JP2000143707A - テトラフルオロエチレンの重合方法 - Google Patents

テトラフルオロエチレンの重合方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペースト押出後のストレッチ操作における使
用に適したポリテトラフルオロエチレンを作製するこ
と。作製されたポリテトラフルオロエチレン樹脂が、卓
越した機械特性を有するストレッチ製品を生産するこ
と。 【解決手段】 ポリテトラフルオロエチレンまたは改質
ポリテトラフルオロエチレンを製造するため、テトラフ
ルオロエチレンの分散重合を低温で開始し、液体安定剤
の存在下、高温で完了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分散重合により作製
される非溶融二次加工テトラフルオロエチレンポリマー
の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン(TFE)ポリ
マーは、良く知られている。TFEポリマーのグループ
には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(これ
は元来Plunkettの米国特許第2,230,65
4号により開示されたものである)と、低濃度の共重合
性改質モノマーとのTFEのコポリマーとを含み、得ら
れるポリマーの融点はPTFEの融点より大幅に低下し
ない(例えば、320℃以上、(改質PTFE))。改
質モノマーは、例えば、ヘキサフルオロプロピレン(H
FP)、ペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(P
PVE)、ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)(P
EVE)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、
または分子に嵩高な側基を導入する他のモノマーである
ことができる。このような改質剤の濃度は通常1wt%
未満であり、より一般的には0.5wt%未満である。
種々のTFEの重合方法がPlunkettの発見以
降、展開されている。
【0003】PTFEおよび改質PTFEは、分散重合
として知られる方法によって生産することができ、この
方法は、凝固分散型樹脂(当該技術において微粉として
も知られている)を得るために、凝固および乾燥させる
か、または分散液として使用するために濃縮および/ま
たは安定化させることのできる、小粒子の水性分散液
(原分散液(raw dispersion))を通常生じさせる。フ
ッ素化界面活性剤(分散剤)および水溶性開始剤を用い
る、撹拌した水性媒体中におけるTFEの分散重合が、
米国特許第2,559,752号(Berry)から良
く知られている。この方法は、通常、水性媒体の重量に
基づき、炭素数が12を越える飽和炭化水素0.1〜1
2%の存在下で行われ、Bankoffの米国特許第
2,612,484号に開示されているように、重合条
件下では液体である。パラフィンワックスは、好ましい
飽和炭化水素であり、パラフィンが液体状態で存在する
ための重合温度における下限を定めるものである。この
目的に一般的に用いられるパラフィンワックスは、約5
0℃〜60℃で溶解するので、分散重合は一般的に約6
0℃を越える温度で開始する。該炭化水素は、重合プロ
セスにおいて安定剤として作用し、撹拌系における凝固
ポリマーの形成を防止または遅延させる。
【0004】微粉樹脂は、PTFEと改質PTFEのど
ちらであっても、高い溶融粘度、例えば、少なくとも1
×108Pa・sを有する。このような樹脂は溶融温度
で容易に流動せず、それゆえ、非溶融二次加工性である
と考えられている。微粉樹脂は一般的に、樹脂を潤滑剤
とブレンドし、潤滑樹脂(ペースト)を押出法により造
形し、潤滑剤を除去し、そして得られる生形状(green
shape)をPTFEの融点より高い温度で融合(焼結)
させる、潤滑押出(ペースト押出)法によって有用な製
品に変換される。
【0005】微粉樹脂の1つの重要な用途は、未焼結状
態において急速にストレッチ(stretch)させ、水蒸気
は透過できるが凝縮水は透過できない製品を形成するこ
とができるペースト押出形状を提供することであり、こ
れは、衣服、テント、分離用膜等用の「通気性」ファブ
リック材料において有用である。微粉樹脂(改質PTF
E樹脂を含む)の他の重要な用途には、ペースト押出電
線用絶縁体およびストレッチさせていないチューブを含
む。
【0006】実際、ストレッチ用途のための受容性を達
成した微粉樹脂は、高分子量のPTFEである。この有
用性に適する樹脂は、例えば、無機過硫酸塩開始剤を9
5℃〜125℃の温度で用いる方法を請求している、H
olmesの米国特許第4,016,345号に開示さ
れている。第4,016,345号特許は、100%/
秒の速度でのストレッチを示している。Koizumi
らは、米国特許第4,159,370号において、分子
量5,000,000以上を有するストレッチ性PTF
E微粉、およびそのための重合開始後に重合条件を変え
る過硫酸塩開始剤を用いる方法を開示している。開示さ
れた条件の代替的変更の1つは、重合温度を5℃〜30
℃低下させることである。第4,159,370号特許
の実施例の樹脂は、100%/秒でストレッチしうる。
ShimizuおよびKoizumiは、米国特許第
4,363,900号において、ストレッチ性微粉を調
製する分散重合法を開示しており、この方法では工程の
ある特定の時点で水性媒体のなかに、例えば、ヒドロキ
ノンなどの重合抑制剤を組み込み、少なくとも130%
重合時間を延長することを含む。この特許はKoizu
miらのPTFE微粉が良好なストレッチ性を有する
が、未だ均一なストレッチを達成するのが幾分か困難で
あることを記述している。第4,363,900号特許
の実施例は、破断(「切断」)なしに、均一から不均一
に変動する均一性で100%/秒で延伸比30までのス
トレッチを示している。
【0007】Malhotraは、米国特許第4,57
6,869号および米国特許第4,654,406号に
おいて、ストレッチ性PTFE微粉の技術を改善し、そ
こで開示された樹脂は、17wt%の潤滑剤添加で、1
0%/秒から100%/秒の範囲内を通して少なくとも
1000%のストレッチ、少なくとも75%のストレッ
チ均一性(すなわち、良好なストレッチ均一性)が達成
されている。MalhotraのPTFEの卓越性は、
10%/秒という非常に遅い速度における均一なストレ
ッチ性能により示される。第4,576,869号特許
樹脂の卓越した成果は、過マンガン酸塩開始剤をバッチ
の終了付近で加えるのをやめ、それにより反応が遅くな
って、反応の最後まで開始剤の添加を続ける反応に比
べ、終了時は少なくとも5%長くなることにより達成さ
れる。
【0008】ストレッチ実用性におけるMalhotr
a樹脂の成功にもかかわらず、重合生産性の改善が望ま
れるのと同様に、ストレッチ製品(stretched produc
t)の特性(例えば、強度)の改善が望まれる。
【0009】Shimizuらの米国特許第4,09
8,975号は、重合するTFEの少なくとも30%を
ある温度で重合させ、さらなる重合は別の温度で行い、
得られたPTFEが、全重合を最初の温度で行う場合よ
りも、少なくとも0.01より大きいアモルファス指数
を有するという、TFEの分散重合法を開示している。
第2段階の重合温度として30℃が言及されているが、
30℃より低い温度で融解する安定剤の使用を必要とす
ると言われている。本重合法は第1段階の温度が70℃
で第2段階の温度が90℃である場合、実用上の問題が
ないと言われており、発明の実施例では第1段階におい
て、全て70℃を用いている。
【0010】Herissonは米国特許第4,48
1,343号において、安定剤を用いないTFEの分散
重合法を開示しており、0℃〜45℃の範囲の温度で重
合を開始し、上昇曲線をたどり、開始剤は0℃〜45℃
の範囲で遊離基を生じ、45℃を越える温度で破壊され
る。Herissonは、高分子量を含む有利な点を列
挙しているが、一定温度で重合させていないという事実
は好ましくないと考えられている(2段目、64〜65
行)。実施例5は、パラフィンまたは飽和液体炭化水素
タイプの安定剤の損傷効果を示す比較例である。しか
