JP2000141800A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000141800A
JP2000141800A JP10321091A JP32109198A JP2000141800A JP 2000141800 A JP2000141800 A JP 2000141800A JP 10321091 A JP10321091 A JP 10321091A JP 32109198 A JP32109198 A JP 32109198A JP 2000141800 A JP2000141800 A JP 2000141800A
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carriage
leg
slider
image forming
liquid
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JP10321091A
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Daisuke Yokoyama
大輔 横山
Masatoshi Ichikatai
雅俊 一方井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置のキャリッジが高速走査移動す
ると、振動が発生してこれに伴う悪影響が発生する。 【解決手段】 プリント媒体に対して走査移動するキャ
リッジ12が搭載されたプリント部19と、このプリン
ト部19を支持する脚部21と、この脚部21に設けら
れてキャリッジ12の走査移動方向に沿って延在する長
孔25と、この長孔25に対して摺動自在に係合し、プ
リント部19が連結されるスライダ28と、このスライ
ダ28を挟んで内側端が当該スライダ28に連結される
と共に外側端が脚部21に連結されて該スライダ28を
長孔25の中央部に付勢する一対の付勢部材29とを具
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント媒体に対
して走査移動するキャリッジが搭載されたプリント部
と、このプリント部を支持する脚部とを具えた比較的大
型の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワードプロセッサなどと
併用されたり、あるいは単独で使用される複写機やファ
クシミリなどの画像形成装置の1つであるインクジェッ
トプリント装置は、液体吐出ヘッドの微細な吐出口から
インクおよび/またはプリント媒体に対するインクのプ
リント性を調整するための処理液を吐出して所望の画像
を形成するため、高精細画像を高速でプリントすること
ができ、ノンインパクトであるために低騒音であり、多
色のインクを使用して容易にカラー画像をプリントでき
るなどの利点を有している。
【0003】液体吐出ヘッドがプリント媒体の搬送方向
に対して交差方向に走査される、いわゆるシリアルタイ
プのインクジェットプリント装置では、プリント媒体を
所定位置にセットした後、画像信号に基づいてプリント
媒体に沿って移動するキャリッジに搭載した液体吐出ヘ
ッドによって画像をプリントし、キャリッジの一走査
分、すなわち液体吐出ヘッドのプリント幅分のプリント
を終了した後、プリント媒体をこのプリント幅分だけ搬
送し、その後、次の行の画像をプリントするという動作
を繰り返し、プリント媒体に対するプリント領域の全面
に亙って画像をプリントしている。
【0004】プリント媒体の材質に関しては、近年、通
常のプリント媒体である紙や樹脂薄板、例えばOHP用
紙に加え、薄紙や加工紙、例えばファイリング用のパン
チ孔付き紙やミシン目付き紙、金属シート、あるいは布
帛などを使用することが要求されてきている。また、プ
リント媒体の大きさに対しても宜伝広告用の紙や衣類な
どに使用される布帛では、A0判やそれ以上の大サイズ
のものが要求されてきている。
【0005】このような大サイズのプリント媒体に対す
る画像形成装置として、採用される大型のインクジェッ
トプリント装置は、キャリッジなどもこれに伴って大型
化しているのが一般的である。
【0006】また、最近のインクジェットプリント装置
においては、プリント速度を高速化することが一層要求
されており、上述した大型のインクジェットプリント装
置では、プリントヘッドが搭載されたキャリッジの慣性
質量の増大に伴う弊害が無視できないものとなってい
る。
【0007】このような従来の大型のインクジェットプ
リント装置は、一般的にプリント部と脚部とを具えてお
り、その概略形状を図10に示す。すなわち、一対の側
板1の間に掛け渡されたキャリッジレール2には、この
キャリッジレール2に沿って図中、左右方向に走査移動
するキャリッジ3が連結されており、このキャリッジ3
には図示しないプリント媒体に液体を吐出するためのイ
ンクジェットヘッド4(図示例では4個示されている)
が搭載される。これら側板1, キャリッジレール2, キ
