンドコード10の応力−伸び曲線は、原点から変曲点Pに至る低弾性域S1と、変曲点Pをこえる高弾性域S2とを具え、しかも前記変曲点Pは、伸び2〜7%の範囲にあり、かつ高弾性域S2の弾性率EHと、低弾性域S1の弾性率ELとの比EH/ELを2〜10とした。前記高弾性フィラメントの弾性率E1は15000〜27000MPa、かつバンドプライのトッピングゴムの複素弾性率E*は4.0〜15.0MPaである。
【選択図】図3

Description

本発明は、バンドコードとそのトッピングゴムとのマッチングを図り、耐久性及び振動特性を改善した空気入りタイヤに関する。
ラジアル構造の空気入りタイヤでは、ベルト層の半径方向外側に、バンドコードを螺旋巻きしてなるバンド層を形成した構造のものが広く採用されている。このバンド層は、トレッド部に対する拘束力を高めて高速耐久性能や振動特性を向上させる等の効果を有する。
そして近年、車両の高速化や高性能化に伴い、前記高速耐久性や振動特性のいっそうの改善を図るため、、バンドコードとして、例えばナイロン繊維コード等の低弾性コードから、例えば芳香族ポリアミド繊維コート(アラミド繊維コード)等の高弾性コードへの移行が望まれている。しかし、バンドコードに高弾性コードを採用した場合、生タイヤを加硫金型内で加硫するに際して、成形内圧によるタイヤの伸張や膨張(加硫ストレッチ)が不十分となり、金型内面への押付け力が不足してユニフォミティーが損なわれたり、さらには加硫成形自体ができなくなる等の問題が発生する。
そこで、例えば特許文献1には、高弾性フィラメントのストランドと、低弾性フィラメントのストランドとを撚り合わせることにより、応力−伸び曲線において低弾性域と高弾性域とを有する所定伸び特性の複合コードをバンドコードに採用することが提案されている。この提案の複合コードは、低弾性域により加硫ストレッチを充分に確保する一方、高弾性域によって走行時のトレッド部の変動を強く拘束でき、優れた高速耐久性と振動特性とを発揮しうるというメリットを有する。
特許第2757940号公報
しかしこのような複合コードの場合、コードとそれを被覆するトッピングゴムとの間の剛性差が大きくなり、長期間の使用により該コードがトッピングゴムから剥離する傾向を招くなど、耐久性の点でさらなる改善の余地が残されている。
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、高弾性フィラメントと低弾性フィラメントとからなる複合コードにおいて、その高弾性フィラメントの弾性率Eaを15000〜27000MPaに規制する一方、トッピングゴムの複素弾性率E*を4.0MPa以上に高めることを基本として、高速耐久性と振動特性とを前記提案の複合コードと同レベル若しくはそれ以上に高めながら、コードとトッピングゴムとの剛性差を減じて剥離損傷を抑制し、耐久性を向上しうる空気入りタイヤの提供を目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されるバンド層とを具える空気入りタイヤであって、
前記バンド層は、有機繊維のバンドコードがトッピングゴムに埋設された長尺小巾の帯状プライを、タイヤ周方向に対して5°以下の角度で螺旋状に巻回させたバンドプライからなり、
かつ前記バンドコードは、高弾性フィラメントの束を下撚りした1本以上の高弾性ストランドと、低弾性フィラメントの束を下撚りした1本以上の低弾性ストランドとを撚り合わせた複合コードから形成され、
前記バンドコードの応力−伸び曲線は、原点から変曲点に至る低弾性域と、変曲点をこえる高弾性域とを具え、かつ前記変曲点は伸び2〜7%の範囲にあり、しかも高弾性域の弾性率EHと低弾性域の弾性率ELとの比EH/ELを2〜10とするとともに、
前記高弾性フィラメントの弾性率Eaは15000〜27000MPa、かつ前記バンドプライの前記トッピングゴムの複素弾性率E*は4.0〜15.0MPaであることを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記高弾性フィラメントは、ポリエチレンナフタレート繊維、レーヨン繊維 又はポリケトン繊維からなることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記複合コードは、高弾性ストランドと低弾性ストランドとを上撚りにて撚り合わせた双撚り構造をなし、かつ高弾性ストランドの下撚り方向と低弾性ストランドの下撚り方向とは同方向、かつ上撚り方向とは逆方向であることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、高弾性フィラメントと低弾性フィラメントとからなる複合コードにおいて、前記高弾性フィラメントの弾性率Eaを15000〜27000MPaに規制する一方、トッピングゴムの複素弾性率E*を4.0MPa以上に高めている。