JP2000144043A - 紫外線硬化型塗料、及びその利用 - Google Patents

紫外線硬化型塗料、及びその利用

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JP2000144043A
JP2000144043A JP31708398A JP31708398A JP2000144043A JP 2000144043 A JP2000144043 A JP 2000144043A JP 31708398 A JP31708398 A JP 31708398A JP 31708398 A JP31708398 A JP 31708398A JP 2000144043 A JP2000144043 A JP 2000144043A
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ultraviolet
thermosetting resin
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paint
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Hiromi Ishii
博美 石井
Yoshimoto Nakajima
由元 中嶋
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、金属缶の表面、特にツーピ
ース缶の外面にウェットオンウェットで塗装し得る紫外
線硬化型塗料を提供することである。また、本発明は、
未硬化の印刷インキの上に、ウェットオンウェットで紫
外線硬化型塗料を塗装し、トップコート層に紫外線を照
射し、初期硬化性及び密着性に優れる塗膜を形成する方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ラジカル重合性のエチレン性不飽和二重
結合を有するモノマー(A)、脂環式エポキシ基を有す
るカチオン重合性モノマー(B1)、オキセタン基を有
するカチオン重合性モノマー(B2)、及び熱硬化性樹
脂(C)を含有することを特徴とする紫外線硬化型塗
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線照射により
硬化する成分を主体として、さらに熱により硬化する成
分をも含有する紫外線硬化型塗料に関し、詳しくは、金
属缶、特にツーピース缶外面用の被覆剤として好適に用
いられる紫外線硬化型塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶の外面は従来より印刷インキ層、
トップコート層からなる多層塗膜によって被覆されてい
る。また、印刷インキの下にホワイトベース塗料が塗布
される場合もある。係る従来の外面塗装は、金属缶、特
にツーピース缶においては、印刷インキを印刷した後、
直ちに、その上にトップコート塗料を塗装し、印刷イン
キ層とトップコート層の両層を同時に熱硬化することが
一般的であった。(この未硬化の印刷インキ層上にトッ
プコート塗料を塗装する塗装方法を、ウェットオンウェ
ット塗装という。) しかしながら、上記インキ及びトップコート塗料は、熱
硬化性であるため硬化に多大なエネルギーを必要とす
る。また、溶剤を含有する場合は、排出される溶剤を処
理すべく専用の設備を設置する必要があった。
【0003】そこで省エネルギー、省設備の観点から、
紫外線硬化型の印刷インキ、及びトップコート塗料が検
討された。省エネルギー等の観点からは、印刷インキ、
トップコート塗料の両方を紫外線硬化型とすることが望
ましい。紫外線硬化型には、ラジカル重合性とカチオン
重合性とがあり、印刷インキ/トップコート塗料の組み
合わせとしては、ラジカル重合性/ラジカル重合性、ラ
ジカル重合性/カチオン重合性、カチオン重合性/ラジ
カル重合性、カチオン重合性/カチオン重合性、さらに
は、ラジカル重合性/(ラジカル重合性及びカチオン重
合性)、カチオン重合性/(ラジカル重合性及びカチオ
ン重合性)、(ラジカル重合性及びカチオン重合性)/
ラジカル重合性、(ラジカル重合性及びカチオン重合
性)/カチオン重合性、(ラジカル重合性及びカチオン
重合性)/(ラジカル重合性及びカチオン重合性)等の
ように印刷インキ、トップコート塗料にそれぞれラジカ
ル重合性とカチオン重合性とを併用することも考えられ
る。
【0004】カチオン重合性のモノマーやプレポリマー
は、その選択枝が限られるうえ、顔料分散性の点で劣る
ので、印刷インキは、カチオン重合性よりもラジカル重
合性の方が好ましい。従って、印刷インキ/トップコー
ト塗料の組み合わせとしては、ラジカル重合性/ラジカ
ル重合性、ラジカル重合性/カチオン重合性、ラジカル
重合性/(ラジカル重合性及びカチオン重合性)の組み
合わせが好ましい。
【0005】しかしながら、未硬化のラジカル重合性の
印刷インキの上に紫外線硬化型トップコート塗料を塗装