ャリッジ3は、これらの筺体5と共にプリント部を構成
し、このプリント部は、図示しない回転ロック機構が設
けられたキャスタ6を下端に有する一対の脚部7の上端
に図示しないビスなどを介して固定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10に示したような
大型のインクジェットプリント装置では、大サイズのプ
リント媒体を高速プリントすることができる反面、キャ
リッジ3の高速走査移動によって、キャリッジ3が往移
動から復移動、あるいは復移動から往移動に切り換わる
瞬間、それまでのキャリッジ3の走査移動方向の慣性力
が発生し、インクジェットプリント装置全体が振動して
画像形成に悪影響を与えたり、あるいは脚部7などに軋
み音が発生したり、インクジェットプリント装置の位置
が床からずれてしまうなどの不具合が発生する。
【0009】このような不具合を防止するためには、脚
部7の剛性を高める必要があり、脚部7の重量が非常に
重くなってインクジェットプリント装置の可搬性を損な
う上、製造コストの上昇を招くなどの不具合が発生す
る。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、キャリッジが高速走査
移動しても、脚部などの剛性を上げることなく振動によ
る悪影響を防止し得る画像形成装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
プリント媒体に対して走査移動するキャリッジが搭載さ
れたプリント部と、このプリント部を少なくとも前記キ
ャリッジの走査移動方向に変位可能に支持する脚部と、
この脚部と前記プリント部との間に介装されて当該脚部
に対して前記プリント部を所定位置に付勢する付勢手段
とを具えたことを特徴とする画像形成装置にある。
【0012】本発明によると、キャリッジの走査移動方
向が切り換わる際に発生するキャリッジの慣性力は、付
勢手段の断線変形によって吸収される結果、この慣性力
は脚部側へは伝わらない。
【0013】本発明の第2の形態は、プリント媒体に対
して走査移動するキャリッジが搭載されたプリント部
と、このプリント部を支持する脚部と、この脚部に設け
られて前記キャリッジの走査移動方向に沿って延在する
長孔と、この長孔に対して摺動自在に係合し、前記プリ
ント部が連結されるスライダと、このスライダを挟んで
内側端が当該スライダに連結されると共に外側端が前記
脚部に連結されて該スライダを前記長孔の中央部に付勢
する一対の付勢部材とを具えたことを特徴とする画像形
成装置にある。
【0014】本発明によると、キャリッジの走査移動方
向が切り換わる際に発生するキャリッジの慣性力によ
り、脚部の長孔に対してスライダがプリント部と共に変
位するが、この変位は、付勢手段の弾性変形によって吸
収される結果、脚部側へのキャリッジの慣性力が遮断さ
れる。
【0015】本発明の第3の形態は、プリント媒体に対
して走査移動するキャリッジが搭載されたプリント部
と、このプリント部を支持する脚部と、前記プリント部
に突設された少なくとも1つの位置決めピンと、この位
置決めピンを挟んで前記キャリッジの走査移動方向に対
向し、基端側が前記脚部に回動自在に枢支されると共に
先端側が前記位置決めピンに当接する一対の保持レバー
と、これら保持レバーの先端側を前記位置決めピンにそ
れぞれ押圧する一対の付勢部材とを具えたことを特徴と
する画像形成装置にある。
【0016】本発明によると、キャリッジの走査移動方
向が切り換わる際に発生するキャリッジの慣性力によ
り、プリント部が位置決めピンを介して保持レバーを押
圧し、付勢手段を弾性変形させる結果、キャリッジの慣
性力が吸収されて脚部側へは伝わらない。
【0017】本発明の第4の形態は、プリント媒体に対
して走査移動するキャリッジが搭載されたプリント部
と、このプリント部を支持する脚部と、この脚部と前記
プリント部との間に取り付けられ、前記キャリッジの走
査移動方向に沿って弾性変形可能なゴム状弾性体とを具
えたことを特徴とする画像形成装置にある。
【0018】本発明によると、キャリッジの走査移動方
向が切り換わる際に発生するキャリッジの慣性力によ
り、ゴム状弾性体が弾性変形してこれを吸収する結果、
脚部側へのキャリッジの慣性力が遮断される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による画像形
成装置において、付勢手段がキャリッジの走査移動方向
に沿って逆向きに作用する一対のばねを有するものであ
ってもよい。
【0020】本発明の第2の形態による画像形成装置に
おいて、スライダとプリント部とを着脱可能に連結する
係合部をこれらの間に設けることも可能である。
【0021】本発明の第4の形態による画像形成装置に
おいて、ゴム状弾性体は、中空の円錐台状をなし、小径
側が脚部に形成した支持孔に差し込まれると共に大径側
にはプリント部に突設された連結ピンが嵌合されるもの
であってもよい。
【0022】これら本発明の第1〜第4の形態による画
像形成装置において、プリント媒体に液体を吐出するた
