JP2000141621A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000141621A
JP2000141621A JP31856198A JP31856198A JP2000141621A JP 2000141621 A JP2000141621 A JP 2000141621A JP 31856198 A JP31856198 A JP 31856198A JP 31856198 A JP31856198 A JP 31856198A JP 2000141621 A JP2000141621 A JP 2000141621A
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Kouji Inaishi
浩司 稲石
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱溶融インクを用いる場合に、簡単な構造
かつ少ないスペースで、熱効率よく必要な部位を加熱や
冷却ができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機8により冷媒を圧縮して前記第1
及び第2の冷却管7,11に供給することにより、前記
中間転写ベルト2に加熱溶融インクを付着させるときの
中間転写ベルト2を冷却し、前記記録用紙に中間転写像
を転写した後に記録用紙を冷却する。一方、冷媒を圧縮
する際に生ずる圧縮熱を圧縮機8の圧縮熱排出管8bを
通じてヒートローラ10に供給することにより、前記記
録用紙に中間転写像を転写する転写ローラ9を加熱す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱溶融インクを
用いて中間転写媒体上に中間転写画像を形成し、その画
像を記録媒体に転写することにより、記録媒体上に画像
を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記画像形成装置として、例えば
図3に示すものが知られている。図3は、従来の画像形
成装置の主要構成を模式的に示す説明図である。
【0003】画像形成装置100は、イエロー、マゼン
タ、シアン及びブラックの4色の加熱溶融インク(ホッ
トメルトインク)によってカラー画像を形成するもので
ある。画像形成装置100には、図示しないモータによ
って駆動する駆動ローラ101と、この駆動ローラ10
1と一定間隔を隔てて対向するテンションローラ102
とを備えており、駆動ローラ101及びテンションロー
ラ102の周囲には、エンドレスの中間転写ベルト10
3が巻き掛けられている。中間転写ベルト103の右側
下方には、記録用紙Pを案内すると共に、それを加熱す
る用紙ヒータ104が設けられている。
【0004】前記中間転写ベルト103の上側部分であ
って前記中間転写ベルト103に対向する箇所には、イ
ンクジェットヘッド105が設けられている。インクジ
ェットヘッド105は、イエローインクを噴射するイエ
ローヘッド105aと、マゼンタインクを噴射するマゼ
ンタヘッド105bと、シアンインクを噴射するシアン
ヘッド105cと、ブラックインクを噴射するブラック
ヘッド105dとを有し、それらのノズル面が中間転写
ベルト103の上側部分の外周表面に対向するように並
んで設けられている。また、前記各ヘッド105a〜1
05dは、中間転写ベルト103の幅方向に並んだノズ
ルを有する、いわゆるラインヘッドであり、各ヘッド1
05a〜105dから噴射される加熱溶融インクが中間
転写ベルト103上で重ね合わせられ、中間転写ベルト
103上にカラー画像が形成される。
【0005】前記中間転写ベルト103の上側部分の内
周表面側には、中間転写ベルト103を案内するガイド
プレート106が設けられており、そのガイドプレート
106の裏面側には、前記中間転写ベルト103に加熱
溶融インクを付着させるときに前記中間転写ベルト10
3を冷却するための冷却フィン107が設けられてい
る。
【0006】また、前記中間転写ベルト103の下側部
分の外周表面に対向して、圧力ローラ108が設けられ
