JP2000143402A - 固形農薬組成物 - Google Patents
固形農薬組成物Info
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- JP2000143402A JP2000143402A JP10312309A JP31230998A JP2000143402A JP 2000143402 A JP2000143402 A JP 2000143402A JP 10312309 A JP10312309 A JP 10312309A JP 31230998 A JP31230998 A JP 31230998A JP 2000143402 A JP2000143402 A JP 2000143402A
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Abstract
し、かつ、土壌における農薬活性成分の微生物による分
解を抑制することによって、長期にわたる農薬活性が保
持される固形農薬組成物を提供する. 【解決手段】30℃における水溶解度が60ppm以上
の農薬活性成分、活性炭及び1%水溶液もしくは1%懸
濁液の粘度が100mPa・s以上である有機高分子化
合物を含有することを特徴とする固形農薬組成物。
Description
薬活性成分の放出速度を制御し、土壌中における農薬活
性成分の微生物による分解が抑制された固形農薬組成物
に関する。
力の持続化、薬害の軽減等を目的として、農薬活性成分
の放出速度を制御することができる農薬組成物が知られ
ている。かかる組成物の例としては以下に示すものがあ
る。 (1)農薬活性成分を活性炭に吸着することによって徐
放化するもの 特開昭61−197503号公報には、ブプロフェジ
ン(殺虫剤)と活性炭粉末を配合した農薬組成物が開示
されている。 特開平5−331011号公報には、ベンゾヒドロキ
シモイルアゾール誘導体と粉末活性炭を配合した殺虫剤
組成物が開示されている。 特開平2−249554号公報には、香料、肥料又は
薬剤を、光学的異方性多孔質炭素微小粒状活性炭又は当
該微小粒状活性炭に担持した組成物が開示されている。
解度が高い農薬活性成分に適用して、例えば、水の量が
多い水田などに施用した場合、活性炭による農薬活性成
分の吸脱着平衡が水中に溶出される側に傾き、活性炭の
配合量を増やしたとしても満足できる放出制御効果は得
ることができなかった。
配合して放出制御したもの 特開昭56−169601号公報には、25℃における
水溶解度が5ppm以上の農薬活性成分を、活性炭及び
1種又は2種以上の植物油に配合してなる放出制御粒状
農薬組成物が開示されている。
もに活性炭に吸着させたものは、気象条件によっては、
初期の薬物の放出がなされずに即効性が得られない場合
があった。また、難分解性のオイルやワックスを配合し
た場合、環境中における残留も問題となる。さらに、低
融点のワックスを配合した製剤を高温下に保存した場
合、固形製剤の粒子同士が凝集し、施用場面で均一処理
をしにくくなるという問題もあった。
御したもの 特公昭55−32681号公報には、農薬、不活性物
質、湿潤剤又は分散剤、接着剤及び所望により保護コロ
イド剤を水とともに粉砕し、噴霧乾燥することにより得
られるミクロ顆粒剤の製造方法が開示されている。 特開平5−255066号公報には、pHにより溶解
性が異なる薬物と多孔性セルロース類とを配合する製剤
において、該多孔性セルロース類に酸又は塩基を担持さ
せることにより、薬剤の溶解性を制御する製剤組成物及
びそれらの製造方法が開示されている。 特開平6−9303号公報には農薬成分を含む粒状担
体(粒状肥料等)の表面に、高水膨潤性物質からなる第
一被覆層が形成され、該第一被覆層の表面に、オレフィ
ン系重合体からなる第二被覆層が形成された重層被覆粒
状農薬が開示されている。
い農薬活性成分に対して適用しても満足できる放出制御