し、紫外線を照射することにより両層を同時に硬化しよ
うとした場合、特に濃色系のインキの場合紫外線が透過
しにくく、かかる印刷インキ部分は、紫外線照射後の初
期硬化不良及び密着不良を起こしやすいといった問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、金属
缶の表面、特にツーピース缶の外面にウェットオンウェ
ットで塗装し得る紫外線硬化型塗料を提供することであ
る。また、本発明は、未硬化の印刷インキの上に、ウェ
ットオンウェットで紫外線硬化型塗料を塗装し、トップ
コート層に紫外線を照射し、初期硬化性及び密着性に優
れる塗膜を形成する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、ラジカル重合性のエチレン性不飽和二重結合を有す
るモノマー(A)、脂環式エポキシ基を有するカチオン
重合性モノマー(B1)、オキセタン基を有するカチオ
ン重合性モノマー(B2)、及び熱硬化性樹脂(C)を
含有することを特徴とする紫外線硬化型塗料である。
【0008】第2の発明は、熱硬化性樹脂(C)が、芳
香族系エポキシ樹脂であることを特徴とする第1の発明
に記載の紫外線硬化型塗料である。
【0009】第3の発明は、ラジカル重合性のエチレン
性不飽和二重結合を有するモノマー(A)を10〜50
重量%、脂環式エポキシ基を有するカチオン重合性モノ
マー(B1)及びオキセタン基を有するカチオン重合性
モノマー(B2)を合計で20〜70重量%、及び熱硬
化性樹脂(C)を2〜30重量%含有することを特徴と
する第1又は第2の発明に記載の紫外線硬化型塗料であ
る。
【0010】第4の発明は、脂環式エポキシ基を有する
カチオン重合性モノマー(B1)とオキセタン基を有す
るカチオン重合性モノマー(B2)とを、重量比で9
5:5〜20:80の割合で含有することを特徴とする
第1ないし第3の発明いずれか記載の紫外線硬化型塗料
である。
【0011】第5の発明は、金属缶の外面を被覆するこ
とを特徴とする第1ないし第4の発明いずれか記載の紫
外線硬化型塗料である。
【0012】第6の発明は、基材金属に紫外線硬化型イ
ンキを印刷後、その上に第1ないし第4の発明いずれか
記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射するこ
とによって、印刷インキ層とその上の塗料層とを一度に
硬化せしめることを特徴とする多層塗膜形成方法である
【0013】第7の発明は、金属缶の外面に紫外線硬化
型インキを印刷後、その上に第1ないし第4の発明いず
れか記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射す
ることによって、印刷インキ層とその上の塗料層とを一
度に硬化せしめた後、缶の内面に熱硬化性の塗料を塗布
し、紫外線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を缶の
内面の塗料層を熱硬化せしめる際の熱によって、熱硬化
せしめることを特徴とする多層塗膜形成方法である。
【0014】第8の発明は、紫外線硬化型インキが、熱
硬化性樹脂(D)を含有し、紫外線硬化後の塗膜中の熱
硬化性樹脂(C)及び紫外線硬化後の印刷インキ層中の
熱硬化性樹脂(D)を缶の内面の塗料層を熱硬化する際
の熱によって、熱硬化せしめることを特徴とする第7の
発明に記載の多層塗膜形成方法である。
【0015】第9の発明は、熱硬化性樹脂(C)と熱硬
化性樹脂(D)とを相互に反応せしめることを特徴とす
る第8の発明に記載の多層塗膜形成方法である。
【0016】第10の発明は、基材金属に熱硬化型イン
キを印刷後、その上に第1ないし第4の発明いずれか記
載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射すること
によって、塗料層を硬化せしめた後、熱硬化型インキ及
び紫外線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を熱硬化
せしめることを特徴とする多層塗膜形成方法である。
【0017】第11の発明は、金属缶の外面に熱硬化型
インキを印刷後、その上に第1ないし第4の発明いずれ
か記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射する
ことによって、塗料層を硬化せしめた後、缶の内面に熱
硬化性の塗料を塗布し、熱硬化型インキ及び紫外線硬化
後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を缶の内面の塗料層を
熱硬化せしめる際の熱によって、熱硬化せしめることを
特徴とする多層塗膜形成方法である。
【0018】第12の発明は、熱硬化型インキと紫外線
硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)とを相互に反応せ