めの液体吐出ヘッドをキャリッジに交換可能に取り付け
るようにしてもよい。この場合、液体吐出ヘッドは、液
体が吐出される吐出口と、この吐出口から液体を吐出す
るためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生部を
有するものであってもよい。この場合、吐出エネルギー
発生部は、液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発
生する電気熱変換素子を有するものであってもよい。
【0023】
【実施例】本発明による画像形成装置をインクジェット
プリント装置に応用した実施例について、図1〜図9を
参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実
施例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、同様な
課題を内包する他の分野の技術にも応用することができ
る。
【0024】第1の実施例の外観を破断状態で図1に示
し、その分解状態の概略構成を図2に示し、図1中のキ
ャリッジの部分を図3に抽出拡大して示す。すなわち、
インクジェットヘッド11が搭載されるキャリッジ12
の基端部には、両端部が左右一対の側板13に支持され
たキャリッジレール14が摺動自在に貫通している。ま
た、このキャリッジレール14と平行に両端部が一対の
側板13に支持された溝形断面の案内レール15には、
キャリッジ12の先端部に回転自在に取り付けた案内車
輪16が係合し、キャリッジレール14に沿った図2
中、左右方向のキャリッジ12の走査移動に伴って案内
車輪16が案内レール15上を転動し、このキャリッジ
12の走査移動に伴って発生する摩擦抵抗を軽減してい
る。
【0025】キャリッジレール14と案内レール15と
の間には、インクジェットヘッド11の図示しない吐出
口と対向してキャリッジ12の搬送方向に対して平行な
支持面を持ったプラテン17が設けられており、図示し
ないプリント媒体は、このプラテン17の支持面上を搬
送されるようになっている。
【0026】本実施例では、4個のインクジェットヘッ
ド11がキャリッジ12に設けられており、これに伴っ
て各インクジェットヘッド11に対応した黄色, マゼン
タ色, シアン色, 黒色のインクタンク18がインクジェ
ットヘッド11に組み込まれているが、インクタンク1
8に供給される液体は、色相の異なるインクに限らず、
色相が同じで明度が異なるインクや、プリント媒体に対
するインクのプリント性を調整するための処理液などで
あってもよい。
【0027】上述した側板13やキャリッジレール1
4, 案内レール15およびプラテン17などは、このイ
ンクジェットプリント装置の筺体19内に収容され、こ
れらがん本発明のプリント部を構成している。下端に前
後1組のキャスタ20をそれぞれ取り付けた左右一対の
脚部21の上端部には、支持ステー22の両端部が連結
されており、この支持ステー22上に筺体19が搭載さ
れる。前後一対のキャスタ20の一方には、それぞれ図
示しない回転止め装置が設けられており、床面に対する
キャスタ20の転動を阻止してインクジェットプリント
装置が床面上を動かないようにすることができる。
【0028】図2中の筺体19と支持ステー22との連
結部分の一方を抽出拡大した図4およびこの連結部分に
おける支持ステー22の平面形状を図5に示す。すなわ
ち、筺体19の底面には、中央部に位置決めピン23を
下向きに突設したフランジ24が固定されている。支持
ステー22の上端には、キャリッジ12の走査方向に沿
って延びる長孔25と、この長孔25の長手方向に相隔
てて対向する一対のばね受け26とが設けられている。
長孔25には、位置決めピン23が嵌合する嵌合穴27
を形成したスライダ28の下部が摺動自在に係合してい
る。このスライダ28の側端面と各ばね受け26との間
には、圧縮コイルばね29がそれぞれ介装されており、
これら圧縮コイルばね29のばね力は、無負荷状態にお
いて長孔25の中央にスライダ28が位置するように調
整されている。本実施例では、圧縮コイルばね29を用
いているが、無負荷状態において長孔25の中央にスラ
イダ28が位置するように調整できるのであれば、引っ
張りコイルばねなどを用いることも可能であり、取り付
けスペースなどの制約がない場合には、ばねとダンパと
を組み合わせたものを採用するようにしてもよい。
【0029】スライダ28の嵌合穴27に位置決めピン
23を嵌合した状態では、筺体19側の全重量が支持ス
テー22とスライダ28との当接部分に作用するため、
スライダ28が筺体19と共に支持ステー22上を円滑
に摺動させる目的で、支持ステー22とスライダ28と
の間の摩擦抵抗を軽減するための機構をさらに組み込む
ことが好ましい。その機構の最も簡単な例としては、四
弗化エチレン樹脂などの低摩擦係数の部材をこれらの摺
接部分に介装することである。
【0030】本実施例では、筺体19と支持ステー22
との連結部分を2箇所に設定したが、スライダ28と支
