JP2000144444A - 耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法 - Google Patents
耐食性に優れた表面処理鋼板の製造方法Info
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Abstract
て、しかも優れた耐食性を有する表面処理鋼板を得る。 【解決手段】 (a)シリカおよび/またはシリカゾル
をSiO2量として0.001〜3モル/L、(b)リ
ン酸イオンおよび/またはリン酸化合物をP2O5換算で
0.001〜6モル/L、(c)Al、Mg、Ca、S
r、Ba等のうちのいずれかの金属イオン、前記金属の
うちの少なくとも1種を含む水溶性イオン、前記金属の
うちの少なくとも1種を含む酸化物、前記金属のうちの
少なくとも1種を含む水酸化物からなる群の中から選ば
れる1種または2種以上を、前記金属の金属量換算の合
計で0.001〜3モル/L、を含有するpH0.5〜
5の酸性水溶液でめっき鋼板を処理し、しかる後、加熱
乾燥することによりめっき鋼板表面に膜厚が0.005
〜2μmの化成処理皮膜を形成する。
Description
材用途等に最適な表面処理鋼板の製造方法に関し、製品
を取扱う作業者やユーザーへの影響、製造時の排水処理
対策、さらには使用環境下における製品からの有害物質
の揮発・溶出などの環境問題に適応するために、製造時
および製品中に環境・人体に有害なクロム、鉛、カドミ
ウム、水銀等の重金属を全く含まない環境適応型表面処
理鋼板であって、特に、耐食性に優れた表面処理鋼板の
製造方法に関するものである。
鋼板には、従来から亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウ
ム系めっき鋼板の表面に、耐食性(耐白錆性、耐赤錆
性)を向上させる目的で、クロム酸、重クロム酸または
その塩類を主要成分とした処理液によるクロメート処理
が施された鋼板が幅広く用いられている。このクロメー
ト処理は耐食性に優れ、且つ比較的簡単に行うことがで
きる経済的な処理方法である。
ある6価クロムを使用するものであるため、処理工程に
おいてクロム酸塩が人体に悪影響を与えること、排水処
理後のクロムスラッジの廃棄処理が困難であること、ま
たクロメート処理後の製品から6価クロムが溶出するお
それがあること等、種々の問題を有している。このた
め、クロム酸類の使用管理基準が厳しくなるにしたが
い、クロメート処理工場の管理、排水処理、クロメート
処理物による二次汚染等が問題とされ、これに対応して
各工場では排水関係をクローズド化し、クロムイオンが
外部に排出されるのを極力防止する対策を講じている。
また、ユーザーにおいてクロメート処理鋼板に付着した
防錆油やプレス油を脱脂する工程で、アルカリ系の脱脂
液を用いる際には、脱脂液中へのクロムの溶出がかなり
多くなるため、脱脂液の脱クロム処理が必要となる。
白錆の発生を防止するために、クロメート処理によらな
い無公害な処理技術が数多く提案されている。このなか
で、例えば無機化合物、有機化合物、有機高分子材料或
いはこれらを組み合わせた溶液を用い、浸漬、塗布、電
解処理等の方法により薄膜を生成させる方法がある。な
かでも水ガラスなどのケイ酸塩やケイ酸ゾル、アルキル
シリケート或いはシランカップリング剤などを含む溶液
を用い、酸化ケイ素からなる皮膜を亜鉛めっき上に形成
させる技術は、比較的安価なケイ素を用いていること
や、亜鉛の腐食抑制に酸化ケイ素が有効であることなど
から比較的有望な方法であると言える。
ケートや一部のシランカップリング剤などは水溶液中で
不安定であるため、処理液は溶剤を用いる必要がある。
しかし、溶剤を使用した場合、作業環境の悪化、揮発性
物質の管理、薬液の安定性などの面で問題が多く、環境
への負荷少ない処理液としては水溶液系をベースとする
ことがより望ましい。
ム酸塩などの6価クロムを処理液中に含まず、さらに水
溶液系の処理液を用いる技術としては、以下のようなも
のが開示されている。 (1)ジルコン酸または炭酸ジルコニウムのアルカリ性
水溶液にキレート化合物、アミン化合物、不働態化剤、
ケイ酸塩、リン酸塩を共存させた水溶液を用いる処理法
(特開昭50−147442号) (2)ケイ酸を含む水溶液に、さらにリン酸イオン、モ