しめることを特徴とする第11の発明に記載の多層塗膜
形成方法である。
【0019】第13の発明は、基材金属に紫外線硬化型
インキを印刷後、その上に第1ないし第4の発明いずれ
か記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射する
ことによって、印刷インキ層とその上の塗料層とを一度
に硬化せしめた多層塗膜で被覆されてなる金属缶であ
る。
【0020】第14の発明は、金属缶の外面に紫外線硬
化型インキを印刷後、その上に第1ないし第4の発明い
ずれか記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射
することによって、印刷インキ層とその上の塗料層とを
一度に硬化せしめた後、缶の内面に熱硬化性の塗料を塗
布し、紫外線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を缶
の内面の塗料層を熱硬化せしめる際の熱によって、熱硬
化せしめた多層塗膜で被覆されてなる金属缶である。
【0021】第15の発明は、紫外線硬化型インキが、
熱硬化性樹脂(D)を含有し、紫外線硬化後の塗膜中の
熱硬化性樹脂(C)及び紫外線硬化後の印刷インキ層中
の熱硬化性樹脂(D)を缶の内面の塗料層を熱硬化する
際の熱によって熱硬化せしめたことを特徴とする第14
の発明に記載の金属缶である。
【0022】第16の発明は、熱硬化性樹脂(C)と熱
硬化性樹脂(D)とを相互に反応せしめたことを特徴と
する第15の発明に記載の金属缶である。
【0023】第17の発明は、基材金属に熱硬化型イン
キを印刷後、その上に第1の発明ないし第4の発明いず
れか記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射す
ることによって、塗料層を硬化せしめた後、熱硬化型イ
ンキ及び紫外線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を
熱硬化せしめた多層塗膜で被覆されてなる金属缶であ
る。
【0024】第18の発明は、金属缶の外面に熱硬化型
インキを印刷後、その上に第1の発明ないし第4の発明
いずれか記載の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照
射することによって、塗料層を硬化せしめた後、缶の内
面に熱硬化性の塗料を塗布し、熱硬化型インキ及び紫外
線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を缶の内面の塗
料層を熱硬化せしめる際の熱によって、熱硬化せしめた
多層塗膜で被覆されてなる金属缶である。
【0025】第19の発明は、熱硬化型インキと紫外線
硬化型塗料中の熱硬化性樹脂(C)とを相互に反応せし
めることを特徴とする第18の発明に記載の金属缶であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の紫外線硬化型塗料は、紫
外線硬化性のラジカル重合性モノマー(A)とカチオン
重合性モノマー((B1)及び(B2))、及び熱硬化
性の成分(C)を併用することにより、紫外線硬化性の
成分のみの場合に比して、密着性と加工性等を向上した
ものである。
【0027】本発明において用いられるラジカル重合性
のエチレン性不飽和二重結合を有するモノマー(A)と
しては、例えば、多価アルコールと(メタ)アクリル酸
とのエステル、例えばエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、1.6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、
1.4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、多価
フェノールのエチレンオキサイド付加物とアクリル酸ま
たはメタクリル酸との反応生成物も用いられる。さら
に、例えばビスフェノールAとエピクロルヒドリンより
作られたビスフェノールA型エポキシ樹脂、またはフタ
ル酸、ヘキサヒドルフタル酸等のジカルボン酸とエピク
ロルヒドリンより作られたポリエステル(?)樹脂等と
アクリル酸もしくはメタクリル酸との反応生成物、ある
いは水酸基過剰の脂肪酸変性ポリエステルとアクリル酸
またはメタクリル酸との反応生成物、不飽和ポリエステ
ル等のいわゆるプレポリマーも用いることができる。
【0028】ラジカル重合性のエチレン性不飽和二重結
合を有するモノマー(A)は、本発明の紫外線硬化型塗
料中に、10〜50重量%含まれることが好ましい。1
0重量%よりも少ないと、紫外線硬化性成分中に含まれ
る後述するカチオン重合性モノマーが相対的に多くな
り、カチオン重合性モノマーは、ラジカル重合性のエチ
レン性不飽和二重結合を有するモノマー(A)に比して
硬化性の点で劣るので、紫外線照射直後の塗料の硬化性