効果を得ることが困難であった。
に対する溶解度が高い農薬活性成分と含有する製剤であ
って、水に対する溶解度が高い農薬活性成分の放出速度
を制御し、かつ土壌における微生物による農薬有効成分
の分解を抑制することによって、植物への薬害を軽減し
つつ、長期にわたり農薬活性が持続される固形農薬組成
物を提供することを目的とする。
した結果、水に対する溶解度が高い農薬活性成分と、活
性炭及び特定の粘度特性を有する有機高分子化合物とを
配合した固形農薬組成物が、水に対する溶解度が高い農
薬活性成分の放出速度を制御すること、及び土壌におけ
る微生物による農薬有効成分の分解を抑制することによ
って、植物への薬害を軽減し、長期にわたり農薬活性が
持続されることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
が60ppm以上の農薬活性成分、活性炭、及び1%水
溶液もしくは1%懸濁液の粘度が100mPa・s以上
である有機高分子化合物を含有することを特徴とする固
形農薬組成物である。
により、詳細に説明する。本発明の固形農薬組成物は、
前述のように、30℃に於ける水溶解度が60ppm以
上の農薬活性成分に、活性炭及び1%水溶液もしくは1
%懸濁液の粘度が100mPa・s以上である有機高分
子化合物が配合されてなる。
とのできる有機高分子化合物は、増粘効果、チクソトロ
ピー性の付与、ゲル形成、懸濁安定化、保水性の付与等
を目的として使用される保護コロイド剤、レオロジー調
節剤として機能するものである。該有機高分子化合物と
しては、かかる性能を発揮し得るものであれば特に制限
はないが、1%水溶液もしくは1%懸濁液(有機高分子
化合物を全体量に対して1%含有する懸濁液)の粘度が
100mPa・s以上である高分子化合物であるのが好
ましい。
オキシエチレンオキサイド,ポリアクリルアミド,アル
キレンジアミン−エピクロルヒドリン縮合物,ポリビニ
ルアルコール,ポリアクリル酸ナトリウム,ポリビニル
スルホン,ポリビニルピロリドン等のビニル系高分子、
カルボキシメチルセルロース,メチルセルロース,ヒド
ロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロー
ス,セルロース硫酸エステルナトリウム,セルロース誘
導体,リグニン誘導体,可溶性デンプン,リン酸デンプ
ン,デンプン誘導体等のセルロース誘導体、キトサン,
アルギン酸ナトリウム,カラギーナン,キサンタンガ
ム,微生物生産多糖類,ローストビーンガム,グアーガ
ム,アラビアガム,トラガントガム,デキストリン,カ
ゼインナトリウム,カゼイン誘導体,ゼラチン,コラー
ゲン,蛋白質誘導体,コンドロイチン硫酸,ホルマリン
縮合のナフタレンスルホン酸塩類等を挙げることができ
る。
る溶解度の高い農薬活性成分の徐放化を目的とするもの
である。かかる農薬活性成分は、農園芸作物を栽培する
にあたって使用される殺虫、殺ダニ、殺線虫、殺蟻、殺
菌、除草、植物成長調節及び殺鼠等の作用を有する化合
物であり、30℃において、水に対する溶解度が60p
pm以上の化合物である。
合物が挙げられる。 (A)殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤 (E)−N1−〔(6−クロロ−3−ピリジル)メチ
ル〕−N2−シアノ−N1−メチルアセタミジン〔一般
名:アセタミプリド,水溶解度:4,200ppm
(25℃)〕、O,S−ジメチル−N−アセチルフォス
フォロアミドチオエート〔一般名:アセフェート,水溶
解度:約650,000ppm 〕、2,2−ジメチル
−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル−メチルカー
バメート・塩酸塩〔一般名:ベンダイオカルブ,水溶解
度:26,000ppm(25℃)〕、S,S’−2−
ジメチルアミノトリメチレン−bis(チオカーバメー