持ステー22との間の摩擦抵抗を低く抑えることができ
るのであれば1箇所だけ設定するようにしてもよく、逆
に3箇所以上設定することも当然可能である。
【0031】従って、キャリッジ12が図2中、キャリ
ッジレール14の右端部で右方向の走査移動から左方向
への走査移動へ切り換わる場合、キャリッジ12の減速
に伴う加速度によって右方向への慣性力が筺体19に作
用する。さらに、走査移動方向が切り換わった直後のキ
ャリッジ12の加速に伴う加速度によって、右方向への
反力が筺体19に作用する。この結果、圧縮コイルばね
29のばね力に抗して筺体19が位置決めピン23を介
してスライダ28を図4中、右方向へ変位させるに止ま
り、脚部21側へは作用しない。このように、筺体19
と共にスライダ28が長孔25の中央から変位した後
は、圧縮コイルばね29のばね力によって元の静止位
置、つまり長孔25の中央に戻される。キャリッジ12
が図2中、キャリッジレール14の左端部で左方向の走
査移動から右方向への走査移動へ切り換わる場合も同様
であり、逆向きの変位がスライダ28に生ずる。
【0032】ここで、支持ステー22とスライダ28と
の間の摩擦抵抗をほぼ0と仮定し、スライダ28の変位
量をx、一対の圧縮コイルばね29の合成ばね定数を
k、キャスタ20と床面との最大静止摩擦力をFとする
と、上述した筺体19の変位が脚部21側に作用しない
ようにするためには、x・k<Fを満たすことが必要が
ある。
【0033】従って、支持ステー22とスライダ28と
の間の摩擦抵抗をできるだけ小さくすると共に圧縮コイ
ルばね29のばね力を弱く設定することにより、脚部2
1に必要最小限の強度を持たせるだけでも、キャリッジ
12の走査移動の切り換わりによって従来生じていた脚
部21の軋みや床面に対するインクジェットプリント装
置の位置ずれなどを未然に防止することができる。ま
た、この慣性力が圧縮コイルばね29の弾性変形によっ
て吸収されるため、脚部21に慣性力が直接伝達され
ず、インクジェットヘッド11によってプリント媒体に
形成される画像への悪影響も解消することができる。
【0034】上述した実施例では、支持ステー22に対
してスライダ28を介して筺体19を摺動させるように
したが、この連結部分を他の構成によって実施すること
も可能である。
【0035】このような本発明による画像形成装置の他
の実施例の概略構造を図6に示し、その平面形状を図7
に示すが、先の実施例と同一機能の部材にはこれと同一
符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとす
る。すなわち、支持ステー22上には、位置決めピン2
3を把持し得る一対の保持レバー30の一端部が枢支ピ
ン31を介してそれぞれ回動自在に枢支されている。こ
れら保持レバー30の一端側とばね受け26とは引っ張
りばね32を介してそれぞれ連結されている。
【0036】従って、位置決めピン23は、一対の保持
レバー30の他端部にて挟持された状態となっており、
筺体19側の荷重は、保持レバー30を介して枢支ピン
31に対するスラスト荷重として作用するので、枢支ピ
ン31と保持レバー30との間か、あるいは枢支ピン3
1と支持ステー22との間にスラスト荷重とラジアル荷
重とに耐えられる軸受を組み込んでおくことが有効であ
る。
【0037】本実施例では、保持レバー30が枢支ピン
31を中心とする旋回運動をするため、筺体19の変位
する方向がキャリッジ12の走査方向と平行ではない成
分を含んでいるとしても、その変位を許容することが可
能である。
【0038】上述した2つの実施例では、筺体19の変
位に伴って機械的に変位する部材を支持ステー22側に
設けたが、弾性変形する部材を介装することによって全
体的な機構を簡略化することも可能である。
【0039】このような本発明の他の実施例における筺
体と支持ステーとの連結部分の構造を図8に示し、その
平面形状を図9に示すが、先の実施例と同一機能の部材
にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略
するものとする。すなわち、下部が支持ステー22の上
端部に形成した丸穴33に差し込まれる円錐台を逆様に
した形状のゴム状弾性体34には、図示しない筺体側の
位置決めピンに差し込まれる嵌合穴27が形成されてお
り、支持ステー22は、このゴム状弾性体34の弾性変
形を伴って筺体側の変位を許容するようになっている。
【0040】従って、本実施例においても、筺体19の
変位する方向がキャリッジ12の走査方向と平行ではな
い成分を含んでいても、その変位を許容することが可能
である。また、上述した実施例のようなスライダ28や
保持レバー30などが不要なため、部品点数を大幅に削
減することが可能であり、低コストにて本発明を実現す
ることができる。
【0041】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば、電気熱変換体やレーザ光など)を具