が悪化する傾向にある。一方、50重量%よりも多い
と、後述するカチオン重合性モノマー及び熱硬化性樹脂
(C)が相対的に少なくなる。カチオン重合性モノマー
が少なくなると紫外線硬化時に酸素阻害を受けやすくな
り、紫外線硬化性が悪化する傾向にある。また、熱硬化
性樹脂(C)が少なくなると、密着性や加工性が悪化す
る傾向にある。
【0029】本発明の紫外線硬化型塗料は、カチオン重
合性モノマーとして、脂環式エポキシ基を有するカチオ
ン重合性モノマー(B1)と、オキセタン基を有するカ
チオン重合性モノマー(B2)とを併用することが重要
である。脂環式エポキシ基を有するカチオン重合性モノ
マー(B1)とは、その分子構造中に少なくとも一個の
エポキシ基を有する脂環式エポキシ化合物であり、シク
ロヘキサンオキサイド、あるいはシクロペンタンオキサ
イドをその分子構造中に含有するものが好適に用いられ
る。脂環式エポキシ化合物の具体例を式1〜23にあげ
る。
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】オキセタン基を有するカチオン重合性モノ
マー(B2)は、その分子構造中に少なくとも一個のオ
キセタン基を有する化合物が好適に用いられる。オキセ
タン化合物の具体例を式24〜27にあげる。
【0036】
【化6】
【0037】本発明の紫外線硬化型塗料は、カチオン重
合性モノマーとして、脂環式エポキシ基を有するカチオ
ン重合性モノマー(B1)とオキセタン基を有するカチ
オン重合性モノマー(B2)とを合計で塗料中に20〜
70重量%で含有することが好ましい。カチオン重合性
モノマーの総量が20重量%未満では、硬化塗膜の加工
性が悪化する傾向にあり、硬化後のネッキング加工等の
製缶適性が不十分となり易い。一方、70重量%を越え
ると塗料の初期硬化性が劣る傾向にある。また、脂環式
エポキシ基を有するカチオン重合性モノマー(B1)と
オキセタン基を有するカチオン重合性モノマー(B2)
とは、重量比で95:5〜20:80の割合で用いるこ
とが好ましい。カチオン重合性モノマー100重量%中
(B2)が5重量%未満であると、紫外線照射後の初期
硬化性及び密着性が不十分となり易く、また(B2)が
80重量%を越えると硬化塗膜中のエーテル結合や水酸
基が増加するのでその結果硬化塗膜の耐レトルト性が低
下し易い。
【0038】これらの脂環式エポキシを有するカチオン
重合性モノマー(B1)及びオキセタン基を有するカチ
オン重合性モノマー(B2)を用いる場合には、光カチ
オン重合開始剤を使用することが好ましい。光カチオン
重合開始剤の具体例としては、UVI−6990,UV
I−6970、UVI−6974、UVI−6950
(ユニオン・カーバイド社製)、SP−150、SP−
170(旭電化工業社製)のようなアリールスルフォニ
ウム塩、FC−509(3M社製)のようなアリールヨ
ウドニウム塩等があげられる。
【0039】本発明の紫外線硬化型塗料中の熱硬化性樹
脂(C)としては、グリシジルエーテル基を有する芳香
族エポキシ樹脂、アクリル樹脂、脂肪酸で変性したポリ
エステル樹脂(いわゆるアルキッド樹脂)、脂肪酸で変
性しないポリエステル樹脂等が用いられ、グリシジルエ
ーテル基を有する芳香族エポキシ樹脂が好ましく、紫外
線硬化型塗料中に、2〜30重量%含有することが好ま
しい。2重量%未満だと初期密着性や加工性の向上とい
った、熱硬化性樹脂(C)を併用することの効果がほと
んど期待できない。一方、30重量%を越えると塗料粘
度が高くなり、塗装性を損なう傾向にあるばかりでな
く、紫外線硬化性が劣るので好ましくない。
【0040】グリシジルエーテル基を有する芳香族エポ
キシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラッ
クエポキシ樹脂、クレゾールノボラックエポキシ樹脂等
が挙げられる。ビスフェノールA型エポキシ樹脂の具体
例としては、油化シェルエポキシ社製エピコート82
8,エピコート1001,エピコート1004,エピコ
ート1007,エピコート1009,エピコート101
0等があげられる。ビスフェノールF型エポキシ樹脂の
具体例としては、油化シェルエポキシ社製エピコート4
001,エピコート4004、エピコート4007,東
都化成社製YDF−8170、YDF−170,YDF
−175S、YDF−2001,YDF−2004等が
あげられる。フェノールノボラックエポキシ樹脂の具体
例としては、旭チバ社製アラルダイトPY307−1,
アラルダイトEPN−1179,アラルダイトEPN−
1180、アラルダイトEPN−1182、東都化成社
製YDPN−638、ダウ・ケミカル社製DEN−43
1、DEN−438、DEN−439等があげられる。
クレゾールノボラックエポキシ樹脂等としては、旭チバ
社製アラルダイトECN−1273、アラルダイトEC
N−1280、アラルダイトECN−1299、東都化
成社製YDCN−701,YDCN−702、YDCN