ト)〔一般名:カルタップ,水溶解度:200,000
ppm(25℃)〕、N2−(4−クロロ−o−トルイ
ル)−N1,N1−ジメチルフォルムアミド;250p
pm(20℃)、2,2−ジクロロビニルジメチルフォ
スフェート〔一般名:DDVP,水溶解度:約1,00
0ppm(室温)〕、2−エチルチオメチルフェニルメ
チルカーバメート〔一般名:エチオフェンカルブ,水溶
解度:1,800ppm (20℃)〕、1−(6−ク
ロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリジ
ン−2−イリデンアミン〔一般名:イミダクロプリド,
水溶解度:510ppm(20℃)〕、S−メチル−
N,N−ジメチル−N−メチルカルバモイルオキシ−1
−チオオキサムイミデート〔一般名:オキサミル,水溶
解度:280,000ppm〕、S−メチル−N−(メ
チルカルバモイルオキシ)チオアセトイミデート〔一般
名:メソミル,水溶解度:58,000ppm〕、1,
3−ジクロロプロペン〔一般名:D−D,水溶解度:
2,000ppm 〕、(E)−N−(6−クロロ−3
−ピリジルメチル)−N−エチル−N’−メチル−2−
ニトロビニリデンジアミン〔一般名:ニテンピラム,水
溶解度:約2,000ppm〕、
リミジン−1−イル)−4−〔(S)−3−アミノ−5
−(1−メチル−グアニジノ)ベラーアミド〕−1,
2,3,4,−テトラジオキシ−β−D−エリスロヘキ
シ−2−エノピラヌロン酸〔一般名:ブラストサイジン
S,水溶解度:8,300ppm(pH=9.3)〕、
1−(2−シアノ−2−メトキシイミノアセチル)−3
−エチルウレア〔一般名:シモキサニル,水溶解度:
1,000ppm(25℃)〕、2−(4−クロロフェ
ニル)−3−シクロプロピル−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール〔一般
名:シプロコナゾール,水溶解度:140ppm(25
℃)〕、3,5−ジメチル−テトラヒドロ−2H−1,
3,5−チアジアジン−2−チオン〔一般名:ダゾメッ
ト,水溶解度:3,000ppm(20℃)〕、5−ブ
チル−2−ジメチルアミノ−6−メチルピリジン−4−
オール〔一般名:ジメチリモール,水溶解度:1,20
0ppm(25℃)〕、(Z)−2’−メチルアセトフ
ェノン−4,6−ジメチルピリミジン−2−イルヒドラ
ゾン〔一般名:フェリムゾン,水溶解度:162ppm
(30℃)〕、トリス(エチルフォスフォネート)アル
ミニウム〔一般名:ホセチル,水溶解度:120,00
0ppm(室温)〕、1,1’−イミノジ(オクタメチ
レン)ジグアニジン・トリアセテート〔一般名:イミノ
クタジン酢酸塩,水溶解度:764,000ppm〕、
5−メチル−1,2,4−トリアゾロ〔3,4−b〕ベ
ンゾチアゾール〔一般名:トリシクラゾール,水溶解
度:1,600ppm(25℃)〕、1,2,5,6−
テトラハイドロ〔3,2,1−ij〕キノリン−4−オ
ン〔一般名:ピロキロン,水溶解度:4,000ppm
(20℃)〕、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソ
チアゾール−1,1−ジオキサイド〔一般名:プロベナ
ゾール,水溶解度:約150ppm〕、
ン〕−6,6−ジメチル−2,4−ジオキソシクロヘキ
サンカルボキシレート・ナトリウム塩〔一般名:アロキ
シジム,水溶解度:>20,000,000ppm(3
0℃)〕、メチルスルファニリルカーバメート〔一般
名:アシュラム,水溶解度:4,000ppm(20〜
25℃)〕、3−イソプロピル−1H−2,1,3−ベ
ンゾチアジアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキ
サイド〔一般名:ベンタゾン,水溶解度:500ppm
(20℃)〕、L−2−アミノ−H−〔(ヒドロキシ)