リブデン酸イオンなどを添加した処理液を用いる処理法
(特開昭52−90435号) (3)揮発性塩基を加えてアルカリ性としたケイ酸水溶
液にリン酸塩を添加した処理液を用いる処理法(特開昭
54−5835号公報) (4)ケイ素などを含むフルオロ金属酸アニオン、リン
含有無機アニオン及び金属カチオン成分からなる水性液
状組成物を用いる処理法(特開平7−145486号)
〜(3)の従来の処理方法では、塩水噴霧試験での白錆
発生時間が24時間未満というレベルの耐食性(耐白錆
性)しか得られない。また、(1)、(3)の技術では
処理液がアルカリ性であるため、酸性処理液に比較して
処理液とめっき表面との反応が十分でなく、素地と化成
処理層との密着性不良や皮膜の均質性不良などが生じや
すい。また、(2)の方法に示されたリン酸及びケイ酸
あるいはその他の成分のみでは完全なバリヤー皮膜は確
保できず、ミクロな欠陥部が存在してしまう。これらの
理由により、上記(1)〜(3)の従来技術では十分な
耐食性が得られないものと推定される。さらに、上記
(4)の従来の方法ではSi源としてフッ化物を使用し
ているが、フッ化物はエッチング性が高く、生成するフ
ッ酸は人体への悪影響も大きいため、作業環境上の面か
ら使用は制限されるべきである。
ない水溶液系の処理液で処理することにより、製造工程
や使用する際にも安全、無害であって、しかも優れた耐
食性を有する表面処理鋼板を製造する方法を提供するこ
とにある。
るため、本発明は以下のような特徴を有する。 [1] 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系めっき鋼板
を素材鋼板とする表面処理鋼板の製造方法において、
(a)シリカおよび/またはシリカゾルをSiO2量と
して0.001〜3モル/L、(b)リン酸イオンおよ
び/またはリン酸化合物をP2O5換算で0.001〜6
モル/L、(c)Al、Mg、Ca、Sr、Ba、H
f、Ti、Y、Sc、Ce、La、Pr、Nd、Sm、
Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Yb、Lu、N
i、Co、Fe、Mnのうちのいずれかの金属イオン、
前記金属のうちの少なくとも1種を含む水溶性イオン、
前記金属のうちの少なくとも1種を含む酸化物、前記金
属のうちの少なくとも1種を含む水酸化物からなる群の
中から選ばれる1種または2種以上を、前記金属の金属
量換算の合計で0.001〜3モル/L、を含有するp
H0.5〜5の酸性水溶液でめっき鋼板を処理し、しか
る後、加熱乾燥することによりめっき鋼板表面に膜厚が
0.005〜2μmの化成処理皮膜を形成することを特
徴とする耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。
溶液中の(c)の添加成分が、Mg、Ca、Sr、Ba
のうちのいずれかの金属イオン、前記金属のうちの少な
くとも1種を含む水溶性イオン、前記金属のうちの少な
くとも1種を含む酸化物、前記金属のうちの少なくとも
1種を含む水酸化物からなる群の中から選ばれる1種ま
たは2種以上であることを特徴とする耐白錆性に優れた
表面処理鋼板の製造方法。 [3] 上記[1]の製造方法において、酸性水溶液中の
(c)の添加成分が、Mgイオン、Mgを含む水溶性イ
オン、Mgを含む酸化物、Mgを含む水酸化物からなる
群の中から選ばれる1種または2種以上であることを特
徴とする耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。
溶液中の(c)の添加成分が、Mgイオン、Mgを含む
水溶性イオンからなる群の中から選ばれる1種または2
種以上であることを特徴とする耐白錆性に優れた表面処
理鋼板の製造方法。 [5] 上記[1]〜[4]のいずれかの製造方法において、酸性
水溶液中の(c)の添加成分に含まれる金属量換算での
MgとSi量換算でのシリカおよび/またはシリカゾル
のモル比[Mg/Si]が100/1〜1/10である
ことを特徴とする耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造
方法。
おいて、酸性水溶液が、さらに、Ni、Fe、Coのう
ちのいずれかの金属イオン、前記金属のうちの少なくと