ており、該圧力ローラ108と対向して前記中間転写ベ
ルト103の内周表面側にはヒートローラ109が設け
られている。圧力ローラ108の左側には、中間転写ベ
ルト103の外周表面に貼り付いた記録用紙Pを剥離す
るための剥離つめ110が設けられている。
【0007】さらに、テンションローラ102のベルト
走行方向上流側(図2において左下側)には、中間転写
ベルト103に付着した加熱溶融インクの剥離性を高め
るためにシリコンオイル111(コーティング剤)を中
間転写ベルト103の外周表面に塗布する塗布ローラ1
12が回転可能に設けられている。塗布ローラ112
は、容器113に収容されたシリコンオイル111中に
一部が浸っており、画像を形成するタイミングになる
と、図示しない移動機構によって矢印F1で示す方向へ
移動して、中間転写ベルト103に接触し、中間転写ベ
ルト103の外周表面にシリコンオイル111を塗布す
る。
【0008】このような画像形成装置100を起動する
と、駆動ローラ101の回転によって中間転写ベルト1
03が矢印F2で示す方向に回転されると共に、塗布ロ
ーラ112が矢印F1で示す方向へ移動して、中間転写
ベルト103に接触し、中間転写ベルト103の外周表
面に塗布ローラ112を介してシリコンオイル111が
塗布される。
【0009】そして、シリコンオイル111が塗布され
た中間転写ベルト103が画像形成開始位置に到達する
と、インクジェットヘッド105が所定のタイミングで
駆動され、各ヘッド105a〜105bから中間転写ベ
ルト103の外周表面上に加熱溶融インクが噴射され
る。これにより、中間転写ベルト103のシリコンオイ
ル膜上に加熱溶融インクによるカラー画像が形成され
る。
【0010】続いて、図示しない給紙機構によって記録
用紙Pが矢印F3で示す方向から用紙ヒータ104上に
搬送され、記録用紙Pは用紙ヒータ104によって加熱
されて、圧力ローラ108に向けて搬送される。記録用
紙P上の転写開始位置が圧力ローラ15上に到達するタ
イミングとは同期するように制御される。中間転写ベル
ト108上の加熱溶融インクは、ヒートローラ109の
加熱によって軟化し、記録用紙Pは、圧力ローラ108
及びヒートローラ109によって中間転写ベルト103
に圧接され、軟化した加熱溶融インクが記録用紙P上に
転写される。
【0011】そして、転写後の記録用紙Pは、剥離つめ
110によって中間転写ベルト103上から剥離され、
矢印F4で示す方向へ搬送され、図示しない排出機構に
よってトレイ上へ排出される。
【0012】ところで、前述したように、加熱溶融イン
クを用いて、中間転写媒体上に中間転写画像を形成し、
その画像を記録媒体に転写することにより、記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置であると、鮮明な画像を
得るためには、中間転写媒体に加熱溶融インクを付着さ
せるときに前記中間転写媒体を冷却して加熱溶融インク
を固化し、転写時に中間転写媒体上に形成したインク画
像(中間転写像)を軟化させるために加熱し、インク画
像が記録用紙に転写された後は加熱溶融インクを固化さ
せるために転写後の記録用紙を冷却することが望ましい
と考えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、冷却したり加熱したりするために中間転写媒
体のそれぞれの部位に、加熱手段や冷却手段を設けるの
は、構造が複雑となるし、熱効率が悪く、スペース的に
も不利であった。
【0014】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、加熱溶融インクを用いる場合に、簡単な構造かつ少
ないスペースで、熱効率よく必要な部位を加熱や冷却が
できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、画像
を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により加熱
溶融インクにて中間転写像が形成される中間転写媒体
と、該中間転写媒体に形成された中間転写像を記録媒体
に転写する転写ローラを有する転写手段とを備える画像