(メチルフォスフィノイル)〕ブチリル−L−アラニル
−L−アラニン・ナトリウム塩〔一般名:ビアラホス,
水溶解度:>1,000,000ppm〕、3−(4,
6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)
−1−〔2−(2−メトキシエトキシ)フェニルスルフ
ォニル〕ウレア〔一般名:シノスルフロン,水溶解度:
82ppm(pH=5,20℃)〕、2−(1−シアノ
−1−メチルアミノ)−4−エチルアミノ−6−クロロ
−1,3,5−トリアジン〔一般名:シアナジン,水溶
解度:171ppm(25℃)〕、2−クロロ−N−
(2,4−ジメチル−3−チエニル)−N−(2−メト
キシ−1−メチルエチル)アセタミド〔一般名:ジメテ
ンアミド,水溶解度:1,174ppm(25℃)〕、
1,1’−エチレン−2,2’−ビピリジニウム・ジブ
ロミド〔一般名:ジクワット,水溶解度:700,00
0ppm(20℃)〕、2−クロロ−4,6−ビス(エ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジン〔一般名:シマ
ジン,水溶解度:11000 ppm(pH=7.5,20
℃)〕、N−(ホスホノメチル)グリシン・イソプロピ
ルアミン塩〔一般名:グリホサートイソプロピルアミン
塩,水溶解度:12,000ppm(25℃)〕、N−
(ホスホノメチル)グリシン・トリメシウム塩〔一般
名:グリホサートトリメシウム塩,水溶解度:4,30
0,000ppm(25℃)〕、DL−ホモアラニン−
4−イル−メチルホスフィナート・アンモニウム塩〔一
般名:グリホシネート,水溶解度:1,370,000
ppm(20℃)〕、1,1−ジメチル−4,4−ビピ
リジニウムクロリド〔一般名:パラコート,水溶解度:
561,000ppm〕、
ト,水溶解度:100,000ppm(25℃)〕、
(RS)−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)プロピ
オン酸・トリエタノールアミン塩〔一般名:ジクロルプ
ロップ,水溶解度:590ppm(20℃)〕
ことなく、30℃における水に対する溶解度が60pp
m以上のものを好ましく本発明の固形農薬組成物に用い
ることができる。また、上記化合物又はその他の農薬活
性成分のうち、任意の2種以上の農薬活性成分を混合し
て用いることもできる。
つの農薬活性成分が30℃における水に対する溶解度が
60ppm以上のものであればよく、他の農薬活性成分
の30℃における水溶解度が60ppm未満のものであ
ってもよい。また、本発明においては、30℃における
水溶解度が60ppm以上の農薬活性成分を含むことが
好ましいが、30℃における水溶解度が60ppm未満
の農薬活性成分、活性炭及び1%水溶液もしくは1%懸
濁液の粘度が100mPa・s以上である高分子化合物
をさらに含む固形農薬組成物であってもよい。
炭としては、例えば、CAS No.7440−44−
0又はCAS No.1333−86−4と表記される
粉状又は粒状の物質が挙げられるが、特にこれらに限定
されるものではない。
分として、共力剤、誘因剤、忌避剤、肥料、界面活性
剤、芳香族系溶媒、パラフィン系溶媒、pH調整剤、着
色剤、安定剤、ホワイトカーボン、タルク、珪藻土、ク
レー、炭酸カルシウム、尿素、ハロゲン化アルカリ塩
類、硫酸化アルカリ塩類等の他の成分を含有することが
できる。
粉剤、粒剤、粉粒剤、水和剤(錠剤、顆粒水和剤、ドラ
イフロアブルを含む)等が挙げられるが、特にこれらに
限定されるものではない。
量(2種以上用いるときはその合計重量部)は、最終組
成物全体に対して0.1〜95重量%になるようにすれ
ば良い。好ましくは、粉剤、粒剤、粉粒剤の場合は、
0.1〜30重量%程度、より好ましくは、0.5〜1
0重量%である。また、水和剤の場合には、5〜95重
量%程度、より好ましくは30〜70重量%である。