も1種を含む水溶性イオンからなる群の中から選ばれる
1種以上を、金属量換算で、金属量換算での(c)の添
加成分1モルに対して1/10000〜1モルの範囲で
含有することを特徴とする耐白錆性に優れた表面処理鋼
板の製造方法。 [7] 上記[1]〜[6]のいずれかの製造方法において、めっ
き鋼板表面を、鉄族金属のうちのいずれかの金属イオ
ン、鉄族金属のうちの少なくとも1種を含む水溶性イオ
ンからなる群の中から選ばれる1種以上を金属量換算の
合計で0.001〜10g/L含有する水溶液に接触さ
せ、めっき皮膜表面に鉄族金属を金属量換算の合計で
0.01〜100mg/m2析出させ、しかる後、酸性
水溶液で処理して化成処理皮膜を形成させることを特徴
とする耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。
属がNiであることを特徴とする耐白錆性に優れた表面
処理鋼板の製造方法。 [9] 上記[1]〜[8]のいずれかの製造方法において、化成
処理皮膜を形成した後、その上層に有機樹脂皮膜または
有機複合シリケート皮膜を形成することを特徴とする耐
白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。
由について説明する。本発明においてめっき鋼板の化成
処理に用いる処理液は、(a)シリカおよび/またはシ
リカゾルをSiO2量として0.001〜3モル/L、
(b)リン酸イオンおよび/またはリン酸化合物をP2
O5換算で0.001〜6モル/L、(c)Al、M
g、Ca、Sr、Ba、Hf、Ti、Y、Sc、Ce、
La、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Yb、Lu、Ni、Co、Fe、Mnのうち
のいずれかの金属イオン、前記金属のうちの少なくとも
1種を含む水溶性イオン、前記金属のうちの少なくとも
1種を含む酸化物、前記金属のうちの少なくとも1種を
含む水酸化物からなる群の中から選ばれる1種または2
種以上を、金属量換算の合計で0.001〜3モル/
L、を含有するpH0.5〜5の酸性水溶液である。
含有する処理液で処理しても、十分な耐食性を示す皮膜
を得ることができない。これは、シリカやシリカゾルが
保水した状態から乾燥される過程でシリカ間の脱水縮合
が局部的にしか生じないため、皮膜とはならないためで
あると考えられる。これに対してリン酸をシリカやシリ
カゾルとともに処理液に共存させた場合には、シリカや
シリカゾルを単独で含有する処理液に較べて耐食性の顕
著な向上が認められる。その理由は必ずしも明らかでは
ないが、リン酸イオンまたはリン酸化合物がめっき鋼板
のめっき成分(例えば、亜鉛)と難溶性塩を形成し、こ
れがシリカ微粒子を保持するたためである推定される。
を含むリン酸系の皮膜は、シリカやシリカゾルを単独で
含有する処理液で処理したものに較べての耐食性は優れ
ているものの、そのレベルは十分なものではない。そこ
で、シリカおよび/またはシリカゾルとリン酸の2成分
に加え、さらなる添加成分について検討を行った。この
結果、処理液中に上記(c)の添加成分、すなわち、A
l、Mg、Ca、Sr、Ba、Hf、Ti、Y、Sc、
Ce、La、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Yb、Lu、Ni、Co、Fe、Mn
のうちのいずれかの金属イオン、前記金属のうちの少な
くとも1種を含む水溶性イオン、前記金属のうちの少な
くとも1種を含む酸化物、前記金属のうちの少なくとも
1種を含む水酸化物からなる群の中から選ばれる1種ま
たは2種以上を適量添加することにより、耐食性がさら
に改善されることが判明した。
向上する理由は必ずしも明らかではないが、この添加成
分(c)を構成する金属は、いずれもその水酸化物の安
定領域がアルカリ領域にあり、さらにその溶解度も比較
的低く難溶性塩を形成しやすいため、皮膜中に存在する
これらの成分が、腐食過程においてpHの上昇するサイ
トに水酸化物として沈着し、腐食反応の抑制に寄与する
ものと考えられる。
は、金属量換算の合計で0.001〜3モル/L、好ま
しくは0.01〜0.5モル/Lとする。これらの合計
の添加量が0.001モル未満では添加による効果が十
分に得られず、一方、添加量が3モル/Lを超えると、