形成装置において、前記中間転写媒体に加熱溶融インク
を付着させるときに中間転写媒体を冷却する第1の冷却
部と、前記記録媒体に中間転写像を転写する転写ローラ
を加熱する加熱部と、前記記録媒体に中間転写像を転写
した後に記録媒体を冷却する第2の冷却部と、圧縮機に
より冷媒を圧縮して前記第1及び第2の冷却部に供給す
ることにより冷却する一方、冷媒を圧縮する際に生ずる
圧縮熱を前記加熱部に供給することにより加熱する温度
調整手段とを備えるものである。
【0016】請求項1の発明によれば、圧縮機により冷
媒を圧縮して前記第1及び第2の冷却部に供給すること
により、前記中間転写媒体に加熱溶融インクを付着させ
るときの中間転写媒体が冷却されるとともに、前記記録
媒体に中間転写像を転写した後に記録媒体が冷却され
る。一方、冷媒を圧縮する際に生ずる圧縮熱を前記加熱
部に供給することにより、前記記録媒体に中間転写像を
転写する転写ローラが加熱される。よって、圧縮機を用
いることで、温熱源と冷熱源とが共有されることとな
り、熱効率よく加熱や冷却が行われる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、前記第1の冷却部が、前記中間転写媒体に
加熱溶融インクを付着させる際に前記中間転写媒体を表
面側で支持する第1のガイドプレートの裏面側に設けら
れ前記冷媒が通過する第1の冷却管であり、前記第2の
冷却部が、前記記録媒体に中間転写像を転写した後に記
録媒体を表面側で支持する第2のガイドプレートの裏面
側に設けられ前記冷媒が通過する第2の冷却管であり、
前記加熱部が、前記圧縮熱を伝達する圧縮熱放出管であ
るものである。
【0018】請求項2の発明によれば、第1のガイドプ
レートの裏面側に設けられた第1の冷却管を冷媒が通過
することで、前記第1のガイドプレートの表面側の中間
転写媒体が冷却され、前記中間転写媒体に加熱溶融イン
クを付着させるときの中間転写媒体の冷却が可能とされ
る。また、第2のガイドプレートの裏面側に設けられた
第2の冷却管を冷媒が通過することで、前記第2のガイ
ドプレートの表面側の記録媒体が冷却され、中間転写像
を転写した後の記録媒体の冷却が可能とされる。さら
に、圧縮熱放出管にて伝達され冷媒を圧縮する際に生ず
る圧縮熱によって、記録媒体に中間転写像を転写する転
写ローラが加熱される。
【0019】請求項3の発明は、画像を形成する画像形
成手段と、該画像形成手段によりインクにて中間転写像
が形成される中間転写媒体と、該中間転写媒体に形成さ
れた中間転写像を記録媒体に転写する転写ローラを有す
る転写手段とを備える画像形成装置において、前記記録
媒体に中間転写像を転写する転写ローラを加熱する熱源
である第1のペルティエ効果(Peltier effect)素子と、
前記中間転写媒体に加熱溶融インクを付着させるときに
中間転写媒体を冷却する冷却源である第2のペルティエ
効果素子と、前記記録媒体に中間転写像を転写した後に
記録媒体を冷却する冷却源である第3のペルティエ効果
素子と、主電源からの電力の供給を受け前記第1〜第3
のペルティエ効果素子を作動制御する作動制御部とを備
えるものである。
【0020】請求項3の発明によれば、作動制御部より
第1〜第3のペルティエ効果素子に電力を供給すること
により、前中間転写媒体に加熱溶融インクを付着させる
ときの中間転写媒体が前記第1のペルティエ効果素子に
て冷却されるとともに、前記記録媒体に中間転写像を転
写した後に記録媒体が第2のペルティエ効果素子にて冷
却され、前記記録媒体に中間転写像を転写する転写ロー
ラが第3のペルティエ効果素子にて、加熱される。よっ
て、単一の作動制御部によって、第1〜第3のペルティ
エ効果素子の作動制御(温度制御)が行われる。
【0021】請求項4の発明は、請求項3の画像形成装
置において、前記第1のペルティエ効果素子が、中間転
写媒体に加熱溶融インクを付着させる際に前記中間転写
媒体を表面側で支持する第1のガイドプレートの裏面側
に設けられ、前記第2のペルティエ効果素子が、記録媒
体に中間転写像を転写した後に記録媒体を表面側で支持
する第2のガイドプレートの裏面側に設けられ、前記第