組成物全体に対して約0.1〜95重量%になるように
すれば良い。好ましくは、粉剤、粒剤、粉粒剤の場合
は、0.5〜30重量%程度、より好ましくは1〜10
重量%である。また、水和剤の場合には5〜90重量%
程度、より好ましくは30〜50重量%である。
配合量(2種以上用いるときはその合計重量部)は、最
終組成物全体に対して約0.1〜50重量%になるよう
にすれば良い。好ましくは0.5〜10重量%程度、よ
り好ましくは1〜5重量%である。
を活性炭に吸着させたのち、有機高分子化合物及び所望
により他の任意成分を容器に入れ混合し、所定量の水を
添加し、均一になるまでよく混合することにより得るこ
とができる。得られた組成物は、さらに公知の方法によ
り、所望の剤型に製剤化することができる。
状の活性炭と農薬活性成分とを所定の重量比で混合し、
農薬活性成分の融点以上の温度で2時間以上攪拌しなが
ら加熱する方法、農薬活性成分を低沸点溶媒に溶解した
ものと粉状の活性炭とを所定の重量比で混合した後溶媒
を留去する方法等がある。本発明においては、特にこれ
らに限定されるものではない。
のような方法で製剤化することができる。粒剤や粉粒剤
の製法としては、鉱物質微粉を混練し造粒したものと、
天然の鉱物質等を担体として利用したものがある。鉱物
質微粉を混練し造粒した粒剤や粉粒剤は、有効成分、界
面活性剤、バインダー、タルク、ホワイトカーボン等を
用い、場合によっては分解防止剤、有効成分の放出制御
剤、pH調整剤や水中崩壊助剤等を用いることもある。
有効成分は予め少量の増量剤とともにジェットミル等の
乾式粉砕機若しくはビーズミル等の湿式粉砕機により目
標の粒径に粉砕することもできる。これらの原料に水を
加え混練し、乾燥させた後に整粒して目的の粒剤や粉粒
剤を得ることができる。
や粉粒剤は、有効成分、界面活性剤、結合剤等を用い、
これらを芯剤として用いる川砂、粒状珪藻土、粒状ベン
トナイト、粒状軽石、粒状シラス、バーミュキュライト
等の表面にコーティングすることによって得ることがで
きる。
剤や増量剤としてベントナイト、炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク、ホワイトカーボン等を用い、場合によって
は分解防止剤やpH調整剤等を用いることもある。有効
成分は、予め少量の増量剤とともにジェットミル等の乾
式粉砕機により目標の粒径に粉砕することもできる。こ
れらの原料を混合して衝撃式粉砕機により粉砕すること
により目的の粉剤を得ることができる。
性剤や増量剤としてベントナイト、炭酸カルシウム、ク
レー、タルク、ホワイトカーボン等を用い、場合によっ
ては分解防止剤やpH調整剤等を用いることもある。こ
れらの原料を混合してジェットミル等の乾式粉砕機によ
り目標の粒径に粉砕することによって目的の水和剤を得
ることができる。
剤、バインダーの他に増量剤としてベントナイト、炭酸
カルシウム、クレー、タルク、ホワイトカーボン、炭酸
水素ナトリウム等を用い、場合によっては滑沢剤、分解
防止剤、有効成分の放出制御剤、pH調整剤や水中崩壊
助剤等を用いることもある。有効成分は、予め少量の増
量剤とともにジェットミル等の乾式粉砕機若しくはビー
ズミル等の湿式粉砕機により目標の粒径に粉砕すること
もできる。これらの原料に水を加え混練し、打錠用顆粒
にしてから打錠機により成型し、目的の錠剤を得ること
ができる。また、原料を打錠用顆粒を経ずに直接打錠し
て、目的の錠剤を得ることもできる。
しては、有効成分、界面活性剤、バインダーの他に増量
剤としてベントナイト、炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、ホワイトカーボン等を用い、場合によっては分解防
止剤や有効成分の放出制御剤、pH調整剤等を用いるこ
ともある。有効成分は予め少量の増量剤とともにジェッ
トミル等の乾式粉砕機若しくはビーズミル等の湿式粉砕
機により目標の粒径に粉砕することもできる。これらの