し、分散重合法によるPTFE樹脂の持続的製造では、
飽和液体炭化水素タイプの安定剤が商業的操作における
連続的バッチにわたる凝塊の蓄積を避けるために必要で
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリテトラ
フルオロエチレンおよび改質テトラフルオロエチレンを
製造するための改良されたテトラフルオロエチレンの分
散重合法を提供する。重合を低温、例えば60℃以下の
温度で開始し、液体飽和炭化水素の存在下、高い温度で
完了させる。好ましくは、重合を液体飽和炭化水素の非
存在下、低温で開始する。
【0012】本発明の方法は、短縮した重合時間におい
て、ペースト押出後のストレッチ操作における使用に適
したポリテトラフルオロエチレンを作製するのに特に有
用である。このようなポリテトラフルオロエチレン樹脂
は、卓越した機械特性を有するストレッチ製品も生産す
ることもできる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
水性媒体中で界面活性剤および水溶性開始剤の存在下
で、ポリテトラフルオロエチレンまたは改質ポリテトラ
フルオロエチレンを製造するためにテトラフルオロエチ
レンを重合する方法であって、前記重合を60℃以下の
開始温度で開始し、前記重合を55℃より高い完了温度
で完了させ、前記完了温度を前記開始温度より少なくと
も5℃高く、前記完了は液体安定剤の存在下で起こるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の第2の態様は、第1の態様の前記
重合法において液体安定剤の非存在下で、前記重合を開
始することをさらに含むことを特徴とする。
【0015】本発明の第3の態様は、第1の態様の前記
重合法において前記安定剤は飽和炭化水素であることを
特徴とする。
【0016】本発明の第4の態様は、第3の態様の前記
重合法において前記飽和炭化水素は少なくとも50℃の
融点を有するパラフィンワックスであることを特徴とす
る。
【0017】本発明の第5の態様は、第4の態様の前記
重合法において前記開始温度は55℃以下であることを
特徴とする。
【0018】本発明の第6の態様は、第4の態様の前記
重合法において前記開始温度は50℃以下であることを
特徴とする。
【0019】本発明の第7の態様は、第4の態様の前記
重合法において前記完了温度は少なくとも65℃である
ことを特徴とする。
【0020】本発明の第8の態様は、第4の態様の前記
重合法において前記完了温度は、前記開始温度より少な
くとも10℃高いことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】PTFEおよび改質PTFEを分
散重合法によって有利に製造することができることが発
見された。その方法では、温度を低い値で開始し、重合
が進行するにつれ高い値まで上昇させ、高温での時間の
少なくとも一時期に液体安定剤を存在させる。液体安定
剤は、低い開始温度においては存在しないのが好まし
い。本方法は、驚くべきことに、一定温度で作製された
ポリマーの特性と少なくとも同等な特性を有するPTF
Eを産出し、改良された重合生産性を提供しつつ、ある
点で卓越したPTFEを産出することができる。以下の
実施例に示されるように、ストレッチサンプルで測定す
ると、本方法により製造されたPTFEは、高強度と低
クリープ率を有する。
【0022】本発明の方法により作製されたPTFEお
よび改質PTFEは、従来より知られた分散重合法によ
り製造されたようなポリマーの一般的特性を有する。こ
のような樹脂は通常、非溶融二次加工性であり(溶融粘
度は少なくとも約108Pa・s)、普通、フィブリル
化性(ペースト押出可能な)であるが、例外も知られて
いる。分散重合生製品を当該技術で知られるように、任
意に濃縮および/または添加した界面活性剤で安定化さ
せた後に、水性分散液として用いるか、または凝固さ
せ、液体媒体から分離および乾燥させることができる。
凝固では、強い撹拌により(任意に、電解質を添加す
る)、または凍結および解凍によるなどのような凝固方
法を用いることができる。そのように分離および乾燥さ
れたフィブリル化性樹脂、すなわち、ペースト押出方法
に適したものは、「微粉」として当該技術で一般に知ら
れている。
【0023】PTFEおよび改質PTFEの分散粒子の
多くのタイプは、本発明の方法によって製造することが
できる。重合方法は、組成および分子量に関して本質的
に均質な粒子を形成するように実施することができる。
あるいは、重合は、少なくとも1つの特性が重合の1つ
の段階から別の段階に変化する粒子構造を形成するよう
に実施することができる。重合の間に変化する特性の例
としては、組成および/または分子量、および米国特許
第4,098,975号に開示されているアモルファス
指数があげられ、後者は米国特許第3,855,191
号に開示されているように組成物の強力な機能でもあ
る。このような粒子は当該技術では一般にコア/シェル
粒子(多重シェルを伴う粒子を含む)として知られてい
る。このような変化は、明確に定義することができるの
で、粒子は複数の不連続層を有すると考えられている
か、またはその変化は漸進的であることができる。「コ
ア」および「シェル」は、分散粒子は大きさが約50〜
350nm、より一般的には100〜300nmである
ので、今日利用できる分析方法によっては認めることは
できないが、これらの概念は、それぞれ重合の初期およ
び後期において形成されたポリマーと同等であるとみな
している。本発明の方法は、形成された分散粒子の表面
付近が高分子量であるPTFE(即ち、重合の後期部分
において形成される)の製造に特に有用である。下記に
示す実施例から明白となるように、ここでコアおよびシ
ェルの間に生じる相違は、開始剤の存在に関しては、重
合の初期(コア)部の間に開始剤が導入され、重合の後
期(シェル)部の間には、開始剤は導入されない。
【0024】改質PTFEを製造するには、少量の少な
くとも1つのコモノマーを用いる。このようなコモノマ
ーの例示としては、例えば、HFP、PPVE、PEV
E、CTFE、ペルフルオロブチルエチレン、または嵩
高い側基を分子に導入する他のモノマーがある。得られ
る改質PTFE中のこのような改質剤の濃度は、通常1
wt%未満、より一般的には0.5wt%未満である。
【0025】本発明の方法は、当該技術において知られ
た水性TFE分散重合に有用な装置および技術を用いて
実施することができる。しかしながら、温度プロファイ
ルおよび、好ましくは、計画的な液体飽和炭化水素の存
在が、既知の方法とは異なっている。
【0026】当該技術で知られた典型的分散重合法は、
液体媒体を撹拌オートクレーブにプレチャージする工程
と、少量の他の成分(パラフィンワックスを含む)をプ
レチャージする工程と、脱酸素化工程と、予め決定して
あるレベルまでTFEと加圧する工程と、撹拌工程と、
系を所望の温度、例えば、60℃〜100℃にする工程
と、開始剤を導入する工程と、予め決定してある基準に
従ってさらにTFEを添加する工程と、温度を調節する
工程を含む。開始剤の添加は、同じ速度でも異なる速度
でも、バッチを通して、またはバッチの一部でのみ続け
ることができる。TFEの分散重合法は、一般的には水
性媒体中で実施される。水は、使いやすく、広い温度範
囲において液体であり、不純物が低レベルまで減少して
いれば本質的に非テロゲン性(non-telogenic)であ
り、安価であり、安全である。製法および装置によって
固定されてない操作パラメーターは、重合を通して温度
がおよそ一定に維持されるように選択される。
【0027】本発明の方法は、TFE重合を低温で開始
し、重合開始後に温度を高温にあげ、そして実質的に重
合を高温で完了させる。重合「開始温度」は、開始剤が
最初に導入された時間における測定温度とみなされる。
本明細書で用いられるように、重合「開始段階」は、プ
ロセス条件により特徴づけられる時間間隔を意味し、そ
の間に重合の開始が起こる。同様に本明細書において、
重合「開始時間」は、開始剤が最初に導入される時間で
あり、その後いくらかたって、重合反応の開始の識別可
能なシグナルが認められる。例えば、TFE消費を示す
圧力低下が最初の開始剤添加期間の終了前に起こりう
る。それにもかかわらず、最初の開始剤添加の開始を、
本明細書において開始時間として用い、報告されたバッ
チ時間およびある温度までの時間は、その点から測定さ