−703,YDCN−704、YDCN−500等があ
げられる。これらグリシジルエーテル基を有する芳香族
エポキシ樹脂は、数平均分子量が300〜10000で
あることが好ましい。
【0041】本発明の紫外線硬化型塗料は、目的を損な
わない範囲で、必要に応じて他の慣用の成分、例えば有
機または無機顔料、体質顔料、染料、有機溶剤、分散助
剤、レベリング剤、クレーター防止剤、界面活性剤、消
泡剤、滑り剤、紫外線増感剤、反応性または非反応性希
釈剤などの塗料用添加剤を配合することが出きる。
【0042】本発明の紫外線硬化型塗料は、金属、木
材、ガラス、プラスチック等の基材にも使用できるが、
金属に適用(塗装・硬化)されることが好ましいもので
あり、金属は、板状、又は缶状の金属であることが好ま
しい。板状とは、比較的短いシート状のものであって
も、比較的長尺のロール状のものであっても、平たい板
状のものであればよい。また、缶状とは、底、蓋の有無
を問わず、またツーピース、スリーピースを問わず、円
筒状の曲面を有する形状を言う。金属としては、スチー
ル、アルミニウム、ティンフリースチール、鉄、亜鉛、
銅、亜鉛メッキ鋼板等が好適に使用される。塗装方法と
しては、ロールコート、スプレー塗装、カーテンフロー
コート、リバースコート、スクリーン印刷及び浸漬法等
で塗装される。
【0043】本発明の紫外線硬化型塗料を光硬化させる
ための光源としては、通常200〜500nmの範囲の
光を含む光源、たとえば高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メ
タルハライド灯、ガリウム灯、キセノン灯、カーボンア
ーク灯等を使用することができる。また、これらの光源
と、赤外線、遠赤外線、熱風、高周波加熱等による熱の
併用も可能である。
【0044】次に、本発明の多層塗膜形成方法について
説明する。上述の紫外線硬化型塗料を、基材金属に印刷
された紫外線硬化型インキ上に、ウェットオンウェット
で塗布し、紫外線を照射することによって、印刷インキ
層とその上の塗料層とを一括して硬化せしめて多層塗膜
を形成することができる。そして、その後紫外線硬化型
塗料層中の熱硬化型樹脂(C)を熱硬化せしめれば良
い。印刷インキは、金属に直に印刷されても良いし、下
塗り塗料の塗膜上に印刷されても良い。下塗り塗料は、
熱硬化型でも、紫外線もしくは電子線等の活性エネルギ
ー線硬化型でも良く、また、酸化チタン等の白色顔料、
二酸化ケイ素等の無機体質顔料、アルミニウムのフレー
ク等を含有していても良いし、含有していなくとも良
い。尚、印刷インキは、下塗り塗料の硬化塗膜上に印刷
されることが好ましい。
【0045】多層塗膜の形成に用いられる印刷インキの
うち紫外線硬化型インキは、ラジカル重合性、カチオン
重合性の何れであっても良いが、前記したようにラジカ
ル重合性の場合に比してカチオン重合性の場合、顔料分
散性の点で劣る等の問題点を有するので、ラジカル重合
性であることが好ましい。多層塗膜の形成に用いられる
紫外線硬化型インキは、さらに、熱硬化性樹脂(D)を
含有することが好ましい。該熱硬化型樹脂(D)として
は、アクリル樹脂、脂肪酸で変性したポリエステル樹脂
(いわゆるアルキッド樹脂)、脂肪酸で変性しないポリ
エステル樹脂等、従来公知の熱硬化性樹脂を用いること
ができる。これらの熱硬化性樹脂(D)は、数平均分子
量が1000〜20000であることが好ましく、ま
た、酸価は100以下であることが好ましい。数平均分
子量が1000未満ではインキの顔料分散性が劣り、ま
たインキが低粘度になるために印刷時にミスチングを生
じやすい。一方、数平均分子量が20000を越えると
インキの粘度が高くなり、印刷適性が劣る。また、酸価
が100を越えると、硬化塗膜の耐水性が低下する。さ
らに、熱硬化性樹脂(D)は、印刷インキ層の上に形成
される紫外線硬化型塗料層中の熱硬化性樹脂(C)と相
互に反応することが好ましい。印刷インキ層中の熱硬化
性樹脂(D)と紫外線硬化型塗料層中の熱硬化性樹脂
(C)とが相互に反応することによって、層間密着性が
向上し、製缶時の加工性及び殺菌時の耐熱性が向上す
る。尚、紫外線硬化型塗料中の熱硬化性樹脂(C)とし
て、グリシジルエーテル基を有する芳香族エポキシ樹脂
を用いた場合、層間反応の点からは、紫外線硬化型イン
キ中の熱硬化性樹脂(D)として酸価が20以上のもの
を用いることが好ましい。
【0046】本発明の紫外線硬化型塗料を用いて、基材
金属上に多層塗膜を形成するに当たっては、紫外線硬化
型インキと紫外線硬化型塗料とを一括して硬化せしめた
後、紫外線硬化型塗料層中の熱硬化型樹脂(C)を熱硬
化せしめれば良い旨は前記した次第であり、基材金属が
缶、特にツーピース缶である場合に、該塗料層中の熱硬
化性樹脂(C)を硬化せしめたり、又は該塗料層中の熱
硬化性樹脂(C)及び該塗料層の下のインキ層中の熱硬
化性樹脂(D)を硬化せしめるには、缶の内面の塗料層