3のペルティエ効果素子が、筒状の転写ローラを形成し
ているものである。
【0022】請求項4の発明によれば、第1のガイドプ
レートの裏面側に設けられた第1のペルティエ効果素子
に通電されることで、前記第1のガイドプレートの表面
側の中間転写媒体が冷却され、前記中間転写媒体に加熱
溶融インクを付着させるときの中間転写媒体の冷却が可
能とされる。また、第2のガイドプレートの裏面側に設
けられた第2のペルティエ効果素子に通電することで、
前記第2のガイドプレートの表面側の記録媒体が冷却さ
れ、中間転写像を転写した後の記録媒体の冷却が可能と
される。さらに、転写ローラを形成する第3のペルティ
エ効果素子に通電することで、記録媒体に中間転写像を
転写する転写ローラが加熱される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。尚、本実施の形態は、加熱溶融イン
クによって中間転写ベルト上に中間転写像を形成する画
像形成装置である。
【0024】図1は本発明に係る画像形成装置の主要構
成を模式的に示す説明図である。同図に示すように、画
像形成装置1においては、中間転写媒体であるエンドレ
スの中間転写ベルト2(例えば、ポリイミドベルト、ス
テンレスベルト)が、駆動ローラ3と、テンションロー
ラ4との間に巻き掛けられている。駆動ローラ3は図示
しない駆動モータによって回転可能であり、テンション
ローラ4は中間転写ベルト2のテンションを調整するた
めに移動可能に構成されている。
【0025】前記中間転写ベルト2の上側走行部分に
は、前記中間転写ベルト2に対向するように4つのイン
クジェットヘッド5a,5b,5c,5dが並列に設け
られている。ここで、前記ヘッド5a〜5dは、それぞ
れ、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、
及びブラックインクを噴射するものである。
【0026】また、前記中間転写ベルト2の外周表面に
対しインクジェットヘッド5a〜5dから加熱溶融イン
クを噴射して中間転写像を形成する、前記中間転写ベル
ト2の上側部分の内周表面には、前記中間転写ベルト2
を案内する第1のガイドプレート6が配設されている。
この第1のガイドプレート6の裏側表面には、第1の冷
却管7が配設され、前記中間転写ベルト2に加熱溶融イ
ンクを付着させるときに前記中間転写ベルト2を冷却す
るために、圧縮機8より供給される圧縮冷媒が前記第1
の冷却管7を冷媒が流れるようになっている。即ち、圧
縮機8の冷媒吐出管8aが第1の冷却管7の冷媒導入部
7aに、圧縮機8の冷媒戻り管8bが第1の冷却管7の
冷媒排出部7bにそれぞれ接続されている。
【0027】また、前記中間転写ベルト2の駆動ローラ
3の下流側には、前記中間転写ベルト2の外周表面に接
触するように転写ローラ9が設けられ、前記転写ローラ
9と対向して前記中間転写ベルト2の内周表面側には中
間転写ベルト2上の加熱溶融インクを加熱するヒートロ
ーラ10が設けられている。ヒートローラ10には、前
記圧縮機8の圧縮熱放出管8cが接続され、冷媒を圧縮
する際に生ずる圧縮熱がヒートローラ9に伝達されるよ
うになっている。
【0028】そして、この部位においては、中間転写ベ
ルト2上に中間転写像を形成する加熱溶融インクが、ヒ
ートローラ9による加熱によって軟化される一方、F1
1方向から送られてくる記録用紙(図示せず)が、転写
ローラ8及びヒートローラ9によって中間転写ベルト2
の外周表面に圧接され、中間転写像(軟化した加熱溶融
インク)が記録用紙上に転写される。
【0029】また、前記転写ローラ9及びヒートローラ
10の下流側には、前記中間転写ベルト2の内周表面に
接触し前記中間転写ベルト2を案内する第2のガイドプ
レートとして機能する第2の冷却管11が配設されてい
る。第2の冷却管11も、第1の冷却管7と同様に、圧
縮機8の冷媒吐出管8aが第2の冷却管11の冷媒導入
部11aに、圧縮機8の冷媒戻り管8bが第2の冷却管
11の冷媒排出部11bにそれぞれ接続されている。そ
して、圧縮機8より供給される圧縮冷媒によって、記録
用紙に中間転写像を転写した後に記録用紙を冷却するよ
うになっている。