これにより、優れた高速耐久性と振動特性とを発揮しながら、コードとトッピングゴムとの剛性差を減じて剥離損傷を抑制し、タイヤの耐久性を向上することができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤ1が乗用車用タイヤとして形成された場合の子午断面を示している。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内部かつ前記カーカス6の外側に配されるベルト層7と、このベルト層7のさらに外側に配されるバンド層9とを少なくとも具えて構成される。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では、1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両側に、前記ビードコア5の周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを具える。前記プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外側に先細状にのびるビードエーペックスゴム8が配置され、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強する。前記カーカスコードとしては、乗用車用タイヤの場合、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維コードが好適に採用されるが、タイヤサイズやカテゴリー等に応じてスチールコードも採用しうる。
又前記ベルト層7は、スチールコード等の高強力のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば15〜40゜の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成される。各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強する。本例では、半径方向内側のベルトプライ7Aのプライ巾は、外側のベルトプライ7Bに比べて巾広に形成され、これにより、前記ベルトプライ7Aのプライ巾がベルト層7のベルト巾WBを構成する。
次に、前記バンド層9は、有機繊維のバンドコード10を用いた1枚以上、本例では1枚のバンドプライ9Aから形成される。本例では、このバンドプライ9Aが、ベルト層7の略全巾を覆う所謂フルバンドである場合を例示しているが、ベルト層7の外端部のみを覆う左右一対の所謂エッジバンドであっても良く、バンド層9は、これらフルバンド、エッジバンドを単独、或いは組み合わせて形成される。なお前記フルバンドに関して、ベルト層7の「略全巾を覆う」とは、前記ベルト巾WBの95%以上を覆うことを意味し、本例では、バンドプライの巾Wが前記ベルト巾WBと実質的に等しい場合を例示する。
又前記バンドプライ9Aは、図2に示すように、1本または複数本のバンドコード10がトッピングゴム12に埋設された長尺小巾のテープ状の帯状プライ13を、タイヤ周方向に対して5°以下の角度で螺旋状に巻回させることにより形成される。このようなバンドプライ9Aは、継ぎ目のない所謂ジョイントレス構造をなすため、タイヤのユニフォミティに優れかつトレッド部2への拘束力を高めてタガ効果を向上させる。
そして本発明では、前記バンドコード10として、図3に概念的に示すように、高弾性フィラメントFaの束を下撚りした1本以上の高弾性ストランド15と、低弾性フィラメントFbの束を下撚りした1本以上の低弾性ストランド16とを撚り合わせた複合コード17を用いている。本例では、1本の高弾性ストランド15と1本の低弾性ストランド16とを上撚りにて撚り合わせた双撚り構造の場合を例示しており、前記高弾性ストランド15及び低弾性ストランド16の下撚り方向は互いに同方向でありかつ上撚り方向とは逆方向で撚り合わせている。
このような複合コード17は、図3に、その応力−伸び曲線Jを示すように、原点Oから変曲点Pに至る低弾性域S1と、変曲点Pをこえる高弾性域S2とを有する伸び特性を具えることができる。このとき、各フィラメントFa、Fbの材質以外に、前記高弾性ストランド15における太さ(繊度)、本数、撚り数、及び低弾性ストランド16における太さ(繊度)、本数、撚り数などを適宜調整し、前記変曲点Pを伸び2〜7%の範囲内に、かつ高弾性域S2の弾性率EHと低弾性域S1の弾性率ELとの比EH/ELを2〜10の範囲内に設定することが必要である。