を熱硬化させる際の熱を利用することが好ましい。ツー
ピース缶の内面は、外面を被覆後、熱硬化性塗料をスプ
レー塗装し、熱風オーブン等で焼き付け硬化して被覆さ
れる。省エネルギー等の観点からは、外面と同様に内面
も紫外線硬化型塗料で被覆されることが好ましいが、缶
の内面を紫外線で硬化せしめるためには特殊な照射装置
を必要とする等問題も多い。従って、ツーピース缶の場
合、缶の外面を紫外線硬化型インキ及び紫外線硬化型塗
料で被覆した場合であっても、内面には従来通り熱硬化
型の塗料が適用されるのが現状である。そこで、ツーピ
ース缶の場合は、かかる内面塗料を熱硬化させる際の熱
を利用して、外面の塗料等を熱硬化せしめることが好ま
しい。尚、基材金属が、平板状の場合は、外面となるべ
き面に熱硬化性樹脂含有紫外線硬化型インキ及び塗料を
塗布し、紫外線硬化した後、内面となるべき面に塗布さ
れた熱硬化性塗料を硬化せしめる際に、同時に外面とな
るべき面の塗料等を熱硬化せしめても良いし、外面とな
るべき面に熱硬化性樹脂含有紫外線硬化型インキ及び塗
料を塗布し、紫外線硬化した後、内面となるべき面に紫
外線硬化型塗料(熱硬化性樹脂含有又は非含有)を塗布
し、紫外線硬化し、次いで内面及び外面となるべき面の
塗料等を熱硬化せしめても良い。あるいは、内面となる
べき面に紫外線硬化型塗料(熱硬化性樹脂含有又は非含
有)を塗布し、紫外線硬化し、外面となるべき面に熱硬
化性樹脂含有紫外線硬化型インキ及び塗料を塗布し、紫
外線硬化し、次いで内面及び外面となるべき面の塗料等
を熱硬化せしめても良い。
【0047】さらに、本発明の紫外線硬化型塗料と熱硬
化型インキとを用いて、基材金属上に多層塗膜を形成す
ることもできる。例えば、熱硬化型インキを印刷し、そ
の上に上記の紫外線硬化型塗料を塗布し、紫外線硬化し
た後、紫外線硬化型塗料層中の熱硬化型樹脂(C)と熱
硬化型インキとを一括して熱硬化せしめることができ
る。熱硬化型インキを用いる際も、基材金属が缶、特に
ツーピース缶である場合には、内面塗料を熱硬化させる
際の熱を利用して、外面のインキ及び塗料を熱硬化せし
めることが好ましい。また、基材金属が、平板状の場合
も、上記紫外線硬化型インキを用いる場合と同様であ
る。尚、熱硬化型インキには、上記熱硬化型樹脂(D)
と同様のものが用いられる。
【0048】
【実施例】以下に、本発明について実施例及び比較例を
用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、例中「部」は「重量部」、「%」は「重量
%」を表す。
【実施例1】 トップコート塗料(1)の調整 ライトアクリレート1,9ND−A(ラジカル重合性モノマー) 40部 (共栄社化学社製) サイラキュアUVR−6110(脂環式エポキシ基含有モノマー) 35部 (ユニオン・カーバイド社製) EOXA(式25にて示されるオキセタン基含有モノマー) 10部 (東亜合成(株)製) アラルダイトEPN-1180(フェノールノボラックエポキシ樹脂) 10部 (旭チバ社製) サイラキュアUVI−6990(光カチオン重合開始剤) 5部 (ユニオン・カーバイド社製) 上記組成物を混合攪拌して、塗料(1)を作成した。
【0049】 印刷インキ(ア)の調整 ライトアクリレート1,9ND−A(ラジカル重合性モノマー) 30部 (共栄社化学社製) EIR−1(アルキッド樹脂、酸価50、数平均分子量5000) 50部 (東洋インキ製造(株)製) イルガキュア184(光重合開始剤) 5部 (旭チバ社製) カーボンブラック 15部 上記組成物を混合し、三本ロールにて練肉分散せしめ、
印刷インキ(ア)を得た。
【0050】印刷インキ(ア)をRIテスターで15m
g/100cm2 の塗布量でアルミ板に印刷し、その上
にトップコート塗料(1)を60mg/100cm2
塗布量で塗装し、160W/cmの強度の高圧水銀灯の
下10cmのところを20m/分のコンベア速度で通過
させて紫外線で硬化せしめた。次いで200℃の熱風オ
ーブンを用い90秒焼き付けを行い、最終の多層硬化塗
膜を得た。
【0051】
【実施例2〜6】、
【比較例1〜6】表1及び表2に示す塗料及び印刷イン
キの処方に従って、紫外線硬化型塗料(1)〜(1
0)、及び紫外線硬化型印刷インキ(ア)〜(ウ)を調
整し、表3、4に示した実施例2〜6及び比較例1〜6
の印刷インキ/塗料の組み合わせで、実施例1と同様の
方法で最終の多層硬化塗膜を得た。
【0052】次に、実施例1〜6、比較例1〜6で作成
した硬化塗膜の硬化性、密着性、絞り加工性について、
以下に示す方法で評価した。その結果を表3、4に示
す。
【評価方法】・紫外線硬化性 紫外線を照射した直後の多層硬化塗膜の鉛筆硬度で硬化
性を評価した。3B以上を実用レベルとする。 ・密着性 JIS K5400に基づき、紫外線照射直後の硬化塗
膜について、碁盤目100個中、セロハンテープ剥離試
験により塗膜が剥離しなかった碁盤目の数を表示した。