れる。開始温度は、60℃以下であり、好ましくは55
℃以下であり、最も好ましくは50℃以下である。水性
媒体を用いるので、重合開始温度は、溶解した成分の効
果および凝固点における操作圧力を考慮して、水が液体
状態である程度に高温でなければならない。さらに重合
開始温度は、選択した開始剤が開始ラジカルを生成する
のに有効である程度に高温であるべきである。開始温度
は少なくとも約20℃、好ましくは少なくとも約33℃
であるのが望ましい。重合が33℃、すなわちTFEの
臨界温度を下回る温度で開始される場合、液化TFEが
存在せず、またそれに関連する安全面での潜在的問題を
避けられる程度に十分に圧力を低くすべきであるのが望
ましい。
【0028】重合開始後、温度は少なくとも5℃、好ま
しくは少なくとも10℃上昇させ、おおよそ60℃〜1
00℃、好ましくは65℃〜85℃の範囲内の温度にま
で上昇させ、該高温で実質的に完了し、本明細書におい
ては時に「完了温度」と呼ぶ。当業者は、低温(55℃
または開始温度より5℃高い温度まで)段階および高温
(55℃または開始温度より5℃高い温度を越える)段
階内で2以上の温度の可能性、および各段階内で種々の
連続的に変化する温度プロファイルがあることを認識す
るであろう。通常は、温度は低温段階の間に一般的に上
昇し、重合の高温段階において完了温度に達した後は、
名目上一定に保持される。重合を開始するのに十分な時
間以外には最小限の長さが存在しないという点で、重合
の低温段階の(時間における)長さに関して、かなりの
許容範囲が存在する。従って、低温段階の終了まで温度
が上昇するのに、ある有限の時間は必要ではあるが、重
合が開始するやいなや低温段階を終了することもでき
る。温度を上昇させるのを補助するために加熱すること
もできる。しかしながら、TFEの重合は発熱プロセス
である。本発明のプロセスを実施する1つの様式とし
て、反応熱をある予め決定してある点まで温度を上昇さ
せるのに利用するか、または高温段階に望まれる値まで
温度を上昇させるために加熱開始の前にある予め決定し
てある時間の間、温度を上昇させるのに利用するのが簡
便である。反応熱により引き起こされる温度変化速度を
制御するのに冷却を用いることもある。
【0029】通常、低温段階の長さは、分で測定される
時間間隔である(例えば、5分または10分または30
分)。一般的に、低温段階は重合全体の長さに比べて、
比較的短いのが望ましく、重合の大部分、例えば、少な
くとも35%が高い(完了)温度で実施される。通常は
例えば、低温段階の長さは、重合全体の長さの45%以
下、好ましくは35%以下、最も好ましくは25%以下
である。低温段階の長さは、重合開始時間から温度が5
5℃に達した時間、または低温段階の温度が50℃を越
える場合には温度を少なくとも5℃上昇させた時間まで
測定される。バッチの間形成されたPTFEの少なくと
も約40%(好ましくは50%、および最も好ましくは
少なくとも60%)が、少なくとも55℃(低温段階の
温度が50℃を越える場合には、低温段階の温度の少な
くとも5℃上)の温度で形成されるのが望ましい。さら
により好ましくは、これらの形成された全PTFEの分
画は、約65℃以上で形成される。後述するように、バ
ッチの完了は液体安定剤の存在下で実施される。
【0030】低温段階から高温段階への移行は、いかな
る便法によっても良い。例えば、温度は直線的に、もし
くは段階的に、または所望のいずれのプログラムに従っ
ても上昇させることができる。水性媒体の熱容量および
重合系の加熱および伝熱能力のために、温度を変えるた
めにある有限時間を要する。この時間は、勿論、選択し
た低温および選択した高温の間の相違に依存する。一般
に、温度変化は迅速に、例えば、バッチの全体の長さに
関して、短い時間、好ましくは全重合時間の20%以下
になされるのが望ましい。温度変化は、可能な限り迅速
に加熱することにより、例えば、反応熱とともに反応ジ
ャケットに熱を加えることにより達成される。低温段階
および高温段階の間の温度を変化させるには、制御され
た(プログラムされた)迅速な温度変化プロファイルを
用いることもできる。通常は、重合は開始温度よりも温
度が上昇し、および低温段階から高温段階に温度が上昇
すると重合が続く。
【0031】本発明の方法は、液体安定剤の存在下にお
けるTFE重合の完了により特徴づけられる。好ましい
安定剤には、12を越える炭素数を有する飽和炭化水素
を含む。パラフィンワックスは、好ましい飽和炭化水素
であり、好ましいパラフィンワックスは、通常約50℃
〜60℃、より好ましくは52℃〜58℃の融点を有す
る。本発明の別の実施態様において、上述のように、T
FE重合を低温、例えば、60℃以下で開始し、液体安
定剤の存在下高温で完了する。本実施態様において、液
体安定剤は重合の低温段階の間に存在しても、しなくて
も良い。低温段階の間に存在する場合、勿論、安定剤は
その段階のプロセス温度よりも低い融点を有しなければ
ならない。例えば、エイコサンを約38℃(エイコサン
の融点)までの低い温度で用いることができる。しかし
ながら、水に十分に不溶性であり、一般にTFE重合を
損なうことのないよう、適切な純度を有し、適当なコス
トで入手できる、候補となる安定剤は、50℃より高い
ような、比較的高い融点を有する。このように、重合の
低温段階は液体安定剤の非存在下で実施するのが好まし
い。
【0032】本発明の方法においてTFE重合が完了す
る間の液体安定剤の存在は、種々の方法で達成される。
重合の低温段階間に液体安定剤存在する本発明の実施態
様において、もちろん、安定剤は液体として、または低
温段階の温度より低い温度で融解する固体として、開始
時に導入することもできる。TFE重合の開始時に液体
安定剤が存在しないこれらの本発明の実施態様では、重
合の完了する間に液体安定剤を存在させる数種の代替法
がある。該代替法は、例えば、重合プロセスの間に液体
として重合容器に安定剤を液体として添加する方法を含
む。例えば、パラフィンワックス(液体)をプロセスの
所望の時点で反応器に注入することができる。この代替
法において、液体安定剤は、安定剤導入時に、重合媒体
の温度に近い温度であることが好ましい。代替法には、
重合の開始に先立ち重合容器に固体状態で安定剤を導入
し、次いで安定剤の融点より高くに反応器およびその内
容物の温度を上昇させることにより安定剤を液化する方
法も含まれる。この代替法の変法としては、安定剤を固
体状態で導入し、温度を上昇させることにより安定剤を
融解し、次いで、重合が開始する前に安定剤の融点より
低くに温度を降下させることにより安定剤を固化する方
法がある。別の変法では、安定剤を液体状態で容器にプ
レチャージの一部として導入し、次いで重合が開始する
前に安定剤の融点より低くに温度を降下させることによ
り安定剤を固化する。本発明の実施態様が低温および高
温段階(「温度段階」)の両方、および液体安定剤の非
存在下および存在下の両方での液体安定剤を伴う段階
(「安定剤段階」)を有する場合、温度段階および安定
剤段階間の中断は、一致しても一致しなくとも良い。例
えば、固体安定剤は、温度段階間の移行時に融解するこ
とがあり、その場合は中断は一致し、あるいは液体安定
剤を温度段階間の移行後に導入することができ、その場
合は中断は一致しない。
【0033】液体安定剤、例えば、液体飽和炭化水素が
存在する場合、用いる量は重合反応器に充填した水の質
量に基づき、通常0.1〜12wt%の範囲、より一般
的には1〜8wt%の範囲である。
【0034】本発明の方法において何れの実行可能な圧
力をも用いることができる。高圧では反応速度が増加す
る点で低圧よりも有利である。しかしながら、TFEの
重合は、非常に発熱性であり、高い反応速度は、熱を増
加させるので、その熱を除くかまたは適応させなければ
ならない。用いることのできる圧力は、装置デザインに
よって、およびTFEを扱う際の安全面によっても決定
される。通例、TFEの分散重合には0.3〜7MPa
の範囲が知られており、0.7〜3.5MPaの範囲が
一般的である。一定のTFE圧を維持するのが一般的で
ある一方、圧力は変化しうる。
【0035】本発明の実施において用いることのできる
開始剤には、用いる温度範囲にわたって効果的であるT
FE重合用のあらゆるフリーラジカル開始剤を含む。重
合が低温で開始する本発明の実施態様において、開始剤
は低温で適当な速度でラジカルを生成すべきである。本
実施態様用の適切な開始剤には、例えば、過マンガン酸