これは、前記変曲点Pが伸び2〜7%の範囲に存在することによって、加硫成型時に前記低弾性域S1が機能し、充分な加硫ストレッチが確保されて、ユニフォミティーの向上や成形不良の防止が図られるからである。又タイヤに使用内圧が付加された実使用状態においては、走行時、特に高速走行時の遠心力に基づくトレッド部の径変化や変動を、前記高弾性域S2によって抑制し、高速耐久性及び振動特性を向上することができるからである。なお前記弾性率EH、ELの比EH/ELが2未満の場合、低弾性域S1と高弾性域S2との差が過小となって前記特性が充分に活かされず、高速耐久性及び振動特性の向上効果が不充分となり、逆に比EH/ELが10を超えて大きくすることは、タイヤバランス上からも不要である。又前記変曲点Pの位置が伸び2%より低い側にあると、加硫成型時に高弾性域S2が機能して加硫ストレッチ不足を招き、逆に変曲点Pの位置が伸び7%より高い側にある場合には、走行時に低弾性域S1が機能して高速耐久性及び振動特性の向上効果を損ねる。
なお前記変曲点Pとは、伸び0%の点における応力−伸び曲線Jに接する接線と、破断点P1において応力−伸び曲線Jに接する接線とが交わる交点P0を通る垂直線が、前記応力−伸び曲線Jに交わる点として定義される。又前記低弾性域S1の弾性率ELは、前記原点Oと変曲点Pとを結ぶ直線の勾配で定義され、又高弾性域S2の弾性率EHは、前記変曲点Pと破断点P1とを結ぶ直線の勾配で定義される。
しかしこのような複合コード17を採用する場合にも、前記高弾性フィラメントFaの弾性率が、例えば芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)の如く非常に高いときには、トッピングゴム12との間の剛性差が大きくなり、長期間の使用により該トッピングゴム12との剥離損傷を起こす傾向を招く。
そこで本発明では、前記高弾性フィラメントFaの弾性率Eaを15000〜27000MPaの範囲に制限するとともに、前記トッピングゴムの複素弾性率E*を4.0MPa以上に高めている。
ここで、前記範囲の弾性率Eaを有する有機繊維として、例えばポリエチレンナフタレート繊維、レーヨン繊維、ポリケトン繊維があり、前記高弾性フィラメントFaとしてこれら有機繊維が採用しうる。なお高弾性繊維として知られる前記芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)は、弾性率が前記範囲を上回るため採用されない。又低弾性フィラメントFbとしては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ビニロン繊維などの弾性率が10000MPa以下、好ましくは7000Mpa以下のものが好適に採用しうる。又バンドプライにおけるトッピングゴムとして、従来、複素弾性率E*が3.5〜3.7MPa程度のものが使用されている。
このように、高弾性フィラメントFaの弾性率Eaを27000MPa以下とやや低く、かつ前記トッピングゴムの複素弾性率E*を4.0MPa以上と高く設定し、両者の剛性差を減じているため、バンドコード10の剥離損傷を抑制することができる。さらに、前記トッピングゴム12の複素弾性率E*が従来よりも高いため、高弾性フィラメントとして、より高弾性の芳香族ポリアミド繊維(弾性率Eは約30000MPa)を使用した場合よりも、高速耐久性や振動特性に対してより高い向上効果奏しうるという、予期せぬ効果を奏することもできる。
なお前記高弾性フィラメントFaの弾性率Eaが27000MPaを上回る、或いはトッピングゴム12の複素弾性率E*が4.0MPaを下回る場合、剥離損傷の抑制効果が不充分であり、逆に弾性率Eaが15000MPaを下回ると、高速耐久性や振動特性の向上効果が不充分となる。又トッピングゴム12の複素弾性率E*が15.0MPaを上回ると、未加硫ゴムの加工性が悪化し、トッピング工程での生産性が著しく低下する。このような観点から、フィラメントFaの弾性率Eaの下限値は17000MPa以上が好ましく、上限値は25000MPa以下が好ましい。又トッピングゴム12の複素弾性率E*の下限値は4.4MPa以上が好ましく、上限値は10.0MPa以下が好ましい。なお前記トッピングゴム12の複素弾性率E*は、カーカスプライ6A、及びベルトプライ7A、7Bのトッピングゴムの複素弾性率E*よりも大であって、その差を0.5MPa以上とするのが、前記高速耐久性や振動特性の向上効果の観点から好ましい。
前記フィラメントの弾性率は、JIS L1017の化学繊維タイヤコード試験方法における引張強さ及び伸び率の試験(8.5項)に準拠し、引張速度30±2cm/分にて測定した引張弾性率である。又トッピングゴムの複素弾性率は、粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、初期伸張歪10%、動歪の振幅±2%の条件で測定した値である。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す構造を有するタイヤサイズ205/50R16の乗用車用ラジアルタイヤを表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤの高速耐久性、振動特性、耐久性を測定し比較した。なお表1以外のカーカス、ベルト層の仕様は、以下の如く同一である。
・カーカス
プライ数:1枚、
コード:1680dtex/2(PET)、
コード角:90度、