原料に水を加えて混練し、押出し造粒法、噴霧造粒法、
転動造粒法、混合攪拌造粒法等によって造粒し、乾燥し
た後に整粒して目的に顆粒水和剤及びドライフロアブル
を得ることができる。
上記の方法に限定されるものではない。また、これらの
製剤は、水溶性高分子シート又は容器に包装することも
可能である。
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、
組成物の配合割合、組成物の各成分等を適宜変更するこ
とができる。なお、実施例及び比較例の部数は、特に記
載がない限り重量部を表す。
ロ−3−ピリジル)メチル〕−N2−シアノ−N1−メ
チルアセタミジン(アセタミプリド)0.5部と活性炭
(太閤S,二村化学工業(株)の商品名)4.5部を混
合し、このものをナス型フラスコに入れ、ロータリーエ
バポレーターを用いて110〜120℃で2時間撹拌す
ることにより、アセタミプリドを活性炭に吸着させた。
炭5部、サクシネート型アニオン性界面活性剤(ニュー
カルゲンEP70−G;竹本油脂(株)の商品名)0.
5部、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩(セ
ロゲンBSH−12:1%水溶液もしくは1%懸濁液の
粘度6,000〜8,000mPa・sの有機高分子化
合物:第一工業製薬(株)の商品名)3部、及びクレー
(昭和クレー:昭和ケミカル(株)の商品名)91.5
部を混合し、さらに水53部を添加して、均一になるま
で十分に攪拌した。
型:筒井理科学機器(株)製)に1mmのスクリーンを
付け、撹拌羽の回転数を24rpmにして造粒した。得
られた造粒物を60℃の送風乾燥機で10時間乾燥後、
圧縮解砕し、ふるいにて0.84〜1.16mmを整粒
して粒剤を得た。
ロ−3−ピリジル)メチル〕−N2−シアノ−N1−メ
チルアセタミジン(アセタミプリド)0.5部とクレー
(昭和クレー:昭和ケミカル(株)の商品名)4.5部
を混合し、このものをナス型フラスコに入れ、ロータリ
ーエバポレーターを用いて110〜120℃で2時間撹
拌して、アセタミプリドをクレーに吸着させた。
5部、サクシネート型アニオン性界面活性剤(ニューカ
ルゲンEP70−G;竹本油脂(株)の商品名)0.5
部、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩(1%
水溶液もしくは1%懸濁液の粘度10〜20mPa・s
の有機高分子化合物:セロゲン7A:第一工業製薬
(株)の商品名)3部、クレー(昭和クレー:昭和ケミ
カル(株)の商品名)91.5部を混合し、更に水53
部を添加し、均一になるまで十分に攪拌した。これを実
施例1と同様にして造粒して、比較例1の粒剤を得た。
ロ−3−ピリジル)メチル〕−N2−シアノ−N1−メ
チルアセタミジン(アセタミプリド)0.5部とクレー
(昭和クレー:昭和ケミカル(株)の商品名)4.5部
を混合し、このものをナス型フラスコに入れ、ロータリ
ーエバポレーターで110〜120℃で2時間撹拌し
て、アセタミプリドをクレーに吸着させた。
5部、サクシネート型アニオン性界面活性剤(ニューカ
ルゲンEP70−G:竹本油脂(株)の商品名)0.5
部、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩(1%
水溶液もしくは1%懸濁液の粘度6,000〜8,00
0mPa・sの有機高分子化合物:セロゲンBSH−1
2:第一工業製薬(株)の商品名)3部、及びクレー
(昭和クレー:昭和ケミカル(株)の商品名)91.5
部を混合し、更に水53部を添加し、均一になるまで十
分に攪拌した。これを実施例1と同様にして造粒して、
比較例2の粒剤を得た。
ロ−3−ピリジル)メチル〕−N2−シアノ−N1−メ
チルアセタミジン(アセタミプリド)0.5部と活性炭
(商品名:太閤S,二村化学工業(株)の商品名)4.