【0030】さらに、中間転写ベルト2は、前記記録用
紙の冷却位置を通過した後に、アイドルローラ12にて
走行方向が変換せしめられ、そのとき、記録用紙は、中
間転写ベルト2の外周表面より剥離つめ13にて剥離さ
れて、F12方向に排出される。
【0031】記録用紙が剥離された後の中間転写ベルト
2の外周表面には、中間転写ベルト2に付着した残留イ
ンク等を除去するためにクリーニングローラ14が接触
するように構成され、このクリーニングローラ6によっ
て除去された残留インク等はケース15に収容されるよ
うになっている。
【0032】上記のように構成すれば、圧縮機8により
圧縮された冷媒は、圧縮冷媒吐出管8aを通じて前記第
1及び第2の冷却管7,11に供給され、圧縮冷媒戻り
管8bを通じて回収される。それによって、第1の冷却
管7を圧縮冷媒が通過することで、前記中間転写ベルト
2に加熱溶融インクを付着させるときの中間転写ベルト
2が冷却されるとともに、第2の冷却管11を圧縮冷媒
が通過することで、前記記録用紙に中間転写像を転写し
た後に記録用紙が冷却され、中間転写ベルト2上や記録
用紙上における加熱溶融インクの固化が促進される。一
方、冷媒を圧縮する際に生ずる圧縮熱は、圧縮熱放出管
8bを通じてヒートローラ10にまで伝達され、その圧
縮熱によって、中間転写ベルト2が加熱され、中間転写
像を形成する加熱溶融インクが軟化され、転写が促進さ
れる。
【0033】よって、圧縮機8を温熱源としても、冷熱
源としても機能させることが可能となり、1つの圧縮機
8によって、複数の冷却部(第1及び第2の冷却管7,
11)及び加熱部(ヒートローラ10)の温度制御を行
うことができるようになる。
【0034】前記実施の形態においては、圧縮機を利用
することで、1つの圧縮機でもって各冷却部及び加熱部
の温度制御を行えるようにしているが、ペルティエ効果
素子を用いることによっても、1つの作動制御部でもっ
て、各冷却部及び加熱部の温度制御を行うこともでき
る。ここで、ペルティエ効果素子は、2種類の半導体を
接触させて電流を流すと、接触部でジュール熱以外の熱
が発生したり、あるいは吸収したりするペルティエ効果
を利用したものである。
【0035】この場合は、例えば、図2に示すように、
画像形成装置1Aは、記録用紙に中間転写像を転写する
転写ローラ9を加熱する熱源である第1のペルティエ効
果(Peltier effect)素子21と、前記中間転写ベルト2
に加熱溶融インクを付着させるときに中間転写ベルト2
を冷却する冷却源である第2のペルティエ効果素子22
と、前記記録用紙に中間転写像を転写した後に記録用紙
を冷却する冷却源である第3のペルティエ効果素子23
と、主電源(例えば、外部電源)からの電力の供給を受
け前記第1〜第3のペルティエ効果素子21,22,2
3を作動制御する作動制御部24とを備える。ここで、
第1のペルティエ効果素子21は筒状に形成されてヒー
トローラ10Aとなっており、第2のペルティエ効果素
子22は第1のガイドプレート6の裏面側に設けられ、
第3のペルティエ効果素子23は、転写ローラ9の用紙
送り方向下流側に配設され中間転写ベルト2を案内する
第2のガイドプレート24の裏面側に設けられている。
【0036】前記第1のペルティエ効果素子21は、例
えばP型半導体とN型半導体を接触させて電流がP型か
らN型に流れるようにしたものであり、電流を流すこと
により熱を発生させ、接触部の温度を上昇させるように
なっており、第2及び第3のペルティエ効果素子22,
23は、電流が逆向きに流れるようにしたものであり電
流を流すことにより熱の吸収が起こり、接触部分の温度
を低下させるようになる。尚、P型半導体を金属導体に
置き換えても同様の現象を生じさせることができる。
【0037】よって、作動制御部24より第1〜第3の
ペルティエ効果素子21〜23に電力を供給することに
より、前記中間転写ベルトに加熱溶融インクを付着させ
るときの中間転写ベルト2が前記第2のペルティエ効果
素子22のペルティエ効果ににて冷却されるとともに、
前記記録用紙に中間転写像を転写した後に記録用紙が第
3のペルティエ効果素子23のペルティエ効果にて冷却
され、前記記録用紙に中間転写像を転写する転写ローラ