カリウム系、および過硫酸アンモニウム/重亜硫酸塩/
硫酸鉄、三酢酸マンガン/シュウ酸、セリウム硝酸アン
モニウム/シュウ酸、または臭素酸塩/重亜硫酸塩など
の種々の他のレドックス系を含む。
【0036】ペースト押出後のストレッチ操作における
使用に適したTFEのPTFEへの重合用に、好ましい
開始剤は短い半減期を有する。開始剤の半減期とは、当
業者にとっては既知であるが、注目条件下において開始
剤のサンプルの半分がフリーラジカルを生産するのに要
する時間である。開始剤の半減期が短いか長いかを判断
するタイムスケールは、本発明プロセスの重合時間(バ
ッチ時間)である。好ましくは、開始剤半減期はバッチ
時間の20%未満、より好ましくは10%未満、および
最も好ましくはバッチ時間の5%未満である。当該技術
において既知であるように、TFEの分散重合用のバッ
チ時間は、温度、圧力、開始剤活性等によって、広範に
変化する。約300分未満のバッチ時間を有する重合用
には、以下に示す本発明の実施例のいくつかによって示
されるように、開始剤半減期は80℃において、好まし
くは10分未満、より好ましくは5分未満、最も好まし
くは2分未満である。このような開始剤には、三酢酸マ
ンガン/シュウ酸などのレドックス開始剤を含む。好ま
しいレドックス開始剤には、例えば、過マンガン酸カリ
ウム/シュウ酸などの過マンガン酸イオンが成分である
ものを含む。過マンガン酸塩を用いるレドックス系に用
いることができる他の還元剤には、Fe(II)および
Mn(II)塩および重亜硫酸ナトリウムを含む。半減
期が10分未満の開始剤は、本明細書に例示した重合よ
りも長いTFEの重合に用いることができる。
【0037】開始剤濃度が重合生成物に影響するので、
用いる開始剤の量は、意図する結果を得るために効果的
な量であり、当業者には知られているように、開始剤の
効率にも依存する。好ましくは、用いる開始剤の量は、
形成されたポリマー(消費されたTFEモノマーとして
測定可能)の質量に基づいて、0.1〜1000ppm
の範囲内であり、より好ましくは0.5〜500ppm
である。上記で定義したように短い半減期を有する開始
剤を用いて製造された高分子量PTFE用には、開始剤
の量は、形成されたポリマー(消費されたTFEモノマ
ーとして測定可能)の質量に基づいて好ましくは200
ppm以下である。他の成分を本発明の方法によるTF
E重合用の配合に用いることができる。当該他の成分
は、当業者に既知であるが、例えば、界面活性剤、オー
トクレーブ接着の形成を最小化するような添加剤、色素
阻害剤等を含む。重合の間に形成される凝塊の量を減少
させる添加剤には、例えば、Gangalの米国特許第
4,186,121号に開示されている選択されたカル
ボン酸を含む。当該他の成分は、プレチャージの一部と
してオートクレーブに導入されるのが通常であるが、必
ずしも必須ではない。配合が改質PTFEを産するもの
である場合、コモノマーは一般にプレチャージに含まれ
るが、反応性および揮発性のようなコモノマーの特性は
添加の時間および方法に影響する。
【0038】本発明の重合法は、水溶性開始剤の存在下
で実施される。「開始剤の存在」とは、ラジカルを生産
することができるが、まだ生産していない開始剤が重合
の間しばらく存在することを意味すると解釈される。し
かし、重合の間異なる時間に存在する開始剤の量は、重
合の目的により変化しうる。例えば、開始剤は重合の間
を通して名目上均一なレベルで存在することができる。
さらなる例として、開始剤は重合の初期部における予め
決まったレベルで、および0を含む減少したレベルで重
合の後期部において存在する。
【0039】用いる開始剤が短い半減期を有する場合、
存在する開始剤の量は、反応物に開始剤を添加する速度
によって測定することができる。好ましくは、重合の指
定の段階(上述した温度段階または安定剤段階と一致す
る必要はない)の間、開始剤添加の速度は均一である。
しかし、当業者は本発明の範囲内において広範な種類の
開始剤添加プログラムを用いることができることを理解
するであろう。従って、例えば、一連の不連続な開始剤
の添加を用いることができ、または開始剤添加速度をな
だらかに変えることができる。不連続な添加とは、同じ
かまたは変化する量で、および同じかまたは変化する間
隔で添加する。このような不連続添加を用いる場合、添
加間の間隔は開始剤半減期よりも実質的に大きくならな
いことが好ましい。他の非均一開始剤添加プログラムを
用いることができる。重合の指定の段階の間に開始剤添
加速度が均一でない場合、その段階の間の開始剤添加の
平均速度は、本発明のプロセスにおいて存在する開始剤
量を特徴づけるのに用いられる。重合の段階が明瞭に定
められない場合、例えば、開始剤添加速度を徐々に変化
させる場合、初期および後期時間間隔にわたる平均添加
速度を初期および後期段階を明定するのに用いる。
【0040】ポスト−ペースト−押出ストレッチ用のP
TFEを製造するのに本発明のプロセスを用いる場合、
上述のように短い半減期を有する開始剤を用い、該開始
剤を開始時および重合の初期部において添加するが、重
合の終了付近では開始剤を添加しないのが好ましい。こ
のようなPTFEを製造するには、重合の間に消費され
るTFEによって測定されるように、重合の最後35%
の間に、より好ましくは最後45%、最も好ましくは重
合の最後55%の間は該開始剤を添加しない。
【0041】オートクレーブ中の撹拌スピードは、TF
E(および存在すれば他のモノマー)を水相に迅速に分
散させるが、凝塊を起こしうるので形成されたポリマー
分散液を過度に剪断しないように選択する。充分な活性
開始剤が存在するという条件で、重合速度は、重合の初
期部における撹拌速度に依存し、実施可能な程に早い撹
拌スピードが選択される。十分に活性な開始剤が存在し
ない場合、例えば、短い半減期の開始剤を用い、重合の
終了付近で添加はやめ、重合が緩やかになる場合、撹拌
スピードは反応速度に実質的に影響せず、撹拌スピード
は凝塊形成を最小限にするよう遅くすることができる。
【0042】実質的に非テロゲン性アニオン性界面活性
剤(分散剤)は、TFEの分散重合において一般的に用
いられる。好ましい分散剤には、炭素数7〜20、好ま
しくは炭素数8〜10のペルフルオロアルカン酸および
それらの塩、特にアンモニウム塩を含む。用いることの
できる他の分散剤は、ペルフルオロエタンスルホン酸お
よびその塩、および水素含有フルオロ界面活性剤(米国
特許第5,763,552号に開示されたものなど)を
含む。存在する分散剤の量は、用いる際に、存在する水
の質量に基づいて、通常約500ppmおよび約500
0ppmの間であり、界面活性剤によって、臨界ミセル
濃度以上でも、以下でも良い。所望であるならば、少量
の非イオン性分散剤をアニオン性剤とともに用いること
ができる。高分子量PTFEを製造するためのTFEの
分散重合用、およびポスト−ペースト−押出ストレッチ
に適したPTFE微粉を製造する際に、上記に列挙した
ペルフルオロアルカン酸およびその塩が好ましい。
【0043】本発明の方法は、微粉タイプのPTFE樹
脂を作製するために用いることができ、それはポスト−
ペースト−押出ストレッチ操作において有用であり、驚
くべきことに改善された特性を有する。分散重合の生成
物における基本粒子サイズ、すなわち、原分散液粒子サ
イズは、通常200〜350nm、好ましくは225〜
325nmの範囲内である。PTFE樹脂は、非溶融二
次加工性(溶融粘度は少なくとも約108Pa・s)、
およびフィブリル化性(ペースト押出可能)である。こ
のような樹脂は、高レオメーター圧、通常少なくとも2
5MPa、および好ましくは少なくとも30MPaを有
する。レオメーター圧は、実質的により高く、例えば、
65MPaまたは70MPaまたはそれよりも高いこと
も可能である。PTFE樹脂は、後述の測定のように、
長い応力緩和時間を有する。応力緩和時間は、通常は少
なくとも約650秒、好ましくは少なくとも675秒、
より好ましくは少なくとも700秒である。以下の実施
例に示すように、応力緩和時間は、ストレッチに適し、
本発明の方法によって作製されるPTFE樹脂を特徴づ
ける高レオメーター圧においてレオメーター圧によって
体系的には変化しないようである。標準比重(SSG)
測定によって示されるように、平均分子量(MW)は大
きく、該測定において、SSGはMWの増大に伴い減少
する。有効なストレッチのためのSSG値は、通常2.