90以上を実用レベルとする。 ・絞り加工性 紫外線照射したアルミニウム塗装板を、さらに200℃
の熱風オーブンで90秒焼き付けを行い、深さ14mm
のキャップに成型し、レトルト処理(130℃30分)
を施した。キャップのつばの部分からの塗膜の剥離高さ
を測定した。10mm以下を実用レベルとする。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】熱硬化性樹脂を含有する本発明の紫外線
硬化型塗料を用いることにより、初期硬化性に優れ、か
つ基材金属との密着性に優れる塗膜を得ることができ
る。さらに、熱硬化性樹脂を含有する本発明の紫外線硬
化型塗料と、下層の印刷インキ層とを相互に反応せしめ
熱硬化させることにより、加工性の優れる多層塗膜が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 4/00 C09D 4/00 Fターム(参考) 3E033 AA06 BA07 BB08 EA10 4J011 AA01 AA03 AA06 FB01 PA69 PA86 PA88 QA03 QA12 QA13 QA17 QA22 QA23 QA37 QC05 UA01 UA08 VA01 WA02 4J036 AA05 AD08 AF06 AF08 AJ09 AK03 EA02 EA04 EA09 EA10 FA10 FB03 FB11 FB12 HA02 JA01 JA02 4J038 CG142 DB041 DB042 DB052 DB062 DB072 DB171 DB172 DD182 DD232 FA111 FA112 GA02 GA07 NA12 NA24 NA27 PA07 PA17 PA19 PB04 PC02 PC03 PC06 PC08

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカル重合性のエチレン性不飽和二重
    結合を有するモノマー(A)、脂環式エポキシ基を有す
    るカチオン重合性モノマー(B1)、オキセタン基を有
    するカチオン重合性モノマー(B2)、及び熱硬化性樹
    脂(C)を含有することを特徴とする紫外線硬化型塗
    料。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂(C)が、芳香族系エポキ
    シ樹脂であることを特徴とする請求項1記載の紫外線硬
    化型塗料。
  3. 【請求項3】 ラジカル重合性のエチレン性不飽和二重
    結合を有するモノマー(A)を10〜50重量%、脂環
    式エポキシ基を有するカチオン重合性モノマー(B1)
    及びオキセタン基を有するカチオン重合性モノマー(B
    2)を合計で20〜70重量%、及び熱硬化性樹脂
    (C)を2〜30重量%含有することを特徴とする請求
    項1又は2記載の紫外線硬化型塗料。
  4. 【請求項4】 脂環式エポキシ基を有するカチオン重合
    性モノマー(B1)とオキセタン基を有するカチオン重
    合性モノマー(B2)とを、重量比で95:5〜20:
    80の割合で含有することを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか記載の紫外線硬化型塗料。
  5. 【請求項5】 金属缶の外面を被覆することを特徴とす
    る請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬化型塗料。
  6. 【請求項6】 基材金属に紫外線硬化型インキを印刷
    後、その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬
    化型塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、印
    刷インキ層とその上の塗料層とを一度に硬化せしめるこ
    とを特徴とする多層塗膜形成方法。
  7. 【請求項7】 金属缶の外面に紫外線硬化型インキを印
    刷後、その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線
    硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、
    印刷インキ層とその上の塗料層とを一度に硬化せしめた
    後、缶の内面に熱硬化性の塗料を塗布し、紫外線硬化後
    の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を缶の内面の塗料層を熱
    硬化せしめる際の熱によって、熱硬化せしめることを特
    徴とする多層塗膜形成方法。
  8. 【請求項8】 紫外線硬化型インキが、熱硬化性樹脂
    (D)を含有し、紫外線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂
    (C)及び紫外線硬化後の印刷インキ層中の熱硬化性樹
    脂(D)を缶の内面の塗料層を熱硬化する際の熱によっ
    て、熱硬化せしめることを特徴とする請求項7記載の多
    層塗膜形成方法。
  9. 【請求項9】 熱硬化性樹脂(C)と熱硬化性樹脂
    (D)とを相互に反応せしめることを特徴とする請求項
    8記載の多層塗膜形成方法。
  10. 【請求項10】 基材金属に熱硬化型インキを印刷後、
    その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬化型
    塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、塗料層
    を硬化せしめた後、熱硬化型インキ及び紫外線硬化後の
    塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を熱硬化せしめることを特
    徴とする多層塗膜形成方法。
  11. 【請求項11】 金属缶の外面に熱硬化型インキを印刷
    後、その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬
    化型塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、塗
    料層を硬化せしめた後、缶の内面に熱硬化性の塗料を塗
    布し、熱硬化型インキ及び紫外線硬化後の塗膜中の熱硬
    化性樹脂(C)を缶の内面の塗料層を熱硬化せしめる際
    の熱によって、熱硬化せしめることを特徴とする多層塗
    膜形成方法。
  12. 【請求項12】 熱硬化型インキと紫外線硬化後の塗膜
    中の熱硬化性樹脂(C)とを相互に反応せしめることを
    特徴とする請求項11記載の多層塗膜形成方法。
  13. 【請求項13】 基材金属に紫外線硬化型インキを印刷
    後、その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬
    化型塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、印
    刷インキ層とその上の塗料層とを一度に硬化せしめた多
    層塗膜で被覆されてなる金属缶。
  14. 【請求項14】 金属缶の外面に紫外線硬化型インキを
    印刷後、その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外
    線硬化型塗料を塗布し、紫外線を照射することによっ
    て、印刷インキ層とその上の塗料層とを一度に硬化せし
    めた後、缶の内面に熱硬化性の塗料を塗布し、紫外線硬
    化後の塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を缶の内面の塗料層
    を熱硬化せしめる際の熱によって、熱硬化せしめた多層
    塗膜で被覆されてなる金属缶。
  15. 【請求項15】 紫外線硬化型インキが、熱硬化性樹脂
    (D)を含有し、紫外線硬化後の塗膜中の熱硬化性樹脂
    (C)及び紫外線硬化後の印刷インキ層中の熱硬化性樹
    脂(D)を缶の内面の塗料層を熱硬化する際の熱によっ
    て熱硬化せしめたことを特徴とする請求項14記載の金
    属缶。
  16. 【請求項16】 熱硬化性樹脂(C)と熱硬化性樹脂
    (D)とを相互に反応せしめたことを特徴とする請求項
    15記載の金属缶。
  17. 【請求項17】 基材金属に熱硬化型インキを印刷後、
    その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬化型
    塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、塗料層
    を硬化せしめた後、熱硬化型インキ及び紫外線硬化後の
    塗膜中の熱硬化性樹脂(C)を熱硬化せしめた多層塗膜
    で被覆されてなる金属缶。
  18. 【請求項18】 金属缶の外面に熱硬化型インキを印刷
    後、その上に請求項1ないし4いずれか記載の紫外線硬
    化型塗料を塗布し、紫外線を照射することによって、塗
    料層を硬化せしめた後、缶の内面に熱硬化性の塗料を塗
    布し、熱硬化型インキ及び紫外線硬化後の塗膜中の熱硬
    化性樹脂(C)を缶の内面の塗料層を熱硬化せしめる際
    の熱によって、熱硬化せしめた多層塗膜で被覆されてな
    る金属缶。
  19. 【請求項19】 熱硬化型インキと紫外線硬化型塗料中
    の熱硬化性樹脂(C)とを相互に反応せしめることを特
    徴とする請求項18記載の金属缶。
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