9が第1のペルティエ効果素子21のペルティエ効果に
て、加熱される。よって、単一の作動制御部に24よっ
て、第1〜第3のペルティエ効果素子21〜23の作動
制御(温度制御)が効率よく行われる。
【0038】前記実施の形態においては、画像形成装置
としては、インクジェットヘッドを用いたものについて
説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、
サーマルヘッドを用いたものにも適用することができ
る。即ち、インクリボンに染み込んだ加熱溶融インクを
加熱溶融させて中間転写ベルト上に転写するサーマルヘ
ッドを備える画像形成装置にも適用することができる。
【0039】さらに、前記実施の形態においては、中間
転写ベルトを用いたものについて説明したが、そのほ
か、中間転写ドラムを用いたものにも適用することがで
き、また、ブレードを進退させる装置(ブレード進退手
段)を設け、必要に応じてブレードの先端を中間転写ベ
ルト又は中間転写ドラムに接触させるように構成するこ
とも可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0041】請求項1の発明は、圧縮機により冷媒を圧
縮して第1及び第2の冷却部に供給することにより、中
間転写媒体に加熱溶融インクを付着させるときの中間転
写媒体を冷却するとともに、記録媒体に中間転写像を転
写した後に記録媒体を冷却する一方、冷媒を圧縮する際
に生ずる圧縮熱を加熱部に供給することにより、記録媒
体に中間転写像を転写する転写ローラを加熱するように
しているので、圧縮機を有効に利用して、温熱源と冷熱
源とを共有することができる。よって、加熱溶融インク
を用いる場合に、簡単な構造かつ少ないスペースで、熱
効率よく必要な部位を加熱や冷却ができる。
【0042】請求項2の発明は、第1の冷却部を、中間
転写媒体に加熱溶融インクを付着させる際に中間転写媒
体を表面側で支持する第1のガイドプレートの裏面側に
設けられ前記冷媒が通過する第1の冷却管とし、第2の
冷却部を、記録媒体に中間転写像を転写した後に記録媒
体を表面側で支持する第2のガイドプレートの裏面側に
設けられ前記冷媒が通過する第2の冷却管とし、加熱部
を、圧縮熱を伝達する圧縮熱放出管としているので、第
1及び第2の冷却部の冷却及び加熱部の加熱を、簡単な
構造で、熱効率よく行うことができる。
【0043】請求項3の発明は、作動制御部より第1〜
第3のペルティエ効果素子に電力を供給することによ
り、中間転写媒体に加熱溶融インクを付着させるときの
中間転写媒体を第1のペルティエ効果素子にて冷却する
とともに、記録媒体に中間転写像を転写した後に記録媒
体を第2のペルティエ効果素子にて冷却し、記録媒体に
中間転写像を転写する転写ローラを第3のペルティエ効
果素子にて、加熱するようにしているので、単一の作動
制御部によって、第1〜第3のペルティエ効果素子の作
動制御(温度制御)を行うことができる。
【0044】請求項4の発明は、第1のガイドプレート
の裏面側に設けられた第1のペルティエ効果素子に通電
することで、第1のガイドプレートの表面側の中間転写
媒体を冷却し、中間転写媒体に加熱溶融インクを付着さ
せるときの中間転写媒体を冷却することができる。ま
た、第2のガイドプレートの裏面側に設けられた第2の
ペルティエ効果素子に通電することで、第2のガイドプ
レートの表面側の記録媒体を冷却し、中間転写像を転写
した後の記録媒体を冷却することができる。さらに、転
写ローラを形成する第3のペルティエ効果素子に通電す
ることで、記録媒体に中間転写像を転写する転写ローラ
を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る他の実施の形態の画像形成装置の
概略構成図である。
【図3】従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 中間転写ベルト 3 駆動ローラ 4 テンションローラ 5a〜5d インクジェットヘッド 6 第1のガイドプレート 7 第1の冷却管 8 圧縮機 8c 圧縮熱放出管 9 転写ローラ 10 ヒートローラ 11 第2の冷却管 21 第1のペルティエ効果素子 22 第2のペルティエ効果素子 23 第3のペルティエ効果素子 24 作動制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成する画像形成手段と、該画像