え、この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させ
るインクジェット方式の画像形成装置に応用して優れた
効果をもたらすものである。かかる方式によれば、プリ
ントの高密度化および高精細化が達成できるからであ
る。
【0042】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことにより熱エネルギを発生させ、液体吐出ヘッドの熱
作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に一
対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効であ
る。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介して
液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書や、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れたプリントを行うこ
とができる。
【0043】また、液体吐出ヘッドの構成としては、上
述の各明細書に開示されているような吐出口と液路と電
気熱変換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿っ
て配置された直線状液流路または電気熱変換体が液路を
挟んで吐出口と正対する直角液流路)の他に、熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書や、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59−123670号公報や、熱エネルギの圧力波を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特開
昭59−138461号公報に基いた構成としても、本
発明の効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によればプリ
ントを確実に効率良く行うことができるようになるから
である。
【0044】上例のようなシリアルタイプのものでも、
走査移動するキャリッジに対して一体的に固定された液
体吐出ヘッド、あるいはキャリッジに対して交換可能に
装着されることでキャリッジとの電気的な接続や装置本
体からの液体の供給が可能となる交換自在のチップタイ
プの液体吐出ヘッド、あるいは液体吐出ヘッド自体に一
体的に液体を貯えるタンクが設けられたヘッドカートリ
ッジを用いた場合にも、本発明は有効である。
【0045】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための回
復手段や、予備的な補助手段などを付加することは本発
明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するキ
ャッピング手段や、クリーニング手段, 加圧あるいは吸
引手段, 電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいは
これらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、
プリントとは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0046】また、搭載される液体吐出ヘッドの種類や
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を
異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるも
のであってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプ
リントモードとしては黒色などの主流色のみのプリント
モードだけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成す
るか、複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異
なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プ
リントモードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類や
プリントモードに応じてインクのプリント性を調整する
ための処理液(プリント性向上液)を専用の液体吐出ヘ
ッドからプリント媒体に吐出することも有効である。
【0047】さらに、以上説明した本発明の実施例にお
いては、室温やそれ以下で固化し、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式では液体自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温