コード打込み本数:50本/5cm、
トッピングゴムの複素弾性率:4.2MPa
・ベルト層
プライ数:2枚、
コード:1×4×0.27(スチール)、
コード角:+22度/−22度、
コード打込み数:40本/5cm、
トッピングゴムの複素弾性率:5.0MPa
・バンド層
プライ数:1枚(フルバンド)、
コード:表1
コード打込み数:49本/5cm、
トッピングゲージ:1.0mm
表中の「材質」において、アラミドは芳香族ポリアミド繊維、PENはポリエチレンナフタレ−ト繊維、PETはポリエチレンテレフタレ−ト繊維である。
(1)高速耐久性:
ドラム走行試験機を用い、リム16×6.5JJ、内圧(300kPa)、荷重(3.90kN)の条件にて、20分毎に走行速度を10km/hづつ逐次上昇させ、バンド層に起因する損傷が生じたときの走行速度を比較例2を100とする指数で表示している。数値が大きいほど耐久性に優れることを示す。
(2)振動特性:
ドラム走行試験機を用い、リム16×6.5JJ、内圧(200kPa)、荷重(4.00kN)の条件にて、時速120km/hにて走行させ、そのとき生じる振動を車軸を介して測定し、比較例2を100とする指数で表示している。数値が大きいほど振動特性に優れることを示す。
(3)耐久性:
ドラム走行試験機を用い、リム16×6.5JJ、内圧(300kPa)、荷重(3.90kN)の条件にて、一定速度(80km/h)で走行させ、バンド層に起因する損傷が生じたときの走行距離を比較例2を100とする指数で表示している。数値が大きいほど耐久性に優れることを示す。
Figure 2009040207
表の如く実施例は、優れた高速耐久性と振動特性とを発揮しながら、バンドコードの剥離を抑えて耐久性を向上しうるのが確認できる。又、比較例1と実施例1とを比較するように、弾性率がやや低い高弾性フィラメントを用いた場合にも、トッピングゴムの複素弾性率が高いことにより、高速耐久性と振動特性とをより高めうることも確認できる。
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面図である。 帯状プライを示す斜視図である。 バンドコードを概念的に示す斜視図である。 コードの応力ー伸び曲線の一例を示すグラフである。
符号の説明
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
9 バンド層
9A バンドプライ
10 バンドコード
12 トッピングゴム
13 帯状プライ
15 高弾性ストランド
16 低弾性ストランド
17 複合コード
Fa 高弾性フィラメント
Fb 低弾性フィラメント
P 変曲点
S1 低弾性域
S2 高弾性域

Claims (3)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されるバンド層とを具える空気入りタイヤであって、
    前記バンド層は、有機繊維のバンドコードがトッピングゴムに埋設された長尺小巾の帯状プライを、タイヤ周方向に対して5°以下の角度で螺旋状に巻回させたバンドプライからなり、
    かつ前記バンドコードは、高弾性フィラメントの束を下撚りした1本以上の高弾性ストランドと、低弾性フィラメントの束を下撚りした1本以上の低弾性ストランドとを撚り合わせた複合コードから形成され、
    前記バンドコードの応力−伸び曲線は、原点から変曲点に至る低弾性域と、変曲点をこえる高弾性域とを具え、かつ前記変曲点は伸び2〜7%の範囲にあり、しかも高弾性域の弾性率EHと低弾性域の弾性率ELとの比EH/ELを2〜10とするとともに、
    前記高弾性フィラメントの弾性率Eaは15000〜27000MPa、かつ前記バンドプライの前記トッピングゴムの複素弾性率E*は4.0〜15.0MPaであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記高弾性フィラメントは、ポリエチレンナフタレート繊維、レーヨン繊維 又はポリケトン繊維からなることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記複合コードは、高弾性ストランドと低弾性ストランドとを上撚りにて撚り合わせた双撚り構造をなし、かつ高弾性ストランドの下撚り方向と低弾性ストランドの下撚り方向とは同方向、かつ上撚り方向とは逆方向であることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025308A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法
JP2012131423A (ja) * 2010-12-22 2012-07-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 乗用車用ラジアルタイヤ

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