逆にこれらの成分が皮膜のネットワークを阻害するよう
になり、緻密な皮膜ができにくくなる。また、金属成分
が皮膜から溶出しやすくなり、環境によっては外観が変
色するなどの欠陥を生じる。
カリ土類金属(Mg、Ca、Sr、Ba)が耐食性の向
上に特に有効であること、また、そのなかでもMgが最
も顕著に耐食性を向上させることが判った。このように
Mgの添加が最も顕著に耐食性を向上させるのは、Mg
は他のアルカリ土類金属に較べて水酸化物の溶解度が低
く、難溶塩を形成しやすいためであると考えられる。ま
た、このMgなどのアルカリ土類金属の処理液中での存
在形態は酸化物や水酸化物でもよいが、特に優れた耐食
性を得るためには金属イオンまたはMgが含まれる水溶
性イオンの形態が特に好ましい。
gを含む水溶性イオン、Mgを含む酸化物、Mgを含む
水酸化物からなる群の中から選ばれる1種または2種以
上が含まれる場合、特に、Mgイオン、Mgを含む水溶
性イオンからなる群の中から選ばれる1種または2種以
上が含まれる場合において、Mgとシリカゾルのモル比
と耐食性の関係を調査したところ、添加成分(c)に含
まれる金属量換算でのMgとSi量換算でのシリカおよ
び/またはシリカゾルのモル比[Mg/Si]が100
/1〜1/10の範囲において特に優れた耐食性が得ら
れることが判った。
(太平化学(株)製,Mg含有率3%)とシリカソル
(日産化学工業(株)製,スノーテックス−0)の量を
変えて、[Mg/Si]のモル比を変化させた処理液を
電気亜鉛めっき鋼板(めっき付着量:20g/m2)に
塗布し、到達板温140℃で乾燥焼付して得られた皮膜
(膜厚:約0.4μm,Mg付着量:0.01〜200
mg/m2)を有する化成処理鋼板を、塩水噴霧試験
(JIS−Z−2371)に供し、96時間後の白錆発
生状況を白錆発生面積率で比較した結果を示す。図1の
横軸は処理液中のモル比[Mg/Si]を対数で表し
た。
00/1〜1/10の範囲(図中、(1)の範囲)とし
た時に、皮膜の耐食性が良好となることが判かる。さら
に、モル比[Mg/Si]を10/1〜1/5の範囲
(図中、(2)の範囲)、5/1〜1/2の範囲(図
中、(3)の範囲)とした場合により耐食性が良好とな
る。 このような結果が得られた理由は必ずしも明らか
でないが、モル比[Mg/Si]が1/10未満の場
合、Mgの効果が十分得られないか、あるいはSiO2
が過剰に存在するため、逆に皮膜のバリヤー性が十分で
なくなるなどの理由により、耐食性が低下するものと推
定される。また、モル比[Mg/Si]が100/1を
超える場合に認められる耐食性の低下は、恐らくシリカ
によるZnの腐食抑制効果(例えば、ケイ酸イオンのイ
ンヒビター効果など)が不十分となるためであると推定
される。
含まれる場合には、金属量換算でのMgとSi量換算で
のシリカおよび/またはシリカゾルのモル比[Mg/S
i]を100/1〜1/10とすることが好ましい。ま
た、モル比[Mg/Si]のより好ましい範囲として、
10/1〜1/5、さらに好ましい範囲として5/1〜
1/2とする。
における形態は、水和イオン、錯イオン、酸化物ゾル、
水酸化物ゾルなど水中に溶解または分散し得る状態であ
ればいずれでもよいが、特に、耐食性向上の面からは水
和イオン、錯イオンの形態で存在した方が好ましい。
イオンまたは錯イオンとして供給する場合には、第一リ
ン酸塩などのリン酸塩として供給するのが好ましい。こ
れは、リン酸塩から供給する場合、酸性水溶液中におい
ても、リン酸と一部金属カチオンが錯イオンを形成して
いるため、皮膜が形成される過程においても金属カチオ
ンとリン酸の結合が比較的容易に進行するためであると
考えられる。なお、添加成分(c)のイオンを他の金属
塩として供給してもよく、塩素イオン、硝酸イオン、硫
酸イオン、酢酸イオン、ホウ酸イオンなどのアニオンが
処理液中に添加されてもよい。
点が重要である。すなわち、処理液を酸性とすることに
より亜鉛などのめっき成分が溶解しやすなるため、化成
処理皮膜とめっき界面に亜鉛などのめっき成分を含むリ
ン酸化合物層が形成され、これにより両者の界面結合が
強化される結果、耐食性に優れた皮膜になるものと推定
される。
明する。添加成分(a)であるシリカおよび/またはシ
リカゾルとしては、酸性水溶液中で安定な水分散性のシ
リカ微粒子であればよく、市販のシリカゾルや水分散性