度調整を行って液体の粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信
号付与時に液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱
エネルギによる昇温を、固形状態から液体状態への状態
変化のエネルギとして使用させることで積極的に防止す
るため、または液体の蒸発を防止するため、放置状態で
固化し加熱によって液化するものを用いてもよい。何れ
にしても熱エネルギのプリント信号に応じた付与によっ
て液化し、液体が吐出されるものや、プリント媒体に到
達する時点ではすでに固化し始めるものなどのような、
熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のものを
使用する場合も本発明は適用可能である。このような場
合の液体は、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各液体に
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0048】なお、本発明にかかる画像形成装置の形態
としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置や捺染装置の形態を採るものなどであっても良く、プ
リント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布
帛、あるいは板状をなす木材や石材, 樹脂, ガラス, 金
属などの他に、3次元立体構造物などを挙げることがで
きる。
【0049】
【発明の効果】本発明の第1の形態によると、脚部とプ
リント部との間に介装されてこの脚部に対してプリント
部を所定位置に付勢する付勢手段を設けたので、脚部が
プリント部の重量を支えるだけの必要最小限の強度しか
持たない場合でも、キャリッジの走査移動に伴う慣性力
によって発生する振動や脚部の軋み、あるいは装置全体
のずれを防止することができる上、画像形成に対する悪
影響も解消できる。
【0050】本発明の第2の形態によると、キャリッジ
の走査移動方向に沿って延在する長孔を脚部に設け、プ
リント部が連結されるスライダをこの長孔に対して摺動
自在に係合させ、スライダを長孔の中央部に付勢するた
めの一対の付勢部材の内端側をスライダに連結すると共
に外側端を脚部に連結してスライダを挟むようにしたの
で、脚部がプリント部の重量を支えるだけの必要最小限
の強度しか持たない場合でも、キャリッジの走査移動に
伴う慣性力によって発生する振動や脚部の軋み、あるい
は装置全体のずれを防止することができる上、画像形成
に対する悪影響も解消できる。
【0051】本発明の第3の形態によると、プリント部
に少なくとも1つの係合ピンを突設し、この係合ピンを
挟んでキャリッジの走査移動方向に対向する一対の保持
レバーの基端側を脚部に回動自在に枢支すると共に先端
側を係合ピンに当接させ、これら保持レバーの先端側を
一対の付勢部材によって係合ピンにそれぞれ押圧するよ
うにしたので、脚部がプリント部の重量を支えるだけの
必要最小限の強度しか持たない場合でも、キャリッジの
走査移動に伴う慣性力によって発生する振動や脚部の軋
み、あるいは装置全体のずれを防止することができる
上、画像形成に対する悪影響も解消できる。
【0052】本発明の第4の形態によると、脚部とプリ
ント部との間にキャリッジの走査移動方向に沿って弾性
変形可能なゴム状弾性体を取り付けたので、脚部がプリ
ント部の重量を支えるだけの必要最小限の強度しか持た
ない場合でも、キャリッジの走査移動に伴う慣性力によ
って発生する振動や脚部の軋み、あるいは装置全体のず
れを防止することができる上、画像形成に対する悪影響
も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をインクジェットプ
リント装置に応用した一実施例の外観を表す破断斜視図
である。
【図2】図1に示した実施例における主要部の概略正面
図である。
【図3】図1に示した実施例におけるキャリッジの部分
の外観を表す破断斜視図である。
【図4】図1に示した実施例におけるプリント部と脚部
との連結部分の分解状態を表す断面図である。
【図5】図4に示した脚部に対応する平面図である。
【図6】本発明による他の実施例における脚部の上端部
の正面図である。
【図7】図6に示した脚部に対応する平面図である。
【図8】本発明による別な実施例における脚部の上端部
の断面図である。
【図9】図8に示した脚部に対応する平面図である。
【図10】本発明の対象となった従来の大型インクジェ
ットプリント装置の概略正面図である。
【符号の説明】