165以下である。米国特許第4,576,869号の
比較実施例A〜Cを参照のこと。好ましくはSSG値
は、2.160以下であり、より好ましくは2.157
以下である。しかし、SSGのような試験における低い
値が、必ずしも良好なストレッチ性を予測するものでは
ない。なぜならば、それは、平均的特性を表わし、良好
なストレッチまたはストレッチ製品特性をもたらす基本
粒子構造特性を反映していないかもしれないからであ
る。さらに、SSGは、該PTFEの非常に大きいMW
(低SSG)においてMWの変動に影響をうけなくなる
ので、SSG方法における実験室間での変動が、誤った
結果を導くこともある。従って、本発明のプロセスによ
り作製されうる改良PTFE微粉樹脂は、さらに他の特
性によって特徴づけられる。
【0044】1つの実施態様において、本発明のプロセ
スにより作製されうる改良PTFE微粉は、後述の測定
のように驚くべき高い破断強度により特徴づけられる。
破断強度は、少なくとも約6.6lbf(3.0kgf
(約29.4N))であり、好ましくは少なくとも3.
1kgf(約30.4N)である。
【0045】本発明のプロセスにより作製しうる改良P
TFE微粉は、後述の測定のように驚くべき低クリープ
速度により特徴づけられる。本形態の改良PTFE微粉
のクリープ速度は、約0.1min-1以下であり、好ま
しくは0.08min-1以下および、より好ましくは
0.07min-1以下である。
【0046】
【実施例】特記しない限り、溶液の濃度は溶質および溶
媒水を合わせた質量に基づいてwt%で述べられる。
【0047】バッチ間中、開始剤を添加しない後述する
実験では、「コア時間」は、開始剤添加開始から開始剤
添加終了までの測定された重合時間であり、「コアTF
E」はコア時間の間に消費されたTFEの量である。
【0048】原分散液特性:(重合された)PTFEの
原分散液の固体含有量を、質量を計った分散液のアリコ
ートを蒸発乾燥させ、乾燥固体の質量を計ることによっ
て重量測定により決定する。PTFEおよび水を合わせ
た質量に基づきwt%で述べられる。原分散液粒子サイ
ズ(RDPS)を光子相関分光法により測定する。
【0049】樹脂特性:PTFE微粉樹脂の標準比重
(SSG)をASTM−4895の方法により測定す
る。溶融粘度(MV)を380℃で、米国特許第3,8
19,594号に開示されている引張クリープ方法の変
形により、すなわち、室温での金型、200kg/cm
2(19.6MPa)の成形圧力を用い、該成形圧力を
2分間保持し、測定に適当なクリープ速度を得るために
MVによって変動する荷重(サンプル片に吊された総質
量)を用いて、計算に用いる粘性応答(クリープ)デー
タを選ぶ前に、弾性応答が完了するように荷重負荷後少
なくとも30分待って測定する。レオメーター圧(押出
圧)をASTM D−4895 Section10.
8の方法で、18.4wt% Isopar(登録商
標)G(Exxon)潤滑剤および400:1の減速比
を用いて測定する。
【0050】コポリマー組成物:改質PTFE樹脂のコ
モノマー含有量は、米国特許第4,837,267号に
開示されている方法を用い、しかし改質剤がPPVEの
ときは異なる較正を用いて、フーリエ変換赤外分光法に
よって測定する。PPVE改質PTFE用には、較正曲
線から求めた乗数係数0.12を用いて、995cm-1
での吸光度の935cm-1での吸光度に対する比をPP
VE含有量(wt%)に変換する。
【0051】ストレッチ方法 微粉樹脂のサンプルを2000μmのふるいにかける。
この樹脂(113.4g)を樹脂および潤滑剤を合わせ
たの質量に基づき、17.7wt%のIsopar(登
録商標)K(Exxon)潤滑剤と、室温で内径8.2
5cmのガラスビン中で混合する。ビンを閉じ、次いで
14rpmで回転(revolve)している垂直に配置され
た混合ホイール(水平軸)上で3分間回転(turn)させ
る。次いで、サンプルビンを押出前少なくとも2時間、
22℃の水浴に配置する。潤滑化樹脂は、オリフィス
(直径2.4mm、ランドの長さ5mm、導入角30
゜)を通して、100:1の減速比、室温で均一なビー
ド(beading)にペースト押出される。押出スピード、
すなわち、ラムスピードは、20インチ/分(51cm
/分)である。潤滑剤は、230℃で30分加熱するこ
とにより、ビードから除かれる。ビードの長さを、短く
し、方法の目的によって、クランプ間が1.5インチ
(38mm)または2.0インチ(51mm)のいずれ
かの間隔となるよう、各末端を固定し、空気循環炉中で
300℃に加熱する。次いでクランプを所望のストレッ
チに相当する分離となるまで所望の速度で離し、標本の
完全性を試験する。このストレッチ方法は、押出スピー
ド(84cm/分でなく51cm/分)が異なることを
除いて、本質的に米国特許第4,576,869号に開
示された方法に従う。「ストレッチ」とは、長さの増加
であり、通常元の長さと関連して表わされる。
【0052】応力緩和時間 応力緩和時間試験測定用の標本は、クランプ間隔1.5
インチ(3.8cm)、ストレッチ速度1000%/
秒、総ストレッチ2400%を用い、ストレッチ方法の
ように、ビードをストレッチすることにより作製する。
このビードサンプルの両方の末端は、固定具につなげる
ことにより、ぴんと張られた全長8インチ(20cm)
のビードである。応力緩和時間とは、この標本が390
℃、すなわち、米国特許第5,470,655号に開示
されている延長鎖形状(extended chain configuratio
n)の溶ける380℃より高い温度でオーブン中に放置
した後に破断するのに要する時間である。固定具におけ
る標本は、オーブンの側部にある(覆われた)スロット
を通してオーブンに挿入されるので、標本を配置する間
に温度は下降することがなく、それゆえに米国特許第
4,576,869号に開示されたように回復にしばし
の時間を必要としない。
【0053】破断強度 破断強度試験測定用の標本は、クランプ間隔2.0イン
チ、ストレッチ速度100%/秒、総ストレッチ240
0%を用い、ストレッチ方法のようにビードをストレッ
チすることによって作製する。破断強度を、ストレッチ
ビード(stretched beading)から得られる3つの標
本、ストレッチビードの各末端から1つ(クランプの範
囲においてネックダウンがあればそれを除く)、および
その中心から1つ、の最小引張破断負荷(力)として測
定する。2インチ(5.1cm)のゲージ長である、ジ
ョー(jaws)において標本をはさんで固定し、可動ジョ
ーを1ft/分(30.5cm/分)のスピードで駆動
させ、Instron(登録商標)引張テスターを用い
て、室温で測定する。
【0054】クリープ速度 この試験は365℃(すなわち、重合された樹脂の融点
より高い温度であるが、米国特許第5,470,655