のケイ酸オリゴマーなどを用いることができる。但し、
ヘキサフルオロケイ酸などのフッ化物は腐食性が強く、
人体への影響も大きいため、作業環境への影響などの観
点から使用しないことが望ましい。処理液中でのシリカ
および/またはシリカゾルの添加量はSiO2量として
0.001〜3モル/Lとする。シリカおよび/または
シリカゾルの添加量が0.001モル/L未満では添加
による効果が十分でなく、耐食性が劣る。一方、添加量
が3モル/Lを超えると皮膜の耐水性が悪くなり、結果
的に耐食性も劣化する。
微粒子が皮膜中に共存することにより、はじめて発揮さ
れる。その理由は明らかでないが、シリカの粒径により
耐食性は変化する。シリカの粒径としては5〜20nm
が好ましく、より好ましくは5〜14nm、さらに好ま
しくは5〜10nmとする。シリカ粒径が5nm未満で
は処理液の安定性が十分でなく、ゲル化しやすくなる。
また、シリカ粒径が20nmを超えると耐食性が低下す
る。
/またはリン酸化合物としては、オルトリン酸、ピロリ
ン酸、トリポリリン酸などのポリリン酸、メタリン酸及
びこれらの無機塩(例えば、第一リン酸アルミニウムな
ど)、亜リン酸、亜リン酸塩、次亜リン酸、次亜リン酸
塩などのリン酸含有の化合物が、水溶液中で溶解した際
に生じるアニオン、あるいは金属カチオンとの錯イオン
として存在している形態、遊離酸として存在している形
態、無機塩として水分散状態で存在している形態など全
てを含み、本発明におけるリン酸成分の量は酸性水溶液
中で存在するこれら全ての形態の合計をP2O5換算とし
て規定する。
リン酸化合物の添加量はP2O5換算で0.001〜6モ
ル/L、好ましくは0.02〜1モル/Lとする。リン
酸イオンおよび/またはリン酸化合物の添加量が0.0
01モル/L未満では添加による効果が十分でなく、耐
食性が劣る。一方、添加量が6モル/Lを超えると過剰
のリン酸イオンが湿潤環境においてめっき皮膜と反応
し、腐食環境によってはめっき素地の腐食を促進し、変
色やシミ状錆発生の要因となる。
を含む水溶性イオン、Mgを含む酸化物、Mgを含む水
酸化物からなる群の中から選ばれる1種または2種以上
である場合、特に、Mgイオン、Mgを含む水溶性イオ
ンからなる群の中から選ばれる1種または2種以上であ
る場合、処理液中にはさらに、添加成分(d)として、
Ni、Fe、Coのうちのいずれかの金属イオン、前記
金属のうちの少なくとも1種を含む水溶性イオンからな
る群の中から選ばれる1種以上を適量添加することがで
き、このようなの鉄族金属を添加することにより、鉄族
金属を添加しない場合に生じる、湿潤環境下におけるめ
っき極表層の腐食に起因した黒変現象が回避できる。ま
た、これらの鉄族金属のなかでも特にNiの効果が高
く、微量でも優れた効果が認められる。但し、Ni、C
oなどの鉄族金属の過剰添加は耐食性劣化につながるた
め、適量の添加が必要である。
属量換算で、金属量換算での添加成分(c)1モルに対
して1/10000〜1モル、望ましく1/10000
〜1/100の範囲とすることが好ましい。添加成分
(d)の添加量が添加成分(c)1モルに対して1/1
0000モル未満では添加による効果が十分でなく、一
方、添加量が1モルを超えると上記のように耐食性が劣
化する。なお、同様の効果は、後述する化成処理前の表
面調整処理(めっき表面に鉄族金属を置換析出させる処
理)によっても得られる。
(d)のほかに、アクリル系樹脂、エチレン樹脂(ポリ
オレフィン樹脂)、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂などの水溶性または水分散性樹脂、高分子ポリ
オールなどの水溶性ポリマー、水溶性アゾ系金属染料等
などの着色染料、タンニン酸、チオールなどのキレート
剤、シランカップリング剤などを、皮膜の緻密性の向
上、耐食性の向上、塗装性の向上、可撓性付与等の目的
で添加してもよい。さらに、Zn、Mnなどの他の金属
カチオン成分や、硝酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオ
ン、酢酸イオン、ホウ酸イオンなどの成分、さらに酸化
剤のようなエッチング助剤などを耐食性に影響を及ぼさ
ない限度で適量添加してもよい。
とする。処理液がpH0.5未満では処理液の反応性が