11 インクジェットヘッド 12 キャリッジ 13 側板 14 キャリッジレール 15 案内レール 16 案内車輪 17 プラテン 18 インクタンク 19 筺体 20 キャスタ 21 脚部 22 支持ステー 23 位置決めピン 24 フランジ 25 長孔 26 ばね受け 27 嵌合穴 28 スライダ 29 圧縮コイルばね 30 保持レバー 31 枢支ピン 32 引っ張りばね 33 丸穴 34 ゴム状弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AQ05 AS11 AS13 DF01 DF12 DF18 DF22 DF25 2C480 CA49 CB25 CB27 CB29 DA05 DB02 DB04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント媒体に対して走査移動するキャ
    リッジが搭載されたプリント部と、 このプリント部を少なくとも前記キャリッジの走査移動
    方向に変位可能に支持する脚部と、 この脚部と前記プリント部との間に介装されて当該脚部
    に対して前記プリント部を所定位置に付勢する付勢手段
    とを具えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段が前記キャリッジの走査移
    動方向に沿って逆向きに作用する一対のばねを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 プリント媒体に対して走査移動するキャ
    リッジが搭載されたプリント部と、 このプリント部を支持する脚部と、 この脚部に設けられて前記キャリッジの走査移動方向に
    沿って延在する長孔と、 この長孔に対して摺動自在に係合し、前記プリント部が
    連結されるスライダと、 このスライダを挟んで内側端が当該スライダに連結され
    ると共に外側端が前記脚部に連結されて該スライダを前
    記長孔の中央部に付勢する一対の付勢部材とを具えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記スライダと前記プリント部とに設け
    られてこれらを着脱可能に連結する係合部をさらに具え
    たことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 プリント媒体に対して走査移動するキャ
    リッジが搭載されたプリント部と、 このプリント部を支持する脚部と、 前記プリント部に突設された少なくとも1つの位置決め
    ピンと、 この位置決めピンを挟んで前記キャリッジの走査移動方
    向に対向し、基端側が前記脚部に回動自在に枢支される
    と共に先端側が前記位置決めピンに当接する一対の保持
    レバーと、 これら保持レバーの先端側を前記位置決めピンにそれぞ
    れ押圧する一対の付勢部材とを具えたことを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 プリント媒体に対して走査移動するキャ
    リッジが搭載されたプリント部と、 このプリント部を支持する脚部と、 この脚部と前記プリント部との間に取り付けられ、前記
    キャリッジの走査移動方向に沿って弾性変形可能なゴム
    状弾性体とを具えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記ゴム状弾性体は、中空の円錐台状を
    なし、小径側が脚部に形成した支持孔に差し込まれると
    共に大径側にはプリント部に突設された連結ピンが嵌合
    されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記キャリッジにはプリント媒体に液体
    を吐出するための液体吐出ヘッドが交換可能に取り付け
    られることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか
    に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 液体吐出ヘッドは、液体が吐出される吐
    出口と、この吐出口から液体を吐出するためのエネルギ
    ーを発生する吐出エネルギー発生部を有することを特徴
    とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記吐出エネルギー発生部は、液体に
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換
    素子を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196487A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Seiko I Infotech Inc インクジェット記録装置およびその組み付け方法
US7447465B2 (en) 2001-12-21 2008-11-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Multi-function peripheral

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