号において開示された延長鎖形状の溶ける温度である3
80℃よりも低い)における引張クリープを測定するた
めにデザインされたものである。365℃の一定温度を
提供するために用いるチャンバーは、オリフィスまたは
止めナットを有しないメルトインデックス測定装置であ
るが、ASTM標準寸法に適合するものである。±1℃
までの精度の温度計をメルトインデックス測定装置のキ
ャビティのトップに、温度計の球部端がキャビティのト
ップから3.5インチ(8.9cm)となるように挿入
することにより温度は規定され、カラーを温度計の周り
に配置してキャビティを通るエアフローに対するバリア
として働かせる。クリープ速度測定の標本は、クランプ
間隔1.5インチ(2.5cm)、ストレッチ速度10
00%/秒、総ストレッチ2400%を用い、ストレッ
チ方法のように、ビードをストレッチすることにより作
製する。ストレッチビードのサンプルを、張力下におい
てストレッチされるビードの長さが1インチ(2.5c
m)となるように、各末端にフックを有する2つのガラ
スロッドの間につなぐ。1つ(上部)のロッドは、長さ
1インチ(2.5cm)であり、直径約0.03インチ
(0.8mm)である。他方(低部)のロッドは、長さ
6インチ(15.2cm)であり、直径0.188イン
チ(4.76mm)、重さ6±0.5gである。ロッド
とビードのアセンブリをメルトインデックス測定装置の
キャビティに挿入し、ビードのトップがキャビティのト
ップからおよそ1.25インチ(3.2cm)低くなる
ようにし、長いロッドは装置の底部から出て延長する。
低部ロッドの質量は、試験温度まで標本が熱せられ、重
い荷重(下部)が取り付けられる前に、サンプルが急速
に後退するのを防ぐ。上部ロッドは、熱せられたチャン
バー内をエアフローが上昇するのを妨げる小PTFEリ
ングに掛けられる。次いで、できるだけ迅速に52gの
重りを低部ロッド上のフックに掛ける。該重りは0.3
75インチ(9.5mm)平方、長さ3.125インチ
(7.9cm)のスチールロッドストックからなり、上
端ではアイレットが重りを底部ガラスロッドに掛けるた
めのスイベルに取り付けられている。片側には、幅0.
125インチ(3.18mm)のランドにより分けられ
た幅および深さ0.125インチ(3.18mm)の1
0トランスバーススクエア(transversesquare)ノッチ
を機械でつくる。ランドの上部(0.125×3.12
5インチ(3.18mm×7.934cm)の表面)を
磨く。SSG標本(上記)をその平面を垂直面に搭載
し、円筒面は重りにわずかに接しているのみであること
により、重りを導き、重りを所望の方向に保つPTFE
ベアリングとして働く。一体光源を伴う光電センサー
(モデルPS2−61/PS−47、Keyence Corporat
ion of America)を磨いたランド上部を含む重りの表面
に面が接するように搭載する。1番低いノッチの下端に
向けられた光線で試験を開始し、センサーからのシグナ
ルを時間の関数として重りがセンサーを通り過ぎた(dr
op past)ときにGC(ガスクロマトグラフィー)イン
テグレーターに記録する。光線が磨いたランドに入射す
るときには、著しいシグナルが得られ、ノッチに入射す
るときにはシグナルは得られない(あるいは弱いシグナ
ルである)。光線は小さな点に集束され、GCインテグ
レータートレースは、ほぼ方形波になる。試験シグナル
は、通常、記録を0.125の歪度(ΔL/L0)で開
始し、2.5の歪度まで続け、ΔLは長さの変化であ
り、L0は、サンプルの最初の長さ(1インチ、すなわ
ち2.5cm)である。0.625から1.5までの歪
度範囲にわたる歪度対時間の傾斜は、min-1の単位で
歪速度を得るために最小二乗法によって計算し、本明細
書において引張クリープ速度または単にクリープ速度と
して報告する。
【0055】比較実施例A 比較実施例Aは、過マンガン酸塩重合開始剤の不連続添
加を用い、Malhotraの米国特許第457686
9号の実施例1の方法に従うペースト押出後のストレッ
チに適した高分子量PTFE樹脂を作製するためのTF
Eの重合を示す。水平攪拌機および100重量部の水の
容量を有するポリケトルに脱イオン水57.5部、パラ
フィンワックス1.62部、20wt%のペルフルオロ
オクタン酸アンモニウム(C−8)分散剤0.21部、
2wt%のシュウ酸溶液0.0135部、およびコハク
酸0.0067部を装填する。ポリケトルの内容物を7
5℃に加熱して、排気および窒素パージする。ポリケト
ルの内容物を76rpmで撹拌する。温度を80℃に上
昇させる。次いでTFEを圧が2.75MPaになるま
で添加する。次いで1部の水あたり0.0005部のK
MnO4の新しい開始剤溶液0.73部を0.27部/
分の速度で添加する。TFE2.5部が反応したら、
4.5wt%のC−8溶液2.7部を0.135部/分
の速度で添加する。開始後10分間隔でKMnO4溶液
0.175部を3回さらに添加する。添加したKMnO
4の合計は溶液1.25部である。49.8%のTFE
を添加した後は、KMnO4を添加しない。開始95分
後、92.5%のTFEを添加した後は、重合速度に影
響を与えることなく、撹拌速度を46rpmに減速す
る。反応の初期速度は、25.2部TFE/分である。
反応が遅くならなければ、約60分で完了するものと期
待される。しかしながら、反応は40分後に顕著に遅く
なり、37.94部のTFEは161分で消費され、こ
れは反応が遅くならない場合よりも168%長い。この
ような減速は、Malhotraが引用している減速よ
りも大きい。TFE供給停止後、ポリケトルを換気、排
気および窒素パージする。ポリケトルから内容物を吐出
し、表面にうかぶワックスを除去する。原分散液の固体
含有量は、42.5%であり、RDPSは283nmで
ある。分散液は固体が11%となるまで希釈し、激しく
撹拌しながら、炭酸アンモニウムの存在下凝固させる。
分散液(微粉)凝固分は、液体から分離し、150℃で
3日間乾燥する。PTFE樹脂は、MV2.3×1010
Pa・s、SSG2.1649、およびレオメーター圧
41.7MPaを有する。しかしながら、クリープ速度
が0.20min-1と速い一方、応力緩和時間はわずか
550秒で、破断強度はわずか2.4kgf(23.5
N)である。
【0056】比較実施例B 比較実施例Bは、Ce(IV)塩重合開始剤系の不連続
添加を用い、Malhotraの米国特許第46544
06号の実施例3の方法に従うペースト押出後のストレ
ッチに適した高分子量PTFE樹脂を作製するためのT
FEの重合を示す。水平攪拌機および100重量部の水
の容量を有するポリケトルに脱イオン水52.6部、パ
ラフィンワックス1.62部、20wt%のペルフルオ
ロオクタン酸アンモニウム(C−8)分散剤0.21
部、シュウ酸0.004部、およびコハク酸0.027