高くなり過ぎるため皮膜に微細な欠陥部が形成され、耐
食性が低下する。一方、処理液がpH5を超えると処理
液の反応性が低くなり、上述したようなめっき方面と皮
膜との界面の結合が不十分となり、この場合も耐食性が
低下する。
なる処理液によりめっき鋼板面を処理し、しかる後、加
熱乾燥することによりめっき鋼板表面に膜厚が0.00
5〜2μmの化成処理皮膜を形成する。化成処理皮膜の
膜厚が0.005μm未満では皮膜がめっき表面を均一
に被覆することができず、皮膜に局部的な欠陥が生じる
ため耐食性が不十分となる。一方、膜厚が2μmを超え
ると、溶接性や皮膜密着性などの耐食性以外の性能が劣
化する。
ースとなるめっき鋼板は、亜鉛系めっき鋼板またはアル
ミニウム系めっき鋼板である。亜鉛系めっき鋼板として
は、例えば、亜鉛めっき鋼板、Zn−Ni合金めっき鋼
板、Zn−Fe合金めっき鋼板(電気めっき、合金化溶
融亜鉛めっき)、Zn−Cr合金めっき鋼板、Zn−M
n合金めっき鋼板、Zn−Co合金めっき鋼板、Zn−
Co−Cr合金めっき鋼板、Zn−Cr−Ni合金めっ
き鋼板、Zn−Cr−Fe合金めっき鋼板、Zn−Al
合金めっき鋼板(例えば、Zn−5%Al合金めっき鋼
板、Zn−55%Al合金めっき鋼板)、さらにはこれ
らのめっき鋼板のめっき皮膜中に金属酸化物、ポリマー
などを分散した亜鉛系複合めっき鋼板(例えば、Zn−
SiO2分散めっき鋼板)などを用いることができる。
また、上記のようなめっきのうち、同種または異種のも
のを二層以上めっきした複層めっき鋼板を用いることが
できる。また、上記のめっき鋼板は母材鋼板表面に予め
Niなどの薄目付けのめっきを施してたものでもよい。
は、溶融アルミニウムめっき鋼板、電気Al−Mn合金
めっき鋼板などが挙げられる。めっきの方法としては、
電解法(水溶液中での電解、非水溶媒中での電解)、溶
融法、気相法のうち、実施可能ないずれの方法を用いる
ことができる。
る方法としては、塗布方式、浸漬方式、スプレー方式の
いずれでもよく、塗布方式ではロールコーター(3ロー
ル方式、2ロール方式等)、スクイズコーター、ダイコ
ーターなどのいずれの塗布手段を用いてもよい。また、
スクイズコーター等による塗布処理、浸漬処理、スプレ
ー処理の後に、エアナイフ法やロール絞り法により塗布
量の調整、外観の均一化、膜厚の均一化を行うことも可
能である。処理液の温度に特別な制約はないが、常温〜
60℃程度が適当である。常温以下では冷却などのため
の設備が必要となるため不経済であり、一方、60℃を
超えると水分が蒸発し易くなるため処理液の管理が難し
くなる。
後、通常、水洗することなく加熱乾燥を行うが、本発明
で使用する処理液は下地めっき鋼板との反応により難溶
性塩を形成するため、処理後に水洗を行ってもよく、本
発明法には処理後に水洗を実施する場合も含まれる。
法は任意であり、例えば、ドライヤー、熱風炉、高周波
誘導加熱炉、赤外線炉などの手段を用いることができ
る。特に、高周波誘導加熱炉は短時間で乾燥が可能であ
る上、素地と皮膜界面を有効に加熱することができるた
めに特に好ましい。この加熱乾燥処理は到達板温で50
〜300℃、望ましくは80〜200℃の範囲で行うこ
とが好ましい。加熱乾燥温度が50℃未満では皮膜中に
水分が多量に残り、耐食性が不十分となる。一方、加熱
乾燥温度が300℃を超えると非経済的であるばかりで
なく、皮膜に欠陥が生じやすくなり、耐食性が低下す
る。
に先立ち、めっき鋼板表面を鉄族金属のうちのいずれか
の金属イオン、鉄族金属のうちの少なくとも1種を含む
水溶性イオンからなる群の中から選ばれる1種以上を適
量含有する水溶液(酸性またはアルカリ性水溶液)に接
触させ、めっき皮膜表面に鉄族金属を適量析出させる表
面調整処理を施すことにより、湿潤環境下におけるめっ
き極表層の腐食に起因した黒変現象が回避できる。この
表面調整処理に使用する処理液(水溶液)中の鉄族金属
(鉄族金属イオンおよび/または鉄族金属のうちの少な
くとも1種を含む水溶性イオン)の添加量は、金属量換
算の合計で0.001〜10g/Lとすることが好まし
い。鉄族金属の添加量が0.001g/L未満では添加
による効果が十分でなく、一方、添加量が10g/Lを
超えるとめっき表面と処理液が不均一に反応し、外観不
良などの問題を生じやすい。
表面での鉄族金属の析出量は、金属量換算の合計で0.