5部を混合し、このものをナス型フラスコに入れ、ロー
タリーエバポレーターを用いて110〜120℃で2時
間撹拌して、アセタミプリドを活性炭に吸着させた。
5部、サクシネート型アニオン性界面活性剤(ニューカ
ルゲンEP70−G:竹本油脂(株)の商品名)0.5
部、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩(1%
水溶液もしくは1%懸濁液の粘度10〜20mPa・s
の有機高分子化合物:セロゲン7A:第一工業製薬
(株)の商品名)3部、及びクレー(昭和クレー:昭和
ケミカル(株)の商品名)91.5部を混合し、更に水
53部を添加し、均一になるまで十分に攪拌した。これ
を実施例1と同様にして造粒して、比較例3の粒剤を得
た。
較例1,2及び3の各粒剤を用いて、以下の製剤性能試
験を行った。
0mgをそれぞれ精秤し、水道水を1000mlを加
え、所定の時間静置後に容器を3回転倒させ、溶出液の
上澄み液5mlと内標溶液(ベンゾフェノン0.25p
pm アセトニトリル溶液)5mlを試験管に入れて混
合し、目開き0.45μmのカートリッジフィルターで
ろ過し、HPLCにて溶出量を測定した。溶出率(%)
は下記の式にて算出した。
例の製剤に比して、農薬活性成分であるアセタミプリド
の水中溶出率が低く抑えられていることがわかった。
定性試験 (1)試験試料の調製 水田土壌を30℃の送風乾燥機で24時間乾燥したもの
10gを20mlのサンプルビンに入れ、そこへ、上記
で得た実施例1及び比較例1,2,3の粒剤各200m
gを精秤してサンプルビンに添加し、十分撹拌した。さ
らに、水1mlを添加し、再び十分に撹拌して試験試料
を調製した。この試験試料の入ったサンプルビンを、ふ
たをせずに、室温で適宜水分を補給しながら暗所に保管
した。
lを加え、攪拌しながら超音波浴を10分間行い、N
o.1のろ紙を用いてろ過し、残渣とサンプルビンをメ
タノール10mlで8回洗浄した。ろ液を集めて抽出ろ
液とした。
トニトリル溶液)5mlを入れて混合し、目開き0.4
5μmのカートリッジフィルターでろ過し、HPLCに
て溶出量を測定し、半減期を下記の式にて算出した。
中での農薬活性成分の半減期が、比較例の製剤に比して
長く、実施例の製剤は、土壌中の微生物の分解作用に対
して安定であることがわかった。
組成物は、水溶解度の高い農薬活性成分の放出速度を制
御することが可能であり、しかも土壌中における農薬活
性成分の微生物による分解を抑制することもできる。従
って、本発明の固形農薬組成物は、薬害を発生させにく
く、また、長時間にわたり農薬活性成分の効力が維持さ
れる組成物である。
溶出試験の結果を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】30℃に於ける水溶解度が60ppm以上
の農薬活性成分、活性炭、および1%水溶液もしくは1
%懸濁液の粘度が100mPa・s以上である有機高分
子化合物を含有することを特徴とする、固形農薬組成
物。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102210301A (zh) * | 2011-04-02 | 2011-10-12 | 中国农业科学院农业环境与可持续发展研究所 | 一种纳米多孔活性炭担载农用抗生素的缓控释制剂及制备方法 |
WO2013094440A1 (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | 住友化学株式会社 | 固形農薬製剤 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP31230998A patent/JP4253059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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