部を装填する。ポリケトルの内容物を70℃に加熱し
て、排気および窒素パージする。ポリケトルの内容物を
46rpmで撹拌する。温度を70℃に維持する。次い
でTFEを圧が2.75MPaになるまで添加する。次
いで1部の水あたり0.004部のCe(NH42(N
36の新しい開始剤溶液0.27部を0.027部/
分の速度で添加する。TFE2.5部が反応したら、
4.5wt%のC−8溶液2.7部を0.135部/分
の速度で添加する。開始50分後、反応速度は遅くな
る。開始134分後、96%のTFEを添加した後は、
重合速度に影響を与えることなく、撹拌速度を35rp
mに減速する。開始から149分経過後、31.8部の
TFEを添加する。反応が遅くならなければ、115分
で完了するものと期待される。しかしながら、反応は顕
著に遅くなり、これは反応が遅くならない場合よりも反
応は30%長い。重合の最後の30分の重合速度は、
0.0022部TFE/1部の水である。この速度は、
Malhotraが引用している速度0.0027に近
似する。総反応時間は、149分である。TFE供給停
止後、ポリケトルを換気、排気および窒素パージする。
ポリケトルから内容物を吐出し、表面にうかぶワックス
を除去する。原分散液の固体含有量は、40%であり、
RDPSは324nmである。分散液は固体が11%と
なるまで希釈し、激しく撹拌しながら、炭酸アンモニウ
ムの存在下凝固させる。分散液(微粉)の凝固分は、液
体から分離し、150℃で3日間乾燥する。PTFE樹
脂は、MV3.2×1010Pa・s、SSG2.159
0、レオメーター圧36.2MPa、および応力緩和時
間745秒を有する。しかしながら、破断強度はわずか
2.22kgf(21.7N)であり、クリープ速度が
0.59min-1と速い。
【0057】比較実施例C 比較実施例Cは、Malhotraの米国特許第4,5
76,869号に記載されている過マンガン酸の使用と
組み合わせるが、開始剤の連続的ポンプ汲み出しの技術
を用いて、ペースト押出後のストレッチに適した高分子
量PTFE樹脂を作製するためのTFEの重合を示す。
水平攪拌機および100重量部の水の容量を有するポリ
ケトルに脱イオン水51.6部、パラフィンワックス
1.62部、20wt%のペルフルオロオクタン酸アン
モニウム(C−8)分散剤0.16部、2wt%のシュ
ウ酸溶液0.027部、およびコハク酸0.0027部
を装填する。ポリケトルの内容物を65℃に加熱して、
排気およびTFEパージする。ポリケトルの内容物を4
6rpmで撹拌する。温度を80℃に上昇させる。次い
でTFEを圧が2.75MPaになるまで添加する。次
いで1部の水あたり0.00015部のKMnO4およ
び0.00007部のリン酸アンモニウムの新しい開始
剤溶液0.65部を0.22部/分の速度で添加する。
この添加が完了後したら、3.2wt%のC−8溶液を
0.022部/分の速度でバッチの終了時まで添加し、
さらに開始剤溶液を0.014部/分の速度で添加す
る。TFEを圧が2.75MPaに保たれるような速度
で添加する。TFEでの初期加圧に続き、18.4部の
TFE添加後、開始剤溶液の添加を停止する。開始剤添
加の停止までの重合時間(「コア時間」)は57分であ
る。33.3部のTFEを添加後、TFEおよびC−8
溶液の供給を停止し、ポリケトルを換気する。最初の開
始剤注入開始からTFE供給終了までの測定される反応
の長さは、183分である。ポリケトルから内容物を吐
出し、表面にうかぶワックスを除去する。原分散液の固
体含有量は、39.3%であり、RDPSは289nm
である。分散液は固体が11%となるまで希釈し、激し
く撹拌しながら、炭酸アンモニウムの存在下凝固させ
る。分散液(微粉)の凝固分は、液体から分離し、15
0℃で3日間乾燥する。PTFE樹脂は、MV2.6×
1010Pa・s、SSG2.159、レオメーター圧4
7.2MPaおよび応力緩和時間751秒を有する。し
かしながら、破断強度はわずか2.54kgf(24.
9N)であり、クリープ速度は0.287min-1と速
い。
【0058】実施例1 比較実施例A〜Cに用いたポリケトルに脱イオン水5
1.6部、パラフィンワックス1.62部、20wt%
のC−8溶液0.24部、2wt%のシュウ酸溶液0.
027部、およびコハク酸0.0027部を装填する。
ポリケトルの内容物を55℃に加熱して、25rpmで
撹拌しながら、50℃まで冷却する。ポリケトルを排気
およびTFEパージする。温度50℃で撹拌スピードを
46rpmまで上昇させる。次いでTFEを圧が2.7
5MPaになるまで添加する。次いで1部の水あたり
0.00015部のKMnO4およびリン酸アンモニウ
ム0.00007部の新しい開始剤溶液0.65部を
0.22部/分の速度で添加する(添加時間3分)。こ
の添加が完了したとき、3.2wt%のC−8溶液を
0.022部/分の速度でバッチの最後まで添加し、同
時に0.014部/分の速度で開始剤溶液をさらに添加
する。TFEを圧が2.75MPaに保たれるような速
度で添加する。反応器を冷却しながら、開始剤添加開始
後、約10分で反応熱により温度が55℃に上昇する。
最初の開始剤の添加を終了して10分経過後、ポリケト
ルをできるだけ迅速に加熱して、開始剤の添加開始後お
よそ18分経過後に温度が80℃に達するようにする。
次いで、バッチの残りは80℃に維持する。TFEでの
初期加圧に続き、12.3部のTFE添加後、開始剤溶
液の添加を停止する。36.8部のTFEを添加後、T
FE供給、C−8溶液の供給、撹拌を停止し、ポリケト
ルを換気する。反応の長さは、152分である。ポリケ
トルから内容物を吐出し、表面にうかぶワックスを除去
する。原分散液の固体含有量は、44.1wt%であ
り、RDPSは270nmである。分散液は固体が11
%となるまで希釈し、激しく撹拌しながら、炭酸アンモ
ニウムの存在下凝固させる。凝固した微粉は、液体から
分離し、150℃で3日間乾燥する。ポリマー特性を表
1に表わし、バッチ時間の短縮にもかかわらず、比較実
施例A〜Cで得られた結果よりも大きい破断強度および
遅いクリープ速度を示している。
【0059】
【表1】
【0060】比較実施例D〜G バッチにおいてオートクレーブに比較実施例Dの実行の
直前にテルペン重合阻害剤を導入する以外は、比較実施
例Cと本質的に同一の開始条件を用いて7つの連続重合
を行う。テルペンは強力なラジカルスカベンジャーとし
て、およびテロゲンとして知られ、TFE重合中に存在
すると反応を遅くし、比較的低分子量のポリマーの生産
をもたらすものである。テルペンは揮発性であって、例
外的な手段によって(例えば、配管の分解による)しか
到達することのできない表面を汚染するので、通常の清
掃手順によっては除去することができず、繰り返される
バッチによってのみゆっくりと消費される。全てのバッ
チは、過剰に遅い反応速度のため、所望のTFE33.