01〜100mg/m2とすることが好ましい。めっき
皮膜表面に析出する鉄族金属の析出量が0.01mg/
m2未満では添加による効果が十分でなく、一方、10
0mg/m2を超えると外観不良などの問題を生じやす
い。また、処理液中に添加する鉄族金属イオンとして
は、Niが最も顕著に耐黒変性を改善する。
めっき等によりめっき鋼板を製造する際にめっき浴中に
Ni、Coなどの成分をイオンとして共存させ、めっき
皮膜中にNi、Coなどを1〜5000ppm共析させ
ためっき鋼板(例えば、亜鉛系めっき鋼板)を用いて
も、同様に得ることができる。
のままでも十分に良好な耐食性を有するが、アルカリ脱
脂後の耐食性および塗装性を向上させる目的で、化成処
理皮膜を形成した後、その上層に有機樹脂皮膜または有
機複合シリケート皮膜を形成させることもできる。この
上層皮膜は、シリカなどの防錆顔料、炭化水素化合物、
フッ素樹脂系化合物、脂肪酸アミド系化合物、二硫化モ
リブデン、金属石けん、フッ化黒鉛、窒化ホウ素、ポリ
アルキレングリコールなどの固形潤滑剤を含んでいても
よい。
1〜5μm(より好ましくは0.5〜3μm)程度が好
ましい。膜厚が0.1μm未満ではアルカリ脱脂後の耐
食性向上効果や塗装性向上効果が不十分であり、一方、
膜厚が5μm超ではスポット溶接などを必要とする部位
に適用できない。
き鋼板の両面または片面に形成するものであり、したが
って、本発明により得られる表面処理鋼板の形態として
は、例えば以下のようなものがある。 (1)片面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮膜−
上層皮膜、片面:めっき皮膜 (2)片面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮膜−
上層皮膜、片面:公知のリン酸塩処理皮膜など (3)両面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮膜−
上層皮膜 (4)片面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮膜、
片面:めっき皮膜 (5)片面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮膜−
上層皮膜、片面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮
膜 (6)両面:めっき皮膜−本発明による化成処理皮膜
表面処理鋼板として、以下のような表面処理鋼板を製造
した。各種めっき鋼板の表面をアルカリ脱脂処理後、水
洗乾燥した。次いで、表1〜表3に示す組成およびpH
に調整された化成処理用の処理液をロールコーターで塗
布し、熱風炉で加熱乾燥した。化成処理皮膜の膜厚は処
理液の濃度及び塗布条件(ロールの圧下力、回転速度な
ど)により調整した。乾燥温度は板温を直接熱電対で測
定した。
いて、耐食性および皮膜密着性を以下の方法で評価し
た。その結果を、処理原板として使用しためっき鋼板の
種類およびめっき付着量、化成処理条件、化成処理皮膜
の膜厚とともに表4〜表7に示す。
1)を実施し、48時間後の白錆面積率で評価した。そ
の評価基準は以下の通りである。 ◎:白錆面積率5%未満 ○:白錆面積率5%以上、10%未満 △:白錆面積率10%以上、50%未満 ×:白錆面積率50%以上
SEMにより観察し、下記の評価基準により化成処理皮
膜の密着性を評価した。 ○:剥離軽微 ×:剥離による化成処理皮膜の欠落が大きい
より得られた表面処理鋼板は、いずれも比較例の表面処
理鋼板に較べて優れた性能を有している。
の表面処理鋼板として、以下のような表面処理鋼板を製
造した。板厚0.8mm、表面粗さ(Ra)1.0μm
の冷延鋼板に各種めっきを施した表8に示すめっき鋼板
を処理原板として用い、このめっき鋼板の表面をアルカ
リ脱脂処理後、水洗乾燥し、一部のめっき鋼板について
は表9に示す処理液を用いてめっき皮膜表面に鉄族金属
を置換析出させる表面調整処理(スプレー処理または浸
漬処理)を施した後、表10〜表12に示す組成および
pHに調整された化成処理用の処理液をロールコーター
で塗布し、熱風炉または高周波誘導加熱炉で加熱乾燥し
た。乾燥温度は板温を直接熱電対で測定した。
ては、化成処理皮膜の上層に有機樹脂皮膜を形成した。
このようにして得られた表面処理鋼板について、皮膜外
観、耐白錆性、アルカリ脱脂後の耐白錆性、塗装性、耐
黒変性、皮膜密着性を以下の方法で評価した。その結果
を、処理原板として使用しためっき鋼板の種類、表面調
整処理条件、化成処理条件、化成処理皮膜の膜厚ととも
に表13〜表22に示す。
目視で評価した。評価基準は以下の通りである。 ○:ムラなし ×:ムラが認められる
1)を実施し、48時間後および72時間後の白錆面積
率で評価した。その評価基準は以下の通りである。 ◎:白錆面積率5%未満 ○:白錆面積率5%以上、10%未満 △:白錆面積率10%以上、50%未満 ×:白錆面積率50%以上
ーカライジング(株)製“CLN−364S”)を行っ
た後、塩水噴霧試験(JIS−Z−2371)を実施
し、48時間および72時間後の白錆面積率で評価し
た。その評価基準は以下の通りである。 ◎:白錆面積率5%未満 ○:白錆面積率5%以上、25%未満 △:白錆面積率25%以上、50%未満 ×:白錆面積率50%以上
を塗装、焼付した後、沸水中に2時間浸漬し、その後直
ちに碁盤目(1mm間隔で10×10の碁盤目)のカッ
トを入れて粘着テープによる剥離試験を行い、塗膜の剥
離の程度で塗装性を評価した。その評価基準は以下の通