    形成手段により加熱溶融インクにて中間転写像が形成さ
    れる中間転写媒体と、該中間転写媒体に形成された中間
    転写像を記録媒体に転写する転写ローラを有する転写手
    段とを備える画像形成装置において、 前記中間転写媒体に加熱溶融インクを付着させるときに
    中間転写媒体を冷却する第1の冷却部と、 前記記録媒体に中間転写像を転写する転写ローラを加熱
    する加熱部と、 前記記録媒体に中間転写像を転写した後に記録媒体を冷
    却する第2の冷却部と、 圧縮機により冷媒を圧縮して前記第1及び第2の冷却部
    に供給することにより冷却する一方、冷媒を圧縮する際
    に生ずる圧縮熱を前記加熱部に供給することにより加熱
    する温度調整手段とを備えることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の冷却部は、前記中間転写媒体
    に加熱溶融インクを付着させる際に前記中間転写媒体を
    表面側で支持する第1のガイドプレートの裏面側に設け
    られ前記冷媒が通過する第1の冷却管であり、 前記第2の冷却部は、前記記録媒体に中間転写像を転写
    した後に記録媒体を表面側で支持する第2のガイドプレ
    ートの裏面側に設けられ前記冷媒が通過する第2の冷却
    管であり、 前記加熱部は、前記圧縮熱を伝達する圧縮熱放出管であ
    るところの請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像を形成する画像形成手段と、該画像
    形成手段によりインクにて中間転写像が形成される中間
    転写媒体と、該中間転写媒体に形成された中間転写像を
    記録媒体に転写する転写ローラを有する転写手段とを備
    える画像形成装置において、 前記記録媒体に中間転写像を転写する転写ローラを加熱
    する熱源である第1のペルティエ効果素子と、 前記中間転写媒体に加熱溶融インクを付着させるときに
    中間転写媒体を冷却する冷却源である第2のペルティエ
    効果素子と、 前記記録媒体に中間転写像を転写した後に記録媒体を冷
    却する冷却源である第3のペルティエ効果素子と、 主電源からの電力の供給を受け前記第1〜第3のペルテ
    ィエ効果素子を作動制御する作動制御部とを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のペルティエ効果素子は、中間
    転写媒体に加熱溶融インクを付着させる際に前記中間転
    写媒体を表面側で支持する第1のガイドプレートの裏面
    側に設けられ、 前記第2のペルティエ効果素子は、記録媒体に中間転写
    像を転写した後に記録媒体を表面側で支持する第2のガ
    イドプレートの裏面側に設けられ、 前記第3のペルティエ効果素子は、筒状の転写ローラを
    形成しているものであるところの請求項3記載の画像形
    成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004106525A (ja) * 2002-08-29 2004-04-08 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置
US7360887B2 (en) 2004-03-25 2008-04-22 Fujifilm Corporation Image forming apparatus and method
JP2009012467A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Xerox Corp 相変化インクを使用する長尺ウェブ印刷用インクジェットプリンタ
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