3部が消費される前に早く終了する。バッチ時間、消費
されるTFEの量、および第1、3、5、および7番目
のバッチのPTFE生成物から得られたSSG値を、表
2に表す。全てのバッチでSSG値は2.165を越え
ており、これらは、有効なストレッチ性能にとって高す
ぎる値である。
【0061】
【表2】
【0062】実施例2 比較実施例Gの後直ちに、同じポリケトル内で、開始温
度は40℃であり、0.022部/分のC−8溶液の添
加を234分後に終了させることを除き、実施例1と同
じ方法で実施例2を実行する。その結果、バッチ用にデ
ザインされたTFE36.8部を消費するのに253分
を要する。しかし、得られるポリマーのSSGは、2.
16よりずっと低く、表1に表わした特性は、樹脂は高
い破断強度を有することを示している。このように、決
して理想的とはいえない条件、すなわち、テルピン不純
物の混入の証拠があるポリケトルを用いても、本発明の
方法は、良好なストレッチ特性を有するPTFE樹脂を
産出することができる。
【0063】実施例3 同じポリケトルのなかで8つの介在バッチ(intervenin
g batches)の後にC−8溶液の添加をバッチの最後ま
で続けることを除き、本質的に実施例2と同じ方法で実
施例3を実行する。結果(表1)は、総バッチ時間を短
縮する際における痕跡レベルのテルペン不純物のさらな
る減少の効果を示す。破断強度は高い。
【0064】実施例4 開始剤供給を停止する前にTFE11.0部のみを供給
すること、および0.022部/分でのC−8溶液添加
を216分後に停止することを除き、本質的に実施例
2、および引き続く実施例3と同じ方法で実施例4を実
行する。これは、バッチ時間の増加をもたらすが、押出
圧および破断強度は依然として大きく、およびクリープ
速度は遅い。
【0065】実施例5 完了温度を60℃とし、0.022部/分でのC−8溶
液添加を215分後に停止すること、およびTFEが全
部で30.7部となるところでバッチを終了させること
を除き、本質的に実施例2の方法に従って、実施例5の
重合を実施する。表1に示すように、コア時間は実施例
1から4における時間よりも長い。短縮バッチは、バッ
チのシェル部分用の18.4部のTFEのみを与える
が、表1に示した樹脂特性は、依然として実施例4に匹
敵する。
【0066】実施例6 実施例1に類似の重合を8125部の水容量を有するポ
リケトル中で実施する。ポリケトルを清掃し、4088
部の熱水を装填して、温度を約90℃にし、約70℃で
172部の溶融ワックスを添加する。窒素パージおよび
排気後、温度を103℃に上昇させ、ポリケトルを1分
間排気する。次いで、水62.8部中の、3.1部の2
0wt%C−8溶液、シュウ酸0.038部、および
0.8部のコハク酸を添加する。攪拌機を運転しなが
ら、圧が2.75MPaとなるまでTFE添加に伴い内
容物を33℃まで冷却する。TFEをバッチを通して圧
が2.75MPaに維持されるような速度で添加する。
次いで1部の水あたり0.000063部のKMnO4
および0.000029部のリン酸アンモニウムの開始
剤溶液62.4部を10.4部/分の速度で添加する。
6分後、開始剤溶液添加速度をさらに20分の間、3.
3部/分まで減速する。初期加圧に続き144部のTF
E添加後、水212部中、1.86部のC−8および
0.0054部のシュウ酸の溶液を4.1部/分の速度
で装填する。26分の開始剤添加期間終了時のTFE消
費は、1190部(コアTFE)である。反応熱によ
り、温度は開始剤添加開始時から、約12分で55℃ま
で上昇し、その間、反応ジャケットに冷却水を適用しな
がら、開始剤添加開始から、およそ28分経過後に80
℃まで上昇する。次いで、バッチの残りの期間、温度を
80℃に維持する。TFE3400部を添加し、TFE
供給および撹拌機を停止する。ポリケトルを換気、排
気、および窒素パージする。反応の長さは95分であ
る。内容物を冷却し、ポリケトルから吐出す。表面にう
かぶワックスを除去する。原分散液の固体含有量は、4
0wt%であり、RDPSは250nmである。分散液
は固体が11%となるまで希釈し、激しく撹拌しなが
ら、炭酸アンモニウムの存在下凝固させる。分離したP
TFE樹脂を米国特許第5,391,709号に開示さ
れているように、温度約180℃に熱せられた空気を用
いて、動いているファブリック上で乾燥する。結果を表
1に概略する。破断強度は大きく、クリープ速度は遅
い。
【0067】実施例7 開始剤溶液をバッチを通して0.014部/分の速度で
添加すること、およびC−8溶液をバッチを通して添加
することを除き、本質的に実施例2の方法に従って、重
合を実施する。温度は開始剤添加の開始後31分で80
℃に達する。反応の長さは、95分である。原分散液の
固体分は、44.5wt%であり、およびRDPSは2
36nmである。分離した微粉樹脂では、SSGは2.
178であり、MVは1.8×1010Pa・sであり、
およびレオメーター圧は4437psig(30.7M
Pa)である。これは、例えば、スレッドシールテープ
に適したPTFEを作製するための本発明の方法を示し
ている。
【0068】実施例8 ポリケトルにPPVE0.13部をプレチャージに添加
することを除き、本質的に実施例7の方法に従って、重
合を実施する。温度は開始剤添加の開始後29分で80
℃に達する。反応の長さは、181分である。原分散液
の固体分は、42.6wt%であり、およびRDPSは
214nmである。分離した微粉樹脂では、PPVE含
有量は0.11wt%であり、SSGは2.151であ
り、MVは5.0×109Pa・sであり、およびレオ
メーター圧は5824psig(40.3MPa)であ
る。これは、直径の小さいチューブに適した改質PTF
Eを作製するための本発明の方法を示している。
【0069】実施例9 開始温度が20℃であり、ポリケトルにHFP(PPV
Eのかわり)0.19部および水1部中にMnSO
40.00016部の溶液0.054部をプレチャージ
に添加すること、および開始剤溶液をバッチを通して
0.022部/分の速度で添加することを除き、本質的
に実施例8の方法に従って重合を実施する。温度は開始
剤添加の開始後38分で80℃に達する。反応の長さ
は、173分である。原分散液の固体分は、37.6w
t%であり、およびRDPSは213nmである。微粉
樹脂では、HFP含有量は0.35wt%であり、SS
Gは2.170であり、およびレオメーター圧は567
8psig(39.3MPa)である。レオメーター押
出物の表面特性は、優良である。これは、電線用絶縁体
または絶縁チューブに適した改質PTFEを作製するた
めの本発明の方法を示している。
【0070】
【発明の効果】本発明の方法によると、短縮された重合
時間において、ペースト押出後のストレッチ操作におけ
る使用に適したポリテトラフルオロエチレンを作製する
ことができる。該ポリテトラフルオロエチレン樹脂は、
卓越した機械特性を有するストレッチ製品も生産するこ
ともできる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中で界面活性剤および水溶性開
    始剤の存在下で、ポリテトラフルオロエチレンまたは改
    質ポリテトラフルオロエチレンを製造するためにテトラ
    フルオロエチレンを重合する方法であって、前記重合を
    60℃以下の開始温度で開始し、前記重合を55℃より
    高い完了温度で完了させ、前記完了温度を前記開始温度
    より少なくとも5℃高く、前記完了は液体安定剤の存在
    下で起こることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 液体安定剤の非存在下で、前記重合を開
    始することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記安定剤は飽和炭化水素であることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記飽和炭化水素は少なくとも50℃の
    融点を有するパラフィンワックスであることを特徴とす
    る請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記開始温度は55℃以下であることを
    特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記開始温度は50℃以下であることを
    特徴とする請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記完了温度は少なくとも65℃である
    ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記完了温度は、前記開始温度より少な
    くとも10℃高いことを特徴とする請求項4に記載の方
    法。
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