りである。 ◎:剥離なし ○:剥離面積率5%未満 △:剥離面積率5%以上、20%未満 ×:剥離面積率20%以上
いて24時間保持し、この湿潤試験前後におけるサンプ
ルの白色度の変化量により耐黒変性を評価した。その評
価基準は以下の通りである。 ○:優れる(L値の変化≧−2) ×:劣る(L値の変化<−2) (6)密着性(皮膜密着性) 各サンプルについて0T曲げを施した後、その曲げ部を
SEMにより観察し、下記の評価基準により化成処理皮
膜の密着性を評価した。 ○:剥離軽微 ×:剥離による化成処理皮膜の欠落が大きい
法により得られた表面処理鋼板は、いずれも比較例の表
面処理鋼板に較べて優れた性能を有している。
ムを含まない水溶液系の処理液で処理することにより、
製造工程や使用工程の際にも安全、無害であって、しか
も優れた耐食性を有する表面処理鋼板を製造することが
できる。
性との関係を示すグラフ
Claims (9)
- 【請求項1】 亜鉛系めっき鋼板またはアルミニウム系
めっき鋼板を素材鋼板とする表面処理鋼板の製造方法に
おいて、 (a)シリカおよび/またはシリカゾルをSiO2量と
して0.001〜3モル/L、 (b)リン酸イオンおよび/またはリン酸化合物をP2
O5換算で0.001〜6モル/L、 (c)Al、Mg、Ca、Sr、Ba、Hf、Ti、
Y、Sc、Ce、La、Pr、Nd、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Yb、Lu、Ni、C
o、Fe、Mnのうちのいずれかの金属イオン、前記金
属のうちの少なくとも1種を含む水溶性イオン、前記金
属のうちの少なくとも1種を含む酸化物、前記金属のう
ちの少なくとも1種を含む水酸化物からなる群の中から
選ばれる1種または2種以上を、前記金属の金属量換算
の合計で0.001〜3モル/L、を含有するpH0.
5〜5の酸性水溶液でめっき鋼板を処理し、しかる後、
加熱乾燥することによりめっき鋼板表面に膜厚が0.0
05〜2μmの化成処理皮膜を形成することを特徴とす
る耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 酸性水溶液中の(c)の添加成分が、M
g、Ca、Sr、Baのうちのいずれかの金属イオン、
前記金属のうちの少なくとも1種を含む水溶性イオン、
前記金属のうちの少なくとも1種を含む酸化物、前記金
属のうちの少なくとも1種を含む水酸化物からなる群の
中から選ばれる1種または2種以上であることを特徴と
する請求項1に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の
製造方法。 - 【請求項3】 酸性水溶液中の(c)の添加成分が、M
gイオン、Mgを含む水溶性イオン、Mgを含む酸化
物、Mgを含む水酸化物からなる群の中から選ばれる1
種または2種以上であることを特徴とする請求項1に記
載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。 - 【請求項4】 酸性水溶液中の(c)の添加成分が、M
gイオン、Mgを含む水溶性イオンからなる群の中から
選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請
求項1に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方
法。 - 【請求項5】 酸性水溶液中の(c)の添加成分に含ま
れる金属量換算でのMgとSi量換算でのシリカおよび
/またはシリカゾルのモル比[Mg/Si]が100/
1〜1/10であることを特徴とする請求項1、2、3
または4に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造
方法。 - 【請求項6】 酸性水溶液が、さらに、Ni、Fe、C
oのうちのいずれかの金属イオン、前記金属のうちの少
なくとも1種を含む水溶性イオンからなる群の中から選
ばれる1種以上を、金属量換算で、金属量換算での
(c)の添加成分1モルに対して1/10000〜1モ
ルの範囲で含有することを特徴とする請求項2、3、4
または5に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造
方法。 - 【請求項7】 めっき鋼板表面を、鉄族金属のうちのい
ずれかの金属イオン、鉄族金属のうちの少なくとも1種
を含む水溶性イオンからなる群の中から選ばれる1種以
上を金属量換算の合計で0.001〜10g/L含有す
る水溶液に接触させ、めっき皮膜表面に鉄族金属を金属
量換算の合計で0.01〜100mg/m2析出させ、
しかる後、酸性水溶液で処理して化成処理皮膜を形成さ
せることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
6に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方法。 - 【請求項8】 鉄族金属がNiであることを特徴とする
請求項7に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造
方法。 - 【請求項9】 化成処理皮膜を形成した後、その上層に
有機樹脂皮膜または有機複合シリケート皮膜を形成する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7ま
たは8に記載の耐白錆性に優れた表面処理鋼板の製造方
法。
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